説明

情報配信決済システム、情報配信装置、情報配信方法、情報配信決済方法

【課題】狭域無線通信装置を用いて、情報量が多いが機密性の低い配信情報と、情報量は少ないが機密性の高い決済情報とを別の通信手段により処理する。
【解決手段】無線通信装置は、情報配信装置とインターネットプロトコル接続を行う情報配信通信部、移動装置と無線による狭域通信を行うアンテナ部、決済管理装置と回線接続を行う決済データ通信部、無線通信装置の識別番号を含む情報を記録する無線通信記録部を備える。
決済管理装置は、情報配信装置と接続を行う情報配信制御部、決済処理装置と接続を行う決済処理装置通信部、無線通信装置と回線接続を行う路側回線通信部を備える。
情報配信装置は、無線通信装置とインターネットプロトコル接続を行う路側IP通信部、決済管理装置と接続を行う決済管理通信部、情報の配信を制御する配信制御部、配信する情報を記録する配信情報部、送受信した情報の履歴を記録する配信データ履歴部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、狭域無線通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)を利用した情報配信決済システム、情報配信装置、情報配信方法、情報配信決済方法に関する。
【背景技術】
【0002】
無線を利用した決済を伴う通信は、携帯電話などを利用して広く行われている。そのような無線通信の1つとして、狭域無線通信(DSRC:Dedicated Short Range Communication)がある。狭域無線通信とは、固定された無線通信機の通信エリアが直径数mと非常に狭いエリアに限定された無線通信である。その一方で、通信速度は数Mbpsの高速性を有している。この狭域無線通信を利用している例としては、有料道路の入出ゲートで利用されているETC(Electronic Toll Collection System)がある。ETCの場合は、5.8GHz帯を用い、通信速度が1Mbps、通信エリアの直径が約3mである。
【0003】
図1に狭域無線通信装置を用いたETCシステムの構成例を示す。ETCシステムは、ETCゲートに取り付けられた狭域無線通信装置910、決済管理を行う決済管理装置920、自動車に搭載された移動装置930、金融機関で使用する決済処理装置940から構成される。図2に、通行料が定額の場合の処理フローを示す。移動装置930を搭載した自動車が狭域無線通信装置910の通信エリアに入ると、処理フローが開始する。まず、狭域無線通信装置910と移動装置930の狭域無線通信端末931とが、通信のための接続処理を行う(S951)。そして、車検証のデータ、クレジットカードの番号などの情報が、狭域無線通信端末931から、狭域無線通信装置910を経由して決済管理装置920に送られる(S952)。決済管理装置920は、機器の正当性などを識別・認証する(S953)。ステップS953がNGの場合には、接続は中止される(S9535)。ステップS953がOKの場合、識別認証OKの情報と機器識別データが関連付けられて記録されるとともに、通行料が決定される(S954)。決済管理装置920は、ETCゲートを開放するための情報や通行料の情報などを狭域無線通信装置910に送信する(S955)。狭域無線通信装置910は、ETCゲートの開閉装置(図示していない)にETCゲート開放のための情報を送ると共に、通行料の情報を移動装置930の狭域無線通信端末931に送信する(S956)。狭域無線通信端末931は、通行料の情報を情報端末932に送り、情報端末932は、通行料を表示もしくは音声で案内する(S957)。また、決済管理装置920は、通行料の情報やクレジットカードの番号などを決済処理装置940に送る(S958)。決済処理装置940は、通行料データを記録する(S959)。
【0004】
図3に、通行料が距離によって異なる場合の狭域無線通信装置を用いたETCシステム構成例を示す。ETCゲート(a)は有料道路に入るETCゲートであり、ETCゲート(b)は有料道路を出るECTゲートである。図には移動装置が2つ示されているが、同じ移動装置を示しており、有料道路に入る場面と出る場面を想定している。図4に、通行料が距離によって異なる場合の処理フローを示す。移動装置930を搭載した自動車が狭域無線通信装置910a(有料道路の入口)の通信エリアに入ると、処理フローが開始する。まず、狭域無線通信装置910aと移動装置930の狭域無線通信端末931とが、通信のための接続処理を行う(S961)。そして、車検証のデータ、クレジットカードの番号などの情報が狭域無線通信端末931から、入ゲートデータが狭域無線通信装置910aから、決済管理装置920に送られる。(S962)。決済管理装置920は、機器の正当性などを識別・認証する(S963)。ステップS963がNGの場合には、接続は中止される(S9635)。ステップS963がOKの場合、識別認証OKの情報、機器識別データ、入ゲートデータが関連付けられて記録される(S964)。決済管理装置920は、ETCゲートを開放するための情報や入ゲートデータなどを狭域無線通信装置910aに送信する(S965)。狭域無線通信装置910aは、ETCゲートの開閉装置(図示していない)にETCゲート開放のための情報を送ると共に、入ゲートデータを移動装置930の狭域無線通信端末931に送信する(S966)。狭域無線通信端末931は、入ゲートデータを記録する(S967)。
【0005】
移動装置930を搭載した自動車が狭域無線通信装置910b(有料道路の出口)の通信エリアに入ると、狭域無線通信装置910bと移動装置930の狭域無線通信端末931とが、通信のための接続処理を行う(S971)。そして、車検証のデータ、クレジットカードの番号、入ゲートデータなどの情報が、狭域無線通信端末931から、狭域無線通信装置910bを経由して決済管理装置920に送られる(S972)。決済管理装置920は、機器の正当性などを識別・認証する(S973)。ステップS973がNGの場合には、接続は中止される(S9735)。ステップS973がOKの場合、識別認証OKの情報と機器識別データが関連付けられて記録されるとともに、入ゲートデータを用いて通行料が決定される(S974)。決済管理装置920は、ETCゲートを開放するための情報や通行料の情報などを狭域無線通信装置910bに送信する(S975)。狭域無線通信装置910bは、ETCゲートの開閉装置(図示していない)にETCゲート開放のための情報を送ると共に、通行料の情報を移動装置930の狭域無線通信端末931に送信する(S976)。狭域無線通信端末931は、通行料の情報を情報端末932に送り、情報端末932は、通行料を表示もしくは音声で案内する(S977)。また、決済管理装置920は、通行料の情報やクレジットカードの番号などを決済処理装置940に送る(S978)。決済処理装置940は、通行料データを記録する(S979)。
【0006】
上記の処理では、移動装置930が狭域無線通信装置910の通信エリアに入ってから、ゲートが開くまでの処理の時間は1秒以下である。そのため、狭域無線通信には、接続およびデータ通信の高速性が求められる。また、狭域無線通信装置910と決済管理装置920との通信は、所定の帯域を常時確保した回線(専用回線など)により行われる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来の狭域無線通信装置910は、上記のように、移動装置930と決済管理装置920とを瞬時に接続させ、短時間で情報を授受させるための手段であった。したがって、有線側の通信相手は、専用回線などで接続された決済管理装置に限定されていた。よって、狭域無線通信の通信速度が非常に高速にもかかわらず、大量の情報を送受信するシステムには使用できなかった。
【課題を解決するための手段】
【0008】
無線通信装置は、情報を配信する情報配信装置とインターネットプロトコル接続を行う情報配信通信部と、決済に必要な情報を保有する移動装置と無線による狭域通信を行うアンテナ部と、決済管理装置と回線接続を行う決済データ通信部と、配信情報や決済情報を制御する情報・決済制御部と、移動装置の識別と認証を行なう機器識別・判断部と、当該無線通信装置の識別番号を含む情報を記録する無線通信記録部とを備える。
決済管理装置は、情報配信装置と接続を行う情報配信制御部と、決済処理を行う決済処理装置と接続を行う決済処理装置通信部と、無線通信装置と回線接続を行う路側回線通信部と、決済管理を制御する決済管理制御部と、情報を記録する決済管理記録部とを備える。
【0009】
情報配信装置は、無線通信装置とインターネットプロトコル接続を行う路側IP通信部と、決済管理装置と接続を行う決済管理通信部と、情報の配信を制御する配信制御部と、配信する情報を記録する配信情報部と、送受信した情報の履歴を記録する配信データ履歴部とを備える。
また、無線通信装置は、識別番号を情報配信装置に送信する。情報配信装置は、無線通信装置ごとに提供した情報を記録するサービス提供記録部も備えており、配信情報を無線通信装置ごとに選択できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、狭域通信を行う無線通信装置が、情報配信装置とのインターフェースと、配信情報と決済情報とを制御する情報・決済制御部も備えている。したがって、情報量が多いが機密性の低い配信情報と、情報量は少ないが機密性の高い決済情報とを別の通信手段により処理することができる。
さらに、情報配信装置が、無線通信装置の識別情報を受信することによって、無線通信装置ごとに提供したサービスの履歴が把握できる。したがって、無線通信装置ごとに異なる情報(無線通信装置が設置された場所に適した情報)を選択して配信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下では、説明の重複を避けるため同じ機能を有する構成部や同じ処理を行う処理ステップには同一の番号を付与し、説明を省略する。
[第1実施形態]
図5に本発明の情報配信決済システムの構成例を示す。このシステムは、少なくとも複数の狭域無線通信装置110と決済管理装置120を備えている。そして、情報提供者が保有する情報配信装置150、ユーザが所有する移動装置930、金融機関が所有する決済処理装置940と接続することで、一連のサービス(情報配信と決済)とを提供する。また、情報配信装置150は、システムの一部としてもよい。この例では、情報配信場所(情報配信ホットスポット)は、サービスエリア、ガソリンスタンド、レストランなどの駐車場に設置されている。その様子を図6に示す。
【0012】
図7に狭域無線通信装置110の機能構成例を示す。狭域無線通信装置110は、少なくとも、情報を配信する情報配信装置150とインターネットプロトコル接続を行う情報配信通信部111と、決済に必要な情報を保有する移動装置930と無線による狭域通信を行うアンテナ部112と、決済管理装置120と回線接続を行う決済データ通信部113と、配信情報や決済情報を制御する情報・決済制御部114と、移動装置の識別と認証を行なう機器識別・判断部115と、当該無線通信装置の識別番号を含む情報を記録する無線通信記録部116と、アンテナ部112を制御するDSRC送受信部117を備える。また、情報の送受信に暗号を用いる場合には、暗号化・復号化部119を備えてもよい。
【0013】
図8に決済管理装置120の機能構成例を示す。決済管理装置120は、少なくとも、情報配信装置150と接続を行う情報配信制御部121と、決済処理を行う決済処理装置940と接続を行う決済処理装置通信部122と、狭域無線通信装置110と回線接続を行う路側回線通信部123と、決済管理を制御する決済管理制御部124と、情報を記録する決済管理記録部125とを備える。また、カードでの決済をEMV規格(Europay, MasterCard, VISAの仕様規格)で行う場合にはEMV処理部126、情報の送受信に暗号を用いる場合には、暗号化・復号化部129を備えてもよい。
【0014】
図9に情報配信装置150の機能構成例を示す。情報配信装置150は、少なくとも、無線通信装置とインターネットプロトコル接続を行う路側IP通信部151と、決済管理装置と接続を行う決済管理通信部152と、情報の配信を制御する配信制御部153と、配信する情報を記録する配信情報部154と、送受信した情報の履歴を記録する配信データ履歴部155を備える。また、決済管理装置120に決済の承認を要求した時のデータ(承認要求データ)を記録する決済要求確認部156と、無線通信装置ごとに提供した情報を記録するサービス提供記録部157と、店舗などに設置したモニタ装置160に注文データや売上データなどを送信する店舗設置モニタ装置通信部158と、暗号化・復号化部159とを備えてもよい。
【0015】
図10に、移動装置930の機能構成例を示す。移動装置930は、例えば狭域無線通信端末931、情報端末932、ICカード933から構成される。狭域無線通信端末931は、狭域無線通信装置110と無線による狭域通信を行うDSRC通信部9311、車載器制御部9312、ICカードリーダ/ライタ部9313などから構成される。情報端末932は、カーナビゲーションなどであり、カーナビI/F&制御部9321、情報表示部9322などから構成される。
図11に決済を伴わない情報配信の処理フローを示す。この処理フローは、例えば、月額定額の情報配信や、従量制のサービスを提供する画面に入る前までの情報配信に使用できる。狭域無線通信装置110のDSRC送受信部117が、アンテナ部112を介して、移動装置130が狭域無線通信装置110の通信エリアに入ったことを検出すると処理が開始される。移動装置930の狭域無線通信端末931および情報端末932と狭域無線通信装置110のDSRC送受信部117とは接続確認や、機器の識別情報と種別などの情報の送受信を行う(S210)。機器識別・判断部115は、受け取った機器の識別情報や種別から正当性や決済処理の機能などの識別と認証を行う(S220)。ステップS220がNGの場合、情報・決済制御部114は、情報配信を中止する(S225)。ステップS220がOKの場合、情報・決済制御部114は、識別認証が正常であることと前記移動装置の識別データを関連させて、無線通信記録部116に記録する(S230)。その後、移動装置930側では、情報端末932にブラウザが立ち上がり、利用者データが必要によって暗号化・復号化部159で暗号化されて、狭域無線通信装置110に送信される(S240)。狭域無線通信装置110の情報・決済制御部114は、暗号化された利用者データを、暗号化・復号化部119で復号し、識別認証が正常であることと移動装置の識別データに関連させて、無線通信記録部に記録する(S250)。情報配信通信部111は、情報配信装置150の路側装置IP通信部151に、前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを送信する(S260)。
【0016】
情報配信装置150の配信制御部153は、移動装置930の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを関連付けて、配信データ履歴部155に記録する(S270)。配信制御部153は、配信情報部154に記録された配信情報(例えば、初期画面、情報選択画面、無料情報、広告など)を、暗号化した機器識別データと共に路側装置IP通信部151から送信する。送信された情報は、狭域無線通信装置110を介して移動装置930のDSRC通信部9311で受信される(S280)。暗号化された機器識別データは暗号化・復号化部9319で復号され、カーナビ識別部9323は、機器の識別が正しいかを確認する(S290)。ステップS290がNGの場合、情報配信が中止される(S295)。ステップS290がOKの場合、情報端末932の情報表示部9322に、配信された情報(例えば、初期画面、情報選択画面、無料情報、広告など)が表示される(S300)。図13は、このときに情報表示部9322に表示される画面のイメージである。情報端末932のカーナビI/F&制御部9321は、画面表示が完了したことを、DSRC通信部9311から狭域無線通信装置110に送信する。狭域無線通信装置110は、表示完了データを情報配信装置150に送信する(S310)。情報配信装置150の配信制御部153は、アクセス日時、機器識別認証がOKであったこと、機器識別データ、利用者データを関連つけて配信データ履歴部155に記録する。上記の情報配信装置150の路側装置IP通信部151と狭域無線通信装置110の情報配信通信部111との通信には、インターネット網を使うこともでき、その場合には、図19に示すように情報のコマンド部分とデータ部分とをセットで送受信すればよい。
【0017】
なお、定額制のサービスの場合には、次のようにして次の画面を選択することができる。図11中の点線で示しているが、情報端末932のカーナビI/F&制御部9321は、選択された次の画面の表示を要求するデータ(選択データ)を、DSRC通信部9311から狭域無線通信装置110に送信する。狭域無線通信装置110は、選択データを情報配信装置150に送信する(S330)。情報配信装置150は、ステップS280の処理で、選択された画面の情報を送信する(S280)。このようにS280〜S330を繰り返せばよい。
【0018】
このような装置構成、処理フローによって、狭域無線通信技術を用いたシステムでも情報配信が可能となる。
決済を伴う場合の処理フローを図12に示す。この処理フローは、図11に示したステップS320までが終了した状態(既に各装置、端末が正常に接続された状態)から開始される。ステップS300で表示された画面(例えば、図13の画面)からユーザが音楽配信を選択したとすると、図14に示すような楽曲選択画面に情報表示部9322が変わる(S410)。このとき、楽曲を分野別などに階層表示することも可能である。そして、「楽曲A」を選択すると、情報表示部9322は、図15に示すようなクレジットカードの決済画面に変わる(S420)。また、狭域無線通信端末931は、狭域無線通信装置110を介して、情報配信装置150に暗号化した配信要求データ(コンテンツ種別、料金の情報)を送信する(S430)。情報配信装置150の配信制御部153は、機器識別認証が正常なこと、機器識別データ、利用者データと配信要求データを決済要求確認部156に記録する(S440)。そして、決済管理通信部152は、決済管理装置120に承認要求データ(機器識別認証が正常なこと、機器識別データ、利用者データ、アクセス日時、配信要求データなど)を送信する(S450)。決済管理装置120の決済管理制御部124は、受信した承認要求データを、EMV処理部126に渡すと共に、決済管理記録部125に記録する(S460)。
【0019】
決済管理制御部124は、EMV処理部126から、クレジットカード番号や暗証番号の要求を受ける。そして、狭域無線通信装置110を介して移動装置930に機器識別認証が正常なこと、機器識別データと共に、クレジットカード番号と暗証番号を要求するデータを送信する(S470)。ステップS470および後述のステップS520では、情報配信装置150を介していないことが重要である。クレジットカード番号などの機密性の高い情報は、専用回線などの機密性の高い回線である決済管理装置120と狭域無線通信装置110との回線を利用する。狭域無線通信端末931および情報端末932は機器識別について確認し、NGの場合は情報配信を中止する(S480、S485)。ステップS480、S485がOKの場合、ユーザがクレジットカード(ICカード)をICカードリード/ライタ部9313に挿入し、暗証番号を入力すると、情報端末932から狭域無線通信端末931に暗証番号が渡される(S490)。なお、場合によっては、暗証番号は省略してもよい。狭域無線通信端末931のICカードリード/ライタ部9313がカード情報を読み、EMV処理部9315がカードの真正性を認証する。なお、EMV規格ではないカードの場合にはそのカードの規格に従って真正性を認証する(S500)。ステップS500がNGの場合には情報配信は中止される(S505)。暗号化・復号化部9319は、読み取られたカードの決済データ(クレジットカード番号、有効期限など)と暗証番号を暗号化する(S510)。DSRC通信部9311は、機器識別認証が正常であること、機器識別データ、暗号化された決済データと暗証番号を、狭域無線通信装置110を介して決済管理装置120に送信する(S520)。
【0020】
決済管理装置120の決済管理制御部124は、受信したデータを復号し、決済データを承認要求データと関連付けて、決済管理記録部に記録する(S530)。EMV処理部126は、決済データの真正性を確認する(S540)。ステップS540がNGの場合、配信は中止される(S545)。ステップS540がOKの場合、決済管理制御部は、決済処理装置940に、承認予約データ(データアクセス日時、利用店名、クレジットカード番号、有効期限、暗証番号、コンテンツ種類、料金など)を送信する(S550)。決済処理装置は、与信管理部941で記録している与信データと照合し、決済管理装置に、承認予約の結果(承認予約番号または承認不可)を返信する(S560)。
【0021】
決済管理装置120の決済管理制御部124は、承認予約の結果を決済管理記録部125に記録する(S570)。情報配信制御部121は、情報配信装置150と狭域無線通信装置110を介して移動装置930に、承認予約結果を送信する(S580)。
また、ステップS540〜S580において、ステップS550とS560を経ることなく、次のステップを行ってもよい。具体的には、あらかじめ金融機関の決済処理装置940の与信管理部941から、無効データなどの与信データを決済管理装置120の決済管理記録部125に記録しておく。ステップS570とS580では、決済管理制御部124は、上記決済データと上記無効データとを照合し、その承認結果を決済管理記録部125に記録し、移動装置930に送信する。
【0022】
移動装置930の情報端末932は、機器識別データと承認予約結果を確認する(S590)。ステップS590がNGならば、情報配信を中止する(S595)。ステップS590がOKならば、情報端末932は、情報表示部9322にクレジットカードが認証されたことを表示する(S600)。ユーザが、情報端末932から、狭域無線通信装置110を介して情報配信装置150に、ダウンロード要求を送信する(S610)。情報配信装置150の路側装置IP通信部151は、配信情報部154に記録されている楽曲Aと共に機器識別認証が正常であることや機器識別データを、狭域無線通信装置110を介して移動装置930に送信する(S620)。移動装置930の情報端末932は、機器識別データを確認する(S630)。ステップS630がNGの場合、情報配信は中止する。ステップS630がOKの場合、情報端末932のカーナビI/F&制御部9321は、楽曲Aを情報記録部9324に記録する(S640)。情報端末932は、狭域無線通信装置110を介して、ダウンロード完了を情報配信装置150に通知する(S650)。
【0023】
情報配信装置150の決済要求確認部156は、売上データ(アクセス日時、レシート番号、利用店舗名、料金など)を作成し、配信した情報(コンテンツ)と関連つけて配信データ履歴部155に記録する。また、決済管理通信部152が売上データを決済管理装置に送信する(S660)。図17に、配信データ履歴部155に記録されるデータのイメージを示す。決済管理装置120は、受信した売り上げデータをクレジットカード番号などの承認予約データと関連付けて決済管理記録部125に記録すると共に、決済処理装置940に送信する。図18に決済管理記録部125に記録されるデータのイメージを示す。また、情報配信装置150は、売上データを、狭域無線通信装置110を介して移動装置930に送信する(S670)。情報端末932は、クレジット利用控えを表示し(S680)、処理を終了する。図16に、クレジット利用控えのイメージを示す。
このようなシステム構成と処理フローにより、情報量が多いが機密性の低い配信情報の通信にはインターネット網を利用し、情報量は少ないが機密性の高い決済情報の通信には専用回線を利用した狭域無線通信装置を用いた情報配信決済システムを実現できる。
【0024】
[変形例]
第1実施形態のステップS660では、配信した情報を配信データ履歴部155のみに記録したが、配信した情報と配信時に経由した狭域無線通信装置110とを関連つけてサービス提供記録部157に記録してもよい。このようにどの狭域無線通信装置110からどんなサービスが提供されたかが分かれば、狭域無線通信装置110の設置場所に応じた画面を配信情報部154に用意することができ、ステップS280での画面表示を狭域無線通信装置110ごとに選択することができる。
【0025】
図20に、楽曲Aをダウンロードしたユーザへの付加サービスのイメージを示す。例えば、第1実施形態の楽曲Aのダウンロード終了(S680)の後に、ステップS280に戻る。そして、情報配信装置150が、配信情報部154に記録されている狭域無線通信装置110周辺の店や観光スポットの割引サービスの情報を、移動装置930に送信する(S280’)。
また、狭域無線通信装置110’、110”を駐車場に設置した玩具店とパチンコ店とが近くにある場合について説明する。玩具店の駐車場の狭域無線通信装置110’から接続した移動装置930’と、パチンコ店の駐車場の狭域無線通信装置110”から接続した移動装置930”では、ユーザが要求するサービスは異なると予測される。このような場合にも、サービス提供記録部157に記録された狭域無線通信装置110ごとの過去の提供サービスにあわせて、配信制御部153が配信情報部154に記録された画面を選択してステップS280を実行することができる。
狭域無線通信装置110の場合、通信エリアが狭いため、設置場所ごと(狭域無線通信装置110ごと)にユーザの特性(性別、年齢、嗜好など)を細かく分類できる。したがって、情報配信装置が、無線通信装置の識別情報を受信することによって、無線通信装置ごとに提供したサービスの履歴が把握でき、効率的な情報配信や付加サービスが可能となる。
【0026】
[第2実施形態]
図21に本実施形態のシステム構成例を示す。移動装置930(1)と移動装置930(2)とは同一の移動装置であり、時間的な違いを示すために(1)、(2)を付している。本実施形態では、情報配信場所Aで情報配信を受け、物品を注文する。注文した物品を情報配信場所B(店舗B)で受け取り、決済をする例である。
【0027】
初期画面を立ち上げる処理フローは、図11と同じである。図22に、ステップS300で、情報表示部9322(1)に表示される選択画面のイメージを示す。注文内容を確定させるまでの画面が階層的になっている場合は、図11に点線で示すステップS330によって、ステップS280〜S330を繰り返す。
注文内容が確定すると決済の処理フローとなる。決済の処理フローは、図12とほぼ同じである。本実施形態では、商品がダウンロードできるデータではないため、以下に示すステップで、処理が異なる。ステップS610では、注文実行要求が移動装置930(1)から、狭域無線通信装置110aを介して情報配信装置150に送られる(S610)。そして、ステップS620では、情報配信装置150は、楽曲Aの変わりに注文書データを移動装置930(1)へ送信する(S620)。また、ステップS640では、情報記録部9324には、注文書データが記録される(S640)。さらに、ステップS670では、情報配信装置150は、注文データや売上データなどを店舗Bに設置されたモニタ装置160に送信し、表示させる処理が加わる。
【0028】
図23に、ステップS420で情報表示部9322(1)に表示されるクレジットカードの決済画面のイメージを示す。図24に、ステップS660で、配信データ履歴部155に記録されるデータのイメージを示す。図25に、ステップS660で、決済管理記録部125に記録される承認要求データの例を示す。図26に、ステップS680で、情報表示部9322(1)に表示される注文受付画面のイメージを示す。
次に、移動装置930が情報配信場所B(店舗B)の狭域無線通信装置110bの通信エリアに入ると、再び、図11に示した処理フローが開始する。ステップS300では、図26に示した注文受付画面が、情報表示部9322(2)に表示される。ステップS330で、ユーザが受領ボタンを押すと、受領データが狭域無線通信装置110bを介して情報配信装置150に送られる。そして、ステップS280にもどる。図27に、次のステップS300で、情報表示部9322(2)に表示されるクレジット利用控えのイメージを示す。情報配信装置150は、この表示の完了データを受け取ると、処理は終了する。
【0029】
このようなシステム構成と処理フローにより、商品販売のための通信にはインターネット網を利用し、情報量は少ないが機密性の高い決済情報の通信には専用回線を利用した狭域無線通信装置を用いた情報配信決済システムを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】狭域無線通信装置を用いたETCシステムの構成例を示す図。
【図2】通行料が定額の場合の処理フローを示す図。
【図3】通行料が距離によって異なる場合の狭域無線通信装置を用いたETCシステム構成例を示す図。
【図4】通行料が距離によって異なる場合の処理フローを示す図。
【図5】第1実施形態の情報配信決済システムの構成例を示す図。
【図6】情報配信場所(情報配信ホットスポット)の様子を示す図。
【図7】狭域無線通信装置110の機能構成例を示す図。
【図8】決済管理装置120の機能構成例を示す図。
【図9】情報配信装置150の機能構成例を示す図。
【図10】移動装置930の機能構成例を示す図。
【図11】決済を伴わない情報配信の処理フローを示す図。
【図12(A)】決済を伴う場合の処理フローを示す第1の図。
【図12(B)】決済を伴う場合の処理フローを示す第2の図。
【図12(C)】決済を伴う場合の処理フローを示す第3の図。
【図13】情報表示部9322に表示される画面のイメージを示す図。
【図14】情報表示部9322に表示される楽曲選択画面のイメージを示す図。
【図15】情報表示部9322に表示されるクレジットカードの決済画面のイメージを示す図。
【図16】クレジット利用控えのイメージを示す図。
【図17】配信データ履歴部155に記録されるデータのイメージを示す図。
【図18】決済管理記録部125に記録されるデータのイメージを示す図。
【図19】送信データの構造を示す図。
【図20】楽曲Aをダウンロードしたユーザへの付加サービスのイメージを示す図。
【図21】第2実施形態のシステム構成例を示す図。
【図22】情報表示部9322(1)に表示される選択画面のイメージを示す図。
【図23】情報表示部9322(1)に表示されるクレジットカードの決済画面のイメージを示す図。
【図24】配信データ履歴部155に記録されるデータのイメージを示す図。
【図25】決済管理記録部125に記録される承認要求データの例を示す図。
【図26】情報表示部9322(1)に表示される注文受付画面のイメージを示す図。
【図27】情報表示部9322(2)に表示されるクレジット利用控えのイメージを示す図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の固定された無線通信装置と、決済管理を行う決済管理装置を備える情報配信決済システムであって、
前記無線通信装置は、情報を配信する情報配信装置とインターネットプロトコル接続を行う情報配信通信部と、決済に必要な情報を保有する移動装置と無線による狭域通信を行うアンテナ部と、前記決済管理装置と回線接続を行う決済データ通信部と、配信情報や決済情報を制御する情報・決済制御部と、前記移動装置の識別と認証を行なう機器識別・判断部と、当該無線通信装置の識別番号を含む情報を記録する無線通信記録部と、前記アンテナ部を制御するDSRC送受信部とを備え、
前記決済管理装置は、前記情報配信装置と接続を行う情報配信制御部と、決済処理を行う決済処理装置と接続を行う決済処理装置通信部と、前記無線通信装置と回線接続を行う路側回線通信部と、決済管理を制御する決済管理制御部と、情報を記録する決済管理記録部とを備える
情報配信決済システム。
【請求項2】
請求項1記載の情報配信決済システムであって、
前記情報配信通信部は、少なくとも前記無線通信装置の識別番号を送信することを特徴とする
情報配信決済システム。
【請求項3】
複数の固定された無線通信装置と決済管理を行う決済管理装置と接続され、情報を配信する情報配信装置であって、
前記無線通信装置とインターネットプロトコル接続を行う路側IP通信部と、決済管理装置と接続を行う決済管理通信部と、情報の配信を制御する配信制御部と、配信する情報を記録する配信情報部と、送受信した情報の履歴を記録する配信データ履歴部と、前記無線通信装置ごとに提供した情報を記録するサービス提供記録部を備え、
前記路側IP通信部は、少なくとも前記無線通信装置の識別番号を受信することを特徴とする
情報配信装置。
【請求項4】
複数の固定された無線通信装置と、決済管理を行う決済管理装置と、情報を配信する情報配信装置を備える情報配信決済システムであって、
前記無線通信装置は、情報を配信する情報配信装置とインターネットプロトコル接続を行う情報配信通信部と、決済に必要な情報を保有する移動装置と無線による狭域通信を行うアンテナ部と、前記決済管理装置と回線接続を行う決済データ通信部と、配信情報や決済情報を制御する情報・決済制御部と、前記移動装置の識別と認証を行なう機器識別・判断部と、当該無線通信装置の識別番号を含む情報を記録する無線通信記録部と、前記アンテナ部を制御するDSRC送受信部とを備え、
前記決済管理装置は、前記情報配信装置と接続を行う情報配信制御部と、決済処理を行う決済処理装置と接続を行う決済処理装置通信部と、前記無線通信装置と回線接続を行う路側回線通信部と、決済管理を制御する決済管理制御部と、情報を記録する決済管理記録部とを備え、
前記情報配信装置は、前記無線通信装置とインターネットプロトコル接続を行う路側IP通信部と、決済管理装置と接続を行う決済管理通信部と、情報の配信を制御する配信制御部と、配信する情報を記録する配信情報部と、送受信した情報の履歴を記録する配信データ履歴部とを備える
情報配信決済システム。
【請求項5】
請求項4記載の情報配信決済システムであって、
前記情報配信装置は、前記無線通信装置ごとに提供した情報を記録するサービス提供記録部も備え、
前記情報配信通信部は、少なくとも前記無線通信装置の識別番号を送信することを特徴とする
情報配信決済システム。
【請求項6】
複数の固定された狭域通信用の無線通信装置と、情報を配信する情報配信装置と、決済に必要な情報を保有する狭域通信用の移動装置を制御する情報配信方法であって、
あらかじめ前記無線通信装置と前記情報配信装置とをネットワークを介して接続しておき、
前記無線通信装置と前記移動装置が、当該移動装置が当該無線通信装置の通信エリアに入ったことを識別し、接続を確立するための情報を授受する接続確立ステップと、
前記無線通信装置が、前記移動装置の正当性や決済処理の機能などの識別と認証と行なう識別認証ステップと、
前記無線通信装置が、識別認証が正常であることと前記移動装置の識別データを関連して記録する識別データ記録ステップと、
前記移動装置が、前記無線通信装置に利用者データを送信する利用者データ送信ステップと、
前記無線通信装置が、前記利用者データを、前記識別認証が正常であることと前記移動装置の識別データに関連させて記録する利用者データ記録ステップと、
前記無線通信装置が、前記情報配信装置に、前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを送信する認証結果送信ステップと、
前記情報配信装置が、前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを関連付けて記録する認証結果記録ステップと、
前記情報配信装置が、前記無線通信装置を介して前記移動装置に、情報を配信する情報配信ステップと
を有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項7】
複数の固定された狭域通信用の無線通信装置と、決済管理を行う決済管理装置と接続し、情報を配信する情報配信装置を制御する情報配信方法であって、
あらかじめ前記無線通信装置と前記情報配信装置とをネットワークを介して接続しておき、
前記無線通信装置からの、決済に必要な情報を保有する狭域通信用の移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを受信する認証結果受信ステップと、
前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを関連付けて記録する認証結果記録ステップと、
前記無線通信装置を介して前記移動装置に、情報を配信する情報配信ステップと
前記移動装置からの配信要求データを、前記無線通信装置を介して受信する配信要求受信ステップと、
前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データと関連付けて前記配信要求データを記録する配信要求記録ステップと、
前記決済管理装置に承認要求データを送信する承認要求ステップと、
前記決済管理装置からの前記承認予約結果を、受信する承認予約結果受信ステップと、
前記無線通信装置を介して前記移動装置からのダウンロード要求を、受信するダウンロード要求受信ステップと、
前記無線通信装置を介して前記移動装置に、情報をダウンロードするダウンロードステップと、
売上データを作成する売上データ作成ステップと、
前記決済管理装置と前記無線通信装置を介して前記移動装置に前記売上データを送信する売上データ送信ステップと
を有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項8】
請求項6または7記載の情報配信方法であって、
前記情報配信装置が、前記無線通信装置ごとに提供した情報を記録するサービス情報記録ステップと、
前記情報配信装置が、前記サービス情報記録ステップで記録した情報を参照して、前記情報配信ステップで配信するための情報を選択する情報配信選択ステップ
も有することを特徴とする情報配信方法。
【請求項9】
複数の固定された狭域通信用の無線通信装置と、決済管理を行う決済管理装置と、決済処理を行う決済処理装置と、情報を配信する情報配信装置と、決済に必要な情報を保有する狭域通信用の移動装置を制御する情報配信決済方法であって、
あらかじめ前記無線通信装置と前記情報配信装置、前記無線通信装置と前記決済管理装置、前記情報配信装置と前記決済管理装置、前記決済管理装置と前記決済処理装置、前記無線通信装置と前記移動装置を、ネットワークを介して互いに接続しておき、
前記情報配信装置は、あらかじめ前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データを記録しておき、
前記移動装置が、配信要求データを、前記無線通信装置を介して前記情報配信装置に送信する配信要求ステップと、
前記情報配信装置が、前記移動装置の識別認証が正常であること、識別データ、利用者データと関連付けて前記配信要求データを記録する配信要求記録ステップと、
前記情報配信装置が、前記決済管理装置に承認要求データを送信する承認要求ステップと、
前記決済管理装置が、前記承認要求データを記録する承認要求記録ステップと、
前記決済管理装置が、前記無線通信装置を介して前記移動装置に、決済データの入力要求を送信する決済データ入力要求ステップと、
前記移動装置が、前記無線通信装置を介して前記決済管理装置に決済データを送信する決済データ送信ステップと、
前記決済管理装置が、前記決済データを前記承認要求データと関連付けて記録する決済データ記録ステップと、
前記決済管理装置が、決済データの真正性を確認する決済データ真正性確認ステップと、
前記決済管理装置が、前記決済処理装置に、承認予約データを送信する承認予約ステップと、
前記決済処理装置が、前記決済管理装置に、承認予約の結果を返信する承認予約返信ステップと、
前記決済管理装置が、前記承認予約の結果を記録する承認予約結果記録ステップと、
前記決済管理装置が、情報配信装置と前記無線通信装置を介して前記移動端末に、前記承認予約結果を送信する承認予約結果送信ステップと、
前記移動装置が、前記無線通信装置を介して前記情報配信装置に、ダウンロード要求を送信するダウンロード要求ステップと、
前記情報配信装置が、前記無線通信装置を介して前記移動装置に、情報をダウンロードするダウンロードステップと、
前記情報配信装置が、売上データを作成する売上データ作成ステップと、
前記情報配信装置が、前記決済管理装置と前記無線通信装置を介して前記移動装置に前記売上データを送信する売上データ送信ステップと
を有することを特徴とする情報配信決済方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12(A)】
image rotate

【図12(B)】
image rotate

【図12(C)】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate


【公開番号】特開2007−280280(P2007−280280A)
【公開日】平成19年10月25日(2007.10.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−108890(P2006−108890)
【出願日】平成18年4月11日(2006.4.11)
【出願人】(000002129)住友商事株式会社 (42)