説明

回転式草毟り機

【課題】土壌上層部即ち表土に蔓延する草の根際に、回転する円盤に取り付けた刃物で衝撃、摩擦、撹拌、切断を与え、平坦地、畑地の畝、作物の株間の草を毟り取る刈刃装置を提供する。
【解決手段】軸に取り付けた鋼製円盤に傾角と向心力を兼ね備えた複数の刃物を装着し、回転と同時に表土の草の根に衝撃等を与え草を毟り取る。回転刃は直径90mm内外でできているので、畑地の畝、株間の除草ができ、しかも安定板を装着しているので上下動がなく円滑に操作できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
草刈り機は地表面の草を刈り払う、また耕転機等は土壌深く鍬き起こす事を特徴としているが、本発明はこの両者と異なり土壌上層部即ち表土に蔓延する草の根際に回転する円盤に取り付けた刃物で衝撃、摩擦、撹拌、切断を与え、平坦地は勿論、畑地の畝、作物の株間の草を毟り取ることを目的としたものである。
【背景技術】
【0002】
(イ)雑草は主として除草用の小道具を使い手取り作業で行なっている。
(ロ)取った草は集めて焼却または捨てる。
(ハ)草刈り機で刈り取る。
(ニ)除草剤を散布する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
(イ)夏季に多い雑草の手取り作業は、高温時でもあり厳しい作業を強いられる。
(ロ)取った草は、集めて焼却するか可燃物として処分しなければいけないが、地域によっては焼却ができないところもある。
(ハ)手取り作業は、腰を屈めるなど姿勢が悪いので腰痛の原因にもなる。
(ニ)除草剤の散布は、畑地以外では効果はあるが毒性が強く、時として小動物や昆虫を死に至らしめる事がある。
(ホ)刈り払いした草は根が残っているので再生が早い。
本発明はこれらの問題点を解決するため考案されたものである。
【問題を解決するための手段】
【0004】
軸に取り付けた鋼製円盤に傾角と向心力を兼ね備えた複数の刃物を装着し、回転と同時に表土の草の根に衝撃等を与え、草を毟り取ることを目的とした器械。
【発明の効果】
【0005】
(1)夏季高温時の草取り作業は大変な重労働である。本発明は特に畑地においてこの煩わしい作業を機械の力で解決しようとするものである。
(2)回転刃を草刈り機に取り付けた場合、毎分4000回転以上の速さで草の根を叩くため、殆ど枯死して再生しない。
(3)取った草は集めて処分しなければならないが、焼却する場合は煙が多いので近所を気にしながら処理しなければならないし、地域によっては焼却できないため可燃物としてゴミ出ししなければならないので大変であるが、この発明はこれらの問題を解決できるものと確信する。
(4)回転刃は、直径90mm内外でできているので、畑地の畝、株間の除草ができる。しかも安定板を装着しているので上下動がなく円滑に操作できる。
(5)平坦地においても人力の数倍、草の状況によっては10数倍の効果がある。
(6)傾角は草が巻き付かない角度で反動が少ない。また、向心力は土砂を内側に撥ねる力がある。
(7)立ち姿勢で作業できるので、腰に負担をかけない。
(8)乗用型または、手動操作走行型に回転盤を接続することは容易で、特に大型機の場合前方、中央部後方にいずれも操作性が良く、さらに小型草刈り機蓄電池充電式のものは取り扱いも簡易で、農家に限らず近年多くなった家庭菜園でも利用されるものと思われる。
【発明を実施する為の最良の形態】
【0006】
(1)使用する刃物は靭性に富み、安価な45C鋼を用い周到な焼入れ処理したものが最も良いと考えられ、ほかに耕転機の爪と同様の方法も考えられる。
(2)刃物の脱着はいずれの機種もネジできつく締めることができる。
(3)飛散防止カバーは、いずれの機種にも取り付ける必要がある。
(4)円盤を大型機及び手操作走行型のものに装着する場合では、対地反動があるので2つの軸をそれぞれ円盤を取り付けた左右反対に回転するよう構成すると作業が安定する双方内側または外側回転。
(5)草刈り機に円盤を取り付けた場合は、エンジンの負荷が同等以下でなければいけない。草刈り機の鋸刃は直径25cmから30cmに対し、本発明は90mm前後で鋸刃の約3分の1であり、さらに回転数は毎分7000〜8000回転に対し、4000回転前後で過負荷の心配はない。
(6)草刈り機を利用する場合、円盤の裏側に安定板を取り付ける必要があるが、さらにセンターハンドルを取り付けると操作が円滑にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本体側面写真
【図2】円盤と向心角
【図3】刃物と傾角

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(1)軸に取り付けた鋼製円盤に傾角と向心力を兼ね備えた複数の刃物を装着し、回転と同時に表土の草の根に衝撃等を与え、草を毟り取ることを目的とした器械。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−74868(P2013−74868A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229251(P2011−229251)
【出願日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【出願人】(500368190)
【Fターム(参考)】