説明

擬木柵

【目的】 擬木柵の支柱と横木の結合構造において、横木の軸方向及び周方向の固定を確実にし、経時により歪みやずれが発生しても、横木が回転したり支柱から外れたりしないものを提供する。
【構成】 中間支柱1の左右に設けた切欠凹部6に、左右の横木3の端部を挿入し、支柱1を貫通する連結材挿入孔7を経由して、ボルトからなる連結材8を各横木3の芯材4に挿入する。一方の横木3の端面と切欠凹部6の底面との間に係止爪13を有するワッシャ10を介在させ、連結材8の軸方向の緊締の際に、この係止爪13を横木3の端面と切欠凹部6の底面とに食い込ませ、一方の横木3の支柱1に対するその軸方向の固定のみならず、周方向の固定も確実にする。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は公園、広場、遊歩道、植え込み等に設置され、複数本の支柱と該支柱間に架設される横木とからなる擬木柵に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、公園、広場、遊歩道、植え込み等に設置される柵は、木材資源の節約と耐久性向上の観点から、木材に代わって擬木が使われるようになった。この擬木の構造としては、金属等の剛性材で作られた管材、棒材、板材等を芯材とし、その周囲にコンクリートや合成樹脂等を材料とした厚い外層を形成するとともに、その外層の表面には、自然木の木目、樹皮等に似せた擬木加工を施したものが一般的である。
【0003】そして、かかる擬木を材料として柵を組み立てる場合、その中間支柱と左右の横木、或いは端部支柱と横木の結合構造として、従来から種々の開発がなされている。例えば、実開平2−1370号公報には、図7R>7(イ)に示すように、中間支柱aの上部両側に切欠凹部b、bを設け、該切欠凹部b、b間に中間支柱aを貫通する連結材挿入孔cを貫設し、管状芯材dを有する左右の横木e、eの端部を、切欠凹部b、bに挿入するとともに、棒体からなる連結材fを連結材挿入孔cに挿入し、且つこの連結材fの両端部を横木eの芯材dに内挿し、横木eの端部近辺の胴周面に設けた開口部gにナットhを固定するとともに、このナットhにボルトiを螺入し、該ボルトiの先端で連結材fを突き上げるようにして、横木eを連結材fに固定し、以て中間支柱aと左右の横木e、eとを固定する方法が示されている。
【0004】また、特開平1−278667号公報には、図7(ロ)に示すように、連結材jとして管状体からなるものを使用し、ナットkを管状芯材jの内壁面に固定し、同じく横木eの端部胴周面に設けた開口部gからボルトiを挿入し、ナットkに螺入緊締して固定する方法が開示されている。
【0005】また更に、端部支柱と横木とを組み立てる場合には、図示しないが端部支柱の切欠凹部に挿入された横木の管状芯材の端部内に、予めナットを、その軸芯を芯材の軸芯に合わせて固定しておき、端部支柱の反対側から、端部支柱に貫設したボルト挿入孔にボルトを挿入し、該ボルト・ナットの螺合緊締により端部支柱と横木とを固定する技術も前記実開平2−1370号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これらの従来技術は、その連結材による左右の横木の軸方向の固定についてはほぼ確実な結合構造となっているので特に問題はないが、横木と中間支柱もしくは端部支柱との結合に関し、特に横木の周方向の固定については殆ど考慮されていないのである。
【0007】従って、施工後経時により支柱や横木等の擬木素材に歪みや収縮が発生したり、不慮の外力が加わったりすると、結合部にずれが発生し、その結果横木はその軸回りに回転し易くなり、端部支柱の場合には、一方向への回転が過ぎると螺子が外れて支柱から外れる恐れも生じてくる。特に遊園地等で施工されている擬木柵の場合は、子供がこの横木に跨がったり、乗ったりする場合があるので極めて危険である。
【0008】一方、前述の従来技術の場合、横木や連結材の端部胴周面に開口部を設けたり、ナットを溶接で固定したりする前加工が必要であるが、例えば、施工時に柵の終わり部分を組み立てる為に、最後の横木として短いものを必要とする場合には、横木を切断し、開口部の穿設や、ナットの溶接作業をやり直す必要があり、施工に手間がかかるという問題もあった。
【0009】本発明は上述のごとき従来技術の欠点を解決し、支柱と横木との結合構造において、特に横木の周方向の固定も確実になされ、経時により少しばかりの歪みやずれが発生しても、横木が回転したり支柱から外れたりすることのない安全な擬木柵を提供し、且つ施工の容易な擬木柵を提供することを目的としてなされたものである。
【0010】
【課題を解決する為の手段】請求項1記載の発明は、「支柱の両側に切欠凹部が設けられ、該切欠凹部間に支柱を貫通する連結材挿入孔が設けられ、管状芯材を有する横木の端部が、該切欠凹部に挿入されるとともに、連結材挿入孔には連結材が挿入され、該連結材によって、支柱に横木を固定するようにした疑木柵において、一方の切欠凹部の底面と横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、一方の横木の端部芯材内にはナットが固定され、ボルトからなる連結材が他方の切欠凹部の連結材挿入孔から挿入され、該ナットに螺入緊締されてなることを特徴とする疑木柵」をその要旨とするものである。
【0011】また請求項2記載の発明は、「支柱の一側に切欠凹部が設けられ、該切欠凹部の底部と支柱の他側との間に支柱を貫通する連結材挿入孔が設けられ、管状芯材を有する横木の端部が該切欠凹部に挿入されるとともに、連結材挿入孔の他方の入り口より連結材が挿入され、該連結材によって、支柱に横木を固定するようにした擬木柵において、切欠凹部の底面と横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、横木の端部芯材内にはナットが固定され、ボルトからなる連結材が該ナットに螺入緊締されてなることを特徴とする疑木柵」をその要旨とするものである。
【0012】即ち、請求項1または2記載の発明において、中間支柱の一方の切欠凹部或いは端部支柱の切欠凹部の底面と、横木の端面との間に、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャを介在させることとし、且つ一方の横木の端部芯材内に、予めナットを固定しておき、連結材としてボルトを用いるとともに、このボルト・ナットの緊締により一方の横木と支柱とを固定し、あわせて、このボルト・ナットによる緊締作業の際に、その緊締力を利用してこのワッシャの係止爪を、横木の端面と支柱の切欠凹部の底面とに食い込ませ、このワッシャによって横木の周方向の固定を確実にすることを骨子とするものである。
【0013】請求項1または2記載の発明において用いるワッシャは、板体からなり、その板体の両面に係止爪が立設されたものを用いるが、この係止爪は、横木の端面と支柱の切欠凹部の底面とに食い込むだけの剛性を具備したものでなければならず、その材質並びに成形方法としては、後述するように鋼製円板を加工して係止爪を形成した鋼製のもの、或いは鋳型を用いて成形した鋳鉄製のもの、硬度の大きいセラミックを素材として注型成形したもの等が挙げられる。
【0014】係止爪の形状としては、先端が先鋭になされたものであれば特に限定されないが、板体に対する立設の角度は、直角もしくはそれに近い角度とされているのが好ましく、斜めに傾斜し過ぎると、よほど剛性に富むものでない限り、切欠凹部等の底面に対する食い込みが困難となる。
【0015】請求項1または2記載の発明において用いるナットは、横木を成形する際、外層を形成する前段階で管状芯材に予め固定するのがよい。この固定手段としては、ナットの形状にもよるが、点溶接、かしめ等公知の方法が採用される。ナットの形状としては、実施例で示すように、薄い肉厚の短筒体の内周面に雌螺子を刻設し、短筒体の外周面に蓋状体を形成したキャップ状のものは、肉薄の蓋状体を芯材の上からかしめることにより簡単に芯材内部に固定できるので好ましい。
【0016】
【作用】請求項1及び2記載の発明においては、中間支柱の一方の切欠凹部或いは端部支柱の切欠凹部の底面と、一方の横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、一方の横木の端部芯材内には予めナットが固定され、しかも、連結材としてボルトが使用され、この連結材によって一方の横木と支柱とが、該ボルト・ナットの緊締力により固定された構造となっているので、組立時における該緊締力によりワッシャが締め付けられ、その左右両面の係止爪が、それぞれ横木の端面及び支柱の切欠凹部の底面に食い込んだ構造となっている。
【0017】また、横木においては、一方の横木の端部芯材内のみにナットが固定された構造を採ったので、施工に際して短尺ものを必要とするときは、ナットが固定されていない反対側を切断して寸法を変更することができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の一実施例について説明する。図1は請求項1記載の発明の一実施例を示し、(イ)はその平面図であり、(ロ)はその一部切欠正面図である。また、図2(イ)は、同上において使用されるワッシャの一例を示す正面図であり、同図(ロ)は、同上で示したワッシャの係止爪を形成する手順を説明する側面図である。また、図3は、同上の要部、即ち図1(ロ)において切欠して示した部分の拡大断面図である。なお、以下の説明において、一方とは図面の左側方向を指し、他方とは右側方向を指すものとする。
【0019】これらの図において、1、1は中間支柱、2は端部支柱、3、3は横木であって、図3に示すように、何れも金属製の管状芯材4、4の周面に合成樹脂からなる外層5が設けられ、その表面には擬木加工が施されてなる丸棒状の擬木素材からなっている。6、6は中間支柱1の上部の左右に対称的に設けられ、横木の形状に合わせて堀削された切欠凹部であり、該切欠凹部6、6に左右の横木3、3の端部が挿入されている。また、切欠凹部6、6間には連結材挿入孔7が貫設されている。この実施例の場合は、横木3のみならず中間支柱1にも管状芯材4が使用されているので、連結材挿入孔7は、中間支柱1の芯材4にも貫設されている。
【0020】そして、この連結材挿入孔7には、先端部分に雄螺子が刻設された長尺のボルトからなる連結材8が、他方の切欠凹部6から挿入されている。9は、一方の横木3の端部芯材4内に、予め固定されたキャップ状のナットであって、該芯材4に対して、前述した通り芯材4の外側からかしめることにより固定されている。
【0021】10は、一方の切欠凹部6の底面と、一方の横木3の端面との間に介在された金属製円板状のワッシャである。このワッシャ10には、図2(ロ)に示すように、ワッシャ10の周縁に対して、等間隔に且つ一定の角度で傾斜した切れ目11、11・・を刻設し、この切れ目11に対して直交する線(破線で示す)を折れ目12、12・・として、交互に反対方向直角に折曲することにより形成された係止爪13、13・・を有している。このように、ワッシャ10の係止爪13が、横木3の軸芯を中心とする円周方向に対して、傾斜した角度で立設されていると横木の周方向に対する固定強度として、より優れたものが得られる。
【0022】更に、このワッシャ10の中央には正方形をした連結材挿通孔14が貫設されている。そして、図3R>3に示すように、連結材8に該連結材挿通孔14が挿通される部分となる連結材挿通部15の断面は、この連結材挿通孔14よりも僅かに細い寸法の方形状となされており、連結材8のその他の部分の断面は、雄螺子部分を除いてこの方形に内接する円形状を呈する。連結材挿通孔と連結材挿通部との関係が、このように円形以外の方形等多角形状の断面同士の関係にあることもまた、横木の周方向に対する固定強度をより優れたものとする一助となる。
【0023】また、16は連結材8の回動用頭部であってボルトの頭部に相当し、一方側は半球状となされてあたかも袋ナット状を呈し、連結材8の中程に一体的に設けられている。そして、この半球状の曲面部は、連結材8をナット9に螺入して緊締する際には、他方の切欠凹部6の連結材挿入孔7の入り口で、座金を介して回転摺動し、摩擦を少なくするように配慮したものである。
【0024】17は、他方の横木3の端部芯材4内に予め設けられたキャップ状の支承カラーであって、ナット9と同じ材質からなり、芯材4の端部からその一端に形成されたフランジ部が当接するように嵌挿されている。
【0025】そして、この支承カラー17の中央部には貫通孔18が設けられ、他方の切欠凹部6に他方の横木3を挿入する際に、連結材8の回動用頭部16から延設される他端側(図面では右側)が、この貫通孔18内に挿通され、他方の切欠凹部6内で横木3を軽く支承するようになっている。尚、この支承カラー17は、請求項1または2記載の発明には必ずしも必要としない。また、管状芯材4への取り付けは、横木の製作の段階から施工の直前迄の間の何時でも可能である。
【0026】上述の各部材を用いて中間支柱1に横木3を組み立てて請求項1記載の疑木柵とするには、先ず、一方の横木として、少なくともその結合しようとする端部にナット9が固定されたものを使用する。この中間支柱1の一方側において隣接する支柱が、端部支柱の場合は、横木の反対側端部には、後述するようにそれに対応した部材が必要である。
【0027】次に、その横木3の端面にセンターを合わせてワッシャ10を仮着しておく。この仮着の手段としては、特に限定はないが、ワッシャ10を木槌で叩いて端面側の係止爪13を僅かに食い込ませておけばよい。次に、中間支柱1を既設の堀削孔内に挿し込み、まだこの孔内で上端ががたつく程度にして、一方の切欠凹部6内に上記ワッシャ10が仮着せしめられた横木3の端部を挿入する。
【0028】そして、この中間支柱1の他方の切欠凹部6に開口する連結材挿入孔7の入り口から連結材8を挿入し、その先端をナット9に螺入し、連結材の回動用頭部16が座金を介して係止されてもなお若干回動させて緊締する。引き続き中間支柱1の垂直方向の芯合わせをして、堀削孔内の底部にあるぐり石上に基礎Fを築いて固定する。このようにして、一方の横木3の一端部と一本の中間支柱1との組み立てがなされる。引き続いて、他方の横木3を他方の切欠凹部6内に挿入する。その際に、その管状芯材4の結合しようとする端部には、支承カラー17が取りつけられ、反対側には上述のナット9が取り付られたものを用いる。かくすることにより、更に引き続いて支柱1又は2の組み立てができる。そして、連結材8の他端延設部を、他方の横木3の支承カラーの貫通孔18内に挿通しつつ差し込むことにより、他方の横木3の端部と中間支柱1との組み立てが完了する。なお、引き続いて上述と同様の要領で、次の中間支柱1にこの横木3の他端を組み込むことができる。
【0029】次に、請求項2記載の擬木柵の一実施例を図6により説明する。尚、以下に説明する図4〜図6において、図1〜図3に示した実施例と同じ構造の部材は、同じ符号を使用した。同図の場合は、擬木柵の組み立ての終端に位置する端部支柱2の例を示すものである。
【0030】図に於いて、19は連結材であって、先端の雄螺子部等は図3に示した実施例のものと同じであるが、連結材の回動用頭部20は通常のボルトと同様に端部に位置し、且つ図示しないが六角孔付きボルトとなっている。21は支柱の切欠凹部6に対応する他方の側面の中央に穿設された座ぐり孔である。
【0031】この端部支柱2の組み立ては、連結材19の緊締に際して、座ぐり孔21より連結材19を座金を介して挿入し、連結材挿通孔22、連結材挿入孔7、連結材挿通孔14を経由して該連結材19の雄螺子をナット9に螺入し緊締することによりなされる。
【0032】請求項1及び2記載の発明の擬木柵にかかる上述の実施例のものを用いて、擬木柵の全体を組み立てるには、該擬木柵の組み立ての始端に位置する端部支柱とこれに連結される横木との組み立てが必要である。
【0033】その為には、上記図6に示した擬木柵の組み立ての終端に位置する端部支柱とこれに連結される横木との組み立て構造を転用することも可能である。しかしながら、横木の回り止めの為のワッシャは必ずしも横木の両端に設ける必要はなく、以下に説明するように、図4、図5に示すような組み立て構造を採る方が寧ろ好ましい。
【0034】図4は、擬木柵の組み立ての始端に位置する端部支柱とこれに連結される横木との組み立て構造の一例を示す図面であり、図5は図4の擬木柵に用いる連結材のみを取り出して示す図であって、(イ)はその平面図であり、(ロ)はその正面図である。
【0035】これらの図において、23は連結材であって、その頭部24にはスプリングピン25の軸回りに回動自在となされた係止片26を有しており、該連結材23の挿入に際しては、予め座金27や、ナット28を連結材23に仮に挿入乃至螺入しておき、係止片26を図5R>5(ロ)に示すように連結材23の軸と平行にセットした状態で行う。連結材23の係止片26が管状芯材4の空洞部に入ると、図4に示すように、自重により回動し上下方向に向いた状態で自動的に係止する。更にナット28を座金27を介して緊締すれば、連結材23は端部支柱2に確実に固定される。
【0036】次いで、他方の横木3の支承カラー17の貫通孔18に、連結材23を挿通するようにして切欠凹部6内に他方の横木3の一方の端部を挿入すれば連結は完了する。尚、図示していないが、横木3の他方の端部芯材内には、前述した通りナット9が設けられているものを使用する(図3参照)。
【0037】
【発明の効果】請求項1及び2記載の発明においては、中間支柱の一方の切欠凹部或いは端部支柱の切欠凹部の底面と、一方の横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、一方の横木の端部芯材内には予めナットが固定され、しかも、連結材としてボルトが使用され、この連結材によって一方の横木と支柱とが、該ボルト・ナットの緊締力により固定された構造となっているので、組立時における該緊締力によりワッシャが締め付けられ、その左右両面の係止爪が、それぞれ横木の端面及び支柱の切欠凹部の底面に食い込んだ構造となっている。
【0038】従って、連結材とワッシャにより支柱と横木とはその軸方向のみならず、周方向にも強固に固定された構造となり、経時により少しばかりの歪みやずれが発生しても、横木が回転したり支柱から外れたりすることがなく、安全な擬木柵を提供することができる。
【0039】また、横木においては、一方の横木の端部芯材内のみにナットが固定された構造を採ったので、施工に際して、例えば組み立ての終端において短尺ものを必要とするときは、ナットが固定されていない反対側を切断して寸法を変更することができる。尚、横木の管状芯材内に、嵌挿された支承カラーを有するものを用いたとしても、この支承カラーとして、後加工で横木の管状芯材の端部に着脱可能に嵌挿できるものを使用すれば、ナットの無い端部側を現場で切断して支承カラーを付け替えるだけで済み、材料の品種が少なくなり、施工も容易となり、現場の寸法にマッチした擬木柵を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の一実施例を示し、(イ)はその平面図、(ロ)はその一部切欠正面図である。
【図2】(イ)は同上において使用されるワッシャの一例を示す正面図、(ロ)は同上で示したワッシャの係止爪を形成する手順を説明する側面図である。
【図3】同上の要部、即ち図1(ロ)において切欠して示した部分の拡大断面図である。
【図4】擬木柵の組み立ての始端に位置する端部支柱と横木との組み立て構造の一例を示す要部の拡大断面図である。
【図5】図4の擬木柵に用いる連結材を示し、(イ)はその平面図、(ロ)はその正面図である。
【図6】請求項2記載の発明の一実施例を示す要部のみの拡大断面図である。
【図7】従来の疑木柵の例を示し、(イ)はその一例を示す要部の拡大断面図、(ロ)は他の例を示す同じく要部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 中間支柱
2 端部支柱
3 横木
4 管状芯材
6 切欠凹部
7 連結材挿入孔
8、19、23 連結材
9 ナット
10 ワッシャ
13 係止爪
14、22 連結材挿通孔
16、20、24 連結材の頭部
17 支承カラー

【特許請求の範囲】
【請求項1】 支柱の両側に切欠凹部が設けられ、該切欠凹部間に支柱を貫通する連結材挿入孔が設けられ、管状芯材を有する横木の端部が、該切欠凹部に挿入されるとともに、連結材挿入孔には連結材が挿入され、該連結材によって、支柱に横木を固定するようにした擬木柵において、一方の切欠凹部の底面と横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、一方の横木の端部芯材内にはナットが固定され、ボルトからなる連結材が他方の切欠凹部の連結材挿入孔から挿入され、該ナットに螺入緊締されてなることを特徴とする擬木柵。
【請求項2】 支柱の一側に切欠凹部が設けられ、該切欠凹部の底部と支柱の他側との間に支柱を貫通する連結材挿入孔が設けられ、管状芯材を有する横木の端部が該切欠凹部に挿入されるとともに、連結材挿入孔の他方の入り口より連結材が挿入され、該連結材によって、支柱に横木を固定するようにした擬木柵において、切欠凹部の底面と横木の端面との間には、板体の両面に係止爪が立設されたワッシャが介在され、横木の端部芯材内にはナットが固定され、ボルトからなる連結材が該ナットに螺入緊締されてなることを特徴とする疑木柵。

【図1】
image rotate


【図2】
image rotate


【図3】
image rotate


【図4】
image rotate


【図5】
image rotate


【図6】
image rotate


【図7】
image rotate


【公開番号】特開平6−117150
【公開日】平成6年(1994)4月26日
【国際特許分類】
【出願番号】特願平4−272757
【出願日】平成4年(1992)10月12日
【出願人】(000002462)積水樹脂株式会社 (781)