説明

押出容器

【課題】内容物の押し出し時に高い排出効率を得ることができる押出容器を提供する。
【解決手段】一端の大径部422から他端の小径部421へ縮径する錐台形状をなす側壁42と、側壁42と一体成形され小径部421を閉じている小端壁43と、開封可能に側壁の大径部422を閉じている大端壁(面部材50)とを備え、小端壁43は周縁部に、大端壁から遠ざかる側へ隆起した環状リブ432を備えていることを特徴とする押出容器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性物質、半固形物質、ゲル状物質等の低流動性物質を収容し、押圧によって内容物を放出する押出容器に関する。
【背景技術】
【0002】
ソフトクリームやムース等の粘性物質、アイスクリームやフローズンヨーグルト等の半固形物質、ゲル化された芳香・消臭剤その他の薬剤等のゲル状物質等の低流動性物質を収容し、必要時に外部から押圧力を及ぼして内容物を放出させる押出容器が種々提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載された押出容器は、カップ状の容器本体に内容物を収納し、開口部を平らな天板とその周囲の側壁を備えた蓋体で密封したものである。蓋体には排出口が設けられ、ラベルで覆われている。内容物を排出させるには、ラベルを剥がし、蓋体を下にして上方から押圧装置で押圧する。これにより、容器本体は押し潰され、内容物が排出口から排出される。
【0004】
特許文献2に記載された押出容器(食品包装体)は、カップ状容器本体の開口部がシール蓋で封止され、底壁に排出口(押出孔)が設けられている。この排出口はシール材で覆われており、内容物を排出させる際には、押出孔を覆っているシール材を剥がし、容器本体の底壁を下にして上方から押圧装置で押圧する。これにより、容器本体は押し潰され、内容物が排出口から排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−247333号公報
【特許文献2】特開2002−179043号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、これらの従来の押出容器は、排出口に対向する端壁が平らな形状とされている。これは、容器の最大径に相当する広い押圧面を持ったプレス装置で容器を押圧することを前提としたものであり、プレス装置の押圧面に密に接するように、平らな端壁とされている。
【0007】
したがって、プレス装置で押圧すると、押圧面の下降と共に、変形は容器側壁に皺を発生させながら進行し、変形した側壁が重なり合ってそれ以上変形しない高さで押圧面の下降が終了する。この状態では、変形して重なり合った側壁の内側が空洞状になっている。その結果、空洞部分に多量の内容物が残留してしまい、内容物の排出効率が低いものとなっていた。
【0008】
これに対処すべく、上記特許文献では、容器側壁に周方向に延びる段差部や螺旋状の凹条を設けることを提案しているが、変形した側壁の内側が空洞状になって内容物を残留させることは避けられず、依然として内容物の排出効率は低いものに留まっていた。
【0009】
そこで、本発明は、内容物の押し出し時に高い排出効率を得ることができる押出容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)本発明は、前記目的を達成するため、一端の大径部から他端の小径部へ縮径する錐台形状をなす側壁と、前記側壁と一体成形され前記小径部を閉じている小端壁と、開封可能に前記側壁の大径部を閉じている大端壁とを備え、
前記小端壁は周縁部に、前記大端壁から遠ざかる側へ隆起した環状リブを備えていることを特徴とする押出容器を提供するものである。
【0011】
この押出容器は、上記構成を備えているので、内容物を収容した状態で、大端壁を開封状態とし、小端壁を上にして下方へ押圧することにより、開封箇所から内容物を排出することができる。そして、小端壁は周縁部に、大端壁から遠ざかる側へ隆起した環状リブを備えており、この環状リブの部分において変形に対する強度が高くなっている。その結果、押圧時には、先ず側壁における環状リブより下側が変形して行く。しかも、小端壁は、中央部が環状リブに対して低くなっているので、中央部に接触する押圧器具を用いて押圧すれば、変形した側壁の高さよりも下方へ、小端壁中央部を押し下げることができる。これにより、押圧による変形が完了した後は、変形した側壁の内側に空洞状部分が形成されないか、ごく小さな隙間が形成されるに過ぎない。したがって、側壁容器内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出を行なうことができる。
【0012】
(2)上記(1)の押出容器は、前記小端壁の環状リブが、周方向に等高状に延びているものとすることができる。この押出容器は、環状リブより低くなっている小端壁中央部に接触する押圧器具を用いて押圧を行なえば、周方向に等高状に延びる環状リブが、押圧力を側壁に均等状に伝えつつ下降する。錐台形状の側壁は、押込み方向に径が漸増しているので、環状リブの下降に伴って、側壁は小径側が、より大きい径の部分の内側へ向かう傾向を持って変形する。したがって、小端壁の中央部を押圧することにより、変形した側壁の高さよりも下方へ該中央部を押し下げることができる。これにより、変形後に容器内に残留する内容物の量はごく僅かとなり、効率的な排出が可能となる。
【0013】
(3)上記(1)の押出容器の前記環状リブには、隆起高さを減じた凹部を、周方向に間隔をおいて形成することができる。こうすれば、環状リブは、隆起部中に凹部を伴った凹凸構造に基づいて強度と保形性が増す。これに基づき、環状リブは、押圧力を側壁に伝えつつ下降し、側壁は皺を発生させながら変形し、重なり合った状態にほぼ環状に押し潰されて行く。したがって、小端壁の中央部を押圧することにより、変形した側壁の高さよりも下方へ該中央部を押し下げることができる。これにより、変形後に容器内に残留する内容物の量はごく僅かとなり、効率的な排出が可能となる。
【0014】
(4)上記(3)の押出容器の前記凹部は、前記周縁部の周方向に10mmあたり1〜2個が等間隔に設けられているものとすることができる。凹部を等間隔に設けることにより、環状リブの強度が周方向に均質化し、側壁の変形が特定方向に偏るのが防止される。その結果、内容物のより効率的な排出が可能となる。凹部は、10mmあたり1〜2個未満では、凹凸構造に基づく環状リブの強度及び保形性が、上記形態の押し潰しを行なうには不十分となる。また凹部が10mmあたり1〜2個を個越えると、各凹部の深さが制限され、やはり凹凸構造に基づく環状リブの強度及び保形性が、上記形態の押し潰しを行なうには不十分となる。
【0015】
(5)上記(1)から(4)の押出容器は、前記側壁が、周方向に延びる環状の段部を伴って小径部から大径部へ径を増大させており、該段部は相互に間隔をおいて複数設けられているものとすることができる。側壁は、この環状の段部を設けられることにより、押圧時には、環状リブの環形状に加えて、段部の環形状をもほぼ維持しながら変形し、環状またはこれに近い形で押し潰される。したがって、小端壁の中央部を押圧すれば、変形した環状側壁の高さよりも下方へ、小端壁中央部を押し下げることができ、容器内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出を行なうことができる。
【0016】
(6)上記(1)から(4)の押出容器は、前記側壁が、小径部から大径部へ螺旋状に延びる段部を伴って径を増大させているものとすることができる。側壁は、この螺旋状の段部を設けられることにより、押圧力時には、環形状をほぼ維持する環状リブに押されて、螺旋を押し潰した形状またはこれに近い形状に変形する。したがって、小端壁の中央部を押圧すれば、変形した側壁の高さよりも下方へ、小端壁中央部を押し下げることができ、容器内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出を行なうことができる。
【0017】
(7)上記(1)から(6)の押出容器は、前記側壁の錐台形状が、前記大端壁の面の垂線に対して、3〜15度の傾斜角をもって前記小端壁側へ縮径しているものとすることができる。このように側壁が傾斜することにより、容器を押圧したときに、小端壁側の側壁部分が、より径の大きい部分の内側へと変形して行く。その結果、変形後の側壁内側の隙間が小さくなり、残留する内容物の量を僅かにすることができる。上記傾斜角が、3度より小さいと、このような変形を得る確実性が低下する。また、上記傾斜角が15度より大きいと、側壁は内側へ変形するが、変形後の側壁内側の隙間が大きくなり、残留する内容物の量が多くなる。
【発明の効果】
【0018】
以上のように、本発明によれば、内容物の押し出し時に高い排出効率が得られる押出容器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の一実施形態に係る押出容器を示す斜視図であり、(a) は排出口の封止状態、(b) は封止解除状態を示す。
【図2】図1に示した押出容器の底部を示す斜視図である。
【図3】図1に示した押出容器を使用するための押出器具及び器具スタンドを押出容器と共に示す斜視図である。
【図4】図3に示した押出容器及び押出器具のシリンダを示す斜視図である。
【図5】図4に示した押出器具のシリンダに押出容器を挿入した状態を示す斜視図である。
【図6】図3に示した押出器具における押し具の斜視図であり、(b) は(a) に対して軸線回りに約180°回転した位置を示す。
【図7】図6に示した押し具の縦断面図である。
【図8】図3に示した押出器具における保持部を中心に示す縦断面図である。
【図9】図3に示した押出器具の使用状態を示す斜視図である。
【図10】図3に示した押出器具による押出容器の使用状況を示す斜視図であり、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧途中、(c) は押圧完了後の状態を示す。
【図11】本発明の他の実施形態に係る押出容器について、図7と同様の使用状況を示す縦断面図であり、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧途中、(c) は押圧完了後の状態を示す。
【図12】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器について、図7と同様の使用状況を示す斜視図であり、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧完了後の状態を示す。
【図13】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器について、図7と同様の使用状況を示す斜視図であり、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧完了後の状態を示す。
【図14】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。
【図15】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図であり、(a) は排出口の封止状態、(b) は封止解除状態を示す。
【図16】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。
【図17】本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図であり、(a) は排出口の封止状態、(b) は封止解除状態を示す。
【図18】図17に示した押出容器を使用するための押出器具の他の例を押出容器と共に示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ説明する。図面中の同一又は同種の部分については、同じ番号を付して説明を一部省略する。
【0021】
図1は、本発明の一実施形態に係る押出容器を示す斜視図であり、(a) は排出口の封止状態、(b) は封止解除状態を示す。
【0022】
図示の押出容器4は、カップ状の容器本体40の開口端を面部材50(大端壁)で開封可能に密封したものである。容器本体40は、一端の大径部422から他端の小径部421へ縮径する円錐台形状をなす側壁42と、側壁42と一体成形され小径部421を閉じている小端壁43と、側壁42の大径部周縁から径方向外方へ延びるフランジ41とを備えている。フランジ41の一部は径方向に延長されてV字状をなす摘み部44となっている。側壁42の円錐台形状は、面部材50(大端壁)の垂線に対して、6度の傾斜角をもって小端壁43側へ縮径している。
【0023】
図2に示すように、容器本体40の小端壁43は、容器本体40の平らな中央部431と、該中央部より下方(面部材50(大端壁)から遠ざかる側)へ隆起して小端壁43の外周縁に沿って延びる環状リブ432を備えている。環状リブ432には、隆起高さを減じた凹部433が底部周方向に等間隔で8箇所に形成されている。この実施形態においては、環状リブ432は、周方向に等高状に延び、断面は半円状に上方へ凸に湾曲している。この容器本体40は、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン等で形成することができる。
【0024】
図1(b) に示すように、面部材50は、小端壁43と平行に配置され、中央部に排出口51が形成され、これをシール部材52が開封可能に封止していている。排出口51は、押出容器から押し出される薬剤の断面形状を決める吐出口として作用するので、これを考慮して形状及び寸法が決められる。
【0025】
面部材50は、軸部21から受ける押圧力に抗して排出口51からの吐出を可能にする保形性を有するように、ある程度剛性の高いものとされ、フランジ41に接着剤による接着や熱融着で接合し、または、側壁42やフランジ41と一体的に成形し、或いは、軸部21による押圧力に抗するように嵌合若しくは係合させる等により形成することができる。その材質として、ポリエチレン、ポリプロピレン等を用いることができる。具体的には、面部材50は、ポリエチレン、ポリプロピレン等で射出成形したものを、嵌合、接着、熱融着等で容器4に設けるのが好ましい。シール部材52は、排出口51を密封し且つ手指で剥離しやすいものとされ、例えば、ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム/ナイロン/イージーピールシーラントの積層体等のフィルムで形成される。ここで、イージーピールシーラントとは、ポリエチレン、ポリプロピレン等の混合物であって、容器に対して易剥離性能を示すものであれば良い。この接合は、接着剤による接着、熱融着等により行なうことができる。
【0026】
容器本体40と面部材50との接合を、接着または熱融着で行なう場合は、その接合強度よりも、面部材50とシール部材52との接合強度を弱くし、シール部材52の剥離時に面部材50が剥離しないようにする。
【0027】
この押出容器4は、例えば、内部にゲル状物質を収容し、以下のようにして使用される。
【0028】
図3は、薬剤付着用具セットの一例を示す斜視図であり、その構成要素である押出器具1、器具スタンド3及び押出容器4を示す。この薬剤付着用具セットは、水流を受ける水洗便器の内面にゲル状薬剤を付着させるのに好適に使用されるものである。
【0029】
薬剤付着用具セットの押出器具1は、一端に開口部11を有し、他端側に薬剤の吐出部12を有したシリンダ10と、該シリンダに沿って移動される押し具20とを備えている。押出器具は、吐出部を薬剤の被付着面に向けて使用されるので、被付着面の向きに応じて姿勢が変化するが、以下の実施形態では、特に断らない限り、開口部のある側を上、吐出部のある側を下として説明する。
【0030】
図4はシリンダ10及び押出容器4を挿入前の状態で示す斜視図、図5はシリンダ10に押出容器4を挿入した状態を示す斜視図である。図6及び図7は押し具20を示しており、図6は見る方向を異ならせた2つの斜視図、図7は縦断面図である。
【0031】
シリンダ10は、図4及び図5に示すように、円筒状をなす胴部15と、押出容器4をシリンダ10内に挿入するために該胴部に設けられた挿入口13と、使用時に薬剤を付着すべき被付着面に当接される当接部14とを備えている。
【0032】
吐出部12は、胴部15の底部において径方向に延びる仕切壁で形成された保持部121と、該仕切壁に貫通孔として設けられた放出口123とを備えている。
【0033】
吐出部12の放出口123は、押出容器4が開口端側を保持部121に向けて挿入口13から挿入されたときに、容器本体40の排出口51より外側に該放出口123の周縁が位置する大きさとされている。但し、放出口123は、受け面121aによるフランジ41の保持が損なわれない程度の大きさとされる。
【0034】
胴部15には、径方向外方へ突出した突起151が設けられており、胴部15には、該突起151の上端部付近から両側部付近を通って下方へ延びるスリット152により、弾力的に変形する短冊状の支持片153が形成されている。
【0035】
押し具20は、図6及び図7に示すように、棒状に延び先端部がほぼ平らな押圧面210とされた軸部21と、該軸部の基端側において径方向外側に張り出した端壁23と、端壁23から軸部21に沿って該軸部の先端側へ延びる操作部22とを備えている。操作部22は、シリンダ10の外径より大きい内径を有した円筒状をなし、使用時にはシリンダ10を覆う鞘部となり、押し具20を押し込むために手で把持される。操作部22の下端には、径方向外方へ張出したフランジ221が設けられている。
【0036】
また、操作部22の軸方向中央部には、上下方向に細長く延びる窓25が形成され、操作部22には、径方向に対向する位置で下端から上方へ延びる細長いスリット222,223が形成されている。スリット222,223は、各々後述するシリンダ10の翼片155,165及びタブ18を受け入れるように設けられている。
【0037】
押出器具1は、図3に示した組み立て状態においては、シリンダ10の開口部11から押し具20の軸部21が挿入されており、胴部15は軸部21と操作部22との間に収まり、操作部22は胴部15を鞘状に覆った状態となっている。この状態において、胴部15の突起151が操作部22の窓25から突出し、窓25の上下長さにより突起151の移動範囲が決められ、これにより操作部22の押込み範囲が決められる。
【0038】
押し具20の軸部21の先端部は、容器本体40の中央部431及び環状リブ432の凹凸に嵌合するように、中央の凸部211とその周囲の凹部212とを備え、凸部211の平らな面が押圧面210を形成している。
【0039】
シリンダ10の吐出部12における保持部121は、容器本体40のフランジ41を支持するように平らな受け面121aを備えている。
【0040】
さらに保持部121は、図8に示すように、胴部15の下端付近で径方向外側に水平に突出した後、曲折して下方へ延びる張出し部125を備えている。この張出し部125の内面は、受け面121aから上方へ間隙をおいて該受け面121aに沿って延びる近接面121bを形成している。また、該受け面121a及び近接面121bは、押出容器4のフランジ41を受け入れる保持溝121cを形成している。
【0041】
シリンダ10の挿入口13は、胴部15をほぼ180度で周方向に切り欠いたものであり、下端が保持部121の受け面121aの高さとされ、上端が押出容器4より僅かに高い位置にある。シリンダ10には、挿入口13を開閉し得る扉部16が設けられている。扉部16は、閉じたときに胴部15と共に一つの円筒形状をなすように挿入口13を覆う形状を有し、次に説明するようにして、ヒンジ17により胴部15に結合されている。胴部15における挿入口13の側縁部には、径方向外方へ延びる翼片155が形成されており、扉部16の固定側の側縁部にも同様の形状の翼片165が形成されている。ヒンジ17は、2つの翼片155,165を結合する薄肉部で形成され、シリンダ10の軸線に平行に延び、扉部16を回動可能に結合している。
【0042】
扉部16の先端側(ヒンジ17から遠い側)にある側縁には、扉部16を閉じたときに、径方向外方へ向くようにしてタブ18が設けられている。タブ18は、扉部16の開閉時に指でつまむことができる大きさとされている。
【0043】
当接部14は、保持部121を形成する仕切壁の外周縁から下方(吐出側)へ延びるようにして相互に間隔をおいて設けられた4本の脚部141を備えている。脚部141の各々は、上部から下部にかけて先細状になっており、幅の細い部分がより撓みやすくなっている。
【0044】
図4に示すように、器具スタンド3は、短い円筒形の側壁31と、その底部を閉じる底壁32と、側壁31の外周面から径方向外方へ突出したつまみ部33とを備えており、底壁32は、中央部が隆起しその周縁部と側壁31との間に溝34を形成している。溝34は、シリンダ10の4本の脚部141に対応した寸法で設けられている。したがって、押出器具1は、使用しないときに、図3に示すように、シリンダ10の脚部141を溝34に嵌合して、器具スタンド3上に安定的に載置することができる。
【0045】
押出容器に使用されるゲル状薬剤としては、ゲル状物質に薬効成分を担持させた薬効徐放性を有する種々の薬剤を用いることができる。例えば、基本的処方として、水溶解遅延作用を有する粘稠性の水溶性ポリマー(ヒドロキシプロピルセルロース等)、水及び溶剤を混合したものをベースとし、これに用途に応じて、消臭成分、除菌成分、漂白成分、殺菌成分、洗浄成分、忌避剤等を加え、必要に応じて、香料、色素、界面活性剤を加えたものとすることができる。
【0046】
この押出容器4の主な箇所の寸法は、以下の通りである。
・大径部422の内径:25mm
・大径部422から小径部421までの高さ:25mm
・環状リブ432の隆起高さ:1mm
・環状リブ432のリブ幅:4mm
・凹部433の周方向寸法:3mm
【0047】
この押出容器4は、例えば上記押出器具を用いて、以下のようにして使用される。シリンダ10と押し具20とが分離している場合は、先ず図3に示すように、両者を組み合わせ、突起151が窓25から突出した状態とし、押出器具1とする。使用前には、この押出器具1を器具スタンド3に立設させておく。使用時には、器具スタンド3のつまみ部33を指で押さえるか挟み持つようにし、押出器具1を把持して器具スタンド3から取り外す。そして、押出器具1の押し具20をシリンダ10に対して上昇させる。このとき、突起151が窓25の下端縁に当接して上昇が規制される。
【0048】
次に、図4に示すように、タブ18をつまんで扉部16を開く。押出容器4は、面部材50からシール部材52を剥がした状態とする。そして、押出容器4を挿入口13に挿入する。挿入は、押出容器4の摘み部44をつまみ、フランジ41を下、小端壁43を上にして、保持溝121cに進入させるようにして行なう。
【0049】
次に、図5に示すように、扉部16を閉じる。そして、図9に示すように、手Hで操作部22を把持し、当接部14を便器のボウルの内面Fにあてがい、操作部22を内面Fに向けて強く押す。これにより、シリンダ10に対して押し具20がスライドし、突起151が窓25の上端に接してスライドが停止する。このスライドに伴って、軸部21先端の押圧面210が押出容器4の中央部431を押圧する。その結果容器本体40が押しつぶされていき、容器本体40内の薬剤が排出口51及び押出器具1の放出口123を経て吐出される。吐出された薬剤Pは、図9に示すようにボウル内面Fに付着する。
【0050】
次に、押出器具1をボウルから引き離すと、薬剤Pがボウル内面Fに付着した状態で残る。この後は、シリンダ10に対して操作部22を引き上げ、扉部16を開き、容器本体40の摘み部44をつまんで、挿入口13から取り出して容器本体40を廃棄すればよい。
【0051】
この押出器具1は、操作部22が、シリンダ10の胴部15を収める鞘部として形成されているので、全体がコンパクトであり且つ円滑なスライド操作が可能となっている。保持部121は受け面121aと近接面121bとの間に保持溝121cを形成して、押出容器4のフランジ41を受け入れるようにしているので、押し具20による押圧操作中も押出容器4は保持部121に安定的に保持され、薬剤の放出が残存量を少なくして効果的に行なわれる。
【0052】
押出容器4が押し潰される際には、フランジ41が受け面121aで保持され、主として側壁42が折れ曲がることにより、小端壁43がフランジ41側へ移動するようにして圧壊が進行する。
【0053】
図10は、押出容器4が押し潰される状況を段階を追って示しており、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧途中、(c) は押圧完了後の状態である。
【0054】
図示のように、押出容器4は、押し潰しが完了した後は、変形した側壁42の内側に空洞状部分がほとんど形成されず、極めて僅かな隙間が残るに過ぎない。したがって、容器本体40内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出が行なわれている。これは、環状リブ432の強度が高くなっているので、側壁42における環状リブ432より下側が主に変形して行き、ほぼ環状に押し潰され、中央部431に接触する軸部21が、押し潰された側壁42の高さよりも下方へ、小端壁中央部431を押し下げるからである。
【0055】
特に、容器本体40の側壁42の錐台形状は、容器本体40の開口部の面の垂線に対して、6度の傾斜となっているので、側壁42は、小端壁43側の部分が、より径の大きい部分の内側へと変形してほぼ環状に押し潰される。この効果を得るためには、側壁42の傾斜は、前述のように、3〜15度とするのが望ましい。
【0056】
また、この実施形態においては、環状リブ432に凹部433が設けられているので、凹凸構造に基づいて環状リブ432の強度と保形性が高くなっている。しかも、凹部433は環状リブ432の8箇所に等間隔で設けられているので、側壁42の変形は、大きな偏りを生じることなく確実に行なわれる。これにより、容器本体40内の薬剤の効果的な排出が確実に行なわれる。環状リブにおける凹部の配置密度は、この環状リブの強度と保形性を高めるように決められる。その密度は、前述のように、小端壁周縁部の周方向に10mmあたり1〜2個とするのが望ましい。したがって、この実施形態の押出容器4の寸法の場合は、6〜12箇所に設けるのが望ましい。
【0057】
また、軸部21の先端部は、容器本体40の小端壁43の中央部431及び環状リブ432の凹凸に嵌合する中央の凸部211とその周囲の凹部212とを備えているので、押圧時に軸部21と容器本体40との間にずれが生じるのが防止され、薬剤の効果的な放出を確実にする。さらに、軸部21先端の凸部211の平らな面が押圧面210を形成しているので、容器本体40の中央部431に対して安定した接触状態で押圧が行なわれ、薬剤の排出をより効果的にする。
【0058】
こうして、容器本体40が押し潰されるのに伴って、ゲル状薬剤は押出容器4の排出口51から所定断面形状に押し出され、保持部121の放出口123を経て、吐出が行なわれる。放出口123は、保持部121に挿入された押出容器4の排出口51より外側に該放出口123の周縁が位置する大きさとされているので、薬剤は吐出される際に放出口123の縁部に付着しないか、付着してもごく少量となり、押出器具を清浄に保つのに有利である。
【0059】
図11は、本発明の他の実施形態に係る押出容器を示す縦断面図である。図は、図7と同様の使用状況で押圧した場合の変形状態を段階的に示しており、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧途中、(c) は押圧完了後の状態を示す。
【0060】
この押出容器4Aは、小端壁43Aの環状リブ432が、周方向に等高状に延びている。この押出容器4Aは、前述の実施形態と同様に、環状リブ432より低い小端壁43Aの中央部431に接触する軸部21の押圧面210で押圧を行なえば、環状リブ432が、押圧力を側壁42に均等状に伝えつつ下降する。環状リブ432は、周方向に等高状に、連続した滑らかな形状で延びているので、環状リブ432に連続する側壁部分を下方へ引き込む。側壁42は、押込み方向に径が漸増しているので、環状リブ432の下降に伴って、小径側が、より大きい径の部分の内側へ折り返されるように変形して行く。これにより、変形後に側壁内側に生じる隙間がより小さくなり、内容物の残留量が少なくなる。こうして、効率的な排出を行なうことができる。
【0061】
図12は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す縦断面図である。この図も、図7と同様の使用状況で押圧した場合の変形前後の状態を示しており、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧完了後の状態を示す。
【0062】
この押出容器4Bは、側壁42Bが、周方向に延びる環状の段部423を伴って小径部421から大径部422へ径を増大させている。この実施形態では、段部423は相互に間隔をおいて3箇所に設けられている。側壁42Bは、環状の段部423を設けられることにより、押圧時には、環状リブ432の環形状に加えて、段部423の環形状をもほぼ維持しながら変形し、環状またはこれに近い形により確実に押し潰される。したがって、小端壁43の中央部431を押圧すれば、変形した環状の側壁42Bの高さよりも下方へ、小端壁43の中央部431を押し下げることができ、容器本体40内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出を行なうことができる。この効果を得るためには、側壁42に設ける環状の段部の配置密度は、側壁の高さ方向20mmあたり1〜3個とするのが望ましい。段部の配置密度が20mmあたり1個未満では、側壁の環状へ押し潰しを確実にする効果を十分に得難い。また、段部の配置密度が20mmあたり3個を越えると、側壁の変形抵抗が強くなりすぎ、押し潰し後の空洞または隙間が大きくなる。
【0063】
図13は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す縦断面図である。この図も、図7と同様の使用状況で押圧した場合の変形前後の状態を示しており、(a) は押出器具による押圧前、(b) は押圧完了後の状態を示す。
【0064】
この押出容器4Cは、側壁42Cが、小径部421から大径部422へ螺旋状に延びる段部423を伴って径を増大させている。側壁42Cは、この螺旋状の段部423を設けられることにより、押圧力時には、環形状をほぼ維持する環状リブ432に押されて、図13(b) に示すように、螺旋を押し潰した形状またはこれに近い形状に変形して行き、押し潰し後はほぼ環状となる。したがって、小端壁43の中央部431を押圧すれば、変形した側壁42Cの高さよりも下方へ、中央部431を押し下げることができ、容器本体40内に残留する内容物はごく僅かとなり、効率的な排出を行なうことができる。
【0065】
図14(a) は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。この押出容器4Dは、押圧力が作用したときに、容器内の内圧が高くなることにより開封される仕様となっている。この押出容器4Dも、前述の押出器具1を用いて押圧変形させることができる。この押出容器4Dの内容物を排出する際は、面部材50Dは容器本体40に接合されたままで、押出器具1の保持部121に置き、押圧操作を行なう。
【0066】
図14(a) の一点鎖線は、容器内圧の上昇により押出容器4Dの面部材50Dが破断し、開口部53が形成された状態を示している。この破断を可能とするために、面部材50Dは強度の低いものとされる。このためには、面部材50Dの厚さを薄くする、材質を低強度のものにする等の手段を採用することができる。
【0067】
また、図14(b) に示す押出容器4Eのように、面部材50Eに破れやすい低強度部54を形成しておくこともできる。低強度部54は、例えばその部分の肉厚を薄くし、或いは、内容物を密閉し得るようにスリットまたは切り込みを設けることにより形成することができる。
【0068】
図14(a) ,(b) の実施形態のように容器内の圧力上昇で破断する押出容器においては、破断しやすい面部材を保護するために、その外面に保護シートを貼着することができる。この場合は、保護シートを剥離してから、押出容器を押出器具1の保持部121に置くようにする。また、押出容器4D,4Eは、フランジ41D,41Eが円形であり、摘み部が設けられていない。押出器具への装着及び取り出しが行える等、機能上支承がない場合は、このように摘み部を省略することができる。
【0069】
図15は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。この押出容器4Fは、大端壁50Fが、側壁42と一体成形されている。その他は、図1に示した押出容器と同じ構成であり、大端壁50Fに排出口51が形成され、図15(a) に示すように、シール部材52が排出口51を開封可能に封止している。この押出容器4Fも、前述の押出器具1を用いて押圧変形させることができる。このように大端壁50Fを側壁42と一体成形することにより、大端壁と側壁との接合が不要となり、製造の手間と時間が軽減される。なお、内容物は、シール部材52を貼着する前に排出口51を通じて注入することができ、或いは、容器壁に微小開口を開けて注入した後、該微小開口を封止するようにしてもよい。
【0070】
この押出容器4Fを使用する際は、図1に示した押出容器4と同様にして、図15(b) に示すようにシール部材52を剥がした後、排出口51を押出器具1の保持部121に向けて装着し、押圧を行なう。
【0071】
図16(a) は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。この押出容器4Gは、側壁42と一体成形された大端壁50Gを有する点で、図15に示したものと同様であり、容器内の内圧が高くなることにより大端壁50Gが開封される点で、図14(a) のものと同様の仕様となっている。したがって、これらの図示例と同様に使用することができる。
【0072】
また、図16(b) に示す押出容器4Hのように、面部材50Hに破れやすい低強度部54を形成しておくこともできる。この点に関する構成及び効果は、図14(b) と同様である。
【0073】
図17は、本発明のさらに他の実施形態に係る押出容器を示す斜視図である。この押出容器4Jは、図1に示した押出容器4におけるものと同様の容器本体40を備えている。面部材50Jは、図1のものと同様の外形を有するが、排出口が形成されていない。そして、面部材50Jは、剥離可能に容器本体40に接合されている。したがって、面部材50Jを剥がすことにより押出容器4Jが開封され、容器本体40の大径側の開口45が露出する。この面部材50Jは、押圧時には剥がされていて圧力を受けることがないので、ポリエチレンテレフタレート/アルミニウム/ナイロン/イージーピールシーラントの積層体等で形成することができる。他の仕様は、図1の押出容器4と同様である。
【0074】
図18は、図17に示した押出容器を使用するための押出器具におけるシリンダ10Jの例を示している。この実施形態においては、図4の例における放出口123は、押出容器から押し出される薬剤の断面形状を決める吐出口122Jとして形成されており、容器本体40の開口部11より小さい径で吐出部12に開口している。吐出口122Jの形状は、吐出されるゲル状薬剤の断面形状を決めるので、薬効、美観、洗浄水から受ける力等を考慮して、形状や寸法を決めるのが望ましい。この押出器具を使用する際は、図18に示すように押出容器4Jの容器本体40から面部材50Jを剥がした後、フランジ41を下にして吐出部12の保持部121J上に置く。その他の仕様は、図3〜図7に示した押出器具と同様であるので、説明は省略する。
【0075】
以上の実施形態においては、理解を容易にするために、押し具20の押圧による押出容器の変形を典型的な態様で示しており、実際には、上に示した変形(特に図10及び図11に示した変形)が混在した態様となることがある。
【0076】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、前述の実施形態においては以下のような変更が可能であり、それらの変更態様は、機能を損ねない限り他の実施形態について適用することもできる。
【0077】
押出容器の断面形状は、円形の他、三角形、四角形その他の多角形、長円形等、種々の形状とすることができる。
【0078】
押出容器の内容物が、洗浄、殺菌、芳香等の作用を有するゲル状薬剤の場合は、実施形態に示した押出器具その他の器具を用いて、内容物を押し出すことにより、壁面等の被付着面に付着させることができる。その場合は、水洗便器の他、洗面台、浴室(浴槽・洗い場)、シャワー室、自動食器洗い機等のように流水や滞留水に接する箇所に薬剤を付着させることにより、水に薬剤を含ませることができる。また、居室、クローゼット、下駄箱等のように空気雰囲気の箇所に薬剤を付着させることにより、芳香、消臭等の薬効を奏することができる。
【0079】
また、上記の他、本発明に係る押出容器には、ソフトクリームやムース等の粘性物質、アイスクリームやフローズンヨーグルト等の半固形物質、ゲル状物質等の低流動性物質を収容することができる。
【符号の説明】
【0080】
1 押出器具
4,4A,4B,4C,4D,4E,4F,4G,4H,4J 押出容器
10,10J シリンダ
12 吐出部
20 押し具
21 軸部
40 容器本体
41,41D,41E フランジ
42,42B,42C 側壁
43,43A 小端壁
50,50D,50E,50H,50J 面部材
50F,50G 大端壁
51 排出口
52 シール部材
210 押圧面
421 小径部
422 大径部
423 段部
431 中央部
432 環状リブ
432 環状隆起部
433 凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端の大径部から他端の小径部へ縮径する錐台形状をなす側壁と、前記側壁と一体成形され前記小径部を閉じている小端壁と、開封可能に前記側壁の大径部を閉じている大端壁とを備え、
前記小端壁は周縁部に、前記大端壁から遠ざかる側へ隆起した環状リブを備えていることを特徴とする押出容器。
【請求項2】
前記環状リブは、周方向に等高状に延びていることを特徴とする請求項1に記載の押出容器。
【請求項3】
前記環状リブには、隆起高さを減じた凹部が周方向に間隔をおいて形成されていることを特徴とする請求項1に記載の押出容器。
【請求項4】
前記凹部は、前記周縁部の周方向に10mmあたり1〜2個で等間隔に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の押出容器。
【請求項5】
前記側壁は、周方向に延びる環状の段部を伴って小径部から大径部へ径を増大させており、該段部は相互に間隔をおいて複数設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の押出容器。
【請求項6】
前記側壁は、小径部から大径部へ螺旋状に延びる段部を伴って径を増大させていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の押出容器。
【請求項7】
前記側壁の錐台形状が、前記大端壁の面の垂線に対して、3〜15度の傾斜角をもって前記小端壁側へ縮径していることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の押出容器。
【請求項8】
前記大端壁は、前記側壁の大径部の開口を覆うようにして該側壁に接合された面部材により形成されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の押出容器。
【請求項9】
前記側壁が前記大径部の周縁に沿って延びるフランジを備え、前記面部材は該フランジに接合されていることを特徴とする請求項8に記載の押出容器。
【請求項10】
前記大端壁は、前記側壁と一体成形されていることを特徴とする請求項1から7のいずれかにに記載の押出容器。
【請求項11】
前記大端壁に内容物排出用の排出口が設けられ、該排出口はシール部材により開封可能に封止されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の押出容器。
【請求項12】
前記面部材が、前記側壁に剥離可能に接合されていることを特徴とする請求項8または9に記載の押出容器。
【請求項13】
前記大端壁が、容器に作用する圧力により開封することを特徴とする請求項1から7または10のいずれかに記載の押出容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2011−73768(P2011−73768A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−228999(P2009−228999)
【出願日】平成21年9月30日(2009.9.30)
【出願人】(000186588)小林製薬株式会社 (518)
【Fターム(参考)】