説明

情報処理装置およびプログラム

【課題】広告装置を効果的に利用して商品の売上アップを図る。
【解決手段】本実施形態の情報処理装置は、入力手段と、判定手段と、割込制御手段とを有する。入力手段は、各種の業務データを入力する。判定手段は、前記業務データに基づいて、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生を行う割込み条件が成立したか否かを判定する。割込制御手段は、前記判定手段で前記割込み条件が成立したと判定された場合、前記再生スケジュールに従って広告コンテンツを再生する広告装置に対して、割込み条件が成立した前記業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スーパーマーケットやデパートなどの店舗や、ショッピングモールなどの商業施設や、商店街や、地下街などの商品を販売する場所においては、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどの表示装置を利用して、広告する商品に関する広告情報(広告する商品の写真画像や、広告する商品を紹介または説明する文章など)を表示するデジタルサイネージ(Digital Signage:電子看板)装置が設置されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、上記デジタルサイネージ装置などの広告装置を利用することにより、商品の売上アップを図ることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本実施形態の情報処理装置は、入力手段と、判定手段と、割込制御手段とを有する。入力手段は、各種の業務データを入力する。判定手段は、前記業務データに基づいて、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生を行う割込み条件が成立したか否かを判定する。割込制御手段は、前記判定手段で前記割込み条件が成立したと判定された場合、前記再生スケジュールに従って広告コンテンツを再生する広告装置に対して、割込み条件が成立した前記業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【図1】図1は、店舗運営システムの概略的な構成を示すシステム概要図である。
【図2】図2は、デジタルサイネージ装置の概略的な外観構成を示す正面図である。
【図3】図3は、ストアサーバ装置の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】図4は、デジタルサイネージ装置の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】図5は、ストアサーバ装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、ストアサーバ装置における処理動作の流れを示すフローチャートである。
【図7】図7は、図6の具体的な処理の一例を説明するための模式図である。
【図8】図8は、従来システムのデジタルサイネージ装置における広告コンテンツの再生方法を説明するための模式図である。
【図9】図9は、デジタルサイネージ装置で割込み広告される広告情報の一例を示す模式図である。
【図10】図10は、クラウドシステムを利用する店舗運営システムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下、実施形態について添付図面を参照して説明する。
【0007】
なお、本実施形態に係る情報処理装置およびプログラムは、概略的には、各種の業務データ(入荷データ、売上データなど)に基づいて、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生を行う割込み条件が成立した場合に、上記再生スケジュールに従って広告コンテンツを再生する広告装置に対して、割込み条件が成立した業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせることが可能なものである。
【0008】
また、本実施形態に係る情報処理装置およびプログラムは、スーパーマーケットやデパートなどの店舗や、ショッピングモールなどの商業施設や、商店街や、地下街などの商品を販売する場所に設置される情報処理システムに適用されるものであるが、以下の説明では、量販店に設置される店舗システムにおけるストアサーバ装置に適用した場合について説明する。
【0009】
最初に、本実施形態に係る情報処理装置およびプログラムを適用した店舗システム3を含む店舗運営システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は、店舗運営システム1の概略的な構成を示すシステム概要図である。
【0010】
図1に示すように、この店舗運営システム1は、本部システム2と、複数の店舗システム3A、3B(図1の例では、2つ)とを備えている。そして、本部システム2と各店舗システム3A、3Bとが、インターネットなどの公衆通信網やVPN(Virtual Private Network)などのネットワーク4や、不図示のルータなどの接続装置を介して接続されている。
【0011】
ここで、本部システム2は、各店舗を統括的に管理する本部に設置され、本部サーバ21や、プリンタおよびパーソナルコンピュータ(いずれも不図示)などを備えている。
【0012】
店舗システム3は、各店舗毎に設置され、ストアサーバ装置31と、複数のPOS端末32(図1の例では、2台)と、複数のデジタルサイネージ装置33(図1の例では、3台)とを備え、それらがLAN(Local Area Network)などの通信ネットワークNを介して接続されている。
【0013】
ここで、ストアサーバ装置31は、店舗のオフィスなどに設置され、店舗システム3全体を統括的に管理する上位装置としての情報処理装置である。そして、ストアサーバ装置31は、POS端末32から送られてくる売上データに基づいて売上管理を行う。また、ストアサーバ装置31は、各デジタルサイネージ装置33に対して店舗で販売する商品を広告させるための広告コンテンツを通信ネットワークNを介して配信するものである。
【0014】
各POS端末32は、店舗の会計場所などに設置され、ネットワークNを介してストアサーバ装置31との間で商品情報(商品コードや、商品名や、単価など)の送受信を行うことにより、客が購入する商品の登録および決済を行うための情報処理装置である。
【0015】
各デジタルサイネージ装置33は、店舗の敷地内(商品を売る商品売場や、店舗の入口など)に設置され、通信ネットワークNを介してストアサーバ装置31から受信した広告コンテンツに基づいて店舗で販売する商品の広告を行う広告装置である。より具体的には、各デジタルサイネージ装置33は、受信した広告コンテンツに基づいて、表示部331(図2参照)を用いて、広告する商品(以下、「広告商品」という場合がある。)に関する広告情報(広告商品を撮影した動画像や、広告商品を紹介または説明する文章など)を表示したり、音声出力部332(図2参照)を用いて、広告商品を紹介または説明する音声を出力したりする。
【0016】
ここで、デジタルサイネージ装置33の外観構成について図2を用いて説明する。図2は、デジタルサイネージ装置33の概略的な外観構成を示す正面図である。図2に示すように、デジタルサイネージ装置33は、表示部331と、音声出力部332とを備えている。
【0017】
表示部331は、広告商品に関する上記広告情報を表示するものであり、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどで実現される。音声出力部332は、BGMや、広告商品を紹介または説明する音声などを出力するものであり、スピーカなどで実現される。
【0018】
なお、本実施形態のデジタルサイネージ装置33は、基本的には、ストアサーバ装置31で予め設定された再生スケジュールで設定された複数の広告コンテンツを順次再生するようになっている。
【0019】
次に、ストアサーバ装置31の制御系のハードウェア構成について図3を用いて説明する。図3は、ストアサーバ装置31の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0020】
図3に示すように、ストアサーバ装置31は、一般的なコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、制御部311と、通信I/F部312と、I/O機器制御部313とがバスB1によって接続されて構成されている。なお、制御部311は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。
【0021】
また、制御部311には、バスB1およびI/O機器制御部313を介して、キーボードやマウスなどで実現される操作部314や、液晶ディスプレイなどで実現される表示部315や、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)装置などで実現される記憶部316などが接続されている。
【0022】
即ち、制御部311は、CPUがROMやHDDなどに格納される制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、I/O機器制御部313を介して接続される各種構成要素の動作を制御するとともに、通信I/F部312およびネットワークNを介して接続されるPOS端末32やデジタルサイネージ装置33との間で上記商品情報や上記広告コンテンツなどの各種データを送受信する動作を制御するものである。
【0023】
なお、記憶部316には、各デジタルサイネージ装置33に配信する上記広告コンテンツや、店舗で販売する各商品の商品情報(各商品の商品コード毎に対応付けられる商品名や商品の単価を示す情報など)を登録する商品マスタテーブルや、POS端末32から受信する販売データに基づいて売り上げた商品に関する売上データ(一営業日などの一定期間における各商品の売上数や売上金額を示す売上情報)を登録する売上マスタテーブルなどの各種情報が格納される。
【0024】
次に、デジタルサイネージ装置33の制御系のハードウェア構成について図4を用いて説明する。図4は、デジタルサイネージ装置33の制御系のハードウェア構成を示すブロック図である。
【0025】
図4に示すように、デジタルサイネージ装置33は、一般的なコンピュータを利用したハードウェア構成となっており、例えば、制御部330と、通信I/F部333と、I/O機器制御部334とがバスB2によって接続されて構成されている。なお、制御部330は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などで構成される。
【0026】
また、制御部330には、バスB2およびI/O機器制御部334を介して、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイなどで実現される表示部331や、スピーカなどで実現される音声出力部332や、ハードディスク装置(HDD:Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)装置、不揮発性メモリなどで実現される記憶部335などが接続されている。
【0027】
即ち、制御部330は、CPUがROMやHDDなどに格納される制御プログラムをRAMに展開して実行することにより、I/O機器制御部334を介して接続される各種構成要素の動作を制御するとともに、通信I/F部333およびネットワークNを介して接続されるストアサーバ装置31との間で上記広告コンテンツなどの各種データを送受信する動作を制御するものである。
【0028】
なお、記憶部335には、上記広告コンテンツなどの各種情報が格納される。
【0029】
次に、ストアサーバ装置31の機能的構成について図5を用いて説明する。図5は、ストアサーバ装置31の機能的構成を示すブロック図である。
【0030】
図5に示すように、制御部311のCPUは、ROMなどに記憶されているプログラムをRAMに展開して実行することにより、データ入力部311a、条件成立判定部311b、割込広告生成部311c、デジタルサイネージ装置選択部311d、再生制御部311eとして機能する。
【0031】
データ入力部311aは、デジタルサイネージ装置33において割込み広告(即ち、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行う条件(以下、「割込み条件」という。)が成立したか否かを判定するのに必要なデータであり、割込み再生用の広告コンテンツを生成するのに必要なデータ(業務データ)を入力するものであり、入荷データ入力部311a−1、売上データ入力部311a−2および外界データ入力部311a−3を有している。
【0032】
入荷データ入力部311a−1は、本部サーバ21などから受信したり、操作部314で手入力されたりして、店舗に入荷される各商品の入荷数を示す入荷データ(業務データ)を入力(取得)するものである。ここで、入荷データは、例えば、商品コード(「A」など)に対応付けられた商品名(「ペットボトル入りの水(2リットル)」など)および入荷数(「100」など)から構成される情報である。
【0033】
売上データ入力部311a−2は、一定時間経過する度や、予め設定された時刻に達した場合などの所定のタイミングで、一定期間(一営業日、一週間など)における各商品の売上数を示す売上データ(業務データ)を入力(取得)するものである。ここで、売上データは、例えば、商品コード(「B」など)に対応付けられた商品名(「カップラーメン」など)および売上数(「50」など)から構成される情報である。
【0034】
外界データ入力部311a−3は、天候や気温などの外界の環境を示す外界データを入力(取得)するものである。ここで、外界データは、例えば、店舗の屋外に設置される温度計装置から出力される店舗の屋外気温(「10℃」など)を示す情報である。
【0035】
条件成立判定部311bは、データ入力部311aが入力した各データ(入荷データ、売上データまたは外界データ)に基づき、割込み条件が成立したか否かを判定するものである。
【0036】
具体的には、条件成立判定部311bは、入荷データ入力部311a−1が入力した入荷データに基づき、予め設定された所定個数(例えば、100個)以上入荷された商品がある場合に割込み条件が成立したと判定する。また、条件成立判定部311bは、売上データ入力部311a−2が入力した売上データに基づき、予め設定された所定個数(例えば、50個)以上売れた商品がある場合に割込み条件が成立したと判定する。更に、条件成立判定部311bは、外界データ入力部311a−3が入力した外界データに基づき、店舗の屋外気温が予め設定された所定温度(例えば、10度)以下である場合に割込み条件が成立したと判定する。
【0037】
割込広告生成部311cは、条件成立判定部311bにより割込み条件が成立したと判定された場合、割込み再生用の広告コンテンツを生成するものである。
【0038】
具体的には、例えば、割込広告生成部311cは、条件成立判定部311bが入荷データに基づいて所定個数以上入荷された商品があることで割込み条件が成立したと判定した場合、所定個数以上入荷された商品を客に広告するための動画(例えば、商品を撮影した動画像など)およびその動画上にかぶせて表示するテロップをデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための広告コンテンツ(動画コンテンツ)を生成する。なお、上記テロップとしては、例えば、所定個数以上入荷された商品が「ペットボトル入りの水(2リットル)」である場合に、その商品が大量に入荷されたことを示す文字(「水 大量入荷しました!!」など)や、入荷数を示す文字(「100個」など)や、商品の販売価格を示す文字(「190円」など)などが挙げられる。
【0039】
また、例えば、割込広告生成部311cは、条件成立判定部311bが売上データに基づいて所定個数以上売れた商品があることで割込み条件が成立したと判定した場合、所定個数以上売れた商品を客に広告するための動画(例えば、商品を撮影した動画像など)およびその動画上にかぶせて表示するテロップをデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための広告コンテンツ(動画コンテンツ)を生成する。なお、上記テロップとしては、例えば、所定個数以上売れた商品が「カップラーメン」である場合に、その商品が本日一番売れていることを示す文字(「本日の1番人気!!」など)や、売上数を示す文字(「50個」など)や、商品の販売価格を示す文字(「100円」など)などが挙げられる。
【0040】
更に、例えば、割込広告生成部311cは、条件成立判定部311bが外界データに基づいて店舗の屋外気温が所定温度以下であることで割込み条件が成立したと判定した場合、店舗の屋外気温が所定温度以下となった場合に客に広告すると予め設定しておいた商品(例えば、「しめじ」や「コート」など)の動画(例えば、商品を撮影した動画像など)やその商品の使用例を示す動画(例えば、商品(食材)を使用した料理品を撮影した動画像など)、および、それら動画上にかぶせて表示するテロップをデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための広告コンテンツ(動画コンテンツ)を生成する。なお、上記テロップとしては、例えば、客に広告すると予め設定しておいた商品が料理品「お鍋」をつくるのに必要な食材(商品)(例えば、「しめじ」や「ねぎ」など)である場合に、その食材(商品)の商品名を示す文字(「しめじ」など)や、食材(商品)の購入を客に促す(薦める)文字(例えば、「寒い日はやっぱり!!」など)や、商品の販売価格を示す文字(「100円」など)などが挙げられる。
【0041】
なお、割込広告生成部311cは、割込み再生用の広告コンテンツ(動画コンテンツ)で使用する動画としてストアサーバ装置31の記憶部316に予め格納されている各種商品の動画(商品を撮影した動画像)を利用する。
【0042】
デジタルサイネージ装置選択部311dは、割込広告生成部311cが生成した広告コンテンツで客に広告される商品に応じて割込み広告(即ち、割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行わせるデジタルサイネージ装置33を選択するものである。より具体的には、デジタルサイネージ装置選択部311dは、割込広告生成部311cが生成した広告コンテンツで客に広告される商品が陳列されている陳列箇所またはその近くに設置されているデジタルサイネージ装置33を上記割込み広告を行わせるデジタルサイネージ装置33として選択する。
【0043】
再生制御部311eは、デジタルサイネージ装置選択部311dで選択されたデジタルサイネージ装置33に割込み広告を行わせるための処理を実行するものである。
【0044】
より具体的には、再生制御部311eは、通常時、即ち、条件成立判定部311bが割込み条件が成立していないと判定している場合、各デジタルサイネージ装置33に対して予め設定された再生スケジュールに従った広告コンテンツを配信し、その配信した広告コンテンツの再生を行わせる。また、再生制御部311eは、条件成立判定部311bが割込み条件が成立したと判定した場合には、上記再生スケジュールに従った広告コンテンツに替えて、割込広告生成部311cが生成した割込み再生用の広告コンテンツをデジタルサイネージ装置選択部311dが選択したデジタルサイネージ装置33に対して配信し、その配信した広告コンテンツの再生{一定時間(30分、1時間など)繰り返し再生}を行わせる。
【0045】
また、再生制御部311eは、上記選択したデジタルサイネージ装置33における割込み再生用の広告コンテンツの再生が終了した場合、上記選択したデジタルサイネージ装置33に対して、再生スケジュール上で上記割込み再生用の広告コンテンツの再生が終了した時刻に再生設定されている広告コンテンツの再生を行わせる。
【0046】
即ち、本実施形態の店舗システム3では、再生スケジュールを守るようにしている。より具体的には、店舗システム3では、割込み再生用の広告コンテンツの再生を再生スケジュールに割込ませる際、割込み再生用の広告コンテンツの再生に従って再生スケジュールにおける各広告コンテンツの再生時間帯を後ろにずらすことなく、割込み再生用の広告コンテンツの再生に要した時間分だけ再生スケジュールで設定された広告コンテンツのデジタルサイネージ装置33における再生時間を削るようにしている。これにより、割込み再生用の広告コンテンツの再生を行うことによって再生スケジュールで設定された広告コンテンツが営業日中に再生されなくなるような不都合が発生するのを防ぐことができる。
【0047】
次に、ストアサーバ装置31における処理動作について図6を用いて説明する。図6は、ストアサーバ装置2における処理動作の流れを示すフローチャートである。
【0048】
図6に示すように、ストアサーバ装置31では、データ入力部311aが、割込み広告を行う条件が成立したか否かを判定するのに必要なデータであって、デジタルサイネージ装置33で割込み広告を行うための広告コンテンツを生成するのに必要な各種データ(入荷データ、売上データおよび外界データ)を入力(取得)する(ステップS1)。
【0049】
続いて、条件成立判定部311bが、上記ステップS1においてデータ入力部311aが入力した各種データ(入荷データ、売上データまたは外界データ)に基づき、割込み条件が成立したか否かを判定する(ステップS2)。
【0050】
ここで、割込み条件が成立したと判定された場合(ステップS3:Yes)、続いて、割込広告生成部311cが、デジタルサイネージ装置33で割込み広告を行うための広告コンテンツ(割込み条件が成立した業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツなど)を生成する(ステップS4)。
【0051】
続いて、デジタルサイネージ装置選択部311dが、上記ステップS4において生成された広告コンテンツで客に広告される商品に応じて割込み広告(即ち、割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行うデジタルサイネージ装置33を選択する(ステップS5)。
【0052】
続いて、再生制御部311eが、上記ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33に割込み広告を行わせる処理を実行する(ステップS6)。即ち、このステップS6の処理では、再生制御部311eは、条件成立判定部311bが割込み条件が成立したと判定した場合には、予め設定されている再生スケジュールに従った広告コンテンツに替えて、上記ステップS4において生成された割込み再生用の広告コンテンツを配信し、その配信した広告コンテンツの再生を行わせる。
【0053】
これにより、上記割込み再生用の広告コンテンツを受信したデジタルサイネージ装置33では、例えば、現在再生している広告コンテンツ(予め設定された再生スケジュール通りの広告コンテンツ)の再生を一時停止し、当該受信した広告コンテンツの割込み再生{一定時間(30分、1時間など)繰り返し再生}を実行する(図7参照)。
【0054】
なお、再生制御部311eは、上記ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33における割込み再生用の広告コンテンツの再生が終了した場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33に対して、再生スケジュール上で割込み再生用の広告コンテンツの再生が終了した時刻に再生設定されている広告コンテンツの再生を行わせる。
【0055】
ここで、上記図6の具体的な処理の一例について図7を用いて説明する。図7は、図6の具体的な処理の一例を説明するための模式図である。
【0056】
まず、例えば、データ入力部311aが、11:00時少し前に、店舗Aに「ペットボトル入りの水(2リットル)」という商品が所定個数(例えば、100個)以上(例えば、100個)入荷されたことがわかる入荷データを入力した場合について説明する。
【0057】
この場合、ステップS1において、データ入力部311aの入荷データ入力部311a−1が、商品コード「A」に対応付けられた商品名「ペットボトル入りの水(2リットル)」および入荷数「100」から構成される情報としての入荷データを入力すると、続くステップS2の判定処理により、条件成立判定部311bが、ステップS1で入力した入荷データに基づき、予め設定された所定個数(この場合、「100個」が設定されているものとする。)以上入荷された商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」があることで割込み条件が成立したと判定する(ステップS3:Yes)。
【0058】
続いて、ステップS4において、割込広告生成部311cが、所定個数(100個)以上入荷された商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」を客に広告するための動画(例えば、商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」を撮影した動画像)(図7の符号M1参照)およびその動画上にかぶせて表示するテロップ(「水 大量入荷しました!!」など)(図7の符号T1参照)をデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための動画コンテンツ(広告コンテンツ)(X)を生成する。
【0059】
続いて、ステップS5において、デジタルサイネージ装置選択部311dが、ステップS4で生成した動画コンテンツ(X)で客に広告される商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」が陳列されている陳列箇所またはその近くに設置されているデジタルサイネージ装置33を、割込み広告(即ち、割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行うデジタルサイネージ装置33として選択する。
【0060】
続いて、ステップS6において、再生制御部311eが、ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33において現在再生している動画コンテンツ(A)の再生を一時停止させ、上記選択されたデジタルサイネージ装置33に、ステップS4で生成した割込み再生用の動画コンテンツ(X)を配信し、該動画コンテンツ(X)の再生を行わせる。即ち、この場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33では、例えば、図7に示すように、11:00〜11:30の時間帯において符号M1で示す動画(商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」を撮影した動画像)と符号T1で示すテロップ(「水 大量入荷しました!!」)からなる広告情報を表示部331に表示する。
【0061】
なお、この場合、再生制御部311eは、上記ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33における割込み再生用の動画コンテンツ(X)、即ち、商品「ペットボトル入りの水(2リットル)」を撮影した動画像M1と「水 大量入荷しました!!」というテロップT1とからなる広告情報を表示する動画コンテンツ(X)の再生が終了した場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33に対して、再生スケジュール上で割込み再生用の動画コンテンツ(X)の再生が終了した時刻に再生設定されている動画コンテンツ(A)の再生を行わせる。
【0062】
次に、例えば、データ入力部311aが、13:00時少し前に、店舗Aの屋外気温が所定温度(例えば、10度)以下(例えば、10度)であることがわかる外界データを入力した場合について説明する。
【0063】
この場合、ステップS1において、データ入力部311aの外界データ入力部311a−3が、店舗Aの屋外に設置される温度計装置から出力される店舗の屋外気温「10℃」を示す情報としての外界データを入力すると、続くステップS2の判定処理により、条件成立判定部311bが、ステップS1で入力した外界データに基づき、店舗Aの屋外気温が予め設定された所定温度(例えば、10度)以下であることで割込み条件が成立したと判定する(ステップS3:Yes)。
【0064】
続いて、ステップS4において、割込広告生成部311cが、店舗Aの屋外気温が所定温度(10度)以下となった場合に客に広告すると予め設定しておいた商品の使用例を示す動画(例えば、商品(食材)を使用した料理品「お鍋」を撮影した動画像)(図7の符号M2参照)およびその動画上にかぶせて表示するテロップ(「寒い日はやっぱり!!」など)(図7の符号T2参照)をデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための動画コンテンツ(広告コンテンツ)(Y)を生成する。
【0065】
続いて、ステップS5において、デジタルサイネージ装置選択部311dが、ステップS4で生成した動画コンテンツ(Y)で客に広告される商品「しめじ」や「ねぎ」などが陳列されている陳列箇所またはその近くに設置されているデジタルサイネージ装置33を、割込み広告(即ち、割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行うデジタルサイネージ装置33として選択する。
【0066】
続いて、ステップS6において、再生制御部311eが、ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33において現在再生している動画コンテンツ(B)の再生を一時停止させ、該デジタルサイネージ装置33に、ステップS4で生成した割込み再生用の動画コンテンツ(Y)を配信し、該動画コンテンツ(Y)の再生を行わせる。即ち、この場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33では、例えば、図7に示すように、13:00〜14:00の時間帯において符号M2で示す動画(商品(食材)を使用した料理品「お鍋」を撮影した動画像)と符号T2で示すテロップ(「寒い日はやっぱり!!」)からなる広告情報を表示部331に表示する。
【0067】
なお、この場合、再生制御部311eは、上記ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33における割込み再生用の動画コンテンツ(Y)、即ち、商品(食材)を使用した料理品「お鍋」を撮影した動画像M2と「寒い日はやっぱり!!」というテロップT2とからなる広告情報を表示する動画コンテンツ(Y)の再生が終了した場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33に対して、再生スケジュール上で割込み再生用の動画コンテンツ(Y)の再生が終了した時刻に再生設定されている動画コンテンツ(B)(図7参照)の再生を行わせる。
【0068】
次に、例えば、データ入力部311aが、15:00時少し前に、店舗Aにおいて「カップラーメン」という商品が所定個数(例えば、50個)以上(例えば、50個)売れたことがわかる売上データを入力した場合について説明する。
【0069】
この場合、ステップS1において、データ入力部311aの売上データ入力部311a−2が、商品コード「B」に対応付けられた商品名「カップラーメン」および売上数「50」から構成される情報としての売上データを入力すると、続くステップS2の判定処理により、条件成立判定部311bが、ステップS1で入力した売上データに基づき、予め設定された所定個数(例えば、50個)以上売れた商品「カップラーメン」があることで割込み条件が成立したと判定する(ステップS3:Yes)。
【0070】
続いて、ステップS4において、割込広告生成部311cが、所定個数(50個)以上売れた商品「カップラーメン」を客に広告するための動画(例えば、商品「カップラーメン」を撮影した動画像)(図7の符号M3参照)およびその動画上にかぶせて表示するテロップ(「本日の1番人気!!」など)(図7の符号T3参照)をデジタルサイネージ装置33の表示部331に表示させるための動画コンテンツ(広告コンテンツ)(Z)を生成する。
【0071】
続いて、ステップS5において、デジタルサイネージ装置選択部311dが、ステップS4で生成した動画コンテンツ(Z)で客に広告される商品「カップラーメン」が陳列されている陳列箇所またはその近くに設置されているデジタルサイネージ装置33を、割込み広告(即ち、割込み再生用の広告コンテンツの再生)を行うデジタルサイネージ装置33として選択する。
【0072】
続いて、ステップS6において、再生制御部311eが、ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33に、ステップS4で生成した割込み再生用の動画コンテンツ(Z)を配信し、該動画コンテンツ(Z)の再生を行わせる。即ち、この場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33では、例えば、図7に示すように、15:00〜16:00の時間帯において符号M3で示す動画(商品「カップラーメン」を撮影した動画像)と符号T3で示すテロップ(「本日の1番人気!!」)からなる広告情報を表示部331に表示する。
【0073】
なお、この場合、再生制御部311eは、上記ステップS5において選択されたデジタルサイネージ装置33における割込み再生用の動画コンテンツ(Z)、即ち、商品「カップラーメン」を撮影した動画像M3と「本日の1番人気!!」というテロップT3とからなる広告情報を表示する動画コンテンツ(Z)の再生が終了した場合、上記選択されたデジタルサイネージ装置33に対して、再生スケジュール上で割込み再生用の動画コンテンツ(Z)の再生が終了した時刻に再生設定されている動画コンテンツの再生を行わせる。
【0074】
以上説明した実施形態によれば、デジタルサイネージ装置(広告装置)33を効果的に利用して商品の売上アップを図ることができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、任意のタイミングで新たに生成された割込み再生用の広告コンテンツで広告される商品に応じて割込み広告を行うデジタルサイネージ装置(広告装置)33を選択するようにしたため、割込み再生用の広告コンテンツで広告される商品を効果的に客に広告することが可能である。
【0076】
また、本実施形態によれば、図8に示すように予め設定されている再生スケジュールに従って複数の広告コンテンツを順次再生する従来のシステムにおけるデジタルサイネージ装置とは異なり、図7に示すように上記再生スケジュールで設定された広告コンテンツの再生に加えてリアルタイムで生成した広告コンテンツの再生(割込み再生)をデジタルサイネージ装置に行わせることが可能であるため、従来のシステムに比べ、デジタルサイネージ装置を効果的に利用して商品の売上アップを図ることが可能となる。
【0077】
また、本実施形態によれば、業務データとしての入荷データに基づき大量に入荷した商品がある場合にリアルタイムにその商品の広告をデジタルサイネージ装置33で行うように構成したため、大量に入荷した商品の売上アップを図ることが可能である。
【0078】
また、本実施形態によれば、業務データとしての売上データに基づき一定期間(一営業日など)において良く売れた商品がある場合にその商品の広告をデジタルサイネージ装置33で行うように構成したため、良く売れている商品の更なる売上アップを図ることが可能である。
【0079】
更に、本実施形態によれば、外界データに基づき店舗の屋外環境(屋外気温など)の変化に応じて予め広告する商品として設定されている商品の広告をデジタルサイネージ装置33で行うように構成したため、屋外環境の変化に応じた商品の売上アップを図ることが可能である。
【0080】
以上、例示的な実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記した実施形態により限定されるものではない。
【0081】
上記した実施形態では、デジタルサイネージ装置33の表示部331で表示する割込み再生用の情報として、広告したい商品を撮影した動画とその動画上にかぶせて表示するテロップとから構成される広告情報の場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、割込み再生用の情報(広告情報)としては、図9に示すように予め設定されたスケジュールで設定された広告コンテンツの再生により表示部331に表示される広告用の動画M上にかぶせて表示されるテロップT(例えば、図7の符号T1〜T3で示されるテロップのようなもの)のみで構成される広告情報とすることも可能である。即ち、割込み条件が成立した場合に、選択されたデジタルサイネージ装置33に対して上記動画M上に上記テロップTを割込み表示させる。
【0082】
また、上記割込み再生用の情報(広告情報)としては、例えば、広告したい商品を撮影した静止画とその静止画上にかぶせて表示するテロップとから構成される広告情報とすることも可能である。
【0083】
また、上記した実施形態では、広告情報としてのテロップを割込み条件が成立した場合に生成するような形態について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上述の割込み再生用の動画と同様に上記テロップを予め作成してストアサーバ装置31の記憶部316に予め格納しておき、上記割込み条件が成立した場合に、上記格納されているテロップを利用するような形態とすることも可能である。
【0084】
また、上記した実施形態では、デジタルサイネージ装置33に割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる場合、デジタルサイネージ装置33において現在再生している広告コンテンツ(予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツ)の再生を一時停止させて、割込広告生成部311cが生成した割込み再生用の広告コンテンツをデジタルサイネージ装置33に配信し、その配信した広告コンテンツの再生を行わせるような形態について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記の現在再生している広告コンテンツの再生{予め決められた一定時間(10分、30分、1時間など)繰り返し再生}が終了した時点で上記割込み用の広告コンテンツをデジタルサイネージ装置33に配信し、その配信した広告コンテンツの再生を行わせるような形態とすることも可能である。
【0085】
また、上記した実施形態では、割込み条件が成立した場合、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツに替えて、割込み再生用の広告コンテンツの再生を選択したデジタルサイネージ装置33に行わせる形態について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、上記再生スケジュールで設定された広告コンテンツのうち上記割込み再生用の広告コンテンツより優先度が高い広告コンテンツ(即ち、客に対する広告の重要度が高い広告コンテンツ)を予め設定しておき、割込み条件が成立した際に、選択したデジタルサイネージ装置33において上記優先度の高い広告コンテンツを再生している場合には、デジタルサイネージ装置33に上記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせず、上記優先度の高い広告コンテンツの再生を継続させるような形態とすることも可能である。
【0086】
更には、割込み条件が成立した場合に、上述したように上記選択したデジタルサイネージ装置33において上記優先度の高い広告コンテンツの再生を行わせ、上記優先度の高い広告コンテンツの再生が終了した時点で、上記選択したデジタルサイネージ装置33に対して上記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせるような形態とすることも可能である。
【0087】
また、上記した実施形態では特に説明していないが、例えば、条件成立判定部311bが、データ入力部311aが入力する各データ(入荷データ、売上データおよび外界データ)に基づき同時に複数の割込み条件が成立したと判定した場合、条件成立判定部311bが、上記各データに予め設定された優先度に従って、最も優先度の高いデータ(入荷データ、売上データまたは外界データ)に基づく割込み条件の成立のみを採用し、割込広告生成部311cが、上記採用された割込み条件の成立に対応した割込み再生用の広告コンテンツを生成するような形態とすることも可能である。
【0088】
また、上記した実施形態では、割込み再生用の広告コンテンツで客に広告される商品が陳列されている陳列箇所またはその近くに設置されているデジタルサイネージ装置33を選択する形態について説明したが、これに限定されず、その他の選択方法であっても良く、例えば、上記商品を販売するフロアまたは上記商品の属する部門(カテゴリ)の商品が陳列されているエリアに設置されている複数のデジタルサイネージ装置33を全て選択するような形態とすることも可能である。
【0089】
また、上記した実施形態における各デジタルサイネージ装置33において、各種チケット、クーポンなどを印刷して発行するための印刷装置(プリンタ)や、客が所持する会員カードや携帯電話機などの記憶媒体から客のIDなどの情報を読み取る読取装置や、客が所持する携帯電話機と近距離通信を行う通信装置などを備えるようにしても良い。
【0090】
また、上記した実施形態のストアサーバ装置31で実行されるプログラムは、ROMなどの記憶部に予め組み込んで提供することが可能である。また、上記プログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に記憶して提供することが可能である。更に、上記プログラムは、インターネットなどのネットワーク経由で提供または配布したりすることも可能である。
【0091】
また、上記した実施形態では、図6に示す処理をストアサーバ装置31が実行する形態について説明したが、これに限定されず、本部サーバ21が図5に示す機能構成部を有し、図6に示す処理を実行するような形態とすることも可能である。
【0092】
また、端末装置とサーバ装置とを含んだ店舗運営システムにより上記のような動作を実現することもできる。この場合、1つのサーバ装置が1つまたは複数のデジタルサイネージ装置における割込み広告を実現するための処理を行っても良いし、複数のサーバ装置が1つまたは複数のデジタルサイネージ装置における割込み広告を実現するための処理を分担して行っても良い。
【0093】
このような店舗運営システムの実現には、クラウドコンピューティングを利用できる。より具体的には、Software as a Service(SaaS)と称されるソフトウェア提供形態が適する。
【0094】
図10は、クラウドシステムを利用する店舗運営システム100の構成を示す図である。図10に示すように、店舗運営システム100は、クラウド110、店舗Aの店舗システム3A、店舗Bの店舗システム3Bなどをクラウド110へ接続する複数の通信ネットワークNを含む。なお、店舗システム3および通信ネットワークNは、それぞれ1つのみでも良い。
【0095】
クラウド110は、さらに複数のサーバ装置111を含む。これら複数のサーバ装置111は互いに通信可能に構成される。ただしサーバ装置111は、1つのみであっても良い。
【0096】
店舗システム3のデジタルサイネージ装置33は、通信ネットワークNを介してクラウド110と通信可能である。通信ネットワークNとしては、インターネット、プライベートネットワーク、次世代ネットワーク(NGN)、あるいはモバイルネットワークなどを適宜に利用できる。また、店舗運営システム100では、図5に示した各機能構成部をクラウド110で実現している。
【0097】
また、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0098】
1 店舗運営システム
2 本部システム
3 店舗システム
31 ストアサーバ装置(情報処理装置)
32 POS端末
33 デジタルサイネージ装置
331 表示部
332 音声出力部
N 通信ネットワーク
311 制御部
311a データ入力部(入力手段)
311a−1 入荷データ入力部(入荷データ入力手段)
311a−2 売上データ入力部(売上データ入力手段)
311a−3 外界データ入力部(外界データ入力手段)
311b 条件成立判定部(判定手段)
311c 割込広告生成部(生成手段)
311d デジタルサイネージ装置選択部(選択手段)
311e 再生制御部(割込制御手段)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0099】
【特許文献1】特開2007−286900号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種の業務データを入力する入力手段と、
前記業務データに基づいて、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生を行う割込み条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記割込み条件が成立したと判定された場合、前記再生スケジュールに従って広告コンテンツを再生する広告装置に対して、割込み条件が成立した前記業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる割込制御手段と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記広告装置は、複数設けられ、
前記割込み再生用の広告コンテンツで広告される商品に応じて前記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる広告装置を選択する選択手段を更に有し、
前記割込制御手段は、前記選択手段で選択された広告装置に対して前記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記選択手段は、前記割込み再生用の広告コンテンツで広告される商品が陳列されている陳列箇所または該陳列箇所の近くに設けられている広告装置を選択する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記入力手段は、前記業務データとして入荷される各商品の入荷数を示す入荷データを入力し、
前記判定手段は、前記入力した入荷データに基づき予め設定されている所定個数以上入荷された商品がある場合に前記割込み条件が成立したと判定し、
前記割込制御手段は、前記広告装置に対して、前記所定個数以上入荷された商品を広告する前記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記入力手段は、前記業務データとして一定期間における各商品の売上数を示す売上データを入力し、
前記判定手段は、前記売上データ入力手段で入力した売上データに基づき予め設定されている所定個数以上売り上げた商品がある場合に前記割込み条件が成立したと判定し、
前記割込制御手段は、前記広告装置に対して、前記所定個数以上売り上げた商品を広告する前記割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
コンピュータを、
各種の業務データを入力する入力手段と、
前記業務データに基づいて、予め設定された再生スケジュールで設定された広告コンテンツとは異なる割込み再生用の広告コンテンツの再生を行う割込み条件が成立したか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段で前記割込み条件が成立したと判定された場合、前記再生スケジュールに従って広告コンテンツを再生する広告装置に対して、割込み条件が成立した前記業務データに対応した割込み再生用の広告コンテンツの再生を行わせる割込制御手段と、
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−97359(P2013−97359A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−243277(P2011−243277)
【出願日】平成23年11月7日(2011.11.7)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)