情報表示装置
【課題】情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能な情報表示装置を提供する。
【解決手段】情報表示装置は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネルと、表示媒体を駆動する表示制御部と、を備える。1枚以上の情報表示パネルの各々は、表示領域を有する本体パネル部と、表示用電極に連結された複数のパネル側電極を有するコネクタ部と、を有し、表示制御部は、1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構を有し、コネクタ部は、本体パネル部の縁部から本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている。
【解決手段】情報表示装置は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネルと、表示媒体を駆動する表示制御部と、を備える。1枚以上の情報表示パネルの各々は、表示領域を有する本体パネル部と、表示用電極に連結された複数のパネル側電極を有するコネクタ部と、を有し、表示制御部は、1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構を有し、コネクタ部は、本体パネル部の縁部から本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に封入される表示媒体によって、所定情報を表示する情報表示パネルと、情報表示パネルと電気的に接続して、情報表示パネルに配置された表示媒体を駆動する表示制御部とを備える情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置(LCD)に変わる情報表示装置として、帯電粒子気体中移動方式(電子粉流体(登録商標)方式)、帯電粒子液体中移動方式(電気泳動方式)、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式などの技術を用いた情報表示装置が提案されている。これらの情報表示装置のなかでも帯電粒子気体中移動方式を用いた情報表示装置は、給電を断っても情報表示パネルの表示領域に表示させた情報が保持される表示メモリ性に優れているため、電子ペーパーとしての利用が広まっている。
【0003】
ここで、特許文献1には、情報表示パネルと表示制御部とが着脱する情報表示装置が開示されている。具体的に、かかる情報表示装置では、情報表示パネルが、表示領域に配置される表示用電極に電気的に接続するコネクタ部を備え、表示制御部が、コネクタ部を圧着又は解放する着脱機構を備える。
【0004】
かかる情報表示装置では、着脱機構がコネクタ部を圧着することによって、情報表示パネルと表示制御部とを電気的に接続して、情報表示パネルに表示される情報(画像)を書き換えることができるとともに、着脱機構がコネクタ部を解放することによって、書き換えられた情報表示パネルを取り外して、単独で取り扱うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開番号WO/2008/156175
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上述した情報表示装置では、コネクタ部が、情報表示パネルの内側の領域において、情報表示パネルの幅方向の広範囲にわたって形成されているため、かかるコネクタ部を着脱機構が圧着することによって、情報表示パネル全体が固定される。
【0007】
このような構成の情報表示装置では、全体固定された情報表示パネルがめくり難くなるため、情報表示パネルを取り付ける又は取り外すことが行い難くなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能な情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネル(情報表示パネル100)と、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続して前記表示媒体を駆動する表示制御部(表示制御部200)と、を備える情報表示装置(情報表示装置10)であって、前記1枚以上の情報表示パネルの各々は、表示領域を有する本体パネル部(本体パネル部110)と、前記本体パネル部の前記表示領域(表示領域111)に配置された表示用電極に連結された複数のパネル側電極(パネル側電極122)を有するコネクタ部(コネクタ部120)と、を有し、前記表示制御部は、前記1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構(着脱機構220)を有し、前記コネクタ部は、前記本体パネル部の縁部から前記本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されていることを要旨とする。
【0010】
本発明の特徴によれば、情報表示装置では、1枚以上の情報表示パネルの各々が本体パネル部とコネクタ部とを有し、表示制御部が、1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成される着脱機構を有する。すなわち、表示制御部の着脱機構が、1枚以上の情報表示パネルを着脱可能に構成されている。よって、情報表示パネルを表示制御部から取り外して、単独で取り扱うことができる。
【0011】
表示制御部の着脱機構は、一つの情報表示パネルでも複数の情報表示パネルでも取り付けられるようにしてあるので、表示情報の書き換えを実行したい情報表示パネルを表示制御部の着脱機構に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。また、表示情報の書き換えを済ませた情報表示パネルの上に次に表示書き換えを実行したい情報表示パネルを重ねるようにして表示制御部の着脱機構に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。なお、この場合、表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネルすべてが表示制御部の着脱機構に取り付けられていることになる。
【0012】
また、情報表示パネルにおいて、コネクタ部は、本体パネル部の縁部から本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている。かかる情報表示装置によれば、着脱機構が、突出して形成されるコネクタ部に限定して情報表示パネルを保持するので、従来技術のように、着脱機構が、情報表示パネルの内側の領域の広範囲にわたって形成されるコネクタ部を圧着して情報表示パネルを保持する場合に比べて、情報表示パネルをめくる際の自由度が増す。よって、かかる情報表示装置によれば、情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しがより簡便になる。
【0013】
また、複数の情報表示パネルを表示制御部に取り付けた場合であっても、閲覧者が情報表示パネルをめくり易くすることができる。更には、上記したようにして表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネルを、表示制御部の着脱機構に取り付けられている状態のままめくって見ることが容易にできる。また、複数の情報表示パネルが取り付けられた状態のまま、それぞれの情報表示パネルを視認しやすくすることが可能になる。
【0014】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部は、可撓性を有する可撓部材で構成されることを要旨とする。
【0015】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極が、前記コネクタ部の一方の面と他方の面とに露出して配置されており、前記着脱機構は、配置された前記1枚以上の情報表示パネルの各々の前記コネクタ部を取り付けた状態において、前記1枚以上の情報表示パネルと前記表示制御部とを電気的に接続することを要旨とする。
【0016】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極の各々が、所定の配列間隔を設けて並列に配置されており、前記本体パネル部の縁部に沿った前記コネクタ部の幅は、前記複数のパネル側電極の各々の幅と、前記複数のパネル側電極に含まれるパネル側電極の数と、前記所定の配列間隔とに基づいて定められることを要旨とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、1枚以上の情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能な情報表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る情報表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す情報表示装置のA−A線における断面図である。
【図3】図3(a)は、複数の情報表示パネルが表示制御部に取り付けられた状態の情報表示装置の断面図である。図3(b)は、複数の情報表示パネルが表示制御部から取り外される状態の情報表示装置の断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る情報表示パネルの斜視図である。
【図5】図5(a)は、コネクタ部の平面図である。図5(b)は、図5(a)に示すコネクタ部のC−C線における断面図である。
【図6】図6(a)は、表示領域において、白色表示媒体が情報表示面側に位置している状態の情報表示パネルの断面図である。図6(b)は、表示領域において、黒色表示媒体が情報表示面側に位置している状態の情報表示パネルの断面図である。
【図7】本実施形態に係る情報表示装置のハードウエア構成図である。
【図8】図8は、本発明の変形例に係る情報表示装置において、複数の情報表示パネルと着脱機構220との断面図である。
【図9】図9は、本発明の変形例に係るコネクタ部の断面図である。
【図10】図10は、本発明の変形例に係る情報表示装置において、情報表示パネルと着脱機構との断面図である。
【図11】図11は、本発明の変形例に係るコネクタ部の平面図である。
【図12】図12(a)は、本発明の他の実施形態に係る着脱機構の斜視図である。図12(b)は、本発明の他の実施形態に係る着脱機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態に係る情報表示装置の一例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)情報表示装置の概略構成、(2)情報表示パネルの構成、(3)情報表示装置のハードウエア構成、(4)作用・効果、(5)変形例について説明する。
【0020】
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。具体的な寸法などは、以下の説明を参酌して判断すべきものである。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0021】
(1)情報表示装置の概略構成
図1は、情報表示装置10の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、情報表示装置10は、2枚の情報表示パネル100と、2枚の情報表示パネル100を制御する表示制御部200とを備える。表示制御部200は、CPU、メモリ、プッシュボタンやペン入力デジタイザなどの操作入力手段、バッテリなどを備えている。表示制御部200は、情報表示パネル100に制御信号を送信するとともに、制御信号に応じた所定情報を表示するように情報表示パネル100を制御する。
【0022】
情報表示パネル100は、電子ペーパーなどとして用いることができる。情報表示パネル100は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する。なお、表示制御部200は、1枚以上の情報表示パネル100の少なくとも一つと電気的に接続して表示媒体を駆動することによって、1枚以上の情報表示パネル100の少なくとも一つに所定画像を表示させる。
【0023】
本実施形態に係る情報表示装置10は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100と表示制御部200とが着脱可能に構成されている。具体的に、表示制御部200は、載置部210と、着脱機構220とを備える。載置部210は、1枚以上の情報表示パネル100を載置できる。着脱機構220は、情報表示パネル100の各々に設けられるコネクタ部120を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上の情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱する。
【0024】
図2には、図1に示す情報表示装置10のA−A線における断面図が示されている。情報表示パネル100に設けられるコネクタ部120は、複数のパネル側電極122a乃至122fを有する。一方、表示制御部200に設けられる着脱機構220は、表示制御側電極221a乃至221fを有する。着脱機構220にコネクタ部120が取り付けられることによって、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々と表示制御側電極221a乃至221fの各々とが電気的に接続される。
【0025】
ここで、図3(a)乃至(b)には、図1に示す情報表示装置10のB−B線における断面図が示されている。具体的に、図3(a)には、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100が表示制御部200に取り付けられた状態の断面図が示されており、上になっている情報表示パネル100が表示制御部200と電気的接続がなされている。図3(b)には、2枚の情報表示パネル100のうち上になっている情報表示パネル100が表示制御部200における電気的に接続された状態から切り離された状態の断面図が示されている。
【0026】
図3(a)乃至(b)に示すように、着脱機構220は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々のコネクタ部120を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の少なくとも一つ(ここでは上の情報表示パネル100)と電気的に接続又は切離する。すなわち、着脱機構220は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100を表示制御部200から取り外すことを可能に構成されている。
【0027】
着脱機構220がコネクタ部120に取り付けられることによって、表示制御部200と情報表示パネル100とが電気的に接続される。一方、着脱機構220がコネクタ部120から取り外されることによって、表示制御部200と情報表示パネル100とが電気的に切離される。なお、本実施形態では、着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放することによって、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成される。
【0028】
(2)情報表示パネルの構成
次に、情報表示パネル100の構成について図面を参照して説明する。図4には、情報表示パネル100の斜視図が示されている。図5(a)には、コネクタ部120の平面図が示されており、図5(b)には、図5(a)に示すコネクタ部120のC−C線における断面図が示されている。
【0029】
情報表示パネル100は、表示領域111を有する本体パネル部110と、コネクタ部120とを備える。本体パネル部110は、矩形の薄い板状に形成されている。ここで言う矩形は、ノート用紙などで一般的に知られている形状であり、角部が丸くカットされていたり、角部が少し直線的にカットされていたりすることを含む。矩形に形成される本体パネル部110は、長辺方向における縁部110a乃至110bと、短辺方向における縁部110c乃至110dとを有する。本体パネル部110は、所定情報が表示される表示領域111を有する。なお、表示領域111は、矩形であることが好ましいが、外形形状は、矩形に限定されない。
【0030】
本実施形態において、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110aから本体パネル部110の外側方向に向けて突出して形成されている。なお、図4に示す本実施形態において、本体パネル部110の外側方向とは、本体パネル部110の長辺方向(図4に示すX方向)であり、かつ、表示領域111が形成される内側とは反対の方向を示す。
【0031】
ここでは、矩形の短辺部分にコネクタ部120を形成しているが、矩形の長辺部分にコネクタ部120を形成してもよい。
【0032】
本体パネル部110の縁部110aに沿ったコネクタ部120の幅W1は、本体パネル部110の縁部110aの幅W2よりも狭くなるように形成されている。なお、本実施形態において、本体パネル部110の縁部110aに沿った方向は、短辺方向(図4に示すY方向)である。
【0033】
また、外側方向におけるコネクタ部120の突出長Lは、5mm〜20mmの範囲内であることが好ましい。
また、コネクタ部は本体パネル部110の一辺に複数配置してもよい。また、コネクタ部とは別に、本体パネル部110の支持の目的のための突出部を、着脱機構220に取り付けられるようにして設けてもよい。
【0034】
なお、本実施形態では、コネクタ部120は、本体パネル部110の長辺方向の縁部110aから突出して形成されている場合を例に挙げて説明するが、長辺方向の縁部110b、もしくは、短辺方向の縁部110c又は縁部110dから突出して形成されていてもよい。すなわち、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110a乃至110dのいずれか一つから突出して形成されていればよい。
【0035】
また、図5(a)乃至(b)に示すように、コネクタ部120は、コネクタ基板121とパネル側電極122a乃至122fとを有する。コネクタ基板121には、複数のパネル側電極122a乃至122fが配置される。具体的に、コネクタ基板121は、コネクタ表面121aと、コネクタ裏面121bとを有しており、コネクタ表面121aに複数のパネル側電極122a乃至122fが配置される。
【0036】
複数のパネル側電極122a乃至122fは、本体パネル部110の表示領域111に配置された表示用電極に連結されている。なお、表示用電極の詳細については後述する。
【0037】
図5(a)乃至(b)に示すように、コネクタ部120では、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々が、所定の配列間隔Gを設けて並列に配置されている。また、本体パネル部110の縁部110aに沿ったコネクタ部120の幅W1は、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々の電極幅Weと、複数のパネル側電極122a乃至122fに含まれるパネル側電極の数Nと、所定の配列間隔Gとに基づいて定められる。
【0038】
ここで、図5(a)乃至(b)の例では、パネル側電極の数Nが、6つである場合を例に挙げている。また、配列間隔Gと、コネクタ基板121の一方の端部121Xからパネル側電極122aまでの配列間隔Gと、コネクタ基板121の他方の端部121Yからパネル側電極122aまでの配列間隔Gとが、同一である場合を例に挙げている。この場合、コネクタ部120の幅W1は、W1=We×6+P×(6+1)として示すことができる。
【0039】
なお、パネル側電極の数Nは、これに限定されるものではない。また、複数のパネル側電極122a乃至122fの配列間隔Gと、コネクタ基板121の一方の端部121Xからパネル側電極122aまでの配列間隔Gと、コネクタ基板121の他方の端部121Yからパネル側電極122aまでの配列間隔Gとの各々を、異なるようにしてもよい。
【0040】
また、本実施形態において、コネクタ部120は、可撓性を有する可撓部材で構成される。具体的には、コネクタ基板121とパネル側電極122とは、可撓性を有する可撓部材で構成されることが好ましい。コネクタ基板121の部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリル樹脂などのプラスチック材料などが挙げられる。
【0041】
パネル側電極122の部材としては、電気抵抗が小さく、可撓性のある導電性金属電極が好ましい。例えば、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。この電極の厚みは、導電性が確保でき可撓性に支障がなければ良く、5μm〜72μmが好ましく、9μm〜35μmがより好ましい。5μmより薄いと、着脱機構220に圧着されて電気的に接続する際に、擦れて損傷してしまい、電気的接続に支障を来たす不都合となる場合がある。一方、72μmより厚いと、電極形成に時間が掛かりコスト高となるおそれがある。また、電気的接続部の電極部分にメッキ等で導電性材料を形成して電極厚さを厚くしてもよい。
【0042】
次に、情報表示パネル100の表示領域111の構成について更に説明する。図6(a)及び(b)は、情報表示パネル100の表示領域111の断面図である。具体的に、図6(a)は、表示領域111において、白色表示媒体390Wが情報表示面側(図中の「目」のマークを参照)に位置している状態を示し、図6(b)は、表示領域111において、黒色表示媒体390Bが情報表示面側に位置している状態を示す。
【0043】
なお、図6(a)乃至(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体として、白色表示媒体390Wと黒色表示媒体390Bとが示されている。
【0044】
白色表示媒体390Wは、負帯電性白色粒子390Waを含んだ粒子群として構成されている。黒色表示媒体390Bは、正帯電性黒色粒子390Baを含んだ粒子群として構成されている。本実施形態において、黒色表示媒体390Bと白色表示媒体390Wとはそれぞれ、表示用電極に印加される電圧によって駆動する表示媒体を構成する。
【0045】
図6(a)及び(b)に示すように、情報表示パネル100では、表示領域111において、表面基板320a、裏面基板320b、表面電極340a、裏面電極340b及び隔壁350を有する。
【0046】
一対の表面基板320a及び裏面基板320bのうち、表面基板320aは、情報表示面側の表示領域111に形成される。表面基板320aは、透明な基板であり、表示領域111を形成する。表面基板320aは、可視光の透過率が高く、かつ耐熱性のよいものが好ましい。裏面基板320bは、表面基板320aと対向する。なお、裏面基板320bは透明であってもよいし、透明でなくてもよい。本実施形態において、一対の表面基板320a及び裏面基板320bは、少なくとも一方の基板が透明な一対の基板を構成する。
【0047】
表面電極340a及び裏面電極340bは、表面基板320a及び裏面基板320bに対応して設けられる。具体的には、表面電極340a及び裏面電極340bは、表面基板320a及び裏面基板320bよりも内側にそれぞれ設けられる。本実施形態において、表面電極340a及び裏面電極340bは、表示用電極を構成しており、パネル側電極122a乃至122fに連結されている。また、本実施形態において、表面電極340aと裏面電極340bとの間隔(ギャップ)Hは、50μmであることとするが、これに限定されず適宜最適な値を決定してもよい。
【0048】
表面電極340aは、表面基板320a側に形成される透明な電極である。表面電極340aは、表面基板320a上に形成されている。裏面電極340bは、裏面基板320b側に形成される電極である。裏面電極340bは裏面基板320b上に形成されている。図6に示す実施形態では、表面電極340a及び裏面電極340bは、細長い帯状の電極であり、互いに対向して配設されているとともに、互いに直交するように配設されている。つまり、対向した電極が重なり合った部分である電極対がマトリックス状に配設されており、情報表示パネル100では、パッシブマトリックス駆動方式が用いられる。
【0049】
白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、表面電極340aと裏面電極340bとの間に配置好ましくは封入される。例えば、負帯電性白色粒子を含んだ粒子群である白色表示媒体390W及び正帯電性黒色粒子を含んだ粒子群である黒色表示媒体390Bは、表面電極340a及び裏面電極340bを介して電界が与えられることによって何れかの電極に向けて駆動される。つまり、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、それぞれ異なる帯電性を有し、電気的に駆動可能である。具体的には、表面電極340aと裏面電極340bとに電圧を印加することによって、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、何れかの電極に向けて駆動される。なお、帯電性を有する白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを構成する帯電性粒子は、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ませてその帯電性や光学的反射率を調整することができる。
【0050】
隔壁350は、表面基板320aと裏面基板320bとの間に形成される。隔壁350は、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bが配置される空間Sを仕切る。隔壁350は、表面基板320aと裏面基板320bとの間の空間Sを確保するために設けられる。空間Sは、気体(例えば、空気)で満たされていてもよいし、真空状態あるいは減圧状態にされていてもよい。なお、真空状態や減圧状態である場合には、空間Sは、密閉空間となる。隔壁350は、表面基板320a側からの視点において格子状に形成される。格子状とは、所定の空間が形成されるように、周期的に配置されていればよい。対向した電極対で挟まれた空間Sは、表示領域111に表示される画像の1ドット(1画素)を形成する。
【0051】
(3)情報表示装置のハードウエア構成
図7は、本実施形態に係る情報表示装置10のハードウエア構成を説明するハードウエア構成図である。情報表示装置10は、情報表示パネル100の駆動に関連するハードウエアとして、ドライバIC112a乃至112eと、コネクタ部120と、制御回路211と、着脱機構220とを備える。制御回路211、着脱機構220は、表示制御部200が備える。なお、情報表示装置10は、電源部などの他の機能も備えていてよいが、ここでは説明を省略する。
【0052】
ドライバIC112a乃至112eは、表示領域111における白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを駆動する。具体的に、ドライバIC112a乃至112eは、信号線SLを介して、コネクタ部120に連結している。ドライバIC112a乃至112eは、コネクタ部120を介して、制御回路211から送信される制御信号に基づいて、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを駆動して、表示領域111に所定情報を表示する。なお、図7に示される信号線SLには、電源線、データ線、制御線が含まれる。
【0053】
制御回路211は、CPU及びメモリなどの電子デバイスによって構成されている。制御回路211は、情報表示パネル100の表示を制御する。具体的に、制御回路211は、表示制御装置200の着脱機構220及び情報表示パネル100のコネクタ部120を介して、情報表示パネル100に所定情報を表示するための制御信号を送信する。
【0054】
なお、情報表示パネル100は、表示領域111に接触されたタッチペンなどの位置を検出する位置検出部115を有していても良い。この場合、位置検出部115が、タッチペンによって接触された位置を制御回路211に通知し、制御回路211は、タッチペンによって接触された位置に応じた所定情報を情報表示パネル100に表示させる。
【0055】
(4)作用・効果
本実施形態に係る情報表示装置10は、1枚以上の情報表示パネル100と、一つの表示制御部200とを備える。情報表示パネル100の各々は、本体パネル部110とコネクタ部120とを有し、表示制御部200は、載置部210と着脱機構220とを有する。本実施形態では、表示制御部200の着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放することによって、1枚以上の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成される。本実施形態に係る情報表示装置10によれば、情報表示パネル100を表示制御部200から取り外して、単独で取り扱うことが可能になる。
【0056】
情報表示パネル100において、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110aから本体パネル部110の外側方向に向けて突出して形成されている。かかる情報表示装置10によれば、着脱機構220が、突出して形成されるコネクタ部120に限定して情報表示パネル100を保持するので、従来技術のように、着脱機構220が、情報表示パネル100の内側の領域に配置されるコネクタ部を圧着して情報表示パネル100を保持する場合に比べて、1枚以上の情報表示パネル100の各々をめくる際の自由度が増す。よって、かかる情報表示装置10によれば、情報表示パネル100が着脱可能であるとともに、情報表示パネル100の取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能になる。
【0057】
また、本実施形態に係る情報表示装置10によれば、複数の情報表示パネル100が取り付けられる場合であっても、閲覧者が情報表示パネル100の各々をめくり易くすることができる。よって、表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネル100を、表示制御部200の着脱機構220に取り付けられている状態のままめくって見ることが容易にできる。すなわち、それぞれの情報表示パネル100を視認しやすくすることが可能になる。
【0058】
また、本実施形態に係るコネクタ部120は、可撓性を有する可撓部材で構成される。複数の情報表示パネル100の各々が一層めくり易くなり、それぞれの情報表示パネル100を視認し易くなる。
【0059】
また、表示制御部200の着脱機構220は、一つの情報表示パネル100でも複数の情報表示パネル100でも取り付けられるようにしてあるので、表示情報の書き換えを実行したい情報表示パネル100を表示制御部200の着脱機構220に順次取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。また、表示情報の書き換えを済ませた情報表示パネル100の上に次に表示書き換えを実行したい情報表示パネル100を重ねるようにして表示制御部200の着脱機構220に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。この書き換えを繰り返して、複数の情報表示パネル100のそれぞれに対して順次表示情報の書き換えを実行できる。なお、この場合、最後に表示情報の書き換えを行った情報表示パネル100が最上に重なった状態のまま、すべての複数の情報表示パネル100が表示制御部200の着脱機構220に取り付けられていることになる。
【0060】
(5)変形例
次に、本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。
【0061】
(5.1)変形例1
上述した実施形態では、表示制御部200が、最上に配置された一の情報表示パネル100と電気的に接続するように構成されていた。ここで、図8には、本変形例に係る情報表示装置10において、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100と着脱機構220との長辺方向における断面図が示されている。
【0062】
図8に示すように、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々を長辺方向に沿って所定間隔だけずらして配置することによって、表示制御部200は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々と電気的に接続することができる。また、表示制御部200は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100のすべてに同一の制御信号を送信し、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100のすべてに同一の所定情報を一括して表示させることが可能になる。
【0063】
なお、この場合、表示制御部200の載置部210には、情報表示パネル100のコネクタ部120が載置される領域に、厚み方向に傾斜する傾斜部Rが形成されていることが好ましい。このような構成によれば、1枚以上の情報表示パネル100が載置部210に載置される場合であっても、着脱機構220に配置される表示制御側電極221a乃至221fと、コネクタ部120に配置されるパネル側電極122a乃至122fとを、より確実に接続することが可能になる。
【0064】
(5.2)変形例2
図9には、他の変形例に係るコネクタ部120Aの幅方向における断面図が示されている。図10には、図9に示したコネクタ部120Aの例に係る情報表示パネル100と着脱機構220との長辺方向における断面図が示されている。
【0065】
本変形例に係るコネクタ部120Aでは、1枚以上(ここでは2枚)のパネル側電極123a乃至123fが、コネクタ部120Aの一方のコネクタ表面121aと他方のコネクタ裏面121bとに露出して配置されている。
【0066】
このような構成によって、情報表示装置10では、図10に示すように、表示制御部200の着脱機構220が、重ねて配置された1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々のコネクタ部120Aを取り付けた状態において、情報表示パネル100の各々と表示制御部200とを電気的に接続する。
【0067】
図10に示されるように重ねて配置された2枚の情報表示パネル100のコネクタ部120Aの電極123は互いに接して配置されるので、着脱機構220で互いに密着した状態が形成され、互いに導通する。したがって、下にある情報表示パネル100は、上にある情報表示パネル100のコネクタ部120Aを介して表示制御部200と電気的に接続する。
【0068】
本変形例に係る情報表示装置10によれば、表示制御部200は、1枚以上の情報表示パネル100の各々と電気的に接続するとともに、1枚以上の情報表示パネル100のすべてに同一の制御信号を送信して、1枚以上の情報表示パネル100のすべてに同一の所定情報を一括して表示させることが可能になる。
【0069】
(5.3)変形例3
図11には、本発明に係るコネクタ部120の変形例であるコネクタ部120Bの平面図が示されている。図11に示すように、本発明に係るコネクタ部120Bは、コネクタ部120Bの外側方向における端部に、内側方向に向かって凹む凹部500が形成されている。凹部500は、パネル側電極122aから122fまでの領域にある配列間隔Gの部分に形成される。凹部500は、1以上、配列間隔Gの数以下で設ける。 また、着脱機構220には、凹部500にはめ込まれる凸部(不図示)が、コネクタ部120Bと対応して形成されている。
【0070】
このような情報表示装置10によれば、情報表示パネル100を着脱機構220に取り付ける際、コネクタ部120Bに凹部500が凸部(不図示)にはめ込まれるため、コネクタ部120Bの位置決めが容易になるとともに、コネクタ部120Bに配置される複数のパネル側電極122a乃至122fと、着脱機構220に配置される表示制御側電極221a乃至221fとをより確実に接続させることができる。
【0071】
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例が明らかとなる。例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
【0072】
例えば、上述した実施形態に係る情報表示装置10では、情報表示パネル100が2枚場合を例に挙げて説明したが、3枚以上であってもよい。
【0073】
また、上述した実施形態に係る情報表示装置10では、着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放するクリップ方式によって、1枚以上の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成されていた。しかし、図12(a)に示すように、情報表示装置10は、挿抜方式の着脱機構220Aを備えるようにしてもよい。
【0074】
図12(a)に示す着脱機構220Aは、情報表示パネル100を挿抜方向(図12(a)のX方向)に沿って抜き差しする挿抜方式によって、情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱する。情報表示パネル100の端部145が、載置部284の端部285に突き当てられることで、挿抜方向において、パネル側電極122の位置と、表示制御側電極221の位置とを容易に合わせることができる。
【0075】
また、図12(b)に示すように、情報表示装置10は、磁石を有する着脱機構220Aを備えるようにしてもよい。図12(b)に示す着脱機構220Bは、磁気吸着力によって、情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱するように構成されている。着脱機構220Bでは、表示制御側電極221を配置した基板が磁石からなり、パネル側電極122を配置した基板が磁性体からなる。表示制御側電極221を配置した基板は、情報表示パネル100が載置される載置部284を有する。情報表示パネル100が載置部284に載置される際、情報表示パネル100の端部145が、載置部284の端部285に突き当てられることで、挿抜方向(図12(b)のX方向)において、パネル側電極122の位置と、表示制御側電極221の位置とを容易に合わせることができる。
【0076】
例えば、上述した実施形態では、表示媒体は、白色表示媒体及び黒色表示媒体に限られず、他の色の表示媒体であってもよい。表示媒体は、対向する電極に印加した電圧で駆動し、電源からの給電を切断しても表示した情報が保持できる表示メモリ性があるものであればよい。例えば、帯電性粒子を含んだ粒子群を透明な絶縁液体中で駆動させる、マイクロカプセル型の電気泳動方式の情報表示パネルであってもよい。
【0077】
また、帯電性粒子を含んだ粒子群を有色の絶縁液体中で駆動させるタイプの電気泳動方式の情報表示パネルであってもよい。このタイプは、例えば、負帯電性白色粒子で構成した白色表示媒体が、青色のパラフィンオイルなどの有色の絶縁液体とともに隔壁で形成したセル内に封入されている。
【0078】
更に、情報表示パネルとしては、半分ずつ2色かつ異なる帯電極性に構成した球状粒子を表示媒体として使用するタイプ(例えば、マイクロカプセル内で回転駆動させるツイストボール方式)やコレステリック液晶を駆動させるタイプを使用することができる。なかでも、粒子群を気体中(真空中を含む)で駆動させる方式は、駆動応答速度が速く、表示メモリ性にも優れているので好ましい。
【0079】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
【符号の説明】
【0080】
R…傾斜部、S…空間、SL…信号線、W1…幅、W2…幅、We…電極幅、10…情報表示装置、100…情報表示パネル、110…本体パネル部、110a〜110d…縁部、111…表示領域、112a〜112e…ドライバIC、115…位置検出部、120…コネクタ部、120A…コネクタ部、120B…コネクタ部、121…コネクタ基板、121a…コネクタ表面、121b…コネクタ裏面、121X乃至121Y…コネクタ端部、122a〜122f…パネル側電極、123a〜123f…パネル側電極、200…表示制御部、210…載置部、211…制御回路、220…着脱機構、221a〜221f…表示制御側電極、320a…表面基板、320b…裏面基板、340a…表面電極、340b…裏面電極、350…隔壁、390B…黒色表示媒体、390Ba…正帯電性黒色粒子、390W…白色表示媒体、390Wa…負帯電性白色粒子、500…凹部
【技術分野】
【0001】
本発明は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に封入される表示媒体によって、所定情報を表示する情報表示パネルと、情報表示パネルと電気的に接続して、情報表示パネルに配置された表示媒体を駆動する表示制御部とを備える情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、液晶表示装置(LCD)に変わる情報表示装置として、帯電粒子気体中移動方式(電子粉流体(登録商標)方式)、帯電粒子液体中移動方式(電気泳動方式)、エレクトロクロミック方式、サーマル方式、2色粒子回転方式などの技術を用いた情報表示装置が提案されている。これらの情報表示装置のなかでも帯電粒子気体中移動方式を用いた情報表示装置は、給電を断っても情報表示パネルの表示領域に表示させた情報が保持される表示メモリ性に優れているため、電子ペーパーとしての利用が広まっている。
【0003】
ここで、特許文献1には、情報表示パネルと表示制御部とが着脱する情報表示装置が開示されている。具体的に、かかる情報表示装置では、情報表示パネルが、表示領域に配置される表示用電極に電気的に接続するコネクタ部を備え、表示制御部が、コネクタ部を圧着又は解放する着脱機構を備える。
【0004】
かかる情報表示装置では、着脱機構がコネクタ部を圧着することによって、情報表示パネルと表示制御部とを電気的に接続して、情報表示パネルに表示される情報(画像)を書き換えることができるとともに、着脱機構がコネクタ部を解放することによって、書き換えられた情報表示パネルを取り外して、単独で取り扱うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開番号WO/2008/156175
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、上述した情報表示装置では、コネクタ部が、情報表示パネルの内側の領域において、情報表示パネルの幅方向の広範囲にわたって形成されているため、かかるコネクタ部を着脱機構が圧着することによって、情報表示パネル全体が固定される。
【0007】
このような構成の情報表示装置では、全体固定された情報表示パネルがめくり難くなるため、情報表示パネルを取り付ける又は取り外すことが行い難くなってしまうという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能な情報表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決するため、本発明は、次のような特徴を有している。まず、本発明の第1の特徴は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネル(情報表示パネル100)と、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続して前記表示媒体を駆動する表示制御部(表示制御部200)と、を備える情報表示装置(情報表示装置10)であって、前記1枚以上の情報表示パネルの各々は、表示領域を有する本体パネル部(本体パネル部110)と、前記本体パネル部の前記表示領域(表示領域111)に配置された表示用電極に連結された複数のパネル側電極(パネル側電極122)を有するコネクタ部(コネクタ部120)と、を有し、前記表示制御部は、前記1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構(着脱機構220)を有し、前記コネクタ部は、前記本体パネル部の縁部から前記本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されていることを要旨とする。
【0010】
本発明の特徴によれば、情報表示装置では、1枚以上の情報表示パネルの各々が本体パネル部とコネクタ部とを有し、表示制御部が、1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成される着脱機構を有する。すなわち、表示制御部の着脱機構が、1枚以上の情報表示パネルを着脱可能に構成されている。よって、情報表示パネルを表示制御部から取り外して、単独で取り扱うことができる。
【0011】
表示制御部の着脱機構は、一つの情報表示パネルでも複数の情報表示パネルでも取り付けられるようにしてあるので、表示情報の書き換えを実行したい情報表示パネルを表示制御部の着脱機構に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。また、表示情報の書き換えを済ませた情報表示パネルの上に次に表示書き換えを実行したい情報表示パネルを重ねるようにして表示制御部の着脱機構に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。なお、この場合、表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネルすべてが表示制御部の着脱機構に取り付けられていることになる。
【0012】
また、情報表示パネルにおいて、コネクタ部は、本体パネル部の縁部から本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている。かかる情報表示装置によれば、着脱機構が、突出して形成されるコネクタ部に限定して情報表示パネルを保持するので、従来技術のように、着脱機構が、情報表示パネルの内側の領域の広範囲にわたって形成されるコネクタ部を圧着して情報表示パネルを保持する場合に比べて、情報表示パネルをめくる際の自由度が増す。よって、かかる情報表示装置によれば、情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しがより簡便になる。
【0013】
また、複数の情報表示パネルを表示制御部に取り付けた場合であっても、閲覧者が情報表示パネルをめくり易くすることができる。更には、上記したようにして表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネルを、表示制御部の着脱機構に取り付けられている状態のままめくって見ることが容易にできる。また、複数の情報表示パネルが取り付けられた状態のまま、それぞれの情報表示パネルを視認しやすくすることが可能になる。
【0014】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部は、可撓性を有する可撓部材で構成されることを要旨とする。
【0015】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極が、前記コネクタ部の一方の面と他方の面とに露出して配置されており、前記着脱機構は、配置された前記1枚以上の情報表示パネルの各々の前記コネクタ部を取り付けた状態において、前記1枚以上の情報表示パネルと前記表示制御部とを電気的に接続することを要旨とする。
【0016】
本発明の他の特徴では、前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極の各々が、所定の配列間隔を設けて並列に配置されており、前記本体パネル部の縁部に沿った前記コネクタ部の幅は、前記複数のパネル側電極の各々の幅と、前記複数のパネル側電極に含まれるパネル側電極の数と、前記所定の配列間隔とに基づいて定められることを要旨とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、1枚以上の情報表示パネルが着脱可能であるとともに、情報表示パネルの取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能な情報表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係る情報表示装置の概略構成を示す斜視図である。
【図2】図2は、図1に示す情報表示装置のA−A線における断面図である。
【図3】図3(a)は、複数の情報表示パネルが表示制御部に取り付けられた状態の情報表示装置の断面図である。図3(b)は、複数の情報表示パネルが表示制御部から取り外される状態の情報表示装置の断面図である。
【図4】図4は、本実施形態に係る情報表示パネルの斜視図である。
【図5】図5(a)は、コネクタ部の平面図である。図5(b)は、図5(a)に示すコネクタ部のC−C線における断面図である。
【図6】図6(a)は、表示領域において、白色表示媒体が情報表示面側に位置している状態の情報表示パネルの断面図である。図6(b)は、表示領域において、黒色表示媒体が情報表示面側に位置している状態の情報表示パネルの断面図である。
【図7】本実施形態に係る情報表示装置のハードウエア構成図である。
【図8】図8は、本発明の変形例に係る情報表示装置において、複数の情報表示パネルと着脱機構220との断面図である。
【図9】図9は、本発明の変形例に係るコネクタ部の断面図である。
【図10】図10は、本発明の変形例に係る情報表示装置において、情報表示パネルと着脱機構との断面図である。
【図11】図11は、本発明の変形例に係るコネクタ部の平面図である。
【図12】図12(a)は、本発明の他の実施形態に係る着脱機構の斜視図である。図12(b)は、本発明の他の実施形態に係る着脱機構の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施形態に係る情報表示装置の一例について、図面を参照しながら説明する。具体的には、(1)情報表示装置の概略構成、(2)情報表示パネルの構成、(3)情報表示装置のハードウエア構成、(4)作用・効果、(5)変形例について説明する。
【0020】
以下の図面の記載において、同一または類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。図面は模式的なのものであり、各寸法の比率などは現実のものとは異なることを留意すべきである。具体的な寸法などは、以下の説明を参酌して判断すべきものである。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0021】
(1)情報表示装置の概略構成
図1は、情報表示装置10の概略構成を示す斜視図である。図1に示すように、情報表示装置10は、2枚の情報表示パネル100と、2枚の情報表示パネル100を制御する表示制御部200とを備える。表示制御部200は、CPU、メモリ、プッシュボタンやペン入力デジタイザなどの操作入力手段、バッテリなどを備えている。表示制御部200は、情報表示パネル100に制御信号を送信するとともに、制御信号に応じた所定情報を表示するように情報表示パネル100を制御する。
【0022】
情報表示パネル100は、電子ペーパーなどとして用いることができる。情報表示パネル100は、少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する。なお、表示制御部200は、1枚以上の情報表示パネル100の少なくとも一つと電気的に接続して表示媒体を駆動することによって、1枚以上の情報表示パネル100の少なくとも一つに所定画像を表示させる。
【0023】
本実施形態に係る情報表示装置10は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100と表示制御部200とが着脱可能に構成されている。具体的に、表示制御部200は、載置部210と、着脱機構220とを備える。載置部210は、1枚以上の情報表示パネル100を載置できる。着脱機構220は、情報表示パネル100の各々に設けられるコネクタ部120を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上の情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱する。
【0024】
図2には、図1に示す情報表示装置10のA−A線における断面図が示されている。情報表示パネル100に設けられるコネクタ部120は、複数のパネル側電極122a乃至122fを有する。一方、表示制御部200に設けられる着脱機構220は、表示制御側電極221a乃至221fを有する。着脱機構220にコネクタ部120が取り付けられることによって、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々と表示制御側電極221a乃至221fの各々とが電気的に接続される。
【0025】
ここで、図3(a)乃至(b)には、図1に示す情報表示装置10のB−B線における断面図が示されている。具体的に、図3(a)には、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100が表示制御部200に取り付けられた状態の断面図が示されており、上になっている情報表示パネル100が表示制御部200と電気的接続がなされている。図3(b)には、2枚の情報表示パネル100のうち上になっている情報表示パネル100が表示制御部200における電気的に接続された状態から切り離された状態の断面図が示されている。
【0026】
図3(a)乃至(b)に示すように、着脱機構220は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々のコネクタ部120を取り付け又は取り外し可能に構成され、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の少なくとも一つ(ここでは上の情報表示パネル100)と電気的に接続又は切離する。すなわち、着脱機構220は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100を表示制御部200から取り外すことを可能に構成されている。
【0027】
着脱機構220がコネクタ部120に取り付けられることによって、表示制御部200と情報表示パネル100とが電気的に接続される。一方、着脱機構220がコネクタ部120から取り外されることによって、表示制御部200と情報表示パネル100とが電気的に切離される。なお、本実施形態では、着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放することによって、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成される。
【0028】
(2)情報表示パネルの構成
次に、情報表示パネル100の構成について図面を参照して説明する。図4には、情報表示パネル100の斜視図が示されている。図5(a)には、コネクタ部120の平面図が示されており、図5(b)には、図5(a)に示すコネクタ部120のC−C線における断面図が示されている。
【0029】
情報表示パネル100は、表示領域111を有する本体パネル部110と、コネクタ部120とを備える。本体パネル部110は、矩形の薄い板状に形成されている。ここで言う矩形は、ノート用紙などで一般的に知られている形状であり、角部が丸くカットされていたり、角部が少し直線的にカットされていたりすることを含む。矩形に形成される本体パネル部110は、長辺方向における縁部110a乃至110bと、短辺方向における縁部110c乃至110dとを有する。本体パネル部110は、所定情報が表示される表示領域111を有する。なお、表示領域111は、矩形であることが好ましいが、外形形状は、矩形に限定されない。
【0030】
本実施形態において、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110aから本体パネル部110の外側方向に向けて突出して形成されている。なお、図4に示す本実施形態において、本体パネル部110の外側方向とは、本体パネル部110の長辺方向(図4に示すX方向)であり、かつ、表示領域111が形成される内側とは反対の方向を示す。
【0031】
ここでは、矩形の短辺部分にコネクタ部120を形成しているが、矩形の長辺部分にコネクタ部120を形成してもよい。
【0032】
本体パネル部110の縁部110aに沿ったコネクタ部120の幅W1は、本体パネル部110の縁部110aの幅W2よりも狭くなるように形成されている。なお、本実施形態において、本体パネル部110の縁部110aに沿った方向は、短辺方向(図4に示すY方向)である。
【0033】
また、外側方向におけるコネクタ部120の突出長Lは、5mm〜20mmの範囲内であることが好ましい。
また、コネクタ部は本体パネル部110の一辺に複数配置してもよい。また、コネクタ部とは別に、本体パネル部110の支持の目的のための突出部を、着脱機構220に取り付けられるようにして設けてもよい。
【0034】
なお、本実施形態では、コネクタ部120は、本体パネル部110の長辺方向の縁部110aから突出して形成されている場合を例に挙げて説明するが、長辺方向の縁部110b、もしくは、短辺方向の縁部110c又は縁部110dから突出して形成されていてもよい。すなわち、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110a乃至110dのいずれか一つから突出して形成されていればよい。
【0035】
また、図5(a)乃至(b)に示すように、コネクタ部120は、コネクタ基板121とパネル側電極122a乃至122fとを有する。コネクタ基板121には、複数のパネル側電極122a乃至122fが配置される。具体的に、コネクタ基板121は、コネクタ表面121aと、コネクタ裏面121bとを有しており、コネクタ表面121aに複数のパネル側電極122a乃至122fが配置される。
【0036】
複数のパネル側電極122a乃至122fは、本体パネル部110の表示領域111に配置された表示用電極に連結されている。なお、表示用電極の詳細については後述する。
【0037】
図5(a)乃至(b)に示すように、コネクタ部120では、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々が、所定の配列間隔Gを設けて並列に配置されている。また、本体パネル部110の縁部110aに沿ったコネクタ部120の幅W1は、複数のパネル側電極122a乃至122fの各々の電極幅Weと、複数のパネル側電極122a乃至122fに含まれるパネル側電極の数Nと、所定の配列間隔Gとに基づいて定められる。
【0038】
ここで、図5(a)乃至(b)の例では、パネル側電極の数Nが、6つである場合を例に挙げている。また、配列間隔Gと、コネクタ基板121の一方の端部121Xからパネル側電極122aまでの配列間隔Gと、コネクタ基板121の他方の端部121Yからパネル側電極122aまでの配列間隔Gとが、同一である場合を例に挙げている。この場合、コネクタ部120の幅W1は、W1=We×6+P×(6+1)として示すことができる。
【0039】
なお、パネル側電極の数Nは、これに限定されるものではない。また、複数のパネル側電極122a乃至122fの配列間隔Gと、コネクタ基板121の一方の端部121Xからパネル側電極122aまでの配列間隔Gと、コネクタ基板121の他方の端部121Yからパネル側電極122aまでの配列間隔Gとの各々を、異なるようにしてもよい。
【0040】
また、本実施形態において、コネクタ部120は、可撓性を有する可撓部材で構成される。具体的には、コネクタ基板121とパネル側電極122とは、可撓性を有する可撓部材で構成されることが好ましい。コネクタ基板121の部材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリイミド、アクリル樹脂などのプラスチック材料などが挙げられる。
【0041】
パネル側電極122の部材としては、電気抵抗が小さく、可撓性のある導電性金属電極が好ましい。例えば、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム等の金属や、これらの金属を主成分とする合金が挙げられる。この電極の厚みは、導電性が確保でき可撓性に支障がなければ良く、5μm〜72μmが好ましく、9μm〜35μmがより好ましい。5μmより薄いと、着脱機構220に圧着されて電気的に接続する際に、擦れて損傷してしまい、電気的接続に支障を来たす不都合となる場合がある。一方、72μmより厚いと、電極形成に時間が掛かりコスト高となるおそれがある。また、電気的接続部の電極部分にメッキ等で導電性材料を形成して電極厚さを厚くしてもよい。
【0042】
次に、情報表示パネル100の表示領域111の構成について更に説明する。図6(a)及び(b)は、情報表示パネル100の表示領域111の断面図である。具体的に、図6(a)は、表示領域111において、白色表示媒体390Wが情報表示面側(図中の「目」のマークを参照)に位置している状態を示し、図6(b)は、表示領域111において、黒色表示媒体390Bが情報表示面側に位置している状態を示す。
【0043】
なお、図6(a)乃至(b)に示す例では、少なくとも光学的反射率および帯電性を有する粒子を含んだ粒子群として構成した光学的反射率および帯電特性が異なる少なくとも2種類の表示媒体として、白色表示媒体390Wと黒色表示媒体390Bとが示されている。
【0044】
白色表示媒体390Wは、負帯電性白色粒子390Waを含んだ粒子群として構成されている。黒色表示媒体390Bは、正帯電性黒色粒子390Baを含んだ粒子群として構成されている。本実施形態において、黒色表示媒体390Bと白色表示媒体390Wとはそれぞれ、表示用電極に印加される電圧によって駆動する表示媒体を構成する。
【0045】
図6(a)及び(b)に示すように、情報表示パネル100では、表示領域111において、表面基板320a、裏面基板320b、表面電極340a、裏面電極340b及び隔壁350を有する。
【0046】
一対の表面基板320a及び裏面基板320bのうち、表面基板320aは、情報表示面側の表示領域111に形成される。表面基板320aは、透明な基板であり、表示領域111を形成する。表面基板320aは、可視光の透過率が高く、かつ耐熱性のよいものが好ましい。裏面基板320bは、表面基板320aと対向する。なお、裏面基板320bは透明であってもよいし、透明でなくてもよい。本実施形態において、一対の表面基板320a及び裏面基板320bは、少なくとも一方の基板が透明な一対の基板を構成する。
【0047】
表面電極340a及び裏面電極340bは、表面基板320a及び裏面基板320bに対応して設けられる。具体的には、表面電極340a及び裏面電極340bは、表面基板320a及び裏面基板320bよりも内側にそれぞれ設けられる。本実施形態において、表面電極340a及び裏面電極340bは、表示用電極を構成しており、パネル側電極122a乃至122fに連結されている。また、本実施形態において、表面電極340aと裏面電極340bとの間隔(ギャップ)Hは、50μmであることとするが、これに限定されず適宜最適な値を決定してもよい。
【0048】
表面電極340aは、表面基板320a側に形成される透明な電極である。表面電極340aは、表面基板320a上に形成されている。裏面電極340bは、裏面基板320b側に形成される電極である。裏面電極340bは裏面基板320b上に形成されている。図6に示す実施形態では、表面電極340a及び裏面電極340bは、細長い帯状の電極であり、互いに対向して配設されているとともに、互いに直交するように配設されている。つまり、対向した電極が重なり合った部分である電極対がマトリックス状に配設されており、情報表示パネル100では、パッシブマトリックス駆動方式が用いられる。
【0049】
白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、表面電極340aと裏面電極340bとの間に配置好ましくは封入される。例えば、負帯電性白色粒子を含んだ粒子群である白色表示媒体390W及び正帯電性黒色粒子を含んだ粒子群である黒色表示媒体390Bは、表面電極340a及び裏面電極340bを介して電界が与えられることによって何れかの電極に向けて駆動される。つまり、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、それぞれ異なる帯電性を有し、電気的に駆動可能である。具体的には、表面電極340aと裏面電極340bとに電圧を印加することによって、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bは、何れかの電極に向けて駆動される。なお、帯電性を有する白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを構成する帯電性粒子は、その主成分となる樹脂に、必要に応じて、荷電制御剤、着色剤、無機添加剤等を含ませてその帯電性や光学的反射率を調整することができる。
【0050】
隔壁350は、表面基板320aと裏面基板320bとの間に形成される。隔壁350は、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bが配置される空間Sを仕切る。隔壁350は、表面基板320aと裏面基板320bとの間の空間Sを確保するために設けられる。空間Sは、気体(例えば、空気)で満たされていてもよいし、真空状態あるいは減圧状態にされていてもよい。なお、真空状態や減圧状態である場合には、空間Sは、密閉空間となる。隔壁350は、表面基板320a側からの視点において格子状に形成される。格子状とは、所定の空間が形成されるように、周期的に配置されていればよい。対向した電極対で挟まれた空間Sは、表示領域111に表示される画像の1ドット(1画素)を形成する。
【0051】
(3)情報表示装置のハードウエア構成
図7は、本実施形態に係る情報表示装置10のハードウエア構成を説明するハードウエア構成図である。情報表示装置10は、情報表示パネル100の駆動に関連するハードウエアとして、ドライバIC112a乃至112eと、コネクタ部120と、制御回路211と、着脱機構220とを備える。制御回路211、着脱機構220は、表示制御部200が備える。なお、情報表示装置10は、電源部などの他の機能も備えていてよいが、ここでは説明を省略する。
【0052】
ドライバIC112a乃至112eは、表示領域111における白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを駆動する。具体的に、ドライバIC112a乃至112eは、信号線SLを介して、コネクタ部120に連結している。ドライバIC112a乃至112eは、コネクタ部120を介して、制御回路211から送信される制御信号に基づいて、白色表示媒体390W及び黒色表示媒体390Bを駆動して、表示領域111に所定情報を表示する。なお、図7に示される信号線SLには、電源線、データ線、制御線が含まれる。
【0053】
制御回路211は、CPU及びメモリなどの電子デバイスによって構成されている。制御回路211は、情報表示パネル100の表示を制御する。具体的に、制御回路211は、表示制御装置200の着脱機構220及び情報表示パネル100のコネクタ部120を介して、情報表示パネル100に所定情報を表示するための制御信号を送信する。
【0054】
なお、情報表示パネル100は、表示領域111に接触されたタッチペンなどの位置を検出する位置検出部115を有していても良い。この場合、位置検出部115が、タッチペンによって接触された位置を制御回路211に通知し、制御回路211は、タッチペンによって接触された位置に応じた所定情報を情報表示パネル100に表示させる。
【0055】
(4)作用・効果
本実施形態に係る情報表示装置10は、1枚以上の情報表示パネル100と、一つの表示制御部200とを備える。情報表示パネル100の各々は、本体パネル部110とコネクタ部120とを有し、表示制御部200は、載置部210と着脱機構220とを有する。本実施形態では、表示制御部200の着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放することによって、1枚以上の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成される。本実施形態に係る情報表示装置10によれば、情報表示パネル100を表示制御部200から取り外して、単独で取り扱うことが可能になる。
【0056】
情報表示パネル100において、コネクタ部120は、本体パネル部110の縁部110aから本体パネル部110の外側方向に向けて突出して形成されている。かかる情報表示装置10によれば、着脱機構220が、突出して形成されるコネクタ部120に限定して情報表示パネル100を保持するので、従来技術のように、着脱機構220が、情報表示パネル100の内側の領域に配置されるコネクタ部を圧着して情報表示パネル100を保持する場合に比べて、1枚以上の情報表示パネル100の各々をめくる際の自由度が増す。よって、かかる情報表示装置10によれば、情報表示パネル100が着脱可能であるとともに、情報表示パネル100の取り付け又は取り外しをより簡便に行うことが可能になる。
【0057】
また、本実施形態に係る情報表示装置10によれば、複数の情報表示パネル100が取り付けられる場合であっても、閲覧者が情報表示パネル100の各々をめくり易くすることができる。よって、表示情報の書き換えを済ませた複数の情報表示パネル100を、表示制御部200の着脱機構220に取り付けられている状態のままめくって見ることが容易にできる。すなわち、それぞれの情報表示パネル100を視認しやすくすることが可能になる。
【0058】
また、本実施形態に係るコネクタ部120は、可撓性を有する可撓部材で構成される。複数の情報表示パネル100の各々が一層めくり易くなり、それぞれの情報表示パネル100を視認し易くなる。
【0059】
また、表示制御部200の着脱機構220は、一つの情報表示パネル100でも複数の情報表示パネル100でも取り付けられるようにしてあるので、表示情報の書き換えを実行したい情報表示パネル100を表示制御部200の着脱機構220に順次取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。また、表示情報の書き換えを済ませた情報表示パネル100の上に次に表示書き換えを実行したい情報表示パネル100を重ねるようにして表示制御部200の着脱機構220に取り付けて表示情報の書き換えを実行できる。この書き換えを繰り返して、複数の情報表示パネル100のそれぞれに対して順次表示情報の書き換えを実行できる。なお、この場合、最後に表示情報の書き換えを行った情報表示パネル100が最上に重なった状態のまま、すべての複数の情報表示パネル100が表示制御部200の着脱機構220に取り付けられていることになる。
【0060】
(5)変形例
次に、本実施形態の変形例について図面を参照して説明する。
【0061】
(5.1)変形例1
上述した実施形態では、表示制御部200が、最上に配置された一の情報表示パネル100と電気的に接続するように構成されていた。ここで、図8には、本変形例に係る情報表示装置10において、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100と着脱機構220との長辺方向における断面図が示されている。
【0062】
図8に示すように、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々を長辺方向に沿って所定間隔だけずらして配置することによって、表示制御部200は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々と電気的に接続することができる。また、表示制御部200は、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100のすべてに同一の制御信号を送信し、1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100のすべてに同一の所定情報を一括して表示させることが可能になる。
【0063】
なお、この場合、表示制御部200の載置部210には、情報表示パネル100のコネクタ部120が載置される領域に、厚み方向に傾斜する傾斜部Rが形成されていることが好ましい。このような構成によれば、1枚以上の情報表示パネル100が載置部210に載置される場合であっても、着脱機構220に配置される表示制御側電極221a乃至221fと、コネクタ部120に配置されるパネル側電極122a乃至122fとを、より確実に接続することが可能になる。
【0064】
(5.2)変形例2
図9には、他の変形例に係るコネクタ部120Aの幅方向における断面図が示されている。図10には、図9に示したコネクタ部120Aの例に係る情報表示パネル100と着脱機構220との長辺方向における断面図が示されている。
【0065】
本変形例に係るコネクタ部120Aでは、1枚以上(ここでは2枚)のパネル側電極123a乃至123fが、コネクタ部120Aの一方のコネクタ表面121aと他方のコネクタ裏面121bとに露出して配置されている。
【0066】
このような構成によって、情報表示装置10では、図10に示すように、表示制御部200の着脱機構220が、重ねて配置された1枚以上(ここでは2枚)の情報表示パネル100の各々のコネクタ部120Aを取り付けた状態において、情報表示パネル100の各々と表示制御部200とを電気的に接続する。
【0067】
図10に示されるように重ねて配置された2枚の情報表示パネル100のコネクタ部120Aの電極123は互いに接して配置されるので、着脱機構220で互いに密着した状態が形成され、互いに導通する。したがって、下にある情報表示パネル100は、上にある情報表示パネル100のコネクタ部120Aを介して表示制御部200と電気的に接続する。
【0068】
本変形例に係る情報表示装置10によれば、表示制御部200は、1枚以上の情報表示パネル100の各々と電気的に接続するとともに、1枚以上の情報表示パネル100のすべてに同一の制御信号を送信して、1枚以上の情報表示パネル100のすべてに同一の所定情報を一括して表示させることが可能になる。
【0069】
(5.3)変形例3
図11には、本発明に係るコネクタ部120の変形例であるコネクタ部120Bの平面図が示されている。図11に示すように、本発明に係るコネクタ部120Bは、コネクタ部120Bの外側方向における端部に、内側方向に向かって凹む凹部500が形成されている。凹部500は、パネル側電極122aから122fまでの領域にある配列間隔Gの部分に形成される。凹部500は、1以上、配列間隔Gの数以下で設ける。 また、着脱機構220には、凹部500にはめ込まれる凸部(不図示)が、コネクタ部120Bと対応して形成されている。
【0070】
このような情報表示装置10によれば、情報表示パネル100を着脱機構220に取り付ける際、コネクタ部120Bに凹部500が凸部(不図示)にはめ込まれるため、コネクタ部120Bの位置決めが容易になるとともに、コネクタ部120Bに配置される複数のパネル側電極122a乃至122fと、着脱機構220に配置される表示制御側電極221a乃至221fとをより確実に接続させることができる。
【0071】
[その他の実施形態]
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例が明らかとなる。例えば、本発明の実施形態は、次のように変更することができる。
【0072】
例えば、上述した実施形態に係る情報表示装置10では、情報表示パネル100が2枚場合を例に挙げて説明したが、3枚以上であってもよい。
【0073】
また、上述した実施形態に係る情報表示装置10では、着脱機構220が、コネクタ部120を圧着又は解放するクリップ方式によって、1枚以上の情報表示パネル100が表示制御部200から着脱可能に構成されていた。しかし、図12(a)に示すように、情報表示装置10は、挿抜方式の着脱機構220Aを備えるようにしてもよい。
【0074】
図12(a)に示す着脱機構220Aは、情報表示パネル100を挿抜方向(図12(a)のX方向)に沿って抜き差しする挿抜方式によって、情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱する。情報表示パネル100の端部145が、載置部284の端部285に突き当てられることで、挿抜方向において、パネル側電極122の位置と、表示制御側電極221の位置とを容易に合わせることができる。
【0075】
また、図12(b)に示すように、情報表示装置10は、磁石を有する着脱機構220Aを備えるようにしてもよい。図12(b)に示す着脱機構220Bは、磁気吸着力によって、情報表示パネル100と表示制御部200とを着脱するように構成されている。着脱機構220Bでは、表示制御側電極221を配置した基板が磁石からなり、パネル側電極122を配置した基板が磁性体からなる。表示制御側電極221を配置した基板は、情報表示パネル100が載置される載置部284を有する。情報表示パネル100が載置部284に載置される際、情報表示パネル100の端部145が、載置部284の端部285に突き当てられることで、挿抜方向(図12(b)のX方向)において、パネル側電極122の位置と、表示制御側電極221の位置とを容易に合わせることができる。
【0076】
例えば、上述した実施形態では、表示媒体は、白色表示媒体及び黒色表示媒体に限られず、他の色の表示媒体であってもよい。表示媒体は、対向する電極に印加した電圧で駆動し、電源からの給電を切断しても表示した情報が保持できる表示メモリ性があるものであればよい。例えば、帯電性粒子を含んだ粒子群を透明な絶縁液体中で駆動させる、マイクロカプセル型の電気泳動方式の情報表示パネルであってもよい。
【0077】
また、帯電性粒子を含んだ粒子群を有色の絶縁液体中で駆動させるタイプの電気泳動方式の情報表示パネルであってもよい。このタイプは、例えば、負帯電性白色粒子で構成した白色表示媒体が、青色のパラフィンオイルなどの有色の絶縁液体とともに隔壁で形成したセル内に封入されている。
【0078】
更に、情報表示パネルとしては、半分ずつ2色かつ異なる帯電極性に構成した球状粒子を表示媒体として使用するタイプ(例えば、マイクロカプセル内で回転駆動させるツイストボール方式)やコレステリック液晶を駆動させるタイプを使用することができる。なかでも、粒子群を気体中(真空中を含む)で駆動させる方式は、駆動応答速度が速く、表示メモリ性にも優れているので好ましい。
【0079】
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態などを含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は、上述の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められる。
【符号の説明】
【0080】
R…傾斜部、S…空間、SL…信号線、W1…幅、W2…幅、We…電極幅、10…情報表示装置、100…情報表示パネル、110…本体パネル部、110a〜110d…縁部、111…表示領域、112a〜112e…ドライバIC、115…位置検出部、120…コネクタ部、120A…コネクタ部、120B…コネクタ部、121…コネクタ基板、121a…コネクタ表面、121b…コネクタ裏面、121X乃至121Y…コネクタ端部、122a〜122f…パネル側電極、123a〜123f…パネル側電極、200…表示制御部、210…載置部、211…制御回路、220…着脱機構、221a〜221f…表示制御側電極、320a…表面基板、320b…裏面基板、340a…表面電極、340b…裏面電極、350…隔壁、390B…黒色表示媒体、390Ba…正帯電性黒色粒子、390W…白色表示媒体、390Wa…負帯電性白色粒子、500…凹部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネルと、
前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続して前記表示媒体を駆動する表示制御部と、を備える情報表示装置であって、
前記1枚以上の情報表示パネルの各々は、
表示領域を有する本体パネル部と、
前記本体パネル部の前記表示領域に配置された表示用電極に連結された複数のパネル側電極を有するコネクタ部と、を有し、
前記表示制御部は、
前記1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構を有し、
前記コネクタ部は、
前記本体パネル部の縁部から前記本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記コネクタ部は、可撓性を有する可撓部材で構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極が、前記コネクタ部の一方の面と他方の面とに露出して配置されており、
前記着脱機構は、配置された前記1枚以上の情報表示パネルの各々の前記コネクタ部を取り付けた状態において、前記1枚以上の情報表示パネルと前記表示制御部とを電気的に接続する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極の各々が、所定の配列間隔を設けて並列に配置されており、
前記本体パネル部の縁部に沿った前記コネクタ部の幅は、前記複数のパネル側電極の各々の幅と、前記複数のパネル側電極に含まれるパネル側電極の数と、前記所定の配列間隔とに基づいて定められる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報表示装置。
【請求項1】
少なくとも一方が透明な一対の基板間に配置される表示媒体によって、所定情報を表示する1枚以上の情報表示パネルと、
前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続して前記表示媒体を駆動する表示制御部と、を備える情報表示装置であって、
前記1枚以上の情報表示パネルの各々は、
表示領域を有する本体パネル部と、
前記本体パネル部の前記表示領域に配置された表示用電極に連結された複数のパネル側電極を有するコネクタ部と、を有し、
前記表示制御部は、
前記1枚以上の情報表示パネルの各々のコネクタ部を取り付け又は取り外し可能に構成され、前記1枚以上の情報表示パネルの少なくとも一つと電気的に接続又は切離する着脱機構を有し、
前記コネクタ部は、
前記本体パネル部の縁部から前記本体パネル部の外側方向に向けて突出して形成されている
ことを特徴とする情報表示装置。
【請求項2】
前記コネクタ部は、可撓性を有する可撓部材で構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。
【請求項3】
前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極が、前記コネクタ部の一方の面と他方の面とに露出して配置されており、
前記着脱機構は、配置された前記1枚以上の情報表示パネルの各々の前記コネクタ部を取り付けた状態において、前記1枚以上の情報表示パネルと前記表示制御部とを電気的に接続する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示装置。
【請求項4】
前記コネクタ部では、前記複数のパネル側電極の各々が、所定の配列間隔を設けて並列に配置されており、
前記本体パネル部の縁部に沿った前記コネクタ部の幅は、前記複数のパネル側電極の各々の幅と、前記複数のパネル側電極に含まれるパネル側電極の数と、前記所定の配列間隔とに基づいて定められる
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の情報表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−92627(P2013−92627A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−234174(P2011−234174)
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月25日(2011.10.25)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】
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