説明

折畳み式砕土装置

【課題】側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み式砕土装置において、折畳み時に側部第1整地板および側部第2整地板を固定可能とする。
【解決手段】左右の側部作業体2の整地板リンク機構中央5に設けるスプリングロッド6が挿通される摺動回動連結部24の円筒体24bに、スプリングロッド6と交差方向に規制手段挿通孔24eを穿設し、規制手段挿通孔24eに一端が挿脱可能な摺動規制手段7を設ける。
この摺動規制手段7の他端は、展開状態では中央作業体1に設ける当接板16bに当接して規制手段挿通孔24eから離脱状態をとる。側部作業体2が回動されると、当接板16bに当接から摺動規制手段7が離脱して規制手段挿通孔24e内に挿入され、スプリングロッド6に穿設した摺動規制孔64と係止し整地板リンク機構5が固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トラクタ等の走行車に装着して使用する代掻きや砕土等を行う砕土装置に係り、詳細には、中央で走行車に連結される中央作業体と、該中央作業体左右の延長部分である左右の側部作業体とで砕土等の作業が可能であり、各側部作業体が中央作業体側へ折畳んで走行することが可能な折畳み式砕土装置に関する。
【背景技術】
【0002】
折畳み式砕土装置において、中央部分である中央作業体と左右の延長部分である側部作業体を有し、左右の側部作業体を中央作業体側へ折り畳む構造を有する折畳み式の砕土装置は、従来様々なものが知られている。そして、折畳み式の砕土装置では、中央作業体に対して折畳むことでコンパクトにできる側部作業体において、側部作業体に付帯し耕耘作業時に整地作業を行う整地板が、上下回動させた折畳状態時に回動または垂れ下がるのを規制する方法にも様々なものがあった。
【0003】
例えば、『農作業機』(特開2004−89011、以後、従来例1という。)がある。
そして、従来例1に表す農作業機111は、図14および図15に表すように、左右方向に細長い3分割式のもので、中央には耕耘整地作業を行う作業機本体113を設けてあり、該作業機本体113の両端部に耕耘整地作業可能な左右一対の延長作業体114,114を備えている。そして、該延長作業体114は、作業機本体113に対し展開状態および折畳状態に切換え可能であり、展開状体においては作業機本体113と共に耕耘整地作業が可能である。
【0004】
作業機本体113および延長作業体114には、それぞれ機枠121および延長機枠131を設けてある。機枠121は、作業機本体113をトラクタ等の走行車後部で3点リンク機構を介して昇降可能としている。また、中央の機枠121の外端部に回動中心軸115を介して上下回動可能に設けられた延長機枠131を備えている。
この延長機枠131には、作業機本体113から動力を受けて回転可能な延長耕耘体133を備えており、更にこの延長機枠131の上部となるように第1の延長整地体134を備えている。第1の延長整地体134は、延長機枠131の左右方向に設ける回動軸135に上下回動可能となるよう設けてあり、上下回動可能である。更にこの第1の延長整地体134には第2の延長整地体136が、延長整地体134の左右方向に設けた回動軸137に上下回動可能となるように設けてある。
【0005】
そして、図16に表すように、延長機枠131の内端部と第2の延長整地体136の内端部とが、連繋機構である連結体141にて互いに連結されている。更に、第1連結アーム143の基端部が延長機枠131に設ける第1支持軸151に回動自在に軸支され、延長機枠131に対して回動可能とされている。そして、第1支持軸151の他端部には、第2連結アーム144の前端部が第2支軸152を介して回動可能に連結されている。この第2連結アーム144の後端部(他端部)が、第2の延長整地体136の内端部に左右方向の第3支軸153を介して回動可能に連結されている構造である。即ち、第1の延長整地体134を軸支する回動軸135、および、第1の連結アーム143の基端部となる第1支持軸151を基点として、第1の延長整地体134、第2の延長整地体136、第2連結アーム144、第1連結アーム143がリンク機構を成し、第1の延長整地体134および第2の延長整地体136を回動自在としている。
このように構成する延長作業体114は、作業時、即ち展開時には、作業機本体113に設ける第1の整地体124および第2の整地体126と共に、それぞれ第1の延長整地体134および第2の延長整地体136が作業面を適度に圧して整地可能としている。
【0006】
一方、延長作業体114を利用しない場合には、延長作業体114を折畳んでコンパクトにするが、リンク機構を構成している第1の延長整地体134、第2の延長整地体136、第2連結アーム144、第1連結アーム143は、自重によって移動してしまうので、これらの移動を抑制して固定しておかなければならないので、従来例1では、第2連結アーム144に係止して、第2連結アーム144の動きを抑制することで、第1の延長整地体134、第2の延長整地体136、第2連結アーム144、第1連結アーム143全体の動きを抑制している。即ち、当接支持体156を、延長機枠131の内端部に固定する支持枠155に回動自在に設け、これにより行っている。
【0007】
当接支持体156は、一側部に連結体141の第1連結アーム143の中間部に対して接離自在の第1当接部156aが略L字状に形成され、他側部に機枠121の当接部161に接離自在の第2当接部156bが略円弧状に形成されている。そして当接支持体156は、ねじりばね162によって付勢されている。
このように当接支持体156を設けることで、延長作業体114折畳み時には、図17に表すように、当接支持体156の第1当接部156aがねじりばね162の付勢力によって付勢されながら第1連結アーム143に係止されることとなる。
【0008】
他方、延長作業体114を折畳み時から使用時である展開状態とした場合には、当接支持体156の係止を解除しなければならない。
そこで従来例1では、図18に表すように、作業機本体113の機枠121の外端側に当接部161を固設しておき、該当接部161と当接支持体156とが当接することで係止解除を行っている。詳細には、当接支持体156は、延長作業体114の折畳み状態から展開状態となる途中(略展開状態に近い位置)で第2当接部156bが当接する。すると、第2当接部156bは、延長作業体114の自重により更に展開状態に近づくことで、ねじりばね162の付勢力に抗して、第1当接部156aが第1連結アーム143との係止を解除する方向へ回動されることとなり、やがて展開状態となると、第1当接部156aと第1連結アーム143との係止は完全に解除される。
これにより、延長作業体114使用時には、リンク機構を構成している第1の延長整地体134、第2の延長整地体136、第2連結アーム144、第1連結アーム143が回動自在となり、第1の延長整地体134および第2の延長整地体136が機能して整地が行える。
【0009】
そして、延長作業体114を展開状態から折畳み状態とする際には、その途中で当接支持体156と当接部161との当接が解除されることで、当接支持体156の第1当接部156aが再び第1連結アーム143と係止し、第1の延長整地体134、第2の延長整地体136、第2連結アーム144、第1連結アーム143によって形成するリンク機構の動きを抑制する。
【0010】
他方、出願人は『砕土装置』(特願2005−346487、以後、従来例2という)を発明した。
この従来例2である砕土装置の作業機本体201には、図19に表すように、従来例1同様に、第1の延長整地体134に相当する第1整地板202および第2の延長整地体136に相当する第2整地板203が設けてある。そして、やはり従来例1同様、第1整地板202の一方端は作業機本体201に回動自在に係止されており、他方端は第2整地板203の一方端と回動自在に連結されている。
また、第2整地板203の他方端には、整地板リンク機構204を、作業機本体201との間に回動自在に設けてある。この整地板リンク機構204は、第1リンク240および第2リンク241とからなり、第1リンク240および第2リンク241とはそれぞれ端部で回動自在に連結されている。そして、第1リンク240の他方端は作業機本体201に回動自在に連結し、第2リンク241の他方端が第2整地板203の第1整地板202と連結されていない側の端部(他方端)と回動自在に連結してる。
このように従来例2では、従来例1同様にリンク機構により第1整地板202および第2リンク241が上下方向へ回動自在としている。
【0011】
更に従来例2では、第1整地板202および第2リンク241並びに整地板リンク機構204によって構成されるリンク機構が、従来例1では、自重による整地作用のみであったのに対して、付勢手段であるスプリングロッド205を設けることで、適宜付勢力によって整地作用を良好なものとならしめている。
即ち、耕耘ロータリー212による耕耘深さが増すにつれ、各整地板201、202による耕耘面への填圧が弱くなる課題があったが、スプリングロッド205によって各整地板201、202による耕耘面への付勢力を増強させている。
【0012】
このスプリングロッド205は、ロッド250、付勢調整部251及びスプリング252からなり、棒状のロッド250がその上部に固定孔を有しパイプ状の付勢調整部251と摺動可能に嵌合させて構成する。スプリング252は、付勢調整部251の下部と第1整地板202の摺動回動連結部222との間に設け、両端部がそれぞれと回動自在に連結固定されている。更にスプリングロッド205は、その長さ方向に摺動自在であり、スプリング252の付勢力により第1整地板202および第2整地板203を耕耘面へ押し付けるよう構成されている。
【特許文献1】特開2004−89011号公報
【特許文献2】特願2005−346487号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、従来例1に設けた当接支持体156は、リンク機構を構成している連結体141と面接触するため、従来例1の農作業機を移動する際に振動等により該当接支持体156と連結部141との接触面が摩耗しやすいという問題点を有した。
また、当接支持体156の第1当接部156aによって形成されるコ字状の溝部に、連結部141が入り込む構成となっているが、第1当接部156aのコ字状溝部を連結部141に対して大きく開口しなければ、スムーズに連結部141が入り込めないため、第1当接部156aのコ字状溝部を大きく開口しなければならない。これにより、第1当接部156aの溝部に入り込んだ連結部141は、延長作業体114を回動した折畳み状態で農作業機111を走行移動するときなどに、連結部141と当接支持体156との隙間が大きいことでがたつきが大きくなり、振動や騒音が大きくなってしまうという問題点を有した。
【0014】
そして、従来例2の砕土装置のように第1整地板202および第2整地板203による適正な填圧とするための付勢手段であるスプリングロッド205を設けた場合には、更に該スプリングロッド205による付勢力が加わることから、従来例1のように、耕耘手段の両サイドに設けた折畳み可能な延長部分を折畳んで収納した際に、第1整地板202および第2整地板203並びに整地板リンク機構204によって構成されるリンク機構の支持固定を当接支持体156によって行うのは好ましくないという問題点を有した。
【0015】
そこでこの発明は、上記問題点に鑑みスプリングロッドによる整地板の二次付勢を行う構造の折畳み式砕土装置においても、延長作業体部分を折畳んで収納した際に、延長作業体部分を良好に固定支持可能な折畳み式砕土装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0016】
この発明では、上記課題を解決するため、二次付勢を行っているスプリングロッドが強固であり作業機本体との連結も強固であることに着目し、
【0017】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み式砕土装置において、
左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が作業機本体に回動自在に連結される第1リンクと、一端が第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される第2リンクと、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板の上下動に連動して摺動可能な摺動手段と、第1整地板と摺動手段との連結部において摺動手段の摺動を規制可能な摺動規制手段とが設けられ、
摺動手段は、一端が回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結され、他端には、挿入係止することで摺動を規制される規制嵌合孔が穿設されてなり、
摺動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置される摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部で摺動ロッドと並設され摺動ロッドの摺動に伴い摺動手段に設ける規制嵌合孔に挿脱可能な摺動手段規制係止部とからなり、側部作業体折畳み時には中央作業体との当接が解除し、摺動手段規制係止部が摺動手段の規制嵌合孔内に挿入状態となり摺動手段の摺動を規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に摺動手段規制係止部が摺動して規制嵌合孔から離脱し摺動手段の摺動を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置を提案する。
【0018】
従って折畳み式砕土装置では、側部作業体を展開状態とした場合に、中央作業体と左右それぞれの側部作業体によって耕耘作業を行う。この時、第1整地板と第2整地板と第1リンクと第2リンクとによって構成される整地板リンク機構が、側部砕土ロータリーによる耕耘深さが変化した際に、第1整地板と第2整地板との位置関係を調整する。また、整地板リンク機構に設ける摺動手段は、第2整地板の上下動に伴い摺動する。
展開状態から折畳み状態にすると、側部作業体が当接部から遠ざかることで摺動規制手段の摺動ロッドが摺動移動され、やがて当接が解除される。この時、側部作業体の折畳み移動に伴い整地リンク機構の形状が変化するので、摺動手段も摺動移動する。
【0019】
するとやがて、摺動手段および摺動ロッドの移動に伴い、摺動手段に設けた規制嵌合孔と摺動規制手段の摺動手段規制係止部との位置が一致して摺動ロッドが規制嵌合孔内に挿入されることとなる。この摺動手段と摺動規制手段との係止によって、摺動手段が摺動できなくなるので、整地板リンク機構の位置が一義的に決定され、第1整地板および第2整地板は折畳み時に位置固定される。
またこの発明では、
【0020】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み式砕土装置において、
左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が作業機本体に回動自在に連結される第1リンクと、一端が第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される第2リンクと、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板の上下動に連動して摺動可能な摺動手段と、第1整地板と摺動手段との連結部において摺動手段の摺動を規制可能な摺動規制手段と、各側部作業体を展開状態とした場合に各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能とさせ、各側部作業体を折畳み状態とした場合に各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動を規制された状態とする側部第1整地板固定機構とを有してなり、
摺動手段は、一端が回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結され、他端には、挿入係止することで摺動を規制される規制嵌合孔が穿設されてなり、
摺動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置される摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部で摺動ロッドと並設され摺動ロッドの摺動に伴い摺動手段に設ける規制嵌合孔に挿脱可能な摺動手段規制係止部とからなり、側部作業体折畳み時には中央作業体との当接が解除し、摺動手段規制係止部が摺動手段の規制嵌合孔内に挿入状態となり摺動手段の摺動を規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に摺動手段規制係止部が摺動して規制嵌合孔から離脱し摺動手段の摺動を解除し、
側部第1整地板固定機構は、各側部作業体に設けたストッパーアーム回動軸と、ストッパーアーム回動軸に各側部作業体方向へ回動摺動されるように設けられるストッパーアームと、各側部第1整地板に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能な第1整地板係止突起と、中央作業体に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能なストッパーアーム回動牽制突起とを有し、各側部作業体を展開状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起に係止され回動が規制されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起とは係止解除され、各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能となり、各側部作業体を折畳み状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起と係止解除されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起と係止されるため、各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動が規制された状態になることを特徴とする折畳み式砕土装置を提供する。
【0021】
従ってこの折畳み式砕土装置では、側部作業体を折畳んだ状態の時には、先に提案した折畳み式砕土装置に加え、側部第1整地板固定機構が側部作業体の第1整地板を固定する。即ち、側部作業体を折畳んだ状態とする時には、ストッパーアームがストッパーアーム回動軸を中心に回動摺動しストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起と係止解除されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起と係止される。このため、各側部第1整地板は、側部ロータリー上面カバーに対する下方への回動が規制された状態となるので、折畳み状態において移動時等に側部第1整地板が揺れ動かない。
また、各側部作業体を展開した状態の時には、ストッパーアームがストッパーアーム回動軸を中心に回動摺動する。するとやがて展開状態となる時に、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起に位置し、回動に伴いストッパーアーム回動牽制突起と係止する。また、ストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起との係止を解除され、側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能となる。
これにより、側部第1整地板は、展開時には上下方向へ自由に回動移動でき、折畳み状態時にはストッパーアームによって位置固定され回動移動が規制されることとなる。
【0022】
そして、上記摺動手段を整地板の位置調整用付勢手段として用いるものとして、
前記摺動手段が、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板を上方へ付勢する付勢手段であり、第1整地板と第1リンクとを押し広げる方向へ付勢するように構成することで付勢手段が、第1リンクと第1整地板の間に両端部分で連結して設けられることとなり、一端部分を回動自在に連結し、他端部分を回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結されている。
【0023】
そして、側部作業体を折畳んだ状態では、摺動規制手段の摺動ロッドが中央作業体の当接部とは当接していないので、摺動ロッドと共に移動する規制係止部が付勢手段に設けた規制嵌合孔に入り込んで付勢手段の摺動を規制した状態となる。これにより、付勢手段の付勢作用が機能せず、且つ、前記規制嵌合孔と摺動手段規制係止部とが係止しているので整地板リンク機構の動きが規制された状態を保持可能となる。
また、側部作業体を展開した状態では、摺動ロッドが中央作業体の当接部と当接し摺動された状態となるので、摺動ロッドと共に移動する規制係止部が付勢手段に設けた規制嵌合孔から離脱するので、付勢手段の摺動は阻害されない。これにより、付勢手段はその付勢力により整地板の位置を調整可能となる。
【発明の効果】
【0024】
従ってこの発明によれば、側部第1整地板固定機構が非常に簡単な構成であり、装置全体の外方への突出部が少なく、小スペースに組み込み可能で装置の取扱いが容易になり、また保守点検作業も非常に容易になるという本願特有の効果を有する。これに伴い製造コストが安価になるという効果がある。
また、側部作業体のいずれかを折り畳んだ状態で作業する場合に中央作業体の整地板の上下回動スペースを確保できる。
更にまた、摺動手段および摺動規制手段を設け、側部作業体を折畳んだ状態としたときに、摺動規制手段が摺動手段の摺動を規制して側部第1整地板、側部第2整地板、第1リンク、第2リンクによって構成する整地板リンク機構が移動しないので、折畳み時に側部作業体、特に側部第1整地板および側部第2整地板の揺れ等の動きを抑制することができるという本願特有の効果を有する。
【0025】
そして、摺動手段を付勢手段とした場合には、側部作業体の側部砕土ロータリーによる耕耘の深さが深く変化した場合でも、付勢手段が整地板リンク機構の移動に伴って適宜付勢力により側部第1整地板及び側部第2整地板を上方に付勢するので、付勢力がほとんど変化せず、第2整地板が水平に近い姿勢を保つことができ接地を面状で行うことができる。このため砕土装置による整地が一定の押圧力で行われることとなり、良好な耕耘作業が可能となる本願特有の効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
この発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1はこの発明の実施形態である折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態を表す背面説明図であり、図2は同じく折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態を表す側面説明図であり、図3は図1のA−A線断面説明図であり、図4は同じく折畳み式砕土装置の側部作業体を折り畳んだ状態を表す側面説明図であり、図5は同じく折畳み式砕土装置の駆動伝達状態を表す平面視内部機構説明図であり、図6は同じく折畳み式砕土装置の要部側面説明図であり、図7は展開状態における背面視説明図であり、図8は展開状態と折畳み状態の中間状態における図2の矢示B視説明図であり、図9は折畳み状態における図2の矢示B視説明図であり、図10は折畳み式砕土装置の付勢手段の連結状態を示す斜視説明図であり図11は展開状態時の相対位置を表す説明図であり、図12は展開状態と折畳み状態との中間位置での相対位置を表す説明図であり、図13は折畳み状態時の相対位置を表す説明図である。
【0027】
折畳み式砕土装置は、図1に表すように、中央作業体1と、中央作業体1の左右に作業幅を延長する左右の側部作業体2L,2Rとの3部分から構成される。そして、左右の各々の側部作業体2L、2Rは、中央作業体1と回動可能に連結され、回動することで中央作業体1の上方へ折畳み可能である。
3は、中央作業体1と左右の各側部作業体2L、2Rとの折畳部、4は、側部第1整地板固定機構である。
【0028】
中央作業体1は、図1、図2あるいは図5に表すように、左右方向に亘って設けられる中央砕土ロータリー10及びパイプ状のセンタフレーム11を有する。中央砕土ロータリー10は、中央回転軸10aを設け更に中央回転軸10aから放射方向に複数の砕土爪10bを設けてある。センタフレーム11は、中央部に設ける入力ケース12によってトラクタ等から動力を受領可能であり、入力ケース12からは入力軸12aを前方へ突設する。そして、装着フレーム19に設けるトップマスト19aと入力ケース12の両側に設けたロアピン19bがトラクタ3点リンク機構(図示せず)に連結され、トラクタPTO軸より駆動伝達するようユニバーサルジョイントが入力軸12aへ連結される。入力軸12aは、ベベルギア12bを介してセンターフレーム11内に設ける出力軸11aに受領した動力を伝達可能に連結している。
【0029】
センターフレーム11の片側に伝動チェーンケース13を設け、伝動チェーンケース13内には、出力軸11a端部に設けるスプロケット13a、中央回転軸10a端部に設けるスプロケット13b、スプロケット13aおよびスプロケット13bに架け渡し動力伝達を行うローラーチェーン13cを設ける。これにより、入力軸12aから受領した動力は、スプロケット13a、ローラーチェーン13c、スプロケット13bを介して中央砕土ロータリー10の中央回転軸10aに回転動力として伝達可能となる。そして、中央作業体1は、中央回転軸10aに周囲幅方向に亘って多数設けられている砕土爪10bによって砕土する。
【0030】
中央回転軸10aの左右両端には、図4に表すように、中央側クラッチ爪14を設けている。中央側クラッチ爪14は、左側を例に説明すれば、左側部作業体2Lを展開状態とした場合に、左側部作業体2Lの側部回転軸20a端部に設ける側部クラッチ爪20bと接続可能であり、中央回転軸10aの動力を左側部作業体2Lへ伝達可能である。同様に、中央回転軸10aの右端部に設ける中央側クラッチ爪14は、右側部作業体2Rへ動力伝達可能である。尚、図4は側部作業体2を上方へ折畳んだ状態であるので、中央側クラッチ爪14が表れているが、側部作業体2展開状態では側面からは視認されない。
【0031】
中央砕土ロータリー10は、図4に表すように、上面に中央ロータリー上面カバー15を設ける。
16は中央第1整地板である。中央第1整地板16は、中央ロータリー上面カバー15の後端辺に第1整地板回動軸16aを介して上下回動可能に設ける。17は中央第2整地板である。中央第2整地板17は、中央第1整地板16後端辺(若しくは下端辺)に第2整地板回動軸17aを介して上下回動可能に設ける。また、中央第1整地板16からは、レーキ16cを突設する。この実施例ではレーキ16cは左右方向に等間隔に1列設ける。また、中央第2整地板17は、その上面で第2リンク18b、第1リンク18aを介して中央作業体1本体に連結し、中央第1整地板16、中央第2整地板17、中央第2リンク18b、中央第1リンク18aによって整地板リンク機構を構成している。
【0032】
左右の側部作業体2L、2Rは、それぞれ中央作業体1の左右に設けられ、中央作業体1の中央ロータリー軸10aに相当する側部回転軸20aを設け、側部回転軸20aには中央作業体1の中央砕土ロータリー10に相当する側部砕土ロータリー20を設ける。そして、側部砕土ロータリー20の上面には、中央作業体1の中央ロータリー正面カバー15に相当する側部ロータリー上面カバー21を設けている。そして、先に説明したとおり、側部回転軸20aが中央作業体1の中央回転軸10aから動力を得て回転可能である。従って、左右の側部作業体2L、2Rは、中央作業体1の延長として砕土機能する。
【0033】
22は側部第1整地板であり、23は側部第2整地板である。側部第1整地板22は、側部ロータリ上面カバー21の後端辺に第1整地板回動軸22aを介して上下回動可能に設けている。側部第2整地板23は、この側部第1整地板22の後端辺(若しくは下端辺)に上下回動可能に設けている。また、側部第1整地板22には、中央第1整地板16同様レーキ22bを設けている。この実施例ではレーキ22bは左右方向に等間隔に1列のみ設ける。側部第2整地板23は、その上面で側部第2リンク51、側部第1リンク50を介して側部ロータリー上面カバー21に連結し、側部第1整地板21、側部第2整地板23、側部第2リンク51、側部第1リンク50によって整地板リンク機構5を構成している。そして、この整地板リンク機構5によって、側部第1整地板22および側部第2整地板23は、耕耘作業時に適宜位置をとることが可能となっている。
【0034】
3は折畳部である。折畳部3には、図1および図7に表すように中央作業体1と各側部作業体2L、2Rの折畳部分に位置し、側部作業体2L、2Rに設けた側部作業体回動フレーム31と中央作業体1に設けた中央作業体回動フレーム32とを回動可能に連結する折畳回動軸30を設け、各側部作業体2L、2Rは折畳回動軸30を中心に中央作業体1の上方へ180度折畳み可能である。中央作業体回動フレーム32および側部作業体回動フレーム31は、中央作業体1および側部作業体2L、2Rを回動した際に、中央作業体1および側部作業体2L、2Rが歪む等の無い剛体からなる。この実施例では、側部作業体回動フレーム31は、向かい合った並行な2枚の板状体からなり、中央作業体回動フレーム32は、下面が開口する断面コ字形の角筒体からなる。
【0035】
折畳み部3の近傍には側部第1整地板固定機構4を設ける。側部第1整地板固定機構4は、各側部作業体2L、2Rの各側部作業体回動フレーム31にストッパーアーム回動軸40を設ける。更に、ストッパーアーム回動軸40には、アーム捻りバネ44によって各側部作業体方向へ回動付勢されるようにストッパーアーム41を設ける。ストッパーアーム41は、変形L字状の板状体からなり、中間部がストッパーアーム回動軸40に回動可能に取付けられ、側部作業体2側の端部がL字状に後方へ直角に折れ曲がって側部側端部41aを形成し、他端が中央側端部41bを形成する。また、ストッパーアーム41とストッパーアーム回動軸40とに両端が支持されるようにアーム捻りバネ44を設ける。このアーム捻りバネ44は、ストッパーアーム回動軸40に回動自在なストッパーアーム41を、図6乃至図9に図示する矢印R方向へ付勢する。更にまた、側部第1整地板固定機構4は、各側部第1整地板22の上面に突設する第1整地板係止突起42を有すると共に、中央作業体1の中央作業体回動フレーム32に設けるストッパーアーム回動牽制突起43を有する。そして、第1整地板係止突起42は、側部作業体2L、2Rが展開状態から折畳み状態に移行し始めると、ストッパーアーム41の中央側端部41bが図7中で第1整地板係止突起42の上面となる当接係止面42aが回動牽制突起43と当接した状態が続くので、ストッパーアーム41はアーム捻りバネ44の付勢力に抗して回動する。そして、側部作業体2が回動移動が進むにつれ、ストッパーアームの41の側部側端部41aの位置も回動と共に移動されて行き、やがてL字状に後方へ直角に折れ曲がった側部側端部41aと当接係止面42aとが対向位置となる。すると、側部第1整地板22は図9中に於ける手前方向(即ち図7中では上方向)の移動が規制されることとなる。この状態では側部作業体2L、2Rの折畳み状態への移行が更に進み回動されても、側部第1整地板22は図9中に於ける手前方向(即ち図7中では上方向)の移動が規制されることとなる。
【0036】
中央側端部41bは、図7、図8に表すように、側部作業体2Lの展開状態から折畳み状態への移行途中まで(あるいは展開状態へ移行する途中から展開状態まで)は、アーム捻りバネ44の付勢力により中央作業体回動フレーム32に設けるストッパーアーム回動牽制突起43と当接して係止している。従って、ストッパーアーム41は、展開状態では係止状態で矢印R方向への回動は牽制されており、側部側端部41aは、第1整地板係止突起42と係止解除状態となり、係わらない状態で停止している。
【0037】
このように各側部作業体2L、2Rを展開した状態(図6に表す側部第1整地板22実線図)では、図7及び図6に表すように、ストッパーアーム41は、中央側端部がストッパーアーム回動牽制突起43に係止されるため、矢印R方向への回動は牽制された状態である。この状態では側部第1整地板22は、ストッパーアーム41と第1整地板係止突起42との係止が解除された状態であるため、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態である。この状態で砕土作業を行う。
【0038】
次に、図7および図8に表すように、各側部作業体2L、2Rが折畳回動軸30を中心に回動し始め展開状態から折畳み状態に移行し始めると、ストッパーアーム回動軸40、ストッパーアーム41及び第1整地板係止突起42の位置が移動し、ストッパーアーム41の側部側端部41aが、第1整地板係止突起42に当接する位置になるとともに、ストッパーアーム41の中央側端部41bとストッパーアーム回動牽制突起43との係止位置が変化する。そして、側部作業体2L、2Rが図8に表す状態から折畳み状態である図9に表す状態までは、ストッパーアーム41の側部側端部41aが第1整地板係止突起42の回動に伴いアーム捻りバネ44の付勢力に抗して回動されるので、中央側端部41bはストッパーアーム回動牽制突起43から離れてストッパーアーム41の回動が続けられることとなる。
【0039】
そして側部作業体2L、2Rが図9に示すような180度回動した折畳み状態になると、ストッパーアーム41の中央側端部41bは、ストッパーアーム回動牽制突起43との係止が解除された状態となっている。この状態でストッパーアーム41は、アーム捻りバネ44の矢印R方向への回動付勢により側部側端部41aが、側部第1整地板22の第1整地板係止突起42と当接する位置で停止するため確実に第1整地板係止突起42に係止される。これにより、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して下方への回動が牽制された状態になる。
【0040】
以下に、整地板リンク機構5に設ける付勢手段6を説明するが、これに先立ち整地板リンク機構5の詳細を説明する。
整地板リンク機構5は、側部第1整地板21、側部第2整地板23、側部第2リンク51、側部第1リンク50によって構成され、リンク機構が側部作業体2L本体に接続される側部第1整地板22および側部第1リンク50を回動中心として回動自在に接続されている。側部第1リンク50は、前方側端部50aが側部作業体2L本体に回動自在に連結し、後方側端部50bが側部第2リンク51の上側端部51aと回動ピン510を介して回動自在に連結する。側部第2リンク51は、上側端部51aの回動ピン510で側部第1リンク50の後方側端部50bと回動自在に連結し、下側端部51bで側部第2整地板23の上面と回動自在に連結している。そして、耕耘作業時には側部第1整地板22が常に耕耘作業面に対して極力水平となるように側部第1整地板22の角度が制御されることとなる。
【0041】
6は付勢手段であるスプリングロッドである。スプリングロッド6は、その両端が側部第1リンク50と側部第1整地板22とに回動自在に連結して設ける。以下に説明するスプリングロッド6は側部作業体2Lに設けるスプリングロッド6を説明するが、側部作業体2Rに設ける付勢手段も同様であり、また中央作業体1に設けるスプリングロッド6も同様である。
以下、右側側部作業体2Lを例にスプリングロッド6を説明する。スプリングロッド6は、側部第2整地板23を上方に付勢し、図10に示すようにロッド60、付勢調整部61及びスプリング62からなる。ロッド60は、棒状からなり、上部に固定孔(図示せず)を有しロッド60の先端部を内包可能なパイプ状からなる付勢調整部61と嵌合している。付勢調整部61は、その長さ方向に複数の調整孔610を穿設してなる。この実施例では3つの調整孔610を設けている。ロッド60は、調整孔610のうちの一つとロッド60の固定孔(図示せず)と、固定ピン63によって取り付けられる。従って、固定ピン63による固定位置を調整孔610から適宜選択することで、ロッド60と付勢調整部61との係止位置調節が可能であり、係止時の長さを調整可能に連結固定することができる。
側部第1整地板22には摺動回動連結部24を設ける。摺動回動連結部24は、図10に示すように側部第1整地板22に固定される2枚の連結支持板24aの間に設けられ、中央部の円筒体24bの両側に突設した回動軸24cにより連結支持板24aと回動自在に支持されている。更に、円筒体24bには回動軸24cと直交する方向に摺動孔24dを貫通孔として穿設し、摺動孔24dにロッド60の下部を挿入させロッド60の長さ方向に摺動自在、且つ、側部第1整地板22と回動自在に連結している。
【0042】
このように構成するスプリングロッド6は、付勢調整部61の上端部に設けた回動連結部6aによって側部第1リンク50に設ける回動軸500と回動自在に連結固定される。そして、スプリングロッド6に設ける回動連結部6aの位置は、回動軸500が側部第1リンク50の長さ方向中央部50cより側部第2リンク51との回動連結部である後方側端部50bに設けてあるので、側部第1リンク50の側部第2リンク51側となる。
また、スプリングロッド6は、上下を入替えた構成としても良く、ロッド60に設けられる付勢調整部61とスプリング62の上下位置を交換して、スプリング62を上部に配設し付勢調整部61を下部に設けてもよい。この実施形態では、スプリングロッド6は、その上端部側の位置6aに摺動回動連結部24を設け側部第1リンク50と回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結させ、下端部側である側部第1整地板22との連結部の位置では回動自在に連結固定する構成としても良い。
【0043】
尚、この実施例では、スプリングロッド6によって付勢手段を構成したが、スプリング62を設けずに単に摺動回動連結部24に一端が挿通されて摺動可能な摺動手段として設けても良い。
【0044】
また、摺動回動連結部24には、挿通されているスプリングロッド6と直交する円筒側面には摺動規制手段7が挿脱自在となるように規制手段挿通孔24eを穿設する。規制手段挿通孔24eの作用については摺動規制手段7と共に説明する。また、スプリングロッド6のロッド60にもその円筒側面に摺動規制係止孔64を穿設する。摺動規制係止孔64は、側部作業体2を中央作業体1の上方へ折畳んだ状態の時に側部作業体2の整地板リンク機構5が収まる位置に於て規制手段挿通孔24eと対向する位置に穿設する。
【0045】
摺動規制手段7は、図1および図2あるいは図11に表すように、円筒状の摺動ロッド71、摺動ロッド71の摺動をガイドする摺動ガイド板72、摺動ロッド71と平行に設ける係止ロッド73、摺動ロッド71と係止ロッド73を略平行に固定させるロッド連結板74、摺動ロッド71の摺動を規制する付勢力を付与するコイルスプリング75、コイルスプリング75を摺動ロッド71に係止させる付勢係止突起76からなる。
そして、摺動規制手段7は、摺動ロッド71の一端にロッド連結板74の一端が略直角に固定されてなり、ロッド連結板74の他端には摺動ロッド71と平行に係止ロッド73が固定されている。そして、摺動ロッド71は、摺動回動連結部24の連結支持板24aに穿設する規制手段挿通孔24eに挿通されて摺動ロッド71のロッド連結板74側が摺動自在に支持され、摺動ロッド71の他端が中央作業体1側に位置するように設置される。また、摺動ロッド71の他端側は、摺動ロッド71を挿通可能に挿通孔72aが穿設された摺動ガイド板72に挿通される。そして、摺動ガイド板72は側部作業体2の側部第1整地板22に固定される。従って、摺動ロッド71は、規制手段挿通孔24eおよび挿通孔72aによって側部作業体2から中央作業体1側へあるいはその反対側へ摺動可能に設置される。更に摺動ロッド71にはコイルスプリング75が挿通され、摺動ロッド71の略中間位置に固定する付勢規制突起76によってコイルスプリング75が連結支持板24aと付勢規制突起76との間に位置される。
【0046】
また、中央作業体1の中央第1整地板16には、摺動ロッド71の他端側位置に当接板16bを立設固定する。従って、摺動規制手段7は、側部作業体2を展開状態では、摺動ロッド71の先端部が当接板16bに当接すると共に押圧され、コイルスプリング75の付勢力に抗して側部作業体2側へ摺動された状態をとり、この状態では摺動規制手段7の係止ロッド73は摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eに挿入されておらず係止状態ではない。しかし、側部作業体2が中央作業体1の上方への折畳み状態をとった場合には、摺動ロッド71の先端部が当接板16bとの統制を解除し離れるので、コイルスプリング75の付勢力によって展開状態の時とは反対側へ摺動移動するので、摺動規制手段7の係止ロッド73は摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eに挿入されて係止状態をとる。この時、係止ロッド73は、摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eのみならずスプリングロッド6のロッド60に穿設した摺動規制係止孔64にも挿通された状態を取り、スプリングロッド6の摺動移動を規制することとなる。
【0047】
次いで、側部作業体2を回動させて中央作業体1の上方へ折畳み状態とする場合には、展開状態を表す図11のような展開状態から行うが、展開状態では、摺動規制手段7は、中央作業体1の中央第1整地板16に設けた当接板16bと摺動規制手段7の摺動ロッド71先端部が当接し、摺動ロッド71がコイルスプリング75の付勢力に抗して側部作業体2側へ摺動された状態となっている。従って、摺動規制手段7の係止ロッド73は摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eから離脱した状態となっている。この状態では、付勢手段であるスプリングロッド6は摺動可能な状態であり、砕土作業が可能な状態である。
【0048】
次にこの発明の折畳み式砕土装置の側部第1整地板固定機構4の作動について、側部第1整地板固定機構4の作動を示す折畳み式砕土装置の要部側面説明図である図6、及び、図1のA矢視でありトラクタ前進方向の左側の側部作業体2Lが展開状態から折り畳まれる作動を示す図7乃至図9に基づいて説明する。尚、トラクタ前進方向の右側の側部作業体2Rにおいても展開状態から折畳み状態となるまでの工程は、左右が異なるが左側の側部作業体2Lの工程と同様である。
【0049】
図6及び図7は、左側の側部作業体2Lを展開した状態である。展開状態では、側部第1整地板固定機構4のストッパーアーム41は、中央側端部41bがストッパーアーム回動牽制突起43に係止されるため、矢印R方向への回動が牽制されており、側部第1整地板22は、ストッパーアーム41と第1整地板係止突起42との係止解除された状態である(図6の側部第1整地板22の実線図)。このため、各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態である。この状態で砕土作業を行う。
【0050】
この時、側部第1整地板22は、スプリングロッド6のスプリング62が作用させる上方への付勢力によって弾性を持って支持されており、側部第1リンク50と側部第2リンク51とスプリングロッド6と側部第1整地板22と側部第2整地板23とがリンク機構として連結している。スプリングロッド6の上方への付勢力を変更する場合は、固定ピン63を外して付勢調整部61の調整孔610を変更して再び固定ピン63を、その調整孔610とロッド60の固定孔とに挿入することによって取り付け長さを変更し、上方への付勢力を調整する。
【0051】
スプリングロッド6は、側部第1リンク50と側部第1整地板22との間で長さ方向へ摺動しつつ側部第1整地板22を上方に付勢するため、砕土作業(代掻き作業)時には、側部第1整地板22が側部砕土ロータリー22の耕耘土によりロータリー上面カバー21に上下回動自在に設けられる側部第1整地板22及び側部第1整地板22の後方に上下回動自在に連結した側部第2整地板23が上方に回動される。このとき、側部第2整地板23は、側部第1整地板22と側部第2リンク51とにそれぞれ回動自在なので、側部第1リンク50を介して側部第2リンク51が上方に回動するため側部第2整地板23は略水平姿勢のまま上下回動して浅い代掻き作業と深い代掻き作業に自動的に対応することができる。
【0052】
次いで、側部作業体2を回動させて中央作業体1の上方へ折畳み状態とする場合には、展開状態を表す図11のような展開状態から行うが、展開状態では、摺動規制手段7は、中央作業体1の中央第1整地板16に設けた当接板16bと摺動規制手段7の摺動ロッド71先端部が当接し、摺動ロッド71がコイルスプリング75の付勢力に抗して側部作業体2側へ摺動された状態となっている。従って、摺動規制手段7の係止ロッド73は摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eから離脱した状態となっている。この状態では、付勢手段であるスプリングロッド6は摺動可能な状態であり、砕土作業が可能な状態である。
【0053】
図8及び図9に示すように、側部作業体2L(左側)を展開状態から折畳み状態に移行させ始めると、側部作業体2Lは、側部回動作業体回動フレーム31に設ける折畳回動軸30を中心に回動し始め、ストッパーアーム回動軸40、ストッパーアーム41及び第1整地板係止突起42の位置が移動し始める。この回動によってストッパーアーム回動軸40と第1整地板係止突起42との相対的位置は変化しないが、ストッパーアーム41は、その中央側端部41bで回動しないストッパーアーム回動牽制突起43との係止のため位置及び姿勢が変化する。側部作業体2Lの折畳回動軸30を中心の回動により図8の位置になると、ストッパーアーム41の側部側端部41aが、第1整地板係止突起42に当接する位置に変化するとともに、ストッパーアーム41の中央側端部41bとストッパーアーム回動牽制突起43との係止位置も変化する。
この時の側部作業体2、中央作業体1、および、摺動規制手段7の位置関係を表す図11乃至13を用いて説明する。
側部作業体2を図11に表す展開状態から図13に表す中央作業体1上方への折畳み状態とする場合には、その途中工程を表す図12のように、折畳回動軸30を中心として回動されるため中央作業体1と側部作業体2とが徐々に離れて行くので、これに伴い摺動規制手段7は全体に図12中の矢印方向へ、コイルスプリング75の付勢力によって摺動移動する。すると、摺動規制手段7の係止ロッド73も徐々に摺動回動連結部24側へ摺動移動しやがて摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24e内へ挿入されていく。
【0054】
側部作業体2を図11に表す展開状態から図13に表す中央作業体1上方への折畳み状態とする場合には、その途中工程を表す図12のように、折畳回動軸30を中心として回動されるため中央作業体1と側部作業体2とが徐々に離れて行くので、これに伴い摺動規制手段7は全体に図12中の矢印方向へ、コイルスプリング75の付勢力によって摺動移動する。すると、摺動規制手段7の係止ロッド73も徐々に摺動回動連結部24側へ摺動移動しやがて摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24e内へ挿入されていく。
【0055】
左側の側部作業体2Lが、そのまま折り畳まれて図9に示すような180度回動した折畳み状態になると、ストッパーアーム41の中央側端部41bは、ストッパーアーム回動牽制突起43との係止が完全に外れ離れた位置に来ており、側部側端部41aは、アーム捻りバネ44の矢印R方向へ付勢される回動により確実に側部第1整地板22の第1整地板係止突起42と係止される。この係止により各側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して下方への回動が規制された状態になる。
【0056】
また、逆に各側部作業体2L、2Rを中央作業体1の上側に折り畳んだ状態から展開状態にする場合は、図9から図8の状態になると側部第1整地板固定機構4のストッパーアーム41は、中央側端部41bがストッパーアーム回動牽制突起43に係止され、アーム捻りバネ44の矢印R方向への回動付勢力に抗して逆方向に回動して停止する。この状態で更に図6の展開状態に移行するとストッパーアーム41の側部側端部41aは、第1整地板係止突起42との係止が解除された状態となり、側部第1整地板22は、側部ロータリー上面カバー21に対して上下方向へ回動可能状態になる。
【0057】
この時、摺動回動連結部24内にはスプリングロッド6のロッド60が存在しているので、係止ロッド73はロッド60に当接することとなり、係止ロッド73の当接により摺動規制手段7の中央作業体1側への移動(矢印方向への移動)は終了する。
そして、更に折畳回動軸30を中心とした折畳み工程が進むと側部作業体2の移動に伴いスプリングロッド6も摺動回動連結部24との間での摺動が進み、ロッド60に穿設された摺動規制係止孔64と摺動回動連結部24の規制手段挿通孔24eとの位置が一致すると、摺動規制手段7の係止ロッド73が規制手段挿通孔24e内にも侵入する。これによりスプリングロッド6と摺動規制手段7とは係止状態となり、スプリングロッド6の両端がそれぞれ側部第1整地板22および側部第1リンク50と連結していることから、整地板リンク機構5は自由移動を規制され所定の位置に固定されることとなる。
【0058】
そして、更に折畳み工程が進むと、図13に表す折畳み状態となる。
【産業上の利用可能性】
【0059】
この発明は、延長作業体である折畳み可能な側部作業体を有し、圃場において代掻き作業、砕土作業を行うことができる整地板を有する代掻き装置又は砕土ロータリー装置などの折畳み式砕土装置として利用可能性が高い。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】この発明の実施例である折畳み式砕土装置の側部作業体を作業状態に展開した状態の側面図
【図2】実施例の側部作業体を作業状態に展開した状態の背面図。
【図3】実施例の側部作業体を折り畳んだ状態の背面図
【図4】実施例の折畳み式砕土装置の駆動伝達図
【図5】実施例の側部作業体を折り畳んだ状態を示す側面説明図
【図6】実施例の折畳み式砕土装置の要部側面説明図
【図7】展開状態における背面視説明図
【図8】展開状態と折畳み状態の中間状態における図2の矢示B視説明図
【図9】折畳み状態における図2の矢示B視説明図
【図10】実施例の一部拡大説明図
【図11】展開状態時の相対位置を表す説明図
【図12】展開状態と折畳み状態との中間位置であの相対位置を表す説明図
【図13】折畳み状態時の相対位置を表す説明図
【図14】従来例1を表す背面説明図
【図15】従来例1を表す側面説明図
【図16】従来例1を表す作動状態説明図
【図17】従来例1を表す作動状態説明図
【図18】従来例1を表す作動状態説明図
【図19】従来例2を表す内部機構説明図
【符号の説明】
【0061】
1 中央作業体
10 中央砕土ロータリー
10a 中央回転軸
10b 砕土爪
11 センターフレーム
11 出力軸
12 入力ケース
12a 入力軸
12b ベベルギア
13 伝動チェーンケース
13a スプロケット
13b ローラチェーン
14 中央側クラッチ爪
15 中央ロータリー上面カバー
16 中央第1整地板
16a 第1整地板回動軸
16c レーキ
16b 当接板
17 中央第2整地板
17a 第2整地板回動軸
18 整地板操作手段
18a 中央第1リンク
18b 中央第2リンク
19 装着フレーム
19a トップマスト
19b ロアピン
2L、2R 左右の側部作業体
20 側部砕土ロータリー
20a、20a 側部回転軸
20b 側部クラッチ爪
21 側部ロータリー上面カバー
22 側部第1整地板
22b レーキ
22a 側部第1整地板回動軸
23 側部第2整地板
23a 側部第2整地板回動軸
24 摺動回動連結部
24a 連結支持板
24b 円筒体
24c 回動軸
24d 摺動孔
24e 規制手段挿通孔
3 折畳部
30 折畳回動軸
31 側部作業体回動フレーム
32 中央作業体回動フレーム
4 側部第1整地板固定機構
40 ストッパーアーム回動軸
41 ストッパーアーム
41a 側部側端部
41b 中央側端部
42 第1整地板係止突起
42a 当接係止面
43 ストッパーアーム回動牽制突起
44 アーム捻りバネ
5 整地板リンク機構
50 側部第1リンク
50a 第1リンクの作業機本体との回動端部
50b 第1リンクの第2リンクとの回動端部
50c 第1リンクの中央部
500 回動軸
51 側部第2リンク
51a 第2リンクの第1リンクとの回動端部
510 回動ピン
51b 第2リンクの第2整地板との回動端部
6 スプリングロッド(付勢手段)
6a 回動連結部
60 ロッド
61 付勢調整部
610 調整孔
62 スプリング
63 固定ピン
64 摺動規制係止孔
7 摺動規制手段
71 摺動ロッド
72 摺動ガイド板
72a 挿通孔
73 係止ロッド
74 ロッド連結板
75 コイルスプリング
76 付勢係止突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み式砕土装置において、
左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が作業機本体に回動自在に連結される第1リンクと、一端が第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される第2リンクと、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板の上下動に連動して摺動可能な摺動手段と、第1整地板と摺動手段との連結部において摺動手段の摺動を規制可能な摺動規制手段とが設けられ、
摺動手段は、一端が回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結され、他端には、挿入係止することで摺動を規制される規制嵌合孔が穿設されてなり、
摺動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置される摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部で摺動ロッドと並設され摺動ロッドの摺動に伴い摺動手段に設ける規制嵌合孔に挿脱可能な摺動手段規制係止部とからなり、側部作業体折畳み時には中央作業体との当接が解除し、摺動手段規制係止部が摺動手段の規制嵌合孔内に挿入状態となり摺動手段の摺動を規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に摺動手段規制係止部が摺動して規制嵌合孔から離脱し摺動手段の摺動を解除することを特徴とする折畳み式砕土装置。
【請求項2】
中央作業体と左右の側部作業体の3部分からなり、側部作業体を中央作業体の両端部から上方へ折り畳み可能な折畳み式砕土装置において、
左右の各側部作業体には、中央作業体と回動自在に連結され側部作業体を上方へ折畳み可能な側部回動フレームと、回転することで砕土可能な側部砕土ロータリーと、側部砕土ロータリー上部に位置して固定される側部ロータリー上面カバーと、側部砕土ロータリーの後方部に位置して上下方向に回動自在に設けられる側部第1整地板と、側部第1整地板に上下方向に回動可能に設けられる側部第2整地板と、一端が作業機本体に回動自在に連結される第1リンクと、一端が第1リンクの他端に回動自在に連結され他端が側部第2整地板と回動自在に連結される第2リンクと、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板の上下動に連動して摺動可能な摺動手段と、第1整地板と摺動手段との連結部において摺動手段の摺動を規制可能な摺動規制手段と、各側部作業体を展開状態とした場合に各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能とさせ、各側部作業体を折畳み状態とした場合に各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動を規制された状態とする側部第1整地板固定機構とを有してなり、
摺動手段は、一端が回動自在に連結され他端は回動自在かつ長さ方向に摺動自在に連結され、他端には、挿入係止することで摺動を規制される規制嵌合孔が穿設されてなり、
摺動規制手段は、基端部が第1整地板と摺動手段との連結部に位置され且つ他端が中央作業体に設ける当接部に位置される摺動ロッドと、摺動ロッドの基端部で摺動ロッドと並設され摺動ロッドの摺動に伴い摺動手段に設ける規制嵌合孔に挿脱可能な摺動手段規制係止部とからなり、側部作業体折畳み時には中央作業体との当接が解除し、摺動手段規制係止部が摺動手段の規制嵌合孔内に挿入状態となり摺動手段の摺動を規制し、側部作業体展開時には、摺動ロッドが中央作業体当接部と当接して摺動され、摺動ロッドと共に摺動手段規制係止部が摺動して規制嵌合孔から離脱し摺動手段の摺動を解除し、
側部第1整地板固定機構は、各側部作業体に設けたストッパーアーム回動軸と、ストッパーアーム回動軸に各側部作業体方向へ回動摺動されるように設けられるストッパーアームと、各側部第1整地板に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能な第1整地板係止突起と、中央作業体に設けられストッパーアームと係止及び係止解除可能なストッパーアーム回動牽制突起とを有し、各側部作業体を展開状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起に係止され回動が規制されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起とは係止解除され、各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して上下方向へ回動可能となり、各側部作業体を折畳み状態にした場合は、ストッパーアームの一部がストッパーアーム回動牽制突起と係止解除されるとともにストッパーアームの他部が側部第1整地板の第1整地板係止突起と係止されるため、各側部第1整地板が側部ロータリー上面カバーに対して下方への回動が規制された状態になることを特徴とする折畳み式砕土装置。
【請求項3】
前記摺動手段が、第1整地板と第1リンクとの間に両端部分で連結され第2整地板を上方へ付勢する付勢手段であり、第1整地板と第1リンクとを押し広げる方向へ付勢する請求項1または請求項2に記載の折畳み式砕土装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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