説明

外用組成物及びそれを用いた保湿剤

【課題】新規な外用組成物及びそれを用いた保湿剤を提供する。
【解決手段】(a)アルギン酸塩、(b)リン酸二水素ナトリウム、(c)低分子ベタイン、及び(d)保湿作用を有する成分からなることを特徴とする外用組成物。当該外用組成物は、使用感に優れ、保湿剤として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、外用組成物及びそれを用いた保湿剤に関する。
【背景技術】
【0002】
アルギン酸塩は天然に産する多糖類で、渇藻類から抽出される。アルギン酸塩は多様な用途に用いられており、中でも食品に最も汎用されている。アルギン酸塩を用いた、医療用あるいは美容用などの外用組成物も種々提案されている。その一つとして、例えば特許文献1により公開されている、酸性多糖と酸と水を組み合わせた、ユニークな特徴を有する酸性外用組成物を本発明者は既に提案している。
【0003】
上記特許文献1に記載の酸性外用組成物は、酸性多糖類、酸及び水からなることを特徴としており、(1)毛髪をなめらかでしなやかにし、肌のきめを整え、皮膚の緊張を高め、しわを伸ばし、肌を白くし、肌に透明感を与え、肌にうるおい感を与え、シミを薄くし、毛穴を目立たなくする美容効果、(2)脱毛を抑制し、毛髪の成長を促進する育毛効果、(3)医薬品や化粧料等の外用剤の皮膚等への浸透促進効果を有し、酸性多糖の中でも、アルギン酸塩が使用性等に優れているため特に好ましいことが記載されている。上記酸としては、種々の有機酸や無機酸が用いられ、その中でもリン酸二水素ナトリウムが好適に使用され、実施例にはアルギン酸ナトリウムとリン酸二水素ナトリウム(以下、これらの組合せを「P−P ComplexTM」ともいう。)と水とからなる酸性外用組成物が記載されている。
【0004】
また特許文献2に、本発明者は、真皮または表皮組織の細胞内に核酸系薬剤を送逹するための、核酸系薬剤および粘性多糖類からなる医薬組成物であって、当該粘性多糖類がアルギン酸ナトリウムであり、さらにリン酸塩としてリン酸二水素ナトリウムが含まれる医薬組成物を開示している。
【0005】
ベタインは、正電荷と負電荷を同一分子内の隣り合わない位置に持ち、正電荷をもつ原子には解離しうる水素原子が結合しておらず、分子全体としては電荷を持たない化合物の総称である。その中でも、低分子ベタインは、さっぱりした感触ながら、保湿力も高く、特にスキンケア製品、頭髪製品に多く使われている。例えば、特許文献3には、低分子ベタインとトレハロースおよび/またはエリトリトールを含有してなる、皮膚外用剤が開示されている。さらに特許文献4には、少なくとも1種のカチオン性酸化多糖類またはそれらの誘導体を含むパーソナルケアまたは家庭用ケア組成物であって、前記カチオン性酸化多糖類またはそれらの誘導体は、下限50,000、および、上限1,000,000の重量平均分子量を有し、多糖類1グラムあたり少なくとも0.001ミリ当量のアルデヒド官能基の含量を有する、少なくとも1種のカチオン性酸化多糖類またはそれらの誘導体を含む、前記パーソナルケアまたは家庭用ケア組成物が開示されている。当該組成物中にはアルギン酸塩やベタインが含まれていてもよいことが開示されている。
【0006】
また基剤と生薬抽出エキスを混合した皮膚外用剤として、例えば、特許文献5には、1)ジグリセリンモノラウリン酸エステルと2)次に示す生薬植物のエキス又は植物成分とを含有することを特徴とする、皮膚外用剤であって、上記生薬が、ドクダミ科ドクダミ、シナノキ科ボダイジュ、キク科アルニカ、ミカン科オウバク、キク科ゴボウ、ユリ科アロエ、ウコギ科ジンセン、セリ科ツボクサ、アカバナ科マツヨイグサ、イネ科ムギ、クルミ科コウキ、シソ科ローズマリー、マンサク科ハマメリス、フトモモ科ユーカリ、フウロソウ科ゲンノショウコ、クワ科ヤマグワ、マメ科クララ、セリ科トウキであり、上記植物成分が、γ−オリザノール、フィトステロール配糖体、エスクレチン、エスクレシドであることが開示されている。
【特許文献1】国際公開WO2002/098372号公開公報
【特許文献2】特開2007−137891号公開公報
【特許文献3】特開平9−95411号公開公報
【特許文献4】特表2006−522829号公開公報
【特許文献5】特開2007−161727号公開公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、P−P ComplexTM(アルギン酸塩とリン酸二水素ナトリウムからなる組成物)と低分子ベタインと、保湿作用を有する成分を組み合わせた外用組成物が、保湿剤として有用であり皮膚や粘膜の保湿効果が持続することは上記のいずれの特許文献に記載も示唆もされていない。
【0008】
また上記必須成分に加えて、細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上を配合した場合に、P−P ComplexTMによってそれらの成分が浸透促進されることについては、上記のいずれの特許文献に記載も示唆もされていない。
【0009】
本発明の目的は、保湿作用の優れた外用組成物及びそれを用いる保湿剤を提供することにある。また本発明のもう一つの目的は、上記必須成分に加えて細胞活性化作用を有する成分、及び抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上を配合した場合に、当該成分を皮膚や粘膜に効率的に浸透させる外用組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明者は、種々検討した結果、(a)アルギン酸塩、(b)リン酸二水素ナトリウム、(c)低分子ベタイン、及び(d)保湿作用を有する成分からなることを特徴とする外用組成物が、保湿剤として有用であること、さらに細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上を配合した場合に、それらが効率的に皮膚や粘膜に浸透する保湿剤として有用であることを見出し、本発明を完成した。
【0011】
即ち、本発明は、(a)アルギン酸塩、(b)リン酸二水素ナトリウム、(c)低分子ベタイン、及び(d)保湿作用を有する成分からなることを特徴とする外用組成物である。
【0012】
本発明は、上記保湿作用を有する成分が、アロエエキス、桑白皮エキス、生姜エキス、ボタンピエキス、大棗エキス、芍薬エキス、甘草エキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オウバクエキス、チンピエキス、ヨクイニンエキス、サイシンエキス、トウニンエキス、ベニバナエキス、人参エキス、当帰エキス、カモミールエキス、モモ葉エキスから選択される1種又は2種以上である上記外用組成物である。
【0013】
本発明は、アルギン酸塩がアルギン酸ナトリウムである上記外用組成物である。
【0014】
本発明は、低分子ベタインがトリメチルグリシンである上記外用組成物である。
【0015】
本発明は、さらに、細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上を含む上記外用組成物である。
【0016】
本発明は、剤形がローション、クリーム又はジェルである上記外用組成物である。
【0017】
本発明は、上記外用組成物からなる保湿剤である。
【発明の効果】
【0018】
本発明の、(a)アルギン酸塩、(b)リン酸二水素ナトリウム、(c)低分子ベタイン、(d)保湿作用を有する成分からなることを特徴とする外用組成物は、保湿剤として有用である。
【0019】
また上記外用組成物は、細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上の成分を配合した場合、それらの皮膚又は粘膜への浸透を促進する外用組成物として有用である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
本発明に用いるアルギン酸塩としては、アルギン酸の塩であれば特に限定されるものではなく、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カリウムが好適に用いられる。その中でも、アルギン酸ナトリウムが特に好ましい。
【0021】
本発明に用いるリン酸二水素ナトリウムとしては、特に限定されるものではなく、その水和物を包含する。その中でも、リン酸二水素ナトリウム・2水和物が好適に用いられる。
【0022】
本発明に用いる低分子ベタインとしては、分子量100〜200程度のものが挙げられ、第四アンモニウム塩基、スルホニウム塩基、ホスホニウム塩基等の分子内塩で両性イオンを形成するものを包含する。分子量100未満では親水性が強くなりすぎて皮膚への浸透性が弱くなり、分子量が200を超えると両性界面活性剤としての性質を帯びて肌を荒らす傾向を有するため好ましくない。低分子ベタインの中でもトリメチルグリシンが好適に用いられる。
【0023】
本発明に用いる保湿作用を有する成分としては、特に限定されるものではなく、例えば、保湿作用を有する生薬抽出エキスが挙げられる。具体的には、アロエエキス、桑白皮エキス、生姜エキス、ボタンピエキス、大棗エキス、芍薬エキス、甘草エキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オウバクエキス、チンピエキス、ヨクイニンエキス、サイシンエキス、トウニンエキス、ベニバナエキス、人参エキス、当帰エキス、カモミールエキス、モモ葉エキス、ダイズ発酵エキス、アルゲエキス、アマチャヅルエキス、ウイキョウエキス、カッコンエキス、キウイエキス、キュウリエキス、クチナシエキス、ジオウエキス、シモツケソウエキス、ゼニアオイエキス、大豆エキス、トマトエキス、ニンニクエキス、バクモンドウエキス、フキタンポポエキス、ブクリョウエキス、ブドウ葉エキス、ヘチマエキス、牡丹エキス、メリッサエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨモギエキス、リンゴエキス、サイタイエキス、トサカエキス、アロエベラエキス、カワラヨモギエキス、キイチゴエキス、グレープフルーツエキス、オーキッドエキス、レンゲソウエキス、及びオクラエキスを挙げることができる。それらの中でもアロエエキス、桑白皮エキス、生姜エキス、ボタンピエキス、大棗エキス、芍薬エキス、甘草エキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オウバクエキス、チンピエキス、ヨクイニンエキス、サイシンエキス、トウニンエキス、ベニバナエキス、人参エキス、当帰エキス、カモミールエキス、モモ葉エキスが好ましい。
【0024】
本発明に用いる細胞活性化作用を有する成分としては、特に限定されるものではなく、例えば、プラセンタエキスを挙げることができる。上記プラセンタエキスは、ヒト、ブタなどの大動物由来プラセンタエキスが好ましく、特定の病原菌を持たないSPF(Specific Pathogen Free)ブタのプラセンタエキスがさらに好ましい。
【0025】
本発明に用いる抗炎症作用を有する成分としては、特に限定されるものではなく、例えば、グリチルリチン酸ジカリウム及び抗炎症作用を有する生薬抽出エキスを挙げることができる。抗炎症作用を有する生薬抽出エキスとしては、例えば、甘草、柴胡、当帰、芍薬、桂皮、オウレン及び附子から抽出されたエキスを挙げることができる。その中でもグリチルリチン酸ジカリウムが好ましい。
【0026】
本発明に用いる皮脂分泌促進作用を有する成分としては、特に限定されるものではなく、例えば、γ−オリザノールが挙げることができる。
本発明の外用組成物及び保湿剤には前記必須成分の他に、本発明の効果を損なわない範囲で通常外用剤に用いられる原料、例えばアルコール類、増粘剤、防腐剤、油分、色素、紫外線吸収・散乱剤等を配合することができる。また本発明の効果を損なわない範囲で、その他の生理活性物質等も配合できる。
本発明の外用組成物は、保湿効果を増強することを目的として、多価アルコール、ムコ多糖、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、ロイヤルゼリーエキス、ホエイ、ラクトフェリン、トレハロース、カルボキシメチルキチン、ヒドロキシエチルキトサン、及びヒドロキシプロピルキトサンから選択される1種又は2種以上を添加することができる。それらの中でも、多価アルコール及び/又はムコ多糖類が好ましい。
【0027】
上記多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ペンチレングリコール、1,2−ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコールなどを挙げることができる。それらの中でもプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グリセリン、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、ポリエチレングリコールが好ましく、1,3−ブチレングリコール、ペンチレングリコール、グリセリンがより好ましい。
【0028】
上記ムコ多糖類としてはヒアルロン酸及びその塩を挙げることができる。上記ヒアルロン酸の重量平均分子量は特に制限されるものではないが、ヒアルロン酸換算で1〜100万程度のものが好ましい。ヒアルロン酸の塩としては、例えばナトリウムやカリウムなどのアルカリ金属塩、マグネシウムやカルシウム等の第二族元素塩、アンモニウム塩、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン塩等を挙げることができ、ナトリウム塩などのアルカリ金属塩が好ましい。
【0029】
アルギン酸塩の配合量は、本発明の外用組成物全量に対して0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
【0030】
リン酸二水素ナトリウムの配合量は、本発明の外用組成物全量に対して0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%がより好ましい。
【0031】
低分子ベタインの配合量は、本発明の外用組成物全量に対して0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%がより好ましい。
【0032】
本発明に用いる、細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上の成分の配合量は、成分の種類等により異なるが、通常、本発明の外用組成物全量に対して0.01〜10質量%が好ましく、0.5〜7質量%がより好ましい。
【0033】
本発明の外用組成物の酸性度は、pH2.0〜7.0が好ましく、pH3.0〜6.0が更に好ましい。
本発明の外用組成物は、保湿剤として、あるいは細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上の成分の、皮膚又は粘膜浸透促進剤として、そのまま皮膚又は粘膜に塗布して使用することもできるが、他の添加剤を加えて、例えば、ローション、乳液、浴用剤、クリーム、軟膏、ジェル、スプレー、パック、シート等の任意の外用剤にして使用することもできる。その中でも、特にローション、クリーム又はジェルが好ましい。
本発明の外用組成物は、皮膚に適用される化粧料、医薬品、医薬部外品などとして使用することができ、特に化粧料として好適に使用することができる。
【0034】
本発明の外用組成物又は保湿剤は、外用投与により用いられる。塗布量は、年齢、体重、性別、症状やその程度などに応じて適宜調整することができるが、例えば、1回0.01〜0.5g程度を皮膚又は粘膜の状態等に合わせて1日1回〜数回、又は1週間に数回を患部又は必要箇所に塗布すればよい。
以下に、試験例を挙げて本発明の効果を説明する。なお、低分子ベタインとしてはトリメチルグリシンを用いた。単位の%は全て質量%を表す。
試験例1(保湿効果比較試験)
〔試料〕
実施例1、比較例1〜3
〔試験方法〕
被験者4名の前腕内側を用いて試料塗布による表皮角層水分量への影響を調べた。前腕内側を水で洗浄後20分放置し、当該洗浄部分の角層水分量を低下させた後、試料を50μlずつ塗布した。表皮角層水分量は角層膜厚・水分計ASA−M2/S(アサヒバイオメッド社製)を用いて測定することによって相対的に評価した。
【0035】
【表1】

【0036】
被験者4名の角層水分量の経時的変化を表1に示し、その平均値を図1に示した。図1から明らかなように、本発明の外用組成物である実施例1の外用組成物は、比較例1〜3の試料に比較し、長時間保湿効果が維持されることが判明した。
【0037】
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例により本発明は限定されるものではない。
【実施例】
【0038】
実施例1(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
エタノール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g及び適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にモモ葉エキス(モモ葉抽出物0.9%、1,3−ブチレングリコール40.0%、水59.1%含有)1.0g、トリメチルグリシン4.0g、エタノール1.0gを添加した。さらにこれに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例1のローションを得た。なお、実施例1のローションのpHは5.2であった。
実施例2(ジェル)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.5%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.5%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 1.0%
グリセリン 4.0%
カルボマー 1.0%
水酸化ナトリウム 適量
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
500mlビーカーに、固形物であるカルボマー1.0gを入れ、続けて全量の2/3量の精製水を加えて混合し、固形物を精製水中に分散させてカルボマー分散液とした。次に別の100mlビーカーに固形物であるアルギン酸ナトリウム0.5g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.5g、トリメチルグリシン4.0g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g、モモ葉エキス(モモ葉抽出物0.9%、1,3−ブチレングリコール40.0%、水59.1%含有)1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させ、できた混合物をカルボマー分散液に分散させた。さらに水酸化ナトリウム水溶液(あらかじめ全量の1/3量の精製水で適量の水酸化ナトリウムを溶解させた)を加え、室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例2のジェルを得た。なお、実施例2のジェルのpHは5.5であった。
実施例3(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 1.0%
プラセンタエキス 3.0%
ヒアルロン酸ナトリウム1%水溶液 5.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g及び適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にモモ葉エキス1.0g及びプラセンタエキス(豚胎盤抽出物17.1%、1,3−ブチレングリコール10.0%、メチルパラベン0.1%、水72.8%含有)3.0g、トリメチルグリシン4.0g、ヒアルロン酸ナトリウム1%水溶液5.0gを添加した。さらにこれに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例3のローションを得た。なお、実施例3のローションのpHは5.1であった。
実施例4(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 1.0%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、モモ葉エキス1.0g、グリチルリチン酸ジカリウム0.1g及び適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0gを添加し、これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例3のローションを得た。なお、実施例4のローションのpHは5.1であった。
実施例5(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
オウバクエキス 0.5%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、オウバクエキス(オウバクエキス1.250%、1,3−ブチレングリコール49.375%、水49.375%)0.5gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例5のローションを得た。なお、実施例5のローションのpHは5.0であった。
実施例6(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
アロエベラ葉エキス 3.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、アロエベラ葉エキス(アロエベラ葉エキス0.5%、1,3−ブチレングリコール30.0%、水69.5%)3.0gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例6のローションを得た。なお、実施例6のローションのpHは5.1であった。
実施例7(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
オウゴンエキス 0.5%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、オウゴンエキス(オウゴンエキス0.90%、1,3−ブチレングリコール49.55%、水49.55%)0.5gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例7のローションを得た。なお、実施例7のローションのpHは5.1であった。
実施例8(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
カミツレエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、カミツレエキス(カミツレエキス0.9%、エタノール29.9%、1,3−ブチレングリコール5.2%、水64.0%)1.0gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例8のローションを得た。なお、実施例8のローションのpHは5.0であった。
実施例9(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
ローヤルゼリーエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、ローヤルゼリーエキス(ローヤルゼリーエキス1.25%、1,3−ブチレングリコール50.00%、水48.75%)1.0gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例9のローションを得た。なお、実施例9のローションのpHは5.0であった。
実施例10(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
サイシンエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、サイシンエキス(サイシンエキス0.6%、1,3−ブチレングリコール30.0%、水69.4%)1.0gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例10のローションを得た。なお、実施例10のローションのpHは5.1であった。
実施例11(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
トウキエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させた。次にトリメチルグリシン4.0g、トウキエキス(トウキエキス1.50%、1,3−ブチレングリコール49.25%、水49.25%)1.0gを添加した。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例11のローションを得た。なお、実施例11のローションのpHは4.9であった。
実施例12(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
ソウハクヒエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させる。次にトリメチルグリシン4.0g、ソウハクヒエキス(ソウハクヒエキス0.550%、1,3−ブチレングリコール49.725%、水49.725%)1.0gを添加する。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例12のローションを得る。
実施例13(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
オタネニンジンエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させる。次にトリメチルグリシン4.0g、オタネニンジンエキス(オタネニンジンエキス1.10%、1,3−ブチレングリコール39.56%、水59.34%)1.0gを添加する。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例13のローションを得る。
実施例14(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
シコンエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させる。次にトリメチルグリシン4.0g、シコンエキス(シコンエキス1.0%、エタノール75.0%、1,3−ブチレングリコール24.0%)1.0gを添加する。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例14のローションを得る。
実施例15(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
シソエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させる。次にトリメチルグリシン4.0g、シソエキス(シソエキス0.8%、1,3−ブチレングリコール49.6%、水49.6%)1.0gを添加する。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例15のローションを得る。
実施例16(ローション)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
ユキノシタエキス 1.0%
グリセリン 4.0%
1,3−ブチレングリコール 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100mlビーカーに、固形物であるアルギン酸ナトリウム0.8g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.8g、適量のメチルパラベンを入れ、続けて液状物であるグリセリン4.0g及び1,3−ブチレングリコール1.0gを加えて混合し、固形物を液状物中に分散させる。次にトリメチルグリシン4.0g、ユキノシタエキス(ユキノシタエキス2.5%、1,3−ブチレングリコール29.3%、水68.2%)1.0gを添加する。これに精製水を加えて全量を100.0gにし、固形物が完全に溶解するまで室温で攪拌して本発明の外用組成物である実施例16のローションを得る。
実施例17(クリーム)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 0.5%
γ−オリザノール 0.5%
液状ラノリン 8.0%
スクワラン 1.5%
キサンタンガム 1.0%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
セテアリルグリコシド 1.0%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100ml容ガラス容器に、固形物であるγ−オリザノール0.15g及び適量のメチルパラベンを入れ、そこに液状ラノリン2.40gを加えて、固形物が全て溶解するまで50℃で攪拌した。そこにスクワラン0.45g、アルギン酸ナトリウム0.24g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.24g、トリメチルグリシン1.20g、グリチルリチン酸ジカリウム0.03g及びキサンタンガム0.30gを加えて固形物を分散させ、さらにモモ葉エキス0.15gおよび精製水を加えて室温で5分間ホモジナイザーを用いて攪拌した。その後セテアリルグリコシド0.30gを加えて、更に室温で5分間ホモジナイザーを用いて攪拌し、本発明の外用組成物である実施例17のクリームを得た。なお、実施例17の試料のpHは5.1であった。
実施例18(クリーム)
〔処方〕
アルギン酸ナトリウム 0.8%
リン酸二水素ナトリウム・2水和物 0.8%
トリメチルグリシン 4.0%
モモ葉エキス 0.5%
γ−オリザノール 0.5%
液状ラノリン 8.0%
スクワラン 1.5%
キサンタンガム 1.0%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1%
メチルパラベン 適量
精製水 残量
計 100%
〔製造方法〕
100ml容ガラス容器に、固形物であるγ−オリザノール0.15g及び適量のメチルパラベンを入れ、そこに液状ラノリン2.40gを加えて、固形物が全て溶解するまで50℃で攪拌した。そこにスクワラン0.45g、アルギン酸ナトリウム0.24g、リン酸二水素ナトリウム・2水和物0.24g、トリメチルグリシン1.20g、グリチルリチン酸ジカリウム0.03g及びキサンタンガム0.30gを加えて固形物を分散させ、さらにモモ葉エキス0.15gおよび精製水を加えて室温で8分間ホモジナイザーを用いて攪拌し、本発明の外用組成物である実施例18のジェルを得た。なお、実施例18の試料のpHは5.1であった。
比較例1
〔製造方法〕
実施例1の処方から、アルギン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム・2水和物を除いた処方で実施例1と同様に調製し、比較例1の試料を得た。なお、比較例1の試料のpHは5.9であった。
比較例2
〔製造方法〕
実施例1の処方から、アルギン酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム・2水和物及びトリメチルグリシンを除いた処方で実施例1と同様に調製し、比較例2の試料を得た。なお、比較例2の試料のpHは5.5であった。
比較例3
〔製造方法〕
実施例1の処方から、トリメチルグリシンを除いた処方で実施例1と同様に調製し、比較例3の試料を得た。なお、比較例3の試料のpHは5.0であった。
【産業上の利用可能性】
【0039】
以上より、本発明の外用組成物が、使用感に優れ、皮膚又は粘膜の保湿効果が持続する保湿剤として有用なことは明らかである。また本発明の外用組成物に細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上の成分の配合した場合、それら成分の皮膚又は粘膜への浸透を促進する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】角層水分率の経時的変化を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)アルギン酸塩、(b)リン酸二水素ナトリウム、(c)低分子ベタイン、及び(d)保湿作用を有する成分、からなることを特徴とする外用組成物。
【請求項2】
保湿作用を有する成分が、アロエエキス、桑白皮エキス、生姜エキス、ボタンピエキス、大棗エキス、芍薬エキス、甘草エキス、オウゴンエキス、オウレンエキス、オウバクエキス、チンピエキス、ヨクイニンエキス、サイシンエキス、トウニンエキス、ベニバナエキス、人参エキス、当帰エキス、カモミールエキス、及びモモ葉エキスから選択される1種又は2種以上である請求項1に記載の外用組成物。
【請求項3】
アルギン酸塩が、アルギン酸ナトリウムである請求項1〜2のいずれかに記載の外用組成物。
【請求項4】
低分子ベタインが、トリメチルグリシンである請求項1〜3のいずれかに記載の外用組成物。
【請求項5】
さらに、細胞活性化作用を有する成分、抗炎症作用を有する成分、及び皮脂分泌促進作用を有する成分から選択される1種又は2種以上を含む請求項1〜4のいずれかに記載の外用組成物。
【請求項6】
剤形が、ローション、クリーム又はジェルである請求項1〜5のいずれかに記載の外用組成物。
【請求項7】
請求項1〜6に記載の外用組成物からなる保湿剤。

【図1】
image rotate


【公開番号】特開2009−143898(P2009−143898A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−294288(P2008−294288)
【出願日】平成20年11月18日(2008.11.18)
【出願人】(301039505)ネオケミア株式会社 (15)
【Fターム(参考)】