説明

携帯端末装置およびプログラム

【課題】通信先との通信の際にユーザが現在地を容易に把握できる携帯端末装置を提供する。
【解決手段】携帯電話機1は、第1、第2タッチパネル11、21と、第1、第2タッチパネル11、12を制御するCPU100と、通信先との通信を行うための通信モジュール305と、現在地情報を取得するためのGPSモジュール313とを備える。ここで、CPU100は、通信モジュール305が特定の通信先と通信を行うと判断したとき、GPSモジュール313により取得された現在地情報を第1、第2タッチパネル11、21に表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistant)、タブレットPC(TabletPC)等の携帯端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ユーザが外出中に事故や災害等の緊急事態に遭遇した場合、携帯電話機等の携帯端末装置から110番通報、119番通報などの緊急通報が行われ得る。このとき、慣れない場所などでは、ユーザが現在位置をよく把握できないことがある。
【0003】
これに対し、携帯端末装置において、緊急通報する際に、GPS機能を用いて、現在の位置情報(現在地情報)を緊急通報先へ自動送信するような構成が採られ得る(たとえば、特許文献1参照)。このような構成とすれば、緊急通報先がユーザの現在地を把握することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−317085号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記構成では、ユーザ自身は現在地を把握できないため、緊急通報時や緊急通報後に適切な対応が円滑に行えない場合が生じ得る。
【0006】
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、通信先との通信の際にユーザが現在地を容易に把握できる携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る携帯端末装置は、表示部と、前記表示部を制御する制御部と、通信先との通信を行う通信部と、現在地情報を取得する取得部とを備える。ここで、前記制御部は、前記通信部が特定の通信先と通信を行うと判断したとき、前記取得部により取得された前記現在地情報を前記表示部に表示する。
【0008】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記現在地情報として、現在地が示された地図を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0009】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記現在地情報として、前記地図とともに現在地の住所を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0010】
本態様に係る携帯端末装置において、前記取得部は、前記特定の通信先との関係において設定される場所の位置情報を取得するような構成とされ得る。この場合、前記制御部は、前記地図に前記場所を組み込んで前記表示部に表示する。
【0011】
本態様に係る携帯端末装置において、前記表示部は、第1表示面を有する第1表示部と、第2表示面を有する第2表示部とを含むような構成とされ得る。この場合、前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、少なくとも一方の表示面に前記地図を表示する。
【0012】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記通信のための操作に係る操作画面を表示するような構成とされ得る。
【0013】
本態様に係る携帯端末装置は、さらに、少なくとも前記第2表示面が前記第1表示部に覆われる第1状態と前記第1表示面と前記第2表示面とが外部に露出する第2状態とに切替可能に前記第1表示部と前記第2表示部を支持する支持部と、前記通信が前記特定の通信先と行われる場合に、前記第1状態において前記第2状態への切り替えを促す報知を行う報知部とを備えるような構成とされ得る。
【0014】
本態様に係る携帯端末装置は、少なくとも前記第2表示面が前記第1表示部に覆われる第1状態と前記第1表示面と前記第2表示面とが外部に露出する第2状態とに切替可能に前記第1表示部と前記第2表示部を支持する支持部を、さらに備えるような構成とされ得る。この場合、前記制御部は、前記第1状態から前記第2状態に切り替えられると、前記第1状態よりも前記第1表示部と前記第2表示部の少なくとも一方の輝度を低くする。
【0015】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図が表示された状態において、拡大操作を受け付けると、前記第1表示面および前記第2表示面に、前記地図を、前記一方の表示面に表示されていたときよりもエリアを拡げて表示するような構成とされ得る。
【0016】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記特定の通信先に関連付けて設定された処理を実行させる操作のための画面を表示するような構成とされ得る。
【0017】
本態様に係る携帯端末装置において、前記特定の通信先は、緊急事態の際に通報される緊急通報先とされ得る。この場合、前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記緊急事態の対処方法の情報を表示する。
【0018】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記特定の通信先との通信が終了した後も、前記現在地情報を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0019】
本態様に係る携帯端末装置において、前記通信は、電子メールの送信とされ得る。この場合、前記通信部は、前記電子メールに前記現在地情報を含めて前記特定の通信先へ送信する。
【0020】
本態様に係る携帯端末装置において、前記制御部は、前記現在地情報として、現在地の住所を前記表示部に表示するような構成とされ得る。
【0021】
本発明の第2の態様に係るプログラムは、表示部と、通信先との通信を行う通信部と、現在地情報を取得する取得部とを備える携帯端末装置のコンピュータに、前記通信部が特定の通信先と通信を行うと判断したとき、前記取得部により取得された前記現在地情報を前記表示部に表示する機能を付与する。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、通信先との通信の際にユーザが現在地を容易に把握できる携帯端末装置を提供することができる。
【0023】
本発明の効果ないし意義は、以下に示す実施の形態の説明により更に明らかとなろう。
ただし、以下の実施の形態は、あくまでも、本発明を実施化する際の一つの例示であって、本発明は、以下の実施の形態に記載されたものに何ら制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施の形態に係る、携帯電話機の構成を示す図である。
【図2】実施の形態に係る、携帯電話機の構成を示す図である。
【図3】実施の形態に係る、携帯電話機が閉状態から開状態へ変形される様子を示す図である。
【図4】実施の形態に係る、携帯電話機の全体構成を示すブロック図である。
【図5】実施の形態に係る、携帯電話機が閉じた状態において第1表示面に待ち受け画面が表示された状態を示す図である。
【図6】実施の形態に係る、電話のアプリケーションにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態に係る、電話のアプリケーションにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態に係る、電話のアプリケーションにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態に係る、電話のアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。
【図10】実施の形態に係る、電話のアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。
【図11】実施の形態に係る、メールのアプリケーションにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図12】実施の形態に係る、メールのアプリケーションにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態に係る、メールのアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。
【図14】実施の形態に係る、メールのアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。
【図15】実施の形態に係る、特定の相手先との関係において設定される場所の位置が地図上に表示される表示例を示す図である。
【図16】変更例1に係る制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】変更例1に係る制御処理が実行されたときの画面表示を示す図である。
【図18】変更例2に係る制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図19】変更例2に係る制御処理が実行されたときの画面表示を示す図である。
【図20】変更例2に係る制御処理が実行されたときの画面表示を示す図である。
【図21】その他の変更例に係る制御処理の処理手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明の実施の形態に係る携帯電話機について説明する。
【0026】
<携帯電話機の構成>
図1(a)および(b)ならび図2(a)および(b)は、本実施の形態に係る携帯電話機1の構成を示す図である。図1(a)は、閉状態の携帯電話機1の構成を示す図である。図1(b)は、開状態の携帯電話機1の構成を示す図である。図2(a)および(b)は、チルト状態の携帯電話機1の構成を示す図である。
【0027】
以下、携帯電話機1の構成要素に関する方向や位置関係について説明がなされる場合、「右」、「左」、「上」、「下」、「手前」および「奥」の方向は、図1(a)および(b)に示されたように、第2キャビネット20の配置状態を基準にして、それぞれ定められ
る。X軸、Y軸およびZ軸の正方向は、それぞれ、上、左および手前方向を表す。
【0028】
携帯電話機1は、第1キャビネット10と、第2キャビネット20と、これら第1、第2キャビネット10、20を連結する連結部30とで構成されている。
【0029】
閉状態では、図1(a)に示す如く、第1キャビネット10が、第2キャビネット20の手前側に重ねられて配される。開状態は、図1(b)に示す如く、第1キャビネット10が、第2キャビネット20の上側に並べられて配される。
【0030】
第1キャビネット10は、左右方向に長い平坦な直方体形状を有する。第1キャビネット10には、第1タッチパネル11が配されている。第1タッチパネル11は、第1ディスプレイ12および第1タッチセンサ13を含む。
【0031】
第1ディスプレイ12は、各種画面を表示する。第1ディスプレイ12に備えられるバックライト(図示せず)が点灯されることにより、第1タッチパネル11の外面(以下、第1表示面14と言う。)を介して、ユーザは各種画面を閲覧できる。
【0032】
第1タッチセンサ13は、長方形状の透明なシートであり、第1ディスプレイ12の上に重ねられて配されている。第1タッチセンサ13は、ユーザが第1表示面14をタッチしたとき、タッチされた第1表示面14上の位置を検出する。第1タッチセンサ13は、検出した位置に応じた位置信号を出力する。
【0033】
なお、ユーザが第1表示面14を「タッチ」するとは、たとえば、ユーザが指やペンなどの接触部材によって第1表示面14に触れることである。ユーザが接触部材によって第1表示面14を押したり、撫でたり、第1表示面14に図形や文字を描いたりする場合に「タッチ」が行われる。「タップ」とは、接触部材や指が表示面14、24を弾くように、表示面14、24のある位置において接触部材や指をタッチさせ、短時間のうちにリリースさせる動作を言う。
【0034】
第1キャビネット10には、第1タッチパネル11の右隣に3つの第1タッチキー15a、15b、15cが配されている。第1タッチキー15a、15b、15cには、たとえば、静電容量式のキーが用いられる。この場合、静電容量の変化によってユーザの指等がキーに触れたことが検出され、入力信号が出力される。
【0035】
第1キャビネット10の背面部の左側には、動画および静止画の撮像のためのレンズ窓16(図2(b)参照)が配されている。
【0036】
第2キャビネット20は、左右方向に長い平坦な直方体形状を有する。第2キャビネット20には、第2タッチパネル21が配されている。第2タッチパネル21は、第2ディスプレイ22および第2タッチセンサ23を含む。
【0037】
第2ディスプレイ22は、各種画面を表示する。第2ディスプレイ22に備えられるバックライト(図示せず)が点灯されることにより、第2タッチパネル21の外面である第2表示面24を介して、ユーザは各種画面を閲覧できる。
【0038】
第2タッチセンサ23は、長方形状の透明なシートであり、第2ディスプレイ22の上に重ねられて配されている。第2タッチセンサ23は、ユーザが第2表示面24をタッチしたとき、タッチされた第2表示面24上の位置を検出する。第2タッチセンサ23は、検出した位置に応じた位置信号を出力する。
【0039】
第2キャビネット20には、第2タッチパネル21の右隣に3つの第2タッチキー25a、25b、25cが配されている。第2タッチキー25a、25b、25cには、たとえば、静電容量式のキーが用いられる。
【0040】
第2キャビネット20の下側側面部には、ハードキー群26が配される。ハードキー群26は、再生される音の音量のアップおよびダウンのためのキー等からなる。
【0041】
閉状態において、第1表示面14および第2表示面24のうち、第1表示面14のみが外部へ臨む。このとき、第2表示面24は、第1キャビネット10の第1タッチパネル11の部分に覆われた状態となる。開状態およびチルト状態において、第1表示面14および第2表示面24の両方が、外部へ臨む。
【0042】
なお、開状態およびチルト状態において、第1表示面14の下側の境界は、第1キャビネット10の下側側面に近い位置(数ミリメートル)に位置する。第2表示面24の上側の境界は、第2キャビネット20の上側側面に近い位置(数ミリメートル)に位置する。このように、開状態において第1表示面14と第2表示面24との間の隙間は小さいため、ユーザは、第1表示面14と第2表示面24とを、一体化された一つの表示面として認識できる。
【0043】
図2(a)および(b)を参照して、連結部30は、中央フレーム31、第1右フレーム32、第1左フレーム33、第2右フレーム34および第2左フレーム35を有する。中央フレーム31は、左右に延びる形状を有する。中央フレーム31の右端は、第1右フレーム32の一端および第2右フレーム34の一端に接続される。中央フレーム31の左端は、第1左フレーム33の一端および第2左フレーム35の一端に接続される。
【0044】
第1右フレーム32および第1左フレーム33は、それぞれ左右方向に延びる軸(図示せず)を有する。この軸が、図示の溝部17により挟まれる。これら軸が、溝部17に沿って移動可能に第1キャビネット10に保持されることにより、第1キャビネット10が、左右方向を軸として回転可能、且つ上下方向にスライド可能に、第1右フレーム32および第1左フレーム33により保持される。
【0045】
第2右フレーム34および第2左フレーム35は、第2キャビネット20を、左右方向を軸として回転可能に保持する。このように、第1および第2タッチパネル11、21は、第1および第2キャビネット10、20を介して連結部30により、開状態および閉状態との間で切換可能に支持される。
【0046】
図3(a)〜(f)は、携帯電話機1が開状態(図3(a))から閉状態(図3(f))へ遷移される過程を説明する図である。これらの図は、携帯電話機1を右側から見た図である。
【0047】
ユーザは、閉状態からチルト状態(図3(d))を介して開状態へ、および開状態からチルト状態を介して閉状態へ、携帯電話機1を変形させることができる(図3参照)。
【0048】
携帯電話機1が閉状態にあるとき、第1キャビネット10が手前方向(図3(a)の破線矢印)へ移動されると、図3(b)に示す如く、第1キャビネット10の背面が第2キャビネット20から離れる。このとき、第1キャビネット10および第2キャビネット20を支持する連結部30は、時計回りの方向へ回転する(実線矢印参照)。
【0049】
図3(b)に示される状態において、第1キャビネット10がさらに手前方向へ移動され、第1表示面14が下を向くように回転されると(破線矢印参照)、連結部30は、さ
らに時計回りに回転する。そして、図3(c)に示されるように、第1キャビネット10および連結部30が配置される。
【0050】
図3(c)の状態において、第1キャビネット10の下側の裏面が連結部30に接するまで、第1キャビネット10がさらに回転され、連結部30がさらに時計回りに回転すると、携帯電話機1は、図3(d)に示すチルト状態に至る。チルト状態では、第1表示面14と第2表示面24とが所定の鈍角(たとえば百数十度)をなす状態で並ぶ。
【0051】
チルト状態において、第1キャビネット10の背面の下側が連結部30に当接した状態に保たれたまま、連結部30が時計回りの方向へ回転されると(破線矢印参照)、携帯電話機1は、図3(e)に示される状態になる。すなわち、第1表示面14と第2表示面24とが略一面となる。
【0052】
図3(e)に示される状態のとき、第1キャビネット10および第2キャビネット20との間には、間隙(数ミリメートル)が存在する。この状態から、第1キャビネット10が第2キャビネット20に対して下側へスライドされると(一点鎖線矢印参照)、図3(f)のように、携帯電話機1は開状態へと至る。このとき、第1キャビネット10の下側側面と、第2キャビネット20の上側側面とが、互いに接した状態となる。開状態では、第1表示面14と第2表示面24とが略水平な状態で並ぶ。
【0053】
なお、連結部30には、連結部30をチルト状態の位置に弱く保持するための構造が設けられている。連結部30がチルト状態に弱く保持されるため、携帯電話機1は、チルト状態が保たれたまま、ユーザに利用されることが可能であり、且つ、ユーザは携帯電話機1の形態を容易にチルト状態から開状態または閉状態へ変化させることができる。
【0054】
本実施における閉状態が、本発明の第1状態に相当し、チルト状態および開状態が、本発明の第2状態に相当する。
【0055】
図4は、携帯電話機1の全体構成を示すブロック図である。本実施の形態の携帯電話機1は、上述した各構成要素の他、CPU100、メモリ200、カメラモジュール301、マイクロフォン302(以下、単に「マイク」と言う。)、音声エンコーダ303、キー入力回路304、通信モジュール305、映像デコーダ306、音声デコーダ307、スピーカ308、バッテリ309、電源管理回路310、クロック311、開閉センサ312、GPSモジュール313および加速度センサ314を備えている。
【0056】
カメラモジュール301は、第1キャビネット10に配されている。カメラモジュール301は、第1キャビネット10の背面から外部を臨むレンズ窓16を有する。カメラモジュール301は、レンズ窓16を介して撮像し、カメラモジュール301が内蔵する映像エンコーダ(図示せず)によりデジタル撮像信号を生成する。カメラモジュール301は、生成した撮像信号をCPU100へ出力する。
【0057】
マイク302は、第1キャビネット10に配される。マイク302は、集音した音声を音声信号に変換して音声エンコーダ303へ出力する。音声エンコーダ303は、マイク302からのアナログの音声信号をデジタルの音声信号に変換し、変換されたデジタルの音声信号をCPU100へ出力する。
【0058】
キー入力回路304は、ハードキー群26の各キーが押下されたときに、押下されたキーに応じた信号をCPU100へ出力する。
【0059】
通信モジュール305は、通話や通信のための電波を送受信するアンテナ(図示せず)
を備える。通信モジュール305は、CPU100から入力される信号を無線信号に変換し、アンテナを介して基地局へ送信する。また、通信モジュール305は、アンテナを介して受信した無線信号をCPU100が利用できる形式の信号へ変換し、変換された信号をCPU100へ出力する。
【0060】
映像デコーダ306は、CPU100からの画像信号をデコードし、デコードした信号を第1ディスプレイ12および第2ディスプレイ22へ出力する。第1ディスプレイ12および第2ディスプレイ22は、映像デコーダ306からの信号から駆動信号を生成し、生成した駆動信号を、第1ディスプレイ12および第2ディスプレイ22が備える液晶パネル(図示せず)へ、それぞれ出力する。各液晶パネルは、入力した駆動信号に応じて、各種画面を描画する。バックライトが点灯し、液晶パネルに描画された画面が表示されることにより、ユーザは、第1表示面14および第2表示面24を介して、表示された各種画面を観ることができる。
【0061】
音声デコーダ307は、CPU100からの音信号にデコード処理およびD/A変換を施し、変換された信号をスピーカ308に出力する。スピーカ308は、音声デコーダ307から入力する信号に基づき、音を出力する。
【0062】
スピーカ308は、通話スピーカ308aと外部スピーカ308bとを含む。ユーザが携帯電話機1に耳を当てて通話を行う際には、通話スピーカ308aから音声が出力される。一方、ユーザが携帯電話機1から耳を離して、即ち、いわゆるハンズフリーの状態で通話を行う際には、外部スピーカ308bから音声が出力される。外部スピーカ308bからは、着信音、アラーム音等の報知音も出力される。
【0063】
バッテリ309は二次電池を含み、携帯電話機1を構成する各部へ、電力を供給する。
【0064】
電源管理回路310は、CPU100からの制御信号に基づき、バッテリ309に関する各種の情報を取得するとともに、二次電池の充電等のための制御信号を、バッテリ309へ出力する。電源管理回路310は、二次電池が出力する電圧を検知し、検知した電圧に応じたデジタル信号を、CPU100に出力する。CPU100は、このデジタル信号に基づき、二次電池が出力できる電力のおよその残量(以下、「電池残量」と言う。)を検出する。
【0065】
クロック311は、時間を計測し、計測した時間を応じた信号をCPU100へ出力する。
【0066】
開閉センサ312は、連結部30の第2キャビネット20に対する角度を検出する。開閉センサ312は、第2キャビネット20と連結部30がなす角度を検出する角度センサを備え、検出された角度に応じたデジタル信号を、CPU100へ出力する。CPU100は、開閉センサ312からの信号に基づき、現在、携帯電話機1の第1キャビネット10および第2キャビネット20の配置状態(以下、「画面状態」と言う。)が、開状態、閉状態およびチルト状態の何れであるかを検出する処理を実行する。
【0067】
なお、画面状態は、角度センサ以外の手段によって、検出されてもよい。たとえば、磁気センサが、画面状態の検出のために利用され得る。この場合、たとえば、第2キャビネット20に磁気センサが配され、第1キャビネット10または連結部30に磁石が配される。開閉センサ312は、磁気センサが画面状態によって異なる磁力を検知することに基づき、CPU100が開閉状態を検出するための信号を、CPU100へ出力する。
【0068】
GPSモジュール313は、上空にある複数のGPS衛星からの信号に基づいて、経度
、緯度等の地理的な現在位置を測位し、その位置情報、即ちGPS情報をCPU100に出力する。
【0069】
加速度センサ314は、携帯電話機1に印加される加速度を検出する。加速度センサ314は3軸加速度センサであり、図1のX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の3方向に生じる加速度を検出する。加速度センサ314は、検出した加速度に応じた加速度信号をCPU100へ出力する。
【0070】
メモリ200は、ROMおよびRAMを含む。メモリ200には、CPU100に制御機能を付与するための制御プログラムが記憶されている。制御プログラムは、通話、電子メール(以下、単に「メール」と言う。)、カメラ機能、ウェブブラウザ、音楽プレーヤ等の各種アプリケーションプログラム(以下、単に「アプリケーション」と言う。)を含む。後述するように、通話のアプリケーションは、通常の通話処理の他、特定の通話先への通話の際に実行される特別な通話処理を含む。また、メールのアプリケーションは、通常のメール処理の他、特定のメール先へのメールの際に実行される特別なメール処理を含む。
【0071】
また、メモリ200は、CPU100が制御プログラムを実行する際、一時的に利用または生成されるデータを記憶するワーキングメモリとしても使用される。
【0072】
メモリ200には、制御プログラムの他に、画像データ、通信モジュール305を介して外部から取り込んだ情報、および第1および第2タッチセンサ13、23により入力された情報等が、所定のファイル形式で保存される。
【0073】
メモリ200には、上記特別な通話処理が実行される特定の相手先の電話番号が記憶される。本実施の形態では、警察や消防署等、緊急事態の際に通報される緊急通報先の電話番号(110番、119番等)が、特定の相手先として、メモリ200に記憶される。また、メモリ200には、上記特別なメール処理が実行される特定の相手先のアドレスが記憶される。本実施の形態では、警察や消防署等、緊急通報先のアドレスが、特定の相手先として、メモリ200に記憶される。
【0074】
CPU100は、キー入力回路304、各タッチセンサ13、23からの操作入力信号に基づき、制御プログラムに従って、カメラモジュール301、マイク302、通信モジュール305、第1および第2ディスプレイ12、22、スピーカ308等を動作させる。これにより、CPU100は、各種アプリケーションを実行する。
【0075】
なお、第1タッチパネル11が、本発明の表示部および第1表示部に相当する。第2タッチパネル21が、本発明の表示部および第2表示部に相当する。連結部30が本発明の支持部に相当する。CPU100が、本発明の制御部および報知部に相当する。通信モジュール305およびCPU100により、本発明の通信部が構成される。GPSモジュール313、通信モジュール305およびCPU100により、本発明の取得部が構成される。
【0076】
<携帯電話機の機能>
図5(a)および(b)は、携帯電話機1が閉じた状態において第1表示面14に待ち受け画面(ホーム画面)が表示された状態を示す図である。図4(b)は、携帯電話機1を横にしたときの表示形態を示し、図4(b)は、携帯電話機1を縦にしたときの表示形態を示す。
【0077】
図5(a)および(b)に示すように、待ち受け画面には、各種のアプリケーションに
それぞれ対応するアイコンD1が表示されている。アプリケーションは、予め携帯電話機1備えられているアプリケーション以外にも、インターネットを通じたダウンロード等により入手可能であり、入手されたアプリケーションは、インストールにより携帯電話機1に追加される。
【0078】
また、待ち受け画面には、受信状態を示すアンテナマークD2、電池残量を示す残量マークD3および現在時刻D4が表示されている。ユーザは、アンテナマークD2により受信状態を確認でき、残量マークD3により電池残量を確認できる。また、ユーは現在時刻を確認できる。
【0079】
ユーザは、複数のアイコンD1の中から、所望のアイコンD1を指等でタップすることにより、所望のアプリケーションを起動することができる。
【0080】
メモリ200には、各アイコンD1と表示面14、24上での各アイコンD1の位置とを対応付けるアイコン対応テーブル、および各アイコンD1と各アプリケーションとを対応付けるアプリ対応テーブルが記憶されている。CPU100は、アイコンD1がタップされると、タップされた位置に基づいて、アイコン対応テーブルを用いて、タップされたアイコンD1を特定する。さらに、アプリ対応テーブルを用いて、タップされたアイコンD1に対応するアプリケーションを特定し、そのアプリケーションを起動する。アプリケーションが起動されると、その実行画面が第1表示面14に表示される。
【0081】
<電話のアプリケーション>
図5に示すように、待ち受け画面が表示された状態において、複数のアイコンD1の中から、通話のアプリケーションに対応するアイコンD1がユーザによりタップされると、CPU100により、通話のアプリケーションが起動される。
【0082】
図6から図8は、電話のアプリケーションに係る処理手順を示すフローチャートである。図6は、メイン処理における処理手順を示す。図7および図8は特別な通話処理における処理手順を示す。
【0083】
また、図9および図10は、電話のアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。なお、閉状態では、携帯電話機1が縦の向きで使用されることが多い。このため、図9では、携帯電話機1を縦にしたときの表示形態が示されている。また、開状態では、携帯電話機1が横の向きで使用されることが多い。このため、図10では、携帯電話機1を横にしたときの表示形態が示されている。
【0084】
図6を参照して、CPU100は、まず、第1表示面14にダイヤル画面を表示する(S1)。図9(a)には、ダイヤル画面の一例が示されている。たとえば、ダイヤル画面には、電話番号が表示されるダイヤルウインドウD5、電話番号を入力するためのテンキーD6および、発信の操作を行うための発信キーD7が表示される。
【0085】
ユーザはテンキーD6を用いて、所望の電話番号を入力した後、発信キーD7をタップする。
【0086】
このようにして、発信操作がなされると(S2:YES)、CPU100は、通信モジュール305を介して、入力された電話番号の相手先に対し発信を行う(S3)。次に、CPU100は、入力された電話番号が、メモリ200に記憶された特定の電話番号、ここでは、緊急通報先の電話番号であるか否を判定する(S4)。
【0087】
たとえば、ユーザが外出先で事故や災害等、緊急事態に遭遇した場合、携帯電話機1を
用いて緊急通報先に電話をかける。この場合、CPU100は、入力された電話番号が特定の電話番号であると判定し(S4:YES)、特別な通話処理を行う(S5)。
【0088】
図7および図8を参照して、CPU100は、現在地情報を取得する(S101)。即ち、CPU100は、GPSモジュール313から携帯電話機1の現在位置を取得する。さらに、CPU100は、通信モジュール305を介して、地図情報を配信する地図サーバから、現在位置の周辺領域の地図情報を取得する。
【0089】
次に、CPU100は、携帯電話機1が閉状態であるか否かを判定する(S102)。通常、発信の際には、携帯電話機1は閉じられている。
【0090】
CPU100は、携帯電話機1が閉状態であると判定すると(S102:YES)、携帯電話機1を開くことをユーザに促す報知を行う(S103)。即ち、CPU100は、図9(b)に示すように、第1表示面14に、現在地情報が表示される旨が記載されたポップアップウインドウD8をダイヤル画面に重ねて表示する。また、CPU100は、外部スピーカ308aから、ビープ音、または現在地情報が表示される旨の音声を出力する。ポップアップウインドウD8は、たとえば、表示されてから一定時間が経過すると消される。ポップアップウインドウD8は、第1表示面14の表示が通話画面に切り替わったとき、あるいは、携帯電話機1が開かれたときに消されても良い。
【0091】
携帯電話機1からの発信に対し、相手先が受話操作を行うと、CPU100は、相手先の電話機等の端末と回線を確立する所定の処理を行う。CPU100は、相手先の端末との回線が確立したか否かを判定する(S104)。また、CPU100は、回線が確立されるまでの間に、携帯電話機1が開かれたか否かを判定する(S112)。CPU100は、たとえば、開閉センサ312により、閉状態が検出されなくなると、携帯電話機1が開かれたと判定する。あるいは、CPU100は、開閉センサ312により、チルト状態が検出されたときまたは開状態が検出されたときに、携帯電話機1が開かれたと判定しても良い。
【0092】
携帯電話機1が開かれる前に、回線が確立されると(S104:YES)、CPU
100は、通話を開始する(S105)。これにより、マイク302から入力されたユーザの音声が無線化されて通信モジュール305から送信される。また、無線化された通話相手の音声が、通信モジュール305で受信され、通話スピーカ308aから出力される。
【0093】
CPU100は、通話が開始されると、第1表示面14に通話画面を表示する(S106)。図9(c)には、緊急通報先、たとえば110番へ電話を掛けた場合の通話画面の一例が示されている。たとえば、通話画面には、緊急通報先であることを示すマークD9とその電話番号D10が表示される。さらに、スピーカ切替キーD11、ミュートキーD12、終話キーD13が表示される。
【0094】
スピーカ切替キーD11がタップされると、音声等の出力先が通話スピーカ308aと外部スピーカ308bとの間で切り替わる。ミュートキーD12がタップされると、マイク302からの入力が無効にされる。終話キーD13がタップされると、通話が終了される。なお、通話画面には、さらに、通話時間が表示されても良い。
【0095】
次に、CPU100は、携帯電話機1が開かれたか否かを判定する(S107)。ユーザは、現在地情報を確認したい場合に携帯電話機1を開く。これにより、携帯電話機1が開かれたと判定すると(S107:YES)、CPU100は、第1表示面14に通話画面を表示したまま、第2表示面24に、現在地情報として、現在地が示された地図を表示
する(S108)。図10(a)に示すように、地図上に現在地を示すマークD14と住所が記載された吹出しD15が表示される。
【0096】
さらに、CPU100は、音声の出力先を通話スピーカ308aから外部スピーカ308bに切り替える(S107)。これにより、ユーザは、携帯電話機1を耳元に当てなくても済み、地図を見ながら通話が行える。
【0097】
なお、携帯電話機1が開かれないまま、終話キーD13がタップされれば(S110:YES)、CPU100は、通話を停止する(S111)。
【0098】
また、発信中に、ユーザによって携帯電話機1が開かれる場合がある(S112:YES)。また、稀ではあるが、携帯電話機1が開かれた状態で発信操作が行われる場合もある(S102:YES)。この場合、CPU100は、第2表示面24に現在地が示された地図を表示するとともに(S113)、スピーカ308の切り替えを行う(S114)。この場合、第1表示面14には、図10(a)に示す通話画面でなく、ダイヤル画面がそのまま表示される。
【0099】
そして、相手先の端末との回線が確立されれば(S115:YES)、CPU100は、通信を開始するとともに(S116)、第1表示面14に通話画面を表示する(S117)。
【0100】
こうして、開状態において通話が行われると、次に、CPU100は、終話操作がなされたか否かを判定する(S118)。そして、ユーザにより終話キーD13がタップされれば、CPU100は、終話操作がなされたと判定し(S118:YES)、通話を停止する(S119)。
【0101】
通話が終了すると、CPU100は、第1表示面14に待ち受け画面を表示する(S120)。このとき、図19(b)に示すように、第2表示面24には地図が表示され続ける。また、第2表示面24には、終了キーD16が表示される。
【0102】
ユーザは、地図を消したい場合に、終了キーD16をタップする。このようにして、終了操作がなされると(S121)、CPU100は、第2表示面24に待ち受け画面を表示する(S122)。この場合、第2表示面24には、第1表示面14の待ち受け画面の続きの画面が表示される。このため、第1表示面14だけでは表示できなかったアイコンD1が第2表示面24に表示される。
【0103】
なお、図6に示すメイン処理において、通常の通話処理が実行された場合(S6)、現在地情報は取得されない。よって、第1表示面14には、ダイヤル画面および通話画面が表示されるが、第2表示面24には、携帯電話機1が開状態となっても、現在地情報が表示されない。この場合、たとえば、第2表示面24には、待ち受け画面が表示される。
【0104】
<メールのアプリケーション>
図5に示すように、待ち受け画面が表示された状態において、複数のアイコンD1の中から、メールのアプリケーションに対応するアイコンD1がユーザによりタップされると、CPU100により、メールのアプリケーションが起動される。
【0105】
図11および図12は、メールのアプリケーションに係る処理手順を示すフローチャートである。図11は、メイン処理における処理手順を示す。図12は特別なメール処理における処理手順を示す。
【0106】
また、図13および図14は、メールのアプリケーションが実行されたときの画面表示の遷移状態を表す図である。なお、図13では、携帯電話機1を縦にしたときの表示形態が示されている。また、図14では、携帯電話機1を横にしたときの表示形態が示されている。
【0107】
図11を参照して、CPU100は、まず、第1表示面14にメール作成画面を表示する(S11)。図13(a)には、メール作成画面の一例が示されている。たとえば、メール作成画面には、文字を入力するための文字キーD17および、メールの送信操作を行うための送信キーD18が表示される。
【0108】
ユーザは文字キーD17を用いて、送信先のアドレスおよび文書を入力した後、送信キーD18をタップする。
【0109】
CPU100は、アドレスが入力されると(S12:YES)、入力されたアドレスが、メモリ200に記憶された特定のアドレス、ここでは、緊急通報先のアドレスであるか否を判定する(S13)。そして、特定のアドレスであれば(S13:YES)、特別なメール処理を行う(S14)。
【0110】
図12を参照して、CPU100は、現在地情報を取得する(S201)。即ち、CPU100は、GPSモジュール313から携帯電話機1の現在位置を取得し、さらに、地図サーバから、現在位置の周辺領域の地図情報を取得する。
【0111】
次に、CPU100は、携帯電話機1が閉状態であるか否かを判定する(S202)。CPU100は、携帯電話機1が閉状態であると判定すると(S202:YES)、図13(b)に示すように、第1表示面14に、現在地情報が表示される旨が記載されたポップアップウインドウD19をメール作成画面に重ねて表示する。また、CPU100は、外部スピーカ308aから、ビープ音、または現在地情報が表示される旨の音声を出力する。ポップアップウインドウD19は、たとえば、表示されてから一定時間が経過すると消される。
【0112】
次に、CPU100は、携帯電話機1が開かれたか否かを判定する(S204)。そして、携帯電話機1が開かれたと判定すると(S204:YES)、CPU100は、第1表示面14にメール作成画面を表示したまま、第2表示面24に、現在地情報として、現在地が示された地図を表示する(S205)。図14(a)に示すように、地図上には現在地を示すマークD14および住所が記載された吹出しD15の他、現在地情報を添付ファイルとするための添付キーD20が表示される。
【0113】
次に、CPU100は、送信操作がなされたか否かを判定する(S208)。また、CPU100は、添付操作が行われたか否かを判定する(S209)。
【0114】
ユーザは、メール本文に現在地情報を添付して送信したい場合に添付キーD20をタップする。添付キーD20がタップされると、CPU100は、添付操作がなされたと判定して(S209:YES)、現在地情報を添付ファイルに設定する(S210)。
【0115】
ユーザにより送信キーD18がタップされると、CPU100は、メールを送信する(S211)。このとき、現在地情報が添付ファイルに設定されていれば、現在地情報をメール本文に添付して送信する。
【0116】
なお、携帯電話機1が開かれることなく、ユーザにより文書が作成され、送信キーD20がタップされた場合、CPU100は、送信操作がなされたと判定し(S206:YE
S)メールを送信する(S207)。
【0117】
メールの送信が終了すると、CPU100は、第1表示面14に待ち受け画面を表示する(S212)。このとき、図14(b)に示すように、第2表示面24には地図が表示され続ける。また、第2表示面24には、終了キーD16が表示される。
【0118】
ユーザは、地図を消したい場合に、終了キーD16タップする。このようにして、終了操作がなされると(S213)、CPU100は、第2表示面24に待ち受け画面を表示する(S214)。
【0119】
なお、図11に示すメイン処理において、通常のメール処理が実行された場合(S15)、現在地情報は取得されない。よって、第1表示面14には、メール作成画面が表示されるが、第2表示面24には、携帯電話機1が開状態となっても、現在地情報が表示されない。この場合、たとえば、第2表示面24には、待ち受け画面が表示される。
【0120】
<本実施の形態の効果>
このように、本実施の形態によれば、特定の通信先、望ましくは、緊急通報先との通信(電話、メール)がなされる場合に、現在地情報が取得されて表示される。このため、ユーザは、現在地を容易に把握できる。よって、ユーザは、通話やメールで現在地を相手に伝えることが可能となる。また、通信後も、現在地情報を用いて、必要な対応、たとえば、緊急時の対応を円滑にとることが可能となる。
【0121】
また、本実施の形態によれば、現在地情報として現在地を示す地図が表示されるので、ユーザが現在地を一層把握しやすい。さらに、現在地の住所が表示されるので、ユーザが現在地をより一層把握しやすい。
【0122】
さらに、本実施の形態によれば、通信が終了しても、現在地情報が表示され続けるので、通信後もユーザは現在地を確認でき、通信後、ユーザは必要な対応をとり易い。たとえば、自動車事故のような場合、警察への通報後にロードサービスへ連絡する際、現在地情報を活用できる。
【0123】
さらに、本実施の形態によれば、2つの表示面14、24が備えられ、一方の表示面に現在地情報が表示され、他方の表示面に通信操作のための画面(ダイヤル画面、通話画面、メール作成画面)が表示される。よって、通信に係る操作性は維持しながら、ユーザに現在地を把握させることができる。
【0124】
さらに、本実施の形態によれば、特定の通信先との通信を行う際に、携帯電話機1が閉状態にあり、現在地情報が見られない状態にあれば、携帯電話機1を開くことを促す報知が行われる。よって、ユーザは、より円滑に現在地情報を確認することができる。
【0125】
さらに、本実施の形態によれば、現在地情報をメールに添付して送信できるので、相手先に現在地を容易に知らせることができる。
【0126】
なお、図15に示すように、特定の通信先との関係において設定される場所(施設、業者)、たとえば、通信先が警察署(110番)や消防署(119番)であれば、病院やロードサービス会社の位置が、地図上に表示されるようにしても良い。この場合、たとえば、メモリ200に、たとえば、「110番」に対応付けて「病院」および「ロードサービス会社」の項目が記憶される。そして、ステップS102において、地図情報とともに、メモリ200に記憶された「病院」と「ロードサービス会社」の位置情報が地図サーバから取得される。こうして、ステップS108またはS113の処理により、図15(a)
、(b)に示すように、地図上に病院のマークD21およびロードサービス会社のマークD22が表示される。なお、図15には、電話のアプリケーションにおける画面表示が示されているが、メールのアプリケーションにおいても同様である。
【0127】
このようにすれば、ユーザは、必要な対応をよりとり易くなる。たとえば、事故等により怪我を負ったが自分で病院に行けるような場合に、近隣の病院にすぐに向かうことができる。
【0128】
<変更例1>
図16は、変更例1に係る制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図17は、変更例1に係る制御処理が実行されたときの画面表示を示す図である。
【0129】
本変更例では、ユーザは、第1表示面14および第2表示面24に、地図を拡大させて表示させることができる。
【0130】
図16に示すように、本変更例では、図8に示すステップS120からS122の処理、および図12に示すステップS212からS214に替えて、ステップS301からS309の処理が実行される。それ以外の処理は、上記実施の形態における処理と同じである。
【0131】
図16を参照して、通話が停止されると、あるいはメールの送信が完了すると、CPU100は、第2表示面24に現在地情報を表示したまま、第1表示面14に待ち受け画面を表示する(S301)。このとき、図17(a)に示すように、CPU100は、第2表示面24に、拡大操作に用いられる拡大キーD23を表示する。なお、拡大キーD23は、第1表示面14に表示されても良く、両方の表示面14、24に表示されても良い。
【0132】
その後、CPU100は、終了操作がなされれば(S302:YES)、第2表示面24に待ち受け画面を表示する(S303)。一方、終了操作がなされなければ(S302:NO)、拡大操作がなされたか否かを判定する(S304)。
【0133】
ユーザは、第2表示面24に表示された地図よりもエリアの広い地図を見たい場合、拡大キーD23をタップする。これにより、拡大操作がなされたと判定すると(S304:YES)、CPU100は、図17(b)に示すように、現在地が示された地図を、第1表示面14に表示されていたときよりエリアを拡げて第1表示面14および第2表示面24に表示する(S305)。
【0134】
このように拡大表示がなされると、次に、CPU100は、縮小操作がなされたか否かを判定する(S306)。たとえば、図17(b)に示すように、第2表示面24に、縮小操作に用いられる縮小キーD24が表示される。縮小キーD24は、第1表示面14に表示されても良く、両方の表示面14、24に表示されても良い。
【0135】
ユーザは、もとの表示形態に戻したい場合、縮小キーD24をタップする。これにより、縮小操作がなされたと判定すると(S306:YES)、CPU100は、図17(a)に示すように、現在地が示された地図を、第2表示面24に表示する(S307)。
【0136】
なお、地図が拡大表示された状態において、縮小操作がなされずに、終了操作がなされた場合には(S308:YES)、CPU100は、第1表示面14および第2表示面24に待ち受け画面を表示する(S309)。
【0137】
このように、本変更例によれば、拡大操作を行うことにより、エリアの広い地図を見る
ことができる。これにより、ユーザは、エリアの広い地図を用いて現在地の近隣の情報を良好に収集することができる。
【0138】
なお、本変更例では、通信が終了された後に、地図を拡大する操作が行えるようにしたが、通話中やメール文書の作成中にも、拡大操作が行えるようにしても良い。この場合、図8において、ステップS118で終話操作がなされないと判定された場合に(S118:NO)、ステップS304の処理に進むようにすると良い。また、図12において、ステップS209で添付操作がないと判定された場合に(S209:NO)、ステップS304の処理に進むようにすると良い。
【0139】
また、拡大操作および縮小操作のためのキーとして、ハードキー群26の所定のキーが割り当てられても良い。
【0140】
<変更例2>
図18は、変更例2に係る制御処理の処理手順を示すフローチャートである。図19および図20は、変更例2に係る制御処理が実行されたときの画面表示を示す図である。
【0141】
上記実施の形態では、開状態において通信が終了すると、第1表示面14に待ち受け画面が表示される。これに対し、本変更例では、開状態において通信が終了すると、ユーザに必要とされそうなアプリを起動したり、ユーザに必要とされそうな情報を表示させたりするための操作項目画面が第1表示面14に表示される。
【0142】
図18に示すように、本変更例では、図8に示すステップS120からS122の処理、および図12に示すステップS212からS214に替えて、ステップS401からS413の処理が実行される。それ以外の処理は、上記実施の形態における処理と同じである。
【0143】
図14を参照して、通話が停止されると、あるいはメールの送信が完了すると、CPU100は、第1表示面14に操作項目画面を表示する(S401)。図19(a)に示すように、操作項目画面には、電話のアプリケーションを起動するための電話キーD25、メールのアプリケーションを起動するためのメールキーD26、および緊急事態の対処方法を表示させるための対処表示キーD27が表示される。
【0144】
CPU100は、終了操作がなされれば(S402:YES)、第1表示面14および第2表示面24に待ち受け画面を表示する(S403)。一方、終了操作がなされなければ(S402:NO)、キーD25、D26、D27により何れの機能が選択されたか否かを判定する(S404、S405、S406)。
【0145】
たとえば、ユーザが自動車事故に遭った場合、警察署等の緊急通報先に通報した後に、修理会社や家族等に連絡をとるために、電話やメールを使用し得る。
【0146】
電話キーD25がタップされることにより、電話のアプリケーションが選択されたと判定すると(S404:YES)、CPU100は、電話のアプリケーションを起動する(S407)。第1表示面14には、図10(a)と同様なダイヤル画面が表示される。また、メールキーD26がタップされることにより、メールのアプリケーションが選択されたと判定すると(S405:YES)、CPU100は、メールのアプリケーションを起動する(S408)。第1表示面14には、図14(a)と同様なメール作成画面が表示される。
【0147】
一方、ユーザは、緊急事態の対処方法を参照したい場合に、対応表示キーD27をタッ
プする。本変更例では、対処方法として、人工蘇生方法と事故対応に関する情報がメモリ200に記憶されている。
【0148】
対応表示キーD27がタップされることにより、対象方法を表示する機能が選択されたと判定すると(S406:YES)、CPU100は、第1表示面14に選択画面を表示する(S409)。図19(b)に示すように、選択画面には、「人工蘇生方法」を選択するための第1選択キーD28と「事故対応」を選択するための第2選択キーD29が表示される。
【0149】
ユーザにより、第1選択キーD28がタップされると、CPU100は、「人工蘇生方法」が選択されたと判定し(S410:YES)、図20(a)に示すような、人工蘇生方法の解説画面を表示する(S411)。一方、ユーザにより、第2選択キーD24がタップされると、CPU100は、「事故対応」が選択されたと判定し(S412:YES)、図20(b)に示すような、事故対応の解説画面を表示する(S413)。
【0150】
なお、図18のフローチャートには記載されていいないが、図19(b)に示す選択画面において、バックキーD30がタップされれば、CPU100は、第1表示面14の表示を図19(a)の操作項目画面に戻す。また、図20(a)、(b)に示す解説画面において、バックキーD30がタップされれば、CPU100は、第1表示面14の表示を図19(b)の選択画面に戻す。さらに、第1表示面14に選択画面が表示されている状態において、終了キーD16がタップされれば、CPU100は、第1表示面14および第2表示面24に待ち受け画面を表示する。
【0151】
このように、本変更例によれば、通信が終了した後、ユーザは、必要なアプリケーションをすぐに使用することや、必要な情報を素早く入手することができる。よって、ユーザは、緊急事態の対応等、必要な対応をより円滑に行うことができる。
【0152】
なお、本変更例の構成に加えて、上記変更例1の構成が適用されても良い。
【0153】
<その他>
以上、本発明に係る実施の形態および変更例について説明したが、本発明は、上記実施の形態および変更例に何ら制限されるものではない。また、本実施の形態も、上記以外に、各種の変更が可能である。
【0154】
たとえば、携帯電話機1が閉状態から開状態に切り替えられた場合に、CPU100は、第1ディスプレイ12および第2ディスプレイ22のバックライトの輝度を低減させるようにしても良い。この場合、図21(a)、(b)に示すように、電話のアプリケーションの場合には、スピーカ308を切り替える処理(S108、S113)続いて、バックライトの輝度を低減させる処理(S151、S152)が実行される。また、図21(c)に示すように、メールのアプリケーションの場合には、現在地情報を表示する処理(S206)に続いて、バックライトの輝度を低減させる処理(S153)が実行される。
【0155】
このようにすれば、バッテリ309の消費電力を抑制できる。
【0156】
なお、第1ディスプレイ12および第2ディスプレイ22のうち、一方のディスプレイのバックライトの輝度だけを低減するようにしても良い。
【0157】
また、上記実施の形態では、特定の通信先を緊急通報先としたが、その他の通信先とすることもできる。たとえば、特定の通信先を、ロードサービス会社、家族等とすることもできる。また、ユーザが、特定の通信先を設定できるような構成とされても良い。
【0158】
さらに、本実施の形態では、通話のアプリケーションおよびメールのアプリケーションに本発明を適用されている。しかしながら、通話のアプリケーションおよびメールのアプリケーションの少なくとも一方に本発明が適用さされば良い。
【0159】
さらに、第1キャビネット10に近接センサが設けられても良い。この場合、近接センサにより、第1表示面14にユーザの耳等が近づいたか否かが検出される。電話のアプリケーションにおいて、CPU100は、閉状態にあるときに、第1表示面14にユーザの耳等が近づくと、第1タッチパネル11(第1ディスプレイ12および第1タッチセンサ13)をオフする。
【0160】
さらに、上記実施の形態では、開状態において、第1表示面14にダイヤル画面、通話画面およびメール作成画面が表示され、第2表示面24に現在地情報が表示される。しかしながら、これに限らず、第2表示面24にダイヤル画面、通話画面およびメール作成画面が表示され、第1表示面14に現在地情報が表示されても良い。
【0161】
さらに、本実施の形態では、主たるディスプレイを2つ備えた携帯電話機1を用いたが、スマート型、シェル型(折りたたみ式)等、主たるディスプレイを1つ備えた携帯電話機1を用いることもできる。この場合、1つのディスプレイの表示領域が2つの領域に分割され、一方の領域にダイヤル画面、通話画面およびメール作成画面が表示され、他方の領域に現在地情報が表示される。
【0162】
さらに、上記実施の形態では、携帯電話機1を用いたが、PDAやタブレットPC、電子書籍端末、携帯ゲーム機などの携帯端末装置を用いることもできる。
【0163】
この他、本発明の実施の形態は、特許請求の範囲に示された技術的思想の範囲内において、適宜、種々の変更が可能である。たとえば、上記実施形態の一部または全部を組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0164】
1 携帯電話機
11 第1タッチパネル
14 第1表示面
21 第2タッチパネル
24 第2表示面
30 連結部
100 CPU
305 通信モジュール
313 GPSモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部を制御する制御部と、
通信先との通信を行う通信部と、
現在地情報を取得する取得部と、を備え、
前記制御部は、前記通信部が特定の通信先と通信を行うと判断したとき、前記取得部により取得された前記現在地情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記現在地情報として、現在地が示された地図を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項3】
請求項2に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記現在地情報として、前記地図とともに現在地の住所を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項4】
請求項2または3に記載の携帯端末装置において、
前記取得部は、前記特定の通信先との関係において設定される場所の位置情報を取得し、
前記制御部は、前記地図に前記場所を組み込んで前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項5】
請求項2ないし4の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記表示部は、第1表示面を有する第1表示部と、第2表示面を有する第2表示部と、を含み、
前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、少なくとも一方の表示面に前記地図を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項6】
請求項5に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記通信のための操作に係る操作画面を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項7】
請求項5または6に記載の携帯端末装置において、
少なくとも前記第2表示面が前記第1表示部に覆われる第1状態と前記第1表示面と前記第2表示面とが外部に露出する第2状態とに切替可能に前記第1表示部と前記第2表示部を支持する支持部と、
前記通信が前記特定の通信先と行われる場合に、前記第1状態において前記第2状態への切り替えを促す報知を行う報知部とを、さらに備える、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項8】
請求項5または6に記載の携帯端末装置において、
少なくとも前記第2表示面が前記第1表示部に覆われる第1状態と前記第1表示面と前記第2表示面とが外部に露出する第2状態とに切替可能に前記第1表示部と前記第2表示部を支持する支持部を、さらに備え、
前記制御部は、前記第1状態から前記第2状態に切り替えられると、前記第1状態よりも前記第1表示部と前記第2表示部の少なくとも一方の輝度を低くする、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項9】
請求項5ないし8の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図が表示された状態において、拡大操作を受け付けると、前記第1表示面および前記第2表示面に、前記地図を、前記一方の表示面に表示されていたときよりもエリアを拡げて表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項10】
請求項5ないし9の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記特定の通信先に関連付けて設定された処理を実行させる操作のための画面を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項11】
請求項5ないし9の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記特定の通信先は、緊急事態の際に通報される緊急通報先であり、
前記制御部は、前記第1表示面および前記第2表示面のうち、一方の表示面に前記地図を表示し、他方の表示面に前記緊急事態の対処方法の情報を表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項12】
請求項1ないし11の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記特定の通信先との通信が終了した後も、前記現在地情報を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項13】
請求項1ないし12の何れか一項に記載の携帯端末装置において、
前記通信は、電子メールの送信であり、
前記通信部は、前記電子メールに前記現在地情報を含めて前記特定の通信先へ送信する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項14】
請求項1に記載の携帯端末装置において、
前記制御部は、前記現在地情報として、現在地の住所を前記表示部に表示する、
ことを特徴とする携帯端末装置。
【請求項15】
表示部と、
通信先との通信を行う通信部と、
現在地情報を取得する取得部と、を備える携帯端末装置のコンピュータに、
前記通信部が特定の通信先と通信を行うと判断したとき、前記取得部により取得された前記現在地情報を前記表示部に表示する機能を付与するためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2012−227853(P2012−227853A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−95778(P2011−95778)
【出願日】平成23年4月22日(2011.4.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】