説明

撮像装置

【課題】カメラヘッドを基台にアームにて保持する撮像装置を装置未使用状態から撮像状態に推移させる際の取扱の簡便化を図る。
【解決手段】撮像装置100は、基台110から立ち上げた第1アーム131の上端に第2アーム132をアーム回動軸支機構134にて回動自在に軸支し、第2アーム132に対しては、カメラヘッド150のヘッド側アーム160をヘッド回動軸支機構180にて回動自在に軸支する。装置未使用の収納姿勢では、第2アーム132は、カメラヘッド150のヘッド側アーム160と共に第1アーム131に重なる。この収納姿勢からカメラ位置を低くして小さなサイズの被撮像物を撮像するには、カメラヘッド150のヘッド側アーム160だけを回動動作させれば足りる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラヘッドに内蔵したカメラを撮像領域の被撮像物に向けて撮像する撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種の撮像装置は、被撮像物を載置するステージを有する形態と、こうしたステージを有しない形態とに大別され、後者の形態は小型・軽量で取扱が簡便である等の理由で種々提案されている。例えば、下記の特許文献1で提案された撮像装置では、撮像領域の周囲に配設した基台からカメラヘッドにおいて、複数の関節部を用いることで、カメラヘッドを撮像領域の上方にアームで保持している。そして、各関節部での動作により、撮像領域の上方におけるカメラヘッドのカメラの上下位置を被撮像物のサイズに合わせて調整している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−191105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の特許文献で提案された撮像装置のように、基台に対してアームにてカメラヘッドを保持する場合、装置の保管時や運搬時と言った装置未使用時には、装置の安定性やカメラヘッド保護の観点から、カメラヘッドを基台から立ち上がったアームに重ねることが望ましい。この姿勢(便宜上、未使用時姿勢と称する)から撮像領域の被撮像物を撮像する場合、カメラヘッドを撮像領域の上方に保持するには、全ての関節部の動作を必要とする。例えば、小サイズの被撮像物をその上方から撮像する場合であっても、大きなサイズの被撮像物をその上方から撮像する場合であっても、全ての関節部の動作を必要とするため煩雑であった。被撮像物を載置するステージを有する撮像装置も同様である。
【0005】
本発明は、上記した課題を踏まえ、カメラヘッドを基台にアームにて保持する撮像装置を装置未使用状態から撮像状態に推移させる際の取扱の簡便化を図ることをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記した目的の少なくとも一部を達成するために、本発明では、以下の構成を採用した。
【0007】
カメラヘッドに内蔵したカメラを撮像領域の被撮像物に向けて撮像する撮像装置であって、
基台と、
該基台から立ち上がる基台側第1アームと、
該基台側第1アームから前記撮像領域の上方に延びる基台側第2アームと、
該基台側第2アームを基台側第1アームに回動自在に軸支し、前記撮像領域の上方に延びる姿勢から前記基台側第1アームと重なる側への回動とこの逆の回動を前記基台側第2アームについて許容するアーム回動軸支手段と、
前記カメラヘッドから前記カメラの光軸と交差して延びるヘッド側アームと、
該ヘッド側アームを前記基台側第2アームに沿って延在させた状態で前記基台側第2アームに対して回動自在に軸支するヘッド回動軸支手段とを備え、
該ヘッド回動軸支手段は、前記基台側第1アームと重なる側に回動した前記基台側第2アームに対する前記ヘッド側アームの回動を、前記カメラヘッドの前記カメラが前記撮像領域にその上方から向かうまで許容する
ことを要旨とする。
【0008】
上記構成の撮像装置では、基台から基台側第1アームを立ち上げ、この基台側第1アームにアーム回動軸支手段により回動自在に軸支された基台側第2アームは、撮像領域の上方に延びる姿勢と基台側第1アームと重なる側の姿勢との間において回動する。カメラヘッドからカメラの光軸と交差して延びるヘッド側アームは、基台側第2アームに沿って延在した状態でヘッド回動軸支手段により基台側第2アームに軸支されているので、基台側第2アームが撮像領域の上方に延びた場合にあっては、基台側第2アームに沿って撮像領域の上方に位置し、カメラヘッドのカメラを撮像領域にその上方から向かわせる。この場合のカメラ位置は、撮像領域からの基台側第1アームの立ち上がり高さ位置となり、撮像領域から最大限離れているので、大きなサイズの被撮像物の撮像が可能となる。
【0009】
その一方、基台側第2アームが上記した撮像領域の上方に延びる姿勢から基台側第1アームと重なる側の姿勢に回動した場合、ヘッド側アームは、基台側第2アームに沿って延在したまま基台側第1アームと重なる姿勢を取ることができ、カメラヘッドも基台側第1アームに重なる。この姿勢は、既述した未使用姿勢となる。ヘッド側アームは、この未使用姿勢を取ることができるほか、基台側第2アームに対してヘッド回動軸支手段が許容するヘッド側アームの回動により、基台側第1アームと重なった姿勢から起きあがるようにして基台側第2アームに対して回動して、カメラヘッドのカメラを撮像領域にその上方から向かわせる。この場合、カメラは、基台側第2アームが撮像領域の上方に延びる姿勢から基台側第1アームと重なる側の姿勢に回動した分だけ、撮像領域に近づくことから、カメラの上下位置を被撮像物のサイズに合わせて調整できることになる。従って、上記構成の撮像姿勢によれば、基台側第2アームとこれに沿って延びるヘッド側アームおよびカメラヘッドが基台側第1アームと重なる未使用姿勢からカメラにて撮像する姿勢への推移を、基台側第2アームに対するヘッド側アームの回動動作だけで済ませることができ、簡便となる。
【0010】
また、運搬や保管等の装置未使用の未使用姿勢では、基台側第2アームとこれに沿って延びるヘッド側アームに加えてカメラヘッドも基台側第1アームと重なるので、装置未使用時の省スペース化を図ることができる。この場合、前記基台を前記撮像領域と干渉しない位置に配設されるものとすれば、被撮像物の載置ステージを要しない分だけ基台のコンパクト化が進むことと相まって、装置未使用時の省スペース化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施例の撮像装置100を第1撮像姿勢において正面方向から見た斜視図である。
【図2】第1撮像姿勢における撮像装置100の側面図である。
【図3】ヘッド回動軸支機構180の構成を概略的に示す概略分解図である。
【図4】装置未使用時の収納姿勢における撮像装置100の側面図である。
【図5】第2撮像姿勢における撮像装置100の側面図である。
【図6】第1撮像姿勢と第2撮像姿勢での撮像装置100による被撮像シートSTの撮像の様子を対比して示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、その実施例を図面に基づき説明する。図1は実施例の撮像装置100を第1撮像姿勢において正面方向から見た斜視図、図2は第1撮像姿勢における撮像装置100の側面図である。
【0013】
図示するように、撮像装置100は、基台110と、カメラ保持アーム130と、カメラヘッド150とを備える。基台110は、カメラヘッド150の保持状態においても安定するよう、所定の重量を有する筐体として形成されている。なお、この基台110は、本装置のオン・オフスイッチを含む種々のスイッチやメモリカードの装着機構を筐体外部に有する他、筐体内部には装置の制御器盤・機器等を有するが、これらは本発明の要旨と直接関係しないので、その説明は省略する。
【0014】
カメラ保持アーム130は、基台110の側の第1アーム131と、カメラヘッド150の側の第2アーム132とを備える。第1アーム131は、基台110から立ち上がって当該基台に固定されており、基台110の側のアーム基部136に、有底の陥没凹所138をアーム正面側に有する。この陥没凹所138については、後述する。
【0015】
第2アーム132は、第1アーム131の上端においてアーム回動軸支機構134にて図中矢印Aで示すように鉛直面内において回動自在に軸支されている。アーム回動軸支機構134は、回動軸とこれに嵌合する軸穴を有する軸支部材とを用い回動軸と軸支部材との相対的な回動を起こす周知の軸支構造を備え、第2アーム132の姿勢を、当該アームが図示するように水平に延びた姿勢、即ち図1における基台前方の撮像領域SAの上方に延びた姿勢(以下、第1撮像姿勢)と、後述するように第2アーム132が第1アーム131に重なった収納姿勢(未使用姿勢)のいずれかに規定するための節度感付与機器(図示略)を備える。よって、操作者は、節度感の感知により回動操作を止めることで、第2アーム132を上記したいずれかの姿勢となるまで回動させた上で、当該アームを回動後の姿勢に止め置くことができる。つまり、第2アーム132は、アーム回動軸支機構134での回動動作により、図1と図2に示す第1撮像姿勢と、第1アーム131に重なる後述の収納姿勢とを取り得る。このことは、撮像領域SAの上方に延びる姿勢から第1アーム131と重なる側への回動とこの逆の回動が、第2アーム132について許容されることを意味する。
【0016】
カメラヘッド150は、先端側に撮像用のカメラ(図示略)を内蔵し、そのレンズユニットCUの先端筐体を突出させ、カメラの光軸Lと交差して延びるヘッド側アーム160を備える。カメラヘッド150は、図示するように、第2アーム132の先端においてヘッド回動軸支機構180によりヘッド側アーム160を介して回動自在に軸支され、ヘッド側アーム160は第2アーム132から当該アームに沿って延長するように延在している。つまり、図1に示す第1撮像姿勢では、ヘッド側アーム160は、第1アーム131の上端から撮像領域SAの上方に延びた第2アーム132に沿って延びて撮像領域SAの上方に位置するので、カメラヘッド150は、レンズユニットCUにおけるカメラの光軸Lを撮像領域SAに向かわせて、撮像領域SAの被撮像シートSTにカメラを正対させて当該シートをその上方から撮像する。この第1撮像姿勢におけるカメラ位置は、撮像領域SAからの第1アーム131の立ち上がり高さ位置となり、撮像領域SAから最大限離れることになる。よって、第1撮像姿勢では、大きなサイズの被撮像物、例えば図示するような大きさの被撮像シートSTの撮像が可能となる。
【0017】
上記した第1撮像姿勢では、撮像領域SAを挟んで基台110に向き合う使用者の視野とカメラの撮像視野とは同じとなる。なお、カメラはズーミング可能なオートフォーカスカメラとして構成され、これら動作のためのオートフォーカスボタンやズームダイヤル(図示略)は、カメラヘッド150の適宜箇所、例えばヘッド側面や基台110に設置されている。
【0018】
次に、ヘッド回動軸支機構180によるカメラヘッド150の軸支の様子について説明する。図3はヘッド回動軸支機構180の構成を概略的に示す概略分解図である。ヘッド回動軸支機構180は、第2アーム132のカバー132Cに囲まれたアーム側フレーム181に対して、ヘッド側アーム160のカバー160Cに囲まれたヘッド側フレーム185を回動自在に軸支するよう構成されている。アーム側フレーム181は、その先端側にアーム側軸支部182〜183を対向させて備え、両部材のセンターに貫通孔184を備える。ヘッド側フレーム185は、その先端側にヘッド側軸支部186〜187を対向させて備え、両部材のセンターに貫通孔188を備える。ヘッド側フレーム185のヘッド側軸支部186〜187は、アーム側フレーム181のアーム側軸支部182〜183が間に隙なく嵌り込む間隔とされ、このヘッド側・アーム側の両軸支部は、貫通孔周囲で接触する。
【0019】
ヘッド側フレーム185は、円盤状の回動規制部材189をヘッド側軸支部187に固定して備え、回動規制部材189の貫通孔190をヘッド側軸支部187の貫通孔188と一致させている。回動規制部材189は、外周縁側に円弧状に湾曲形成された弧状貫通孔192を備える。ヘッド回動軸支機構180は、ヘッド側フレーム185のヘッド側軸支部186〜187の間にアーム側フレーム181のアーム側軸支部182〜183を嵌め込んだ上で、回動規制部材189の側からそれぞれの上記貫通孔に回動軸部材193を嵌合させて、上記のアーム側フレーム181にヘッド側フレーム185を回動軸部材193の軸回りに回動自在に軸支する。こうしたアーム側・ヘッド側のフレーム同士の回動軸支により、ヘッド回動軸支機構180は、カメラヘッド150のヘッド側アーム160を第2アーム132に沿って延在させた状態で第2アーム132に対して回動自在に軸支する。なお、回動軸部材193は、上記のように嵌合した貫通孔から軸方向にずれないよう、ヘッド側フレーム185の両側にて図示しない軸保持部材にて保持されている。
【0020】
こうした回動軸支に際して、回動規制部材189の弧状貫通孔192には、アーム側フレーム181がアーム側軸支部183に有する規制駒191が入り込む。よって、ヘッド回動軸支機構180は、第2アーム132に対するヘッド側アーム160の回動動作を、弧状貫通孔192の弧状範囲に制限し、ヘッド側アーム160を第2アーム132に沿って延在した状態から図4に矢印Bで示すように回動自在に軸支することになる。この場合、弧状貫通孔192の一方端に規制駒191が位置する場合、ヘッド側アーム160は第2アーム132に沿って延在し、弧状貫通孔192の他方端に規制駒191が位置する場合、ヘッド側アーム160は後述の第2撮像姿勢においては撮像領域SAの上方に延びることになる。また、ヘッド側アーム160の回動動作は、ヘッド側フレーム185のヘッド側軸支部186〜187とアーム側フレーム181のアーム側軸支部182〜183の貫通孔周囲での接触状況下でなされるので、両軸支部の接触抵抗により、ヘッド側アーム160は、上記した回動制限範囲の任意の回動後の位置で第2アーム132に対して止め置かれる。
【0021】
次に、図1や図2に示す第1撮像姿勢から収納姿勢への推移や、小さなサイズの被撮像物を撮像する場合の姿勢推移について説明する。図4は装置未使用時の収納姿勢における撮像装置100の側面図、図5は第2撮像姿勢における撮像装置100の側面図である。
【0022】
図4に示す収納姿勢では、第2アーム132は、ヘッド回動軸支機構180にて軸支済みのカメラヘッド150と共にアーム回動軸支機構134を中心に回動し、第1アーム131にそのアーム正面側で重なる。第1アーム131がアーム正面側に有する陥没凹所138は、レンズユニットCUの先端部位より大きな径で陥没成型されていると共に、その位置は、アーム回動軸支機構134を中心にレンズユニットCUの先端部位が回動する軌跡と合致されている。よって、図4に示すように第2アーム132とカメラヘッド150が第1アーム131のアーム正面側に回動した収納姿勢において、レンズユニットCUの先端部位は、陥没凹所138の内部に入り込み、当該凹所の周壁で取り囲まれることになる。この結果、本実施例の撮像装置100によれば、装置未使用の際に図4に示す収納姿勢を取るよう上記したアーム回動動作を行うだけで、カメラの損傷回避、具体的にはレンズユニットCUの先端側のカメラレンズの損傷回避が可能となり、取扱が簡便である。しかも、図4に示す収納姿勢では、第1アーム131にそのアーム正面側で第2アーム132とカメラヘッド150が重なるので、収納姿勢とされた装置未使用時において、省スペース化を図ることができる。また、図4に示す収納姿勢から第2アーム132をカメラヘッド150と共に回動して図1や図2に示す第1撮像姿勢とするだけで、大きなサイズの被撮像シートSTをカメラヘッド150のカメラにて速やかに撮像できる。
【0023】
撮像装置100にて小さなサイズの被撮像物の撮像を行う際には、カメラヘッド150のヘッド側アーム160が第2アーム132と共に第1アーム131に重なった図4の収納姿勢から、カメラヘッド150のヘッド側アーム160だけをヘッド回動軸支機構180において回動させる。つまり、ヘッド側アーム160を、第1アーム131と重なった姿勢から起きあがるよう、第2アーム132に対して回動させると、カメラヘッド150は、カメラを撮像領域SAにその上方から向かわせる。この場合、カメラは、第2アーム132が撮像領域SAの上方に延びる姿勢(図1参照)から第1アーム131と重なる側の姿勢(図5参照)に回動した分だけ、撮像領域SAに近づき、撮像装置100は、図5の第2撮像姿勢を取る。図6は第1撮像姿勢と第2撮像姿勢での撮像装置100による被撮像シートSTの撮像の様子を対比して示す説明図である。
【0024】
図示するように、ヘッド側アーム160が第2アーム132と共に撮像領域SAの上方に延びた第1撮像姿勢(図6(A)では、カメラ位置が高い分、大きなサイズの被撮像シートSTの撮像が可能となる。その一方、第2アーム132が第1アーム131に重なったままヘッド側アーム160だけが撮像領域SAの上方に延びた第2撮像姿勢(図6(B)では、カメラ位置が低い分、小さなサイズの被撮像シートSTの撮像が可能となる。そして、この第1、第2の撮像姿勢において、カメラは共に撮像領域SAの被撮像シートSTに正対し、そのカメラ視野は撮像領域SAを挟んで基台110に向き合う使用者の視野と同じである。そして、第1撮像姿勢と第2撮像姿勢との間の姿勢推移は、第1アーム131に重なる側への第2アーム132のアーム回動軸支機構134における回動動作と、ヘッド側アーム160のヘッド回動軸支機構180における回動動作を起こせばよい。その一方、本実施例の撮像装置100によれば、図4に示す収納姿勢から図5の第2撮像姿勢に推移させるには、カメラヘッド150のヘッド側アーム160だけの回動動作を行えば済み、簡便である。
【0025】
また、本実施例の撮像装置100では、基台110は、被撮像物の載置ステージを有しないので、コンパクトとなることから、図4の収納姿勢における省スペース化を促進することができる。
【0026】
本発明は上記した実施例や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々の態様で実施可能である。例えば、被撮像物の載置ステージを有する基台に対して、第1アーム131を立ち上げるようにすることもできる。
【符号の説明】
【0027】
100…撮像装置
110…基台
130…カメラ保持アーム
131…第1アーム
132…第2アーム
132C…カバー
134…アーム回動軸支機構
136…アーム基部
138…陥没凹所
150…カメラヘッド
160…ヘッド側アーム
160C…カバー
180…ヘッド回動軸支機構
181…アーム側フレーム
182〜183…アーム側軸支部
184…貫通孔
185…ヘッド側フレーム
186〜187…ヘッド側軸支部
188…貫通孔
189…回動規制部材
190…貫通孔
191…規制駒
192…弧状貫通孔
193…回動軸部材
L…光軸
SA…撮像領域
ST…被撮像シート
CU…レンズユニット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラヘッドに内蔵したカメラを撮像領域の被撮像物に向けて撮像する撮像装置であって、
基台と、
該基台から立ち上がる基台側第1アームと、
該基台側第1アームから前記撮像領域の上方に延びる基台側第2アームと、
該基台側第2アームを基台側第1アームに回動自在に軸支し、前記撮像領域の上方に延びる姿勢から前記基台側第1アームと重なる側への回動とこの逆の回動を前記基台側第2アームについて許容するアーム回動軸支手段と、
前記カメラヘッドから前記カメラの光軸と交差して延びるヘッド側アームと、
該ヘッド側アームを前記基台側第2アームに沿って延在させた状態で前記基台側第2アームに対して回動自在に軸支するヘッド回動軸支手段とを備え、
該ヘッド回動軸支手段は、前記基台側第1アームと重なる側に回動した前記基台側第2アームに対する前記ヘッド側アームの回動を、前記カメラヘッドの前記カメラが前記撮像領域にその上方から向かうまで許容する
撮像装置。
【請求項2】
前記基台は前記撮像領域と干渉しない位置に配設される請求項1に記載の撮像装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate