説明

携帯用バンドソー

【課題】 バッテリを備え、かつ、バッテリの重さを操作性に利用し得る携帯用バンドソーを提供する。
【解決手段】 電動モータ7を内蔵するモータハウジング2cの両端部にそれぞれ設けられた鋸車ハウジング2a,2bに、回転可能に収納支持された一対の鋸車3,4と、前記一対の鋸車3,4に張架された帯鋸5と、前記鋸車ハウジング2a,2b上部と前記モータハウジング2c間に設けられたグリップ8,9と、前記電動モータ7に電力を供給するバッテリ6,206,306,406とを有する携帯用バンドソー1であって、前記バッテリ6,206,306,406は、前記グリップ8,9の下方領域に取付けられていることを特徴とする携帯用バンドソー1。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯用バンドソーの技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な携帯用バンドソーが知られており、例えば特許文献1に記載の携帯用バンドソーが知られている。
特許文献1に記載の携帯用バンドソーは、モータハウジングの左右両端部に設けられた鋸車ハウジングに、回転可能に支持された一対の鋸車と、一対の鋸車に張架された帯鋸と、ハウジングの左右中央上部に設けられたモータハウジング部内に設けられた電動モ−タと、鋸車ハウジング上部に設けられたグリップと、切断材と帯鋸の接点を照らすライトから構成されている。
【特許文献1】特開2001−300819
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般的に携帯用バンドソーの電源は、外部電源あるいはバッテリである。外部電源が電源の場合には、外部電源の電力が電源コードを介して電動モータに供給される。バッテリが電源の場合には、バッテリがハウジング等に取付けられ、そのバッテリから電力が供給される。
バッテリを備える携帯用バンドソーは、携帯性に優れているが、バッテリの取付位置によってはバッテリの重さなどによってその操作性が悪くなるなどの問題がある。
そこで本発明は、バッテリを備え、かつ、バッテリの重さを操作性に利用し得る携帯用バンドソーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
前記課題を解決するために本発明は、各請求項に記載の通りの構成を備える携帯用バンドソーであることを特徴とする。
【0005】
請求項1記載の発明によると、携帯用バンドソーは、電動モータを内蔵するモータハウジングの両端部にそれぞれ設けられた鋸車ハウジングに、回転可能に収納支持された一対の鋸車と、前記一対の鋸車に張架された帯鋸と、前記鋸車ハウジング上部と前記モータハウジング間に設けられたグリップと、前記電動モータに電力を供給するバッテリとを有しており、前記電動モータによって前記一対の鋸車を回転させ、前記鋸車ハウジング間に形成された開口部を走行している前記帯鋸によって被切断材を切断する。そしてバッテリは、前記グリップの下方領域に取付けられている。
したがって、携帯用バンドソーは、開口部を走行している帯鋸を切断材に対して、下方向に押し付けることで切断する。携帯用バンドソーの切断操作は、グリップを把持することにより行われる。そして、バッテリはグリップの下方領域にあるため、バッテリ荷重からくるモーメントが少なくなることで手首にねじれが生じにくい。又、グリップの下方に荷重があるため、切断荷重を下方向に効率よく加えることができる。
【0006】
請求項2に記載の発明によると、バッテリの奥行き方向の取付け位置は、バッテリとグリップとの間に帯鋸を位置させるように取付けられている。
したがって、帯鋸の位置はバッテリ荷重と切断荷重との間のバランスのよい位置となり、操作性がよくなる。
【0007】
請求項3に記載の発明によると、バッテリは、左右方向にスライド移動可能に取付けられている。
したがって、切断作業の状況に応じ、作業者の好みに合わせて位置を調整できる。
【0008】
請求項4に記載の発明によると、バッテリに、切断材と帯鋸の接点を照射可能なライトが設けられている。
したがって、本機(携帯用バンドソーのうち、バッテリ以外の部分をいう。以下、同じ。)にライト及びライト用の電材部品が不要となり、本機のコスト削減に繋がる。照明が必要な作業者のみ、ライト付バッテリを購入すればよい。
【0009】
請求項5に記載の発明によると、グリップが左右2ヶ所に設けられたものにあっては、バッテリが、左右に設けられたグリップの下方領域に、各1個取付けられている。
したがって、利き手と利き手の反対の手の荷重が均一になり、操作性がよくなる。
【0010】
請求項6に記載の発明によると、携帯用バンドソーは、電動モータを内蔵するモータハウジングの両端部にそれぞれ設けられた鋸車ハウジングに、回転可能に収納支持された一対の鋸車と、前記一対の鋸車に張架された帯鋸と、前記鋸車ハウジング上部と前記モータハウジング間に設けられたグリップと、前記電動モータに電力を供給するバッテリとを有しており、前記電動モータによって前記一対の鋸車を回転させ、前記鋸車ハウジング間に形成された開口部を走行している前記帯鋸によって被切断材を切断する。そして、グリップが左右2ヵ所に設けられ、左側にあるグリップが、水平方向に把持可能なものにあっては、バッテリは、左側にあるグリップの下方領域に取付けられ、かつ、左側にあるグリップの先端と左側にある鋸車ハウジングの先端を結んだ平面より突出していない。
したがって、バッテリは本機より突出しないので、不意に破損する可能性が少ない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係る携帯用バンドソー1を図1〜9にしたがって説明する。
携帯用バンドソー1は、図1に示すようにハウジング2と、ハウジング2の左右両端部に回転可能に取付けられた鋸車3,4と、鋸車3,4に張架された帯鋸5と、ハウジング2の左右中央部に設けられた電動モータ7とバッテリ6を有している。そしてハウジング2の右側上部には、メイングリップ8が、ハウジング2の左側上部には、サブグリップ9がそれぞれ取付けられている。
【0012】
ハウジング2は、図1に示すように中央部のモータハウジング2cとその左右両端側部に第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bとから構成されている。
第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bは、略半円柱形状であり、中空状である。第1鋸車ハウジング2a内には、図示しない鋸車3が回転可能に取付けられている。第2鋸車ハウジング2b内には、同じく、図示しない鋸車4が回転可能に取付けられている。鋸車3,4は、同一形状で、第1及び第2鋸車ハウジング2a,2bに対して一回り小さい略円柱形状である。
第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bは、モータハウジング2cに対して図2に示すように使用状態において斜めに取付けられている。すなわち第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bは図2に示すように奥側部が手前側部よりも上方になるように斜めに取付けられている。
第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2b内に設けられた鋸車3,4も同様に使用状態において斜めになっている。そして鋸車3,4の外周面に帯鋸5が張架されている。
帯鋸5は、金属製などであって、帯環状に形成されており、帯鋸5の下側縁には、鋸刃が形成されている。帯鋸5は、鋸車3,4の外周に沿って回転し、図1に示すように第1及び第2鋸車ハウジング2a,2b間の左右中央の手前側に形成された開口部2eによって、帯鋸5の一部が露出されている。
開口部2eによって露出された部分は、図1に示すように開口部2eの両脇の第1及び第2鋸車ハウジング2a,2bに設けられたローラ10によって帯鋸角度が変えられており(図2の一部断面図に記載)、使用状態において地面に対してほぼ垂直になっている。そのため切断材Wに対して帯鋸5が垂直に押し付けられる構成になっている。
第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bの間は、連結管2gにより連結されている。連結管2gは、第1鋸車ハウジング2aの奥側部と第2鋸車ハウジング2bの奥側部とを連結し、帯鋸5が連結管2g内に挿通されている。
【0013】
モータハウジング2cは、第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2bの上側部において第1鋸車ハウジング2aと第2鋸車ハウジング2b間に、ネジ等の取付具を介して固定され、それら3つのハウジングにより平面視(図1)略コ字状になっている。
モータハウジング2cには、図示しない電動モータ7が内設されている。電動モータ7は、開口部2eの左右幅領域に相当するモータハウジング2cの左右領域内位置に設けられている。
電動モータ7は、モータハウジング2cの長手方向に沿って延出しており、電動モータ7の回転軸は、左右方向に伸びている。電動モータ7は、減速装置を介して第1鋸車ハウジング2a内に回転可能に取付けられている鋸車3に回転が伝達される。すなわち、鋸車3は、両鋸車間に張架された帯鋸5を駆動する駆動鋸車としての役目を果たす。
電動モータ7に動力を供給しているのはバッテリ6であり、ハウジング2の取付部2dに着脱可能に設けられている。
【0014】
バッテリ6は、図2に示すように略直方体形状のバッテリケース6a内に適当数のセルが収容されてなるもので、バッテリケース6aの少なくとも1つの平面部は、本機への取付部6bを有し、取付部6bを介してスイッチと電気的接続がされている。
【0015】
メイングリップ8は、図1に示すように第1鋸車ハウジング2aの手前上部の平面部中央付近より垂直に延出し、その後左方に緩やかに曲がりながら水平姿勢になって、モータハウジング2cの右端部に結合している。
メイングリップ8には、メイングリップ8とハウジング2によって形成された空間部側に電源を起動させるスイッチレバー11が設けられている。
作業者は、通常このメイングリップ8を利き手で把持し、把持状態のまま人差し指でスイッチレバー11を引き操作することにより電源であるバッテリ6と電動モータ7とが電気的接続がされ、電動モータ7が回転する。携帯用バンドソー1の荷重を支えるのは、主としてこのメイングリップ8により行う。
【0016】
サブグリップ9は、図1及び図2に示すようにその端部がモータハウジング2c左端部側面取付けられており、その形状は、図2に示すように略コ字形状である。サブグリップ9の中央部には、手前から奥に伸びる真直部がある。サブグリップ9は、図1に示すようにその両端部がモータハウジング2c左端の手前と奥の平面部に、右下から左上方向に斜めに延びるように設けられている。
作業者は、通常、このサブグリップ9の真直部を利き手と反対の手によって水平方向に把持でき、補助的に携帯用バンドソー1の荷重を支える。
尚、このサブグリップ9は、飽くまで作業の補助のために選択的に搭載されるものであり、この部材を搭載していない製品も存在する。ネジ等によって本機から脱着可能にする場合もある。
以上が、携帯用バンドソー1の基本構造である。
【0017】
(第1実施形態)
以下に、携帯用バンドソーのバッテリ取付位置に関する技術の一例を示す。
バッテリ6は、図1及び図2に示すようにハウジング2に設けられている取付部2dに取付けられている。
取付部2dの上下方向の取付位置は、メイングリップ8の下方領域である。
携帯用バンドソーは、開口部を走行している帯鋸を切断材に対して、下方向に押し付けることで切断するが、上記したようにバッテリ6がメイングリップ8の下方領域にあるため、バッテリ6の荷重からくるモーメントが少なくなることで利き手の手首に上下方向のねじれが生じにくい。又、メイングリップ8の下方に荷重があるため、切断荷重を下方向に効率よく加えることができる。
【0018】
取付部2dの奥行き方向の取付位置は、図2に示すように携帯用バンドソー1の最も右端に位置させている。言い換えると、バッテリ6(図2に記載するL2)と、メイングリップ8及びサブグリップ9(同L1)のとの間に帯鋸5(同L)を位置させるように取付けられている。
したがって、帯鋸5の位置は、バッテリ6の荷重と切断荷重との間の、奥行き方向のバランスがよい位置となり、利き手の手首に回転方向のねじれが生じにくく、操作性がよくなる。
【0019】
さらに、バッテリ6は、左右方向にスライド移動可能に取付けられている。具体的には、図2に示すようにハウジング2の連結部2fは、ハウジング2から手前方向に突出し、長手方向を左右に配置する断面T字状のリブ体になっており、バッテリ6の連結部6dは、ハウジング2の連結部2fの形状と対応する凹形状で、両者のスライド嵌合によって、バッテリ6の左右方向の移動を実現している。ここで、図1の実線で表した図が、バッテリ6を左いっぱいにスライド移動させた位置であり、2点鎖線で表した図が、右いっぱいにスライド移動させた位置である。
この機構により、切断作業の状況に応じ、作業者の好みに合わせて位置を調整できる。すなわち、携帯用バンドソー1の上下操作を頻繁に行う場合には、バッテリ6を右方向にスライド移動させることにより、バッテリ6の荷重からくるモーメントが少なくなり、利き手の手首の上下方向のねじれを、さらに生じにくくすることができる。難切断材を切断する場合等で下方向に強い負荷を加えたい場合には、バッテリ6を左方向にスライド移動させることにより、帯鋸5の上方に荷重を移動させ、切断荷重を下方向に、さらに効率よく加えることができる。
【0020】
さらに、バッテリ6には、ライト6cが設けられている。ライト6cは、切断材と帯鋸5の接点を照射可能なように、バッテリ6の左端部に設けられている。
したがって、携帯用バンドソー本体にライト及びライト用の電材部品が不要となり、本機のコスト削減に繋がる。照明が必要な作業者のみ、ライト付バッテリを購入すればよい。さらに、バッテリ6は、左右方向にスライド移動可能になっているので、照射位置を作業者の好みに合わせて調整できる。
【0021】
(第2実施形態)
以下に、携帯用バンドソーのバッテリ取付位置に関する技術の別の一例を示す。
バッテリ206は、図3及び図4に示すようにハウジング2に設けられている取付部202dに取付けられている。
取付部202dの上下方向の取付位置は、サブグリップ9の下方領域である。
したがって、バッテリ206がサブグリップ9の下方領域で取付けられることになるため、バッテリ206の荷重からくるモーメントが少なくなることで、利き手と反対の手の手首に上下方向のねじれが生じにくい。又、サブグリップ9の下方に荷重があるため、切断荷重を下方向に効率よく加えることができる。
【0022】
取付部202dの奥行き方向の取付位置は、実施形態1の場合と同様に、バッテリ206と、メイングリップ8及びサブグリップ9との間に帯鋸5を位置させるように取付けられている。その作用効果は、実施形態1の場合とほぼ同様である。
【0023】
さらに、バッテリ206には、実施形態1の場合と同様に、ライト206cが設けられている。その作用効果は、実施形態1の場合とほぼ同様である。
【0024】
(第3実施形態)
以下に、携帯用バンドソーのバッテリ取付位置に関する技術の別の一例を示す。
バッテリ306,306は、図5及び図6に示すように左右2ヶ所取付けできるようになっている。ハウジング2に設けられている取付部302d,302dに取付けられている。
したがって、利き手と利き手の反対の手の荷重が均一になり、操作性がよくなる。
【0025】
その他の特徴は、第1実施形態及び第2実施形態で説明した通りであり、その作用効果も、ほぼ同様となる。
尚、本実施形態にも、実施形態1のようなバッテリ306,306をスライド移動可能にした技術の開示はないが、同様な機構にすることも可能であるし、そうすれば、その作用効果は、実施形態1の場合とほぼ同様となる。
【0026】
(第4実施形態)
以下に、携帯用バンドソーのバッテリ取付位置に関する技術の別の一例を示す。
バッテリ406は、図7及び図8に示すようにハウジング2に設けられている取付部402dに取付けられている。
取付部402dの上下方向の取付位置は、サブグリップ9の下方領域である。
したがって、その作用効果は、実施形態2の場合とほぼ同様となる。
実施形態2との違いは、バッテリ406の上下方向の位置が、第2実施形態の位置よりもやや上方になっていることである。又、バッテリ406の取付け姿勢は、その長手方向を本機の奥行き方向に沿うように配置されている。このようにすることで、バッテリ406が、図7の点線で示すようにサブグリップ9の真直部先端と第2鋸車ハウジング2bの先端を結んだ平面Zよりも突出していない状態をつくりだしている。
したがって、バッテリ406は本機より突出しないので、不意に破損する可能性が少ない。
【0027】
さらに、サブグリップ9には、スタンド412が取付けられている。このスタンド412により、携帯用バンドソー1の左端部を下向きにして地面に直立させることができる。この場合、図9に示すように第2鋸車ハウジング2bの左端部及びスタンド412が接地している。
スタンド412は、図7〜図9に示すようにサブグリップ9に対して回転可能に取付けられる。スタンド412は、回転軸部413を中心に回転し、任意の位置で固定できる。その具体的手段については周知技術を用いればよいため特に開示しないが、回転軸部413にネジ等を用い、その締付け調整により達成できる。
切断作業時には、図7及び図8の2点鎖線で表したようにスタンド412下方に下げればよい。そうすれば、バッテリ406の保護は、さらに十分となる。
切断作業終了時には、図7及び図8の実線で表したようにスタンド412を上方に上げればよい。そうすれば、携帯用バンドソー1を直立して作業場に置くことができ、作業スペースを有効活用できる。又、メイングリップ8が上方を向いた状態で置かれているため、次の切断作業に入るときも、便利である。
【0028】
本発明は、上記の実施形態に限定されず、他の形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】第1実施形態の携帯用バンドソーの正面図である。
【図2】第1実施形態の携帯用バンドソーの左側面図である。
【図3】第2実施形態の携帯用バンドソーの正面図である。
【図4】第2実施形態の携帯用バンドソーの左側面図である。
【図5】第3実施形態の携帯用バンドソーの正面図である。
【図6】第3実施形態の携帯用バンドソーの左側面図である。
【図7】第4実施形態の携帯用バンドソーの正面図である。
【図8】第4実施形態の携帯用バンドソーの左側面図である。
【図9】第4実施形態の携帯用バンドソーのスタンド使用状態を表す斜視図である。
【符号の説明】
【0030】
1・・・携帯用バンドソー
2・・・ハウジング
2a・・第1鋸車ハウジング
2b・・第2鋸車ハウジング
2c・・モータハウジング
2d,202d,302d,402d・・・取付部(本機側)
2e・・開口部
2f・・連結部(本機側)
2g・・連結管
3,4・鋸車
5・・・帯鋸
6,206,306,406・・・バッテリ
6a,206a・・・バッテリケース
6b,206b・・・取付部(バッテリ側)
6c,206c・・・ライト
6d・・・連結部(バッテリ側)
7・・・電動モータ
8・・・メイングリップ
9・・・サブグリップ
10・・ローラ
11・・スイッチレバー
412・・・スタンド
413・・・回転軸部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動モータを内蔵するモータハウジングの両端部にそれぞれ設けられた鋸車ハウジングに、回転可能に収納支持された一対の鋸車と、前記一対の鋸車に張架された帯鋸と、前記鋸車ハウジング上部と前記モータハウジング間に設けられたグリップと、前記電動モータに電力を供給するバッテリとを有しており、前記電動モータによって前記一対の鋸車を回転させ、前記鋸車ハウジング間に形成された開口部を走行している前記帯鋸によって被切断材を切断する携帯用バンドソーであって、
前記バッテリは、前記グリップの下方領域に取付けられていることを特徴とする携帯用バンドソー。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯用バンドソーであって、
前記バッテリの奥行き方向の取付け位置は、当該バッテリとグリップとの間に帯鋸を位置させるように取付けられていることを特徴とする携帯用バンドソー。
【請求項3】
請求項1または2に記載の携帯用バンドソーであって、
前記バッテリは、左右方向にスライド移動可能に取付けられていることを特徴とする携帯用バンドソー。
【請求項4】
請求項1から3に記載の携帯用バンドソーであって、
前記バッテリに、切断材と帯鋸の接点を照射可能なライトを設けたことを特徴とする携帯用バンドソー。
【請求項5】
請求項1から4に記載の携帯用バンドソーであって、
前記グリップが左右2ヵ所に設けられたものにあっては、バッテリを、左右に設けられた当該グリップの下方領域に、各1個取付けられていることを特徴とする携帯用バンドソー。
【請求項6】
電動モータを内蔵するモータハウジングの両端部にそれぞれ設けられた鋸車ハウジングに、回転可能に収納支持された一対の鋸車と、前記一対の鋸車に張架された帯鋸と、前記鋸車ハウジング上部と前記モータハウジング間に設けられたグリップと、前記電動モータに電力を供給するバッテリとを有しており、前記電動モータによって前記一対の鋸車を回転させ、前記鋸車ハウジング間に形成された開口部を走行している前記帯鋸によって被切断材を切断する携帯用バンドソーであって、
前記グリップが左右2ヵ所に設けられ、左側にあるグリップが、水平方向に把持可能なものにあっては、前記バッテリは、前記左側にあるグリップの下方領域に取付けられ、かつ、左側にあるグリップの先端と左側にある鋸車ハウジングの先端を結んだ平面より突出していないことを特徴とする携帯用バンドソー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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