改善された観賞用植木鉢の壁掛け式セット
【課題】植物用の花瓶の安全かつ機能的な吊り下げ懸架を可能にする、垂直庭園のための相補的な景観の解決策を提供すること。
【解決手段】本発明は、造園の分野に関わる垂直庭園アセンブリ、より正確には本発明者によって以前に開発されたモデルとは異なる機能的選択肢に到達することを狙った、独創的な構造的配置が与えられる、適切に懸架される花瓶を用いた、室内環境および室外環境の装飾に使用するための垂直庭園アセンブリに関する。
【解決手段】本発明は、造園の分野に関わる垂直庭園アセンブリ、より正確には本発明者によって以前に開発されたモデルとは異なる機能的選択肢に到達することを狙った、独創的な構造的配置が与えられる、適切に懸架される花瓶を用いた、室内環境および室外環境の装飾に使用するための垂直庭園アセンブリに関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、園芸分野に関係する垂直庭園アセンブリ、より正確には適切に懸架される花瓶を用いて室内環境および室外環境の装飾に使用するための、本発明者によって以前に開発されたモデルと異なる機能的な選択肢に到達することを目的とする、独創的な構造的構成が与えられる垂直庭園アセンブリに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
これは広範囲の形状および型式に、植物用の花瓶の安全かつ機能的な吊り下げ懸架を可能にする、垂直庭園のための相補的な景観の解決策である。
したがって本発明は、本構成の使用のために既に存在する園芸技能を超えるどのような知識も必要としない、その使用および製造の両方で一連の利点をもたらす、極めて実用的な解決策に到達するように特に設計されかつ開発された改善である。何故なら支持体に連結される花瓶内に植えられるとき、チェーンまたははっきり見える金属構造体の使用を必要とせずに、植物を壁に垂直に配置できるからである。
【0003】
本発明の別の目的は、強度、安全および実用的な使用の要求と組み合わされ、その結果消費者に同様な製品を提示する市場での追加の選択肢を提供する、その工業的な実行可能性に対して低コストを有する垂直庭園のためのアセンブリに適用される改善である。
【0004】
ほとんどの家、職場および店舗は、室内の環境または室外の環境に平穏と自然さを提供することができるように、何らかの種類の植物または自然の枝葉で現在装飾されている。
特に造園家および装飾家によって知られているように、そのような環境で植物を配置するために最も広範囲に使用され、好まれるモデルは、床領域を特に通行のために解放しておくための懸架支持である。
【0005】
観賞植物は、土壌が入っている特定の木生シダまたは粘土から作られる花瓶内に入れられ、それらは後で支持体、一般に「羽根付き板」に似たプラスチック基台内に収容され、そこから側鎖がリングに連結され、次いでこのリングは柄の端部のところに引っ掛けるように吊るされる。
【0006】
前記モデルの主たる不都合のうちの1つは、何よりも、ほとんどの花瓶および機器が困ったことに廊下、部屋およびその他の有用な空間を占有し、しばしばそれらの自由な空間を制限することである。
【0007】
さらに、ほとんどの機器は水受けを必要とし、これはデング熱蚊幼虫の出現のための好適な環境を作り出し、双翅類の生殖のための容易なアクセスと好適な環境を提供する、公衆衛生上の問題点となってきている。
【0008】
さらに、観賞植物の使用と装飾的な傾向に対するそれらの審美的な印象が抑えられるべきではないことは常識である。
上記の根拠から本発明者は植物用の支持体を開発し、その構造的構成は、垂直構造体に適用され、ねじ切りされた支持部を用いてしかるべき位置に固定され、その前面側が長方形であり、それが導入される空間に対してより適切であるような円形の、または別の幾何学的に規則的なまたは不規則な、(垂直構造体に対して)突起する側面が、この突起する側面の周囲上に枠を含む垂直な平らな構造体を有して、任意選択で周辺に、直交して設けられる。
【0009】
前記配置は、植物を収容する繊維パネルの全体にわたって水の降下を供給できるように、枠内に設置される圧力ポンプを用いて自動的な注水システムを組み込んで、当初は開発された。前記配置は、植物に手動で水遣りする必要性を無くした。
【0010】
しかし、花瓶の形態での配置に関しては、チェーンによって懸架されるプラスチック基台支持体が依然として使用され、それらの見苦しい外観に加えて、様々な種類の支持体の不便な、かつ面倒な使用なしに、植物の異なる、より融通の利く配置が可能にならない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この必要性の認識から本発明者は、いくつかの制限を解決するための他の改善が行われたアセンブリに進化する、プレート、ワイヤーネットまたは平らなスクリーンが内部的に設けられた、垂直の平らな構造体に適用可能な、植物のための他の支持体の開発を成し遂げた。これらのいくつかの制限のうちで、花瓶を支持体に安全にロックする必要性、モジュールに支持体を設置する可能性、支持体を壁から所与の距離に固定することを、特に強調することができる。
【0012】
これらから本発明者は、垂直庭園構成を改善し、垂直庭園を作るための異なる要件および要望により良好に合致することを目的とする、四角形のスクリーンの形状の支持体の構築から着想された庭園用の本垂直アセンブリを開発した。この四角形のスクリーンは、絡み合った、または溶接される剛体の海洋等級アルミニウムワイヤーから作られるのが好ましく、黒色の静電被覆を有し、これらのワイヤーの頂点のところに、ステンレス鋼のねじを使用して支持体を壁およびパネルに固定するための穿孔された「L字」形状の突起部が、適切な間隔で設けられる。前記間隔は、突起部の発生と、所望されない浸透を生じさせる水の直接の壁への滴りとを回避することを目的としている。
【0013】
好ましくは黒色の顔料を含み、UVAおよびUVB放射線に対する保護のグレードを有する重合体の、様々な台形の花瓶/回転楕円形の花瓶がワイヤー上に懸架され、それらの後部部分上に、後部スクリーン内に嵌合し、花瓶を完全に安定に維持し風の発生に対して固定して維持することができる、1つまたは2つの係止突起部を有する「L字」形状のウイングが設けられる。
【0014】
したがって使用者は、どのような種類の固定要素も解放する必要なく、花瓶を後部スクリーンに配置し、後部スクリーンから取り外すことができる。他の特定の態様では、公衆のアクセスが自由な場所に設置されるとき、花瓶が泥棒または破壊者によって持ち去られることができないように、本構成によって花瓶を固定することができる。さらに、本配置は裏板を必要とせず、全ての花瓶を同時に壁から取り外す必要もないので、植物の保守を容易に行うことができる。植物へ注水を行うのをより容易にするために、自動化された注水システムを使用することは任意選択である。
【0015】
本発明者は、この代替案のみに限定することなく、果てしない背景による美観上の効果を作り出すために、アセンブリを形成する要素に対して、かつこの垂直庭園によって覆われる表面に対する背景色としても黒色を採用した。この細部は、植生被覆の考え得る不具合が容易に見通すことができないとき、この垂直園芸が使用中であるとき重要である。本発明者が、このアセンブリのより長い使用を狙って、傷みやすくなく、気象条件に対して耐用性のある好ましい材料として、黒色静電被覆を有する海洋等級のアルミニウムおよびUVAおよびUVB保護を有するプラスチックなどを採用したことに気付くことも重要である。本発明の別の利点は、この構造体の容易な分解および再組み立てに関し、これは垂直庭園の概念での新規な条件であり、消費者に対しコストの節約と実用的な使用を提供し、消費者はこの花瓶配置の全ての部分を再使用することができる。他方では、後部スクリーンによってスクリーン上の様々な点に沿った花瓶の「L字」形状のウイングの自由な移動が可能になるので、花瓶を対称的に分布させる必要なしに、花瓶の可動性によって様々な幾何学的模様を作り出すことが可能になる。
【0016】
さらに本構成によって、花瓶孔を通り浸透する水を次の花瓶の内側に導くのを避ける、花瓶の底部に連結される水偏流要素の使用が可能になる。この細部は、異なる水要件を有する植物が使用される場合、すなわちより多くの頻度で水遣りされる植物を有する花瓶から浸透した水がより少ない頻度での水遣りを要する植物に行くのを回避する場合に重要になる。
【0017】
したがって本構成は結果として、適切な製造設計概念から得られるユニークな特徴を有するアセンブリになる。
前記構造的構成が、限られた空間のみ占有する植物の美および装飾的融通性を示すので、限られた内部空間を有する環境を適切に装飾し、狭いまたは小さな寸法を有する梁、柱および壁も使用する、植物および花の広範囲の種および種類を有する植物性装飾を使用することが可能になる。
【0018】
好ましく黒色に着想され、やはり黒色の、十分に防水加工された表面に適用されるこのアセンブリは、花瓶が間隔を詰めて配置されるとき、目立たず、無反射的であり、ほとんど気付かれない。
【0019】
したがって、垂直庭園用の本アセンブリは、考え得る最低の数の部品を使用し、優れた効率と融通性を有するその機能性を果たすように都合よく構成され、配置されることを目的として設計された。
【0020】
本発明は、最新技術に従って開発された、植物装飾用の支持体の実用的な、革新的な改善を提示し、したがって多種多様な使用が可能になる。
その革新的な形状によって、高度の耐久性と融通性を提供する、植物のより良好な固定と、風に対する花瓶のより良好な安定性、および後面スクリーンが固定される区域内に湿気が生じないような離れた距離をもたらすように主として作り出された、優れた機能レベルに到達することができる。
【0021】
問題の本発明は極めて容易に構築され、また容易に製造され、優れた実用的、機能的な結果を有し、したがって知られたモデルより優れた革新的な概念を提供する。
革新的な設計によって計画され、それは結果として独特な、特にユニークな外観を有する調和の取れたセットになり、このモデルは、構造的な態様に加えて、その融通性および使用の容易さについて際立っている。
【0022】
このようにして提示される「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」がどのように構成されるかのより良い理解のために、以下のような添付の図面が好ましい実施形態を提示する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】植物を収容する花瓶の正面配置を示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの正面図である。
【図2】垂直支持体の構造および穿孔された「L字」形状の突起部の位置を示す、垂直支持体の正面図である。
【図3】植物を収容する花瓶の最終的配置を示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの側面図である。
【図4】垂直支持体の側面図である。
【図5】花瓶に含まれる「L字」形状のウイングの、スクリーンの水平剛体ワイヤーのうちの1つの上への取り付けを示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの部分端部図である。
【図6】支持体の頂点に含まれる穿孔された「L字」形状の突起部のうちの1つの配置を示す、垂直支持体の拡大部分正面図である。
【図7】スクリーンの垂直剛体ワイヤーの端部区域内で、頂点に近接して位置決めされる、支持体の穿孔された「L字」形状の突起部のうちの1つを示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの拡大部分端面図である。
【図8】「L字」形状のウイングの固定を示す、花瓶の端面図である。
【図9】「L字」形状のウイングの固定を示す、花瓶の側断面図である。
【図10】水通路の斜視図である。
【図11】水通路の端面図である。
【図12】水通路の上面図である。
【図13】花瓶の孔への支持体ピンの固定を示す、水通路に接続された花瓶の横方向端断面図である。
【図14】水通路を有する花瓶の下側側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
上記に記載した図の図解に従って、本発明の目的である「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」は、アセンブリ(換言すれば、組立体)(1)に適用される。アセンブリ(1)は、滲出または浸潤する水のための収集要素に加えて、前もってアスファルトの覆いおよび/または黒色の重合体のモルタルを用いて防水加工され、ねじを使用して壁(2)または垂直な平らな構造体に直接固定することができる。
【0025】
前記アセンブリ(1)は、四角形のスクリーン(換言すれば、網状部材)(3)によって形成され、四角形のスクリーンは、それら自体に四角形に溶接される海洋等級のアルミニウムの剛体の水平ワイヤー(4)および垂直ワイヤー(5)によって構成され、2つの層を形成し、次いで静電塗装によって被覆され、垂直剛体ワイヤー(5)上で、頂点および中央に固定される穿孔された「L字」型の突起部(6)が設けられる。
【0026】
スクリーン全体にわたり配置される水平剛体ワイヤー(4)は、1つまたは2つの「L字」形状のウイング(8)を用いて台形の花瓶/楕円形の花瓶(7)を支持する。ウイング(8)は、中央の矩形の孔(9)を含み、その端部のところに係止突起部(10)が設けられ、花瓶(7)の後面部分と一体的である。
【0027】
台形の花瓶/楕円形の花瓶(7)は通常、耐UVA放射線および耐UVB放射線の重合体から作られ、それらの下側端部および内側のところに孔(11)を有し、そこに台形の基台(13)の支持ピン(12)が嵌合され、前記基台に、側方および前方周囲の周りにリム(14)が設けられる。前記の構成は、手動でまたは自動化された一時的なシステムによって中の植物(15)の上に振り掛けられた後の浸透水を花瓶(7)の内側から逸らせる目的を有する。孔を通り放出する余分な前記水は、台形の基台(13)内に滴り落ち、それを花瓶(7)の下側端部区域に、四角形のスクリーン(3)の平面上に導き、花瓶の底部を通り滴り落ち、流れ出るのを回避する。
【0028】
したがって上記から、問題の「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」は、要求される保護を完全に整える実用的かつ機能的な品質を提示する、極めて有用な造園付属品であるとして特徴付けられると結論付けることができる。
【0029】
上記で意図される様式についての開示にも関わらず、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、アセンブリへの変更を行うことができることは当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0030】
1 アセンブリ
2 壁
3 スクリーン
4 ワイヤー
5 ワイヤー
6 突起部
7 花瓶
8 ウイング
9 孔
10 係止突起部
11 孔
12 支持ピン
13 基台
14 リム
15 植物
【技術分野】
【0001】
本発明は、園芸分野に関係する垂直庭園アセンブリ、より正確には適切に懸架される花瓶を用いて室内環境および室外環境の装飾に使用するための、本発明者によって以前に開発されたモデルと異なる機能的な選択肢に到達することを目的とする、独創的な構造的構成が与えられる垂直庭園アセンブリに関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
これは広範囲の形状および型式に、植物用の花瓶の安全かつ機能的な吊り下げ懸架を可能にする、垂直庭園のための相補的な景観の解決策である。
したがって本発明は、本構成の使用のために既に存在する園芸技能を超えるどのような知識も必要としない、その使用および製造の両方で一連の利点をもたらす、極めて実用的な解決策に到達するように特に設計されかつ開発された改善である。何故なら支持体に連結される花瓶内に植えられるとき、チェーンまたははっきり見える金属構造体の使用を必要とせずに、植物を壁に垂直に配置できるからである。
【0003】
本発明の別の目的は、強度、安全および実用的な使用の要求と組み合わされ、その結果消費者に同様な製品を提示する市場での追加の選択肢を提供する、その工業的な実行可能性に対して低コストを有する垂直庭園のためのアセンブリに適用される改善である。
【0004】
ほとんどの家、職場および店舗は、室内の環境または室外の環境に平穏と自然さを提供することができるように、何らかの種類の植物または自然の枝葉で現在装飾されている。
特に造園家および装飾家によって知られているように、そのような環境で植物を配置するために最も広範囲に使用され、好まれるモデルは、床領域を特に通行のために解放しておくための懸架支持である。
【0005】
観賞植物は、土壌が入っている特定の木生シダまたは粘土から作られる花瓶内に入れられ、それらは後で支持体、一般に「羽根付き板」に似たプラスチック基台内に収容され、そこから側鎖がリングに連結され、次いでこのリングは柄の端部のところに引っ掛けるように吊るされる。
【0006】
前記モデルの主たる不都合のうちの1つは、何よりも、ほとんどの花瓶および機器が困ったことに廊下、部屋およびその他の有用な空間を占有し、しばしばそれらの自由な空間を制限することである。
【0007】
さらに、ほとんどの機器は水受けを必要とし、これはデング熱蚊幼虫の出現のための好適な環境を作り出し、双翅類の生殖のための容易なアクセスと好適な環境を提供する、公衆衛生上の問題点となってきている。
【0008】
さらに、観賞植物の使用と装飾的な傾向に対するそれらの審美的な印象が抑えられるべきではないことは常識である。
上記の根拠から本発明者は植物用の支持体を開発し、その構造的構成は、垂直構造体に適用され、ねじ切りされた支持部を用いてしかるべき位置に固定され、その前面側が長方形であり、それが導入される空間に対してより適切であるような円形の、または別の幾何学的に規則的なまたは不規則な、(垂直構造体に対して)突起する側面が、この突起する側面の周囲上に枠を含む垂直な平らな構造体を有して、任意選択で周辺に、直交して設けられる。
【0009】
前記配置は、植物を収容する繊維パネルの全体にわたって水の降下を供給できるように、枠内に設置される圧力ポンプを用いて自動的な注水システムを組み込んで、当初は開発された。前記配置は、植物に手動で水遣りする必要性を無くした。
【0010】
しかし、花瓶の形態での配置に関しては、チェーンによって懸架されるプラスチック基台支持体が依然として使用され、それらの見苦しい外観に加えて、様々な種類の支持体の不便な、かつ面倒な使用なしに、植物の異なる、より融通の利く配置が可能にならない。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この必要性の認識から本発明者は、いくつかの制限を解決するための他の改善が行われたアセンブリに進化する、プレート、ワイヤーネットまたは平らなスクリーンが内部的に設けられた、垂直の平らな構造体に適用可能な、植物のための他の支持体の開発を成し遂げた。これらのいくつかの制限のうちで、花瓶を支持体に安全にロックする必要性、モジュールに支持体を設置する可能性、支持体を壁から所与の距離に固定することを、特に強調することができる。
【0012】
これらから本発明者は、垂直庭園構成を改善し、垂直庭園を作るための異なる要件および要望により良好に合致することを目的とする、四角形のスクリーンの形状の支持体の構築から着想された庭園用の本垂直アセンブリを開発した。この四角形のスクリーンは、絡み合った、または溶接される剛体の海洋等級アルミニウムワイヤーから作られるのが好ましく、黒色の静電被覆を有し、これらのワイヤーの頂点のところに、ステンレス鋼のねじを使用して支持体を壁およびパネルに固定するための穿孔された「L字」形状の突起部が、適切な間隔で設けられる。前記間隔は、突起部の発生と、所望されない浸透を生じさせる水の直接の壁への滴りとを回避することを目的としている。
【0013】
好ましくは黒色の顔料を含み、UVAおよびUVB放射線に対する保護のグレードを有する重合体の、様々な台形の花瓶/回転楕円形の花瓶がワイヤー上に懸架され、それらの後部部分上に、後部スクリーン内に嵌合し、花瓶を完全に安定に維持し風の発生に対して固定して維持することができる、1つまたは2つの係止突起部を有する「L字」形状のウイングが設けられる。
【0014】
したがって使用者は、どのような種類の固定要素も解放する必要なく、花瓶を後部スクリーンに配置し、後部スクリーンから取り外すことができる。他の特定の態様では、公衆のアクセスが自由な場所に設置されるとき、花瓶が泥棒または破壊者によって持ち去られることができないように、本構成によって花瓶を固定することができる。さらに、本配置は裏板を必要とせず、全ての花瓶を同時に壁から取り外す必要もないので、植物の保守を容易に行うことができる。植物へ注水を行うのをより容易にするために、自動化された注水システムを使用することは任意選択である。
【0015】
本発明者は、この代替案のみに限定することなく、果てしない背景による美観上の効果を作り出すために、アセンブリを形成する要素に対して、かつこの垂直庭園によって覆われる表面に対する背景色としても黒色を採用した。この細部は、植生被覆の考え得る不具合が容易に見通すことができないとき、この垂直園芸が使用中であるとき重要である。本発明者が、このアセンブリのより長い使用を狙って、傷みやすくなく、気象条件に対して耐用性のある好ましい材料として、黒色静電被覆を有する海洋等級のアルミニウムおよびUVAおよびUVB保護を有するプラスチックなどを採用したことに気付くことも重要である。本発明の別の利点は、この構造体の容易な分解および再組み立てに関し、これは垂直庭園の概念での新規な条件であり、消費者に対しコストの節約と実用的な使用を提供し、消費者はこの花瓶配置の全ての部分を再使用することができる。他方では、後部スクリーンによってスクリーン上の様々な点に沿った花瓶の「L字」形状のウイングの自由な移動が可能になるので、花瓶を対称的に分布させる必要なしに、花瓶の可動性によって様々な幾何学的模様を作り出すことが可能になる。
【0016】
さらに本構成によって、花瓶孔を通り浸透する水を次の花瓶の内側に導くのを避ける、花瓶の底部に連結される水偏流要素の使用が可能になる。この細部は、異なる水要件を有する植物が使用される場合、すなわちより多くの頻度で水遣りされる植物を有する花瓶から浸透した水がより少ない頻度での水遣りを要する植物に行くのを回避する場合に重要になる。
【0017】
したがって本構成は結果として、適切な製造設計概念から得られるユニークな特徴を有するアセンブリになる。
前記構造的構成が、限られた空間のみ占有する植物の美および装飾的融通性を示すので、限られた内部空間を有する環境を適切に装飾し、狭いまたは小さな寸法を有する梁、柱および壁も使用する、植物および花の広範囲の種および種類を有する植物性装飾を使用することが可能になる。
【0018】
好ましく黒色に着想され、やはり黒色の、十分に防水加工された表面に適用されるこのアセンブリは、花瓶が間隔を詰めて配置されるとき、目立たず、無反射的であり、ほとんど気付かれない。
【0019】
したがって、垂直庭園用の本アセンブリは、考え得る最低の数の部品を使用し、優れた効率と融通性を有するその機能性を果たすように都合よく構成され、配置されることを目的として設計された。
【0020】
本発明は、最新技術に従って開発された、植物装飾用の支持体の実用的な、革新的な改善を提示し、したがって多種多様な使用が可能になる。
その革新的な形状によって、高度の耐久性と融通性を提供する、植物のより良好な固定と、風に対する花瓶のより良好な安定性、および後面スクリーンが固定される区域内に湿気が生じないような離れた距離をもたらすように主として作り出された、優れた機能レベルに到達することができる。
【0021】
問題の本発明は極めて容易に構築され、また容易に製造され、優れた実用的、機能的な結果を有し、したがって知られたモデルより優れた革新的な概念を提供する。
革新的な設計によって計画され、それは結果として独特な、特にユニークな外観を有する調和の取れたセットになり、このモデルは、構造的な態様に加えて、その融通性および使用の容易さについて際立っている。
【0022】
このようにして提示される「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」がどのように構成されるかのより良い理解のために、以下のような添付の図面が好ましい実施形態を提示する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】植物を収容する花瓶の正面配置を示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの正面図である。
【図2】垂直支持体の構造および穿孔された「L字」形状の突起部の位置を示す、垂直支持体の正面図である。
【図3】植物を収容する花瓶の最終的配置を示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの側面図である。
【図4】垂直支持体の側面図である。
【図5】花瓶に含まれる「L字」形状のウイングの、スクリーンの水平剛体ワイヤーのうちの1つの上への取り付けを示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの部分端部図である。
【図6】支持体の頂点に含まれる穿孔された「L字」形状の突起部のうちの1つの配置を示す、垂直支持体の拡大部分正面図である。
【図7】スクリーンの垂直剛体ワイヤーの端部区域内で、頂点に近接して位置決めされる、支持体の穿孔された「L字」形状の突起部のうちの1つを示す、垂直支持体および花瓶のアセンブリの拡大部分端面図である。
【図8】「L字」形状のウイングの固定を示す、花瓶の端面図である。
【図9】「L字」形状のウイングの固定を示す、花瓶の側断面図である。
【図10】水通路の斜視図である。
【図11】水通路の端面図である。
【図12】水通路の上面図である。
【図13】花瓶の孔への支持体ピンの固定を示す、水通路に接続された花瓶の横方向端断面図である。
【図14】水通路を有する花瓶の下側側面斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
上記に記載した図の図解に従って、本発明の目的である「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」は、アセンブリ(換言すれば、組立体)(1)に適用される。アセンブリ(1)は、滲出または浸潤する水のための収集要素に加えて、前もってアスファルトの覆いおよび/または黒色の重合体のモルタルを用いて防水加工され、ねじを使用して壁(2)または垂直な平らな構造体に直接固定することができる。
【0025】
前記アセンブリ(1)は、四角形のスクリーン(換言すれば、網状部材)(3)によって形成され、四角形のスクリーンは、それら自体に四角形に溶接される海洋等級のアルミニウムの剛体の水平ワイヤー(4)および垂直ワイヤー(5)によって構成され、2つの層を形成し、次いで静電塗装によって被覆され、垂直剛体ワイヤー(5)上で、頂点および中央に固定される穿孔された「L字」型の突起部(6)が設けられる。
【0026】
スクリーン全体にわたり配置される水平剛体ワイヤー(4)は、1つまたは2つの「L字」形状のウイング(8)を用いて台形の花瓶/楕円形の花瓶(7)を支持する。ウイング(8)は、中央の矩形の孔(9)を含み、その端部のところに係止突起部(10)が設けられ、花瓶(7)の後面部分と一体的である。
【0027】
台形の花瓶/楕円形の花瓶(7)は通常、耐UVA放射線および耐UVB放射線の重合体から作られ、それらの下側端部および内側のところに孔(11)を有し、そこに台形の基台(13)の支持ピン(12)が嵌合され、前記基台に、側方および前方周囲の周りにリム(14)が設けられる。前記の構成は、手動でまたは自動化された一時的なシステムによって中の植物(15)の上に振り掛けられた後の浸透水を花瓶(7)の内側から逸らせる目的を有する。孔を通り放出する余分な前記水は、台形の基台(13)内に滴り落ち、それを花瓶(7)の下側端部区域に、四角形のスクリーン(3)の平面上に導き、花瓶の底部を通り滴り落ち、流れ出るのを回避する。
【0028】
したがって上記から、問題の「観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ」は、要求される保護を完全に整える実用的かつ機能的な品質を提示する、極めて有用な造園付属品であるとして特徴付けられると結論付けることができる。
【0029】
上記で意図される様式についての開示にも関わらず、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、アセンブリへの変更を行うことができることは当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0030】
1 アセンブリ
2 壁
3 スクリーン
4 ワイヤー
5 ワイヤー
6 突起部
7 花瓶
8 ウイング
9 孔
10 係止突起部
11 孔
12 支持ピン
13 基台
14 リム
15 植物
【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意によりアスファルトの覆いおよび/または重合体のモルタルによって予め防水加工されて、壁(2)または垂直且つ平坦な構造体に固定され、滲出または浸潤する水の収集要素を備えるアセンブリ(1)に適用される、観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリであって、前記アセンブリ(1)は、互いに対して矩形形状に固定される水平の剛体ワイヤー(4)および垂直の剛体ワイヤー(5)によって形成されたスクリーン(3)を備えており、前記スクリーン(3)には、前記垂直の剛体ワイヤー(5)上で前記スクリーン(3)の頂点および中央に固定される、穿孔されたL字形状の突起部(6)が設けられており、前記スクリーン全体にわたり配置される前記水平の剛体ワイヤー(4)が、台形/楕円形の花瓶(7)の後部周囲に存在する1つまたは2つのL字形状のウイング(8)を介して前記台形/楕円形の花瓶(7)を支持し、前記ウイング(8)は、中央の矩形孔(9)を含み、且つ、該ウイング(8)の端部に係止突起部(10)が設けられており、前記台形/楕円形の花瓶(7)は、その下側端部に孔(11)を有しており、該孔(11)の中に台形基台(13)の支持ピン(12)が嵌合され、前記基台(13)には、側方および前方周囲に沿ってリム(14)が設けられ、これにより、前記花瓶内の植物(15)の上に吹き掛けられた後前記花瓶(7)の前記孔(11)を通り浸透した水を、前記花瓶(7)の下側端部区域で前記四角形のスクリーン(3)の平面上に導くことができることを特徴とする、観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ。
【請求項1】
任意によりアスファルトの覆いおよび/または重合体のモルタルによって予め防水加工されて、壁(2)または垂直且つ平坦な構造体に固定され、滲出または浸潤する水の収集要素を備えるアセンブリ(1)に適用される、観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリであって、前記アセンブリ(1)は、互いに対して矩形形状に固定される水平の剛体ワイヤー(4)および垂直の剛体ワイヤー(5)によって形成されたスクリーン(3)を備えており、前記スクリーン(3)には、前記垂直の剛体ワイヤー(5)上で前記スクリーン(3)の頂点および中央に固定される、穿孔されたL字形状の突起部(6)が設けられており、前記スクリーン全体にわたり配置される前記水平の剛体ワイヤー(4)が、台形/楕円形の花瓶(7)の後部周囲に存在する1つまたは2つのL字形状のウイング(8)を介して前記台形/楕円形の花瓶(7)を支持し、前記ウイング(8)は、中央の矩形孔(9)を含み、且つ、該ウイング(8)の端部に係止突起部(10)が設けられており、前記台形/楕円形の花瓶(7)は、その下側端部に孔(11)を有しており、該孔(11)の中に台形基台(13)の支持ピン(12)が嵌合され、前記基台(13)には、側方および前方周囲に沿ってリム(14)が設けられ、これにより、前記花瓶内の植物(15)の上に吹き掛けられた後前記花瓶(7)の前記孔(11)を通り浸透した水を、前記花瓶(7)の下側端部区域で前記四角形のスクリーン(3)の平面上に導くことができることを特徴とする、観賞植物を有する花瓶用の垂直アセンブリ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2012−508565(P2012−508565A)
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−535841(P2011−535841)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/BR2009/000268
【国際公開番号】WO2010/054450
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(511113626)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年4月12日(2012.4.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/BR2009/000268
【国際公開番号】WO2010/054450
【国際公開日】平成22年5月20日(2010.5.20)
【出願人】(511113626)
【Fターム(参考)】
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