説明

図面管理システム

【課題】多品一葉図面に関するデータについて、設変処理が行われた場合、設変履歴符号を品番に付与することにより、多品一葉図面に関して設変履歴が明確になり、多品一葉図面の管理を正確に実施できることができる多品一葉図管理システムを提供する。
【解決手段】
拡張PDMシステム10は、複数の部品を一枚の図面に記述するための図面データ、及び該図面データに関連した部品品目情報を記憶するハードディスク205と、設変対象の部品に関する部品品目情報(部品情報,部品構成情報)に対して設変処理を行うCPU201を備える。CPU201は、設変処理に応じて、部品品目情報に含まれる設変対象の部品の品番に対して設変履歴符号を付与して該品番を更新する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、多品一葉図の管理を容易に行うことができる図面管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、図面には、組立図や、部品図がある。組立図は、機械類の組立状態を示す図で、各部品の組立関係位置や関連寸法が示されており、全体の組立状態を示す総組立図や、一部品の組立状態を示す部品組立図がある。それに対して、部品図は、部品を製作するのに必要な形状・寸法、寸法の許容限界、面の肌、幾何公差のほか加工方法、材質、製作個数、質量等の事項を詳細に示した図面である。これらの、図面には、一品一葉式と多品一葉式等がある。一品一葉図面は、一つの部品又は組立図を1枚の製図用紙に書いた図面である。一品一葉図面には、例えば図面のコーナに、その部品を特定するための品番が記載される。
【0003】
一方、多品一葉図面は、いくつかの部品、組立図等を1枚の用紙に書いた物で、部品の数が少ない物や、部品を常に対照したい場合等に便利である。多品一葉図面においても、図面に記載された複数部品のそれぞれを特定するために、例えば図面のコーナには、その部品を特定するための品番が記載される。この品番は、さらに、代表品番と枝品番とに区別される。代表品番は、図面の表題欄に記述される品番であり、枝品番は前記代表品番の製品に対して、例えば、ある部分の長さ等が異なる部品の品番である。
【0004】
従来、これらの、多品一葉図面を含む部品図等を管理するシステムとして、PDMシステムがある。PDMシステムは、設計から製造全般に亘って多種多様なエンジニアリング・データを統合し、一元管理するコンピュータシステムであって、例えば、CADデータ、部品情報(Parts Number)を管理するファイル管理、部品の構成情報(部品構成情報(Parts Structure))を管理する等の機能を有する。PDMシステムでは、前記部品構成情報をツリー形式に構成したデータベースで管理している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来は、多品一葉図面に関するデータを管理するシステムにおいては、設計変更によって、図面に関するデータの更新処理が行われた場合、どのデータについて更新処理が行われたか否かが不明となり、図面管理を行う上で、不便であった。例えば、履歴が不明であるため、更新前の部品の多品一葉図面に関して、どれを検索したら良いのか分からなくなる問題がある。なお、本明細書では、設計変更によって生じたデータの更新を、以下の説明では「設変」、又は「設変処理」という。
【0006】
本発明の目的は、多品一葉図面に関するデータについて、設変処理が行われた場合、設変履歴符号を品番に付与することにより、多品一葉図面に関して設変履歴が明確になり、多品一葉図面の管理を正確に実施できることができる多品一葉図管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、複数の部品を一枚の図面に記述するための図面データ、及び該図面データに関連した部品品目情報を記憶する記憶手段と、設変対象の部品に関する部品品目情報に対して設変処理を行う設変処理手段と、前記設変処理手段による設変処理に応じて、前記部品品目情報に含まれる設変対象の部品の品番に対して設変履歴符号を付与して該品番を更新する設変履歴付与手段を備えたことを特徴とする図面管理システムを要旨とする。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、前記設変履歴付与手段は、前記設変処理手段により設変処理が行われる毎に、予め決められた順に従って複数の設変履歴符号を順次設変対象の部品の品番に付与することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1において、前記記憶手段は、前記設変履歴付与手段が、品番を更新したとき、更新前の品番を、来歴品番として設変対象の部品に関する部品品目情報に含ませて記憶することを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項において、前記設変履歴符号は、前記設変処理により設変処理が、更新前の品番に関する部品と互換性がある場合は、更新前の品番の部品と互換性があることを示す符号であることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項において、前記設変処理手段にて設変処理され、設変履歴符号が付与されて更新された複数の品番から、代表品番と、枝品番とをそれぞれ選択する選択手段と、前記選択された代表品番と枝品番とを関連付けする関連付け手段とを備え、前記記憶手段は、前記関連付け手段にて関連付けされた代表品番と枝品番とを記憶することを特徴とする。
【0012】
請求項6の発明は、請求項5において、印刷指令を出力する印刷指令手段を備え、前記印刷指令に応じて、前記関連付けされた代表品番と枝品番に基づいて、印刷媒体に対して、前記代表品番と枝品番を併記するように印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
請求項1乃至請求項6の発明によれば、設変処理を行う毎に、設変履歴符号が付されるため、多品一葉図面の設変履歴を容易に知ることができる。
請求項2の発明によれば、設変履歴符号が、予め決められた順に付与されるため、設変履歴の回数を容易に知ることができる。
【0014】
請求項3の発明によれば、設変履歴付与手段が、品番を更新したとき、更新前の品番を、来歴品番として設変対象の部品に関する部品品目情報に含ませているため、この来歴品番を読み出せば、容易に、更新前の品番を探り出せ、図面の履歴を容易に知ることができる。
【0015】
請求項4の発明によれば、更新後の品番に付された設変履歴符号を見ることにより、該更新後の品番の部品が、更新前の品番の部品と互換性があることを容易に知ることができる。
【0016】
請求項5の発明によれば、関連付けされた代表品番と枝品番とに基づいて、多品一葉図面の管理を行うことができる。
請求項6の発明によれば、多品一葉図面に関して、印刷する場合、代表品番と枝品番とが印刷媒体に併記されるため、代表品番と枝品番とを明確にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明の図面管理システムを拡張PDMシステム10に具体化した実施形態を図1〜30を参照して説明する。
(システム)
図1(a)は、拡張PDMシステム全体を示している。拡張PDMシステム10は、PDM本体システム100,及びPDM設変システム200の各システムを備えている。PDM本体システム100は、サーバマシーンを構成する高速かつ、大容量のコンピュータシステムである。PDM本体システム100は、CPU(中央処理装置)101、RAM、通信用ボード(ともに図示しない)等を備えている。又、PDM本体システム100は、後述するPDMデータベースDが格納されたハードディスク102を備えるとともに、図示しないディスプレイや、キーボード等の入力装置を備えている。PDM設変システム200の役割は、品番の変更、部品表及び設変指令書の発行である。
【0018】
PDM設変システム200はCPU(中央処理装置)201、RAM、通信用ボード(ともに図示しない)、記憶手段としてのハードディスク205等を備え、PDM本体システム100とデータ通信が可能である。又、PDM設変システム200のCPU201は、印刷指令を出力することにより、プリンタ206の印刷制御が可能である。PDM設変システム200は、自身のCPU201からの指示により、表示画面上に画像や文字列を表示するディスプレイ(表示部)202を備えている。
【0019】
PDM設変システム200は、PDM本体システム100,及びPDM設変システム200にそれぞれ操作者の指示を入力するための、キーボード203を備えている。又、PDM設変システム200は、ディスプレイ202の表示画面上の任意の位置をポインタにて指定し、マウス204の左右いずれかのボタンのクリックすると、そのときのマウスからの指令信号を入力する。この指令信号により、ポインタにて指定されたアイコン、ボタン等に応じた各種制御を行う。すなわち、マウス204は、右ボタン204R、及び左ボタン204Lを備えており、同ボタンによってクリック操作が可能である。
【0020】
PDM本体システム100のハードディスク102に格納されたPDMデータベースDについて説明する。
(PDMデータベースD)
PDMデータベースDは、各種製品を構成する部品の図面データ(CADデータを含む)D0や、製品のデータのデータ管理情報D1が保持されている。データ管理情報D1は、データの属性、データの意味内容、各データのファイル名、物理的なファイル所在を示すアドレス等が含まれる。さらに、PDMデータベースDには、前記製品を構成している各部品毎に、各部品に関する情報を示した部品品目情報D2を備えている。
【0021】
部品品目情報D2は、PDM本体システム100のCPU101により、読み出されてこのデータを編集時の初期値として、PDM設変システム200にて取込み、編集可能である。部品品目情報D2は、部品情報(Parts Number)PNと、部品の構成情報、すなわち、部品構成情報(Parts Structure)PSとにて構成されている。
【0022】
(前記部品情報PN)
前記部品情報PNには、下記に示すデータを少なくとも備えている(図2(a)参照)。
【0023】
品番、品名、来歴品番、設変番号(登録時)、設変番号(廃止時)、有効日(登録時)、失効日(登録時)、トップアッシーフラグ(前記品番がツリー形式において部品構成の最上位か否かを示すフラグ)、設変中ロックフラグ、代表品番、主ステイタス、副ステイタス、アイコン表示情報、備考,設変内容(メモ)等。
【0024】
ここで、設変番号(登録時)は、登録時における設変番号(なお、設変Noと表記することがある)である。来歴品番は、設変により、品番が更新された場合の旧品番である。設変番号は、1つの又は複数の設変処理を行う場合のまとまり(設変処理単位)を特定するためのものである。設変番号(廃止時)は、廃止時における設変番号(設変No)である。ここでの有効日(登録時)は、後述する「S80:設変承認」手続きで入力された日である。失効日(登録時)は、承認がキャンセルされたときの日付である。又、トップアッシーフラグは、部品表の単位となるか否かを識別するためのものである。このフラグがセットされていると、当該部品がツリー構造によって製品別のトップ(最上位)に位置することになり、この部品を筆頭に、部品表には下層の部品が記述されることになる。
【0025】
設変中ロックフラグは、設変中であるときにセットされることにより、他のシステムから、同時に設変ができないようにロックするためのものである。
代表品番は、多品一葉図面の表題欄に表記される品番である。なお、多品一葉図面には、表題欄に記述される代表品番の他に、該多品一葉図面に記述される他の部品の品番を載せるリスト欄があり、当該品番が、代表品番でない場合には、前記リスト欄に記述される。主ステイタス、及び副ステイタスについては、後に詳述する。
【0026】
アイコン表示情報には、当該品番において、主ステイタス及び副ステイタスの両ステイタスに応じたアイコンのコードが、選択されている。すなわち、該アイコン表示情報に応じたアイコンがディスプレイ202の表示画面に表示される。備考は、データの特記事項である。部品情報PNでの、設変内容(メモ)は、設変の具体的な内容を示すデータであり、ディスプレイ202に設変プロパティの入力画面が表示された際に、入力可能である。
【0027】
(部品構成情報PS)
一方、前記部品構成情報PSは、下記のデータを、少なくとも備えている(図2(b)参照)。
【0028】
親品番、子品番、数量、単位、有効日(登録時)、失効日(登録時)、主ステイタス、副ステイタス、備考、設変内容(メモ)
親品番と子品番は、ツリー形式で、ディスプレイ202等の表示画面に表示する場合、親となる品番と子となる品番の関連付けを行うために付与されるものであり、それぞれに関係する品番のコードからなる。この関連付けが行われていることにより、関連付けされた親品番と子品番に関するデータは、階層構造となる。
【0029】
数量及び単位は、部品構成の属性に関係するものである。数量は、例えば、親品番の部品(この場合、アッシーを意味する)に対して、子品番の部品が何個使用されるかを示す。単位は、使用される子品番の材質等に応じたものが使用される。ここでの有効日(登録時)は、後述する「S80:設変承認」手続きで入力された日である。又、失効日(登録時)は、前記関連付けが解除された時の登録日である。
【0030】
(主ステイタス、副ステイタス)
ここで、部品情報PN、及び部品構成情報PSの主ステイタス、及び副ステイタスについて説明する。
【0031】
主ステイタスは、PDM本体システム100への変更、すなわち、PDMデータベースDへの変更状態が記してあるステイタスである。主ステイタスは、PDMデータベースDにおける前記部品情報PN,部品構成情報PSの変更履歴を表すためのものであり、「変更無し」、「新規」、「更新」、「ダミー」のIDコードのいずれかからなる。
【0032】
(1) 主ステイタスの「変更無し」は、初期値として付与されるIDコードである。例えば、PDM本体システム100から、PDM設変システム200に一旦データが送信されて、該データにデータ更新がされずに、再度、PDM本体システム100のPDMデータベースDに該データが戻される場合には、そのまま初期値が保持される。
【0033】
(2) 主ステイタスの「新規」は、データが新規に生成された場合に、PDM本体システム100又はPDM設変システム200により付与されるIDコードである。
(3) 主ステイタスの「更新」は、PDMデータベースDの当該設変番号に関するデータが更新された場合、PDM本体システム100又はPDM設変システム200により付与されるIDコードである。
【0034】
(4) 主ステイタスの「ダミー」は、PDMデータベースDからPDM設変システム200に送信されたデータ上に、PDM本体システム100において、データ更新の必要がある処理がされた際に、PDM設変システム200により付与されるIDコードである。
【0035】
この場合、主ステイタスの「ダミー」に基づき、CPU101は、PDMデータベースDへの変更がされておらず、要変更として、PDMデータベースDへの変更を促す旨をPDM本体システム100の図示しないディスプレイの表示画面に表示する。又、PDM設変システム200のCPU201においても、この主ステイタスのダミーのIDコードに基づいて、ディスプレイ202にて、要変更として、PDMデータベースDへの変更を促す旨を表示する。本実施形態の場合、PDMデータベースDへの変更を促す旨は、図18に示すように「(仮)」が、品番の前に付される。
【0036】
副ステイタスは、「変更無し」、「マイナー設変」、「メジャー設変」、「使用追加」、「使用廃止」、「新設」、「数量変更」等のIDコードのいずれかからなる。この副ステイタスに基づいて、後述する設変指令書の「設変事項255」の内容が印字される(図27参照)。
【0037】
(1) 副ステイタスの「変更無し」は、初期値として付与されるIDコードである。
(2) 副ステイタスの「マイナー設変」は、旧品番から、新品番に変更された場合、互換性がある設変を意味するために付与されるIDコードである。ここで、互換性があるとは、設変(設計変更)があった場合、設変後の部品が、設計前の部品と同様に使用できる場合をいう。例えば、設変対象の部品がボルトである場合、設変前のボルトと同様に設変後のボルトが使用できる場合、互換性がある。
【0038】
(3) 副ステイタスの「メジャー設変」は、旧品番から、新品番に変更された場合、互換性がない設変を意味するために付与されるIDコードである。ここで、互換性がないとは、設変があった場合、設変後の部品等が、設変前の部品と同様には使用できない場合をいう。例えば、設変後の部品が、ボルトである場合、設変前のボルトと同様には設変後のボルトが使用できず、設変後のボルトを使用する場合は、このボルトに螺合するナット等にも設変が必要な場合、互換性がないという。
【0039】
(4) 副ステイタスの「使用追加」は、すでに品番が付与された構成を、追加先の構成に対して追加する処理が行われた場合に、該品番が付与された構成に付与されるIDコードである。
【0040】
(5) 副ステイタスの「使用廃止」は、すでに品番が付与された構成を、処理対象の構成から削除する処理が行われた場合に、該品番が付与された構成に付与されるIDコードである。なお、処理対象の構成から削除する処理とは、品番を廃止することを意味しておらず、他の品番とのツリー形式の関連付けを解消する処理のことである。
【0041】
(6) 副ステイタスの「新設」は、新しい品番を追加先の構成に追加する処理が行われた場合に、新設された新しい品番の部品に付与されるIDコードである。
(7) 副ステイタスの「数量変更」は、数量が変更された場合に、該変更があった部品に付与されるIDコードである。
【0042】
(8) 部品構成情報PSでの、設変内容(メモ)は、子品番における設変の具体的な内容を示すデータであり、ディスプレイ202に設変プロパティの入力画面が表示された際に、入力可能である。
【0043】
次に、本実施形態のPDM設変システム200は、図示しないROMに格納されたPDM設変プログラムにより、ディスプレイ202上に親品番と、子品番とをツリー形式にて表示する場合、親品番と子品番の前に、アイコン表示を行うようにされている。このアイコンの表示は、図3〜図6に示すように表示される。
【0044】
アイコンの表示は、部品情報PNと部品構成情報PSの各主ステイタスと副ステイタスとに基づいて設定される。
(アイコンの説明)
図3(a)〜(c)は、該アイコンが付与された品番自身に関しては変更がないことを示すノーマルアイコンを示しており、図3(a)のアイコンI1は、トップアッシー(TOPASSY)のノーマルアイコンである。なお、アッシーは、組立体を意味しているが、本明細書では、部品の意味は、説明の便宜上、組立体も含めて使用している。
【0045】
図3(b)のアイコンI2は、トップアッシーではないアッシーであって、下位に該アッシーを構成する部品の品番があるノーマルアイコンである。
図3(c)のアイコンI3は、下位に構成する部品の品番がない部品(コンポーネント)のノーマルアイコンである。
【0046】
図3(d)のアイコンI10は、トップアッシーには変更がなく、トップアッシーの下の階層にある部品の品番において、変更があった場合の、アイコンであり、図3(a)の画像上に、青色のレ点(チェック)が表示されるアイコンである。
【0047】
図4(a)〜(c)は、該アイコンが付与された品番自身に関して変更があった品番変更済アイコンを示し、図3(a)〜(c)の表示画像と識別可能に、識別画像(本実施形態ではレ点)が付与されている。又、識別画像には、本実施形態では、例えば赤色が付与されている。図4(a)のアイコンI4は、トップアッシー(TOPASSY)の品番変更済アイコンである。図4(b)のアイコンI5は、トップアッシーではないアッシーであって、下位に該アッシーを構成する部品の品番がある品番変更済アイコンである。図4(c)のアイコンI6は、下位に構成する部品の品番がない部品(コンポーネント)の品番変更済アイコンである。
【0048】
図5(a)〜(c)は、要変更アイコンを示し、図3(a)〜(c)の表示画像に対して、枠で囲むようにしたアイコンにて構成されている。この枠は、着色されていることが好ましい。本実施形態では、赤色の枠とされている。図5(a)のアイコンI7は、トップアッシー(TOPASSY)の要変更アイコンである。図5(b)のアイコンI8は、トップアッシーではないアッシーであって、下位に該アッシーを構成する部品の品番がある要変更アイコンである。図5(c)のアイコンI9は、下位に構成する部品の品番がない部品(コンポーネント)の要変更アイコンである。
【0049】
図6(a)〜(c)は、該アイコンが付与された品番自身に関しては変更がない変更、例えば、属性等の変更があった場合に付される変更済アイコンを示している。このアイコンは、図4(a)〜(c)の各品番変更済アイコンと識別できるように識別画像が異なる色で着色されている(本実施形態ではレ点)。又、識別画像に付与される色は本実施形態では、例えば緑色が付与されている。
【0050】
図6(a)のアイコンI11は、トップアッシー(TOPASSY)の変更済アイコンである。図6(b)のアイコンI12は、トップアッシーではないアッシーであって、下位に該アッシーを構成する部品の品番がある変更済アイコンである。図6(c)のアイコンI13は、下位に構成する部品の品番がない部品(コンポーネント)の変更済アイコンである。
【0051】
アイコンI1〜I13の表示は、部品情報PNと部品構成情報PSの各主ステイタスと副ステイタスとを基準にして、予め設定された規則に基づいて設定される。そして、部品情報PNの各ステイタスと部品構成情報PSから設定されるステイタスが競合する場合には、下記のように優先順位が設定されており、優先順位の高い方が各システムのCPUに選択されてディスプレイ202等に表示される。
【0052】
(アイコン優先順位)
(I4,I5,I6)>(I7,I8,I9)>(I11,I12,I13)>(I1,I2,I3,I10)
(作用)
次に、拡張PDMシステム10の作用について説明する。図7は、拡張PDMシステム10のPDM設変システム200の操作フローチャートを示している。又、図8〜図25、及び図30は、PDM設変システム200のディスプレイ202に映し出される表示画面を示している。なお、表示画像を変更する際に、説明がされている場合以外は、説明の便宜上、図示や詳細な説明を省略するが、ディスプレイ202の表示画面を切り換えるための操作を、マウス204又はキーボード203にて操作者は行っているものとする。
【0053】
(S10:設変No(設変番号)取得)
まず、S10において、PDM設変システム200のPDM設変プログラムを起動すると、ディスプレイ202の表示画面に初期メニューが表示される。なお、前記PDM設変プログラムは、PDM設変システム200が備えているROM(図示しない)に予め格納されている。CPU201は、該プログラムに基づいてディスプレイ202上の各種ボタン等の押圧操作に応じて、各種データの入出力を行うとともに、下記の各種表示制御を行う。
【0054】
前記初期メニューは、図8に示すように設変No取得ボタン20、設変処理ボタン30、印刷・回覧ボタン15、設変承認ボタン50、設変No台帳ボタン60、PDM検索ボタン70及び終了ボタン80を備えている。これらのボタンは、ポインタにて指定された状態で、マウス204の左ボタン204Lがクリック操作されることにより、該ポインタにて指定されているボタンに応じた指示がPDM設変システム200に入力される。なお、上記表示画面上のボタン操作や後述する表示画面上での各種ボタンに対する、マウス204の左ボタン204Lによるクリック操作を、説明の便宜上、単に押下する、又は押下されるという。
【0055】
(S20:設変Noの取得)
次に、S20において、設変No取得ボタン20が押下されると、PDM設変システム200のCPU201は、ディスプレイ202の表示画面に対して図9に示すように「設変指令書No台帳」の画像の表示を行う。設変指令書No台帳の表示領域には、設変No入力欄21、担当設計入力欄(担当設計部署入力欄)22a、担当者名入力欄22b、登録日入力欄23、登録ボタン24、キャンセルボタン25が表示される。各入力欄に対して、操作者がキーボード203により、設変No、担当者名、及び登録日を入力し、登録ボタン24を押下すると、CPU201は、設変No、担当者名、及び登録日を取得して、ハードディスク205に格納し、図8の初期メニューを表示する。
【0056】
(S30:設変対象ツリーの処理)
次に、S30の設変対象ツリーの取得のための操作を操作者は行う。具体的には、図8の初期メニューにおいて、設変処理ボタン30を押下する。CPU201は、設変処理ボタン30の押下に応じた指令に基づいてディスプレイ202の表示画面に対して図10に示すように「設変No選択」の画像を表示する。
【0057】
「設変No選択」の画像は、選択設変No入力欄31、設変No表示欄32、設変開始ボタン33、及び戻りボタン34を備えている。CPU201は、設変No表示欄32にS10で取得した設変Noを表示する。なお、図10では、ハードディスク205内に記憶していた複数の設変No、担当者名(図面では、作成者欄に表示)が表示されている。操作者は、キーボード203を使用して、選択設変No入力欄31に設変Noを入力する。そして、操作者が設変開始ボタン33を押下すると、CPU201は、選択設変No入力欄31に入力された設変Noを、RAMに一旦格納するとともに、図11に示すPDM設変対象品番検索の画像をディスプレイ202の表示画面に表示する。
【0058】
以後、選択した1つの設変Noに対応して、少なくとも1つ、又は2つ以上の複数の設変処理を行うことができる。
図11のPDM設変対象品番検索の画像は、品番入力欄35と、検索ボタン36を備える。操作者は、品番入力欄35にキーボード203にて設変したい設変対象品番を入力し、検索ボタン36を押下する。CPU201は、品番入力欄35に入力された品番をPDM本体システム100に出力し、PDM本体システム100からの応答を待つ。キーボード203は設変対象品番入力手段に相当する。
【0059】
PDM本体システム100のCPU101は、入力した設変対象品番を前記PDMデータベースDから検索し、該設変対象品番を含む部品の品番に関する部品品目情報(部品情報PNと、部品構成情報PSを含む)及び該品番と親子関係にある部品の部品情報PN,部品構成情報PSをPDM設変システム200に出力する。このように、入力した設変対象品番を前記PDMデータベースDから検索し、検索結果として、PDM設変システム200に出力された情報は、互いに関連付けがされたデータベースであり、以後このデータベースを仮データベースという。
【0060】
PDM設変システム200のCPU201は、PDM本体システム100から入力した該設変対象品番を含む部品の品番に関する部品品目情報D2(部品情報PNと、部品構成情報PSを含む)を、ハードディスク205に格納する。又、CPU201は、図12に示すように、前記PDMデータベースDから検索して取得した設変対象品番を含む親子関係の全ての部品の品番(ここでは、説明の便宜上、アッシー品番という)をディスプレイ202のアッシー一覧表の画像に表示する。
【0061】
アッシー一覧表の画像は、アッシー一覧表示領域37、選択アッシー入欄38、出図案内リストボタン39を備えている。又、アッシー一覧表の画像には、ツールバー部分にツリー表示コマンドをCPU201に付与するツリー表示ボタン40が設けられている。
【0062】
なお、図12〜14,図16〜19、図22〜23、図25〜30においては、アイコンの表示が小さくなるため、説明の便宜上、アイコンの代わりにアイコンに対応するI1〜I13(符号)を付して図示している。従って、I1〜I13のいずれかが、前記図に示されている場合、実際には前述した図3〜図6で示すアイコンI1〜I13を表示しているものと理解されたい。なお、以後の説明では、詳説しないがアッシー一覧表示領域37を始め、後述する各表示領域の各部品に関する表示は、PDMデータベースDからCPU201が取得した各種情報に基づいて行われる。
【0063】
操作者は、図12において、アッシー一覧表示領域37に表示されているアッシー品番の中から設変するアッシー品番をポインタにて指し示し、この状態でマウス204の左ボタン204Lをクリックすることにより、選択する。続いて、ツリー表示ボタン40を押下すると、CPU201は、ディスプレイ202の画面を図13で示すツリー操作画像を表示する。
【0064】
ツリー操作画像は、左側に示されるツリー表示領域41と、右側に示されるリスト表示領域42を備えている。ツリー表示領域41は、部品構成のツリー(構成ツリー)が表示される領域であり、「+」の部分をポインタを当てた状態でマウス204の左ボタン204Lをクリックすると、それ以下の下位階層部分に位置する部品のツリーが表示されて、「+」部分は、「−」表示に変わる。従って、「−」は、下位階層のツリー表示がされていることを示している。又、「−」の部分をポインタを当てた状態でマウス204の左ボタン204Lをクリックすると、再び、「+」に変わり、それ以下の下位階層部分に位置する部品の表示が消滅してツリー表示が解消される。
【0065】
リスト表示領域42は、部品リストに相当し、ツリー表示領域41に表示された部品と連動するようにリストアップして表示する。又、リスト表示領域42には、品番に対する属性値を示す欄も設けられている。図13では、品番に対応して、属性値として品名が表示されている。又、リスト表示領域42において、No欄43は、上位階層からの単純な順番を示し、LVL欄(レベル欄)44は、トップアッシーからの階層レベルを示している。図13に示す例では、LVLの「1」〜「5」までが、示されている。LVL(レベル)は、当該品番からトップアッシーまでのそれぞれ品番の親子関係を示す部品構成情報PSに基づいて算出される。又、図13に示す例では、品番「EEE01」は、ツリー表示領域41では示されていないが、品番「DDD01」の下位階層に位置し、リスト表示領域42で表示されている。
【0066】
(S40:設変処理の実施)
次に、S40では、設変処理の実施を行う。具体的には、操作者は、先ず、図13のツリー操作画像が表示されている状態で、ツリー表示領域41に位置する品番であって、設変処理を行いたい品番(設変対象品番)をポインタを当ててマウス204の左ボタン204Lをクリックする。すると、CPU201は、その品番が選択されたものとしてアクティブにする。
【0067】
図13の例では、品番「CCC01−PA002−A−1」をアクティブにしたものとする。品番をアクティブにした状態で、マウス204の右ボタン204Rをクリックすると、CPU201は、図14に示す設変メニュー51の表示画像をディスプレイ202に表示する。設変メニュー51は、設変処理項目メニューに相当する。設変メニュー51は、設変処理項目としてマイナー設変ボタン51a、メジャー設変ボタン51b、使用追加ボタン51c、使用廃止ボタン51d、新設ボタン51e、数量変更ボタン51f、属性変更ボタン51g及び設変プロパティボタン51hを備えている。
【0068】
なお、ここで、本実施形態における品番のルールについて説明する。品番「CCC01−PA002−A−1」のうち、「A−1」」よりも前の部分、この例では、「CCC01−PA002」がコアの部分であり、部品毎に予め決められた所定の品番表等に基づいて設定される。「A−1」のうち、「A」の部分は、メジャー記号A〜Zが付与されるところであり、メジャー設変がある毎にA〜Zの順に変更される。同部分はメジャー設変の履歴を示す。又、末位(本実施形態では、「A−1」の末位の「1」部分)は、マイナー記号1〜9が付与される部分であり、マイナー設変の場合に昇順に変更される。「A−1」の部分中、「A」が記載される桁,及び「1」が記載される桁は、それぞれ、設変履歴、すなわち、図面の履歴を表している位置である。又、それらの符号は、設変履歴符号に相当する。このことにより、後述する多品一葉図面の設変履歴を容易に知ることができる。
【0069】
1) マイナー設変
マイナー設変の例を図14〜図16を参照して説明する。マイナー設変は、設変前と設変後の部品に互換性がある場合になされる。
【0070】
上記のように設変対象品番をアクティブにした状態で、設変メニュー51を表示し、設変メニュー51中の、マイナー設変ボタン51aを押下する(図14参照)。CPU201は、マイナー設変ボタン51aに対する押下、すなわち、マウスの左ボタンのクリックによる指令信号に応じて、ディスプレイ202上に、図15に示すように、マイナー設変後の品番表示画像を表示する。図15に示すマイナー設変後の品番表示画像は、マイナー設変後の品番の表示領域52、OKボタン53、及びキャンセルボタン54を備えている。
【0071】
操作者が、OKボタン53を押下すると、CPU201は、下記の処理を行う。
(a)設変対象品番に関する部品情報PNと部品構成情報PSの、品番をマイナー設変するように、書き換える。具体的には、品番中のマイナー記号を1加算する。
【0072】
(b)設変対象品番に関する部品情報PNに含まれるアイコン表示情報のアイコンのコードを、アイコンI2からアイコンI5に変更する。
(c)最上位階層の品番の部品情報PNに含まれるアイコンのコードを、アイコンI1からアイコンI10に変更する。
【0073】
(d)設変対象品番に関係する部品情報PNに、S20で取得した設変番号(登録時)を含ませる。
(e)設変対象品番に関する部品情報PNの設変中ロックフラグをセットする。
【0074】
そして、CPU201は上記処理に基づいて、ディスプレイ202に設変対象品番のアイコンI5(図4(b)参照)を表示するとともに、最上位階層の品番のアイコンI10(図3(d)参照)を表示する。すなわち、設変対象品番のアイコンは、赤色の識別画像であるレ点を備えた変更済アイコンに変更され、最上位階層の品番のアイコンは、ツリー形式で表された構成内に、設変があったことを知らせる青色の識別画像であるレ点を備えた変更済アイコンに変更される(図16参照)。
【0075】
2) メジャー設変
メジャー設変の例を図13、図17、図18を参照して説明する。
本実施形態では、メジャー設変は、図13において、「FFF01−HG002−A−1」を設変対象品番として説明するとともに、説明の便宜上、前記マイナー設変に続けて、メジャー設変を、設変No12345で行うものとする。
【0076】
設変対象品番をアクティブにした状態で、設変メニュー51を表示し、設変メニュー51中の、メジャー設変ボタン51bを押下する。
CPU201は、メジャー設変ボタン51bに対する押下、すなわち、マウスの左ボタンのクリックによる指令信号に応じて、設変対象品番をPDM本体システム100に出力し、PDM本体システム100からの応答を待つ。PDM本体システム100のCPU101は、入力した設変対象品番を前記PDMデータベースDから検索し、該設変対象品番を含むアッシーの品番に関する部品品目情報(部品情報PNと、部品構成情報PSを含む)をPDM設変システム200に出力する。PDM設変システム200のCPU201は、PDM本体システム100から入力した該設変対象品番を含むアッシーの品番に関する部品品目情報(部品情報PNと、部品構成情報PSを含む)を、ハードディスク205に格納する。
【0077】
又、CPU201は、図17に示すように、前記PDMデータベースDから検索して取得した設変対象品番を含む全てのアッシーの品番(アッシー品番)をディスプレイ202のアッシー一覧表の画像に表示する。アッシー一覧表の画像は、設変対象のアッシーを表示するアッシー品番欄45、変更前の品番を表示する変更前品番表示欄46、変更後の品番を表示する変更後品番表示欄47を備えている。
【0078】
ここで、図17に示す設変対象のアッシー品番欄45(図17では、ASSY品番で図示)の中から、操作者が、ポインタにて設変対象のアッシー品番を選択し、マウス204の左ボタン204Lをクリックすると、CPU201は、選択されたアッシーの中から、該当する設変対象品番等を書き換える。
【0079】
具体的には、下記の処理を行う。
(a)設変対象品番に関係する部品情報PNと部品構成情報PSの、品番をメジャー設変するように、書き換える。具体的には、品番中のメジャー記号を変更する。
【0080】
(b)設変対象品番(図18の例では、「FFF01−HG002−B−1」)の部品情報PNに含まれるアイコンのコードを、アイコンI3からアイコンI6に変更する。
(c)最上位階層の品番(図18の例では、「AAA01−NA001−A」)の部品情報PNに含まれるアイコンのコードを、アイコンI1からアイコンI10に変更する。
【0081】
(d)直上位階層の品番の部品情報PNに含まれるアイコンのコードを、アイコンI2からアイコンI8に変更する。
(e)設変対象品番に関係する部品情報PNに、S20で取得した設変番号(登録時)を含ませる。
【0082】
そして、CPU201は上記処理に基づいて、ディスプレイ202に設変対象品番のアイコンI6(図4(c)参照)を表示し、直上位階層の品番のアイコンI8(図5(b)参照)を表示する。この場合、直上位階層の品番の後に「(仮)」も表示する。さらに、CPU201は、最上位階層の品番のアイコンI10(図3(d)参照)を表示する。すなわち、設変対象品番のアイコンは、赤色の識別画像であるレ点を備えた変更済アイコンに変更され、最上位階層の品番のアイコンは、ツリー形式で表された構成内に、設変があったことを知らせる青色の識別画像であるレ点を備えた変更済アイコンに変更される。又、直上位階層の品番は、要変更アイコンであるアイコンI8が表示されることにより、PDM本体システム100において、設変が必要なことを促す。さらに、又、直上位階層の品番の後に「(仮)」が表示されることによっても、PDM本体システム100において、設変が必要なことを促す(図18参照)。
【0083】
このようにして、S40にて得られた各種データに基づいて、PDM本体システム100から検索して読み出した仮データベースを書き換える。
(S50:出図案内リスト作成)
次に、出図案内リスト作成について説明する。S50は、出図する図面の種類や、図面の枚数及び多品一葉図面の情報を入力する処理である。この出図案内リスト作成のときは、例えば、ツリー操作画像が現れている画面において、ディスプレイ202の画面上の図示しない「メニュー」の「ファイル−閉じる」を選択(押下)する。すると、CPU201は、図19に示すようにディスプレイ202のアッシー一覧表の画像を表示する。
【0084】
図19では、説明の便宜上、設変Noを、「55555」とし、同図に示す各アッシー品番(ASSY品番)は、設変数の欄37aに示す数に相当する設変が行われたものとする。なお、設変数は、S40で設変が行われる毎にカウントされ、該カウントの累積値としてトップアッシーの品番に関する部品情報PNを構成するデータの1つであり、トップアッシー以下の品番で行われた設変の個数(設変数)である。そして、この設変数が、部品情報PNに基づいて設変数の欄37aに表示される。
【0085】
図19のように表示された状態で、出図案内リストボタン39を押下すると、CPU201は、図20に示す出図案内リスト作成画像をディスプレイ202に表示する。出図案内リスト作成画像は、図20に示すように、設変対象品番表示領域90、選択後設変対象品番表示領域91、代表品番表示領域92、図品番セットボタン93、枝品番セットボタン94、解除ボタン95、データ種別入力欄96、枚数入力欄97、変更ボタン98、閉じるボタン99等を備える。図品番セットボタン93、枝品番セットボタン94、マウス204は、選択手段に相当する。
【0086】
設変対象品番表示領域90は、出図案内リストボタン39を押下する直前迄に、共通の設変Noの下で設変が行われた設変対象品番等を表示する領域である。該領域には、品番表示領域90aと設変内容表示領域90bとを有する。CPU201は、出図案内リストボタン39の押下に応じて、前記共通の設変Noの下で行われた設変対象品番を、部品情報PNの設変番号(登録時)に基づいて設変対象品番表示領域90の品番表示領域90aにリストアップして表示する。
【0087】
又、CPU201は、設変内容表示領域90bに、前記部品情報PNの副ステイタスに基づき、前記設変対象品番の設変内容を品番表示領域90aにリストアップされた各設変対象品番に対応して表示する。
【0088】
図20に示すように、操作者が、リストアップされた設変対象品番のうち、出図案内リストを作成したい設変対象品番をポインタで選択し、図品番セットボタン93を押下すると、CPU201は、選択後設変対象品番表示領域91に前記選択された設変対象品番を移動して表示する(図21参照)。
【0089】
選択後設変対象品番表示領域91は、品番表示領域91a、データ種別表示領域91b,枚数表示領域91c,設変内容表示領域91dとを有する。
品番表示領域91aには、品番表示領域90aから移動した品番が表示される。データ種別表示領域91bには、データ種別が表示される。枚数表示領域91cには、出図する際の枚数が表示される。設変内容表示領域91dは、品番表示領域91aに表示された設変内容が表示される。
【0090】
(多品一葉図面以外の場合)
図21の状態で、多品一葉図以外の場合は、さらに、同様に、設変対象品番表示領域90から、各設変対象品番をそれぞれ選択して、図品番セットボタン93を押下すると、CPU201は、図示はしないが、全ての設変対象品番を選択後設変対象品番表示領域91に移動させる。この場合は、品番表示領域91aに表示された設変対象品番は、後述する多品一葉図となる場合と相違し、該品番の左端の位置は、互いに同じ位置となる。
【0091】
ここで、ポインタを品番表示領域91aに表示された設変対象品番のデータ種別表示領域91bは、デフォルトは、キャド(CAD)とされる。しかし、他のデータに変更したい場合は、キーボード203等により例えばデータ種別入力欄96に「図面」と入力し、変更ボタン98を押下すると、CPU201はデータ種別表示領域91bの表示を「図面」に変更する。
【0092】
又、ポインタを品番表示領域91aに表示された設変対象品番の枚数表示領域91cは、デフォルトは、「1」とされる。しかし、数値を変更したい場合は、キーボード203等により枚数入力欄97に2以上の数値を入力し、変更ボタン98を押下すると、CPU201は枚数表示領域91cの表示を枚数入力欄97に入力した数値に表示変更する。
【0093】
(多品一葉図面の場合)
ここで、多品一葉図面を説明する。例えば、長尺状の部品の場合、長さだけが異なり、長さ以外の他の構成部分は、同じのものがある場合、一様の図面(設計図面)にて長さ以外の互いに同じ構成部分を図面化し、長さに関してだけは、数値等により記述して、異なる部品(多品)が一葉の図面にされている場合がある。このように、異なる部分があっても、同じ構成を有している場合、同じ構成は図面化して、異なる部分のみを数値等により記述して一葉の図面に複数の部品(多品)が記述されている図面を多品一葉図面(又は多品一葉図)という。
【0094】
多品一葉図面の場合は、図21の状態において、品番をポインタにて選択し、マウス204の左ボタン204Lにてクリックする。この場合に選択された品番を、「代表品番」と称する。このようにして代表品番が選択されると、選択された品番に関する部品情報PNの代表品番の記録領域に記録される。CPU201は、上記のように、代表品番が選択されると、当該代表品番を代表品番表示領域92に表示する(図22参照)。
【0095】
続いて、操作者が、設変対象品番表示領域90にある設変対象品番(多品一葉図面に関する説明中では、以下、枝品番という)をポインタにて選択し、枝品番セットボタン94を押下する。この押下に応じて、CPU201は、選択された枝品番を選択後設変対象品番表示領域91に移動させる。この場合、品番表示領域91aに表示された設変対象品番は、多品一葉図となるため、枝品番の左端は、代表品番よりも若干右へずれた位置となるように表示される(本実施形態では、3列(3文字)下がった位置)。なお、この実施形態では、枝品番は代表品番よりも数列下がった位置としているが、1列下がった位置であってもよい。
【0096】
図23は、図22において、品番表示領域90aにあった設変対象品番(枝品番)を全て選択後、選択後設変対象品番表示領域91に移動したときを表示している。なお、選択後設変対象品番表示領域91に移動した枝品番においても、データ種別、枚数は、上述した代表品番のときと同様に、変更が可能である。
【0097】
図23に示すように設変対象品番表示領域90に品番がなくなった後、閉じボタン99を押下すると、CPU201は、S50で設定したデータが互いに関連付けされてリレーショナルデータベースとしてハードディスク205に保存される。このリレーショナルデータベースは、前記仮データベースとともに関連付けがされる。
【0098】
リレーショナルデータベースとしては、出図リストファイル、出図リストリレーションファイル、指令書リレーションファイルを有する。
(1) 品番毎に作成される出図リストファイルには、前述した「図品番」、「データ種別」、「枚数」、「出図状況」、「多品一葉識別」等を含むデータにて構成されている。ここで、図品番とは、多品一葉図面の場合は、代表図面(代表品番表示領域92に入力された品番)であり、多品一葉図面以外の場合は、品番(品番表示領域91aに表示された設変対象品番)である。出図状況は、出図が既に出ているのか、後日でるのかを示すデータである。
【0099】
(2) 出図リストリレーションファイルは、「図品番」、「枝品番」、「設変有無」のデータにて構成されている。ここでの「枝品番」は、例えば図22において、品番表示領域90aにあった設変対象品番(枝品番)が選択された後、選択後設変対象品番表示領域91に移動した品番が記述される。「設変有無」は、今回設変処理しているか否かを識別するためのコードである。出図リストリレーションファイルは、多品一葉図面を管理するために使用されるファイルである。
【0100】
(3) 指令書リレーションファイルは、マイナー設変又はメジャー設変された品番、上記設変のあつたトップアッシーの品番等のデータにて構築されている。
(S60:印刷・回覧)
S60では、図8の初期メニューに戻り、印刷・回覧ボタン15を押下する。図26は、CPU201が実行する印刷・回覧処理のフローチャートである。CPU201は、この操作に応じて、図24に示すように、印刷回覧設変No選択画像をディスプレイ202に表示する(S100)。
【0101】
印刷回覧設変No選択画像は、選択設変No表示欄110、設変No表示領域120、印刷・回覧開始ボタン122、戻るボタン124等を有する。
設変No表示領域120は、設変No欄120a,作成者欄120b、状態欄120cを有する。設変No欄120aは、ハードディスク205に格納されるとともに、「状態」が回覧中、又は設変中の設変Noを表示する欄である。
【0102】
作成者欄120bは設変Noの関する設変処理を行う担当者名が表示される。状態欄120cは、現在回覧中か、設変中の状態を示す欄である。この状態欄120cは、ハードディスク205に格納した、前記設変指令書No台帳に基づいて表示される。すなわち、ある設変Noの元で、前述したS40において、設変がされているときは、該当するその設変Noが設変中である旨の記録をハードディスク205に格納した設変指令書No台帳に対してCPU201は行い、この記録データに基づいて「設変中」の表示をディスプレイ202に行わせる。
【0103】
なお、「回覧中」の表示については後述する。
続いて、状態欄120cが「設変中」となっている設変Noがポインタで選択されると、選択設変No表示欄110に、選択された設変Noが表示される。この状態で、印刷・回覧開始ボタン122が押下されると(S110)、CPU201は「設変中」の表示から「回覧中」の表示に切り換えるとともに、回覧中である旨の記録を設変指令書No台帳に対して行う。又、CPU201は、指令書・部品表印刷ボタン(図示しない)をディスプレイ202に表示する(S120)。操作者は、この指令書・部品表印刷ボタンを押下すると(S130)、S140において、CPU201は、前記選択された設変Noを特定して、該設変Noの下で行われた設変の内容の印刷指令をプリンタ206に出力する。すると、プリンタ206は部品表、指令書及び出図案内リストを、前述したように書き換えした仮データベースに基づいて、印刷媒体としての紙に印刷する。
【0104】
図27は、印刷された指令書の例を示し、各種データが表形式で印刷されている。指令書とは、特定の設変Noの下で行われた設変の内容を、当該品番に関係する部署に知らせるめたの書類である。
【0105】
指令書は、表題欄240と、設変処理がされた品番等を表す複数の設変品番表示欄250とを備える。表題欄240中の製品名欄242の内容は、マイナー設変又はメジャー設変があったかを指令書リレーションファイルに基づき、まずトップアッシーの品番が求められ、該トップアッシーの部品情報PNの品名から得られる。
【0106】
設変No欄244の内容は、当該印刷を行うときに選択設変No表示欄110(図24参照)に表示された設変Noから得られる。担当設計欄246の内容は、設変指令書No台帳の担当設計入力欄(担当設計部署入力欄)22aに入力されたデータから得られる。
【0107】
設変品番表示欄250中のLVL(レベル)の新欄251の内容は、当該品番からトップアッシーまでのそれぞれ品番の親子関係を示す部品構成情報PSの「親品番」、「子品番」に基づいて得られる。又、LVL(レベル)の旧欄252の内容は、当該品番からトップアッシーまでのそれぞれ品番の親子関係を示す部品構成情報PSの「親品番」、「子品番」及び「副ステイタス」に基づいて得られる。
【0108】
設変品番表示欄250中の旧品番欄253の内容は、部品情報PNの来歴品番から得られる。設変品番表示欄250中の新品番欄254の内容は、設変が行われた後の部品情報PNの品番から得られる。
【0109】
品名欄257の内容は、当該品番の部品情報PNの品名から得られる。設変事項255の内容は、部品情報PNの副ステイタスから得られる。出図欄256の内容は、前記出図リストファイルの出図状況から得られる。
【0110】
図28は、印刷された部品表の例を示し、各種データが表形式で印刷されている。部品表は、表題欄340と、品番等を表す複数の品番表示欄350とを備える。表題欄340中の製品名欄342の内容は、トップアッシーの品番の部品情報PNから得られる。トップアッシー品番欄344は、トップアッシーの品番の部品情報PNの品番から得られる。
【0111】
品番表示欄350中の変更欄351の内容は、品番の部品情報PNの「副ステイタス」に基づいて得られ、設変があった品番のみ変更があった旨の印が記される。LVL(レベル)欄352の内容は、当該品番からトップアッシーまでのそれぞれ品番の親子関係を示す部品構成情報PSの「親品番」、「子品番」に基づいて得られる。品番表示欄350中の品番欄353の内容は、部品情報PNの品番から得られる。
【0112】
品名欄354の内容は、当該品番の部品情報PNの品名から得られる。数量欄355の内容は、当該品番を子品番としたときの、親品番との関係を表す部品構成情報PSの数量から得られる。単位欄356の内容は、同じく部品構成情報PSの単位から得られる。
【0113】
図29は出図案内(配布)リストの例を示し、各種データが表形式で印刷されている。出図案内リストは表題欄440と、リストアップされた物を挙げるためのリストアップ欄450とを備えている。
【0114】
設変No欄446の内容は、当該印刷を行うときに選択設変No表示欄110(図24参照)に表示された設変Noから得られる。表題欄440中の製品名欄442の内容は、前記設変Noの下で更新された、トップアッシーの品番の部品情報PNから得られる。担当設計欄444の内容は、設変指令書No台帳の担当設計入力欄(担当設計部署入力欄)22aに入力されたデータから得られる。
【0115】
リストアップ欄450中の物品名欄451の内容は、設変指令書及び部品表についてはその旨が印刷される。又、リストアップ欄450中の物品名欄451の内容は、品番については、多品一葉図面ではない場合、出図リストファイルに基づいて得られ、多品一葉図面に関しては、出図リストファイル及び出図リストリレーションファイルに基づいて得られる。
【0116】
図29では、多品一葉図面の場合を示しており、代表品番(図の例では、「AAA01−BC002−A−2」)と、枝品番(図の例では、「AAA02−BC003−A−2」)とが併記されたものである。この例に示すように、代表品番、枝品番とも、設変履歴符号としてそれぞれ「A−2」が付されており、設変履歴が分かるようにされている。
【0117】
リストアップ欄450中のデータ種別欄452の内容は、設変指令書及び部品表については、エクセルで在る旨が印刷される。又、リストアップ欄450中のデータ種別欄452の内容は、品番に関しては、出図リストファイルのデータ種別に基づいて得られる。
【0118】
リストアップ欄450中の紙枚数欄453の内容(数値)は、設変指令書及び部品表については、印刷するデータ量に応じて算出することにより得られる。又、リストアップ欄450中の紙枚数欄453の内容(数値)は、品番に関しては、出図リストファイルの「枚数」に基づいて得られる。
【0119】
リストアップ欄450中の配布先欄454は、配布先毎に欄が設けられている。そして、設変対象品番と設変対象品番によって影響を受ける配布先とが関連付けられたデータファイルが、ハードディスク205に記憶されており、該データファイルに基づいて出図案内リストの印刷時に、物品名欄451に挙げられた品番(設変対象品番)と対応する配布先欄(部署)欄に「○印」が記される。物品名欄451に挙げられた物の部数の合計数(合計部数)は、前記「○印」が付される数と対応するように、CPU201にて算出され、その算出結果がリストアップ欄450中の合計部数欄455に記される。
【0120】
(S70:承認)
S70では、操作者又は担当者は、前記出図案内リストに従って、各配布先に、出図案内リストに挙げた物を配布し、関係各部署、或いは責任担当者等から承認を受ける。
【0121】
(S80:設変承認)
設変承認処理を行う場合は、操作者は、図8に示す設変承認ボタン50を押下する。CPU201は、この押下に応じて図30の承認設変No選択画像をディスプレイ202に表示する。
【0122】
承認設変No選択画像は、選択設変No表示欄310、及び設変No表示領域320、承認開始ボタン322、戻るボタン324等を有する。選択設変No表示欄310、設変No表示領域320、設変No欄320a,作成者欄320b、状態欄320c、戻るボタン324は、選択設変No表示欄110、設変No表示領域120、設変No欄120a、作成者欄120b、状態欄120c及び戻るボタン124とそれぞれ同様であるので、説明を省略する。
【0123】
図30の承認設変No選択画像が表示された場合、設変承認する設変Noをポインタにて選択する。設変Noがポインタで選択されると、選択設変No表示欄310に、選択された設変Noが表示される。
【0124】
この状態で、承認開始ボタン322が押下されると、CPU201は、ディスプレイ202に図示しない、担当者名入力欄と日付入力欄及びOKボタンを表示して、入力を促す。そして、担当者名入力欄と日付入力欄にそれぞれ担当者名及び日付入力がされて、図示しない前記OKボタンが押下されると、CPU201は、前記選択された設変Noを含む部品情報PN、及び部品構成情報PSの有効日(登録時)の項目に、前記日付欄に入力された日付を記録する。又、CPU201は、S40で行われた設変内容を含んだ仮データベースをPDM本体システム100のデータベースに反映させる。具体的には、CPU201が、前記仮データベースをPDM本体システム100に送信すると、PDM本体システム100のCPU101は、該仮データベースを受信し、受信した仮データベースに基づいてPDMデータベースDを更新する。
【0125】
承認開始ボタン322を押下した後は、操作者は、戻るボタン324を押下して、図8の初期メニューに戻る。
(S90:システム終了)
S80の処理が終了後、初期メニューの終了ボタン80を操作者が押下してシステムを終了する。
【0126】
以上のように構成された拡張PDMシステム10は、下記の特徴がある。
(1) 拡張PDMシステム10は、複数の部品を一枚の図面に記述するための図面データD0、及び該図面データD0に関連した部品品目情報を記憶するハードディスク205(記憶手段)と、設変対象の部品に関する部品品目情報D2(部品情報PN,部品構成情報PS)に対して設変処理を行うCPU201(設変処理手段)を備えている。そして、CPU201は、設変履歴付与手段として、設変処理に応じて、部品品目情報D2に含まれる設変対象の部品の品番に対して設変履歴符号を付与して該品番を更新するようにした。この結果、本実施形態では、設変処理を行う毎に、設変履歴符号が付されるため、多品一葉図面の設変履歴を容易に知ることができる。
【0127】
(2) 本実施形態では、CPU201(設変履歴付与手段)は、設変処理を行う毎に、予め決められた順に従って設変履歴符号を設変対象の部品の品番に付与するようにした。この結果、本実施形態では、設変履歴符号が、予め決められた順に付与されるため、設変履歴の回数を容易に知ることができる。
【0128】
(3) 本実施形態では、ハードディスク205(記憶手段)は、CPU201が、品番を更新したとき、更新前の品番を、部品情報PNのデータである来歴品番として設変対象の部品に関する部品品目情報D2に含ませて記憶するようにした。この結果、来歴品番を読み出せば、容易に、更新前の品番を探り出せ、図面の履歴を容易に知ることができる。
【0129】
(4) 本実施形態では、設変処理がマイナー設変である場合には、設変履歴符号を、更新前の品番の部品と互換性があることを示す符号とした。この結果、本実施形態によれば、更新後の品番に付された設変履歴符号を見ることにより、該更新後の品番の部品が、更新前の品番の部品と互換性があることを容易に知ることができる。
【0130】
(5) 本実施形態では、図20〜23に示すように、設変履歴符号が付与されて更新された複数の品番から、図品番セットボタン93、枝品番セットボタン94、マウス204を選択手段として、代表品番と、枝品番とをそれぞれ選択するようにした。そして、CPU201は、関連付け手段として、S50で設定したデータ(選択された代表品番と枝品番)を互いに関連付けてリレーショナルデータベースとしてハードディスク205に保存するようにした。そして、ハードディスク205は、前記関連付けされた代表品番と枝品番とを記憶するようにした。この結果、関連付けされた代表品番と枝品番とに基づいて、多品一葉図面の管理を行うことができる。
【0131】
(6) 本実施形態では、CPU201は、印刷指令手段として印刷指令をプリンタ206に出力することにより、関連付けされた代表品番と枝品番に基づいて、紙(印刷媒体)に対して、前記代表品番と枝品番を併記するように印刷するようにした。この結果、多品一葉図面に関して、印刷する場合、代表品番と枝品番とが印刷媒体に併記されるため、代表品番と枝品番とを明確にすることができる。
【0132】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 前記実施形態では、設変指令書及び部品表のいずれをも印刷するようにしたが、いずれか一方のみ印刷できるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0133】
【図1】(a)は拡張PDMシステム10を示すブロック図、(b)はPDMデータベースDの概念図。
【図2】(a)は部品情報PNの説明図、(b)は部品構成情報PSの説明図。
【図3】(a)〜(d)はノーマルアイコンを示す説明図。
【図4】(a)〜(c)は変更済アイコンを示す説明図。
【図5】(a)〜(c)は要変更アイコンを示す説明図。
【図6】(a)〜(c)は属性変更済アイコンを示す説明図。
【図7】PDM設変システム200の操作フローチャート。
【図8】ディスプレイ202の表示画面の初期メニューを示す説明図。
【図9】設変指令書No台帳の画像を示す説明図。
【図10】設変No選択の画像を示す説明図。
【図11】PDM設変対象品番検索の画像を示す説明図。
【図12】アッシー一覧表の画像を示す説明図。
【図13】ツリー操作画像を示す説明図。
【図14】設変メニュー51の表示画像を示す説明図。
【図15】マイナー設変後の品番表示画像を示す説明図。
【図16】アッシー一覧表の画像を示す説明図。
【図17】アッシー一覧表の画像を示す説明図。
【図18】アッシー一覧表の画像を示す説明図。
【図19】出図案内リストの画像表示の説明図。
【図20】出図案内リストの画像表示の説明図。
【図21】出図案内リストの画像表示の説明図。
【図22】出図案内リストの画像表示の説明図。
【図23】出図案内リストの画像表示の説明図。
【図24】印刷回覧設変No選択画像の説明図。
【図25】印刷回覧設変No選択画像の説明図。
【図26】CPU201が実行するフローチャート。
【図27】指令書の説明図。
【図28】部品表の説明図。
【図29】出図案内リストの説明図。
【図30】承認設変No選択画像の説明図。
【符号の説明】
【0134】
10…拡張PDMシステム
100…PDM本体システム
200…PDM設変システム
201…CPU(設変処理手段、設変履歴付与手段、関連付け手段、印刷指令手段)
202…ディスプレイ
203…キーボード
204…マウス
205…ハードディスク(記憶手段)
206…プリンタ(印刷手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の部品を一枚の図面に記述するための図面データ、及び該図面データに関連した部品品目情報を記憶する記憶手段と、設変対象の部品に関する部品品目情報に対して設変処理を行う設変処理手段と、前記設変処理手段による設変処理に応じて、前記部品品目情報に含まれる設変対象の部品の品番に対して設変履歴符号を付与して該品番を更新する設変履歴付与手段を備えたことを特徴とする図面管理システム。
【請求項2】
前記設変履歴付与手段は、前記設変処理手段により設変処理が行われる毎に、予め決められた順に従って複数の設変履歴符号を順次設変対象の部品の品番に付与することを特徴とする請求項1に記載の図面管理システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記設変履歴付与手段が、品番を更新したとき、更新前の品番を、来歴品番として設変対象の部品に関する部品品目情報に含ませて記憶することを特徴とする請求項1に記載の図面管理システム。
【請求項4】
前記設変履歴符号は、前記設変処理により設変処理が、更新前の品番に関する部品と互換性がある場合は、更新前の品番の部品と互換性があることを示す符号であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちいずれか1項に記載の図面管理システム。
【請求項5】
前記設変処理手段にて設変処理され、設変履歴符号が付与されて更新された複数の品番から、代表品番と、枝品番とをそれぞれ選択する選択手段と、前記選択された代表品番と枝品番とを関連付けする関連付け手段とを備え、前記記憶手段は、前記関連付け手段にて関連付けされた代表品番と枝品番とを記憶することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項に記載の図面管理システム。
【請求項6】
印刷指令を出力する印刷指令手段を備え、前記印刷指令に応じて、前記関連付けされた代表品番と枝品番に基づいて、印刷媒体に対して、前記代表品番と枝品番を併記するように印刷する印刷手段を備えたことを特徴とする請求項5に記載の図面管理システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【公開番号】特開2006−127315(P2006−127315A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−317196(P2004−317196)
【出願日】平成16年10月29日(2004.10.29)
【出願人】(000003470)豊田工機株式会社 (198)
【Fターム(参考)】