説明

携帯端末装置

【課題】トーチライトをそなえた端末における利便性を向上させることが可能な、携帯端末装置を提供する。
【解決手段】点灯又は消灯状態となるトーチライト23を、ユーザに報知する報知制御を行う報知制御部26と、バイブレーションを行う振動部19と、そのバイブレーションの抑制制御を行う抑制制御部27と、携帯電話機10本体の加速度を検出する加速度センサ24と、加速度センサ24で所定値以上の加速度が検出された際に報知制御部26に報知制御を行わせると共に、着信時又は着信後一定時間経過後に抑制制御部27に抑制制御を行わせる探索モードをオンとする探索制御部25とを備えて構成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、暗闇の中で周囲を照明する懐中電灯としてのトーチライト搭載型の携帯端末装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トーチライト搭載型の携帯端末装置に類似する技術として特許文献1〜3に記載のものがある。特許文献1の携帯電話機は、電話機本体の一部に、着信状態を報知するためのランプ点灯部を有すると共に、そのランプ点灯部を懐中電灯として機能させる切換手段を備えた構成となっている。
【0003】
特許文献2の懐中電灯付携帯電話機は、携帯電話機本体部の下部に懐中電灯用ランプ部を独自に有することを特徴とする。懐中電灯用スイッチは、本体の側面部に設置し、携帯電話機能の操作とは別に行う。本発明の携帯電話機を携帯していると、夜間の歩行又は暗いところの照明に懐中電灯として使用することが可能で、別に懐中電灯を携帯する必要がない。照明機能を独立させている為、通話中でも手元又は足元等を照らすことができ夜間でも安全に歩行することが可能となっている。
【0004】
特許文献3の携帯無線機器は、アンテナとして機能する銅箔層上に、光を蓄える特性を有する蓄光材料層を配置する。これにより、銅箔層がアンテナ機能を呈し、また、蓄光材料層が暗がりにおいて光を放出するため、シール状アンテナが、アンテナ機能をもたらすと同時に、暗がりで携帯無線機器を探す時の目印となるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平10−215302号公報
【特許文献2】特開2003−323801号公報
【特許文献3】登録実用新案第3041933号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、着信状態を報知するためのランプ点灯部を切換手段で切り換えて懐中電灯として使用するものであり、単独で搭載されたトーチライトに比べ照度が低く照明エリアが小さいという問題がある。
【0007】
特許文献2の技術では、携帯電話機本体部の下部に懐中電灯用ランプ部を備える構成となっているので、携帯電話機を通常所持して目的の場所を照射する際に、通常の持ち方で携帯電話機を前方に向けると、ランプ部がユーザの体の方を向くので、携帯電話機を上下反対に持ち替えなければならず、この持ち替えた状態で着信があると応答操作が混同して適性に行えなくなるといった問題が発生する。
【0008】
特許文献3の技術では、アンテナの蓄光材料層が暗がりにおいて光を放出するので携帯電話機を探す目印となるが、トーチライト機能はないので暗闇を照らすことができないという問題がある。
【0009】
このようなトーチライト搭載型の携帯電話機においては、暗闇の中でトーチライトを点灯した状態でも携帯電話機を落として物陰等に入り明かりが見えなくなった場合、携帯電話機を探すのに苦労するという問題が発生する。この問題は、トーチライト点灯中に着信
時のバイブレーションでユーザが驚き携帯電話機を落とした場合にも発生する。
【0010】
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、トーチライトを備えた端末における利便性を向上させることが可能な、携帯端末装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記した課題を解決するために本発明は、点灯又は消灯状態となるトーチライトと、ユーザに報知する報知制御を行う報知制御部と、振動する振動部と、前記振動部の振動の抑制制御を行う抑制制御部と、携帯電話機本体の加速度を検出する加速度センサと、前記加速度センサで所定値以上の加速度が検出された際に前記報知制御部に報知制御を行わせると共に、着信時又は着信後一定時間経過後に前記抑制制御部に抑制制御を行わせる探索モードをオンとする探索制御部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
本発明において、発音を行うスピーカと、光を点灯又は点滅する発光部と、を更に備え、前記報知制御部は、前記報知制御として、前記スピーカから音を鳴動させる制御と、前記発光部を点灯又は点滅させる制御との双方、又は双方の何れか一方を行うことを特徴とする。
【0013】
本発明において、前記探索制御部は、前記トーチライトがオンとなった際に前記探索モードをオンとする制御を行うことを特徴とする。
【0014】
本発明において、前記探索制御部は、前記探索モードをオンとするためのキー操作が行われた場合に当該探索モードをオンとする制御を行うことを特徴とする。
【0015】
本発明において、前記探索制御部は、前記探索モードをオンとする制御を、前記探索モードをオンとするか否かを促す判断指示を画面表示すると共に、当該判断指示に基づいて所定のキー操作が行われた際に実行することを特徴とする。
【0016】
本発明において、前記探索制御部は、前記判断指示の画面表示を、前記トーチライトがオンとされた場合、前記加速度センサで所定値以上の加速度が検出された場合、携帯端末装置の所定の機能が一定時間使用された場合、通信を行う無線部での着信後に一定時間経過した場合の何れかの場合に実行することを特徴とする。
【0017】
本発明において、前記探索制御部は、前記判断指示の画面表示が行われた際に、前記発光部又は前記トーチライトを点灯又は点滅させる制御を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、トーチライトをそなえた端末における利便性を向上させることが可能な、携帯端末装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本実施形態に係る携帯端末装置の外観正面図である。
【図2】本実施形態に係る携帯端末装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態に係る携帯端末装置を暗闇で落とした際に携帯端末装置を探索し易くする探索モードの動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための実施の形態(以下、単に本実施形態という)について詳細に説明する。但し、本明細書の全図において同一部分には同一符号
を付し、その説明を適時省略する。
(実施形態の構成)
図1は、本実施形態に係る携帯端末装置10の外観正面図、図2は、携帯端末装置10の構成を示すブロック図である。本実施形態に係る携帯端末装置10は、外部に、文字や画像等を表示するディスプレイ11と、この下方に0〜9,♯,*等のキー操作部12と、マイク13と、発光部14と、撮影部15と、トーチライト23とを備える。内部に、スピーカ16と、信号処理部17と、アンテナ18aが接続された無線部18と、振動部19と、記憶部20と、制御部21と、充電用の電池22aが内蔵される電源部22と、更に、加速度センサ24と、制御部21に設けられた探索制御部25と、報知制御部26と、抑制制御部27とを備えて構成されている。なお、探索制御部25、報知制御部26及び抑制制御部27は、制御部21の外部に設けても良い。
【0021】
ディスプレイ11は、カラー表示を行うバックライト方式の液晶ディスプレイであり、液晶パネルと当該液晶パネルに光を照射するためにバックライトを備える。このディスプレイ11は制御部21から入力された制御信号に基づき文字、図形、記号、画像などの各種情報を表示する。また、ディスプレイ11は、液晶ディスプレイ以外に限らず、例えば、有機ELディスプレイや、複数のLED(Light Emitting Diode)がマトリックス上に配列されたディスプレイであってもよい。この他、ディスプレイ11は、図示せぬタッチパネル入力手段を備え、このタッチパネル入力手段におけるユーザの画面操作に応じた入力信号を制御部21へ出力するようにしてもよい。
【0022】
キー操作部12は、ユーザの入力操作に応じた入力信号を制御部21へ出力する。その入力操作は、例えば、着信や発信時の入力、音量の調整入力、ディスプレイ11の輝度調整の入力、電源オン/オフの切替入力、ディスプレイ11の表示画面の切替入力、更には、アラーム報知時刻に所望のスケジュール内容を対応付けたアラーム設定情報の入力等である。
【0023】
スピーカ16は、制御部21の音声出力処理に応じて信号処理部17から出力されるアナログ信号に基づき外部に音を出力する。制御部21から信号処理部17へはデジタル信号入力であるが、このデジタル信号が信号処理部17でアナログ信号にデジタル/アナログ変換され、アナログ信号としてスピーカ16へ出力されるようになっている。
【0024】
マイク13は、外部からの音声をアナログ信号に変換して信号処理部210を介して制御部21へ出力する。そのアナログ信号は、信号処理部17でアナログ/デジタル変換され、このデジタル信号が制御部21へ出力されるようになっている。
【0025】
発光部14は、LEDなどの発光素子により構成されており、制御部21から出力された制御信号によって外部へ光を照射する。この発光部14は、電話の着信、メールの受信、アラーム日時到来などを、外部へ光を照射することにより報知する。
【0026】
撮影部15は、キー操作部12からの入力操作に応じて動画や静止画を撮影する。この撮影された動画や静止画は、制御部21を介して記憶部20に記憶される。
【0027】
無線部18は、アンテナ18aの電波の送受信動作に応じて他携帯端末装置や基地局と無線通信を行う。この際、無線部18は、アンテナ18aで受信される所定の高周波信号に対して復調及び復号処理を行いデジタル音声信号へと変換する。また、制御部21から入力されたデジタル音声信号に符号化及び変調処理を行い高周波信号に変換してアンテナ18aから送信する。また、無線部18は、他の携帯端末装置等とアンテナ18aを介してメールの送受信処理を行う。
【0028】
振動部19は、図示せぬモータを備えて構成され、制御部21から出力された制御信号によって機械的振動(バイブレーション)を発生する。例えば、電話の着信、メールの受信、アラーム日時到来などを機械的振動によって報知する。
【0029】
記憶部20は、携帯端末装置10の各種機能を制御するプログラムや、発着信対象となる複数のユーザ(特定ユーザともいう)の電話番号及びメールアドレスを記憶する。
【0030】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)及びDSP(Digital Signal Processor)などで構成され、携帯端末装置10に備えられた各構成要素を制御することにより携帯端末装置10を統括的に管理して、各種機能を実行する。例えば、制御部21は、キー操作部12の入力操作に基づき、携帯端末装置10に備えられたメール機能、電話機能、アラーム報知機能などを実行したり、記憶部20に入力情報を記憶したり、記憶部20に記憶されたプログラムを実行したりする。
【0031】
電源部22は、リチウムイオン電池などの充放電可能な電池によって構成され、携帯端末装置10に電力を供給する。
【0032】
トーチライト23は、携帯端末装置10の上端面に搭載され、キー操作部12の予め定められたキー操作で点灯又は消灯とすることができ、点灯時には周囲を広範囲に照射する照度を有する。また、探索制御部25の制御により所定間隔で点滅する。なお、トーチライト23は携帯端末装置10の上端面に配設されていることを前提とするが、側面や下端面など周囲面の何れに配設されていてもよい。
【0033】
加速度センサ24は、携帯端末装置10本体の加速度を検出し、この検出結果を報知制御部26へ出力する。例えば携帯端末装置10が落下した際の加速度を検出する。言い換えれば、携帯端末装置10の落下時の衝撃を検出する。
【0034】
報知制御部26は、スピーカ16から音を鳴動させたり、発光部14を発光又は点滅させたりしてユーザに報知する制御を行う。発光部14の代わりにトーチライト23やディスプレイ11を点滅させるようにしてもよい。
【0035】
抑制制御部27は、振動部19によるバイブレーションの強度を低くする抑制の制御を行う。なお、バイブレーションを停止する制御を行うようにしてもよい。
【0036】
探索制御部25は、報知制御部26による報知制御、抑制制御部27による抑制制御の少なくとも一方を実行させる探索モードをオンとする制御を行う。この探索モード時の報知制御では、スピーカ16から音を鳴動させる制御、発光部14を点灯又は点滅させる制御の双方を行う場合と、何れか一方を行う場合がある。
【0037】
また、探索制御部25は、キー操作部12での所定のキー操作によってトーチライト23がオンとされた際に探索モードをオンとし、この探索モードにおいて、加速度センサ24で携帯端末装置10落下時などの所定速度以上の衝撃が検出された際に報知制御を行う。更に、着信が有った場合、又は着信後一定時間経過した場合に抑制制御を行う。そのバイブレーションの強度の抑制度合いは、携帯端末装置10を所持するユーザがバイブレーションで驚き携帯端末装置10を落下させることが無い程度とする。
【0038】
また、探索制御部25は、トーチライト23のオン時に、探索モードをオンとするためのキー操作が行われた場合に当該探索モードをオンとする制御を行うようにしてもよい。
【0039】
更に、探索制御部25は、トーチライト23がオンとなっていない場合でも、所定のキー操作により探索モードをオンとする制御を行うようにしてもよい。
【0040】
更には、探索制御部25は、その探索モードオンのキー操作を行うに当たって、トーチライト23がオンとされた場合、加速度センサ24で所定値以上の衝撃が検出された場合、携帯端末装置10の何らかの機能を一定時間使用した場合、着信後一定時間経過した場合の何れかの場合に、ディスプレイ11に探索モードをオンとするか否かを促す判断指示を表示するようにし、この判断指示を見たユーザが所定のキー操作を行った際に探索モードがオンとなるようにしてもよい。なお、その判断指示を画面表示する場合、発光部14やトーチライト23を所定間隔で点滅したり、スピーカ16から音を鳴動させたり、振動部19をバイブレーションさせてもよい。
【0041】
更に、探索制御部25は、探索モードのオン時に、所定のキー操作又はトーチライト23がオフとされた際に探索モードをオフとする制御を行う。
(実施形態の動作)
以下、図1に示す実施形態に係る携帯端末装置10を暗闇で落とした際に携帯端末装置10を探索し易くする探索モードの動作を、図3のフローチャートを参照して詳細に説明する。
【0042】
まず、キー操作部12においてユーザがトーチライト23をオンとするためのキー操作を行うと、トーチライト23がオンとなって点灯する(ステップS1)。このオンにより探索制御部25の制御により、ディスプレイ11に探索モードをオンとするか否かを促す判断指示が表示される(ステップS2)。この表示を見たユーザが探索モードをオンとするためのキー操作を行うと(ステップS3)、探索制御部25の制御により探索モードがオンとされる(ステップS4)。
【0043】
この探索モードのオン時に、携帯端末装置10が落下したとする(ステップS5)。この落下時の衝撃が加速度センサ24で検出され、この検出によって報知制御部26の制御により、スピーカ16から音が鳴動すると共に、発光部14が点滅する(ステップS6)。この鳴動及び点滅でユーザは携帯端末装置10が見えない場所に落下したとしても容易に携帯端末装置10を見つけることができる。
【0044】
一方、着信があると(ステップS7)、抑制制御部27の制御により振動部19のバイブレーション強度が所定レベルに抑制される(ステップS8)。この抑制によってバイブレーションが弱くなるのでユーザが驚いて携帯端末装置10を落下することが無くなる。
【0045】
その後、トーチライト23がオフとされたか否かが判断される(ステップS9)。この判断でトーチライト23がオフとされた場合、探索制御部25の制御により探索モードがオフとされる(ステップS10)。
(実施形態の効果)
以上説明のように実施形態に係る携帯端末装置10は、点灯又は消灯状態となるトーチライト23を備えるものであり、本実施形態の特徴は、ユーザに報知する報知制御を行う報知制御部26と、振動する振動部19と、振動部19の振動の抑制制御を行う抑制制御部27と、携帯端末装置10本体の加速度を検出する加速度センサ24と、加速度センサ24で所定値以上の加速度が検出された際に報知制御部26に報知制御を行わせると共に、着信時又は着信後一定時間経過後に抑制制御部27に抑制制御を行わせる探索モードをオンとする探索制御部25とを備えて構成した。
【0046】
この構成によれば、トーチライト23は携帯端末装置10の周囲面の何れに配設されていてもよいが、上端面に配設されていることを前提とする。この場合、通常に携帯端末装
置10を所持する状態でトーチライト23を点灯するので、目的の場所を通常の持ち方で照射することができる。このため、着信時の操作も違和感無く行えるので、従来のように着信時の操作に混同を生じるといったことがなくなる。また、トーチライト23は懐中電灯としての専用の機能なので照度を高くすることが可能であり、これによって広範囲に照射することができる。
【0047】
また、携帯端末装置10を落とした際に探索制御部25でその衝撃を検出して報知制御部26に報知を行わせるので、暗闇でトーチライト点灯が見えない場所に携帯端末装置10を落とした場合でも、ユーザはその携帯端末装置10の位置を把握することができる。これによって携帯端末装置10の探索を容易に行うことができる。また、抑制制御部27で、着信時又は着信後一定時間経過後に抑制制御部27に振動部19のバイブレーションを抑制させることができるので、ユーザがバイブレーションに驚き、携帯端末装置10を落下させないようにすることができる。
【0048】
また、報知制御部26が、報知制御として、スピーカ16から音を鳴動させる制御と、発光部14を点灯又は点滅させる制御との双方、又は双方の何れか一方を行うようにした。
【0049】
この構成によれば、ユーザへの報知を音や光で知らせることができるので、ユーザにより注意を喚起することができる。
【0050】
また、探索制御部25が、トーチライト23がオンとなった際に探索モードをオンとする制御を行うように構成した。
【0051】
この構成によれば、トーチライト23をオンとした際に自動的に探索モードとなるので、上記した携帯端末装置10の落下時に報知制御を行うことができる。更に、着信時等にバイブレーションを抑制してユーザを驚かないようにし、携帯端末装置10の落下を防止することができる。
【0052】
また、探索制御部25が、探索モードをオンとするためのキー操作が行われた場合に当該探索モードをオンとする制御を行う構成とした。
【0053】
この構成によれば、トーチライト23がオンとなっていても、オフの場合でも、ユーザが任意に探索モードをオンとすることができる。
【0054】
また、探索制御部25が、探索モードをオンとする制御を、探索モードをオンとするか否かを促す判断指示をディスプレイ11に画面表示すると共に、この判断指示に基づいて所定のキー操作が行われた際に実行するようにした。
【0055】
この構成によれば、ディスプレイ11に探索モードのオンを促す判断指示が表示されるので、ユーザが探索モードとすることを忘れることがなくなる。
【0056】
また、探索制御部25が、判断指示の画面表示を、トーチライト23がオンとされた場合、所定値以上の衝撃が検出された場合、携帯端末装置の所定の機能が一定時間使用された場合、通信を行う無線部での着信後に一定時間経過した場合の何れかの場合に実行するようにした。
【0057】
この構成によれば、トーチライト23がオンとされた場合、所定値以上の衝撃が検出された場合、携帯端末装置の何らかの機能が一定時間使用された場合、通信を行う無線部での着信後に一定時間経過した場合の何れかの場合に、探索モードをオンとする判断指示が
表示される。従って、それらのケースの場合にユーザが探索モードとするのを忘れないように注意喚起を行うことができる。
【0058】
また、探索制御部25が、判断指示の画面表示が行われた際に、発光部14又はトーチライト23を点灯又は点滅させる制御を行うようにした。
【0059】
この構成によれば、探索モードをオンとする判断指示を表示した際に、更に発光部14又はトーチライト23を点灯又は点滅させるので、ユーザにその判断指示が表示されたことを知らせることができる。
【0060】
以上のように、本実施形態では、トーチライト点灯中でも着信操作を混同無く適正に行える状態で目的場所を広範囲に照射することができ、携帯端末装置を落としてトーチライト点灯が見えない状態でもその探索を容易に行うことができ、着信時のバイブレーションでユーザが驚き落下させないようにすることができる。
【0061】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明の技術的範囲予測は上記実施形態に記載の範囲予測には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲予測に含まれ得ることが、特許請求の範囲予測の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0062】
10・・携帯端末装置、11‥ディスプレイ、12‥キー操作部、13‥マイク、14‥発光部、15‥撮影部、16‥スピーカ、17‥信号処理部、18a‥アンテナ、18‥無線部、19‥振動部、20‥記憶部、21‥制御部、22a‥電池、22‥電源部、24‥加速度センサ、25‥探索制御部、26‥報知制御部、27‥抑制制御部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
点灯又は消灯状態となるトーチライトと、
ユーザに報知する報知制御を行う報知制御部と、
振動する振動部と、
前記振動部の振動の抑制制御を行う抑制制御部と、
携帯電話機本体の加速度を検出する加速度センサと、
前記加速度センサで所定値以上の加速度が検出された際に前記報知制御部に報知制御を行わせると共に、着信時又は着信後一定時間経過後に前記抑制制御部に抑制制御を行わせる探索モードをオンとする探索制御部と、
を備えることを特徴とする携帯端末装置。
【請求項2】
発音を行うスピーカと、
光を点灯又は点滅する発光部と、
を更に備え、
前記報知制御部は、前記報知制御として、前記スピーカから音を鳴動させる制御と、前記発光部を点灯又は点滅させる制御との双方、又は双方の何れか一方を行うことを特徴とする請求項1記載の携帯端末装置。
【請求項3】
前記探索制御部は、前記トーチライトがオンとなった際に前記探索モードをオンとする制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末装置。
【請求項4】
前記探索制御部は、前記探索モードをオンとするためのキー操作が行われた場合に当該探索モードをオンとする制御を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の携帯端末装置。
【請求項5】
前記探索制御部は、前記探索モードをオンとする制御を、前記探索モードをオンとするか否かを促す判断指示を画面表示すると共に、当該判断指示に基づいて所定のキー操作が行われた際に実行することを特徴とする請求項4記載の携帯端末装置。
【請求項6】
前記探索制御部は、前記判断指示の画面表示を、前記トーチライトがオンとされた場合、前記加速度センサで所定値以上の加速度が検出された場合、携帯端末装置の所定の機能が一定時間使用された場合、通信を行う無線部での着信後に一定時間経過した場合の何れかの場合に実行することを特徴とする請求項5記載の携帯端末装置。
【請求項7】
前記探索制御部は、前記判断指示の画面表示が行われた際に、前記発光部又は前記トーチライトを点灯又は点滅させる制御を行うことを特徴とする請求項5又は6記載の携帯端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2013−110621(P2013−110621A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−254651(P2011−254651)
【出願日】平成23年11月22日(2011.11.22)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】