説明

合流継手

【課題】床下等の排水設備において配管が複雑になるのを解消し、合流継手の使用個数を減らしてコストダウンを図ることができる合流継手の提供を課題とする。また継手本管の両側に一対の継手枝管を供えた合流継手において、合流継手の小型化、省スペース化を図ることができ、両側の継手枝管から流入される排水が滞ることなく、スムーズに合流して下流に流れてゆくことができる合流継手の提供を課題とする。
【解決手段】継手本管10の両側に一対の継手枝管20、20を分岐させてなる合流継手であって、前記一対の継手枝管20、20はそれぞれ直管で構成すると共に、継手枝管20の継手本管10に対する分岐角度θを、継手枝管20の流路の延長線20bが他方の継手枝管20の流路に重ならない角度に規制して構成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は合流継手に関する。より詳細には、屋内等の複数の設備で生じた排水を合流させるのに用いることができる合流継手に関する。
【背景技術】
【0002】
集合住宅などの床下に設置される排水設備は、一般に図7に示すような配管がなされている。そしてこれらの床下排水設備に使用される合流継手50としては、45Y、90Y、大曲りY等として業界で知られている合流継手がある。しかし何れも1つの継手において、継手本管51に1本の継手枝管52が構成されたものであり、排水主流路53に対して1本の排水支流路54のみを接続する構造となっている。
1本の継手枝管52だけを供えた合流継手50を用いた場合、例えばトイレTからの排水主流路53に対して、台所K、洗面所S、浴室B、洗濯所W等の衛生設備からの排水支流路54を上記の合流継手50で接続してゆくと、排水主流路53上に衛生器具の数量分の合流継手50が必要となり、図7の丸で囲む部分のような入り組んだ配管部分が生じ易くなって、床下の排水設備(排水管)が継手で複雑になってしまうという問題点が存在していた。
また排水主流路53の流路方向とは直角な方向に衛生器具が設置されているような場合は、排水主流路53への直角的な合流による問題を避けるために、排水支流路54を戻し配管して接続する必要があった。
一方、継手本管の両側に一対の継手枝管を供えた継手として、意匠登録第503863号公報(特許文献1)や特開2005−2651号公報(特許文献2)に示す管継手が開示されている。
【特許文献1】意匠登録第503863号公報
【特許文献2】特開2005−2651号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが上記特許文献1に示す継手は、いわゆる大曲りの継手枝管を左右両側から継手本管に接続したものであり、継手が左右両側方向に幅が大きくなって嵩高くなるという問題があった。また排水が左右の継手枝管から合流してくる場合に、その左右からの排水の流れが継手本管を横切る方向に大きく重なって衝突するため、スムーズな流れを阻害するという問題があった。
また上記特許文献2に示す継手の場合には、継手枝管は直管状のものが取り付けられるものの、継手本管に対する継手枝管の分岐角度が大きいため、やはり左右の継手枝管から流れ込む排水が継手本管を横切る方向に大きく重なって衝突し易い問題が残る。
なお特許文献2の図3に示すように、偏流ガイド14B、15Bを設けたものでは、前記左右の継手枝管から流れ込む排水のぶつかり合いを軽減することができるが、その一方で継手枝管の合流口での径を狭める結果となり、スムーズな合流を阻害する問題がある他、枝管流路が排水で塞がれて通気路が遮断され易くなる問題がある。
【0004】
そこで本発明は上記従来技術における問題点を解決し、床下等の排水設備において配管が複雑になるのを解消することができると共に、戻し配管等の複雑な配管の必要性を解消して施工の合理化が図ることができ、また合流継手の使用個数を減らし、コストダウンを図ることができる合流継手の提供を課題とする。
また本発明は、継手本管の両側に一対の継手枝管を供えた合流継手において、合流継手の小型化、省スペース化を図ることができると共に、両側の継手枝管から流入される排水が滞ることなく、スムーズに合流して下流に流れてゆくことができる合流継手の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を達成するための本発明の合流継手は、継手本管の両側に一対の継手枝管を分岐させてなる合流継手であって、前記一対の継手枝管はそれぞれ直管で構成すると共に、継手枝管の継手本管に対する分岐角度を、継手枝管の流路の延長線が他方の継手枝管の流路に重ならない角度に規制して構成してあることを第1の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1の特徴に加えて、継手本管の両側の一対の継手枝管を同角度で分岐させてあることを第2の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1又は第2の特徴に加えて、継手枝管は、継手本管の厚み範囲内及び長手方向範囲内に収まる寸法に構成してあることを第3の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第3の特徴に加えて、水平に配置されたときに、継手枝管の流路軸が継手本管の流路軸よりも上方に偏芯する構成としてあることを第4の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1〜第4の何れかの特徴に加えて、継手本管には管内を点検するための点検用開口を設けてあることを第5の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1〜第5の何れかの特徴に加えて、継手枝管には可撓管との接続手段を設けてあることを第6の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1〜第6の何れかの特徴に加えて、建物の床下に施設される排水配管の継手として、継手本管を排水主流路の継手として用いると共に、継手枝管を他の排水支流路を前記排水主流路に合流させる継手として用いることを第7の特徴としている。
また本発明の合流継手は、上記第1〜第7の何れかの特徴に加えて、継手枝管の管径dsと継手本管の管径dlの管径比ds/dlが75%以上となるように構成すると共に、その際の継手枝管の継手本管に対する分岐角度を40度以下で20度以上としたことを第8の特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の合流継手によれば、継手本管から両側に分岐する継手枝管が直管であるので、両側への広がりを、大曲り合流継手と比べて小さくすることができる。
また継手枝管の継手本管に対する分岐角度を、継手枝管の流路の延長線が他方の継手枝管の流路に重ならない角度に規制することで、合流継手の長手方向での寸法は多少長くなるものの、幅方向(両側方向)での寸法を適切に短くすることができ、合流継手が幅方向に嵩張るのを十分に予防して、床下配管等における省スペースを良好に確保することができる。それに加えて、従来の合流継手では解消できなかった左右の継手枝管からの流入排水の相互の大きな重なりによる衝突現象に対し、これを十分に軽減することを可能とし、両側から合流される枝排水が、滞ったりすることとなく、また大きな乱流を引き起こすことなく、主排水と共にスムーズに下流に流れて行くことを可能とした。
【0007】
請求項2に記載の合流継手によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、継手本管の両側の一対の継手枝管を同角度で分岐させてあることで、合流継手を完全に左右対称形状とすることができ、施工時等において左右の違いをあれこれ気にすることなく使用することができる。
【0008】
請求項3に記載の合流継手によれば、上記請求項1又は2に記載の構成による効果に加えて、継手枝管は、継手本管の厚み範囲内及び長手方向範囲内に収まる寸法に構成してあるので、継手枝管の存在によっても合流継手が厚み方向及び長さ方向には嵩張ることがなく、コンパクトに省スペースで用いることができる。特に床下等の厚みスペースの少ない箇所においても、容易に配管することが可能となる。勿論、継手本管は継手枝管よりも管径が大きいことから、本管が排水で塞がれて通気が遮断されるような事態が起こり難くすることができる。
【0009】
請求項4に記載の合流継手によれば、上記請求項3に記載の構成による効果に加えて、水平に配置されたときに、継手枝管の流路軸が継手本管の流路軸よりも上方に偏芯する構成としてあるので、継手枝管から継手本管への合流が落差をもってよりスムーズに行えると共に、継手本管から継手枝管への排水の逆流をより確実に防止することができる。
【0010】
請求項5に記載の合流継手によれば、上記請求項1〜4の何れかに記載の構成による効果に加えて、継手本管には管内を点検するための点検用開口を設けてあるので、合流継手の管内を、視覚を通じて容易に点検することができる。
【0011】
請求項6に記載の合流継手によれば、上記請求項1〜5の何れかに記載の構成による効果に加えて、継手枝管には可撓管との接続手段を設けてあるので、排水支流路を可撓管で構成して床下等の排水設備を構成することができる。よって排水支流路の排水主流路に対する合流の位置的自由度が大きく、また排水支流路における屈曲部位を無くして滑らかな流路を実現できると共に、配管詰まりを無くしてスムーズに排水することができる。
【0012】
請求項7に記載の合流継手によれば、上記請求項1〜6の何れかに記載の構成による効果に加えて、本発明の合流継手を建物の床下に施設される排水配管の継手とし、継手本管を排水主流路の継手として用いると共に、継手枝管を他の排水支流路を前記排水主流路に合流させる継手として用いることとしているので、建物の床下での生活排水処理を、継手本管の片側からではなく、両側から合流させることで合流継手の使用個数を半減させることができる。加えて排水支流路の配管を複雑にしたり、戻し配管をしたりすることなく、また排水設備を床下に省スペースで施設することができる。
【0013】
請求項8に記載の合流継手によれば、上記請求項1〜7の何れかに記載の構成による効果に加えて、継手枝管と継手本管との管径比ds/dlが75%以上となるようにしているので、排水支流路からの排水を継手枝管で詰まらせるようなことなく継手本管に合流させることができる。加えて継手枝管の継手本管に対する分岐角度を40度以下としたことで、前記継手枝管と継手本管との管径比ds/dlが75%以上の呼び径をもつJIS規格品、即ち業界において使用されている規格品の略全てのものについて、一方の継手枝管の流路の延長線が他方の継手枝管の流路に重ならない継手を提供することができる。従って両側の継手枝管から流入される排水の衝突を十分に解消することができ、流れの滞りや乱流の発生を防止してスムーズに合流、流下させることが可能になる。また分岐角度を20度以上とすることで、継手の長手方向の寸法を適当な寸法に抑制しながら継手枝管の継手本管からの分岐を達成して合流継手の機能を保有させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る合流継手について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る合流継手を建物の床下配管設備に用いた態様を示す平面図、図2は合流継手の第1の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。図3は第1の実施形態に係る合流継手の変形例を示す平面図である。図4は合流継手の第2の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。図5は合流継手の第3の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は左側面図である。図6は本発明の実施形態の係る合流継手の寸法条件を説明する図である。
【0015】
図1を参照して、建物の床下配管設備に本発明の合流継手が用いられた態様例を示す。床下配管設備は排水主流路2とそれに合流される排水支流路3とからなり、排水支流路3の合流点に合流継手1を配置するようにしている。合流継手1は、その継手本管10によって排水主流路2を接続し、継手本管10の両側に分岐する一対の継手枝管20、20によって両側からの排水支流路3を接続する。
本実施形態では生活排水の床下配管設備として、トイレTを始点とする排水の流路を排水主流路2とし、トイレT以外の水周り設備からの排水、即ち台所Kからの排水、洗面所Sからの排水、浴室Bからの排水、洗濯所Wからの排水の流路を排水枝路3としている。トイレTからの排水を排水主流路2にすることで、トイレTからの排水中の固形物に対しても配管が詰まり難く、またトイレTからの大量の排水により排水主流路2を洗い流すことができる。
特に本実施形態では、床下配管設備の排水支流路3に可撓管を用い、接続位置の自由度を上げた状態で、合流継手1の継手枝管20に直接接続するようにしている。これによって、排水支流路3を屈曲部のない滑らかな流路とすることが実現できる。
【0016】
図2を参照して、第1の実施形態の合流継手1は、継手本管10の両側に一対の継手枝管20、20を同角度で分岐させており、且つ一対の継手枝管20、20の各流路軸20a、20aと継手本管10の流路軸10aとを同一平面上に構成させたものである。即ち簡単に言い換えると、継手本管10の両側の中央において継手枝管20、20が分岐されている継手である。
前記継手本管10の両端は排水主流路2との接続部11として拡径されている。また前記継手枝管20の先端部は排水支流路3の可撓管との接続部21として拡径されると共に、固定ネジ21aが設けられている。
この合流継手1においては、各継手枝管20の流路の延長線20bが他方の継手枝管20の流路に重ならないように、その分岐角度θを規制している。
継手枝管20、20は直管とし、継手枝管20内の流路も直線的に継手本管10の内部の流路に合流する。
継手枝管20の寸法は、その管径を継手本管10の管径よりも小さくしており、継手枝管20が継手本管10の厚み範囲内に収まる寸法としている。また継手枝管20は継手本管10の長手方向の範囲内に収まる寸法としている。即ち、継手枝管20が継手本管10の厚み方向及び長手方向に出っ張ることがないように構成している。
【0017】
図3に示すように、継手本管10の両側に一対設けられる継手枝管20、20は、必ずしも同角度で分岐させる必要はない。必要に応じて、左右の枝管20、20がそれぞれ異なる分岐角度θ、θで分岐した合流継手としてもよい。但し、左右の継手枝管20、20の分岐角度を同じにした場合には、合流継手を完全に左右対称形状とすることができ、施工時等において左右の違いをあれこれ気にすることなく使用することができる。
【0018】
図4を参照して、第2の実施形態の合流継手1は、継手本管10の両側に一対の継手枝管20、20を同角度で分岐させており、且つ一対の継手枝管20、20の各流路軸20a、20aが継手本管10の流路軸10aよりも上方に偏芯するように構成したものである。即ち簡単に言い換えると、継手本管10の両側の中央よりもやや上の位置で継手枝管20、20が分岐されている継手である。
それ以外の構成は、上記図1で示した合流継手1の第1の実施形態の場合と同じである。同じ機能を果たす部材、要素には同じ符号を示して、説明を省略する。
この第2の実施形態では、継手枝管20の流路軸20aが継手本管10の流路軸10aよりも上にあるので、継手本管10から継手枝管20側へ排水が逆流するのが、より防止される。その他の作用効果は上記第1の実施形態の場合と同じである。
【0019】
図5を参照して、第3の実施形態の合流継手1は、継手本管10の中央付近の上部に点検用開口12を突出した状態に設けたものである。これによって合流継手1の管内の状態を、視覚を通じて容易に点検することができる。
それ以外の構成及び作用効果は、上記図1で示した第1の実施形態の場合と同様である。同じ機能を果たす部材、要素には同じ符号を示して、説明を省略する。
【0020】
図6を参照して、合流継手1の前記継手本管10の本管径(内径)dlと、継手枝管20の枝管径(内径)dsと、分岐角度θについて更に説明する。
今、一方の継手枝管20の流路の延長線20bが他方の継手枝管20の流路(流路の下流端20c)に重ならないようにするためには、次の式1、2が条件となる。
dlcosθ≧ds・・・・・・・・・・式1
よって cosθ≧ds/dl・・・・・・・・・式2
【0021】
前記式2の関係を、管継手45YのDV規格(JIS6739)の各呼び径の規格品、即ち業界において使用されている規格品にあてはめると、表1のようになる。
また表1において、枝管径dsと本管径dlとの管径比ds/dlが75%以上のものを選び出すと、表2のようになる。ここにおいて、枝管径dsと本管径dlとの管径比ds/dlが75%以上であることは、継手枝管20の管径を大きく設定することができ、排水支流路3から継手枝管20を介して合流される排水が詰まったり、滞ったりするのを好ましく予防することができるメリットがある。管径比ds/dlが75%未満の場合は、継手本管10に比べて継手枝管20の管径が小さくなり、合流詰まりの予防が十分ではなくなる可能性がある。
【0022】
【表1】

【0023】
【表2】

【0024】
更に図6を参照して、合流継手1において、継手本管10に対して継手枝管20が分岐することができるための条件、言い換えれば継手本管10と継手枝管20との間に仕切り20dができるようにするためには、継手枝管20の長さをAとして、次の式3、4が条件となる。
Asinθ>dl・・・・・・・・・・・式3
ここで、dl=ds/cosθ
よって A>ds/sinθ・cosθ・・・・・式4
【0025】
上記式4による継手枝管20の長さAを表2に併せて示す。
【0026】
表1、2から明らかなように、枝管径dsと本管径dlとの管径比ds/dlを75%以上とする場合には、継手本管10に対する継手枝管20の分岐角度θを40度以下にする必要がある。これによって管径比ds/dlが75%以上において、一方の継手枝管20の流路の延長線20bが他方の継手枝管20の流路(流路の下流端20c)に重ならないようにすることが可能となり、従来の合流継手では解消できなかった左右の継手枝管20、20からの流入排水の相互の大きな重なりによる衝突現象を、十分に軽減することが可能となる。また両側から合流される枝排水が滞ったりすることとなく、また大きな乱流を引き起こすことなく、主排水と共にスムーズに下流に流れて行くことが可能となる。
勿論、分岐角度θを小さくすることで、合流継手1の幅方向(両側方向)での寸法を小さく抑制することができ、合流継手1が幅方向に嵩張るのを十分に予防して、床下配管等における省スペースを良好に確保することができる。
ただし分岐角度が20度未満になると、継手枝管20が継手本管10から分岐するのに必要な長さが長くなり、合流継手1の長手方向の寸法が長くなりすぎる問題が生じる。このため、分岐角度は少なくとも20度以上であることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施形態に係る合流継手を建物の床下配管設備に用いた態様を示す平面図である。
【図2】合流継手の第1の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る合流継手の変形例を示す平面図である。
【図4】合流継手の第2の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は平面図、(C)は左側面図である。
【図5】合流継手の第3の実施形態を示し、(A)は正面図、(B)は断面図、(C)は左側面図である。
【図6】本発明の実施形態の係る合流継手の寸法条件を説明する図である。
【図7】従来における床下配管設備の例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0028】
1 合流継手
2 排水主流路
3 排水支流路
10 継手本管
10a 流路軸
11 接続部
12 点検用開口
20 継手枝管
20a 流路軸
20b 延長線
20c 下流端
20d 仕切り
21 接続部
21a 固定ネジ
A 継手枝管の長さ
B 浴室
K 台所
S 洗面所
T トイレ
W 洗濯所
θ、θ、θ 分岐角度
dl 本管径
ds 枝管径

【特許請求の範囲】
【請求項1】
継手本管の両側に一対の継手枝管を分岐させてなる合流継手であって、前記一対の継手枝管はそれぞれ直管で構成すると共に、継手枝管の継手本管に対する分岐角度を、継手枝管の流路の延長線が他方の継手枝管の流路に重ならない角度に規制して構成してあることを特徴とする合流継手。
【請求項2】
継手本管の両側の一対の継手枝管を同角度で分岐させてあることを特徴とする請求項1に記載の合流継手。
【請求項3】
継手枝管は、継手本管の厚み範囲内及び長手方向範囲内に収まる寸法に構成してあることを特徴とする請求項1又は2に記載の合流継手。
【請求項4】
水平に配置されたときに、継手枝管の流路軸が継手本管の流路軸よりも上方に偏芯する構成としてあることを特徴とする請求項3に記載の合流継手。
【請求項5】
継手本管には管内を点検するための点検用開口を設けてあることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の合流継手。
【請求項6】
継手枝管には可撓管との接続手段を設けてあることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の合流継手。
【請求項7】
建物の床下に施設される排水配管の継手として、継手本管を排水主流路の継手として用いると共に、継手枝管を他の排水支流路を前記排水主流路に合流させる継手として用いることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の合流継手。
【請求項8】
継手枝管の管径dsと継手本管の管径dlとの管径比ds/dlが75%以上となるように構成すると共に、その際の継手枝管の継手本管に対する分岐角度を40度以下で20度以上としたことを特徴とする請求項1〜7に何れかに記載の合流継手。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−255624(P2007−255624A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82195(P2006−82195)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000000505)アロン化成株式会社 (317)
【Fターム(参考)】