扁平型ランプ装置
【課題】側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供する。
【解決手段】扁平型ランプ装置は、扁平な基材2と、基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源4と、光源を覆う透光カバー6と、を備えている。透光カバー6は、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部6aと、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部6bと、を有する。
【解決手段】扁平型ランプ装置は、扁平な基材2と、基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源4と、光源を覆う透光カバー6と、を備えている。透光カバー6は、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部6aと、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部6bと、を有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えばGX53形口金を有する扁平型のランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
扁平かつコンパクトなランプ装置として、例えばGX53形口金を用いた扁平円筒型のランプ装置が知られている。このような扁平型ランプ装置では、扁平なGX53形口金を用いるとともに、扁平な本体に扁平に光源を配置し、扁平なカバーを組み合わせることで、全体として扁平なランプ装置を実現している。扁平型ランプ装置において、側面あるいは背面側まで照射する用途に対応する技術としては、カバー部材の周縁部をランプ装置の側面側まで延ばし、導光する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−140606号公報
【特許文献2】特開2010−192338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
扁平型ランプ装置では、扁平面の法線方向に強く光を照射し、ランプ装置の側面あるいは背面側には極端に弱い光しか放出することができない。この傾向は、LED光源を用いた場合に特に顕著となる。カバー部材を用いた場合でも、ランプ装置の側面から背面側への照度が弱い。
【0005】
この発明は以上の点を鑑みてなされたもので、その課題は、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、扁平型のランプ装置は、扁平な基材と、前記基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、前記光源を覆う透光カバーと、を備え、前記透光カバーは、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1a】図1aは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図1b】図1bは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図2a】図2aは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図2b】図2bは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図3a】図3aは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図3b】図3bは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図4a】図4aは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図4b】図4bは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図5a】図5aは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図5b】図5bは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図6a】図6aは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図6b】図6bは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図7】図7は、第6の実施形態の変形例に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図8a】図8aは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図8b】図8bは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図9a】図9aは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図9b】図9bは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置の平面図。
【図10a】図10aは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図10b】図10bは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置の基材、基板および光源を示す平面。
【図10c】図10cは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図11】図11は、第10の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図12a】図12aは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図12b】図12bは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置の基材、基板および光源を示す平面図。
【図12c】図12cは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、種々の実施形態に係る扁平型のランプ装置について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1aは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。扁平型ランプ装置1は、扁平な円筒形状であり、図示した断面を中心軸に対して回転させた形状を有している。
【0009】
扁平型ランプ装置1は、扁平な円盤状の基材2、口金3、光源4を実装した基板5、透光カバー6を備えている。基材2は金属製であり、平坦な前面部2aおよび前面部の周縁に立設された円筒状の側壁2bを有している。基材2は、光源4で発生した熱のヒートシンクであるとともに、図示しない放熱構造より外部に放熱する機能を有している。
【0010】
口金3は、扁平なGX53形ソケットに適合する段付きの円盤状に形成され、基材2の下面側に埋め込まれている。口金3は、GX53形ソケットに適合する複数の端子3aを有し、内部に駆動回路3bを収納している。端子3aを通して通電され駆動回路3bにより発生した駆動電力により、基板5を介して光源4を点灯している。
【0011】
光源4は、LEDを用いており、基板5上に実装されている。そして、基板5および光源4は、基材2の前面部2aのほぼ中心に配置されている。光源4は、基板5の法線方向、すなわち扁平面の法線方向に強い光を照射し、法線方向からの角度をθとするとき、cosθに比例して側面方向への光度が弱くなっていく指向性を有している。実施形態では、直径80mmの基材2に対して、その中央にチップ集約型のLEDを光源4として配置している。
【0012】
透光カバー6は、ポリカーボネート、アクリル等の透明樹脂により、ほぼ円盤状に形成されている。透光カバー6は、光源4を覆うように、基材2の上部に被せられ、透光カバー6の周縁部が基材2の側壁2b上部に固定されている。透光カバー6の表面は、透けないようにシボが形成されている。
【0013】
透光カバー6は、その中央に光源4に対向する光取入れ部6aと、この光取入れ部から径方向外方に延出し、光取入れ部の周囲を取り囲む環状の導光放出部6bと、導光放出部の端部、すなわち、透光カバー6の外周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。
【0014】
光取入れ部6aは、導光放出部6bに光を取り込む略円錐形状の内面と、その中心側に前方に光を取り込む面とで構成され、外面中心部には前方に、取り込まれた光を拡散させる略円錐状の突起部6dが設けられている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから湾曲して周囲の固定部6cまで連なり、全体としてカバーの役割を果たしている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して外部に放出する。導光放出部6bの先端は、先細りになるとともに基材2の側壁2b外側に折れ曲がり、基材2の側面から背面側へ光を照射する。
【0015】
このような透光カバー6は、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで透光カバー6内部に取り込み、突起部6dと周囲の導光放出部6bから側面あるいは背面に向けて照射することができる。また、透光カバー6は、周辺に向かって回転対象に光を放出する。
【0016】
図1bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0017】
なお、透光カバー6の表面処理については、内面に拡散材を塗布あるいは2色成型することで光を取り出すようにしてもよいし、透明材料自体に若干の拡散フィラを入れて透け防止や配光拡大を行ってもよい。
【0018】
次に、他の実施形態に係る照明装置について説明する。後述する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0019】
(第2の実施形態)
図2aは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第2の実施形態では、透光カバー6は、突起部6dを無くし、外面全体をほぼ平坦に近づけている。ただし、光源4に対向する透光カバー6の中心部分から光が前方に強く漏れるのを抑制するため、導光放出部6bの光取入れ部6a側の部分が他の部分よりも厚く形成されている。
【0020】
また、導光放出部6bの先端に、基材2の側壁2bとの密閉固定部6cを設けているため、若干背面側への照射が弱くなるが、側面方向へはかなり強く照射させることが可能である。図2bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0021】
(第3の実施形態)
図3aは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第3の実施形態では、透光カバー6の外観を既存の円筒イメージに近づけるべく、導光放出部6bの外周側先端をほぼ直角に折曲げ、円筒状の周壁6eを形成している。また、基材2は、側壁2bを無くした扁平な円盤状に形成されている。透光カバー6は、光源4および基材2の前面部2aを覆い、周壁6eの先端が基材2に固定されている。
【0022】
このように構成された透光カバー6においても、導光放出部6bの先端から側面側および背面側へ光を強く照射させることが可能である。図3bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0023】
(第4の実施形態)
図4aは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第4の実施形態では、透光カバー6を薄くして量産性を向上すべく、光取入れ部6aの外面側の突起部6dを断面で2つ(立体視すると環状に峰が連なる形状の突起部)として、導光放出部6bの光取入れ部6a側の厚さを薄くしている。透光カバー6の外観を既存の円筒イメージに近づけるべく、導光放出部6bの外周側先端をほぼ直角に折曲げ、円筒状の周壁6eを形成している。
【0024】
このため、導光放出部6bから放出される光量が小さくなり、図4bに示すように、配光分布としてはやや前方に偏ったものとなるが、背面側も確実に照射することができている。
【0025】
(第5の実施形態)
図5aは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。第5の実施形態によれば、扁平な円盤状の基材2の前面部2a上に基板5が実装され、この基板上に、複数の表面実装型のLEDが基材2と同軸のサークル状に並べて実装され、光源4を構成している。
【0026】
透光カバー6は、平坦な板状に形成された中央部と、中央部の外周側に形成されて光源4に対向する環状の光取入れ部6aと、光取入れ部6aから径方向外方かつ前方へ湾曲して延出する環状の導光放出部6bと、を有している。更に透光カバー6は、導光放出部6bの中途部から基材2側に延出する筒状の固定部6cを有し、この固定部6cを介して基材2の前面部2aに固定されている。
【0027】
上記構成によれば、光源4がサークルの円周に沿って複数分散しているため、個々の光源4を構成する各LEDの径方向幅が前述の実施形態と比べて大幅に縮小され、透光カバー6の光取入れ部6aの径方向幅を大幅に縮小することができる。光取入れ部6aに続く導光放出部6bの厚さも薄くすることができ、材料重量や成型性に優れた透光カバー6を実現している。
【0028】
また、光源4が周辺にサークル状に配置しているため、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードが隣接しても、極めてムラが出にくい構成となる。基材2の周縁部に配置された光源4から側面あるいは背面側に光を導光放出するため、透光カバー6の内部を通過する光の伝播距離が短くなり、透光カバー6による光の吸収が低減され効率も向上する。
【0029】
図5bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0030】
(第6の実施形態)
図6aは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第5の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第6の実施形態によれば、透光カバー6は、光源4の内側にも導光放出部6bを追加し、内面側に放出される光もランプ装置1の側面側に向くように構成した。
【0031】
このため、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードがランプ装置1に隣接しても、一層、ムラが出にくくなる。
【0032】
図6bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0033】
図7は、第6の実施形態の変形例に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ここでは、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードが隣接しても、サークル状に配置した光源4の内側が暗くなることをさらに改善するため、基材2に設けられた基板5の中央部にも光源4を設け、更に、透光カバー6の中央にも光源4と対向する中央側の光取入れ部6aおよび導光放出部6bを設けたものである。
【0034】
(第7の実施形態)
図8aは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第5の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第7の実施形態によれば、透光カバー6は、基材2の中央部と対向する領域、すなわち、光源4の内側の領域、にも導光放出部6fを有している。この内側の導光放出部6fは、透光カバー6の中央領域で広く面状に発光するように凸凹形状としている。
【0035】
図8bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射され、更に、前面中央領域の光照射もあり、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0036】
(第8の実施形態)
図9aは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図9bは扁平型ランプ装置の平面図である。本実施形態によれば、透光カバー6の光取入れ部6aと導光放出部6bは、回転対称な形状ではなく、基材2の前面部2aと平行な線に対して、線対称の形状に形成されている。すなわち、光源4に対向する光取入れ部5と、この光取入れ部から外周側および中心側に延びる2つの導光放出部6bと、を有する導光部7が、光源4に合わせて複数並んで設けられている。このように光取入れ部6aおよび導光放出部6bの少なくとも一方は、ここでは、両方は、基材2の中心軸に対して非回転対称な形状を有し、特定の方向に向かって強く光を放出する
このような構成のランプ装置によれば、側面側に強く放出する配光分布であることは前述の実施形態と同様であるが、特に図9bで上下方向に強く光を照射するようにしている。これにより、光源4を遮蔽し上下方向に光を照射するような照明器具に適した扁平型ランプ装置1が実現できる。なお、本実施形態では上下方向に特化して配光を強めた例を示したが、強める方向は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0037】
上述した第2ないし第8の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することができる。
【0038】
上述した第2ないし第8の実施形態では、内部が透けるのを防止するため、透光カバー6の表面全体あるいは少なくとも一部にシボ加工を施しているが、シボ加工の代わりに塗装を施してもよいし、乳白部材で2色成型してもよい。また、樹脂材料に若干の拡散フィラを混ぜて薄い乳白としてもよい。また、透光カバーの少なくとも一部の表面に反射部材を接着固定してもよい。
【0039】
透光カバーからの光取出し構造については、シボや拡散部材の接合で取出し構造を設けてもよいし、透光カバーを構成する材料自体に若干の散乱フィラを混入して散乱させて取り出してもよい。光源の数や種類も特に規定するものではなく、前方に強い指向性のある光源であれば本発明の作用を適用することができる。
【0040】
(第9の実施形態)
図10aは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図10bは扁平型ランプ装置の基材、基板、光源を示す平面図である。本実施形態によれば、扁平型ランプ装置1は、扁平な円筒形状であり、図示した断面を中心軸に対して回転させた形状を有している。
【0041】
扁平型ランプ装置1は、扁平な円盤状の基材2、口金3、光源4を実装した基板5、第1透光カバー6、第2透光カバー8を備えている。基材2は金属製であり、中央下側がくりぬかれた構造であり、上面は平坦な前面部2aを有している。基材2は、光源4で発生した熱のヒートシンクであるとともに、図示しない放熱構造より外部に放熱する機能を有している。
【0042】
口金3は、扁平なGX53形ソケットに適合する段付きの円盤状に形成され、基材2の下面側に埋め込まれている。口金3は、GX53形ソケットに適合する複数の端子3aを有し、内部に駆動回路3bを収納している。端子3aを通して通電され駆動回路3bにより発生した駆動電力により、基板5を介して光源4を点灯する。
【0043】
図10aおよび図10bに示すように、基板5は、中央部が円形にくりぬかれたドーナッツ型をなし、基材2の前面部2a上に同軸的に配置されている。光源4は、基板5上に実装され、基板5の外径と内径のほぼ中間部にリング状に複数個、間隔を置いて配置されている。光源4は、基板5の法線方向、すなわち扁平面の法線方向に強い光を照射し、法線方向からの角度をθとするとき、cosθに比例して側面方向への光度が弱くなっていく指向性を有している。
【0044】
第1透光カバー6は、ポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により、中央部が円形にくりぬかれたドーナッツ状に形成されている。第1透光カバー6は、光源4を覆うように、基材2の上部に被せられ、第1透光カバー6の円筒状の周縁部(固定部)6cが基材2上に固定されている。第1透光カバー6の表面は、中が透けて見えないようにシボが形成されている。
【0045】
第2透光カバー8は、ポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により扁平な円錐台形状に形成されている。第2透光カバー8は、基材2および第1透光カバー6上を覆って設けられ、その外周端面は第1透光カバー6の上端部に超音波溶接等により固定されている。第2透光カバー8の表面は、中が透けて見えないようシボが形成されている。第2透光カバー8は、光源4や基板5などが外部に露出することを防ぐ役目や、外観上のデザイン性を演出する役目などを担っている。
【0046】
第1透光カバー6は、光源4に対向する環状の光取入れ部6aと、この光取入れ部6aから径方向外方かつ前方へ湾曲して延出する環状の導光放出部6bと、導光放出部6bの端部、すなわち、第1透光カバー6の周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。導光放出部6bは、光取入れ部6aから湾曲して周囲の固定部6cまで連なっている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して、その端面より側面方向および背面方向に向けて光を放出する。
【0047】
このような第1透光カバー6は、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができる。また、第1透光カバー6は、周辺に向かって回転対称に光を放出する。
【0048】
さらに、上記構成によれば、光源4がサークルの円周に沿って複数分散するため、個々の光源4の径方向幅を小さくでき、第1透光カバー6の光取入れ部6aの径方向幅を大幅に縮小することができる。これにより、光取入れ部6aに続く導光放出部6bの厚さも薄くすることができ、材料重量や成型性に優れた第1透光カバー6を実現している。
【0049】
また、第1透光カバー6は、基材2の周縁部に配置された光源4から側面あるいは背面側に光を導光放出するため、第1透光カバー6の内部を通過する光の伝播距離が短くなり、第1透光カバー6による光の吸収が低減され効率も向上する。
【0050】
図10cは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、第1透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射され、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0051】
なお、第1透光カバー6および第2透光カバー8の表面処理については、内面に拡散材を塗布あるいは2色成型することで光を取り出すようにしてもよいし、透明材料自体に若干の拡散フィラを入れて透け防止や配光拡大を行ってもよい。
【0052】
(第10の実施形態)
図11は、第10の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第9の実施形態と同じであり、光源4、基板5および第1透光カバー6が第9の実施形態に比べて、径方向に一回り小さい形状に形成されている。また、第2透光カバー8の構成が第9の実施形態と一部相違している。第10の実施形態では、第2透光カバー8は、第1透光カバー6の上面だけでなく、第1透光カバー6の周縁部(固定部6c)も覆い、すなわち、第1透光カバー6の全面を覆う形状に形成されている。そして、第2透光カバー8は、その外周底面部を介して基材2上端部に固定されている。
上記構成によれば、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができるため、第9の実施形態とほぼ同様な配光分布を得ることができる。更に、本実施形態によれば、全面を一様な第1透光カバーで覆うことにより、ランプ装置の外観上のデザイン性が大幅に向上すること、第2透光カバー8を基材2に直接、固定しているため、取り付け構造や取り付けプロセスが簡易になるなどの利点がある。
【0053】
(第11の実施形態)
図12aは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図12bは、基材2、光源4および基板5を示す平面図である。ランプ装置1の基本的な構成は、第9の実施形態と同じであり、光源4、基板5および第1透光カバー6の構成が、第9の実施形態と一部相違している。第11の実施形態によれば、チップ集約型のLEDを光源4として用い、基板5および光源4はほぼ真円状を成し、基材2のほぼ中心に光源4が配置されている。
【0054】
第1透光カバー6は、その中央に光源4に対向する光取入れ部6aと、この光取入れ部から径方向外方に延出し、光取入れ部6aの周囲を取り囲む環状の導光放出部6bと、導光放出部の端部、すなわち、透光カバー6の外周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。
【0055】
光取入れ部6aには、導光放出部6bに光を取り込む略円錐形状の内面が形成されている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して、その端面より側面方向および背面方向に向けて光を放出する。
【0056】
このような第1透光カバー6は、光源4から放出された法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができる。また、第1透光カバー6は、周辺に向かって回転対称に光を放出する。
【0057】
第2透光カバー8は、透明樹脂により扁平な円錐台形状に形成されている。第2透光カバー8は第1透光カバー6上を覆って設けられ、その外周端面は第1透光カバー6の外周部上端に超音波溶接等により固定されている。第2透光カバー8の表面は、中が透けて見えないようシボが形成されている。第2透光カバー8は、光源4や基板5などが外部に露出することを防ぐ役目や、外観上のデザイン性を演出する役目などを担っている。
【0058】
図12cは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、第1透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0059】
本実施形態によれば、第2透光カバー8上の輝度分布が前述の第9および第10の実施形態の配光分布とは異なるという特徴を持つ。すなわち、第9および第10の実施形態では光源4の配置がサークル状であるため、第2透光カバー8上には高輝度部がドーナッツ状となる輝度分布が形成されるが、本実施形態では、光源4が中央部に配置されているため、透光カバー8上には中央が高輝度部となる輝度分布が形成される。
【0060】
上述した第9ないし第11の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することができる。
【0061】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
実施形態では、内部が透けるのを防止するため、第1透光カバー6および第2透光カバー8の表面全体あるいは少なくとも一部にシボ加工を施しているが、シボ加工の代わりに塗装を施してもよいし、乳白部材で2色成型してもよい。また、樹脂材料に若干の拡散フィラを混ぜて薄い乳白としてもよい。透光カバーの少なくとも一部の表面に反射部材を接着固定してもよい。また、それらの面上にローレット加工を施してもよい。
【0062】
第1透光カバー6および第2透光カバー8の光取出し構造については、シボや拡散部材の接合で取出し構造を設けてもよいし、それらを構成する材料自体に若干の散乱フィラを混入して散乱させてもよいし、それらの面上にローレット加工を施し、取り出してもよい。光源の数や種類は、特に実施形態に限定されるものではなく、LEDに限らず、前方に強い指向性のある光源であれば本発明の作用を適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1…扁平型ランプ装置、2…基材、2a…前面部、3…口金、4…光源、
6…透光カバー、6a…光取入れ部、6b、6f…導光放出部、6c…固定部、
8…第2透孔カバー
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、例えばGX53形口金を有する扁平型のランプ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
扁平かつコンパクトなランプ装置として、例えばGX53形口金を用いた扁平円筒型のランプ装置が知られている。このような扁平型ランプ装置では、扁平なGX53形口金を用いるとともに、扁平な本体に扁平に光源を配置し、扁平なカバーを組み合わせることで、全体として扁平なランプ装置を実現している。扁平型ランプ装置において、側面あるいは背面側まで照射する用途に対応する技術としては、カバー部材の周縁部をランプ装置の側面側まで延ばし、導光する技術がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−140606号公報
【特許文献2】特開2010−192338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
扁平型ランプ装置では、扁平面の法線方向に強く光を照射し、ランプ装置の側面あるいは背面側には極端に弱い光しか放出することができない。この傾向は、LED光源を用いた場合に特に顕著となる。カバー部材を用いた場合でも、ランプ装置の側面から背面側への照度が弱い。
【0005】
この発明は以上の点を鑑みてなされたもので、その課題は、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態によれば、扁平型のランプ装置は、扁平な基材と、前記基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、前記光源を覆う透光カバーと、を備え、前記透光カバーは、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1a】図1aは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図1b】図1bは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図2a】図2aは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図2b】図2bは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図3a】図3aは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図3b】図3bは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図4a】図4aは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図4b】図4bは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図5a】図5aは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図5b】図5bは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図6a】図6aは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図6b】図6bは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図7】図7は、第6の実施形態の変形例に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図8a】図8aは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図8b】図8bは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図9a】図9aは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図9b】図9bは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置の平面図。
【図10a】図10aは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図10b】図10bは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置の基材、基板および光源を示す平面。
【図10c】図10cは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【図11】図11は、第10の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図12a】図12aは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置を示す断面図。
【図12b】図12bは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置の基材、基板および光源を示す平面図。
【図12c】図12cは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置の配光分布を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照しながら、種々の実施形態に係る扁平型のランプ装置について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1aは、第1の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。扁平型ランプ装置1は、扁平な円筒形状であり、図示した断面を中心軸に対して回転させた形状を有している。
【0009】
扁平型ランプ装置1は、扁平な円盤状の基材2、口金3、光源4を実装した基板5、透光カバー6を備えている。基材2は金属製であり、平坦な前面部2aおよび前面部の周縁に立設された円筒状の側壁2bを有している。基材2は、光源4で発生した熱のヒートシンクであるとともに、図示しない放熱構造より外部に放熱する機能を有している。
【0010】
口金3は、扁平なGX53形ソケットに適合する段付きの円盤状に形成され、基材2の下面側に埋め込まれている。口金3は、GX53形ソケットに適合する複数の端子3aを有し、内部に駆動回路3bを収納している。端子3aを通して通電され駆動回路3bにより発生した駆動電力により、基板5を介して光源4を点灯している。
【0011】
光源4は、LEDを用いており、基板5上に実装されている。そして、基板5および光源4は、基材2の前面部2aのほぼ中心に配置されている。光源4は、基板5の法線方向、すなわち扁平面の法線方向に強い光を照射し、法線方向からの角度をθとするとき、cosθに比例して側面方向への光度が弱くなっていく指向性を有している。実施形態では、直径80mmの基材2に対して、その中央にチップ集約型のLEDを光源4として配置している。
【0012】
透光カバー6は、ポリカーボネート、アクリル等の透明樹脂により、ほぼ円盤状に形成されている。透光カバー6は、光源4を覆うように、基材2の上部に被せられ、透光カバー6の周縁部が基材2の側壁2b上部に固定されている。透光カバー6の表面は、透けないようにシボが形成されている。
【0013】
透光カバー6は、その中央に光源4に対向する光取入れ部6aと、この光取入れ部から径方向外方に延出し、光取入れ部の周囲を取り囲む環状の導光放出部6bと、導光放出部の端部、すなわち、透光カバー6の外周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。
【0014】
光取入れ部6aは、導光放出部6bに光を取り込む略円錐形状の内面と、その中心側に前方に光を取り込む面とで構成され、外面中心部には前方に、取り込まれた光を拡散させる略円錐状の突起部6dが設けられている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから湾曲して周囲の固定部6cまで連なり、全体としてカバーの役割を果たしている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して外部に放出する。導光放出部6bの先端は、先細りになるとともに基材2の側壁2b外側に折れ曲がり、基材2の側面から背面側へ光を照射する。
【0015】
このような透光カバー6は、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで透光カバー6内部に取り込み、突起部6dと周囲の導光放出部6bから側面あるいは背面に向けて照射することができる。また、透光カバー6は、周辺に向かって回転対象に光を放出する。
【0016】
図1bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0017】
なお、透光カバー6の表面処理については、内面に拡散材を塗布あるいは2色成型することで光を取り出すようにしてもよいし、透明材料自体に若干の拡散フィラを入れて透け防止や配光拡大を行ってもよい。
【0018】
次に、他の実施形態に係る照明装置について説明する。後述する他の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0019】
(第2の実施形態)
図2aは、第2の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第2の実施形態では、透光カバー6は、突起部6dを無くし、外面全体をほぼ平坦に近づけている。ただし、光源4に対向する透光カバー6の中心部分から光が前方に強く漏れるのを抑制するため、導光放出部6bの光取入れ部6a側の部分が他の部分よりも厚く形成されている。
【0020】
また、導光放出部6bの先端に、基材2の側壁2bとの密閉固定部6cを設けているため、若干背面側への照射が弱くなるが、側面方向へはかなり強く照射させることが可能である。図2bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0021】
(第3の実施形態)
図3aは、第3の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第3の実施形態では、透光カバー6の外観を既存の円筒イメージに近づけるべく、導光放出部6bの外周側先端をほぼ直角に折曲げ、円筒状の周壁6eを形成している。また、基材2は、側壁2bを無くした扁平な円盤状に形成されている。透光カバー6は、光源4および基材2の前面部2aを覆い、周壁6eの先端が基材2に固定されている。
【0022】
このように構成された透光カバー6においても、導光放出部6bの先端から側面側および背面側へ光を強く照射させることが可能である。図3bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0023】
(第4の実施形態)
図4aは、第4の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第1の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第4の実施形態では、透光カバー6を薄くして量産性を向上すべく、光取入れ部6aの外面側の突起部6dを断面で2つ(立体視すると環状に峰が連なる形状の突起部)として、導光放出部6bの光取入れ部6a側の厚さを薄くしている。透光カバー6の外観を既存の円筒イメージに近づけるべく、導光放出部6bの外周側先端をほぼ直角に折曲げ、円筒状の周壁6eを形成している。
【0024】
このため、導光放出部6bから放出される光量が小さくなり、図4bに示すように、配光分布としてはやや前方に偏ったものとなるが、背面側も確実に照射することができている。
【0025】
(第5の実施形態)
図5aは、第5の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。第5の実施形態によれば、扁平な円盤状の基材2の前面部2a上に基板5が実装され、この基板上に、複数の表面実装型のLEDが基材2と同軸のサークル状に並べて実装され、光源4を構成している。
【0026】
透光カバー6は、平坦な板状に形成された中央部と、中央部の外周側に形成されて光源4に対向する環状の光取入れ部6aと、光取入れ部6aから径方向外方かつ前方へ湾曲して延出する環状の導光放出部6bと、を有している。更に透光カバー6は、導光放出部6bの中途部から基材2側に延出する筒状の固定部6cを有し、この固定部6cを介して基材2の前面部2aに固定されている。
【0027】
上記構成によれば、光源4がサークルの円周に沿って複数分散しているため、個々の光源4を構成する各LEDの径方向幅が前述の実施形態と比べて大幅に縮小され、透光カバー6の光取入れ部6aの径方向幅を大幅に縮小することができる。光取入れ部6aに続く導光放出部6bの厚さも薄くすることができ、材料重量や成型性に優れた透光カバー6を実現している。
【0028】
また、光源4が周辺にサークル状に配置しているため、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードが隣接しても、極めてムラが出にくい構成となる。基材2の周縁部に配置された光源4から側面あるいは背面側に光を導光放出するため、透光カバー6の内部を通過する光の伝播距離が短くなり、透光カバー6による光の吸収が低減され効率も向上する。
【0029】
図5bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0030】
(第6の実施形態)
図6aは、第6の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第5の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第6の実施形態によれば、透光カバー6は、光源4の内側にも導光放出部6bを追加し、内面側に放出される光もランプ装置1の側面側に向くように構成した。
【0031】
このため、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードがランプ装置1に隣接しても、一層、ムラが出にくくなる。
【0032】
図6bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0033】
図7は、第6の実施形態の変形例に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ここでは、照明装置として組み立てたときのブラケットやシェードが隣接しても、サークル状に配置した光源4の内側が暗くなることをさらに改善するため、基材2に設けられた基板5の中央部にも光源4を設け、更に、透光カバー6の中央にも光源4と対向する中央側の光取入れ部6aおよび導光放出部6bを設けたものである。
【0034】
(第7の実施形態)
図8aは、第7の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第5の実施形態と同じであり、透光カバー6の構成が一部相違している。第7の実施形態によれば、透光カバー6は、基材2の中央部と対向する領域、すなわち、光源4の内側の領域、にも導光放出部6fを有している。この内側の導光放出部6fは、透光カバー6の中央領域で広く面状に発光するように凸凹形状としている。
【0035】
図8bは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射され、更に、前面中央領域の光照射もあり、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0036】
(第8の実施形態)
図9aは、第8の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図9bは扁平型ランプ装置の平面図である。本実施形態によれば、透光カバー6の光取入れ部6aと導光放出部6bは、回転対称な形状ではなく、基材2の前面部2aと平行な線に対して、線対称の形状に形成されている。すなわち、光源4に対向する光取入れ部5と、この光取入れ部から外周側および中心側に延びる2つの導光放出部6bと、を有する導光部7が、光源4に合わせて複数並んで設けられている。このように光取入れ部6aおよび導光放出部6bの少なくとも一方は、ここでは、両方は、基材2の中心軸に対して非回転対称な形状を有し、特定の方向に向かって強く光を放出する
このような構成のランプ装置によれば、側面側に強く放出する配光分布であることは前述の実施形態と同様であるが、特に図9bで上下方向に強く光を照射するようにしている。これにより、光源4を遮蔽し上下方向に光を照射するような照明器具に適した扁平型ランプ装置1が実現できる。なお、本実施形態では上下方向に特化して配光を強めた例を示したが、強める方向は1つでもよいし、3つ以上でもよい。
【0037】
上述した第2ないし第8の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することができる。
【0038】
上述した第2ないし第8の実施形態では、内部が透けるのを防止するため、透光カバー6の表面全体あるいは少なくとも一部にシボ加工を施しているが、シボ加工の代わりに塗装を施してもよいし、乳白部材で2色成型してもよい。また、樹脂材料に若干の拡散フィラを混ぜて薄い乳白としてもよい。また、透光カバーの少なくとも一部の表面に反射部材を接着固定してもよい。
【0039】
透光カバーからの光取出し構造については、シボや拡散部材の接合で取出し構造を設けてもよいし、透光カバーを構成する材料自体に若干の散乱フィラを混入して散乱させて取り出してもよい。光源の数や種類も特に規定するものではなく、前方に強い指向性のある光源であれば本発明の作用を適用することができる。
【0040】
(第9の実施形態)
図10aは、第9の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図10bは扁平型ランプ装置の基材、基板、光源を示す平面図である。本実施形態によれば、扁平型ランプ装置1は、扁平な円筒形状であり、図示した断面を中心軸に対して回転させた形状を有している。
【0041】
扁平型ランプ装置1は、扁平な円盤状の基材2、口金3、光源4を実装した基板5、第1透光カバー6、第2透光カバー8を備えている。基材2は金属製であり、中央下側がくりぬかれた構造であり、上面は平坦な前面部2aを有している。基材2は、光源4で発生した熱のヒートシンクであるとともに、図示しない放熱構造より外部に放熱する機能を有している。
【0042】
口金3は、扁平なGX53形ソケットに適合する段付きの円盤状に形成され、基材2の下面側に埋め込まれている。口金3は、GX53形ソケットに適合する複数の端子3aを有し、内部に駆動回路3bを収納している。端子3aを通して通電され駆動回路3bにより発生した駆動電力により、基板5を介して光源4を点灯する。
【0043】
図10aおよび図10bに示すように、基板5は、中央部が円形にくりぬかれたドーナッツ型をなし、基材2の前面部2a上に同軸的に配置されている。光源4は、基板5上に実装され、基板5の外径と内径のほぼ中間部にリング状に複数個、間隔を置いて配置されている。光源4は、基板5の法線方向、すなわち扁平面の法線方向に強い光を照射し、法線方向からの角度をθとするとき、cosθに比例して側面方向への光度が弱くなっていく指向性を有している。
【0044】
第1透光カバー6は、ポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により、中央部が円形にくりぬかれたドーナッツ状に形成されている。第1透光カバー6は、光源4を覆うように、基材2の上部に被せられ、第1透光カバー6の円筒状の周縁部(固定部)6cが基材2上に固定されている。第1透光カバー6の表面は、中が透けて見えないようにシボが形成されている。
【0045】
第2透光カバー8は、ポリカーボネートやアクリル等の透明樹脂により扁平な円錐台形状に形成されている。第2透光カバー8は、基材2および第1透光カバー6上を覆って設けられ、その外周端面は第1透光カバー6の上端部に超音波溶接等により固定されている。第2透光カバー8の表面は、中が透けて見えないようシボが形成されている。第2透光カバー8は、光源4や基板5などが外部に露出することを防ぐ役目や、外観上のデザイン性を演出する役目などを担っている。
【0046】
第1透光カバー6は、光源4に対向する環状の光取入れ部6aと、この光取入れ部6aから径方向外方かつ前方へ湾曲して延出する環状の導光放出部6bと、導光放出部6bの端部、すなわち、第1透光カバー6の周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。導光放出部6bは、光取入れ部6aから湾曲して周囲の固定部6cまで連なっている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して、その端面より側面方向および背面方向に向けて光を放出する。
【0047】
このような第1透光カバー6は、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができる。また、第1透光カバー6は、周辺に向かって回転対称に光を放出する。
【0048】
さらに、上記構成によれば、光源4がサークルの円周に沿って複数分散するため、個々の光源4の径方向幅を小さくでき、第1透光カバー6の光取入れ部6aの径方向幅を大幅に縮小することができる。これにより、光取入れ部6aに続く導光放出部6bの厚さも薄くすることができ、材料重量や成型性に優れた第1透光カバー6を実現している。
【0049】
また、第1透光カバー6は、基材2の周縁部に配置された光源4から側面あるいは背面側に光を導光放出するため、第1透光カバー6の内部を通過する光の伝播距離が短くなり、第1透光カバー6による光の吸収が低減され効率も向上する。
【0050】
図10cは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、第1透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射され、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0051】
なお、第1透光カバー6および第2透光カバー8の表面処理については、内面に拡散材を塗布あるいは2色成型することで光を取り出すようにしてもよいし、透明材料自体に若干の拡散フィラを入れて透け防止や配光拡大を行ってもよい。
【0052】
(第10の実施形態)
図11は、第10の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図である。ランプ装置1の基本的な構成は第9の実施形態と同じであり、光源4、基板5および第1透光カバー6が第9の実施形態に比べて、径方向に一回り小さい形状に形成されている。また、第2透光カバー8の構成が第9の実施形態と一部相違している。第10の実施形態では、第2透光カバー8は、第1透光カバー6の上面だけでなく、第1透光カバー6の周縁部(固定部6c)も覆い、すなわち、第1透光カバー6の全面を覆う形状に形成されている。そして、第2透光カバー8は、その外周底面部を介して基材2上端部に固定されている。
上記構成によれば、光源4から放出された扁平面の法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができるため、第9の実施形態とほぼ同様な配光分布を得ることができる。更に、本実施形態によれば、全面を一様な第1透光カバーで覆うことにより、ランプ装置の外観上のデザイン性が大幅に向上すること、第2透光カバー8を基材2に直接、固定しているため、取り付け構造や取り付けプロセスが簡易になるなどの利点がある。
【0053】
(第11の実施形態)
図12aは、第11の実施形態に係る扁平型ランプ装置1を示す断面図、図12bは、基材2、光源4および基板5を示す平面図である。ランプ装置1の基本的な構成は、第9の実施形態と同じであり、光源4、基板5および第1透光カバー6の構成が、第9の実施形態と一部相違している。第11の実施形態によれば、チップ集約型のLEDを光源4として用い、基板5および光源4はほぼ真円状を成し、基材2のほぼ中心に光源4が配置されている。
【0054】
第1透光カバー6は、その中央に光源4に対向する光取入れ部6aと、この光取入れ部から径方向外方に延出し、光取入れ部6aの周囲を取り囲む環状の導光放出部6bと、導光放出部の端部、すなわち、透光カバー6の外周縁部に位置し基材2に密閉固定された固定部6cと、を一体に有している。
【0055】
光取入れ部6aには、導光放出部6bに光を取り込む略円錐形状の内面が形成されている。導光放出部6bは、光取入れ部6aから取り込まれた光を外方向に湾曲導光して、その端面より側面方向および背面方向に向けて光を放出する。
【0056】
このような第1透光カバー6は、光源4から放出された法線方向に指向性の強い光を光取入れ部6aで第1透光カバー6内部に取り込み、導光放出部6bから側面および背面に向けて照射することができる。また、第1透光カバー6は、周辺に向かって回転対称に光を放出する。
【0057】
第2透光カバー8は、透明樹脂により扁平な円錐台形状に形成されている。第2透光カバー8は第1透光カバー6上を覆って設けられ、その外周端面は第1透光カバー6の外周部上端に超音波溶接等により固定されている。第2透光カバー8の表面は、中が透けて見えないようシボが形成されている。第2透光カバー8は、光源4や基板5などが外部に露出することを防ぐ役目や、外観上のデザイン性を演出する役目などを担っている。
【0058】
図12cは、扁平型ランプ装置1の配光分布を示している。この図から分かるように、第1透光カバー6により、側面から背面側にかけてもかなりの光が照射されており、広い配光の扁平型ランプ装置1を実現している。
【0059】
本実施形態によれば、第2透光カバー8上の輝度分布が前述の第9および第10の実施形態の配光分布とは異なるという特徴を持つ。すなわち、第9および第10の実施形態では光源4の配置がサークル状であるため、第2透光カバー8上には高輝度部がドーナッツ状となる輝度分布が形成されるが、本実施形態では、光源4が中央部に配置されているため、透光カバー8上には中央が高輝度部となる輝度分布が形成される。
【0060】
上述した第9ないし第11の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、側面から背面側まで照射することが可能な扁平型ランプ装置を提供することができる。
【0061】
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
実施形態では、内部が透けるのを防止するため、第1透光カバー6および第2透光カバー8の表面全体あるいは少なくとも一部にシボ加工を施しているが、シボ加工の代わりに塗装を施してもよいし、乳白部材で2色成型してもよい。また、樹脂材料に若干の拡散フィラを混ぜて薄い乳白としてもよい。透光カバーの少なくとも一部の表面に反射部材を接着固定してもよい。また、それらの面上にローレット加工を施してもよい。
【0062】
第1透光カバー6および第2透光カバー8の光取出し構造については、シボや拡散部材の接合で取出し構造を設けてもよいし、それらを構成する材料自体に若干の散乱フィラを混入して散乱させてもよいし、それらの面上にローレット加工を施し、取り出してもよい。光源の数や種類は、特に実施形態に限定されるものではなく、LEDに限らず、前方に強い指向性のある光源であれば本発明の作用を適用することができる。
【符号の説明】
【0063】
1…扁平型ランプ装置、2…基材、2a…前面部、3…口金、4…光源、
6…透光カバー、6a…光取入れ部、6b、6f…導光放出部、6c…固定部、
8…第2透孔カバー
【特許請求の範囲】
【請求項1】
扁平な基材と、
前記基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、
前記光源を覆う透光カバーと、を備え、
前記透光カバーは、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する扁平型ランプ装置。
【請求項2】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の中央部に設けられ、
前記透光カバーは、前記光源に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部の周囲に位置する前記導光放出部と、を有し、主に前記導光放出部の外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する請求項1記載の扁平型ランプ装置。
【請求項3】
前記透光カバーの光取入れ部は、前記透光カバーの外面側に突出する少なくとも1つの突起部を有する請求項1又は2に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項4】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の周縁部に複数並んで設けられ、前記透光カバーは、前記光源の少なくとも一部に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部から取入れた光を前記光源より外側に湾曲導光して先端部分から側面側あるいは背面側へ光を放出する前記導光放出部と、を有する請求項1に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項5】
前記透光カバーは、前記光源から取入れた光を、前記基材の中央領域に湾曲導光して放出する他の導光放出部を有している請求項4に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項6】
前記透光カバーは、前記基材の中心軸に対して回転対称な形状を有し、周辺に向かって回転対象に光を放出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項7】
前記透光カバーの光取入れ部および導光放出部の少なくとも一方は、前記基材の中心軸に対して非回転対称な形状を有し、特定の方向に向かって強く光を放出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項8】
前記光取入れ部あるいは導光放出部のいずれかは、前記基材の前面部と平行な線に対して線対称形状であり、対向する2方向に向かって強く光を放出する請求項7に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項9】
前記透光カバーは、少なくとも一部の表面にシボが形成されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項10】
前記透光カバーは、少なくとも一部の表面に塗装あるいは反射部材が接着されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項11】
前記透光カバーは、少なくとも一部に散乱フィラを含有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項12】
扁平な基材と、
前記基材上に配置され、法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、
前記光源を覆う第1透光カバーと、
前記第1透光カバーの少なくとも一部を覆う第2透光カバーと、を備え、
前記第1透光カバーは、少なくとも前記光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する扁平型ランプ装置。
【請求項13】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の中央部に設けられ、前記第1透光カバーは、前記光源に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部の周囲に位置する前記導光放出部と、を有し、主に前記導光放出部の外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する請求項12に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項14】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の周縁部に複数並んで設けられ、前記第1透光カバーは、前記光源の少なくとも一部に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部から取入れた光を前記光源より外側に湾曲導光して外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する前記導光放出部と、を有する請求項12に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項15】
前記第1透光カバーは、前記基材の中心軸に対して回転対称な形状を有し、周辺に向かって回転対称に光を放出する請求項12ないし14のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項16】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部の表面にシボが形成されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項17】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部の表面に塗装あるいは反射部材が接着されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項18】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部に散乱フィラを含有している請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項19】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部にローレット加工が施されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項1】
扁平な基材と、
前記基材上に配置された法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、
前記光源を覆う透光カバーと、を備え、
前記透光カバーは、少なくとも光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する扁平型ランプ装置。
【請求項2】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の中央部に設けられ、
前記透光カバーは、前記光源に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部の周囲に位置する前記導光放出部と、を有し、主に前記導光放出部の外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する請求項1記載の扁平型ランプ装置。
【請求項3】
前記透光カバーの光取入れ部は、前記透光カバーの外面側に突出する少なくとも1つの突起部を有する請求項1又は2に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項4】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の周縁部に複数並んで設けられ、前記透光カバーは、前記光源の少なくとも一部に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部から取入れた光を前記光源より外側に湾曲導光して先端部分から側面側あるいは背面側へ光を放出する前記導光放出部と、を有する請求項1に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項5】
前記透光カバーは、前記光源から取入れた光を、前記基材の中央領域に湾曲導光して放出する他の導光放出部を有している請求項4に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項6】
前記透光カバーは、前記基材の中心軸に対して回転対称な形状を有し、周辺に向かって回転対象に光を放出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項7】
前記透光カバーの光取入れ部および導光放出部の少なくとも一方は、前記基材の中心軸に対して非回転対称な形状を有し、特定の方向に向かって強く光を放出する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項8】
前記光取入れ部あるいは導光放出部のいずれかは、前記基材の前面部と平行な線に対して線対称形状であり、対向する2方向に向かって強く光を放出する請求項7に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項9】
前記透光カバーは、少なくとも一部の表面にシボが形成されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項10】
前記透光カバーは、少なくとも一部の表面に塗装あるいは反射部材が接着されている請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項11】
前記透光カバーは、少なくとも一部に散乱フィラを含有している請求項1ないし8のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項12】
扁平な基材と、
前記基材上に配置され、法線方向への指向性の強い配光を有する光源と、
前記光源を覆う第1透光カバーと、
前記第1透光カバーの少なくとも一部を覆う第2透光カバーと、を備え、
前記第1透光カバーは、少なくとも前記光源の一部の上面を覆うように配置された光取入れ部と、取入れた光を前記光源より外側へ湾曲導光して、前記基材の側面あるいは背面側へ放出する導光放出部と、を有する扁平型ランプ装置。
【請求項13】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の中央部に設けられ、前記第1透光カバーは、前記光源に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部の周囲に位置する前記導光放出部と、を有し、主に前記導光放出部の外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する請求項12に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項14】
前記基材は、平坦な前面部を有し、前記光源が前記前面部の周縁部に複数並んで設けられ、前記第1透光カバーは、前記光源の少なくとも一部に対向する前記光取入れ部と、この光取入れ部から取入れた光を前記光源より外側に湾曲導光して外周部から側面側あるいは背面側へ光を放出する前記導光放出部と、を有する請求項12に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項15】
前記第1透光カバーは、前記基材の中心軸に対して回転対称な形状を有し、周辺に向かって回転対称に光を放出する請求項12ないし14のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項16】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部の表面にシボが形成されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項17】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部の表面に塗装あるいは反射部材が接着されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項18】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部に散乱フィラを含有している請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【請求項19】
前記第1透光カバーもしくは前記第2透光カバーの少なくとも一部にローレット加工が施されている請求項12ないし15のいずれか1項に記載の扁平型ランプ装置。
【図1a】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図12c】
【図1b】
【図2a】
【図2b】
【図3a】
【図3b】
【図4a】
【図4b】
【図5a】
【図5b】
【図6a】
【図6b】
【図7】
【図8a】
【図8b】
【図9a】
【図9b】
【図10a】
【図10b】
【図10c】
【図11】
【図12a】
【図12b】
【図12c】
【公開番号】特開2013−101901(P2013−101901A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−68102(P2012−68102)
【出願日】平成24年3月23日(2012.3.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年3月23日(2012.3.23)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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