説明

情報検索システム、情報検索方法、及び情報検索プログラム

【課題】電話帳を実際に利用するユーザ以外のユーザの電話帳を利用する場合に、プライバシー上の問題が生じることを防止しつつ、ユーザの利便性を向上させることができる。情報検索システム等を提供すること。
【解決手段】情報検索システム1は、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む電話帳情報をユーザ毎に登録可能な電話帳情報DB5aと、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが登録された施設情報を格納する施設情報DB5bと、検索対象を検索可能な情報検索部4aと、検索するユーザを特定するユーザ特定部4bとを備える。情報検索部4aは、ユーザ特定部4bにより特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を含めた検索を要求した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が施設情報DB5bに格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報検索システム、情報検索方法、及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
カーナビゲーション装置等の各種装置に複数のユーザの電話帳を格納して検索等に利用する場合、電話帳を実際に利用しようとしているユーザに対して、当該ユーザ以外のユーザの電話帳までを利用可能とすることは、当該ユーザ以外のユーザのプライバシーの観点から問題が生じ得る。このため、従来、ユーザ以外のユーザの電話帳を利用する場合には、当該ユーザ以外のユーザに予め利用可否を問合せ、利用が許可された場合のみに、当該ユーザ以外のユーザの電話帳を利用可能とすることが提案されている(例えば、特許文献1の段落0054等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−266755号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の如き従来の装置では、ユーザ以外のユーザの電話帳を実際に利用する場合、当該ユーザ以外のユーザに予め電話帳の利用可否を問合せる必要があるため、当該電話帳を利用する上で手間や時間を要し、当該電話帳を実際に利用しようとしているユーザの利便性が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ユーザ以外のユーザの電話帳を実際に利用する場合に、当該ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題が生じることを防止しつつ、当該電話帳を実際に利用しようとしているユーザの利便性を向上させることができる、情報検索システム、情報検索方法、及び情報検索プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の情報検索システムは、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む個人情報を、ユーザ毎に登録可能な個人情報格納手段と、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが登録された施設情報を格納する施設情報格納手段と、前記個人情報および施設情報から検索対象を検索可能な情報検索手段と、前記情報検索手段で検索するユーザを特定するユーザ特定手段とを備え、前記情報検索手段は、前記ユーザ特定手段により特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された前記個人情報を含めた検索を要求した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。
【0007】
また、請求項2に記載の情報検索システムは、請求項1に記載の情報検索システムにおいて、前記情報検索手段は、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報でないと判定した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を前記検索範囲に含め、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であると判定した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を前記検索範囲に含めない。
【0008】
また、請求項3に記載の情報検索システムは、請求項1又は2に記載の情報検索システムにおいて、前記施設情報格納手段は、施設の属性を含む前記施設情報を格納し、前記情報検索手段は、前記個人を特定する施設情報を当該施設の属性に基づいて判定し、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に含まれる電話番号が、前記施設情報格納手段に格納された施設情報に含まれる電話番号に一致するか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。
【0009】
また、請求項4に記載の情報検索システムは、請求項3に記載の情報検索システムにおいて、前記情報検索手段は、検索された結果に含まれる電話番号に対応して前記施設情報格納手段に格納された属性が、所定の属性であるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。
【0010】
また、請求項5に記載の情報検索方法は、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む個人情報を、ユーザ毎に個人情報格納手段に登録する個人情報格納ステップと、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが登録された施設情報を施設情報格納手段に格納する施設情報格納ステップと、前記個人情報および施設情報から検索対象を検索する情報検索ステップと、前記情報検索ステップで検索するユーザを特定するユーザ特定ステップとを含み、前記情報検索ステップにおいて、前記ユーザ特定ステップにおいて特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された前記個人情報を含めた検索を要求した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。
【0011】
また、請求項6に記載の情報検索プログラムは、請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させるものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の情報検索システム、請求項5に記載の情報検索方法、及び請求項6に記載の情報検索プログラムによれば、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定するので、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題を生じさせる可能性の程度に応じて、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に対する検索を制御することができ、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題が生じることを防止しつつ、検索を行うユーザの利便性を向上させることができる。
【0013】
また、請求項2に記載の情報検索システムによれば、個人を特定する施設情報でないと判定した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含め、個人を特定する施設情報であると判定した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めないので、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題を生じさせる可能性が低い場合には、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に対する検索を行うことでその利便性を高めることが可能になり、このプライバシー上の問題を生じさせる可能性が高い場合には、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に対する検索を行わないことでその問題を解消することが可能になる。
【0014】
また、請求項3に記載の情報検索システムによれば、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に含まれる電話番号が施設情報に含まれる電話番号に一致するか否かに基づいて、検索範囲を判定するので、個人を特定する施設情報か否かの判定を電話番号に基づいて一層確実に行うことができ、プライバシー上の問題を一層確実に防止することが可能になる。
【0015】
また、請求項4に記載の情報検索システムによれば、施設情報格納手段に格納された属性が所定の属性であるか否かに基づいて、検索範囲を判定するので、個人を特定する施設情報か否かの判定を属性に基づいて一層確実に行うことができ、プライバシー上の問題を一層確実に防止することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態に係る情報検索システムを例示するブロック図である。
【図2】電話帳情報の構成例を示す図である。
【図3】施設情報の構成例を示す図である。
【図4】情報検索処理のフローチャートである。
【図5】検索情報取得処理のフローチャートである。
【図6】検索処理のフローチャートである。
【図7】検索結果表示処理のフローチャートである。
【図8】検索結果の表示画面例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係る情報検索システム、情報検索方法、及び情報検索プログラムの実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0018】
(構成)
最初に、実施の形態に係る情報検索システムの構成について説明する。図1は、本実施の形態に係る情報検索システムを例示するブロック図である。この図1に示すように、情報検索システム1は、タッチパネル2、ディスプレイ3、制御部4、及びデータ記録部5を備えている。なお、情報検索システム1の設置対象は任意で、例えばカーナビゲーション装置の一部として車両に搭載してもよく、あるいはスマートフォンの如き携帯型情報端末に搭載してもよい。以下では、カーナビゲーション装置の一部として搭載した例について説明する。
【0019】
(構成−タッチパネル)
タッチパネル2は、ユーザの指等で押圧されることにより、当該ユーザから各種手動入力を受け付けるものである。このタッチパネル2は、透明又は半透明状に形成され、ディスプレイ3の前面において当該ディスプレイ3の表示面と重畳するように設けられている。このタッチパネル2としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式等による操作位置検出手段を備えた公知のタッチパネルを使用することができる。
【0020】
(構成−ディスプレイ)
ディスプレイ3は、制御部4の制御に基づいて各種情報を表示する表示手段である。なお、このディスプレイ3の具体的な構成は任意であり、公知の液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの如きフラットパネルディスプレイを使用することができる。
【0021】
(構成−制御部)
制御部4は、情報検索システム1を制御する制御手段であり、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである。特に、本実施の形態に係る情報検索プログラムは、任意の記録媒体又はネットワークを介して情報検索システム1にインストールされることで、制御部4の各部を実質的に構成する。
【0022】
この制御部4は、機能概念的に、情報検索部4a、ユーザ特定部4b、及び出力制御部4cを備える。情報検索部4aは、個人情報および施設情報から検索対象を検索可能な情報検索手段である。ユーザ特定部4bは、情報検索部4aで検索するユーザを特定するユーザ特定手段である。出力制御部4cは、情報検索部4aの検索結果の出力を制御する制御手段である。ここで、情報検索部4aは、ユーザ特定部4bにより特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を含めた検索を要求した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が後述する施設情報DB5bに格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する。これらの制御部4の各部によって実行される処理の詳細については後述する。
【0023】
(構成−データ記録部)
データ記録部5は、情報検索システム1の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記録する記録手段であり、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)の如き磁気的記録媒体を用いて構成されている。ただし、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、フラッシュメモリの如き半導体型記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記録媒体を含む、その他の任意の記録媒体を用いることができる。
【0024】
このデータ記録部5は、電話帳情報データベース(以下、データベースをDBと略記する)5aと、施設情報DB5bとを備えている。
【0025】
電話帳情報DB5aは、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む個人情報としての電話帳情報を、ユーザ毎に登録可能な電話帳情報格納手段(個人情報格納手段)である。この「電話帳情報」は、例えば、図2に示すように、項目「ユーザ名」、項目「名称」、項目「住所」、及び項目「電話番号」を含み、これら各項目に対応する情報を相互に対応付けて構成されている。項目「ユーザ名」に対応する情報は、電話帳情報を登録したユーザ(登録者)を特定するための情報であり、ここでは電話帳情報を登録したユーザの氏名である。項目「名称」に対応する情報は、登録された電話帳情報によって特定される対象(主体)を識別するための名称であり、例えば、電話帳情報が特定の人の情報である場合には当該特定の人の氏名であり、電話帳情報が特定の店舗や施設の情報である場合には当該店舗や施設の名称である。項目「住所」に対応する情報は、登録された電話帳情報によって特定される対象の所在地を示す情報であり、例えば、電話帳情報が特定の人の情報である場合には当該特定の人の住所であり、電話帳情報が特定の店舗や施設の情報である場合には当該店舗や施設の住所である。項目「電話番号」に対応する情報は、登録された電話帳情報によって特定される対象の電話番号であり、例えば、電話帳情報が特定の人の情報である場合には当該特定の人の電話番号であり、電話帳情報が特定の店舗や施設の情報である場合には当該店舗や施設の電話番号である。この電話帳情報は、各ユーザがタッチパネル2を介して任意のタイミングで電話帳情報DB5aに格納する。あるいは、各ユーザは、自己が保有する携帯電話を無線又は有線にて情報検索システム1に接続し、この携帯電話に記録されている電話帳情報を情報検索システム1に転送することにより、電話帳情報を電話帳情報DB5aに格納してもよい。この際、項目「ユーザ名」に対応する情報は、各ユーザがタッチパネル2を介して入力し、あるいは、携帯電話から自動的に取得して、他の情報と相互に対応付けて電話帳情報DB5aに格納する。
【0026】
施設情報DB5bは、電話番号と住所と施設名のうち少なくとも一つが登録された施設情報を格納する施設情報格納手段である。この「施設情報」は、例えば、図3に示すように、項目「名称」、項目「住所」、項目「ジャンル」、及び項目「電話番号」を含み、これら各項目に対応する情報を相互に対応付けて構成されている。項目「名称」に対応する情報は、登録された施設情報によって特定される施設を識別するための名称である。項目「住所」に対応する情報は、登録された施設情報によって特定される施設の所在地を示す情報である。項目「ジャンル」に対応する情報は、登録された施設情報によって特定される施設の属性であり、例えば、施設情報が特定のレストランの情報である場合には「飲食店(テキストデータ)」が格納され、施設情報が特定のガソリンスタンドである場合には「ガソリンスタンド(テキストデータ)」が格納される。項目「電話番号」に対応する情報は、登録された施設情報によって特定される施設の電話番号である。この施設情報は、情報検索システム1の出荷時に予め施設情報DB5bに格納され、その後、必要に応じて、図示しない通信部を介して追加や更新が行われる。ただし、施設情報には、ユーザが登録した自宅、友人宅、お気に入り施設等を含めることができ、この場合には、電話帳情報と同様に、施設情報を、各ユーザがタッチパネル2を介して任意のタイミングで電施設情報DB5bに格納することができる。この際、例えば、自宅や友人宅の施設情報のように、公に公開されるべきではない個人的な施設情報である場合には、項目「ジャンル」に対応する情報として「個人宅」が格納される。
【0027】
(処理)
次に、このように構成された情報検索システム1によって実行される情報検索処理について説明する。図4は、情報検索処理のフローチャートである(以下の各処理の説明ではステップを「S」と略記する)。この情報検索処理は、例えば、情報検索システム1に電源が投入された後、タッチパネル2を介して情報検索処理を実行すべき旨の指示入力が行われた場合に起動される。なお、以下では、電話帳情報を電話帳情報DB5aに登録しているユーザの中で、検索を指示したユーザを「検索ユーザ」、検索を指示したユーザ以外のユーザを「非検索ユーザ」と称する。
【0028】
図4に示すように、情報検索処理が開始されると、検索情報取得処理(SA1)、検索処理(SA2)、検索結果表示処理(SA3)が順次実行される。概略的には、検索情報取得処理(SA1)は、検索対象となる語句(以下、検索ワード)と検索対象とする範囲(以下、検索範囲)との入力を検索ユーザから受付け、これら検索ワードと検索範囲とに基づいて、各種のフラグの設定を行う処理である。検索処理(SA2)は、検索情報取得処理で受け付けられた検索ワード及び検索範囲と、検索情報取得処理で設定されたフラグとに基づいて、検索範囲を決定し、この検索範囲に対して検索を実行する処理である。検索結果表示処理(SA3)は、検索処理で実行された検索結果を表示する処理である。
【0029】
(処理−検索情報取得処理)
最初に、検索情報取得処理について説明する。図5は、検索情報取得処理のフローチャートである。情報検索部4aは、検索ワード及び検索範囲の入力を検索ユーザから受付ける(SB1)。例えば、ディスプレイ3に、検索ワードを入力するためのテキストボックスを表示し、このテキストボックスに検索ユーザがタッチパネル2を介して検索ワードを入力することで、検索ワードの入力を受け付ける。検索ワードとしては、例えば、電話帳情報DB5aや施設情報DB5bの各項目に対応するものとして、名称、住所、電話番号、又はジャンルの中から、少なくとも1つ以上の任意の数の検索ワードを使用する。また、ディスプレイ3には、所定の検索範囲候補を表示し、この検索範囲候補の中から検索範囲をユーザがタッチパネル2を介して選択することで、検索範囲の入力を受け付ける。この所定の検索範囲候補としては、1)検索ユーザが電話帳情報DB5aに登録した電話帳情報、2)非検索ユーザが電話帳情報DB5aに登録した電話帳情報、及び3)施設情報DB5bに格納されている施設情報を表示し、検索ユーザは、この中から少なくとも1つ以上の任意の数の検索範囲候補を検索範囲として選択する。
【0030】
次いで、ユーザ特定部4bは、検索ユーザを特定する(SB2)。具体的には、検索ユーザのユーザ名を特定する。このユーザ名を特定する具体的な方法は任意であるが、例えば、検索ワードと検索範囲との入力を受け付ける際に、ディスプレイ3にユーザ名を入力するためのテキストボックスを表示し、このテキストボックスに検索ユーザがタッチパネル2を介して自己のユーザ名を入力することで、ユーザ名を特定する。あるいは、公知の画像認識システムを用いて検索ユーザの顔等を認識することで当該検索ユーザを特定したり、検索ユーザが保持する携帯電話等が情報検索システム1に接続されている場合には、当該携帯電話等に登録されている当該携帯電話等の保有者の電話番号や自宅住所に基づいて検索ユーザを特定してもよい。これらの場合、当該特定した検索ユーザのユーザ名を、検索ユーザとユーザ名との対応関係を特定するためにデータ記録部5に予め設けた図示しないテーブルを参照することで、特定するようにしてもよい。
【0031】
次いで、情報検索部4aは、SB1で入力を受け付けた検索ワードに基づいて、検索ワードの種別を特定するための検索ワードフラグをデータ記録部5に設定する(SB3〜SB5)。具体的には、SB1で入力を受け付けた検索ワードが電話番号であるか否かを判定し(SB3)、電話番号である場合には(SB3、Yes)、検索ワードフラグを、検索ワードが電話番号である旨を示す所定の数値(例えば、1)に設定する(SB4)。一方、電話番号でない場合には(SB3、No)、検索ワードフラグを、検索ワードが電話番号以外のワード(名称、住所、又はジャンルである)旨を示す所定の数値(例えば、2)に設定する(SB5)。
【0032】
次に、情報検索部4aは、SB1で入力を受け付けた検索範囲に基づいて、電話帳情報に対する検索範囲を特定するための第1検索範囲フラグを設定する(SB6〜SB10)。具体的には、SB1で入力を受け付けた検索範囲が電話帳情報を含むか否かを判定し(SB6)、電話帳情報を含まない場合には(SB6、No)、第1検索範囲フラグを、電話帳情報に対する検索範囲を含まない旨(すなわち、ユーザなしである旨)を示す所定の数値(例えば、1)に設定する(SB7)。また、電話帳情報を含む場合には(SB6、Yes)、当該電話帳情報が非検索ユーザの電話帳情報を含むか否かを判定し(SB8)、非検索ユーザの電話帳情報を含む場合には(SB8、Yes)、第1検索範囲フラグを、電話帳情報に対する検索範囲が検索ユーザの電話帳情報及び非検索ユーザの電話帳情報である旨(すなわち、全ユーザである旨)を示す所定の数値(例えば、2)に設定する(SB9)。一方、非検索ユーザの電話帳情報を含まない場合には(SB8、No)、第1検索範囲フラグを、電話帳情報に対する検索範囲が検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値(例えば、3)に設定する(SB10)。なお、本実施の形態では少なくとも検索ユーザの電話帳情報を含む(非検索ユーザの電話帳情報のみを含む場合はない)ことを想定しているため、SB6において検索範囲が電話帳情報を含むと判定された場合に、SB8においては、検索ユーザの電話帳情報及び非検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値に設定し、SB9においては、検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値に設定する。ただし、非検索ユーザの電話帳情報のみを含むことも想定される場合には、検索ユーザの電話帳情報を含むか否かについても判定し、この判定結果に基づいて第1検索範囲フラグを設定してもよい。
【0033】
その後、情報検索部4aは、SB1で入力を受け付けた検索範囲に基づいて、施設情報に対する検索範囲を特定するための第2検索範囲フラグを設定する(SB11〜SB13)。具体的には、SB1で入力を受け付けた検索範囲が施設情報を含むか否かを判定し(SB11)、施設情報を含む場合には(SB11、Yes)、第2検索範囲フラグを、施設情報に対する検索範囲を含む旨を示す所定の数値(例えば、1)に設定する(SB12)。一方、施設情報を含まない場合には(SB11、No)、第2検索範囲フラグを、施設情報に対する検索範囲を含まない旨を示す所定の数値(例えば、2)に設定する(SB13)。これにて検索情報取得処理を終了し、図4の情報検索処理に戻る。
【0034】
(処理−検索処理)
次に、検索処理について説明する。図6は、検索処理のフローチャートである。情報検索部4aは、検索情報取得処理で設定したフラグをデータ記録部5から読み取り、このフラグに基づいて検索範囲を設定する(SC1〜SC11)。具体的には、情報検索部4aは、第1検索範囲フラグとして、電話帳情報に対する検索範囲が検索ユーザの電話帳情報及び非検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値が設定されているか否かを判定する(SC1)。そして、当該数値が設定されている場合(SC1、Yes)、情報検索部4aは、非検索ユーザの電話帳情報に含まれる電話番号が、施設情報DB5bの施設情報に含まれるいずれかの電話番号に一致するか否かを判定する(SC2)。この際、非検索ユーザの電話帳情報としては、図5の検索情報取得処理のSB2で特定した検索ユーザに対応する電話帳情報以外の全ての電話帳情報(当該特定した検索ユーザのユーザ名以外のユーザ名に対応付けられている電話帳情報)を電話帳情報DB5aから取得する。
【0035】
そして、電話番号が一致する場合(SC2、Yes)、当該非検索ユーザの電話帳情報は、施設情報として公開されている情報に含まれているために、非検索ユーザによって登録された電話帳情報が個人を特定する情報ではない可能性があり、当該電話帳情報を検索範囲に含めた場合でも非検索ユーザのプライバシー上の問題が生じる可能性が低いと考えられる。このため、この可能性をさらに正確に判定すべく、情報検索部4aは、SC2で電話帳情報の電話番号に一致すると判定された施設情報に含まれる属性(具体的には、項目「ジャンル」に対応する情報)を参照し、当該施設情報が個人宅であるか否かを判定する(SC3)。個人宅ではない場合(SC3、No)、非検索ユーザによって登録された電話帳情報は個人を特定する情報ではなく、当該電話帳情報を検索範囲に含めても非検索ユーザのプライバシー上の問題が生じる可能性は極めて低いと考えられる。この場合、情報検索部4aは、さらに、第2検索範囲フラグとして、施設情報に対する検索範囲を含む旨を示す所定の数値が設定されているか否かを判定する(SC4)。そして、当該数値が設定されている場合には(SC4、Yes)、検索範囲として、検索ユーザの電話帳情報、非検索ユーザの電話帳情報、及び施設情報を設定する(SC5)。一方、当該数値が設定されていない場合には(SC4、No)、検索範囲として、検索ユーザの電話帳情報及び非検索ユーザの電話帳情報を設定する(SC6)。なお、検索結果の非検索ユーザの電話帳情報に複数の電話番号が含まれる場合には、これら複数の電話番号の各々についてSC2の判定を行い、一致しない電話番号に対応する非検索ユーザの電話帳情報のみを検索結果から除外し、一致する電話番号に対応する非検索ユーザの電話帳情報については、SC3の判定対象に含める。このように、SC5、SC6では、非検索ユーザの電話帳情報を検索範囲に含める。
【0036】
一方、SC2において電話番号が一致しないと判定された場合や(SC2、No)、SC3において個人宅であると判定された場合には(SC3、Yes)当該非検索ユーザの電話帳情報は、施設情報として公開されている情報に含まれないために、非検索ユーザによって登録された電話帳情報が個人を特定する情報である可能性があり、当該電話帳情報を検索結果として検索ユーザに表示した場合には非検索ユーザのプライバシー上の問題が生じる可能性があると考えられる。これらの場合、情報検索部4aは、第2検索範囲フラグとして、施設情報に対する検索範囲を含む旨を示す所定の数値が設定されているか否かを判定する(SC7)。そして、当該数値が設定されている場合には(SC7、Yes)、検索範囲として、検索ユーザの電話帳情報及び施設情報を設定する(SC8)。一方、当該数値が設定されていない場合には(SC7、No)、検索範囲として、検索ユーザの電話帳情報を設定する(SC9)。このように、SC8、SC9では、非検索ユーザの電話帳情報を検索範囲に含めない。
【0037】
また、SC1において、第1検索範囲フラグとして、電話帳情報に対する検索範囲が検索ユーザの電話帳情報及び非検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値が設定されていない場合(SC1、No)、情報検索部4aは、第1検索範囲フラグとして、電話帳情報に対する検索範囲が検索ユーザの電話帳情報である旨を示す所定の数値が設定されているか否かを判定する(SC10)。そして、当該数値が設定されている場合には(SC10、Yes)、非検索ユーザの電話帳情報を考慮する必要がないため、SC7〜SC9を上記と同様に行う。一方、当該数値が設定されていない場合には(SC10、No)、検索範囲は施設情報のみであると考えられるため、検索範囲として施設情報を設定する(SC11)。
【0038】
その後、情報検索部4aは、SC5、SC6、SC8、SC9、又はSC11のいずれかで設定した検索範囲を対象とし、検索情報取得処理で取得した検索ワードを検索キーとして、公知の方法による検索を実行する(SC12)。この際、検索範囲に検索ユーザの電話帳情報が含まれている場合には、図5の検索情報取得処理のSB2で特定した検索ユーザに対応する電話帳情報(当該特定した検索ユーザのユーザ名に対応付けられている電話帳情報)を電話帳情報DB5aから取得し、当該取得した電話帳情報を対象に含める。また、検索範囲に非検索ユーザの電話帳情報が含まれている場合には、図5の検索情報取得処理のSB2で特定した検索ユーザに対応する電話帳情報以外の全ての電話帳情報(当該特定した検索ユーザのユーザ名以外のユーザ名に対応付けられている電話帳情報)を電話帳情報DB5aから取得し、当該取得した電話帳情報を対象に含める。その後、情報検索部4aは、検索結果をデータ記録部5に記録する(SC13)。これにて検索処理を終了し、図4の情報検索処理に戻る。
【0039】
(処理−検索結果表示処理)
次に、検索結果表示処理について説明する。図7は、検索結果表示処理のフローチャートである。出力制御部4cは、検索処理で記録した検索結果をデータ記録部5から読み取り(SD1)、この検索結果を検索ユーザに対して表示するための表示画面を所定のフォーマットで生成し、この表示画面をディスプレイ3に表示する(SD2)。図8には、検索結果の表示画面例を示す。この表示画面は、表示順序選択領域A1と検索結果表示領域A2を含んで構成されている。
【0040】
表示順序選択領域A1には、「名称」、「ジャンル」、「登録者」、「距離」、及び「エリア」の選択ボタンB1〜B5が表示されており、検索ユーザがタッチパネル2を介して選択した選択ボタンB1〜B5に応じた表示順序で、検索結果が検索結果表示領域に表示される。例えば、選択ボタン「名称」B1が選択された場合には、検索結果の名称を五十音順でソートした結果が表示される。また、選択ボタン「ジャンル」B2が選択された場合には、検索結果がジャンル毎に区分されて表示される。選択ボタン「登録者」B3が選択された場合には、検索結果が当該検索結果に対応する電話帳情報を登録したユーザのユーザ名毎に区分されて表示される。選択ボタン「距離」B4が選択された場合には、情報検索システム1の現在位置から検索結果に含まれる住所に至るまでの距離が公知の方法で算定され、当該算定された距離が小さい順に、検索結果が検索結果表示領域に表示される。選択ボタン「エリア」B5が選択された場合には、検索結果に含まれる住所が属するエリア(例えば、市区町村)が公知の方法で特定され、検索結果が当該特定されたエリア毎に区分されて表示される。
【0041】
また、検索結果表示領域A2には、検索結果表示処理で表示範囲として設定された検索結果に基づいて生成された検索結果レコードであって、「名称」及び「登録者」と「詳細」ボタンとから構成される複数の検索結果レコードL1〜L5が、検索ユーザから選択された選択ボタンB1〜B5に応じた表示順序で表示されている。「名称」は、検索結果の名称である。登録者は、当該検索結果に対応する電話帳情報を登録したユーザのユーザ名である。ただし、情報検索システム1の出荷時に予め登録されていた施設情報に関しては、空白が表示される。「詳細」ボタンは、検索結果レコードの詳細情報の表示を指示するためのボタンであり、当該「詳細」ボタンが検索ユーザによって選択された場合には、検索結果レコードの詳細情報として、「住所」及び「電話番号」が表示される。これらの各情報は、電話帳情報DB5a又は施設情報DB5bから取得される。なお、検索結果表示領域A2には、スクロールボタンB6が表示されており、1画面に表示しきれない検索結果は、このスクロールボタンB6を用いてスクロールして表示することができる。これにて図7の検索結果表示処理が終了し、図4の情報検索処理が終了する。
【0042】
なお、このように検索結果を表示する際において、検索ワードの種類に応じて、施設情報の表示の優先度を変えてもよい。例えば、検索情報取得処理において設定した検索ワードフラグが、検索ワードが電話番号である旨を示す所定の数値である場合において、検索結果に施設情報が含まれる場合には、当該施設情報に含まれる電話番号が、検索ユーザ又は非検索ユーザの電話帳情報に含まれる電話番号と一致するか否かを判定し、一致する場合には、当該施設情報を優先的に表示するようにしてもよい。あるいは、検索情報取得処理において設定した検索ワードフラグが、検索ワードが電話番号以外のワードである旨を示す所定の数値である場合において、検索結果に施設情報が含まれる場合には、当該施設情報に含まれる名称が、検索ユーザ又は非検索ユーザの電話帳情報に含まれる名称と一致するか否かを判定し、一致する場合には、当該施設情報を優先的に表示するようにしてもよい。あるいは、このように名称が一致しない場合には、検索情報取得処理において取得した検索ワードと類似するワードを公知の方法により特定し、当該特定した類似するワードを検索ワードとして再度の検索を行う。そして、当該検索結果に施設情報が含まれる場合には、当該施設情報に含まれる電話番号が、検索ユーザ又は非検索ユーザの電話帳情報に含まれる電話番号と一致するか否かを判定し、一致する場合には、当該施設情報を優先的に表示するようにしてもよい。このように優先的に表示する具体的な方法としては、例えば、当該施設情報を図8の検索結果表示領域における上方位置に表示することが挙げられる。
【0043】
(効果)
このように本実施の形態によれば、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報が施設情報DB5bに格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報を検索範囲に含めるか否かを判定するので、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題を生じさせる可能性の程度に応じて、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報に対する検索を制御することができ、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題が生じることを防止しつつ、検索を行うユーザの利便性を向上させることができる。
【0044】
また、個人を特定する施設情報でないと判定した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報を検索範囲に含め、個人を特定する施設情報であると判定した場合に、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報を検索範囲に含めないので、ユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題を生じさせる可能性が低い場合には、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報に対する検索を行うことでその利便性を高めることが可能になり、このプライバシー上の問題を生じさせる可能性が高い場合には、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報に対する検索を行わないことでその問題を解消することが可能になる。
【0045】
また、ユーザ以外のユーザによって登録された電話帳情報に含まれる電話番号が施設情報に含まれる電話番号に一致するか否かに基づいて、検索範囲を判定するので、個人を特定する施設情報か否かの判定を電話番号に基づいて一層確実に行うことができ、プライバシー上の問題を一層確実に防止することが可能になる。
【0046】
また、施設情報DB5bに格納された属性が所定の属性であるか否かに基づいて、検索範囲を判定するので、個人を特定する施設情報か否かの判定を属性に基づいて一層確実に行うことができ、プライバシー上の問題を一層確実に防止することが可能になる。
【0047】
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
【0048】
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏することがある。例えば、電話帳を実際に利用するユーザ以外のユーザのプライバシー上の問題を完全に防止できない場合であっても、従来技術に比べてその防止効果が向上している場合や、従来技術と同程度の防止効果であっても従来技術とは異なる技術で達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
【0049】
(情報検索システム1の構成について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成できる。例えば、情報検索システム1を複数の装置によって分散して構成してもよく、あるいは制御部4やデータ記録部5の全部又は一部をネットワーク上に分散配置してもよい。特に、電話帳情報DB5aは、必ずしもデータ記録部5に格納される必要はなく、例えば、情報検索システム1に接続された携帯電話の記憶部に格納されていてもよく、この場合には、携帯電話の記憶部を含めて情報検索システム1が構成される。
【0050】
(個人情報や施設情報について)
上記実施の形態では、個人情報が電話帳情報である場合について説明したが、個人情報の具体的な名称や構成は任意である。また、上記実施の形態では、検索範囲から非検索ユーザの電話帳情報を除外するか否かの判定基準の一つとして、非検索ユーザの電話帳情報に含まれる電話番号が施設情報に含まれる電話番号に一致するか否かの基準を使用しているが、電話番号に代えて、あるいは電話番号に加えて、住所や名称が一致するか否かを基準としてもよい。このため、個人情報や施設情報には、電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが含まれていればよい。
【0051】
(出力形態について)
上記実施の形態では、検索結果をディスプレイ3に表示出力しているが、検索結果の出力形態は任意であり、例えば、音声出力してもよい。
【符号の説明】
【0052】
1 情報検索システム
2 タッチパネル
3 ディスプレイ
4 制御部
4a 情報検索部
4b ユーザ特定部
4c 出力制御部
5 データ記録部
5a 電話帳情報DB
5b 施設情報DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む個人情報を、ユーザ毎に登録可能な個人情報格納手段と、
電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが登録された施設情報を格納する施設情報格納手段と、
前記個人情報および施設情報から検索対象を検索可能な情報検索手段と、
前記情報検索手段で検索するユーザを特定するユーザ特定手段とを備え、
前記情報検索手段は、前記ユーザ特定手段により特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された前記個人情報を含めた検索を要求した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する、
情報検索システム。
【請求項2】
前記情報検索手段は、
前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報でないと判定した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を前記検索範囲に含め、
前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であると判定した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を前記検索範囲に含めない、
請求項1に記載の情報検索システム。
【請求項3】
前記施設情報格納手段は、施設の属性を含む前記施設情報を格納し、
前記情報検索手段は、前記個人を特定する施設情報を当該施設の属性に基づいて判定し、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報に含まれる電話番号が、前記施設情報格納手段に格納された施設情報に含まれる電話番号に一致するか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する、
請求項1又は2に記載の情報検索システム。
【請求項4】
前記情報検索手段は、検索された結果に含まれる電話番号に対応して前記施設情報格納手段に格納された属性が、所定の属性であるか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する、
請求項3に記載の情報検索システム。
【請求項5】
電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つを含む個人情報を、ユーザ毎に個人情報格納手段に登録する個人情報格納ステップと、
電話番号と住所と名称のうち少なくとも一つが登録された施設情報を施設情報格納手段に格納する施設情報格納ステップと、
前記個人情報および施設情報から検索対象を検索する情報検索ステップと、
前記情報検索ステップで検索するユーザを特定するユーザ特定ステップとを含み、
前記情報検索ステップにおいて、前記ユーザ特定ステップにおいて特定されたユーザが、当該ユーザ以外のユーザによって登録された前記個人情報を含めた検索を要求した場合に、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報が前記施設情報格納手段に格納された個人を特定する施設情報であるか否かに基づいて、前記ユーザ以外のユーザによって登録された個人情報を検索範囲に含めるか否かを判定する、
情報検索方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法をコンピュータに実行させる情報検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−89043(P2013−89043A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229087(P2011−229087)
【出願日】平成23年10月18日(2011.10.18)
【出願人】(000100768)アイシン・エィ・ダブリュ株式会社 (3,717)