説明

商品払出装置、商品払出システム、商品払出方法およびプログラム

【課題】万引きのみならず、内引き等の犯罪行為を防止するための手段を提供すること。
【解決手段】商品払い出し口を有する箱体と、箱体を開閉するための開閉機構と、所定の権限を有する者のみが前記箱体を開閉できるように、前記開閉機構を制御するロック部と、箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室132と、商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体400と通信し、支払い情報を取得する支払い情報取得部112と、支払い情報取得部112が取得した支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、商品充填室132から商品を取り出し、商品払い出し口を介して、商品を払い出す商品払出部130と、を有する商品払出装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商品払出装置、商品払出システム、商品払出方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストア、スーパーマーケット、ドラッグストア等の商品を販売する店舗の経営者等にとって、代金を支払わずに店舗内の商品を持ち去る万引き等の犯罪行為を防止することは重要な課題の一つである。
【0003】
ここで、万引き防止を実現する手段として、例えば、タバコ等の比較的外形が小さい嗜好品を、レジカウンターの中に配置している店舗が存在する。かかる場合、店舗の従業員は、顧客からの注文に従いレジカウンターの中に配置してある商品を取り出し、当該商品の決済処理を行う。そして、決済処理が完了した後、店舗の従業員は顧客に当該商品を渡す。かかる手段によれば、商品の決済処理が完了するまで、顧客が商品に直接触れる機会がないので、万引きを効果的に防止できると考えられる。
【0004】
その他、特許文献1には、顧客が商品に触れずに商品を購入することができるショッピング施設が記載されている。すなわち、顧客を特定するIDカードを用いて商品を購入指定するショッピング施設であって、販売価格およびコード番号を付した各種の見本商品を陳列する陳列コーナと、上記陳列コーナの近傍位置に設置され、陳列コーナに陳列された見本商品のコード番号とその購入個数を、上記IDカードと対応させて入力指定する注文エントリ端末機と、上記注文エントリ端末機に入力された入力情報を集計し、精算時に顧客のIDカードと照合して精算処理するPOSターミナルと、上記注文エントリ端末機に入力された入力情報に基づいて、倉庫から該当商品を取出して収集する商品収集手段と、上記POSターミナルでの精算処理後に、上記商品収集手段が収集した購入商品を顧客のIDカードと照合して顧客に渡す商品受渡し手段とを備えたショッピング施設が記載されている。そして、特許文献1には、当該ショッピング施設によれば、顧客が商品に直接触れることがないので、万引きを防止できると記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平5−324674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、代金を支払わずに店舗内の商品を持ち去る犯罪行為としては、顧客が商品を持ち去る万引き以外に、店舗の従業員が商品を持ち去ってしまういわゆる「内引き」という問題も存在する。
【0007】
近年、例えばタバコは高級品となっている。本発明者らは、近年、このような高級品において、店舗の従業員による内引きが増大しており、内引きについても効果的に防止する対策をとる必要があることを見出した。
【0008】
しかし、上記レジカウンターの中に商品を配置する手段の場合、顧客は商品に直接触れることができないが、店舗の従業員は商品に直接触れることができる。そのため、内引きを防止できない。
【0009】
また、特許文献1に記載の技術においても、顧客が清算前に商品に触れることがない構成を実現することを課題としているが、「店舗の従業員」が商品に触れることがない構成を実現することは全く想定していない。そのため、例えば倉庫やコンテナに保管されている商品等については、店舗の従業員が商品を取り扱える可能性がある。そのような場合、店舗の従業員による内引きを防止することはできない。
【0010】
そこで、本発明では、万引きだけでなく内引き等の犯罪行為を防止するための手段を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明によれば、商品払い出し口を有する箱体と、前記箱体を開閉するための開閉機構と、所定の権限を有する者のみが前記箱体を開閉できるように、前記開閉機構を制御するロック部と、前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得部と、前記支払い情報取得部が取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出部と、を有する商品払出装置が提供される。
【0012】
また、本発明によれば、上記商品払出装置と、前記商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報にセットする書換装置側セット部、を有する支払い情報書換装置と、を有する商品払出システムが提供される。
【0013】
また、本発明によれば、商品払い出し口を有する箱体と、前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、を有する商品払出装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータを、前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得手段、前記支払い情報取得手段が取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出手段、として機能させるためのプログラムが提供される。
【0014】
また、本発明によれば、商品払い出し口を有する箱体と、前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、を有する商品払出装置を用いた商品払出方法であって、前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得ステップと、前記支払い情報取得ステップで取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出ステップと、を有する商品払出方法が提供される。
【0015】
本発明によれば、商品払出装置に充填された商品は、所定の権限を有する者のみが触れることができる。つまり、顧客や所定の権限を有さない従業員が、商品払出装置に充填された商品に触れることができない構成となっている。
【0016】
本発明の構成によれば、このように、顧客や所定の権限を有さない従業員が商品に触れることがない状態で、商品代金の決済および顧客への商品の引き渡しを行うことができる。
【0017】
このような本発明の商品払出システムおよび商品払出装置によれば、万引きおよび内引き等の犯罪行為を効果的に防止することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、万引きおよび内引き等の犯罪行為を効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための模式図である。
【図2】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための機能ブロック図である。
【図3】本実施形態の商品払出装置の外観の一例を説明するための模式図である。
【図4】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための機能ブロック図である。
【図5】本実施形態の商品払出システムの処理の流れの一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】本実施形態の商品払出装置の外観の一例を説明するための模式図である。
【図7】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための機能ブロック図である。
【図8】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための機能ブロック図である。
【図9】本実施形態の商品払出システムの一例を説明するための機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
【0021】
なお、本実施形態の各部は、任意のコンピュータのCPU、メモリ、メモリにロードされたプログラム(あらかじめ機器を出荷する段階からメモリ内に格納されているプログラムのほか、CD等の記憶媒体やインターネット上のサーバ等からダウンロードされたプログラムも含む)、そのプログラムを格納するハードディスク等の記憶ユニット、ネットワーク接続用インタフェースを中心にハードウエアとソフトウエアの任意の組合せによって実現される。そして、その実現方法、機器にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。
【0022】
また、本実施形態の説明において利用する機能ブロック図は、ハードウエア単位の構成ではなく、機能単位のブロックを示している。これらの図においては、本実施形態の各装置は1つの機器により実現されるよう記載されているが、その実現手段はこれに限定されない。すなわち、物理的に分かれた構成であっても、論理的に分かれた構成であっても構わない。
【0023】
<<実施形態1>>
まず、本実施形態の商品払出システムの概要について図1を用いて説明する。
【0024】
図1に示すように、本実施形態の商品払出システムは、商品払出装置100と、支払い情報書換装置200と、商品購入用記憶媒体400と、を有する。本実施形態の商品払出システムは、例えば、商品を販売するコンビニエンスストア等の店舗で利用される。商品の種類は特段制限されないが、以下では、タバコ410を販売する店舗を例に説明する。
【0025】
商品購入用記憶媒体400は、例えばICカードとすることができる。このような商品購入用記憶媒体400は、タバコ410の種類を識別するための商品識別情報402として、例えば表面にバーコードが印刷されている。なお、1つの商品購入用記憶媒体400には1つの商品識別情報402が付されるのが望ましい。かかる場合、1つの商品購入用記憶媒体400は1つの商品に対応することとなる。
【0026】
その他、商品購入用記憶媒体400の表面には、商品識別情報402で特定されるタバコ410の種類等を顧客が認識できるように、文字、記号、絵、写真などから構成される情報を印刷することができる。例えば、商品購入用記憶媒体400の表面に、商品識別情報402で特定されるタバコ410のパッケージのデザインと同様のデザインが印刷された構成とすることができる。
【0027】
また、本実施形態において、商品購入用記憶媒体400は、商品識別情報402で特定されるタバコ410の代金を支払い済みか否かを示す情報(以下、単に「支払い情報」という場合がある)を、書換え可能に記憶している。
【0028】
このような商品購入用記憶媒体400は、例えば、店舗に設けられた商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列される。なお、商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列されている商品購入用記憶媒体400は、支払い情報として、代金を支払い済みでないことを示す情報を記憶している。
【0029】
支払い情報書換装置200は、商品購入用記憶媒体400に記憶されている支払い情報を、タバコ410の代金を支払い済みであることを示す情報に書換える。
【0030】
このような支払い情報書換装置200は、例えば、レジの近くに配置され、店舗の従業員によって操作される。
【0031】
商品払出装置100には、少なくとも一種のタバコが複数個充填されている。そして、商品払出装置100は、商品購入用記憶媒体400に記憶されている支払い情報を読み取り、当該情報が支払い済みであることを示している場合、充填されているタバコ410の中から所定のタバコ410を取り出して、払い出す。
【0032】
このような本実施形態の商品払出システムによれば、顧客は以下のようにして、タバコを購入し、受け取ることができる。
【0033】
まず、顧客は、商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列されている商品購入用記憶媒体400の中から、購入を希望するタバコ410に対応した商品購入用記憶媒体400を取り出す。次いで、商品購入用記憶媒体400をレジに持って行く。ここで、たとえば顧客が他にも購入したい商品があれば、適宜買い物かご等に入れて、それらとともに、商品購入用記憶媒体400をレジに持って行ってもよい。
【0034】
すると、店舗の従業員は、顧客が持ってきた商品購入用記憶媒体400を預かり、当該商品購入用記憶媒体400に付された商品識別情報402で特定される商品の代金を顧客に請求する。そして、従業員は代金を受け取ると、当該商品購入用記憶媒体400、および、支払い情報書換装置200を操作する。この操作により、当該商品購入用記憶媒体400に記憶されている支払い情報を、タバコ410の代金を支払い済みであることを示す情報に書換える。そして、従業員は、上記書換えを行った商品購入用記憶媒体400を、再び顧客に渡す。なお、他にも顧客が購入を希望する商品があれば、このとき同時に積算を行うことができる。この手順は、コンビニエンスストア等の店舗で通常行われている手順と同様とすることができる。
【0035】
次に、顧客は、支払い情報を代金を支払い済みであることを示す情報に書換えられた商品購入用記憶媒体400を持って、商品払出装置100に向かう。そして、顧客は、当該商品購入用記憶媒体400と、商品払出装置100とを通信させ、商品払出装置100に支払い情報を読み取らせる。すると、商品払出装置100は、支払い情報の内容の確認処理等を行った後、当該商品購入用記憶媒体400に付された商品識別情報402で特定されるタバコ410を払い出す。結果、顧客は、所望のタバコ410を受け取ることができる。
【0036】
以下、本実施形態の商品払出システムについて詳細に説明する。
【0037】
<商品購入用記憶媒体400>
まず、本実施形態の商品購入用記憶媒体400の構成について説明する。図2には、本実施形態の商品購入用記憶媒体400の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図2に示す本実施形態の商品購入用記憶媒体400は、商品識別情報402と、通信部404と、支払い情報記憶部406と、を有する。
【0038】
本実施形態の商品購入用記憶媒体400は持ち運び可能に構成された記憶媒体であり、例えばICチップを埋め込まれた媒体とすることができる。その形状は特段制限されず、カード状であってもよいし、その他の形状であってもよい。商品購入用記憶媒体400は、具体的にはICカードであってもよい。
【0039】
商品識別情報402は、商品払出装置100が顧客に払い出す商品を識別するための情報である。なお、商品識別情報402には、払い出す商品の個数を示す情報が含まれてもよい。商品購入用記憶媒体400が有する商品識別情報402のデータ形式は特段制限されず、例えば、商品購入用記憶媒体400の表面に印刷されたバーコードであってもよい。または、商品購入用記憶媒体400が有する記憶部に記憶された情報(電子データ)であってもよい。なお、POSシステムで活用されるJANコードを商品購入用記憶媒体400に印刷し、当該JANコードを、商品識別情報402としてもよい。
【0040】
通信部404は、外部機器と通信可能に構成されている。通信手段は特段制限されず、接触型の通信であってもよいし、非接触型の通信であってもよい。
【0041】
支払い情報記憶部406は、商品払出装置100に充填されている商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を、書換え可能な状態で保持する。支払い情報記憶部406が保持する支払い情報は、通信部404を介した外部機器との通信により、所定の情報(「代金を支払い済みであることを示す情報」または「代金を未払いであることを示す情報」)に書換えられる。
【0042】
<商品払出装置100>
次に、本実施形態の商品払出装置100の構成について説明する。図2には、本実施形態の商品払出装置100の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図2に示す本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110と、支払い情報取得部112と、払出装置側セット部114と、商品払出部130と、商品充填室132と、を有する。
【0043】
ここで、本実施形態の商品払出装置100の外観図の一例を図3に示す。図3に示すように、本実施形態の商品払出装置100は、商品払い出し口20を有する箱体10を有し、当該箱体10の内部および側面に位置するハードウエアおよびソフトウエアにより、商品払出装置100が有する各部が構成されている。
【0044】
そして、商品払出装置100は、箱体10を開閉するための開閉機構(不図示)を有するとともに、所定の権限を有する者のみが箱体10を開閉できるように開閉機構を制御するロック部(不図示)を有する。開閉機構を実現する手段は特段制限されず、例えば、ヒンジを用いて実現することができる。また、ロック部を実現する手段は特段制限されず、ハードウエアおよび/またはソフトウエアを用いたあらゆるロック機構を用いて実現することができる。
【0045】
また、商品払出装置100は、商品購入用記憶媒体400と通信するためのインタフェース50を備える。インタフェース50は、電磁波等を放出する領域であって、商品購入用記憶媒体400をかざされる領域であってもよい。または、インタフェース50は、商品購入用記憶媒体400を挿入される挿入口であってもよい。本実施形態の商品払出装置100は、ICチップを埋め込まれた媒体と接触型または非接触型での通信が可能なICリーダ/ライタ、および/または、バーコードリーダを有し、インタフェース50を介して商品購入用記憶媒体400と通信する。そして、商品払出装置100は、商品購入用記憶媒体400が有する情報の取得および/または書換えを行う。
【0046】
さらに、商品払出装置100には、ディスプレイ30とスピーカ40が設けられてもよい。
【0047】
以下、図2に戻り、各部の構成について詳細に説明する。
【0048】
商品充填室132は、箱体10内(図3参照)に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される。商品充填室132に充填される商品の種類は特段制限されず、タバコや缶ジュースなど、いわゆる自動販売機で販売されている商品であってもよいし、その他の商品であってもよい。なお、上述の通り、ロック部の機能により、箱体10の開閉は所定の権限を有する者のみが許される。すなわち、所定の権限を有する者のみが、箱体10内に位置する商品充填室132に充填された商品に触れることができる。ここで、所定の権限を有する者とは、たとえば商品がタバコ410の場合、当該タバコ410の販売会社から委託された作業員等とすることができる。これにより、店舗の従業員が全く商品に触れることがないようにすることができる。つまり、本実施形態の商品払出装置100は、顧客や所定の権限を有さない従業員が、商品充填室132に充填された商品に触れることができない構成となっている。
【0049】
商品識別情報取得部110は、商品購入用記憶媒体400から商品識別情報を取得するよう構成されている。例えば、商品識別情報402のデータ形式がバーコードである場合、商品識別情報取得部110は、バーコードリーダを有して構成される。そして、商品識別情報取得部110は、バーコードリーダを介してバーコードを読み取ると、読み取ったバーコードを解析することで、商品識別情報402を取得する。
【0050】
その他、商品識別情報402のデータ形式が、商品購入用記憶媒体400が有する記憶部に記憶された情報(電子データ)である場合、商品識別情報取得部110は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信可能なICリーダ/ライタを有して構成される。そして、商品識別情報取得部110は、ICリーダ/ライタを介して商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信し、商品購入用記憶媒体400が有する記憶部に記憶された商品識別情報402を取得する。
【0051】
支払い情報取得部112は、商品購入用記憶媒体400と通信し、支払い情報を取得する。例えば、支払い情報取得部112は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信可能なICリーダ/ライタを有して構成される。そして、支払い情報取得部112は、ICリーダ/ライタを介して商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信し、商品購入用記憶媒体400の支払い情報記憶部406が保持している支払い情報を取得する。
【0052】
商品払出部130は、支払い情報取得部112が取得した支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、例えば商品識別情報取得部110が取得した商品識別情報402で特定される商品を商品充填室132から取り出し、商品払い出し口20を介して、取り出した商品を払い出す。なお、商品払出部130が商品充填室132から所定の商品を取り出し、商品払い出し口20を介して、商品を払い出す構成は、従来の自動販売機等と同様の構成とすることができる。
【0053】
払出装置側セット部114は、支払い情報取得部112が商品購入用記憶媒体400の通信部404と通信して支払い情報を取得した後、当該商品購入用記憶媒体400の通信部404と通信し、支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報にセットする。例えば、払出装置側セット部114は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信可能なICリーダ/ライタを有して構成される。そして、払出装置側セット部114は、支払い情報取得部112が商品購入用記憶媒体400の通信部404と通信して支払い情報を取得したことを示す情報を取得すると、ICリーダ/ライタを介して当該商品購入用記憶媒体400の通信部404と通信し、支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報にセットする。
【0054】
「商品の代金を支払い済みでないことを示す情報にセットする」とは、セット前の支払い情報が代金を支払い済みであることを示す情報である場合には、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報に書換え、セット前の支払い情報が代金を支払い済みでないことを示す情報である場合には、当該状態を維持することを意味する。
【0055】
なお、本実施形態の商品払出装置100は、払い出す商品の代金を請求し、また、代金を受け取る等の決済機能を有する必要がない。そのため、商品払出装置100には、決済を行うためのたとえば釣り銭や現金を保持等する機構を設ける必要がなく、簡易な構成とすることができる。一方、本実施形態の商品払出装置100は、上記決済機能を有し、顧客が通常の自動販売機と同様に、商品払出装置100から直接商品を購入できる構成とすることも可能である。
【0056】
<支払い情報書換装置200>
次に、本実施形態の支払い情報書換装置200の構成について説明する。図4には、本実施形態の支払い情報書換装置200の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図4に示す本実施形態の支払い情報書換装置200は、商品識別情報読取部210と、書換装置側セット部212と、決済処理部220と、を有する。なお、図4に示す商品購入用記憶媒体400は、図2に示す商品購入用記憶媒体400と同じ構成である。
【0057】
本実施形態の支払い情報書換装置200は、例えば、ICチップを埋め込まれた媒体と接触型または非接触型で通信可能なICリーダ/ライタと、いわゆるPOSシステムとが、有線および/または無線で繋がった装置とすることができる。
【0058】
商品識別情報読取部210は、商品購入用記憶媒体400から商品識別情報402を取得するよう構成されている。例えば、商品識別情報402のデータ形式がバーコードである場合、商品識別情報読取部210は、バーコードリーダを有して構成される。そして、商品識別情報読取部210は、バーコードリーダを介してバーコードを読み取ると、読み取ったバーコードを解析することで、商品識別情報402を取得する。その他、商品識別情報402のデータ形式が、商品購入用記憶媒体400が有する記憶部に記憶された情報(電子データ)である場合、商品識別情報読取部210は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信可能なICリーダ/ライタを有して構成される。そして、商品識別情報読取部210は、ICリーダ/ライタを介して商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信し、商品購入用記憶媒体400が有する記憶部に記憶された商品識別情報402を取得する。
【0059】
決済処理部220は、商品識別情報読取部210が読み取った商品識別情報402で特定される商品の決済処理を行う。決済処理部220は、従来のPOSシステムと同様の構成とすることができる。
【0060】
書換装置側セット部212は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信し、支払い情報記憶部406に記憶されている支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報にセットする。例えば、書換装置側セット部212は、商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信可能なICリーダ/ライタを有して構成される。そして、書換装置側セット部212は、ICリーダ/ライタを介して商品購入用記憶媒体400が有する通信部404と通信し、支払い情報記憶部406に記憶されている支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報にセットする。
【0061】
「商品の代金を支払い済みであることを示す情報にセットする」とは、セット前の支払い情報が代金を支払い済みでないことを示す情報である場合には、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換え、セット前の支払い情報が代金を支払い済みであることを示す情報である場合には、当該状態を維持することを意味する。なお、セット前の支払い情報が代金を支払い済みであることを示す情報である場合、書換装置側セット部212は当該旨を示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力するよう構成されてもよい。当該構成により、書換装置側セット部212は、従業員や顧客に、既に当該商品の代金を支払い済みであることを通知することができる。結果、当該構成によれば、代金の二重払い等の不都合を回避することが期待される。
【0062】
ここで、書換装置側セット部212は、決済処理部220が商品の決済処理を完了したことを条件に、上記書換処理を行うことができるように構成されてもよい。すなわち、決済処理部220が商品の決済処理を完了するまでは、上記書換処理を実行することができないように構成されてもよい。例えば、書換装置側セット部212は、決済処理部220から決済処理完了の通知を受けることを条件に、上記書換処理を行うことができるように構成されてもよい。なお、書換装置側セット部212は、決済処理部220から受け取った決済処理完了の通知の回数をカウントしておき、当該カウント分、上記書換処理を行うことができるように構成されてもよい。
【0063】
このように構成することで、代金未払いにも関わらず、商品購入用記憶媒体400と支払い情報書換装置200とを通信させ、商品購入用記憶媒体400が保持する支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換える不正行為を防止することができる。
【0064】
次に、図5のフローチャート、および、図1乃至4を用いて、本実施形態の商品払出システムにおける処理の流れの一例について説明する。
【0065】
まず、顧客が、商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列されている商品購入用記憶媒体400の中から、購入を希望する商品に対応する商品購入用記憶媒体400を取り出す。例えば、当該商品購入用記憶媒体400の表面には、文字、記号、絵、写真などからなり、商品(種類、個数、価格等を含む)を識別することができる情報が印刷されており、顧客は当該情報を頼りに、商品を識別することができる。所望の商品購入用記憶媒体400を取り出した顧客は、当該商品購入用記憶媒体400を持って、支払い情報書換装置200が配置されたレジに進む。
【0066】
支払い情報書換装置200の書換装置側セット部212は、顧客から商品購入用記憶媒体400を受け取った従業員の操作に従い、当該商品購入用記憶媒体400の支払い情報記憶部406から支払い情報を取得する(S102)。そして、当該支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合(S104のYES)、S110に進み、支払い情報書換装置200は当該旨を示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力する(S110)。これにより、支払い情報書換装置200は、従業員や顧客に、既に当該商品の代金を支払い済みであることを通知することができる。結果、代金の二重払い等の不都合を回避することが期待される。
【0067】
一方、支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報である場合(S104のNO)、支払い情報書換装置200は、S106に進む。そして、商品識別情報取得部110が商品購入用記憶媒体400から商品識別情報402を取得し、決済処理部220が当該商品識別情報402で特定される商品の代金を決済する処理を実行する。次いで、書換装置側セット部212が、商品購入用記憶媒体400が保持する支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換える(S108)。
【0068】
その後、従業員は、支払い情報の内容を商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換えられた商品購入用記憶媒体400を、顧客に渡す。そして、顧客は、当該商品購入用記憶媒体400を持って、商品払出装置100に向かう。
【0069】
次に、商品払出装置100の側に来た顧客は、当該商品購入用記憶媒体400と商品払出装置100とを通信させる。例えば、顧客は、商品払出装置100のインタフェース50(図3参照)に当該商品購入用記憶媒体400をかざしたり、接触させたり、または、挿入したりする。すると、商品払出装置100の商品識別情報取得部110および支払い情報取得部112は、顧客の上記操作に応じ、商品購入用記憶媒体400から商品識別情報402および支払い情報を取得する(S120)。そして、当該支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合(S122のYES)、S124に進み、商品払出部130が商品払出処理を行う。具体的には、商品払出部130は、S120で商品識別情報取得部110が取得した商品識別情報402で特定される商品を、商品充填室132から取り出し、商品払い出し口20(図3参照)を介して、取り出した商品を払い出す。
【0070】
その後、払出装置側セット部114が、商品購入用記憶媒体400が保持する支払い情報の内容を、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報に書換える(S126)。
【0071】
なお、商品払出装置100は商品購入用記憶媒体400を回収するための挿入口を設けておき、当該挿入口から商品購入用記憶媒体400の挿入を受付けることで、商品購入用媒体400を回収してもよい。その後、回収された商品購入用記憶媒体400は、再び、商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列される。
【0072】
一方、支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みでないことを示す情報である場合(S122のNO)、商品払出装置100は所定の情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力する(S128)。
【0073】
なお、S128において出力される情報の内容は特段制限されないが、例えば、商品の代金を支払い済みでないので商品を払い出せないことを示す情報が出力されてもよい。また、当該情報に加えて、商品の購入手順を示す情報が出力されてもよい。具体的には、『(1)まず、商品購入用記憶媒体400をレジに持っていき、従業員に渡して下さい。(2)次に、当該商品購入用記憶媒体400に対応する商品の代金を支払って下さい。(3)そして、商品購入用記憶媒体400が記憶している支払い情報を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換えてもらって下さい。(4)次に、支払い情報を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換えてもらった商品購入用記憶媒体400を持って、商品払出装置100の側に来て下さい。(5)商品払出装置100のインタフェース50を介して(例:かざす、接触させる、または、挿入する)、当該商品購入用記憶媒体400と商品払出装置100とを通信させて下さい。』等の購入手順を示す情報を、文字、絵、写真などを用いて説明した情報が出力されてもよい。
【0074】
その他、『商品購入の意思がない場合には、当該商品購入用記憶媒体400を商品購入用記憶媒体陳列棚300に戻して下さい。』等の依頼情報が出力されてもよい。
【0075】
次に、本実施形態の商品払出システムの変形例について説明する。
【0076】
(1)本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、商品識別情報取得部110を有さない構成とすることもできる。かかる場合、商品払出装置100は、商品購入用記憶媒体400から、商品識別情報402を取得することができない。しかし、商品充填室132に1種類の商品のみが複数充填されている場合、商品払出装置100の商品払出部130は、当該商品のみを払い出すこととなる。このため、本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110を有さない構成とすることができる。
【0077】
なお、商品充填室132に2種類以上の商品が複数充填されている場合であっても、本実施形態の商品払出装置100を例えば以下のように構成した場合、本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110を有さない構成とすることができる。
【0078】
まず、商品充填室132には、金額が同じ2種類以上の商品を複数充填する。そして、商品払出装置100は、支払い情報取得部112が取得した支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、商品充填室132に充填されている複数種類の商品の中から1つを指定する指定情報の入力を顧客から受付ける指定情報受付部をさらに有して構成される。
【0079】
指定情報受付部は、商品払出装置100に設けられた入力装置を介して、顧客から指定情報の入力を受付ける。入力装置は特段制限されず、タッチパネルディスプレイ、商品払出装置100に設けられたボタン等、あらゆる構成を適用することができる。
【0080】
そして、商品払出部130は、指定情報受付部が受付けた指定情報で特定される商品を、商品充填室132から取り出し、取り出した商品を、商品払い出し口20を介して払い出す。
【0081】
(2)本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、払出装置側セット部114を有さない構成とすることもできる。かかる場合、本実施形態の商品払出システムは、商品払出装置100とは別に、払出装置側セット部114を有する書換装置を有してもよい。
【0082】
(3)本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、図6に示すように、親機(図中、左側の装置)と子機(図中、右側の装置)とから構成されてもよい。親機は、子機と有線および/または無線で通信する通信手段を備える点以外は、図3に示す商品払出装置100の構成と同様である。子機は、インタフェース50を有さず、かつ、親機と有線および/または無線で通信する通信手段を備える点以外は、図3に示す商品払出装置100の構成と同様である。
【0083】
例えば、子機が有する商品充填室132には、親機が有する商品充填室132と異なる種類の商品が充填される。そして、親機が有する商品払出部130は、支払い情報取得部112が取得した支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合であって、かつ、商品識別情報取得部110が取得した商品識別情報402で特定される商品が、子機が有する商品充填室132に充填されている商品である場合、子機が有する商品払出部130に、当該商品の払い出しを指示する情報を送信する。そして、当該情報を受信した子機が有する商品払出部130は、子機が有する商品充填室132から当該商品を取り出し、商品払い出し口20を介して、商品を払い出す。
【0084】
(4)本実施形態の商品払出システムの支払い情報書換装置200は、商品識別情報読取部210および決済処理部220を有さない構成とすることもできる。すなわち、本実施形態の商品払出システムは、POSシステムから分離独立した別の装置として、書換装置側セット部212を有する支払い情報書換装置200を有してもよい。
【0085】
(5)本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、店舗外、例えば、駅構内などに設置することができる。また、商品払出装置100は、例えば、ワインなど、比較的重い商品を充填し、払い出すように構成することができる。かかる場合、顧客は、ある店舗で商品購入用記憶媒体400を用いて代金の支払いを済ませた後、当該商品購入用記憶媒体400を持ち帰る。そして、当該顧客は、自宅の近くに設置されている商品払出装置100と持ち帰った商品購入用記憶媒体400とを通信させることで、当該商品払出装置100から商品の払い出しを受けることができる。結果、重い荷物を運ぶ時間および距離を軽減することができるというメリットを有する。
【0086】
本実施形態の商品払出システムは、上記(1)から(5)のいずれか1つ以上を組み合わせた変形例とすることができる。
【0087】
次に、本実施形態の商品払出システムの作用効果について説明する。
【0088】
(1)本実施形態の商品払出システムが有する商品払出装置は、ロック部により開閉機構を制御された箱体10内に商品充填室132が設けられているので、商品払出装置100に充填された商品は、所定の権限を有する者のみが触れることができる。すなわち、顧客や所定の権限を有さない従業員は、商品払出装置100に充填された商品に触れることができない。
【0089】
本実施形態の商品払出システムは、このように、顧客や所定の権限を有さない従業員が商品に触れることがない状態で、商品代金の決済および商品の引き渡しを行うことができる。
【0090】
このため、本実施形態の商品払出システムおよび商品払出装置100によれば、万引きおよび内引き等の犯罪行為を効果的に防止することができる。
【0091】
(2)また、本実施形態の商品払出システムでは、商品払出装置100を介して商品の払い出しを行うので、従来のようにレジカウンター内に商品を陳列しておき、従業員が当該商品を取り出して、顧客に渡す等という面倒な作業が発生することはない。すなわち、本実施形態の商品払出システムによれば、円滑な商品の引き渡しが実現される。
【0092】
(3)また、本実施形態の商品払出システムにおいて、支払い情報書換装置200の書換装置側セット部212は、商品購入用記憶媒体400から取得した支払い情報の内容が、商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、その旨を示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力するよう構成することができる。かかる場合、代金の二重払い等の不都合を回避することができる。
【0093】
(4)さらに、本実施形態の商品払出システムにおいて、支払い情報書換装置200の書換装置側セット部212は、決済処理部220が商品の決済処理を完了するまでは、書換処理を実行することができないように構成することができる。かかる場合、代金未払いにも関わらず、商品購入用記憶媒体400と支払い情報書換装置200とを通信させ、商品購入用記憶媒体400が保持する支払い情報の情報を、商品の代金を支払い済みであることを示す情報に書換える不正行為を防止することができる。
【0094】
タバコ等、未成年への販売が禁止されている商品については、成人認証が必要である。たとえば、日本では、一般的な自動販売機でタバコを購入する場合は、taspo(タスポ)という特別な証明媒体が必要となっている。そのため、消費者にとっては、タスポを準備する手間が生じたり、タスポを携帯し忘れたために自動販売機でタバコを購入できないという問題が発生している。一方、店舗等では、例えば免許証等の一般的な身分証明書を店員に提示する等によりタバコを購入することができる。そのため、近年、タバコを店舗で購入する需要が高まっている。しかし、店舗でタバコを販売する形態の場合、上述のように、万引きや内引きなどの問題が発生し得る。本実施形態によれば、このような消費者の手間等の問題を解決することができるとともに、万引きや内引きなどの問題も解消することができる。
【0095】
なお、本実施形態の商品払出装置100は、例えば、商品払い出し口を有する箱体と、前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、を有する商品払出装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータを、前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得手段、前記支払い情報取得手段が取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出手段、として機能させるためのプログラムをインストールすることで実現することができる。
【0096】
<<実施形態2>>
本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、実施形態1の商品払出装置100の構成に加えて、さらに、商品購入用記憶媒体400の挿入を受付ける挿入受付部と、挿入を受付けた商品購入用記憶媒体400を収容する回収部と、を有する。
【0097】
以下、本実施形態の商品払出装置100の構成について説明する。なお、商品購入用記憶媒体400および支払い情報書換装置200の構成については、実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0098】
<商品払出装置100>
図7には、本実施形態の商品払出装置100の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図7に示す本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110と、支払い情報取得部112と、払出装置側セット部114と、商品払出部130と、商品充填室132と、挿入受付部134と、回収部120と、を有する。
【0099】
なお、図7には、挿入受付部134が挿入を受付けた商品購入用記憶媒体400が記載されている。本実施形態の商品識別情報取得部110、支払い情報取得部112および払出装置側セット部114は、挿入受付部134が挿入を受付けることで商品払出装置100内に位置することとなった商品購入用記憶媒体400から、所定の情報の取得および/または書換を行うこととなる。
【0100】
以下、挿入受付部134および回収部120について説明する。その他の部については、実施形態1と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0101】
挿入受付部134は、箱体10(図3参照)に設けられた商品購入用記憶媒体400の挿入を受付ける挿入口(例えば50)を介して、商品購入用記憶媒体400の挿入を受付ける。なお、挿入口および挿入受付部134の構成は、従来技術と同様の構成とすることができる。
【0102】
回収部120は、支払い情報取得部112が、挿入受付部134が挿入を受付けた商品購入用記憶媒体400から支払い情報を取得した後、当該商品購入用記憶媒体400を回収室に収容する。なお、回収部120は、挿入受付部134が挿入を受付けた商品購入用記憶媒体400から支払い情報を取得した後、かつ、当該商品購入用記憶媒体400が保持する支払い情報を、払出装置側セット部114が商品の代金を支払い済みでないことを示す情報にセットした後に、当該商品購入用記憶媒体400を回収室に収容してもよい。
【0103】
また、回収部120は、挿入受付部134が挿入を受付けた商品購入用記憶媒体400が商品識別情報402を保持している場合には、支払い情報取得部112が支払い情報を取得した後、商品購入用記憶媒体400を、商品購入用記憶媒体400が保持する商品識別情報402に基づいて分類し、収容してもよい。例えば、回収部120は、商品購入用記憶媒体400を収容する回収室を、商品識別情報402で特定される商品各々に対応した複数の個室を有して構成しておく。そして、回収部120は、商品購入用記憶媒体400を回収室に収容する際、回収室に収容する商品購入用記憶媒体400が保持している商品識別情報402で特定される商品を識別し、識別した商品に対応する個室に、当該商品購入用記憶媒体400を収容する。
【0104】
本実施形態の商品払出システムによれば、商品払出装置100は、商品を払い出す前提として、商品購入用記憶媒体400を商品払出装置100に挿入することを要求する。このため、顧客が商品購入用記憶媒体400を持ち帰ったり、捨てたりすることに起因する、商品購入用記憶媒体400のリサイクル率の低下を軽減することができる。結果、システムの安定的な運営およびシステム運営のためのコストの低減を実現することができる。
【0105】
<<実施形態3>>
本実施形態の商品払出システムの商品払出装置100は、実施形態1または2の商品払出装置100の構成に加えて、さらに、ディスプレイと、ディスプレイを介して商品情報を表示する商品情報表示部と、を有する。
【0106】
以下、本実施形態の商品払出装置100の構成について説明する。なお、商品購入用記憶媒体400および支払い情報書換装置200の構成については、実施形態1および2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0107】
<商品払出装置100>
図8には、本実施形態の商品払出装置100の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図8に示す本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110と、支払い情報取得部112と、払出装置側セット部114と、商品払出部130と、商品充填室132と、ディスプレイ140と、商品情報表示部142と、を有する。
【0108】
以下、商品情報表示部142について説明する。その他の部については、実施形態1および2と同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0109】
商品情報表示部142は、ディスプレイ140を介して、商品充填室132に充填される商品に関する情報を表示する。なお、商品情報表示部142は、ディスプレイ140を介して出力している映像に同期させて、スピーカ(図3参照)を介して音声を出力してもよい。
【0110】
例えば、商品情報表示部142は、商品識別情報取得部110が取得した商品識別情報402で特定される商品を認識すると、当該商品に関する情報を、取得して、出力する。なお、商品情報表示部142が出力する情報を取得する手段は特段制限されず、例えば、商品情報表示部142はあらかじめ出力する情報を各商品に関連付けて保持しておき、保持している情報の中から取得してもよい。または、商品払出装置100をインターネットなどのネットワークに接続可能に構成しておき、商品情報表示部142は、当該ネットワーク上におかれたサーバから、出力する情報を取得してもよい。
【0111】
本実施形態の商品払出システムによれば、顧客は、商品購入用記憶媒体陳列棚300から取り出した商品購入用記憶媒体400を商品払出装置100と通信させることで、当該商品に関する情報を取得することができる。結果、購入する商品を決定するに際して有効な情報を取得し、妥当な決定を行うことが可能となる。
【0112】
<<実施形態4>>
本実施形態の商品払出システムは、実施形態1から3のいずれか1つの構成に加えて、さらに、商品払出装置100が保持する商品の在庫数を管理し、在庫が所定数になると通知する手段を備える。
【0113】
以下、本実施形態の商品払出装置100および支払い情報書換装置200の構成について説明する。なお、商品購入用記憶媒体400の構成については、実施形態1から3のいずれか1つと同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0114】
<商品払出装置100>
図9には、本実施形態の商品払出装置100の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図9に示す本実施形態の商品払出装置100は、商品識別情報取得部110と、支払い情報取得部112と、払出装置側セット部114と、商品払出部130と、商品充填室132と、在庫管理部136と、在庫テーブル送信部138と、を有する。
【0115】
以下、在庫管理部136および在庫テーブル送信部138について説明する。その他の部については、実施形態1から3のいずれか1つと同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0116】
在庫管理部136は、商品充填室132に充填されている商品の在庫数を示す在庫テーブルを管理する。具体的には、在庫管理部136は、例えば商品払出部130から、商品充填室132に充填されている商品の在庫数が変動した情報を取得し、当該情報に基づき、在庫テーブルを更新する。このような在庫管理部136は、従来技術と同様の構成とすることができる。
【0117】
在庫テーブル送信部138は、支払い情報書換装置200に、在庫テーブルを送信する。例えば、在庫テーブル送信部138は、在庫テーブルが更新されるごとに、および/または、所定時間おきに、在庫テーブルを支払い情報書換装置200に送信する。なお、送信手段は特段制限されず、あらゆる手段を適用することができる。
【0118】
<支払い情報書換装置200>
図9には、本実施形態の支払い情報書換装置200の構成の一例を示す機能ブロック図が示されている。図9に示す本実施形態の支払い情報書換装置200は、書換装置側セット部212と、在庫テーブル保持部216と、出力部218と、を有する。
【0119】
以下、在庫テーブル保持部216および出力部218について説明する。その他の部については、実施形態1から3のいずれか1つと同様であるので、ここでの説明は省略する。
【0120】
在庫テーブル保持部216は、在庫テーブル送信部138が送信してきた在庫テーブルを取得し、保持する。なお、在庫テーブル保持部216が保持する在庫テーブルは、在庫テーブル送信部138から新たに在庫テーブルを取得するごとに、その内容が最新の情報に更新されるよう構成されてもよいし、または、取得した在庫テーブルが蓄積されていくよう構成されてもよい。
【0121】
出力部218は、在庫テーブル保持部216が保持する在庫テーブルを参照して在庫がない商品を識別するとともに、在庫がない商品を払い出すための商品購入用記憶媒体400と書換装置側セット部212とが通信状態となると、当該商品の在庫がないことを示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力する。
【0122】
なお、出力部218は、在庫がない商品を払い出すための商品購入用記憶媒体400から商品識別情報読取部210が商品識別情報402を取得すると、それをトリガに、当該商品の在庫がないことを示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力してもよい。
【0123】
その他、出力部218は、在庫テーブル保持部216が保持する在庫テーブルを参照して在庫数が所定数以下になった商品を識別するとともに、当該商品の在庫数が所定数以下になったことを示す情報を、スピーカやディスプレイ等の出力装置を介して出力してもよい。なお、この時、実際の在庫数量をあわせて出力してもよい。
【0124】
本実施形態の商品払出システムによれば、商品の決済処理を行う前に、当該商品の在庫が商品払出装置100内にない場合、店舗の従業員等はその旨を知ることができる。結果、在庫がない商品の代金を受け取った後に在庫がないことを認識し、返金などの面倒な作業を行わなければならなくなるという不都合を回避することができる。
【0125】
また、本実施形態の商品払出システムによれば、店舗の従業員は、商品払出装置100内における在庫数が所定数以下になった商品を認識するとともに、その在庫数を認識することができる。かかる場合、店舗の従業員は、商品購入用記憶媒体陳列棚300に陳列されている当該商品を払い出すための商品購入用記憶媒体400の数を、商品払出装置100内における在庫数にあわせることができる。結果、在庫がないにも関わらず、商品購入用記憶媒体陳列棚300に、当該商品を購入するための商品購入用記憶媒体400が陳列されているといる不都合を回避することができる。
【0126】
また、本実施形態の商品払出システムによれば、店舗の従業員は、商品払出装置100内における在庫数が所定数以下になった商品を認識することができる。結果、在庫がなくなる前に、所定の権限を有する者が、在庫の補充を行うことができる。
【0127】
なお、本実施形態の商品払出システムは、さらに、商品購入用記憶媒体陳列棚300を含んで構成することができる。
【0128】
そして、商品購入用記憶媒体陳列棚300は、商品払出装置100の在庫テーブル送信部138から在庫テーブルを受信し、保持する棚側在庫テーブル保持部(不図示)と、棚側在庫テーブル保持部が保持する在庫テーブルを参照して、商品購入用記憶媒体400が陳列される陳列棚の陳列状況を制御する陳列状況制御部(不図示)と、を有する構成とすることができる。
【0129】
棚側在庫テーブル保持部は、支払い情報書換装置200が有する在庫テーブル保持部216と同様の構成とすることができる。
【0130】
陳列状況制御部は、在庫テーブルを参照し、例えば、在庫がない商品を認識した場合、当該商品に対応する商品購入用記憶媒体400は陳列棚に陳列せず、代わりに、「在庫切れ」等の情報を付したカードを陳列することができる。その他、例えば、在庫数が所定数以下になった商品を認識した場合、陳列棚に陳列する商品購入用記憶媒体400の数を、在庫数に合わせることができる。このような陳列状況制御部の構成は、従来技術に準じて実現することができる。
【符号の説明】
【0131】
10 箱体
20 商品払い出し口
30 ディスプレイ
40 スピーカ
50 インタフェース
100 商品払出装置
110 商品識別情報取得部
112 支払い情報取得部
114 払出装置側セット部
120 回収部
130 商品払出部
132 商品充填室
134 挿入受付部
136 在庫管理部
138 在庫テーブル送信部
140 ディスプレイ
142 商品情報表示部
200 支払い情報書換装置
210 商品識別情報読取部
212 書換装置側セット部
216 在庫テーブル保持部
218 出力部
220 決済処理部
300 商品購入用記憶媒体陳列棚
400 商品購入用記憶媒体
402 商品識別情報
404 通信部
406 支払い情報記憶部
410 タバコ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品払い出し口を有する箱体と、
前記箱体を開閉するための開閉機構と、
所定の権限を有する者のみが前記箱体を開閉できるように、前記開閉機構を制御するロック部と、
前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、
前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得部と、
前記支払い情報取得部が取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出部と、
を有する商品払出装置。
【請求項2】
請求項1に記載の商品払出装置において、
商品を識別する情報である商品識別情報をさらに保持する前記商品購入用記憶媒体から、前記商品識別情報を取得する商品識別情報取得部をさらに有し、
前記商品払出部は、前記支払い情報取得部が取得した前記支払い情報の内容が前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品識別情報取得部が取得した前記商品識別情報で特定される商品を前記商品充填室から取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の商品払出装置において、
前記支払い情報取得部が前記支払い情報を取得した後、当該商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報の内容を、前記商品の代金を支払い済みでないことを示す情報にセットする払出装置側セット部を有する商品払出装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の商品払出装置において、
前記箱体に設けられた前記商品購入用記憶媒体の挿入を受付ける挿入口を介して、前記商品購入用記憶媒体の挿入を受付ける挿入受付部と、
前記支払い情報取得部が前記支払い情報を取得した後、前記商品購入用記憶媒体を収容する回収部と、
を有する商品払出装置。
【請求項5】
請求項4に記載の商品払出装置において、
前記挿入受付部は、商品を識別する情報である商品識別情報を保持する前記商品購入用記憶媒体の挿入を受付け、
前記回収部は、前記支払い情報取得部が前記支払い情報を取得した後、前記商品購入用記憶媒体を、前記商品購入用記憶媒体が保持する前記商品識別情報に基づいて分類し、収容する商品払出装置。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の商品払出装置において、さらに、
ディスプレイと、
前記ディスプレイを介して、前記商品充填室に充填される前記商品に関する情報を表示する商品情報表示部と、
を有する商品払出装置。
【請求項7】
請求項1から6のいずれか1項に記載の商品払出装置において、
前記商品はタバコである商品払出装置。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の商品払出装置と、
前記商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報の内容を、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報にセットする書換装置側セット部、を有する支払い情報書換装置と、
を有する商品払出システム。
【請求項9】
請求項8に記載の商品払出システムにおいて、
通信部と、
前記商品払出装置の前記商品充填室に充填される前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を書換え可能な状態で保持する支払い情報記憶部と、
を有する商品購入用記憶媒体をさらに有する商品払出システム。
【請求項10】
請求項9に記載の商品払出システムにおいて、
前記商品購入用記憶媒体は、商品を識別する情報である商品識別情報をさらに有する商品払出システム。
【請求項11】
請求項10に記載の商品払出システムにおいて、
前記商品購入用記憶媒体はICカードであり、
前記ICカードの表面には、前記商品識別情報としてバーコードが印刷されている商品払出システム。
【請求項12】
請求項8から11のいずれか1項に記載の商品払出システムにおいて、
前記商品払出システムは、商品を販売する店舗に設けられ、
前記支払い情報書換装置は、前記店舗の店員が操作でき、かつ、顧客が操作できないように設置され、
前記商品払出装置は、顧客が操作できるように設置されている商品払出システム。
【請求項13】
請求項9から11のいずれか1項に記載の商品払出システムにおいて、
前記商品払出システムは、商品を販売する店舗に設けられ、
前記商品購入用記憶媒体は、前記店舗内に、顧客が取り扱い可能に陳列され、
前記支払い情報書換装置は、前記店舗の店員が操作でき、かつ、顧客が操作できないように設置され、
前記商品払出装置は、顧客が操作できるように設置されている商品払出システム。
【請求項14】
請求項8から13のいずれか1項に記載の商品払出システムにおいて、
前記商品払出装置は、
前記商品充填室に充填されている前記商品の在庫数を示す在庫テーブルを管理する在庫管理部と、
前記支払い情報書換装置に、前記在庫テーブルを送信する在庫テーブル送信部と、を有し、
前記支払い情報書換装置は、
前記在庫テーブル送信部が送信してきた前記在庫テーブルを取得し、保持する在庫テーブル保持部と、
前記在庫テーブル保持部が保持する前記在庫テーブルを参照して在庫がない商品を識別するとともに、在庫がない商品を払い出すための前記商品購入用記憶媒体と前記書換装置側セット部とが通信状態となると、当該商品の在庫がないことを示す情報を出力する出力部と、
を有する商品払出システム。
【請求項15】
商品払い出し口を有する箱体と、
前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、を有する商品払出装置を制御するためのプログラムであって、
コンピュータを、
前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得手段、
前記支払い情報取得手段が取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項16】
商品払い出し口を有する箱体と、
前記箱体内に位置し、少なくとも一種の商品が複数充填される商品充填室と、を有する商品払出装置を用いた商品払出方法であって、
前記商品の代金を支払い済みか否かを示す情報である支払い情報を保持する商品購入用記憶媒体と通信し、前記支払い情報を取得する支払い情報取得ステップと、
前記支払い情報取得ステップで取得した前記支払い情報の内容が、前記商品の代金を支払い済みであることを示す情報である場合、前記商品充填室から前記商品を取り出し、前記商品払い出し口を介して、前記商品を払い出す商品払出ステップと、
を有する商品払出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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