説明

導電性網状体

【課題】 本発明は、通気性が必要とされる用途や液体を通過させる必要のある用途や視認性が必要とされる用途にも好適に使用することができる導電性網状体を提供する。
【解決手段】 本発明の導電性網状体は、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料としてなる網状体の表面に金属皮膜が形成され、或いは、導電性物質を含有する一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム又は金属箔を原料としてなる網状体からなるので、導電性を有しており、静電気の帯電に起因して、使用時の不快感やほこりが付着しやすくなるなどの問題や火災や爆発などの災害を発生させることは殆どない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、農業用フィルムなどの農業用資材、自動車内装材や自動車天井材などの自動車用資材、包装用フィルムや紙袋や梱包材などの包装用資材及び透水シートなどの建築用資材などといった各種資材の補強体や、透湿防水シートを構成する補強体、電子表示機器の電磁波シールド材、除電シート材、接地シート材、電池用セパレータなどとして使用することのできる導電性網状体に関する。
【背景技術】
【0002】
各種産業分野において使用されている織布や不織布などの繊維製品としては、繊維製品に静電気が帯電すると、静電気が繊維製品の取扱者に放電されて不快感を及ぼしたり、繊維製品にほこりが付着し易くなるといった問題だけでなく、火災や爆発の原因になることがあるため、導電性を有するものが多く使用されている。
【0003】
このような導電性を有する繊維製品としては、例えば、特許文献1に、導電性繊維と熱可塑性合成繊維とを主とする繊維集合体であって、熱可塑性合成繊維の融着固化を伴う部分的圧縮によるエンボスパターンを備えることにより、圧縮部位が導電性繊維同士の交点接触が相対的に多い導電部であり非圧縮部位が導電性繊維同士の交点接触が相対的に少ない弱導電部である導電性不織布が提案されている。
【0004】
しかしながら、上記導電性不織布は通気性が充分でなく、透湿防水シートのような通気性を必要とする用途には使用できないことがあった。
【0005】
又、上記導電性不織布は空隙部がほとんどなく、上記導電性不織布を農業用フィルムや包装用フィルムの補強体として用いると、農業用フィルムを張った農業用ハウスの内部を農業用ハウスの外部から視認することや、包装用フィルムによって包装された商品を外部から視認することが困難となるため、視認性が要求される用途に使用することが困難であった。
【0006】
【特許文献1】特開2007−113148号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、通気性が必要とされる用途や液体を通過させる必要のある用途や視認性が必要とされる用途にも好適に使用することができる導電性網状体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の導電性網状体は、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料としてなる網状体の表面に金属皮膜が形成されていることを特徴とする。
【0009】
上記一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料としてなる網状体としては、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムにその両面間に亘って貫通する貫通孔を多数、公知の要領にて形成してなる網状体の他に、下記に示したような網状体も含まれる。
【0010】
一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料として形成された網状体1としては、例えば、図1又は図2に示したように、フラットヤーン1a、1a・・・を多数本、所定間隔毎に並設してなるフラットヤーン列1Aと、このフラットヤーン列1Aのフラットヤーン1aに斜行又は直交する方向に、多数のフラットヤーン1b、1b・・・を所定間隔毎に並設してなるフラットヤーン列1Bとからなり、これらのフラットヤーン列1A、1Bのフラットヤーン1a、1bの交差部を熱融着や接着剤などの公知の手段でもって一体化することにより多数の通孔1cが設けられてなるものや、このようにして得られた網状体の一面に、図3又は図4に示すように、多数本のフラットヤーン1d、1d・・・を小間隔ごとに並設してなるフラットヤーン列1Dを、網状体を形成している上記2列のフラットヤーン列1A、1Bに斜行する方向に重ね合わせ、フラットヤーン列1A(1B)のフラットヤーン1a(1b)と、フラットヤーン列1Dのフラットヤーン1dとの交差部を接着剤或いは熱融着により一体化させて多数の通孔1cを設けてなるように形成してなる網状体を挙げることができる。
【0011】
上記フラットヤーン1a、1b、1dとしては、未延伸の熱可塑性樹脂フィルムを所定幅毎に切断してなる帯状体をその長さ方向に延伸してなるものや、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムをその延伸方向に直交する方向に所定幅に切断してなるものなどが挙げられる。
【0012】
又、上記網状体1の他に、図5に示したような網状体2であってもよい。具体的には、この網状体2は、多数の太幅網部2a、2a・・・を所定間隔毎に並設してなる太幅網部列2Aと、互いに隣接する太幅網部2a、2a同士を該太幅網部2a、2aに対して斜行した状態に連結している細幅網部2b、2b・・・を多数、太幅網部2a、2a・・・に交差する方向(太幅網部2aの長さ方向)に所定間隔毎に並設してなる細幅網部列2Bとからなり、太幅網部2aと細幅網部2bとで囲まれた部分によって通孔2Cが形成されてなる網状体を2枚、第一網状体21、第二網状体22とし、これら第一、第二網状体21、22をそれらの太幅網部2a、2a同士が互いに直交又は斜行した状態に積層一体化されてなる。
【0013】
上記網状体2の製造方法としては、図6及び図7に示したように、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム4、4を二枚用意し、各一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム4に一定長さのスリット4a、4a・・・を多数本、その長さ方向を延伸方向に合致させ且つ延伸方向に隣接するスリット4a、4a同士を互いに一部が重なり合った状態に形成してスリット列4Aを形成し、このスリット列4Aを延伸方向に直交する方向に所定間隔毎に形成する。なお、スリット4a、4a・・・は、一のスリット4aに注目した時、スリット4aの一端側にて重なり合っているスリット4a’と、スリット4aの他端側にて重なり合っているスリット4a”とは、スリット4aを挟んで互いに反対側となるように形成されている。
【0014】
次に、各一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム4をその延伸方向に直交する方向(幅方向)に引っ張ってスリット4a、4a・・・をその幅方向に拡張した状態として、スリット列4A、4A間のフィルム部分を太幅網部2aとし、スリット4a、4a間のフィルム部分を細幅網部2bとした第一、第二網状体21、22を形成し、これらの第一、第二網状体21、22の太幅網部2a、2a同士が互いに斜行又は直交した状態に重ね合わせて、第一、第二網状体21、22同士を任意の箇所にて熱融着又は接着剤を介して積層一体化させることによって網状体2を製造することができる。
【0015】
更に、上記網状体3としては、図8に示すように、フラットヤーンを経糸31及び緯糸32として平織りし、経糸31と緯糸32との交差部を接着剤或いは熱融着により一体化させると共に、これらの経糸31と緯糸32とで囲まれた隙間によって多数の通孔33、33・・・を設けてなる網状体や、このようにして得られた網状体の一面に、図9に示すように、網状体の経糸31及び緯糸32と斜行する方向に、多数本のフラットヤーン34a、34a・・を小間隔ごとに並設してなるフラットヤーン列34を重ね合わせ、網状体の経糸31及び緯糸32と、重ね合わせたフラットヤーン列34のフラットヤーン34a、34a・・・との交差部を接着剤或いは熱融着により一体化させて形成した多数の通孔を設けてなる網状体が挙げられる。
【0016】
なお、網状体1、3を構成するフラットヤーンとは、熱可塑性樹脂フィルムを融点以下、好ましくは融点未満の適当な温度に加熱し、縦方向に数倍以上引き伸ばしてテープ状とした一軸延伸テープである。上記フラットヤーンの製造方法としては、例えば、(1)押出機に熱可塑性樹脂を供給し、溶融混練した後、押出機から押出して熱可塑性樹脂フィルムを製膜し、この熱可塑性樹脂フィルムをその幅方向(押出方向に直交する方向)に所定間隔毎に押出方向に切断して帯状体を製造し、この帯状体をその長さ方向に2〜10倍延伸加工してフラットヤーンを製造する方法、(2)押出機に熱可塑性樹脂を供給し、溶融混練した後、押出機から押出して熱可塑性樹脂フィルムを製膜し、この熱可塑性樹脂フィルムを縦方向に2〜10倍延伸加工して一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを製造し、この一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムをその延伸方向がフラットヤーンの長さ方向になるように所定幅に切断してフラットヤーンを製造する方法が挙げられる。
【0017】
又、上記フラットヤーンの製造に用いられる熱可塑性樹脂フィルムを構成する熱可塑性樹脂としては、特に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン−α−オレフィン共重合体などのポリエチレン系樹脂、アイソタクチックポリプロピレンなどのポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹脂;ポリエステル系樹脂;ポリアミド系樹脂;ポリウレタン系樹脂などが挙げられ、これらの熱可塑性樹脂は単独で用いられても2種以上が併用されてもよい。なお、上記エチレン−α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、例えば、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンなどが挙げられる。
【0018】
そして、これらの熱可塑性樹脂の中でもポリエチレン系樹脂が好ましい。これは、熱ラミネート適性に優れたポリエチレン系樹脂を用いることにより、後述する金属皮膜が形成されていない網状体部分において導電性網状体を他の部材と強固に熱ラミネート一体化することができるからである。なお、他の部材としては、透湿防水シートを構成する微多孔質フィルム、農業用フィルム、包装用フィルムなどが挙げられる。
【0019】
更に、本発明の効果を阻害しない範囲であれば、上記フラットヤーンの製造に用いられる熱可塑性樹脂フィルムに耐候剤などの添加剤を添加してもよい。
【0020】
そして、本発明の導電性網状体は、上記網状体1〜3の表面に金属皮膜が形成されており、この金属皮膜によって導電性が発揮される。なお、網状体1〜3の表面に金属皮膜を形成する要領は何れの網状体1〜3も同様であるので、以下の説明において、図面を参照して説明する場合、図面としては網状体1に金属皮膜を形成した場合のみを代表例として示す。
【0021】
金属皮膜5は、図10に示したように、網状体1〜3の両面に形成されていても、或いは、図11及び図12に示したように、網状体1〜3の何れか一方の面のみに形成されていてもよい。なお、網状体1〜3を構成しているフラットヤーン1a、1b、1d、太幅網部2a又は細幅網部2bの端面には、金属皮膜が形成されていてもいなくてもよい。
【0022】
網状体1〜3の表面に金属皮膜を形成させる方法としては、特に限定されず、例えば、スパッタリング、蒸着、湿式メッキなどの方法が挙げられ、スパッタリング、蒸着が好ましい。
【0023】
又、金属皮膜5を形成する金属としては、特に限定されず、例えば、銅、銀、アルミニウム、炭素、合金などが挙げられ、銅、銀、アルミニウムが好ましい。なお、金属皮膜5は、一種類の金属から構成されていても、或いは、二種以上の金属が含有されていてもよい。
【0024】
上記導電性網状体では、網状体1〜3の表面に金属皮膜5を形成している場合を説明したが、網状体の原料として、導電性物質を含有してなる一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを用いてもよい。このように、導電性物質を含有してなる一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料として用いることによって、上述のように、網状体の表面に金属皮膜を形成することなく網状体に導電性を付与し、網状体を導電性網状体とすることができる。なお、網状体の形成要領は、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムに導電性物質が含有していること以外は上述と同様の要領であるのでその説明を省略する。フラットヤーンの製造方法においては、熱可塑性樹脂と共に導電性物質を押出機に供給すればよい。
【0025】
又、上記導電性物質としては、特に限定されず、例えば、黒鉛、炭素繊維、カーボンブラック、アルミニウム粉、ニッケル粉などが挙げられ、供給が安定的で且つ加工も容易であることからカーボンブラックが好ましい。これらの導電性物質は単独で用いられても、二種以上が併用されてもよい。
【0026】
更に、網状体の原料として一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料とした場合を説明したが、網状体の原料として金属箔を用いてもよく、このように金属箔を用いることによって網状体に導電性を付与し、網状体を導電性網状体とすることができる。
【0027】
なお、上記金属箔を構成する金属としては、特に限定されず、上述の金属皮膜5を形成する金属と同様のものが挙げられる。
【0028】
金属箔を用いて導電性網状体を作製するには、未延伸の金属箔を所定幅毎に切断してなるもの、未延伸の金属箔を所定幅毎に切断してなる帯状体をその長さ方向に延伸してなるもの、或いは、一軸延伸金属箔をその延伸方向に直交する方向に所定幅に切断してなるものをフラットヤーンの代わりに用いて経糸及び緯糸として織成して、例えば、図8の網状体のような導電性網状体を作製すればよい。
【発明の効果】
【0029】
本発明の導電性網状体は、一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料としてなる網状体の表面に金属皮膜が形成され、或いは、導電性物質を含有する一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム又は金属箔を原料としてなる網状体からなるので、導電性を有しており、静電気の帯電に起因して、使用時の不快感やほこりが付着しやすくなるなどの問題や、火災や爆発などの災害を発生させることは殆どない。
【0030】
そして、本発明の導電性網状体は、網状に形成されてなり、通気性が良好であるため、透湿防水シートのような通気性を必要とする用途、即ち、微多孔質フィルムの補強体としても好適に使用することができる。
【0031】
又、上記導電性網状体は、透視するのに充分な通孔を有しているので、農業用フィルムや包装用フィルムなどの補強体として使用した場合、導電性網状体の通孔を通じて、農業用フィルムを張った農業ハウスの内部を農業ハウスの外部から視認したり或いは包装用フィルムによって包装された商品を外部から視認することができる。
【0032】
更に、上記導電性網状体は、網状に形成されてなり液体を充分に通過させることができるので、透水シートの補強体や、電池用セパレータなどの用途にも好適に使用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下に実施例を挙げて本発明の態様を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。
【0034】
(実施例1)
先ず、一軸延伸高密度ポリエチレン層(高密度ポリエチレンの融点:135℃、幅:3mm、厚み:24μm)の両面に一軸延伸低密度ポリエチレン層(低密度ポリエチレンの融点:107℃、幅:3mm、厚み:3μm)が積層一体化されてなるフラットヤーン(幅:3mm、厚み:30μm、繊度:840dt)を用意した。
【0035】
次に、上記フラットヤーン1a、1a・・・を多数本、5.54mm間隔に並設してフラットヤーン列1Aを形成した。続いて、このフラットヤーン列1A上に、上記フラットヤーン列1Aのフラットヤーン1aに直交する方向に上記フラットヤーン1b、1b・・・を多数本、5.54mm間隔に並設してフラットヤーン列1Bを形成した。そして、上記フラットヤーン列1Aとフラットヤーン列1Bのフラットヤーン1a、1bの交点部位を120℃の温度で熱融着させることにより、図1に示したような網状体を作製した。なお、上記網状体は、1m2当たり、フラットヤーン列1A及びフラットヤーン列1Bにそれぞれ117本のフラットヤーン1a、1bが並設されており、開口率が42%であった。
【0036】
続いて、公知の低温スパッタリング法により、上記網状体の一面全面及びフラットヤーン1a、1bの幅方向の両端面全面に、高純度アルミニウム(純度:99.999%(5N)、導電率:37.7×106/mΩ)からなる厚み50μmのアルミニウム皮膜を形成させて導電性網状体を作製した。
【0037】
更に、上記導電性網状体の他面上に、低密度ポリエチレンからなり且つ微細な貫通孔が全面的に形成された微多孔質フィルム(低密度ポリエチレンの融点:107℃、厚み:40μm)を重ね合わせて積層体を作製し、この積層体を105℃でその厚み方向に加熱狭圧することにより、導電性網状体と微多孔質フィルムとが積層一体化されてなる導電性透湿防水シートを得た。
【0038】
そして、上記のようにして得られた導電性透湿防水シートをJIS A6111に準拠した透湿防水シートの施工技法によって住宅壁面内部の空隙部に施工することにより、優れた透湿防水性を有すると共に導電性をも有した住宅壁面を得た。この住宅壁面に付着する塵埃の量は、導電性を有しない透湿防水シートを施工した住宅壁面よりも大幅に少なくなった。
【0039】
又、上記導電性透湿防水シートは導電性網状体によって補強されており、皺や破れが発生することなく住宅壁面内部の空隙部に美麗に施工することができた。一方、補強体を有さずになる微多孔質フィルムの表面に導電性を付与してなる導電性微多孔質フィルムを上述の技法により住宅壁面内部の空隙部に施工した場合には、導電性微多孔質フィルムに皺や破れが生じて美麗に施工することができなかった。
【0040】
従来では、透湿防水シートと電磁波シールド材とを別々に施工しなければ、透湿防水性と導電性を両立することができなかったが、上記導電性透湿防水シートによれば、該導電性透湿防水シートの施工によって透湿防水性及び導電性の両立を図ることができた。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】網状体を示した平面図である。
【図2】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図3】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図4】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図5】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図6】図5の網状体の分解斜視図である。
【図7】図5の網状体の原料となる一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを示した斜視図である。
【図8】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図9】網状体の他の一例を示した平面図である。
【図10】導電性網状体を示した縦断面図である。
【図11】導電性網状体の他の一例を示した縦断面図である。
【図12】導電性網状体の他の一例を示した縦断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1〜3 導電性網状体
1A フラットヤーン列
1B フラットヤーン列
1D フラットヤーン列
1a フラットヤーン
1b フラットヤーン
1c 通孔
1d フラットヤーン
2A 太幅網部列
2B 細幅網部列
2C 通孔
2a 太幅網部
2b 細幅網部
31 経糸
32 緯糸
33 通孔
34 フラットヤーン列
34a フラットヤーン
4A スリット列
4 一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムを原料としてなる網状体の表面に金属皮膜が形成されていることを特徴とする導電性網状体。
【請求項2】
網状体の表面にスパッタリング又は蒸着によって金属皮膜を形成していることを特徴とする請求項1に記載の導電性網状体。
【請求項3】
一軸延伸熱可塑性樹脂フィルムがポリエチレン系樹脂を含有してなることを特徴とする請求項1に記載の導電性網状体。
【請求項4】
導電性物質を含有する一軸延伸熱可塑性樹脂フィルム又は金属箔を原料としてなる網状体からなることを特徴とする導電性網状体。
【請求項5】
網状体が、フラットヤーンを多数本、所定間隔毎に並設してなるフラットヤーン列と、このフラットヤーン列のフラットヤーンに交差する方向に多数のフラットヤーンを所定間隔毎に並設してなるフラットヤーン列とからなり、これらのフラットヤーン列のフラットヤーンの交差部を一体化することにより多数の通孔が設けられてなることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の導電性網状体。
【請求項6】
網状体が、多数の太幅網部を所定間隔毎に並設してなる太幅網部列と、互いに隣接する太幅網部同士を該太幅網部に対して斜行した状態に連結している細幅網部を多数、所定間隔毎に並設してなる細幅網部列とからなり、且つ、太幅網部と細幅網部とで囲まれた部分によって通孔が形成されてなる第一、第二網状体をそれらの太幅網部同士が互いに交差した状態に積層一体化されてなることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の導電性網状体。
【請求項7】
網状体が、フラットヤーンを経糸及び緯糸として織成し、フラットヤーン間に多数の通孔が形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の導電性網状体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−91697(P2009−91697A)
【公開日】平成21年4月30日(2009.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−264833(P2007−264833)
【出願日】平成19年10月10日(2007.10.10)
【出願人】(596111276)積水フイルム株式会社 (133)
【Fターム(参考)】