説明

固定用部材、保護部材、及び被固定部材の固定方法

【課題】固定用部材の鋭利端によって他の固定用部材等が傷付くようなことがなく、また、被固定部材の固定時に作業者の負担を増やすことなく、固定用部材及び被固定部材による生地への押圧力を補強することができる固定用部材を提供する。
【手段】ボタン20を生地1の一面に固定するための金属製のボタン用止具10を、ベース部13と、ベース部13から突出する貫通部14と、貫通部14の鋭利な先端に固着するエストラマー樹脂製の保護部材12とから構成する。そして、ボタン20の固定作業を保護部材12付きのボタン用止具10を用いて行う。この際、保護部材12は、生地1の他面に抑えられて貫通部14によって貫通され、生地の他面側に少なくとも一部が残る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固定用部材、保護部材、及び被固定部材の固定方法に関し、更に詳しくは、ボタン、ハトメ等の被固定部材を生地等に固定するための固定用部材と、固定用部材の鋭利端を保護するための保護部材と、被固定部材を固定用部材で生地等に固定する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スナップボタン等を含む各種ボタン、ハトメ、フック等の被固定部材の生地の一方の面への取り付けは、生地の他方の面から、ステープル、Pxキャップ、Pxポスト、プロング、アイレット等の金属製の固定用部材の一部(貫通部)を生地に貫通させた後、塑性変形させ、被固定部材に係合させることにより行われている。そのため、固定用部材の貫通部の先端は、生地を貫通しやすいように鋭利にされている。このような鋭利端を有する固定用部材を、そのまま梱包してバルク輸送すると、一の固定用部材の鋭利端が他の固定用部材の表面を傷付けることが多い。
【0003】
また、例えば、薄い生地に被固定部材を固定用部材を用いて取り付けた場合、固定用部材及び被固定部材が生地を押さえ付ける力が弱く、生地ずれが生じたり、生地に開けられた貫通孔が拡大して被固定部材及び固定用部材が生地から外れ易くなる。これを防ぐ技術として、実開昭60−20713号公報及び実用新案登録第3037755号公報には、被固定部材の取り付け時に、生地と固定用部材との間にパッキンを介在させることが提案されている。しかしながら、そのようなパッキンを固定時に別途追加することは、作業者の負担を増やし、作業効率が低下するという問題がある。
【特許文献1】実開昭60−20713号公報
【特許文献2】実用新案登録第3037755号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、その目的は、固定用部材の鋭利端によって他の固定用部材等が傷付くようなことがなく、また、被固定部材の固定時に作業者の負担を増やすことなく、固定用部材及び被固定部材による生地への押圧力を補強することができる、固定用部材、保護部材、及び被固定部材の固定方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明によれば、被固定部材をシート状体の一方の面に固定するために、シート状体の他方の面から用いる固定用部材であって、ベース部と、ベース部から突出し、シート状体を貫通させて前記被固定部材と係合させる貫通部と、貫通部の先端に付加した保護部材とを有する固定用部材が提供される。
【0006】
本発明に係る固定用部材では、貫通部の鋭利な先端に保護部材が付加されているので、該先端が他の固定用部材等を傷付けることはない。保護部材の材質としては、合成樹脂、特に、紫外線硬化樹脂、スチレン系、ウレタン系等のエストラマー樹脂等を好ましく挙げることができ、このような樹脂を貫通部の先端に成型固着させることができる。
【0007】
本発明において、前記固定部材は、スナップボタン及び飾りボタンを含むボタン、ハトメ、及びフック固定用部材からなる群から選択され得る。また、固定用部材としては、ボタン、ハトメ等を生地に固定するためのステープル、Pxキャップ、Pxポスト、プロング、アイレット等の他、固定用の貫通部を有するフック等を挙げることができる。
【0008】
シート状体としては、主として生地を挙げることができ、この他にボタン等が取り付けられ得る樹脂製のシート等が含まれる。
【0009】
本発明では、前記保護部材は、貫通部がシート状体を貫通する際、貫通部によって貫通され、シート状体の他方の面側に少なくとも一部が残る。すなわち、貫通部の先端に保護部材が付加された状態の固定用部材を用いて被固定部材の生地への取り付け作業を行い、この際、固定用部材の貫通部は生地を貫通する一方、保護部材は生地を貫通せずに生地の他方の面側にその少なくとも一部が残る。この残留保護部材は、生地と固定用部材のベース部等の間に挟み付けられ、固定用部材の生地に対する押圧力を補うパッキンの役割を果たす。
【0010】
別の本発明によれば、被固定部材をシート状体の一方の面に固定するために、シート状体の他方の面から貫通部を貫通させて前記被固定部材と係合させる固定用部材の前記貫通部の先端に付加する保護部材であって、前記貫通部がシート状体を貫通する際、貫通部によって貫通され、シート状体の他方の面側に少なくとも一部が残る保護部材が提供される。
【0011】
更に別の本発明によれば、被固定部材をシート状体の一方の面に固定するために、ベース部と、ベース部から突出し、シート状体を貫通させて前記被固定部材と係合させる貫通部と、貫通部の先端に付加した保護部材とを有する固定用部材を用いる被固定部材の固定方法であって、前記貫通部がシート状体を貫通する際、貫通部が保護部材を貫通し、保護部材の少なくとも一部をシート状体の他方の面側に残す工程を含む被固定部材の固定方法が提供される。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、固定用部材の貫通部の鋭利な先端に保護部材を付加したため、例えば、固定用部材の梱包後の輸送時等において、上記先端が他の固定用部材を傷付けることはなくなる。また、貫通部の先端に保護部材を付加した状態の固定用部材を用いて被固定用部材をシート状体へ固定する際、保護部材の少なくとも一部が生地と固定用部材のベース部等との間に残留して、固定用部材の生地への押圧力を補うパッキンの役割を果たす。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜4は、本発明の一実施形態に係る固定用部材としてのボタン用止具10、すなわち、被固定部材としてのボタン20をシート状体としての生地1に固定するために用いる止具の例であり、図1及び2はボタン用止具10の斜視図及び縦断面図である。ボタン用止具10は、金属製の止具本体11と、止具本体11の後述する貫通部14の先端16’に成型固着される、本発明に係るエラストマー樹脂製の保護部材12とから構成される。止具本体11自体は、従来品と同様のものであり、円板状のベース部13と、ベース部13から上方(方向は図2等に基づく)へとベース部13と同心状に突出し、ボタン20の固定時に生地1を貫通させる貫通部14とを有する。貫通部14は、ベース部13から上方へと一定の外径で延びる円柱状の貫通基部15と、貫通基部15から更に上方へと外径が次第に縮小しながら延び、先端16’が尖る円錐状の貫通先端部16とに区分される。上記保護部材12は、一例として球形に形成され、止具本体11の貫通先端部16の鋭利な先端16’を覆うように固着される。なお、保護部材12の形状は、鋭利な先端16’を覆う形状であればどのような形状でもよく、例えば卵形や水滴形であってもよい。保護部材12の先端16’への固着は、ボタン用止具10の出荷前に行われ、これにより、例えば、大量のボタン用止具10を梱包して輸送する際、一のボタン用止具10の貫通先端部16の先端16’が他のボタン用止具10の表面等に接触して傷付けるようなことはなくなる。また、ボタン用止具10の鋭利な先端16’が保護部材12に覆われて保護されているため、後述するボタン20の固定作業時に作業者の肌が鋭利な先端16’に触れることがなく作業者にとってボタン用止具10が扱い易くなり、作業効率が上がる。
【0014】
上述したボタン用止具10によって生地1に固定されるボタン20は、図3及び4にて断面で示すように、二枚の金属板を絞り加工等して形成される従来品と同様のものであり、ほぼ円板状のボタン本体部21と、ボタン本体部21から下方に突出して、ボタン固定時にボタン用止具10の貫通部14と係合する止具係合部22とを有する。ボタン本体部20の表面21’の裏側(内部側)には、該表面21’を補強する円板状の補強板23が付設され、補強板23はボタン固定時にボタン用止部10の貫通先端部16を受け止めて後述するように変形させる役割を果たす。止具係合部22は更に、固定時にボタン用止具10の貫通部14を受け入れる、貫通基部15の外径とほぼ同じ内径を有する筒状の貫通部受入部24と、貫通部受入部24の上端と上記補強板23との間の空間であって、固定時に貫通先端部16の半径方向外側への変形を許容して該変形した貫通先端部16”(図4参照)を収容・係止する貫通部係止部25とを含む。
【0015】
次に、本発明に係る被固定部材の固定方法として、ボタン用止具10を用いて生地1にボタン20を固定する工程を説明する。ボタン20の生地1への取り付けは、生地1を挟んで上下に同心状に配置したボタン20及びボタン用止具10(保護部材12付きの止具本体11)を、プレス装置(図示せず)で相対的に上下方向に互いに押し付けることによって行われる。このプレス工程の初期段階において、図3に示すように、ボタン用止具10の貫通部14の先端16’が生地1を相対的に押し上げると同時に、ボタン20の止具係合部22の環状の下端が生地1を相対的に押し下げる。この際、ボタン用止具10の保護部材12が生地1の下面に抑えられ、止具本体11の貫通先端部16が保護部材12を突き抜け、次いで、保護部材12を生地1の下面側に残したまま、貫通部14が生地1を貫通する。生地1を貫通した貫通先端部16は、ボタン20の貫通部受入部24を通過した後、補強板23に突き当たり、図4に示すように、ボタン20の貫通部係止部25内において半径方向に拡張しつつ上下方向に潰れる。このように塑性変形した止具本体11の貫通先端部16”は、ボタン20の貫通部受入部24を下方へと通り抜けることができず、換言すれば、変形後の貫通先端部16”がボタン20の貫通部受入部24の上端を係止し、これにより、ボタン20が生地1の上面側に取り付けられる。また、止具本体11の貫通部14が突き破り環状に変形した保護部材12は、生地1の下面と止具本体11のベース部13と貫通基部15との間にこれらに押し潰された状態で残る。この残留保護部材12は、生地1及び止具本体11からの押圧に対し復元力を発揮して、止具本体11のベース部13が生地1を押さえ付ける力を補強する役割を果たし、生地づれを発生しにくくする等の効果を奏する。
【0016】
図5は、本発明の別の実施形態に係るボタン用止具30の斜視図であり、図6は、ボタン用止具30によってボタン40が生地2に固定された状態の縦断面図である。ボタン用止具30は、止具本体31と、保護部材32とから成り、止具本体31は、ほぼ円板状のベース部33と、ベース部33から上方に互いに平行に突出する2本の水平断面矩形の貫通部34とを有し、各貫通部34は、先端が鋭利な先端部35を有し、先端部35にそれぞれ球形の保護部材32が成型固着される。ボタン40は、ボタン本体部41と、ボタン本体部41から下方に突出し、止具本体31の貫通部34を受け入れる孔44を底面に持つ止具係合部42とを有する。更に、ボタン本体部41及び止具係合部42内に補強部材43が収容され、補強部材43の底部に、固定時に生地2を貫通し上記孔44を通過した止具本体31の貫通部34を、ほぼC字状に湾曲させて係止するための案内係止孔44が設けられる。各保護部材32は、固定時に生地2の下面に抑えられつつ貫通部34に貫通され、生地2の下面における各貫通部34の基端周囲に押し潰された状態で残る。
【0017】
図7は、本発明の更に別の実施形態に係るボタン用止具50の斜視図であり、図8は、ボタン用止具50によってボタン(雌スナップ)60が生地3に固定された状態の縦断面図である。ボタン用止具50は、止具本体51と、保護部材52とから成り、止具本体51は、ほぼ円板状のベース部53と、ベース部53から上方に突出する、環状に配置された5つの三角形状の貫通部54とを有し、各貫通部54の鋭利な先端を連続して覆うように縦断面円形で環状の保護部材52が成型固着される。ボタン60は、雄スナップの突起(図示せず)と着脱自在に係合する突起受入部61と、突起受入部61の半径方向外側に形成され、固定時に生地3を貫通した止具本体51の貫通部54を、孔62’から受け入れ、半径方向外側に湾曲させて係止するための止具係合部62とを有する。保護部材52は、固定時に生地3の下面に抑えられつつ貫通部54に貫通され、生地3の下面において各貫通部54の基端周囲及び基端−基端間に環状に押し潰された状態で残る。
【0018】
図9は、本発明の更なる実施形態に係るボタン用止具70の縦断面図であり、図10は、ボタン用止具70によって飾りボタン80が生地4に固定された状態の縦断面図である。ボタン用止具70は、止具本体71と、保護部材72とから成り、止具本体71は、ほぼ円板状のベース部73と、ベース部73から上方にベース部73と同心状に突出する円筒状の貫通部74とを有し、貫通部74の鋭利な先端を覆うように球形の保護部材72が成型固着される。飾りボタン80は、突起部81とベース部82とを有し、突起部81の内側に、固定時に生地4を貫通した止具本体71の貫通部74を、突起部81の内側面に沿って半径方向外側へと若干拡径させて係止するための止具係合部が設けられる。保護部材72は、固定時に生地4の下面に抑えられつつ貫通部74に貫通され、貫通部74よりも半径方向外側にあった部分のみが生地4の下面において貫通部74の基端周囲に環状に押し潰された状態で残る。
【0019】
図11は、本発明の一実施形態に係る固定用部材としてのハトメ用止具90の縦断面図であり、図12は、ハトメ用止具90によってハトメ100が生地5に固定された状態の縦断面図である。ハトメ用止具90は、止具本体91と、保護部材92とから成り、止具本体91は、環状のベース部93と、ベース部93から上方にベース部93と同心状に突出する円筒状の貫通部94とを有し、貫通部94の鋭利な先端を覆うように環状の保護部材92が成型固着される。ハトメ100は、固定時に生地5を貫通した止具本体91の貫通部94を開口101から受け入れた後、図示しないダイで受けて半径方向外側にほぼC字に湾曲させて係止される。保護部材92は、生地5の下面に抑えられつつ貫通部94に貫通されて半径方向内側部分と環状の外側部分に二分割され、内側部分は廃棄され、外側部分92のみが生地5の下面とベース部93と貫通部94の基端との間に押し潰された状態で残る。
【0020】
図13は、本発明の一実施形態に係る固定用部材としてのフック110と被固定部材としてのフック固定用補助板(フック固定用部材)120を示し、この例で示すように、本発明では、固定用部材側が主たる機能(フック機能)を担い、被固定部材側が固定のための補助的機能を持つものであってもよい。フック110は、フック本体111と、保護部材112とから成り、フック本体111は、ベース部113と、ベース部113から下方に突出する2本の貫通部114とを有し、各貫通部114の鋭利な先端に球形の保護部材112が成型固着される。他方、フック固定用補助板120は、固定時に保護部材112及び生地(図示せず)を貫通したフック本体111の貫通部114を受け入れる孔121を有する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施形態に係る固定用部材としてのボタン用止具の斜視図である。
【図2】図1のボタン用止具の縦断面図である。
【図3】図1のボタン用止具でボタンを生地に固定するプレス時の初期段階を示す縦断面図である。
【図4】図1のボタン用止具でボタンを生地に固定するプレス時の最終段階を示す縦断面図である。
【図5】本発明の別の実施形態に係るボタン用止具を一部断面で示す斜視図である。
【図6】図5のボタン用止具でボタンを生地に固定した状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の更に別の実施形態に係るボタン用止具を一部断面で示す斜視図である。
【図8】図7のボタン用止具でボタン(雌スナップ)を生地に固定した状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の更なる実施形態に係るボタン用止具を一部断面で示す斜視図である。
【図10】図9のボタン用止具で飾りボタンを生地に固定した状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の一実施形態に係る固定用部材としてのハトメ用止具の縦断面図である。
【図12】図11のハトメ用止具でハトメを生地に固定した状態を示す縦断面図である。
【図13】本発明の一実施形態に係る固定用部材としての貫通部付きのフックと、被固定部材としてのフック固定補助板を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0022】
1、2、3、4、5 生地
10、30、50、70 ボタン用止具
11、31、51、71、91 止具本体
12、32、52、72、92、112 保護部材
13、33、53、73、93、113 ベース部
14、34、54、74、94、114 貫通部
20、40、60、80 ボタン
90 ハトメ用止具
100 ハトメ
110 フック
111 フック本体
120 フック固定用補助板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被固定部材(20、40、60、80、100、120)をシート状体(1、2、3、4、5)の一方の面に固定するために、シート状体(1、2、3、4、5)の他方の面から用いる固定用部材(10、30、50、70、90、110)であって、ベース部(13、33、53、73、93、113)と、ベース部(13、33、53、73、93、113)から突出し、シート状体(1、2、3、4、5)を貫通させて前記被固定部材(20、40、60、80、100、120)と係合させる貫通部(14、34、54、74、94、114)と、貫通部(14、34、54、74、94、114)の先端に付加した保護部材(12、32、52、72、92、112)とを有する固定用部材。
【請求項2】
前記被固定部材(20、40、60、80、100、120)は、スナップボタン及び飾りボタンを含むボタン(20、40、60、80)、ハトメ(100)、及びフック固定用部材(120)からなる群から選択される請求項1の固定用部材。
【請求項3】
前記保護部材(12、32、52、72、92、112)は、貫通部(14、34、54、74、94、114)がシート状体(1、2、3、4、5)を貫通する際、貫通部(14、34、54、74、94、114)によって貫通され、シート状体(1、2、3、4、5)の他方の面側に少なくとも一部が残る請求項1の固定用部材。
【請求項4】
被固定部材(20、40、60、80、100、120)をシート状体(1、2、3、4、5)の一方の面に固定するために、シート状体(1、2、3、4、5)の他方の面から貫通部(14、34、54、74、94、114)を貫通させて前記被固定部材(20、40、60、80、100、120)と係合させる固定用部材(10、30、50、70、90、110)の前記貫通部(14、34、54、74、94、114)の先端に付加する保護部材(12、32、52、72、92、112)であって、前記貫通部(14、34、54、74、94、114)がシート状体(1、2、3、4、5)を貫通する際、貫通部(14、34、54、74、94、114)によって貫通され、シート状体(1、2、3、4、5)の他方の面側に少なくとも一部が残る保護部材。
【請求項5】
被固定部材(20、40、60、80、100、120)をシート状体(1、2、3、4、5)の一方の面に固定するために、ベース部(13、33、53、73、93、113)と、ベース部(13、33、53、73、93、113)から突出し、シート状体(1、2、3、4、5)を貫通させて前記被固定部材(20、40、60、80、100、120)と係合させる貫通部(14、34、54、74、94、114)と、貫通部(14、34、54、74、94、114)の先端に付加した保護部材(12、32、52、72、92、112)とを有する固定用部材(10、30、50、70、90、110)を用いる被固定部材(20、40、60、80、100、120)の固定方法であって、前記貫通部(14、34、54、74、94、114)がシート状体(1、2、3、4、5)を貫通する際、貫通部(14、34、54、74、94、114)が保護部材(12、32、52、72、92、112)を貫通し、保護部材(12、32、52、72、92、112)の少なくとも一部をシート状体(1、2、3、4、5)の他方の面側に残す工程を含む被固定部材の固定方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2010−96330(P2010−96330A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−269955(P2008−269955)
【出願日】平成20年10月20日(2008.10.20)
【出願人】(000006828)YKK株式会社 (263)
【Fターム(参考)】