説明

撮像装置及びサーバ装置の使用方法、並びに撮像装置及びサーバ装置、並びにその制御プログラム

【課題】ユーザの個人的な嗜好に合致するような画像を撮影することが可能な撮像装置及びサーバ装置の使用方法、並びに撮像装置及びサーバ装置、並びにその制御プログラムを提供すること。
【解決手段】撮像装置10からは、撮影対象の被写体に関する被写体情報がサーバ装置11に送られる。サーバ装置11においては、撮像装置10から送られてきた被写体情報に類似する被写体情報を有する画像が、画像DB12から抽出される。サーバ装置11で抽出された画像は、撮像装置10に送られ、撮像装置10の表示部21に表示される。ユーザの操作部22の操作によって、表示部21に表示された画像の中から任意の画像が選択されると、その画像の撮影パラメータが撮像装置10に設定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置及びサーバ装置の使用方法、並びに撮像装置及びサーバ装置、並びにその制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザによる撮影操作を支援する技術として例えば、特許文献1の技術が提案されている。特許文献1の技術では、撮影により得られた画像、その画像を撮影した際の撮像装置の位置、及びその画像を撮影した際の撮像装置の向きがサーバ装置のデータベース(DB)に登録される。また、このDBには、撮影時の注意点や撮像条件の設定等の撮影支援情報が、画像に関連付けて登録される。このようなDBに登録された撮影支援情報を、ユーザに提示することによって撮影支援が行われる。
【0003】
より具体的には、特許文献1においては、撮像装置の動作モードが撮影支援モードに設定されている場合に、そのときの撮像装置の位置及び向きが検出される。これらの撮像装置の位置や向きといった情報は、サーバ装置に送信される。サーバ装置では、撮像装置の位置や向きといった情報に基づく条件と合致する撮影情報がDB内で検索される。この検索結果が撮像装置に送信され、検索された撮影情報に基づく撮影支援情報がユーザに提示される。ユーザは、撮影支援情報として提示された注意点を参考にして撮影操作を行ったり、撮影情報として提示された撮影条件(撮像装置の撮影パラメータ)を撮像装置に設定して撮影操作を行ったりすることが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−60339号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術では、撮像装置の位置や撮像装置の向きに従って撮影情報の検索を行っている。撮像位置や撮像装置の向きで検索された撮影情報に基づく撮影支援情報は、必ずしもユーザの個人的な嗜好に合致するような撮影支援情報であるとは限らない。もし嗜好に合致しない撮影支援情報が提示された場合には、ユーザが気に入る画像を撮影できない可能性が生じる。
【0006】
本発明は、前記の事情に鑑みてなされたものであり、ユーザの個人的な嗜好に合致するような画像を撮影することが可能な撮像装置及びサーバ装置の使用方法、並びに撮像装置及びサーバ装置、並びにその制御プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するために、本発明の第1の態様の撮像装置の使用方法は、撮像装置が、撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップと、前記撮像装置が、前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を表示部に表示するステップと、前記撮像装置が、前記表示部に表示した画像の中から任意の画像を選択するステップと、前記撮像装置が、前記選択した画像に関する撮影パラメータを設定するステップと、を有することを特徴とする。
【0008】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第2の態様のサーバ装置の使用方法は、サーバ装置が、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップと、前記サーバ装置が、前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送るステップと、前記サーバ装置が、前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信するステップと、前記サーバ装置が、前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出するステップと、前記サーバ装置が、前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、を有することを特徴とする。
【0009】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第3の態様のサーバ装置の使用方法は、サーバ装置が、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを画像データベースから抽出するステップと、前記サーバ装置が、前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、を有することを特徴とする。
【0010】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第4の態様の撮像装置は、被写体を撮像して画像を得る撮像部と、前記撮像部による撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送る送信部と、前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を受信する受信部と、前記受信された画像を表示する表示部と、前記表示部に表示された画像の中から任意の画像を選択する選択部と、前記選択した画像に関する撮影パラメータを前記撮像部に設定する設定部と、を具備することを特徴とする。
【0011】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第5の態様のサーバ装置は、複数の画像を撮影パラメータと関連付けて記憶した画像データベースと、撮像装置から、該撮像装置による撮影対象の被写体に関する情報を受信する第1の受信部と、前記受信された前記撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を前記画像データベースから抽出する画像抽出部と、前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送る第1の送信部と、前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信する第2の受信部と、前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出する撮影パラメータ抽出部と、前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送る第2の送信部と、を具備することを特徴とする。
【0012】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第6の態様のサーバ装置は、複数の画像を撮影パラメータと関連付けて記憶した画像データベースと、撮像装置から、該撮像装置による撮影対象の被写体に関する情報を受信する受信部と、前記受信された前記撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を前記画像データベース、及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出する抽出部と、前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送る送信部と、を具備することを特徴とする。
【0013】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第7の態様の撮像装置の制御プログラムは、撮像装置のコンピュータに、撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップと、前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を表示部に表示するステップと、前記表示部に表示した画像の中から任意の画像を選択するステップと、前記選択した画像に関する撮影パラメータを設定するステップと、を実行させる。
【0014】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第8の態様のサーバ装置の制御プログラムは、サーバ装置のコンピュータに、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップと、前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送るステップと、前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信するステップと、前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出するステップと、前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、
を実行させる。
【0015】
また、前記の目的を達成するために、本発明の第9の態様のサーバ装置の制御プログラムは、サーバ装置のコンピュータに、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを画像データベースから抽出するステップと、前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、を実行させる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、ユーザの個人的な嗜好に合致するような画像を撮影することが可能な撮像装置及びサーバ装置の使用方法、並びに撮像装置及びサーバ装置、並びにその制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の各実施形態に係る撮像システムの概略の構成を示す図である。
【図2】撮像装置の一例としてのデジタルカメラの外観図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における撮像装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態におけるサーバ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】優先順位に従った画像の表示例を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施形態の変形例における撮像装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1の実施形態の変形例におけるサーバ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2の実施形態における撮像装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2の実施形態におけるサーバ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】本発明の第3の実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
【図12】本発明の第3の実施形態における撮像装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態におけるサーバ装置の処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の各実施形態に係る撮像システムの概略の構成を示す図である。図1に示す撮像システム1は、撮像装置10と、サーバ装置11と、画像データベース(DB)12と、を有している。撮像装置10とサーバ装置11とは、公衆回線等のネットワーク13を介して通信自在に接続されている。また、サーバ装置11は、画像DB12とも通信自在に接続されている。ここで、図1では、サーバ装置11と画像DB12とを直接接続しているが、ネットワーク13を介してサーバ装置11と画像DB12とを接続するようにしても良い。また、ネットワーク13は、有線ネットワークであっても、無線ネットワークであっても良い。
【0019】
撮像装置10は、被写体を撮像する撮像機能と、サーバ装置11との通信を行う通信機能と、を有する端末装置である。また、撮像装置10は、サーバ装置11から撮影支援情報として送信されてきた1以上の画像の中から1つを選択し、選択した画像に関連付けられている撮影パラメータを用いて撮影動作を実行する。ここで、本明細書における用語「撮像」とは、被写体に対応した画像を取得する動作のことを指すものとする。これに対し、用語「撮影」とは、所定の撮影パラメータに従って被写体を撮像し、この撮像により得られた画像を記録するまでの一連の動作のことを指すものとする。
【0020】
サーバ装置11は、ネットワーク13を介して撮像装置10と通信自在に接続されており、撮像装置10における撮影動作を支援する。このサーバ装置11は、撮像装置10から、撮影支援要求を、撮像装置10の撮影対象の被写体に関する情報とともに受信すると、この受信した撮影対象の被写体に関する情報に基づいて画像DB12から画像及び撮影パラメータを抽出する。そして、サーバ装置11は、抽出した画像に対して、当該画像を撮像装置10に表示させるために必要な処理(例えばホワイトバランス処理や縮小処理)を施した後、この画像及び撮影パラメータを、撮影支援情報として撮像装置10に送信する。ここで、撮像装置10の撮影対象の被写体に関する情報とは、サーバ装置11において、撮像装置10の撮影対象の被写体を特定するために必要な情報であって、第1の実施形態では例えばライブビュー画像である。ライブビュー画像は、撮像装置10による撮影動作の前に行われるライブビュー用の撮像動作に従って得られる画像である。
【0021】
画像DB12は、複数の画像を、それぞれの画像が撮影された際の撮影パラメータと関連付けて記憶している。ここで、撮影パラメータは、例えばExif(Exchangeable image file format)形式で記録される情報であって、ISO感度、シャッタ速度、絞り値(F値)、露出値、シーンモード、ホワイトバランス、フラッシュの有無等が含まれる。撮影パラメータと画像とは、1つのファイルに記録するようにしても良いし、別個のファイルに記録するようにしても良い。
【0022】
また、画像DB12は、被写体情報も記憶している。被写体情報とは、撮像装置10から送られてきた撮影対象の被写体に関する情報から、撮像装置10の撮影対象の被写体を特定するための情報であって、例えば画像DB12に記憶されている複数の画像に写っている被写体の名称やそれぞれの被写体の特徴量である。
【0023】
以下、図1に示す撮像システムについてさらに説明する。
図2は、撮像装置10の一例としてのデジタルカメラの外観図である。ここで、図2(a)は、正面図であり、図2(b)は、背面図である。図2は、撮像装置10の一例としてデジタルカメラを例示している。本実施形態における撮像装置10は、撮像機能と通信機能とを有していれば良く、デジタルカメラに限らず例えば携帯電話機、携帯ゲーム機等であっても良い。
【0024】
図2(a)に示すように、撮像装置10の本体正面には、撮像レンズ20aと、フラッシュ発光部27aとが配置されている。撮像レンズ20aは、後述する撮像部に含まれるものであって、図示しない被写体からの光束を、撮像部の撮像素子上に集光させるための光学系である。フラッシュ発光部27aは、被写体が低輝度である場合等において被写体を照明するための発光を行う発光部である。
【0025】
また、撮像装置10の本体上面には、レリーズボタン22aが配置されている。レリーズボタン22aは、撮像装置10のユーザが、撮影動作の実行を指示するためのボタンである。
【0026】
また、図2(b)に示すように、撮像装置10の本体背面には、表示部21と、十字ボタン22bと、マイク開口部25aとが配置されている。表示部21は、ライブビュー用の撮像動作により得られたライブビュー画像、撮影動作により得られた撮影画像、メニュー画面といった各種の画像を表示する。十字ボタン22bは、ユーザがメニュー画面上等で項目の選択又は決定を指示するためのボタンである。マイク開口部25aは、後述のマイクロホン(マイク)用の開口部である。このマイク開口部25aを通してユーザの音声がマイクに入力される。
【0027】
図3は、本発明の第1の実施形態に係る撮像システムのブロック図である。
図3に示すように、撮像装置10は、撮像部20と、表示部21と、操作部22と、制御部23と、通信部24と、マイクロホン(マイク)25と、記録部26と、フラッシュ27と、を有している。
【0028】
撮像部20は、撮像レンズ20a、絞り、シャッタ、撮像素子、撮像処理部等を有している。前述したように、撮像レンズ20aは、図示しない被写体からの光束を撮像素子に結像させるための光学系である。絞りは、撮像レンズ20aと撮像素子との間の光路上に配置され、絞り込まれることによって、撮像レンズ20aから撮像素子に入射する光束の量を制限する。シャッタは、撮像レンズ20aと撮像素子との間の光路上に配置され、撮像素子の受光面を所定時間だけ露出状態とすることにより、撮像素子の露出時間を調整する。撮像素子は、撮像レンズ20aを介して結像した被写体からの光束を、その光量に応じた電気信号に変換する。撮像処理部は、撮像素子で得られた電気信号に対してゲイン調整処理やCDS(相関二重サンプリング)処理等を施した後、この電気信号をデジタル信号に変換して画像(画像データ)を得る。
【0029】
前述したように、表示部21は、ライブビュー用の撮像動作により得られたライブビュー画像、撮影動作により得られた撮影画像、メニュー画面といった各種の画像を表示する。この表示部21は、例えば液晶ディスプレイが用いられる。また、表示部21は、サーバ装置11から1つ以上の画像が送られてきたときに、その画像を優先順位に従って表示する。
【0030】
選択部の一例として機能する操作部22は、撮像装置10のユーザが、撮像装置10の操作を行うための操作部材を有しており、各操作部材の操作に応じた信号を制御部23に入力する。この操作部材は、前述したレリーズボタン22a、十字ボタン22b等である。この他、表示部21にタッチパネルを設けた場合には、このタッチパネルも操作部22に含まれる。
【0031】
制御部23は、撮像装置10の全体的な動作を制御する。この制御部23は、演算部23aと、メモリ23bと、を有している。
演算部23aは、撮像部20の駆動制御や表示部21における画像の表示制御等の撮像装置10の各ブロックの制御を行う。また、演算部23aは、撮像部20を介して得られた画像を表示や記録に適した形式に変換するための画像処理も行う。さらに、本実施形態における演算部23aは、設定部の一例としても機能し、ユーザによる操作部22の操作に従って選択された画像の撮影パラメータを撮像部20等に設定する。
また、メモリ23bは、演算部23aによる処理時において必要となる各種のデータを一時格納しておくためのワークメモリである。
【0032】
送信部及び受信部として機能する通信部24は、ネットワーク13を介しての撮像装置10とサーバ装置11との通信を仲介する撮像装置10側のインターフェイスである。この通信部24は、撮影支援要求及び撮像装置10の撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置11に送信する。また、通信部24は、サーバ装置11から1以上の画像を撮影パラメータとともに受信する。
【0033】
集音部として機能するマイク25は、ユーザから入力された音声を電気信号に変換して制御部23に出力する。例えば、動画の記録時には、動画像とともにマイク25を介して取得された音声も記録される。
【0034】
記録部26は、撮影動作によって得られた撮影画像を記録する。記録部26に記録された撮影画像を表示部21に表示させることも可能である。
【0035】
フラッシュ27は、前述したフラッシュ発光部27a等を有している。フラッシュ27は、被写体が低輝度である場合等において、演算部23aの制御に従ってフラッシュ発光部27aを発光させる。
【0036】
また、図3に示すように、サーバ装置11は、通信部30と、制御部31と、を有している。
【0037】
送信部及び受信部として機能する通信部30は、ネットワーク13を介してのサーバ装置11と撮像装置10との通信を仲介するサーバ装置11側のインターフェイスである。この通信部30は、撮像装置10からの撮影支援要求及び撮影対象の被写体に関する情報を受信する。また、通信部30は、制御部31の画像抽出部31bによって抽出された1枚又は複数枚の画像とその画像を撮像装置10の表示部に表示する優先順位を示す情報を撮像装置10に送る機能を有する。
【0038】
制御部31は、サーバ装置11の全体的な動作を制御する。この制御部31は、被写体情報抽出部31aと、画像抽出部31bと、を有している。
被写体情報抽出部31aは、通信部30で受信された画像の被写体情報(例えば被写体の名称や画像の特徴量)を抽出する。
また、画像抽出部としての機能を有する画像抽出部31bは、被写体情報抽出部31aより得られた被写体情報と画像DB12に記憶されている被写体情報とを比較して、被写体情報の類似度が高い(類似度が所定以上の)画像を画像DB12から抽出する。また、画像抽出部31bは、抽出した画像の類似度に基づき、抽出した画像の撮像装置10における表示の優先順位を決定することも行う。この優先順位は、例えば、類似度の高い順に表示の優先順位を高くするものとする。さらに、画像抽出部31bは、撮影パラメータ抽出部としての機能を有していても良く、撮像装置10からの撮影パラメータの取得要求に応じて画像DB12から撮影パラメータを抽出する。
【0039】
以下、前述した撮像システムを用いた本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の使用方法及びサーバ装置の使用方法について説明する。図4及び図5は、本実施形態に係る撮像システムにおける撮影処理の流れを示すフローチャートである。ここで、図4は、撮像装置10における処理の流れを示し、図5は、サーバ装置11における処理の流れを示す。
【0040】
まず、図4を参照して撮像装置10における処理について説明する。撮像装置10が起動されると、制御部23の演算部23a(以下、単に制御部23とする)は、ライブビュー表示を実行する(ステップS101)。この際、制御部23は、撮像部20を動作させてライブビュー表示用の画像の取り込みをする。その後、制御部23は、撮像部20を介して取り込まれた画像に対してライブビュー表示用の画像処理(縮小処理等)を施し、画像処理により得られたライブビュー画像を表示部21に表示させる。
【0041】
ライブビュー表示の後、制御部23は、撮影支援をするようにユーザによって設定されているか否かを判定する(ステップS102)。この設定は、例えばユーザによる操作部22の操作によってなされる。ステップS102において、撮影支援をするように設定されていないと判定した場合に、制御部23は、ステップS111の処理を実行する。
【0042】
ステップS102において、撮影支援をするように設定されていると判定した場合に、制御部23は、通信部24を介して、撮影支援要求とともにライブビュー画像をサーバ装置11に送信する(ステップS103)。これにより、後述のサーバ装置11における処理において、画像の抽出が行われる。
【0043】
撮影支援要求とライブビュー画像とを送信した後、制御部23は、サーバ装置11から画像が送られてくるまで待機する。そして、画像が送られてきたときに、制御部23は、送られてきた画像を表示部21の表示画面のサイズに合致するように縮小し、縮小後の画像を表示部21に表示させる(ステップS104)。この際、複数の画像が送られてきた場合に、制御部23は、サーバ装置11から送られてきた表示の優先順位を示す情報を読み取り、この表示の優先順位に従って各画像を表示させる。
【0044】
図6は、優先順位に従った画像の表示例を示す図である。図6の例では、ライブビュー画像21aに、サーバ装置11から送られてきた画像を重畳して表示させる例を示している。ここで、図6は、表示部21の画面左端から優先順位の高い順に3枚の画像を同時に表示させる例を示している。そして、優先順位の4位以降の画像が送られてきている場合には、例えば図6で示すような指標21bが表示される。指標21bが表示されている状態で例えばユーザによる十字ボタン22bの操作がなされた場合には、優先順位が4位以降の画像が順次表示される。
【0045】
ここで、図6の表示は、一例であって適宜変更して良い。例えば、図6では、1画面に3枚ずつの画像を表示させるようにしているが、1画面に同時に表示させる画像の数は3枚に限定されるものではない。また、複数の画像が送られてきた場合であっても、これらの画像を優先順位の高い順に1枚ずつ表示させるようにしても良い。さらに、図6では、サーバ装置11から送られてきた画像をライブビュー画像21aに重畳させて表示させるようにしているが、サーバ装置11から送られてきた画像のみを表示させるようにしても良い。
【0046】
ユーザは、図6に示すようにして表示された画像を目視で確認しながら、自分の嗜好に合った画像を、操作部22(例えば十字ボタン22bやタッチパネル等)を用いて選択する。制御部23は、ユーザの操作部22の操作によって画像が選択されたか否かを判定している(ステップS105)。ステップS105において、画像が選択されていないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS104に戻して画像の表示を継続する。
【0047】
ステップS105において、画像が選択されたと判定した場合に、制御部23は、選択された画像の撮影パラメータを取得する(ステップS106)。画像と撮影パラメータとが1つのファイルとして送られてきている場合には、制御部23は、該当のファイルから撮影パラメータを取得する。一方、画像と撮影パラメータとが別個のファイルである場合には、サーバ装置11に対して撮影パラメータの取得要求を送る。この際、撮影パラメータの取得要求とともに、取得する撮影パラメータを有する画像に関する情報(画像のID等)も送る。
【0048】
撮影パラメータを取得した後、制御部23は、取得した撮影パラメータ(ISO感度、シャッタ速度、絞り値、露出値、シーンモード、ホワイトバランス、フラッシュの有無等)が次回の撮影時に反映されるように設定を行う(ステップS107)。続いて、制御部23は、ユーザのレリーズボタン22aの操作によって撮影の指示がなされたか否かを判定する(ステップS108)。ステップS108において、撮影の指示がなされていない場合に、制御部23は、処理をステップS101に戻してライブビュー表示を行う。
【0049】
また、ステップS108において、撮影の指示がなされた場合に、制御部23は、撮影動作を実行する(ステップS109)。制御部23は、撮影時のISO感度、絞り値、シャッタ速を、ステップS107で設定された撮影パラメータに対応したものとして、絞り、シャッタ、撮像素子を制御して被写体の撮像を実行する。この際、必要に応じてフラッシュ27を発光させる。この撮像動作の後、制御部23は、撮像部20を介して得られた画像に対してステップS107で設定されたパラメータに従ってホワイトバランス処理等の画像処理を施し、この処理によって得られた撮影画像を記録部26に記録させる。このような撮影動作により、ユーザの嗜好に応じた設定で撮影画像を得ることが可能である。
【0050】
撮影動作の実行後、制御部23は、撮像装置10の動作を終了させるか否かを判定する(ステップS110)。例えば、ユーザの操作部22の操作によって撮像装置10の電源がオフされた場合に、撮像装置10の動作を終了させると判定する。ステップS110において、撮像装置10の動作を終了させないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS101に戻してライブビュー表示を行う。一方、ステップS110において、撮像装置10の動作を終了させると判定した場合に、制御部23は、図4の処理を終了させる。
【0051】
また、ステップS102において、撮影支援をするように設定されていないと判定した場合に、制御部23は、自動で又はユーザによる設定に従って撮影パラメータを設定する(ステップS111)。例えば、絞り値及びシャッタ速度は、撮像装置10の自動露出(AE)機能によって設定される。撮影パラメータの設定後、制御部23は、処理をステップS108に移行させる。
【0052】
次に、図5を参照してサーバ装置11における処理について説明する。サーバ装置11が起動されると、サーバ装置11の制御部31は、通信部30を介して、撮像装置10から撮影支援要求とライブビュー画像とを受信したかを判定する(ステップS201)。ステップS201において、撮影支援要求を受信したと判定するまで、制御部31は、ステップS201の判定を継続する。
【0053】
ステップS201において、撮影支援要求を受信したと判定した場合、制御部31は、被写体情報抽出部31aにより、被写体情報(例では特徴量)を抽出し、抽出した被写体情報を画像抽出部31bに送る(ステップS202)。
【0054】
続いて、制御部31は、画像抽出部31bにより、画像DB12から画像を抽出する(ステップS203)。この際、画像抽出部31bは、被写体情報抽出部31aより送られてきた被写体情報を手がかりに、被写体情報に対応した画像を画像DB12から抽出する。即ち、被写体情報抽出部31aより送られてきた被写体情報と類似の被写体情報を有する画像、即ち特徴量が類似している画像を、画像DB12から抽出する。
ここで、被写体情報が例えば特徴量の場合、ライブビュー画像と画像DB12に記憶されている画像のそれぞれとの間の特徴量の差分絶対値和から、ライブビュー画像と画像DB12に記憶されている画像との間の類似度を求めることが可能である。このような類似度を用いることにより、画像DB12から抽出された複数枚の画像に対して、類似度の高い順(差分絶対値和の小さい順)に撮像装置10における表示の優先順位を付与することが可能である。
なお、ここでは、特徴量を被写体情報として抽出するようにしているが、被写体の名称が分っている場合には、それを抽出しても良い。
【0055】
画像DB12から画像を抽出した後、制御部31は、抽出した画像を、通信部30を介して撮像装置10に送信する(ステップS204)。その後、制御部31は、処理をステップS201に戻して、撮像装置10からの次の撮影支援要求を待つ。ここで、ステップS204において、それぞれの画像に表示の優先順位が付与されている場合には、この優先順位を示す情報も撮像装置10に送信する。また、ステップS204においては、画像抽出部31bで抽出された画像を一度に送るようにしても良いし、撮像装置10からの要求がなされるたびに、表示の優先順位の高い複数枚の画像のセットを送るようにしても良い。画像のセットを送る場合、まずn枚(図6の例では3枚)の画像を撮像装置10に送信し、その後、ユーザによる撮像装置10の操作部22の操作により追加の画像の要求がサーバ装置11に対してなされた場合、さらにn枚の画像を撮像装置10に送信する。
【0056】
図4及び図5で示した一連の処理で示したように、本実施形態によれば、画像DB12に記憶されているユーザの嗜好に合った撮影パラメータを、簡単に撮像装置10にセットして撮影を実行できるような撮影支援を行うことができる。
【0057】
[変形例1]
以下、第1の実施形態の変形例について説明する。図4及び図5の例では、サーバ装置11から送信された画像を撮像装置10で縮小してから表示部21に表示させるようにしている。これに対し、画像の縮小をサーバ装置11で行うようにしても良い。この場合の処理の流れを図7及び図8に示す。ここで、図7は、撮像装置10における処理の流れを示し、図8は、サーバ装置11における処理の流れを示す。
【0058】
まず、図7を参照して撮像装置10における処理について説明する。図7において、図4と同一の処理については説明を省略する。図7は、ステップS304において、制御部23が、サーバ装置11から送られてきた画像を表示部21に表示させる際に、画像が既に縮小されている点が図4と異なる。これ以外は、図4と同一である。
【0059】
次に、図8を参照してサーバ装置11における処理について説明する。図8において、図5と同一の処理については説明を省略する。図8のステップS401〜S403は、図5のステップS201〜S203と同一である。図8において、被写体情報に基づいて画像DB12から画像を抽出した後、制御部31は、抽出した画像を縮小する(ステップS404)。この際、縮小後の画像のサイズを、例えば撮像装置10の表示部21の表示画面のサイズに合致させる。このため、撮像装置10の表示部21の表示画面サイズを示す情報を、撮像装置10から取得しておく。
【0060】
画像の縮小後、制御部31は、縮小した画像を、通信部30を介して撮像装置10に送信する(ステップS405)。その後、制御部23は、撮像装置10から撮影パラメータの取得要求を受信したか否かを判定する(ステップS406)。ステップS406において、撮影パラメータの取得要求を受信したと判定するまで、制御部31は、ステップS406の判定を継続する。ステップS406において、撮影パラメータの取得要求を受信したと判定した場合、制御部31は、撮像装置10から要求された撮影パラメータを、通信部30を介して撮像装置10に送信する(ステップS407)。
【0061】
図7及び図8で示した変形例では、画像を縮小してから撮像装置10に送るようにしているので、画像DB12に記憶されている画像の容量が大きい場合であっても通信時間が必要以上に増大することがない。また、撮影パラメータを後から送るようにしているので、画像と撮影パラメータとを別個のファイルに記録することも可能である。
【0062】
[変形例2]
前述の例では、ライブビュー画像をサーバ装置11に送るようにしているが、撮影動作によって得られた撮影画像をサーバ装置11に送るようにしても良い。この場合には、サーバ装置11から送られてきた画像の撮影パラメータに従って再度の撮影動作が行われることになる。
【0063】
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、第1の実施形態で説明した撮影支援のための画像抽出精度を上げるために、画像抽出のための検索条件をさらに撮像装置10において設定できるようにしたものである。以下、第1の実施形態との相違部分を中心に説明する。撮像システムの構成については、基本的には、図1〜図3で示した構成を適用できる。
【0064】
本実施形態における画像DB12には、第1の実施形態で示した情報に加えて、ランキング情報、彩度情報、明るさ情報、ボケ度情報、フラッシュの有無を示す情報といった嗜好条件が、検索条件として画像毎及びユーザ名毎に関連付けて記憶されている。ランキング情報は、ネットワーク13を介して、様々な人によって付けられた画像の人気投票数であり、リアルタイムに更新される。彩度情報は、画像から求めた彩度の平均値又は最頻値である。明るさ情報は、画像から算出された明度の平均値又は最頻値である。ボケ度情報は、画像のボケの程度を示す情報であって、例えば絞り値(F値)を用いることができる。一般には、F値が小さくなる(絞りが開く)ほど、被写界深度が浅くなってボケ量が大きくなり易くなることが知られている。フラッシュの有無を示す情報は、画像が撮影された際にフラッシュが用いられたか否かを示す情報である。
【0065】
以下、前述した撮像システムを用いた本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の使用方法及びサーバ装置の使用方法について説明する。図9及び図10は、本実施形態に係る撮像システムにおける撮影処理の流れを示すフローチャートである。ここで、図9は、撮像装置10における処理の流れを示し、図10は、サーバ装置11における処理の流れを示す。
【0066】
まず、図9を参照して撮像装置10における処理について説明する。撮像装置10が起動されると、制御部23の演算部23a(以下、単に制御部23とする)は、ライブビュー表示を実行する(ステップS501)。ライブビュー表示は、第1の実施形態で説明したのと同様である。
【0067】
ライブビュー表示の後、制御部23は、撮影支援をするようにユーザによって設定されているか否かを判定する(ステップS502)。この判定も第1の実施形態と同様にして行う。ステップS502において、撮影支援をするように設定されていないと判定した場合に、制御部23は、ステップS512の処理を実行する。
【0068】
ステップS502において、撮影支援をするように設定されていると判定した場合に、制御部23は、ユーザに対して画像の検索条件の設定を促す(ステップS503)。ユーザは、ランキングの高さ、好みの色合い、明るさがどの程度か、ボケ具合がどの程度か、フラッシュを使用したいか否かといった検索条件を示す情報を、操作部22の十字ボタン22b等を操作して入力する。検索条件が入力されると、入力された検索条件は、ユーザ名と関連付けされる。ユーザ名は、ユーザの好みの色合いを表す彩度情報、明るさ情報、ボケ度情報、フラッシュの有無を計算する際に画像を特定するために用いられる。
【0069】
検索条件の設定後、制御部23は、通信部24を介して、撮影支援要求とともにライブビュー画像及び検索条件(検索条件が「ランキング」、「彩度」、「明るさ」、「ボケ」、「フラッシュ」の何れであるかを示す情報)をサーバ装置11に送信する(ステップS504)。これにより、後述のサーバ装置11における処理において、画像の抽出が行われる。
【0070】
撮影支援要求をライブビュー画像及び検索条件とともに送信した後、制御部23は、サーバ装置11から画像が送られてくるまで待機する。そして、画像が送られてきたときに、制御部23は、送られてきた画像を表示部21の表示画面のサイズに合致するように縮小し、縮小後の画像を表示の優先度に従って表示部21に表示させる(ステップS505)。第1の実施形態の変形例1と同様に、画像の縮小をサーバ装置11において行うようにしても良い。
【0071】
ユーザは、表示部21に表示された画像を目視で確認しながら、自分の嗜好に合った画像を、操作部22(例えば十字ボタン22bやタッチパネル等)を用いて選択する。制御部23は、ユーザの操作部22の操作によって画像が選択されたか否かを判定している(ステップS506)。ステップS506において、画像が選択されていないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS505に戻して画像の表示を継続する。
【0072】
ステップS506において、画像が選択されたと判定した場合に、制御部23は、選択された画像の撮影パラメータを取得する(ステップS507)。撮影パラメータの取得も第1の実施形態と同様に行う。
【0073】
撮影パラメータを取得した後、制御部23は、取得した撮影パラメータ(ISO感度、シャッタ速度、絞り値、露出値、シーンモード、ホワイトバランス、フラッシュの有無等)が次回の撮影時に反映されるように設定を行う(ステップS508)。続いて、制御部23は、ユーザのレリーズボタン22aの操作によって撮影の指示がなされたか否かを判定する(ステップS509)。ステップS509において、撮影の指示がなされていない場合に、制御部23は、処理をステップS501に戻してライブビュー表示を行う。
【0074】
また、ステップS509において、撮影の指示がなされた場合に、制御部23は、撮影動作を実行する(ステップS510)。この撮影動作も第1の実施形態と同様に行う。
【0075】
撮影動作の実行後、制御部23は、撮像装置10の動作を終了させるか否かを判定する(ステップS511)。ステップS511において、撮像装置10の動作を終了させないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS501に戻してライブビュー表示を行う。一方、ステップS511において、撮像装置10の動作を終了させると判定した場合に、制御部23は、図9の処理を終了させる。
【0076】
また、ステップS502において、撮影支援をするように設定されていないと判定した場合に、制御部23は、自動で又はユーザによる設定に従って撮影パラメータを設定する(ステップS512)。撮影パラメータの設定後、制御部23は、処理をステップS509に移行させる。
【0077】
次に、図10を参照してサーバ装置11における処理について説明する。サーバ装置11が起動されると、サーバ装置11の制御部31は、通信部30を介して、撮像装置10から撮影支援要求ともにライブビュー画像と検索条件を受信したかを判定する(ステップS601)。ステップS601において、撮影支援要求を受信したと判定するまで、制御部31は、ステップS601の判定を継続する。
【0078】
ステップS601において、撮影支援要求を受信したと判定した場合、制御部31は、被写体情報抽出部31aにより、被写体情報(例えば被写体の名称や特徴量)を抽出し、抽出した被写体情報を検索条件とともに画像抽出部31bに送る(ステップS602)。
【0079】
続いて、制御部31は、画像抽出部31bにより、画像DB12から画像を抽出する(ステップS603)。この際、画像抽出部31bは、被写体情報抽出部31aより送られてきた被写体情報及び検索条件を手がかりに、被写体情報に対応した画像を画像DB12から抽出する。即ち、被写体情報抽出部31aより送られてきた被写体情報と類似の被写体情報を有する画像、例えば被写体の名称が類似している画像や特徴量が類似している画像であって、さらに検索条件に満足する画像を、画像DB12から抽出する。即ち、被写体情報抽出部31aによって抽出された被写体情報との類似度の高い被写体情報を有する画像であって、ユーザによって設定された検索条件を満足する画像(例えば、ランキングの高い画像やユーザ名によって特定されるユーザの好みの彩度を有する画像)を、画像DB12から抽出する。抽出された画像が複数の場合は、検索条件とのマッチング度合いが高い画像に対してより高い優先順位を付与する。
【0080】
画像DB12から画像を抽出した後、制御部31は、抽出した画像を、通信部30を介して撮像装置10に送信する(ステップS604)。その後、制御部31は、処理をステップS601に戻して、撮像装置10からの撮影支援要求を待つ。ここで、ステップS604において、それぞれの画像に表示の優先順位が付与されている場合には、この優先順位を示す情報も撮像装置10に送信する。また、ステップS604においては、画像抽出部31bで抽出された画像を一度に送るようにしても良いし、撮像装置10からの要求がなされるたびに、表示の優先順位の高い複数枚の画像のセットを送るようにしても良い。画像のセットを送る場合、まずn枚の画像を撮像装置10に送信し、その後、ユーザによる撮像装置10の操作部22の操作により追加の画像の要求がサーバ装置11に対してなされた場合、さらにn枚の画像を撮像装置10に送信する。さらに、優先順位が高い上位n枚の画像のみを撮像装置10に送信し、その他の画像を撮像装置10に送信しないようにしても良い。
【0081】
図9及び図10で示した一連の処理で示したように、本実施形態において、「ランキング」が検索条件として設定された場合には、画像DB12に記憶されている画像の中から、ランキングの高い画像が抽出される。ランキングは、画像DB12に記憶されている画像のリアルタイムの人気の高さを示すものであるので、リアルタイムで人気のある画像の撮影パラメータを簡単に撮像装置10にセットして撮影を実行できるような撮影支援を行うことができる。ここで、ランキングに従って設定される撮影パラメータは、必ずしもユーザの想定範囲の撮影パラメータではない。しかしながら、この撮影パラメータに基づいて撮影された画像は、世の中の不特定多数の人々から人気を博している画像であるため、ユーザの潜在的嗜好に適当する可能性があると考えられる。
【0082】
また、「彩度」を検索条件として設定した場合には、画像DB12に記憶されている画像の彩度の情報を使って、それに似た色合いの画像を抽出することから、彩度に関してユーザの好みを反映した撮影支援を得ることができる。「明るさ」、「ボケ度」、「フラッシュ有無」を検索条件とした場合も、「彩度」の場合と同様である。
【0083】
このように、何れの検索条件であっても、ユーザが検索条件を予め設定することで、ユーザの嗜好条件により一致した画像が撮像装置10の表示部21に上位表示される。これにより、ユーザは、短時間で自分の嗜好に合う画像を選択することができる。また、複数の検索条件を組み合わせれば、さらにユーザの嗜好条件に合った画像を高精度で抽出することができる。
【0084】
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態は、第1の実施形態及び第2の実施形態とは異なり、画像以外の条件を用いて画像DB12から画像を抽出するものである。
【0085】
図11は、第3の実施形態の撮像システムのブロック図である。
図11に示すように、撮像装置10は、撮像部20と、表示部21と、操作部22と、制御部23と、通信部24と、マイクロホン(マイク)25と、記録部26と、フラッシュ27と、音声認識部28と、GPS29と、を有している。ここで、図11において図3と同一の参照符号を付している構成部位は、図3で示したものと同様のものであるので、説明を省略する。
【0086】
音声認識部28は、マイク25を介して取得された音声の波形を解析して音声の認識を行い、この認識結果に基づいて、マイク25を介して取得された音声を被写体情報(例えば被写体の名称等を示すデータ)に変換する。
【0087】
位置検出部としての機能を有するGPS(Global Positioning System)29は、撮像装置10の現在の位置を検出するために、図示しないGPS衛星からの測位電波を受信する。GPS29で受信された測位電波は、通信部24を介して制御部23の演算部23aに送られる。
【0088】
また、図11に示すように、サーバ装置11は、通信部30と、制御部31と、を有している。図11に示すサーバ装置11の制御部31は、画像抽出部31bを有している。本実施形態におけるサーバ装置11は、被写体情報の抽出を行わない。その代わりに、画像抽出部31bは、撮像装置10から送られてきた情報に従って画像DB12からの画像の抽出を行う。
【0089】
また、本実施形態における画像DB12に記憶されている画像は、検索条件として、被写体情報、位置情報、時間情報、季節情報、天気情報がそれぞれ関連付けられている。画像DB12に記憶されている被写体情報は、その画像に写っている被写体が何であるかという情報(例えば被写体の名称)であり、撮像装置10のユーザやインターネットを介して様々な人によって付けられるものである。また、位置情報は、その画像が撮影された位置に関する情報であり、被写体情報と同様に撮像装置10のユーザやインターネットを介して様々な人によって付けられるものである。時間情報は、その画像が撮影された時間である。季節情報は、その画像の撮影日時から算出されたものである。天気情報は、画像の撮影時の天気に関する情報であり、本実施形態では、例えば画像の撮影時における天気情報を、インターネットを介して外部データベース(図示せず)から取得するものとする。季節情報と天気情報は、それぞれの画像の撮影時に、それぞれの画像の撮影に用いられた撮像装置によって取得するようにしても良いし、画像がサーバ装置11にアップロードされた際にそのサーバ装置11によって取得するようにしてもよい。
【0090】
また、第1の実施形態と同様に、本実施形態における画像DB12に記憶されている画像は、それぞれの画像が撮影された際の撮影パラメータと関連付けされている。
【0091】
以下、前述した撮像システムを用いた本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の使用方法及びサーバ装置の使用方法について説明する。図12及び図13は、本実施形態に係る撮像システムにおける撮影処理の流れを示すフローチャートである。ここで、図12は、撮像装置10における処理の流れを示し、図13は、サーバ装置11における処理の流れを示す。
【0092】
まず、図12を参照して撮像装置10における処理について説明する。撮像装置10が起動されると、制御部23の演算部23a(以下、単に制御部23とする)は、ライブビュー表示を実行する(ステップS701)。ライブビュー表示は、第1の実施形態で説明したのと同様である。
【0093】
ライブビュー表示の後、制御部23は、撮影支援をするようにユーザによって設定されているか否かを判定する(ステップS702)。この判定も第1の実施形態と同様にして行う。ステップS702において、撮影支援をするように設定されていないと判定した場合に、制御部23は、ステップS718の処理を実行する。
【0094】
ステップS702において、撮影支援をするように設定されていると判定した場合に、制御部23は、ユーザに対して画像の検索条件の設定を促す(ステップS703)。本実施形態における検索条件は、「被写体」、「位置」、「時間」、「季節」、「天気」の5種類がある。ユーザは、この5種類の検索条件のうちで所望のものを、例えば操作部22の十字ボタン22bを操作して設定する。
【0095】
検索条件の設定後、制御部23は、設定された検索条件が「被写体」であるか否かを判定する(ステップS704)。
【0096】
ステップS704において、検索条件が「被写体」であると判定した場合に、制御部23は、ユーザに対して音声の入力を促す。ユーザは、現在の注目対象の被写体の名称等を示す音声を、マイク25を介して入力する(ステップS705)。音声が入力された場合に、制御部23は、ユーザが注目している被写体を特定するために、マイク25を介して取得されたユーザの音声を音声認識部28に送る。音声認識部28は、制御部23から送られた音声を被写体情報に変換する(ステップS706)。その後、制御部23は、通信部24を介して、撮影支援要求とともに被写体情報(入力された音声を変換したもの)及び検索条件(検索条件が「被写体」であることを示す情報)をサーバ装置11に送信する(ステップS707)。これにより、後述のサーバ装置11における処理において、画像の抽出が行われる。
【0097】
撮影支援要求を被写体情報及び検索条件とともに送信した後、制御部23は、サーバ装置11から画像が送られてくるまで待機する。そして、画像が送られてきたときに、制御部23は、送られてきた画像を表示部21の表示画面のサイズに合致するように縮小し、縮小後の画像を表示の優先度に従って表示部21に表示させる(ステップS708)。第1の実施形態の変形例1と同様に、画像の縮小をサーバ装置11において行うようにしても良い。
【0098】
ユーザは、表示部21に表示された画像を目視で確認しながら、自分の嗜好に合った画像を、操作部22(例えば十字ボタン22bやタッチパネル等)を用いて選択する。制御部23は、ユーザの操作部22の操作によって画像が選択されたか否かを判定している(ステップS709)。ステップS709において、画像が選択されていないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS708に戻して画像の表示を継続する。
【0099】
ステップS709において、画像が選択されたと判定した場合に、制御部23は、選択された画像の撮影パラメータを取得する。撮影パラメータの設定も第1の実施形態と同様に行う。そして、撮影パラメータを取得した後、制御部23は、取得した撮影パラメータ(ISO感度、シャッタ速度、絞り値、露出値、シーンモード、ホワイトバランス、フラッシュの有無等)が次回の撮影時に反映されるように設定を行う(ステップS710)。
【0100】
続いて、制御部23は、ユーザのレリーズボタン22aの操作によって撮影の指示がなされたか否かを判定する(ステップS711)。ステップS711において、撮影の指示がなされていない場合に、制御部23は、処理をステップS701に戻してライブビュー表示を行う。
【0101】
また、ステップS711において、撮影の指示がなされた場合に、制御部23は、撮影動作を実行する(ステップS712)。この撮影動作も第1の実施形態と同様に行う。
【0102】
撮影動作の実行後、制御部23は、撮像装置10の動作を終了させるか否かを判定する(ステップS713)。ステップS713において、撮像装置10の動作を終了させないと判定した場合に、制御部23は、処理をステップS701に戻してライブビュー表示を行う。一方、ステップS713において、撮像装置10の動作を終了させると判定した場合に、制御部23は、図12の処理を終了させる。
【0103】
また、ステップS704において、検索条件が「被写体」でないと判定した場合に、制御部23は、設定された検索条件が「位置」であるか否かを判定する(ステップS714)。ステップS704において、検索条件が「位置」であると判定した場合に、制御部23は、通信部24を介してGPS29から測位電波を取得し、この測位電波を位置情報に変換する(ステップS715)。その後、制御部23は、通信部24を介して、撮影支援要求とともに位置情報及び検索条件(検索条件が「位置」であることを示す情報)をサーバ装置11に送信する(ステップS716)。これにより、後述のサーバ装置11における処理において、画像の抽出が行われる。
【0104】
また、ステップS714において、検索条件が「位置」でないと判定した場合に、制御部23は、設定された検索条件が「時間」、「季節」、「天気」の何れかであると判定する。このとき、制御部23は、通信部24を介して、撮影支援要求とともに検索条件(検索条件が「時間」、「季節」、「天気」の何れであるかを示す情報)をサーバ装置11に送信する(ステップS717)。これにより、後述のサーバ装置11における処理において、画像の抽出が行われる。
【0105】
次に、図13を参照してサーバ装置11における処理について説明する。サーバ装置11が起動されると、サーバ装置11の制御部31は、通信部30を介して、撮像装置10から撮影支援要求ともに検索条件と、被写体情報又は位置情報を受信したかを判定する(ステップS801)。ステップS801において、撮影支援要求を受信したと判定するまで、制御部31は、ステップS801の判定を継続する。
【0106】
ステップS801において、撮影支援要求を受信したと判定した場合、制御部31は、撮影支援要求の受信時刻を記憶する(ステップS802)。続いて、制御部31は、検索条件から必要な情報を選択する(ステップS803)。即ち、制御部23は、検索条件が何であるかを示す情報を選択する。
【0107】
続いて、制御部31は、検索条件が「被写体」又は「位置」であるか否かを判定する(ステップS803)。ステップS801において、検索条件が「被写体」又は「位置」である場合に、制御部31は、画像抽出部31bにより、撮影支援要求とともに通信部30を介して送られてきた被写体情報又は位置情報に対応した画像を画像DB12から抽出する(ステップS804)。即ち、被写体情報によって特定される被写体が写っている画像や位置情報によって特定される位置で撮影された画像を抽出する。ここで、抽出された画像が複数の場合には、検索条件とのマッチング度合いが高い画像に対してより高い優先順位を付与する。
【0108】
画像DB12から画像を抽出した後、制御部31は、抽出した画像を、通信部30を介して撮像装置10に送信する(ステップS806)。その後、制御部31は、処理をステップS801に戻して、撮像装置10からの撮影支援要求を待つ。ここで、ステップS806において、それぞれの画像に表示の優先順位が付与されている場合には、この優先順位を示す情報も撮像装置10に送信する。また、ステップS806においては、画像抽出部31bで抽出された画像を一度に送るようにしても良いし、撮像装置10からの要求がなされるたびに、表示の優先順位の高い複数枚の画像のセットを送るようにしても良い。画像のセットを送る場合、まずn枚の画像を撮像装置10に送信し、その後、ユーザによる撮像装置10の操作部22の操作により追加の画像の要求がサーバ装置11に対してなされた場合、さらにn枚の画像を撮像装置10に送信する。さらに、優先順位が高い上位n枚の画像のみを撮像装置10に送信し、その他の画像を撮像装置10に送信しないようにしても良い。
【0109】
また、ステップS804において、検索条件が「被写体」又は「位置」でないと判定した場合に、制御部31は、画像抽出部31bにより、検索条件に応じた画像を画像DB12から抽出する(ステップS807)。例えば、検索条件が「時間」の場合には、ステップS802で記憶した時刻と類似の時刻に撮影された画像を抽出する。また、検索条件が「季節」の場合には、ステップS802で記憶した時刻から、現在の季節を算出し、算出した季節と類似の季節に撮影された画像を抽出する。さらに、検索条件が「天気」の場合には、ステップS802で記憶した時刻から、現在の天気を算出し、算出した天気と類似の天気に撮影された画像を抽出する。ここで、抽出された画像が複数の場合には、検索条件とのマッチング度合いが高い画像に対してより高い優先順位を付与する。
【0110】
図12及び図13で示した一連の処理で示したように、本実施形態においては、画像以外の情報(音声情報や位置情報等)を用いることにより、撮像装置10からサーバ装置11に画像を送信する場合に比べて通信量を抑えることが可能となる。
【0111】
[変形例1]
以下、第3の実施形態の変形例について説明する。図12及び図13の例では、検索条件を1つ入力するようにしているが、複数の検索条件を組み合わせてサーバ装置11に送るようにしても良い。
【0112】
また、前述した検索条件とともにライブビュー画像をサーバ装置11に送るようにしても良い。この場合、検索条件が「被写体」の場合には被写体情報も送る。また、検索条件が「位置」の場合には位置情報も送る。このような何れかの検索条件を画像とともに送る構成においては、音声情報又は位置情報によって、撮像装置10からサーバ装置11に送られた画像中でユーザが注目する被写体を特定することができる。このため、撮影対象の被写体に類似する被写体を含む画像をより高い精度でサーバ装置11において抽出することができる。これにより、ユーザは、撮影対象の被写体とより類似する被写体に関する画像に基づき撮影パラメータを撮像装置10に設定できる。
【0113】
[変形例2]
前述した実施形態では、音声認識を撮像装置10で行う構成としたが、サーバ装置11で行う構成としても良い。
【0114】
以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。以上実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。なお、上述した実施形態における画像処理装置による各処理の手法、即ち、各フローチャートに示す処理は、何れも制御部23及び制御部31に実行させることができるプログラムとして記憶させておくこともできる。この他、メモリカード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に格納して配布することができる。そして、制御部23及び制御部31は、この外部記憶装置の記憶媒体に記憶されたプログラムを読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行することができる。
【0115】
また、前述の各動作フローチャートの説明において、便宜上「まず」、「次に」等を用いて動作を説明しているが、この順で動作を実施することが必須であることを意味するものではない。
【0116】
さらに、前記した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組合せにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、前述したような課題を解決でき、前述したような効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
【符号の説明】
【0117】
1…撮像システム、10…撮像装置、11…サーバ装置、12…画像データベース(DB)、13…ネットワーク、20…撮像部、21…表示部、22…操作部、23…制御部、24…通信部、25…マイクロホン(マイク)、26…記録部、27…フラッシュ、28…音声認識部、29…GPS、30…通信部、31…制御部、31a…被写体情報抽出部、31b…画像抽出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置が、撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップと、
前記撮像装置が、前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を表示部に表示するステップと、
前記撮像装置が、前記表示部に表示した画像の中から任意の画像を選択するステップと、
前記撮像装置が、前記選択した画像に関する撮影パラメータを設定するステップと、
を有することを特徴とする撮像装置の使用方法。
【請求項2】
前記撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップにおいて、前記撮像装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置で撮像された画像を前記サーバ装置に送ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置の使用方法。
【請求項3】
前記撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップにおいて、前記撮像装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置の集音部で取得された前記撮影対象の被写体に関する音声情報又は前記撮像装置の位置検出部で取得された前記撮像装置の位置情報を前記サーバ装置に送ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置の使用方法。
【請求項4】
前記撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップにおいて、前記撮像装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置で撮像された画像、及び前記撮像装置の集音部で取得された前記撮影対象の被写体に関する音声情報又は前記撮像装置の位置検出部で取得された前記撮像装置の位置情報を前記サーバ装置に送ることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置の使用方法。
【請求項5】
サーバ装置が、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップと、
前記サーバ装置が、前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送るステップと、
前記サーバ装置が、前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信するステップと、
前記サーバ装置が、前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出するステップと、
前記サーバ装置が、前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、
を有することを特徴とするサーバ装置の使用方法。
【請求項6】
サーバ装置が、撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを画像データベースから抽出するステップと、
前記サーバ装置が、前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、
を有することを特徴とするサーバ装置の使用方法。
【請求項7】
前記少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップにおいて、前記サーバ装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置で撮像された画像を受信し、該受信した画像に類似する少なくとも1枚の画像を前記画像データベースから抽出することを特徴とする請求項5又は6に記載のサーバ装置の使用方法。
【請求項8】
前記少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップにおいて、前記サーバ装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置の集音部で取得された前記撮影対象の被写体に関する音声情報又は前記撮像装置の位置検出部で取得された前記撮像装置の位置情報を受信し、該音声情報又は位置情報を解析して前記撮像装置の撮影対象の被写体の種類を特定し、該特定した被写体に関する画像を前記画像データベースから抽出することを特徴とする請求項5又は6に記載のサーバ装置の使用方法。
【請求項9】
前記少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップにおいて、前記撮像装置は、前記撮影対象の被写体に関する情報として、前記撮像装置の集音部で取得された前記撮影対象の被写体に関する音声情報又は前記撮像装置の位置検出部で取得された前記撮像装置の位置情報を受信し、該画像及び前記音声情報又は位置情報を解析して前記撮像装置の撮影対象の被写体の種類を特定し、該特定した被写体に関する画像を前記画像データベースから抽出することを特徴とする請求項5又は6に記載のサーバ装置の使用方法。
【請求項10】
前記サーバ装置が、前記撮像装置からユーザの嗜好条件を受信するステップと、
前記サーバ装置が、前記嗜好条件に基づき、前記抽出した画像の前記撮像装置の表示部における表示の優先順位を決定するステップと、
をさらに有することを特徴とする請求項7乃至9の何れか1項に記載のサーバ装置の使用方法。
【請求項11】
前記嗜好条件は、前記画像データベース内の画像に対して付けられたランキングであることを特徴とする請求項10に記載のサーバ装置の使用方法。
【請求項12】
前記嗜好条件は、前記画像データベース内の画像の彩度、ボケ度、明るさ、及びフラッシュの使用の有無の何れかの条件であることを特徴とする請求項10に記載のサーバ装置使用方法。
【請求項13】
被写体を撮像して画像を得る撮像部と、
前記撮像部による撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送る送信部と、
前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を受信する受信部と、
前記受信された画像を表示する表示部と、
前記表示部に表示された画像の中から任意の画像を選択する選択部と、
前記選択した画像に関する撮影パラメータを前記撮像部に設定する設定部と、
を具備することを特徴とする撮像装置。
【請求項14】
複数の画像を撮影パラメータと関連付けて記憶した画像データベースと、
撮像装置から、該撮像装置による撮影対象の被写体に関する情報を受信する第1の受信部と、
前記受信された前記撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を前記画像データベースから抽出する画像抽出部と、
前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送る第1の送信部と、
前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信する第2の受信部と、
前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出する撮影パラメータ抽出部と、
前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送る第2の送信部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項15】
複数の画像を撮影パラメータと関連付けて記憶した画像データベースと、
撮像装置から、該撮像装置による撮影対象の被写体に関する情報を受信する受信部と、
前記受信された前記撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を前記画像データベース、及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出する抽出部と、
前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送る送信部と、
を具備することを特徴とするサーバ装置。
【請求項16】
撮像装置のコンピュータに、
撮影対象の被写体に関する情報をサーバ装置に送るステップと、
前記撮影対象の被写体に関する情報に基づく画像として前記サーバ装置によって抽出された画像を表示部に表示するステップと、
前記表示部に表示した画像の中から任意の画像を選択するステップと、
前記選択した画像に関する撮影パラメータを設定するステップと、
を実行させるための撮像装置の制御プログラム。
【請求項17】
サーバ装置のコンピュータに、
撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像を画像データベースから抽出するステップと、
前記抽出した少なくとも1枚の画像を前記撮像装置に送るステップと、
前記撮像装置において選択された画像に関する情報を受信するステップと、
前記受信した画像に関する情報に基づき、該受信した画像が撮像された際の撮影パラメータを前記画像データベースから抽出するステップと、
前記抽出した撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、
を実行させるためのサーバ装置の制御プログラム。
【請求項18】
サーバ装置のコンピュータに、
撮像装置から送られた撮影対象の被写体に関する情報に基づき、少なくとも1枚の画像及び該少なくとも1枚の画像が撮像された際の撮影パラメータを画像データベースから抽出するステップと、
前記抽出した少なくとも1枚の画像及び撮影パラメータを前記撮像装置に送るステップと、
を実行させるためのサーバ装置の制御プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2013−85190(P2013−85190A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−225139(P2011−225139)
【出願日】平成23年10月12日(2011.10.12)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【Fターム(参考)】