説明

吐水装置

【課題】吐水管の厚みを抑制することができる吐水装置を提供する。
【解決手段】吐水装置1は吐水管4とLED9を備えている。吐水管4はカバー13とキャップ部材14と吐水部材15を備えている。カバー13は筒状に形成されて先端13aに開口16aが設けられている。カバー13の先端部の外周面13cには開口部16bが設けられている。キャップ部材14はカバー13の先端13aの開口16aを塞ぐ。吐水部材15は開口部16bを塞ぐ部材本体21とホース取付部22を備えている。部材本体21には吐水口23と保持部29が設けられている。ホース取付部22は吐水口23に水を導くホース27が取り付けられる。保持部29はホース27の側方に設けられかつLED9をカバー13と吐水部材15とが重なる厚み方向Zに対して交差する幅方向Yにスライドさせて保持するスライド保持突起30を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、吐水口が設けられかつ発光部材が取り付けられた吐水管を備えた吐水装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、吐水装置として、吐水口と人体の手などの被検知物を検知する検知センサと発光部材としてのLEDを取り付けた吐水管などを備えた吐水装置(例えば、特許文献1)が用いられている。吐水口は、吐水管の下方に水を吐水する。LEDは、発光して、吐水管の下方を照らす。また、特許文献1に示された吐水装置は、給水ホース内の流路を開閉自在な弁としての電磁弁を備えている。
【0003】
特許文献1に示された吐水装置は、吐水管が吐水口に上水道などの給水源からの水を導く給水ホースを収容して、給水ホースと発光部材とを、給水管の厚み方向に重ねて配置している。特許文献1に示された吐水装置は、検知センサが被検知物を検知すると、電磁弁が開くとともに、LEDが発光して、人体の手などの被検知物に向けて水を吐水するとともに被検知物を照らす。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−293407号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されている吐水装置は、給水ホースとLEDとを吐水管の厚み方向に重ねているために、吐水管の厚みが増加して、大型化する傾向であった。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、吐水管の厚みを抑制することができる吐水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る吐水装置は、吐水口が設けられかつ前記吐水口に給水源からの水を導く給水管を収容した吐水管と、発光部が下方に露出した状態で前記吐水管内に配される発光部材と、を備えた吐水装置であって、前記発光部材を前記給水管の側方に保持する保持部が、前記吐水管に設けられていることを特徴とする。
【0008】
前記吐水装置では、発光部材を給水管の側方に保持する保持部を吐水管に設けているので、吐水管内において、給水管と発光部材とが厚み方向に重なることを防止できる。よって、吐水管の厚みを抑制して、吐水管の小型化を図ることができる。
【0009】
また、前記吐水装置では、前記吐水管は、互いに重ねられることで一体化するカバーと、吐水部材とを備え、前記保持部は、前記カバーと前記吐水部材とのうちの一方に設けられ、かつ前記発光部材を前記カバーと前記吐水部材とが互いに重なる方向に対して交差する方向に沿ってスライドさせて保持するスライド保持部が設けられたことが好ましい。この吐水装置では、保持部のスライド保持部がカバーと吐水部材とが互いに重なる方向に対して交差する方向に発光部材をスライドさせて保持するために、カバーと吐水部材とが互いに重ねられて一体化されると、スライド保持部により吐水管から発光部材が脱落することを抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係る吐水装置は、発光部材を給水管の側方に保持する保持部を吐水管に設けて、給水管と発光部材とが厚み方向に重なることを防止できるので、吐水管の厚みを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】図1は、実施形態に係る吐水装置を示す斜視図である。
【図2】図2は、実施形態に係る吐水装置の先端部を下方からみた斜視図である。
【図3】図3は、図1中のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】図4は、図1中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図5は、実施形態に係る吐水装置を分解して示す斜視図である。
【図6】図6は、実施形態に係る吐水装置の構成を示すブロック図である。
【図7】図7は、実施形態に係る吐水装置の吐水部材の斜視図である。
【図8】図8は、実施形態に係る吐水装置の吐水部材の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る吐水装置の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的に同一のものが含まれる。
【0013】
図1は、実施形態に係る吐水装置を示す斜視図、図2は、実施形態に係る吐水装置の先端部を下方からみた斜視図、図3は、図1中のIII−III線に沿う断面図、図4は、図1中のIV−IV線に沿う断面図、図5は、実施形態に係る吐水装置を分解して示す斜視図、図6は、実施形態に係る吐水装置の構成を示すブロック図、図7は、実施形態に係る吐水装置の吐水部材の斜視図、図8は、実施形態に係る吐水装置の吐水部材の側面図である。
【0014】
図1、図2などに示す実施形態の吐水装置1は、典型的には、住宅に設置される住宅設備機器としてのトイレ手洗2の手洗器の外縁部3上に設けられる。なお、本発明でいう住宅設備機器とは、勿論、住宅内に設置されて、この住宅の給水にかかる各種の給水機器などの設備機器をいい、具体的には、トイレ、トイレ手洗、洗面化粧台、洗面台、浴室、キッチンなどをいう。トイレ手洗2の手洗器の底部には、排水用の配管が接続している。
【0015】
吐水装置1は、図1、図2及び図3などに示すように、吐水管4と、弁としての電磁弁10(図6に示す)と、検知センサ11と、発光部材としてのLED(Light Emitting Diode)9と、制御部としての制御装置12(図6に示す)とを備えている。
【0016】
吐水管4は、図3、図4及び図5などに示すように、カバー13と、キャップ部材14と、吐水部材15とを備えている。カバー13は、表面に鍍金などが施された金属で構成され、かつ先端13aと基端13bとの双方に開口16a(図中には、先端13aに設けられた開口16aのみ示す)が設けられた筒状(本実施形態では、四角筒状)に形成されている。カバー13は、基端13bがトイレ手洗2の手洗器の外縁部3に取り付けられ、かつ先端13aがトイレ手洗2の手洗器の底部と平行となるように、中央部が湾曲している。また、カバー13の手洗器の底部と相対する外周面13cには、開口部16bが設けられている。開口部16bは、カバー13の先端13a寄りの箇所(先端部)に設けられ、かつ外周面13cを貫通しているとともに、平面形状が矩形状に形成されている。開口部16bは、カバー13の先端13aに設けられた開口16aと間隔をあけて設けられている。本実施形態では、開口部16bと先端13aに設けられた開口16aとの間には、カバー13を構成する壁の一部であるリブ13dが設けられている。
【0017】
なお、以下、カバー13と吐水部材15とが重なる方向を厚み方向Zと記し、厚み方向Zに対して直交しかつ後述のホース27と平行な方向を長手方向Xと記し、厚み方向Zと長手方向Xとの双方に対して直交する方向を幅方向Yと記す。
【0018】
キャップ部材14は、金属で構成され、かつ塞ぎ部17と被収容部18とを一体に備えている。塞ぎ部17は、開口16aの大きさと略等しい平板状に形成されている。塞ぎ部17は、カバー13の先端13aに密に接して、この先端13a側の開口16aを塞ぐ。被収容部18は、塞ぎ部17がカバー13の先端13aの開口16aを塞ぐと、カバー13内に収容される。被収容部18は、塞ぎ部17の開口部16bから離れた側の外縁からカバー13の奥に向かって立設して、カバー13の開口部16bと相対する内面13e(図5に示す)に重ねられる。被収容部18は、カバー13の内面13eにアーク溶接などの周知の溶接により固定されている。
【0019】
また、キャップ部材14の被収容部18には、カバー13に固定されると、開口部16bに相対するねじ孔20が設けられている。本実施形態では、ねじ孔20は、カバー13の幅方向Yに互いに間隔をあけて二つ設けられている。
【0020】
吐水部材15は、合成樹脂で構成され、図2、図3、図4、図5、図7及び図8に示すように、開口部16bの大きさと略等しい厚手の平板状に形成された部材本体21と、ホース取付部22とを一体に備えている。部材本体21即ち吐水部材15は、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cに密に接して、開口部16bを塞ぐ格好で、ねじ26によりカバー13に取り付けられる。部材本体21の長手方向Xの中央には、丸形の吐水口23が設けられ、吐水口23よりもカバー13の先端13a側に検知センサ11を取り付けるための矩形状のセンサ取付孔24が設けられているとともに、吐水口23よりもカバー13の基端13b側に保持部29が設けられている。吐水口23とセンサ取付孔24と保持部29とは、部材本体21を貫通している。このように、吐水部材15に吐水口23と保持部29とが設けられていることで、吐水管4は、吐水口23と保持部29とが設けられている。
【0021】
吐水口23及びセンサ取付孔24は、吐水部材15の部材本体21の幅方向Yの中央に設けられている。吐水口23には、吐水する水を整流するフィルタ28が設けられている。保持部29は、部材本体21の幅方向Yの一方の縁に設けられている。保持部29は、部材本体21の幅方向Yの一方の縁から部材本体21の中央に向かって部材本体21を切り欠いて構成されている。保持部29の内面には、スライド保持部としてのスライド保持突起30が設けられている。スライド保持突起30は、図7及び図8に示すように、保持部29の内面の厚み方向Zの中央から凸に形成され、幅方向Yに沿って直線状に延びている。スライド保持突起30は、LED9の後述するフランジ32,33間に挟まれて、幅方向Y即ち厚み方向Zに対して交差する方向に沿って、LED9を保持部29の奥に向かって案内する。こうして、保持部29が、LED9を幅方向Yに沿ってスライドさせて、LED9を保持して、吐水管4にLED9が取り付けられる。
【0022】
また、部材本体21には、ねじ通し孔25が設けられており、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cに密に接して、開口部16bを塞ぐ格好に位置付けられると、ねじ通し孔25は、ねじ孔20に連通するようになっている。本実施形態では、ねじ通し孔25は、部材本体21即ち吐水部材15の幅方向Yに間隔をあけて二つ設けられている。部材本体21即ち吐水部材15は、開口部16bを塞ぐ格好に位置付けられた部材本体21のねじ通し孔25内を通されたねじ26がねじ孔20にねじ込まれることで、キャップ部材14を介してカバー13に取り付けられる。こうして、ねじ孔20は、ねじ通し孔25を通されたねじ26がねじ込まれることで、キャップ部材14に部材本体21即ち吐水部材15を固定する。こうして、カバー13と吐水部材15とは、厚み方向Zに互いに重ねられることで一体化する(互いに取り付けられる)。なお、開口部16bのカバー13の基端13b寄りの縁16cは、部材本体21が密に接することで、ねじ通し孔25がねじ孔20と連通する位置に、部材本体21を位置決めする。また、部材本体21は、前述したように、カバー13に取り付けられると、前述した開口部16bの基端13b寄りの縁16cとリブ13dとの間に挟まれる。
【0023】
ホース取付部22は、吐水口23の周りからカバー13の内側に立設した円筒状に形成されている。ホース取付部22は、その中央部がカバー13の基端13bに向かって屈曲している。ホース取付部22には、給水管としてのホース27が連結している。このため、吐水口23とホース27とは、ホース取付部22を介して、互いに連通している。ホース27は、可撓性を有し、かつ給水源としての上水道5から水が供給されて、この水をホース取付部22を介して吐水口23に導く。ホース27は、部材本体21即ち吐水部材15がカバー13に取り付けられると、カバー13即ち吐水管4内に収容される。また、ホース27は、ホース取付部22に取り付けているので、保持部29即ちLED9と幅方向Yに並べられる。
【0024】
電磁弁10は、図6に示すように、ホース27と、上水道5に接続した給水管6との間に設けられている。電磁弁10は、給水管6とホース27とに亘る即ち上水道5からホース27に亘る流路を開閉自在である。
【0025】
検知センサ11は、図2、図3及び図6に示すように、センサ取付孔24を通して検知部11aが吐水管4の下方に露出する格好で、吐水部材15の部材本体21に取り付けられている。検知センサ11は、周知の赤外線式、光電式などの検知センサを用いることができ、検知部11aの所定の検知エリア内に手などの人体の一部や各種の食器などの被検知物が侵入すると、この被検知物を検知する非接触式のセンサである。検知センサ11は、検知した結果を制御装置12に向かって出力する。
【0026】
LED9は、図4及び図5に示すように、その発光部31が保持部29を通して吐水管4の下方に露出する格好で、吐水部材15の部材本体21に取り付けられて、カバー13即ち吐水管4内に配される。LED9は、砲弾型の発光部31と、この発光部31の両端部から突出しかつ厚み方向Zに沿って間隔をあけて一対のフランジ32,33とを備えている。フランジ32,33は、それぞれ、発光部31から先端13a側と基端13b側との双方に突出した平板状に形成されている。フランジ32,33は、互いの間にスライド保持突起30に挟み込んで、幅方向Yに沿ってスライドさせて、吐水部材15の部材本体21に取り付けられる。LED9は、制御装置12からの命令により点灯、消灯する。
【0027】
なお、検知センサ11と制御装置12とを接続する図示しないハーネスと、LED9と制御装置12とを接続する図示しないハーネスは、テープなどによりホース27に固定されて、カバー13即ち吐水管4内に収容される。
【0028】
制御装置12は、図示しないRAM、ROM、CPU、入出力ポートなどを備えた演算装置である。制御装置12の入力ポートには、少なくとも検知センサ11が接続している。制御装置12の出力ポートには、少なくとも電磁弁10及びLED9が接続している。制御装置12は、検知センサ11の検知情報に基づいて、吐水装置1全体の制御をつかさどる。
【0029】
制御装置12は、被検知物が近付いたことを検知センサ11が検知すると、電磁弁10を開くとともにLED9を点灯し、検知センサ11が被検知物を検知しなくなると、電磁弁10を閉じるとともにLED9を消灯する。
【0030】
前述した構成の吐水装置1の吐水管4は、以下のように、組み立てられる。まず、吐水部材15に検知センサ11及びホース27を予め取り付けておく。そして、吐水部材15の部材本体21に設けられた保持部29とLED9とを幅方向Yに沿って並べて、LED9を保持部29の奥へ近づけていく。そして、LED9のフランジ32,33間にスライド保持突起30を挟み、保持部29の奥に向かってLED9を幅方向Yに沿ってスライドさせる。保持部29の奥にLED9を挿入して、LED9を吐水部材15の部材本体21に取り付ける。こうして、保持部29のスライド保持部30が、LED9を厚み方向Zに対して交差する幅方向Yに沿ってLED9をスライドさせて保持する。また、ホース取付部22に取り付けられたホース27が保持部29と幅方向Yに並ぶので、保持部29は、LED9をホース27の側方に保持することとなる。
【0031】
キャップ部材14の被収容部18をカバー13の先端13a側の開口16a内に挿入する。そして、塞ぎ部17をカバー13の先端13aに密に接触させ、被収容部18をカバー13の内面13eに重ねて、アーク溶接などの周知の溶接により、被収容部18をカバー13の内面13eに溶接して固定する。
【0032】
その後、ホース27及びハーネスを開口部16bを通してカバー13内に挿入し、基端13b側の開口16aから取り出して、ホース27及びハーネスをカバー13内に収容する。その後、吐水部材15の部材本体21を開口部16b内に挿入して、部材本体21で開口部16bを塞いだ格好で、カバー13と吐水部材15とを厚み方向Zに重ねる。ねじ通し孔25を通したねじ26をねじ孔20にねじ込んで、部材本体21即ち吐水部材15を、キャップ部材14に固定し、キャップ部材14を介してカバー13に固定する。このように、カバー13と吐水部材15とを厚み方向Zに互いに重ねて一体化し、吐水管4にホース27やLED9などを収容する。
【0033】
こうして、本実施形態の吐水管4が組み立てられる。このように組み立てられた吐水管4のカバー13の基端13bが手洗器の外縁部3に取り付けられるなどして、吐水装置1は組み立てられる。
【0034】
前述した構成の吐水装置1は、検知センサ11が被検知物を検知すると、制御装置12が電磁弁10を開いて吐水口23から水を吐水させるとともに、制御装置12が電磁弁10を開いている間LED9を点灯して被検知物などを照らす。また、吐水装置1は、検知センサ11が被検知物を検知しなくなると、制御装置12が電磁弁10を閉じて吐水口23からの水を止水するとともに、制御装置12がLED9を消灯する。
【0035】
上記のように構成された吐水装置1では、LED9をホース27の側方に保持する保持部29を吐水管4に設けているので、吐水管4内において、ホース27とLED9とが厚み方向Zに重なることを抑制できる。よって、吐水管4の厚みを抑制して、吐水管4の小型化を図ることができる。
【0036】
保持部29が、カバー13と吐水部材15とが互いに重なる厚み方向Zに対して交差する幅方向YにLED9をスライドさせて保持するスライド保持突起30を備えている。このために、カバー13と吐水部材15とを互いに取り付けて一体化すると、スライド保持突起30により吐水管4からLED9が脱落することを防止できる。
【0037】
前述した実施形態では、住宅設備機器としてのトイレ手洗2を示しているが、本発明では、トイレ手洗2に限らず、種々の住宅設備機器に本発明の吐水装置1を用いて良い。
【0038】
また、前述した実施形態では、検知センサ11を吐水部材15に取り付けたが、本発明では、吐水部材15に吐水口23が設けられていれば、検知センサ11を吐水部材15に取り付けなくても良い。この場合、吐水管4と別体に検知センサ11を設けても良く、検知センサ11を設けない場合には、電磁弁10の替わりにホース27内の流路を開閉する弁としての手動操作弁を設ける。さらに、本発明では、LED9以外の発光部材を用いても良い。また、本発明では、保持部29は、ホース27の側方であれば即ち厚み方向Zにホース27と重ならない位置であれば、ホース27と幅方向Yに並ぶ位置に限らず、種々の位置にLED9を保持しても良い。また、本発明では、保持部29のスライド保持部30は、幅方向Yに限らず、厚み方向Zに対し交差する方向であれば、種々の方向に沿ってLED9をスライドして保持しても良い。
【0039】
なお、上述した本発明の実施形態に係る吐水装置1は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 吐水装置
4 吐水管
5 上水道(給水源)
9 LED(発光部材)
13 カバー
15 吐水部材
23 吐水口
27 ホース(給水管)
29 保持部
30 スライド保持突起(スライド保持部)
31 発光部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吐水口が設けられかつ前記吐水口に給水源からの水を導く給水管を収容した吐水管と、
発光部が下方に露出した状態で前記吐水管内に配される発光部材と、を備えた吐水装置であって、
前記発光部材を前記給水管の側方に保持する保持部が、前記吐水管に設けられていることを特徴とする、
吐水装置。
【請求項2】
前記吐水管は、互いに重ねられることで一体化するカバーと、吐水部材とを備え、
前記保持部は、前記カバーと前記吐水部材とのうちの一方に設けられ、かつ前記発光部材を前記カバーと前記吐水部材とが互いに重なる方向に対して交差する方向に沿ってスライドさせて保持するスライド保持部が設けられたことを特徴とする、
請求項1に記載の吐水装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−96146(P2013−96146A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−240221(P2011−240221)
【出願日】平成23年11月1日(2011.11.1)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】