説明

携帯端末装置、携帯端末装置のコンテンツ変更方法及び携帯端末装置のコンテンツ変更プログラム

【課題】携帯端末装置に発着信対象となる複数ユーザの着信画像や着信音等のコンテンツを、煩わしい操作無しでミスが生じないように入れ替えることを可能にする。
【解決手段】 携帯端末装置は、通話及びメール送受信のための無線通信を行う無線部18と、電話番号及びメールアドレスを含むユーザ情報を記憶する記憶部20と、無線部18を介して受信した特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データを、前記特定ユーザの着信画像又は前記着信音に設定し、前記特定ユーザからの着信時、前記設定された着信画像又は着信音に基づいて着信画像又は着信音の出力制御を行う制御部21とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯端末装置、携帯端末装置のコンテンツ変更方法及び携帯端末装置のコンテンツ変更プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、携帯端末装置のユーザが、所望の特定ユーザに対する着信音及び着信画像や、待受け画像等のコンテンツ(コンテンツ情報ともいう)を入れ替えて変更する場合に手動で変更する必要がある。しかし、手動での変更はユーザによっては煩わしいと感じることがある。そこで、特許文献1のように、特定ユーザに対する発着信時に自動で着信画像を画面表示する携帯端末装置がある。
【0003】
この携帯端末装置は、電話や電子メールの発着信等により、電話帳に登録されているユーザのうち、当該発着信に対応するユーザの人物画像の表示が指定されると、制御部が、電話帳に登録されているその指定ユーザの人物画像に基づいて、メモリに記憶されている静止画像の中から該当ユーザの人物画像が写っている静止画像を検出して表示部に表示するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−312262号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、携帯端末装置のメモリには、発着信対象となる複数ユーザの人物等の画像を予め携帯所有ユーザが登録し、この登録画像を長期間経過時など必要に応じて新たな画像と入れ替える操作が必要となる。このような入替操作は手動で行うため、煩わしく手間が掛かり、入替時にミスが生じるといった問題が発生する。
【0006】
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、携帯端末装置に発着信対象となる複数ユーザの着信画像や着信音等のコンテンツを、煩わしい操作無しでミスが生じないように入れ替えることができる、携帯端末装置、携帯端末装置のコンテンツ変更方法及び携帯端末装置のコンテンツ変更プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するために本発明の携帯端末装置は、電話番号及びメールアドレスを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、通話及びメール送受信のための無線通信を行う無線部と、前記無線部を介して受信した特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データを、前記特定ユーザの着信画像又は前記着信音に設定し、前記特定ユーザからの着信時、前記設定された着信画像又は着信音に基づいて着信画像又は着信音の出力制御を行う制御部と、を有する。
【0008】
また、上記発明において、前記制御部は、前記メールに添付された画像データ又は音楽データを、着信画像又は着信音の候補となる着信候補画像又は着信候補音として前記ユーザ情報に関連付けて記憶し、前記着信候補画像又は前記着信候補音の中から前記着信画像又は着信音を設定する。
【0009】
また、上記発明において、前記制御部は、前記着信画像候補又は着信音候補の中から前記着信画像又は着信音をランダムに設定する。
【0010】
また、上記発明において、前記制御部は、前記着信候補画像又は着信候補音の中から着信画像又は着信音を入れ替えるか否かの確認画面を表示するよう制御し、前記確認画面に対する入力に応じて前記着信画像又は前記着信音を設定する。
【0011】
また、上記発明において、前記制御部は、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データを表示部の待ち受け画像として設定する。
【0012】
本発明は、携帯端末装置の制御方法であって、無線部を介して特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データが添付されたメールを受信するステップと、前記特定ユーザからの着信時、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを前記特定ユーザの着信画像又は着信音として設定するステップと、前記特定ユーザからの着信時、前記設定された着信画像又は前記着信音に基づいて出力制御を行うステップとを有する。
【0013】
本発明は、無線部を介して特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを受け付けるステップと、前記特定ユーザからの着信時、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを前記特定ユーザの着信画像又は着信音として設定するステップと、前記特定ユーザから着信時、前記設定された前記着信画像又は前記着信音に基づいて出力制御を行うステップと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、携帯端末装置に発着信対象となる複数ユーザの着信画像や着信音等のコンテンツを、煩わしい操作無しでミスが生じないように入れ替えることができる、携帯端末装置、携帯端末装置のコンテンツ変更方法及び携帯端末装置のコンテンツ変更プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】第1実施形態に係る携帯端末装置の外観正面図、図2は、携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施の形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】携帯端末装置に記憶された各ユーザに対応付けられる着信候補画像、着信候補音及び待受け画像の関連を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る携帯端末装置の第1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る携帯端末装置の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】第2実施形態に係る携帯端末装置の第1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る携帯端末装置の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】第3実施形態に係る携帯端末装置の第1の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】第3実施形態に係る携帯端末装置の第2の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための実施の形態(以下、単に本実施形態という)について詳細に説明する。但し、本明細書の全図において同一部分には同一符号を付し、その説明を適時省略する。
【0017】
図1は、第1実施形態に係る携帯端末装置10の外観正面図、図2は、携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。第1実施形態に係る携帯端末装置10は、外部に、文字や画像等を表示するディスプレイ11と、この下方に0〜9,♯,*等のキー操作部12と、マイク13と、発光部14と、撮影部15とを備え、内部に、スピーカ16と、信号処理部17と、アンテナ18aが接続された無線部18と、振動部19と、記憶部20と、制御部21と、充電用の電池22aが内蔵される電源部22とを備えて構成されている。
【0018】
ディスプレイ11は、カラー表示を行うバックライト方式の液晶ディスプレイであり、液晶パネルと当該液晶パネルに光を照射するためにバックライトを備える。このディスプレイ11は制御部21から入力された制御信号に基づき文字、図形、記号、画像などの各種情報を表示する。また、ディスプレイ11は、液晶ディスプレイ以外に限らず、例えば、有機ELディスプレイや、複数のLED(Light Emitting Diode)がマトリックス上に配列されたディスプレイであってもよい。この他、ディスプレイ11は、図示せぬタッチパネル入力手段を備え、このタッチパネル入力手段におけるユーザの画面操作に応じた入力信号を制御部21へ出力するようにしてもよい。
【0019】
キー操作部12は、ユーザの入力操作に応じた入力信号を制御部21へ出力する。その入力操作は、例えば、着信や発信時の入力、音量の調整入力、ディスプレイ11の輝度調整の入力、電源オン/オフの切替入力、ディスプレイ11の表示画面の切替入力、更には、アラーム報知時刻に所望のスケジュール内容を対応付けたアラーム設定情報の入力等である。
【0020】
スピーカ16は、制御部21の音声出力処理に応じて信号処理部17から出力されるアナログ信号に基づき外部に音を出力する。制御部21から信号処理部17へはデジタル信号入力であるが、このデジタル信号が信号処理部17でアナログ信号にデジタル/アナログ変換され、アナログ信号としてスピーカ16へ出力されるようになっている。
【0021】
マイク13は、外部からの音声をアナログ信号に変換して信号処理部210を介して制御部21へ出力する。そのアナログ信号は、信号処理部17でアナログ/デジタル変換され、このデジタル信号が制御部21へ出力されるようになっている。
【0022】
発光部14は、LEDなどの発光素子により構成されており、制御部21から出力された制御信号によって外部へ光を照射する。この発光部14は、電話の着信、メールの受信、アラーム日時到来などを、外部へ光を照射することにより報知する。
【0023】
撮影部15は、キー操作部12からの入力操作に応じて動画や静止画を撮影する。この撮影された動画や静止画は、制御部21を介して記憶部20に記憶される。
【0024】
無線部18は、アンテナ18aの電波の送受信動作に応じて他携帯端末装置や基地局と無線通信を行う。この際、無線部18は、アンテナ18aで受信される所定の高周波信号に対して復調及び復号処理を行いデジタル音声信号へと変換する。また、制御部21から入力されたデジタル音声信号に符号化及び変調処理を行い高周波信号に変換してアンテナ18aから送信する。また、無線部18は、他の携帯端末装置等とアンテナ18aを介してメールの送受信動作を行う。
【0025】
振動部19は、図示せぬモータを備えて構成され、制御部21から出力された制御信号によって機械的振動を発生する。例えば、電話の着信、メールの受信、アラーム日時到来などを機械的振動によって報知する。
【0026】
記憶部20は、携帯端末装置10の各種機能を制御するプログラムや、発着信対象となる複数のユーザの電話番号及びメールアドレス等のユーザ情報、着信音及び着信画像や待受け画像等のコンテンツ情報を記憶する。コンテンツ情報には、該当の特定ユーザであることが検索可能な識別子が対応付けられている。
【0027】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)などで構成され、携帯端末装置10に備えられた各構成要素を制御することにより携帯端末装置10を統括的に管理して、各種機能を実行する。例えば、制御部21は、キー操作部12の入力操作に基づき、携帯端末装置10に備えられたメール機能、電話機能、アラーム報知機能などを実行したり、記憶部20に入力情報を記憶したり、記憶部20に記憶されたプログラムを実行したりする。
【0028】
電源部22は、リチウムイオン電池などの充放電可能な電池によって構成され、携帯端末装置10に電力を供給する。
【0029】
制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、人物画像等の当該特定ユーザに関わる画像が添付されたメール(画像添付メールともいう)を受信した際に、この受信画像を、記憶部20に着信候補画像として設定する。
【0030】
例えば、図3に示すように、記憶部20にユーザのA,B,C,D,E,Fさんの電話番号及びメールアドレスが登録された電話帳20aが情報として記憶されているとする。制御部21は、ユーザAさんから、当該Aさんに関わる画像a1が添付されたメールを受信した際に、矢印Y1で示すように、その受信された添付画像a1を、記憶部20に着信候補画像20bとして電話帳20aのユーザAさんのユーザ情報に関連付けて記憶する。また、制御部21は、Aさんから他の画像b1〜h1を受信した場合も同等に関連付けて記憶する。
【0031】
そして、制御部21は、記憶部20に記憶された着信候補画像の中から特定ユーザの着信画像を設定し、所定のタイミングで現在の特定ユーザの着信画像を着信候補画像の中から別の着信画像に入れ替える制御を行う。また、制御部21は、設定された着信画像に基づいて着信画像の出力制御を行う。
【0032】
次に、第1実施形態に係る携帯端末装置10の動作を、図4のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0033】
まず、制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、当該特定ユーザに関わる画像が添付されたメールが受信されたか否かを判断する(ステップS1)。この結果、受信されていなければ処理を終了する。
【0034】
一方、制御部21は、特定ユーザから画像が添付されたメールを受信した場合、その受信画像を記憶部20に着信候補画像として登録する(ステップS2)。制御部21は、この登録後、ステップS3で一定時間が経過していると判断すると、現在の特定ユーザの着信画像を、着信候補画像の中から別の着信画像に入れ替える(ステップS4)。制御部21は、複数の着信候補画像の中から強制的又はランダムに別の着信画像に入れ替えてもよく、また、記憶部20への登録時の時系列順などの所定順序に応じて入れ替えられるようにしてもよい。
【0035】
第1実施形態によれば、携帯端末装置10の記憶部20に予め登録された着信候補画像を入れ替える場合、特定ユーザからの画像添付メールが受信された際に、この受信画像が記憶部20に着信候補画像として登録され、この登録後、着信画像が着信候補画像と入れ替えられる。従って、従来のように、ユーザが手動で入れ替える操作を不要として自動で行うようにすることが可能なので、入替時の煩わしい手間が無くなり、また、自動で入れ替えるので、手動のような入替ミスが生じることもなくなる。
【0036】
次に、現在の特定ユーザの着信画像を着信候補画像に入れ替えるか否かの判断を促すポップアップをディスプレイ11に表示して、ユーザに着信画像の入替許可を促す場合の動作を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。図5のステップS1〜S3は上記図4と同様の処理を行う。制御部21は、ステップS3で一定時間が経過していると判断すると、現在の特定ユーザの着信画像を着信候補画像と入れ替えるか否かの判断を促すポップアップ(確認画面)をディスプレイ11に表示する(ステップS10)。
【0037】
このポップアップ表示を見たユーザが、着信画像を着信候補画像と入れ替えるか否かを判断する(ステップS11)。この結果、入れ替えると判断された場合、ユーザがキー操作部12において、「許可」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS12)。この「許可」のキー押下によって、制御部21は、現在の特定ユーザの着信画像を着信候補画像の中から別の着信画像に入れ替える(ステップS13)。
【0038】
この着信画像変更処理ではステップS13の処理後、着信画像の入替処理を終えるようになっているが、ステップS13の入替処理後、破線L1で示すように上記ステップS3に戻って処理を継続するようにしてもよい。
【0039】
更に、ステップS13において、着信画像を入れ替える場合に、入れ替えに用いられる着信候補画像の真ん中部分を着信候補画像として入れ替えるようにしても良い。更には、ステップS12で「許可」をキー入力した際に、ユーザに、入れ替えに用いられる着信候補画像のどの部分を着信候補画像とするのか編集を促す指示を更に行い、ステップS13でユーザがその指示に従って画像の所望部分を着信候補画像とする編集操作を行うようにしてもよい。
【0040】
一方、ステップS11において、ユーザが入れ替えを行わないと判断した場合は、ユーザがキー操作部12から「拒否」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS14)。この「拒否」のキー入力によって、制御部21は、今回入れ替えに用いられる着信候補画像を消去する(ステップS15)。この消去は、その着信候補画像が二度と現れないようにしてもよい。
【0041】
このような許可判断のポップアップ表示後にユーザが許可又は拒否を入力する処理を行う構成によれば、ユーザが簡単な入力操作で着信画像を着信候補画像に入れ替えることができる。また、着信候補画像を自在に編集して着信画像とすることができる。
【0042】
なお、「許可」又は「拒否」の入力は各々、1乃至複数のキー操作による極力簡単な操作で行えるようになっており、例えば*や#等の1つのキーを押下した際に実行されるようになっている。どのキーを押下すれば「許可」又は「拒否となるかは」、「許可」又は「拒否」の判断と同時に画面表示されるようにしてもよい。
【0043】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態は、着信音に本発明を適用した場合の例である。
【0044】
制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、音声や音楽の楽音データが添付されたメールを受信した際に、この受信楽音データを、記憶部20に着信候補音として設定する。
【0045】
例えば、図3に示すように、記憶部20にユーザのA,B,C,D,E,Fさんの電話帳20aの情報が記憶されている際に、ユーザAさんから、当該Aさんに関わる楽音データa2が添付されたメールを受信した際に、矢印Y2で示すように、その受信された添付楽音データa2を、記憶部20に着信候補音20cとして電話帳20aのユーザAさんのユーザ情報に関連付けて記憶する。また、制御部21は、Aさんから楽音データb2〜h2を受信した場合も同等に関連付けて記憶する。
【0046】
そして、制御部21は、記憶部20に記憶された着信候補音の中から特定ユーザの着信音を設定し、所定のタイミングで現在の特定ユーザの着信音を着信候補音の中から別の着信音に入れ替える制御を行う。
【0047】
次に、第2実施形態に係る携帯端末装置10の着信音を変更する際の動作を、図6のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0048】
まず、制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、当該特定ユーザに関わる楽音データが添付されたメールが受信されたか否かを判断する(ステップS21)。この結果、受信されていなければ処理を終了する。
【0049】
一方、制御部21は、楽音データが添付されたメールを受信した場合、その受信楽音データを記憶部20に着信候補音として登録する(ステップS22)。制御部21は、この登録後、ステップS23で一定時間が経過していると判断すると、現在の特定ユーザの着信音を、着信候補音の中から別の着信音に入れ替える(ステップS4)。制御部21は、複数の着信候補音の中から強制的又はランダムに別の着信音に入れ替えてもよく、また、記憶部20への登録時の時系列順などの所定順序に応じて入れ替えられるようにしてもよい。
【0050】
第2実施形態によれば、記憶部20に予め登録された着信候補音を入れ替える場合、特定ユーザからの画像添付メールが受信された際に、この受信楽音データが記憶部20に着信候補音として登録され、この登録後、着信音が着信候補音と入れ替えられる。従って、従来のように、ユーザが手動で入れ替える操作を不要として自動で行うようにすることが可能なので、入替時の煩わしい手間が無くなり、また、自動で入れ替えるので、手動のような入替ミスが生じることもなくなる。
【0051】
次に、現在の特定ユーザの着信音を着信候補音に入れ替えるか否かの判断を促すポップアップをディスプレイ11に表示して、ユーザに着信音の入替許可を促す動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。図7のステップS21〜S23は上記図6と同様の処理を行う。制御部21は、ステップS23で一定時間が経過していると判断すると、現在の特定ユーザの着信音を着信候補音と入れ替えるか否かの判断を促すポップアップをディスプレイ11に表示する(ステップS30)。
【0052】
このポップアップ表示を見たユーザが、着信音を着信候補音に入れ替えるか否かを判断する(ステップS31)。この結果、入れ替えると判断された場合、ユーザがキー操作部12において、「許可」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS32)。この「許可」のキー押下によって、制御部21は、現在の特定ユーザの着信音を着信候補音の中から別の着信画像に入れ替えられる(ステップS33)。
【0053】
この着信音変更処理ではステップS33の処理後、着信音の入替処理を終えるようになっているが、ステップS33の入替処理後、破線L1で示すように上記ステップS23に戻って処理を継続するようにしてもよい。
【0054】
更に、ステップS33において、着信音を入れ替える場合に、入れ替えに用いられる着信候補音の真ん中部分を着信候補音として入れ替えるようにしても良い。更には、ステップS32で「許可」をキー入力した際に、ユーザに、入れ替えに用いられる着信候補音のどの部分を着信候補音とするのか編集を促す指示を更に行い、ステップS33でユーザがその指示に従って画像の所望部分を着信候補音とする編集操作を行うようにしてもよい。
【0055】
一方、ステップS31において、ユーザが入れ替えを行わないと判断した場合は、ユーザがキー操作部12から「拒否」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS34)。この「拒否」のキー入力によって、制御部21は、今回入れ替えに用いられる着信候補音を消去する(ステップS35)。この消去は、その着信候補音が二度と現れないようにしてもよい。
【0056】
このような許可判断のポップアップ表示後にユーザが許可又は拒否を入力する処理を行う構成によれば、ユーザが簡単な入力操作で着信音を着信候補音に入れ替えることができる。また、着信候補音を自在に編集して着信音とすることができる。
【0057】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
【0058】
制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、人物画像等の当該特定ユーザに関わる画像が添付されたメールを受信した際に、この受信画像を、記憶部20に待受け候補画像として設定する。
【0059】
例えば、図3に示すように、ユーザAさんから受信した各添付画像a1〜h1を、矢印Y3で示すように、ディスプレイ11の待受け画面11aに表示される待受け画像kの候補、即ち待受け候補画像として登録する。従って、その待受け候補画像a1〜h1が、待受け画像kとされる。
【0060】
そして、制御部21は、その受信画像を待受け候補画像として登録した後、待受け画像を、待受け候補画像と入れ替える入替制御を行う。この入替制御は、受信画像を待受け候補画像として登録した後、予め定められた一定時間経過後に行うようにしてもよい。また、入替制御では、複数の待受け候補画像の中からランダムに入れ替えたり、記憶部20への登録時の時系列順などの所定順序に応じて入れ替えたりする。
【0061】
以下、第3実施形態に係る携帯端末装置10のコンテンツである待受け画像を変更する際の動作を、図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0062】
まず、制御部21は、アンテナ18a及び無線部18を介して特定ユーザから、当該特定ユーザに関わる画像が添付されたメールが受信されたか否かを判断する(ステップS41)。この結果、受信されていなければ処理を終了する。
【0063】
一方、制御部21は、画像が添付されたメールを受信した場合、その受信画像を、記憶部20に待受け候補画像として登録する(ステップS42)。制御部21は、この登録後、ステップS3で一定時間が経過していると判断すると、現在の待受け画像を、待受け候補画像の中から別の待受け画像に入れ替えられる(ステップS44)。制御部21は、複数の待受け候補画像の中から強制的又はランダムに入れ替える。この他、記憶部20への登録時の時系列順などの所定順序に応じて入れ替えられるようにしてもよい。
【0064】
第3の実施形態によれば、携帯端末装置10の記憶部20に予め登録された待受け候補画像を入れ替える際に、特定ユーザからの画像が添付されたメールが受信された際に、この受信画像が記憶部20に待受け候補画像として登録され、この登録後、待受け画像が待受け候補画像と入れ替えられる。従って、従来のように、ユーザが手動で入れ替える操作を不要として自動で行うようにすることが可能なので、入替時の煩わしい手間が無くなり、また、自動で入れ替えるので、手動のような入替ミスが生じることもなくなる。
【0065】
次に、現在の待受け画像を待受け候補画像に入れ替えるか否かの判断を促すポップアップをディスプレイ11に表示して、ユーザに待受け画像の入替許可を促す動作を、図9に示すフローチャートを参照して説明する。図9のステップS41〜S43は上記図8と同様の処理を行う。ステップS43で制御部21は、一定時間が経過していると判断すると、現在の待受け画像を待受け候補画像と入れ替えるか否かの判断を促すポップアップをディスプレイ11に表示する(ステップS50)。
【0066】
このポップアップ表示を見たユーザが、待受け画像を待受け候補画像に入れ替えるか否かを判断する(ステップS51)。この結果、入れ替えると判断された場合、ユーザがキー操作部12において、「許可」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS52)。この「許可」のキー押下によって、制御部21は、現在の待受け画像を待受け候補画像の中から別の待受け画像に入れ替える(ステップS53)。
【0067】
この待受け画像変更処理ではステップS53の処理後、待受け画像の入替処理を終えるようになっているが、ステップS53の入替処理後、破線L1で示すように上記ステップS43に戻って処理を継続するようにしてもよい。
【0068】
更に、ステップS53において、待受け画像を入れ替える場合に、入れ替えに用いられる待受け候補画像の真ん中部分を待受け候補画像として入れ替えるようにしても良い。更には、ステップS52で「許可」をキー入力した際に、ユーザに、入れ替えに用いられる待受け候補画像のどの部分を待受け候補画像とするのか編集を促す指示を更に行い、ステップS53でユーザがその指示に従って画像の所望部分を待受け候補画像とする編集操作を行うようにしてもよい。
【0069】
一方、ステップS51において、ユーザが入れ替えを行わないと判断した場合は、ユーザがキー操作部12から「拒否」を入力するための予め定められた1つのキーを押下する(ステップS54)。この「拒否」のキー入力によって、制御部21は、今回入れ替えに用いられる待受け候補画像を消去する(ステップS55)。この消去は、その待受け候補画像が二度と現れないようにしてもよい。
【0070】
このような許可判断のポップアップ表示後にユーザが許可又は拒否を入力する処理を行う構成によれば、ユーザが簡単な入力操作で待受け画像を待受け候補画像に入れ替えることができる。また、待受け候補画像を自在に編集して待受け画像とすることができる。
【0071】
上記説明した第1〜第3実施形態の携帯端末装置10における制御部21の特徴制御を、任意に組み合わせた構成の携帯端末装置としてもよい。
【0072】
携帯端末装置の制御方法は、無線部を介して特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データが添付されたメールを受信するステップと、特定ユーザからの着信時、特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを特定ユーザの着信画像又は着信音として設定するステップと、特定ユーザからの着信時、設定された着信画像又は着信音に基づいて出力制御を行うステップとを実行することにより実現することができる。携帯端末装置の制御方法は、この方法を機能させるためのプログラムでも実現できる。このプログラムは読取可能な記録媒体に格納されている。
【0073】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明の技術的範囲予測は上記実施形態に記載の範囲予測には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲予測に含まれ得ることが、特許請求の範囲予測の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0074】
10・・携帯端末装置、11‥ディスプレイ、12‥キー操作部、13‥マイク、14‥発光部、15‥撮影部、16‥スピーカ、17‥信号処理部、18a‥アンテナ、18‥無線部、19‥振動部、20‥記憶部、21‥制御部、22a‥電池、22‥電源部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電話番号及びメールアドレスを含むユーザ情報を記憶する記憶部と、
通話及びメール送受信のための無線通信を行う無線部と、
前記無線部を介して受信した特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データを、前記特定ユーザの着信画像又は前記着信音に設定し、前記特定ユーザからの着信時、前記設定された着信画像又は着信音に基づいて着信画像又は着信音の出力制御を行う制御部と、
を有することを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記メールに添付された画像データ又は音楽データを、着信画像又は着信音の候補となる着信候補画像又は着信候補音として前記ユーザ情報に関連付けて記憶し、前記着信候補画像又は前記着信候補音の中から前記着信画像又は着信音を設定する、ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記着信画像候補又は着信音候補の中から前記着信画像又は着信音をランダムに設定することを特徴とする請求項2記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記着信候補画像又は着信候補音の中から着信画像又は着信音を入れ替えるか否かの確認画面を表示するよう制御し、前記確認画面に対する入力に応じて前記着信画像又は前記着信音を設定することを特徴とする請求項2に記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データを表示部の待ち受け画像として設定することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の携帯端末装置。
【請求項6】
携帯端末装置の制御方法であって、
無線部を介して特定ユーザから送信された画像データ又は音楽データが添付されたメールを受信するステップと、
前記特定ユーザからの着信時、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを前記特定ユーザの着信画像又は着信音として設定するステップと、
前記特定ユーザからの着信時、前記設定された着信画像又は前記着信音に基づいて出力制御を行うステップと、
を有する携帯端末装置の制御方法。
【請求項7】
無線部を介して特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを受け付けるステップと、
前記特定ユーザからの着信時、前記特定ユーザから送信されたメールに添付された画像データ又は音楽データを前記特定ユーザの着信画像又は着信音として設定するステップと、
前記特定ユーザから着信時、前記設定された前記着信画像又は前記着信音に基づいて出力制御を行うステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−115541(P2013−115541A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−258670(P2011−258670)
【出願日】平成23年11月28日(2011.11.28)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】