説明

帽体用垂れカバー

【課題】
冷気、騒音又は衝撃から耳を保護することができる帽体用垂れカバーを提供する。
【解決手段】
帽体用垂れカバー10は、帽体1に着脱可能に取り付けられる。垂れカバー本体11は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバー21と、右側頭部をカバーする右側面カバー22と、左側頭部をカバーする左側面カバー23とを有する。右側面カバー22及び左側面カバー23には耳側取付部27,28が形成されている。耳側取付部27,28には、耳を保護する耳保護部材71,71が着脱可能に取り付けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、頭部の防寒又は防暑を目的としてヘルメット等の帽体に取り付けられ、装着者の後頭部及び側頭部を覆う帽体用垂れカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、頭部の防寒又は防暑を目的としてヘルメット等の帽体に着脱可能に取り付けられる帽体用垂れカバーは、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバーと、右側頭部をカバーする右側面カバーと、左側頭部をカバーする左側面カバーとを有する(例えば、特許文献1,2, 3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−155418号公報
【特許文献2】特開2005−29901号公報
【特許文献3】実用新案登録第314176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の帽体用垂れカバーは、帽体装着者の後頭部及び側頭部をカバーするだけであり、風除け、日除け等に効果があるものの、耳部、鼻部、口部、首部等の局部を寒気又は熱気から保護するために保温若しくは保冷することは勿論のこと、外部からの衝撃・騒音・悪臭・粉塵等の障害から局部を保護することはできないという問題点があった。例えば、従来の帽体用垂れカバーは、真冬の冷気から耳を保護することも騒音や衝撃から耳を保護することもできない。また、従来の帽体用垂れカバーは、真夏の紫外線や真冬の北風から首部を保護するが、冷却や保温することがないので、熱中症の予防や寒さ対策には不十分であるという問題点があった。さらに、真冬の冷気や粉塵から鼻口を直接保護することができないという問題点もあった。
【0005】
また、帽体用垂れカバーは、ヘルメットの外周縁に取り付けられる構成であると、帽体装着者の頭部と帽体用垂れカバーとの間が離れるため、頭部と帽体用垂れカバーとの間の隙間から熱気又は冷気が流れ込み易い。そのため、帽体用垂れカバーは、できるだけ頭部と帽体用垂れカバーを近づけるべく、ヘルメットの内側面側に取り付けられる構成であることが望ましい。しかし、帽体用垂れカバーは、ヘルメットの外周縁だと全周が均一に取り付けられるが、ヘルメットの内側面側だと取付部以外がヘルメットの内側面から離れ、ヘルメットの内側面と帽体用垂れカバーとの間の隙間が不均一であり、今度はヘルメットと帽体用垂れカバーの隙間から熱気又は冷気が流れ込むという問題点があった。従って、帽体用垂れカバーは、ヘルメットの内側面にほとんど隙間がないように取り付けられることが望まれていた。さらに、従来の帽体用垂れカバーは、帽体装着者の体型、使用状況に合わせて、長さを調節することができないという問題点もあった。
【0006】
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、冷気、騒音又は衝撃から耳を保護することができる帽体用垂れカバーを提供することを第1の目的とする。また、本願発明は、上記目的に加え、夏日には首部を直接冷やして熱中症予防を行うことができ、冬日には首部を温めて保温することができ、作業中には首部を衝撃から保護することができる帽体用垂れカバーを提供することを第2の目的とする。さらに、本願発明は、上記目的に加え、冷気又は粉塵から口鼻を保護することができる帽体用垂れカバーを提供することを第3の目的とする。さらにまた、本願発明は、上記目的に加え、帽体の内側面に沿ってほとんど隙間なく取り付け、外気の侵入を極力抑えることができる帽体用垂れカバーを提供することを第4の目的とする。また、本願発明は、上記目的に加え、帽体装着者の体型、使用状況に合わせて、長さを調節することができる帽体用垂れカバーを提供することを第5の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願請求項1記載の帽体用垂れカバーは、上記第1の目的を達成するため、帽体に着脱可能に取り付けられる帽体用垂れカバーであって、垂れカバー本体は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバーと、右側頭部をカバーする右側面カバーと、左側頭部をカバーする左側面カバーとを有し、右側面カバー及び左側面カバーには耳側取付部が形成され、耳側取付部には、耳を保護する耳保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0008】
本願請求項2記載の帽体用垂れカバーは、上記第1の目的を達成するため、耳側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする。
【0009】
本願請求項3記載の帽体用垂れカバーは、上記第1の目的を達成するため、耳保護部材は、耳を冷気から保護する防寒部材、耳を騒音から保護する防音部材又は耳を衝撃から保護する緩衝部材であることを特徴とする。
【0010】
本願請求項4記載の帽体用垂れカバーは、上記第2の目的を達成するため、後カバーには首側取付部が形成され、首側取付部には、首を保護する首保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0011】
本願請求項5記載の帽体用垂れカバーは、上記第2の目的を達成するため、首側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする。
【0012】
本願請求項6記載の帽体用垂れカバーは、上記第2の目的を達成するため、首保護部材は、首を冷気から保護する防寒部材、首を熱気から保護する防暑部材又は首を衝撃から保護する緩衝部材であることを特徴とする。
【0013】
本願請求項7記載の帽体用垂れカバーは、上記第3の目的を達成するため、前記右側面カバー及び左側面カバーには、口及び鼻を覆う前カバーが設けられ、前カバーには前側取付部が形成され、前側取付部には、口及び鼻を保護する口鼻保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【0014】
本願請求項8記載の帽体用垂れカバーは、上記第3の目的を達成するため、前側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本願請求項9記載の帽体用垂れカバーは、上記第3の目的を達成するため、口鼻保護部材は、口及び鼻を冷気から保護する防寒部材又は口及び鼻を粉塵から保護する防塵部材であることを特徴とする。
【0016】
本願請求項10記載の帽体用垂れカバーは、上記第3の目的を達成するため、前カバーは、一方が右側面カバー又は左側面カバーの一方に固定され、他方が右側面カバー又は左側面カバーの他方に脱着可能に取り付けられていることを特徴とする。
【0017】
本願請求項11記載の帽体用垂れカバーは、上記第4の目的を達成するため、垂れカバー本体は、帽体の下部内側面側に着脱可能に取り付けられ、帽体に取り付けられる上部に、弾性素材で形成された芯材が設けられ、前記芯材が帽体の下部内側面に沿って変形するように構成されていることを特徴とする。
【0018】
本願請求項12記載の帽体用垂れカバーは、上記第5の目的を達成するため、垂れカバー本体は、下部に補助カバーが着脱可能に取り付けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、帽体に着脱可能に取り付けられる帽体用垂れカバーであって、垂れカバー本体は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバーと、右側頭部をカバーする右側面カバーと、左側頭部をカバーする左側面カバーとを有し、右側面カバー及び左側面カバーには耳側取付部が形成され、耳側取付部には、耳を保護する耳保護部材が着脱可能に取り付けられる。耳側取付部は、ポケット状に形成されていても良い。耳保護部材は、耳を冷気から保護する防寒部材、耳を騒音から保護する防音部材又は耳を衝撃から保護する緩衝部材であることが望ましい。
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、風除け及び日除けは勿論のこと、耳側取付部に防寒部材を設けておくと、この防寒部材によって冷気から耳を保護することができるという効果がある。また、耳側取付部に防音部材を設けておくと、この防音部材によって騒音から耳を保護することができるという効果がある。さらに、耳側取付部に緩衝部材を設けておくと、この緩衝部材によって衝撃から耳を保護することができるという効果がある。
このように、本願発明に係る帽体用垂れカバーは、状況に応じて、耳側取付部に取り付ける部材を選択して、耳を保護することができるという効果がある。
【0020】
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、後カバーに首側取付部が形成され、首側取付部には、首を保護する首保護部材が着脱可能に取り付けられる。首側取付部は、ポケット状に形成されていても良い。首保護部材は、首を冷気から保護する防寒部材、首を熱気から保護する防暑部材又は首を衝撃から保護する緩衝部材であることが望ましい。
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、上記効果に加え、首側取付部に防寒部材を設けておくと、この防寒部材によって冷気から首部を保護することができるという効果がある。また、首側取付部に防暑部材を設けておくと、この防暑部材によって熱中症の予防を行うことができるという効果がある。さらに、首側取付部に緩衝部材を設けておくと、この緩衝部材によって衝撃から首を保護することができるという効果がある。
このように、本願発明に係る帽体用垂れカバーは、状況に応じて、首側取付部に取り付ける部材を選択して、首を保護することができるという効果がある。
【0021】
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、前記右側面カバー及び左側面カバーに、口及び鼻を覆う前カバーが設けられ、前カバーには前側取付部が形成され、前側取付部には、口及び鼻を保護する口鼻保護部材が着脱可能に取り付けられる。前側取付部は、ポケット状に形成されていても良い。口鼻保護部材は、口及び鼻を冷気から保護する防寒部材又は口及び鼻を粉塵から保護する防塵部材であることが望ましい。前カバーは、一方が右側面カバー又は左側面カバーの一方に固定され、他方が右側面カバー又は左側面カバーの他方に脱着可能に取り付けられていても良い。
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、上記効果に加え、前側取付部に防寒部材を取り付けておくと、この防寒部材によって冷気から喉を保護することができるという効果がある。また、前側取付部に防塵部材を取り付けておくと、この防塵部材によって粉塵から喉を保護することができるという効果がある。
このように、本願発明に係る帽体用垂れカバーは、状況に応じて、前側取付部に取り付ける部材を選択して、喉を保護することができるという効果がある。
【0022】
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、垂れカバー本体が帽体の下部内側面側に着脱可能に取り付けられ、帽体に取り付けられる上部に、弾性素材で形成された芯材が設けられ、前記芯材が帽体の下部内側面に沿って変形するように構成されている。
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、帽体の内側面形状に沿って上部が変形するので、帽体の内側面に沿ってほとんど隙間なく取り付けることができ、外気の侵入を極力抑えることができるという効果がある。
【0023】
本願発明に係る帽体用垂れカバーは、垂れカバー本体の下部に補助カバーが着脱可能に取り付けられるので、帽体装着者の体型に合わせたり、使用状況に合わせて長さを調節することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】ヘルメットの説明図であって、(a)が斜視図、(b)が底面図である。
【図2】本願発明に係る帽体用垂れカバーの一つの実施の形態を示す正面図である。
【図3】図1の帽体用垂れカバーの背面図である。
【図4】図1の帽体用垂れカバーの組立図である。
【図5】図1の帽体用垂れカバーの使用説明図であって、(a)が正面図、(b)が側面図である。
【図6】図5の帽体用垂れカバーの要部拡大説明図である。
【図7】本願発明に係る帽体用垂れカバーの耳カバーの斜視図である。
【図8】本願発明に係る帽体用垂れカバーのマスクの斜視図である。
【図9】図7の耳カバーの装着状態を示す側面図である。
【図10】図8のマスクの装着状態を示す側面図である。
【図11】耳カバーとマスクを装着した帽体用垂れカバーの正面図である。
【図12】本願発明に係る帽体用垂れカバーの他の実施の形態を示す正面図である。
【図13】本願発明に係る帽体用垂れカバーの他の実施の形態を示す正面図である。
【図14】耳カバーの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図15】マスクの他の実施の形態を示す斜視図である。
【図16】本願発明に係る帽体用垂れカバーの他の実施の形態を示す正面図である。
【図17】帽体用垂れカバーの使用説明図であって、(a)が側面図、(b)が側面断面図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図5に示すように、帽体用垂れカバー10は、帽体1に着脱可能に取り付けられる。図2に示すように、垂れカバー本体11は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバー21と、右側頭部をカバーする右側面カバー22と、左側頭部をカバーする左側面カバー23とを有する。右側面カバー22及び左側面カバー23には耳側取付部27,28が形成されている。図11に示すように、耳側取付部27,28には、耳を保護する耳保護部材71,71が着脱可能に取り付けられる。耳側取付部27,28は、ポケット状に形成されていても良い。耳保護部材71,71は、耳を冷気から保護する防寒部材、耳を騒音から保護する防音部材又は耳を衝撃から保護する緩衝部材であることが望ましい。
【0026】
帽体用垂れカバー10は、風除け及び日除けは勿論のこと、耳側取付部27,28に防寒部材を設けておくと、この防寒部材によって冷気から耳を保護することができる。また、耳側取付部27,28に防音部材を設けておくと、この防音部材によって騒音から耳を保護することができる。さらに、耳側取付部27,28に緩衝部材を設けておくと、この緩衝部材によって衝撃から耳を保護することができる。このように、帽体用垂れカバー10は、状況に応じて、耳側取付部27,28に取り付ける部材を選択して、耳を保護することができる。
【0027】
図2に示すように、帽体用垂れカバー10は、後カバー21に首側取付部25が形成されている。図11に示すように、首側取付部25には、首を保護する首保護部材73が着脱可能に取り付けられる。首側取付部25は、ポケット状に形成されていても良い。首保護部材73は、首を冷気から保護する防寒部材、首を熱気から保護する防暑部材又は首を衝撃から保護する緩衝部材であることが望ましい。
【0028】
帽体用垂れカバー10は、首側取付部25に防寒部材を設けておくと、この防寒部材によって冷気から首部を保護することができる。また、首側取付部25に防暑部材を設けておくと、この防暑部材によって熱中症の予防を行うことができる。さらに、首側取付部25に緩衝部材を設けておくと、この緩衝部材によって衝撃から首を保護することができる。このように、帽体用垂れカバー10は、状況に応じて、首側取付部25に取り付ける部材を選択して、首を保護することができる。
【0029】
図5に示すように、帽体用垂れカバー10は、前記右側面カバー22及び左側面カバー23に、口及び鼻を覆う前カバー31が設けられている。図2に示すように、前カバー31には前側取付部41が形成されている。図11に示すように、前側取付部41には、口及び鼻を保護する口鼻保護部材75が着脱可能に取り付けられる。前側取付部41は、ポケット状に形成されていても良い。口鼻保護部材75は、口及び鼻を冷気から保護する防寒部材又は口及び鼻を粉塵から保護する防塵部材であることが望ましい。前カバー31は、一方が右側面カバー22又は左側面カバー23の一方に固定され、他方が右側面カバー22又は左側面カバー23の他方に脱着可能に取り付けられていても良い。
【0030】
帽体用垂れカバー10は、前側取付部41に防寒部材を取り付けておくと、この防寒部材によって冷気から喉を保護することができる。また、前側取付部41に防塵部材を取り付けておくと、この防塵部材によって粉塵から喉を保護することができる。このように、帽体用垂れカバー10は、状況に応じて、前側取付部41に取り付ける部材を選択して、喉を保護することができる。
【0031】
図5に示すように、帽体用垂れカバー10は、垂れカバー本体11が帽体1の下部内側面側に着脱可能に取り付けられ、図2に示すように、帽体1に取り付けられる上部に、弾性素材で形成された芯材20が設けられている。前記芯材20は、帽体1の下部内側面に沿って変形するように構成されている。帽体用垂れカバー10は、帽体1の内側面形状に沿って上部が変形するので、帽体1の内側面に沿ってほとんど隙間なく取り付けることができ、外気の侵入を極力抑えることができる。
【0032】
図4に示すように、帽体用垂れカバー10は、垂れカバー本体11の下部に補助カバー51が着脱可能に取り付けられるので、帽体装着者の体型に合わせたり、使用状況に合わせて長さを調節することができる。
【0033】
さらに、帽体用垂れカバーについて詳細に説明する。まず帽体用垂れカバーを装着する帽体、即ち、ヘルメットについて説明する。図1に示すように、ヘルメット1は、ヘルメット本体2と、ヘルメット本体2内に設けられたハンモック3とからなる。ハンモック3は、放射状に伸びるバンド5を有する。ハンモック3は、バンド5の先端がヘルメット本体2の内面下部に設けられた各突起部6に取り付けられて、ヘルメット1内に固定される(図6参照)。なお、突起部6は、リベット等の接続具であっても構わない。
【0034】
図2に示すように、帽体用垂れカバー10は、布、軟質合成樹脂等の縫製素材によって横長帯状に形成された垂れカバー本体11を有する。垂れカバー本体11の裏面は、メッシュシートであることが望ましいが、特に限定されるものではない。垂れカバー本体11は、上部が内側に折り返されて縫製され、当該折返し部12に合成樹脂、薄い金属等の弾性復元力を備えた素材によって形成された細長帯状の芯材20が設けられている。垂れカバー本体11は、上端縁13が略直線状となっており、下端縁14の両側が下方に突出するようにして凸湾曲部15,16を形成し、下端縁14の中央が上方に大きく凹むようにして凹湾曲部17を形成している。
【0035】
垂れカバー本体11は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバー21と、右側頭部をカバーする右側面カバー22と、左側頭部をカバーする左側面カバー23とからなる。後カバー21は、前記上端縁13と凹湾曲部17によって形成されている。右側面カバー22は、上端縁13と右凸湾曲部15によって形成されている。左側面カバー23は、上端縁13と左凸湾曲部16によって形成されている。垂れカバー本体11は、上部に紐部材18が縫製されて取り付けられている。なお、紐部材18は、伸縮性・弾力性のあるゴム部材であっても構わない。当該紐部材18は、図6に示すように、ヘルメット1のバンド5又は突起部6に結び付けて、ヘルメット1に帽体用垂れカバー10を取り付けるものである。帽体用垂れカバー10は、図16に示すように、前記紐部材18を環状ゴム部材18aとし、当該環状ゴム部材18aにクリップ、フック等の係止具19を取り付け、係止具19をヘルメット1のバンド5又は突起部6に係止させて、ヘルメット1に装着できるようにしても構わないのは勿論である。
【0036】
後カバー21の内側面には、首部に相当する位置に首側取付部として首部ポケット25が形成されている。首部ポケット25は、矩形状の布片25aの上部以外の周縁を垂れカバー本体11に縫着して形成される。右側面カバー22の内側面には、右耳部に相当する位置に右耳側取付部として右耳部ポケット27が形成されている。右耳部ポケット27は、矩形状の布片27aの上部以外の周縁を垂れカバー本体11に縫着して形成される。左側面カバー23の内側面には、左耳部に相当する位置に左耳側取付部として左耳部ポケット28が形成されている。左耳部ポケット28は、矩形状の布片28aの上部以外の周縁を垂れカバー本体11に縫着して形成される。図3に示すように、右、左耳部ポケット27,28が位置する垂れカバー本体11には、音孔27b,28bが形成され、音の通りを良くするようにしている。
【0037】
図2に示すように、前記右側面カバー22及び左側面カバー23には、口及び鼻を覆う前カバー31が設けられている。即ち、前カバー31は、一方32が右側面カバー22(又は左側面カバー23)の一方端に縫製されて固定され、他方33に面ファスナー35が取り付けられている。又、左側面カバー23(又は右側面カバー22)の他方端に面ファスナー36が取り付けられている。前カバー31は、他方33の面ファスナー35を左側面カバー23(又は右側面カバー22)の面ファスナー36に係着して取り付け、面ファスナー35を面ファスナー36から離脱させて外すことができる。前カバー31を左側面カバー23(又は右側面カバー22)に係止させる係止手段として面ファスナーを採用しているが、特に面ファスナーに限定するものではなく、ホック、ドットボタン等の係止具に変更可能である。なお、前カバー31は、一方32を右側面カバー22(又は左側面カバー23)の一方端に縫製して固定し、他方33に面ファスナー35を取り付けたが、一方32にも面ファスナーを取り付け、一方32に取り付けた面ファスナーを右側面カバー22(又は左側面カバー23)の一方端に取り付けた面ファスナーに着脱可能にして、垂れカバー本体11から取り付け、取り外しが可能となるようにしても良い。
【0038】
前カバー31の内側面には、口部に相当する位置に前側取付部として前部ポケット41が形成されている。前部ポケット41は、矩形状の布片41aの上部以外の周縁を前カバー31に縫着して形成される。図3に示すように、前部ポケット41が位置する前カバー31には、透孔41bが形成され、空気の流れを良くするようにしている。前記右,左耳部ポケット27,28には、耳を保護する耳保護部材として、防寒部材、防音部材又は緩衝部材が着脱可能に挿入されて取り付けられる。防寒部材は、耳を冷気から保護する素材、例えば、スポンジ等の弾性素材、フリース素材、吸湿発熱素材、酸化発熱カイロ等の種々の素材が採用され、適宜変更することができる。防音部材は、耳を騒音から保護する素材、例えば、発泡ウレタン、ゴム等の種々の素材が採用され、適宜変更することができる。緩衝部材は、耳を衝撃から保護する素材、例えば、ゴム部材、発泡ウレタン等の種々の弾性素材が採用され、適宜変更することできる。なお、耳保護部材にイヤホンを埋設し、無線、有線等による音声通信を可能にしておいても良い。
【0039】
首部ポケット25には、首を保護する首保護部材として、防寒部材、防暑部材又は緩衝部材が着脱可能に取り付けられる。防寒部材は、首を冷気から保護する素材、例えば、スポンジ等の弾性素材、フリース素材、吸湿発熱素材、酸化発熱カイロ等の種々の素材が採用され、適宜変更することができる。防暑部材は、首を熱気から保護する素材、例えば、発散素材、保冷剤等の種々の素材が採用され、適宜選択することができる。緩衝部材は、首を衝撃から保護する素材、例えば、ゴム部材、発泡ウレタン等の種々の弾性素材が採用され、適宜変更することできる。前部ポケット41には、口及び鼻を保護する口鼻保護部材として、防寒部材又は防塵部材が着脱可能に取り付けられる。防寒部材は、口及び鼻を冷気から保護する素材、例えば、スポンジ等の弾性素材、フリース素材、吸湿発熱素材、酸化発熱カイロ等の種々の素材が採用され、適宜変更することができる。防塵部材は、口及び鼻を粉塵から保護する素材、例えば、ガーゼ、不織布等の素材が採用され、適宜選択することができる。このように、右,左耳部ポケット27,28、首部ポケット25及び前部ポケット41には、作業内容、作業環境に合わせて、適宜素材を選択して装着することができる。
【0040】
垂れカバー本体11は、下部に補助カバー51が着脱可能に取り付けられる。補助カバー51は、垂れカバー本体11と同様に、布、軟質合成樹脂等の縫製素材によって横長帯状に形成されている。補助カバー51は、下端縁52が略直線状となっており、上端縁53の中央が上方に大きく凸出するようにして凸湾曲部55を形成し、上端縁53の両側が下方に凹むようにして凹湾曲部56,57を形成している。
【0041】
補助カバー51は、上部を垂れカバー本体11の下部に重ね合わせ、面ファスナー、ホック、ドットボタン等の取付手段により、垂れカバー本体11に着脱可能に取り付けられる。即ち、補助カバー51は、上部に面ファスナー58が設けられ、両側にドットボタンの雄金具59,60が取り付けられている。垂れカバー本体11は、下部に面ファスナー45が設けられ、両側にドットボタンの雌金具46,47が取り付けられている。図4に示すように、補助カバー51は、面ファスナー58を垂れカバー本体11の面ファスナー45に着脱可能に係着し、雄金具59,60を垂れカバー本体11の雌金具46,47に着脱可能に係止することにより、垂れカバー本体11の下部に取り付けられる。なお、補助カバー51の内側面に、後側取付部として、後部ポケット61を形成しても良いのは勿論である。
【0042】
後部ポケット61には、首又は肩を保護する首肩保護部材として、防寒部材、防暑部材又は緩衝部材が着脱可能に取り付けられる。防寒部材は、首又は肩を冷気から保護する素材、例えば、スポンジ等の弾性素材、フリース素材、吸湿発熱素材、酸化発熱カイロ等の種々の素材が採用され、適宜変更することができる。防暑部材は、首又は肩を熱気から保護する素材、例えば、発散素材、保冷剤等の種々の素材が採用され、適宜選択することができる。緩衝部材は、首又は肩を衝撃から保護する素材、例えば、ゴム部材、発泡ウレタン等の種々の弾性素材が採用され、適宜変更することできる。
【0043】
帽体用垂れカバー10の使用方法について説明する。垂れカバー本体11の上部を芯材20の弾性に抗してヘルメット1の下部内側面に沿って湾曲させ、図6に示すように、紐部材18をヘルメット1のバンド5又は突起部6に連結することにより、ヘルメット1に帽体用垂れカバー10を取り付けることができる。帽体用垂れカバー10は、紐部材18をヘルメット1のバンド5又は突起部6から解くことにより、ヘルメット1から簡単に外すことができる。帽体用垂れカバー10は、ヘルメット1の内側面形状に沿って上部が変形するので、ヘルメット1の内側面に沿ってほとんど隙間なく取り付けることができ、外気の侵入を極力抑えることができる。
【0044】
ヘルメット1を装着すると、図5に示すように、垂れカバー本体11の後カバー21が帽体装着者の後頭部をカバーし、右側面カバー22が右側頭部をカバーし、左側面カバー23が左側頭部をカバーする。装着者の右耳部に右耳部ポケット27が当接し、装着者の左耳部に左耳部ポケット28が当接し、装着者の首部に首部ポケット25が当接する。前カバー31の他方に設けられた面ファスナー35を左側面カバー23の面ファスナー36に係着すると、前カバー31が鼻口をカバーする。装着者の鼻口部に前部ポケット41が当接する。
【0045】
真冬時にあっては、頭部の耳部、首部、口部を冷気から保護するため、右,左耳部ポケット27,28及び首部ポケット25に、防寒部材、例えば、スポンジ等の弾性素材、フリース素材、吸湿発熱素材、酸化発熱カイロ等の保温性、発熱性のある素材を装着し、前部ポケット41に通気性・保温性のある不織布等の素材を装着しておくことができ、装着者の局部を冷気から保護することができる。真夏時にあっては、首部ポケット25に、防暑部材、例えば、発散素材、保冷剤、濡れたタオル等の冷却性のある素材を装着し、熱中症から保護することができる。
【0046】
工事現場等で使用する場合には、右,左耳部ポケット27,28に、防音部材又は緩衝部材、例えば、発泡ウレタン、ゴム等の防音効果及び衝撃吸収効果の高い素材を装着すれば、耳を騒音又は衝撃から保護することができる。また、首部ポケット25に緩衝部材、例えば、発泡ウレタン、ゴム等の衝撃吸収効果の高い素材を装着すれば、首を衝撃から保護することができる。さらに、前部ポケット41に、防塵部材、例えば、ガーゼ、不織布等の防塵効果の高い素材を装着すれば、喉を粉塵から保護することができる。
【0047】
図4に示すように、補助カバー51の面ファスナー58を垂れカバー本体11の面ファスナー45に着脱可能に係着し、雄金具59,60を垂れカバー本体11の雌金具46,47に着脱可能に係止することにより、垂れカバー本体11の下部に補助カバー51を取り付けることができる。この補助カバー51を着脱可能に取り付けることにより、ヘルメット装着者の体型又は状況に応じて、帽体用垂れカバー10の長さを調節することができる。補助カバー51の内側面に、後部ポケット61が形成されているので、当該後部ポケット61に前述したように防寒部材、防暑部材又は緩衝部材を着脱可能に装着することができる。
【0048】
上記実施の形態では、右,左耳部ポケット27,28内に防寒部材、防音部材又は緩衝部材を挿入して装着し、首部ポケット25内に防寒部材、防暑部材又は緩衝部材を挿入して装着し、前部ポケット41内に防寒部材又は防塵部材を挿入して装着したが、図7乃至図11に示すように、左耳及び右耳に直接接触して耳を保護する耳カバー(耳保護部材)71を右,左耳部ポケット27,28に装着し、首に直接接触して首を保護する首カバー(首保護部材)73を首部ポケット25に装着し、口鼻に直接接触して口鼻を保護するマスク(口鼻保護部材)75を前部ポケット41に装着するようにしても良い。
【0049】
耳カバー71は、図7に示すように、保温性の高いボア生地等の素材又は防音性の高い素材によって形成され、背面に逆U字状の係止具72が設けられている。図9に示すように、係止具72を右,左耳部ポケット27,28に挿入すると、図11に示すように、耳カバー71,71が右、左耳部ポケット27,28の位置に配置される。帽体装着者は、ヘルメット1を頭部に装着すると、耳カバー71,71が左右の耳に直接当接し、左右の耳を冷気又は騒音から保護することができる。耳カバー71は、着脱式であるので、状況に応じて交換・取り外しをすることができるのは勿論である。
【0050】
マスク75は、図8に示すように、通気性・保温性・防塵性のあるガーゼ、不織布等の素材によって形成され、背面に逆U字状の係止具76が設けられている。なお、係止具76は、マスク75と同様の素材又は紙等の軟質で焼却可能な素材であることが望ましい。図10に示すように、係止具76を前部ポケット41に挿入すると、図11に示すように、マスク75が前部ポケット41の位置に配置される。首カバー73は、図示しないが、耳カバー71及びマスク75と同様に背面に逆U字状の係止具が設けられ、係止具を首部ポケット25に装着すると、図11に示すように、首部ポケット25の位置に配置される。帽体装着者は、ヘルメット1を頭部に装着すると、マスク75が口鼻に直接当接し、首カバー73が首に直接接触し、マスク75が口鼻を冷気又は粉塵から保護し、首カバー73が首を冷気、熱気又は衝撃から保護することができる。マスク75及び首カバー73は、着脱式であるので、汚れた場合には直ちに新しいものと交換することができる。
【0051】
首側取付部25、耳側取付部27,28、前側取付部41及び後側取付部61は、頭部の各部分を保護する保護部材を取り付けるように構成しており、布片25a,27a,28a,41a,61aの上部以外の周縁を縫製してポケット状に形成しているが、図12に示すように、上部及び下部を縫製しないようにして、左部及び右部を縫製し、帯片状に形成しても構わない。また、図13に示すように、首側取付部25c、耳側取付部27c,28c、前側取付部41c及び後側取付部61cを面ファスナーで構成しても構わない。同様に各保護部材の背面にも面ファスナーを取り付け、例えば、図14に示すように耳保護部材71の背面に面ファスナー71cを取り付け、図15に示すように、口鼻保護部材75に面ファスナー75cを取り付け、当該各保護部材の面ファスナーを帽体用垂れカバー10の所定位置に取り付けられた面ファスナー25c,27c,28c,41c,61cに着脱可能に係着させて、各保護部材を取り付けるようにしても構わない。
【0052】
帽体用垂れカバー10は、ヘルメット1に取り付ける取付部材がゴム部材18aであると、作業中に何らかの障害物に接触して引っ張られても、ゴム部材18a自体が伸びるので、頭部に衝撃的な力が作用せず、頭部を保護することができる。また、図17に示すように、帽体用垂れカバー10は、不要の場合、上方に捲り上げてから、前カバー31の他方に設けられた面ファスナー35を左側面カバー23の面ファスナー36に係着させると、ヘルメット1の表面に密着し、何等作業の妨げにならないようにすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0053】
本願発明は、ヘルメット等の帽体に装着でき、帽体装着者の頭部を保護する帽体用垂れカバーとして広く利用可能である。
【符号の説明】
【0054】
1 ヘルメット(帽体)
2 ヘルメット本体
3 ハンモック
5 バンド
6 突起部
10 帽体用垂れカバー
11 垂れカバー本体
12 折返し部
13 上端縁
14 下端縁
15 右凸湾曲部
16 左凸湾曲部
17 凹湾曲部
18 紐部材
18a ゴム部材
19 係止具
20 芯材
21 後カバー
22 右側面カバー
23 左側面カバー
25 首部ポケット(首側取付部)
25a 布片
27 右耳部ポケット(耳側取付部)
27a 布片
27b 音孔
28 左耳部ポケット(耳側取付部)
28a 布片
28b 音孔
31 前カバー
32 一方
33 他方
35 面ファスナー
36 面ファスナー
41 前部ポケット(前側取付部)
41a 布片
41b 透孔
45 面ファスナー
46 雌金具
47 雌金具
51 補助カバー
52 下端縁
53 上端縁
55 凸湾曲部
56 凹湾曲部
57 凹湾曲部
58 面ファスナー
59 雄金具
60 雄金具
61 後部ポケット(後側取付部)
71 耳カバー(耳保護部材)
72 係止具
73 首カバー(首保護部材)
75 マスク(口鼻保護部材)
76 係止具

【特許請求の範囲】
【請求項1】
帽体に着脱可能に取り付けられる帽体用垂れカバーであって、
垂れカバー本体は、帽体装着者の後頭部をカバーする後カバーと、右側頭部をカバーする右側面カバーと、左側頭部をカバーする左側面カバーとを有し、
右側面カバー及び左側面カバーには耳側取付部が形成され、
耳側取付部には、耳を保護する耳保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする帽体用垂れカバー。
【請求項2】
耳側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の帽体用垂れカバー。
【請求項3】
耳保護部材は、耳を冷気から保護する防寒部材、耳を騒音から保護する防音部材又は耳を衝撃から保護する緩衝部材であることを特徴とする請求項1又は2記載の帽体用垂れカバー。
【請求項4】
後カバーには首側取付部が形成され、
首側取付部には、首を保護する首保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1、2又は3記載の帽体用垂れカバー。
【請求項5】
首側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の帽体用垂れカバー。
【請求項6】
首保護部材は、首を冷気から保護する防寒部材、首を熱気から保護する防暑部材又は首を衝撃から保護する緩衝部材であることを特徴とする請求項4又は5記載の帽体用垂れカバー。
【請求項7】
前記右側面カバー及び左側面カバーには、口及び鼻を覆う前カバーが設けられ、
前カバーには前側取付部が形成され、
前側取付部には、口及び鼻を保護する口鼻保護部材が着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の帽体用垂れカバー。
【請求項8】
前側取付部は、ポケット状に形成されていることを特徴とする請求項7記載の帽体用垂れカバー。
【請求項9】
口鼻保護部材は、口及び鼻を冷気から保護する防寒部材又は口及び鼻を粉塵から保護する防塵部材であることを特徴とする請求項7又は8記載の帽体用垂れカバー。
【請求項10】
前カバーは、一方が右側面カバー又は左側面カバーの一方に固定され、他方が右側面カバー又は左側面カバーの他方に脱着可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7、8又は9記載の帽体用垂れカバー。
【請求項11】
垂れカバー本体は、帽体の下部内側面側に着脱可能に取り付けられ、帽体に取り付けられる上部に、弾性素材で形成された芯材が設けられ、前記芯材が帽体の下部内側面に沿って変形するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の帽体用垂れカバー。
【請求項12】
垂れカバー本体は、下部に補助カバーが着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の帽体用垂れカバー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−144828(P2012−144828A)
【公開日】平成24年8月2日(2012.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−5617(P2011−5617)
【出願日】平成23年1月14日(2011.1.14)
【出願人】(505290829)株式会社ミドリ安全縫技研究所 (15)
【出願人】(391009372)ミドリ安全株式会社 (201)
【Fターム(参考)】