屋根パネルの取付け構造及び屋根構造
【課題】屋根パネルを建物ユニットに強固に固定することができる屋根パネルの取付け構造を提供する。
【解決手段】間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペース102の上方に配置される屋根パネル2,2Aの取付け構造である。
そして、建物ユニットの柱12上部と屋根パネルとの間に、柱上部と略平行な第1側面60aと、屋根パネルと略平行な第2側面60bと、第1側面の側部とそれに対向する第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面60c,60dとを備えた連結金具6が介在される。
【解決手段】間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペース102の上方に配置される屋根パネル2,2Aの取付け構造である。
そして、建物ユニットの柱12上部と屋根パネルとの間に、柱上部と略平行な第1側面60aと、屋根パネルと略平行な第2側面60bと、第1側面の側部とそれに対向する第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面60c,60dとを備えた連結金具6が介在される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に架け渡される屋根パネルの取付け構造、及びそれを備えた屋根構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場で製作された複数の建物ユニットを、横方向及び縦方向に連結して構築するユニット建物が知られている。また、間隔を置いて建物ユニットを設置し、その建物ユニット間の離し置きスペースに屋外階段などを配置するレイアウトが知られている(特許文献1−3参照)。
【0003】
そして、特許文献1−3には、離し置きスペースの上方を覆う屋根パネル(又は屋根ユニット)を建物ユニット間に架け渡す構造が開示されている。すなわち、工場で製作されて現地まで搬送されてきた屋根パネル(又は屋根ユニット)をクレーンで吊り上げ、間隔を置いて据え付けられた建物ユニット間に設置することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−255723号公報
【特許文献2】特開平7−18745号公報
【特許文献3】特開平8−13612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユニット建物の階層が高くなるにつれ、高い精度で建物ユニットを設置することが要求されるようになり、屋根パネルと建物ユニットとの接合部においても、誤差の発生に備えたゆとり(遊び)が取りづらくなる。
【0006】
また、太陽電池パネル等を屋根パネル上に設置できるようにするには、屋根パネル自体の耐力を高めるだけでなく、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定して確実に支持させなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定することができる屋根パネルの取付け構造、及びそれを備えた屋根構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の屋根パネルの取付け構造は、間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に配置される屋根パネルの取付け構造であって、前記建物ユニットの構造体上部と前記屋根パネルの主構造体となるパネル本体部との間に、前記構造体上部と略平行な第1側面と、前記パネル本体部と略平行な第2側面と、前記第1側面の側部とそれに対向する前記第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面とを備えた連結金具が介在されることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記構造体上部と前記第1側面及び前記パネル本体部と前記第2側面とは、それぞれボルト接合されることが好ましい。また、前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、その補強プレートが配置された箇所で前記連結金具との接合がおこなわれる構成とすることができる。例えば、前記パネル本体部と前記補強プレートを貫通するボルトによって前記第2側面と接合させることができる。
【0010】
また、前記構造体上部と前記第1側面との間又は前記パネル本体部と前記第2側面との間の少なくとも一箇所に、板状のスペーサを介在させることができる。
【0011】
さらに、本発明の屋根構造は、上記屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの前記パネル本体部の軒先側に、庇部が取り付けられる構成とすることができる。
【0012】
また、前記庇部は、前記構造体上部から延設された持出しアームによって側縁が支持される構成とすることができる。さらに、前記屋根パネルの上には、屋外設備を設置することができる。
【発明の効果】
【0013】
このように構成された本発明の屋根パネルの取付け構造は、屋根パネルと建物ユニットとの間に連結金具を介在させる。そして、この連結金具は、建物ユニット側の第1側面と屋根パネル側の第2側面とが両側の連結側面によって繋がれた囲繞断面となっている。
【0014】
このように屋根パネルと建物ユニットとの間に連結金具を介在させることで、誤差を吸収させ易くなる。また、側面が囲まれた連結金具は、板状の金具やL字形の金具に比べて剛性が高く、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定することができる。
【0015】
また、連結金具を建物ユニットと屋根パネルの双方にボルトによって接合する構成であれば、溶接接合に比べて簡単に接合作業をおこなうことができる。さらに、建物ユニットと屋根パネルのそれぞれに対して別個にボルト接合をおこなう構成であれば、建物ユニットに屋根パネルを直接接合する構成に比べて誤差を吸収させやすいので、接合作業を迅速におこなうことができる。
【0016】
また、屋根パネルのパネル本体部の隅角部を補強プレートによって補強し、その補強された箇所に連結金具を接合するのであれば、連結金具の強度に見合う力を伝達させることができる。特に、パネル本体部と補強プレートを貫通するボルトによって接合をおこなうことで、直接、補強プレートに力を負担させることができる。
【0017】
さらに、建物ユニットや屋根パネルと連結金具との間にスペーサを介在させる構成であれば、隙間の広さに合わせてスペーサを介在させるだけで、連結金具を建物ユニット及び屋根パネルに密着させた強固な連結にすることができる。
【0018】
また、このような屋根パネルの取付け構造を備えた屋根構造は、屋根パネルの軒先側に庇部を取り付けることができる。また、建物ユニットから延設された持出しアームに庇部の側縁を支持させる構成であれば、張り出し量が大きな庇部を取り付けることができる。
【0019】
そして、このように強固に屋根パネルを固定できる構造であれば、屋根パネルの上にも重量がある太陽光パネルなどの屋外設備を設置することが可能になり、隣接する建物ユニット上の屋根と屋根パネル上の屋根とを区別することなく屋外設備の配置が決められるので、屋上空間を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態の屋根パネルの取付け構造が設けられる離し置きスペースを備えたユニット建物を模式的に説明する平面図である。
【図2】建物ユニットの上部に連結金具を取り付ける工程を説明する斜視図である。
【図3】屋根パネルの構成を説明する平面図である。
【図4】建物ユニットと連結金具との隙間にスペーサを挿入するとともに屋根パネルと連結金具とをボルト接合する工程を説明する斜視図である。
【図5】建物ユニットに連結金具を介して屋根パネルを固定する箇所の構造を説明する断面図である。
【図6】図5のB−B矢視方向で見た平面図である。
【図7】庇部が取り付けられた屋根パネルの構成を説明する斜視図である。
【図8】持出しアームが延設された建物ユニットの上部に連結金具を取り付ける工程を説明する斜視図である。
【図9】図1のA−A矢視方向で見た断面図である。
【図10】見切り材の構成を説明する斜視図である。
【図11】屋根パネルに固定された突出片と建物ユニットとの位置関係を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造を備えた屋根構造としての屋根101の構成を説明する平面図である。
【0022】
まず、図1を参照しながらユニット建物10の構成から説明すると、このようなユニット建物10は、工場で製作される複数の建物ユニット1A−1Jを現地で連結することによって構築される。この建物ユニット1A−1Jは、鉄骨ラーメン構造を構造体としている。
【0023】
また、このユニット建物10を構成する建物ユニット1A(1B)と建物ユニット1E(1F)とは間隔を置いて設置されており、この間の空間が離し置きスペース102となる。
【0024】
このようにして構築されるユニット建物10は、アパートなどのような集合住宅として使用され、2階建てや3階建てなどの複層構造となる。そして、離し置きスペース102には、下層階と上層階とを行き来するための階段などが設けられる。また、この離し置きスペース102の上方には、屋根101が構築される。
【0025】
この屋根101は、図1に示すように、建物ユニット1B,1F間に架け渡された屋根パネル2と、建物ユニット1A,1E間に架け渡された屋根パネル2Aとによって主に構成される。また、図9に示すように、屋根パネル2と屋根パネル2Aとの間には目地28(隙間)が介在される。
【0026】
図3は、屋根パネル2の平面図を示している。この屋根パネル2は、パネルの主構造体となるパネル本体部20と、パネル本体部20の下面側を覆うように取り付けられる天井面材としての天井パネル24(図9参照)と、屋根パネル2の一側縁に沿って取り付けられる見切り材4とを主に備えている。
【0027】
このパネル本体部20は、平面視長方形の外郭(周縁)を形成する短辺側の梁材としての一対の妻梁21,21と、長辺側の梁材としての一対の桁梁22,22とによって主に構成される。また、パネル本体部20には、桁梁22,22間に妻梁21に略平行に差し渡される複数の天井根太23,・・・と、天井根太23,・・・の下面側に固定される天井下地材25とが設けられる。
【0028】
妻梁21及び桁梁22は、図7,9に示すように断面視コ字形の鋼材によって形成される。また、天井根太23は、桁梁22の下側フランジに架け渡す端部が切り欠かれた断面視長方形の木材によって形成される。
【0029】
さらに、天井下地材25は、平面視長方形に形成されており、パネル本体部20の下面側を塞ぐことができる枚数が配置され、天井根太23,・・・に釘などによって固定される。
【0030】
そして、この天井下地材25の下方を覆うように天井パネル24が配置される。この天井パネル24は、図3,9,11に示すように、妻梁21及び桁梁22の下部に取り付けられた固定金具24a,24b,24c,24dによって側縁241などが支持されて、天井下地材25の下方に配置される。
【0031】
また、屋根パネル2には、図3に示すように、パネル本体部20を横断するように桁梁22,22間に界壁3が設けられる。この界壁3は、図1に示すように屋内側の界壁3Aに繋がるような位置に設けられる。このように連続する界壁3,3Aによって、ユニット建物10に防火区画が形成される。
【0032】
そして、図3に示すように、屋根パネル2の目地28側の桁梁22に沿って見切り材4を取り付ける。この見切り材4は、図9,10に示すように、目地28の幅よりも広い帯状に形成された目隠し板部41と、その目隠し板部41から上方に延出される垂直壁部42とを主に備えた断面視逆T字形に成形される。
【0033】
この見切り材4は、図10に示すように一枚の鋼板(例えば、塩化ビニルで被覆された鋼板)を折り曲げ加工することによって製作される。すなわち、帯状の鋼板の一方の側縁を上方に折り曲げて折返し部44を形成し、その折返し部44に繋がる最下面となる目隠し板部41の他方の側縁を上方に折り曲げて接続部43を形成する。そして、目隠し板部41の上面に幅の4分の1程度を重ねた接続部43の側縁を上方に直角に折り曲げ、目隠し板部41と略直交するような垂直壁部42を形成する。
【0034】
見切り材4は、図9に示すように、垂直壁部42を桁梁22の外側面に密着させてドリルねじなどで固定する。このように見切り材4をパネル本体部20の側縁に固定すると、目隠し板部41は天井パネル24の下方にその下面と略平行に配置される。
【0035】
また、目隠し板部41は、屋根パネル2の天井パネル24の側縁から目地28を挟んで隣接する屋根パネル2Aの天井パネル24の側縁までを覆い隠すように配置される。
【0036】
さらに、見切り材4の目隠し板部41の上方には、ロックウール26を取り付ける。このようにロックウール26をあらかじめ取り付けておくことで、屋根パネル2,2Aを設置するだけで、屋根パネル2,2A間にロックウール26が介在されることになる。
【0037】
図3に示すように、屋根パネル2の妻梁21には、複数のガイドプレート5,5が固定される。このガイドプレート5は、図11に示すように、突出片51と固定片52とが略直交する側面視逆L字状の金具である。
【0038】
ガイドプレート5の固定片52を妻梁21の外側面に密着させて溶接などで固定すると、突出片51が外側に張り出されて建物ユニット1Bの天井梁11の上面に載置可能になる。
【0039】
また、突出片51には、図3に示すように位置決め孔51aが穿孔されている。図11に示すように、天井梁11の上側フランジに穿孔された取付孔11aと突出片51の位置決め孔51aとの位置合わせをおこない、ビス53を位置決め孔51a及び取付孔11aに捩じ込むことで、正確な位置に屋根パネル2が固定される。
【0040】
なお、屋根パネル2Aの構成は、図7に示すように庇部27及び見切り材4周辺を除いては屋根パネル2の構成とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。すなわち、屋根パネル2Aには屋根パネル2以外に隣接する屋根パネルがないため、見切り材4の取り付けは行わない。また、屋根パネル2Aの軒先側には、図9に示すように取付金具271とボルト272を使って庇部27を取り付ける。
【0041】
そして、屋根パネル2,2Aの取り付けは、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの構造体を構成する柱12,・・・の上部に対して行う。図5,6は、屋根パネル2,2Aと柱12との連結構造の詳細を示した図で、図5は断面図、図6は図5のB−B矢視方向で見た平面図である。
【0042】
建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12の上部には、図2に示すように離し置きスペース102に対面する側面に連結金具6が取り付けられる。連結金具6の第1側面60aは、柱12上部の側面と略平行な面である。また、連結金具6の第2側面60bは、柱12側面に対向するパネル本体部20の側面と略平行な面である。そして、連結金具6の第1側面60aの側部とそれに対向する第2側面60bの側部は、連結側面60c,60dによってそれぞれ繋がれる。
【0043】
このような連結金具6は、屋根パネル2(2A)側に配置される板状の座板部6bと、座板部6bに開口が塞がれるように固定される平面視略U字形のU字部6aとによって構成できる。
【0044】
このU字部6aの第1側面60aには、図2に示すようにボルト63,63を挿通させるためのボルト孔63a,63aが穿孔されている。また、第2側面60bとなる座板部6bには、図2,4に示すように、ボルト63,63を挿通させるための作業孔65,65と、ボルト61を挿通させるためのボルト孔61aが穿孔されている。
【0045】
そして、図2に示すようにU字部6aの底部を柱12の側面に向けてボルト63,63を作業孔65,65から挿し込み、ボルト孔63a,63a及び柱12の取付孔12a,12aにボルト63,63の先端を捩じ込む。
【0046】
ここで、柱12の内部には、図5,6に示すように座金64が取り付けられており、高さ方向に間隔を置いてU字部6aの内側から挿入されたボルト63,63を座金64に捩じ込むことによって、連結金具6が柱12に固定される。
【0047】
一方、図4に示すように、U字部6aの上方開口から内側にナット62を入れ、屋根パネル2(2A)の妻梁21の内側から挿入されたボルト61をナット62に捩じ込むことによって、屋根パネル2(2A)が連結金具6に固定される。
【0048】
そして、図4に示すように、連結金具6の第1側面60aと柱12側面との間に隙間がある場合は板状のスペーサ66を挿し込む。このスペーサ66には、ボルト63,63と干渉しないように切欠部66aが設けられている。また、スペーサ66は、1枚に限らず、隙間の広さに応じて入れなかったり、複数枚を重ねて入れたりすることができる。
【0049】
また、図5,6に示すように、連結金具6の第2側面60bと妻梁21の側面との間に隙間がある場合は板状のスペーサ67を挿し込む。このスペーサ67には、ボルト61と干渉しないように切欠部67aが設けられている。このスペーサ67も、1枚に限らず、隙間の広さに応じて入れなかったり、複数枚を重ねて入れたりすることができる。
【0050】
連結金具6が固定される屋根パネル2の隅角部は、図5,6に示すように補強プレート8によって内側から補強される。この補強プレート8は、妻梁21の内側面に沿って取り付けられボルト61の座金を兼ねる座金片81と、桁梁22の内側面に沿って取り付けられる接合片82とによって、平面視略L字形に形成される。この補強プレート8は、妻梁21及び桁梁22の内側面に溶接などによって接合される。
【0051】
そして、連結金具6の第1側面60a側のボルト63,63を締め付けると、柱12側面とスペーサ66と第1側面60aとが密着して、連結金具6が柱12に強固に固定される。
【0052】
一方、連結金具6の第2側面60b側のボルト61を締め付けると、補強プレート8の座金片81と妻梁21とスペーサ67と第2側面60bとが密着して、屋根パネル2(2A)が連結金具6に強固に固定される。この結果、屋根パネル2(2A)が、連結金具6を介して柱12に強固に固定される。
【0053】
次に、図7に示した庇部27が取り付けられた屋根パネル2Aを設置する前に、建物ユニット1A,1E側に取り付けられる持出しアーム7,7について、図1,8を参照しながら説明する。
【0054】
この持出しアーム7は、庇部27の側縁を支持させるために、軒先側の建物ユニット1A(1E)から外方に向けて延設させる。持出しアーム7は板状の部材で、建物ユニット1Aの天井梁11の側面に重ね合わせる部分と、外方に張り出される部分とがある。
【0055】
持出しアーム7の端部は、図8に示すように、建物ユニット1Aの天井梁11にボルト73,73によって接合される。また、建物ユニット1Aの柱12上部に取り付けられたL金具71にも持出しアーム7の側面が接合される。
【0056】
さらに、連結金具6を取り付けるボルト63,63によっても柱12上部に接合される。ここで、連結金具6と柱12との間に介在される持出しアーム7は、隙間を埋めるスペーサの役割も果たすことになる。
【0057】
また、持出しアーム7の張り出された部分には、庇部27の側縁を載せる水平片72が形成される。さらに、持出しアーム7の張り出された側面には、庇部27の固定に使用される取付孔74,・・・が複数、穿孔される。
【0058】
次に、本実施の形態の屋根パネル2の取付け構造が設けられるユニット建物10の構築方法について説明する。
【0059】
まず、工場において、建物ユニット1A−1J、屋根パネル2,2A及び連結金具6を製作する。屋根パネル2,2Aの下面には、天井パネル24が取り付けられる。また、屋根パネル2の一側縁に沿って、見切り材4が取り付けられる。さらに、軒先側の屋根パネル2Aには、図7に示すように庇部27が取り付けられる。
【0060】
一方、ユニット建物10を構築する現地では、工場から搬送されてきた建物ユニット1A−1Jが、図1に示すような位置に吊り降ろされる。ここで、建物ユニット1A,1E間及び建物ユニット1B,1F間には、離し置きスペース102が形成される。
【0061】
そして、図2に示すように、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12,・・・にボルト63,・・・を使って連結金具6,・・・を取り付ける。また、軒先側の建物ユニット1A,1Eからは、図8に示すような持出しアーム7を延設させてから連結金具6を取り付ける。
【0062】
続いて、工場から搬送されてきた屋根パネル2をクレーンで吊り上げ、離し置きスペース102の上方から吊り降ろし、建物ユニット1B,1F間に屋根パネル2を架け渡す。
【0063】
ここで、屋根パネル2の妻梁21(21)には、図3に示すように建物ユニット1B(1F)側に張り出された突出片51,51が取り付けられている。この突出片51を、図11に示すように建物ユニット1B(1F)の天井梁11の上面に載せ、突出片51の位置決め孔51aを天井梁11の取付孔11aの位置に合わせてビス53を捩じ込んで固定する。このような建物ユニット1B(1F)に隣接した位置の上からの作業は、建物ユニット1B(1F)を足場にしておこなうことができる。
【0064】
続いて、図4に示すように、屋根パネル2を連結金具6にボルト61を使って取り付ける。そして、連結金具6と柱12との間に隙間があれば、その広さに合わせて必要な枚数のスペーサ66を挿し込む。また、連結金具6と屋根パネル2との間にも隙間があれば、その広さに合わせて必要な枚数のスペーサ67を挿し込む。
【0065】
このようにして建物ユニット1B,1F間に屋根パネル2を架け渡す。また、その屋根パネル2の横に屋根パネル2Aを吊り降ろし、建物ユニット1A,1E間に架け渡す。
【0066】
ここで、先に設置された屋根パネル2の屋根パネル2A側の側縁には見切り材4が取り付けられている。このため、見切り材4の目隠し板部41の上方に屋根パネル2Aを降ろすだけで、屋根パネル2,2A間の目地28が図9に示すように目隠し板部41によって覆い隠され、下方からの目地28の視認が不能になる。
【0067】
続いて、ボルト61,63を締め付けることによって、屋根パネル2,2Aを連結金具6,・・・を介して建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12,・・・に強固に固定する。また、庇部27の側縁は、持出しアーム7の取付孔74,・・・に挿入されたボルト(図示省略)によって固定する。
【0068】
そして、屋根パネル2,2Aの上面及び建物ユニット1A−1Jの上面に連続して屋根材14を葺いて屋根101を完成させる。また、ユニット建物10の外周には、図1に示すように庇部27に連続する外周庇部27aを設ける。
【0069】
このようにして構築された建物ユニット1A−1J及び離し置きスペース102の上方の屋根101には、太陽光パネルなどの屋外設備を設置する。例えば、ユニット建物10の屋上の全面にわたって太陽光パネルを設置する。
【0070】
次に、本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造及びそれを備えた屋根101の作用について説明する。
【0071】
このように構成された本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造は、屋根パネル2,2Aと建物ユニット1A,1B,1E,1Fとの間に連結金具6,・・・を介在させる。そして、この連結金具6は、建物ユニット側の第1側面60aと屋根パネル側の第2側面60bとが両側の連結側面60c,60dによって繋がれた囲繞断面となっている。
【0072】
このように屋根パネル2,2Aと建物ユニット1A,1B,1E,1Fとの間に連結金具6,・・・を介在させることで、誤差を吸収させ易くなって作業効率を上げることができる。
【0073】
また、側面が囲まれた連結金具6は、板状の金具やL字形の金具に比べて剛性が高く、屋根パネル2,2Aを建物ユニット1A,1B,1E,1Fに強固に固定することができる。
【0074】
また、連結金具6を建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aの双方にボルト61,63によって接合する構成であれば、溶接接合に比べて簡単に接合作業をおこなうことができる。
【0075】
さらに、建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aのそれぞれに対して別個にボルト接合をおこなう構成であれば、建物ユニットに屋根パネルを直接接合する構成に比べて誤差を吸収できるようなゆとり(遊び)のある接合作業が可能になるので、接合作業を迅速におこなうことができる。
【0076】
さらに、屋根パネル2,2Aのパネル本体部20の隅角部を補強プレート8によって補強し、その補強された箇所に連結金具6を接合するのであれば、連結金具6の強度に見合う力を屋根パネル2,2Aとの間で伝達させることができる。
【0077】
特に、パネル本体部20と補強プレート8を貫通するボルト61によって接合をおこなうことで、ボルト61を介して伝達される力を直接、補強プレート8に負担させることができる。
【0078】
また、建物ユニット1A,1B,1E,1Fや屋根パネル2,2Aと連結金具6との間にスペーサ66,67を介在させる構成であれば、隙間の広さに合わせた厚さ又は枚数のスペーサ66,67を介在させるだけで、連結金具6を建物ユニット1A,1B,1E,1F及び屋根パネル2,2Aに密着させた強固な連結にすることができる。
【0079】
さらに、スペーサ66,67によって調整できる構成であれば、建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aとの間に設置誤差や寸法誤差などがあったとしても、連結金具6を変更する必要がなく、容易にその誤差を埋めることができる。
【0080】
また、このような屋根パネル2,2Aの取付け構造を備えた屋根101は、屋根パネル2Aの軒先側に庇部27を取り付けることができる。また、建物ユニット1A,1Eから延設された持出しアーム7,7に庇部27の側縁を支持させる構成であれば、張り出し量が大きな庇部27を取り付けることができる。
【0081】
そして、このように強固に屋根パネル2,2Aを固定できる構造であれば、屋根パネル2,2Aの上にも重量がある太陽光パネルなどの屋外設備を設置することが可能になる。すなわち、隣接する建物ユニット1A−1J上の屋根と屋根パネル2,2A上の屋根101とを区別することなく、太陽光パネルを連続して設置することができる。
【0082】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0083】
例えば、前記実施の形態では、妻梁21,21と桁梁22,22とが主構造となるパネル本体部20について説明したが、これに限定されるものではなく、枠体に板材を貼り合わせて形成されたものをパネルの主構造とするパネル本体部であってもよい。
【0084】
また、前記実施の形態では、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12の上部に連結金具6を固定したが、これに限定されるものではなく、天井梁11に固定する構成であってもよい。さらに、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの構造体がラーメン構造や骨組構造ではなく壁構造であっても、連結金具6の固定箇所を補強するなどして本発明を適用することができる。
【0085】
また、前記実施の形態では、連結金具6をU字部6aと座板部6bとによって製作したが、これに限定されるものではなく、四角筒状の鋼管、4枚の鋼板を平面視ロ字形又はローマ数字の2の字状に接合した構成であってもよい。
【0086】
さらに、前記実施の形態では、連結金具6をボルト接合によって建物ユニット1A,1B,1E,1F及び屋根パネル2,2Aに固定したが、これに限定されるものではなく、溶接等の他の接合手段を使用することもできる。
【0087】
また、前記実施の形態では、建物ユニット1A,1Eから持出しアーム7,7を延設させて庇部27の側縁を支持させたが、これに限定されるものではなく、庇部の張り出し量が小さい場合は持出しアーム7を設けなくてもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 ユニット建物
101 屋根(屋根構造)
102 離し置きスペース
1A,1B,1E,1F 建物ユニット
12 柱
2,2A 屋根パネル
20 パネル本体部
27 庇部
6 連結金具
60a 第1側面
60b 第2側面
60c,60d 連結側面
61,63 ボルト
66,67 スペーサ
7 持出しアーム
8 補強プレート
【技術分野】
【0001】
本発明は、間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に架け渡される屋根パネルの取付け構造、及びそれを備えた屋根構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
工場で製作された複数の建物ユニットを、横方向及び縦方向に連結して構築するユニット建物が知られている。また、間隔を置いて建物ユニットを設置し、その建物ユニット間の離し置きスペースに屋外階段などを配置するレイアウトが知られている(特許文献1−3参照)。
【0003】
そして、特許文献1−3には、離し置きスペースの上方を覆う屋根パネル(又は屋根ユニット)を建物ユニット間に架け渡す構造が開示されている。すなわち、工場で製作されて現地まで搬送されてきた屋根パネル(又は屋根ユニット)をクレーンで吊り上げ、間隔を置いて据え付けられた建物ユニット間に設置することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−255723号公報
【特許文献2】特開平7−18745号公報
【特許文献3】特開平8−13612号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ユニット建物の階層が高くなるにつれ、高い精度で建物ユニットを設置することが要求されるようになり、屋根パネルと建物ユニットとの接合部においても、誤差の発生に備えたゆとり(遊び)が取りづらくなる。
【0006】
また、太陽電池パネル等を屋根パネル上に設置できるようにするには、屋根パネル自体の耐力を高めるだけでなく、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定して確実に支持させなければならない。
【0007】
そこで、本発明は、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定することができる屋根パネルの取付け構造、及びそれを備えた屋根構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、本発明の屋根パネルの取付け構造は、間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に配置される屋根パネルの取付け構造であって、前記建物ユニットの構造体上部と前記屋根パネルの主構造体となるパネル本体部との間に、前記構造体上部と略平行な第1側面と、前記パネル本体部と略平行な第2側面と、前記第1側面の側部とそれに対向する前記第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面とを備えた連結金具が介在されることを特徴とする。
【0009】
ここで、前記構造体上部と前記第1側面及び前記パネル本体部と前記第2側面とは、それぞれボルト接合されることが好ましい。また、前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、その補強プレートが配置された箇所で前記連結金具との接合がおこなわれる構成とすることができる。例えば、前記パネル本体部と前記補強プレートを貫通するボルトによって前記第2側面と接合させることができる。
【0010】
また、前記構造体上部と前記第1側面との間又は前記パネル本体部と前記第2側面との間の少なくとも一箇所に、板状のスペーサを介在させることができる。
【0011】
さらに、本発明の屋根構造は、上記屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの前記パネル本体部の軒先側に、庇部が取り付けられる構成とすることができる。
【0012】
また、前記庇部は、前記構造体上部から延設された持出しアームによって側縁が支持される構成とすることができる。さらに、前記屋根パネルの上には、屋外設備を設置することができる。
【発明の効果】
【0013】
このように構成された本発明の屋根パネルの取付け構造は、屋根パネルと建物ユニットとの間に連結金具を介在させる。そして、この連結金具は、建物ユニット側の第1側面と屋根パネル側の第2側面とが両側の連結側面によって繋がれた囲繞断面となっている。
【0014】
このように屋根パネルと建物ユニットとの間に連結金具を介在させることで、誤差を吸収させ易くなる。また、側面が囲まれた連結金具は、板状の金具やL字形の金具に比べて剛性が高く、屋根パネルを建物ユニットに強固に固定することができる。
【0015】
また、連結金具を建物ユニットと屋根パネルの双方にボルトによって接合する構成であれば、溶接接合に比べて簡単に接合作業をおこなうことができる。さらに、建物ユニットと屋根パネルのそれぞれに対して別個にボルト接合をおこなう構成であれば、建物ユニットに屋根パネルを直接接合する構成に比べて誤差を吸収させやすいので、接合作業を迅速におこなうことができる。
【0016】
また、屋根パネルのパネル本体部の隅角部を補強プレートによって補強し、その補強された箇所に連結金具を接合するのであれば、連結金具の強度に見合う力を伝達させることができる。特に、パネル本体部と補強プレートを貫通するボルトによって接合をおこなうことで、直接、補強プレートに力を負担させることができる。
【0017】
さらに、建物ユニットや屋根パネルと連結金具との間にスペーサを介在させる構成であれば、隙間の広さに合わせてスペーサを介在させるだけで、連結金具を建物ユニット及び屋根パネルに密着させた強固な連結にすることができる。
【0018】
また、このような屋根パネルの取付け構造を備えた屋根構造は、屋根パネルの軒先側に庇部を取り付けることができる。また、建物ユニットから延設された持出しアームに庇部の側縁を支持させる構成であれば、張り出し量が大きな庇部を取り付けることができる。
【0019】
そして、このように強固に屋根パネルを固定できる構造であれば、屋根パネルの上にも重量がある太陽光パネルなどの屋外設備を設置することが可能になり、隣接する建物ユニット上の屋根と屋根パネル上の屋根とを区別することなく屋外設備の配置が決められるので、屋上空間を有効に活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施の形態の屋根パネルの取付け構造が設けられる離し置きスペースを備えたユニット建物を模式的に説明する平面図である。
【図2】建物ユニットの上部に連結金具を取り付ける工程を説明する斜視図である。
【図3】屋根パネルの構成を説明する平面図である。
【図4】建物ユニットと連結金具との隙間にスペーサを挿入するとともに屋根パネルと連結金具とをボルト接合する工程を説明する斜視図である。
【図5】建物ユニットに連結金具を介して屋根パネルを固定する箇所の構造を説明する断面図である。
【図6】図5のB−B矢視方向で見た平面図である。
【図7】庇部が取り付けられた屋根パネルの構成を説明する斜視図である。
【図8】持出しアームが延設された建物ユニットの上部に連結金具を取り付ける工程を説明する斜視図である。
【図9】図1のA−A矢視方向で見た断面図である。
【図10】見切り材の構成を説明する斜視図である。
【図11】屋根パネルに固定された突出片と建物ユニットとの位置関係を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造を備えた屋根構造としての屋根101の構成を説明する平面図である。
【0022】
まず、図1を参照しながらユニット建物10の構成から説明すると、このようなユニット建物10は、工場で製作される複数の建物ユニット1A−1Jを現地で連結することによって構築される。この建物ユニット1A−1Jは、鉄骨ラーメン構造を構造体としている。
【0023】
また、このユニット建物10を構成する建物ユニット1A(1B)と建物ユニット1E(1F)とは間隔を置いて設置されており、この間の空間が離し置きスペース102となる。
【0024】
このようにして構築されるユニット建物10は、アパートなどのような集合住宅として使用され、2階建てや3階建てなどの複層構造となる。そして、離し置きスペース102には、下層階と上層階とを行き来するための階段などが設けられる。また、この離し置きスペース102の上方には、屋根101が構築される。
【0025】
この屋根101は、図1に示すように、建物ユニット1B,1F間に架け渡された屋根パネル2と、建物ユニット1A,1E間に架け渡された屋根パネル2Aとによって主に構成される。また、図9に示すように、屋根パネル2と屋根パネル2Aとの間には目地28(隙間)が介在される。
【0026】
図3は、屋根パネル2の平面図を示している。この屋根パネル2は、パネルの主構造体となるパネル本体部20と、パネル本体部20の下面側を覆うように取り付けられる天井面材としての天井パネル24(図9参照)と、屋根パネル2の一側縁に沿って取り付けられる見切り材4とを主に備えている。
【0027】
このパネル本体部20は、平面視長方形の外郭(周縁)を形成する短辺側の梁材としての一対の妻梁21,21と、長辺側の梁材としての一対の桁梁22,22とによって主に構成される。また、パネル本体部20には、桁梁22,22間に妻梁21に略平行に差し渡される複数の天井根太23,・・・と、天井根太23,・・・の下面側に固定される天井下地材25とが設けられる。
【0028】
妻梁21及び桁梁22は、図7,9に示すように断面視コ字形の鋼材によって形成される。また、天井根太23は、桁梁22の下側フランジに架け渡す端部が切り欠かれた断面視長方形の木材によって形成される。
【0029】
さらに、天井下地材25は、平面視長方形に形成されており、パネル本体部20の下面側を塞ぐことができる枚数が配置され、天井根太23,・・・に釘などによって固定される。
【0030】
そして、この天井下地材25の下方を覆うように天井パネル24が配置される。この天井パネル24は、図3,9,11に示すように、妻梁21及び桁梁22の下部に取り付けられた固定金具24a,24b,24c,24dによって側縁241などが支持されて、天井下地材25の下方に配置される。
【0031】
また、屋根パネル2には、図3に示すように、パネル本体部20を横断するように桁梁22,22間に界壁3が設けられる。この界壁3は、図1に示すように屋内側の界壁3Aに繋がるような位置に設けられる。このように連続する界壁3,3Aによって、ユニット建物10に防火区画が形成される。
【0032】
そして、図3に示すように、屋根パネル2の目地28側の桁梁22に沿って見切り材4を取り付ける。この見切り材4は、図9,10に示すように、目地28の幅よりも広い帯状に形成された目隠し板部41と、その目隠し板部41から上方に延出される垂直壁部42とを主に備えた断面視逆T字形に成形される。
【0033】
この見切り材4は、図10に示すように一枚の鋼板(例えば、塩化ビニルで被覆された鋼板)を折り曲げ加工することによって製作される。すなわち、帯状の鋼板の一方の側縁を上方に折り曲げて折返し部44を形成し、その折返し部44に繋がる最下面となる目隠し板部41の他方の側縁を上方に折り曲げて接続部43を形成する。そして、目隠し板部41の上面に幅の4分の1程度を重ねた接続部43の側縁を上方に直角に折り曲げ、目隠し板部41と略直交するような垂直壁部42を形成する。
【0034】
見切り材4は、図9に示すように、垂直壁部42を桁梁22の外側面に密着させてドリルねじなどで固定する。このように見切り材4をパネル本体部20の側縁に固定すると、目隠し板部41は天井パネル24の下方にその下面と略平行に配置される。
【0035】
また、目隠し板部41は、屋根パネル2の天井パネル24の側縁から目地28を挟んで隣接する屋根パネル2Aの天井パネル24の側縁までを覆い隠すように配置される。
【0036】
さらに、見切り材4の目隠し板部41の上方には、ロックウール26を取り付ける。このようにロックウール26をあらかじめ取り付けておくことで、屋根パネル2,2Aを設置するだけで、屋根パネル2,2A間にロックウール26が介在されることになる。
【0037】
図3に示すように、屋根パネル2の妻梁21には、複数のガイドプレート5,5が固定される。このガイドプレート5は、図11に示すように、突出片51と固定片52とが略直交する側面視逆L字状の金具である。
【0038】
ガイドプレート5の固定片52を妻梁21の外側面に密着させて溶接などで固定すると、突出片51が外側に張り出されて建物ユニット1Bの天井梁11の上面に載置可能になる。
【0039】
また、突出片51には、図3に示すように位置決め孔51aが穿孔されている。図11に示すように、天井梁11の上側フランジに穿孔された取付孔11aと突出片51の位置決め孔51aとの位置合わせをおこない、ビス53を位置決め孔51a及び取付孔11aに捩じ込むことで、正確な位置に屋根パネル2が固定される。
【0040】
なお、屋根パネル2Aの構成は、図7に示すように庇部27及び見切り材4周辺を除いては屋根パネル2の構成とほぼ同じであるため、詳細な説明は省略する。すなわち、屋根パネル2Aには屋根パネル2以外に隣接する屋根パネルがないため、見切り材4の取り付けは行わない。また、屋根パネル2Aの軒先側には、図9に示すように取付金具271とボルト272を使って庇部27を取り付ける。
【0041】
そして、屋根パネル2,2Aの取り付けは、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの構造体を構成する柱12,・・・の上部に対して行う。図5,6は、屋根パネル2,2Aと柱12との連結構造の詳細を示した図で、図5は断面図、図6は図5のB−B矢視方向で見た平面図である。
【0042】
建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12の上部には、図2に示すように離し置きスペース102に対面する側面に連結金具6が取り付けられる。連結金具6の第1側面60aは、柱12上部の側面と略平行な面である。また、連結金具6の第2側面60bは、柱12側面に対向するパネル本体部20の側面と略平行な面である。そして、連結金具6の第1側面60aの側部とそれに対向する第2側面60bの側部は、連結側面60c,60dによってそれぞれ繋がれる。
【0043】
このような連結金具6は、屋根パネル2(2A)側に配置される板状の座板部6bと、座板部6bに開口が塞がれるように固定される平面視略U字形のU字部6aとによって構成できる。
【0044】
このU字部6aの第1側面60aには、図2に示すようにボルト63,63を挿通させるためのボルト孔63a,63aが穿孔されている。また、第2側面60bとなる座板部6bには、図2,4に示すように、ボルト63,63を挿通させるための作業孔65,65と、ボルト61を挿通させるためのボルト孔61aが穿孔されている。
【0045】
そして、図2に示すようにU字部6aの底部を柱12の側面に向けてボルト63,63を作業孔65,65から挿し込み、ボルト孔63a,63a及び柱12の取付孔12a,12aにボルト63,63の先端を捩じ込む。
【0046】
ここで、柱12の内部には、図5,6に示すように座金64が取り付けられており、高さ方向に間隔を置いてU字部6aの内側から挿入されたボルト63,63を座金64に捩じ込むことによって、連結金具6が柱12に固定される。
【0047】
一方、図4に示すように、U字部6aの上方開口から内側にナット62を入れ、屋根パネル2(2A)の妻梁21の内側から挿入されたボルト61をナット62に捩じ込むことによって、屋根パネル2(2A)が連結金具6に固定される。
【0048】
そして、図4に示すように、連結金具6の第1側面60aと柱12側面との間に隙間がある場合は板状のスペーサ66を挿し込む。このスペーサ66には、ボルト63,63と干渉しないように切欠部66aが設けられている。また、スペーサ66は、1枚に限らず、隙間の広さに応じて入れなかったり、複数枚を重ねて入れたりすることができる。
【0049】
また、図5,6に示すように、連結金具6の第2側面60bと妻梁21の側面との間に隙間がある場合は板状のスペーサ67を挿し込む。このスペーサ67には、ボルト61と干渉しないように切欠部67aが設けられている。このスペーサ67も、1枚に限らず、隙間の広さに応じて入れなかったり、複数枚を重ねて入れたりすることができる。
【0050】
連結金具6が固定される屋根パネル2の隅角部は、図5,6に示すように補強プレート8によって内側から補強される。この補強プレート8は、妻梁21の内側面に沿って取り付けられボルト61の座金を兼ねる座金片81と、桁梁22の内側面に沿って取り付けられる接合片82とによって、平面視略L字形に形成される。この補強プレート8は、妻梁21及び桁梁22の内側面に溶接などによって接合される。
【0051】
そして、連結金具6の第1側面60a側のボルト63,63を締め付けると、柱12側面とスペーサ66と第1側面60aとが密着して、連結金具6が柱12に強固に固定される。
【0052】
一方、連結金具6の第2側面60b側のボルト61を締め付けると、補強プレート8の座金片81と妻梁21とスペーサ67と第2側面60bとが密着して、屋根パネル2(2A)が連結金具6に強固に固定される。この結果、屋根パネル2(2A)が、連結金具6を介して柱12に強固に固定される。
【0053】
次に、図7に示した庇部27が取り付けられた屋根パネル2Aを設置する前に、建物ユニット1A,1E側に取り付けられる持出しアーム7,7について、図1,8を参照しながら説明する。
【0054】
この持出しアーム7は、庇部27の側縁を支持させるために、軒先側の建物ユニット1A(1E)から外方に向けて延設させる。持出しアーム7は板状の部材で、建物ユニット1Aの天井梁11の側面に重ね合わせる部分と、外方に張り出される部分とがある。
【0055】
持出しアーム7の端部は、図8に示すように、建物ユニット1Aの天井梁11にボルト73,73によって接合される。また、建物ユニット1Aの柱12上部に取り付けられたL金具71にも持出しアーム7の側面が接合される。
【0056】
さらに、連結金具6を取り付けるボルト63,63によっても柱12上部に接合される。ここで、連結金具6と柱12との間に介在される持出しアーム7は、隙間を埋めるスペーサの役割も果たすことになる。
【0057】
また、持出しアーム7の張り出された部分には、庇部27の側縁を載せる水平片72が形成される。さらに、持出しアーム7の張り出された側面には、庇部27の固定に使用される取付孔74,・・・が複数、穿孔される。
【0058】
次に、本実施の形態の屋根パネル2の取付け構造が設けられるユニット建物10の構築方法について説明する。
【0059】
まず、工場において、建物ユニット1A−1J、屋根パネル2,2A及び連結金具6を製作する。屋根パネル2,2Aの下面には、天井パネル24が取り付けられる。また、屋根パネル2の一側縁に沿って、見切り材4が取り付けられる。さらに、軒先側の屋根パネル2Aには、図7に示すように庇部27が取り付けられる。
【0060】
一方、ユニット建物10を構築する現地では、工場から搬送されてきた建物ユニット1A−1Jが、図1に示すような位置に吊り降ろされる。ここで、建物ユニット1A,1E間及び建物ユニット1B,1F間には、離し置きスペース102が形成される。
【0061】
そして、図2に示すように、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12,・・・にボルト63,・・・を使って連結金具6,・・・を取り付ける。また、軒先側の建物ユニット1A,1Eからは、図8に示すような持出しアーム7を延設させてから連結金具6を取り付ける。
【0062】
続いて、工場から搬送されてきた屋根パネル2をクレーンで吊り上げ、離し置きスペース102の上方から吊り降ろし、建物ユニット1B,1F間に屋根パネル2を架け渡す。
【0063】
ここで、屋根パネル2の妻梁21(21)には、図3に示すように建物ユニット1B(1F)側に張り出された突出片51,51が取り付けられている。この突出片51を、図11に示すように建物ユニット1B(1F)の天井梁11の上面に載せ、突出片51の位置決め孔51aを天井梁11の取付孔11aの位置に合わせてビス53を捩じ込んで固定する。このような建物ユニット1B(1F)に隣接した位置の上からの作業は、建物ユニット1B(1F)を足場にしておこなうことができる。
【0064】
続いて、図4に示すように、屋根パネル2を連結金具6にボルト61を使って取り付ける。そして、連結金具6と柱12との間に隙間があれば、その広さに合わせて必要な枚数のスペーサ66を挿し込む。また、連結金具6と屋根パネル2との間にも隙間があれば、その広さに合わせて必要な枚数のスペーサ67を挿し込む。
【0065】
このようにして建物ユニット1B,1F間に屋根パネル2を架け渡す。また、その屋根パネル2の横に屋根パネル2Aを吊り降ろし、建物ユニット1A,1E間に架け渡す。
【0066】
ここで、先に設置された屋根パネル2の屋根パネル2A側の側縁には見切り材4が取り付けられている。このため、見切り材4の目隠し板部41の上方に屋根パネル2Aを降ろすだけで、屋根パネル2,2A間の目地28が図9に示すように目隠し板部41によって覆い隠され、下方からの目地28の視認が不能になる。
【0067】
続いて、ボルト61,63を締め付けることによって、屋根パネル2,2Aを連結金具6,・・・を介して建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12,・・・に強固に固定する。また、庇部27の側縁は、持出しアーム7の取付孔74,・・・に挿入されたボルト(図示省略)によって固定する。
【0068】
そして、屋根パネル2,2Aの上面及び建物ユニット1A−1Jの上面に連続して屋根材14を葺いて屋根101を完成させる。また、ユニット建物10の外周には、図1に示すように庇部27に連続する外周庇部27aを設ける。
【0069】
このようにして構築された建物ユニット1A−1J及び離し置きスペース102の上方の屋根101には、太陽光パネルなどの屋外設備を設置する。例えば、ユニット建物10の屋上の全面にわたって太陽光パネルを設置する。
【0070】
次に、本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造及びそれを備えた屋根101の作用について説明する。
【0071】
このように構成された本実施の形態の屋根パネル2,2Aの取付け構造は、屋根パネル2,2Aと建物ユニット1A,1B,1E,1Fとの間に連結金具6,・・・を介在させる。そして、この連結金具6は、建物ユニット側の第1側面60aと屋根パネル側の第2側面60bとが両側の連結側面60c,60dによって繋がれた囲繞断面となっている。
【0072】
このように屋根パネル2,2Aと建物ユニット1A,1B,1E,1Fとの間に連結金具6,・・・を介在させることで、誤差を吸収させ易くなって作業効率を上げることができる。
【0073】
また、側面が囲まれた連結金具6は、板状の金具やL字形の金具に比べて剛性が高く、屋根パネル2,2Aを建物ユニット1A,1B,1E,1Fに強固に固定することができる。
【0074】
また、連結金具6を建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aの双方にボルト61,63によって接合する構成であれば、溶接接合に比べて簡単に接合作業をおこなうことができる。
【0075】
さらに、建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aのそれぞれに対して別個にボルト接合をおこなう構成であれば、建物ユニットに屋根パネルを直接接合する構成に比べて誤差を吸収できるようなゆとり(遊び)のある接合作業が可能になるので、接合作業を迅速におこなうことができる。
【0076】
さらに、屋根パネル2,2Aのパネル本体部20の隅角部を補強プレート8によって補強し、その補強された箇所に連結金具6を接合するのであれば、連結金具6の強度に見合う力を屋根パネル2,2Aとの間で伝達させることができる。
【0077】
特に、パネル本体部20と補強プレート8を貫通するボルト61によって接合をおこなうことで、ボルト61を介して伝達される力を直接、補強プレート8に負担させることができる。
【0078】
また、建物ユニット1A,1B,1E,1Fや屋根パネル2,2Aと連結金具6との間にスペーサ66,67を介在させる構成であれば、隙間の広さに合わせた厚さ又は枚数のスペーサ66,67を介在させるだけで、連結金具6を建物ユニット1A,1B,1E,1F及び屋根パネル2,2Aに密着させた強固な連結にすることができる。
【0079】
さらに、スペーサ66,67によって調整できる構成であれば、建物ユニット1A,1B,1E,1Fと屋根パネル2,2Aとの間に設置誤差や寸法誤差などがあったとしても、連結金具6を変更する必要がなく、容易にその誤差を埋めることができる。
【0080】
また、このような屋根パネル2,2Aの取付け構造を備えた屋根101は、屋根パネル2Aの軒先側に庇部27を取り付けることができる。また、建物ユニット1A,1Eから延設された持出しアーム7,7に庇部27の側縁を支持させる構成であれば、張り出し量が大きな庇部27を取り付けることができる。
【0081】
そして、このように強固に屋根パネル2,2Aを固定できる構造であれば、屋根パネル2,2Aの上にも重量がある太陽光パネルなどの屋外設備を設置することが可能になる。すなわち、隣接する建物ユニット1A−1J上の屋根と屋根パネル2,2A上の屋根101とを区別することなく、太陽光パネルを連続して設置することができる。
【0082】
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
【0083】
例えば、前記実施の形態では、妻梁21,21と桁梁22,22とが主構造となるパネル本体部20について説明したが、これに限定されるものではなく、枠体に板材を貼り合わせて形成されたものをパネルの主構造とするパネル本体部であってもよい。
【0084】
また、前記実施の形態では、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの柱12の上部に連結金具6を固定したが、これに限定されるものではなく、天井梁11に固定する構成であってもよい。さらに、建物ユニット1A,1B,1E,1Fの構造体がラーメン構造や骨組構造ではなく壁構造であっても、連結金具6の固定箇所を補強するなどして本発明を適用することができる。
【0085】
また、前記実施の形態では、連結金具6をU字部6aと座板部6bとによって製作したが、これに限定されるものではなく、四角筒状の鋼管、4枚の鋼板を平面視ロ字形又はローマ数字の2の字状に接合した構成であってもよい。
【0086】
さらに、前記実施の形態では、連結金具6をボルト接合によって建物ユニット1A,1B,1E,1F及び屋根パネル2,2Aに固定したが、これに限定されるものではなく、溶接等の他の接合手段を使用することもできる。
【0087】
また、前記実施の形態では、建物ユニット1A,1Eから持出しアーム7,7を延設させて庇部27の側縁を支持させたが、これに限定されるものではなく、庇部の張り出し量が小さい場合は持出しアーム7を設けなくてもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 ユニット建物
101 屋根(屋根構造)
102 離し置きスペース
1A,1B,1E,1F 建物ユニット
12 柱
2,2A 屋根パネル
20 パネル本体部
27 庇部
6 連結金具
60a 第1側面
60b 第2側面
60c,60d 連結側面
61,63 ボルト
66,67 スペーサ
7 持出しアーム
8 補強プレート
【特許請求の範囲】
【請求項1】
間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に配置される屋根パネルの取付け構造であって、
前記建物ユニットの構造体上部と前記屋根パネルの主構造体となるパネル本体部との間に、前記構造体上部と略平行な第1側面と、前記パネル本体部と略平行な第2側面と、前記第1側面の側部とそれに対向する前記第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面とを備えた連結金具が介在されることを特徴とする屋根パネルの取付け構造。
【請求項2】
前記構造体上部と前記第1側面及び前記パネル本体部と前記第2側面とは、それぞれボルト接合されることを特徴とする請求項1に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項3】
前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、その補強プレートが配置された箇所で前記連結金具との接合がおこなわれることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項4】
前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、前記パネル本体部と前記補強プレートを貫通するボルトによって前記第2側面との接合がおこなわれることを特徴とする請求項2に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項5】
前記構造体上部と前記第1側面との間又は前記パネル本体部と前記第2側面との間の少なくとも一箇所に、板状のスペーサを介在させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの前記パネル本体部の軒先側には、庇部が取り付けられることを特徴とする屋根構造。
【請求項7】
前記庇部は、前記構造体上部から延設された持出しアームによって側縁が支持されることを特徴とする請求項6に記載の屋根構造。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの上に屋外設備を設置することを特徴とする屋根構造。
【請求項1】
間隔を置いて設置された建物ユニット間の離し置きスペースの上方に配置される屋根パネルの取付け構造であって、
前記建物ユニットの構造体上部と前記屋根パネルの主構造体となるパネル本体部との間に、前記構造体上部と略平行な第1側面と、前記パネル本体部と略平行な第2側面と、前記第1側面の側部とそれに対向する前記第2側面の側部とを両側でそれぞれ繋ぐ連結側面とを備えた連結金具が介在されることを特徴とする屋根パネルの取付け構造。
【請求項2】
前記構造体上部と前記第1側面及び前記パネル本体部と前記第2側面とは、それぞれボルト接合されることを特徴とする請求項1に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項3】
前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、その補強プレートが配置された箇所で前記連結金具との接合がおこなわれることを特徴とする請求項1又は2に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項4】
前記パネル本体部の隅角部は補強プレートによって補強されており、前記パネル本体部と前記補強プレートを貫通するボルトによって前記第2側面との接合がおこなわれることを特徴とする請求項2に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項5】
前記構造体上部と前記第1側面との間又は前記パネル本体部と前記第2側面との間の少なくとも一箇所に、板状のスペーサを介在させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの前記パネル本体部の軒先側には、庇部が取り付けられることを特徴とする屋根構造。
【請求項7】
前記庇部は、前記構造体上部から延設された持出しアームによって側縁が支持されることを特徴とする請求項6に記載の屋根構造。
【請求項8】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載の屋根パネルの取付け構造によって配置された前記屋根パネルの上に屋外設備を設置することを特徴とする屋根構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2013−104200(P2013−104200A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247695(P2011−247695)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000002174)積水化学工業株式会社 (5,781)
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