説明

携帯型端末装置及び携帯型端末装置用プログラム

【課題】記憶されている情報について、ユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することが可能な携帯型端末装置を提供する。
【解決手段】印加される加速度を検出する加速度センサ14と、検出される加速度についての予め設定された加速度条件データを記憶すると共に、記憶されている記憶データについての予め設定された報知条件データを記憶する記憶部12と、検出された加速度が記憶されている加速度条件データの値を満たし、且つ、記憶データが報知条件データの閾値データにより示される報知条件を満たしているとき、記憶データがその報知条件を満たしている旨を報知する制御部11及び音発生部16と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯型端末装置及び携帯型端末装置用プログラムの技術分野に属する。より詳細には、記憶されている記憶情報についての報知を行う携帯型端末装置及び携帯型端末装置用プログラムの技術分野に属する。なお、携帯型端末装置とは携帯型無線電話機及び携帯型情報端末装置である。また、以下の説明では、上記携帯型無線電話機を単に携帯電話機と称し、上記携帯型情報端末装置を単にPDA(Personal Digital Assistants)と称する。
【背景技術】
【0002】
上述したような携帯型端末装置は、ユーザの鞄や上着のポケットの中に入れられて携帯されるのが通常であり、その表示画面等がユーザにより常時視認されていることはない。よって、その携帯型端末装置に記憶されているスケジュール情報等により規定されている期限等が近付いた場合、そのことを、当該携帯型端末装置自体を鞄等から取り出さずに簡易にそのユーザが認識できると便利である。
【0003】
このような要請に対する従来技術としては、例えば下記特許文献1及び2に記載されているものがある。下記特許文献1には、予め設定したスケジュール時間が来たときに、その設定されたスケジュールの重要度に応じてアラーム音の周期またはメロディを変更してそのスケジュール時間の到来を報知する技術が開示されている。また下記特許文献2には、予め設定された携帯電話機の状態を示す情報及び曜日情報に基づいて、その携帯電話機に対する着信の報知方法を切り替える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−325787号公報
【特許文献2】特開2003−244279号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に開示された技術は、予めユーザが設定した報知タイミングにおける報知方法を制御するものであり、換言すれば、当該報知タイミングが事前に設定されていないと、その報知自体が実行されないものである。また、特許文献2に開示された技術は、携帯電話機に対する着信があった時点を報知タイミングとして、予め設定された条件に基づいて報知方法を制御するものである。よって、特許文献1及び2に開示された技術では、ユーザが任意のタイミングで情報を認識することができないという問題点があった。
【0006】
そこで本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その課題の一例は、記憶されている情報について、ユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することが可能な携帯型端末装置及び携帯型端末装置用プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、情報を記憶する情報記憶部等の記憶手段と、印加される加速度を検出する加速度センサ等の加速度検出手段と、前記検出される加速度についての予め設定された加速度条件を記憶する記憶部等の加速度条件記憶手段と、前記記憶されている情報についての予め設定された報知条件を記憶する記憶部等の報知条件記憶手段と、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該記憶されている情報が当該報知条件を満たしている旨を報知する制御部等の報知手段と、を備える。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、携帯型端末装置に印加される加速度が加速度条件を満たし、且つ、携帯型端末装置に記憶されている情報が報知条件を満たしているとき、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知する。従って、記憶されている情報が報知条件を満たしている旨を、携帯型端末装置のユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することができる。
【0009】
また、情報自体ではなく当該情報が報知条件を満たしている旨を報知する。従って、報知条件を予め知得するユーザのみが、情報自体を周囲に知られることなく、安全に認識することができる。
【0010】
上記の課題を解決するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の携帯型端末装置において、前記記憶されている情報が電子的価値情報、メール情報又はスケジュール情報のうち少なくとも何れか一つを含むように構成される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の作用に加えて、携帯型端末装置に記憶されている情報が電子的価値情報、メール情報又はスケジュール情報のうち少なくとも何れか一つを含む。従って、当該各情報が報知条件を満たしている旨をユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することができると共に、当該各情報自体を周囲に知られることなく、安全に認識することができる。
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の携帯型端末装置において、前記報知条件を変更するために用いられる操作部等の操作手段を更に備える。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の作用に加えて、情報についての報知条件が操作手段により変更可能とされている。従って、任意の報知条件で、情報がその報知条件を満たしている旨を認識することができる。
【0014】
上記の課題を解決するために、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3の何れか一項に記載の携帯型端末装置において、前記記憶手段には複数の前記情報が記憶されており、ユーザの接触状態を検出するタッチセンサ等の接触状態検出手段と、前記検出された接触状態と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報を記憶する記憶部等の対応関係情報記憶手段と、を更に備え、前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触状態に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、携帯型端末装置へのユーザの接触状態を検出すると共に、当該携帯型端末装置に印加される加速度が加速度条件を満たし、且つ、検出された接触状態に対応する情報が報知条件を満たしているとき、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知する。従って、報知条件を満たしている旨を複数の情報夫々について個別に認識することができる。
【0016】
上記の課題を解決するために、請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の携帯型端末装置において、前記接触状態検出手段は、ユーザの接触位置を前記接触状態として検出し、前記対応関係情報は、前記接触位置と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触位置に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0017】
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ユーザの接触位置を接触状態として検出し、更に、対応関係情報がその接触位置と、いずれかの情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報とされている。従って、簡易な構成で、報知条件を満たしている旨を複数の情報夫々について個別に認識することができる。
【0018】
上記の課題を解決するために、請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の携帯型端末装置において、前記接触状態検出手段は、ユーザの接触回数を前記接触状態として検出し、前記対応関係情報は、前記接触回数と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触回数に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ユーザの接触回数を接触状態として検出し、更に、対応関係情報がその接触回数と、いずれかの情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報とされている。従って、簡易な構成で、報知条件を満たしている旨を複数の情報夫々について個別に認識することができる。
【0020】
上記の課題を解決するために、請求項7に記載の発明は、請求項4に記載の携帯型端末装置において、前記接触状態検出手段は、ユーザの接触圧力を前記接触状態として検出し、前記対応関係情報は、前記接触圧力と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触圧力に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0021】
請求項7に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ユーザの接触圧力を接触状態として検出し、更に、対応関係情報がその接触圧力と、いずれかの情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報とされている。従って、簡易な構成で、報知条件を満たしている旨を複数の情報夫々について個別に認識することができる。
【0022】
上記の課題を解決するために、請求項8に記載の発明は、請求項4に記載の携帯型端末装置において、前記接触状態検出手段は、ユーザの接触領域の面積を前記接触状態として検出し、前記対応関係情報は、前記接触領域の面積と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触領域の面積に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、請求項4に記載の発明の作用に加えて、ユーザの接触領域の面積を接触状態として検出し、更に、対応関係情報がその接触面積と、いずれかの情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報とされている。従って、簡易な構成で、報知条件を満たしている旨を複数の情報夫々について個別に認識することができる。
【0024】
上記の課題を解決するために、請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯型端末装置において、前記報知条件記憶手段は、一種類の前記情報についての複数の前記報知条件を記憶し、前記報知手段は、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が当該情報についてのいずれかの前記報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該いずれかの報知条件を満たしている旨を報知するように構成される。
【0025】
請求項9に記載の発明によれば、請求項1から8のいずれか一項に記載の発明の作用に加えて、一種類の情報について複数の報知条件が記憶されており、情報が、その情報についてのいずれかの報知条件を満たしているとき、当該情報が当該いずれかの報知条件を満たしている旨を報知する。従って、一種類の情報について、各報知条件との関係をよりきめ細かくユーザが認識することができる。
【0026】
上記の課題を解決するために、請求項10に記載の発明は、携帯型端末装置に備えられたコンピュータを、前記携帯型端末装置に印加される加速度を検出する加速度検出手段、前記検出される加速度についての予め設定された加速度条件を記憶する加速度条件記憶手段、前記携帯型端末装置に記憶されている情報についての予め設定された報知条件を記憶する報知条件記憶手段、及び、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該記憶されている情報が当該報知条件を満たしている旨を報知手段に報知させる報知制御手段、として機能させる。
【0027】
請求項10に記載の発明によれば、当該携帯型端末装置用プログラムをコンピュータが読み込んで実行することにより、携帯型端末装置に印加される加速度が加速度条件を満たし、且つ、携帯型端末装置に記憶されている情報が報知条件を満たしているとき、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知するように当該コンピュータが機能する。従って、記憶されている情報が報知条件を満たしている旨を、携帯型端末装置のユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することができる。
【0028】
また、情報自体ではなく当該情報が報知条件を満たしている旨を報知するように当該コンピュータが機能する。従って、報知条件を予め知得するユーザのみが、情報自体を周囲に知られることなく、安全に認識することができる。
【発明の効果】
【0029】
本発明によれば、携帯型端末装置に記憶されている記憶情報が報知条件を満たしている旨を、当該携帯型端末装置のユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することができる。また、報知条件を予め知得するユーザのみが、情報自体を周囲に知られることなく、安全に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】実施形態に係る携帯型端末装置の概要構成を示すブロック図である。
【図2】実施形態に係る記憶データ等を例示する図であり、(a)は当該記憶データを例示する図であり、(b)は実施形態に係る報知条件データを例示する図である。
【図3】実施形態に係る報知動作を示すフローチャートである。
【図4】変形形態に係る報知条件データを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
次に、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施形態及び変形形態は、上記携帯電話機またはPDA等の携帯型端末装置に対して本発明を適用した場合の実施形態及び変形形態である。
【0032】
(I)実施形態
始めに、本発明に係る実施形態について、図1乃至図3を用いて説明する。なお、図1は実施形態に係る携帯型端末装置の概要構成を示すブロック図であり、図2は実施形態に係る記憶データ等を例示する図であり、図3は実施形態に係る報知動作を示すフローチャートである。また、図1においては、上記携帯型端末装置のうち本発明に係る部分のみの構成を示しており、当該携帯型端末装置としての例えば通話部や通信部等は、それらの記載を省略している。
【0033】
図1に示すように、実施形態に係る携帯型端末装置1は、記憶手段の一例としての情報記憶部2と、報知部10と、を備えている。この構成において情報記憶部2には、携帯型端末装置1のユーザの使用に供される種々の記憶データDが記憶されている。例えば図2(a)に示す例では、携帯型端末装置1を用いて利用可能な21,684円分のいわゆる電子マネーの残高についての情報と、商品購入時の商品価格に振り替え可能な35,642ポイント(35,642円)分のいわゆるポイントの蓄積数についての情報と、携帯型端末装置1において受信されたが未読である12通分の電子メールのデータと、開始までの残り時間が2時間52分であるスケジュールについての情報と、が、夫々記憶されている。情報記憶部2は、この記憶データDの内容を、報知部10の後述する制御部11との間で情報信号Sinfoとして授受する。
【0034】
一方、上記報知部10は、CPU及びRAM(Random Access Memory)並びにROM(Read Only Memory)等からなる報知手段の一例としての制御部11と、加速度条件記憶手段の一例、報知条件記憶手段の一例及び対応関係情報記憶手段の一例としての記憶部12と、操作ボタン等からなる操作手段の一例としての操作部13と、例えば速度の変化を計測するセンサ等を備える加速度検出手段の一例としての加速度センサ14と、接触状態検出手段の一例としての抵抗式、静電容量式、圧力式または光学式のタッチセンサ15と、報知手段の一例としての音発生部16と、により構成されている。
【0035】
この構成において加速度センサ14は、携帯型端末装置1がユーザにより例えば把持されて振られることにより当該携帯型端末装置1に印加される加速度の方向及び大きさを検出し、その検出結果を含む加速度情報Saを生成して制御部11に出力する。この加速度情報Saは、結果として、例えば上記のように振られることにより携帯型端末装置1に印加される加速度と、当該携帯型端末装置1に常に印加されている重力加速度と、を合成した加速度の方向及び大きさを示す加速度情報である。なお、加速度情報Saについては、例えば上記のようにしてユーザに振られることにより携帯型端末装置1に印加される加速度のみの方向及び大きさを示す加速度情報であるように構成されてもよい。
【0036】
一方タッチセンサ15は、例えばタッチパネルとして携帯型端末装置1の表示部の表面全体に渡って備えられている。これによりタッチセンサ15は、ユーザが指や手のひら等で接触した当該タッチセンサ15上の部位を示す接触情報Stを生成して制御部11に出力する。なお、タッチセンサ15については、上記携帯型端末装置1の表示部の表面全体に渡って備えられているのに加え、携帯型端末装置1の図示しない筐体の、例えば角の部分や側面、或いは背面の所定の部分に備えられているように構成されてもよい。
【0037】
次に記憶部12には、図2(b)に例示する報知条件データTHが記憶されている。この報知条件データTHには、情報記憶部2に記憶されている記憶データDとしての項目と同じの項目毎に、その項目に対応付けられた携帯型端末装置1の接触位置を示す情報と、各項目についてのユーザへの報知を行う際に音発生部16から放音される音の音色を切り換えるときの当該項目の内容としての閾値データと、その閾値データ毎に対応する上記報知時の音色を示す情報と、が含まれている。なお実施形態に係る報知では、そのときに報知対象となっている記憶データDの内容そのものが報知されるのではなく、その記憶データDの値が閾値データにより示される閾値を越えたか否かが、対応付けられている音色のブザー又はメロディ等により報知される。例えば、図2(a)に例示する電子マネー残高の場合は、そのときの残高自体が例えば音声で「ニマン,イッセン,ロッピャク,ハチジュウ,ヨエン」と読み上げられるのではなく、その残高が閾値データにより示される閾値を超えたか否かが、対応付けられている音色のブザー又はメロディ等により報知される。記憶部12は、この報知条件データTHの内容を、制御部11との間でメモリ信号Smとして授受する。
【0038】
より詳細に図2(b)に示す例では、報知条件データTHとして、先ず項目「電子マネー残高」については、携帯型端末装置1の接触位置として、タッチセンサ15における「上端部」が対応付けられている。また報知時の音色には、「A」なる音色から「C」なる音色の三種類が対応付けられている。更に三種類の音色を使い分ける際の閾値データとしては、夫々の音色毎に「10,000円」、「5,000円」及び「500円」が対応付けられている。これらの閾値データは、先ず電子マネー残高が5,000円以上10,000円未満である場合は、その旨の報知が音色Aのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。また同様に電子マネー残高が500円以上5,000円未満である場合は、その旨の報知が音色Bのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。更に電子マネー残高が500円未満である場合は、その旨の報知が音色Cのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。なお、電子マネー残高が10,000円以上である場合は、後述するようにブザー又はメロディ等による報知は行われない。また、上記例においては閾値データを電子マネー残高についての上限として用いているが、例えば電子マネー残高が10,000円以上である場合は、その旨の報知が音色Aのブザー又はメロディ等で行われるように、当該閾値データを電子マネー残高についての下限として用いるように構成されてもよい。
【0039】
次に項目「ポイント」については、携帯型端末装置1の接触位置として、タッチセンサ15における「下端部」が対応付けられている。また報知時の音色には、「D」なる音色から「F」なる音色の三種類が対応付けられている。更に三種類の音色を使い分ける際の閾値データとしては、夫々の音色毎に「35,000ポイント」、「20,000ポイント」及び「5,000ポイント」が対応付けられている。これらの閾値データは、先ずポイントが20,000ポイント以上35,000ポイント未満である場合は、その旨の報知が音色Dのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。また同様にポイントが5,000ポイント以上20,000ポイント未満である場合は、その旨の報知が音色Eのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。更にポイントが5,000ポイント未満である場合は、その旨の報知が音色Fのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。なお、ポイントが35,000ポイント以上である場合は、後述するようにブザー又はメロディ等による報知は行われない。また、上記例においては閾値データをポイントについての上限として用いているが、例えばポイントが35,000ポイント以上である場合は、その旨の報知が音色Dのブザー又はメロディ等で行われるように、当該閾値データをポイントについての下限として用いるように構成されてもよい。
【0040】
次に項目「未読電子メール数」については、携帯型端末装置1の接触位置として、タッチセンサ15の正面から見てその「右端部」が対応付けられている。また報知時の音色には、「G」なる音色から「I」なる音色の三種類が対応付けられている。更に三種類の音色を使い分ける際の閾値データとしては、夫々の音色毎に「5通」、「10通」及び「15通」が対応付けられている。これらの閾値データは、先ず未読電子メール数が5通以上10通未満である場合は、その旨の報知が音色Gのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。また同様に未読電子メール数が10通以上15通未満である場合は、その旨の報知が音色Hのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。更に未読電子メール数が15通以上ある場合は、その旨の報知が音色Iのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。なお、未読電子メール数が5通未満である場合は、後述するようにブザー又はメロディ等による報知は行われない。
【0041】
最後に項目「次予定時刻までの残り時間」については、携帯型端末装置1の接触位置として、タッチセンサ15の正面から見てその「左端部」が対応付けられている。また報知時の音色には、「J」なる音色から「L」なる音色の三種類が対応付けられている。更に三種類の音色を使い分ける際の閾値データとしては、夫々の音色毎に「1時間」、「30分」及び「5分」が対応付けられている。これらの閾値データは、先ず当該残り時間が30分以上1時間未満となっている場合は、その旨の報知が音色Jのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。また同様に当該残り時間が5分以上30分未満となった場合は、その旨の報知が音色Kのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。更に当該残り時間が5分以下となった場合は、その旨の報知が音色Lのブザー又はメロディ等で行われることを意味する。なお、当該残り時間が1時間以上である場合は、後述するようにブザー又はメロディ等による報知は行われない。
【0042】
これに加えて記憶部12には、加速度センサ14において検出される加速度の大きさについての閾値が加速度条件データTHAとして記憶されている。なお以下の説明では、当該閾値を閾値加速度と称する。実施形態に係る報知動作では、上記閾値加速度以上の大きさを有する加速度が加速度センサ14において検出されたとき、必要な報知を行う。記憶部12は、この加速度条件データTHAについても、制御部11との間でメモリ信号Smとして授受する。
【0043】
次に操作部13は、報知部10を動作させるための指令入力操作等がその操作ボタン等を用いてユーザにより実行されると、その操作等に対応する操作信号Sopを生成して制御部11に出力する。
【0044】
最後に音発生部16は、制御部11から出力されて来る出力信号Soutに基づき、上記ブザー又はメロディ等を実際に放音して実施形態に係る報知を行う。
【0045】
これらの構成において制御部11は、操作部13からの操作信号Sop、加速度センサ14からの加速度情報Sa及びタッチセンサ15からの接触情報Stに基づき、記憶部12に記憶されている上記報知条件データTH及び加速度条件データTHAを夫々参照しつつ、後述する実施形態の報知動作を制御する。これに加えて制御部11は、操作部13における操作内容に基づき、記憶部12に記憶されている報知条件データTH及び加速度条件データTHAを書き換える。より具体的に制御部11は、上記操作内容に基づき、上記加速度条件データTHAとしての閾値加速度の値並びに報知条件データTHにおける各閾値データを書き換える。これによりユーザは、実施形態に係る報知動作に係る当該閾値加速度の値及び閾値データを夫々任意に書き換え、当該報知動作のタイミングや音色等を任意に制御し得るのである。
【0046】
次に、実施形態に係る報知動作について、具体的に図1乃至図3を用いて説明する。なお、図3に示す報知動作は、携帯型端末装置1の動作としてのメインルーチンの一部として、例えば一定時間毎に繰り返して実行されているものである。
【0047】
実施形態に係る報知動作では、上記一定時間毎に当該報知動作が開始されると、図3に示すように先ず制御部11は、加速度センサ14においていずれかの加速度が検出されたか否かの監視を開始する(ステップS1)。ステップS1の動作において加速度の検出がされていないとき(ステップS1;NO)、制御部11は実施形態に係る報知動作を終了して元の上記メインルーチンに戻る。一方ステップS1の動作においていずれかの加速度が検出されたとき(ステップS1;YES)、制御部11は次に、上記加速度情報Saに基づき、当該検出された加速度の大きさが、当該検出のタイミングにおいて記憶部12に上記加速度データTHAとして記憶されている閾値加速度の大きさ以上であるか否かを判定する(ステップS2)。このステップS2の判定においては、記憶部12に記憶されている加速度条件データTHAが制御部11により読み出され、加速度データTHAとしての閾値加速度と加速度センサ14により検出されている加速度の大きさとが比較される。ステップS2における判定において、検出された加速度の大きさが閾値加速度の大きさ以上でなかった場合(ステップS2;NO)、制御部11は実施形態に係る報知動作を終了して元の上記メインルーチンに戻る。一方ステップS2の判定において、検出された加速度の大きさが閾値加速度の大きさ以上であった場合(ステップS2;YES)、制御部11は次に、上記接触情報Stに基づき、加速度センサ14において加速度が検出されたタイミングにおいてユーザが接触している携帯型端末装置1の位置を確認する(ステップS3)。
【0048】
次に制御部11は、ステップS3において確認された接触位置に対応する報知条件データTHの項目を参照し、その項目における閾値データを抽出する(ステップS4)。より具体的に例えば、ステップS3において確認された接触位置がタッチセンサ15の上端部であった場合、制御部11は、報知条件データTHにおける電子マネー残高に対応する閾値データを記憶部12から抽出する(図2(b)参照)。また同様に、ステップS3において確認された接触位置がタッチセンサ15の右端部であった場合、制御部11は、報知条件データTHにおける未読電子メール数に対応する閾値データを記憶部12から抽出する(図2(b)参照)。
【0049】
次に制御部11は、上記ステップS4において抽出した閾値データに対応する項目の記憶データDを、情報記憶部2から抽出する(ステップS5)。より具体的に例えば、上記ステップS4において抽出した閾値データが電子マネー残高に係る閾値データであった場合、制御部11は、当該電子マネー残高の記憶データDを情報記憶部2から抽出する。
【0050】
そして制御部11は、上記ステップS4の動作において抽出した閾値データと、上記ステップS5の動作において抽出した記憶データDと、を比較する(ステップS6)。ステップS6の比較において、上記ステップS5の動作において抽出した記憶データDの値が上記ステップS4の動作において抽出した閾値データによる報知条件を満たしていない場合(ステップS6;NO)、制御部11はそのまま実施形態に係る報知動作を終了して(即ち何ら報知せず)元の上記メインルーチンに戻る。一方ステップS6の比較においてステップS5の動作において抽出した記憶データDの値がステップS4の動作において抽出した閾値データによる報知条件を満たしている場合(ステップS6;YES)、制御部11は当該満たされている報知条件に合致した音色のブザー又はメロディを音発生部16を介して放音させる(ステップS7)。その後制御部11は元の上記メインルーチンに戻る。このステップS6及びS7の動作について具体的には、例えば上記ステップS4において抽出した閾値データが電子マネー残高に係る閾値データであり、且つ上記ステップS5の動作において抽出した記憶データDの値が800円だった場合(ステップS6;YES)、制御部11は、上記ステップS4において抽出した閾値データを参照して、音色Bのブザー又はメロディ等を音発生部16から放音させる。また同様に、上記ステップS4において抽出した閾値データが未読電子メール数に係る閾値データであり、且つ上記ステップS5の動作において抽出した記憶データDの値が20通だった場合(ステップS6;YES)、制御部11は、上記ステップS4において抽出した閾値データを参照して、音色Iのブザー又はメロディ等を音発生部16から放音させる。一方、上記ステップS4において抽出した閾値データが電子マネー残高に係る閾値データであり、且つ上記ステップS5の動作において抽出した記憶データDの値が21,684円だった場合(図2(a)参照)、制御部11は、上記ステップS4において抽出した閾値データを参照して、ブザー又はメロディ等による報知を行わない(ステップS6;NO)。
【0051】
以上説明したように、実施形態に係る携帯型端末装置1の報知部10の動作によれば、携帯型端末装置1に印加される加速度の大きさが閾値加速度以上であり、且つ、携帯型端末装置1に記憶されている記憶データDの値が報知条件データTHに係る報知条件を満たしているとき、当該記憶データDが当該報知条件を満たしている旨を報知する。従って、記憶されている記憶データDが報知条件を満たしている旨を、携帯型端末装置1のユーザが任意のタイミングで且つ簡易に認識することができる。
【0052】
また、記憶データD自体を報知するのではなく当該記憶データDが報知条件を満たしている旨を任意のブザー又はメロディを用いて報知するので、報知条件を予め知得するユーザのみが、記憶データD自体を周囲に知られることなく、安全に認識することができる。
【0053】
更に、記憶データDについての報知条件データTHが操作部13により変更可能とされているので、当該報知条件データTHに係る報知条件を設定したユーザのみが、任意の報知条件を用いて、記憶データDがその報知条件を満たしている旨を認識することができる。
【0054】
更にまた、ユーザの携帯型端末装置1における接触位置を検出し、その検出された接触位置に基づいて報知対象たる記憶データDの項目を区分して報知するので、簡易な構成で、報知条件を満たしている旨を複数種類の記憶データD夫々について個別に認識することができる。
【0055】
また、一種類の記憶データDについて複数の閾値データが記憶部12に記憶されており、その記憶データDが、その記憶データDについてのいずれかの報知条件を満たしているとき、当該記憶データDが当該いずれかの報知条件を満たしている旨を報知するので、一種類の記憶データDについて、各報知条件との関係をよりきめ細かくユーザが認識することができる。
【0056】
更にまた、報知条件に対応した状態の音を用いて、記憶データDが報知条件を満たしている旨を報知するので、記憶データDが報知条件を満たしている旨をユーザが直感的に認識することができる。
【0057】
(II)変形形態
次に、本発明に係る変形形態について説明する。
【0058】
先ず第一の変形形態として、上述した実施形態では、記憶データDにおける一種類の項目について三つずつの閾値データを設けた場合について説明した(図2(b)参照)。これに対し、図4に例示する報知条件データTH2のように、一種類の項目についての閾値データを一つのみとすることもできる。この場合例えば、電子マネー残高であれば、当該残高が5,000円以下となった場合のみ、その旨がブザー又はメロディ等により報知されることになる。この第一の変形形態によれば、報知条件データTH2としてのデータ量を低減させて記憶部12の記憶領域を有効に活用することができる。
【0059】
次に第二の変形形態として、上述した実施形態では、例えば電子マネー残高が10,000円以上の場合は何ら報知が為されないこととされていたが、これ以外に、電子マネー残高が10,000円以上の場合にも、図2(b)に例示する音色A乃至L以外の他の音色のブザー又はメロディ等により、その旨を報知するように構成することもできる。また同様に、未読メール数が5通以下の場合にも、音色A乃至L以外の他の音色のブザー又はメロディ等により、その旨を報知するように構成することもできる。この第二の変形形態によれば、記憶データDとして採り得る全ての値に対して何らかの音色が割り当てられるので、報知部10としての利便性が更に向上する。
【0060】
更に第三の変形形態として、上述した実施形態では、閾値データ毎に相互に異なる「音色」のブザー又はメロディ等により報知を行う場合について説明したが、これ以外に、閾値データ毎に相互に異なる音量のブザー又はメロディ等により実施形態と同様の報知を行うように構成することもできる。更に、閾値データ毎に相互に異なる長さのブザー又はメロディ等により実施形態と同様の報知を行うように構成することもできる。これらいずれの場合にも、実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0061】
また第四の変形形態として、上述した実施形態では、携帯型端末装置1におけるユーザの接触位置に基づいて報知対象の記憶データDの項目を区分して報知する場合について説明したが、これ以外に、予め設定されている単位時間当たりの携帯型端末装置1に対する接触回数、接触時の接触圧力又は接触領域の面積により報知対象たる記憶データDの項目を区分して実施形態と同様の報知を行うように構成することもできる。この場合にも、実施形態と同様の作用効果を奏し得る。なお、上記接触領域の面積は、タッチパネル15上で接触している座標から算出するように構成することができる。また、表示部を構成する各画素に設置された各光センサーの接触判定から接触領域の面積を算出するように構成することができる。更に接触回数については、例えば予め定められているタッチセンサ15上の特定位置に対して予め設定されている時間(例えば2秒)内に接触した回数や、予め設定されている間隔時間(例えば0.2秒)以下の時間間隔で連続して当該特定位置に接触した回数をもって、当該接触回数とするように構成することができる。更にまた、接触圧力については、タッチセンサ15に重ねて透明電極等からなる圧力センサを設けておき、当該圧力センサからの出力値を接触圧力とするように構成することができる。なお、ユーザの指や手のひら等で接触した位置や回数又は圧力に基づいて記憶データDの項目を区分して報知する他に、指等による接触を検出していない位置(例えば携帯型端末装置1の上下左右の内、上部のみ接触していない等)に基づいて当該記憶データDの項目を区分して報知するように構成することもできる。
【0062】
更に第五の変形形態として、上述した実施形態では、携帯型端末装置1におけるユーザの接触位置に基づいて報知対象の記憶データDの項目を区分して報知する場合について説明したが、これ以外に、加速度センサ14により検出された加速度をその方向と大きさとに分け、その大きさについては実施形態のように報知を行うか否かの判定に用いると共に、その方向について、これを記憶データDの項目の区分に用いるように構成することもできる。より具体的に例えば、鉛直方向に携帯型端末装置1が振られることにより鉛直方向の加速度が検出されたとき、これを記憶データDの「電子マネー残高」に割り当て、水平前後方向に携帯型端末装置1が振られることにより水平前後方向の加速度が検出されたとき、これを記憶データDの「ポイント」に割り当てる。また、水平左右方向に携帯型端末装置1が振られることにより水平左右方向の加速度が検出されたとき、これを記憶データDの「未読電子メール数」に割り当て、斜め方向に携帯型端末装置1が振られることにより斜め方向の加速度が検出されたとき、これを記憶データDの「次予定時刻までの残り時間」に割り当てる。そして、このように記憶データDの各項目に割り当てた旨を示す報知条件データを記憶部12に記憶させておき、更に当該割り当てた加速度の方向を加速度センサ14により検出して報知動作に用いれば、実施形態に係るタッチパネル15を備えない携帯型端末装置であっても、実施形態と同様の報知動作を実行させることができる。この場合にも、実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0063】
更にまた、第六の変形形態として、実施形態に係る報知部10では、タッチセンサ15が、タッチパネルとして携帯型端末装置1の表示部の表面にのみ備えられており、その検出領域が当該タッチセンサ15の上端部、下端部、右端部及び左端部に設定されている場合について説明したが、これ以外に、接触位置をそのタッチパネル15上の座標により検出可能とするように構成することもできる。この場合は、一つのタッチパネル15における接触位置の座標の相違により記憶データDの各項目への割り当てを行う。より具体的に例えば、当該タッチパネル15をX軸及びY軸により四等分すると共に、当該表示部に向かって右上の領域を記憶データDの「電子マネー残高」に割り当て、右下の領域を記憶データDの「ポイント」に割り当て、左下の領域を記憶データDの「未読電子メール数」に割り当て、左上の領域を記憶データDの「次予定時刻までの残り時間」に割り当てる。そして、記憶データDの各項目に対してタッチパネル15上の各領域を上述のように割り当てた旨を示す報知条件データを記憶部12に記憶させておき、更に当該割り当てたタッチセンサ15上の領域の相違を検出して記憶データDの各項目を区分すれば、実施形態と同様の報知動作を実行させることができる。この場合にも、実施形態と同様の作用効果を奏し得る。
【0064】
また、第七の変形形態として、実施形態における「未読電子メール数」を「未読電子メールのデータ量」に置き換えて実施形態と同様の報知動作を行うように構成することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0065】
以上夫々説明したように、本発明は記憶されている記憶データDの値又は状態を報知する携帯型端末装置の分野に利用することが可能である。
【符号の説明】
【0066】
1 携帯型端末装置
2 情報記憶部
10 報知部
11 制御部
12 記憶部
13 操作部
14 加速度センサ
15 タッチセンサ
16 音発生部
D 記憶データ
TH、TH2 報知条件データ
THA 加速条件データ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記憶する記憶手段と、
印加される加速度を検出する加速度検出手段と、
前記検出される加速度についての予め設定された加速度条件を記憶する加速度条件記憶手段と、
前記記憶されている情報についての予め設定された報知条件を記憶する報知条件記憶手段と、
前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該記憶されている情報が当該報知条件を満たしている旨を報知する報知手段と、
を備えることを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯型端末装置において、
前記記憶されている情報が電子的価値情報、メール情報又はスケジュール情報のうち少なくとも何れか一つを含むことを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の携帯型端末装置において、
前記報知条件を変更するために用いられる操作手段を更に備えることを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項に記載の携帯型端末装置において、
前記記憶手段には複数の前記情報が記憶されており、
ユーザの接触状態を検出する接触状態検出手段と、
前記検出された接触状態と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報を記憶する対応関係情報記憶手段と、
を更に備え、
前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触状態に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項5】
請求項4に記載の携帯型端末装置において、
前記接触状態検出手段は、ユーザの接触位置を前記接触状態として検出し、
前記対応関係情報は、前記接触位置と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、
前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触位置に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項6】
請求項4に記載の携帯型端末装置において、
前記接触状態検出手段は、ユーザの接触回数を前記接触状態として検出し、
前記対応関係情報は、前記接触回数と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、
前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触回数に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項7】
請求項4に記載の携帯型端末装置において、
前記接触状態検出手段は、ユーザの接触圧力を前記接触状態として検出し、
前記対応関係情報は、前記接触圧力と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、
前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触圧力に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項8】
請求項4に記載の携帯型端末装置において、
前記接触状態検出手段は、ユーザの接触領域の面積を前記接触状態として検出し、
前記対応関係情報は、前記接触領域の面積と、いずれかの前記情報と、の間の対応関係を示す対応関係情報であり、
前記報知手段は、前記記憶されている対応関係情報に基づいて、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記検出された接触領域の面積に対応する前記情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の携帯型端末装置において、
前記報知条件記憶手段は、一種類の前記情報についての複数の前記報知条件を記憶し、
前記報知手段は、前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が当該情報についてのいずれかの前記報知条件を満たしている場合に、当該情報が当該いずれかの報知条件を満たしている旨を報知することを特徴とする携帯型端末装置。
【請求項10】
携帯型端末装置に備えられたコンピュータを、
前記携帯型端末装置に印加される加速度を検出する加速度検出手段、
前記検出される加速度についての予め設定された加速度条件を記憶する加速度条件記憶手段、
前記携帯型端末装置に記憶されている情報についての予め設定された報知条件を記憶する報知条件記憶手段、及び、
前記検出された加速度が前記記憶されている加速度条件を満たし、且つ、前記記憶されている情報が前記記憶されている報知条件を満たしている場合に、当該記憶されている情報が当該報知条件を満たしている旨を報知手段に報知させる報知制御手段、
として機能させることを特徴とする携帯型端末装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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