説明

撮影画像集中モニタシステム

【課題】リアルタイムの画像集中監視システムの提供。
【解決手段】固有の搬送周波数を設定して、この搬送波をカメラ14の撮像信号で変調する変調装置16と、変調装置16の出力信号を信号伝送用ケーブル18に供給する合波器20と、信号伝送用ケーブル18の一端に接続され、変調装置16の出力信号を分離する分波器22と、分波器22から出力される変調装置16の出力信号を復調する復調器24と、復調器24の出力信号を受け入れて、カメラ14の撮影した画像を再生するモニタ装置26と、信号伝送用ケーブル18を通じて商用電源の周波数より高い周波数の交流に周波数変換した交流電流を供給する電源供給装置28と、電源電力を取り出して、カメラ14や変調装置16を駆動する電源取得装置34とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防犯システム、交通監視システム、安全管理システム等に使用される撮影画像集中モニタシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
防犯システム等では、監視対象地域を撮影するカメラを固定し、カメラで撮影した撮像信号を監視装置に転送して監視する。この分野では、既に次のような技術が紹介されている(特許文献1参照)。
【特許文献1】特許3266394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
既知の従来の技術には、次のような解決すべき課題があった。
この種のシステムはほとんどのケースでディジタル化が進んでいる。カメラもディジタル撮影で、撮像信号伝送もディジタル通信技術を採用する。ディジタル技術によれば、IPカメラとLANで撮影画像集中モニタシステムを実現できる。これは、安価な汎用部品を使って簡単にシステムを構築し、自由に増設ができるという利点がある。しかし、IPカメラはそれぞれハブ(HUB)を介してLANケーブルに接続しなければならない。ハブにはそれぞれ電源が必要である。また、IPカメラのアドレス設定等、ソフトウエア上の設定管理が必要で、短期間の施工が難しいという難点がある。
上記の課題を解決するために、本発明は次のような撮影画像集中モニタシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下の構成は上記の課題を解決するための手段である。
〈構成1〉
カメラと、上記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を上記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、互いに搬送周波数の異なる複数の上記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、上記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、上記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、上記分波器から出力される上記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、上記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、上記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、上記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、上記電源電力を取り出して、上記カメラもしくは上記変調装置を駆動する電源取得装置とを備え、上記電源供給装置は、商用電源の周波数より高い周波数の交流に周波数変換した交流電流を、上記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に供給することを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0005】
複数台のカメラを任意の場所に設置して、信号伝送用ケーブルを通じて撮像信号を集め、モニタ装置で見ることができる。カメラ固有の搬送周波数を設定して周波数多重伝送をする。ケーブル中に多数配置する合波器は簡単な構成の受動回路にすることができる。受動回路にすると電源が不要なため、システム構成を簡素化できる。また、電源を信号伝送用ケーブルに重畳できるので、電源設置場所を無理なく最適な場所に選ぶことができる。商用電源の周波数より高い周波数の交流に周波数変換した交流電流を電源用として信号伝送用ケーブルに重畳するので、小電流で遠距離まで電源電力の供給ができる。
【0006】
〈構成2〉
カメラと、上記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を上記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、互いに搬送周波数の異なる複数の上記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、上記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、上記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、上記分波器から出力される上記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、上記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、上記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、上記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、上記電源電力を取り出して、上記カメラもしくは上記変調装置を駆動する電源取得装置と、上記信号伝送用ケーブルに、上記モニタ装置側から放送信号を入力する放送装置と、上記分波器を介して上記カメラ側に伝送された上記放送信号を受信する受信機とを備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0007】
信号伝送用ケーブルは同軸ケーブルであるから、複雑なインタフェース無しで双方向信号伝送ができる。モニタ装置側から放送信号を入力すれば、信号伝送用ケーブル中のどこでも、その放送を受信して再生できる。放送信号は画像でも音声でも構わない。
【0008】
〈構成3〉
カメラと、上記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を上記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、互いに搬送周波数の異なる複数の上記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、上記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、上記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、上記分波器から出力される上記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、上記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、上記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、上記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、上記電源電力を取り出して、上記カメラもしくは上記変調装置を駆動する電源取得装置と、上記信号伝送用ケーブルに、上記モニタ装置側から上記カメラの操作制御信号を入力する遠隔制御装置と、上記分波器を介して上記カメラ側に伝送された操作制御信号を、上記カメラの操作回路に入力する付属制御装置とを備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0009】
カメラを取り付けた雲台をモータ等で駆動して、カメラの向きを変えることができる。モニタ装置側からカメラの操作制御信号を送信すると、カメラの向きを遠隔制御できる。カメラの操作制御信号も周波数多重伝送できる。
【0010】
〈構成4〉
構成2に記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、上記放送信号に上記カメラの操作制御信号を組み込む遠隔制御装置と、上記分波器を介して上記カメラ側に伝送された放送信号から操作制御信号を分離して、上記カメラの操作回路に入力する付属制御装置を備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0011】
モニタ装置側からカメラの操作信号と放送信号とを併せてカメラ側へ送信することができる。放送信号もカメラの操作制御信号も周波数多重伝送できる。また、放送信号中にカメラの操作制御信号を合成して送信することもできる。
【0012】
〈構成5〉
構成1乃至4のいずれかに記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、上記カメラと上記変調装置を一体に収容した撮影装置に、上記電源取得装置を収容したことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0013】
カメラと前記変調装置を一体に収容した撮影装置では、両者のための電源取得装置を共通化できる。
【0014】
〈構成6〉
構成1乃至5のいずれかに記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、上記撮像信号はNTSCテレビジョン放送方式信号であることを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【0015】
アナログのNTSCテレビジョン放送方式信号を使用すると、画像信号の圧縮伸長処理がないので、伝送遅延が生じない。従って、完全なリアルタイム画像監視を実現できる。また、多少のノイズが侵入しても、画像が乱れるだけで完全に欠落することはない。従って、常時監視用として威力を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を実施例ごとに詳細に説明する。
【実施例1】
【0017】
図1は、実施例1の撮影画像集中モニタシステムのブロック図である。
図に示す信号伝送用ケーブル18は、例えば、防犯監視領域に敷設されている。全長500m〜2km程度までこのシステムを構築することができる。信号伝送用ケーブル18の各部には合波器20が挿入されている。合波器20には、ケーブルテレビジョンシステム(CATV)などでよく知られたタップオフを使用する。合波器20にはそれぞれ撮影装置12が接続されている。撮影装置12は例えば、電柱などに固定される。
【0018】
撮影装置12には、カメラ14と変調装置16と電源取得装置34とが組み込まれている。カメラ14は例えば、従来より広く写真撮影に利用されているアナログカメラである。また、ディジタルカメラであっても構わないが、多重化伝送にはアナログ搬送波を使用する。このカメラは静止画も動画も撮影できる。その出力信号は変調装置16に入力する。変調装置16は、カメラ14ごとに設定された固有の搬送周波数の搬送波を、カメラ14の撮像信号で変調する機能を持つ。なお、カメラ14と変調装置16は、電源取得装置34から駆動電力を受けて動作する。その他の撮影装置12もほぼ同様の構成をしている。
【0019】
信号伝送用ケーブル18の各所には、合波器20が挿入されている。これらは、互いに搬送周波数の異なる複数の変調装置16の出力信号を、それぞれ信号伝送用ケーブル18に供給する機能を持つ。信号伝送用ケーブル18の一端には、電源挿入器19を介して分波器22が接続されている。電源挿入器19は、信号伝送用ケーブル18を通じて各撮影装置12に電源電力を供給するためのものである。電源供給装置28には、商用電源端子50と変圧器51とインバータ52と変圧器53とが設けられている。変圧器51は、100Vの商用交流電源用コンセント等に接続をする部分である。変圧器51は、入力電圧を数十Vの交流電圧に降圧するためのものである。インバータ52は周波数を変換するためのサイリスタ等を含む回路である。既知のスイッチングレギュレータと同様の回路構成である。変圧器53はインバータ52の出力を、例えば、30ボルト程度の交流電圧に変換する装置である。変圧器53の出力は信号伝送用ケーブル18の中心導体30と外部導体32に供給される。
【0020】
一方、分波器22の出力は、複数の復調器24に入力する。各復調器24は、それぞれ分波器22で分離された各カメラ14の撮像信号を復調する機能を持つ。復調された信号は、レコーダ25を通じてモニタ装置26に出力される。レコーダ25は、オペレータの操作によって選択された復調器24の出力を録画する機能を持つ。モニタ装置26は、テレビジョンディスプレイ等からなる。オペレータは、モニタ装置26を監視して、必要に応じていずれかの復調器24を選択し、その出力を録画させる。こうして、カメラ14を用いた広域集中監視が行われる。
【0021】
以上の装置において、電源供給装置28の出力は、商用周波数よりも高い周波数の電圧信号とされるので、電源取得装置34側で電圧変換をするためのトランスを充分小型にし、電源取得装置34全体を小型化することができる。また、この実施例では、カメラ14と変調装置16と電源取得装置34を撮影装置12に一体に収容したので、カメラ14と変調装置16の電源回路を共通化でき、システム全体を小型化できる。
【0022】
以上のシステムによれば、複数台のカメラ14を任意の場所に設置して、信号伝送用ケーブル18を通じて撮像信号を集め、モニタ装置26で見ることができる。ケーブル中に多数配置する合波器20は、増幅器を含まないで、高周波トランスや抵抗やコンデンサだけを使った簡単な受動回路にすることができ、電源が不要なため、システム構成を簡素化できる。もちろん、長距離の場合には、既知のCATV用中継アンプに同軸ケーブルを通じて電力を供給することもできる。また、カメラ14や変調装置16の電源を信号伝送用ケーブル18に重畳できるので、電源供給装置28の設置場所を無理なく最適な場所に選ぶことができる。
【実施例2】
【0023】
図2は実施例2の撮影画像集中モニタシステム10を示すブロック図である。
この実施例のシステムでは、カメラ側に操作回路42と付属制御装置44とフィルタ46とTV受信機48を設ける。また、モニタ側に放送装置36と遠隔制御装置40とを設ける。放送装置36は、信号伝送用ケーブル18にモニタ側からカメラ側に放送信号を送信する機能を持つ。TV受信機48は、この放送信号を受信する機能を持つ。放送装置36からは、撮影装置12が設置された場所に対して様々な情報を発信することができる。TV受信機48は既知の装置でよい。なお、信号伝送用ケーブル18は同軸ケーブルであるから、複雑なインタフェース無しで双方向信号伝送ができる。モニタ側からカメラ側に放送信号を送信すれば、どこの撮影装置12でも、その放送を受信して再生できる。放送信号は画像でも音声でも構わない。
【0024】
また、この実施例では、カメラ14は、遠隔操作により図示しないモータ等を用いて方向を変更できる。操作回路42は、カメラ14の方向を制御するためのモータ駆動回路などを含む。この操作回路42に対し、モニタ装置側から遠隔制御信号を送信する。遠隔制御装置40は遠隔制御信号を生成する。遠隔制御信号は、信号伝送用ケーブル18を通じて撮影装置12に達する。撮影装置12にはフィルタ46が設けられている。ここで、放送信号その他の信号を除去し遠隔制御信号のみを取り出す。遠隔制御信号は、パルス信号等簡単な構成の信号であり、簡単なフィルタ回路で取り出すことができる。これを付属制御装置44に受け入れて、操作回路42を制御する信号に変換する。例えば、モータのスイッチをオンする信号、回転を反転する信号をレジスタに記憶させる。そして、操作回路42に対しその信号を供給して、カメラ14の遠隔制御をする。
【0025】
こうして、カメラ14を取り付けた雲台をモータ等で駆動して、カメラ14の向きを自由に変えることができる。この実施例では、放送信号とカメラ14の操作制御信号を周波数多重伝送した。なお、放送信号のみを送信してもよいし、カメラの操作信号のみを送信してもよい。また、例えば、NTSC方式のテレビジョン信号に、パルス状の操作制御信号を合成して送信することもできる。同期信号やカラーバースト信号のように、受信側で、適当なフィルタを用いて容易に分離抽出することができる。こうすれば、モニタ側からカメラ側への送信用搬送波の種類を少なくできる。
【0026】
撮像信号はNTSCテレビジョン放送方式信号が好ましい。アナログのNTSCテレビジョン放送方式信号を使用すると、画像信号の圧縮伸長処理がないので、伝送遅延が生じない。従って、完全なリアルタイム画像監視を実現できる。また、多少のノイズが侵入しても、画像が乱れるだけで完全に欠落することはない。従って、常時監視用として威力を発揮する。従って、例えば、防犯システム、交通監視システム、安全管理システム等に広く採用することができる。実際に、無中継で全長400m位、中継アンプを挿入すると全長2km位の信号伝送用ケーブル18を敷設して運用できる。
【0027】
本発明のシステムは、機器の設計と製造には高度の技術を必要とするが、機器を接続するのは一般の同軸ケーブルであり、接続工事は容易である。何の設定もいらない。また、電源電力を同軸ケーブルを通じて全ての機器に供給できる。従って、カメラ14や変調装置16を自由な場所に設置できる。その結果、施工が容易で短時間で完成する。設定も不要なため、管理運用も容易である。ディジタルシステムでは、カメラ14で撮影した映像がモニタに映し出されるまでに、数秒の時間遅延が発生することが少なくない。複数のモニタ画面を同時監視していても、監視画像が全く同一の時間に撮影されたものにならない。交通監視システムなどでは、数秒の時間遅延が致命的になることもある。本発明では、アナログ信号伝送のため、伝送遅延の無い完全なリアルタイム画像が監視できる。
【0028】
また、同軸ケーブルはノイズに強く、一般的なメタルによるLANケーブルよりも安定である。また、アナログ画像は、ディジタル画像と異なり、多少のノイズが含まれても画像が完全に消滅することがないから、回線事故の発生時に威力を発揮する。さらに、同軸ケーブルは、落雷により発生する電流に対して高いインピーダンスを示す。従って、屋外設置システムについて、機器の保護ができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】実施例1の撮影画像集中モニタシステムのブロック図である。
【図2】実施例2の撮影画像集中モニタシステム10を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0030】
10 撮影画像集中モニタシステム
12 撮影装置
14 カメラ
16 変調装置
18 信号伝送用ケーブル
20 合波器
22 分波器
24 復調器
25 レコーダ
26 モニタ装置
28 電源供給装置
30 中心導体
32 外部導体
34 電源取得装置
36 放送装置
38 受信機
40 遠隔制御装置
42 操作回路
44 付属制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラと、
前記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を前記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、
互いに搬送周波数の異なる複数の前記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、
前記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、前記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、
前記分波器から出力される前記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、
いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、前記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、
前記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、
前記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、前記電源電力を取り出して、前記カメラもしくは前記変調装置を駆動する電源取得装置とを備え、
前記電源供給装置は、商用電源の周波数より高い周波数の交流に周波数変換した交流電流を、前記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に供給することを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【請求項2】
カメラと、
前記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を前記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、
互いに搬送周波数の異なる複数の前記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、
前記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、前記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、
前記分波器から出力される前記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、
いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、前記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、
前記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、
前記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、前記電源電力を取り出して、前記カメラもしくは前記変調装置を駆動する電源取得装置と、
前記信号伝送用ケーブルに、前記モニタ装置側から放送信号を入力する放送装置と、
前記分波器を介して前記カメラ側に伝送された前記放送信号を受信する受信機とを備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【請求項3】
カメラと、
前記カメラ固有の搬送周波数を設定して、この搬送波を前記カメラの撮像信号で変調する変調装置と、
互いに搬送周波数の異なる複数の前記変調装置の出力信号を、それぞれ任意の箇所から信号伝送用ケーブルに供給する合波器と、
前記信号伝送用ケーブルの一端に接続され、前記複数の変調装置の出力信号を分離する分波器と、
前記分波器から出力される前記各変調装置の出力信号をそれぞれ復調する複数の復調器と、
いずれかの復調器の出力信号を選択して受け入れて、前記カメラの撮影した画像を再生するモニタ装置と、
前記信号伝送用ケーブルの任意の場所で、当該信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体との間に電源電力を供給する電源供給装置と、
前記信号伝送用ケーブルの中心導体と外部導体に電気接続して、前記電源電力を取り出して、前記カメラもしくは前記変調装置を駆動する電源取得装置と、
前記信号伝送用ケーブルに、前記モニタ装置側から前記カメラの操作制御信号を入力する遠隔制御装置と、
前記分波器を介して前記カメラ側に伝送された操作制御信号を、前記カメラの操作回路に入力する付属制御装置とを備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【請求項4】
請求項2に記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、
前記放送信号に前記カメラの操作制御信号を組み込む遠隔制御装置と、前記分波器を介して前記カメラ側に伝送された放送信号から操作制御信号を分離して、前記カメラの操作回路に入力する付属制御装置を備えたことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれかに記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、
前記カメラと前記変調装置を一体に収容した撮影装置に、前記電源取得装置を収容したことを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれかに記載の撮影画像集中モニタシステムにおいて、
前記撮像信号はNTSCテレビジョン放送方式信号であることを特徴とする撮影画像集中モニタシステム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−98742(P2008−98742A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−275145(P2006−275145)
【出願日】平成18年10月6日(2006.10.6)
【出願人】(591240364)宮崎電線工業株式会社 (5)
【出願人】(593074824)株式会社エルテル (12)
【Fターム(参考)】