説明

撮像装置及び撮像装置のモニタリング画像の表示方法

【課題】表示部の画面の中のある領域に子画面を重ねて表示するときに、画面内の主要被写体領域が子画面によって隠れないようにすることができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮影前のモニタリング時において、第1の撮像手段(撮影レンズ、CCDイメージセンサ)によって得られた第1のモニタリング画像を液晶モニタ8の画面に表示するとともに、第2の撮像手段(測距装置)によって得られた、第1のモニタリング画像の撮影画角範囲を含む第2のモニタリング画像を前記画面内の所定位置に重ねた子画面30に表示する際に、モニタリング時に前記画面に表示された主要被写体領域(顔検出枠A)に子画面30が重ならないように、子画面30の位置を移動及び/又はサイズ縮小させるような制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮影時や撮影画像の再生時に、撮影画像や再生画像などを表示可能な表示部を有するデジタルカメラ等の撮像装置、及び撮像装置のモニタリング画像の表示方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラには、撮影時や撮影画像の再生時に、撮影画像や再生画像などを表示するための液晶モニタ(LCD)などの表示部が背面側に設けられている。また、レリーズボタンを押下げ操作する撮影前のモニタリング時においては、この表示部は電子ファインダとして機能し、撮影レンズを通して得られる被写体のスルー画像が表示部に表示される。これにより、撮影者はモニタリング時に表示部に表示されるスルー画像を見ながら構図等を確認することができる。
【0003】
ところで、近年、前記表示部の画面の中のある領域に子画面を重ねて、この子画面にも画像を表示することができるようにしたデジタルカメラが提案されている(例えば特許文献1)。
【0004】
前記特許文献1の発明では、表示部の画面にモニタリング画像のうちの所定領域(例えば、人物)をズームして拡大した画像を表示し、子画面に前記モニタリング画像全体を縮小して表示するようにしている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記特許文献1の発明では、表示部の画面の中に重ねられる子画面の位置と大きさが固定されている。このため、画面に表示されるモニタリング画像の所定の領域を拡大した主要被写体領域(例えば、人物の顔部)の一部が子画面と重なる位置にあると、主要被写体領域(例えば、人物の顔部)の一部が子画面によって隠れてしまう。また、モニタリング時に前記主要被写体領域(例えば、人物の顔部)が移動してその一部が子画面と重なると、主要被写体領域(例えば、人物の顔部)の一部が子画面によって隠れてしまう。
【0006】
このように、画面内の主要被写体領域(例えば、人物の顔部)の一部が子画面によって隠れてしまうと、撮影者はモニタリング時に拡大されて表示されている主要被写体領域(例えば、人物の顔部)の全体を把握し難くなる。
【0007】
そこで、本発明は、表示部の画面の中のある領域に子画面を重ねて表示するときに、画面内の主要被写体領域の一部が子画面によって隠れないようにすることができる撮像装置、及び撮像装置のモニタリング画像の表示方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段と、撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られた第1のモニタリング画像を主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた、前記第1のモニタリング画像の撮影画角範囲を含む第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示する表示手段と、前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0009】
請求項2に記載の発明は、ズーム光学系を有する第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、前記第1の撮像手段に対して撮影光軸が所定距離だけ離間されて配置され、ズーム光学系を有する第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段とを具備し、前記第1、第2の各撮像手段によって得られた各画像から3D画像を生成可能な表示可能な撮像装置であって、撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られたズームアップされた第1のモニタリング画像を主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた広角側に設定された第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示可能な表示手段と、前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項3に記載の発明では、前記制御手段は前記主画面の中の前記主要被写体領域に対して前記子画面が重ならないように、前記子画面の位置を移動及び/又はサイズ縮小させるような制御を行うことを特徴としている。
【0011】
請求項4に記載の発明では、前記制御手段は前記主画面全体の画面領域を複数のブロック領域に分割して、検出した前記主要被写体領域が存在しないブロック領域に前記子画面を表示させることを特徴としている。
【0012】
請求項5に記載の発明では、前記制御手段は検出した前記主要被写体領域が全てのブロック領域にまたがるときは前記子画面を非表示にすることを特徴としている。
【0013】
請求項6に記載の発明では、前記主要被写体領域を追尾して合焦状態を自動制御する合焦手段をさらに備え、前記制御手段は、前記合焦手段が追尾する前記主要被写体領域に応じて前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御することを特徴としている。
【0014】
請求項7に記載の発明では、前記制御手段は前記主要被写体領域が複数ある場合には全ての主要被写体領域を検出して、前記全ての主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御することを特徴としている。
【0015】
請求項8に記載の発明では、前記制御手段は前記主要被写体領域として人物の顔部領域及び/又はペットの顔部領域を検出することを特徴としている。
【0016】
請求項9に記載の発明では、前記制御手段は検出した前記主要被写体領域を矩形の枠領域として前記主画面に重ねて表示して、前記矩形の枠領域の内側に前記子画面が重ならないように前記子画面の表示を制御することを特徴としている。
【0017】
請求項10に記載の発明は、第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段とを備えた撮像装置のモニタリング画像の表示方法であって、撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られた第1のモニタリング画像を表示手段の主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた、前記第1のモニタリング画像の撮影画角範囲を含む第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示する第1ステップと、前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の位置を移動及び/又はサイズ縮小させる第2ステップとを含むことを特徴としている。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、モニタリング時に表示手段の主画面に子画面を表示した場合に、主画面に表示された主要被写体領域に子画面が重ならないように、子画面の表示を制御することにより、子画面に遮られること主画面に表示された主要被写体領域の全体を常に把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの正面側を示す図、(b)は、その背面側を示す図。
【図2】図1に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
【図3】(a)は、測距装置を示す概略断面図、(b)は、この測距装置の撮像素子を示す平面図。
【図4】測距装置による測距原理を説明するための概略図。
【図5】(a)は、液晶モニタの画面に表示された画像の一例を示す図、(b)は、液晶モニタの画面に子画面を表示された状態を示す図。
【図6】子画面を他の位置に移動させる(又は子画面のサイズを縮小する)ときの制御を示すフローチャート。
【図7】液晶モニタの画面全体を複数に分割した状態を示す図。
【図8】液晶モニタの画面の中の左上領域に子画面が表示され状態を示す図。
【図9】液晶モニタの画面全体を複数に分割した状態を示す図。
【図10】液晶モニタの画面の中の右下領域に縮小された子画面が表示され状態を示す図。
【図11】(a)は、液晶モニタの画面の中の左上領域に子画面が表示され状態を示す図、(b)は、液晶モニタの画面の中の右上領域に子画面が表示され状態を示す図。
【図12】液晶モニタの画面に主要被写体領域として犬の顔部と、液晶モニタの画面の中の左下領域に子画面が表示された状態を示す図。
【図13】(a)は、本発明の実施形態2に係る撮像装置の一例としての3Dカメラの正面側を示す図、(b)は、その背面側を示す図。
【図14】図13に示した3Dカメラのシステム構成の概要を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
図1(a)は、本発明の実施形態1に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、図1(b)は、このデジタルカメラの背面側を示す図、図2は、図1に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図である。なお、本実施形態のデジタルカメラは、三角測距方式の測距装置を有している。
【0021】
(デジタルカメラの外観構成)
図1に示すように、本実施形態に係るデジタルカメラ1の正面(前面)側には、光学ズーム機能を有する撮影レンズ2、測距装置3の前面側のレンズアレイ4等が配置されている。レンズアレイ4の表面には、所定の間隔で左右方向に設けた一対(2つ)の測距用レンズ5a,5bが一体に形成されている(測距装置3の詳細については後述する)。撮像レンズ2と各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行である。
【0022】
デジタルカメラ1の上面側には、レリーズボタン(シャッタボタン)6、撮影・再生切替ダイアル7、電源ボタン(不図示)等が設けられている。また、デジタルカメラ1の背面側には、表示部としての液晶モニタ(LCD)8、望遠側ズーム(T)スイッチ9、広角側ズーム(W)10、スイッチメニュー(MENU)ボタン11、確定ボタン(OKボタン)12等が設けられている。
【0023】
(デジタルカメラ1のシステム構成)
図2に示すように、このデジタルカメラ1は、複数のレンズ群を有する撮影レンズ2、シャッタ機能を有する絞りユニット20、撮影レンズ2を通して入射される被写体像が受光面上に結像する撮影用撮像素子としてのCCDイメージセンサ21、CCDイメージセンサ21から出力される画像信号(画素出力信号)をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する信号処理部22、操作部(レリーズボタン6、撮影モード切換ボタン7、撮影・再生切替ダイアル7、望遠側ズーム(T)スイッチ9、広角側ズーム(W)10、メニューボタン11、確定ボタン12(図1参照)等)23からの操作入力情報に基づき、ROM(不図示)に記憶された制御プログラムに基づいてデジタルカメラ1全体のシステム制御等を行う制御部24、信号処理部22で生成された画像データを表示する液晶モニタ8、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を駆動するフォーカスレンズ駆動部25、撮影レンズ2のズームレンズ群を駆動するズームレンズ駆動部26、絞りユニット20を駆動する絞りユニット駆動部27、及び被写体までの距離を測距する前記測距装置3等を備えている。信号処理部22で生成された画像データは、メモリカード収納部(不図示)内に着脱自在なメモリカード28に記録される。
【0024】
液晶モニタ8は、撮影した画像データ(撮影画像)やメモリカード28に既に記録されている画像データを表示する以外にも、撮影時の撮影モードなどの各種動作内容等を表示したり、電子ファインダとしてモニタリング画像(動画)を表示することができる。なお、実際に撮影する前のモニタリング動作時においては、CCDイメージセンサ21からの画像信号に対して画素数を間引き処理した画像(動画)が液晶モニタ8に表示される。なお、本実施形態のデジタルカメラ1は、液晶モニタ8の画面の中のある領域に子画面を重ねて、この子画面にも画像を表示することができる機能を有している(詳細は後述する)。
【0025】
(測距装置3の構成)
図3(a),(b)に示すように、測距装置3は、前面側(図3(a)の上側)が開口した筐体30と、この筐体30の前面側に一対の測距用レンズ5a,5bが一列(デジタルカメラ1の左右方向)に一体に形成された透明樹脂材からなるレンズアレイ4と、レンズアレイ4と対向する筐体30内の背面側(図3(a)の下側)に配置された薄板状の撮像素子基板31と、撮像素子基板31上に所定間隔で形成された平面状(2次元状)の2つの撮像素子32a,32bと、撮像素子基板31の背面に配置された測距処理部33、及びアナログフロントエンド(AFE)部34を備えている。
【0026】
各測距用レンズ5a,5bの各光軸は平行であり、各測距用撮像素子32a,32bの各撮像領域32a1,32b1の対角中心と各測距用レンズ5a,5bの光軸が略一致するように位置決めされている。各測距用レンズ5a,5bの画角は、撮影レンズ2を広角側に設定したときの画角に略対応している。
【0027】
測距処理部33は、各測距用撮像素子32a,32b(撮像領域32a1,32b1)から取り込んだ画像信号に基づいて各撮像領域32a1,32c1に結像された被写体像間のずれ(視差)を算出して、被写体までの距離を算出する。測距処理部33で算出された距離データは制御部24に出力される。制御部24は、入力された距離情報に基づいて、被写体像がCCDイメージセンサ21の受光面上に結像するようにフォーカスレンズ駆動部25に駆動制御信号を出力し、撮影レンズ2のフォーカスレンズ群を移動させる。
【0028】
AFE部34は、各測距用撮像素子32a,32b(撮像領域32a1,32b1)から出力される画像信号をデジタル信号に変換する。AFE部34でデジタル信号に変換に変換された画像信号は、前記信号処理部22に入力される。
【0029】
ここで、測距装置3による測距原理について簡単に説明する。
【0030】
図4に示すように、測距用レンズ5aを通して得られた被写体像a1と測距用レンズ5bを通して得られた被写体像a2は、被写体a上の同一点が視差△だけずれて両側の測距用撮像素子32a,32bの各撮像領域32a1,32b1上にそれぞれ結像し、複数の画素(受光素子)で受光されて画像信号(電気信号)に変換される。
【0031】
そして、前記視差を△、測距用レンズ5a,5bの光軸間の距離(基線長)をD、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離をL、測距用レンズ5a,5bの焦点距離をfとし、L≫fであるときは、下記の式(1)が成り立つ。
【0032】
L=D・f/△ …式(1)
【0033】
よって、Dとfは既知であるので、各撮像領域32a1,32b1の画素から出力される画像信号に基づいて前記視差△を算出することで、測距用レンズ5a,5bと被写体a間の距離Lを算出することができる。
【0034】
(通常のモニタリング動作、静止画撮影動作)
次に、デジタルカメラ1の通常のモニタリング動作と静止画撮影動作について説明する。
【0035】
実際に撮影される前のモニタリング動作時においても、制御部24は、測距装置3の測距処理部33から入力された距離情報に基づいてフォーカスレンズ駆動部26を駆動制御して、撮像レンズ2のフォーカスレンズ群を合焦位置に移動させる合焦制御を行い、被写体像をCCDイメージセンサ21の受光面に結像させる。
【0036】
また、信号処理部12は、CCDイメージセンサ21から取り込んだデジタル信号に変換された画像信号に基づいて、被写体の輝度を算出する。算出された被写体の輝度情報は制御部24に出力される。そして、制御部24は、入力された輝度情報に基づいて、被写体に対して適正な露光量となるように絞りユニット20の開放状態(絞り値)と、CCDイメージセンサ21の電子シャッタ回数等を設定する。絞りユニット20の開放状態は、絞りユニット駆動部27の駆動によって制御される。
【0037】
この際、液晶モニタ8には、モニタリング動作時の画像(動画)が表示されている。なお、液晶モニタ8には、CCDイメージセンサ21からの画像信号に対して画素数を間引き処理した画像が表示される。
【0038】
そして、このモニタリング動作時にレリーズボタン6が押下操作されると、測距装置3からの距離情報によって被写体にピントが合った合焦状態でかつ適正な露光条件(CCDイメージセンサ21の電子シャッタ回数、絞りユニット20の絞り値等)で被写体を撮影する。そして、信号処理部24は、CCDイメージセンサ21から出力される画像信号をデジタル処理して取り込み、表示や記録が可能な画像データに変換処理する。信号処理部24で生成された画像データは、メモリカード28に記録され、また、液晶モニタ8に静止画像として表示される。
【0039】
また、制御部24は、顔検出部24aを有している。顔検出部24aは、例えば、撮像画面内の各エリアの輝度データを読み出し、予め記憶されている人物の顔部の目と鼻の輝度パターンテンプレートとのマッチングを行うことで、主要被写体領域である人物の顔部を検出する処理を行う。前記輝度パターンテンプレートは、複数種類の大きさのものが予めROM(不図示)に記憶されており、それぞれの大きさの輝度パターンテンプレートで撮像画面内の各エリアにおいてパターンマッチングすることで人物の顔部の検出を行う。人物の顔部が検出されると、人物の顔部が撮像画面内で移動してもそれに追尾して検出状態を保持する。
【0040】
また、顔検出部24aは、人物の顔部の検出以外にも犬や猫などのペットの顔部も検出する機能も有している。
【0041】
(モニタリング時の子画面の表示動作)
次に、モニタリング時における子画面の表示動作について説明する。
【0042】
図5(a)に示すように、上記した通常のモニタリング時には液晶モニタ8の画面には、撮像ユニット(撮影レンズ2、CCDイメージセンサ21)によって得られた画像(以下、「第1画像」という)が表示される。なお、図では、主要被写体としての2人の人物が表示されており、2人の人物の顔部(主要被写体領域)の周囲には顔部を検出していることを示している顔検出枠Aが表示されている。また、液晶モニタ8の画面全体に表示されている第1画像の画角は、広角側ズームスイッチ10を操作して撮影レンズ2を広角側に設定したときのものである。
【0043】
そして、メニューボタン11を操作して液晶モニタ8の画面上で「子画面表示」(不図示)を選択し、確定ボタン12を押すことにより、図5(b)に示すように、液晶モニタ8の画面(主画面)の中の右下領域に子画面30が重ねられるようにして表示される。なお、図5(b)に示す液晶モニタ8の画面に表示された第1画像は、望遠側ズームスイッチ9を操作して撮影レンズ2を望遠側に設定したときのものであり、主要被写体としての2人の人物の顔部付近をズームアップしている。なお、図5では、主要被写体が2人の人物の例であるが、主要被写体が1人の人物或いは3人以上の場合であってもよい。
【0044】
この子画面30には、測距装置3の一方の測距用撮像ユニット(測距用レンズ5a、測距用撮像素子32a)によって得られた画像(以下、「第2画像」という)が表示される。なお、子画面30には、測距装置3の他方の測距用撮像ユニット(測距用レンズ5b、測距用撮像素子32b)によって得られた画像(前記第2画像に対して少し視差があるだけで略同じ画像)を表示するようにしてもよい。
【0045】
子画面30に表示される第2画像の画角は、撮影レンズ2を広角側に設定したときと略対応している。よって、図5(b)の子画面30に表示された第2画像の画角は、図5(a)の液晶モニタ8の画面に表示された第1画像の画角と略対応している。
【0046】
このように、子画面30に表示される第2画像の画角は、画面サイズが異なるだけで撮影レンズ2を広角側に設定したときの画像の画角と略同じものとなる。よって、図5(b)に示すように、液晶モニタ8の画面全体に表示された第1画像の所望の領域(図では、主要被写体領域としての2人の人物の顔部付近)をズームアップした場合でも、子画面30に表示された第2画像を確認することにより、主要被写体のどの部分を撮影しているかを容易に把握することができる。
【0047】
ところで、上記したように子画面30は、最初に液晶モニタ8の画面の中の右下領域に表示されるように設定されている。このため、例えば図5(b)に示したように、モニタリング時において、液晶モニタ8の画面に表示された第1画像の所望の領域(図では、主要被写体領域としての2人の人物の顔部付近)をズームアップした場合に、主要被写体領域(人物の顔部付近)の一部が子画面30で隠れてしまうと、この主要被写体領域の全体を把握し難くなる。
【0048】
そこで、本実施形態のデジタルカメラ1の制御部24は、モニタリング時において、液晶モニタ8の画面に表示された第1画像内の主要被写体領域(例えば人物の顔部付近)の一部が子画面30で隠れているか否かを判定し、この主要被写体領域の一部が子画面30で隠れていると判定した場合には、子画面30を他の位置に移動させる、又は子画面30のサイズを縮小するような制御を行う。以下、この制御について、図6に示したフローチャートを参照して説明する。
【0049】
モニタリング時において、図5(b)に示したように、子画面30を液晶モニタ8の画面の中の右下領域(設定位置)に表示する(ステップS1)。そして、このときに液晶モニタ8の画面に表示された主要被写体領域(人物の顔部付近)周囲の顔検出枠Aの領域の一部が、子画面30と重なっているか否かを判定する(ステップS2)。
【0050】
そして、ステップS2で、顔検出枠Aの領域の一部が子画面30と重なっていると判定した場合(ステップS2:YES)、図7に示すように、液晶モニタ8の画面全体を複数に分割(図では、全体で12(3×4)分割)して、各分割領域全体に対して主要被写体領域(人物の顔部付近)周囲の顔検出枠Aが位置しているか否かを判定する(ステップS3)。
【0051】
なお、各分割領域は、子画面30のサイズよりも少し大きく設定されている。よって、各分割領域のうちで顔検出枠Aが位置していない分割領域に子画面30を位置させた場合には、顔検出枠Aの領域が子画面30に重なることはない。即ち、図7では、画面の左上の分割領域a1又はその右隣の分割領域a2に子画面30を位置させた場合には、顔検出枠Aの領域は子画面30と重ならない。
【0052】
なお、本実施形態では、子画面30の表示位置の優先度は、優先度の高い順に液晶モニタ8の画面全体の中の右下領域(設定位置)→左下領域→左上領域→右上領域となるように設定されている。よって、図7では、画面の左下領域にも別の顔検出枠Aの領域があるので、画面の左上領域(分割領域a1)に子画面30を位置させることができる。なお、子画面30の表示位置の優先度は上記の表示位置パターンに限らず、予め複数の表示位置パターンが格納されている場合には、撮影者が任意の表示位置パターンを選択することができる。
【0053】
そして、ステップS3で、各分割領域全体に対して主要被写体領域(人物の顔部付近)周囲の顔検出枠Aが位置していない分割領域があると判定した場合(ステップS3:NO)、上記したように画面の左上領域(分割領域a1)に子画面30を移動させる(ステップS4)。これにより、図8に示すように、液晶モニタ8の画面の中の左上領域に子画面30が表示される。
【0054】
また、ステップS3で、例えば図9に示すように、各分割領域全体に対して主要被写体領域(人物の顔部付近)周囲の顔検出枠Aが全ての分割領域にまたがるように位置していると判定した場合(ステップS3:YES)、図10に示すように、子画面30の位置はそのままで子画面30のサイズを縮小して顔検出枠Aで隠れないようにする(ステップS5)。図9のように、顔検出枠Aが全ての分割領域にまたがるように位置している状況としては、主要被写体に対して高倍率でズームアップした場合や、主要被写体がカメラ側に近づいてきた場合などが挙げられる。
【0055】
なお、ステップS4で、子画面30が所定サイズ以下に縮小されるような場合には、子画面30内の画像も小さくなって視認し難くなるので子画面30を非表示にする。
【0056】
また、ステップS5で、子画面30のサイズを縮小するとともに、この縮小した子画面30を他の位置(例えば、画面の左上領域)に移動させて表示するようにしてもよい。
【0057】
上記したデジタルカメラ1は、モニタリング時から測距装置3で主要被写体領域(例えば、人物の顔部)までの距離を連続的に測距して合焦制御しているので、モニタリング時に主要被写体領域が移動してもそれに追尾して、主要被写体領域を液晶モニタ8に表示することができる。また、モニタリング時に液晶モニタ8の画面に子画面30が重ねられて表示されているときは、図6に示したフローチャートに基づいた制御が行われる。
【0058】
よって、モニタリング時において、例えば図11(a)に示すように、液晶モニタ8の画面にズームアップされた顔検出枠Aで囲まれた主要被写体領域(人物の顔部)と、子画面30が画面の左上領域に表示されているときに、主要被写体領域が移動しても、図11(b)に示すように、顔検出枠Aと重ならない位置に子画面30を自動的に移動させて表示することができる。なお、図11(b)では、子画面30は画面の右上領域に表示されている。
【0059】
また、前記顔検出部24aは、人物の顔部の検出以外にも犬や猫などのペットの顔部も検出する機能も有している。よって、モニタリング時において、例えば図12に示すように、モニタリング時に液晶モニタ8の画面内に子画面30を表示した場合、この子画面30に、前記測距装置3の一方の測距用撮像ユニット(例えば、測距用レンズ5a、測距用撮像素子32a)で得られた犬(主要被写体)全体を表示する。そして、液晶モニタ8の画面にズームアップされた顔検出枠Aで囲まれた主要被写体領域である犬の顔部を表示したときに、前記同様に顔検出枠Aと重ならない位置に子画面30を自動的に移動させて表示することができる。なお、図12では、子画面30は画面の左下領域に表示されている。
【0060】
このように、本実施形態のデジタルカメラ1によれば、液晶モニタ8の画面内に、広角側に設定した画角の主要被写体(例えば、人物全体)を子画面30で表示することにより、液晶モニタ8の画面にズームアップされた主要被写体の所定の領域(例えば、人物の顔部)を表示したときに、子画面30の画像を確認することによって主要被写体のどの領域をズームアップしているかを容易に把握することができる。
【0061】
更に、液晶モニタ8の画面にズームアップされた主要被写体の所定の領域(例えば、人物の顔部)の一部に子画面30が重ならないように、子画面30の位置を移動させたり、子画面30のサイズを縮小させる(又はその両方)ことができるので、子画面30に遮られることなくズームアップされた主要被写体の所定の領域(例えば、人物の顔部)全体を常に把握することができる。
【0062】
なお、前記実施形態1では、第2の撮像手段として測距装置を兼用して用いた構成であったが、専用の撮像装置を備えた構成でもよい。
【0063】
〈実施形態2〉
図13(a)は、本発明の実施形態2に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラを示す正面図、図13(b)は、このデジタルカメラの背面側を示す図、図14は、図13に示したデジタルカメラのシステム構成の概要を示すブロック図である。
【0064】
本実施形態のデジタルカメラは、立体視可能な画像を記録、表示可能な3Dカメラである。なお、図1、図2に示した実施形態1のデジタルカメラと同一機能を有する構成部には同一符号を付し、重複する説明は省略する(2つの撮影レンズ、CCDイメージセンサに対しては、第1、第2の撮影レンズ2a,2b、第1、第2のCCDイメージセンサ21a,21bと表記している)。
【0065】
なお、本実施形態に係るデジタルカメラ(以下、「3Dカメラ」という)の制御部24は、第1、第2のCCDイメージセンサ21a,21bから信号処理部22を介して取り込まれる各画像信号に基づいてオートフォーカス制御を行う。詳細には、制御部23は、第1、第2のCCDイメージセンサ21a,21bから出力される各画像信号を信号処理部12を介して取り込み、取り込まれた画素出力信号からAF(自動合焦)評価値を算出する。
【0066】
このAF評価値は、例えば高周波成分抽出フィルタの出力積分値や、近接画素の輝度差の積分値によって算出される。合焦状態にあるときは、被写体のエッジ部分がはっきりとしているため、高周波成分が一番高くなる。これを利用して、AF動作時(合焦検出動作時)には、第1、第2の撮影レンズ2a,2bの各フォーカス位置におけるAF評価値を取得して、その極大になる点を合焦検出位置としてAF動作が実行される。
【0067】
図13(a)に示すように、本実施形態に係る3Dカメラ1aの正面(前面)側には、光学ズーム機能を有する2つの第1、第2撮影レンズ2a,2bが左右に所定の間隔を設けて配置されている。この3Dカメラ1aでは、第1の撮像ユニット(第1の撮影レンズ2a、第1のCCDイメージセンサ21a)と、第2の撮像ユニット(第2の撮影レンズ2b、第2のCCDイメージセンサ21b)によって得られた視差のある2つの同じ画角の画像を同時に記録することができる。
【0068】
そして、この視差のある2つの画像を3D表示用に特殊処理された液晶モニタ8に表示することにより、撮影者等は撮影した被写体像を立体視できる。なお、モニタリング時においても、同様に液晶モニタ8には立体視可能な被写体像(動画)が表示される。
【0069】
また、図14に示すように、第1、第2の撮影レンズ2a,2bには、それぞれフォーカスレンズ駆動部25、ズームレンズ駆動部26、絞りユニット駆動部27が設けられており、制御部24の制御によって、第1、第2の撮影レンズ2a,2bのフォーカスレンズ群、ズームレンズ群、絞りユニット20を同期させて駆動したり、個別に駆動させることができる。また、この3Dカメラ1aにも、実施形態1で述べた子画面30を液晶モニタ8の画面に重ねるように表示する機能を有している。
【0070】
よって、この3Dカメラ1aでは、図13(b)に示すように、モニタリング時に液晶モニタ8の画面に子画面30を表示した場合、この子画面30には、第2の撮像ユニット(第2の撮影レンズ2b、第2のCCDイメージセンサ21b)で得られた第2の撮影レンズ2bを広角側に設定した状態の画像(図では、主要被写体としての2人の人物像)を表示することができる。一方、液晶モニタ8の画面には、第1の撮像ユニット(第1の撮影レンズ2a、第1のCCDイメージセンサ21a)で得られたズームアップした画像(図では、主要被写体領域としての2人の人物の顔部付近)を表示することができる。
【0071】
そして、この3Dカメラ1aにおいても実施形態1と同様に、モニタリング時に液晶モニタ8の画面に子画面30を表示した場合には、図6に示したフローチャートに基づいた制御が行われ、液晶モニタ8の画面に表示された顔検出枠Aと重ならない位置に子画面30を自動的に移動させて表示することができる。なお、図13(b)では、子画面30は画面の左上領域に表示されている。
【0072】
よって、実施形態1と同様に液晶モニタ8の画面内に、広角側に設定した画角の主要被写体(例えば、人物全体)を子画面30で表示することにより、液晶モニタ8の画面にズームアップされた主要被写体の所定の領域(例えば、人物の顔部)を表示したときに、子画面30の画像を確認することによって主要被写体のどの領域をズームアップしているかを容易に把握することができる。
【0073】
更に、液晶モニタ8の画面にズームアップされた主要被写体の所定の領域(例えば、人物の顔部)の一部に子画面30が重ならないように、子画面30の位置を移動させたり、子画面30のサイズを縮小させる(又はその両方)ことができるので、子画面30に遮られることなくズームアップされた主要被写体領域の全体を常に把握することができる。
【0074】
なお、この3Dカメラ1aは、上記したようにモニタリング時には第2の撮影レンズ2bを広角側に設定してその画像を子画面30に表示し、第1の撮影レンズ2aをズームアップしてその画像を液晶モニタ8の画面に表示することができるが、撮影時に前記した視差のある2つの同じ画角の画像を得るには、第1、第2の撮影レンズ2a,2bの両方の画角を同じにする必要がる。このモニタリング時には、第1の撮影レンズ2aはズームアップされて望遠側に設定され、第2の撮影レンズ2bは広角側に設定されている。
【0075】
よって、上記のモニタリング時からレリーズボタン6を押下操作して撮影を行う際には、先ず、制御部24の制御により第2の撮影レンズ2b側のズームレンズ駆動部26を駆動して、広角側に設定されている第2の撮影レンズ2bを望遠側に駆動する。そして、第2の撮影レンズ2bの画角を第1の撮影レンズ2aの画角に合わせた後に撮影動作が実行され、視差のある2つの同じ画角の画像が同時に記録される。
【0076】
そして、この撮影の後のモニタリング時には、前記同様に第2の撮影レンズ2bを広角側に再度設定してその画像が子画面30に表示される。なお、液晶モニタ8の画面には、第1の撮像ユニット(第1の撮影レンズ2a、第1のCCDイメージセンサ21a)で得られたズームアップした画像が表示される。
【0077】
なお、上記した各実施形態では、モニタリング時の画像を液晶モニタ(表示手段)に表示するときに本発明を適用した例であったが、記録された画像(再生画像)を液晶モニタに表示するときにおいても、同様に本発明を適用することができる。
【0078】
即ち、再生画像全体を第2のモニタリング画像として子画面に表示し、再生画像全体の一部を拡大させた画像を第1のモニタリング画像として液晶モニタの画面に表示する。再生画像の場合は画像の中央に限らず拡大箇所を設定することができて、顔検出も記録画像を用いて同様に行うことができる。なお、この場合の再生画像は静止画でも動画でもよい。動画の場合は画像の拡大状況に加えて、時間の経過に伴う構図の変化によって子画面の位置を変更させることになる。
【符号の説明】
【0079】
1 デジタルカメラ
1a 3Dカメラ
2 撮影レンズ
2a 第1の撮影レンズ
2b 第2の撮影レンズ
3 測距装置
8 液晶モニタ
24 制御部
30 子画面
【先行技術文献】
【特許文献】
【0080】
【特許文献1】特許第4050385号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、
第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段と、
撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られた第1のモニタリング画像を主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた、前記第1のモニタリング画像の撮影画角範囲を含む第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示する表示手段と、
前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項2】
ズーム光学系を有する第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、前記第1の撮像手段に対して撮影光軸が所定距離だけ離間されて配置され、ズーム光学系を有する第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段とを具備し、前記第1、第2の各撮像手段によって得られた各画像から3D画像を生成可能な表示可能な撮像装置であって、
撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られたズームアップされた第1のモニタリング画像を主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた広角側に設定された第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示可能な表示手段と、
前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記主画面の中の前記主要被写体領域に対して前記子画面が重ならないように、前記子画面の位置を移動及び/又はサイズ縮小させるような制御を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の撮像装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記主画面全体の画面領域を複数のブロック領域に分割して、検出した前記主要被写体領域が存在しないブロック領域に前記子画面を表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項5】
前記制御手段は、検出した前記主要被写体領域が全てのブロック領域にまたがるときは、前記子画面を非表示にすることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
【請求項6】
前記主要被写体領域を追尾して合焦状態を自動制御する合焦手段をさらに備え、
前記制御手段は、前記合焦手段が追尾する前記主要被写体領域に応じて前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記主要被写体領域が複数ある場合には全ての主要被写体領域を検出して、前記全ての主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の表示を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記主要被写体領域として人物の顔部領域及び/又はペットの顔部領域を検出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項9】
前記制御手段は、検出した前記主要被写体領域を矩形の枠領域として前記主画面に重ねて表示して、前記矩形の枠領域の内側に前記子画面が重ならないように前記子画面の表示を制御することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の撮像装置。
【請求項10】
第1の撮影光学系を通して被写体像が結像される第1の撮像素子を有する第1の撮像手段と、第2の撮影光学系を通して前記被写体像が結像される第2の撮像素子を有する第2の撮像手段とを備えた撮像装置のモニタリング画像の表示方法であって、
撮影前のモニタリング時において、前記第1の撮像手段によって得られた第1のモニタリング画像を表示手段の主画面に表示するとともに、前記第2の撮像手段によって得られた、前記第1のモニタリング画像の撮影画角範囲を含む第2のモニタリング画像を前記主画面の所定位置に重ねた子画面に表示する第1ステップと、
前記第1の撮像手段又は前記前記第2の撮像手段によって得られた画像情報に基づいて前記第1のモニタリング画像又は前記第2のモニタリング画像の中から主要被写体領域を検出し、モニタリング時に前記主画面に表示された前記主要被写体領域に前記子画面が重ならないように、前記子画面の位置を移動及び/又はサイズ縮小させる第2ステップとを含むことを特徴とする撮像装置のモニタリング画像の表示方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2013−17125(P2013−17125A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−150113(P2011−150113)
【出願日】平成23年7月6日(2011.7.6)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】