説明

属性情報管理装置、属性情報管理システム及び属性情報管理方法

【課題】 利用者の属性情報の漏洩を防止しつつ、各店舗にて属性情報を有効に活用することができる属性情報管理装置、属性情報管理システム、及び属性情報管理方法を提供する。
【解決手段】
属性情報管理装置1は、利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する属性情報DB13Aと、各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する店舗情報DB13Bと、店舗情報DB13Bに記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する特定手段と、属性情報DB13Aに記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する抽出手段と、前記抽出手段によって抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信手段とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数店舗において利用可能な顧客の属性情報を管理する属性情報管理装置、属性情報管理システム及び属性情報管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特定の利用者に対して商品及びサービスの提供を行ったり、優良な利用者を囲い込んだりする等の目的で、各種の店舗において所謂会員制度が設けられている。このような会員制度では、会員となる利用者の属性(例えば、氏名、住所等)を示す属性情報を管理する必要がある。
【0003】
従来、上記のような会員の属性情報を管理するための技術が種々提案されている。例えば、特許文献1には、利用者の個人情報とサービス提供会社から各利用者に払い出された会員IDとを関連づけて管理する個人情報管理手段と、利用者からサービス提供会社へのアクセスが要求されたとき、該利用者の個人情報と関連づけて登録されている前記会員IDを用いて前記サービス提供会社のサービスにアクセスするアクセス手段とを有する個人情報管理サーバが開示されている。この個人情報管理サーバを用いることにより、利用者は、個人情報管理サーバに登録されている個人情報及び会員IDを用いてサービス提供会社のサイトへアクセスすることが可能になり、複数のサービス提供会社のサイトに個人情報を登録する必要がないため、個人情報の漏洩を防止することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−279903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述した従来の個人情報管理サーバの場合、各サービス提供会社が把握しているのは会員IDのみであるため、個人情報の漏洩を防止するという観点では望ましいといえる。しかしながら、例えばレンタルショップの場合では延滞時にレンタル品の返却督促をするために会員の住所及び電話番号が必要となったり、フィットネスクラブの場合では会員に更衣室を提供するために会員の性別を知る必要があったり等、サービス提供会社側で会員ID以外の特定の属性について把握する必要が生じる場合があり、上記個人情報管理サーバではそのような場合に対応することができないという問題がある。
【0006】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、各利用者の属性情報の漏洩を防止しつつ、特定の属性情報を各店舗側に提供することができる属性情報管理装置、属性情報管理システム、及び属性情報管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の属性情報管理装置は、通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置において、利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する属性情報記憶部と、各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶部と、前記属性パターン情報記憶部に記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定手段と、前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出手段と、前記属性情報抽出手段によって抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信手段とを備えることを特徴とする。
【0008】
前記態様の属性情報管理装置が、前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報の中に、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性のうちの少なくとも一部の属性を示す属性情報が含まれていない場合、当該含まれていない属性情報である不足属性情報を取得する不足属性情報取得手段を更に備えていてもよい。
【0009】
また、前記態様における前記不足属性情報取得手段が、前記不足属性情報を入力するための入力画面を示す入力画面情報を前記端末装置に対して送信し、当該端末装置にて当該入力画面情報で示される入力画面を用いて前記不足属性情報の入力がなされた場合に、入力された前記不足属性情報を当該端末装置から取得するように構成されていてもよい。
【0010】
また、前記態様の属性情報管理装置が、前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報以外の属性情報について、前記属性情報記憶部に記憶されていることを示す記憶済み情報を前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する記憶済み情報送信手段をさらに備えていてもよい。
【0011】
本発明の一の態様の属性情報管理システムは、各店舗側で用いられる複数の端末装置と、通信ネットワークを介して前記複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置とを備える属性情報管理システムにおいて、前記属性情報管理装置が、利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する第1属性情報記憶部と、各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶部と、前記属性パターン情報記憶部に記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定手段と、前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出手段と、前記属性情報抽出手段によって抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信手段とを備え、前記端末装置が、前記属性情報管理装置から送信された属性情報を受信した場合、受信した属性情報を記憶する第2属性情報記憶部を備えることを特徴とする。
【0012】
前記態様において、前記属性情報管理装置が、一の店舗から、前記第1属性情報記憶部に記憶されている属性情報の変更要求を受けた場合、当該変更要求に基づいて、当該属性情報を変更する属性情報変更手段と、前記属性情報変更手段により変更された属性情報である変更属性情報を、他の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する変更属性情報送信手段とを更に備え、前記端末装置が、前記属性情報管理装置から送信された変更属性情報を受信した場合、受信した変更属性情報を用いて前記第2属性情報記憶部を更新する属性情報更新手段を更に備えていてもよい。
【0013】
本発明の一の態様の属性情報管理方法は、通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理するコンピュータが、利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する属性情報記憶工程と、各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶工程と、記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定工程と、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出工程と、前記属性情報抽出工程により抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信工程とを実行する。
【0014】
前記態様において、前記コンピュータが、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報の中に、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性のうちの少なくとも一部の属性を示す属性情報が含まれていない場合、当該含まれていない属性情報である不足属性情報を取得する不足属性情報取得工程を更に実行するようにしてもよい。
【0015】
また、前記態様における前記不足属性情報取得工程において、前記コンピュータが、前記不足属性情報を入力するための入力画面を示す入力画面情報を前記端末装置に対して送信し、当該端末装置にて当該入力画面情報で示される入力画面を用いて前記不足属性情報の入力がなされた場合に、入力された前記不足属性情報を当該端末装置から取得するようにしてもよい。
【0016】
また、前記態様において、前記コンピュータが、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定工程により特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報以外の属性情報について、記憶されていることを示す記憶済み情報を前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する記憶済み情報送信工程をさらに実行するようにしてもよい。
【0017】
また、本発明の一の態様の属性情報管理方法は、各店舗側で用いられる複数の端末装置と、通信ネットワークを介して前記複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置とを用いて、前記属性情報の管理を行う属性情報管理方法において、前記属性情報管理装置が、利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する第1属性情報記憶工程と、各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶工程と、記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定工程と、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定工程により特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、記憶されている属性情報の中から抽出する属性情報抽出工程と、前記属性情報抽出工程により抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信工程とを実行し、前記端末装置が、前記属性情報管理装置から送信された属性情報を受信した場合、受信した属性情報を記憶する第2属性情報記憶工程を実行することを特徴とする。
【0018】
前記態様において、前記属性情報管理装置が、一の店舗から、記憶されている属性情報の変更要求を受けた場合、当該変更要求に基づいて、当該属性情報を変更する属性情報変更工程と、前記属性情報変更工程により変更された属性情報である変更属性情報を、他の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する変更属性情報送信工程とを更に実行し、前記端末装置が、前記属性情報管理装置から送信された変更属性情報を受信した場合、記憶されている属性情報を受信した変更属性情報に置き換える属性情報更新工程を更に実行するようにしてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る属性情報管理装置、属性情報管理システム及び属性情報管理方法によれば、各店舗で必要となる属性情報のみを当該店舗に対して提供することになるため、属性情報の漏洩を防止しつつ、属性情報の活用を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理システムの構成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置の構成を示すブロック図。
【図3】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置に設けられている属性情報データベースのレイアウトの一例を示す図。
【図4】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置に設けられている店舗情報データベースのレイアウトの一例を示す図。
【図5】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置に設けられている店舗ユーザ情報データベースのレイアウトの一例を示す図。
【図6】本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置に設けられている属性パターンテーブルの一例を示す図。
【図7】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される店舗登録処理の手順を示すフローチャート。
【図8】利用者が利用者端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャート。
【図9】利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャート。
【図10】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムを構成する店舗端末装置の表示装置上に表示される登録申込入力画面の一例を示す図。
【図11】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性照会処理の手順を示すフローチャート。
【図12】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムを構成する店舗端末装置の表示装置上に表示される照会結果画面の一例を示す図。
【図13】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用店舗追加処理の手順を示すフローチャート。
【図14】利用者が利用者端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャート。
【図15】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムを構成する利用者端末装置の表示装置上に表示される属性入力画面の一例を示す図。
【図16】利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャート。
【図17】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムを構成する店舗端末装置の表示装置上に表示される属性入力画面の一例を示す図。
【図18】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行されるDM発送先特定処理の手順を示すフローチャート。
【図19】本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される年齢認証処理の手順を示すフローチャート。
【図20】利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャート。
【図21】本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される属性照会処理の手順を示すフローチャート。
【図22】利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に示す各実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための方法及び装置を例示するものであって、本発明の技術的思想は下記のものに限定されるわけではない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において種々の変更を加えることができる。
【0022】
(実施の形態1)
[属性情報管理システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理システムの構成を示すブロック図である。図1に示すとおり、本実施の形態の属性情報管理システムは、店舗の利用者の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置1と、各利用者側に設けられている複数の利用者端末装置2,2,…と、各店舗側に設けられている複数の店舗端末装置3,3,…とを備えている。利用者端末装置2,2,…としては、例えばパーソナルコンピュータ、携帯型電話機及びPDA(Personal Digital Assistant)等の通信機能を有する装置が用いられる。これらの属性情報管理装置1、利用者端末装置2,2,…及び店舗端末装置3,3,…は、インターネット等の通信ネットワークNTWを介して通信可能に接続されている。
【0023】
[属性情報管理装置の構成]
以下、上述した属性情報管理装置1の詳細な構成について説明する。
図2は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置1の構成を示すブロック図である。図2に示すとおり、コンピュータ(属性情報管理装置)1は、CPU10、ROM11、RAM12、ハードディスク13、及び通信インタフェース(I/F)14を備えており、これらのCPU10、ROM11、RAM12、及び通信I/F14は、バス15によって接続されている。
【0024】
CPU10は、RAM12にロードされた各種のコンピュータプログラムを実行する。これにより、コンピュータ1が本実施の形態の属性情報管理装置1として機能することになる。
【0025】
ROM11は、マスクROM、PROM、EPROM(Erasable PROM)、又はEEPROM(Electrically Erasable PROM)等によって構成されており、CPU10にて実行されるコンピュータプログラム及びその実行の際に用いられるデータ等が記憶されている。
【0026】
RAM12は、SRAM又はDRAMなどによって構成されている。このRAM12は、ハードディスク13に記憶されている各種のコンピュータプログラムの読み出し等に用いられる。また、CPU10が各種のコンピュータプログラムを実行するときに、CPU10の作業領域としても利用される。
【0027】
ハードディスク13には、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU10に実行させるための各種のコンピュータプログラム及び当該コンピュータプログラムの実行に用いられるデータ等が予めインストールされている。また、このハードディスク13には、各利用者の属性情報が格納される属性情報データベース(DB)13Aと、各店舗に関する店舗情報が格納される店舗情報データベース(DB)13Bと、各利用者及び当該利用者が利用する店舗に関する店舗ユーザ情報が格納される店舗ユーザ情報データベース(DB)13Cとが設けられている。また、利用者の複数の属性のうち各店舗にて必要となる属性の組み合わせを示す属性パターンが定義されている属性パターンテーブルTが、ハードディスク13に格納されている。これらの各データベース及びテーブルの詳細については後述する。
【0028】
さらに、ハードディスク13には、例えば米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのマルチタスクオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、各種のコンピュータプログラムが当該オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
【0029】
通信I/F14は、通信ネットワークNTWを介して属性情報管理装置1が外部の装置と通信するためのインタフェース装置である。属性情報管理装置1は、この通信I/F14を介して、利用者端末装置2,2,…及び店舗端末装置3,3,…との間で各種のデータの送受信を行う。
【0030】
以下、ハードディスク13に設けられている各データベース及びテーブルの詳細について説明する。
(A)属性情報DB13A
図3は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置1に設けられている属性情報DB13Aのレイアウトの一例を示す図である。図3に示すように、属性情報DB13Aは、利用者を識別するための利用者IDが格納される利用者IDフィールド101、利用者の氏名が格納される氏名フィールド102、利用者の生年月日が格納される生年月日フィールド103、利用者の電話番号が格納される電話番号フィールド104、利用者の性別が格納される性別フィールド105、利用者の電子メールアドレスが格納されるメールフィールド106、利用者の住所が格納される住所フィールド107、利用者によって設定されたパスワードが格納される利用者PWフィールド108、利用者の勤務先又は所属する学校等が格納される勤務先・学校フィールド109、利用者が所有する自動車の車種が格納される車種フィールド110、利用者の趣味が格納される趣味フィールド111、利用者の身長が格納される身長フィールド112、及び利用者の年収が格納される年収フィールド113を有している。後述するように、属性情報管理装置1は、上記の属性情報を利用者端末装置2又は店舗端末装置3…から受信し、属性情報DB13Aに登録する。
【0031】
(B)店舗情報DB13B
図4は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置1に設けられている店舗情報DB13Bのレイアウトの一例を示す図である。図4に示すように、店舗情報DB13Bは、店舗を識別するための店舗IDが格納される店舗IDフィールド201、及び属性パターンテーブルTで定義されている複数の属性パターンのうちの一つの属性パターンを示す情報が格納される属性パターンフィールド202を有している。後述するように、属性情報管理装置1は、上記の店舗情報を店舗端末装置3から受信し、店舗情報DB13Bに登録する。
【0032】
(C)店舗ユーザ情報DB13C
図5は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置1に設けられている店舗ユーザ情報DB13Cのレイアウトの一例を示す図である。図5に示すように、店舗ユーザ情報DB13Cは、利用者の利用者IDが格納される利用者IDフィールド301、当該利用者が利用する店舗の店舗IDが格納される店舗IDフィールド302、及び当該利用者に対するダイレクトメールの要否を示すDM要否情報が格納されるDM要否フィールド303を有している。上記の店舗ユーザ情報は、後述するように、各利用者が利用店舗を追加する都度等のタイミングで属性情報管理装置1によって生成され、店舗ユーザ情報DB13Cに登録される。
【0033】
(D)属性パターンテーブルT
図6は、本発明の実施の形態1に係る属性情報管理装置1に設けられている属性パターンテーブルTの一例を示す図である。図6に示すように、属性パターンテーブルTでは、各属性パターンに含まれている利用者の属性の組み合わせが定義されている。例えば“パターン1”には、利用者ID、氏名、生年月日、電話番号及び住所が含まれ、また、“パターン2”には、利用者ID、氏名、生年月日及び電話番号が含まれている。なお、図6に示されている利用者の属性の組み合わせは例示であり、その他の様々な組み合わせが想定されることは言うまでもない。
【0034】
[属性情報管理システムの動作]
次に、上述したように構成された実施の形態1の属性情報管理システムの動作について、フローチャート等を参照しながら説明する。なお、本実施の形態の属性情報管理システムにて実行される主な処理には、(1)本属性情報管理システムに対して店舗登録を行うための店舗登録処理、(2)同じく利用者登録を行うための利用者登録処理、(3)利用者の属性の照会を行うための属性照会処理、(4)本属性情報管理システムに対して利用者が利用する店舗を追加登録するための利用店舗追加処理、(5)利用者の属性情報を変更するための属性変更処理、(6)ダイレクトメールの発送先を特定するためのDM発送先特定処理、(7)利用者の年齢認証を行うための年齢認証処理等がある。以下では、これらの各処理の詳細について説明する。
【0035】
(1)店舗登録処理
図7は、本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される店舗登録処理の手順を示すフローチャートである。
属性情報管理システムへの登録を希望する店舗は、当該店舗の名称及び連絡先等とともに、当該店舗が属する業種(例えば、飲食店、衣料品販売店、レンタルショップ、フィットネスクラブ等)を示す情報を含む登録申込情報を、店舗端末装置3に対して入力する。
【0036】
店舗端末装置3は、図7に示すとおり、店舗から登録申込情報の入力を受け付けた場合(S101)、その登録申込情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S102)。
【0037】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された登録申込情報を受信した場合(S111)、その登録申込情報を入力した店舗に係る店舗情報を店舗情報DB13Bに登録する(S112)。この場合、属性情報管理装置1は、当該店舗を識別するための店舗IDを採番した上で当該店舗に対して適用される属性パターンを特定し、その店舗ID及び属性パターンを示す情報を店舗情報として店舗情報DB13Bに登録する。ここで、属性パターンは、登録申込情報に示されている当該店舗の業種によって特定される。具体的には、例えば、各業種と各属性パターンとが対応付けられたテーブルを予め用意しておき、属性情報管理装置1がそのテーブルを参照することにより、登録される店舗に適用される属性パターンを特定する。なお、このテーブルは、利用者の複数の属性のうち当該業種において必要となると考えられる属性に基づいて定められる。具体的には、例えばレンタルショップの場合では延滞時にレンタル品の返却督促をするために利用者の住所及び電話番号が必要となるため、レンタルショップに対しては住所及び電話番号を含む属性パターンが対応付けられ、またフィットネスクラブの場合では会員に更衣室を提供するために会員の性別を知る必要があるため、フィットネスクラブに対しては性別を含む属性パターンが対応付けられる。
【0038】
上述したとおり、本実施の形態では属性情報管理装置1により各店舗に対して適用される属性パターンが自動的に特定されているが、店舗側においてどのような属性を把握する必要があるかを判断し、その判断結果を示す情報を登録申込情報とともに送信することにより属性情報管理装置1に必要となる属性を知らせ、当該情報に基づいて属性情報管理装置1が店舗情報における属性パターンを特定するようにしてもよい。その他にも、属性情報管理システムの運営者が登録される店舗に必要となる属性を判断し、その判断に基づいて属性情報管理装置1が店舗情報における属性パターンを特定するようにしてもよい。
【0039】
次に、属性情報管理装置1は、店舗登録が完了したことを示す店舗IDを含む登録完了情報を店舗端末装置3に対して送信する(S113)。そして、店舗端末装置3が、属性情報管理装置1から送信された登録完了情報を受信し(S103)、店舗登録処理が終了する。この場合、店舗端末装置3の記憶部に店舗IDが登録されることになる。
【0040】
以上の店舗登録処理により、属性情報管理システムに登録される各店舗の店舗情報が店舗情報DB13Bに蓄積される。この店舗情報における属性パターンに応じて、各登録店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせが特定されることになる。
【0041】
(2)利用者登録処理
属性情報管理システムへの登録を希望する利用者は、利用者端末装置2及び店舗端末装置3の何れかを用いて利用者登録を行う。以下、前者を用いる場合と後者を用いる場合とに分けて、利用者登録処理について説明する。
【0042】
(2−1)利用者登録処理(自宅)
図8は、利用者が利用者端末装置2を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャートである。
【0043】
利用者は、例えば自宅等に設けられている利用者端末装置2に対して、少なくとも氏名を含む属性情報が示された登録申込情報を入力する。利用者端末装置2は、図8に示すとおり、利用者から登録申込情報の入力を受け付けた場合(S121)、その登録申込情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S122)。
【0044】
属性情報管理装置1は、利用者端末装置2から送信された登録申込情報を受信した場合(S131)、その登録申込情報に係る利用者の利用者IDを採番し、その利用者IDと当該登録申込情報で示されている属性情報とを属性情報DB13Aに登録する(S132)。
【0045】
次に、属性情報管理装置1は、利用者登録が完了したことを示す登録完了情報を利用者端末装置2に対して送信する(S133)。そして、利用者端末装置2が、属性情報管理装置1から送信された登録完了情報を受信し(S123)、利用者登録処理が終了する。
【0046】
以上の利用者登録処理により、属性情報管理システムに登録される各利用者の属性情報が属性情報DB13Aに蓄積される。なお、利用者登録が完了した後、属性情報管理システムの運営者は、登録した利用者に対して、利用者IDが付与された利用者カード(例えば、利用者IDが記憶されたICカード・磁気カード等)を発行する。後述するように、利用者は、各店舗においてサービスを受ける場合に、当該利用者カードを持参することになる。
【0047】
(2−2)利用者登録処理(店舗)
図9は、利用者が店舗端末装置3を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャートである。
【0048】
利用者は、利用することを希望する店舗へ出向き、その店舗に設けられている店舗端末装置3に対して登録申込情報を入力する。ここでは、当該店舗が既に属性情報管理システムに登録されており、その店舗端末装置3が属性情報管理装置1から登録申込情報の入力画面(以下、「登録申込入力画面」という)を示す登録申込入力画面情報を取得しているものとする。
【0049】
図10は、店舗端末装置3の表示装置上に表示される登録申込入力画面の一例を示す図である。図10に示すように、登録申込入力画面1001には、当該利用者により決定されたダイレクトメールの要否を示すDM要否情報を入力するための入力欄、並びに、利用者の属性である氏名、生年月日及び電話番号のそれぞれを入力するための入力欄が設けられている。ここで、この利用者の属性情報を入力するための入力欄は、当該店舗の店舗情報における属性パターンに応じて設けられる。すなわち、例えば図6に示す属性パターンテーブルTにおける“パターン2”が当該店舗に適用される場合、このパターン2には、利用者IDの他、氏名、生年月日及び電話番号が含まれているため、図10に示すように、これらの氏名、生年月日及び電話番号のそれぞれを入力するための入力欄が登録申込入力画面1001に設けられることになる。
【0050】
店舗端末装置3は、図9に示すとおり、登録申込入力画面1001を介して、利用者から登録申込情報の入力を受け付けた場合(S141)、その登録申込情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S142)。
【0051】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された登録申込情報を受信した場合(S151)、その登録申込情報に係る利用者の利用者IDを採番し、その利用者IDと当該登録申込情報に含まれている利用者の属性情報とを属性情報DB13Aに登録する(S152)。次に、属性情報管理装置1は、当該利用者ID、当該店舗端末装置3を設置している店舗の店舗ID、及び登録申込情報に含まれているDM要否情報で構成される店舗ユーザ情報を、店舗ユーザ情報DB13Cに登録する(S153)。
【0052】
次に、属性情報管理装置1は、利用者登録が完了したことを示す登録完了情報を店舗端末装置3に対して送信する(S154)。そして、店舗端末装置3が、属性情報管理装置1から送信された登録完了情報を受信し(S143)、利用者登録処理が終了する。
【0053】
以上の利用者登録処理により、属性情報管理システムに登録される各利用者の属性情報が属性情報DB13Aに蓄積されるとともに、利用者と店舗とを紐付ける店舗ユーザ情報が店舗ユーザ情報DB13Cに蓄積される。この場合では、利用者登録が完了した後に、属性情報管理システムの運営者が利用者カードを発行してもよく、登録完了情報に基づいて店舗にて利用者カードを発行してもよい。
【0054】
(3)属性照会処理
図11は、本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性照会処理の手順を示すフローチャートである。
【0055】
利用者は、所望のサービスを受けるために店舗へ出向き、その店舗に設けられている店舗端末装置3に対して、利用者IDを入力する。この利用者IDの入力は、利用者カードに付与されている利用者IDを店舗端末装置3に読み取らせることにより行ってもよい。店舗端末装置3は、図11に示すとおり、利用者から利用者IDの入力を受け付けた場合(S161)、その利用者ID及び店舗端末装置3に登録されている店舗IDを含む属性照会要求情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S162)。
【0056】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された属性照会要求情報を受信した場合(S171)、その属性照会要求情報に含まれている店舗IDを用いて店舗情報DB13Bを検索することにより当該店舗に適用される属性パターンを特定する(S172)。
【0057】
次に、属性情報管理装置1は、受信した属性照会要求情報に含まれている利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索することにより当該利用者の属性情報を抽出する(S173)。
【0058】
次に、属性情報管理装置1は、ステップS173にて抽出した属性情報のうち、ステップS172にて特定した属性パターンに含まれる属性の属性情報についてはその内容が表示され、当該属性パターンに含まれていない属性の属性情報についてはその内容は表示されずに登録されていることを示す情報が表示される照会結果画面を示す照会結果画面情報を生成し(S174)、その照会結果画面情報を店舗端末装置3に対して送信する(S175)。
【0059】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された照会結果画面情報を受信した場合(S163)、その照会結果画面情報で示される照会結果画面を表示装置上に表示する(S164)。
【0060】
図12は、店舗端末装置3の表示装置上に表示される照会結果画面の一例を示す図である。図12に示すように、照会結果画面1002には、店舗に出向いている利用者の属性情報が表示されている。ここで、属性情報管理装置1に登録されている属性情報のうち、当該店舗において必要となる属性情報についてはその内容が表示されており(図12に示す例では氏名、生年月日、電話番号、電子メールアドレス、及び住所)、他方、当該店舗において必要ではない属性情報についてはその内容が表示されずに登録されていることを示す情報(図12に示す例では「性別」及び「利用者PW」における“********”)が表示されている。このような表示とすることにより、店舗としては必要な属性情報を取得することができる一方で、利用者としてはどの属性を示す属性情報が登録されているのかについて、その内容を店舗側に知られることなく確認することが可能になる。
【0061】
(4)利用店舗追加処理
図13は、本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される利用店舗追加処理の手順を示すフローチャートである。
【0062】
利用者は、新たに利用することを希望する店舗へ出向き、その店舗に設けられている店舗端末装置3に対して、利用者ID及びDM要否情報を入力する。この利用者IDの入力は、利用者カードに記憶されている利用者IDを店舗端末装置3に読み取らせることにより行ってもよい。店舗端末装置3は、図13に示すとおり、利用者によって入力された利用者ID及びDM要否情報、並びに店舗端末装置3に登録されている店舗IDを含む追加申込情報の入力を受け付けた場合(S181)、その追加申込情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S182)。
【0063】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された追加申込情報を受信した場合(S191)、その追加申込情報に含まれている店舗IDを用いて店舗情報DB13Bを検索することにより当該店舗に適用される属性パターンを特定する(S192)。
【0064】
次に、属性情報管理装置1は、受信した追加申込情報に含まれている利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索することにより当該利用者の属性情報を抽出し、その抽出した属性情報の中に、ステップS192にて特定した属性パターンに含まれているすべての属性についての属性情報があるか否か、すなわち不足している属性情報があるか否かを判定する(S193)。ここで、不足している属性情報はないと判定した場合(S193でNO)、すなわち、ステップS192で特定した属性情報はすべて属性情報DB13Aに記憶されていると判定した場合、属性情報管理装置1は、追加申込情報に含まれている利用者ID、店舗ID及びDM要否情報で構成される店舗ユーザ情報を店舗ユーザ情報DB13Cに登録する(S194)。
【0065】
ステップS194の後、属性情報管理装置1は、店舗の追加登録が完了したことを示す追加完了情報を店舗端末装置3に対して送信する(S195)。そして、店舗端末装置3が、属性情報管理装置1から送信された追加完了情報を受信し(S183)、利用店舗追加処理が終了する。
【0066】
他方、ステップS193において不足している属性情報があると判定した場合(S193でYES)、すなわち、ステップS192で特定した属性パターンに含まれる属性のうち少なくとも一部の属性を示す属性情報が属性情報DB13Aに記憶されていないと判定した場合、属性情報管理装置1は、その不足している属性情報を示す属性不足情報を店舗端末装置3に対して送信する(S196)。
【0067】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された属性不足情報を受信した場合(S184)、その属性不足情報で示されている属性を示す属性情報の入力を行うための入力画面を表示装置上に表示し、当該属性を示す属性情報の入力を利用者から受け付ける(S185)。そして、店舗端末装置3は、入力を受け付けた属性情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S186)。
【0068】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された属性情報を受信した場合(S197)、その属性情報を属性情報DB13Aに登録し(S198)、さらに、上述したステップS194と同様にして店舗ユーザ情報を店舗ユーザ情報DB13Cに登録する(S199)。
【0069】
ステップS199の後、属性情報管理装置1は、店舗の追加登録が完了したことを示す追加完了情報を店舗端末装置3に対して送信し(S200)、その追加完了情報を店舗端末装置3が受信して(S183)、利用店舗追加処理が終了する。
【0070】
上記の利用店舗追加処理により、追加される店舗にて必要となる属性情報のうち、まだ属性情報DB13Aに登録されていない属性情報がある場合、その不足している属性情報を追加登録することができる。そのため、当該利用者は、追加された店舗にてスムースにサービスを受けることが可能になる。
【0071】
(5)属性変更処理
属性情報管理システムに登録されている属性に変更があった場合、利用者は、利用者端末装置2及び店舗端末装置3の何れかを用いてその属性の変更を行う。以下、前者を用いる場合と後者を用いる場合とに分けて、属性変更処理について説明する。
【0072】
(5−1)属性変更処理(自宅)
図14は、利用者が利用者端末装置2を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0073】
利用者は、例えば自宅等に設けられている利用者端末装置2に対して、属性情報の変更要求を示す属性変更要求情報を入力する。なお、この属性変更要求情報には、利用者IDが含まれている。利用者端末装置2は、図14に示すとおり、利用者から属性変更要求情報の入力を受け付けた場合(S201)、その属性変更要求情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S202)。
【0074】
属性情報管理装置1は、利用者端末装置2から送信された属性変更要求情報を受信した場合(S211)、その属性変更要求情報に含まれている利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索し、検索された当該利用者の属性情報についてはその内容が表示され、それ以外の属性情報については空欄となっている属性入力画面を示す属性入力画面情報を生成し(S212)、その生成した属性入力画面情報を利用者端末装置2に対して送信する(S213)。
【0075】
利用者端末装置2は、属性情報管理装置1から送信された属性入力画面情報を受信した場合(S203)、その属性入力画面情報で示される属性入力画面を表示装置上に表示する(S204)。
【0076】
図15は、利用者端末装置2の表示装置上に表示される属性入力画面の一例を示す図である。図15に示すように、属性入力画面1003には、属性情報DB13Aの各フィールドに対応する入力欄が設けられており、そのうち、既に登録されている属性についてはその登録されている属性情報が表示され、登録されていない属性については空欄となっている。また、「利用者PW」については、その内容は表示されず、登録されていることを示す情報が表示されている。さらに、属性入力画面1003には、変更後の属性情報の登録を行うための登録ボタン1003A及び当該登録をキャンセルするためのキャンセルボタン1003Bが設けられている。利用者は、利用者端末装置2を用いて、属性入力画面1003に対して変更する必要がある属性の入力欄に対して変更後の属性情報を入力し、その後登録ボタン1003Aを押下する。なお、この場合に、登録済の属性情報の変更のみではなく、未登録の属性情報の新規登録を行うようにしてもよい。
【0077】
利用者端末装置2は、図14に示すとおり、属性入力画面1003を介して、利用者から変更後の属性情報の入力を受け付けた場合(S205)、その属性情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S206)。
【0078】
属性情報管理装置1は、利用者端末装置2から送信された属性情報を受信した場合(S214)、変更前の属性情報を当該受信した属性情報に置き換えることにより属性情報DB13Aを更新し(S215)、属性変更処理を終了する。
【0079】
(5−2)属性変更処理(店舗)
図16は、利用者が店舗端末装置3を用いる場合における本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャートである。
【0080】
利用者は、利用することを希望する店舗へ出向き、利用者IDを入力する。店舗端末装置3は、図16に示すとおり、利用者から利用者IDの入力を受け付けた場合(S221)、その利用者ID及び店舗端末装置3に登録されている店舗IDを含む属性変更要求情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S222)。
【0081】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された属性変更要求情報を受信した場合(S231)、その属性変更要求情報に含まれている店舗IDを用いて店舗情報DB13Bを検索し(S232)、当該店舗に適用される属性パターンを特定する(S233)。
【0082】
次に、属性情報管理装置1は、前記特定した利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索し、検索された当該利用者の属性情報のうち前記特定した属性パターンに含まれている属性を示す属性情報についてはその内容が表示される一方で、当該属性パターンに含まれていない属性を示す属性情報についてはその内容が表示されずに登録されていることを示す情報のみが表示され、さらに、検索された当該利用者の属性情報以外の属性情報については空欄となっている属性入力画面を示す属性入力画面情報を生成し(S234)、その属性入力画面情報を店舗端末装置3に対して送信する(S235)。
【0083】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された属性入力画面情報を受信した場合(S223)、その属性入力画面情報で示される属性入力画面を表示装置上に表示する(S224)。
【0084】
図17は、店舗端末装置3の表示装置上に表示される属性入力画面の一例を示す図である。図17に示すように、属性入力画面1004には、属性情報DB13Aの各フィールドに対応する入力欄が設けられている。ここで、既に登録されている属性のうち、当該店舗の属性パターンに含まれている属性についてはその登録されている属性情報が表示され、当該属性パターンに含まれていない属性については登録されていることを示す情報(図17では“********”)が表示されている。また、属性情報DB13Aに登録されていない属性については空欄となっている。このような表示とすることにより、利用者は、どの属性を示す属性情報が登録されているのかについて、その内容を店舗側に知られることなく確認することが可能になる。属性入力画面1004には、変更後の属性情報の登録を行うための登録ボタン1004A及び当該登録をキャンセルするためのキャンセルボタン1004Bが設けられている。利用者は、店舗端末装置3を用いて、属性入力画面1004に対して変更する必要がある属性の入力欄に対して変更後の属性情報を入力し、その後登録ボタン1004Aを押下する。
【0085】
店舗端末装置3は、図16に示すとおり、属性入力画面1004を介して、利用者から変更後の属性情報の入力を受け付けた場合(S225)、その属性情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S226)。
【0086】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された属性情報を受信した場合(S236)、変更前の属性情報を受信した属性情報に置き換えることにより属性情報DB13Aを更新し(S237)、属性変更処理を終了する。
【0087】
上記の属性変更処理により、店舗には不必要な属性についてその内容を知られることなく、安全に属性変更を行うことが可能になる。
【0088】
(6)DM発送先特定処理
本実施の形態の属性情報管理システムの場合、各店舗では、利用者の住所を把握していない場合がある。このように利用者の連絡先を把握していない店舗が当該利用者に対してダイレクトメールを送付することを希望する場合、下記のDM発送先特定処理を実行することにより、ダイレクトメールの送付を行うことができる。
【0089】
図18は、本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行されるDM発送先特定処理の手順を示すフローチャートである。店舗は、自己の店舗を利用店舗として登録している利用者に対してダイレクトメールを送付することを希望する場合であって、当該利用者の住所を把握していないとき、ダイレクトメールの発送依頼を示すDM発送依頼情報を店舗端末装置3に対して入力する。なお、このDM発送依頼情報には、当該店舗の店舗IDが含まれている。店舗端末装置3は、店舗からDM発送依頼情報の入力を受け付けた場合(S241)、そのDM発送依頼情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S242)。
【0090】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信されたDM発送依頼情報を受信した場合(S251)、そのDM発送依頼情報に含まれている店舗IDを用いて店舗ユーザ情報DB13Cを検索することにより当該店舗を利用する利用者の利用者IDを特定し、その利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索することによりDM発送先(当該利用者の氏名及び住所)を抽出する(S252)。
【0091】
次に、属性情報管理装置1は、ステップS252にて抽出したDM発送先の利用者IDを示すDM発送先情報を店舗端末装置3に対して送信する(S253)。このDM発送先情報を店舗端末装置3が受信し、DM発送先特定処理が終了する。
【0092】
その後、属性情報管理システムの運営者側において、ステップS252にて抽出したDM発送先に対してダイレクトメールの発送処理が行われる。このように、店舗側にはDM発送先の利用者IDのみを知らせており、DM発送先の連絡先等の属性は知らせていない。そのため、利用者の属性情報の漏洩を防止することが可能になる。
【0093】
なお、本実施の形態では、紙媒体で印刷されたダイレクトメールを利用者に対して郵送等することによりダイレクトメールの送付を行う場合について説明したが、例えば各利用者に対して電子メールにてダイレクトメールを送信するようにしてもよい。その場合、属性情報管理装置1は、上述した場合と同様にして利用者の電子メールアドレスを特定し、その電子メールアドレス宛にダイレクトメール(電子メール)を送信すればよい。
【0094】
(7)年齢認証処理
年齢認証が必要な店舗において各利用者の年齢を把握していない場合、下記の年齢認証処理を実行することにより、各利用者の年齢認証を行うことができる。
【0095】
図19は、本発明の実施の形態1の属性情報管理システムにて実行される年齢認証処理の手順を示すフローチャートである。店舗は、来店した利用者について年齢認証が必要な場合であって、当該利用者の年齢を把握していないとき、年齢認証の要求を示す年齢認証要求情報を店舗端末装置3に対して入力する。なお、この年齢認証要求情報には、当該利用者の利用者ID及び当該店舗にてサービスを受けることが可能な年齢が含まれている。店舗端末装置3は、店舗から年齢認証要求情報の入力を受け付けた場合(S261)、その年齢認証要求情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S262)。
【0096】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された年齢認証要求情報を受信した場合(S271)、その年齢認証要求情報に含まれている利用者IDを用いて属性情報DB13Aを検索することにより当該利用者の生年月日を特定する(S272)。
【0097】
次に、属性情報管理装置1は、ステップS272にて特定した生年月日により当該利用者の年齢を判定し、年齢認証要求情報に含まれているサービスを受けることが可能な年齢に当該利用者が達しているか否かを判定することにより年齢認証を行う(S273)。そして、属性情報管理装置1は、その年齢認証の結果を示す認証結果情報を店舗端末装置3に対して送信する(S274)。
【0098】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された認証結果情報を受信する(S263)。店舗は、店舗端末装置3が受信した認証結果情報を参照して年齢認証の結果を確認した上で、当該利用者に対するサービスの可否を決定する。
【0099】
上記の年齢認証処理により、店舗側に利用者の年齢を知られることなく、利用者の年齢認証を行うことが可能になる。そのため、利用者の年齢に関する属性情報が漏洩することを防止することができる。
【0100】
なお、上述した各処理おいては、利用者パスワードが適宜使用される。これにより、利用者になりすました第三者が当該利用者の属性を勝手に変更する等の不正を防止することが可能になる。
【0101】
(実施の形態2)
実施の形態1では、利用者の属性情報は属性情報管理装置にて一元管理されている。これに対し、実施の形態2では、利用者の属性情報が属性情報管理装置及び店舗端末装置により二元的に管理される。そのため、実施の形態2では、属性情報管理装置に設けられている属性情報データベースと同様のものが店舗端末装置にも設けられている。その他の構成については実施の形態1の場合と同様であるので、説明を省略する。以下、本実施の形態の属性情報管理装置システムの動作について、図1及び図2を適宜参照しながら説明する。
【0102】
[属性情報管理システムの動作]
実施の形態2においても、実施の形態1における各処理と同様の処理を実行するが、(2−2)店舗端末装置を用いて行われる利用者登録処理、及び(3)属性照会処理については、実施の形態1の場合と異なる処理を実行する。また、実施の形態2においては、利用者の属性変更が行われた場合に、実施の形態1では行われない(5−3)属性変更処理を実行する。以下、これらの各処理について説明する。
【0103】
(2−2)利用者登録処理(店舗)
図20は、利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される利用者登録処理の手順を示すフローチャートである。
【0104】
利用者は、利用することを希望する店舗へ出向き、その店舗に設けられている店舗端末装置3に対して登録申込情報を入力する。ここでは、当該店舗が既に属性情報管理システムに登録されており、その店舗端末装置3が属性情報管理装置1から登録申込入力画面を示す登録申込入力画面情報を取得しているものとする。なお、この登録申込入力画面は、図10に示すものと同様である。
【0105】
店舗端末装置3は、図20に示すとおり、登録申込入力画面を介して、利用者から登録申込情報の入力を受け付けた場合(S301)、その登録申込情報を属性情報管理装置1に対して送信する(S302)。
【0106】
属性情報管理装置1は、店舗端末装置3から送信された登録申込情報を受信した場合(S311)、実施の形態1の場合と同様にして利用者IDを採番し、その利用者IDと当該登録申込情報に含まれている利用者の属性情報とを属性情報DB13Aに登録し(S312)、さらに、当該利用者IDを含む店舗ユーザ情報を、店舗ユーザ情報DB13Cに登録する(S313)。
【0107】
次に、属性情報管理装置1は、当該店舗の店舗IDを用いて店舗情報DB13Bを検索することにより当該店舗に適用される属性パターンを特定し(S314)、その特定した属性パターンに含まれる属性を示す属性情報を属性情報DB13Aから抽出して店舗端末装置3に対して送信する(S315)。
【0108】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された属性情報を受信した場合(S303)、その受信した属性情報を当該利用者の利用者IDと対応付けて属性情報データベース(DB)に登録する(S304)。
【0109】
以上の利用者登録処理により、属性情報管理システムに登録される利用者の属性情報が属性情報DB13Aに登録される。また、このように属性情報DB13Aに登録された属性情報のうち、当該利用者の利用店舗にて必要となる属性情報については、当該店舗に設けられている店舗端末装置3の属性情報DBにも登録されることになる。
【0110】
(3)属性照会処理
上記の利用者登録処理(店舗)の結果、店舗端末装置3には各店舗にて必要となる利用者の属性情報が記憶されている。そのため、属性照会処理は、属性情報管理装置1に問い合わせることなく、店舗端末装置3単独で行うことができる。
【0111】
図21は、本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される属性照会処理の手順を示すフローチャートである。利用者は、所望のサービスを受けるために店舗へ出向き、その店舗に設けられている店舗端末装置3に対して、利用者IDを入力する。店舗端末装置3は、図21に示すとおり、利用者から利用者IDの入力を受け付けた場合(S321)、その利用者IDを用いて属性情報データベースを検索することにより当該利用者の属性情報を抽出する(S322)。
【0112】
最後に、店舗端末装置3は、ステップS322にて抽出した属性情報が表示された照会結果画面を表示装置上に表示する(S323)。このように、本実施の形態では、簡易な処理で利用者の属性照会を行うことができる。
【0113】
(5−3)属性変更処理
利用者が利用者端末装置2を用いて属性変更処理(上記(5−1))を行った場合、各店舗ではその属性変更について知ることができない。また、利用者が、ある店舗に設けられている店舗端末装置3を用いて属性変更処理(上記(5−2))を行った場合、その店舗以外の店舗ではその属性変更について知ることができない。そのため、以下の属性変更処理が必要となる。
【0114】
図22は、利用者が店舗端末装置を用いる場合における本発明の実施の形態2の属性情報管理システムにて実行される属性変更処理の手順を示すフローチャートである。上記(5−1)及び(5−2)の属性変更処理により特定の利用者について属性変更が行われた場合、属性情報管理装置1は、図22に示すとおり、その利用者の利用者IDを用いて店舗ユーザ情報DB13Cを検索し、当該利用者の利用店舗の店舗IDを特定する(S341)。
【0115】
次に、属性情報管理装置1は、ステップS341にて特定した店舗IDのうちの一の店舗IDを用いて店舗情報DB13Bを検索することにより当該店舗に適用される属性パターンを特定する(S342)。そして、属性情報管理装置1は、その特定した属性パターンに含まれる属性が今回の属性変更処理により変更されたか否かを判定し(S342)、変更されていないと判定した場合(S342でNO)は処理を終了する。他方、変更されたと判定した場合(S343でYES)、属性情報管理装置1はその変更された属性を示す属性情報を前記一の店舗IDの店舗端末装置3に対して送信する(S344)。
【0116】
店舗端末装置3は、属性情報管理装置1から送信された属性情報を受信した場合(S351)、属性情報データベースに登録されている変更前の属性情報を、当該受信した変更後の属性情報に置き換えることにより、属性情報DBを更新する(S352)。
【0117】
なお、上記のステップS342乃至S352は、ステップS341にて特定した店舗IDで識別されるすべての店舗について実行される。但し、(5−2)の属性変更処理が行われている場合は、当該属性変更処理に係る店舗の店舗端末装置3はその属性変更処理を実行するときに変更後の属性情報を属性情報DBに登録すればよいため、当該店舗については上記のステップS342乃至S352を実施しなくてもよい。
【0118】
上記の(5−3)の属性変更処理を実行することにより、各店舗にて利用者の最新の属性情報を把握することが可能になる。
【0119】
(その他の実施の形態)
特定の店舗についての利用を停止する場合、利用者は、利用者端末2を用いて登録店舗の削除要求を属性情報管理装置1に対して行うようにしてもよい。この場合、属性情報管理装置1が、当該削除要求に係る店舗ユーザ情報を店舗ユーザ情報DB13Cから削除することにより、登録店舗の削除が完了する。また、利用者が利用者カードを紛失した場合に、その利用者からの要求を受けた属性情報管理装置1が当該利用者に係る店舗ユーザ情報をすべて店舗ユーザ情報DB13Cから削除することにより、すべての店舗についての利用を停止するようにしてもよい。
【0120】
また、利用者及びその利用者と同居する家族で共通する属性(例えば、住所及び電話番号等)が当該利用者からの要求により変更となった場合、その家族の属性についても連動して変更するようにしてもよい。これを実現するために、利用者の属性情報として、同居する家族の有無及びその家族の利用者ID等の情報を属性情報DB13Aに登録するようにしてもよい。
【0121】
上記の各実施の形態では店舗のみが本属性情報管理システムの利用主体となっているが、利用者が勤務する会社及び利用者が住民登録している自治体等が利用主体となってもよい。これにより、例えば、本属性情報管理システムに対して住所変更等を行うことによって、会社及び自治体に対してもその住所変更を知らせること等が可能になる。
【0122】
上述したとおり、実施の形態1では属性情報を一元管理しており、実施の形態2では二元管理しているが、これらの一元管理及び二元管理を併存させることも可能である。その場合、属性情報の自己管理を行うことができるか否か等の基準により各店舗が何れかの管理方法を選択する等の運用が想定される。
【0123】
また、属性情報管理装置1が、ダミー利用者の属性としての電子メールアドレスを登録店舗毎に用意し、その電子メールアドレスを当該各店舗の店舗端末装置3に対して送信することにより各店舗にダミー利用者の電子メールアドレスを割り当てるようにしてもよい。この場合において、その電子メールアドレスに対して意図しない送信先から電子メールが送信されてきた場合、当該電子メールアドレスが割り当てられた店舗において情報漏洩がなされたと判定することができる。その場合、その店舗については本属性情報管理システムの利用を禁止する等の措置をとることになる。
【0124】
また、属性情報管理装置1が、属性追加及び属性変更がなされた日時を属性情報とともに記憶するようにしてもよい。この日時を利用者に対して提供することにより、利用者が属性情報の追加・変更の履歴を確認すること等が可能になる。
【0125】
さらに、属性情報管理装置1が、各利用者に対して、当該利用者のどの属性情報がどの店舗に提供されているのかを示す情報を提供するようにしてもよい。これにより、利用者は、自己の属性情報の利用状況を確認することができ、また、特定の店舗について情報漏洩の可能性があると判断した場合には当該店舗を利用店舗から削除するよう属性情報管理装置1に対して要求すること等が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0126】
本発明の属性情報管理装置、属性情報管理システム、及び属性情報管理方法は、会員制度を設けている店舗の利用者の属性情報を管理する属性情報管理装置、属性情報管理システム、及び属性情報管理方法等として有用である。
【符号の説明】
【0127】
1 属性情報管理装置
10 CPU
11 ROM
12 RAM
13 ハードディスク
13A 属性情報データベース
13B 店舗情報データベース
13C 店舗ユーザ情報データベース
14 通信インタフェース
15 バス
2 利用者端末装置
3 店舗端末装置
1001 登録申込入力画面
1002 照会結果画面
1003,1004 属性入力画面
NTW 通信ネットワーク
T 属性パターンテーブル



【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置において、
利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する属性情報記憶部と、
各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶部と、
前記属性パターン情報記憶部に記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定手段と、
前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出手段と、
前記属性情報抽出手段によって抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信手段と
を備えることを特徴とする、属性情報管理装置。
【請求項2】
前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報の中に、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性のうちの少なくとも一部の属性を示す属性情報が含まれていない場合、当該含まれていない属性情報である不足属性情報を取得する不足属性情報取得手段を更に備える、請求項1に記載の属性情報管理装置。
【請求項3】
前記不足属性情報取得手段が、
前記不足属性情報を入力するための入力画面を示す入力画面情報を前記端末装置に対して送信し、当該端末装置にて当該入力画面情報で示される入力画面を用いて前記不足属性情報の入力がなされた場合に、入力された前記不足属性情報を当該端末装置から取得するように構成されている、請求項2に記載の属性情報管理装置。
【請求項4】
前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報以外の属性情報について、前記属性情報記憶部に記憶されていることを示す記憶済み情報を前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する記憶済み情報送信手段をさらに備える、請求項1乃至3の何れかに記載の属性情報管理装置。
【請求項5】
各店舗側で用いられる複数の端末装置と、通信ネットワークを介して前記複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置とを備える属性情報管理システムにおいて、
前記属性情報管理装置が、
利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する第1属性情報記憶部と、
各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶部と、
前記属性パターン情報記憶部に記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定手段と、
前記属性情報記憶部に記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出手段と、
前記属性情報抽出手段によって抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信手段と
を備え、
前記端末装置が、
前記属性情報管理装置から送信された属性情報を受信した場合、受信した属性情報を記憶する第2属性情報記憶部
を備えることを特徴とする、属性情報管理システム。
【請求項6】
前記属性情報管理装置が、
一の店舗から、前記第1属性情報記憶部に記憶されている属性情報の変更要求を受けた場合、当該変更要求に基づいて、当該属性情報を変更する属性情報変更手段と、
前記属性情報変更手段により変更された属性情報である変更属性情報を、他の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する変更属性情報送信手段と
を更に備え、
前記端末装置が、
前記属性情報管理装置から送信された変更属性情報を受信した場合、受信した変更属性情報を用いて前記第2属性情報記憶部を更新する属性情報更新手段
を更に備える、請求項5に記載の属性情報管理システム。
【請求項7】
通信ネットワークを介して複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理するコンピュータが、
利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する属性情報記憶工程と、
各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶工程と、
記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定工程と、
記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、前記属性情報記憶部から抽出する属性情報抽出工程と、
前記属性情報抽出工程により抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信工程と
を実行する、属性情報管理方法。
【請求項8】
前記コンピュータが、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報の中に、前記属性組み合わせ特定手段によって特定された組み合わせに係る属性のうちの少なくとも一部の属性を示す属性情報が含まれていない場合、当該含まれていない属性情報である不足属性情報を取得する不足属性情報取得工程を更に実行する、請求項7に記載の属性情報管理方法。
【請求項9】
前記不足属性情報取得工程において、前記コンピュータが、前記不足属性情報を入力するための入力画面を示す入力画面情報を前記端末装置に対して送信し、当該端末装置にて当該入力画面情報で示される入力画面を用いて前記不足属性情報の入力がなされた場合に、入力された前記不足属性情報を当該端末装置から取得する、請求項8に記載の属性情報管理方法。
【請求項10】
前記コンピュータが、記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定工程により特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報以外の属性情報について、記憶されていることを示す記憶済み情報を前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する記憶済み情報送信工程をさらに実行する、請求項7乃至9の何れかに記載の属性情報管理方法。
【請求項11】
各店舗側で用いられる複数の端末装置と、通信ネットワークを介して前記複数の端末装置と通信可能に接続され、店舗の利用者の複数の属性を示す属性情報を管理する属性情報管理装置とを用いて、前記属性情報の管理を行う属性情報管理方法において、
前記属性情報管理装置が、
利用者から取得した当該利用者の属性情報を記憶する第1属性情報記憶工程と、
各店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを示す属性パターン情報を記憶する属性パターン情報記憶工程と、
記憶されている属性パターン情報に基づいて、一の店舗にて必要となる利用者の属性の組み合わせを特定する属性組み合わせ特定工程と、
記憶されている前記一の店舗を利用する利用者の属性情報のうち、前記属性組み合わせ特定工程により特定された組み合わせに係る属性を示す属性情報を、記憶されている属性情報の中から抽出する属性情報抽出工程と、
前記属性情報抽出工程により抽出された属性情報を、前記一の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する属性情報送信工程と
を実行し、
前記端末装置が、
前記属性情報管理装置から送信された属性情報を受信した場合、受信した属性情報を記憶する第2属性情報記憶工程
を実行することを特徴とする、属性情報管理方法。
【請求項12】
前記属性情報管理装置が、
一の店舗から、記憶されている属性情報の変更要求を受けた場合、当該変更要求に基づいて、当該属性情報を変更する属性情報変更工程と、
前記属性情報変更工程により変更された属性情報である変更属性情報を、他の店舗側で用いられる端末装置に対して送信する変更属性情報送信工程と
を更に実行し、
前記端末装置が、
前記属性情報管理装置から送信された変更属性情報を受信した場合、記憶されている属性情報を受信した変更属性情報に置き換える属性情報更新工程
を更に実行する、請求項11に記載の属性情報管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−155421(P2012−155421A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−12386(P2011−12386)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(302064762)株式会社日本総合研究所 (367)