説明

商品陳列棚

【課題】商品陳列棚の横幅を変更でき、商品陳列棚内の複数の領域をそれぞれ独立的に利用可能で、且つ、スペース効率が良い商品陳列棚を提供する。
【解決手段】商品陳列棚100は、それぞれ1個以上のマガジン40を搭載可能なマガジン搭載部を有する任意数の複数のセル1を少なくとも横方向に連設可能に構成されている。第1及び第2のセル1が横方向に連設された状態で、第1のセル1は、第1のセル1と第2のセル1との間に位置する側枠部を有し、第1のセル1の側枠部が、第1のセル1のマガジン搭載部と、第2のセル1のマガジン搭載部と、に臨んで、これらマガジン搭載部を仕切る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マガジンを搭載可能な商品陳列棚に関し、特に、横幅を変更可能な商品陳列棚に関する。
【背景技術】
【0002】
コンビニエンスストアなどの店舗では、様々な商品がいわゆる什器(商品陳列棚)に陳列されている。
【0003】
多様な商品のうち、例えばたばこ商品などの特定の商品を陳列するための什器は、電子キャッシュレジスタなどの販売処理装置が載置されたレジカウンタ上又はその周辺に配置されることが一般的である。
【0004】
なお、ここで云うたばこ商品とは、実際に喫煙される紙巻たばこではなく、複数の紙巻たばこを収容している直方体状のパッケージを意味している。
【0005】
ところで、コンビニエンスストアなどの店舗のレジカウンタ上又はその周辺において商品を陳列可能なスペースは、店舗毎に異なり、また季節毎の商品サイクルに応じても変動する。このため、商品陳列棚には、商品の陳列スペースの大きさを必要に応じて容易に変更できることが望まれる。
【0006】
特許文献1には、互いに対向する一対の側壁部材と、これら側壁部材を連結する連結部材と、を有する商品陳列棚(商品陳列用什器)が記載されている。この商品陳列棚においては、連結部材は棒形状を有し、軸方向に任意数を接続できるようになっている。そして、連結部材の接続数を選択することによって、一対の側壁部材の間の距離を調整し、商品陳列棚の横幅を変更することが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】登録実用新案3138292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の技術では、一対の側壁部材間の領域が1つの空間であるため、一対の側壁部材の間の距離を調整することで商品陳列棚の横幅を変更できても、一対の側壁部材間の領域を複数に区分けしてそれぞれ独立的に利用することが困難である。
【0009】
なお、特許文献1の商品陳列棚を横方向に複数個並べることにより、これら商品陳列棚のトータル横幅を変更でき、且つ、個々の商品陳列棚内の領域をそれぞれ独立的に利用することができる。しかしながら、この場合、個々の独立的な領域の間に2枚の側壁部材が横並びで配置されることとなり、構造に無駄があるためスペース効率が悪い。
【0010】
本発明は、商品陳列棚の横幅を変更でき、商品陳列棚内の複数の領域をそれぞれ独立的に利用可能で、且つ、スペース効率が良い商品陳列棚を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、それぞれ1個以上のマガジンを搭載可能なマガジン搭載部を有する任意数の複数のセルを少なくとも横方向に連設可能に構成され、
第1及び第2の前記セルが横方向に隣り合って連設された状態で、前記第1のセルは、前記第1のセルと前記第2のセルとの間に位置する側枠部を有し、前記第1のセルの前記側枠部が、前記第1のセルの前記マガジン搭載部と、前記第2のセルの前記マガジン搭載部と、に臨んで、これらマガジン搭載部を仕切ることを特徴とする商品陳列棚を提供する。
【0012】
この商品陳列棚によれば、任意数の複数のセルを横方向に連設できるので、商品陳列棚の横幅を変更できる。また、横方向に隣り合うセルは側枠部により仕切られているので、各セル内の領域をそれぞれ独立的に利用できる。しかも、その側枠部は、横方向に隣り合うセルの各々のマガジン搭載部に臨んでいる、すなわち、横方向に隣り合うセルはそれらを仕切る側枠部を共用する。よって、構造の無駄を低減でき、スペース効率を高めることができる。
すなわち、側枠部により相互に仕切られた複数のセルを、シンプルで無駄が低減された構造で横方向に連設でき、商品陳列棚の全体の幅に対する有効幅寸法(マガジン配置領域の幅寸法)を極力大きくすることができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、商品陳列棚の横幅を変更でき、商品陳列棚内の複数の領域をそれぞれ独立的に利用可能で、且つ、スペース効率を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】第1の実施形態に係る商品陳列棚の斜視図である。
【図2】第1の実施形態に係る商品陳列棚の正面図である。
【図3】第1の実施形態に係る商品陳列棚の側面図である。
【図4】図2のA−A矢視断面図である。
【図5】第1の実施形態に係る商品陳列棚のセルの斜視図である。
【図6】第1の実施形態に係る商品陳列棚のセルの分解斜視図である。
【図7】第1の実施形態に係る商品陳列棚のセルの平面図である。
【図8】第1の実施形態に係る商品陳列棚のセルの側面図である。
【図9】図7のA−A矢視断面図である。
【図10】第1の実施形態に係る商品陳列棚のセルの正面図である。
【図11】第1の実施形態に係る商品陳列棚の上下連結部の側面図である。
【図12】第1の実施形態に係る商品陳列棚の上下連結部の正面図である。
【図13】第1の実施形態に係る商品陳列棚の上下連結部の斜視図である。
【図14】第1の実施形態に係る商品陳列棚の天枠部及び底枠部を構成する天底共通部材の平面図である。
【図15】第1の実施形態に係る商品陳列棚の天底共通部材の側面図である。
【図16】第1の実施形態に係る商品陳列棚の天底共通部材の斜視図である。
【図17】第1の実施形態に係る商品陳列棚の天底共通部材どうしの連結構造及び連結動作を示す断面図である。
【図18】第1の実施形態に係る商品陳列棚の2つのセルを横方向に連結した状態を示す斜視図である。
【図19】第1の実施形態に係る商品陳列棚の2つのセルを横方向に連結した状態を示す側面図である。
【図20】第1の実施形態に係る商品陳列棚の2つのセルを上下方向に連結した状態を示す斜視図である。
【図21】第1の実施形態に係る商品陳列棚の2つのセルを上下方向に連結した状態を示す側面図である。
【図22】第1の実施形態に係る商品陳列棚の側面化粧パネルを示す斜視図である。
【図23】第1の実施形態に係る商品陳列棚の前面化粧パネルを示す分解斜視図である。
【図24】第1の実施形態に係る商品陳列棚のベースプレートを示す斜視図である。
【図25】第1の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の天底共通部材の平面図である。
【図26】第1の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の天底共通部材の側面図である。
【図27】第1の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の天底共通部材の斜視図である。
【図28】マガジンの一例を示す側面図及び正面図である。
【図29】第2の実施形態に係る商品陳列棚の斜視図(部分的に分解してある)である。
【図30】第2の実施形態に係る商品陳列棚の正面図である。
【図31】第2の実施形態に係る商品陳列棚の横方向連結構造を説明するための分解斜視図である。
【図32】第2の実施形態に係る商品陳列棚の横方向連結構造を説明するための正面図である。
【図33】第2の実施形態に係る商品陳列棚の支持プレートの斜視図である。
【図34】第2の実施形態に係る商品陳列棚の前面化粧パネルの側面図である。
【図35】第2の実施形態に係る商品陳列棚の側面図である。
【図36】第2の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の連結棒の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
【0016】
〔第1の実施形態〕
図1乃至図4は第1の実施形態に係る商品陳列棚100を示す図であり、このうち図1は斜視図、図2は正面図、図3は側面図、図4は図2のA−A矢視断面図である。図5乃至図10は商品陳列棚100を構成する単体のセル1を示す図であり、このうち図5は斜視図、図6は分解斜視図、図7は平面図、図8は側面図、図9は図7のA−A矢視断面図、図10は正面図である。図11乃至図13はセル1の上下連結部30を示す図であり、このうち図11は側面図、図12は正面図、図13は斜視図である。図14乃至図16はセル1の天枠部2及び底枠部3を構成する天底共通部材10を示す図であり、このうち図14は平面図、図15(a)は左側面図、図15(b)は右側面図、図16は斜視図である。図17(a)は天底共通部材10どうしの連結構造を示す断面図、図17(b)はその連結動作を示す断面図である。図18及び図19は2つのセル1を横方向に連結した状態を示す図であり、このうち図18は斜視図、図19は側面図である。図20及び図21は2つのセル1を上下方向に連結した状態を示す図であり、このうち図20は斜視図、図21は側面図である。図22は商品陳列棚100の側面化粧パネル4、5を示す斜視図である。図23は商品陳列棚100の前面化粧パネル50を示す分解斜視図である。図24は商品陳列棚100のベースプレート6を示す斜視図である。図28はマガジン40を示す側面図及び正面図である。
【0017】
本実施形態に係る商品陳列棚100は、それぞれ1個以上のマガジン40を搭載可能なマガジン搭載部を有する任意数の複数のセル1を、少なくとも横方向に連設可能に構成され、第1及び第2のセル1が横方向に隣り合って連設された状態で、第1のセル1は、第1のセル1と第2のセル1との間に位置する側枠部(上下連結部30)を有し、第1のセル1の側枠部が、第1のセル1のマガジン搭載部と、第2のセル1のマガジン搭載部と、に臨んで、これらマガジン搭載部を仕切る。
【0018】
なお、セル1とは、マガジン40の配置領域であるマガジン搭載部を区画する構造体を意味する。本実施形態の場合、マガジン搭載部は、天枠部2、底枠部3及び左右の上下連結部30により囲まれた領域である。
【0019】
また、本明細書において、連設とは、セル1どうしを連結する態様に限らず、セル1どうしを連ねて設置する態様も含むが、本実施形態では、以下に説明するように、任意数のセル1を横方向及び上下方向に連結する例を説明する。
【0020】
商品陳列棚100は、例えば、図1及び図2に示すように、それぞれ1個以上のマガジン40(図28)を搭載可能な複数のセル1を横方向及び上下方向に任意数ずつ連結することにより構成される。
ここで、任意数のセル1を横方向及び上下方向に組み付けることにより構成される構造体をセル組付体7と称する。
図1及び図2の例では、商品陳列棚100は、横方向に6つのセル1を連結し、上下方向にも6つのセル1を連結し、合計36個のセル1を組み付けることにより構成されたセル組付体7を有する。
【0021】
セル組付体7の側面には、必要に応じて、各種の装飾表示が施された側面化粧パネル4、5を取り付けることができる(図3、図4参照)。一例として、側面化粧パネル5には、図3に示すように、商品のブランドイメージなどを表す装飾表示(例えば、「XYZタバコ」といった表示など)が印字された装飾表示部5aが形成され、側面化粧パネル4にも同様の装飾表示部(図示略)が形成されている。
【0022】
セル組付体7の前面には、必要に応じて、各種の装飾表示が施された前面化粧パネル50を取り付けることができる。一例として、前面化粧パネル50には、図1及び図2に示すように、商品のブランドイメージなどを表す装飾表示(例えば、「XYZタバコ」といった表示など)が印字された装飾表示部50aが形成されている。
【0023】
更に、必要に応じて、セル組付体7の下にベースプレート6を設けることができる。
【0024】
図5乃至図10に示すように、単体のセル1は、天枠部2と、底枠部3とを有する。底枠部3は、天枠部2の下方に天枠部2と対向して配置され、マガジン40を直接的又は間接的に支持する。本実施形態の場合、底枠部3は、例えば、マガジン40を直接的に支持する。
【0025】
更に、セル1は、セル1の両側部にそれぞれ配置され、天枠部2と底枠部3とを上下に連結する上下連結部30を有する。この上下連結部30は、横方向に隣り合うセル1どうしの間に位置して、これらセル1のマガジン搭載部を仕切る側枠部を構成する。
【0026】
セル1は、例えば、左右両側部に、それぞれ2つずつの上下連結部30を有している。なお、左右の上下連結部30は、互いに前後にオフセットされている。
すなわち、図5に示すように、セル1は、その一方の側部に、前側の上下連結部30aと後側の上下連結部30bとを有し、他方の側部には、前側の上下連結部30cと後側の上下連結部30dとを有している。そして、上下連結部30aと上下連結部30cは、互いに前後にオフセットされ、上下連結部30bと上下連結部30dも、互いに前後にオフセットされている。更に、上下連結部30aと上下連結部30dは、互いに前後にオフセットされ、上下連結部30bと上下連結部30cも、互いに前後にオフセットされている。
【0027】
天枠部2及び底枠部3は、例えば、それぞれ板状に形成されている。また、上下連結部30も、例えば、板状に形成されている。
【0028】
4つの上下連結部30を介して天枠部2と底枠部3とを連結することにより、天枠部2は、底枠部3よりも所定距離だけ上方位置において、上下連結部30を介して底枠部3により支持される。この状態で、天枠部2と底枠部3とは互いに平行となる。天枠部2及び底枠部3は、例えばレジカウンタなどの水平な載置面と平行に配置される。
【0029】
例えば、底枠部3と、天枠部2とは、互いに同一形状であり、底枠部3と、天枠部2とは、互いに共通の天底共通部材10からなる。
【0030】
上述のように、本実施形態に係る商品陳列棚100は、任意数のセル1を上下方向にも連結可能に構成されている。そして、一のセル1の天枠部2を構成する天底共通部材10は、当該一のセル1の1段上に位置するセル1の底枠部3を兼ねるようになっている。同様に、一のセル1の底枠部3を構成する天底共通部材10は、当該一のセル1の1段下に位置するセル1の天枠部2を兼ねるようになっている。
【0031】
また、上下連結部30は、その板面方向が前後方向となる向きで、天枠部2及び底枠部3に対して直交するように配置される。
【0032】
このため、図10に示すように、セル1を正面から見ると矩形枠状となっている。セル1は、例えば、前方及び後方に開放しており、マガジン40を後方及び前方に引き出し可能となっている。
【0033】
例えば、図7乃至図9に示すように、天枠部2が底枠部3よりも後方にずれており、セル1が後傾していることが一例として挙げられる。ただし、天枠部2と底枠部3とは、前後位置が互いに等しく、平面視において互いに重なるようになっていても良い。
【0034】
後述するように、複数のセル1が横方向に連結された状態では、横方向に隣り合うセル1の上下連結部30が正面視において互いに重なり合うようになっており、隣り合うセル1の上下連結部30により一連の板状部8が構成される。この板状部8が、横方向に隣り合うセル1のマガジン搭載部を相互に仕切る。
より具体的には、例えば、複数のセル1が横方向に連結された状態では、横方向に隣り合うセル1の上下連結部30が、例えば、前後方向に延在する同一平面上に位置する。
より具体的には、例えば、各セル1の上下連結部30の横幅が互いに等しく、複数のセル1が横方向に連結された状態では、横方向に隣り合うセル1の上下連結部30の横方向位置が互いに一致する。よって、正面視において、横方向に隣り合うセル1の上下連結部30が幅方向全域において完全に重なる。
【0035】
上下連結部30の上下寸法は、セル1の上下寸法と等しい。上下連結部30は、天枠部2より上方に突出せず、又、底枠部3より下方に突出しないようになっている。
【0036】
図11乃至図13に示すように、上下連結部30は、例えば、平板なプレート状の本体部31を有している。例えば、本体部31の上端面と下端面とは互いに平行となっており、それぞれ水平に配置される。本体部31を側面から見た形状は、例えば、四角形(例えば、平行四辺形)であることが挙げられる。
【0037】
本体部31の上端部には、天枠部2に係合固定される被係合部(第1被係合部)32が形成され、本体部31の下端部には、底枠部3に固定される被係合部(第1被係合部)33が形成されている。つまり、上下連結部30は、天枠部2(セル1の上部の天底共通部材10)及び底枠部3(セル1の下部の天底共通部材10)にそれぞれ固定される上下一対の被係合部(第1被係合部)32、33を有している。
【0038】
被係合部32、33には、それぞれ被係合部32、33を横方向に貫通する係合孔(第1係合部、第2係合部)34、35が形成されている。この係合孔34、35は、例えば、前後方向に長尺な長孔形状となっている。係合孔34、35の内空断面形状は、例えば矩形状である。例えば、係合孔34と係合孔35とは、互いに同一の寸法及び形状に形成されている。なお、被係合部32、33は、後述する係合突起12と係合できれば良く、例えば、係合孔34、35の代わりに、横方向に開口する凹部を設けても良い。
【0039】
例えば、上側の被係合部32は、本体部31の上端面の前部(例えば前側半分の領域)に配置され、下側の被係合部33は、本体部31の下端面の後部(例えば後ろ側半分の領域)に配置されている。つまり、上側の被係合部32は上下連結部30の上端部の前部に配置され、下側の被係合部33は上下連結部30の下端部の後部に配置されている。
そして、上下連結部30において、被係合部32の後側の部位は、第1切欠形状部37となっており、被係合部33の前側の部位は、第2切欠形状部38となっている。つまり、上下連結部30の上端部の後部には第1切欠形状部37が形成され、上下連結部30の下端部の前部には第2切欠形状部38が形成されている。
【0040】
なお、上側の被係合部32と第1切欠形状部37との前後位置関係が逆転し、且つ、下側の被係合部33と第2切欠形状部38との前後位置関係が逆転していても良い。
【0041】
例えば、被係合部32の上端面は、本体部31の上端面と平行となっており、被係合部33の下端面は、本体部31の下端面と平行となっている。
被係合部32、33は、例えば、それぞれ扁平な直方体形状であり、平面形状、側面形状、正面形状が何れも矩形状となっている。
【0042】
例えば、被係合部32の上下寸法(高さ)は、天枠部2(天底共通部材10)の上下寸法(厚み)と等しく、同様に、被係合部33の上下寸法(高さ)は、底枠部3(天底共通部材10)の上下方向寸法(厚み)と等しい。
【0043】
例えば、被係合部32、33の横方向寸法は、本体部31の横方向寸法(厚み)と等しい。更に、例えば、これらの横方向寸法は、後述する係合突起12の横方向寸法(突出長)と等しい。
【0044】
本体部31には、側面化粧パネル4、5を取り付けるための取付孔36(例えば、上下一対の取付孔36)が形成されている。この取付孔36は、本体部31を横方向に貫通している。
このように、上下連結部30には、商品陳列棚100の側面に設けられる化粧板(側面化粧パネル4、5)を止着可能な止着部(取付孔36)が形成されている
【0045】
上下連結部30は、例えば、左右対称形となっており、セル1の右部と左部の何れにも設けることができるようになっている。つまり、上下連結部30a、30bと、上下連結部30c、30dとは、例えば、互いに同形状の部材である。
【0046】
また、上下連結部30は、側面視において、中心C1(図11)を中心とする点対称形となっている。このため、この中心C1を中心として上下連結部30の板面方向において180度回転させることにより上下連結部30を上下反転させても、その反転前と同様に上下連結部30を用いることができるようになっている。
【0047】
図14乃至図16に示すように、天底共通部材10は、平板なプレート状に形成され、水平に配置される本体部11を有する。本体部11は、例えば、平面形状が矩形状(例えば、前後方向に長い長方形状)となっている。
【0048】
更に、天底共通部材10は、本体部11より横方向に突出する複数の係合突起12を有している。例えば、天底共通部材10は、本体部11の一方の側面より横方向に突出する4つの係合突起12a、12e、12b、12fと、本体部11の他方の側面より横方向に突出する4つの係合突起12c、12g、12d、12hと、の合計8つの係合突起12を有している。
【0049】
各係合突起12は、上下連結部30の係合孔34、35内に嵌入可能な形状及び寸法となっている。係合突起12は、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、側面形状、正面形状が何れも矩形状となっている。
【0050】
係合突起12の肉厚は、例えば、本体部11の上下寸法よりも薄く設定されている。
各係合突起12a〜12hは、例えば、同一の高さ(上下方向位置)に配置されている。具体的には、係合突起12は、本体部11の厚み方向における中央部(上下方向における中央部)に配置されている。
【0051】
係合突起12の突出長(横方向寸法)は、上下連結部30の厚み(横方向寸法)と等しく設定されている。
【0052】
例えば、8つの係合突起12のうち、係合突起12aと係合突起12eとは、天底共通部材10の一方の側部の前部において、前後方向に並んで互いに近接して配置されている。係合突起12aが前、係合突起12eが後ろである。
また、係合突起12bと係合突起12fとは、天底共通部材10の一方の側部の後部において、前後方向に並んで互いに近接して配置されている。係合突起12bが前、係合突起12fが後ろである。
また、係合突起12cと係合突起12gとは、天底共通部材10の他方の側部の前部において、前後方向に並んで互いに近接して配置されている。係合突起12cが前、係合突起12gが後ろである。
また、係合突起12dと係合突起12hとは、天底共通部材10の他方の側部の後部において、前後方向に並んで互いに近接して配置されている。係合突起12dが前、係合突起12hが後ろである。
【0053】
例えば、前後方向における係合突起12aと係合突起12eとの距離と、前後方向における係合突起12bと係合突起12fとの距離と、前後方向における係合突起12cと係合突起12gとの距離と、前後方向における係合突起12dと係合突起12hとの距離とは、互いに等しい。
【0054】
また、例えば、前後方向における係合突起12aと係合突起12bとの距離と、前後方向における係合突起12eと係合突起12fとの距離と、前後方向における係合突起12cと係合突起12dとの距離と、前後方向における係合突起12gと係合突起12hとの距離とは、互いに等しい。
【0055】
これら係合突起12のうち、係合突起12aと係合突起12cとが左右で対をなし、係合突起12bと係合突起12dとが左右で対をなしている。
同様に、係合突起12eと係合突起12gとが左右で対をなし、係合突起12fと係合突起12hとが左右で対をなしている。
【0056】
係合突起12a及び係合突起12eと、係合突起12c及び係合突起12gとは、互いに前後方向においてオフセットして配置されている。具体的には、係合突起12c及び係合突起12gは、係合突起12a及び係合突起12eよりも後方に位置している。
【0057】
同様に、係合突起12b及び係合突起12fと、係合突起12d及び係合突起12hとは、互いに前後方向においてオフセットして配置されている。具体的には、係合突起12d及び係合突起12hは、係合突起12b及び係合突起12fよりも後方に位置している。
【0058】
天底共通部材10は、更に、横隣(例えば、左隣)のセル1の天底共通部材10に係合する係合部13と、横隣(例えば、右隣)のセル1の天底共通部材10の係合部13が係合される被係合部14と、を有している。
【0059】
すなわち、天枠部2は、横隣(例えば、左隣)のセル1の天枠部2に係合する係合部(第3係合部)13と、横隣(例えば、右隣)のセル1の天枠部2の係合部(第3係合部)13が係合される被係合部(第2被係合部)14と、を有している。
【0060】
同様に、底枠部3は、横隣(例えば、左隣)のセル1の底枠部3に係合する係合部(第4係合部)13と、横隣(例えば、右隣)のセル1の底枠部3の係合部(第4係合部)13が係合される被係合部(第3被係合部)14と、を有している。
【0061】
係合部13は、例えば、天底共通部材10の本体部11の一方の側面(例えば左側面)より横方向(例えば、左方向)へ水平に突出する突出片131と、この突出片131に形成された係合爪132と、を有する。
【0062】
突出片131は、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、正面形状、側面形状が何れも矩形状となっている。
突出片131の突出長(横方向寸法)、すなわち、係合部13の突出長(横方向寸法)は、上下連結部30の厚み(横方向寸法)と等しい。
【0063】
図15(a)に示すように、突出片131の上下方向の厚みは、例えば、本体部11よりも薄く、具体的には、本体部11の厚みの半分(半分程度)となっている。そして、突出片131は、本体部11の側面の上部(例えば上半部)に設けられている。
例えば、突出片131の上面(係合部13の上面)は、本体部11の上面と面一となっている。
【0064】
係合爪132も、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、正面形状、側面形状が何れも矩形状となっている。
図15(a)に示すように、係合爪132は、例えば、突出片131より下向きに突出している。係合爪132の突出長(上下寸法)も、例えば、本体部11の厚みの半分(半分程度)となっている。
例えば、係合爪132の下端面は、本体部11の下面と面一となっている。
【0065】
係合爪132は、例えば、突出片131において、その突出方向先端部に配置されている。
例えば、係合爪132の前後方向寸法は、突出片131の前後方向寸法よりも小さく、係合爪132は、突出片131の前後方向における中央部に配置されている。
【0066】
被係合部14は、例えば、天底共通部材10の本体部11の側面(例えば右側面)より横方向(例えば、右方向)に突出する突出片141と、この突出片141に形成され、係合爪132が係合される孔部142と、を有する。
【0067】
突出片141は、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、正面形状、側面形状が何れも矩形状となっている。
突出片141の突出長(横方向寸法)、すなわち、被係合部14の突出長(横方向寸法)は、上下連結部30の厚み(横方向寸法)と等しい。
【0068】
図15(b)に示すように、突出片141の上下方向の厚みは、例えば、本体部11よりも薄く、具体的には、本体部11の厚みの半分(半分程度)となっている。そして、突出片141は、本体部11の側面の下部(例えば下半部)に設けられている。
例えば、突出片141の下面(被係合部14の下面)は、本体部11の下面と面一となっている。
【0069】
孔部142は、例えば、突出片141を上下に貫通している。ただし、孔部142は、 突出片141を貫通していなくても良い(凹部であっても良い)。
孔部142の内空形状は、例えば、係合爪132の外形形状と等しく、孔部142内に係合爪132を嵌入可能となっている。
【0070】
孔部142は、例えば、突出片141において、その突出方向基端部に配置されている。
例えば、孔部142は、突出片141の前後方向における中央部に配置されている。
【0071】
係合部13と被係合部14とは、互いに同一の前後位置に配置され、横方向に並んでいる。また、係合爪132と孔部142とは、互いに同一の前後位置に配置され、横方向に並んでいる。
【0072】
例えば、突出片131と突出片141は、互いに平面形状及び平面寸法が等しい。そして、係合部13が被係合部14と係合したときに、つまり係合爪132が孔部142に嵌入したときに、突出片131が突出片141の上に重なり、平面視において突出片131の外形線(係合部13の外形線)と突出片141の外形線(被係合部14の外形線)とが一致するようになっている。
【0073】
例えば、天底共通部材10は、突出片141と前後方向に隣接する位置において本体部11より横方向に突出する突出片23を有している。例えば、突出片23が前、突出片141が後に位置している。
突出片23及び被係合部14は、例えば、係合突起12eよりも後方、且つ、係合突起12bよりも前方に配置されている。
【0074】
突出片23は、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、正面形状、側面形状が何れも矩形状となっている。突出片23の平面寸法は、突出片131の平面寸法と等しく、従って、突出片23の突出長(横方向寸法)は、被係合部14の突出長と等しい。また、突出片23の厚みは、本体部11の厚み(上下方向の寸法)と等しい。突出片23の上面は、本体部11の上面と面一であり、突出片23の下面は、本体部11の下面と面一である。
【0075】
例えば、係合部13と前後方向に隣接し、突出片23と横方向に並ぶ位置には、隣のセル1の突出片23が入り込む(例えば嵌入する)切欠形状部24が形成されている。この切欠形状部24は、例えば、係合部13と係合突起12gとの間に位置している。
【0076】
例えば、天底共通部材10における突出片23と係合突起12eとの間の部分は、隣のセル1の上下連結部30の一部分など(詳細後述)が入り込む切欠形状部18aとなっている。
同様に、天底共通部材10における係合部13と係合突起12dとの間の部分は、隣のセル1の上下連結部30の一部分など(詳細後述)が入り込む切欠形状部18bとなっている。
【0077】
例えば、係合突起12aの前側には、本体部11より横方向(例えば右方向)に突出する突出片15aが形成されている。
突出片15aは、例えば、扁平な直方体形状であり、平面形状、正面形状、側面形状が何れも矩形状となっている。
突出片15aの突出長(横方向寸法)は、被係合部14及び突出片23の突出長と等しい。
また、突出片15aの厚みは、本体部11の厚み(上下方向の寸法)と等しい。
突出片15aの上面は、本体部11の上面と面一であり、突出片15aの下面は、本体部11の下面と面一である。
突出片15aの前端面(手前側の面)は、本体部11の前端面(手前側の面)と面一となっている。
【0078】
同様に、係合突起12hの後側には、本体部11より横方向(例えば左方向)に突出する突出片15bが形成されている。
例えば、突出片15bの形状及び寸法は、突出片15aと同一である。
突出片15bの突出長は、係合部13の突出長と等しい。
突出片15bの上面は、本体部11の上面と面一であり、突出片15bの下面は、本体部11の下面と面一である。
突出片15bの後端面(奥側の面)は、本体部11の後端面(奥側の面)と面一となっている。
【0079】
例えば、天底共通部材10における係合突起12fの後側の部分は、横隣のセル1の突出片15bと、隣のセル1の上下連結部30の一部分など(詳細後述)と、が入り込む切欠形状部19aとなっている。
同様に、天底共通部材10における係合突起12cの前側の部分は、横隣のセル1の突出片15aと、隣のセル1の上下連結部30の一部分など(詳細後述)と、が入り込む切欠形状部19bとなっている。
【0080】
例えば、天底共通部材10の本体部11の上面には、マガジン40のブレード41(後述)の下端部が入り込む左右一対のブレード溝16が、それぞれ前後方向に直線状に延在するように形成されている。
【0081】
更に、本体部11には、天底共通部材10をベースプレート6に取り付けるための取付孔17(例えば、前後一対の取付孔17)が、本体部11の表裏を貫通するように形成されている。なお、前側の取付孔17は、例えば、前面化粧パネル50の取り付けにも使用できるようになっている。
【0082】
単一のセル1は、以下に説明するようにして組み立てることができる。
【0083】
図8に示すように、セル1の一方の側部の上端部においては、天枠部2としての天底共通部材10の係合突起12aを前側の上下連結部30aの上側の被係合部32の係合孔34に嵌入(係合)させ、天枠部2としての天底共通部材10の係合突起12bを後側の上下連結部30bの上側の被係合部32の係合孔34に嵌入(係合)させる。
【0084】
同様に、セル1の一方の側部の下端部においては、底枠部3としての天底共通部材10の係合突起12eを前側の上下連結部30aの下側の被係合部33の係合孔35に嵌入(係合)させ、底枠部3としての天底共通部材10の係合突起12fを後側の上下連結部30bの下側の被係合部33の係合孔35に嵌入(係合)させる。
【0085】
同様に、セル1の他方の側部の上端部においては、天枠部2としての天底共通部材10の係合突起12cを前側の上下連結部30cの上側の被係合部32の係合孔34に嵌入(係合)させ、天枠部2としての天底共通部材10の係合突起12dを後側の上下連結部30dの上側の被係合部32の係合孔34に嵌入(係合)させる。
【0086】
同様に、セル1の他方の側部の下端部においては、底枠部3としての天底共通部材10の係合突起12gを前側の上下連結部30cの下側の被係合部33の係合孔35に嵌入(係合)させ、底枠部3としての天底共通部材10の係合突起12hを後側の上下連結部30dの下側の被係合部33の係合孔35に嵌入(係合)させる。
【0087】
これにより、図5、図7乃至図10に示すような単体のセル1が組み立てられる。
【0088】
なお、天枠部2としての天底共通部材10の係合突起12a、12c、12b、12dは、第1係合部であり、底枠部3としての天底共通部材10の係合突起12e、12g、12f、12hは、第2係合部である。
【0089】
このように、天底共通部材10は、上側の被係合部32と係合する左右少なくとも一対(例えば、係合突起12a及び係合突起12cの対と、係合突起12b及び係合突起12dの対と、の合計二対)の第1係合部を有している。
更に、天底共通部材10は、下側の被係合部33と係合する左右少なくとも一対(例えば、係合突起12e及び係合突起12gの対と、係合突起12f及び係合突起12hの対と、の合計二対)の第2係合部を有している。
【0090】
セル1の組み立ての際には、天底共通部材10と上下連結部30とを横方向にて互いに近づけることにより、各係合突起12と、それぞれ対応する係合孔34、35と、を係合させることができる。
すなわち、上下連結部30と天枠部2とを横方向にて互いに近づけることにより上側の被係合部と第1係合部とが係合し、上下連結部30と底枠部3とを横方向にて互いに近づけることにより下側の被係合部と第2係合部とが係合する。
【0091】
ここで、係合突起12は、天底共通部材10の本体部11の厚み方向における中央部(上下方向における中央部)に配置されている。また、被係合部32、33の上下寸法は、それぞれ、本体部11の厚み寸法と等しく設定されている。
このため、図8に示すように、上下連結部30の上端面、すなわち被係合部32の上面は、天枠部2の上面と面一となり、上下連結部30の下端面、すなわち被係合部33の下面は、底枠部3の下面と面一となる。
しかも、各上下連結部30の本体部31の上端面と天枠部2の下面とが同一平面上に位置し、各上下連結部30の本体部31の下端面と底枠部3の上面とが同一平面上に位置する。
【0092】
また、上下連結部30の厚み(横方向寸法)は、被係合部14、突出片23及び突出片15aの突出長(横方向寸法)と等しい。
このため、上下連結部30a、上下連結部30b、被係合部14、突出片23及び突出片15aの右側面は、互いに面一となる。
同様に、上下連結部30c、上下連結部30d、係合部13及び突出片15bの左側面は、互いに面一となる。
よって、図10に示すように、セル1を正面から見たときに、矩形枠状となり、この枠形状から外方に突出した部分が存在しない。
【0093】
また、上述のように、係合突起12c及び係合突起12gは、係合突起12a及び係合突起12eよりも後方に位置しているため、上下連結部30cは、上下連結部30aよりも後方にオフセットされ、図8に示すように側面視において上下連結部30cと上下連結部30aとは重なっていない。同様に、上下連結部30dは、上下連結部30bよりも後方にオフセットされ、側面視において上下連結部30dと上下連結部30bとは重なっていない。
このように、セル1の左側部の上下連結部30c、30dと、セル1の右側部の上下連結部30a、30bとは、互いに前後方向にオフセットされた位置で、それぞれ天枠部2及び底枠部3に固定される。
【0094】
また、上下連結部30aと上下連結部30bとは、同一平面上に位置し、正面視において互いに重なっている。
同様に、上下連結部30cと上下連結部30dとは、同一平面上に位置し、正面視において互いに重なっている。
【0095】
例えば、上下連結部30aの上側の被係合部32の前面は、天枠部2の突出片15aの後面に接している。これにより、当該被係合部32内の係合突起12aへの負荷(応力集中)が軽減され、該被係合部32と天枠部2との係合の安定性が増すようになっている。
【0096】
例えば、上下連結部30bの上側の被係合部32の前面は、天枠部2の被係合部14の後面に接している。これにより、当該被係合部32内の係合突起12bへの負荷(応力集中)が軽減され、該被係合部32と天枠部2との係合の安定性が増すようになっている。
【0097】
例えば、上下連結部30dの下側の被係合部33の後面は、底枠部3の突出片15bの前面に接している。これにより、当該被係合部33内の係合突起12hへの負荷(応力集中)が軽減され、該被係合部33と底枠部3との係合の安定性が増すようになっている。
【0098】
以下に説明するようにして複数のセル1を横方向に連結することができる。
【0099】
2つのセル1を横方向に連結するためには、一方の(右側の)セル1の天枠部2の係合部13の係合爪132を、他方の(左側の)セル1の天枠部2の被係合部14の孔部142内へと、上方から嵌入させるとともに、一方のセル1の底枠部3の係合部13の係合爪132を、他方のセル1の底枠部3の被係合部14の孔部142内へと、上方から嵌入させる。
このためには、例えば、一方のセル1を他方のセル1に対して相対的に上に移動させた状態で、一方のセル1の各係合爪132がそれぞれ対応する孔部142の上方に位置するように双方のセル1を位置合わせし、一方のセル1を他方のセル1に対して相対的に下に移動させる(図17参照)。
これにより、図18及び図19に示すように、2つのセル1を横方向に連結することができる。
【0100】
以下、2つのセル1を横方向に連結した状態における特徴を説明する。
【0101】
先ず、係合爪132と孔部142とが嵌合していることにより、2つのセル1が横方向に離間すること、並びに、2つのセル1が前後方向に相対移動することが規制されている。
【0102】
ここで、これら2つのセル1の上面は互いに面一となっている。すなわち、一方のセルの突出片131が他方のセル1の突出片141の上に重なるとともに、この突出片131の上面と他方のセル1の本体部11の上面とが面一となる。
更に言えば、これらセル1の天枠部2どうしは同一平面上に位置し、同様に、これらセル1の底枠部3どうしも同一平面上に位置している。
このように、係合爪132が孔部142に係合した状態で、隣り合うセル1の天枠部2の上面どうし、並びに、隣り合うセル1の底枠部3の上面どうしが、それぞれ面一となるように、天枠部2及び底枠部3の係合部13における爪部132の周囲の部分(突出片131)の上下寸法及び配置と、天枠部2及び底枠部3の被係合部14における孔部142の周囲の部分(突出片141)の上下寸法及び配置と、が設定されている。
【0103】
また、これら2つのセル1の天枠部2どうしは、互いに同一の前後位置となっている(前後方向にずれていない)。同様に、これら2つのセル1の底枠部3どうしも、互いに同一の前後位置となっている(前後方向にずれていない)。
【0104】
また、一方のセル1の切欠形状部24内に他方のセル1の突出片23が嵌入し、突出片23の後面と突出片131の前面とが相互に接している。このことによっても、2つのセル1が前後方向に相対移動することが規制されている。
【0105】
また、一方のセル1の上下連結部30cの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12cと、一方のセル1の天枠部2の係合突起12gと、が他方のセル1の天枠部2の切欠形状部18a内に入り込んでいる。よって、これら被係合部32、係合突起12c及び係合突起12gと、他方のセル1の天枠部2と、が干渉しないようにすることができる。
【0106】
また、一方のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12dと、一方のセル1の天枠部2の係合突起12hと、一方のセル1の天枠部2の突出片15bと、が他方のセル1の天枠部2の切欠形状部19a内に入り込んでいる。よって、これら被係合部32、係合突起12d、係合突起12h及び突出片15bと、他方のセル1の天枠部2と、が干渉しないようにすることができる。
【0107】
また、他方のセル1の上下連結部30aの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12aと、他方のセル1の天枠部2の係合突起12eと、他方のセル1の天枠部2の突出片15aと、が一方のセル1の天枠部2の切欠形状部19b内に入り込んでいる。よって、これら被係合部32、係合突起12a、係合突起12e及び突出片15aと、一方のセル1の天枠部2と、が干渉しないようにすることができる。
【0108】
また、他方のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32と、その内部の係合突起12bと、他方のセル1の天枠部2の係合突起12fと、が一方のセル1の天枠部2の切欠形状部18b内に入り込んでいる。よって、これら被係合部32、係合突起12b及び係合突起12fと、一方のセル1の天枠部2と、が干渉しないようにすることができる。
【0109】
同様に、一方のセル1の上下連結部30cの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12gと、一方のセル1の底枠部3の係合突起12cと、が他方のセル1の底枠部3の切欠形状部18a内に入り込んでいる。よって、これら被係合部33、係合突起12g及び係合突起12cと、他方のセル1の底枠部3と、が干渉しないようにすることができる。
【0110】
また、一方のセル1の上下連結部30dの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12hと、一方のセル1の底枠部3の係合突起12dと、一方のセル1の底枠部3の突出片15bと、が他方のセル1の底枠部3の切欠形状部19a内に入り込んでいる。よって、これら被係合部33、係合突起12h、係合突起12d及び突出片15bと、他方のセル1の底枠部3と、が干渉しないようにすることができる。
【0111】
また、他方のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12eと、他方のセル1の底枠部3の係合突起12aと、他方のセル1の底枠部3の突出片15aと、が一方のセル1の底枠部3の切欠形状部19b内に入り込んでいる。よって、これら被係合部33、係合突起12e、係合突起12a及び突出片15aと、一方のセル1の底枠部3と、が干渉しないようにすることができる。
【0112】
また、他方のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33と、その内部の係合突起12fと、他方のセル1の底枠部3の係合突起12bと、が一方のセル1の底枠部3の切欠形状部18b内に入り込んでいる。よって、これら被係合部33、係合突起12f及び係合突起12bと、一方のセル1の底枠部3と、が干渉しないようにすることができる。
【0113】
このように、天枠部2及び底枠部3の側部には、横隣のセル1の上下連結部30の一部分を収容する切欠形状部18a、18b、19a、19bが形成されているため、横隣のセルの上下連結部30と、天枠部2及び底枠部3と、の干渉が抑制されている。
【0114】
また、他方のセル1の上下連結部30a、一方のセル1の上下連結部30c、他方のセル1の上下連結部30b、及び、一方のセル1の上下連結部30dは、同一平面上に位置し、正面視において互いに重なり合っている。
より具体的には、これら上下連結部30a、上下連結部30c、上下連結部30b及び上下連結部30dは、前後方向に延在する同一平面上に位置している。
また、これら上下連結部30a、上下連結部30c、上下連結部30b及び上下連結部30dの左側面どうしは、互いに面一となり、右側面どうしも互いに面一となっている。すなわち、上下連結部30a、30bと、上下連結部30c、30dと、の横方向位置が一致している。
そして、上下連結部30a、上下連結部30c、上下連結部30b及び上下連結部30dにより、一連の板状部8が構成されている。
こうして、横方向に隣り合うセル1はそれらを仕切る板状部8を共用している。
【0115】
ここで、これら2つのセル1のうち、一方のセル1の側枠部である上下連結部30c及び上下連結部30dは、2つのセル1の間に位置し、一方のセル1のマガジン搭載部と、他方のセル1のマガジン搭載部とに臨んで、これらマガジン搭載部を仕切っている。
同様に、これら2つのセル1のうち、他方のセル1の側枠部である上下連結部30a及び30bも、2つのセル1の間に位置し、一方のセル1のマガジン搭載部と、他方のセル1のマガジン搭載部とに臨んで、これらマガジン搭載部を仕切っている。
【0116】
なお、他方のセル1の上下連結部30aの本体部31の後方に、一方のセル1の上下連結部30cの本体部31が実質的に隙間無く隣接している。つまり、これら上下連結部30a、30cは前後方向に実質的に連続的に配置されている。
同様に、他方のセル1の上下連結部30bの本体部31の後方に、一方のセル1の上下連結部30dの本体部31が実質的に隙間無く隣接している。つまり、これら上下連結部30b、30dは前後方向に連続的に配置されている。
【0117】
また、他方のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32の前面は、他方のセル1の天枠部2の被係合部14の後面に接するだけでなく、一方のセル1の天枠部2の係合部13の後面にも接している。これにより、単体のセル1を組み立てただけの場合と比べて、当該被係合部32内の係合突起12bへの負荷(応力集中)が一層軽減され、該被係合部32と天枠部2との係合の安定性が一層増すようになっている。
【0118】
ここでは、2つのセル1を横方向に連結する場合を説明したが、3つ以上のセル1を横方向に連結する場合も同様である。
【0119】
以下に説明するようにして複数のセル1を上下方向に連結することができる。
【0120】
2つのセル1を上下方向に連結するためには、例えば、先ず、下段のセル1を組み立てる。
その後、上段のセル1の底枠部3(下段のセル1の天枠部2)の係合突起12eに、上段のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33を固定する。
同様に、上段のセル1の底枠部3(下段のセル1の天枠部2)の係合突起12fに、上段のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33を固定する。
また、上段のセル1の上下連結部30aの上側の被係合部32と、上段のセル1の天枠部2の係合突起12aとを相互に固定し、上段のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32と、上段のセル1の天枠部2の係合突起12bとを相互に固定する。
また、上段のセル1の上下連結部30cの上側の被係合部32と、上段のセル1の天枠部2の係合突起12cとを相互に固定し、上段のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32と、上段のセル1の天枠部2の係合突起12dとを相互に固定する。
また、上段のセル1の底枠部3(下段のセル1の天枠部2)の係合突起12gに、上段のセル1の上下連結部30cの下側の被係合部33を固定する。
また、上段のセル1の底枠部3(下段のセル1の天枠部2)の係合突起12hに、上段のセル1の上下連結部30dの下側の被係合部33を固定する。
これにより、図20及び図21に示すように、2つのセル1を上下方向に連結することができる。
【0121】
以下、2つのセル1を上下方向に連結した状態における特徴を説明する。
【0122】
下段のセル1の上下連結部30aと、上段のセル1の上下連結部30aとが直線状に並んでいる。同様に、下段のセル1の上下連結部30bと上段のセル1の上下連結部30bとが直線状に並び、下段のセル1の上下連結部30cと上段のセル1の上下連結部30cとが直線状に並び、下段のセル1の上下連結部30dと上段のセル1の上下連結部30dとが直線状に並んでいる。
換言すれば、各セル1が同一の構造であり、各セル1における上下連結部30の配置が互いに等しい。よって、各セル1を同様の利用の仕方で用いることができるとともに、各セル1の強度を均一にできる。
【0123】
下段のセル1の上下連結部30の第1切欠形状部37には、上段のセル1の上下連結部30の下側の被係合部33と、当該被係合部33と係合する係合突起12と、が収容されている。
同様に、上段のセル1の上下連結部30の第2切欠形状部38には、下段のセル1の上下連結部30の上側の被係合部32と、当該被係合部32と係合する係合突起12と、が収容されている。
これにより、上下方向に隣接するセル1の上下連結部30どうしを直線状に配置しても、これら上下連結部30どうしが干渉しないようにすることができる。
【0124】
より具体的には、下段のセル1の上下連結部30aの上側の被係合部32の上面が、上段のセル1の上下連結部30aの本体部31の下面に接している。同様に、下段のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32の上面が、上段のセル1の上下連結部30bの本体部31の下面に接し、下段のセル1の上下連結部30cの上側の被係合部32の上面が、上段のセル1の上下連結部30cの本体部31の下面に接し、下段のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32の上面が、上段のセル1の上下連結部30dの本体部31の下面に接している。
このように、下段のセル1の上下連結部30の被係合部32により、上段のセル1の対応する上下連結部30の本体部31が支えられているため、セル組付体7が構造的に安定する。
【0125】
また、上段のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33の下面が、下段のセル1の上下連結部30aの本体部31の上面に接している。同様に、上段のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33の下面が、下段のセル1の上下連結部30bの本体部31の上面に接し、上段のセル1の上下連結部30cの下側の被係合部33の下面が、下段のセル1の上下連結部30cの本体部31の上面に接し、上段のセル1の上下連結部30dの下側の被係合部33の下面が、下段のセル1の上下連結部30dの本体部31の上面に接している。
このように、下段のセル1の上下連結部30の本体部31により、上段のセル1の対応する上下連結部30の被係合部33が支えられているため、セル組付体7が構造的に安定する。
【0126】
また、下段のセル1の上下連結部30aの上側の被係合部32の後面が、上段のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33の前面に接している。同様に、下段のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32の後面が、上段のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33の前面に接し、下段のセル1の上下連結部30cの上側の被係合部32の後面が、上段のセル1の上下連結部30cの下側の被係合部33の前面に接し、下段のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32の後面が、上段のセル1の上下連結部30dの下側の被係合部33の前面に接している。
このように、下段のセル1の上下連結部30の被係合部32と、上段のセル1の上下連結部30の被係合部33と、が前後方向に隣り合って、相互に接しているため、セル組付体7が構造的に安定する。
【0127】
ここでは、2つのセル1を上下方向に連結する場合を説明したが、3つ以上のセル1を上下方向に連結する場合も同様である。
【0128】
なお、一例として、複数のセル1を横方向に連結した後の状態において、隣り合うセル1の間に、未使用の係合突起12が存在していても、この係合突起12に対して新たに上下連結部30の被係合部32、33を固定するためのクリアランスが存在しない場合がある。
この場合、上下方向に必要数のセル1を連結することにより得られるセル組付体7を複数作成した後で、これら複数のセル組付体7の複数段のセル1について、一括して、横方向に連結すると良い。この連結動作は、一段のセル1を横方向に連結する場合と同様である。
【0129】
ここで、横方向及び上下方向に複数のセル1が連結された場合の構造に関し、特に、正面視において上下左右の4つのセル1の交点となる箇所の構造について説明する。
【0130】
この場合、下段の一方の(右側の)セル1の上下連結部30cの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12cと、上段の一方のセル1の上下連結部30cの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12gと、が下段の他方の(左側の)セル1の天枠部2(上段の他方のセル1の底枠部3)の切欠形状部18a内に入り込んでいる。
また、下段の一方のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12dと、上段の一方のセルの上下連結部30dの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12hと、下段の一方のセル1の天枠部2(上段の一方のセル1の底枠部3)の突出片15bと、が下段の他方の(左側の)セル1の天枠部2(上段の他方のセル1の底枠部3)の切欠形状部19a内に入り込んでいる。
また、下段の他方のセル1の上下連結部30aの上側の被係合部32と、当該被係合部32の内部の係合突起12aと、上段の他方のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33と、当該被係合部33の内部の係合突起12eと、下段の他方のセル1の天枠部2の突出片15aと、が下段の一方のセル1の天枠部2(上段の一方のセル1の底枠部3)の切欠形状部19b内に入り込んでいる。
また、下段の他方のセル1の上下連結部30bの上側の被係合部32と、その内部の係合突起12bと、上段の他方のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33と、その内部の係合突起12fと、が下段の一方のセル1の天枠部2(上段の一方のセル1の底枠部3)の切欠形状部18b内に入り込んでいる。
【0131】
そして、下段の一方のセル1の上下連結部30cの上側の被係合部32の前面が、上段の他方のセル1の上下連結部30aの下側の被係合部33の後面に接している。
同様に、下段の一方のセル1の上下連結部30dの上側の被係合部32の前面が、上段の他方のセル1の上下連結部30bの下側の被係合部33の後面に接している。
これにより、単にセル1を横方向に連結しただけの場合と比べて、セル組付体7が構造的に一層安定する。
【0132】
なお、本実施形態に係る商品陳列棚100においては、横方向に並ぶ複数のセル1について、それぞれ異なる段数のセル1を上下方向に連結することも可能である。具体例としては、例えば、横方向に3列のセル1を連結する場合に、左側の列については3つのセル1を上下方向に連結し、中央の列については2つのセル1を上下方向に連結し、右側の列については1段(最下段)にのみセル1を配置することなどが可能である。よって、陳列スペースの大きさや形状に合わせて、各列において上下方向に積み重ねるセル1の数を増減することができる。
【0133】
図22に示すように、側面化粧パネル4の内側の面には、セル1の上下連結部30(例えば、上下連結部30c、30d)の取付孔36に対して止着されるボス4bが形成されている。これらボス4bを、上下連結部30c、30dの取付孔36に対して嵌入することにより、セル1の左側面に側面化粧パネル4を取り付けることができるようになっている。
同様に、側面化粧パネル5には、セル1の上下連結部30(例えば、上下連結部30a、30b)の取付孔36に対して止着されるボス(図示略)が形成され、これらボスを用いて、セル1の右側面に側面化粧パネル5を取り付けることができるようになっている。
なお、側面化粧パネル4、5の上下寸法は、例えば、セル1の上下寸法と等しく、側面化粧パネル4、5の上端位置とセル1の上端位置とが互いに等しく、側面化粧パネル4、5の下端位置とセル1の下端位置とが互いに等しくなるようになっている。
【0134】
図23に示すように、前面化粧パネル50は、例えば、セル1の横幅の整数倍(例えば3倍)の横幅の第1部分51と、セル1と横幅が等しい第2部分52と、により構成されている。
商品陳列棚100の横幅の変更に合わせて、第1部分51或いは第2部分52の数を増減することにより、前面化粧パネル50の横幅も変更できるようになっている。
例えば、セル1を横方向に6つ連結してセル組付体7を組み立てた場合には、図1に示すように、1つの第1部分51と、3つの第2部分52とを横一列に並べて、セル組付体7の前面に取り付ける。
第1部分51は、平板状に形成された本体部53と、この本体部53の上端部及び下端部よりそれぞれ後方に延出する後方延出部54と、を有している。これら後方延出部54には、第1部分51をセル1の天底共通部材10の前側の取付孔17に止着するための止着孔55が形成されている。例えば、ビスなどの止着部材(図示略)を止着孔55及び取付孔17に通し、後方延出部54と天底共通部材10とを締結することにより、第1部分51をセル1に取り付けることができる。
第2部分52も第1部分51と同様に構成され、第1部分51と同様の手法でセル1に取り付けることができる。
【0135】
図24に示すように、ベースプレート6は、例えば、平面視矩形状の平板状のものであり、セル組付体7の下に敷設される。ベースプレート6の前部には、複数の取付孔61が形成され、これら取付孔61は横方向に一定間隔で並んで配置されている。同様に、ベースプレート6の後部にも、複数の取付孔62が形成されている。ベースプレート6の取付孔61は、最下段のセル1の底枠部3を構成する天底共通部材10の前側の取付孔17に対して、図示しない止着部材(ビスなど)を用いて固定される。同様に、取付孔62は、最下段のセル1の底枠部3を構成する天底共通部材10の後側の取付孔17に対して、図示しない止着部材を用いて固定される。
ベースプレート6の前後寸法は、セル1の前後寸法よりも大きく、ベースプレート6の後部は、セル組付体7の下端部の後端よりも後方に延出する後方延出部63となっている。このため、商品陳列棚100が後方に転倒してしまうことが抑制されている。
【0136】
図28(a)はマガジン40の側面図、図28(b)はマガジン40の正面図である。
【0137】
マガジン40は、上方に向けて開口する半筐体状に形成され、その内部に商品としてのたばこ商品60を縦置きで前後に列をなすように複数個搭載可能となっている。マガジン40は、図示しない押し板を備えている。この押し板は、最後列のたばこ商品60の背面を手前側に付勢しており、最前列のたばこ商品60がマガジン40から取り出されると、残りのたばこ商品60が押し板によって手前側に移動(前送り)されるようになっている。
マガジン40の底部の両側部には、下方に向けて突出し、前後方向に延在するブレード41がそれぞれ形成されている。
なお、セル1の内部空間の高さ(天枠部2と底枠部3との上下間隔)は、マガジン40にたばこ商品60を搭載したときのマガジン40の底面からたばこ商品60の上面までの高さよりも十分に大きく設定されている。これにより、たばこ商品60を搭載したマガジン40をセル1に対して容易に出し入れすることができる。
【0138】
以上のような第1の実施形態によれば、任意数の複数のセル1を横方向に連設(例えば連結)できるので、商品陳列棚100の横幅を変更できる。また、横方向に隣り合うセル1は、それらセル1の側枠部により構成される板状部8によって仕切られているので、各セル1内の領域をそれぞれ独立的に利用できる。しかも、横方向に隣り合うセル1の側枠部は、それらセル1の各々のマガジン搭載部に臨んでいる、すなわち、横方向に隣り合うセル1はそれらを仕切る側枠部、ひいては板状部8を共用するので、構造の無駄を低減でき、スペース効率を高めることができる。
すなわち、側枠部、ひいては板状部8により相互に仕切られた複数のセル1を、シンプルで無駄が低減された構造で横方向に連設でき、商品陳列棚100の全体の幅に対する有効幅寸法(マガジン配置領域の幅寸法)を極力大きくすることができる。
【0139】
<第1の実施形態の変形例>
図25乃至図27は第1の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の天底共通部材110を示す図であり、このうち図25は平面図、図26は側面図、図27は斜視図である。
この変形例に係る商品陳列棚の天底共通部材110は、以下に説明する点でのみ上記の天底共通部材10と相違し、その他の点では天底共通部材10と同様に構成されている。
【0140】
この天底共通部材110は、係合部13を有していない代わりに、突出片23を有している。つまり、天底共通部材110は、左右一対の突出片23を有している。
また、天底共通部材110は、被係合部14を有していない代わりに、切欠形状部24を有している。つまり、天底共通部材110は、左右一対の切欠形状部24を有している。
【0141】
変形例に係る商品陳列棚は、セル1を横方向に連結ではなく単に連設することが可能である。セル1を横方向に連接した場合、一方のセル1の突出片23が他方のセル1の切欠形状部24に入り込み、且つ、他方のセル1の突出片23が一方のセル1の切欠形状部24に入り込むようになっている。
【0142】
セル1を横方向に連接したときの、他方のセル1の上下連結部30a、一方のセル1の上下連結部30c、他方のセル1の上下連結部30b、及び、一方のセル1の上下連結部30dの位置関係は、上記の第1の実施形態と同様である。すなわち、変形例の場合も、 横方向に隣り合うセル1はそれらを仕切る板状部8を共用する。
【0143】
なお、天底共通部材110は、平面視において、その中心C2(図25)を中心とする点対称形をなし、この中心C2を中心として天底共通部材110の板面方向において180度回転させることにより天底共通部材110を左右反転させても同様に用いることができるようになっている。
【0144】
〔第2の実施形態〕
図29は第2の実施形態に係る商品陳列棚200の斜視図である。なお、図29においては、一部の構成を分解して示している。図30は商品陳列棚200の正面図である。図31及び図32は商品陳列棚200の横方向連結構造を説明するための図であり、このうち図31は分解斜視図、図32は正面図である。図33は商品陳列棚200の支持プレート230の斜視図である。図34は商品陳列棚200の前面化粧パネル250(図30)の第1部分251、第2部分252の側面図である。図35は商品陳列棚200の側面図である。
【0145】
本実施形態に係る商品陳列棚200は、それぞれ1個以上のマガジン40を搭載可能なマガジン搭載部を有する任意数の複数のセル1を横方向に連結可能に構成され、第1及び第2のセル1が横方向に隣り合って連設された状態で、第1のセル1は、第1のセル1と第2のセル1との間に位置する側枠部(側板211)を有し、第1のセル1の側枠部が、第1のセル1のマガジン搭載部と、第2のセル1のマガジン搭載部と、に臨んで、これらマガジン搭載部を仕切る。
【0146】
本実施形態に係る商品陳列棚200は、横方向に並ぶセル1の数よりも1枚多い複数の側板211と、これら側板211を連結する複数の連結棒220と、を有している。すなわち、図29に示すように、横方向に2つのセル1が並ぶようにして商品陳列棚100を組み立てる場合、3枚の側板211を用いる。同様に、図30に示すように、横方向に6つのセル1が並ぶようにして商品陳列棚100を組み立てる場合、7枚の側板211を用いる。横方向に隣り合うセル1は、それらの間に位置する側板211を共用する。すなわち、横方向に隣り合うセル1のうち一方のセル1における他方のセル1側の側壁211は、他方のセル1における一方のセル1側の側壁211である。
【0147】
なお、以下では、複数の側板211のうち一端に位置する側板211を側板211aという場合があり、複数の側板211のうち他端に位置する側板211を側板211bという場合があり、その他の側板211を側板211cという場合がある。
【0148】
図29に示すように、側板211bの外面には、装飾表示部5a(図1)と同様の装飾表示部213が形成されている。まだ、側板211aの外面にも、同様の装飾表示部(図示略)が形成されている。
【0149】
本実施形態の場合、一対の側板211の間には、上下方向に複数(例えば、図29及び図30に示すように、6つ)のセル1が並んで形成される。すなわち、側板211は、上下方向に並ぶ複数のセル1に共用される。
【0150】
個々のセル1は、各々側枠部となる左右の側板211と、セル1の下端部において互いに前後にオフセットして配置され、それぞれ左右の側板211を連結する複数の連結棒(第1連結棒)220と、セル1の上端部において互いに前後にオフセットして配置され、それぞれ左右の側板211を連結する複数の連結棒(第2連結棒)220と、により構成される。
【0151】
なお、セル1の下端部において前後に並ぶ連結棒220の数は任意であるが、本実施形態の場合、例えば、2本である。このうち一方の連結棒220は、セル1の前端部において横方向に延在し、他方の連結棒220は、セル1の後端部において横方向に延在している。セル1の下端部において前後に並ぶ複数の連結棒220は、互いに同じ高さに配置されている。
同様に、セル1の上端部において前後に並ぶ連結棒220の数は任意であるが、本実施形態の場合、例えば、2本である。このうち一方の連結棒220は、セル1の前端部において横方向に延在し、他方の連結棒220は、セル1の後端部において横方向に延在している。セル1の上端部において前後に並ぶ複数の連結棒220は、互いに同じ高さに配置されている。
【0152】
本実施形態の場合、セル1の下端部において前後に並ぶ複数の連結棒220により、セル1の底枠部が構成され、この底枠部により、マガジン40を支持可能となっている。本実施形態の場合、具体的には、例えば、この底枠部によって支持プレート230を保持し、この支持プレート230上にマガジン40を支持するようになっている。
【0153】
また、セル1の上端部において前後に並ぶ複数の連結棒220により、セル1の天枠部が構成される。
【0154】
また、天枠部と底枠部とは互いに同一形状である。そして、一のセル1の天枠部は、当該一のセル1の1段上に位置するセル1の底枠部を兼ねる。同様に、一のセル1の底枠部は、当該一のセル1の1段下に位置するセル1の天枠部を兼ねる。
【0155】
隣り合うセル1の下側の連結棒220どうしは、1対1で対応し、互いに対応する下側の連結棒220は、同軸上に位置し、且つ、側板211(側板211c)を挟んで相互に連結される。
同様に、隣り合うセル1の上側の連結棒220どうしは、1対1で対応し、互いに対応する上側の連結棒220は、同軸上に位置し、且つ、側板211(側板211c)を介して相互に連結される。
【0156】
図31及び図32に示すように、連結棒220は、棒状の本体部221と、この本体部221の一端より突出する雄ネジ部222と、本体部221の他端部に形成された雌ネジ部223と、を有している。雄ネジ部222及び雌ネジ部223の軸方向は、本体部221の長手方向と一致している。雄ネジ部222の外径は、本体部221の外径よりも小さい。
【0157】
連結棒220の雄ネジ部222は、他の連結棒220の雌ネジ部223、又は、固定ナット242と螺合する。
連結棒220の雌ネジ部223は、他の連結棒220の雄ネジ部222、又は、固定ビス241と螺合する。
【0158】
図31及び図32に示すように、複数の連結棒220が、互いの間に側板211(側板211c)を介在させながら、軸方向に連結される。
【0159】
同軸上に並ぶ連結棒220のうち、軸方向において隣り合う連結棒220は、側板211(側板211c)を挟んで相互に螺合することにより連結される。すなわち、これらのうち一方の連結棒220の雄ネジ部222が、側板211(側板211c)に形成された挿通孔212を通して、他方の連結棒220の雌ネジ部223に螺入されることで、これら連結棒220が連結される。
【0160】
なお、挿通孔212の内径は、本体部221の外径よりも小さく、本体部221は、挿通孔212を通過不能である。よって、軸方向において隣り合う連結棒220の本体部221どうしにより、側板211(側板211c)が挟持される。
【0161】
また、同軸上に並ぶ連結棒220のうち、一端に位置する連結棒220の雌ネジ部223には、側板211(側板211a)の挿通孔212を通して、固定ビス241が螺入される。ここで、固定ビス241は、雄ネジ部222と同一の寸法及び形状の雄ネジ部241aと、雄ネジ部241aの一端に固定され、挿通孔212よりも大径の頭部241bと、を有し、雄ネジ部241aが挿通孔212を通して雌ネジ部223に螺入される。
よって、固定ビス241の頭部241bと、一端に位置する連結棒220の本体部221とにより、側板211(側板211a)が挟持される。
【0162】
また、同軸上に並ぶ連結棒220のうち、他端に位置する連結棒220の雄ネジ部222は、側板211(側板211b)の挿通孔212を通して、固定ナット242に螺入される。固定ナット242には、雌ネジ部223と同一の形状及び寸法の雌ネジ部242aが形成されている。
固定ナット242は、挿通孔212よりも大径に形成されている。このため、他端に位置する連結棒220の本体部221と、固定ナット242とにより、側板211(側板211b)が挟持される。
【0163】
なお、固定ナット242は、例えば、一端が閉塞しており、雄ネジ部222を外部から視認できないようになっている。このため、商品陳列棚200の見栄えが良い。
【0164】
各セル1の底枠部を構成する前後一対の連結棒220には、図30及び図29に示すように、支持プレート230が架設される。
図33に示すように、支持プレート230は、例えば、平板状に形成された本体部231と、この本体部231の前端及び後端に形成された一対の折曲片232と、を有している。支持プレート230は、例えば、金属板により構成され、折曲片232は、支持プレート230の前部及び後部をそれぞれ下方に折り曲げ形成することにより構成されている。このうち前側の折曲片232は、セル1の底枠部を構成する前後一対の連結棒220のうち前側の連結棒220に係合し、後側の折曲片232は、後側の連結棒220に係合する。こうして、各セル1内には、支持プレート230が水平に支持される。
例えば、本体部231の上面には、マガジン40のブレード41の下端部が入り込む左右一対のブレード溝233が、それぞれ前後方向に直線状に延在するように形成されている。
【0165】
商品陳列棚200の前面には、例えば、図30に示すように、前面化粧パネル250を取り付けることが可能となっている。前面化粧パネル250は、例えば、横幅がセル1の横幅の3倍の第1部分251と、横幅がセル1と同じ第2部分252と、の少なくとも何れか一方からなる。
例えば、図30に示すように、6つのセル1を横並びに配置する場合には、例えば、1つの第1部分251と3つの第2部分252とを、横一列に並べて商品陳列棚200の前面に設けると良い。
例えば、図29に示すように、2つのセル1を横並びに配置する場合には、例えば、2つの第2部分252を、横に並べて商品陳列棚200の前面に設けると良い。
【0166】
図34に示すように、第1及び第2部分251、252は、例えば、平板状に形成された本体部253と、この本体部253の下端部の裏面に設けられた左右一対の係止部254と、を有している。係止部254には、連結棒220と係合する係合凹部255が、下向きに開口する形状に形成されている。
第1部分251を商品陳列棚200の前面に設けるには、例えば、左右一対の係合凹部255がセル1の下端部の前部に位置する連結棒220に係合するようにして、第1部分251をセル1に係止し、本体部253の裏面を側板211の前面に立て掛ける。
第2部分252についても、同様に、商品陳列棚200の前面に設けることができる。
【0167】
例えば、図35に示すように、側板211の側面形状は、平行四辺形に近い形状(平行四辺形の4隅を丸めたような形状)であることが挙げられる。そして、商品陳列棚200は、後傾している(上部ほど後側に位置している)ことが挙げられる。この場合に、商品陳列棚200が後側に転倒してしまうことを抑制するために、商品陳列棚200の下端には、側板211の下端の後端よりも後方に延出する転倒抑制部材260を固定することが好ましい。
【0168】
以上のような第2の実施形態によれば、任意数の複数のセル1を横方向に連結できるので、商品陳列棚200の横幅を変更できる。また、横方向に隣り合うセル1は側板211により仕切られているので、各セル1内の領域をそれぞれ独立的に利用できる。しかも、横方向に隣り合うセル1の間に位置する側板211は、それらセル1の各々のマガジン搭載部に臨んでいる、すなわち、横方向に隣り合うセル1はそれらを仕切る側壁211を共用する。よって、構造の無駄を低減でき、スペース効率を高めることができる。
すなわち、側板211により相互に仕切られた複数のセル1を、シンプルで無駄が低減された構造で横方向に連結でき、商品陳列棚200の全体の幅に対する有効幅寸法(マガジン配置領域の幅寸法)を極力大きくすることができる。
【0169】
<第2の実施形態の変形例>
図36は第2の実施形態の変形例に係る商品陳列棚の連結棒220の断面図であり、このうち図36(a)は連結棒220の長手寸法が最大の状態を示し、図36(b)は図36(a)の状態よりも連結棒220の長手寸法が短くなった状態(例えば、連結棒220の長手寸法が最小の状態)を示す。
【0170】
図36に示すように、連結棒220は、左隣のセル1の対応する連結棒220と締結される第1棒状部261と、第1棒状部261と同軸上に位置し右隣のセル1の対応する連結棒220と締結される第2棒状部262と、を有している。第1棒状部261と第2棒状部262とは、相互に軸周りに回動自在に連結されている。
【0171】
第1棒状部261の一端には、雌ネジ部223が形成され、第1棒状部261の他端には、連結軸263を介して、円柱状の内部摺動部271が連結されている。
連結軸263の外径は、その長手方向において一定である。連結軸263の外径は、第1棒状部261の外径よりも小さい。
また、内部摺動部271の外径は、連結軸263の外径よりも大きく、且つ、一定である。
【0172】
第2棒状部262には、内部摺動部271を収容する円筒形の収容室269が形成されている。収容室269の一端は開口し、その開口部270は、連結軸263をその軸方向にガイドするようになっている。
開口部270の内径は、内部摺動部271の外径よりも小さい。このため、収容室269から内部摺動部271が脱落してしまうことが抑制されている。
第2内部摺動部272は、収容室269内において、連結軸263の軸方向に摺動可能となっている。
【0173】
更に、収容室269内には、内部摺動部271と別体の第2内部摺動部272が設けられている。第2内部摺動部272は、円柱状であり、その外径は、内部摺動部271と同じである。
第2内部摺動部272は、第1棒状部261を基準として、内部摺動部271よりも遠くに配置され、第2内部摺動部272と内部摺動部271の端面どうしが接している。
【0174】
更に、収容室269内には、圧縮型のコイルバネ268が設けられている。また、第2棒状部262の他端には、雄ネジ部222が形成されている。
【0175】
コイルバネ268は、第2内部摺動部272及び内部摺動部271を雄ネジ部222から遠ざかる方向に付勢している。このため、常態においては、連結棒220の各構成要素の位置関係は、図36(a)のようになる。
【0176】
また、第1棒状部261と第2棒状部262とが互いに近づく方向へ、第1棒状部261と第2棒状部262とに力を加えると、図36(b)に示すように、コイルバネ268の付勢に抗して、第2内部摺動部272及び内部摺動部271が収容室269の奥(開口部270からより遠い位置)に押し込まれるとともに、連結棒220の長手寸法が短くなる。
例えば、図36(b)に示すように、第1棒状部261における第2棒状部262側の面265と、第2棒状部262における第1棒状部261側の面264と、が接触する位置で、連結棒220の長手寸法の短縮動作が規制されるようになっている。
なお、図36(b)の状態での連結棒220の長手寸法と、図36(a)の状態での長手寸法との差は、少なくとも雄ネジ部222の長さよりも大きい。
【0177】
このように、連結棒220の第1棒状部261と第2棒状部262とは、相互に軸周りに回動自在となっている。つまり、第1棒状部261と第2棒状部262とを互いに独立的にそれぞれ軸周りに回動させることができる。
よって、例えば、図30に示すように、3つ以上のセル1を横方向に連結した状態において、左右両隣が他のセル1により挟まれているセル1(以下セル1a)の連結棒220を取り外すことが可能である。
【0178】
また、連結棒220の長手寸法を常態(図36(a))と比べて短縮することが可能であるとともに、その短縮量は、雄ネジ部222の長さよりも大きい。
よって、セル1aの連結棒220を容易に取り外すことが可能である。
【0179】
なお、上記においては、マガジン40のブレード41がマガジン40の横方向の両端部に位置している例を示したが、ブレード41の位置は横方向において適宜に変更しても良い。また、ブレード溝16、233の横方向位置も、ブレード41の位置に合わせて、適宜に変更して良い。
【0180】
上記の第1の実施形態において、上下連結部30が板状である例を説明したが、上下連結部30は、棒状或いは柱状であっても良い。
【符号の説明】
【0181】
1 セル
1a セル
2 天枠部
3 底枠部
4 側面化粧パネル
4b ボス
5 側面化粧パネル
5a 装飾表示部
6 ベースプレート
7 セル組付体
8 板状部
10 天底共通部材
11 本体部
12(12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h) 係合突起
13 係合部
14 被係合部
15a 突出片
15b 突出片
16 ブレード溝
17 取付孔
18a 切欠形状部
18b 切欠形状部
19a 切欠形状部
19b 切欠形状部
23 突出片
24 切欠形状部
30(30a、30b、30c、30d) 上下連結部
31 本体部
32 被係合部
33 被係合部
34 係合孔
35 係合孔
36 取付孔
37 第1切欠形状部
38 第2切欠形状部
40 マガジン
41 ブレード
50 前面化粧パネル
50a 装飾表示部
51 第1部分
52 第2部分
53 本体部
54 後方延出部
55 止着孔
60 たばこ商品
61 取付孔
62 取付孔
63 後方延出部
100 商品陳列棚
110 天底共通部材
131 突出片
132 係合爪
141 突出片
142 孔部
200 商品陳列棚
211(211a、211b、211c) 側板
212 挿通孔
213 装飾表示部
220 連結棒
221 本体部
222 雄ネジ部
223 雌ネジ部
230 支持プレート
231 本体部
232 折曲片
233 ブレード溝
241 固定ビス
241a 雄ネジ部
241b 頭部
242 固定ナット
242a 雌ネジ部
250 前面化粧パネル
251 第1部分
252 第2部分
253 本体部
254 係止部
255 係合凹部
260 転倒抑制部材
261 第1棒状部
262 第2棒状部
263 連結軸
264 面
265 面
268 コイルバネ
269 収容室
270 開口部
271 内部摺動部
272 第2内部摺動部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
それぞれ1個以上のマガジンを搭載可能なマガジン搭載部を有する任意数の複数のセルを少なくとも横方向に連設可能に構成され、
第1及び第2の前記セルが横方向に隣り合って連設された状態で、前記第1のセルは、前記第1のセルと前記第2のセルとの間に位置する側枠部を有し、前記第1のセルの前記側枠部が、前記第1のセルの前記マガジン搭載部と、前記第2のセルの前記マガジン搭載部と、に臨んで、これらマガジン搭載部を仕切ることを特徴とする商品陳列棚。
【請求項2】
前記複数のセルを少なくとも横方向に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の商品陳列棚。
【請求項3】
前記セルは、
天枠部と、
前記天枠部の下方に前記天枠部と対向して配置され、前記マガジンを支持する底枠部と、
前記セルの両側部にそれぞれ配置されて前記天枠部と前記底枠部とを上下に連結し、前記側枠部を構成する上下連結部と、
を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の商品陳列棚。
【請求項4】
前記第1及び第2のセルのうち、右側の前記セルの左側部の前記上下連結部と、左側の前記セルの右側部の前記上下連結部と、が正面視において互いに重なり合って、前記第1のセルの前記マガジン搭載部と前記第2のセルの前記マガジン搭載部とを仕切る一連の板状部を構成することを特徴とする請求項3に記載の商品陳列棚。
【請求項5】
前記第1及び第2のセルのうち、右側の前記セルの左側部の前記上下連結部と、左側の前記セルの右側部の前記上下連結部と、が前後方向に延在する同一平面上に位置することを特徴とする請求項4に記載の商品陳列棚。
【請求項6】
前記第1及び第2のセルのうち、右側の前記セルの左側部の前記上下連結部と、左側の前記セルの右側部の前記上下連結部と、の横幅が互いに等しく、且つ、これら上下連結部の横方向位置が一致することを特徴とする請求項4又は5に記載の商品陳列棚。
【請求項7】
前記セルの左側部の前記上下連結部と右側部の前記上下連結部とは、互いに前後方向にオフセットされた位置で、それぞれ前記天枠部及び前記底枠部に固定され、
前記天枠部及び前記底枠部の側部には、横隣の前記セルの前記上下連結部の一部分を収容する切欠形状部が形成されていることを特徴とする請求項4乃至6の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項8】
前記天枠部と前記底枠部とが同一形状であることを特徴とする請求項3乃至7の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項9】
前記上下連結部の上下寸法は、前記セルの上下寸法と等しいことを特徴とする請求項3乃至8の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項10】
複数の前記セルを上下方向に連結可能に構成されていることを特徴とする請求項3乃至9の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項11】
一の前記セルの前記天枠部は、前記一のセルの1段上に位置する前記セルの底枠部を兼ねることを特徴とする請求項10に記載の商品陳列棚。
【請求項12】
前記上下連結部は、前記天枠部及び前記底枠部にそれぞれ係合固定される上下一対の第1被係合部を有し、
前記天枠部は、上側の前記第1被係合部と係合する左右少なくとも一対の第1係合部を有し、
前記底枠部は、下側の前記第1被係合部と係合する左右少なくとも一対の第2係合部を有していることを特徴とする請求項3乃至11の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項13】
前記上下連結部は、前記天枠部及び前記底枠部にそれぞれ係合固定される上下一対の第1被係合部を有し、
前記天枠部は、上側の前記第1被係合部と係合する左右少なくとも一対の第1係合部を有し、
前記底枠部は、下側の前記第1被係合部と係合する左右少なくとも一対の第2係合部を有し、
(1)前記上下連結部の上側の前記第1被係合部は前記上下連結部の上端部の前部に、下側の前記第1被係合部は前記上下連結部の下端部の後部に、それぞれ配置され、
前記上下連結部の上端部の後部には第1切欠形状部が形成され、前記上下連結部の下端部の前部には第2切欠形状部が形成され、
一の前記セルの1段上に位置する前記セルの前記上下連結部の下側の前記第1被係合部と、当該第1被係合部と係合する前記第1係合部とは、前記第1切欠形状部に収容され、
前記一のセルの1段下に位置する前記セルの前記上下連結部の上側の前記第1被係合部と、当該第1被係合部と係合する前記第2係合部とは、前記第2切欠形状部に収容されるか、
又は、
(2)前記上下連結部の上側の前記第1被係合部は前記上下連結部の上端部の後部に、下側の前記第1被係合部は前記上下連結部の下端部の前部に、それぞれ配置され、
前記上下連結部の上端部の前部には第1切欠形状部が形成され、前記上下連結部の下端部の後部には第2切欠形状部が形成され、
前記一のセルの1段上に位置する前記セルの前記上下連結部の下側の前記第1被係合部と、当該第1被係合部と係合する前記第1係合部とは、前記第1切欠形状部に収容され、
前記一のセルの1段下に位置する前記セルの前記上下連結部の上側の前記第1被係合部と、当該第1被係合部と係合する前記第2係合部とは、前記第2切欠形状部に収容されることを特徴とする請求項10又は11に記載の商品陳列棚。
【請求項14】
前記第1及び第2係合部は、横方向に突出する係合突起であり、
前記第1被係合部は、横方向に開口し、前記係合突起が嵌入される孔部又は凹部を有することを特徴とする請求項12又は13に記載の商品陳列棚。
【請求項15】
前記天枠部は、
横隣の前記セルの前記天枠部に係合する第3係合部と、
横隣の前記セルの前記天枠部の前記第3係合部が係合される第2被係合部と、
を有し、
前記底枠部は、
横隣の前記セルの前記底枠部に係合する第4係合部と、
横隣の前記セルの前記底枠部の前記第4係合部が係合される第3被係合部と、
を有することを特徴とする請求項3乃至14の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項16】
前記第3及び第4係合部は、前記天枠部及び前記底枠部の本体部より横方向に突出する突出片と、この突出片に形成された係合爪と、を有し、
前記第2及び第3被係合部は、前記係合爪が係合される孔部を有することを特徴とする請求項15に記載の商品陳列棚。
【請求項17】
前記係合爪は下向きに突出していることを特徴とする請求項16に記載の商品陳列棚。
【請求項18】
前記係合爪が前記孔部に係合した状態で、隣り合う前記セルの前記天枠部の上面どうし、並びに、隣り合う前記セルの前記底枠部の上面どうしが、それぞれ面一となるように、前記第3及び第4係合部における前記爪部の周囲の部分の上下寸法及び配置と、前記第2及び第3被係合部における前記孔部の周囲の部分の上下寸法及び配置と、が設定されていることを特徴とする請求項16又は17に記載の商品陳列棚。
【請求項19】
前記天枠部及び前記底枠部はそれぞれ板状であることを特徴とする請求項3乃至18の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項20】
前記上下連結部は板状であることを特徴とする請求項3乃至19の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項21】
前記上下連結部には、当該商品陳列棚の側面に設けられる化粧板を止着可能な止着部が形成されていることを特徴とする請求項3乃至19の何れか一項に記載の商品陳列棚。
【請求項22】
前記セルは、
各々前記側枠部となる左右の側板と、
前記セルの下端部において、互いに前後にオフセットして配置され、それぞれ左右の前記側板を連結し、前記マガジンを間接的又は直接的に支持する複数の第1連結棒と、
前記セルの上端部において、互いに前後にオフセットして配置され、それぞれ左右の前記側板を連結する、複数の第2連結棒と、
を有し、
隣り合う前記セルは、前記側板を共用し、
隣り合う前記セルの前記第1連結棒どうしは、1対1で対応し、
互いに対応する前記第1連結棒は、同軸上に位置し、且つ、前記側板を挟んで相互に連結され、
隣り合う前記セルの前記第2連結棒どうしは、1対1で対応し、
互いに対応する前記第2連結棒は、同軸上に位置し、且つ、前記側板を挟んで相互に連結されることを特徴とする請求項2に記載の商品陳列棚。
【請求項23】
隣り合う前記セルの互いに対応する前記第1連結棒は相互に締結されることで連結され、
隣り合う前記セルの互いに対応する前記第2連結棒は相互に締結されることで連結されることを特徴とする請求項22に記載の商品陳列棚。
【請求項24】
前記第1及び第2連結棒は、左隣の前記セルの対応する前記第1連結棒又は第2連結棒と締結される第1棒状部と、前記第1棒状部と同軸上に位置し右隣の前記セルの対応する前記第1連結棒と締結される第2棒状部と、を有し、
前記第1棒状部と第2棒状部とは、相互に軸周りに回動自在に連結されていることを特徴とする請求項22又は23に記載の商品陳列棚。
【請求項25】
前記側板は、上下方向に並ぶ複数の前記セルに共用されることを特徴とする請求項22乃至24の何れか一項に記載の商品陳列棚。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【公開番号】特開2012−249919(P2012−249919A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126032(P2011−126032)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(000004569)日本たばこ産業株式会社 (406)