説明

支払処理における起こり得る詐欺を検出する方法とシステム

【課題】詐欺或いは詐欺企てが確実に検出されることができる方法とシステムを提供すること。
【解決手段】少なくとも二人のパートナー(1、2)の間の支払処理における起こり得る詐欺を検出する方法において、
・支払処理データ及び/又は支払許可データが少なくとも一つのモバイル無線ネットワークにわたり伝送され、
・起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも一つの多価パラメータが前記モバイル無線ネットワークで決定され、
・前記支払処理が少なくとも一つの支払サービスプロバイダー(4)によって実施され、
・起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも第二多価パラメータが前記支払サービスプロバイダー(4)によって決定され、
・前記第一と第二パラメータの或る組合せは詐欺企てを検出するために検索されることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、支払モジュール、特に電子支払カード並びに支払システムとこのカードにより支払を行う支払方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今までの先行技術よると、顧客(使用者、例えばモバイル使用者)とプロバイダー(例えば売買人)の間の支払処理は、しばしば電子支払カードによって行われる。デビット(借方)兼クレジット(貸方)カードは例えば店の銭箱、ガソリンスタンドなどに使用される。このカードは通常はとりわけ、顧客の識別が記憶されるマネー手段(磁気ストリップ及び/又はチップ)から成る。処理を実施するために(例えば店で部品のために支払うために)、使用者は売買人の適切なカード読取器にカードを挿入しなければならない。このときに、端末はカードにおける預金口座識別(例えばPAN,一次口座番号)を読み、支払われる金額を決定して示し、必要に応じて、使用者の支払能力を検討し、使用者が処理を売買人の端末器における確認キーと一致することを求める。顧客が支払能力があり、顧客の確認が入力されたならば、預金口座所有者識別、支払われる金額と起こり得る端末の識別は、電気通信ネットワークと接続された金融サーバーに伝送される。従って、この支払サービスプロバイダーサーバーにおける使用者の口座は直ちに或いはあとで借方に記入される。
【0003】
プロバイダーはさらにしばしば支払処理用マネーカードと一緒に働く仮想端末(例えばソフトウエア成分)を有する。次の記載において、我々はプロバイダー支払モジュールを述べる一方、このモジュールは物理的端末或いはソフトウエア適用である。
【0004】
カードベース支払システムの差異は価値カード(或いは電子マネー)、クレジットカードとデビットカードの間に生じる。価値カードの場合には、支払カードは通常にはマネー領域を有し、その領域に(一般に明らかに)金額は貸付けされていた(前払された)。この金額はしばしば安全の理由のために遠隔サーバーに記憶されることができる。この場合には、価値カードはこのサーバーの対応するの単なる一つの識別を包含できる。クレジットカードの場合には、カードは財政原則をもつ使用者の口座にリンクされていて、この口座が処理後にのみ(後払で)借方に記入される。デビットカードの場合には、他方では、財政原則をもつリンクされた口座が前もって付加されなければならなく、処理中或いは処理(今払)直後に借方に記入される。
【0005】
それら方法の欠点は、使用者のカードを外部装置へ挿入する必要性である。使用者は通常にはそのカードを手で有しないが、例えば財布に有し、それ故に、極めて速い処理が不可能である。
【0006】
これらカードは、使用者が支払サービスプロバイダーにより識別されることができる預金口座所有者識別を含有する。それで、カードは通常には、使用者とプロバイダーが同じ支払サービスプロバイダーと親密な関係にあるならば、金融処理のみに使用されることができる。他方では、カードは他の種類の処理のために(例えば非金融処理のために)使用されるよう企図されてはいない。それで、各種類の金融或いは非金融処理のための多数のカード、例えば幾つかの価値カードをいつも所有することは避け得ない、この価値カードは、異なる財政原則或いはチェーンストアによって管理されるデビットカード或いはクレジットカード、又は予約カード或いは保証領域用のアクセスカードである。これらカードは通常には異なるPINコードにより保護され、このコードを使用者が記憶させる労力を払わなければならない。さらに、使用者並びに売買人の両者は、各口座のために、一般ビジネス用語を勉強し、前もって前払と価値口座を付加し、口座記述をチェックするなどをして、異なる口座を管理しなければならない。
【0007】
これら問題点を回避するために、とりわけ、特許出願(特許文献1「国際出願公開第98/37524号明細書」)に電子予払カードとしてモバイル無線システムで使用者を確認するSIM(加入者確認モジュール)カードを使用することが提案されていた。使用者モバイル装置とプロバイダー端末の間の無接触接続(例えば赤外線接続)は処理データの伝送のために形成されている。それで、使用者は財布から電子カードを引き出さなければならなく且つその電子カードを外部装置へ挿入することなしで済ますことができる。
【0008】
今までの先行技術から、支払方法は知られており、処理データは使用者モバイル装置と売買人端末の間に直接ではなく、しかしモバイル無線システムにおける支払プラットホームにわたり伝送される。この場合には、領収或いは処理の基準はしばしばSMS(短いメッセージサービス)或いはUSSD(構造化されていない供給サービスデータ)によって伝送される。これらの解決策は、単調で安全臨界直接接続がモバイル装置と端末の間に形成される必要がないと言う利点を有する。さらに、これらは、互いに付近に位置されていない使用者とプロバイダーの間の処理をできる。
【0009】
単一支払カードが幾つかの預金口座に制限される支払方法は、さらに今までの先行技術から知られている。この方法では、使用者は自分で幾つかの支払カードを有する必要性なしで済まされることができる。
【0010】
幾つかの口座に制限されたそのようなカードは端末(しばしば幾つかの口座に制限された)により使用されるならば、使用者は預金口座が処理のために使用されることを決定しなければならない。カードは例えば前払価値口座に且つ幾つかのクレジット及び/又はデビットカード口座に制限されるならば、使用者は通常には預金口座が借方に記載される売買人端末におけるメニューで決定できる。異なるパラメータは例えば各口座のクレジット継続、処理価格、安全性、援助などを考慮されることができる。
【0011】
プロバイダーはほとんど有効な預金口座の間に使用者の選択の影響を与える可能性を有しない。
【0012】
使用者とプロバイダーによる新たな支払サービスの採択のために、サービスが経済的に作用できて厳格な安全基準が適用される。特に、詐欺或いは予想される詐欺企てが確実に且つ早期の段階で検出されなければならない。起こり得る詐欺企てが支払処理の前に検出されるならば、この処理は時を得て無効を宣告されて封鎖されなければならない。詐欺が処理後に初めて検出されるならば、プロバイダーに関する関連使用者カードはそれ以上の処理を少なくとも封鎖されることができる;他の法律的処置と警察的処置がさらに取られることができる。しかしながら、詐欺検出システムが余り厳格に反応して、正当な処理或いはカードを封鎖しないことを保証することが必要である。
【0013】
起こり得る詐欺を検出するために、支払サービスプロバイダーは複数のパラメータに従い、それにより詐欺のために特殊である行動パターンが検出されるべきである。支払行動の予期せぬ変更は、例えば支払金額及び/又は支払処理回数が突然に増加するならば、起こり得る詐欺(例えば、盗まれた或いは誤用されたカード)の手がかりとして他のパラメータと一緒に考慮されることができる。良く磨かれたアルゴリズムとデータ検索工具はしばしば詐欺のための特殊な使用者或いはプロバイダーの行動を検出するのに使用される。
【0014】
特許文献2(国際出願公開第9847116号明細書)はモバイル装置による採択或いは封鎖処理方法を記載する。第一工程において、モバイル無線ネットワークにおける売手と買手の位置が求められてサーバーに転送される。これらの二人のパートナーが互いに接近して配置されていないならば、処理は中止される。売手と買手が互いに接近しているときに初めて、第二工程において処理疑問が外部支払サービスプロバイダーのサーバーに送られる。このとき、支払サービスプロバイダーは他のパラメータに基づいて起こり得る詐欺企てを検出することを試みる。処理は詐欺或いは詐欺企てが検出されないときに初めて実施される。
【0015】
この方法は、それで、処理を採択或いは封鎖するためにモバイル無線ネットワークで決定されるモバイル使用位置を使用する。それで、起こり得る詐欺は既にモバイル無線ネットワークで検出されることができる。
【0016】
この方法では、モバイル無線ネットワークにおけるサーバーと金融機関のサーバーとは連続的、独立的に二進決定;封鎖或いは採択をなす。両決定が正であるときに初めて処理が採択される。
【0017】
幾つかの状況では、処理サービスプロバイダーも、モバイル無線ネットワークも明瞭な決定のみをすることができない。特に、売手と買手の位置についてモバイル無線ネットワークにて有効である表示は通常には処理を封鎖するのに十分でない。多くの用途において、売手から遠く離れている買手は、まれに、処理を封鎖するそれ自体十分な理由を構成しない。
【特許文献1】国際出願公開第98/37524号明細書
【特許文献2】国際出願公開第9847116号明細書
【特許文献3】国際出願公開第02/05231号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
この発明の課題は、詐欺或いは詐欺企てが確実に検出されることができる方法とシステムを提供することである。
【0019】
他の課題は、付加的サービスや有用な機能を可能とする方法とシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0020】
この発明によると、これら課題は、特に独立請求項の特徴部分の構成要素によって達成される。それ以上の有益な実施態様はさらに従属請求項とその記述から誘導されることができる。
【0021】
特に、これら課題は、二人のパートナーの間(例えばモバイル使用者とプロバイダーの間)の支払処理における起こり得る詐欺を検出する方法によって達成され、起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも一つの多価パラメータはモバイル無線ネットワークにて決定され、前記支払処理は少なくとも一つの支払サービスプロバイダー(4)によって実施され、起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも一つの第二多価パラメータは前記支払サービスプロバイダーによって決定され、前記第一と第二パラメータの或る組合せは詐欺企てを検出するために前記詐欺検出モジュールで検索される。
【発明の効果】
【0022】
これは、モバイル無線ネットワークと支払サービスプロバイダーの幾つかの多価パラメータは決定が行われる前に組合せられる利点を有する。これは新たな詐欺手がかりを使用されることを可能とする。
【0023】
この概念における「多価パラメータ」は二進以上の値を含有できるパラメータを意味する。それ故に、「採択する」或いは「採択しない」のような平凡なパラメータばかりではなく、むしろさらに複雑な変数或いはセットの変数が組合せられることができる。
【0024】
少なくとも或る第一及び/又は第二多価パラメータは、好ましくは共通詐欺検出モジュール(その内で或るパラメータ組合せが探索される)で有効であるために通信ネットワークによって伝送される。この詐欺検出モジュールは例えばサーバー及び/又はソフトウエア応用から成る。
【0025】
この発明によると、モバイル無線ネットワークと支払サービスプロバイダーのパラメータは互いから独立して処理されず、詐欺企てを表示できた或る組合せを探索するために組合せられる。
【0026】
詐欺或いは詐欺企てが予想し得る決定は、それで純連続の二進独立テストより複雑な処理に基づいている。例えばモバイル無線ネットワークと支払サービスプロバイダーのより複雑なパラメータを起こり得る詐欺企てのための手がかりとして使用することが可能である。
【0027】
支払プラットホームは好ましくはモバイル無線ネットワークの基本設備に配置されるか、或いはモバイル無線ネットワークのネットワーク内部パラメータをアクセスできる。これらパラメータは例えばモバイル無線ネットワーク内に決定されたモバイル使用者位置、モバイル無線ネットワーク内に決定された時間、モバイル無線ネットワークの経路、使用されたSIMカード、使用されたモバイル装置などから成る。この発明によると、モバイル無線ネットワークのこれらパラメータは起こり得る詐欺を検出するために支払サービスプロバイダーのパラメータと同時に使用される。支払サービスプロバイダーのパラメータは、とりわけ、使用された支払サービス、預金口座、使用された預金口座の差額、支払金額などから成る。これは、詐欺が追加的パラメータと新たなパラメータ組合せを使用することによりより迅速に且つさらに確実に検出されることができ、そして新たなアルゴリズムが使用されることができ、それで他の疑わしい使用者及び/又はプロバイダー行動が検出されることができる利点を有する。
【0028】
好ましい態様では、少なくとも或る預金口座がモバイル無線ネットワークの基本設備におけるプラットホームから管理される。幾つかの支払サービスプロバイダー及び/又は幾つかの金融機関によって提供され得る幾つかの預金口座による処理用の処理データは、そこで、共通プラットホームを介して伝送されてこの支払プラットホームで評価される。これは、幾つかの独立預金口座により使用者の行動を監視することが可能であるから、そしてこの行動がモバイル無線ネットワークの基本設備に初めて有効であるパラメータと相関され得るから、起こり得る詐欺がより大きな信頼性により検出されることができる利点を有する。このプラットホームはさらに、幾つかの預金口座による処理データから成る口座の合体された送り状と報告書は使用者のために及び/又は統計的目的のために使用されることができる利点を有する。
【0029】
好ましい態様では、金額は、使用者の異なる預金口座の間、或いは異なる使用者の間さえ、好ましくは共通プラットホームによって転送されることができる。特にプロバイダーが同時にモバイル使用者であるならば、ピア・トー・ピア(Peer-to-Peer)預金処理はそれでネットワークのオペレータにより管理された支払プラットホームによって実施されることができる。これは、例えば前払口座を許容し、その口座では借方限度は要求により或いは自動的に(予め定義された基準が合ったならば)同じ使用者或いは他の使用者の他の預金口座から貸付けされるように超過されていた。これは、さらに人から人への転送される預金口座を許容する。それ故に、閉鎖されたグループの使用者のための借方或いは貸方限度を定義することが可能である。
【0030】
例えば、口座の差額が底閾値に到達されたならば、或る基準が合ったときに予作動付加手段は価値と借方口座を自動的に貸付けするために設けられることができる。
【0031】
使用者の異なる預金口座は異なる支払サービスプロバイダーによって管理されることができる。各支払サービスプロバイダーはそのサービスの使用者のためにそれ自身のビジネス用語を決定できる。この発明のシステムと方法は好ましくは使用者がこれらビジネス用語を読み取ることを保証するように使用者にビジネス用語を伝送する手段と、これらビジネス用語が採択された確認を送る手段とを有する。
【0032】
識別カードに制限される或る預金口座をそれぞれに封鎖する有効性は、モバイル無線ネットワークの内部パラメータによって決定されることができる。それ故に、使用者が予め定義された地理的領域の外側に及び/又は予め定義された時間期間中に位置されるならば、或る預金口座を封鎖することが発明の範囲内で可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
この発明は、例として与えられた記述によってより良く理解され、添付図により例示される。図1はこの発明のシステムの好ましい実施例における情報の流れを例示するブロック線図を示し、図2はシステムの異なるアクター間の起こり得るデータチャネルを例として例示するブロック線図を示す。
【0034】
図1はシステムの主アクター或いは成分をもつブロック線図を示す。図示された例において、システムはモバイル装置を有する複数の使用者(モバイル使用者)を包含する。この概念における「モバイル装置」は両携帯装置並びに固定式ネットワークに接続された装置を意味するが、しかし、ネットワークへの接続点によるよりむしろ識別モジュールにより確認される。
【0035】
次の記載や請求項において、参照符号1は、差異が表現されるときを除いて、使用者(口座所有者)或いはモバイル装置1に関係する。このモバイル装置は使用者をモバイル無線ネットワークで確認する識別モジュール10を包含する。この識別モジュール10は好ましくはパーソナル、携帯式であり、モバイル装置から分離されることができる;好ましくはチップカードである。このモバイル装置1は例えばデイジタルセルモバイル電話(例えばGSM,HSCSD,GPRS,EDGE,CDMA)或いはUMTSモバイル電話,或いはコンピュータ(例えばPDA),或いは接触なしインターフェイスをもつラップトップ(例えばGSM,HSCSD,GPRS,EDGE,CDMA,UMTS或いはWLAN延長カード)である。異なる実施例として、モバイル装置1はアドホック・ネットワークにおいて接続を設定し得るアドホック装置であった。識別モジュール10は例えばSIMカードである。
【0036】
使用者モバイル装置1は、他の装置との音声とデータ接続を設定するためにモバイル無線ネットワークの基本設備3に接続されることができる。この記載と請求項における基本設備は、固定ステーション、スイッチ、ホームデータレジスタ、勘定センター、追加的サービスのサーバーなどを包含するネットワークのオペレータによって管理作動されるネットワークのその一部を意味する。この発明のシステムの基本設備3は、さらに詳細に以下で記載される支払プラットホーム31、追加的モジュール300,32,33,34並びにここでは記載されていない従来成分を包含する。
【0037】
支払に対して製品、情報或いはサービスを使用者1に提供する複数のプロバイダー2は、この基本設備に接続されている。以下に説明される如く、使用者1は時々プロバイダーである一方、プロバイダー2は他のプロバイダー或いは使用者から製品或いはサービスを命令して受けるので、使用者とプロバイダーの間の形式的差異はむしろ理論的である。プロバイダーは例えば売買人である(オンライン売買人、小売り売買における売買人、チケット売手、テレコム付加サービスプロバイダー及び/又は支払機械を包含する)。
【0038】
プロバイダーはプロバイダー支払モジュール、例えばPOS(店頭)端末或いは支払応用を有する。この後に記載と請求項において、参照符号2は差異が表現されるときを除いて、プロバイダー或いはそのプロバイダー端末に関係する。
【0039】
使用者1とプロバイダー2は複数の支払サービスプロバイダー4によってアクセスされることができる一つ或いは幾つかの金融機関5による一つ或いは幾つかの預金口座を有する。支払サービスプロバイダーは例えばクレジットカード会社、デビットカード会社、銀行、郵便サービスと、モバイル無線ネットワーク・オペレータを包含する支払カードを発行する他の金融機関である。金融機関は例えば銀行、郵便サービスと、第三者預金口座を管理する他の組織である。各支払サービスプロバイダー4は使用者とプロバイダーにより予約されることができる一つ或いは幾つかの支払サービスを提供する。各使用者とプロバイダーは各予約した支払サービスための金融機関による預金口座を有する。クレジット或いはデビットカードサービスの場合には、預金口座は特に金融機関により記憶され;価値カードのために、他方では、金額は使用者チップカードにおける預金口座上にある。
【0040】
支払処理作動中の開始において支払処理データ及び/又は支払許可データは特に使用者とプロバイダーの間に交換される。或る時点の後に(例えば指令がプロバイダーにより確認された後に)使用者は支払サービスプロバイダーへ転送される。このときに、支払処理データは使用者とプロバイダーの間に伝送される。とりわけ、特許文献3(国際出願公開第02/05231号明細書)に記載されたこの方法は、プロバイダーに対する支払データの秘密と支払サービスプロバイダーに対する匿名を保証する。
【0041】
モバイル無線ネットワーク前払と後払預金口座は、カード10に制限される預金口座の特殊な場合として記述されるべきである。これら預金口座は主としてモバイル無線ネットワーク・オペレータのサービスを受けるために、とりわけ、ネットワークによって音声とデータ接続を受けて、ダウンロードするリング音、画像などを包含する追加的サービスを買うために使用される。
【0042】
支払サービスプロバイダーはサーバー4が処理用の使用者をそれぞれ認証して現金処理を許可するか封鎖するかを確認するのに使用する。支払サービスプロバイダーはさらに悪い支払者や望まれない使用者のブラックリストを形成できる。清算作用、勘定書と口座計算書の送付、前払口座の貸付けと他のそのような作用は個々の支払サービスプロバイダー4により(例えば連動された金融サーバー5によって)実施される。
【0043】
日付けに対する支払方法によると、各使用者は物理的カードを受けて現金処理前に支払サービスに対する予約を証明する。このとき、各預金口座は他のカードに制限されている。使用者が異なる支払目的のために幾つかのデビット、クレジット及び/又は価値カードを予約したいならば、使用者が幾つかの支払カードを運んで、各支払処理用の正しい処理を選定しなければならない、それは安全理由のために実際的でなく且つ不確実であることを証明することができる。
【0044】
この発明によると、幾つかの支払サービスプロバイダーの幾つかの支払サービスに対応できる幾つかの預金口座は、共通識別モジュール10に制限されている。好ましい実施例では、モバイル無線ネットワークにおいて使用者1を確認するために設計されたSIMカード10は幾つかの預金口座に制限された多価支払カードとして用いられる。それで、幾つかの支払サービスに対する予約は単一チップカードの所有権を証明している。
【0045】
逆に単一預金口座は幾つかの識別モジュールに制限されることができる。これは、例えば家族或いは会社の各メンバーが共通預金口座にアクセスする自分の識別モジュールを有することを許容する。
【0046】
識別モジュール10は必要なデータを記憶する支払サービスプロバイダーに対してモバイル無線オペレータによって有効にできるモジュール領域のメモリーを包含する。それ故に、各支払サービスプロバイダーは予約使用者のSIMカードの予め定義されたメモリー領域を使用し、データ(例えばカード数、金額、送付限度、処理ログファイル、一時的或いは継続的サービス依存データとプログラムなど)はモバイル無線ネットワークの基本設備における支払プラットホーム31に記憶されることができる。この発明の他の好ましい実施例では、これらデータ(或いはこれらデータの一部)はモバイル無線ネットワークの基本設備における支払プラットホーム31に記憶される。それ故に、識別モジュール10が制限される異なる預金口座は、プラットホーム3における仮想財布100に合体されている。物理的カード10と予約した支払サービスの預金口座の対応財布100との間の論理リンクは例えばIMSI(国際モバイル申込者同一性)カード数、MSISDN(モバイル申込者ISDN数)及び/又はICCID(集積回路チップ識別)によって起こる。
【0047】
同様な形式において、プロバイダー2のすべてのサービスと預金口座はプラットホーム3における財布100に合体されることができ、プロバイダー2と対応財布200の間の論理リンクはプロバイダー識別によって可能である。
【0048】
この発明のシステムはさらにモバイル使用者識別モジュールにより且つ支払処理用のプロバイダー支払端末により使用される理想対の預金口座を自動的に決定するために、自動預金口座モジュールを包含する。予作動貸付けモジュール311は異なる預金口座を(異なるパラメータによって手動的或いは自動的に開始される)連続的に貸付けするために使用される。
【0049】
モバイル無線ネットワーク3の基本設備はさらに好ましくは使用者1の位置を決定するために位置決定モジュール300を包含する。この位置はモバイル無線ネットワークのセルであって、使用者が現実に配置される、或いは幾つかのアンテナから信号による三角方法に基づいてより良い精度により及び/又は衛星状位置決定モジュールにより好ましくは決定される。決定された位置は或る領域における預金口座を封鎖する、或いは許容するように使用されることができる。
【0050】
クリプトサーバー32は、使用者1、プロバイダー2及び/又は支払サービスプロバイダー4によりそれぞれに非難メッセージを包む基本設備3に用いられる。このクリプトサーバー32はメッセージの確実性、完全性と発端を立証し、必要に応じて確認するために使用されることができる。
【0051】
参照符号33は以下に記載される発明の詐欺検出モジュールを例示する。このモジュールは、疑わしい処理或いはカード10を検出するために、処理特定パラメータ(例えば処理パートナー或いは処理額の一致性)によりモバイル無線ネットワーク(例えば使用者位置とプロバイダー位置)内で公知であるパラメータを組合せる。表現されていない異なる実施例において、このモジュールは(モバイル無線ネットワーク・オペレータによる代わりに)支払サービスプロバイダーにより作動される。
【0052】
要素34はデータベースであり、このベースに異なる支払サービスプロバイダーのビジネス用語が記憶される。預金口座が証明される前にこれら状況が使用者により採択されることを保証する手段が設けられている。
【0053】
図2は、システムの異なるアクター間の支払処理のために使用され得る起こり得るデータチャネルを示す。
【0054】
識別モジュール10は特にISOチップカードとしてモバイル装置1に収容されてこのモバイル装置によるAPDU指令によって通信する。このモバイル装置は例えばGSMモバイル装置であり、それでSMS(短いメッセ−ジシステム)或いはUSSD(構造化されていない補足サービスデータ)或いはルートデータパケットによりメッセ−ジをプラットホーム3と交換できる。異なる実施例として、データはさらにインターネットによって(例えばWEB或いはWAP走査機により或いはe−メイルにより)モバイル装置1とプラットホーム3の間に伝送できる。異なる実施例において、プラットホーム3はIVR(会話形音声応答)インターフェイスを有し、そのインターフェイスにより音声指令がさらに音声チャネルによって伝送されることができる。他の異なる実施例において、データはさらに人的オペレータによって(例えばコール・センターにおいて)通信されることができる。さらに他の異なる実施例において、データは無接触インターフェイス、例えばWLAN或いはブルーツース・インターフェイスによりプラットホーム3に送付される。
【0055】
同様な方法において、プロバイダー2はさらにSMS,USSD,e−メイル,WEB,WAPにより、IVRにより及び/又は人的オペレータによってデータをプラットホーム3と交換できる。他のデータ接続(例えばルートデータパケットにより或いは他のデータチャネルによって)はこの発明の範囲内に設けられることができる。
【0056】
支払手順に依存して、使用者1とプロバイダー2の間の直接接続は、例えばブルーツース,WLAND,WEB(例えば処理基準により),IVR,人的オペレータによって或いは赤外線インターフェイスにより、又はSIMカード或いは全モバイルステーションを流電気的にプロバイダーの端末と接続することによって形成されることができる。この方法において、支払データの少なくとも一部が速く且つ費用のかからずに直接に伝送されることができる。
【0057】
支払サービスプロバイダー4はモバイルである必要はなく、それで好ましくはプラットホーム3と、使用者1と、(必要に応じて)プロバイダー2と、できる限り金融サービス5と一定データリンクによって(例えばWEB,e−メイル,ルートデータパケットによって或いは他のデータリンクによって)接続されている。支払プラットホーム31と支払サービスプロバイダー4の間の接続は好ましくは(例えば仮想プライベート・ネットワークによって)確保される。支払プラットホーム31と支払サービスプロバイダーの間の支払データはさらに幾つかの支払処理に関するデータで送られることができる。使用者1とやプロバイダー2との接続はさらにファクシミリ或いは郵便によって企図されることができる。
【0058】
既に述べたように、使用者1とプロバイダー2の両者は幾つかの支払サービスプロバイダーの幾つかの支払サービスを約束することができる。従って、プロバイダーの識別モジュール10と端末は幾つかの預金口座100或いは200に限定されることができる。使用者1がプロバイダー2との支払処理を実施したいならば、支払サービスにより処理が実施されることを最初に決定することが必要である。例えば処理がクレジットカード,デビットカード或いは価値カード支払サービスにより、この種のサービスを行うプロバイダーにより実施されるべきであるか否かを決定する必要がある。
【0059】
この決定は好ましくは自動的に決定モジュール310によって行われる。表現された好ましい実施例には、このモジュールは支払プラットホーム31に配置され、それで、モバイル無線ネットワークのオペレータによって管理される。これは、このオペレータが異なる支払サービスに対して中立のままにでき、そしてプロバイダーが優先権を与えられない利点を有する。さらに、モジュール310はネットワークの基本設備内で決定され且つ知られるパラメータを使用できる。
【0060】
決定モジュールは好ましくはソフトウエア及び/又はハードウエアモジュール、例えばモバイル無線ネットワークの基本設備3においてサーバーによって実行されるソフトウエア応用から成る。サーバーは異なるデータチャネルによってモバイル装置1、プロバイダー2の端末や支払サービスプロバイダー4と通信できる。
【0061】
或る支払処理用の或る預金口座を使用する決定は例えば次のパラメータに依存し得る:処理量、ボーナス点、所定モバイル使用者採択、安全要因、匿名、使用者位置、モバイル使用者がログされるモバイル無線ネットワークの一致性、異なる預金口座による交換率、異なる預金口座を使用する料金、利子率、自由裁量の差額、定期的クレジット或いはデビット限度、時間、日及び/又は週の日、前処理のログファイル、使用したモバイル装置或いはモバイル装置タイプ、プロバイダー及び/又はモバイル使用者のホワイト対ブラックリストなど。
【0062】
他のパラメータと優先権はプロバイダー2によって及び/又は支払サービスプロバイダーによって設けられることができる。
【0063】
データ保護の理由のために、支払処理データ或いは支払許可データは好ましくはモバイル無線ネットワークによって明瞭に伝送される;この場合の支払プラットホーム3のオペレータは異なる使用者或いはプロバイダーの支払データにアクセスする可能性を有しない。異なる実施例において、少なくとも或る支払サービスプロバイダーのために予定された少なくとも或る支払処理データ或いは支払許可データは好ましくは使用者或いはプロバイダーの同意による支払プラットホームに用いられる。これは、異なる使用者の支払データをもつ支払プラットホームはプロバイダーと支払サービスプロバイダーに追加的価値付加サービスを与えることができる、この価値付加サービスは、次のことを包含する:
◆合体した勘定を使用者に、合体した貸方票をプロバイダーに送ること、幾つかの支払サービスプロバイダーによって実施された処理が合体される。
◆幾つかの預金口座により時間単位当たりの最大送金額を決定するために合体したクレジット及び/又はデビット限度を決定すること。これは、最大送金額がすべての預金口座の識別モジュールにより制限されるから、使用者、プロバイダーと支払サービスプロバイダーにより高い安全性を与える。
◆幾つかの預金口座による使用者の行動の監視によっての詐欺検出。この特性は以下にさらに詳細に記載される。
◆共通識別モジュールに限定される異なる預金口座間の現金処理。これは、例えば自動的に或る基準が合うならば、例えば価値或いはデビット口座が他の預金口座から貸付けされることを許容する。
◆異なる預金口座の使用についての統計と報告書を決定すること。これは、とりわけ、支払サービスプロバイダーを宣伝する宣伝戦に適合するようにでき、使用者の必要性をより良く提供する。
◆オペレータ或いは使用者により(盗まれた或いは失った識別モジュール)のすべての預金口座の同時的封鎖或いは開放。
◆幾つかの支払サービスプロバイダーの幾つかの預金口座によるボーナス点収集プログラム。
◆処理データなしの一人或いは数人の使用者の預金口座の直接処理が外部支払サービスプロバイダーに送られること。これは、例えばモバイル無線ネットワークを使用する使用者の前払預金口座が他の使用者の他の預金口座により貸付けされることを許容する。
◆他の支払サービスプロバイダーの他の連続予約された支払サービスのために或る支払サービスに入力された使用者パラメータ(氏名、住所、支払能力など)の使用。
【0064】
好ましい実施例では、支払処理データ或いは支払許可データは、それらが支払プラットホームに用いられる前に匿名にされている。この目的のために、或る支払データとリンクされる使用者識別はネットワーク・オペレータを不十分に表示される別名をもつ匿名に代えられる。この方法では、匿名支払データはデータ保護法に違反することなしに収集され、使用され、統計的に評価される。
【0065】
我々は、処理詐欺と処理詐欺企てを検出する発明の方法をさらに詳細に記載する。この発明によると、モバイル無線ネットワーク3のパラメータばかりでなく、支払サービスプロバイダー或いはプロバイダー4のパラメータも、詐欺を検出するために使用される。表現された例では、詐欺はモバイル無線ネットワーク3の基本設備における詐欺検出モジュール33(例えば適切なソフトウエア応用によるサーバー)により検出される。このモジュール33は支払プラットホーム31から及び/又はネットワーク基本設備の他のハードウエアとソフトウエア成分から直接にモバイル無線ネットワークのパラメータ(即ちネットワーク内に決定されるパラメータ)を受ける。支払サービスプロバイダーのパラメータは好ましくは支払サービスプロバイダーのサーバー4から対応データリンクによって検索される。交互に、或る支払サービスプロバイダー・パラメータは、支払プラットホーム31によって伝送された支払処理データ或いは支払許可データから決定されることができる;この場合には、データ保護の理由のために、少なくとも或る処理データは匿名で与えられることができる。
【0066】
支払プラットホーム31と詐欺検出モジュール33がこの実施例にて集中化されるから、異なる支払プロバイダー4からのパラメータは、一様なより大きな信頼性をもって疑わしい行動を決定するために組合せられることができる。例えば、クレジットカード・サーバープロバイダーとデビットカード・プロバイダーをもつ支払処理データは、使用者行動が疑わしいか否かを決定するために一緒に評価されることができる。一つの支払サービスプロバイダーによる詐欺或いは詐欺企てが発見されるならば、疑惑のカードに関係されるすべての預金口座は同時に封鎖される。
【0067】
詐欺検出モジュールはできる限り多数のパラメータを組合せて、各パラメータに、或いは各パラメータ組合せに、明瞭な詐欺手がかりが僅かに明瞭な手がかりよりも高い得点を与える。少なくとも一つの得点は、モバイル無線ネットワークの少なくとも一つのパラメータと支払サービスプロバイダーの少なくとも一つのパラメータとの組合せに基づいている。
【0068】
詐欺の不在を表示する或るパラメータ或いはパラメータ組合せは負の得点を有する。最後に、モジュールはすべての得点を加算し、総額が所定閾値を越えるならば、疑わしいとして処理企て(或いは使用者或いはプロバイダー)をマークする。ネットワークと異なる支払サービスプロバイダーの多数の異なるパラメータと新たな組合せのパラメータによって、詐欺検出モジュールは極めて高率の好結果を達成する。
【0069】
異なる実施例において、金融サービスプロバイダーは(例えば詐欺の確率を表示する)単一多価パラメータを詐欺検出モジュールに送る。同様に、モバイル無線ネットワークは他の多価パラメータを詐欺検出モジュールに送る。両パラメータは詐欺の可能性を決定するように組合せられる。閾値Xより大きい確率により疑わしいと思える処理は、例えばモバイル無線ネットワークに決定されるように詐欺の確率が第二閾値Yより低いときに初めて、許可される。
【0070】
この異なる実施例は、金融プロバイダー及び/又はモバイル無線ネットワークの或る内部パラメータが秘密のままである利点を有する。しかしながら、欠点として、モバイル無線ネットワークの内部パラメータと金融サービスプロバイダーの内部パラメータとの微細な組合せは、詐欺手がかりとして使用されることができない。
【0071】
他の異なる実施例において、パラメータの少なくとも或る組合せは匿名に(例えば詐欺検出モジュールの外側で)演算される。この場合には、ソフトウエア応用は「得点」を匿名パラメータ組合せで与えることができた。詐欺検出モジュールは例えば次の質問をこの応用に送ることができた:「この口座によるこの領域における支払処理の危険はどんな高さか?」;ソフトウエア応用は質問において支払パートナーの一致性を知ることなしにこの質問に答えることができる。
【0072】
詐欺を検出するために使用されるパラメータは各支払処理の前に収集されて組合せられることができる。この場合には、詐欺検出モジュール33は処理を採択し、或いは反対に処理を拒絶し、或いは使用者1のカード10を封鎖し、或いは役立たなくし、ブラックリストにプロバイダー2を置く。処理を採択或いは封鎖する勧告は関連した支払サービスプロバイダーに送られることができる。
【0073】
各支払処理の前に編集される詐欺検出パラメータを評価するに加えて、モバイル使用者或いはプロバイダーの幾つかの処理のパラメータは疑わしい及び/又は異例の支払行為を検出するために統計的に処理され、多分、それらが新たな処理を実施する前に疑惑のモバイル使用者1或いはプロバイダー2を封鎖する。この目的のために、データ検索工具は例えば使用されることができる。
【0074】
表現されていない、異なる実施例において、詐欺検出モジュールはさらに、例えば支払サービスプロバイダー4と、モバイル無線ネットワークの基本設備3の外側に配置できた。この場合には、ネットワーク−特定パラメータはこの外部詐欺検出モジュールに伝送される。しかしながら、この異なる実施例は、詐欺検出モジュールが各支払サービスプロバイダーのために設けなければならず、そして異なる支払サービスプロバイダーのパラメータがほとんど一緒に評価されない欠点を有する。
【0075】
表現されていない、他の異なる実施例において、詐欺検出モジュールの幾つかの成分は、ネットワーク基本設備3の内側に配置され、他の成分は、例えば支払サービスプロバイダー4をもつこの基本設備の外側に配置される。このとき、各成分は他のパラメータを評価して得点を与えることができる;各成分で決定された得点は詐欺の確率を決定するために組合せられる。この異なる実施例は、特定モバイル無線ネットワークパラメータも、支払サービスプロバイダー・パラメータも交換されなければならない欠点を有する。支払サービスプロバイダーは処理金額をネットワーク基本設備へ通信する必要がなく、しかしこの金額、或いは他のパラメータ或いはパラメータ組合せを疑わしいものとして考慮するか否かを単に表示する。
【0076】
ネットワーク基本設備内に決定され且つ起こり得る詐欺を検出するために単独に或いは組合せで使用されることができるモバイル無線ネットワークのパラメータは、例えば次のものを包含する:
◆モジュール300を位置決定することによって決定されることができる使用者の位置 ◆モバイル使用者が一般にログされるモバイル無線ネットワークの一致性。
◆プロバイダーの位置。
◆処理前或いは処理中のモバイル使用者の経過。
◆処理前或いは処理中のプロバイダーの経過。
◆プロバイダー装置と識別モジュールの使用した組合せ。或るモバイル装置により初めて使用されるSIMカードによる支払処理は公知対による処理よりさらに疑わしい。 ◆支払処理(例えばSMS,USSD,ブルーツースなど)のために使用される伝送チャネル。急な使用者行為変更が疑わしい。
◆モバイル使用者のモバイル装置使用プロフィル。
◆プロバイダーのモバイル装置使用プロフィル。
◆支払サービスの自動(或いは異例)よりむしろ手動選択。
◆前払口座を貸付けする貸付け処理。
◆モバイル無線ネットワークの基本設備に決定される週の時間、データと日。
◆これらパラメータに基づいて演算される得点或いは詐欺確率。
これらパラメータはさらに組合せられることができる。
【0077】
支払サービスプロバイダー4によって決定され且つ起こり得る詐欺を検出するために単独に或いは組合せで使用される支払サービスプロバイダーのパラメータは例えば次のものを包含する:
◆使用された支払サービス。新たな顧客は例えば古い顧客よりさらに疑わしい。
◆使用された預金口座。
◆使用された預金口座の差額。
◆支払サービス使用プロフィル。
◆支払金額。
◆支払処理回数。
◆プロバイダー。
◆確認に対する幾つかの失敗した企て。
◆支払サービスプロバイダーによって決定される週の時間、データ及び/又は日。
◆より早い処理のログファイル。
◆支払サービスプロバイダーとモバイル使用者のプロフィルデータ。
◆或る預金口座による処理のために封鎖されるプロバイダー及び/又はモバイル使用者のブラックリスト。
◆或る預金口座による処理のために許可されるプロバイダー及び/又はモバイル使用者のホワイトリスト。このホワイトリストは第三者により準備され、例えばインターネットによってダウンロードされることができる。
◆まだ封鎖されていなかったが、しかし例えばクレジット限度がすぐに或いは既に超過される疑わしい使用者或いはプロバイダーのグレイリスト。
◆或る預金口座による処理のために封鎖されるプロバイダー及び/又はモバイル使用者のブラックリスト。このブラックリストは第三者により準備され、例えばインターネットによってダウンロードされることができる。
◆所定期間中の各預金口座による処理の数。
◆例えば年齢、口座タイプ、他の社会学的データなどを包含する使用者のプロフィル。
◆これらパラメータに基づいて演算される得点或いは詐欺確率。
これらパラメータはさらに組合せられることができる。
【0078】
前もって述べたように、幾つかの支払サービスプロバイダーのパラメータは他の疑わしい行為を検出するために組合せられることができる。カードが制限される幾つかの支払サービスによる大きい消費の幾つかの発生は、例えば疑わしいと考慮されることができる。
【0079】
この発明によると、詐欺企てがあると言う決定は、モバイル無線ネットワークのパラメータ、モバイル無線ネットワークの異なるパラメータの組合せ、一人或いは数人の支払サービスプロバイダーのパラメータ、一人或いは数人の支払サービスプロバイダーの幾つかのパラメータの組合せにばかりではなく、むしろ一人或いは数人の支払サービスプロバイダーの一つ或いは幾つかのパラメータとモバイル無線ネットワークの一つ或いは幾つかのパラメータとの組合せにも基づいている。
【0080】
我々は、詐欺検出モジュールによって疑わしいと考慮されることができ且つネットワークと支払サービスプロバイダーの多価パラメータの組合せに基づいて検出されることができる使用者行為の幾つかの例を記載する:
◆接近が期待される(例えば銭箱における支払のために)処理の使用者とプロバイダーの異なる位置。
◆車両(例えばタクシー、公共輸送機関など)の処理ための使用者とプロバイダーの異なる経過。
◆使用者と異例処理金額の異例位置。
◆処理データ用の異例伝送チャネルと異例処理金額(例えばSMSによって処理をいつも実施された使用者ならば、急にUSSDによって大きな額を消費する)。
◆異例に訪れたモバイル無線ネットワークと異例処理金額或いは処理データ用の異例伝送チャネル。
◆異例処理金額と一緒にモバイル装置とSIMカードの異例組合せ。
◆異例位置或いは異例時間における人から人への異例処理
◆異例付加処理或いは異例金額による預金口座の貸付け
◆ネットワークオペレータと異例伝送チャネルと組合せさられ、支払サービスプロバイダーによる幾らかの確認企て。
◆前記ネットワークと支払サービスプロバイダーパラメータのすべての可能な組合せは根本的に使用されることができる。
【0081】
詐欺検出モジュールは、インターネットによって接続された外部第三者によって用いられ且つ第三者を他のパラメータと組合せる外部パラメータを考慮されることができる形式に設計されることができる。これらパラメータは例えば悪い支払者或いは疑わしいプロバイダー、又は安全臨界処理のリストを包含できる。
【0082】
これらパラメータとパラメータの組合せは例としてのみ与えられ;当業者は、すべてのネットワーク・パラメータ或いはグループのネットワーク・パラメータはすべての支払サービスプロバイダー・パラメータ(或いはグループの支払サービスプロバイダー)と組合せられて疑わしい行為を決定することができる。
【0083】
詐欺検出モジュールは、異なるパラメータに基づいて、詐欺或いは詐欺企ての確率を決定する。この確率が所定閾値より大きいならば、モジュールはメッセージを支払プラットホーム31、支払サービスプロバイダー4、プロバイダー2及び/又は使用者1へ送って処理を封鎖する。或る使用者の幾らかの連続的処理における詐欺確率は、さらに疑わしい使用者をさらに効率的に検出するために合計されることができる。
【0084】
この発明の方法或いはシステムは、とりわけ、使用者から使用者へ(ピー・トー・ピー)預金口座を実施するために使用されることができる。
【図面の簡単な説明】
【0085】
【図1】この発明のシステムの好ましい実施例における情報の流れを例示するブロック線図を示す。
【図2】システムの異なるアクター間の起こり得るデータチャネルを例として例示するブロック線図を示す。
【符号の説明】
【0086】
1.....使用者のモバイル装置
2.....プロバイダー
3.....モバイル無線ネットワーク基本設備
4.....支払サービス・プロバイダー
5.....金融サーバー
10.....識別モジュール
31.....支払プラットホーム
32.....クリプトサーバー
33.....詐欺検出モジュール
34.....追加モジュール
100....預金口座
200....預金口座
300....位置決定モジュール
310....決定モジュール
311....予作動貸付けモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支払処理データ及び/又は支払許可データが少なくとも一つのモバイル無線ネットワークによって伝送され、起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも一つの多価パラメータが前記モバイル無線ネットワークによって決定され、前記支払処理が少なくとも一つの支払サービスプロバイダー(4)によって実施され、起こり得る詐欺企てを検出するために使用された少なくとも第二多価パラメータが前記支払サービスプロバイダー(4)によって決定され、少なくとも二人のパートナー(1、2)の間の支払処理における起こり得る詐欺を検出する方法において、前記第一と第二パラメータの或る組合せは詐欺企てを検出するために検索されることを特徴とする方法。
【請求項2】
前記パートナーは幾つかの支払サービスプロバイダーの幾つかの預金口座(100)に限定され、そして幾つかの支払サービスプロバイダーからのパラメータが起こり得る詐欺を検出するために使用されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
パートナーが制限されるすべての支払サービスは、パートナーの詐欺或いは詐欺企てが検出されたらすぐに、封鎖されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
両パートナーがそれぞれ預金口座(100)に限定され、そして特に支払処理のために使用される対の預金口座は自動的に指定の支払プラットホームによって決定されることを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項5】
起こり得る詐欺を検出するテストは各支払処理前に実施されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記テストは少なくとも部分的に前記モバイル無線ネットワークの基本設備で実施されることを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
モバイル無線ネットワークオペレータの前記パラメータは、次のパラメータの少なくとも一つを包含する:
・第一パートナーの位置,
・モバイル無線ネットワークの一致性,
・第二パートナーの位置,
・第一パートナーの経過,
・第二パートナーの経過,
・モバイル装置と識別モジュールの使用した組合せ,
・支払処理のために使用される送信通信路,
・第一パートナーのモバイル装置使用プロフィル,
・第二パートナーのモバイル装置使用プロフィル,
・使用した支払サービスの手順及び/又は異例の選択,
・時間及び/又は
・データ,及び/又は
・週の日、
ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
支払サービスプロバイダーの前記パラメータは、次のパラメータの少なくとも一つを包含する:
・使用した支払サービス,
・使用した預金口座,
・使用した預金口座におけるバランス,
・支払サービス使用プロフィル,
・支払金額,
・支払処理回数,
・プロバイドするパートナー,
・確認における幾つかの失敗した企て,
・時間,及び/又は
・データ,及び/又は
・週の日,及び/又は
・やり易い処理のログファイル,
・或る預金口座により処理のために封鎖されるパートナーのブラックリスト,
・或る預金口座により処理のために許可されるパートナーのホワイトリスト,
・容疑パートナーのグレイリスト,
・一定期間中の各預金口座による処理の数,
・パートナーのプロフィル、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記パラメータは預金口座を貸付けするために使用した方法を包含することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
支払処理がモバイル無線ネットワークによって伝送され、支払処理がモバイル無線ネットワークの外部の支払サービスプロバイダー(4)によって行われ、二人のパートナー(1、2)の間の支払処理における起こり得る詐欺を検出する詐欺検出システムにおいて、 モバイル無線ネットワーク内部多価パラメータが支払サービスプロバイダー(4)の多価パラメータと組合せられて起こり得る詐欺を検出することを特徴とする詐欺検出システム。
【請求項11】
モバイル無線ネットワークの基本設備における支払プラットホームによって支払処理が実施されることができることを特徴とする請求項10に記載の詐欺検出システム。
【請求項12】
両支払パートナーはそれぞれ幾つかの預金口座(100)に限定され、そして或る支払処理のために使用される対の預金口座は前記支払プラットホームによって自動的に決定されることを特徴とする請求項10に記載の詐欺検出システム。
【請求項13】
モバイル無線ネットワークの内部の前記パラメータは、次のパラメータの少なくとも一つを包含する:
・第一パートナーの位置,
・モバイル無線ネットワークの一致性,
・第二パートナーの位置,
・第一パートナーの経過,
・第二パートナーの経過,
・モバイル装置と識別モジュールの使用した組合せ,
・支払処理のために使用される送信通信路,
・第一パートナーのモバイル装置使用プロフィル,
・第二パートナーのモバイル装置使用プロフィル,
・使用した支払サービスの手順及び/又は異例の選択,
・時間及び/又は
・データ,及び/又は
・週の日、
ことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか一項に記載の詐欺検出システム。
【請求項14】
支払サービスプロバイダーの前記パラメータは、次のパラメータの少なくとも一つを包含する:
・使用した支払サービス,
・使用した預金口座,
・使用した預金口座におけるバランス,
・支払サービス使用プロフィル,
・支払金額,
・支払処理回数,
・プロバイドするパートナー,
・確認における幾つかの失敗した企て,
・時間,及び/又は
・データ,及び/又は
・週の日,及び/又は
・やり易い処理のログファイル,
・或る預金口座により処理のために封鎖されるパートナーのブラックリスト,
・或る預金口座により処理のために許可されるパートナーのホワイトリスト,
・容疑パートナーのグレイリスト,
・一定期間中の各現金預金口座による処理の数,
・パートナーのプロフィル、
ことを特徴とする請求項10乃至13のいずれか一項に記載の詐欺検出システム。
【請求項15】
前記パラメータは預金口座を貸付けするために使用された方法を包含することを特徴とする請求項10に記載の詐欺検出システム。
【請求項16】
この詐欺検出システムは、インターネットによって接続された第三者からパラメータを考慮する形式で設計されていることを特徴とする請求項10に記載の詐欺検出システム。
【請求項17】
データ検索方法はモバイル使用者の異例の動作を検出するために使用されることを特徴とする請求項10に記載の詐欺検出システム。
【請求項18】
この詐欺検出システムは、前記パートナーの一方(1)のモバイル装置内にあることを特徴とする請求項14に記載の詐欺検出システム。
【請求項19】
この詐欺検出システムは、プロバイドするパートナー(2)の端末内にあることを特徴とする請求項14に記載の詐欺検出システム。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2006−518895(P2006−518895A)
【公表日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−502043(P2006−502043)
【出願日】平成16年2月20日(2004.2.20)
【国際出願番号】PCT/EP2004/050180
【国際公開番号】WO2004/075130
【国際公開日】平成16年9月2日(2004.9.2)
【出願人】(301067357)スイスコム・モバイル・アクチエンゲゼルシヤフト (11)