説明

引抜作業機

【課題】
挟持搬送装置に茎葉が大量に掻き込まれても茎葉が詰まりにくく、また茎葉が詰まった負荷で挟持搬送装置が破損することを防止できる生姜の引抜作業機を提供する。
【解決手段】
圃場に植生する作物Gの茎葉Kを挟持して引き抜き機体後方へ搬送する挟持搬送装置49を設けると共に、挟持搬送装置49から茎葉Kを引き継いで機体の左右外側に排出する排葉装置81を設けた引抜作業機において、挟持搬送装置49を左右挟持無端帯35L,35Rと左右挟持無端帯35L,35Rの巻掛域内の挟持搬送作用部分に接触させて設けた複数の回転自在な回転体39L,39R,45,46とから構成し、回転体39L,39R,45,46のうち挟持搬送装置49の搬送方向後側の後部回転体45,46を搬送方向前側の前部回転体39L,39Rよりも搬送作用部から離間させて構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圃場に植生している生姜等農作物の茎葉を挟持して引き抜き、茎葉部分を切断して処理する引抜作業機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、引抜作業機としては、特許文献1に示されるように、作物の茎葉を挟持して引き抜き、作物を機体後方に搬送しながら茎葉を切断し、切断された茎葉を茎葉排出装置で圃場に排出するものがある。
【特許文献1】特開2006−109783号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特許文献1に示される引抜作業機は、挟持搬送装置を構成する左右搬送ベルトを内側から張圧する複数の張圧ローラが支持部材に軸装されて定位置で回転する構成となっているため、挟持される茎葉の量の多少にかかわらず一定の挟持力をかけることしかできず、一度に多量の作物が供給されると茎葉が詰まったり、挟持搬送装置が破損したりするという問題点がある。
【0004】
また、従来型の挟持搬送装置は、左右搬送ベルト間に大量の茎葉が入り込んだり、周辺のローラやプーリ等に茎葉が絡み付いて詰まったりすると、左右搬送ベルトの挟持状態を開放する機構がないために、装置全体を分解しなければ茎葉を取り除けないことがあり、メンテナンス性が悪いという問題点がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の課題を解決するために次の技術的手段を講じた。
請求項1記載の発明は、圃場に植生する作物(G)の茎葉(K)を挟持して引き抜き機体後方へ搬送する挟持搬送装置(49)を設けると共に、該挟持搬送装置(49)から茎葉(K)を引き継いで機体の左右外側に排出する排葉装置(81)を設けた引抜作業機において、該挟持搬送装置(49)を左右挟持無端帯(35L,35R)と該左右挟持無端帯(35L,35R)の巻掛域内の挟持搬送作用部分に接触させて設けた複数の回転自在な回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)とから構成し、該回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)のうち挟持搬送装置(49)の搬送方向後側の後部回転体(45,46)を搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことを特徴とする引抜作業機とした。
【0006】
従って、複数の左右回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)のうち、挟持搬送装置(49)の搬送方向後側の後部回転体(45,46)を搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことによって、挟持搬送装置(49)の後部回転体(45,46)を設けた部分の挟持力が低下するので、左右挟持無端帯(35L,35R)の挟持搬送後側の間隔(S1)を挟持搬送始端部の間隔よりも広くすることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、前記後部回転体(45,46)のうち、挟持搬送装置(49)の搬送方向後部に位置する後部回転体(45,46)ほど搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことを特徴とする請求項1記載の引抜作業機とした。
【0008】
従って、挟持搬送装置(49)の搬送方向後部に位置する後部回転体(45,46)部分の挟持力が搬送方向後部に向かうほど段階的に低くなるので、搬送方向終端側の左右挟持無端帯(35L,35R)の間隔(S2)を搬送方向後側の間隔(S1)よりも広くすることができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の発明によれば、左右回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)のうち、挟持搬送装置(49)の搬送方向後側の後部回転体(45,46)を搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことによって、左右挟持無端帯(35L,35R)との挟持搬送後側の間隔(S1)を挟持搬送始端部の間隔(S)よりも広くすることができるので、挟持搬送装置(49)に茎葉(K)が大量に挟持されていても挟持搬送終端部に茎葉(K)が詰まることが防止され、作業能率が向上する。
【0010】
また、挟持搬送装置(49)に搬送されてきた茎葉(K)は挟持搬送終端部で排葉装置(81)に搬送を引き継がれると共に機体左右外側に排出されるので、茎葉(K)が機体に絡み付くことが防止され、作業能率が向上すると共にメンテナンス性が向上する。
【0011】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明に加え、挟持搬送装置(49)の搬送方向後部に位置する後部回転体(45,46)ほど搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことによって、左右挟持無端帯(35L,35R)の搬送方向終端側の間隔(S2)を搬送方向後側の間隔(S1)よりも広くすることができるので、挟持搬送装置(49)に茎葉(K)が大量に挟持されても挟持搬送終端部に茎葉(K)が詰まることが防止され、作業能率がいっそう向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明の実施の形態について、一実施例として生姜Gの引抜作業を行う引抜作業機を説明する。
図1〜図3に示すように、引抜作業機は、機体全体に動力を供給する動力部Aと、機体の走行や旋回を操作する操縦部Bと、機体を走行させる走行部Cと、圃場に植生する生姜Gの茎葉Kを挟持して引き抜く引抜搬送部Dと、引き抜いた茎葉Kを圃場に排出する排葉部Eとから構成される。以下、各部の詳細を具体的に記載する。
【0013】
まず、動力部Aの構成について説明する。
機体後端部に設けるエンジン1の上に燃料タンク2を取り付け、該エンジン1の出力軸3にてミッションケース4に動力を伝達する。また、該ミッションケース4の左右出力軸4a,4aを機体外側方向に延出すると共に、前部駆動軸4cを機体前方に向けて延出させる。そして、該前部駆動軸4cの先端に第1ベベルギア5aを取り付け、該第1ベベルギア5aと第2ベベルギア5bを咬合させる。さらに、該第2ベベルギア5bはシャフト6に一体回転するように設けられている。また、該シャフト6の左右両端に左右第3ベベルギア5c,5cを取り付け、該左右第3ベベルギア5c,5cに、左右シャフト7,7に一体回転するように設けられている左右第4ベベルギア5d,5dを咬合させる。そして、左右第3ベベルギア5c,5c及び左右第4ベベルギア5d,5dを内装するベベルケース5は、ミッションケース4の前方に取り付けられている。さらに、前記左右シャフト7,7に左右駆動スプロケット9,9を取り付けて、該左右駆動スプロケット9,9をメインフレーム8の後端部に配置する。そして、左右回転軸63、63に取り付けられた左右第1従動スプロケット10,10を、メインフレーム8の略中央に配置する。また、前記左右駆動スプロケット9,9と第1従動スプロケット10,10との間に、左右第2従動スプロケット11L,11Rを、後述する引抜搬送部Dの左右駆動回転軸55,55の下端部に装着して配置する。そして、該左右駆動スプロケット9,9と左右第1従動スプロケット10,10と左右第2駆動スプロケット11L,11Rとの間に左右チェーン12,12を巻き掛ける。
【0014】
上記のように、機体後側にエンジン1やミッションケース4等の重い部材が設けられていることによって、重心が機体後側となるため、茎葉Kが後述の引抜搬送部Dに詰まるなどして、茎葉Kの引き抜きを行う機体前側に過重がかかっても機体が前傾しにくくなるので、作業性が向上すると共に、作業の安全性を向上させることができる。
【0015】
次に、操縦部Bの構成について説明する。
前記メインフレーム8の後端部に左右操縦ハンドル13,13を取り付けると共に、メインフレーム8の後部から後上り傾斜姿勢に左右操縦ハンドル13,13や前記動力部Aのミッションケース3やベベルケース5を覆うカバー14を設ける。そして、機体の走行と停止を切り換える走行クラッチレバー15と後述する挟持搬送装置49の駆動を入切する作業クラッチレバー16とをミッションケース4に取り付ける。また、後述する走行部Cの左右チェーンケース18,18への動力伝達を入切する左右サイドクラッチレバー17,17を、左右操縦ハンドル13,13の下部に取り付ける。
【0016】
上記のように、左右操縦ハンドル13,13の近傍に走行クラッチレバー15と作業クラッチレバー16と左右サイドクラッチレバー17,17とが取り付けられていることによって、作業者は作業状態に応じた操作を移動することなく行うことができるので、作業能率が向上する。
【0017】
次に、走行部Cの構成について説明する。
前記左右出力軸4a,4aに左右チェーンケース18,18の上部に内装された左右駆動スプロケット19,19を軸着し、該左右駆動スプロケット19,19と左右チェーンケース18,18の下部に内装された左右従動スプロケット20,20との間に左右チェーン21,21を無端状に巻き掛ける。そして、該左右従動スプロケット20,20に左右駆動軸22,22を取り付け、該左右駆動軸22,22に左右駆動輪23,23を取り付ける。また、前記メインフレーム8の左右前端部に外側端部に孔部を設けた左右支持ロッド24,24を取り付け、該左右支持ロッド24,24の孔部に複数の調節孔を設けた左右調節ロッド25,25を貫通させて取り付けると共に、該左右調節ロッド25,25の調節孔に左右ボルトと左右ピンを取り付けて左右調節ロッド25,25を固定する。さらに、該左右調節ロッド25,25の下端部に左右支持軸28,28を取り付け、該左右支持軸28,28に左右補助車輪29,29を回転自在に取り付けて、走行部Cを構成する。
【0018】
上記のように、左右調節ロッド25,25に複数の調節孔が設けられていることによって、左右補助車輪29,29の高さを自由に変更することができるので、作業条件に機体を適応させやすく、作業能率が向上する。
【0019】
次に、引抜搬送部Dの構成について説明する。
前記メインフレーム8の左側の前端上部に左延設プレート30Lを取り付け、該左延設プレート30Lに左従動回転軸31Lを取り付ける。そして、該左従動回転軸31Lに左従動プーリ32Lを取り付け、下端部に前記左第2従動スプロケット11Lを装着した左駆動回転軸33Lに左駆動プーリ34Lを取り付けると共に、該左従動プーリ32Lと左駆動プーリ34Lとの間に左挟持ベルト35Lを巻き掛ける。また、メインフレーム8に左テンションアーム36Lの基部を取り付け、該左テンションアーム36Lの先端部に左外部テンションプーリ37Lを回転自在に装着し、該左外部テンションプーリ37Lに左挟持ベルト35Lの外側を押圧させる。さらに、左内部テンションローラ38Lを回転自在に装着する左テンションフレーム29Lを前記メインフレーム8の左側に取り付け、該左内部テンションローラ38Lに前記左挟持ベルト35Lの内側を押圧させる。
【0020】
そして、前記左駆動プーリ34Lの上方に、複数の左テンションローラ39L・・・を回転自在に備える左ローラフレーム40Lを、左駆動回転軸31Lに左右方向に回動自在に取り付けると共に、前記左挟持ベルト35Lの挟持作用部内側を押圧するように取り付ける。また、該左ローラフレーム40Lの後端部の凸部41を、前記メインフレーム8に取り付けたロックレバー42で固定する。さらに、メインフレーム8の左側にL字型の補強アーム43の基部を取り付け、該補強アーム43の端部を左ローラフレーム40Lの前側上部に取り付けて、一定の挟持力を加える固定部44Lが構成される。
【0021】
また、前記メインフレーム8の右側の前端上部に右延設プレート30Rを取り付け、該右延設プレート30Rに右従動回転軸31Rを取り付ける。そして、該右従動回転軸31Rに右従動プーリ32Rを取り付け、下端部に前記右第2従動スプロケット11Rを装着した右駆動回転軸33Rに右駆動プーリ34Rを取り付けると共に、該右従動プーリ32Rと右駆動プーリ34Rとの間に右挟持ベルト35Rを巻き掛ける。また、メインフレーム8に右テンションアーム36Rの基部を取り付け、該右テンションアーム36Rの先端部に右外部テンションプーリ37Rを回転自在に装着し、該右外部テンションプーリ37Rに右挟持ベルト35Rの外側を押圧させる。さらに、右内部テンションローラ38Rを回転自在に装着する右テンションフレーム29Rを前記メインフレーム8の右側に取り付け、該右内部テンションローラ38Rに前記右挟持ベルト35Rの内側を押圧させる。
【0022】
そして、機体右側に複数の長穴を開けた右ローラフレーム40Rを設け、該右ローラフレーム40Rの機体内側に、複数の右テンションローラ39R・・・を回転自在に装着する。また、該右テンションローラ39R・・・よりも後方で且つ機体外側方向に後部テンションローラ45を回転自在に取り付けると共に、該第1テンションローラ45よりも後方でかつ機体外側方向に最後部テンションローラ46を回転自在に取り付ける。そして、該右テンションローラ39R・・・と後部テンションローラ45と最後部テンションローラ46とを前記右挟持ベルト35Rの挟持作用部内側に押圧させる。
【0023】
なお、後部テンションローラ45と最後部テンションローラ46は、左テンションローラ39L・・・の後方で且つ機体外側方向に設けてもよく、左右テンションローラ39L・・・,39R・・・の両方の後方で且つ機体外側方向に設けてもよい。
【0024】
さらに、メインフレーム8の右側に挟持力を調節自在な前後テンションスプリング47F,47Rの基部を取り付け、該前後テンションスプリング47F,47Rの端部を右ローラフレーム40Rの機体外側端に取り付ける。また、複数の螺子孔を開けた右ローラフレーム40Rを、長穴と螺子孔を合わせて複数のボルト48・・・で固定し、前記左右挟持ベルト35L,35Rの挟持作用部内側が互いに押圧するように取り付けて、挟持搬送装置49の挟持力を調節する調整部44Rが構成される。
【0025】
そして、該固定部44Lと調整部44Rとから、挟持搬送装置49が構成される。
また、前記左右従動回転軸31L,31Rの上部に左右ユニバーサルジョイント50,50を取り付け、該左右ユニバーサルジョイント50,50に左右駆動回転軸51,51を取り付ける。また、該左右駆動回転軸51,51に左右駆動プーリ52,52を取り付けると共に、該左右駆動プーリ52,52の上部に左右カバー53,53を取り付ける。さらに、該左右カバー53,53の前端部に左右従動回転軸54,54を取り付け、該左右従動回転軸54,54に左右従動プーリ55,55を取り付ける。そして、該左右従動プーリ55,55と左右駆動プーリ52,52との間に、各々左右ラグ付ベルト56,56を巻き掛ける。さらに、前記左右延設プレート30L,30Rに長穴を開けた左右調節プレート57,57を取り付け、前記左右カバー53,53の底面に、螺子孔を開けた左右調節ステー58,58を取り付ける。そして、長穴と螺子孔を合わせ、ボルト59によって左右調節プレート57,57と左右調節ステー58,58とを連結することによって、左右掻込装置60,60が構成される。
【0026】
さらに、メインフレーム8と引抜搬送装置49との間に、左右第1切断刃61,61を、左右第1従動スプロケット10,10を取り付けた左右回転軸62,62の上端部に取り付けて配置することにより、引抜搬送部Dが構成される。
【0027】
なお、左右テンションローラ39L,39Rと後部テンションローラ45と最後部テンションローラ46とは図3で示すように千鳥状に配置すると、より挟持力が向上する。
上記のように、機体右側のローラフレーム40Rが左右方向に調節自在に設けられていることによって、引抜搬送装置49の挟持力を生姜Gの茎葉Kの植生等の条件に応じて調節することができるので、適切な農作業を行うことができる。
【0028】
また、左右方向に回動自在である左ローラフレーム40Lの凸部41をロックレバー42で固定していることによって、生姜Gの茎葉Kが引抜搬送装置49に詰まったとき等に、ロックレバー42を機体外側に引くと固定部44Lが左駆動回転軸33Lを回動支点として機体外側方向に回動し、挟持搬送装置49の挟持力が弱まるため、詰まった茎葉Kの除去が簡単になり、メンテナンス性が向上する。
【0029】
そして、左ローラフレーム40Lとメインフレーム8との間にL字型の補強フレーム43を設けたことによって、挟持搬送装置49に茎葉Kが大量に入り込んで負荷が掛かっても、補強フレーム43が左ローラフレーム40Lにかかる負荷を受けるので、左ローラフレーム40Lが曲がって固定部44L、あるいは挟持搬送装置49が破損することを防止することができる。
【0030】
さらに、後部テンションローラ45を複数の右テンションローラ39R・・・よりも後方で且つ機体外側方向に取り付けると共に、最後部テンションローラ46を後部テンションローラ45よりも後方で且つ機体外側方向に取り付けたことによって、左右挟持ベルト35L,35Rの挟持搬送終端部の間隔S1を挟持搬送始端部の間隔Sよりも広くすることができるので、挟持搬送装置49に茎葉Kが大量に挟持されていても挟持搬送終端部に茎葉Kが詰まることが防止され、作業能率が向上する。
【0031】
なお、後テンションスプリング47Rの挟持力を前テンションスプリング47Fの挟持力よりも弱く設定することによって、挟持搬送装置49の挟持搬送始端部では茎葉Kを強力に挟持することができるので、生姜Gが地中から確実に引きぬかれると共に、挟持搬送終端部では茎葉Kが挟持状態から開放されやすくなるので、挟持搬送装置49に茎葉Kが詰まることが防止されて作業能率が向上する。
【0032】
また、左右掻込装置60,60が左右ユニバーサルジョイント50,50を介して左右従動回転軸54,54に取り付けられていると共に、左右調節プレート57,57と左右調節ステー58,58とを、長穴と穴部の合わせ位置を変えて機体前後方向に動かせることによって、左右掻込装置60,60の傾斜姿勢を生姜Gの茎葉Kの植生状況等の条件に応じて調節することができるので、茎葉Kが左右掻込装置60,60に適切に掻き込まれると共に引抜搬送装置49に適切に引き継がれ、作業の能率が向上する。
【0033】
次に、排葉部Eについて説明する。
機体左側の前記左駆動回転軸33Lの上部に駆動プーリ63を取り付け、左右左駆動回転軸33Lの上端にカバーフレーム64Lを取り付ける。そして、該カバーフレーム64Lの機体外側に従動プーリ65及びアイドルプーリ66を回転自在に装着する共に、該従動プーリ65とアイドルプーリ66と駆動プーリ63との間に排葉ベルト67を巻き掛ける。また、前記カバーフレーム64Lに、テンションプーリ68を回転自在に装着したテンションアーム69を取り付け、該テンションプーリ68に排葉ベルト67の非挟持作用部内側を押圧させる。さらに、前記従動プーリ65に従動回転軸70を取り付けると共に、該従動回転軸70の下端部に第2切断刃71を取り付ける。
【0034】
また、機体右側の前記右駆動回転軸33Rの上部に駆動プーリ72を取り付け、右駆動回転軸33Rの上端にカバーフレーム64Rを取り付ける。さらに、該カバーフレーム64Rの機体外側に従動プーリ73及び第1アイドルプーリ74を回転自在に装着すると共に、機体前側に第2アイドルプーリ75を回転自在に装着する。そして、該従動プーリ73と、第1アイドルプーリ74と、第2アイドルプーリ75と、駆動プーリ72との間に排葉ベルト76を巻き掛ける。さらに、前記カバーフレーム64Rに、テンションプーリ77を回転自在に装着したテンションアーム78を取り付け、該テンションプーリ77を排葉ベルト76の外側に押圧させる。さらに、前記従動プーリ73に従動回転軸79を取り付けると共に、該従動回転軸79の下端部に第2切断刃80を取り付けることによって、排葉装置81が構成され、排葉部Eが構成される。
【0035】
上記のように、引抜搬送装置49と排葉装置81は、共に左右駆動回転軸51,51を介して左右第2従動スプロケット12,12から駆動力を受けて駆動するため、機体を構成する部品数を減らすことができ、コストダウンを図ることができる。
【0036】
また、排葉装置81の搬送終端部に左右第2切断刃71,80を取り付けていることによって、茎葉Kは短く切られてから圃場に排出されるので、茎葉Kが機体に絡み付いて作業を停止させることを防止でき、適切な農作業を行うことができる。
【0037】
以下、本件生姜Gの引抜作業機の別実施例を説明する。
図4で示すように、調整部44Rに複数のテンションローラ82・・・を夫々回転自在に取り付けた分割ローラフレーム83a,83b,83cを取り付け、メインフレーム8に挟持力を調節自在なテンションスプリング84a,84b,84cの基部を取り付けると共に、該テンションスプリング84a,84b,84cの端部を分割ローラフレーム83a,83b,83cに取り付ける。そして、複数のテンションローラ82・・・を右挟持ベルト35Rの挟持作用部内側に押圧させる構成としてもよい。
【0038】
上記のように、分割ローラフレーム83a,83b,83cに夫々挟持力を調節自在なテンションスプリング84a,84b,84cを取り付けたことによって、挟持搬送装置49の挟持力を部分ごとに調節することができるので、生姜Gの生育状態や圃場状態等、作業条件の変化に対応することができるので、作業能率が向上する。
【0039】
また、挟持搬送装置49の挟持搬送始端部のテンションスプリング84aの挟持力を最高にし、挟持搬送途中部のテンションスプリング84bの挟持力をテンションスプリング84aの挟持力よりも弱めると共に、挟持搬送終端部のテンションスプリング84cの挟持力をテンションスプリング84bの挟持力よりも弱めることによって、生姜Gを強い挟持力で圃場から引き抜き、茎葉Kが落下しない程度の挟持力で生姜Gを後方に搬送すると共に、挟持搬送終端部で確実に茎葉Kを挟持搬送装置49から排出することができるので、作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0040】
なお、本実施例では分割ローラフレームとテンションスプリングを三つ設ける構成としているが、図5で示すようにテンションローラ82一つにつき分割ローラフレーム83xとテンションスプリング84xとを一つずつ設ける構成としてもよく、このように構成した場合、挟持搬送装置49の挟持力を部分ごとに細かく設定することができるので、作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0041】
また、固定部44Lにも複数のテンションローラ82・・・と分割ローラフレーム83xとテンションスプリング84xとを取り付けると、挟持搬送装置49の挟持力をいっそう細かく設定することができるので、作業条件に対応する作業を行うことができ、作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0042】
図6で示すように、固定部44Lに複数の左テンションローラ85L・・・を回転自在に取り付けた左分割ローラフレーム86La,86Lb,86Lcを取り付け、左挟持ベルト35Lの挟持搬送途中部を内側から押圧する左テンションローラ85L・・・を取り付ける分割ローラフレーム86Lbに左テンションスプリング87Lの端部を取り付け、該左テンションスプリング87Lの基部をメインフレーム8に取り付ける。また、調整部44Rに複数の右テンションローラ85R・・・を回転自在に取り付けた右分割ローラフレーム86Ra,86Rb,86Rcを取り付け、右挟持ベルト35Rの挟持搬送途始端側と挟持搬送終端部とを夫々内側から押圧する左テンションローラ85L・・・を取り付ける分割ローラフレーム86Ra,86Rcに右前後テンションスプリング87RF,87RRの端部を取り付け、該右前後テンションスプリング87RF,87RRの基部をメインフレーム8に取り付ける構成としてもよい。
【0043】
上記のように、挟持搬送装置49の挟持搬送始端部と挟持搬送終端部の挟持力を調整部44Rに取り付けた右前後テンションスプリング87RF,87RRとで調節し、挟持搬送途中部の挟持力を固定部44Lに取り付けた左テンションスプリング87Lによって調節することによって、挟持力を細かく調節することができるので作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略されると共に、茎葉Kを挟持することによる固定部44Lと調整部44Rにかかる負荷が分散されるので、固定部44Lや調整部44Rが曲がるなどして破損することを防止できるので、機体の耐久性が向上する。
【0044】
図7で示すように、固定部44L、調整部44Rに夫々左右前側分割ローラフレーム88La,88Raと左右後側分割フレーム88Lb,88Rbに複数の左右テンションローラ89L,89R・・・を回転自在に取り付け、挟持搬送装置49の挟持搬送始端部から挟持搬送途中部までに挟持力を供給する左右前側分割ローラフレーム88La,88Raに挟持力を調節自在な左右前側テンションスプリング90L,90Rと左右中間テンションスプリング91L,91Rの端部を取り付けると共に、該左右前側テンションスプリング90L,90Rと左右中間テンションスプリング91L,91Rの基部をメインフレーム8に取り付ける。そして、挟持搬送装置49の挟持搬送途中部から挟持搬送終端部までに挟持力を供給する左右後側分割ローラフレーム88Lb,88Rbに挟持力を調節自在な左右後側テンションスプリング92L,92Rの端部を取り付け、該左右後側テンションスプリング92L,92Rの基部をメインフレーム8に取り付ける構成としてもよい。
【0045】
上記のように、挟持搬送装置49の挟持力を複数個所で自在に調節できるので、作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される共に、茎葉Kを挟持することによる固定部44Lと調整部44Rにかかる負荷が分散されるので、固定部44Lや調整部44Rが曲がるなどして破損することを防止できるので、期待の耐久性が向上する。
【0046】
なお、左右中間テンションスプリング91L,91Rの挟持力を左右前側テンションスプリング90L,90Rの挟持力よりも弱くし、左右後側テンションスプリング92L,92Rの挟持力を左右中間テンションスプリング91L,91Rの挟持力よりも弱く調節すると、生姜Gを強い挟持力で圃場から引き抜き、茎葉Kが落下しない程度の挟持力で生姜Gを後方に搬送すると共に、挟持搬送終端部で確実に茎葉Kを挟持搬送装置49から排出することができるので、作業能率が向上すると共に確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0047】
また、左右前側テンションスプリング90L,90Rと左右中間テンションスプリング91L,91Rの挟持力を同程度にすると、生姜Gの茎葉Kが少ないときでも挟持搬送装置49は茎葉Kを確実に挟持することができるので、生姜Gを引き抜き損なうことが防止され、再度の引抜作業が省略される。
【0048】
図8〜図10で示すように、挟持搬送装置49を構成する左従動回転軸31Lに左第2従動プーリ93Lを左従動プーリ32Lよりも上方に軸着すると共に、左駆動回転軸33Lに左第2駆動プーリ94Lを左駆動プーリ34Lよりも上方に軸着すると共に、該左第2従動プーリ93Lと左第2駆動プーリ94Lとの間に左第2挟持ベルト95Lを巻き掛ける。また、左テンションアーム36Lの上部に左第2外部テンションプーリ97Lを回転自在に装着した左第2テンションアーム96Lを取り付け、該左第2外部テンションプーリ97Lに左第2挟持ベルト95Lの外側を押圧させる。さらに、左内部テンションローラ38Lの回転軸に左第2内部テンションローラ98Lを回転自在に装着し、該左第2内部テンションローラ98Lに前記左第2挟持ベルト95Lの内側を押圧させる。
【0049】
そして、前記左第2駆動プーリ94Lの上方に、複数の上部左テンションローラ99L・・・を回転自在に備える左第2ローラフレーム100Lを取り付け、該左第2ローラフレーム100Lの機体内側端部を左右挟持ベルト35L,35Rの接触部の上方に配置することによって、上側固定部101Lが構成される。
【0050】
なお、該上側固定部101Lは、固定部44Lを機体外側方向に回動させると連動して機体外側方向に移動する構成とする。
また、挟持搬送装置49を構成する右従動回転軸31Rに右第2従動プーリ93Rを右従動プーリ32Rよりも上方に軸着すると共に、右駆動回転軸33Rに右第2駆動プーリ94Rを右駆動プーリ34Rよりも上方に軸着すると共に、該右第2従動プーリ93Rと右第2駆動プーリ94Rとの間に右第2挟持ベルト95Rを巻き掛ける。また、右テンションアーム36Rの上部に右第2外部テンションプーリ97Rを回転自在に装着した右第2テンションアーム96Rを取り付け、該右第2外部テンションプーリ97Rに右第2挟持ベルト95Rの外側を押圧させる。さらに、右内部テンションローラ38Rの回転軸に右第2内部テンションローラ98Rを回転自在に装着し、該右第2内部テンションローラ98Rに前記右第2挟持ベルト95Rの内側を押圧させる。
【0051】
そして、前記右第2駆動プーリ94Rの上方に、複数の長穴を開けた右第2ローラフレーム100Rを取り付け、該右第2ローラフレーム100Rの機体内側に、複数の上部右テンションローラ99R・・・を回転自在に装着する。また、該上部右テンションローラ99R・・・よりも後方で且つ機体外側方向に後上部テンションローラ102を回転自在に取り付けると共に、該上後部テンションローラ102よりも後方でかつ機体外側方向に最後上部テンションローラ103を回転自在に取り付ける。そして、該上部右テンションローラ99R・・・と後上部テンションローラ102と最後上部テンションローラ103とを前記右第2挟持ベルト95Rの挟持作用部内側に押圧させる。また、右第2ローラフレーム100Rの機体内側端部を、調整部44Rの右挟持ベルト35Rに重ならない位置に配置する。
【0052】
さらに、複数の螺子孔を開けた右第2ローラフレーム100Rを、長穴と螺子孔を合わせて複数のボルト104・・・で固定し、前記左右第2挟持ベルト95L,95Rの挟持作用部内側が互いに押圧するように取り付けて、上側調整部101Lが構成される。
【0053】
そして、該上側固定部101Lと上側調整部101Lから、上部挟持搬送装置105が構成される。
上記のように、上側固定部101Lの左第2ローラフレーム100Lの機体内側端部が左右挟持ベルト35L,35Rの接触部の上方に配置すると共に、上側調整部101Lの右第2ローラフレーム100Rの機体内側端部を調整部44Rの右挟持ベルト35Rに重ならない位置に配置したことによって、挟持搬送装置49と上部挟持搬送装置105との挟持搬送部の位相Tが平面視で機体左右方向にずれるため、茎葉Kに2箇所の挟持力を掛けることができるので、確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0054】
また、2段の挟持搬送装置49,105を備えた引抜収穫機において、図11で示すように左挟持ベルト106Lと左第2挟持ベルト107Lの形状を平面視で下部に向かうほど細くなる形状とし、右挟持ベルト106Rと右第2挟持ベルト107Rの形状を平面視で下部に向かうほど太くなる形状とすると共に、該左右挟持ベルト106L,106Rの接触部T1と左右第2挟持ベルト107L,107Rを接触部T2とが平行になるように配置する構成としてもよい。
【0055】
上記のように、左右挟持ベルト106L,106Rの接触部T1と左右第2挟持ベルト107L,107Rを接触部T2とが平行になるように配置したことによって、2段の挟持搬送装置49,105よりも茎葉Kにかかる挟持力が強くなるので、確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0056】
なお、図12で示すように、左右挟持ベルト106L,106Rの接触部U1と左右第2挟持ベルト107L,107Rを接触部U2とが平面視で「く」の字型になるように配置しても同様に挟持力を強くすることができるので、確実に生姜Gを引き抜くことができ、再度の引抜作業が省略される。
【0057】
図13で示すように、固定部44Lの左テンションローラ39L・・・と上側固定部101Lの上部左テンションローラ99L・・・とを平面視で互いに重ならない位置に配置し、調整部44Rの右テンションローラ39R・・・と上側調整部101Lの上部右テンションローラ99R・・・とを平面視で互いに重ならない位置に配置し、該固定部44Lの左テンションローラ39L・・・と調整部44Rの右テンションローラ39R・・・とを夫々対面位置に配置すると共に、上側固定部101Lの上部左テンションローラ99L・・・と上側調整部101Lの上部右テンションローラ99R・・・とを夫々対面位置に配置する構成としてもよい。
【0058】
上記のように、固定部44Lと上側固定部101L、調整部44Rと上側調整部101Lの各テンションローラを平面視において互いに重ならない位置に配置すると共に、固定部44Lと調整部44R、上側固定部101Lと上側調整部101Lの各テンションローラを夫々対面位置に配置することによって、2段の挟持搬送装置49,105の挟持搬送始端部から挟持搬送途中部までに常に茎葉Kを均等な力で挟持することができるので、確実に生姜Gを引き抜き搬送することができ、再度の引抜作業が省略される。
【0059】
図14で示すように、固定部44Lの左テンションローラ39L・・・と調整部44Rの右テンションローラ39R・・・とを平面視で千鳥状に配置すると共に、上側固定部101Lの上部左テンションローラ99L・・・と上側調整部101Lの上部右テンションローラ99R・・・とを平面視で対面位置に配置する構成としてもよい。
【0060】
上記のように、固定部44Lと調整部44Rの各テンションローラを平面視で千鳥状に配置すると共に、上側固定部101Lと上側調整部101Lの各テンションローラを平面視で対面位置に配置することによって、2段の挟持搬送装置49,105の挟持搬送始端部では茎葉Kを常に挟持することができると共に、挟持搬送途中部では挟持搬送始端部よりも弱い挟持力で茎葉Kを後方に挟持搬送することができるので、確実に生姜Gを引き抜き搬送することができ、再度の引抜作業が省略されると共に、茎葉Kを大量に掻き込んだときでも茎葉Kが2段の挟持搬送装置49,105に詰まることを防止できる。
【0061】
図15で示すように、固定部44Lの左挟持ベルト35Lの表面に側面視において後下がり傾斜姿勢の左突起108Lを複数取り付けると共に(a)、調整部44Rの右挟持ベルト35Rの表面に側面視において後上がり傾斜姿勢の右突起108Rを複数取り付ける(b)構成としてもよい。
【0062】
上記のように、左挟持ベルト35Lの表面に側面視において後下がり傾斜姿勢の左突起108Lを取り付けると共に、右挟持ベルト35Rの表面に側面視において後上がり傾斜姿勢の右突起108Rを取り付けたことによって、左右挟持ベルト35L,35Rを接触させたとき接触部の側面断面がX字型になるので(c)、挟持搬送装置49の挟持力を全体的に向上し、確実に生姜Gを引き抜き搬送することができ、再度の引抜作業が省略される。
【0063】
なお、左右突起108L,108Rは、上部挟持搬送装置105の左右第2挟持ベルト107L,107Rに取り付けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】生姜引抜機の平面図
【図2】生姜引抜機の側面図
【図3】生姜引抜機の要部平面図
【図4】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図5】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図6】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図7】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図8】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図9】生姜引抜機の別実施例の側面図
【図10】生姜引抜機の別実施例の要部正面図
【図11】生姜引抜機の別実施例の要部正面図
【図12】生姜引抜機の別実施例の要部正面図
【図13】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図14】生姜引抜機の別実施例の要部平面図
【図15】(a)生姜引抜機の左挟持ベルト35Lの要部側面図 (b)生姜引抜機の右挟持ベルト35Rの要部側面図 (c)左右挟持ベルト35L,35Rの接触面の要部側面図
【符号の説明】
【0065】
35L 左挟持ベルト(左挟持無端帯)
35R 右挟持ベルト(右挟持無端帯)
39L 左テンションローラ(回転体)
39R 右テンションローラ(回転体)
45 後部テンションローラ(後部回転体)
46 最後部テンションローラ(後部回転体)
49 挟持搬送装置
81 排葉装置
G 生姜(作物)
K 茎葉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場に植生する作物(G)の茎葉(K)を挟持して引き抜き機体後方へ搬送する挟持搬送装置(49)を設けると共に、該挟持搬送装置(49)から茎葉(K)を引き継いで機体の左右外側に排出する排葉装置(81)を設けた引抜作業機において、
該挟持搬送装置(49)を左右挟持無端帯(35L,35R)と該左右挟持無端帯(35L,35R)の巻掛域内の挟持搬送作用部分に接触させて設けた複数の回転自在な回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)とから構成し、該回転体(39L・・・,39R・・・,45,46)のうち挟持搬送装置(49)の搬送方向後側の後部回転体(45,46)を搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことを特徴とする引抜作業機。
【請求項2】
前記後部回転体(45,46)のうち、挟持搬送装置(49)の搬送方向後部に位置する後部回転体(45,46)ほど搬送方向前側の前部回転体(39L・・・,39R)よりも搬送作用部から離間させて設けたことを特徴とする請求項1記載の引抜作業機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2009−131157(P2009−131157A)
【公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−307565(P2007−307565)
【出願日】平成19年11月28日(2007.11.28)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】