説明

回転濾過ドラム

【課題】二次濾過手段を講じたと同じような濾過精度の濾過済切削油を流出する回転濾過ドラムを提供する。
【解決手段】円周に沿って所望の間隔でフィルター張設枠取付窓14を穿設し、該窓に回転濾過ドラムの胴周に配設したフィルター17Aのメッシュよりメッシュの細いフィルター16Aを張設したフィルター張設枠を取り付ける円板15とし、対向側に配する他方の円板11は、一方側に配する円板15の中心と中心を同心とする回転軸12としての機能を果たし、且つ、濾過済切削油流出口19としての機能を果たす円形環を取り付けた円板11とし、両円板を支持杆を以て支持した胴体を形成し、該胴体に所望のメッシュのフィルター17Aを巻き付け状態で配設して回転濾過ドラムとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属を切削加工する工場から排出される切粉と称する大小様々な金属切削屑を混入した切削油(以下使用済切削油という)を投入する投入口を配し、底板の一方を延長して立ち上がり傾斜板とし、その先端を使用済切削油から分離した切粉の切粉排出部とし、前記した底板の他方と切粉排出部の間に、前記使用済切削油中に混入した切粉であって底板に沈澱堆積した切粉を掻き取り、その切粉を切粉排出部まで搬送する機材としての無端スクレーバコンベヤ、或いは投入される使用済切削油中から、使用済切削油中に混入した切粉を受け止めて、その切粉を切粉排出部まで搬送するヒンジコンベヤ、エプロンコンベヤを回動自在に懸架して成る濾過装置の濾過槽内に、回動自在として配設する前記した使用済切削油の濾過機材としての回転濾過ドラムに関する発明である。
【背景技術】
【0002】
金属を切削加工する工場から排出される使用済切削油を濾過する装置には、特公平7年第204427号公報、特公平7年第41509号公報、特開平3年第294142号公報、実公平7年第13769号公報に開示された型式のものがある。前記した公報に開示された型式の濾過装置の概要は、前記した技術分野の項に記載したとおりである。
【0003】
これまでの濾過装置の濾過槽に配設される回転濾過ドラムは、前記した文献の図示実施例の記載から明らかなとおり、一方には回転軸を中心に取り付けた円板を配し、その円板の対向側には、前記円板の中心と中心を同心とする回転軸としての機能を果たし、且つ、濾過済切削油流出口としての機能を果たす円形環を取り付けた円板を配し、両円板を支持杆を以て支持した胴体を形成し、該胴体に所望のメッシュのフィルターを巻き付けた状態で配設した回転濾過ドラムとし、この回転濾過ドラムを駆動源からの駆動力の伝達を受けて回転するよう濾過槽に回転自在に軸支する構成としていた。
ところで、前記したフィルターは、メッシュが細かければ細いほど使用済切削油から小さな切粉を分離して、使用済切削油を濾過精度の高い濾過済切削油として回転濾過ドラム内に流入させることができ、この濾過済切削油を回転濾過ドラムの回転軸でもあり、濾過済切削油流出口でもある円形環から濾過槽外に流出できるはずであるが、そのメッシュが細かければ、使用済切削油がフィルターを通過しにくくなるので、自ずからそのメッシュの細かさに限度があった。
【0004】
従って、現実には、回転濾過ドラム中に切粉を分離して流入する濾過済切削油は好ましくない大きさの切粉まで混入した状態で流入し、これが、回転濾過ドラムの回転軸でもあり、濾過済切削油流出口でもある円形環から濾過槽外に流出されるということになっていた。そのため、前記した濾過済切削油から、好ましくない大きさの切粉を除去するためには、二次濾過手段を講じなければならなかった。
【特許文献1】特公平7年第204427号公報
【特許文献2】特公平7年第41509号公報
【特許文献3】特開平3年第294142号公報
【非特許文献1】実公平7年第13769号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、これまでの回転濾過ドラムの前記した不都合を解消し、二次濾過手段を講じなくとも、二次濾過手段を講じたと同じような濾過精度の濾過済切削油を流出する回転濾過ドラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、これまでの濾過装置の濾過槽に配設された回転濾過ドラムの濾過機能の不都合を解消するため次の通りの構成とした。その構成は、回転濾過ドラムを構成する一方側に配する円板を、円周に沿って所望の間隔でフィルター張設枠取付窓を穿設し、該窓に回転濾過ドラムの胴周に配設したフィルターのメッシュよりメッシュの細いフィルターを張設したフィルター張設枠を取り付ける円板とし、対向側に配する他方の円板は、従来どおり一方側に配する円板の中心と中心を同心とする回転軸としての機能を果たし、且つ、濾過済切削油流出口としての機能を果たす円形環を取り付けた円板とし、両円板を支持杆を以て支持した胴体を形成し、該胴体に所望のメッシュのフィルターを巻き付け状態で配設して回転濾過ドラムとし、この回転濾過ドラムを駆動源からの駆動力の伝達を受けて回転するよう、濾過槽に回転自在に軸支する構成とした。
【発明の効果】
【0007】
前記した通りに構成した本発明に係る回転濾過ドラムによれば、濾過装置の濾過槽に投入された使用済切削油は、濾過槽内で駆動源からの駆動力の伝達を受けて回転する回転濾過ドラムの胴周に張設されたフィルターにより、回転濾過ドラム内には或る程度の大きさの切粉は分離されて、比較的小さな切粉を混入された濾過済切削油として流入する。この濾過済切削油は、そのままの状態で回転濾過ドラムの回転軸でもあり、濾過済切削油流出口でもある円形環から流出して回収されるものと、回転濾過ドラムに設けられたフィルター張設枠取付窓に取り付けられたフィルター張設枠に張設されたフィルターから更に比較的小さな切粉が分別されて濾過精度の高い濾過済切削油として濾過槽かr流出されて回収されるものとに分けられる。
【実施例1】
【0008】
本発明に係る回転濾過ドラムは、金属切削加工を行う工場から排出される使用済切削油を濾過する濾過装置の濾過槽内に、配設する機材であって濾過槽に投入された使用済切削油中に混入した切粉を該使用済切削油から分離し、切削油とする機材である。その構成を図面に基づいて説明する。
【0009】
本発明に係る回転濾過ドラムを配設する濾過装置の濾過槽の構造型式には、いろいろな構成形式のものがあることは背景技術の項に例示したとおりであるが、その1構造型式を特開平7年第41509号公報に開示された型式のものを図1に例示して説明する。図1に図示する濾過装置の濾過槽1は、使用済切削油を投入する投入口2を有し、底板3の一方を延長した立ち上がり傾斜板4とし、その先端を切粉排出部5として構成される。
【0010】
その濾過槽1内には、底板3の他方側と切粉排出部の側にスプロケット6、7を配し、そのスプロケットを跨いで、無端スクレーバコンベヤ8を回動自在に懸架し、それと回転濾過ドラム10を配設した構成としている。
【0011】
無端スクレーバコンベヤ8を回動自在に懸架する前記スプロケット6、7の一つは、駆動源(図示しない)からの駆動力の伝達を受けて回転する構成としている。
【0012】
前記した構成の濾過槽1内に投入された使用済切削油は、混入した切粉が自重により底板3に沈澱堆積することになる。
この切粉は、濾過槽内に回動自在に懸架された無端スクレーバコンベヤ8のスクレーバ8Aによって掻き集められながら切粉排出部5まで移送され、切粉排出部5から濾過槽1外に排出される。
【0013】
回転濾過ドラム10の駆動力伝達手段は、いろいろ考えられるが、その1例として無端スクレーバ8の無端帯をチェンとし、回転濾過ドラム10の円板を歯車形式の円板とし、前記した文献に図示実施例として記載されているように本発明の回転濾過ドラム10は濾過槽1内に回動自在に懸架した無端スクレーバコンベ8の回動力を歯車形式の円板が噛み合わせて受けるようにしてもよいことは勿論である。
【0014】
本発明は、前記した文献の図示実施例に記載されているこれまでの型式の濾過装置の濾過槽に配設される回転濾過ドラムの濾過機能の不都合を解消するために開発された発明である。
【0015】
本発明の回転濾過ドラム10の構成材を図2に図示する。
一方の円板(無端スクレーバコンベヤの無端帯であるチェンと噛合して回転する歯車型とした円板)は、濾過済切削油流出機能を有し、且つ、回転軸としての機能も備えた環状回転軸12を同心として固定した環状回転軸付円板11とし、他方の円板(無端スクレーバコンベヤの無端帯であるチェンと噛合して回転する歯車型とした円板)は、前記環状回転軸付円板11と同心の回転軸貫通穴13を設け、円周に沿ってフィルター張設枠取付窓14を所望の間隔を隔てて設けたフィルター張設枠取付窓付円板15とし、前記両円板11、15は、支持杆10Aを胴体骨として対設固定して胴体として構成する。
該胴体は外周にフィルター17Aを巻き付けた状態で張設するとともに、フィルター張設枠取付窓付円板15にはフィルター張設枠取付窓14に胴体の外周に巻き付け状態で張設したフィルターのメッシュより細いメッシュのフィルター16Aを張設したフィルター枠16を取り付けた濾過ドラム17として形成する。
【0016】
濾過ドラム17を形成したフィルター張設枠取付窓付円板15の外側には、前記両円板11、15と同心とした回転軸貫通穴18を設け、円周に沿った濾過済切削油流出穴19を設け、フィルター張設枠取付窓を覗く窓20を設け、且つ、円周にフィルター張設枠取付窓付円板15の円周を回転自在に保持する抱え込み機構21を形成して成る外側円板22を配設する。該外側円板22の抱え込み機構21に液漏れ防止材(図示しない)を介在させて図4に図示するようにフィルター張設枠取付窓付円板15の円周を回転自在として嵌合して配設する。
【0017】
外側円板22の回転軸貫通穴18には、濾過ドラム17を構成するフィルター張設枠取付窓付円板15の回転軸貫通穴13を貫通する回転軸23を貫通する。これを以て回転濾過ドラム10とする。
【0018】
濾過槽1の一方の側板1Aには、環状回転軸付円板11の環状回転軸12を軸支する回転軸受1Bを設け、該回転軸受1Bには従来どおり回転濾過ドラム10の環状回転軸付円板11の環状回転軸12を回転自在に軸支する。濾過槽1の他方の側板1Cには、本発明特有の濾過済切削油流出口1Dを設け、回転濾過ドラム10の濾過ドラム17の構成材である外側板22に設けたフィルター張設枠取付窓を覗く窓20の対応個所に透穴1Eを設け、該濾過済切削油流出口1Dと外側円板22の濾過済切削油流出穴19とを連結筒、或いは所望の手段で連結し、外側円板22を濾過槽1の他方の側板1Cに固定し、また、前記透穴1Eと前記覗き穴20とを一致する構成とした。
【0019】
前記の構成から成る回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を回転する手段は、図1、図3、図4に図示するように回転濾過ドラム10の濾過ドラム7が無端スクレーバコンベヤ8の回動力の伝達を受けて回転するように濾過槽内に配設する構成を例示した。
即ち、図示実施例では、本発明の回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を回転する手段について濾過槽1内に回動自在に懸架した無端スクレーバコンベヤ8の無端帯の回動力を前記回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を構成する円板11、15が受けて回転する構成として図示した。
【0020】
使用済切削油を投入された濾過槽1内で、回転濾過ドラム10が、前記使用済切削油中に回転自在に浸漬する状態を図3、図4に示す。
回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を構成する環状回転軸付円板11の環状回転軸12、並びにこの環状回転軸12を軸支する濾過槽1の一方の側板1Aに設けた回転軸受1B、回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を構成するフィルター張設枠取付窓付円板15に形成されたフィルター枠取付窓14、該フィルター張設枠取付窓付円板15の外側に配設する外側円板21に形成した濾過済切削油流出穴19、並びに濾過槽の他方の側板1Cに設けた濾過済切削油流出口1Dから回転濾過ドラム10内の濾過済切削油が濾過槽1に隣接された回収凾41に落差を生じて流出する程度まで浸漬する状態で回転させる。
【0021】
このときは、濾過槽1内に投入された使用済切削油は回転濾過ドラム10の濾過ドラム17の外周に配設したフィルター17Aを通して回転濾過ドラム10の濾過ドラム17内に流れ込むことになる。しかし、使用済切削油中に混入した切粉は、前記したフィルター17Aによりそのフィルター17Aのメッシュ以上の大きさの切粉は通過は阻止される。従って、前記したフィルター17Aを通過して回転濾過ドラム10の濾過ドラム17内には、前記した切粉が除外された小さな切粉を混入した濾過済切削油として流入することになる。
【0022】
ただし、この濾過済切削油は、前記したフィルター17Aで除外されずに前記フィルターを通過した細い切粉を混入した濾過済切削油として流入することになる。
【0023】
また、回転濾過ドラム10の濾過ドラム17内に流入した前記した濾過済切削油は、回転濾過ドラム10の濾過ドラム17を構成するフィルター張設枠取付窓付円板15に穿設されたフィルター張設枠窓14からも、該窓に配設されたフィルター張設枠16に張設されたフィルター16Aにより、濾過済切削油に混入した細い切粉を除外した濾過精度の高い濾過済切削油として濾過槽1に隣接して設けられた別の回収凾51に落差を生じて流出して回収される。
【0024】
回転濾過ドラム10を構成する濾過ドラム17の外周に張設したフィルター17A、並びに回転濾過ドラム10を構成する濾過ドラム1715の一方のフィルター張設枠取付窓付円板に形成したフィルター張設枠取付窓14に配設されたフィルター張設枠16に張設したフィルター16Aに付着した切粉を、前記フィルターから除外するための液体、或いは空気を噴射するノズル31、32が図3、図4に図示するように配設される。
【0025】
濾過槽に投入された大小様々な切粉を混入した使用済切削油は、濾過槽1内に配設された回転濾過ドラム10の濾過ドラムの17の胴体の円周に巻き付け状態で張設されたフィルター17Aを通過して回転濾過ドラム10内に流れ込む際に、使用済切削油中に混入された切粉は、前記したフィルターにより通過を阻止される。即ち、前記したフィルター17Aにより、使用済切削油中に混入された切粉は使用済切削油中から分離されてフィルター17Aの表面に付着することになる。この切粉をフィルター表面から取り除かなければフィルターの濾過能力を阻害することになる。
【0026】
前記したフィルター17Aの表面に付着した切粉を取り除くため、濾過済み切削油流出口、並びに回転軸でもある円形環から内側、或いは外側に向けて濾過済切削油或いはエアーを噴射するノズル31を差し込んで配設する。このノズルから噴射される濾過済切削油、或いはエアーは回転濾過ドラムの濾過ドラムに巻き付け状態で張設したフィルター、回転濾過ドラムのフィルター張設枠取付窓15に配設されたフィルター張設枠16に張設されたフィルター16Aを前記した濾過済切削油、或いはエアーにより前記したフィルターに付着した切粉を取り除き、フィルターの濾過機能を維持する。
【0027】
使用済切削油中から切粉が分離されて回転濾過ドラム内に流れ込んだ濾過済切削油の濾過精度を高めるため、該濾過済切削油中に混入した細かい切粉を取り除くために本発明は、回転濾過ドラム10の濾過ドラム17の構成材であるのフィルター張設枠取付窓付円板15に形成した窓に回転濾過ドラムの胴体の円周に巻き付け状態で配設したフィルター17Aより細いメッシュのフィルター16Aを張設し、このフィルターによって回転濾過ドラム中に流入した濾過済切削油中に混入した細い切粉を分離し、濾過精度の高い濾過済切削油として、前記した円板の窓に配設されたフィルター16Aを通して流出することにしている。
【0028】
このフィルターにも回転濾過ドラムに流入した濾過済切削油を濾過精度を高めた濾過済切削油として回転濾過ドラムのフィルター張設枠取付窓円板の該窓に取り付けられたフィルター張設枠に張設されたフィルターを通して濾過ドラム外に流出するとき、該濾過済切削油中に混入した細い切粉が該フィルターに付着する。
これをそのままにしておくとフィルターの濾過機能を阻害することになるので、このフィルターに付着した切粉を取り除くための手段を講ずる必要がある。その手段は濾過槽の他方の側板1Cに設けた透穴1Eを等して回転濾過ドラム外から回転濾過ドラムの内側に向かって濾過済切削油、或いはエアーを噴射するノズル32を配する。或いは回転濾過ドラムの内側からノズルを配設する。
【0029】
このノズルからの濾過済切削油、或いはエアーの噴射によって前記フィルターに付着した切粉を取り除き、フィルターの濾過能力を維持する。
【0030】
回転濾過ドラムを前記のような構成とすることによって濾過精度の高い濾過済切削油も得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の回転濾過ドラムを配設する濾過装置の断面概略図である。
【図2】本発明の回転濾過ドラムの構成材の分解斜視図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1の一部切欠断面拡大図である。
【符号の説明】
【0032】
1B 回転軸受
10 回転濾過ドラム
11 環状回転軸付円板
12 環状回転軸12
13 回転軸貫通穴
14 フィルター張設枠取付窓
15 フィルター張設枠取付窓付円板
16 フィルター枠
17 濾過ドラム
18 回転軸貫通穴
19 濾過済切削油流出穴
20 覗く窓
23 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
使用済切削油を濾過する装置の濾過槽に配設する動力伝達を受けて回転する回転濾過ドラムであって、
一方の円板は、濾過済切削油流出機能を有し、且つ、回転軸としての機能も備えた環状筒を同心として固定した環状筒付円板とし、他方の円板は、前記環状筒付円板と同心の回転軸貫通穴を設け、円周に沿ってフィルター張設枠取付窓を所望の間隔を隔てて設けたフィルター張設枠取付窓付円板とし、前記両円板を対設固定して胴体とし、胴体の外周にフィルターを巻き付けた状態で張設するとともに、フィルター張設枠取付窓付円板のフィルター張設枠取付窓には、前記胴体に張設したフィルターのメッシュよりも細いメッシュのフィルターを張設したフィルター枠を取り付けた濾過ドラムとして形成したフィルター張設枠取付窓付円板の外側には、前記両円板と同心とした回転軸貫通穴を設け、円周に沿って濾過済切削油流出穴を設け、フィルター張設枠取付窓を覗く窓を設け、且つ、円周には、フィルター張設枠取付窓付円板の円周を回転自在に保持する抱え込み機構を形成して成る外側円板を該外側円板の抱え込み機構に液漏れ防止材を介在させてフィルター張設枠取付窓付円板の円周を嵌合して配し、
外側円板の回転軸貫通穴には、濾過ドラムを構成するフィルター張設枠取付窓付円板の回転軸貫通穴に回転軸を貫通し、
濾過槽の一方の側板には、回転軸受を設け、該回転軸受けには回転濾過ドラムの環状筒付円板の環状筒を回転自在に軸支し、濾過槽の他方の側板には、濾過済切削油流出口とフィルター張設取付窓を覗く窓を設け、該濾過済切削油流出口と外側円板の濾過済切削油流出穴を連結し、外側円板を濾過槽の他方の側板に固定する構成としたことを特徴とする回転濾過ドラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2010−82543(P2010−82543A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−254225(P2008−254225)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(500562422)モスニック株式会社 (13)
【Fターム(参考)】