説明

建築物開口部を覆うための引込可能なシェード

ここに示した引込可能なセルラシェードの様々な実施の形態は、支持構造体を備えている。支持構造体は、様々な形態のものとすることができ、例えば、セル型構造材、可撓性シート材、テープ材ないしリボン材、天然繊維または合成繊維から成る可撓性モノフィラメント材などの種々のコード材、等々で構成したものとすることができる。支持構造体は、複数のベーン即ちスラットを支持しており、それらベーン即ちスラットも、様々な形状及び配置のものとすることができる。また、ベーン即ちスラットの運動が支持構造体の運動に完全に従動するようにしている。こうして構成したファブリックは、建築物開口部の覆いに組込んで用いることができ、その場合の覆いは、例えば、ヘッドレールと、そのファブリックをそのヘッドレールの中へ引込む手段を備えたものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本件特許出願は、米国仮特許出願第60/571,605号(出願日:2004年5月13日)及び米国仮特許出願第60/531,874号(出願日:2003年12月22日)の主題をもって権利範囲とする特許出願である。これら2件の仮特許出願の開示内容は、この言及をもって、それらの全体が本願開示に組込まれたものとする。
【0002】
本発明は、広く一般的には、建築物開口部を覆うための引込可能な覆いと、かかる覆いに用いるファブリックとに関するものであり、そのファブリックは、可撓性を有する支持構造体と、この支持構造体に取付けられた複数のベーン即ちスラットとを備え、それら複数のベーン即ちスラットの運動が支持構造体の運動に従動するようにしたものである。
【背景技術】
【0003】
建築物開口部を覆うための引込可能な覆いとしては、はるか昔から様々な形態のものが用いられてきた。建築物開口部には、例えば、窓、ドア、アーチウェイなどがあり、これら建築物開口部を覆うために用いられていた初期の形態の覆いは、主として、その開口部に吊下した布から成るものであった。やがて、そのような初期の形態の覆いが進化して、引込可能なローラシェード、カーテン、ドレープなどが開発された。これら引込可能な覆いは、建築物開口部を覆う展張状態と、その開口部の上縁または側縁に寄せられた引込状態との、いずれにすることもできるものである。
【0004】
建築物開口部を覆うための引込可能な覆いとして、初期の形態のものでありながら現在でもなお広く使用されているものの1つに、ベネチアンブラインドがある。ベネチアンブラインドは、互いに平行に水平方向に延在する複数のスラットを、鉛直方向に延在する複数のラダーコードで支持して、それらスラットの各々を、その長手方向軸心を中心として回転させることにより、開状態と閉状態とにすることができるようにしたものである。また、そのブラインドの全体を、建築物開口部を覆う展張状態と、複数のスラットが互いに鉛直方向に積み重ねられて建築物開口部の上部に寄せられた引込状態との間で、作動させることができるようになっている。
【0005】
また、縦型ブラインドも一般的に用いられており、縦型ブラインドは、ベネチアンブラインドとよく似た構成であるが、ただし、複数のスラット即ちベーンが、鉛直方向に延在しており、それらの上端が支持されて吊下されていて、それらスラット即ちベーンの各々が、鉛直方向に延在するその長手方向軸心を中心として回転可能であるようにしている。また、そのブラインドの全体を、建築物開口部を覆う展張状態と、複数のスラット即ちベーンが建築物開口部の片側または両側の側縁に寄せられて水平方向に密集した状態となる引込状態との、いずれにもすることができるようにしてある。
【0006】
更に最近では、セルラシェードが広く一般的に用いられるようになった。セルラシェードが普及したのは、それが美観性に優れているばかりでなく、建築物開口部の遮断性にも優れているからであり、シェードの遮断性が劣っていると、多量の熱が失われてしまうのである。セルラシェードには様々な形態のものがあり、例えば、可撓性または半剛性を有する材料で形成された、その断面が潰れるように変形可能な細長い複数のチューブ状のセルで構成されたものがある。この構成のセルラシェードは、建築物開口部を覆う展張状態と、建築物開口部の上縁または下縁に寄せられた引込状態との、いずれにもすることができ、引込状態にしたときには、複数のセルが、その断面が潰れるように変形して、積み重なった状態になる。
【0007】
また更に新しい最近のセルラシェードの一形態として、一対の可撓性シート材(通常は薄手の布材である)どうしを、鉛直方向に間隔をおいて配置され水平方向に延在する複数のベーンによって互いに連結して、それら一対の可撓性シート材の間に所定の間隔が確保されるようにしたものがある。複数のベーンは、剛性を有するベーンとしたものもあり、可撓性を有するベーンとしたものもある。それら一対のシート材を、相対的に鉛直方向にずらすことによって、複数のベーンを運動させて、それらベーンを開状態と閉状態とにすることができる。この覆いは、建築物開口部を覆う展張状態と、建築物開口部の一縁に寄せられた引込状態との、いずれにもすることができるようにしてあり、引込状態にするには、多くの場合、一対のシート材とそれらを互いに連結している複数のベーンとを、ローラの周囲に巻取るようにしている。
【0008】
住宅においても、また大型建築物においても、最近ではデザイン性が非常に重要視されているため、当業界には、独創的で美観性に優れた建築物開口部の覆いを創出することを求める圧力が絶えず存在している。また、その覆いは、例えば建築物の開口部を良好に遮蔽することにより、その開口部を通して失われる熱を低減するなどの、実用上の機能においても優れたものでなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、かかる市場の要望に応えることを目的として成されたものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の覆いは、建築物開口部を覆う展張状態と、その開口部の辺縁に寄せられた引込状態との、いずれにもすることのできるファブリックと、そのファブリックを作動させるための制御機構とを備えて成るものである。ファブリックは、様々な形態のものとすることができるが、どの形態にも共通することとして、支持構造体が複数のスラット即ちベーンを支持し、しかも、その支持の仕方が、それら複数のスラット即ちベーンの運動が支持構造体の運動に完全に従動するような支持の仕方であるということがある。支持構造体も様々な形態のものとすることができ、例えば、可撓性を有する1枚のシート材から成るものとすることもでき、また、可撓性を有する複数のリボン材またはテープ材、或いは、可撓性を有する細長い複数の部材、例えば、天然繊維または合成繊維から成るモノフィラメント材、コード材、それに紐状材料などで構成したものとすることもでき、更には、断面が潰れるように変形可能なセル型構造体として構成したものとすることもできる。支持構造体は、通常は鉛直方向に延展するように配設するが、水平方向に配設することも可能であり、それによって、窓、ドア、アーチウェイなどに適用する覆いばかりでなく、天窓などに適用する覆いも構成することが可能となっている。
【0011】
支持構造体に支持される複数のスラット即ちベーンも、様々な形態のものとすることができ、例えば、剛性、半剛性、または可撓性を有する薄板材ないしシート材を用いて様々な形状に形成したものとすることもでき、また、それらを支持構造体に接続する際のそれらスラット即ちベーンの相対配置も様々な形態とすることができ、間隔をおいた複数の位置において支持構造体に接続することで、それら接続位置の間にセル型ベーンを画成することも可能である。また、ファブリックを制御機構に取付けて、建築物開口部を覆う展張状態と引込状態とのいずれにもできる覆いを構成するする際には、薄板材ないしシート材で形成した複数のベーンを、建築物開口部の一縁の近傍においてコンパクトに積み重ねることができるような接続方式で、それら複数のベーンを支持構造体に接続しておくようにする。このような覆いのための制御機構は、好適な実施の形態においては、昇降機構として構成されており、この昇降機構は、支持構造体を、またひいては複数のベーンを、引上げまたは降下させることによって、建築物開口部の辺縁に寄せ集めるものである。
【0012】
以下の詳細な説明により明らかとなるように、複数のベーンは、互いに連結したものとすることも可能であり、個別に支持構造体に接続するようにしてもよく、或いはまた、複数のベーンを支持構造体に取付ける際に、それらベーンの各々を支持構造体に直接止着するのではなく、支持構造体を利用して、覆いを引込状態にするときに、ファブリックの一番下のベーンに支持構造体が係合してそれを持ち上げることによって、残りのベーンがそのベーンの上に積み重なって行くようにしてもよい。
【0013】
本発明のその他の局面、特徴、並びに細部構成は、好適な実施の形態についての以下の詳細な説明を図面と共に参照することによって、また、特許請求の範囲の記載を参照することによって、より明瞭に理解することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明のセルラシェードは、制御機構と、この制御機構に支持され且つこの制御機構によって操作されるファブリックとを備えている。以下にファブリックの様々な実施の形態を開示するが、それら実施の形態において、ファブリックは、支持構造体と、この支持構造体に支持された複数のスラット即ちベーンとを備えており、特に、それら複数のスラット即ちベーンは、それらスラット即ちベーンの運動がそれらが取付けられて作用的に関連付けられている支持構造体の引込動作ないし展張動作における運動に応答して従動するような方式で、その支持構造体に支持されている。また、以下の詳細な説明から明らかなように、複数のスラット即ちベーンは、可撓性、剛性、または半剛性を有する薄板材ないしシート材で形成された部材とし、間隔をおいた複数の位置において支持構造体に接続されたものとすることができる。また、複数のスラット即ちベーンは、それらの運動が支持構造体の運動に応答して従動するようにして、支持構造体に作用的に連結されている。尚、本明細書において使用する「可撓性を有する材料」という用語は、撓ませることのできる様々な材料を意味するものであり、その具体例を挙げるならば、例えば、ビニル系材料、織布材料、不織布材料、天然繊維または合成繊維から成る編紐材料ないしモノフィラメント材料、等々を挙げることができる。また、「半剛性を有する材料」という擁護は、ある程度の剛さを有してはいるが、撓ませることもでき、折り畳むこともできる材料を意味するものである。半剛性を有する材料の具体例には、樹脂強化布材料、塩化ビニル系材料、等々がある。また、「剛性を有する材料」という用語は、剛い材料であって、例えば、樹脂強化布材料(「半剛性を有する」布材料よりも更に剛性の大きなもの)、ポリエチレン材料、木材、アルミニウムなどの金属材料、等々がある。
【0015】
図1〜図4に示したのは、本発明のシェード即ち覆いの第1の実施の形態30である。図示したように、この第1の実施の形態30は、ヘッドレール32と、ファブリック36とを備えており、ヘッドレール32には、断面形状が円弧形の剛性を有する飾り板34が取付けられている。ファブリック36は、支持構造体と、複数のスラット42とで構成されている。支持構造体は、吊下された可撓性を有する複数のコード部材38で構成されており、それらコード部材38の下端には、錘り兼用ボトムレール即ちバラストバー40が取付けられている。複数のスラット42は、相互に連結されて、ヘッドレールから吊下されており、支持構造体と作用的に係合している。
【0016】
図2及び図4から明らかなように、ヘッドレール32は、一般的な適宜の方法で建築物開口部の枠体(不図示)に取付けられ、このヘッドレール32は、ベース部材46と、このベース部材46に係合した押出成形材44とを含んでいる。押出成形材44は、複数の溝部、複数の縁部、及び更にその他の様々な形状部分を有するものであり、それら様々な形状部分は夫々に固有の機能を有するものである。押出成形材44には、溝部48及び縁部52が形成されており、溝部48には、ベース部材46の外側突出縁部50が嵌合しており、また、縁部52は、ベース部材の溝部54に嵌合している。これらによって、押出成形材44はベース部材の下側に取付けられており、また、押出成形材44をベース部材の長手方向に摺動させることで、押出成形材44をベース部材に着脱することができるようになっている。押出成形材44には更に、その前面側へ突出した縁部に、丸みの付いたビード部56が形成されており、一方、飾り板34には、その上縁の内側に、その上縁に沿って延在する溝部58が形成されている。そして、押出成形材44のビード部56が、この飾り板34の溝部58に嵌合しており、この嵌合によって、断面形状が円弧形の飾り板34が、押出成形材44から下方へ垂下するようにして押出成形材44に取付けられており、また、このシェード即ち覆いが図4に示した引込状態にあるときには、飾り板34によって、ファブリックと、ヘッドレールのうちの飾り板34以外の部分とが、視界から隠されるようになっている。このシェードが、図1、図2、及び、図3A〜図3Cに示した展張状態にあるときには、飾り板34は、このシェードが取付けられている部屋の室内側から、ヘッドレールの構成部品が見えないように、それらをかくしており、これによってシェードの見映えを向上させている。
【0017】
支持構造体は、先に言及したように、鉛直に延在する複数の可撓性部材38を含んでおり、それら可撓性部材38は、マイクロファイバ材、コード材、リボン材、テープ材などである。複数の可撓性部材38は、ヘッドレール32の内部に取付けられている制御機構(不図示)から吊下されている。制御機構は、一般的に用いられている適宜の制御機構とすればよく、シェードを引込状態にするときには可撓性部材38をヘッドレールの中に巻き込み、シェードを展張状態にするときには可撓性部材38をヘッドレールから繰り出せるようにする機構である。制御機構は、この制御機構を操作するために用いるプルコード60(図1、図2、及び図3A)を備えている。プルコード60を下方へ引っ張ることによって、可撓性部材38を引上げて、ヘッドレールの中に巻き込むことができ、それによって錘り兼用ボトムレール40が持ち上げられる。こうして上方へ移動するボトムレール40は、先ず一番下のスラットに当接し、そして更に、互いに連結された複数のスラットを次々と持上げて行き、図4に示した引込状態にする。これについては後に更に詳細に説明する。この後、シェードを任意の展張位置に保持するためにこの種の制御機構に一般的に装備されているブレーキ機構(不図示)を解除状態すれば、錘り兼用ボトムレールは重力によって降下し、それによって、互いに連結された複数のスラットは、図4に示した引込状態から、図3Aに示した中間状態を経由して、図2に示した完全展張状態に至る。
【0018】
互いに連結された複数のスラット42を最も明瞭に示している図は、おそらく図3B及び図3Cである。複数のスラット42の各々は、剛性または半剛性を有する下側コンポーネント(スラットの下側部分を構成する部分構成部材)43と、可撓性を有する上側コンポーネント(スラットの上側部分を構成する部分構成部材)45とで構成されている。可撓性を有する上側コンポーネント45の下縁が、下側コンポーネント43の上縁に接続されており、この接続は、例えば接着剤による接着や、超音波接合法による接合するなどの適宜の接続方法により行われ、これによって、スラットの中間位置47が、上側コンポーネントと下側コンポーネントとの接続部となっている。上側コンポーネント45は、十分な耐久性を備えている必要があると同時に、例えば絹布などに見られるような、極めて撓みやすい大きな可撓性を備えたものであることが好ましい。下側コンポーネント43は、図示例ではその断面形状が円弧形であるが、後の説明からも明らかなように、スラットの断面形状は適宜の様々な形状とすることができ、例えば、直線形、ジグザグ形、波形などとすることも可能である。下側コンポーネント43は、内面側が凹面形状となっており、可撓性を有する上側コンポーネント45の下縁を、下側コンポーネント43のこの凹面形状の内面側に接続すると良い。更に、各スラットは、その直ぐ上のスラットに止着されており、この止着は、各スラットの上側コンポーネント45の上縁を、その直ぐ上のスラットの上側コンポーネントの下縁と下側コンポーネントとが互いに止着されている中間位置47に接続することによってなされている。この接続も、接着剤による接着や、超音波接合法による接合などの適宜の接続方法を用いて行えばよい。図3Cは、各スラット42を組立ててその直ぐ上のスラットに接続して行く一連の工程を、図の上から下へ順次示したものである。図中の上方の2枚のスラットは、上側コンポーネント45と下側コンポーネント43とを接続する前の状態を示したものであり、また、それら2枚のスラットは、それらより下方のその他のスラットにも接続されておらず、下方のその他のスラットでは、各々のスラットの上側コンポーネントが下側コンポーネントに接続されている。更に下方へ移ると、各々のスラットの上側コンポーネントの上縁が、その直ぐ上のスラットの中間位置47に接続されており、即ち、その直ぐ上のスラットの上側コンポーネントと下側コンポーネントとの接続部に接続されている。更に、もう1つ重要なこととして、このファブリックを構成している複数のスラットの夫々の中間位置47が、1つの垂直平面の両側に交互に位置するようにしてあるということがあり、このようにしていることの目的については後に説明する。
【0019】
従って、以上の構成によれば、各々のスラット42を、可撓性を有する上側コンポーネント45と半剛性または剛性を有する下側コンポーネント43とで形成し、そして、そのように形成した複数のスラット42を互いに連結して一体化することによって、ファブリック構造体が構成されている。図3Aに示したように、互いに連結した複数のベーン即ちスラット42の夫々の可撓性を有する上側コンポーネントに孔(不図示)を形成し、それら上側コンポーネントの孔が同一鉛直線上に略々位置が揃うようにしておき、それら孔に支持構造体を構成している複数の可撓性支持部材38を通すようにする。図1、図2、図3A、及び図4から明らかなように、複数の可撓性支持部材38は、ファブリックの幅方向中央に配置することが好ましく、複数のスラットをそれら複数の可撓性支持部材38に取付け、また、重り兼用ボトムレール即ちバラストバー40を、ファブリックの一番下のスラット及び下から2番目のスラットの下方の叉状部分に取付け、そして、複数のスラットの夫々の中間位置が可撓性部材38の両側に交互に位置するようにしたならば、制御機構を操作することによって、このファブリックを、図1に示した展張状態と図4に示した引込状態との間で作動させることができる。既に述べたように、制御機構に装備されているブレーキ機構を解除状態にしたならば、錘り兼用ボトムレール40が重力によって降下して、互いに連結されている複数のスラットを、図4に示した引込状態から図1に示した展張状態へ展張させる。当然のことながら、プルコード60を引下げて、可撓性支持部材38をヘッドレール中へ引込むことによって、重り兼用ボトムレールは、図1に示した最下方位置から、図4に示した最上方位置へ持上げられ、それら両位置の間を通過している間に、複数のスラットを積み重ねて行き、最終的にはそれらスラットを、図4に示したように小さく積み重ねられた状態にする。図3Aは、この覆いのファブリックが、途中まで引込まれた状態を示しており、同図から明らかなように、複数のスラット42は、ボトムレール40上に単に積み重ねられているだけであり、これは、物理的に積み重なっているだけであって、積み重なったスラットより上方に位置する全てのスラットは、完全展張状態を維持している。従って、持上げられてボトムレール上に積み重ねられている下側の一群のスラットだけが外側へ拡がりはじめており、それらより上方の影響を受けていない残りのスラットは、ボトムレールが更に持上げられて、実際にそのボトムレールの上に積み重なった状態となるまでは移動せずにいる。
【0020】
更に、各々のスラットの上側コンポーネント45は、その辺縁領域部分が、そのスラットの中間位置47において下側コンポーネント43に接続されている。これによって、上側コンポーネントと下側コンポーネントとが、それらの間の接続部から僅かな距離だけ離れたの近傍部分にまで亘って、真っ直ぐに延展する傾向、即ち互いに同一平面上を延展する傾向が、多少なりとも発生している。上側コンポーネントの可撓性が大きいほど(撓みやすいほど)、この距離は小さくなる。上側コンポーネントと下側コンポーネントとの接続部に発生するこの傾向は、下側コンポーネントを上方へ跳ね上げようとするレバーとして機能するものであるが、ただし、図1〜図4に示した実施の形態では、この跳ね上げようとする力は、下側コンポーネントの下縁をその下縁が摺接している直ぐ下のスラットの表面から持上げることができるほど大きなものではない。
【0021】
図1〜図4に示した実施の形態において、一番上のスラットは、押出成形材44に形成されている溝82に一方の側縁部80が嵌合された小幅板78によって、この押出成形材44に止着されており、これによって、一番上のスラットは、押出成形材から吊下されて押出成形材によって支持されており、またその他のスラットは、この一番上のスラットに連結されていることによって、作用的に即ち間接的に支持されている。
【0022】
図5及び図6A〜図6Cに示したのは、本発明に係る覆いの第2の実施の形態である。そららの図において、各スラットは剛性または半剛性を有する材料で形成されており、断面円弧形の下縁側部分64と、略々平板形状の上縁側部分66と、上縁側部分の上縁に設けられた下方折返し部分68とを備えている。下方折返し部88は、接着剤などによってその直ぐ上のスラットの中間位置70に止着できるようにしたものであり、これについては図5に示した通りである。図から明らかなように、下方折返し部68は、直ぐ上のスラットの断面円弧形の下縁側部分64の上縁に沿って止着されており、そのため、このファブリックを、図1及び図2に示したファブリックと同様に展張状態にしたときには、各スラットの上縁側部分66が、略々鉛直に吊下された状態となる。各スラットを、例えば押出成形などで製作する際に、各スラットの上縁側部分を、完全な平板状部分として形成するようにしてもよいが、ただし、図示した実施の形態では、最初にスラットを、例えばポリエチレンや塩化ビニルなどの半剛性を有する材料で形成し、その際に、図6B及び図6Cに示したように、折り目溝を形成しておく。図6Cは、スラットの上縁側部分の最初の形状を示しており、その上縁側部分が真っ直ぐに延ばされた後の形状を示したのが図6A及び図6Bである。それらの図から明らかなように、図示例では、スラットの上縁側部分66には、その凸面側の側面に3本の折り目溝72が形成され、その凹面側の側面のスラットの上縁近傍に1本の折り目溝74が形成されている。凹面側に形成された1本の折り目溝74は、スラット形成材の上縁を下方へ折り返せるようにすることで、スラットの上縁に下方折返し部68を容易に形成できるようにしている。凸面側に形成された3本の折り目溝72は、図6Bから明らかなように、ストラット形成材を反対側へ屈曲させて、僅かに屈曲した3つの小さな円弧形部分66aを形成し、それらによって、スラットの略々平板形状の上縁側部分を形成する。尚、図においては、実際には僅かにしか彎曲していないスラットの3つの円弧形部分66aの湾曲度を誇張して、かなり強く彎曲しているように描いてあるが、実際の製品ではスラットの上縁側部分66は略々平板形状に見えるような外観を呈している。
【0023】
各スラットをその直ぐ上のスラットに接続し即ち止着することにより、複数のスラットを互いに連結するのであるが、その際に、図5に示したように、互いに連結された一連のスラットの夫々の凹面側が交互に反対側を向くようにしている。即ち、図5に示した一番上のスラットは右側面が凹面側となっており、その直ぐ下のスラットは左側面が凹面側となっており、更にその下のスラットは再び右側面が凹面側となっている。
【0024】
以上のようにして複数のスラットを互いに連結したならば、それらスラットの間の位置関係は、図1〜図4に示した複数のスラットと同様になり、また、折り目溝72及び74において枢動運動が許容されることによってスラットの可撓性が増しており、また特に、下方折返し部68を形成している一番上の折り目溝74によって枢動運動が許容されているために、完全展張状態においては複数のスラットが図1及び図2に示した複数のスラットと同様の外観を呈するようになっている。一番下のスラットと下から2番目のスラットとの間に画成されたポケット部即ち叉状部76の中に、ボトムレール40が配設されており、このボトムレール40を持上げて部分引込状態にする際には、複数のスラットが両側へ膨らむように移動し、その際に、1つ置きのスラットが互いに同一方向へ移動し、しかも、上下に隣り合うスラットが互いに反対側へ移動する。このファブリックの完全引込状態は、図4に示したものと同様であり、即ち、図4に示したものでは、複数のスラットがきちんと小さく積み重ねられて、ヘッドレール32に隣接し、飾り板34の背後に位置付けられているが、これと同様になる。
【0025】
図7及び図8に示したのは、本発明の第3の実施の形態84である。この実施の形態に関しては、ヘッドレールは図示せずに、ファブリック86だけを図示した。ファブリック86は、支持構造体88と、互いに連結された複数のスラット90とを備えている。
【0026】
図7及び図7Aに示したように、この実施の形態における支持構造体は、断面形状が六角形の複数の閉じたセル92を積み重ね、互いに連結して構成したものである。セル92は、樹脂強化布材などの半剛性を有する材料で形成されており、米国特許第6,572,725号公報に教示されている方法を用いて製作することができる。セル92は頂壁部94と底壁部96とを有している。各セルの底壁部はその直ぐ下のセルの頂壁部に接続されており、接続するには、例えば接着剤で接着するなどの手段を用いればよい。セル92は更に、その両側に側壁部98を有している。各々の側壁部98は、折り目線によって分けられた上側部分90aと下側部分98bとから成り、これによってセル92は、図7B〜図7Eに示したように、その断面が潰れるように変形し得るものとなっている。尚、セル92が閉じたセルであると上で述べたが、これは、セル92の断面形状が、閉じた形状であるという意味である。
【0027】
以上に説明したセル型支持構造体88に支持されている複数のスラット90は、剛性または半剛性を有する材料で形成された、断面形状が円弧形の細長い部材であり、その上縁の辺縁領域部分100が、対応するセルの前面側の側壁部98の上側部分98aに止着されている。スラットを止着する手段は、接着剤による接着としてもよく、或いは、超音波接合法による接合などの、その他の適当な止着手段を用いてもよい。図示例においては、スラットは、セルの4本ごとに1枚ずつ止着されており、また、セル型支持構造体88から前面側へ突き出しているが、ただし、このセル型支持構造体88が図7及び図7Aに示したように完全展張状態にあるときには、スラットは略々鉛直方向に垂れ下がっており、そして、図7Aに示したように、各スラットの下縁102が、その直ぐ下のスラットの上縁の辺縁領域部分100との間に僅かな重なり部を有するようにしてあり、そのため、ファブリックが完全展張状態にあるときには、ファブリックの前面側からは、セル型支持構造体88が見えないように隠されている。
【0028】
このファブリックを作動させて、図7Aに示した完全展張状態から、図7Dないし図7Eに示した完全引込状態とするための機構としては、任意の適宜な機構を用いればよく、図7C及び図7Eには、その機構の具体例として、昇降機構を破線で示した。この昇降機構は、鉛直方向に延在する複数の昇降コード104と、それら昇降コード104によって支持されたボトムレール即ちバラストバー106とを含んでおり、ボトムレール即ちバラストバー106は、支持構造体の一番下のセルの下側に配置されている。昇降コードを引上げることによってボトムレールを持上げて行くと、複数のセルが次々と断面が潰れるように変形して行き、それによってファブリックは、図7Aに示した完全展張状態から、図7B及び図7Cに示した部分展張状態を経由して、図7D及び図7Eに示した完全展張状態へ移行する。図から明らかなように、このシェードは、図7及び図7Aに示した完全展張状態にあるときには、その全体的な外観が、ローマンシェードと同様の外観を呈しており、一方、図7D及び図7Eに示した引込状態にあるときには、このシェードは小さく積み重ねられており、その複数のスラット90が、支持構造体88から前方側へ突き出している。ここでは、スラットが取付けられているセルの上側部分90aは、それに取付けられているベーン(スラット)を一体的に移動させるレバーとして機能するものとなっている。即ち、この覆いの引込操作が行われるときに、セルが潰れるように変形するのに伴って、その上側部分98aが水平方向に対して成している鋭角が次第に小さくなるため、スラットが持ち上げられ、水平方向へ突き出した状態になるのである。
【0029】
図8A及び図8Bに示したのは、以上の実施の形態に僅かな改変を加えた構成である。この構成における支持構造体88は、図7〜図7Fに示した支持構造体と同一構造のものであるが、ただしスラット108は、断面円弧形のものではなく、断面直線形のものを使用している。この構成によれば、以上の実施の形態とは異なった美観性が得られる。
【0030】
図9A〜図9Dに示したのは、本発明の第4の実施の形態である。この実施の形態においては、図7の実施の形態と同様に、潰れるように変形可能に構成したセル構造材から成る支持構造体88によって、剛性または半剛性を有する材料で形成された複数のスラット110が支持されており、それらスラット110は、セルの4本目ごとに1枚ずつ止着されており、そして、セルの両側の側壁部のうち、支持構造体88前面側に位置する方の側壁部の上側部分98aに止着されていて、そこからセル型支持構造体88の前面側へ突き出している。ただし、この図9A〜図9Dの実施の形態では、支持構造体の背面側にも、前方側の複数のスラットに対応した複数のスラット112が取付けられており、それら背面側のスラット112は、セルの4本目ごとに1枚ずつ止着され、そして、図9Dに示したように、セルの両側の側壁部のうち、支持構造体88背面側に位置する方の側壁部の、その上側部分98aに止着されて、そこからセル型支持構造体88の背面側へ垂れ下がっている。支持構造体88の前方側へ垂れ下がっている複数のスラットと、支持構造体88の背面側へ垂れ下がっている複数のスラットとは、互いに同一構造であり、また、図7の実施の形態と同様に、このファブリックが図9A及び図9Bに示した完全展張状態にあるときには、各スラットとその直ぐ下のスラットとの間に重なり部が存在することによって、セル型支持構造体88を視界から隠すようにしてある。図9Cは、支持構造体が完全引込状態にあるところを示したものであり、図中に破線で示した昇降機構114は、図7の実施の形態に関連して説明した昇降機構と同一構造のものである。尚、この実施の形態においても、スラットが取付けられているセルの上側部分98aは、この覆いの引込操作が行われるときに、スラットを持ち上げるレバーとして機能するものとなっている。
【0031】
図10A〜図10Dに示したのは、本発明の第5の実施の形態であり、この実施の形態は、図9A〜図9Dの実施の形態と同様に、潰れるように変形可能な断面六角形の複数のセル92が互いに連結されて構成された支持構造体88を備えている。ただし、この実施の形態においては、剛性または半剛性を有するスラット99は、支持構造体の前面側と背面側とのいずれにおいても、セルの4本目ごとにではなく、セルの3本目ごとに、そのセルの上側部分90aに取付けられている。
【0032】
図11A〜図11Dに示したのは、本発明のまた別の構成例116であり、この構成例は、図7の実施の形態と同様に、潰れるように変形可能な断面六角形の複数のセル92が互いに連結されて構成された支持構造体88を備えている。ただし、この構成例においては、剛性または半剛性を有するスラットとして、互いに幅寸法の異なる2種類のスラット118及び120を使用しており、それによって、図7の実施の形態とは異なった美観性を得ている。第1のスラット118は、その上縁の辺縁領域部分122が、セルの前面側の側壁部の上側部分90aに止着されており、この止着は接着剤による接着や、超音波接合法による接合などによって行えばよく、また、第1のスラット118は、図7の実施の形態と同様に、断面円弧形であって、その幅寸法は3本のセルを覆う寸法にしてある。一方、その直ぐ下のスラット120は、その断面形状の彎曲が第1のスラット118よりも浅くなっているが、第1のスラット118と同様に、その上縁の辺縁領域部分124が、セルの前面側の側壁部の上側部分に止着されており、ただし、一番上のスラットである第1のスラットが、3本のセルを覆う幅寸法であるのに対して、この第2のスラット120は、2本のセルしか覆わない幅寸法である。また、上から下へ1枚おきのスラットが、互いに同一の幅寸法とされており、そのためこのファブリックは、図11A及び図11Bに示した完全展張状態における美観性も、また、図11C及び図11Dに示した部分引込状態における美観性も、図7の実施の形態とは異なったものとなっている。尚、この実施の形態でも、セルの上側部分98aは、この覆いの引込操作が行われるときに、取付けられているスラットを持ち上げるレバーとして機能するものとなっている。
【0033】
図12A及び図12Bに示したのは、本発明の第6の実施の形態であり、この実施の形態では、断面六角形の複数のセルが互いに連結されて構成されたセル構造体を2列組合せることによって支持構造体を構成している。各々のセル構造体は、先に説明した断面六角形のセルを用いた支持構造体88と同一構造のものである。それら2列のセル構造体は、連続した一連の側面どうしを接続することによって互いに連結されており、即ち、一方のセル構造体のセルの上側部分90aと、他方のセル構造体のセルの下側部分98bとを接続している。この実施の形態では、図11A〜図11Dに示したスラットと同様の複数のスラット101を使用しており、即ち、それら複数のスラット101は、2本のセルを覆う幅寸法としたスラットと、3本のセルを覆う幅寸法としたスラットとを、交互に配設したものである。各スラットは、その上縁の辺縁領域部分が、対応するセルの上側部分98aに止着されており、それによって、セルの上側部分98aが、対応するスラットを作動させるレバーとして機能し得るものとなっている。各スラットの下縁は、その直ぐ下のスラットの上縁に、僅かに重なるようにしてあり、これによって、図12A及び図12Bに示した完全展張状態にあるときには、2列のセル構造体から成る支持構造体を、このファブリックの一方の側からの視界から隠せるようにしている。
【0034】
図13A及び図13Bに示したのは、本発明の第7の実施の形態である。この実施の形態は、第6の実施の形態と似ているが、ただし、その支持構造体88が、複数のセルが互いに連結されて構成されたセル構造体を、3列組合せて構成したものである点で異なっている。各々のセル構造体は、断面形状が六角形の複数のセルを積み重ね、互いに連結して構成されている。また、互いに隣接するセル構造体どうしは、一方のセル構造体のセルの上側部分が他方のセル構造体のセルの下側部分に接続されることによって、互いに連結されている。更に、第6の実施の形態と同様にこの第7の実施の形態でも、複数のスラット101は、2本のセルを覆う幅寸法のスラットと、3本のセルを覆う幅寸法のスラットとを、交互に配設したものとしている。各スラット101は、その上縁の辺縁領域部分が、対応するセルの上側部分98aに止着されており、これによって、セルの上側部分98aが、対応するスラットを作動させるレバーとして機能するようになっている。
【0035】
図14A〜図14Dに示したのは、本発明の第8の実施の形態256である。この実施の形態において、支持構造体258は、半剛性を有するシート材を交互に折り返してプリーツ状としたプリーツ型支持構造体であり、この種の支持構造体は、窓覆いとしてのプリーツシェードなどに用いられているものである。このように構成された支持構造体258は、前方下方へ傾斜した複数の傾斜面260と、後方下方へ傾斜した複数の傾斜面262とを有している。本発明のこの実施の形態におけるスラット264は、浅く彎曲した円弧形の断面形状の、半剛性を有する材料から成る細長い板状部材であり、各スラットは、その上縁の辺縁領域部分266が、支持構造体の前方下方へ傾斜した傾斜面260の下縁の辺縁領域部分268に止着されている。図14Dは、このファブリック256が完全展張状態にあるところを示した図であり、プリーツ型支持構造体が、略々鉛直方向に伸ばされた状態にあり、一方、各スラットがその直ぐ下のスラットとの間に重なり部を有する状態にあって、それら複数のスラットによって、支持構造体と平行な略々平面状の壁状構造体が画成されており、その壁状構造体と支持構造体との間に比較的薄い複数のセル270が画成されている。図14A及び図14Bは、このファブリックが部分引込状態にあるところを示した図であり、図14Cは、このファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。完全展張状態においては、複数のスラットが、圧縮状態にある支持構造体から略々水平に突き出している。尚、スラットが止着されている傾斜面260は、そのスラットを一体的に作動させるレバーとして機能するものとなっている。
【0036】
図15A〜図15Dに示したのは、本発明のまた別の構成例272であり、この構成例272は、図14Aに示した実施の形態とよく似ており、この構成例においても、支持構造体258は、半剛性を有するシート材を水平方向に延在する折り目線において交互に折り返してプリーツ状としたプリーツ型支持構造体であり、前方下方へ傾斜した複数の傾斜面260と、後方下方へ傾斜した複数の傾斜面262とを有している。2組のスラットを備えており、一方の組の複数のスラット264は、その断面形状を浅く彎曲した円弧形とした半剛性を有するスラットであって、その上縁の辺縁領域部分266が、前方下方へ傾斜した傾斜面260に止着されている。他方の組の複数のスラット264は、以上に説明したスラット264と同一構造のスラットであって、後方下方へ傾斜した傾斜面の下縁に止着されている。図15A及び図15Dは、このファブリックが完全展張状態にあるところを示した図であり、図15C及び図15Dは、このファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。この構成例において、傾斜面260及び262は、それらに止着されているスラットを一体的に作動させるレバーとして機能するものとなっている。
【0037】
図16A〜図16Cに示したのは、本発明の第9の実施の形態である。この実施の形態では、支持構造体として、可撓性または半剛性を有するシート材304を使用している。支持シート材304には、その両面に、鉛直方向に間隔をあけて複数の折り目溝306が形成されており、図16Bに示したように、その折り目溝306に沿ってこの支持シート材304を容易に折曲げられるようにしてある。スラット即ちベーン308は、断面形状が円弧形の剛性または半剛性を有するスラット即ちベーンであり、支持シート材304の両面に取付けられている。また、スラット即ちベーン308は、下方折返し部を備えておらず、支持シート材304の対応する側面の、折り目溝306の直ぐ上の位置に、直接取付けられている。以上の構成において、このファブリックを完全展張状態にするために、錘り兼用ボトムレール310を援用することもある。このファブリックは、完全展張状態にあるときには、図16Aに示したような外観を呈している。支持シート材304の前面側の一番下のスラットは、ボトムレール310を覆うようにしてあり、それによって美観的効果を得ている。重り兼用ボトムレールを引上げるときには、このボトムレールが、支持シート材の前面側の一番下のスラットと背面側の一番下のスラットとの間に引っ張り込まれて、それらスラットを互いに反対方向へ移動させて外側へ拡げると共に、支持シート材をアコーディオンのように折り畳み、それによってこのファブリックは、図16Cに示したような部分引込状態になる。支持シート材の側面の、スラットが取付けられている表面部分は、この覆いの展張操作及び引込操作が行われるときに、そのスラットを作動させるレバーとして機能するものとなっている。
【0038】
図17A〜図17Cに示したのは、本発明の第10の実施の形態372である。本発明のこの実施の形態でも、支持構造体88は、断面形状が六角形でその断面が潰れるように変形可能な半剛性を有する複数のセル92を互いに連結して構成されており、複数のスラット374は、剛性または半剛性を有する断面形状が円弧形のスラットであって、そのスラットの一方の側縁が、選択されたセルに止着されている。セル92は頂壁部376と底壁部378とを有し、それら頂壁部と底壁部とは両側の側壁部によって連結されており、各々の側壁部は折り目線384によって上側部分380と下側部分382とに分けられている。スラット374は、その一方の側縁が、一方の側壁部の上側部380に止着されており、また、その他方の側縁が、このファブリックが図17Aに示した展張状態にあるときに、隣接するスラットとの間に重なり部を持つようにしてある。スラットが取付けられている表面380は、そのスラットを一体的に作動させるレバーとして機能するものとなっている。図17A〜図17Cに示したこのファブリックの構成は、図7に示したファブリックの構成と同様のものであるが、ただし、図17A〜図17Cに示したこのファブリックは、水平方向に取付けられており、支持構造体の複数のセル92を貫通して延在している水平支持ロッド388によって、枠体386の内部に水平に配置されて支持されている。図17Cに示したように、このファブリックは、完全展張状態にあるときには、枠体によって画成されている開口部の全域を閉塞するようにして展張されており、図から明らかなように、複数のスラットはセル型支持構造体88に対して略々平行に延展している。一方、図17Bに示したように、このファブリックを引込状態にしたならば、複数のセルはその断面が潰れるように変形し、そして、複数のスラットはそれら複数のセルから互いに平行に突き出してやや下方へ垂れ下がった姿勢を呈する。
【0039】
図18A〜図18Dに示したのは、図16A〜図16Cの実施の形態に類似した別の構成例312である。この構成例312が図16A〜図16Cの実施の形態と異なっている点は、支持シート材314を、可撓性を有するシート材とすることが好ましいこと、そして、この支持シート材314には、鉛直方向に間隔をあけて複数の折り目溝を形成したりしないことである。一方、スラット308は、断面形状が円弧形の剛性または半剛性を有するスラットであり、支持シート材304の前面と背面とに交互に取付けられている。そのため、このファブリックは、図16Aのファブリックと類似した外観を呈するものの、その支持シート材は、図16Aのシート材のように複数の折り目溝306によって交互に折れ曲がった形状とはならず、滑らかな曲線に沿って交互に彎曲した形状となることが異なっている。他の実施の形態と同様に、シート材の、スラットが取付けられている取付け箇所の部分は、この覆いの展張操作及び引込操作が行われるときに、そのスラットを作動させるレバーとして機能するものとなっている。図18Dは、図18Aのファブリックが部分引込状態にあるところを示しており、複数のスラットが両側へ移動して外側へ拡がっており、また、支持シート材はボトムレール上にジグザグ形状をなすように折り畳まれている。図18Cは、このファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【0040】
図19A〜図19Dは、本発明の第11の実施の形態126を示した図である。この実施の形態においても、支持構造体88は、断面形状が六角形でその断面が潰れるように変形可能な複数の閉じたセルを積み重ねて構成した、セル型支持構造体である。半剛性を有する複数のスラット128が、間隔をおいたセルに取付けられ、セル型支持構造体の前面側と背面側とに延在しており、それら複数のスラットは互いに同一の寸法及び同一の断面形状を有する。各々のスラット128の断面形状は、図19A及び図19Bから明らかなように、上側円弧形部分130と下側円弧形部分132とを有するものであり、それら円弧形部分は、セル型支持構造体に対向している側が凹面形であって、折り目線134によって分けられている。各々のスラットの上縁の辺縁領域部分136は、六角形のセルの側壁部の上側部分に止着されており、この止着は、接着剤による接着や超音波接合法による接合などの適宜の手段を用いて行えばよい。同様にして、各スラットの下縁の辺縁領域部分138は、上縁の辺縁領域部分が止着されているセルから下方へ数えて4本目のセルの側壁部の下側部分98bに止着されている。従って、支持構造体の前面側に、半剛性を有する材料で形成された複数のスラットが、セルの4本ごとに1枚ずつ配設され、また、支持構造体の背面側にも対応する複数のスラットが配設されており、支持構造体の前面側の複数のスラットも、また背面側の複数のスラットも、支持構造体に対向している内面側が凹面形となっている。セル型支持構造体88と、複数の二連彎曲形スラット128とで構成されたこのファブリックが、完全展張状態にあるところを示したのが、図19A及び図19Bであり、部分引込状態にあるところを示したのが図19Cであり、完全展張状態にあるところを示したのが図19Dである。図から明らかなように、複数のセルを、それらの断面が潰れるように変形させたならば、各スラットは、上側円弧形部分と下側円弧形部分とを分けている折り目線134が設けられているために、内側へ折り畳まれるように変形する。そのため、折り目線134が、部分的ないし完全に潰れるように変形した支持構造体の2本のセルの間に入り込む。
【0041】
図20A〜図20Dに示したのは、本発明の第12の実施の形態140である。この実施の形態においても、支持構造体88は、断面形状が六角形の複数の閉じたセルで構成されたセル型支持構造体である。この実施の形態における複数のスラット142は、半剛性を有するシート材から成り、セル型支持構造体の前面側に配設したスラットと、背面側に配設したスラットとが、対向するようにして、セル型支持構造体に取付けられている。それらスラット142は互いに同一形状であり、その上縁の辺縁領域部分144が、適宜の止着手段によって、対応する六角形のセル側壁部の上側部分98aに止着されており、また、その下縁の辺縁領域部分146が、互いに隣り合った2本のセルの間に止着されている。この図示例では、シート材から成るスラットは、その上縁の辺縁領域部分が1本のセルに止着され、その下縁の辺縁領域部分がそのセルから下方へ数えて3本目のセルと4本目のセルとの間に止着されている。これによって、同じ組のセルに止着されている2枚一組のスラットによって、セル型支持構造体の3本のセルを囲繞する閉じたセル構造体148が画成されている。先の説明で、閉じたセルというのは、断面形状が閉じていることを意味するのであって、両端は開放していると述べたが、ここでいう閉じたセル148も、それと同じ意味である。セル型支持構造体88と、2枚ずつが対向するようにして取付けられた半剛性を有する複数のスラット142とによって、構成されたこのファブリックは、図20A及び図20Bの展張状態から、図2j0Cの部分引込状態を経由して図20Dの完全引込状態へと作動され、そのとき、互いに対向したスラットは、セル型支持構造体から離れて夫々反対側へ、従って外側へ膨出し、それによって、複数のスラットは、半剛性を有するものであるため幾分垂れ下がり気味になるものの、セル型支持構造体から離れて略々水平方向へ突き出した状態になる。
【0042】
図21A〜図21Dに示したのは、本発明の第13の実施の形態である。この実施の形態においても、支持構造体88は、断面形状が六角形でその断面が潰れるように変形可能な複数の閉じたセルが積み重ねられ、互いに連結されて構成された、セル型支持構造体である。セル型支持構造体の前面側に、複数のスラット152が垂れ下がるようにして取付けられている。各スラットは、その上縁の辺縁領域部分154が、対応するセルの前面側の側壁部の上側部分98aに止着されており、また、下縁の辺縁領域部分156は、2本のセルの間に止着されており、それら2本のセルは、図示例では、上縁の辺縁領域部分が止着されているセルから下方に数えて3本目及び4本目のセルである。スラットは、可撓性を有する材料で形成されているため、支持構造体の前面から下方へ垂れ下がっている。図21A及び図21Bはこのファブリックが完全展張状態にあるところを示した図、図21Cは部分引込状態にあるところを示した図、そして図21Dは完全引込状態にあるところを締めいた図であり、これらの図から明らかなように、複数のスラットは、いかなる状態にあるときも常に、支持構造体の前面から垂れ下がっており、これによって、図20A〜図20Dのファブリックとは異なった美観性が得られている。
【0043】
図22A〜図22Dに示したのは、本発明に係るファブリックの第14の実施の形態158である。この実施の形態において、支持構造体160は、断面形状が四角形の複数のセル162が互いに連結されて構成されたセル型支持構造体であり、セルの各々は、頂壁部164、底壁部166、前壁部168、及び背壁部170を有している。また、各セルの頂壁部がその直ぐ上のセルの底壁部に止着されており、この止着は接着剤172による接着などの適宜の止着手段で行えばよい。これによって、各セルが可撓性を有する材料で形成され、全体として一体化された、1つの支持構造体が構成されている。また、この実施例においては、各セルに対応したベーン174は、支持構造体のうちの当該セルを形成しているシート材によって形成されている。
【0044】
図22Dから最も明瞭に理解されるように、1本のセルと1枚のベーンとを組合せたセル/ベーン構造体が、1枚のシート材によって形成されている。このシート材は、その第1縁部176が、形成しているセルの頂壁部164の前面側に位置しており、そこから下方へ延在して当該セルの前壁部168を形成し、そこから後方へ延在して当該セルの底壁部166を形成し、そこから上方へ延在して当該セルの背壁部170を形成し、そこから水平に延在して当該セルの頂壁部164の残りの部分を形成しており、更に続けて、当該セルの前壁部168の前方下方へ垂れ下がり、そこから内側へ折り返して上方へ戻ることによって、ループ状のベーン174を形成している。そして、セル/ベーン構造体を形成しているこのシート材の他方の縁部178は、当該セルの頂壁部164と、このシート材の第1縁部176との間に止着されている。このセル/ベーン構造体は、可撓性を有する材料で形成されているため、ベーンの部分がセルの部分の前面を覆うようにして下方へ垂れ下がり、その垂れ下がった先端が、直ぐ下のベーンの上に重なっている。また、図22A及び図22Bに示した完全展張状態にあるときには、支持構造体を構成している複数のセルは、図示したようにその断面形状が略々長方形となっており、また、閉じたループ状のベーンが、対応するセルの頂壁部から垂れ下がって当該セルの前面を覆っている。このファブリックを作動させて、図22Cの完全引込状態にしたならば、同図に示したように支持構造体の各セルはその断面が完全に潰れた状態に変形し、また、閉じたループ状のベーンは、支持構造体の前面から突き出すようになる。
【0045】
図23A〜図23Dに示したのは、本発明に係るファブリックの第15の実施の形態である。この実施の形態においても、支持構造体182は、複数のセル184で構成されたセル型支持構造体であり、各セル184は、図23Dから明らかなように、1枚のシート材で形成されている。このシート材は、折り曲げられ、また、折り目部が形成され、それによって、前方へ突出する折り目部188が設けられた略々平板形状の前壁部186と、平板形状の底壁部190と、折り山が設けられた背壁部192と、頂壁部196とが形成されている。更に、折り山が設けられた背壁部192は、折り目線194より上の上側部分192aとそれより下の下側部分192bとで構成されており、頂壁部196は、前壁部から内側へ延出している延出縁部198と、背壁部から内側へ延出している延出縁部200とで構成されている。複数のベーン202は、セル型支持構造体の前面から垂れ下がっており、各ベーンは、半剛性を有する材料から形成されており、断面形状が円弧形の部分と、平板形状の延出縁部204とを有しており、延出縁部204は、対応するセルの頂壁部196とその直ぐ上のセルの底壁部190との間に挟み込まれている。この延出縁部204は、接着剤による接着などの適宜の手段によって、対応するセルの頂壁部の延出縁部198とその直ぐ上のセルの底壁部とに止着されている。各スラットはその直ぐ下のスラットとの間で僅かに重なり合うようにしてあり、これによって、隣り合うセルどうしの間の継ぎ目を隠すようにしている。
【0046】
図24A〜図24Eに示したのは、本発明の第16の実施の形態である。この実施の形態において、支持構造体208は、図24Eに示したように、断面形状が四角形の複数のセル210が積み重ねられて構成されたセル型支持構造体であり、各セル210は、その断面が潰れるように変形可能なものであるが、図24Eに示したように吊下された状態にあるときの断面形状は四角形であり、図示例では正方形である。支持構造体を構成している各セルは、頂壁部212と、この頂壁部212と同一寸法形状の底壁部214と、前壁部216と、この前壁部216に対して鏡像関係にある背壁部218とを有する。前壁部及び背壁部には折り目部が設けられており、この折り目部によって、外側へ向かって突出した突条部220が形成されている。突条部220は、セルの長手方向に水平に延在しており、セルの前壁部及び背壁部の夫々を、上側部分222と下側部分224とに分けている。図24Cに示したパネル体226は、可撓性を有する複数のベーン228を互いに連結してパネル体226を構成して、このパネル体226の全体を支持構造体208に取付けられるようにしたものであり、その取付方法には様々な方法がある。図示例では、各ベーンを形成するシート材の上縁の辺縁領域部分230に、ベルクロ(登録商標)などのフック・アンド・ループ型ファスナの一方の片割れ232が止着されており、そのシート材の下縁の辺縁領域部分234の背面側にフック・アンド・ループ型ファスナの同じく一方の片割れ232が止着されている。更に、そのシート材の上縁の辺縁領域部分230の背面側に、フック・アンド・ループ型ファスナの他方の片割れ236が止着されている。そして、各ベーンを形成しているシート材の下縁の辺縁領域部分が、その直ぐ下のベーンを形成しているシート材の前面側に止着されていることによって、複数のシート材が互いに連結されたパネル体226が構成されている。各々がベーンを形成している複数のシート材が互いに連結されて構成されたこのパネルを、支持構造体に止着することによって、互いに連結された複数のベーンが支持構造体の一方の側面から垂れ下がるようにすることができる。尚、同じ構成の2枚のパネルを支持構造体の前面と背面との両方に取付けるようにしてもよい。
【0047】
図24Aに示したように、支持構造体208には、この支持構造体の1本おきのセルのの前壁部216の上側部分222に、フック・アンド・ループ型ファスナの他方の片割れ236である取付テープが止着されており、(ただし一番下のセルと下から2番目のセルだけは、1本おきではなく、それら両方のセルの前壁部216の上側部分222にその取付テープが止着されている)。そして、各々がベーンを形成しているシート材の、その上縁の辺縁領域部分230を、支持構造体に止着されている対応した取付テープ236に止着するようにしており、それによって、複数のベーンが互いに連結されて構成されているパネル体を、支持構造体に着脱可能に取付けることができるようにしている。このようにしてパネル体を取付けたならば、図24Dに示したように、複数のベーン228が垂れ下がった状態になる。また、図24Aに示した支持構造体では、一番下のセルと下から2番目のセルとの各々にファスナのテープが止着されているため、複数のベーンから成るパネル体を止着したならば、前方へ膨出しているループ状のベーンは、支持構造体から更に離れて膨出し、これを利用して、この実施の形態を採用するときの実際の形態に変化を付けることができる。
【0048】
図24Bに示した支持構造体208では、フック・アンド・ループ型ファスナの一方の片割れ232が、支持構造体の前面の全域を覆うようにして設けられており、そのため、複数のベーンから成るパネル体226を、この支持構造体の前面に、所望の取付方で取付けることができ、ひいては、ループ状のベーンの垂れ下がり方を、所望のパターンにすることができる。当然のことながら、複数のベーンから成るパネル体を、支持構造体の両面に取付けたいのであれば、支持構造体の背面にもフック・アンド・ループ型ファスナを設けておけばよい。更に、フック・アンド・ループ型ファスナを使用することは必ずしも必要ではなく、適当な剥離性を有する粘着剤を使用してもよく、また、取外し可能にする必要がない場合、或いは、取外せない方がよい場合には、剥離不能な接着剤による接着や、超音波接合法による接合などの手段を用いてもよい。
【0049】
図25A〜図25Cに示したのは、本発明に係るファブリックの第17の実施の形態238である。この実施の形態において、支持構造体240は、複数の開いたセル242が積み重ねられ、互いに連結されて構成された、セル型支持構造体である。それら複数のセル242は、その各々が、折り山が設けられて上側部分244aと下側部分244bとを画成している背壁部244と、頂壁部246と、底壁部248と、延出縁部250とを有しており、この延出縁部250は、頂壁部から鈍角を成して下方へ延出する前壁部を形成している。この実施の形態に用いられている複数のスラット252は、断面形状が円弧形の半剛性を有するスラットであり、各スラットの上縁の辺縁領域部分254は選択されたセルの延出縁部250に止着されており、各スラットの下縁はその直ぐ下のスラットとの間に重なり部を有している。図示例においては、複数のスラットは1本おきのセルに接続されているが、必ずしもこの構成に限られるものではなく、本発明の教示に沿って、その他の構成とすることも可能である。
【0050】
図26A〜図26H及び図26J〜図26Lに示したのは、本発明のファブリックの第18の実施の形態274及びその様々な別構成例である。この実施の形態において、支持構造体は、例えば薄手の布材などのシート材276で構成された、支持シート体である。この支持シート体には、錘り兼用ボトムレールを装備するとよく、装備するボトムレールは様々な形態のものとし得るが、図26Aにその一例として円筒形のボトムレール278を示し、また、図26Jにその別の例として断面形状が円弧形のボトムレール280を示した。図26A〜図26Dに示したように、このファブリックに用いられている複数のスラット即ちベーン282は、その断面形状が浅く彎曲した円弧形であり、半剛性を有する材料で形成されていて、ベーンの上縁から少し離れた位置に折り目284が設けられ、この折り目284でベーンを折曲げることにより、図26Dに示したように出縁部288を形成できるようにしたものである。各ベーンは、接着剤による接着や超音波接合法による接合などの適宜の止着手段によって、支持シート体276に止着されている。また、それら複数のベーンは、支持シート体276上の鉛直方向に間隔をおいた夫々の止着位置に止着されていて、支持シート体276の一側から他側まで水平方向に延在している。各ベーンの高さ寸法(上下方向の幅寸法)は、このファブリックが図26A及び図26Bに示した完全展張状態にあるときに各ベーンがその直ぐ下のベーンとの間に重なり部を有するような寸法にしてある。
【0051】
図26E及び図26Fに示した別構成例においても、支持構造体は、例えば薄手の布材などのシート材276で構成された、支持シート体である。ただし、複数のスラット即ちベーン288は、その上縁に折返し部を備えておらず、接着剤290などを用いて単にこのファブリックの支持シート体に止着しただけであり、この止着部は幅の狭い接続部となっているため、スラットは、図26Eに示したように、支持シート体から離れて外方へ膨出した状態となっている。
【0052】
図26G及び図26Hに示したシステムにおいても、図26Eに用いられているものと同様のスラット288が用いられているが、このシステムでは、スラット288の断面形状の円弧形の彎曲が浅くなっており、これは、図26Hから明らかなように、スラットの上縁と支持シート体276との接合部である接着領域292の幅を拡げたことによって彎曲が浅くなったものである。スラットの彎曲が浅くなったのは、1つには、スラットが半剛性を有するものであることによるが、もう1つは接着領域292の幅を広げたことによるものである。容易に理解されるように、スラットの上縁と支持シート体との接続部の幅に応じて膨出両即ち湾曲度を様々に異ならせることができる。
【0053】
図26Jに示した別構成例294は、図26Aの実施の形態にも、また図26Eの構成や、図26Gの構成に対しても適用可能な変更構成を示したものであり、複数のスラット288が、図26Eに用いられているものと同様の支持シート材276の前面と背面との両方に取付けられており、スラットを支持シート材の前面に取付けている接続部の接着領域290と、背面に取付けている接続部の接着領域290とは、互い違いになっており、また、各スラット即ちベーンはその直ぐ下のベーンとの間に重なり部を有するようにしてある。図から明らかなように、先に言及したボトムレール280は、その断面形状が円弧形であり、これは、スラット288と同様の断面形状とすることで、外観に連続性を付与して美観性を得るようにしたものである。
【0054】
図26Jに示したファブリック194は、ヘッドレール298の内部に装備したローラ296の周囲に巻取ることができ、このローラ296は、ローラシェードなどに使用されている一般的なものである。図26Kに示したのは、このファブリックの完全展張状態であり、このファブリックがローラから吊下されている状態である。また、図26Lに示したのは、このファブリックが完全引込状態であり、このファブリックがローラの周囲に巻取られている状態である。可撓性を有する支持シート材276に取付けられている複数のスラット288は、半剛性を有するスラットであるため、このファブリック構造体はローラの周囲に巻取ることができ、また、このファブリック構造体が巻取られた状態から巻戻されたならば、スラットは、それを形成している半剛性を有する材料の弾性によって、元の円弧形の形状を回復する。
【0055】
図27A、図27B、図27K〜図27N、図27P及び図27S〜図27Uに示したのは、本発明に係るファブリックの第19の実施の形態300及びその様々な別構成例である。この実施の形態においても、支持構造体は、可撓性を有する布材から成る支持シート体としており、この支持シート体には錘り兼用ボトムレール278を装備するようにしてもよい。このファブリックに用いられているベーン即ちスラット282は、図26Aの実施の形態に関連して説明したものと同一構造であって、半剛性を有するシート材で形成されており、その断面形状は円弧形であり、そしてその上縁に折返し部286が設けられている。複数のベーンは、適宜の止着手段によって、鉛直方向に間隔をおいた複数の止着位置において支持シート材の前面と背面とに止着されており、その止着位置におけるベーンの接続部は水平に延在する直線状の接続部であり、また、前面に止着された複数のベーンにおいても、背面に止着された複数のベーンにおいても、各ベーンがその直ぐ下のベーンとの間に僅かな重なり部を有するようにしてある。更に、支持シート体の前面に取付けられている複数のベーンと、背面に取付けられている複数のベーンとでは、取付位置が交互になっており、更に、支持シートの前面の一番下のベーンがボトムレール278を覆うようにすることで、優れた美観性を得ている。
【0056】
図27Kに示したのは、本発明のファブリックの別構成例316であり、この別構成例において、支持構造体は、水平方向に間隔をおいて鉛直方向に延在する可撓性を有する材料から成る複数のリボン即ちテープ318で構成されており、可撓性を有する材料としては、例えば織布や不織布などから成る薄手の布材などを用いることができる。複数のベーン即ちスラット308は、半剛性を有する材料から成り、図27Gに示したのと同様の接続の仕方で支持テープに止着されており、その断面形状は円弧形である。
【0057】
図27L及び図27Mに示したのは、本発明のファブリックの更なる別構成例320であり、この別構成例は、図27Kの別構成例と類似したものであるが、ただし、可撓性を有する材料から成る複数のリボン即ちテープの替わりに、モノフィラメント322などの適当なコード材を複数の支持部材として使用している点が異なっており、このコード材は天然繊維や合成繊維などから成るものとすることができる。複数の支持部材は、水平方向に間隔をおいて鉛直方向に延在している。複数のスラット308は、上縁の近傍に接着領域324を有しており、それらスラットは鉛直方向に間隔をおいた複数の止着箇所において支持部材に止着されており、支持部材の前面に止着されたスラットと、背面に止着されたスラットとでは、止着位置が互い違いになっている。
【0058】
図27N〜図27Uに示したのは、本発明の更なる別構成例326であり、この別構成例においては、支持構造体は、ベネチアンブラインドに一般的に用いられている複数のラダーコード328で構成されており、各ラダーコードは、図27Uに示したように、鉛直方向に延在する互いに平行な一対の昇降コード330と、それら一対の昇降コード330を互い連結する、鉛直方向に間隔をおいて設けられ水平方向に延在する複数の横連結コード332とで構成されている。複数のスラット334は、断面形状が円弧形の剛性または半剛性を有するスラットであり、複数のラダーコードの夫々に対応した位置に、即ち、スラットの長手方向である水平方向に間隔をおいた複数の位置に、一対ずつの孔336が、そのスラットの上縁338の近傍に形成されている。図27Tから明らかなように、各スラットの上縁338には、その上縁338と、各々の孔336とを連通させる切れ目340が形成されており、これによってスラットを、夫々のラダーコードの、各々の横連結コードの位置に容易に取付けられるようにしている。即ち、昇降コード330を切れ目340に挿入して、孔336に滑り込ませるようにすれば、一対の孔336の間に存在しているスラット部分が、対応する横連結コードによって支持されて、そのスラットが目標位置に保持されることになる。尚、図示例では、ラダーコードの前面側へ延出するスラットと背面側へ延出するスラットとが備えられており、鉛直方向に並んだ複数の横連結コードには、前面側のスラットと背面側のスラットとが交互に取付けられている。また、ラダーコードの下端には、錘り兼用ボトムレール342を取付けるようにしてもよく、それによって、支持構造体を、鉛直方向に真っ直ぐに伸びた状態に維持することができる。
【0059】
図28A及び図28Bに示したのは、本発明の第20の実施の形態344であり、この実施の形態344は、図27Gの構成例によく似ているが、ただし、錘り兼用ボトムレール346を装備した可撓性を有する支持シート体314の、その一方の側だけに複数のスラット308が取付けられている点が異なっている。複数のスラットは、支持シート体上の鉛直方向に間隔をおいて水平方向に延在している複数の取付位置に取付けられており、また、各スラットはその直ぐ下のスラットとの間に僅かな重なり部を有している。図示例の覆いは、ローラシェードに一般的に採用されている取付方でローラ348に取付けられており、図28Aにはこの覆いが完全展張状態にあるところを示し、また、図28Bにはこの覆いがローラの周囲に部分的に巻取られた状態を示した。スラットは半剛性を有しており、従って弾性変形可能であるため、ローラの周囲に巻取ることが可能であり、また、ローラに巻取られた状態から巻戻されたならば、元の円弧形の断面形状を回復する。
【0060】
図29A及び図29bに示したのは、本発明の第21の実施の形態350であり、この実施の形態350は、図26Aの実施の形態によく似ているが、ただし、可撓性を有する支持シート体276の両側に、半剛性を有する複数のスラット282が取付けられている点が異なっており、各スラットの上縁が、適宜の方法によって、支持シート体の鉛直方向に間隔をおいた複数の取付位置に取付けられており、各取付位置は水平方向に延在している。支持シート体の前面に取付けられている複数のスラットと、支持シート体の背面に取付けられている複数のスラットとは、それら複数の取付位置に交互に取付けられている。以上のように構成したこのファブリックが、一般的なローラシェード用のローラに吊下されて完全展張状態にあるところを示したのが図29Aであり、このファブリックがローラの周囲に部分的に巻取られた状態を示したのが図29Bである。この実施の形態でも、スラットは半剛性を有しており、従って弾性変形可能であるため、ローラ352に巻取られた状態から巻戻されたならば、完全展張状態となって通常時の形状を回復する。
【0061】
図30A及び図30Bに示したのは、本発明の第22の実施の形態354であり、この実施の形態354においては、可撓性を有する支持シート体276が一般的な方法でローラ352から吊下されており、また、断面形状が円弧形の複数のスラット356が支持シート体上の鉛直方向に間隔をおいて水平方向に延在している複数の止着位置に止着されており、ただし、それら複数のスラットは、先に説明した様々な実施の形態のようにスラットの凹面側を支持シート体に向けるのではなく、スラットの凸面側を支持シート体に向けて止着されている。この覆いが完全展張状態にあるところを示したのが図30Aであり、一般的なローラシェード用のローラの周囲に部分的に巻取られた状態を示したのが図30Bである。この実施の形態でも、スラットは半剛性を有しており、従って弾性変形可能であるため、ローラに巻取られた状態から巻戻されたならば通常時の形状を回復する。
【0062】
図31Aに示したのは、本発明の第23の実施の形態358である。この実施の形態は図30Aの実施の形態に似ているが、ただし、錘り兼用ボトムレール360を装備した支持シート体276の、その前面と背面との両方に複数のスラット356が取付けられている点が異なっており、複数のスラットが、その凸面側を支持シート体に向けて取付けられている点では同じである。この実施の形態でも、図示したように、支持シート体は一般的な取付方でローラシェード用のローラ362に取付けられている。
【0063】
図32A〜図32Eに示したのは、本発明の第24の実施の形態364である。この実施の形態において、支持構造体88は、図示のごとく、断面形状が六角形でその断面が潰れるように変形可能な半剛性を有する複数のセル92を列設して構成した、セル型支持構造体である。この実施の形態に用いられている複数のベーン366は、1枚の連続したシート材368で形成されており、このシート材は可撓性を有する布材である。このシート材は波形とされ、幾つもの山部が両側を向いて並んでおり、それら山部のうち一方の側を向いている複数の山部が、支持構造体88の長手方向に間隔をおいた複数の接続位置において、支持構造体88に接続されている。図示例では、ベーンが接続されている1つの接続位置とその隣の接続位置との間に4本のセル92が存在している。図から明らかなように、以上のように構成したこのファブリックは、水平方向に取付けることも、鉛直方向に取付けることも可能である。図32Eはこのファブリックが完全展張状態にあるところを示した図、図32Dはこのファブリックが部分引込状態にあるところを示した図、そして図32Cは、このファブリックが略々完全な引込状態にあるところを示した図である。
【0064】
図33A〜図33Cに示したのは、本発明に係るファブリックの第25の実施の形態である。この実施の形態において、支持構造体400は、1枚の連続したシート材で構成したものとしてもよく、或いは、複数のリボン材、複数のコード材、複数のマイクロファイバ材などで構成したものとしてもよい。支持構造体400の前面及び背面に複数のスラット402が取付けられており、それらスラットは、支持構造体の前面と後面とに交互に取付けられている。各スラットは、細長く、水平方向に延在するように配設されており、涙滴形の片半分の形状に類似した断面形状を有している。このファブリックの前面側の各スラットは、同じく前面側のその直ぐ下のスラットとの間に僅かな重なり部を有するようにしてあり、このファブリックの後面側の各スラットについても同様にしてある。昇降コード404が、このファブリックを縫うように貫通して、鉛直方向に摺動可能に延在しており、その下端には、水平方向に延在する断面形状が円形のボトムレール406が取付けられている。昇降コード404を引上げてボトムレール406を持ち上げると、図33Bに示したように、そのボトムレール406の上に、支持構造体400及び複数のスラット402が積み重なる。図33Cは、涙滴形を縦半分にした各スラットの断面形状を示した図であり、図33Aから明らかなように、各スラットの上縁の幅の狭い辺縁領域部分408が、適宜の止着方法で支持構造体に止着されている。尚、スラットは、剛性または半剛性を有する材料で形成したものとすることが好ましい。このファブリックは、図33Bに示したようにボトムレールの上に積み重なって畳まれるようにすることを必ずしも必要とせず、例えば、昇降コードを使用せずに、このファブリックの上端をローラ(不図示)に取付けて、支持構造体の全体及びそれに取付けたスラットをそのローラの周囲に巻取るようにすることも可能であり、そうすることが望まれる場合には、そのようにすればよい。
【0065】
図34A〜図34Cに示したのは、本発明に係るファブリックの第26の実施の形態である。図34Aに示したように、このファブリックは支持構造体410を備えている。支持構造体410は、1枚の連続したシート材で構成したものとしてもよく、或いは、複数枚のシート材、複数のリボン材、複数のコード材、複数のマイクロファイバ材などで構成したものとしてもよい。支持構造体410の前面及び背面に、鉛直方向に間隔をおいて複数のスラット412が取付けられている。各スラットは、図34Cに示したように、W字形を横に倒した形状に類似した波形の断面形状を有している。各スラットは、その上縁の辺縁領域部分414が支持構造体の前面または背面に取付けられており、支持構造体の前面と背面との夫々において、各スラットがその直ぐ下のスラットとの間に重なり部を有するようにしてあり、また、支持構造体の前面と背面とでスラットが交互に取付けられている。昇降コード416が、支持構造体を縫うように貫通して下方へ延在しており、その下端にはボトムレール418が取付けられている。昇降コード416を引上げると、このファブリックの前面の一番下のスラットと背面の一番下のスラットとに、ボトムレール418が当接し、そこから更にボトムレール418を持ち上げると、そのボトムレール418の上に複数のスラットが積み重なって、図34Bに示したような完全引込状態になる。ただし、昇降コードを使用することは必ずしも必要ではなく、先の実施の形態に関連して説明したように、このファブリックの上端をローラ(不図示)に取付けて、このファブリックをそのローラの周囲に巻取るようにすることも可能である。尚、スラットは、剛性または半剛性を有する材料で形成したものとすることが好ましい。
【0066】
図35A〜図35Cに示したのは、本発明に係るファブリックの第27の実施の形態である。この実施の形態において、支持構造体420は、1枚の連続したシート材で構成したものとしてもよく、或いは、複数のリボン材、複数のコード材、複数のマイクロファイバ材などで構成したものとしてもよい。支持構造体420の前面及び背面に、互いに重なり部を有するようにして配設された複数のスラット422が取付けられている。各スラットは、図35Cに示したように、扁平なV字形を横に倒した形状に類似した断面形状を有しており、その上縁の辺縁領域部分424が支持構造体に取付けられるようにしてある。複数のスラットは、支持構造体の前面と背面との夫々において、各スラットがその直ぐ下のスラットとの間に重なり部を有するようにしてあり、また、また、支持構造体の前面と背面とで、スラットが交互に取付けられている。尚、スラットは、剛性または半剛性を有する材料で形成したものとすることが好ましい。昇降コード426が、支持構造体を縫うように貫通して下方へ延在しており、その下端にはボトムレール428が取付けられている。昇降コード426を引上げると、ボトムレール418の上に複数のスラットが積み重なり、そして、このファブリックは、完全引込状態になったならば、図35Bに示した状態を呈するようになる。ただし、昇降コードを使用することは必ずしも必要ではなく、このファブリックの上端をローラ(不図示)に取付けて、そのローラの周囲に巻取ることで引込状態とすることも可能である。
【0067】
図36A及び図36Bは、本発明に係る建築物開口部のシェードを示した図であり、このシェードは、2種類のファブリックをコンポーネント(部分構成部材)として含む混成型シェードである。図36Aから明らかなように、このシェードは、ヘッドレール430から吊下されて、このヘッドレール430の中へ引込可能とされており、このシェードのファブリック432は、上側コンポーネント434と、この上側コンポーネント434に連結された下側コンポーネント436とで構成されている。図示のごとく、上側コンポーネント434は、その支持構造体438が1枚のシート材で構成されているが、ただし、この支持構造体を、複数のリボン材、複数のコード材、複数のマイクロファイバ材などで構成したものとすることもできる。支持構造体438には、その前面側と背面側との両方に、断面形状が円弧形の細長い複数のスラット440が取付けられており、それらスラットは、その上縁442が支持構造体に接続されており、各スラットがその直ぐ下のスラットとの間に重なり部を有するようにしてある。また、支持構造体の前面側のスラットと、背面側のスラットとは、先に説明した幾つかの実施の形態と同様に、交互に取付けられている。上側コンポーネント434には、その下縁に錘り兼用昇降レール444が取付けられている。この錘り兼用昇降レール444は複数の昇降コード446によって吊下されており、先に説明した幾つかの実施の形態と同様に、それら昇降コードでこの昇降レール444を持ち上げることにより、この昇降レール444の上に複数のスラット440が積み重ねられるようになっている。更に、この昇降レール444は、ファブリックの下側コンポーネント436を支持している。下側コンポーネント436は、図示例では可撓性を有するシート材447で構成されており、このシート材は例えば薄手の布材などであり、このシート材の下縁はローラ448に結合されている。ローラ448は、引込可能なローラシェードなどに用いられているスプリング・バイアス式ローラとしてもよく、また、それを手で把持して上下移動させることによってシート材447上の任意の高さへ移動させてその位置に停止させておくことのできるスプリング・バランス式ローラとしてもよい。以上の構成から明らかなように、このシェードは、図示したように、ヘッドレール430から吊下した状態で使用する場合には、ボトムアップ型シェードとして用いられる。また、ローラ448を、建築物開口部の下縁付近に固定し、ファブリックの上縁を上下移動可能にして使用することもでき、その場合には、このシェードは、建築物開口部の上縁からその固定したローラ448へと引下げることのできる、トップダウン型シェードとして用いられることになり、そのシェードの引き下げは、適宜の一般的な方法で行えるようにしておけばよい。また、以上から明らかなように、このシェードのファブリックは、様々な種類のファブリックをコンポーネントとして組合せて構成することができ、3種類以上のコンポーネントを組合せたものとすることもできる。
【0068】
図37A及び図37Bに示したのは、図36A及び図36Bに示した混成型シェードの別構成例に相当する、別の混成型シェード450である。この混成型シェード450においては、ヘッドレール452が、混成型ファブリックの上側コンポーネント454を支持しており、この上側コンポーネント454は、先に説明した実施の形態の幾つかにおいても用いられている、互いに連結された複数のセルで構成されているセル型ファブリックである。下側コンポーネント456は、図36Aの混成型シェードに関連して説明した上側コンポーネントと同じものである。この構成においては、ヘッドレールから下方へ鉛直に昇降コード458が延在しており、その先端に錘り兼用ボトムレール460が取付けられているため、重力によって、この混成型ファブリックを真っ直ぐに伸びた状態に維持することができ、また、昇降コードでボトムレールを持ち上げることにより、この混成型ファブリックを引込状態にすることができるようになっている。このシェードは、異なった種類のファブリックを組合せて、建築物開口部を覆うための単一のシェードを構成する場合の、その組合せ方の別の1つの具体例を示したものであり、組合せ方としては、本明細書に開示している本発明に係るファブリックどうしを組合せる他に、本明細書に開示している本発明に係るファブリックとその他のファブリックとを組合せるなど、様々な組合せ方が可能である。
【0069】
図38A及び図38Bは、シェードの制御機構を示した図であり、図示したシェードに用いられているファブリック462は、例えば、図1〜図4に示した種類のファブリックである。また、図示した制御機構は、トップダウン/ボトムアップ型の制御機構である。このシェードはヘッドレール464を備えており、このヘッドレール464は建築物開口部の上縁近傍に取付けられ、このヘッドレール464の中に制御機構の一部が収容され、この制御機構は、建築物開口部の下縁の枠部材即ち下枠466に連結されている。このシェードは、上側可動レール468と下側可動レール470とを備えており、また、例えば図1〜図4に示した種類のファブリックなどのファブリック472が、上側可動レールと下側可動レールとの間に展張されている。制御機構の一対のプルコード474及び476によってシェードを作動させるようにしてあり、一方のプルコード474は、シェードの右側に配置されているタッセル478から延出して上方へ延在し、ヘッドレール464の右端のプーリ480で方向変換されて水平に延在し、ヘッドレール464の中央の一対のセンタープーリのうちの右側センタープーリ482で更に方向変換されて下方へ延在し、そして、上側可動レール467に設けられたアンカー部材484に連結されている。この構成から明らかなように、右側のタッセル478を下方へ引っ張ることによって、上側可動レールを上昇させることができ、また、この右側のタッセル478を上方へ移動させることで、重力によって上側可動レールを降下させることができる。ヘッドレールの右端のプーリ480には、一般的なブレーキ機構(不図示)が組込まれており、それによって、右側昇降コードを任意の位置でロックすることができ、ひいては、上側可動レールを任意の高さでロックすることができるようになっている。
【0070】
左側昇降コード476は、シェードの左側に配設されているタッセル486から延出して上方へ延在し、一般的な係脱可能なロック機構(不図示)が組込まれている左側プーリ488で方向変換されて水平に延在し、一対のセンタープーリのうちの左側センタープーリ490で更に方向変換されて、シェードの中心に沿って下方へ延在し、3個のガイドプーリから成るガイドプーリ機構492を通過して、下側可動レール470に、そのアンカー位置494において連結されている。この構成から明らかなように、左側のタッセル486を下方へ引っ張ることによって、下側可動レール470を上昇させることができ、また、この左側のタッセルを上方へ移動させることで、重力によって下側可動レールを降下させることができる。また更に、プーリ488をロックさせることによって、下側可動レールを任意の高さで停止させておくことができるようになっている。上側可動レールに対する下側可動レールの相対高さが上昇すると、このファブリックの複数のスラットが下側可動レールの上に積み重なるようになっており、そのため、下側可動レールを上昇させることによっても、また、上側可動レールを降下させることによっても、図1〜図4に関連して先に説明したように、下側可動レールの上に複数のスラットが積み重ねられた状態にすることができる。
【0071】
図39A〜図39C及び図40〜図44に示したのは、例えば図1〜図4のファブリックなどの、上に説明したファブリックを使用した構成例であって、シェードを装備する建築物開口部496の形状が、半円形の上縁498を有するものである場合のものである。ファブリック500は、例えば図1〜図4に関連して先に説明したファブリックなどのように構成されており、支持構造体38と複数のスラット42とを備えている。このファブリック500は、建築物開口部496の形状及び寸法に合わせて切り揃えられており、そのため、このファブリックの上縁502も半円形となっている。一端にタッセル506が連結された昇降コード504が、建築物開口部496の周縁を画成している枠体の一方の側縁に形成されている開口508(図40)に挿通されて、その枠体に形成されている溝部510(図40)の中を摺動可能に延在し、建築物開口部496の半円形の上縁498の中央の位置において、枠体から延出している。昇降コード504はそこから下方へ延在して、ファブリックの上縁502の中央の位置に連結されている。この構成によれば、タッセル506を下方へ引っ張ることによって、ファブリックの上縁502を引上げることができる。一方、このタッセル506を上方へ移動させることで、ファブリックを重力によって降下させることができ、それによって、図39の完全展張状態から、図39Bに示した中間状態を経由して、図39Cに示した略々完全な引込状態へと至らせることができる。建築物開口部の枠体には、プルコード(昇降コード)をロックするための一般的なロック機構が組込まれており、それによって、このファブリックを、建築物開口部の内部の任意の高さにロックすることと、そのロックを解除することとが可能になっている。建築物開口部の枠体は、その下縁に横桟即ち下枠512を備えている。この下枠512上に、図41に示したように断面形状がI字形のビームから成るスラット積み重ねレール514が取付けられており、このスラット積み重ねレール514に、ファブリック500の下縁が結合されている。スラット積み重ねレール514は、昇降コードを操作してファブリック500を降下させたときに、このファブリック複数のスラットがその上に積み重なり、また、昇降コードを操作してこのファブリックの上縁を建築物開口部の上縁へ向けて引上げて行くときに、このファブリックがそこから引上げられて行くところの構造体を構成している。
【0072】
図41に示した断面形状がI字形のビームから成るスラット積み重ねレール514の替わりに、図42〜図44に示したような、断面形状が卵形のレール516を使用するようにしてもよい。このレール516は、図44に示したような、予め折り目を形成した半剛性を有するシート材518で製作することができ、このシート材は、本体部分520と、底部分522とが、折り目524によって分けられており、底部分520は、例えばその下面に貼着する両面粘着テープ526などによって止着される。本体部分520の底部分522とは反対側の側縁528には、折返し部530が形成され、この折返し部530には両面粘着テープ532が貼着されており、本体部分520を図42及び図43に示したような、略々卵形に屈曲させて、底部分522の本体部分520が揺動可能に接続している側とは反対側の側縁534に止着することができるようにしてある。実際には、この揺動可能な接続部は、単なる折り目であり、本体部分520と折返し部530との間にも同様の折り目が形成されている。スラット積み重ねビーム516は、適切に屈曲させることによって、図43に示したような形状を呈し、そのようにしたものを、図42に示したように、建築物開口部の下枠512に、粘着テープで止着すればよい。これによって、美観性に優れたスラット積み重ねレールが得られ、そこにファブリックの下縁を止着する。そして、シェードを引込状態とするときには、このレール上にシェードのファブリックが載置され、シェードを展張状態とするときには、このレールからシェードのファブリックが引出されて行く。
【0073】
図45〜図47に示したのは、本発明に係るファブリック(例えば図1〜図4に示した種類のファブリックなど)の別の用い方を例示した構成例である。この構成例では、1つの建築物開口部538に、互いに同一構造の4つのシェード・コンポーネントが縦に(鉛直方向に)並べて取付けられている。それらシェード・コンポーネントの各々は、例えば図1〜図4に示した種類のものなどであり、各シェード・コンポーネントにおけるファブリック・コンポーネント540は、建築物開口部の全体のうちの、当該シェード・コンポーネントに対応した領域内で昇降可能となっている。複数のシェード・コンポーネントの夫々に昇降コードが備えられており、それら昇降コードを個別に操作することにより、それらシェード・コンポーネントを個別に作動させることができ、また、それら昇降コードをひとつにまとめて操作することにより、それらシェード・コンポーネントを一斉に作動させることができる。図45は4つのシェード・コンポーネントの全てが完全展張状態にあり、建築物開口部の全域がスラットで遮蔽されているところを示した図である。図46は各シェード・コンポーネントが部分展張状態にあるところを示した図である。図47は各シェード・コンポーネントが完全引込状態にあるところを示した図である。完全展張状態にあるときでも、各シェード・コンポーネントのヘッドレール542は見える状態にある。
【0074】
図48A及び図48Bは、本発明に係るファブリック(例えば図1〜図4に示した実施の形態など)が、三角形の形状の建築物開口部43に取付けて用い得ることを例示した図である。ファブリック544は、このファブリックを取付ける開口部の形状及び寸法に合わせて切り揃えられており、スラット積み重ねレール(不図示)が、三角形の開口部の底辺に相当する部分に配設されており、そのスラット積み重ねレールにファブリック544の下縁が連結されている。ファブリックの三角形の頂点548に相当する上縁部分に昇降コード546が連結されており、この三角形の頂点の部分を引上げ、また降下させることで、その下方に連なっている全てのスラットを、スラット積み重ねレール上から引上げることと、スラット積み重ねレールの上に積み重ねて完全引込状態とすることとができるようになっている。図48Aは、シェードが開口部の全域に亘って展張した完全展張状態にあるところを示した図であり、図48Bは、シェードが部分展張状態にあるところを示した図である。
【0075】
図49A及び図49Bに示したのは、本発明に係るシェード(例えば図1〜図4に示した種類のシェードなど)の別の用い方を例示した実施の形態である。この実施の形態は、上側シェード・コンポーネント550と、下側シェード・コンポーネント552とを備えており、それらシェード・コンポーネントに装備されたスラット積み重ねレール554及び556が、このシェードが取付けられている円形の開口部557の上下方向中心位置に配設されている。上側シェード・コンポーネント及び下側シェード・コンポーネントは、いずれも半円形の形状に切り揃えられているが、その半円形の向きは上下互いに逆になっている。上側シェード・コンポーネントの上縁の左右中央に操作コード558が取付けられ、下側シェード・コンポーネントの下縁の左右中央に操作コード560が取付けられており、それら操作コード558、560は同一鉛直線上に配設されている。図49Aは、上側シェード・コンポーネントと下側シェード・コンポーネントとの両方が完全展張状態にあるところを示した図である。引込状態にするときには、一方のプルコード(操作コード)を操作して、上側シェード・コンポーネントを建築物開口部の上下方向中心位置へ引下げ、また、他方のプルコード(操作コード)を操作して、下側シェード・コンポーネントを建築物開口部の上下方向中心位置へ引上げるようにし(図49B)、それによって、建築物開口部の上下方向中心位置の、上向きのスラット積み重ねレールの上と、下向きのスラット積み重ねレールの下とに、複数のスラットが寄せ集められて積み重なった状態になる。また、このシェードを引込状態から展張状態へ作動させるときには、このシェードのファブリックは、開口部の上下方向中心位置に配設された水平方向に延在する2本のスラット積み重ねレールから引出されて展張される。尚、上側シェード・コンポーネントまたは下側シェード・コンポーネントを個別に作動させることも可能である。
【0076】
図50A及び図50Bは、本発明に係るシェード(例えば図1〜図4に示した種類のシェードなど)を、直角三角形の形状の建築物開口部561に装備した場合を示した図であり、この建築物開口部561の直角三角形は、鉛直方向に延在している側辺と、その側辺に対して直角を成す方向に延在している下辺即ち底辺と、斜辺とから成るものである。このシェードのファブリック562は、開口部561の寸法及び形状に合わせて切り揃えられており、このファブリック562の複数のスラットは水平方向に延在している。直角三角形の底辺の部分に、スラット積み重ねレール(不図示)が取付けられており、そのスラット積み重ねレールにファブリックの下縁が連結されている。複数のスラットを重力により降下させてこのシェードを引込状態にするときには、それらスラットが、スラット積み重ねレール上に積み重なる。ファブリックの鉛直方向に延在する側辺に、昇降コード564が組込まれており、この昇降コード564は、シェードを展張状態にするときには、ファブリックの直角三角形の頂点の部分566を引上げ、また、シェードを引込状態にするときには、この頂点の部分を降下させて、スラット積み重ねレール上にファブリックを積み重ねた状態にする。
【0077】
図51A及び図51Bは、本発明に係るファブリック(例えば図1〜図4に示した種類のファブリックなど)の、更に別の用い方を例示した構成例である。この構成例では、建築物に3つの開口部572,574,及び576が並設されており、それら3つの建築物開口部に、個別のシェード572,574,及び576が装備されている。それらシェードの各々は、図示例ではボトムアップ型シェードであるが、これとは逆のトップダウン形シェードを用いることもでき、また、トップダウン/ボトムアップ型シェードを用いることもできる。ボトムアップ型シェードを用いた図示した構成例では、各シェードの昇降レール(不図示)の位置を、各シェードの意匠的輪郭形状を付与したファブリック下縁580より上方の、ただしそのファブリック下縁580にほど近い位置578としている。各ファブリック下縁は、隣のファブリック下縁に連続する形状としてあり、複数のファブリックを所定の高さに配置したときに、以上のように組合わされている3つのシェード・コンポーネントによって連続した曲線的な輪郭が形成されるようにしてある。図51Aに示した状態では、各ファブリック・コンポーネントが、それが取付けられている建築物開口部の略々全域に亘って展張された状態にあり、図51Bに示した状態では、各シェード・コンポーネントが、略々完全に引込まれた状態にある。更に、各シェードのボトムレールは、ファブリックの最下端に装備されているのではなく、意匠的輪郭形状を付与したファブリック下縁580のやや上方に装備されているため、複数のシェードは完全に引込まれてしまうことはなく、あくまでも略々完全に引込まれた状態となるだけであり、その状態では図51Bに示した外観を呈し、従って、意匠的輪郭形状を付与した下縁は、常に見えている状態にある。別法として、ヘッドレールの内部に装備したローラにシェードを取付けて、シェードを完全引込状態にできるようにしてもよい。
【0078】
図52〜図73Bは、本発明のシェードの更に別の構成例を示した図である。この構成例におけるファブリックは、図からも明らかなように、図1の実施の形態のファブリックである。ただし、ファブリックに組合せられている制御機構は、シェードを作動させる際にボトムレールを上方へ移動させたりトップレールを下方へ移動させたりするためのローラや昇降コードを備えてはいない。即ち、図52〜図73Bの実施の形態は、図1に示した種類のファブリック590に、手で直に操作するレールを装備した制御機構が組合せられている。このレールには、手で把持して操作するためのハンドルが、直接連結されており、そのハンドルの操作によって展張状態と引込状態との間で移動させるようにしたものである。以下の説明により明らかにするように、本発明のこの構成例は、トップダウン型のものとすることもでき、ボトムアップ型のものとすることもでき、トップダウン/ボトムアップ型のものとすることもできる。更に、これも以下の説明により明らかにするように、この構成例に用いるトップレール、ボトムレール、及び中間レールは、互いに同一構造のレールとすることができ、それを配設する向きだけを、覆いのどのレールとして用いるかに応じて異ならせるようにすればよい。
【0079】
図52に示したように、この覆いは、トップレール592と、ボトムレール596と、中間レール598とを備えている。トップレール592は、その両端を支持する一対のブラケット594を介して、建築物開口部(不図示)に取付けられるようにしてある。同様にボトムレール596も、その両端を支持する一対のブラケット594を介して、建築物開口部に取付けられるようにしてあり、ボトムレール596を支持する一対のブラケット594は、トップレール592を支持する一対のブラケット594と同一のものである。トップレール及びボトムレールには、鉛直方向に延在する2本の案内コード600の端部が結合されており、それら案内コード600はトップレール及びボトムレールの両端の近傍に配設されている。案内コード600と中間レール598とは、後に詳述するように作用的に連結されており、その作用的な連結により、中間レール598を所望の鉛直方向位置(高さ)へ移動させ得るようにしてあり、この移動は、中間レール598に連結されているハンドル602を手で把持して操作することにより行われる。この覆いのファブリック590は、その上縁がトップレール592に固定結合され、その下縁が中間レール598に固定結合されて、トップレール592から吊下されている。そして、図53に示したように中間レール598を上方へ移動させることによって、このファブリック590は、その上縁の近傍に寄せ集められ、また、中間レール598を下方へ移動させることによって、このファブリック590は建築物開口部に展張された状態になる。中間レールは、図52に示したようにボトムレールの近傍に位置付け得るばかりでなく、そこから更に降下させて、ファブリックの一番下のベーン604がボトムレールを覆うようにすることもできる。
【0080】
取付用のブラケット594を最も明瞭に示している図は、おそらく、図54、図57、及び図58である。取付用のブラケット594としては、トップレール592とボトムレール596とに、互いに同一構造のブラケットが使用されている。各ブラケットはベース部606を備えており、このベース部606には、互いに直交する2つの鉛直壁部608が設けられており、それら垂直壁部608には、夫々、建築物開口部の枠体にブラケット594を固定するためのネジ等を挿通する貫通穴が形成されている。各ブラケットは更に、ベース部から突出した板状突出部610と、この板状突出部610の表面に当接する彎曲した係止部612とを備えている。板状突出部610は、トップレールまたはボトムレールの対応する端部に装着された挿入部材に嵌合する形状に形成されており、これについては後に詳述する。ブラケットは、図57及び図58に示したように、水平方向に延在させて取付けることもあり、また、図55の上部に示したように、鉛直方向に延在させて取付けることもある。
【0081】
先にも言及したように、トップレール592、ボトムレール596、及び、中間レール598は、互いに同一構造のレールである。それらレールは、図52、図52B、図52G、及び図52Hから明らかなように、断面形状が略々H字形の押出成形材であり、その断面形状によって、上方溝部616、下方溝部620、及び中央溝部624が画成されている。上方溝部616は、その溝幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部620を備えており、下方溝部620も同様に、その溝幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部622を備えている。中央溝部624は、レールの背壁部626の側に開口している。レールの前壁部630には、ノッチ部628が形成されており、また、そのノッチ幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部632が設けられている。更に、図52Bから明らかなように、レールは、その高さ寸法が幅寸法よりも大きい。本開示の説明の便を図るために、ここでは、レールを図52Bに示した向きにして配置したとき、それをレールの縦向き配置と呼ぶことにする。また、レールをそこからいずれか一方の回転方向へ90°回転させた向きにして配置したとき、それをレールの横向き配置と呼ぶことにする。例えば図52において、トップレール592及び中間レール598はいずれも縦向き配置とされており、ボトムレール596は横向き配置とされている。
【0082】
図52Bに示したトップレール592について説明すると、上方溝部616及び下方溝部620には、先に言及した挿入部材614が装着されているだけであり、それ以外にはいかなる機能部品も装着されていない。前壁部に形成されているノッチ部628は、ファブリック590の複数の支持部材38の夫々の上端をトップレールに固定結合するために利用されており、その固定結合のために、更に取付用小幅板634が用いられており、この取付用小幅板634は両面粘着テープ636によって複数の支持部材38に止着されている。取付用小幅板634は、可撓性を有する細長い薄板部材であって、ノッチ部628に形成されている内向きの一対のリップ部632の内側に嵌め込むことができ、それによって、ファブリックの上縁がトップレールの前面に止着される。また、こうして止着したならば、トップレールに形成されている一対のリップ部362のうちの上側のリップ部にファブリックの一番上のベーン42が当接し、そのベーン42がトップレールを略々覆うため、トップレールが視界から隠される。図52Bは更に、トップレールの中央溝部624の中に挿通されている案内コード600を示しており、これについては後に詳述する。
【0083】
案内コード600を最も明瞭に示している図は、おそらく図55である。先に言及したように、2本の案内コード600が配設されており、各案内コード600は、その一端がトップレール592に結合され、他端がボトムレール596に結合され、中間部分がトップレール598の中に摺動可能に挿通されている。2本の案内コード600の上端どうしは、トップレールの中央溝部624の中に嵌装されているコイルスプリング640を介して相互に連結されており、それら案内コード600は、このコイルスプリング640から互いに反対側へ延出して中央溝部624の中を延在し、トップレールの両端に装着されている挿入部材614の夫々一方を通過して下方へ方向を転じる。更に各案内コード600は、中間レール598の両端に装着されている挿入部材614の夫々一方を通過して、中間レール598の中へ入り、この中間レール598の中を延在することで覆いを横断し、中間レールの夫々他方の挿入部材614を通過して、再び下方へ方向を転じる。更に各案内コード600は、ボトムレール596の両端に装着されている挿入部材614の夫々一方を通過して、ボトムレール596の中へ入り、このボトムレール596の中を夫々反対側の端部へ向かって延在する。それら案内コード600の下端は、後に詳述するフィンガー型クランプ部材462によって、ボトムレールに固定されている。
【0084】
図54は、中間レール598、トップレール592、及びボトムレール596を、それらが組込まれた骨格機構と共に示した図であり、図55は、その骨格機構だけを取出して示した図である。これらの図から理解されるように、中間レールは上下に移動させることができる。そして、2本の案内コードと、この中間レールの両端に装着されている挿入部材614との間に摩擦力が作用し、また、それら案内コードが中間レールを支持するようにしてあるために、この中間レールは、その移動された位置に、停止した状態で保持される。先に言及したように中間レールにはハンドル602が連結されており、このハンドル602を操作することによって、後に詳述するように、中間レールを上下に移動させて、所望の位置(高さ)に位置付けることができる。
【0085】
図52〜図56に示した覆いはボトムアップ型であり、そのため中間レール598は、この覆いが完全展張状態にあるときにはボトムレール596に隣接した位置にあり、この覆いが完全引込状態にあるときにはトップレール592に隣接した位置にある。図52C及び図52D並びに図52E及び図52Fは、案内コード600がトップレール、中間レール、及びボトムレールの中にどのように挿通されているか、また、それらレールにどのように連結されているかを示した図である。図52E及び図52Fに示したように、また更に図52G、図52H、図52I、及び図52Kに示したように、フィンガー型クランプ部材(フィンガー型ロック部材)642は、細長いボディー部を有しており、そのボディー部の一端に、一対の揺動支点突起644と、ボディー部の長手方向に対して直交する方向に延在する一対の横方向孔646とが形成されている。案内コードはそれら一対の横方向孔に、それらの中を往復するようにして挿通されており、それによってフィンガー型ロック部材642に止着されている。フィンガー型ロック部材642は、図52Fに示したように、直立姿勢に保持することによって、ボトムレールの上向き溝部616の中へ、その端部から挿入することができ、そしてボトムレールの長手方向の任意の位置に位置付けることができるように形成されている。換言するならば、フィンガー型ロック部材642は、図52Fに示したように、直立姿勢に保持されているときには、上向き溝部の中を摺動可能な状態にあり、そして、フィンガー型ロック部材642を、揺動支点突起644を支点として揺動させて、図52Eに示した姿勢としたならば、そのフィンガー型ロック部材642は、上向き溝部の中で案内コード600を挟圧することによってロック状態となり、その位置に固定される。図52Gは、フィンガー型ロック部材の揺動支点突起が形成されている側の端部によって、案内コードが挟圧されているところを示した図であり、フィンガー型ロック部材の反対側の端部では案内コードは挟圧されていない。いうまでもないことであるが、フィンガー型ロック部材をボトムレールの長手方向における適当な位置に位置付ける際には、案内コードの張力が適当な大きさになるようにその位置を定めるようにしており、ここでいう案内コードの適当な張力とは、トップレールから垂下して中間レールを通過した後に再びボトムレールまで垂下する案内コードが、鉛直方向に真っ直ぐ伸びた姿勢を維持できるだけの十分な大きさである一方で、この覆いを展張状態と引込状態との間で作動させる際に、案内コードが中間レールの中を容易に摺動できる程度の大きさの張力である。
【0086】
先に言及した、レールの両端に装着する挿入部材614を最も明瞭に示している図は、おそらく図56〜図58である。それらの図から明らかなように、挿入部材614は、大径の中空突起648と、それより小径の一対の突起650とを有している。大径の中空突起648は、この挿入部材614を装着するレールの中央溝部624の開放した端部に嵌合し、小径の一対の突起650は、そのレールの上側溝部616と下側溝部620とに嵌合する。これら3つの突起の寸法は、レールのそれら溝部に嵌合したときに、摩擦力によって着脱可能にその嵌合状態が保持される寸法にしている。挿入部材614の、これら突起とは反対側の端部は、割り溝654によって、ふたつ割れ形状の端部652とされており、この割り溝654に、取付用ブラケット594の板状突出部610が嵌合する。これについて最も明瞭に示している図は、おそらく挿入部材を取付用ブラケットと共に示した図57の分解図であり、同図から明らかなように、挿入部材は、取付用ブラケットの板状突出部610に嵌合されたならば、図58に示したように彎曲した固定用の係止部612が、その挿入部材の外面に係合することによって、容易に抜けないようになる。更に、図56には、ファブリック590の上縁をトップレールの前側溝部(ノッチ部)628に連結している先に説明した連結構造を示した。尚、挿入部材614は、ある程度の剛性を有する材料で形成されている。
【0087】
この覆いを作動させる際に、中間レール598を上下に移動させるために用いるハンドル602を最も明瞭に示している図は、おそらく図54及び図55である。それらの図に示したように、ハンドル602は、直立した背面壁部656と、この背面壁部656の下部から前面側へ突出して水平に延在するフランジ部658と、この背面壁部656の上縁に一体に形成されて水平に延在する水平突出部660とを備えている。水平突出部660は、中間レール620の下向き溝部620の中に摺動可能に嵌合され、それによって中間レール620に支持される。背面壁部656は更に、下方へ行くに従って前面側へ幅が広くなる一対のリブ部662を有しており、それらリブ部は、ファブリックのダミーベーン664(図56、図73A、及び図73B)の下縁を包持して、そのダミーベーンを所望の姿勢に保持するように形成されており、これについては後に詳述する。フランジ部658から前面側へ、円弧形の指掛け部666が延出しており、この指掛け部666はファブリック590の外側の、この覆いを操作しようとするユーザが把持しやすい位置にあり、これを最も明瞭に示しているのはおそらく図53である。
【0088】
以上の説明から明らかなように、中間レール598は、ハンドル602によって、所望の位置へ移動させることができ、そして、中間レールと案内コード670との間に作用する摩擦力と、案内コードの支持力とによって、移動した位置に保持される。2本の案内コードの上端どうしを連結しているスプリング640は、案内コードに所要の張力を付与することのできる十分な強さを有しており、この張力の大きさは、ボトムレールの内部に装備した2つのフィンガー型ロック部材の位置を調節することで適切に設定することができる。先に説明したファブリックの様々な使用法と同様に、中間レールを持ち上げると、ファブリック590はその中間レールの上に積み重なって支持され、中間レールを引降ろすと、その中間レールの上に積み重なっていたファブリックが引出され、中間レールがどの位置へ引降ろされるにせよ、建築物開口部のうちのトップレールからその引降ろされた中間レールまでの間の領域に亘って、ファブリックが鉛直に展張される。
【0089】
図59〜図62に示したのは、図52の構成に関連して以上に説明した様々な構成部材と同じものを用いて、トップダウン型シェードを構成した構成例である。図52の実施の形態においてファブリックの上縁をトップレール592に結合していたのと同様の結合方式で、この構成例ではファブリック590の下縁をボトムレール596に結合している。また、このファブリック590の上縁は中間レール598の前面に結合されている。中間レールを移動させるために装備されているハンドル688は、指掛け部670と水平突出部672とだけで構成された簡単な構造のものであり、先に説明したハンドルとは上下が逆の形状を呈しており、水平突出部672は中間レールの上側溝部に係合している。2本の案内コード600もまた、上下を逆にして取付けられており、フィンガー型ロック部材642はトップレール592の内部に装備され、コイルスプリング640はボトムレール596の内部に配設されている。ただし、この構成例でも、案内コード600は中間レールに挿通されて、中間レールの長手方向に延在しており、これによって、中間レールをトップレールとボトムレールとの間の任意の位置に位置付けることができるようにし、この覆いを展張状態と引込状態との間で作動させることができるようにしている。図59に示したのは、中間レールを一杯に持ち上げて、この覆いを建築物開口部に完全に展張した状態であり、図60では、中間レールがボトムレールに隣接する位置まで引降ろされて、この覆いが、建築物開口部を遮蔽しない引込状態とされている。
【0090】
図61及び図62は、案内コード600が結合されたフィンガー型ロック部材632がトップレール592の内部に装備され、同じく案内コード600が結合されたコイルスプリング640がボトムレール596の内部に配設され、中間レール598にはハンドル668が取付けられていることを示した図である。ハンドル668は、先に述べたように、図52に示したハンドルと比べて取付位置が上方となっており、そのため、背面壁部を必要とせず突出部672を備えるだけでよく、この突出部672を中間レールの上向き溝部616に挿入して止着することによって、このハンドル668が中間レールに取付けられる。
【0091】
図63〜図66に示したのは、図52の覆いの変更構成例であり、この変更構成例は、トップダウン型の覆いとしても、また、ボトムアップ型の覆いとしても機能し得るものである。図66から明らかなように、この覆いは、2本で1組の案内コード600を2組備えており、一方の組の2本の案内コード600は、それらの上端が一対のフィンガー型ロック部材642を介してトップレール592に結合され、それらの下端がボトムレール596の内部に配設されたコイルスプリング640に結合されており、他方の組の2本の案内コード600は、それらの下端が一対のフィンガー型ロック部材を介してボトムレールに結合され、それらの上端がトップレールの内部でコイルスプリングを介して互いに連結されている。案内コード600はいずれも、トップレールからボトムレールまで延在する際に、上側中間レール598Uの中を一方の方向へ通過したならば、下側中間レール598Lの中をそれとは逆方向に通過するようにしてある。上側中間レールには図59の実施の形態に用いられている種類のハンドル668が装備されており、下側中間レールには図52の実施の形態に用いられている種類のハンドル602が装備されている。ファブリック590は、その上縁が上側中間レール598Uに結合され、その下縁が下側中間レール589Lに結合されており、その結合方式は、図52の実施の形態に関連して先に説明した結合方式が用いられている。図64及び図65から明らかなように、上側中間レールを引降ろして下側中間レールへ近付けることもでき、また、これとは逆に、下側中間レールを上側中間レールに対して相対的に持ち上げることもでき、いずれの場合にも、ファブリックは下側中間レールの上に積み重なることになる。従ってこの覆いは、トップレールの側に寄せて完全展張状態とすることも、ボトムレールの側に寄せて完全展張状態とすることもでき、また、トップレールとボトムレールとの間の任意の位置に、任意の展張度で位置付けることができる。
【0092】
図67〜図69に示したのは、図52に示した種類の覆いを更に別の使い方をした構成例である。この構成例において、一対の案内コード600は、建築物開口部の上縁に、適宜の結合手段を介して結合されており、図67及び図68ではその結合手段を模式的に止着手段674として示した。案内コード600は、止着手段674から下方へ延在し、そして、先に説明した案内コードと同様に、フィンガー型ロック部材642を介してボトムレール596に結合されている。各案内コードは、下方へ延在する途中で、中間レール598の中を通過することにより一側から他側へ移行している。中間レール598には、その上側溝部616にハンドル668が結合されており、このハンドルによって中間レールを上下に移動させることができるようにしてある。図67〜図69に示した実施の形態の覆いは、トップダウン型の覆いであるが、当業者には周知の適宜の変更を施すことで、上下を逆にした構成とすることも可能である。また、図から明らかなように、ボトムレールは、その下側溝部620で、ダミーベーン664を支持している。ダミーベーン664は、ファブリック590の個々のベーン42を燃した外観を呈するように製作したベーンであるが、ただし、チューブ状の構造である点が異なっており、これについては後に詳述する。
【0093】
図70に示したのは、図1のファブリック590を用いた更に別の構成例である。この構成例においては、鉛直に吊下されている一対の案内コード600がファブリックを支持しており、それら案内コード600は、建築物開口部の周囲を画成している枠体の上縁部に適宜の結合手段(不図示)を介して結合されている。この覆いは、図52に示したトップレールと同一構造のトップレール592を備えており、このトップレール592に、ファブリックの上縁が先に説明した連結方法により連結されている。また、トップレール592は、図59の実施の形態に用いられているハンドルと同様の構造のハンドル668を備えている。図70の覆いは、その下縁にダミーベーン664を備えており、この覆いのファブリックの前面及び背面の夫々一番下に位置しているベーン42は、このダミーベーン664との間に重なり部を有している。ダミーベーン664は、案内コードの下端に結合されており、その結合の仕方については後に詳述する。ダミーベーン664は、適宜の重量を付与して、錘り兼用ベーンとしてあり、そのため、図70に示したようにダミーベーン664に対して相対的にトップレール592を持ち上げたならば、この覆いのファブリックに幾分の張力が作用して、ファブリックが鉛直に真っ直ぐに伸ばされる。トップレールを引降ろすには、ハンドル668を把持してトップレールを引下げればよく、それによってトップレールは、先に図52に関連して説明したものと同様に、案内コードに沿って摺動する。トップレールに連結したハンドルを引下げてこの覆いを引込状態にしたならば、複数のベーンがダミーベーンの上に積み重なる。ダミーベーンを最も明瞭に示している図は、おそらく図73A及び図73Bの分解図である。それらの図に示したように、ダミーベーンは押出成形材から成るベース部材676を備えており、このベース部材676は、その上縁に、上向き溝部678を有しており、この上向き溝部678には、溝幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部680が設けられ、その中に、先に説明したフィンガー型ロック部材と同様の構造のフィンガー型ロック部材642を固定することによって、案内コードの下端が固定されるようにしてある。押出成形材から成るベース部材は更に、下向き溝部682を有しており、この下向き溝部682の機能については後述する。押出成形材から成るベース部材は更に、下方へ行くにつれて外側へ拡がった一対の側壁部684を有しており、それら側壁部684の内側に、折曲げて略々V字形とした半剛性を有する薄板部材686が挟み込まれ、この薄板部材686が押出成形材から成るベース部材に取付けられることによって、適宜の断面形状のダミーベーンが画成される。下向き溝部682の中にはバラストバー688が摺動可能に装着されており、バラストバー688を装着する際には、それを下向き溝部682の一端から挿入するようにすればよい。下向き溝部682には更に、バラストバー688の両端に、一対の弾性クリップ690が装着されており、それら弾性クリップ690は、バラストバー688を適切な位置に保持するためのものであり、それらを装着する際には、下向き溝部682の中へ端から挿入する。この構成によれば、バラストバーをベース部材の長手方向に移動させて適切な位置に配置することができ、それによって、この覆いのファブリックを鉛直に垂下させることができる。ファブリックを単に吊下したときに、それが傾いていたならば、バラストバーの位置を調節することで、ファブリックを真っ直ぐに垂下させることができるため、優れた美観性が確保される。
【0094】
折曲げて略々V字形とした半剛性を有する薄板部材686を、ベース部材に取付けるには、接着剤で接着するなどの適宜の接合手段を用いてもよく、或いは、図73Bに示したように、薄板部材686に複数の係止突起692を列設するようにしてもよい。それら係止突起692は、下方へ行くにつれて外側へ拡がった一対の側壁部684の内側に、V字形の薄板部材686の一対の側板部を挟み込んだときに、下向き溝部682の外壁部に形成されている段部694に係合するようにしたものである。換言するならば、チューブ状の薄板部材の一対の上縁を、ベース部材の下方へ行くにつれて外側へ拡がった側壁部と、下向き溝部の外壁部との間に挿入することによって、チューブ状の薄板部材が、着脱可能にベース部材に止着されて、その下方に支持される。
【0095】
押出成形材から成るベース部材676の開放した端部と、薄板部材686の開放した端部とに亘って、エンドキャップ696を挿入するようにしてあり、それらの左側の端部に挿入するエンドキャップと右側の端部に挿入するエンドキャップとは互いに同一形状である。各エンドキャップ696は、その下方部分に、薄板部材686の開放した端部に挿入するための大突起部698が形成され、また、その上方部分の近傍に、ベース部材の上向き溝部678と下向き溝部682のとに挿入して摩擦力で係止させるための一対の突起部600が形成されている。
【0096】
図74〜図95に示したのは、図52〜図73Bに示した実施の形態に類似した、本発明の1つの実施の形態である。この実施の形態が、図52〜図73Bの実施の形態と同様である点は、図1の実施の形態に示したファブリック590を備えていること、それに、シェードを操作する際に、ボトムレールを上方へ移動させたりトップレールを下方へ移動させたりするための手段として、ローラや昇降コードを用いてはいないことである。そして、そのための手段として、トップレール702、ボトムレール706、少なくとも1本の中間レール706、及び案内コード600とで構成し、トップレールとボトムレールとの間を延在している案内コードに沿って中間レールを移動可能とした機構に、ファブリック590を組合せている。ここで使用しているレールは、以下に説明するように、図52〜図73Bの実施の形態に用いられているレールとは多少異なっており、ただし、取付ブラケット594は、図52〜図73Bの実施の形態に用いられているブラケットと同じものを使用することができる。
【0097】
図74〜図80に示したのは、図74〜図95の実施の形態のうちのトップダウン型シェードである。図から明らかなように、ファブリック590は、図1に示したファブリックと同一構造であり、このファブリックの支持構造体708(図79)には、複数のスラット42が取付けられており、この支持構造体708は中間レールから吊下されている。このシェードのトップレール及びボトムレールは固定されており、先に説明したブラケットと同一構造のブラケット594に取付けられている。このシェードの中間レールは、トップレールとボトムレールとの間を延在している一対の案内コード600に沿って移動可能とされている。
【0098】
レールを構成しているメインボディ部材710は押出成形材から成り、この押出成形材を最も明瞭に示している図は、おそらく図78〜図80及び図95である。これらの図から明らかなように、この押出成形材は、その断面形状がおおむね長方形であり、図79及び図95に示したように縦向き配置としても用いることができ、また、図78及び図80に示したように横向き配置としても用いることができる。図77から明らかなように、トップレール及びボトムレールでは、これを横向き配置とし、中間レールでは、これを縦向き配置としている。レールのメインボディ部材である押出形成材は、図95に示したように縦向き配置としたときに、上向き溝部即ち頂部溝部となる溝部712を有しており、この溝部712は、その溝幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部714を備えている。また、この押出成形材は、縦向き配置としたときに前向き溝部即ち前面溝部となる溝部716を有しており、この溝部716は、その溝幅よりも狭い間隙を画成している一対のリップ部717と、この溝部716の中央を延在している断面形状が略々L字形の支持リブ部718とを備えている。また、この押出成形材は、断面形状が略々長方形の央通路720を有してる。また、この押出成形材は、縦向き配置としたときに後向き溝部即ち背面溝部となる溝部722を有しており、この溝部722は、その一方の側縁に内向きリップ部724を備え、その他方の側縁に断面形状が略々C字形の小溝部726を備えている。以上の様々な溝部、小溝部、及び溝部により画成される開口部は、夫々に異なった機能を果たすものであり、それら機能については後に詳述する。また、前向き溝部716の中央を延在している断面形状がL字形の支持リブ部718は、それに隣接して延在しているリップ部717と協働して、前向き溝部即ち前面溝部の中を延在する小溝部728を画成しており、この小溝部728の機能についても後に明らかにする。
【0099】
図78〜図80に示したように、この実施の形態のトップダウン型シェードでは、トップレール702は横向き配置とされており、図52〜図73Bに示した本発明の実施の形態で用いられているものと同一構造のフィンガー型ロック部材642を介して、案内コード600の上端を結合するためにだけ用いられている。ただし、トップレールは横向き配置であるため、縦向き配置にしたときに頂部溝部となる溝部712は、例えば図78で見れば左向きの、後向き溝部となっている。一対の案内コードの上端は、先の実施の形態に関連して説明したようにして、一対のフィンガー型ロック部材642により、この溝部の内部に固定されている。ボトムレール704も同様に横向き配置とされているため、縦向き配置にしたときに頂部溝部となる溝部712は、後向きの、即ち左向き溝部となっている。ボトムレールは、一対の案内コード600の下端を案内する機能と、それら案内コードの下端が結合されるスプリング640を収容する機能だけを担っており、スプリング640には、一対の案内コード600の下端が、図52〜図73Bの実施の形態に関連して説明したようにして結合されている。案内コード600及びスプリング640は、ボトムレールの全長に亘って形成されている断面形状が略々長方形の中央通路720の中に挿通され収容されている。トップレール及びボトムレールは、取付用ブラケット594を介して、それらレールの取付位置に取付けられており、また、案内コードの張力は、先に説明したようにして設定される。
【0100】
中間レール706は縦向き配置とされており、その前面溝部716は右側へ、即ち前方へ向かって開口しており、また、その小溝部728は、前面溝部716の中央より上側に延在している。小溝部728は、ファブリック590の上縁をこの小溝部728に結合して、ファブリック590を支持するために用いられており、その結合は、小溝部728に挿入した支持構造体708の上縁を、取付用小幅板730によって小溝部728に着脱可能に止着することによって行われ、この取付用小幅板730の幅寸法は、L字形のリブ部718とこれに隣接して延在しているリップ部717との間隔寸法より大きくしてある。先に説明した図52〜図73Bの実施の形態と同様に、一対の案内コードは、中間レールの中央通路720を通過する際に互いにすれ違うように交差し、それによって、トップレールとボトムレールとの間の任意の位置へ中間レールを移動させることができ、また移動させた位置に中間レールをしっかりと保持できるようにしている。図76及び図94から明らかなように、両側縁にビード部734を備えた断面形状が円弧形の保護シールド部材732が、押出成形材から成る中間レールの背面溝部722の中の断面形状がC字形の小溝部726によって支持されている。この保護シールド部材732は、ファブリックの一番上のスラット42の下縁よりも僅かに下方まで延展している。この保護シールド部材は複数の機能を果たすものであるが、ただし、その主たる機能は、ファブリックの一番上のスラット42を防護することにある。即ち、中間レールを引降ろして行くと、保護シールド部材の下縁のビード部がボトムレールに当接することによって、中間レールの下限位置が定められるため、それによって、このシェードを完全引込状態にしたとき、即ち、このシェードを下限位置まで引降ろしたときに、一番上のスラット42が保護され、しかもこの保護シールド部材によれば、シェードに一様な外観性を付与することができる。
【0101】
中間レールの頂部溝部712には、このシェードを操作する際に中間レール706を案内コード600に沿って鉛直方向に移動させるために用いるハンドル735が嵌合されている。このハンドルは、図76及び図92から明らかなように、操作者が手で把持するメインボディ部736と、このメインボディ部736から後方へ延出した屈曲形状の一対の腕部738とを備えている。各々の腕部738には、半剛性を有する直立した一対の突片部740が設けられており、それら突片部740の上端には矢じり形の係止部742が形成されている。各々の上端に係止部742が設けられた一対のリブ部740は、頂部溝部712(中間レールにおいては、頂部溝部712は下方を向いている)に嵌合するように形成されている。また、それら突片部740は半剛性を有しており、しかも、それら突片部740の上端に形成されている係止部742が矢じり形であるため、ハンドルを取付ける際には、頂部溝部にスナップ式に嵌合することが可能である。ただし、中間レールの端部から、ハンドルを頂部溝部に挿入するようにしてもよい。ファブリック490の一番上のスラット42には、図75に示したように、一対の孔744が形成されている。ハンドルに設けられている一対の腕部738を、それら一対の孔744を貫通させて、中間レールに連結することができる。こうしてハンドルを取付けたシェードは、図74に示したように、非常に美観性に優れたものとなる。
【0102】
図81〜図85に示したのは、この実施の形態のうちの、ボトムアップ型シェードである。このボトムアップ型シェードでは、図83〜図85に示したように、トップレール746を構成している押出成形材710は、横向き配置とされており、頂部溝部712は右方へ向かって、即ちシェードの前面側へ向かって開口している。頂部溝部712は、ファブリック590の上縁を結合するための溝部として用いられており、その結合は、先に説明したものと同様に、この頂部溝部712に挿入したファブリックの支持構造体の上縁を、取付用小幅板730で止着することによってなされている。前面溝部716は、このシェードのトップレール746においては、上方へ向かって開口している。この前面溝部716は、開口したままにしておいてもよく、また、化粧用小幅板748を嵌装して閉塞するようにしてもよい。化粧用小幅板746は、前面溝部716の両側縁に形成されている内向きリップ部717の下側へ押し込むようにすればよい。更に、これも図83から明らかなように、押出成形材の全長に亘って延在している中央通路720にはスプリング640が収容されると共に、一対の案内コード600の上端部分が挿通されており、これらについては後に詳述する。
【0103】
ボトムレール750は、図85に明示したように、一対の案内コード600の下端を結合するためのレールとして用いられているだけである。ボトムレール750は横向き配置とされており、ただしトップレールとは逆に、頂部溝部712は左側へ向かって、即ち背面側へ向かって開口している。一対の案内コードの下端部分が、この頂部溝部712の中に挿通されており、そして、先に説明したものと同様に、一対のフィンガー型ロック部材642によって固定されている。
【0104】
中間レール752は、図84に明示されている。図示のごとく、この中間レール752の中央通路720の中で、一対の案内コード600が、互いにすれ違うように交差しており、また、この中間レール752の頂部溝部712(中間レール752は縦向き配置とされており、頂部溝部712は下方へ向かって開口している)には、ハンドル754が結合されている。この実施の形態のボトムアップ型シェードのハンドルを最も明瞭に示した図は、おそらく図81、図82、及び図93である。図示のごとく、ハンドルは、操作者が把持するメインボディ部756と、L字形の支持板部758と、一対の補強ガセット部760とを備えている。支持板部758は、メインボディ部756から後方へ延出している。支持板部758の上縁に、2つ1組の半剛性を有する突片部746が、間隔をおいて2組備えられており、各リブ部762はその上端に矢じり形の係止部764が設けられている。これら2組の突片部746は、この実施の形態のトップダウン型シェードに関連して先に説明したようにして、頂部溝部(この頂部溝部は下方へ向かって開口している)に、着脱可能に係合させることができるようになっている。ハンドル760に設けられている支持板部758は、この支持板部758がファブリック590の一番下のスラット42の下縁より更に下方まで延在するようにその高さ寸法が定められており、それによって、図82に示したように、このシェードを完全展張状態にして、即ち、中間レールを下限位置まで引降ろして、ハンドル754がボトムレール750に当接したときに、ファブリックの一番下のスラットが、美観性を損なうことのない姿勢を保てるようにしている。中間レールは、ファブリックの一番下のスラット42と下から2番目のスラットとの間の空間に位置しており、そのため、ハンドル754を把持して中間レールを持ち上げて行くと、ファブリックの複数のスラットがその中間レールの上に次々と積み重なって、その中間レールに支持される。
【0105】
トップダウン型シェードとボトムアップ型シェードとのいずれも、トップレール、ボトムレール、及び中間レールには、その両端に挿入部材即ちエンドキャップ766が挿入され、摩擦力によってその位置に保持されている。それらレールに用いる挿入部材766は全て同一構造のものであり、その挿入部材766を明示しているのが、図86〜図91である。それらの図から明らかなように、挿入部材766は、太いヘッド部768を有している。このヘッド部768には、2つの割り溝770が十字形に交差するようにして形成されており、それら割り溝のいずれか一方に取付用ブラケット594の板状突出部610が嵌合する。即ち、十字形に交差している2つの割り溝は互いに直交しているため、取付用ブラケットの板状突出部610を、挿入部材の2つの割り溝のどちらに嵌合させるかに応じて、その挿入部材を装着してあるレールを、その取付用ブラケットに、縦向き配置で取付けることもでき、横向き配置で取りつけることもできるようになっている。挿入部材は更に、ヘッド部768の内端から突出した略々長方形の大きな中空突起772を備えており、この中空突起772の中空部は、十字形の2つの割り溝と連通している。この中空突起772は、レールを構成している押出成形材の中央通路720の開放した端部に嵌合され、摩擦力によってその嵌合状態が保持されるようにしたものである。この挿入部材のヘッド部の内端からは更に略々コ字形の小突起774が突出しており、この小突起774は、押出成形材のちょうぶみぞぶ712に嵌合され、摩擦力によってその嵌合状態が保持されるようにしたものである。この挿入部材は、押出成形材の開放した端部を、美観性に優れた方式で覆う手段を提供すると共に、案内コード600をレールに結合可能にする手段、ないしは、案内コードをレールの中央通路に挿通可能にする手段を提供するものである。即ち、トップレールの両端から垂下している一対の案内コードは、トップレールの挿入部材の十字形の2つの割り溝の一方を通過した後に、そこから下方へ延在し、中間レールの挿入部材の一方の割り溝を通過し、中間レールの中央通路を通貨いて中間レールの他方の端部へ延在している。案内コードは更に、そこから下方へ延在し、ボトムレールの対応する側の挿入部材の割り溝を通過して、ボトムレールに結合される。コイルスプリング640に結合された案内コードの端部は挿入部材766の割り溝770を通過して、押出成形材の中央通路に挿通され、フィンガー型ロック部材642によって結合される案内コードの端部は、挿入部材の割り溝を通過して押出成形材の頂部溝部の中を延在して、その頂部溝部はレールが横向き配置語れ向きは一課に応じて押出成形材の頂部に位置していないこともある。
【0106】
図74〜図95に示したこの実施の形態のトップダウン型シェード及びボトムアップ型シェードは、それらに適宜の変更を加えることによって、図63〜図66に示したシェードと同様の、トップダウン/ボトムアップ型シェードとして構成することも可能である。
【0107】
以上、建築物開口部を覆うためのシェードについて説明した。このシェードは、様々な形態を包含するものであり、支持構造体には複数のスラットが取付けられ、支持構造体は適当な制御機構によって、展張状態及び引込状態にすることができる。以上の説明から明らかなように、スラットの形態及び寸法は様々なものとすることができ、支持構造体も様々な形態のものとすることができ、ファブリックを展張状態及び引込状態にするために用いる機構も様々なものとすることができる。更には、混成型ファブリックを用いることによって様々な美観性を得ることができ、また、ファブリックは、任意の形状に切り揃えることによって、任意の形状の建築物開口部に合わせることができる。更に、このシェードは、ボトムアップ型操作方式のものとすることもでき、トップダウン型操作方式のものとすることもでき、更には、ボトムアップ型操作方式とトップダウン型操作方式との両方が可能なものとすることもできる。従って、このシェードは、極めて広範な用途に適合し得るものであり、ここでは幾つかの具体的な実施の形態について開示したが、ただし、ここに開示した様々な実施の形態並びに構成例に対しては、様々な変更を加えることができ、また、それら実施の形態ないし構成例を様々に組合せ得ることは、当業者であれば容易に理解されることである。
【0108】
以上、本発明についてかなり具体的に踏み込んで説明したが、以上の開示はあくまでも具体例を提示することを目的としたものであり、特許請求の範囲に明記した本発明の概念から逸脱することなく、その細部並びに構造に対して変更を加え得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】本発明に係る覆いの第1の実施の形態を示した部分斜視図であり、覆いが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図2】図1に示した覆いの側面図である。
【図3A】図2と同様の側面図であり、覆いが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図3B】図1の覆いの部分拡大側面図であり、覆いが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図3C】図3Bと同様の部分分解側面図である。
【図4】図1の覆いの側面図であり、覆いが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図5】本発明の覆いの第2の実施の形態に用いられている複数のベーンを示した分解側面図であり、複数のベーンがどのように連結されるかを説明するための図である。
【図6A】図5の覆いに用いられているベーンの拡大側面図である。
【図6B】図6Aに示したベーンの上側部分を更に拡大した部分側面図である。
【図6C】図6Bと同様の部分側面図であり、上側部分を折曲げる前の状態を示した図である。
【図7】本発明に係る覆いに用いられるファブリックの第3の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図7A】図7に示したファブリックの側面図である。
【図7B】図7のファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図7C】図7Bに示したファブリックの側面図であり、併せて昇降機構を破線で示した図である。
【図7D】図7のファブリックの斜視図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図7E】図7Dに示したファブリックの側面図であり、併せて昇降機構を破線で示した図である。
【図7F】図7のファブリックの支持構造体における一番上のセルの拡大部分側面図であり、一番上のセルがその直ぐ下のセルに接続されている接続部と、一番上のセルに接続されたスラットとを併せて示した図である。
【図8A】図7のファブリックと同様に構成されているがただし断面形状が円弧形ではなく直線形のスラットを用いたファブリックの斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図8B】図8Aのファブリックの側面図である。
【図9A】本発明に係るファブリックの第4の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図9B】図9Aに示したファブリックの側面図である。
【図9C】図9Aのファブリックの拡大側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示し、合わせて昇降機構を破線で示した図である。
【図9D】図9Aのファブリックの更に拡大した部分側面図であり、支持構造体における一番上のセルと、一番上のセルに接続されたその直ぐ下のセルと、一番上のセルの両側に接続された2枚のスラットとを示した図である。
【図10A】本発明に係るファブリックの第5の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図10B】図10Aに示したファブリックの側面図である。
【図10C】図10Aのファブリックの変更構成例であってセル型支持構造体の片側だけにスラットを取付けたファブリックの斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図10D】図10Cに示した側面図である。
【図11A】図9A及び図9Bの実施の形態の変更構成例であってセル型支持構造体の片側だけにスラットを取付けたファブリックの斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図11B】図11Aに示したファブリックの側面図である。
【図11C】図11Aのファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図11D】図11Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図12A】本発明に係るファブリックの第6の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図12B】図12Aに示したファブリックの側面図である。
【図13A】本発明に係るファブリックの第7の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図13B】図13Aのファブリックの側面図である。
【図14A】本発明に係るファブリックの第8の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが部分展張状態にあるところを示した図である。
【図14B】図14Aに示したファブリックの側面図である。
【図14C】図14Aに示したファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図14D】図14Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図15A】図14Aのファブリックの変更構成例であってプリーツ型支持構造体の両側にスラットを取付けたファブリックの側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図15B】図15Aに示したファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図15C】図15Aに示したファブリックの斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図15D】図14Aのファブリックの斜視図である。
【図16A】本発明に係るファブリックの第9の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図16B】図16Aの円内の部分を拡大して示したファブリックの拡大側面図である。
【図16C】図16Aに示したファブリックの側面図であり、ファブリックが部分展張状態にあるところを示した図である。
【図17A】本発明に係るファブリックの第10の実施の形態を示した部分斜視図であり、ファブリックが水平方向に取付けられ、完全展張状態にあるところを示した図である。
【図17B】図27Aのファブリックの部分鉛直断面図であり、ファブリックが完全引込状態状態にあるところを示した図である。
【図17C】図27Aのファブリックの部分鉛直断面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図18A】本発明に係るファブリックの第11の実施の形態の部分側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図18B】図18Aの円内の部分を拡大して示した拡大側面図である。
【図18C】図18Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図18D】図18Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図19A】本発明に係るファブリックの第12の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図19B】図19Aに示したファブリックの側面図である。
【図19C】図19Aのファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図19D】図19Aのファブリックの拡大側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図20A】本発明に係るファブリックの第13の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図20B】図20Aに示したファブリックの側面図である。
【図20C】図20Aのファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図20D】図20Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図21A】本発明に係るファブリックの第14の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図21B】図21Aに示したファブリックの側面図である。
【図21C】図21に示したファブリックの斜視図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図21D】図21Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図22A】本発明に係るファブリックの第15の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図22B】図22Aに示したファブリックの斜視図である。
【図22C】図22Aに示したファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図22D】支持構造体の1本のセルと1枚のベーンとを1枚のシート材で共に形成する際にどのように形成するかを示した拡大部分側面図である。
【図23A】本発明に係るファブリックの第16の実施の形態の斜視図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図23B】図23Aに示したファブリックの側面図である。
【図23C】図23Aに示したファブリックの変更構成例の斜視図であり、完全展張状態にあるところを示した図である。
【図23D】図23Aのファブリックにおける一番下のセルとスラットとを示した拡大部分側面図である。
【図24A】本発明に係るファブリックの第17の実施の形態に用いられているセル型支持構造体の斜視図である。
【図24B】図24Aの支持構造体の変更構成例の斜視図である。
【図24C】図24Aまたは図24Bの支持構造体と共に用いられる複数のベーンを互いに連結して構成したパネルの斜視図である。
【図24D】図24Eのセル型支持構造体に取付けられた図24Cのパネルを示した斜視図である。
【図24E】図24Aの支持構造体の側面図である。
【図25A】本発明に係るファブリックの第18の実施の形態の斜視図であり、完全展張状態にあるファブリックを背面側から見た図である。
【図25B】図25Aのファブリックを前面側から見た拡大斜視図である。
【図25C】図25Aのファブリックの支持構造体に用いられている開いたセルの端面図である。
【図26A】本発明に係るファブリックの第19の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図26B】図26Aに示したファブリックの斜視図である。
【図26C】図26Aのファブリックに用いられているスラットを形成するためのシート材の側面図である。
【図26D】図26Cと同様の拡大側面図であり、スラットが完全に形成された状態を示した図である。
【図26E】図22Aの実施の形態の変更構成例であって下方折返し部を備えないスラットを用いた構成例の側面図である。
【図26F】図26Eの円内の部分を拡大して示した拡大側面図である。
【図26G】図26Eと同様に構成されているがただしスラットをその円弧形の彎曲がより浅くなるように取付けた変更構成例の側面図である。
【図26H】図26Gの円内の部分を拡大して示した拡大側面図である。
【図26J】図26Gと同様に構成されているがただしスラットを支持構造体の両側に取付けると共に円弧形のスラットを模した外観を呈する錘り兼用ボトムレールを備えた変更構成例に係るファブリックの側面図である。
【図26K】図26Jのファブリックを組込んだ覆いの側面図であり、覆いが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図26L】図26Kと同様の側面図であり、覆いが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図27A】本発明に係るファブリックの第20の実施の形態の側面図である。
【図27B】図27Aに示したファブリックの斜視図である。
【図27K】本発明に係るファブリックの別の実施の形態の斜視図であり、この実施の形態は図27Aの実施の形態と同様に構成されているが、ただし支持構造体を複数のテープ材ないしリボン材で構成する点が異なっている。
【図27L】本発明に係るファブリックの別の構成例を示した図であり、この構成例は図27Kの実施の形態と同様に構成されているが、ただし支持構造体を複数の可撓性モノフィラメント材などで構成する点が異なっている。
【図27M】図27Lの27M−27M線に沿った拡大部分断面図である。
【図27N】本発明に係るファブリックの別の構成例の斜視図である。
【図27P】図27Nのファブリックの側面図である。
【図27S】図27Nの27S−27S線に沿った拡大部分断面図である。
【図27T】図27Sの27T−27T線に沿った断面図である。
【図27U】図27Nのファブリックに用いられるラダーコードの斜視図である。
【図28A】本発明に係るファブリックの第21の実施の形態の側面図であり、ローラに結合されているファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図28B】図28Aと同様の側面図であり、ファブリックが部分的にローラに巻取られて部分引込状態にあるところを示した図である。
【図29A】本発明に係るファブリックの第22の実施の形態の部分側面図であり、ローラに結合されているファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図29B】図29Aと同様の側面図であり、ファブリックが部分的にローラに巻取られて部分引込状態にあるところを示した図である。
【図30A】本発明に係るファブリックの第23の実施の形態の部分側面図であり、ローラに結合されているファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図30B】図30Aと同様の側面図であり、ファブリックが部分的にローラに巻取られて部分引込状態にあるところを示した図である。
【図31A】本発明に係るファブリックの第24の実施の形態の部分側面図であり、ローラに取付けられているファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図32A】本発明に係るファブリックの第25の実施の形態の部分斜視図であり、ファブリックを前面側から見た図である。
【図32B】図32Aのファブリックの斜視図であり、ファブリックを背面側から見た図である。
【図32C】図32Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが略々引込状態にあるところを示した図である。
【図32D】図32Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図32E】図32Aのファブリックの側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図33A】本発明に係るファブリックの第26の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図33B】図33Aに示したファブリックの側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図33C】図33Aのファブリックに用いられているスラットの側面図である。
【図34A】本発明に係るファブリックの第27の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図34B】図34Aのファブリックの拡大側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図34C】図34Aのファブリックに用いられているスラットの側面図である。
【図35A】本発明に係るファブリックの第28の実施の形態の側面図であり、ファブリックが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図35B】図35Aのファブリックの拡大側面図であり、ファブリックが完全引込状態にあるところを示した図である。
【図35C】図35Aのファブリックに用いられているスラットの側面図である。
【図36A】混成型ファブリックを組込んだシェードの側面図であり、この混成型ファブリックは、支持構造体の前面側と背面側との両方に円弧形の複数のスラットを垂設して構成した上側コンポーネントと、この上側コンポーネントに一体的に連結された、布材などのシート材で構成した下側コンポーネントとを備えており、下側コンポーネントの下縁はローラに結合されている。
【図36B】図36Aに示したシェードの部分斜視図である。
【図37A】混成型シェードの側面図であり、この混成型シェードは、六角形の複数のセルを互いに連結して構成した上側ファブリック・コンポーネントと、円弧形の複数のスラットを支持機構に垂設して構成した下側コンポーネントとを備えている。
【図37B】図37Aに示したシェードの部分斜視図である。
【図38A】トップレールとボトムレールとの間にファブリックを装備し、トップレール及びボトムレールを移動させるための制御機構を備えたシェードの正面図であり、ボトムレールが完全展張状態における位置である下限位置にあり、トップレールが半ば引降ろされた位置にあるところを示した図である。
【図38B】図38Aと同様の正面図であり、トップレール及びボトムレールの両方が、シェードが装備された建築物開口部の上縁と下縁との間の中間位置にあるところを示した図である。
【図39A】上縁が半円形の建築物開口部に装備されたシェードの正面図であり、このシェードに用いられているファブリックの上縁は、完全展張状態における位置である上限位置と、完全引込状態における位置である下限位置との間で、鉛直方向に移動可能であり、このシェードのファブリックに取付けられている複数のスラットが建築物開口部の下縁の近傍に積み重なった状態にあるところを示した図である。
【図39B】図39Aのシェードの正面図であり、シェードの上縁が半ば引降ろされたところを示した図である。
【図39C】図39Bと同様の正面図であり、シェードが略々完全に引込状態とされたところを示した図である。
【図40】図39Bの40−40線に沿った拡大断面図である。
【図41】図40に示したシェードの下端の拡大部分側面図である。
【図42】図41と同様の部分側面図であり、ただしこのシェードに用いられているスラット積み重ね用レールであるボトムレールは、図41の実施の形態に用いられているものとは形状が異なっている。
【図43】図42に示したスラット積み重ね用レールの側面図である。
【図44】図42及び図43のスラット積み重ね用レールを形成するために用いられる材料の部分斜視図である。
【図45】1つの建築物開口部に複数のシェードを鉛直方向に並べて配設した本発明に係るシェードの正面図であり、複数のシェードの各々が完全展張状態にあるところを示した図である。
【図46】図45と同様の正面図であり、複数のシェードの各々が部分引込状態にあるところを示した図である。
【図47】図46と同様の正面図であり、複数のシェードの各々が完全引込状態にあるところを示した図である。
【図48A】水平方向に延在する複数のスラットを支持構造体に取付けて相互に連結し、ファブリックの形状を三角形とし、その三角形の底辺がファブリックの下縁であって水平に延在している本発明に係るシェードの正面図であり、シェードが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図48B】図48Aと同様の正面図であり、シェードが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図49A】水平方向に延在する複数のスラットを2つの支持構造体に取付け、その形状を円形とし、それら支持構造体によって複数のスラットを移動させて完全展張状態から引込状態へ移行させるようにし、引込状態にあるときには円形のファブリックの中央の直径上に水平に延在するレールに複数のスラットが寄せ集められているようにした本発明に係るシェードの正面図である。
【図49B】図49Aと同様の正面図であり、シェードが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図50A】水平方向に延在する複数のスラットを支持構造体に取付け、その形状を直角三角形とし、ファブリックを引込状態にする際に、ファブリックの上縁を降下させて下縁へ向けて移動させるようにした本発明に係るシェードの正面図である。
【図50B】図50Aと同様の正面図であり、シェードが部分引込状態にあるところを示した図である。
【図51A】建築物に並設された3つの開口部を示した正面図であり、それら開口部の各々に本発明に係るシェードが1つずつ装備されており、シェードのファブリックの下縁には意匠的輪郭形状が付与されており、並設された3つの開口部のファブリックの下縁どうしが連続するようにしてあり、各々の開口部のシェードが略々完全展張状態にあるところを示した図である。
【図51B】図51Aに示した建築物開口部及びシェードの正面図であり、複数のシェードのいずれもが略々完全引込状態にあるところを示した図である。
【図52】昇降レールを手で直に操作するようにした実施の形態を組込んだシェードの斜視図である。
【図52A】図52の52A−52A線に沿った拡大断面図である。
【図52B】図52の52B−52B線に沿った拡大部分断面図である。
【図52C】図52Bの52C−52C線に沿った断面図である。
【図52D】図52Aの52D−52D線に沿った断面図である。
【図52E】図52の52E−52−線に沿った断面図である。
【図52F】図52と同様の断面図であり、フィンガー型クランプ部材がロック解除状態にあるところを示した図である。
【図52G】図52Eの52G−52G線に沿った拡大断面図である。
【図52H】図52Eの52H−52H線に沿った拡大断面図である。
【図52J】フィンガー型ロック部材の上面側の斜視図である。
【図52K】図52Jのフィンガー型ロック部材の下面側の斜視図である。
【図52L】図52Dの52L−52L線に沿った拡大断面図である。
【図53】図52のシェードの斜視図であり、中間レールが上方位置にあるところを示した図である。
【図54】図53と同様の図であり、制御機構を明示するためにファブリックを取り除き、中間レールが中間位置にあるところを示した図である。
【図55】図54と同様の斜視図であり、中間レールの移動を案内するための案内コードを更に明瞭に示すために全てのレールを取り除いて示した図である。
【図56】トップレールと取付用ブラケットとの連結態様、及び、トップレールとファブリックとの連結態様を示した分解部分斜視図である。
【図57】ボトムレールの一方の端部を示し、その端部と取付用ブラケットとの連結態様を示した部分斜視図である。
【図58】ボトムレールと取付用ブラケットとの連結態様を示した斜視図である。
【図59】図52と同様の斜視図であるが、ただしこの覆いは図52に示したようなボトムアップ型の覆いではなくトップダウン型の覆いであり、中間レールが展張状態における位置である上方位置にあるところを示した図である。
【図60】図59と同様の斜視図であり、中間レールが展張状態の位置である下方位置にあるところを示した図である。
【図61】図59のシェードの斜視図であり、制御機構を明示するためにファブリックを取り除いて示した図である。
【図62】図61と同様の斜視図であり、案内コード機構を明示するために全てのレールを取り除いて示した図である。
【図63】図52と同様のシェードの斜視図であり、ただしこのシェードはトップダウン/ボトムアップ型の覆いとするための上側中間レールと下側中間レールとを備えており、覆いが完全展張状態にあるところを示した図である。
【図64】図63の覆いの斜視図であり、上側中間レールが引降ろされ、下側中間レールが持ち上げられて、それらが中間位置にあるところを示した図である。
【図65】図64と同様の斜視図であり、ファブリックを取り除いて示した図である。
【図66】図65と同様の斜視図であり、案内コードを明示するために全てのレールを取り除いて示した図である。
【図67】図52の覆いの別の実施の形態の斜視図であり、この覆いはトップダウン型の覆いであり、ボトムレールにはダミーベーンが取付けられている。
【図68】図67と同様の斜視図であり、ファブリックを取り除いて示した図である。
【図69】図68と同様の斜視図であり、全てのレールを取り除いて示した図である。
【図70】本発明に係る更なる実施の形態の斜視図であり、この実施の形態は、案内コードを建築物開口部に吊下し、その案内コードでファブリックを支持し、錘り兼用ボトムベーンを備え、トップレールを可動レールとしたものである。
【図71】図70の71−71線に沿った拡大断面図である。
【図72】図71の72−72線に沿った断面図である。
【図73A】図70に示した覆いに用いられている錘り兼用ボトムベーンを示した分解斜視図である。
【図73B】図73Aに示した端部とは反対側の錘り兼用ボトムベーンの端部を示した分解斜視図である。
【図74】図52〜図73Bに示した実施の形態と同様のトップダウン型の実施の形態の部分斜視図である。
【図75】図74と同様の部分斜視図であり、シェードを作動させるためのハンドルを取外して示した図である。
【図76】図74に示したシェードの部分鉛直断面図である。
【図77】幾つかの部品を取り除いて示した図74のシェードの鉛直断面図である。
【図78】図74のシェードのトップレールの拡大部分鉛直断面図である。
【図79】図74のシェードの中間レールの拡大部分鉛直断面図である。
【図80】図74のシェードのボトムレールの部分鉛直断面図である。
【図81】図74のシェードをボトムアップ型にしたシェードの側面図である。
【図82】幾つかの部品を取り除いて示した図81と同様の鉛直断面図である。
【図83】図81のシェードのトップレールの拡大部分鉛直断面図である。
【図84】図81のシェードの中間レールの拡大部分鉛直断面図である。
【図85】図81のシェードのボトムレールの部分鉛直断面図である。
【図86】図74のシェードに用いられている挿入部材を外端部から見た斜視図である。
【図87】図86に示した挿入部材を内端部から見た斜視図である。
【図88】図86に示した挿入部材の上面図である。
【図89】図87に示した挿入部材の内端部の端面図である。
【図90】図86に示した挿入部材の外端部の端面図である。
【図91】図86に示した挿入部材の側面図である。
【図92】図74に示したトップダウン型のシェードに用いられているハンドルの斜視図である。
【図93】図81、図82、及び図85に示したボトムアップ型のシェードに用いられているハンドルの斜視図である。
【図94】図76の断面図に示した、図74のシェードに用いられている保護用の板状部材の斜視図である。
【図95】図74のシェードにおいてレールとして用いられている押出成形材の斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
断面形状が四角形でその断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、該支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項2】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
断面形状が四角形でその断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、該支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、前記複数のベーンは、可撓性を有するシート材から成り、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項3】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
その断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンの各々は、2箇所の前記セルどうしの連結箇所において前記支持構造体に止着されている、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項4】
前記セルは断面形状が六角形であることを特徴とする請求項3記載のファブリック。
【請求項5】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
その断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンは1枚の連続したシート材で形成されており、該シート材は前記支持構造体上の間隔をおいた複数の接続位置において前記複数のセルに接続されており、前記シート材が前記複数のセルに接続されている前記複数の接続位置のうちの互いに隣り合った2つずつの接続位置の間に、前記複数のベーンの各々が画成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項6】
前記シート材は可撓性を有するシート材であることを特徴とする請求項5記載のファブリック。
【請求項7】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
その断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、
可撓性を有するシート材で形成され前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のセルの各々は、前記複数のベーンのうちの当該セルに対応したベーンを形成しているシート材によって当該ベーンと一体的に形成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項8】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
その断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、前記複数のセルは閉じたセルであり、前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項9】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
その断面が潰れるように変形可能な複数の開いたセルが互いに連結されて構成された、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項10】
前記複数のベーンの各々が、前記複数のセルのうちの夫々1つのセルに止着されていることを特徴とする請求項9記載のファブリック。
【請求項11】
前記複数のセルのうちの一部のセルにのみ、前記ベーンが止着されていることを特徴とする請求項10記載のファブリック。
【請求項12】
前記複数のセルの各々が、半剛性を有するシート材で形成されており、該シート材は、長手方向に延在する複数の折り目を有し、それら複数の折り目によって、頂壁部と、底壁部と、前記頂壁部と前記底壁部とを連結し上側部分と下側部分とを有する背壁部と、開放した前面とを画成していることを特徴とする請求項10記載のファブリック。
【請求項13】
各セルの前記前面を部分的に閉塞する延出縁部が前記頂壁部に設けられていることを特徴とする請求項12記載のファブリック。
【請求項14】
前記複数のスラットが前記延出縁部において前記複数のセルに止着されていることを特徴とする請求項13記載のファブリック。
【請求項15】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体であって、折り目が設けられた半剛性材で構成されており、該半剛性材は折り目が設けられることで、複数の前方下方傾斜部分と複数の後方下方傾斜部分とを画成している、支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、それら複数のスラットは前記複数の前方下方傾斜部分に止着されている、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項16】
前記複数のスラットのうちの一部のスラットが、前記複数の後方下方傾斜部分に止着されていることを特徴とする請求項15記載のファブリック。
【請求項17】
前記複数のスラットは断面形状が円弧形であることを特徴とする請求項15又は16記載のファブリック。
【請求項18】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体であって、複数のラダーコードで構成されており、該ラダーコードは一対の昇降コードとそれら昇降コードを互いに連結する鉛直方向に間隔をおいて設けられた複数の横連結コードとで構成されている、支持構造体と、
前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、
前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項19】
前記スラットには、その一方の側縁の近傍に、所定間隔の一対の孔からなる孔ペアが形成されており、該一対の孔は、前記ラダーコードの前記一対の昇降コードが挿通できるようにしてあり、該一対の孔に隣接して位置している前記横連結コードによって前記スラットが支持されるようにしてあることを特徴とする請求項18記載のファブリック。
【請求項20】
前記スラットには、前記孔の各々に対応した切れ目が形成されており、該切れ目は対応した前記孔を前記スラットの前記一方の側縁に連通させることにより、前記昇降コードを前記孔に容易に挿通できるようにするものであることを特徴とする請求項19記載のファブリック。
【請求項21】
建築物開口部の覆いに用いるファブリックにおいて、
鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、該支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備え、前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、
前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてある、
ことを特徴とするファブリック。
【請求項22】
前記ファブリックが鉛直方向に配設されていることを特徴とする請求項5記載のファブリック。
【請求項23】
前記ファブリックが水平方向に配設されていることを特徴とする請求項5記載のファブリック。
【請求項24】
前記スラットは、涙滴形の片半分の形状に類似した断面形状を有することを特徴とする請求項21記載のファブリック。
【請求項25】
前記スラットは、W字形を横に倒した形状に類似した断面形状を有することを特徴とする請求項21記載のファブリック。
【請求項26】
前記スラットは、V字形を横に倒した形状に類似した断面形状を有することを特徴とする請求項21記載のファブリック。
【請求項27】
前記ファブリックに連結されて前記ファブリックと同一鉛直平面上を延展する第2のファブリックを更に備えたことを特徴とする請求項21記載のファブリック。
【請求項28】
前記第2のファブリックは、ロールアップシェードを構成するものであることを特徴とする請求項27記載のファブリック。
【請求項29】
前記第2のファブリックは、その断面が潰れるように変形可能な複数のセルが互いに連結されて構成されたものであることを特徴とする請求項27記載のファブリック。
【請求項30】
前記ファブリックは側面視したときの形状が四角形でない形状であることを特徴とする請求項21記載のファブリック。
【請求項31】
前記ファブリックは側面視したときの形状が三角形であることを特徴とする請求項30記載のファブリック。
【請求項32】
前記ファブリックは側面視したときの形状が半円形であることを特徴とする請求項30記載のファブリック。
【請求項33】
形状が半円形の第2のファブリックを更に備え、前記ファブリックと前記第2のファブリックとは、上下の向きを互いに逆にして隣接して配設されており、それによって、それら2つのファブリックを側面視したときの形状が円形になるようにしたことを特徴とする請求項32記載のファブリック。
【請求項34】
請求項21記載のファブリックと建築物開口部の枠体との組合せにおいて、
前記ファブリックは上縁及び下縁を有し、前記下縁は固定され、前記上縁は鉛直方向に移動可能であり、前記上縁はその形状が半円形であり、
前記枠体の中に前記ファブリックが配設されており、前記枠体は、前記ファブリックの上縁の形状に合わせた半円形の上縁を有する、
ことを特徴とする組合せ。
【請求項35】
建築物構造部の互いに隣接する複数の建築物開口部に配設された互いに隣接する複数のファブリックにおいて、
前記複数のファブリックの各々が、鉛直方向に延展する可撓性を有する支持構造体と、前記支持構造体上の間隔をおいた複数の位置において支持された、互いに平行に延在する細長い複数のベーンとを備えており、前記複数のベーンは、前記支持構造体に対して鋭角を成すようにして前記支持構造体に止着された半剛性を有する複数のスラットで構成されており、前記複数のベーンの運動が前記支持構造体の運動に完全に従動するようにしてあり、
前記複数のファブリックの各々が、上縁及び下縁を有し、前記上縁及び前記下縁の一方は対応した建築物開口部に固定され、前記上縁及び下縁の他方は鉛直方向に移動可能であり、前記上縁及び前記下縁の前記他方は、隣接するファブリックの前記上縁及び前記下縁の前記他方に対して位置を揃えることができ、それによって前記複数のファブリックの集合体の1つの連続した非直線形の縁部が形成されるようにしてある、
ことを特徴とする複数のファブリック。
【請求項36】
請求項21記載のファブリックと制御手段との組合せにおいて、
前記ファブリックは、上縁と、下縁と、前記上縁に結合された上側可動レールと、前記下縁に結合された下側可動レールとを備え、
前記制御手段は、前記上側稼動レールと前記下側稼動レールとを個別に鉛直方向に移動させるための手段である、
ことを特徴とする組合せ。
【請求項37】
建築物開口部の覆いにおいて、
請求項1〜3、5、7〜9、15、18、21、又は35記載のファブリックと、
前記ファブリックを、展張状態と引込状態との間で、前記建築物開口部に対して相対的に移動させるための制御機構と、
を備えたことを特徴とする覆い。
【請求項38】
前記ファブリックは上縁及び下縁を有しており、前記制御機構は複数の昇降コードを含んでおり、前記複数の昇降コードは前記下縁に結合されており、前記覆いを引込状態にするときに、前記複数の昇降コードが前記下縁を前記上縁へ向けて移動させることを特徴とする請求項37記載の覆い。
【請求項39】
前記制御機構は複数のコードを含んでおり、前記複数のコードは前記上縁に結合されており、前記覆いを引込状態にするときに、前記複数のコードが前記上縁を前記下縁へ向けて移動させることを特徴とする請求項37記載の覆い。
【請求項40】
建築物開口部の覆いにおいて、
請求項1、15、21、又は35記載のファブリックと、前記ファブリックを、展張状態と引込状態との間で、前記建築物開口部に対して相対的に移動させるための制御機構とを備え、前記制御機構は前記上縁に結合されたローラを含んでおり、前記覆いを引込状態にするときに、該ローラの周囲に前記ファブリックを巻き取れるようにしてある、
ことを特徴とする覆い。
【請求項41】
建築物開口部の覆いにおいて、
上縁及び下縁を有し潰れるように変形可能なファブリックと、
前記建築物開口部に配設され鉛直に延在する固定された案内コードと、
前記ファブリックの前記上縁及び前記下縁の一方に止着された可動レールとを備え、
前記ファブリックの前記上縁及び前記下縁の他方は、前記建築物開口部に固定されており、
前記案内コードは前記レールに摺動可能に且つ作用的に連結されており、それによって前記レールが、前記案内コードに沿って移動可能であると共に、前記案内コードに対する相対的な任意の選択位置において停止可能であるようにした、
ことを特徴とする覆い。
【請求項42】
建築物開口部の覆いにおいて、
上縁及び下縁を有し潰れるように変形可能なファブリックと、
前記建築物開口部に配設され鉛直に延在する固定された案内コードと、
前記ファブリックの前記上縁及び前記下縁の夫々に止着された上側可動レール及び下側可動レールとを備え、
前記案内コードは前記上側可動レール及び前記下側可動レールに摺動可能に且つ作用的に連結されており、それによって前記上側可動レール及び前記下側可動レールが、前記案内コードに対する相対的な任意の選択位置において停止可能であるようにした、
ことを特徴とする覆い。
【請求項43】
上側固定レール及び下側固定レールを更に備え、前記上側固定レール及び前記下側固定レールに前記案内コードが結合されていることを特徴とする請求項41又は42記載の覆い。
【請求項44】
前記上側可動レール、前記下側可動レール、前記上側固定レール、及び前記下側可動レールが互いに同一構造であることを特徴とする請求項43記載の覆い。
【請求項45】
前記上縁及び前記下縁の前記他方は前記上側固定レール及び前記下側固定レールの一方に固定されており、前記上側固定レール及び前記下側固定レールは前記建築物開口部に止着されていることを特徴とする請求項41記載の覆い。
【請求項46】
建築物開口部の覆いにおいて、
上縁及び下縁を有し潰れるように変形可能なファブリックと、
前記建築物開口部に吊下され鉛直に延在する案内コードと、
前記ファブリックの前記下縁に止着された錘り兼用ボトムレールと、
前記ファブリックの前記上縁に止着された上側可動レールとを備え、
前記上側可動レールは前記案内コードに摺動可能に且つ作用的に連結されており、それによって前記上側可動レールが、前記案内コードに沿って移動可能であると共に、前記案内コードに対する相対的な任意の選択位置において停止可能であるようにした、
ことを特徴とする覆い。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図4】
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【図5】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図7】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図9C】
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【図9D】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図11D】
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【図12A】
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【図12B】
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【図13A】
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【図13B】
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【図14A】
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【図14B】
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【図14C】
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【図14D】
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【図15A】
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【図15B】
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【図15C】
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【図15D】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18A】
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【図18B】
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【図18C】
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【図18D】
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【図19A】
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【図19B】
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【図19C】
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【図19D】
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【図20A】
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【図20B】
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【図20C】
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【図20D】
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【図21A】
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【図21B】
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【図21C】
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【図21D】
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【図22A】
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【図22B】
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【図22C】
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【図22D】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図23D】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図24D】
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【図24E】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図26E】
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【図26F】
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【図26G】
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【図26H】
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【図26J】
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【図26K】
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【図26L】
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【図27A】
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【図27B】
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【図27K】
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【図27L】
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【図27M】
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【図27N】
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【図27P】
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【図27S】
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【図27T】
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【図27U】
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【図28A】
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【図28B】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31A】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図32D】
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【図32E】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図34A】
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【図34B】
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【図34C】
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【図35A】
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【図35B】
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【図35C】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37A】
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【図37B】
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【図38A】
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【図38B】
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【図39A】
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【図39B】
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【図39C】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48A】
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【図48B】
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【図49A】
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【図49B】
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【図50A】
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【図50B】
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【図51A】
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【図51B】
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【図52】
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【図52A】
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【図52B】
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【図52C】
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【図52D】
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【図52E】
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【図52F】
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【図52G】
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【図52H】
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【図52J】
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【図52K】
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【図52L】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73A】
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【図73B】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【図85】
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【図86】
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【図87】
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【図88】
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【図89】
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【図90】
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【図91】
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【図92】
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【図93】
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【図94】
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【図95】
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【公表番号】特表2007−515577(P2007−515577A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−545593(P2006−545593)
【出願日】平成16年12月21日(2004.12.21)
【国際出願番号】PCT/US2004/043043
【国際公開番号】WO2005/062875
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(590000961)ハンター・ダグラス・インコーポレーテッド (6)
【氏名又は名称原語表記】HUNTER DOUGLAS INCORPORATED
【Fターム(参考)】