説明

履物の装飾用取付具

【課題】公知の装飾用取付具の代替手段として、履物に使用する装飾用取付具を提供すること。
【解決手段】本発明は、靴の靴紐に連結されるように構成された装飾用取付具に関する。装飾用取付具は、本体部と該本体部に装着された1つまたはそれ以上のブラケットとを備え、1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に複数の靴紐部分が靴の鳩目と1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びるように構成されている。また、1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に、靴紐部分が本体部から外方向に伸び、かつ外方向に向かって相互に分かれるように配設されている。本発明は、さらに、履物と装飾用取付具との組み合わせ、また、履物に装飾を施すための装飾用取付具の使用法にも関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、靴等の履物に用いる装飾用取付具に係る。本発明は、特に、靴紐を介して靴に連結され、標章、文字、図形等を表示するように構成された装飾用取付具に関する。
【0002】
装飾用取付具は、先行技術において公知であり、標章は、商品販売において、また子供用としてよく見られるものである。
【背景技術】
【0003】
下掲の特許文献1は、靴紐を介して靴に取り付けられるように構成された靴装飾品を開示している。この靴装飾品は、文字列や図形のような視覚画像を表示できるフロントプレートを備える。特許文献1の図3に示されているように、フロントプレートの後ろにプレート42が設けられて、靴紐を通す通路52が形成されている。通路52を通る靴紐の部分が靴の左側の鳩目から靴の右側の鳩目まで伸びている。こうして、靴紐の各部分が鳩目の列と列の間の空間で交差する。
【0004】
特許文献1の靴装飾品の場合、視覚的に余り魅力的でないという欠点を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】米国特許第4597198号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、公知の装飾用取付具の代替手段として、履物に使用する装飾用取付具を提供することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、履物に使用する簡単かつ費用効率の良い装飾用取付具を提供することにある。
【0008】
本発明のさらに別の目的は、履物用の視覚的に魅力的な装飾用取付具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的の少なくとも1つを達成するための、本発明は、靴紐を介して靴に連結される装飾用取付具であって、本体部と、前記本体部に装着された1つまたはそれ以上のブラケットを備え、前記1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に複数の靴紐部分が靴の鳩目と前記1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びるように構成されている装飾用取付具を提供する。この装飾用取付具において、前記1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に複数の靴紐部分が本体部から外方向に伸び相互に分かれる(diverge)ように構成される。
【0010】
こうして靴紐部分は、装飾用取付具の本体部に、見る人の注意を引きその注意を集める魅力的な視覚的模様を形成する。
【0011】
靴紐部分は、線から成る視覚的模様を形成する。靴紐部分は、本体部によって形成される中心から分かれる(diverge)光線に例えることができる。各線は、装飾用取付具によって形成される中心から外向きに伸びる。靴紐には通常多少の張力がかかっているため、これらの線は、一般に直線となり、視覚的効果を高める。
【0012】
一般に、靴には、2列の鳩目または開口部が設けられている。2列の鳩目は、間隔を空けて配列され、列と列の間に空間が形成されている。通常の靴または履物においては、靴紐を鳩目に通して靴を縛る。本発明では、靴紐の通し方が異なり、装飾用取付具が靴紐を介して靴に連結されるようにする必要がある。靴紐の機能は、通常のものと変わりはない。
【0013】
使用時、靴紐は、左列の鳩目から装飾用取付具の少なくとも1つの開口部を通って伸びる。靴紐は、そこから靴の左列の次の鳩目に戻るように伸びる。前記次の鳩目から、靴紐は、再び装飾用取付具の開口部または次の開口部に戻り、さらに同じ列の次の鳩目に戻るように伸びる。
【0014】
適切な実施形態では、1つまたはそれ以上のブラケットが、使用時に靴紐部分が広がり模様を形成するように配設されている。この広がり模様が、魅力的な視覚効果を生む。
【0015】
適切な実施形態では、前記1つまたはそれ以上のブラケットが、2本以上の靴紐部分を収容するように構成配置されている。これによって、真の広がり模様が、生み出される。
【0016】
適切な実施形態では、前記1つまたはそれ以上のブラケットが、靴の左側の鳩目と該1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持すると共に、靴の右側の鳩目と該1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持するように構成されている。こうして、左側の靴紐部分と右側の靴紐部分を、形成することができる。左右両方の靴紐部分が、分かれる(diverge)。
【0017】
適切な実施形態では、1つまたはそれ以上のブラケットが、使用時に、各靴紐部分間の距離が本体部から遠ざかるに従って大きくなるように配設されている。特に、装飾用取付具が靴の左列の鳩目と右列の鳩目との間に配置されて靴紐で靴に縛り付けられる場合、鳩目と1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる靴紐部分が形成され、靴紐部分間の距離が本体部から遠ざかる方向に大きくなる。こうして、広がり模様が提供される。靴紐部分間の距離が大きくなるため、靴紐部分は、相互に分かれる(diverge)。
【0018】
別の実施形態では、前記1つまたはそれ以上のブラケットが、靴紐部分が放射状に伸びるように配設される。放射状の模様は、シンプルで魅力的な視覚的模様である。
【0019】
通常の場合、前記1つまたはそれ以上のブラケットは、靴紐が靴の1つの鳩目から該1つまたはそれ以上のブラケットを介して靴の別の鳩目まで伸びるように構成される。
【0020】
1つまたはそれ以上のブラケットが、1つまたはそれ以上の開口部を形成し、その開口部を通って靴紐が伸びるようにしてもよい。この実施形態によると、装飾用取付具をしっかりと靴に固定することが可能となる。
【0021】
本発明の別の実施形態では、少なくとも1つのブラケットが、複数の靴紐部分を収容し、前記複数の靴紐部分が同じブラケットからそれぞれ靴の異なる鳩目に伸びるように構成されている。靴紐部分をブラケットにより共有することで、ブラケットの総数が少なくなり、装飾用取付具の構成をより簡単なものにすることができる。
【0022】
装飾用取付具を平坦にすることにより、構造を簡単にし、費用効率の良い製造を可能にすることができる。
【0023】
一実施形態では、1つまたはそれ以上のブラケットが、実質的に本体部の外周部の周りに伸びる。1つまたはそれ以上のブラケットが、本体部の外縁部から一定距離のところを伸びるようにしてもよい。
【0024】
この構成では、靴紐部分が、本体部の外縁部付近で終わることになる。また、この構成によると装飾用取付具を平坦な構造とすることができる。
【0025】
一実施形態では、装飾用取付具がフロントプレートと、該フロントプレートに装着されたリングとを備える。リングは、ブラケットを簡単にしたものとすることができる。
【0026】
別の実施形態では、1つまたはそれ以上のブラケットが、使用時に実質的に外から見えないように本体部の後方に設けられる。この実施形態では、靴紐を1つまたはそれ以上のブラケットに巻き付けた箇所が外部から見えなくなり、靴紐部分の直線状の部分だけが見えるようになる。このことも、視覚的効果を高める。
【0027】
適切な実施形態では、使用時に、リング状のブラケットが、本体部の後方に装着される。リングを区分したものや鉤状のブラケットなど、他の種類のブラケットを本体部の後方に装着してもよい。
【0028】
適切な実施形態では、1つまたはそれ以上のブラケットをリングまたはリングの小区分が連なったものとしてものとして設け、このリングまたはリングの小区分を1つまたは複数の橋絡部を介して本体部に連結する。
【0029】
別の実施形態では、本体部が、実質的に円形の面部材を含む。円形形状によって、グラフィック画像または文字メッセージのための単純な表面が提供される。
【0030】
別の実施形態では、装飾用取付具が、左ブラケットと右ブラケットとを備え、前記左ブラケットは、靴の左側の鳩目に伸びる靴紐部分を支持し、前記右ブラケットは、靴の右側の鳩目に伸びる靴紐部分を支持するように構成される。この実施形態では、靴紐および靴と効率的に連結することが可能となる。靴着用者が左右のブラケットによって形成される開口部に靴紐を通して結ぶのは比較的簡単である。
【0031】
適切な実施形態では、本体部が、動物の形状と、文字の形状と、周知の物体の形状と、想像上の形状とからなる群から選択された装飾形状を備える。このような形状は、装飾用取付具の視覚効果を高めるものである。
【0032】
別の実施形態では、本体部が平坦な前向きの表面を備えており、前記表面に文字、画像等の視覚的アイテムが表示されている。
【0033】
別の実施形態では、装飾用取付具が、鉤状部材である複数のブラケットを備える。鉤状部材は、簡単である上、靴紐を介して靴に簡単に連結することを可能にする。
【0034】
一般に、1つまたはそれ以上のブラケットは、靴紐が各ブラケットを回って伸び、履物の左側の1つの鳩目からブラケットを介して靴の左側の別の鳩目まで伸び、また、履物の右側の1つの鳩目からブラケットを介して靴の右側の別の鳩目まで伸びるように構成される。
【0035】
本発明は、さらに、履物と請求項1に記載の装飾用取付具との組み合わせにも係る。装飾用取付具は、靴紐部分が外向きに相互に遠ざかっていく線から模様を形成するように履物に設けられており、装飾用取付具が前記視覚的模様の中心となる。
【0036】
本発明は、さらに、靴紐と請求項1に記載の装飾用取付具との組み合わせにも係る。靴紐は、装飾のデザインと調和するように特にデザインすることができる。例えば、靴紐の色を、装飾用の装飾用取付具の色と調和させてもよい。また別の方法で、靴紐を装飾用取付具に同調させることも可能である。
【0037】
本発明は、さらに、履物に装飾を施すための請求項1に記載の装飾用取付具の使用法にも係る。
【0038】
本発明の請求の範囲と利点については、以下の詳細な説明を読み添付図面と関連して考察することによって理解が深まり、より容易に理解されるであろう。なお、添付図面では類似の参照符号は同一または類似の機能を有する部分を示している。
【0039】
図面から本発明についてより明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1a】本発明による装飾用取付具を備えた靴を示す図である。
【図1b】本発明による装飾用取付具を備えた靴の一部を示す図である。
【図2a】本発明による装飾用取付具を示す等角図である。
【図2b】本発明による装飾用取付具の側面図である。
【図3a】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3b】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3c】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3d】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3e】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3f】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3g】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3h】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図3i】本発明による装飾用取付具のその他の各種実施形態を示す正面図である。
【図4】本発明による装飾用取付具の別の実施形態を示す正面図である。
【図5a】図4の実施形態の背面を示す等角図である。
【図5b】図4の実施形態の背面図である。
【図5c】図4の実施形態の側面図である。
【図5d】図4の実施形態の別の側面図である。
【図6a】本発明による装飾用取付具の別の各種実施態を備えた靴の正面図である。
【図6b】本発明による装飾用取付具の別の各種実施態を備えた靴の正面図である。
【図6c】本発明による装飾用取付具の別の各種実施態を備えた靴の正面図である。
【図6d】本発明による装飾用取付具の別の各種実施態を備えた靴の正面図である。
【図7】本発明の別の実施形態の正面図である。
【図8a】本発明の別の実施形態の背面図である。
【図8b】本発明の図8aの実施形態の等角図である。
【図8c】本発明の実施形態の側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
図1aと図1bを参照すると、靴20が本発明による装飾用取付具10と共に示されている。装飾用取付具10は、靴紐30を介して靴20に連結されている。靴20は、靴紐30用の鳩目12を備えている。鳩目12は、2つの列14、16に配列されており、靴20の左側フラップ部13Aと右側フラップ部13Bに設けられている。右列14が靴の右側に(歩く方向で見て)、左列16が靴の左側に設けられている。鳩目の各列14、16には、6つの鳩目12がそれぞれ含まれる。
【0042】
靴紐の一部が、各鳩目12と装飾用取付具10との間に延びている。これ以降、この靴紐の部分を、靴紐部分27と称する。靴紐部分27は、視覚的模様を形成する。本体部32が、その視覚的模様の中心部を形成する。この模様は、放射状の模様でもよい。その場合、靴紐部分27は外向きに、靴紐部分27と靴紐部分27の間の距離45が本体部32から遠ざかるに従って大きくなるように伸びる。靴紐30の装飾用取付具10の後ろに伸びる部分は隠れるため、外から見えなくなる。
【0043】
図1bは、靴紐部分27Aがブラケット22A、22bの上側とフラップ13A、13Bの上側を通ってそれぞれの鳩目12まで伸びる様子を示している。他の靴紐部分27Bはブラケット22a、22bの下側とフラップ13A、13Bの下側を通って鳩目12まで伸びている。靴紐部分27Aを、上側靴紐部分27Aと称し、靴紐部分27Bを、下側靴紐部分27Bと称する。下側靴紐部分は、ブラケット22a、22bと上側靴紐部分27Aとフラップ13とによって部分的に隠れる。靴紐30が幅広の場合、下側靴紐部分27Bは上側靴紐部分27Aによって隠れるため、外からは完全に、あるいは、ほぼ完全に見えなくなる。下側靴紐部分27Bが下側に位置することから、下側靴紐部分27Bを見えにくくする、あるいは見えないようにすることも可能である。
【0044】
図2aおよび図2bを参照すると、装飾用取付具10は、本体部32を含む。本体部32は、使用時に表を向く側である正面側18を有しており、その上に文字、図形、肖像画等の視覚画像が表示される。本体部32は、円形である。後述するように、本体部32は、その他の形状とすることもできる。
【0045】
装飾用取付具10は、2つのブラケット22a、22bを有しており、これらが2つの開口部28を画定している。ブラケット22a、22bは、橋絡部24を介して本体部32に連結されている。ブラケット22a、22bは、本体部32の外周33の周りに伸びている。ブラケット22a、20bは、環状形状または実質的に環状形状で形成されている。
【0046】
開口部28は、靴紐部分27が開口部28を通って靴20の鳩目から装飾用取付具まで伸び、また別の鳩目に戻るように構成されている。
【0047】
再び図1aおよび図1bを参照すると、装飾用取付具において、各靴紐部分27が靴紐のループ部分29を介して次の靴紐部分27の上を通っている。ループ部分29は、ブラケット22a、22bを回り開口部28を通って伸びている。ループ部分29は、湾曲している。ブラケット22a、22bは、複数のループ部分29を左側に、また複数のループ部分を右側に収容するように構成されている。ループ部分29は、上側靴紐部分27Aと下側靴紐部分27Bの遷移部を形成している。
【0048】
図2bに示されるように、装飾用取付具10は、正面側18と、背面側19と、側面26とを有している。装飾用取付具10は、厚さ36を有している。
【0049】
図3a〜図3iを参照すると、本発明のいくつかの変形例が示されている。図3aは、図2aおよび2bの形状を有し、本体部32の正面側18に文字が表示された実施形態を示している。
【0050】
図3bは、本体部32の正面側18に、グラフィック画像が表示された一変形例を示している。
【0051】
図3cは、ブラケット22a、22bは円形であるが、本体部32が菱形に形成された実施形態を示している。本体部32は、その他の形状でもよい。ブラケット22a、22bについても、他の形状としてよい。
【0052】
図3dは、橋絡部24を6つ有する実施形態を示している。
【0053】
図3eは、四角形状を有する装飾用取付具10の実施形態を示している。ブラケット22a、22bは、直線状で本体部32の左側と右側に沿って伸びている。
【0054】
図3fは、正方形形状を設けた実施形態を示している。ブラケット22a、22bは、実質的に直線状で、本体部32の左側38aと右側38bに沿って伸びている。
【0055】
図3gは、本発明の装飾用取付具10の星形形状を示している。本体部32とブラケット22a、22bの両方が、実質的に星形形状を形成している。
【0056】
図3hは、実質的に六角形形状の実施形態を示している。
【0057】
図3iは、ハート形を示しており、ここでは、本体部32とブラケット22a、22bの両方が、ハート形を有している。
【0058】
図4、図5a、図5b、図5c、図5dを参照すると、別の実施形態として、本体部32が、ブラケット22a、22bの正面側に設けられた実施形態が示されている。この場合、上から見たときに靴紐部分27が本体部32から突出しているように見えるため、視覚的効果が高まる。
【0059】
図5aでは、ブラケット22a、22bが、本体部32の背面側19から伸びる橋絡部24を介して本体部32に連結されている。ブラケット22a、22bは、本体部32から距離40のところを本体部32に対して共平面的に伸びている。ブラケット22a、22bが、半円形状に形成されているが、他の形状でもよい。
【0060】
図5bでは、ブラケット22a、22bが本体部32の外縁部38から距離42のところを伸びている。一実施形態では、この距離がブラケット周りの靴紐30の屈曲部を本体部32によって隠して外部から見えないようにすることができる。また、靴紐の短い部分も外部から見えないようにできる。外から見える靴紐部分27は、直線状とすることができる。可視的な靴紐部分を、本体部の外縁部38付近において間隔をあけて配置し、外縁部38からの距離が大きくなるに従って靴紐部分間がさらに拡散するように配置することができる。
【0061】
図6a、図6b、図6c、図6dは、ブラケットが本体部32の後方に設けられている本発明の装飾用取付具10の別の各種実施形態を示しており、図6aは星形の本体部32を示している。図6bでは、本体部32が花の形を有している。図6cは図実質的に円形の本体部32を示している。図6dは図円形と文字の形を組み合わせた本体部32を示している。これ以外の形状も可能である。
【0062】
図7は、複数のブラケット22a〜22fを実質的に本体部32の周りに配設した実施形態を示している。
【0063】
図8a〜8cは、異なる形状のブラケットを有する実施形態を示している。この場合のブラケット22は、本体部32の背面側19から突出する鉤状部材である。鉤状のブラケットが、本体部32の外縁部38から外向きに伸びるようにしてもよい。また、各ブラケットが、靴紐を通す鳩目を形成するようにしてもよい。
【0064】
ブラケット22を鉤他の形状として同じ視覚的模様を創出することも可能である。
【0065】
当業者には明らかなように、各部の詳細や配置について広い範囲で多くの変更を、本発明の精神および特許請求の範囲から逸脱することなく行うことが可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
靴紐を介して靴に連結される装飾用取付具であって、
本体部と、前記本体部に装着された1つまたはそれ以上のブラケットとを備え、
前記1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に複数の靴紐部分が靴の鳩目と該1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びるように構成され、
前記1つまたはそれ以上のブラケットは、使用時に、複数の靴紐部分が本体部から外側に延び相互に分かれるように構成されていることを特徴とする装飾用取付具。
【請求項2】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、使用時に複数の靴紐部分が広がり模様を形成するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用取付具。
【請求項3】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、2本以上の靴紐部分を収容するように構成および配置されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用取付具。
【請求項4】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、靴の左側の鳩目と前記1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持すると共に、靴の右側の鳩目と前記1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の装飾用取付具。
【請求項5】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、装飾用取付具を靴の右列の鳩目と左列の鳩目との間に配置して靴紐で靴に結びつけた時、前記鳩目と前記1つまたはそれ以上のブラケットとの間に伸びる靴紐部分が画定され、靴紐部分と靴紐部分との間の距離が本体部から遠ざかるに従って大きくなるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項6】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、使用時に、複数の靴紐部分が放射状に伸びるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項7】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、靴の1つの鳩目から別の鳩目まで靴紐を前記1つまたはそれ以上のブラケットを介して延設することができるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項8】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、靴紐を通すことのできる1つまたはそれ以上の開口部を形成していることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項9】
少なくとも1つのブラケットが、複数の靴紐部分を収容して該ブラケットから該複数の靴紐部分が靴の様々な鳩目に伸びるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項10】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、実質的に本体部の外周の周りに伸びていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項11】
フロントプレートと、前記フロントプレートに装着されたリングとを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項12】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、実質的に外から見えないように本体部の後方側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項13】
使用時に、前記リング状のブラケットが、本体部の後方側に装着されることを特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項14】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、リングまたはリングの小区分が連なったものとして設けられ、
前記リングまたはリング小区分が、1つまたは複数の橋絡部を介して本体部に連結されていることを特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項15】
前記本体部が、実質的に円形の面部材を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項16】
前記1つまたはそれ以上のブラケットが、本体部の外縁部から実質的に一定距離のところを伸びていることを特徴とする請求項1乃至請求項15のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項17】
左側のブラケットと右側のブラケットとを備え、
前記左側のブラケットは、靴の左側の鳩目と該左側のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持するように構成され、
前記右側のブラケットは、靴の右側の鳩目と該右側のブラケットとの間に伸びる複数の靴紐部分を支持するように構成されて成ることを特徴とする請求項1乃至請求項16のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項18】
前記本体部が、動物の形状と、文字の形状と、周知の物体の形状と、想像上の形状とからなる群から選択された装飾形状を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項17のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項19】
前記本体部が、平坦な前向きの表面を備えており、前記表面に文字、画像等の視覚的アイテムが表示されていることを特徴とする請求項1乃至請求項18のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項20】
鉤状部材である複数のブラケットを備えることを特徴とする請求項1乃至請求項19のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項21】
前記1つまたはそれ以上のブラケットは、靴紐が各ブラケットを回って伸び、履物の左側の1つの鳩目からブラケットを介して靴の左側の別の鳩目まで伸び、履物の右側の1つの鳩目からブラケットを介して靴の右側の別の鳩目まで伸びるように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項20のいずれか1項に記載の装飾用取付具。
【請求項22】
履物と請求項1に記載の装飾用取付具とから構成される組み合わせであって、
前記装飾用取付具は、相互に外側に向けて延びる線から成る模様を靴紐部分が形成するように履物に設けられ、前記装飾用取付具が前記視覚的模様の中心となっていることを特徴とする組み合わせ。
【請求項23】
靴紐と請求項1に記載の装飾用取付具とから構成されることを特徴とする組み合わせ。
【請求項24】
履物に装飾を施すための請求項1に記載の装飾用取付具の使用法。

【図1a】
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【図1B】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図3g】
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【図3h】
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【図3i】
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【図4】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図5d】
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【図6a】
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【図6b】
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【図6c】
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【図6d】
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【図7】
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【図8a】
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【図8b】
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【図8c】
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【公表番号】特表2011−527595(P2011−527595A)
【公表日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−517363(P2011−517363)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際出願番号】PCT/NL2008/000174
【国際公開番号】WO2010/005282
【国際公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【出願人】(511007381)フォスカイル,フランス (1)
【出願人】(511007392)
【Fターム(参考)】