説明

弾性体ローラの製造方法、現像剤担持体、現像装置、及び、画像形成装置

【課題】
本発明の課題は、弾性部の表面に形成される凹状溝の形状を均一に形成することができる弾性体ローラの製造方法を提供することにあり、この製造方法により製造される現像剤担持体、この現像剤担持体を有する現像装置及びこの現像装置を搭載する画像形成装置を提供することにある。
【解決手段】
本発明は、レーザビームを照射することで、均一な凹状溝を形成することができるとともに、その凹状溝の表面に硬化膜を形成することができる。すなわち、弾性体ローラの粗面は均一な凹状溝を有しており、均一に現像剤が付着する。したがって、本発明の方法で形成された弾性体ローラは、高い品質の画像が提供できる。またこの方法により製造された現像剤担持体及びさらにこの現像剤担持体を備える現像装置並びにこの現像装置を備える画像形成装置は、現像剤担持体に現像剤を均一に付着させることができ、高品質な画像が提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性体ローラの製造方法、及び、この方法により製造された現像剤担持体に関するものである。また、この現像剤担持体を現像剤担持体として使用した現像装置及び現像装置を搭載する画像形成装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば現像ローラといった弾性部が支持体の外周に配設された弾性体ローラは、研磨剤により表面が研磨され、溝が形成されていた(例えば特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開平10−063089号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1のように、研磨剤により弾性体ローラの表面を研磨する方法では、形成される溝の大きさや深さといった形状が不均一となってしまう。そのため、現像剤が弾性体ローラに付着する量が位置によって不均一となり、画像品質が低下するという問題点があった。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑み、弾性部の表面に形成される凹状溝の形状を均一に形成することができる弾性体ローラの製造方法を提供することを目的とする。また、この製造方法により製造される現像剤担持体、この現像剤担持体を有する現像装置、及び、この現像装置を搭載する画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そこで、本発明の弾性体ローラの製造方法は、支持体の外周に配設される弾性部を備える弾性体ローラの製造方法であって、レーザビームを前記弾性部に向かって照射し、前記弾性部の表面が粗面となるように前記弾性部の表面に任意の形状の凹状溝を形成する工程と、前記弾性部の表面に形成された前記凹状溝の表面に硬化膜を形成する工程とを有することを特徴とする。
【0007】
本発明の弾性体ローラの製造方法によれば、レーザビームを照射することで、均一な凹状溝を形成することができるとともに、その凹状溝の表面に硬化膜を形成することができる。すなわち、弾性体ローラの粗面は均一な凹状溝を有しており、均一に現像剤が付着する。したがって、本発明の方法で高い品質の画像を提供できる弾性体ローラが製造できる。
【0008】
また、本発明の現像剤担持体は、支持体と、前記支持体の外周に配設される弾性部とを有し、前記弾性部の表面は、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商がRy/Rz≦1.30を満たすことを特徴とする。
【0009】
本発明の現像剤担持体は、上述した方法により均一な凹状溝を有する現像剤担持体であって、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商がRy/Rz≦1.30を満たしている。すなわち、現像剤が均一に付着し、かぶりの少ない高品質な画像を提供することができる。
【0010】
さらに、露光によって表面に静電潜像が形成される潜像担持体と、前記潜像担持体を所定の電位に帯電させる帯電部と、前記潜像担持体に現像剤を供給することで前記潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像し、上述の前記現像剤担持体とを備えることを特徴とする。本発明の現像装置によれば、上述の現像剤担持体を備えることで、現像剤担持体に現像剤が均一に付着し、かぶりの少ない高品質な画像を提供することができる。
【0011】
またさらに、本発明の画像形成装置は、上述の現像装置と、画像情報に基づいて前記潜像担持体の表面を露光して前記静電潜像を形成する露光装置と、前記露光装置で前記潜像担持体の表面に形成された前記静電潜像が前記現像剤担持体によって現像されることで形成された現像剤像を媒体に転写する転写部と、前記転写部によって転写された前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着部とを備えることを特徴とする。上述の現像装置を備えることで、現像剤担持体に現像剤が均一に付着し、かぶりの少ない高品質な画像を提供することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明は、レーザビームを照射することで、均一な凹状溝を形成することができるとともに、その凹状溝の表面に硬化膜を形成することができる。すなわち、弾性体ローラの粗面は均一な凹状溝を有しており、均一に現像剤が付着する。したがって、本発明の方法で形成された弾性体ローラは、高い品質の画像を提供することができる。またこの方法により製造された現像剤担持体は、均一に現像剤を付着させることができ、高品質な画像を提供することができる。さらに、このような現像剤担持体を備える現像装置、及び、この現像装置を備える画像形成装置も、高品質な画像を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は、以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0014】
本発明の画像形成装置は、潜像担持体としての、かつ、感光体としての感光体ドラム上に形成された静電潜像を現像剤としてのトナーによって現像する現像装置を搭載する画像形成装置であり、画像形成装置に搭載される現像装置は、後述する方法で形成された現像剤担持体としての現像剤ローラを使用した現像装置である。
【0015】
まず、本発明の画像形成装置について説明する。図1に、画像形成装置の構造を説明する側方断面図を示し、図2に画像形成装置における現像装置の構造を説明する側方断面図を示す。
【0016】
画像形成装置100は、図1のように、未画像形成の記録媒体としての用紙30を収納する用紙カセット102を備える。この用紙カセット102に収納された用紙30は、ホッピングローラ103が回転するのに応じて1枚ずつ分離させて繰り出される。さらに、用紙30の搬送方向におけるホッピングローラ103の下流側には、ピンチローラ105,106とともに用紙30を挟持することによって用紙30を搬送する搬送ローラ104、及び、用紙30の斜行を修正し、現像装置101に搬送するレジストローラ107を配設している。これらピンチローラ105,106、搬送ローラ104、レジストローラ107は、図示しないモータによって回転し、印刷速度に応じた回転速度で回転する転写ベルト上へと所定のタイミングで図1中矢印方向に搬送されて載置される。
【0017】
また、画像形成装置100は、ブラックのトナー画像を形成する着脱自在な現像装置101を搭載している。現像装置101は、図示しないモータや駆動を伝達するギヤ等によって回転駆動される転写ベルト上に載置された用紙30に対して、トナーを用いた画像形成を行う。
【0018】
具体的に、図2のように、現像装置101は、静電潜像担持体としての感光体ドラム26と、これら感光体ドラム26の表面を帯電させる帯電部としての帯電ローラ28と、図示しないインターフェース部を介して外部装置から受信した画像データに基づいて感光体ドラム26の表面に選択的に光を照射して露光し、静電潜像を形成させる露光装置としてのLED(Light Emitting Diode)ヘッド25と、感光体ドラム26の表面に形成された静電潜像をトナー22によって現像する現像ローラ4と、現像ローラ4に供給するトナー22を搬送するスポンジローラ23と、現像ローラ4に搬送されたトナー22を一定の厚さのトナー層を形成する現像ブレード24と、用紙30上にトナー22が転写されずに感光体ドラム26の表面に残存したトナー22をクリーニングして回収するクリーニングローラ29とを有する。また、スポンジローラ23の上方には、トナー22を貯蔵するトナーカートリッジ21が備えられ、トナーカートリッジ21からトナー22が現像装置101内に供給される。なお、感光体ドラム26、帯電ローラ28は、それぞれ、図示しないモータや駆動を伝達するギヤ等によって回転駆動されるように構成されている。また、LEDヘッド25及び現像ローラ4並びにスポンジローラ23は、図示しない電源及び制御部が接続されている。
【0019】
現像装置101は、このように感光体ドラム26及び各ローラが回転し、図示しない制御部の制御のもとに、図示しない電源によって所定の電圧が印加された帯電ローラ28によって感光体ドラム26の表面を一様電圧に帯電させる。そして、この感光体ドラム26が回転するのにともない、その帯電された表面がLEDヘッド25の近傍に到達すると、このLEDヘッド25によって画像変調された光を感光体ドラム26に照射して静電潜像を形成する。さらに、現像装置101は、形成された静電潜像に現像ローラ4から供給されるトナー22を付着させることによりトナー画像を生成する。
【0020】
転写ベルトを介して、この現像装置101の感光体ドラム26に対向する位置に、トナー22によって静電潜像を可視化して得られたトナー画像を用紙30上に転写する転写部としての転写ローラ27が配設されている。転写ローラ27は、導電性のゴム等によって形成され、図示しない駆動を伝達するギヤ等によって回転駆動されるように構成されている。
【0021】
現像装置101によって現像されたトナー画像は、図示しない制御部の制御のもとに、感光体ドラム26が回転するのにともない転写ローラ27の近傍に到達する。そして、用紙30が転写ベルトによって搬送されるのに応じて、転写ローラ27によって用紙30上に転写される。このとき、転写ローラ27には、図示しない電源によって所定の電圧が印加される。
【0022】
そして、転写が完了すると、図示しない制御部の制御のもとに、現像装置101は、感光体ドラム26のそれぞれの表面に残存したトナー22を、クリーニングローラ29によってクリーニングする。また、画像形成装置100は、図示しない制御部の制御のもとに、転写ベルトの表面に残存したトナー22をクリーニングする。画像形成装置100においては、このような構成からなる現像装置101により、用紙30上に画像形成を行い、画像を形成する。そして、画像形成装置100においては、用紙を転写ベルトに静電気的に吸着させた状態で、現像装置101の下流側にある定着部としての定着器108へと搬送する。
【0023】
定着器108は、アルミ素管の表面をPFAやPTFEでコートした円筒状のヒートローラ31と、このヒートローラ31とともに用紙30を押圧するバックアップローラ32とを有する。ヒートローラ31の内部には、図示しない電源によって発光するハロゲンランプ33が埋設されている。
【0024】
定着器108は、図示しない駆動を伝達するギヤ等によってヒートローラ31が用紙30を下流側に搬送するように回転し、ヒートローラ31の回転にともない連れ回りすることでバックアップローラ32が回転する。そして、図示しない制御部の制御のもとに、ハロゲンランプ33を発光させることによってヒートローラ31を加熱し、ヒートローラ31及びバックアップローラ32を圧接しながら用紙30を通紙させる。これにより、定着器108は、用紙30を加熱及び押圧することにより、用紙30上のトナーを溶融させ、トナー画像を熱定着させることができる。
【0025】
定着器108の下流には、図示しない駆動を伝達するギヤ等によって回転する排出ローラ109,110、及び、ピンチローラ111,112が備えられている。定着器108によって用紙30上に画像を定着させると、画像形成装置100は、定着器108から排出された用紙30を排出ローラ109,110、及び、ピンチローラ111,112で挟持し、排出ローラ109,110の回転に応じて、用紙30を搬送して外部へと排紙させ、画像形成装置100上部に備えられた用紙スタッカ部113上に積載させる。
【0026】
上述した画像形成装置100は、1つの現像装置101を備えるものとして説明したが、本発明はこれだけに限られるものではなく、例えばシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のトナーのそれぞれに対応する現像装置をこの順序で、用紙の給紙側から排紙側へと転写ベルトに沿って並設されたものであってもよい。この場合、各色のトナーに対応する現像装置101は、図示されない制御部の制御に基づいて搬送ベルトによって搬送される用紙のタイミングに合わせて、各色のトナー画像をそれぞれ転写することで、カラー画像を形成することができる。
【0027】
現像装置101に備えられる現像剤担持体である現像ローラ4は、図3のように、支持体4aと、弾性部4bとを有する弾性体ローラである。現像ローラ4は、感光体ドラム26等とともに回転するための図示しないギヤなどが備えられ、SUSなどの導電性金属からなる支持体4aの外周に、例えばカーボンブラックなどの導電剤が分散されたポリエーテル系のウレタンのような導電性を有する熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂からなる弾性部4bが配設されることで形成され、現像ローラ4は、その弾性部4bの表面が粗面となるように、レーザビームが照射される。以下、本発明の弾性体ローラとしての現像ローラ4の製造方法について説明する。
【0028】
[実施の形態1]
実施の形態1で説明する弾性体ローラとしての現像ローラの製造方法は、現像ローラ4の弾性部4bにレーザビーム2を照射して、表面が粗面となるように均一な凹状溝を形成する工程と、形成された凹状溝の表面に硬化膜を形成する工程とを有している。図4は、現像ローラの弾性部に凹状溝を形成する工程を説明する模式図である。
【0029】
まず、現像ローラ4の弾性部4bは、主に加熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂や樹脂や樹脂が使用され、金型成型によって支持体4aに配設される。このとき、表面の十点平均粗さは、3μm以下となるようにする。なお、本発明では、加熱により表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂の一例として、ウレタンゴムのような熱により硬化する高分子を用いた。
【0030】
支持体4aに弾性部4bが配設された後、現像ローラ4は、図4のように、シェードマスク3を介して、発振装置1から発振されるレーザビーム2が弾性部4bに照射されるような位置に配置される。このとき、現像ローラ4は、支持体4aを軸として、定速度回転または所定ピッチ回転で周方向に回転できるように配置される。
【0031】
図5は、現像ローラの弾性部にレーザビームを照射する発振装置の構成を説明する図である。発振装置1は、図5のように、出力の異なるレーザ発振器5,6と、ハーフミラー7と、レーザビーム絞り器8,9とにより構成される。
【0032】
レーザ発振器5は、現像ローラ4の弾性部4b表面に所定の形状の凹状溝を形成するために熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂を昇華することができる程度の例えば20Wの高出力のレーザビームを発振する。このレーザ発振器5は、例えばNd−YAGレーザやエキシマレーザ等の発振器である。レーザ発振器5から発振された高出力のレーザビームは、レーザビーム絞り器8によって例えば0.1〜3μmといった所定の光束に変換される。
【0033】
レーザ発振器6は、レーザ発振器5から発振されるレーザビームとは異なり、弾性部4bの表面に形成された凹状溝の表面を硬化させる程度の例えば5Wの低出力のレーザビームを発振する。このレーザ発振器6から発振される低出力のレーザビームは、レーザ発振器5から発振される高出力のレーザビームとは干渉を起こさないものである。このレーザ発振器6は、例えばNd−YAGレーザやエキシマレーザ等の発振器である。レーザ発振器6から発振された低出力のレーザビームは、レーザビーム絞り器9によって例えば0.1〜3μmといった所定の光束に変換される。
【0034】
ハーフミラー7は、片面からの入射光を透過させ、他面からの入射光を反射させるミラーで、入射したレーザビームを透過させる面をレーザ発振器5に対向するように、入射したレーザビームを反射させる面をレーザ発振器6に対向するように配置している。
【0035】
レーザ発振器5,6からそれぞれ発振された出力の異なる2つのレーザビームは、ハーフミラー7を介して、その光路を1つにする。このとき、この2つのレーザビーム同士は、互いに干渉しないため、1つの光路に高出力のレーザビームと低出力のレーザビームが存在することになる。このように、発振装置1は、光路を1つに一致させて同時に出力することができる。
【0036】
シェードマスク3は、レーザビームに侵されにくい金属などの素材によって作られ、例えば0.1〜3μmといった弾性部4bに凹状溝を形成するのに適した任意の大きさの穴が空いている。このシェードマスク3は、この穴に発振装置1から発振されるレーザビーム2を透過させ、弾性部4bの表面に照射されるレーザビーム2を任意の光束にすることができる。
【0037】
シェードマスク3を介して現像ローラ4の弾性部4bに照射されるレーザビーム2は、上述のように、出力の異なる2つのレーザビームにより構成されている。レーザビーム2が照射される弾性部4bを形成する熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂は、レーザビーム2のうち、発振装置1のレーザ発振器5から出力された例えば20Wの高出力のレーザビームの加熱によって、昇華する。したがって、レーザビーム2が弾性部4bに照射されると、レーザビームが照射された箇所が消滅し、図6に示すような断面を半円錐形とする均一な凹状溝10が弾性部4bに形成され、溝深さや溝幅や凹部の頂点間距離が略等しい凹凸模様が形成される。
【0038】
また、この熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂は、レーザビーム2のうち、発振装置1のレーザ発振器6から出力された例えば5Wの低出力のレーザビームによって、加熱硬化し、凹状溝10の表面に硬化膜11が形成される。
【0039】
したがって、発振装置1は、高出力のレーザビームと低出力のレーザビームが同時にレーザビーム2として発振しているため、弾性部4bに凹状溝10を形成する工程と、凹状溝10の表面に硬化膜11を形成する工程とが略同時に行われる。
【0040】
そして、現像ローラ4を支持体4aを軸として、定速度回転または所定ピッチ回転で周方向に回転させながら、軸方向に移動させてレーザビーム2を連続又は断続的発振させることで、現像ローラ4の弾性部4bに図6のような均一な凹状溝10を形成して、弾性部4bの表面を粗面とすることができる。このように、本発明により弾性部4bの表面に均一な凹状溝を有する現像ローラ4を製造することができる。
【0041】
画像形成装置に組み込まれている現像ローラのトナー担持能力は、基材の材質の抵抗値のみならず、ローラ表面の幾何学的な形状が起因する。このため、画像形成装置に組み込まれる現像ローラの製造では、幾何学的な形状の最適化を開発段階で決定する必要がある。
【0042】
従来、現像ローラの表面加工方法は、微細な砂粒子を噴射機から現像ローラの弾性部に衝突させて加工するサンドブラスト法や研磨機を用いた物理的な研磨方法が用いられている。しかしながら、物理的な研磨方法を用いた製造方法では、弾性部の表面の状態は、研磨機械固有の性能差によって大きく変わるため、研磨ムラなど加工不良を抑える工程制御が難しい。また、表面に物理的な力が掛かるために現像ローラの外周に応力が掛かることで、表面だけではなく、機材内部の構造まで変形し、歪みが生じるおそれがある。
【0043】
ここで、図7に、基材の構成比率、研磨方法など製造条件が同じ現像ローラを一時に連続して製造した場合の製造順序番号と、十点平均粗さRzの関係を示す。図7のように、物理研磨を用いて製造された場合、十点平均粗さRzは、平均から少なくとも±1μmの製造ズレが生じることが分かった。
【0044】
そして、図8に、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzの商(Ry/Rz)と十点平均粗さRzとの関係を示す。図8のように、物理研磨では、研磨剤の粗さが現像ローラの粗さに影響することから、Rzの小さいローラを製造した場合、Ry/Rzの値は、大きくることが分かった。このように、従来の製造方法では、製造条件が同じであっても、研磨工程の制御技術によって表面粗さに際が生じてしまう。
【0045】
ここで使用した十点平均粗さRz及び最大高さ粗さRyは、株式会社小坂研究所SE−3500を使用し、現像ローラを0.5mm/秒で周方向にローラを回転させながら測定を行ったものである。この最大高さ粗さRy、十点平均粗さRzは、JISB0601(1994)に示されている。
【0046】
さらに、図9は、基材の構成比率、研磨方法などの製造条件が同じである現像ローラの十点平均粗さRzと、この現像ローラを備えた現像装置を搭載する画像形成装置を使用した場合における感光体ドラムに付着したトナーをテープで剥離し、白紙からの色相差ΔEとの関係を示している。図9のように、十点平均粗さRzが増加すると色相差ΔEも増加することが分かった。
【0047】
このように、処理を行った表面の粗さ状体は研磨剤の粒径や粒度分布に依存しており、任意の溝の大きさや粗さに仕上げることが困難であるため新規製品開発での開発期間・コストを浪費する問題があったが、本発明では、光路を一致させたレーザビーム2によって現像ローラ4の弾性部4bに、図3のような断面が半円錐形の凹状溝10を精密な間隔で形成することができる。したがって、十点平均粗さRzや最大高さ粗さRyは、任意の値に設定できるだけでなく、略一定の値に加工することができる。また精密な凹状溝10を表面に加工したこの現像ローラ4を備える現像装置101及びその現像装置101を搭載する画像形成装置100を用いて印刷を行うことで色相差ΔEの値は略一定となり、画像形成が制御しやすくなり、開発期間・コスト浪費を抑制することができる。
【0048】
また、現像ローラの表面に光硬化性樹脂を塗布し、レーザ光によって反応した部位のみを残すフォトエッチング処理を用いる場合、有機溶剤などによって現像ローラが膨潤変形し、基材部分の微細構造を崩し、印刷時に不均一な帯電(電荷分布)を生ずる問題があるが、本発明では、現像ローラ4に照射されるレーザビーム2の昇華作用によって照射された部分の熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂が消滅する。そのため、印刷時に不均一な耐電が生じることがなくなり、高画質な画像を提供することが可能となる。
【0049】
さらに、フォトエッチング処理された現像ローラは、鋭利な溝が形成される。この現像ローラを現像装置及び画像形成装置に使用すると、画像形成の過程で用いるトナーの構成成分が現像ローラ上に固着し、現像ローラの帯電能力を低下させてしまうという問題があった。本発明では、光路を一致させたレーザビーム2内の出力の弱いレーザビームは、加熱により硬度が増す熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂からなる現像ローラの表面を加熱させるため、凹状溝10の表面に硬化膜11が形成される。
【0050】
このように硬化膜11が形成された凹状溝10は、その表面が滑らかであるため、この現像ローラ4を現像装置及び画像形成装置に使用すると、トナーの固着が抑制でき、現像ローラ4の帯電能力の低下も防止することができる。また、凹状溝10の硬化膜11は、使用されるトナーの構成成分が現像ローラ4に浸透することを抑制するとともに、現像ローラ4の構成成分がトナーに浸透することも抑制することができる。
【0051】
そして、現像ローラの表面をレンズによる光の屈折を利用した集束光で加工する方法では、集光点でレーザビームの研磨能力が最大となるため、任意の加工表面に仕上げるための制御が難しいという問題点があった。本発明で使用する光路を一致させたレーザビーム2は、光束の中心点で研磨能力が最大となっているため、任意の溝を精密に形成することができる。
【0052】
以下、上述した製造方法により製造された現像ローラについて画像品質の評価を行い、かぶりの少ない高品質な画像を得ることができる現像ローラについて検討した。
【0053】
このかぶりの試験を行う現像ローラは、上述した製造方法のように、SUSからなる支持体上に導電材が分散されたポリエーテル系ウレタンのような導電性を有する弾性部を配設し、上述した発振装置1を用いて、十点平均粗さRz、及び、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商(Ry/Rz)の値が下記表1に示される値となるローラ1乃至ローラ3の現像ローラを実施例として用意した。また、その比較例として、機械研磨による方法で十点平均粗さRz、及び、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商(Ry/Rz)の値が下記表1に示される値となるローラ4を用意した。
【0054】
このローラ1乃至ローラ4の現像ローラを備えた現像装置を搭載する画像形成装置に対して画像品質の評価を行った。この画像品質は、かぶりの評価によって評価を行った。
【0055】
このかぶりの測定では、0%濃度印刷の途中で装置を止め、現像後、転写前の感光体ドラム上にあるトナーを粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ)に付着させた。この粘着テープをかぶり採取テープと称する。そのかぶり採取テープを真白な用紙上に貼り付けた。また、かぶり採取テープの比較として、感光体ドラムに貼り付けていない粘着テープ(住友スリーエム社製、スコッチメンディングテープ)を真白な用紙上に貼り付けた。この粘着テープを比較用テープと称する。
【0056】
このかぶり採取テープと、比較用テープとの色相差を分光測色計(コニカミノルタ社製、CM−2600d、測定径=φ8mm)にて測定し、色相差(L*a*b表色系色度)をΔE=(ΔL+Δa+Δb1/2で算出した。その結果を表1に示す。表1おけるかぶり評価は、色相差ΔEがΔE>1.5である場合を×、1.0<ΔE≦1.5である場合を△、ΔE≦1.0である場合を○とした。
【0057】
【表1】

【0058】
この評価により、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商(Ry/Rz)の値が1.30より大きい場合、現像ローラの表面の凹状溝の深さのバラツキが大きくなることで、かぶりが増大することが分かった。この結果から、Ry/Rzの値は1.30以下であることが好ましく、Ry/Rzの値が1.20以下であることがさらに好ましい。なお、Ry/Rzの値は、1に近いほど凹状溝の深さのバラツキが少ないものであるが、Ry/Rzの値が1.02未満となるものを製造することは困難であったため、Ry/Rzの値が1.02未満の現像ローラは評価しなかった。
【0059】
また、表1では、十点平均粗さRzの値を7μmとした現像ローラを用いた結果を示したが、Rzが1μm以上、15μm以下の場合であっても、同様の結果が得られた。なお、十点平均粗さRzが1.0μmより小さい値を有する現像ローラは、溝の深さが小さく、画像濃度が十分に確保できないため評価しなかった。また、十点平均粗さRzが15.0μm以上の値を有する現像ローラは、溝の深さが大きいためトナーの担持能力が高く、より多くのトナーが現像ローラに付着する。そのため、現像で使用されないトナーが多量に現像ローラに残存し、残留トナーと新規に供給されたトナーとの間の帯電量に差が生じるため、濃度ムラが発生する。そのため、Rzが15.0μm以上の値を有する現像ローラは評価しなかった。
【0060】
以上の結果から、上述した方法により製造された現像ローラは、均一な凹状溝であるため、均一にトナーを付着させることができる。また、その現像ローラの弾性部表面を、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商がRy/Rz≦1.30を満たすようにすることで、かぶりの少ない現像ローラとなる。より好ましくは、1.02≦Ry/Rz≦1.20である。そして、この現像ローラを備える現像装置及びこの現像装置を搭載する画像形成装置は、高品質な画像を提供することができる。
【0061】
[実施の形態2]
実施の形態2で説明する弾性体ローラとしての現像ローラの製造方法は、実施の形態1とはことなり、1つのレーザビームを発振する発振装置を用いるとともに、実施の形態1で使用したシェードマスクとは異なる第2シェードマスクを使用するものである。図10は、現像ローラの弾性部に凹状溝を形成する工程を説明する模式図である。なお、実施の形態2で説明する弾性体ローラの製造方法により製造される現像ローラは、実施の形態1と同様であるため説明を省略する。
【0062】
まず、支持体4aに弾性部4bが配設された現像ローラ4は、図10のように、発振装置14から発振されるレーザビーム15が、弾性部4bに照射されるような位置に配置される。このとき、現像ローラ4は、支持体4aを軸として、定速度回転または所定ピッチ回転で周方向に回転できるように配置される。
【0063】
実施の形態2の製造方法で使用される発振装置14は、実施の形態1とは異なり、1つのレーザビームを、連続して又はパルスに発振できる装置で、例えばNd−YAGレーザやエキシマレーザ等の発振器である。この発振装置14から発振されるレーザビーム15は、弾性部4bの表面に、図6のような、断面を半円錐形とする均一な凹状溝10が形成され、溝深さや溝幅や凹部の頂点間距離が略等しい凹凸模様が形成される。
【0064】
図10のように配置された現像ローラ4には、発振装置14と現像ローラ4との間に第2シェードマスク12が配置される。第2シェードマスク12は、図11のように、例えば、金属のようなレーザに侵食されにくい物質で構成される円形の平板で、その中心近傍に例えば最大幅0.1〜3μmといった細長い楕円形の穴13が空けられている。第2シェードマスク12は、この穴13に発振装置14から発振されるレーザビーム15を透過させる。そして、この第2シェードマスク12は、任意の角度で水平に回転することができるように、図示しない回転装置に備えられる。
【0065】
図4のように、配置された現像ローラ4には、第2シェードマスク12を水平に回転させ、上述した発振装置14からレーザビーム15を発振させ、弾性部4bの表面に凹状溝10を形成する。このとき、レーザビーム15は、第2シェードマスクの中心近傍から比較的近い所定位置、すなわち、楕円形の穴13の中心近傍から比較的近い位置を透過できるように、発振装置14、第2シェードマスク12及び現像ローラ4の相対的な位置が調整される。
【0066】
凹状溝10を形成した後、レーザビーム15が凹状溝10を形成した工程においてレーザビーム15を第2シェードマスク12の穴13に透過させた所定位置よりも、第2シェードマスク12の回転軸に対して外側を透過するように、発振装置14、第2シェードマスク12及び現像ローラ4の相対的な位置を調整する。これにより、凹状溝10の表面に硬化膜が形成される。
【0067】
水平方向に回転する第2シェードマスク12の楕円形の穴13にはレーザビーム15が透過される。レーザビーム15が穴13を透過している状態で、第2シェードマスク12が水平方向に回転すると、レーザビーム15が透過している位置によっては、第2シェードマスク12によって、レーザビーム15が遮られることがある。さらに、そのレーザビーム15が遮られる時間は、第2シェードマスクの回転軸から離れるほど長くなる。すなわち、第2シェードマスク12を回転させ、レーザビーム15を透過させる位置に応じて、連続的又は断続的に弾性部4bにレーザビームを照射させることができ、1度に弾性部4bに照射できる時間を制御することができる。
【0068】
凹状溝10を形成する工程では、レーザビーム15を楕円形の穴13が空けられた第2シェードマスク12の中心近傍から比較的近い位置を透過させることで、連続又は比較的長い時間断続的にレーザビーム15を弾性部4bに照射することができる。一方、凹状溝10の表面に硬化膜を形成する工程では、その位置よりも外側の位置を透過させることで、凹状溝10を形成する工程よりも短い時間断続的にレーザビーム15が弾性部4bに照射されることになる。すなわち、比較的長い時間、レーザビーム15を弾性部4bの表面に照射すると、弾性部4bを構成する熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂が昇華するが、短時間のレーザビーム15の照射では、昇華するほど加熱されずに弾性部4bを構成する熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂が硬化する。
【0069】
したがって、楕円形の穴13を有する第2シェードマスク12を用いて、凹状溝10の表面に硬化膜を形成する工程で、第2シェードマスク12の回転軸に対して、凹状溝10を形成する工程でレーザビーム15を透過させた所定位置よりも外側を透過させてたレーザビーム15を前記弾性部に照射することで、凹状溝10の表面に硬化膜を形成することができる。
【0070】
このように、実施の形態2で説明した製造方法であっても、現像ローラ4の弾性部4bの表面に凹状溝10を均一に形成することができ、実施の形態1と同様の効果が得られる。また、実施の形態2で説明した製造方法は、1つのレーザビームによって行えるため、2つのレーザビームの光路を一致させる必要がなくなり、装置調整が容易に行うことができる。
【0071】
実施の形態1及び2では、本発明の弾性体ローラの製造方法として現像ローラを例示したが、現像ローラに限られるものではなく、同様の素材で構成される帯電ローラや他のローラ部材にも適用することができる。また、実施の形態1及び2では、熱によって表面又は基材の硬度が増す高分子や樹脂を機材の主な構成成分としているが、この材質は限定されるものではなく、レーザビームの昇華作用によって同様の効果が得られるのであれば、他の素材であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す図である。
【図2】本発明の現像装置の構成を示す図である。
【図3】本発明の現像剤担持体の構成を示す図である。
【図4】実施の形態1で本発明の弾性体ローラの製造方法を説明する模式図である。
【図5】実施の形態1で説明する本発明の弾性体ローラの製造方法に使用される発振装置の構成を示す図である。
【図6】本発明の弾性体ローラの製造方法によって製造された現像ローラの表面の形状を説明する拡大断面図である。
【図7】製造順序番号と、十点平均粗さRzの関係を示す図である。
【図8】最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzの商(Ry/Rz)と十点平均粗さRzとの関係を示す図である。
【図9】十点平均粗さRzと、色相差ΔEとの関係を示す図である。
【図10】実施の形態1で本発明の弾性体ローラの製造方法を説明する模式図である。
【図11】実施の形態1で本発明の弾性体ローラの製造方法で使用される第2シェードマスクを示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1、14 発振装置
2、15 レーザビーム
3、12 シェードマスク
4 現像ローラ
4b 弾性部
4a 支持体
5、6 レーザ発振器
7 ハーフミラー
8、9 レーザビーム絞り器
10 凹状溝
11 硬化膜
13 穴
21 トナーカートリッジ
22 トナー
23 スポンジローラ
24 現像ブレード
25 ヘッド
26 感光体ドラム
27 転写ローラ
28 帯電ローラ
29 クリーニングローラ
30 用紙
31 ヒートローラ
32 バックアップローラ
33 ハロゲンランプ
100 画像形成装置
101 現像装置
102 用紙カセット
103 ホッピングローラ
104 搬送ローラ
105、106 ピンチローラ
107 レジストローラ
108 定着器
109、110 排出ローラ
111、112 ピンチローラ
113 用紙スタッカ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体の外周に配設される弾性部を備える弾性体ローラの製造方法であって、
レーザビームを前記弾性部に向かって照射し、前記弾性部の表面が粗面となるように前記弾性部の表面に任意の形状の凹状溝を形成する工程と、
前記弾性部の表面に形成された前記凹状溝の表面に硬化膜を形成する工程とを有することを特徴とする弾性体ローラの製造方法。
【請求項2】
前記弾性部は、高分子からなり、
前記凹状溝を形成する工程で前記弾性部に向かって照射される前記レーザビームよりも小さい出力の第2レーザビームを照射することで前記弾性部表面に形成された前記凹状溝の表面を加熱し、前記凹状溝の表面に硬化膜を形成し、
前記レーザビームと前記第2レーザビームは、光路を一致させて同時に出力することを特徴とする請求項1に記載の弾性体ローラの製造方法。
【請求項3】
前記凹状溝を形成する工程で照射される前記レーザビーム、及び、前記凹状溝の表面に硬化膜を形成する工程で照射される前記第2レーザビームは、光路を一致させた後、シェードマスクの穴を透過させて、任意の光束とすることを特徴とする請求項2に記載の弾性体ローラの製造方法。
【請求項4】
前記弾性部は、高分子からなり、
前記凹状溝を形成する工程で照射されるレーザビームは、楕円形の穴が形成された水平方向に回転する第2シェードマスクの前記穴の所定位置を透過し、
前記凹状溝の表面に硬化膜を形成する工程で照射では、前記第2シェードマスクの回転軸に対して、前記穴の前記所定位置よりも外側を透過させた前記レーザビームを前記弾性部に照射することを特徴とする請求項1に記載の弾性体ローラの製造方法。
【請求項5】
支持体と、
前記支持体の外周に配設される弾性部とを有し、
前記弾性部の表面は、最大高さ粗さRyと十点平均粗さRzとの商がRy/Rz≦1.30を満たすことを特徴とする現像剤担持体。
【請求項6】
前記弾性部は、レーザビームが前記弾性部に向かって照射されることで前記弾性部の表面が粗面となるように前記弾性部の表面に任意の形状の凹状溝が形成され、前記弾性部の表面に形成された前記凹状溝の表面に硬化膜が形成されることを特徴とする請求項5に記載の現像剤担持体。
【請求項7】
前記弾性部の表面は、1.02≦Ry/Rz≦1.20を満たすことを特徴とする請求項5に記載の現像剤担持体。
【請求項8】
露光によって表面に静電潜像が形成される潜像担持体と、
前記潜像担持体を所定の電位に帯電させる帯電部と、
前記潜像担持体に現像剤を供給することで前記潜像担持体の表面に形成された静電潜像を現像し、請求項5乃至7の何れか1項に記載された前記現像剤担持体とを備えることを特徴とする現像装置。
【請求項9】
請求項8に記載の現像装置と、
画像情報に基づいて前記潜像担持体の表面を露光して前記静電潜像を形成する露光装置と、
前記露光装置で前記潜像担持体の表面に形成された前記静電潜像が前記現像剤担持体によって現像されることで形成された現像剤像を媒体に転写する転写部と、
前記転写部によって転写された前記現像剤像を前記媒体に定着させる定着部とを備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−309971(P2008−309971A)
【公開日】平成20年12月25日(2008.12.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−157025(P2007−157025)
【出願日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】