説明

建築部材

【課題】 外壁材にガラスを用いた建築物やガラスにより構成された窓において、日光が入射することにより室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができるとともに、室内温度が外気温の影響を受けにくくでき、さらには、日光により従来とは趣の異なった採光を行うことができる建築部材を提供する。
【解決手段】 建築部材A1は、ガラス部10と、ガラス部20と、ガラス部10とガラス部20間に配設されたタイル40とを有し、タイル40は、ガラス部10とガラス部20とを連結する連結部30、32等により支持されている。タイル40は、透光性を有していて、建築部材A1の一方の面に照射された光は、ガラス部10とタイル40とガラス部20とを透過して他方の面に至る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築部材に関するものであり、特に、外壁や窓等に用いる建築部材に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、外壁材としてガラスを用いた建築物が存在する。例えば、外壁の全面がガラスで覆われたビルディング等が存在する。また、建築物には、窓が存在し、その窓には、ガラスが設けられているのが通常である。
【0003】
なお、出願人は、先行技術文献として、特許文献1に示す文献や、特許文献2に示す文献を知得している。
【特許文献1】実開昭63−85716号公報
【特許文献2】実開昭62−155150号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、外壁材にガラスを用いた建築物、特に、外壁の全面がガラスで覆われ該外壁が窓面としての機能も有する建築物や、ガラスにより構成された窓においては、採光性はよいものの、日光が直接入るために室内温度が上昇してしまい、特に夏においては、冷房のために空調に掛かるコストが膨大となる。このように日光が直接入射するのを防止するためにブラインドやカーテン等を設けるのが一般的であるが、ブラインドやカーテンでは、日光が直接照射することによる室温上昇を抑えることはできない。また、外壁材にガラスを用いた建築物においては、室内と室外との間にガラスが介在しているのみであるので、室内温度が外気温の影響を受けやすく、夏冬を問わず空調に掛かるコストが膨大となる。
【0005】
また、ガラスにより構成された窓から日光を直接室内に入射させるのではなく、日光により従来とは趣(おもむき)の異なった採光を行なうことが希望されていた。
【0006】
なお、上記特許文献1に示すタイルや特許文献2に示すタイルにおいては、タイルに設けられた開口部から採光されるのみであるので、窓面に使用するには不適である。
【0007】
そこで、本発明は、外壁材にガラスを用いた建築物やガラスにより構成された窓において、日光が入射することにより室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができるとともに、室内温度が外気温の影響を受けにくくでき、さらには、日光により従来とは趣の異なった採光を行うことができる建築部材を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記問題点を解決するために創作されたものであって、第1には、建築部材であって、板状のガラスにより形成された第1ガラス部と、板状のガラスにより形成された第2ガラス部と、該第1ガラス部と該第2ガラス部間に設けられたタイルで、透光性を有するタイルにより構成されたタイル部と、を有することを特徴とする。
【0009】
この第1の構成の建築部材は、建築物の外壁材や窓材に用いる。本発明の建築部材を外壁材や窓材として用いることにより、建築部材にはタイルが設けられているので、このタイルにより、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイルにより断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然、第1ガラス部と第2ガラス部が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、採光については、外部からの光が、第1ガラス部とタイルと第2ガラス部とを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイルを通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0010】
また、第2には、上記第1の構成において、第1ガラス部と第2ガラス部の間には、第1ガラスと第2ガラス部とを連結するとともに、上記タイルを支持するための連結部が設けられていることを特徴とする。この連結部により、第1ガラス部と第2ガラス部とを連結させて一体化するとともに、タイルを支持することができる。
【0011】
また、第3には、上記第1又は第2の構成において、上記タイルと上記第1ガラスの間には所定の隙間が形成され、上記タイルと上記第2ガラスの間には所定の隙間が形成されていることを特徴とする。このようにタイルと第1ガラス部及び第2ガラス部との間に隙間が形成されているので、この隙間の空気層によりより断熱効果を高めることができる。
【0012】
また、第4には、上記第1から第3までのいずれかの構成において、上記連結部が断面略コ字状又は断面略H状を呈して溝部を有し、タイルを建築部材の側方からスライドさせることにより、タイルを該溝部内に配設可能となっていることを特徴とする。よって、タイルを第1ガラス層と第2ガラス層の間に容易に設けることが可能となる。
【0013】
また、第5には、上記第1の構成において、上記タイルの一方の面に第1ガラス部が固着され、また、上記タイルの他方の面に第2ガラス部が固着されていることを特徴とする。
【0014】
また、第6には、建築部材であって、板状のガラスにより形成されたガラス部と、該ガラス部の一方の面に設けられたタイルで、透光性を有するタイルにより構成されたタイル部と、を有することを特徴とする。
【0015】
この第6の構成の建築部材は、建築物の外壁材や窓材に用いる。本発明の建築部材を外壁材や窓材として用いることにより、建築部材にはタイルが設けられているので、このタイルにより、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイルにより断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然ガラス部が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部とタイルとを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイルを通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0016】
また、第7には、上記第1から第6までのいずれかの構成において、上記タイル部は、複数の板状のタイルにより構成されていることを特徴とする。
【0017】
また、第8には、上記第7の構成において、上記複数のタイルが、色彩及び/又は模様の異なるタイルにより構成されていることを特徴とする。よって、複数のタイルを色彩及び/又は模様の異なるタイルにより構成することにより、室内の壁面を色彩豊かに表現でき、また、タイルの色彩を異ならせることにより、趣の異なる採光を行うことができる。
【0018】
また、第9には、上記第1から第8までのいずれかの構成において、上記タイル部を構成する複数のタイルにおいて、隣接するタイルは隙間なく配設され、建築部材の一方の面から照射された光で他方の面側に至った光は、タイルを透過したものであることを特徴とする。これにより、日光が直接入射されることがないので、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。
【0019】
また、第10には、上記第1から第8までのいずれかの構成において、上記タイル部を構成する複数のタイルにおいて、隣接するタイル間に隙間が形成され、建築部材の一方の面から照射された光で他方の面側に至った光は、タイルを透過したものとタイルを透過しないものがあることを特徴とする。よって、該隙間からは直接日光を入射させることができるので、室内を明るくすることができる。また、直接入射された日光とタイルを通して入射した柔らかい光により、従来にない趣の採光をすることができる。
【0020】
また、第11には、建築物であって、第1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10の構成の建築部材が外壁材又は窓材に用いられていることを特徴とする。この建築物においては、建築部材にはタイルが設けられているので、このタイルにより、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイルにより断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然ガラス部が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部とタイルとを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイルを通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0021】
なお、上記各構成において、連結部とガラス部(第1ガラス部や第2ガラス部を含む)の固着は、透明性のある(透明であることがより好ましい)接着剤により接着するのが好ましい。また、特に、上記第6の構成とこれに従属する構成においては、ガラス部(第1ガラス部や第2ガラス部を含む)とタイルの固着は、透明性のある(透明であることがより好ましい)接着剤により接着するのが好ましい。また、上記ガラス部(第1ガラス部や第2ガラス部を含む)は強化ガラスとすることが好ましい。また、上記の各構成において、「タイル」を「セラミックス」としてもよい。また、上記の各構成において、「建築部材」を「建築用部材」又は「建材」としてもよい。
【発明の効果】
【0022】
本発明に基づく建築部材や建築物によれば、建築部材を外壁材又は窓材に用いることにより、建築部材にはタイルが設けられているので、このタイルにより、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイルにより断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然ガラス部が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部とタイルとを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイルを通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明においては、外壁材にガラスを用いた建築物やガラスにより構成された窓において、日光が入射することにより室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができるとともに、室内温度が外気温の影響を受けにくくでき、さらには、日光により従来とは趣の異なった採光を行うことができる建築部材を提供するという目的を以下のようにして実現した。
【実施例1】
【0024】
本発明に基づく建築部材(建築用部材、建材としてもよい。他においても同じ)A1は、図1〜図3に示されるように構成され、ガラス部10と、ガラス部20と、連結部30と、連結部31と、連結部32と、タイル40とを有している。
【0025】
ここで、ガラス部10は、透明又は半透明の板状のガラスにより構成され、具体的には、強化ガラスにより構成されている。つまり、このガラス部10は、透明性を有していて、光を透過する機能を有している。このガラス部10は、建築部材A1の外形と同じ大きさを有し、図1に示すように、正面視において、α1×α2の大きさを有している。
【0026】
また、ガラス部20は、ガラス部10と同様の構成であり、透明又は半透明の板状のガラスにより構成され、具体的には、強化ガラスにより構成されている。このガラス部20は、ガラス部10と同じ大きさを有し、α1×α2の大きさを有している。
【0027】
また、連結部30は、ガラス部10とガラス部20との間に設けられ、断面略コ字状(断面コ字状としてもよい。他においても同じ)の細長状に形成されている。つまり、連結部30は、帯板状の水平部30aと、該水平部30aの正面側(Y1側)の端部から下方に垂下した帯板状の垂直部30bと、該水平部30aの背面側(Y2側)の端部から下方に垂下した帯板状の垂直部30cとを有し、断面略コ字状を呈している。この連結部30の長さは、ガラス部10、20の横方向の長さと略同一(同一としてもよい)に形成されている。なお、垂直部30bと垂直部30c間の距離は、タイル40を設けることができる程度の幅に形成されている。この連結部30は、図1に示すように、建築部材A1の上端位置に横方向に設けられている。なお、連結部30は、コ字状の開口部を下側に向けて設けられている(つまり、垂直部30b、30cを水平部30aに対して下側にして設けられている)これにより、連結部30の下側には溝部が形成されている。なお、この連結部30は、アルミニウム等の金属又は透明又は半透明のガラスにより全体に一体に形成され、ガラス部10やガラス部20に固着されている。例えば、連結部30は、ガラス部10やガラス部20とは、接着剤を介して接着して固着されている。なお、ガラス部10、20が透明性を有しているので、接着剤は透明性のあるものが好ましい(透明であることがより好ましい)。
【0028】
また、連結部31は、上記連結部30と同様の構成であるが、コ字状の開口部を上側に向けて設けられ(つまり、垂直部30b、30cを水平部30aに対して上側にして設けられている)(これにより連結部31の上側には溝部が形成されている)、建築部材A1の下端位置に横方向に設けられている点が異なる。つまり、連結部31も、ガラス部10とガラス部20との間に設けられ、断面略コ字状の細長状に形成されていて、連結部31の長さは、ガラス部10、20の横方向の長さと略同一(同一としてもよい)に形成されている。この連結部31も、アルミニウム等の金属又は透明又は半透明のガラスにより全体に一体に形成され、ガラス部10やガラス部20に固着されている。例えば、連結部31は、ガラス部10やガラス部20とは接着剤を介して接着して固着されている。なお、ガラス部10、20が透明性を有しているので、接着剤は透明性のあるものが好ましい(透明であることがより好ましい)。
【0029】
また、連結部32は、ガラス部10とガラス部20との間に設けられ、断面略H状(断面H字状、断面略H字状、断面H字状としてもよい。他においても同じ)の細長状に形成されている。つまり、連結部32は、帯板状の水平部32aと、該水平部32aの正面側(Y1側)の端部に接続された帯板状の垂直部32bと、該水平部32aの背面側(Y2側)の端部に接続された帯板状の垂直部32cとを有していて、断面略H状を呈している。つまり、水平部32aは、垂直部32b、32cの上下方向における略中間位置に接続されていて、垂直部32b、32cは、水平部32aの上方及び下方に形成されている。これにより、連結部32の上側と下側には溝部が形成されている。この連結部32の長さは、ガラス部10、20の横方向の長さと略同一(同一としてもよい)に形成されている。なお、垂直部32bと垂直部32c間の距離は、タイル40を設けることができる程度の幅に形成されている。
【0030】
この連結部32は、図1に示すように、上端に設けられた連結部30と下端に設けられた連結部31の間に所定の間隔を介して横方向に設けられている。つまり、上下方向に互いに隣接する連結部同士(つまり、連結部30と連結部32(及び連結部32と連結部32))とは、等間隔に形成されている。例えば、上端位置の連結部30の水平部30aの上下方向の中心位置と、その下方向に隣接する連結部32の水平部32aの上下方向の中心位置間の距離β1は、互いに隣接する連結部32の水平部32aの上下方向の中心位置間の距離β1と同じに形成されている。また、下端位置の連結部31の水平部30aの上下方向の中心位置と、その上方向に隣接する連結部32の水平部32aの上下方向の中心位置間の距離も該距離β1と同じに形成されている。これらにより、隣接する連結部間には、上下方向の同じ長さのタイルを嵌装させることができるようになっている。なお、図1に示す例では、連結部32は7つ設けられている。なお、この連結部32は、アルミニウム等の金属又は透明又は半透明のガラスにより全体に一体に形成され、ガラス部10やガラス部20に固着されている。例えば、連結部32は、ガラス部10やガラス部20とは接着剤を介して接着して固着されている。なお、ガラス部10、20が透明性を有しているので、接着剤は透明性のあるものが好ましい(透明であることがより好ましい)。なお、ガラス部10とガラス部20とは、互いに平行に設けられている。
【0031】
また、タイル40は、図1〜図3に示すように、方形状の平板状を呈し、上下方向に隣接する連結部間に嵌装して設けられている。なお、上下方向に隣接する連結部間には、タイルは横方向に複数設けられていて、図1に示す例では、6つのタイル40が設けられている。また、図1に示す例では、上下方向には8つのタイルが設けられているので、図1に示す建築部材A1においては、計48個のタイルが設けられている。なお、上下方向に設けられるタイルの数は図1に示す例には限られず任意である。また、タイルの形状も図1に示すものには限られず任意である。これら複数のタイル40により上記タイル部が構成される。
【0032】
なお、建築部材A1に用いられるタイル40は、透光性を有するタイル(セラミックス)であり、タイル40の一方の面から光を照射することにより、光がタイル40を透過して他方の面に光が到達するようになっている。この透光性を有するタイルは、透光性のあるタイル原料を用いて高温焼成して磁器化又は石器化して厚さ3mm〜5mm程度に乾式成形したものである。また、タイル40を、例えば、特開2004−168563号に示す透光性耐火タイルのように廃ガラスを用いることにより透光性を有するものや、特開平5−279509号に示すように、透光性樹脂に所要形状の石材を混入し透過性を有する状態で板状に成形したものにより構成してもよい。
【0033】
また、タイル40は、図2に示すように、上側及び下側に連結部に嵌装され、また、横方向に隣接するタイル40同士は互いに接した状態で配設されているので、ガラス部10、20の面の全体に亘って、タイル40、連結部30、31、32のいずれかが設けられ、タイル40と連結部30、31、32とからなる構成を中間部材とした場合には、ガラス部10、20の全体に亘って中間部材が設けられていることになる。これにより、建築部材A1の正面側からはガラス部20を視認できず、また、建築部材A1の背面側からはガラス部10を視認できず、よって、建築部材A1の一方の面から光が照射された場合でも他方の面側にはタイル40を透過して入射されることになる。
【0034】
また、タイル40の色彩及び/又は模様は、複数のタイル40において同じにしてもよいが、異なる色彩及び/又は模様を有する複数種類のタイルによって建築部材A1におけるタイル40を構成してもよい。これにより、建築部材A1や複数の建築部材A1において、色彩及び/又は模様の異なるタイルを用いることにより全体として模様を表現することが可能となる。例えば、建築部材A1において、複数のタイルを色彩の異なるタイルにより構成することにより、全体として模様を構成することができる。
【0035】
以上のように、建築部材A1は、2つのガラス部10、20間に透光性を有するタイル40が複数配設されたものであるといえる。なお、ガラス部10とガラス部20とタイル40とは、互いに平行に設けられているといえる。
【0036】
なお、上記連結部30、31、32の溝部の側方部分は所定の厚みを有しているので、これにより、タイル40とガラス部10、20間には所定の隙間が形成されていることになる。これにより、タイル40とガラス部10、20が基本的に接することなく設けられている。また、タイル40を連結部材に支持させるに当たっては、連結部材の側方からタイル40をスライドさせることにより連結部間に嵌装させることができる。これにより、建築部材A1の製造に当たっては、タイル40の位置を所望の位置にすることができ、また、色彩及び/又は模様の異なるタイルを所望の態様に配設することができる。
【0037】
上記の構成の建築部材A1は、外壁材や窓材として用いる。建築部材A1を外壁材として用いた例を示すと図4に示すようになり、建築物T1の外壁材として建築部材A1を用いる。つまり、従来においては、図4における建築部材A1の箇所にはガラス材が設けられていた(これが、外壁の全面がガラスで覆われた建築物であるといえる)が、このガラス材に代わって建築部材A1を用いる。なお、図4において、外壁材としての建築部材A1の右側が室外空間であり、建築部材A1の左側が室内空間を示す。
【0038】
また、建築部材A1を窓材として用いた場合の例を示すと図5に示すようになり、建築物T2の窓材として建築部材A1を用いる。つまり、建築物T2には、外壁としての壁部Kが設けられ、上下方向の外壁間に設けられる窓材として建築部材A1を用いる。すなわち、従来においては、図5における建築部材A1の箇所には窓材としてのガラス材が設けられていたが、このガラス材に代わって建築部材A1を用いるのである。なお、図5において、外壁材としての建築部材A1の右側が室外空間であり、建築部材A1の左側が室内空間を示す。
【0039】
このように外壁材や窓材として建築部材A1を用いることにより、建築部材A1にはタイル40が設けられているので、このタイル40により、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイル40により断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然、ガラス部10とガラス部20が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。特に、タイル40とガラス部10、20間には所定の隙間が形成されているので、タイル40とガラス部10、20との間の隙間により断熱効果を高めることができる。また、このタイル40により紫外線を遮断することが可能となる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部20とタイル40とガラス部10とを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイル40を通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0040】
なお、上記の説明においては、タイル40を横方向に隙間なく配設するとしたが、横方向に隣接するタイル40間に隙間を設けて、その隙間から日光が直接入射するようにしてもよい。このようにすることにより、室内を明るくすることができ、また、日光の直接入射により室内を暖かくすることができる。
【実施例2】
【0041】
次に、実施例2に基づく建築部材について説明する。実施例2に基づく建築部材A2は、図6、図7に示されるように構成され、ガラス部10と、ガラス部20と、連結部130と、タイル140とを有している。
【0042】
ここで、ガラス部10は、上記実施例1におけるガラス部10と同様の構成である。すなわち、ガラス部10は、透明又は半透明の板状のガラス部材により構成され、具体的には、強化ガラスにより構成されている。このガラス部10は、図1に示すように、正面視において、α1×α2の大きさを有している。
【0043】
また、ガラス部20は、上記実施例1におけるガラス部20と同様の構成であり、透明又は半透明の板状のガラス部材により構成され、具体的には、強化ガラスにより構成されている。このガラス部20は、ガラス部10と同じ大きさを有し、α1×α2の大きさを有している。
【0044】
また、連結部130は、ガラス部10とガラス部20との間に設けられ、断面略コ字状の細長状に形成されている。つまり、連結部130は、帯板状の水平部130aと、該水平部130aの正面側(Y1側)の端部から上方に立設した帯板状の垂直部130bと、該水平部130aの背面側(Y2側)の端部から上方に立設した帯板状の垂直部130cとを有し、断面略コ字状を呈している。この連結部130の長さは、ガラス部10、20の横方向の長さと略同一(同一としてもよい)に形成されている。なお、垂直部130bと垂直部130c間の距離は、タイル140を設けることができる程度の幅に形成されている。この連結部130は、図6、図7に示すように、建築部材A1の下端位置に設けられているとともに、複数の連結部130が上下方向に所定の間隔(特に、一定の間隔)を介して配設されている。つまり、上下方向に隣接する連結部130の下端位置間の距離β11は同じに形成されていて、最上位置の連結部130とガラス部10、20の上端との間の距離も同じくβ11となっている(図7参照)。これらの連結部130は、コ字状の開口部を上側に向けて設けられている。これにより、連結部130の上側には溝部が形成されている。なお、これらの連結部130は、アルミニウム等の金属又は透明又は半透明のガラスにより一体に形成され、ガラス部10やガラス部20に固着されている。例えば、連結部130は、ガラス部10やガラス部20とは接着剤を介して接着して固着されている。なお、ガラス部10、20が透明性を有しているので、接着剤は透明性のあるものが好ましい(透明であることがより好ましい)。なお、ガラス部10とガラス部20とは、互いに平行に設けられている。
【0045】
また、タイル140は、形状と大きさが異なる以外は実施例1におけるタイル40と同じ構成であり、方形状の平板状を呈し、連結部130に嵌装して設けられている。つまり、タイル140を連結部130の溝部内に設置することにより、タイル140が配設されている。このタイル140の縦方向の長さは、上下方向に隣接する連結部130間の距離β11の約半分に形成されていて、これにより、ガラス部10、20の面においては、タイル140や連結部130が設けられていない領域があり、その領域においては、建築部材A2の正面側からもガラス部20を視認でき、また、建築部材A2の背面側からもガラス部10を視認でき、よって、建築部材A2の一方の面側から光が照射された場合には、光は、タイル140や連結部130が設けられていない領域から他方の面側にタイル140を透過せず直接照射されることになる。なお、タイルの上下方向の幅は、距離β11の約半分であるとしたが、ある連結部130の下端から該連結部130の直下に位置する連結部130の溝部内の内底面までの距離(この距離は、距離β11よりも若干短いことになる)よりも短く形成されていれば、タイル140や連結部130が設けられていない領域から光はタイル140や連結部130に遮られることなく、直接入射されることになる。なお、タイル140は、横方向に3つ設けられ、縦方向に8つ設けられて、計24個設けられているが、上下に設けられるタイルの数はこれに限られず任意である。また、タイルの形状の図6に示すものには限られず任意である。これら複数のタイル140により上記タイル部が構成される。
【0046】
なお、このタイル140も、上記実施例1の場合と同様に、透光性を有するタイル(セラミックス)であり、タイル140の一方の面から光を照射することにより、光がタイル140を透過して他方の面に光が到達するようになっている。この透光性を有するタイルは、透光性のあるタイル原料を用いて高温焼成して磁器化又は石器化して厚さ3mm〜5mm程度に乾式成形したものである。また、タイル140を、例えば、特開2004−168563号に示す透光性耐火タイルのように廃ガラスを用いることにより透光性を有するものや、特開平5−279509号に示すように、透光性樹脂に所要形状の石材を混入し透過性を有する状態で板状に成形したものにより構成してもよい。
【0047】
また、タイル140の色彩及び/又は模様は、複数のタイル140において同じにしてもよいが、異なる色彩及び/又は模様を有する複数種類のタイルによって建築部材A2におけるタイル140を構成してもよい。これにより、建築部材A2や複数の建築部材A2において、色彩及び/又は模様の異なるタイルを用いることにより全体として模様を表現することが可能となる。例えば、建築部材A2において、複数のタイルを色彩の異なるタイルにより構成することにより、全体として模様を構成することができる。
【0048】
以上のように、建築部材A2は、2つのガラス部10、20間に透光性を有するガラス140が複数配設されたものであるといえる。なお、ガラス部10とガラス部20とタイル140とは、互いに平行に設けられているといえる。なお、タイル140をガラス部10とガラス部20のいずれかの側に立てかけるようにして設けてもよい。
【0049】
なお、上記連結部130の溝部の側方部分は所定の厚みを有しているので、これにより、タイル140とガラス部10、20間には所定の隙間が形成されていることになる。これにより、タイル140とガラス部10、20が基本的に接することなく設けられている。また、タイル140を連結部材に支持させるに当たっては、連結部材の側方からタイル140をスライドさせることにより連結部間に嵌装させることができる。これにより、建築部材A2の製造に当たっては、タイル140の位置を所望の位置にすることができ、また、色彩及び/又は模様の異なるタイルを所望の態様に配設することができる。
【0050】
上記の構成の建築部材A2の使用方法は、実施例1の場合と同様である。すなわち、建築部材A2を外壁材や窓材として用いる。建築部材A2を外壁材として用いた例を示すと図4に示すようになり、建築物T1の外壁材として建築部材A2を用いる。
【0051】
また、建築部材A2を窓材として用いた場合の例を示すと図5に示すようになり、建築物T2の窓材として建築部材A2を用いる。
【0052】
このように外壁材や窓材として建築部材A2を用いることにより、建築部材A2にはタイル140が設けられているので、このタイル140により、日光がタイル140や連結部130により遮られる範囲については直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイル140により断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然、ガラス部10とガラス部20が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、このタイル140により紫外線を遮断することが可能となる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部20とタイル140とガラス部10とを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイル140を通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。また、実施例2の建築部材A2においては、タイル140や連結部130が設けられていない領域においては、直接日光を入射させることができるので、実施例1の場合に比べて室内を明るくすることができる。また、直接入射された日光とタイル140を通して入射した柔らかい光により、従来にない趣の採光をすることができる。
【実施例3】
【0053】
次に、実施例3に基づく建築部材について説明する。実施例3に基づく建築部材A3は、図8、図9に示されるように構成され、ガラス部10と、タイル240とを有している。
【0054】
ここで、ガラス部10は、上記実施例1におけるガラス部10と同様の構成である。すなわち、ガラス部10は、透明又は半透明の板状のガラス部材により構成され、具体的には、強化ガラスにより構成されている。このガラス部10は、図8に示すように、正面視において、α1×α2の大きさを有している。
【0055】
また、タイル240は、形状と大きさが異なる以外は実施例1におけるタイル40と同じ構成であり、方形状の平板状を呈し、ガラス部10の一方の面に固着されている。つまり、タイル240は、ガラス部10の一方の面を被覆するように縦方向と横方向に複数設けられ、図8に示す例では、横方向に6つ、縦方向に8つ設けられ、全体に計48個設けられている。これにより、建築部材A3の正面側からはガラス部10は視認できず、よって、建築部材A3の一方の面から光が照射された場合でもタイル240に遮られて他方の面側には直接には照射されない。なお、タイル240のガラス部10への固着に際しては、接着剤を介して固着されている。例えば、タイル240のガラス部10側に接着剤を全面塗布してガラス部10に接着されている。ガラス部10が透明性を有しているので、接着剤は透明性のあるものが好ましい(透明であることがより好ましい)。これら複数のタイル240により上記タイル部が構成される。
【0056】
なお、このタイル240も、上記実施例1、実施例2の場合と同様に、透光性を有するタイル(セラミックス)であり、タイル240の一方の面から光を照射することにより、光がタイル240を透過して他方の面に光が到達するようになっている。この透光性を有するタイルは、透光性のあるタイル原料を用いて高温焼成して磁器化又は石器化して厚さ3mm〜5mm程度に乾式成形したものである。また、タイル240を、例えば、特開2004−168563号に示す透光性耐火タイルのように廃ガラスを用いることにより透光性を有するものや、特開平5−279509号に示すように、透光性樹脂に所要形状の石材を混入し透過性を有する状態で板状に成形したものにより構成してもよい。
【0057】
また、タイル240の色彩及び/又は模様は、複数のタイル240において同じにしてもよいが、異なる色彩及び/又は模様を有する複数種類のタイルによって建築部材A3におけるタイル240を構成してもよい。これにより、建築部材A3や複数の建築部材A3において、色彩及び/又は模様の異なるタイルを用いることにより全体として模様を表現することが可能となる。例えば、建築部材A3において、複数のタイルを色彩の異なるタイルにより構成することにより、全体として模様を構成することができる。
【0058】
以上のように、建築部材A3は、ガラス部10の一方の面に透光性を有するタイル240が複数配設されたものであるといえる。
【0059】
上記の構成の建築部材A3の使用方法は、実施例1や実施例2の場合と同様である。すなわち、建築部材A3を外壁材や窓材として用いる。建築部材A3を外壁材として用いた例を示すと図4に示すようになり、建築物T1の外壁材として建築部材A3を用いる。
【0060】
また、建築部材A3を窓材として用いた場合の例を示すと図5に示すようになり、建築物T2の窓材として建築部材A3を用いる。
【0061】
このように外壁材や窓材として建築部材A3を用いることにより、建築部材A3にはタイル240が設けられているので、このタイル240により、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイル240により断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然、ガラス部10が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部10とタイル240とを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイル240を通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0062】
なお、上記の説明においては、タイル240を横方向と縦方向に隙間なく配設するとしたが、横方向に隣接するタイル240間に隙間を設けたり、縦方向に隣接するタイル240間に隙間を設けて、その隙間から日光が直接入射するようにしてもよい。このようにすることにより、室内を明るくすることができ、また、日光の直接入射により室内を暖かくすることができる。
【0063】
なお、上記実施例3の説明においては、ガラス部10の一方の面にタイル240を設けたものであるとして説明したが、図10、図11に示す建築部材A4の構成としてもよい。すなわち、建築部材A4は、タイル240のガラス部10が設けられている側とは反対側の面にもガラス部10と同様の構成のガラス部20を設けるようにしてもよい。その場合には、ガラス部20とタイル240とは、透明性のある(透明であることがより好ましい)接着剤を介して固着する。なお、この建築部材A4におけるガラス部10とタイル240の固着も透明性のある(透明であることがより好ましい)接着剤を介して行われている。例えば、タイル240のガラス部10側とガラス部20側に接着剤を全面塗布してガラス部10に接着することにより固着されている。
【0064】
このように2つのガラス部間にタイルを接着剤により接着して固着する構成とすることにより、実施例1と同様の構成とすることができ、外壁材や窓材として建築部材A4を用いることにより、建築部材A4にはタイル240が設けられているので、このタイル240により、日光が直接室内に照射されることがなく、室温の上昇を抑えて空調のコストを抑えることができる。また、このタイル240により断熱効果を得ることができ室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。なお、当然、ガラス部10やガラス部20が設けられているので、これによっても、断熱効果を得て室内温度が外気温の影響を受けにくくすることができる。また、このタイル240により紫外線を遮断することが可能となる。また、採光については、外部からの光が、ガラス部20とタイル240とガラス部10とを介して入射されるので、室内が暗くなることはない。特に、外部からの光は、タイル240を通して室内に入射されるので、柔かい光、特に、和紙のような和風感のある光により採光することができ、従来とは異なった趣の採光を行うことができる。
【0065】
なお、上記の説明においては、タイル240を横方向と縦方向に隙間なく配設するとしたが、横方向に隣接するタイル240間に隙間を設けたり、縦方向に隣接するタイル240間に隙間を設けて、その隙間から日光が直接入射するようにしてもよい。このようにすることにより、室内を明るくすることができ、また、日光の直接入射により室内を暖かくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明の実施例1における建築部材の構成を示す正面図である。
【図2】本発明の実施例1における建築部材の構成を示す要部側面図である。
【図3】本発明の実施例1における建築部材の構成を示す要部斜視図である。
【図4】建築部材の使用状態を示す説明図である。
【図5】建築部材の使用状態を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例2における建築部材の構成を示す正面図である。
【図7】本発明の実施例2における建築部材の構成を示す要部側面図である。
【図8】本発明の実施例3における建築部材の構成を示す正面図である。
【図9】本発明の実施例3における建築部材の構成を示す要部側面図である。
【図10】本発明の実施例4における建築部材の構成を示す一部破断正面図である。
【図11】本発明の実施例4における建築部材の構成を示す要部側面図である。
【符号の説明】
【0067】
A1、A2、A3、A4 建築部材
10、20 ガラス部
30、31、32、130 連結部
40、140、240 タイル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築部材であって、
板状のガラスにより形成された第1ガラス部と、
板状のガラスにより形成された第2ガラス部と、
該第1ガラス部と該第2ガラス部間に設けられたタイルで、透光性を有するタイルにより構成されたタイル部と、
を有することを特徴とする建築部材。
【請求項2】
第1ガラス部と第2ガラス部の間には、第1ガラスと第2ガラス部とを連結するとともに、上記タイルを支持するための連結部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建築部材。
【請求項3】
上記タイルと上記第1ガラスの間には所定の隙間が形成され、上記タイルと上記第2ガラスの間には所定の隙間が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建築部材。
【請求項4】
上記連結部が断面略コ字状又は断面略H状を呈して溝部を有し、タイルを建築部材の側方からスライドさせることにより、タイルを該溝部内に配設可能となっていることを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の建築部材。
【請求項5】
上記タイルの一方の面に第1ガラス部が固着され、また、上記タイルの他方の面に第2ガラス部が固着されていることを特徴とする請求項1に記載の建築部材。
【請求項6】
建築部材であって、
板状のガラスにより形成されたガラス部と、
該ガラス部の一方の面に設けられたタイルで、透光性を有するタイルにより構成されたタイル部と、
を有することを特徴とする建築部材。
【請求項7】
上記タイル部は、複数の板状のタイルにより構成されていることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6に記載の建築部材。
【請求項8】
上記複数のタイルが、色彩及び/又は模様の異なるタイルにより構成されていることを特徴とする請求項7に記載の建築部材。
【請求項9】
上記タイル部を構成する複数のタイルにおいて、隣接するタイルは隙間なく配設され、建築部材の一方の面から照射された光で他方の面側に至った光は、タイルを透過したものであることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載の建築部材。
【請求項10】
上記タイル部を構成する複数のタイルにおいて、隣接するタイル間に隙間が形成され、建築部材の一方の面から照射された光で他方の面側に至った光は、タイルを透過したものとタイルを透過しないものがあることを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8に記載の建築部材。
【請求項11】
建築物であって、
請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は9又は10に記載の建築部材が外壁材又は窓材に用いられていることを特徴とする建築物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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