説明

放電灯点灯装置

【課題】 簡便な回路構成にて、放電灯4を交換する場合に放電灯4が外れた状態であっても交換作業性を損なわない明るさを提供する。
【解決手段】 図外のリモコン送信機からのリモコン信号を受けるリモコン信号受光部6を備える。前記リモコン信号受光部6に応答し制御信号を出力するマイコン制御部5を備える。前記制御信号に応答し放電灯4を点灯するインバータ回路部3を備える。前記制御信号に応答し保安球8を点灯する保安球点灯回路部9を備える。前記放電灯4の有無を検出する無負荷検出回路7を備える。前記放電灯4が外された無負荷状態を前記無負荷検出回路7にて検出し前記マイコン制御部5にて無負荷状態を認識する。前記マイコン制御部5は前記無負荷状態のときに前記インバータ回路部3へ発振停止指令信号を与えかつ保安球点灯回路部9へ保安球8を点灯させる保安球点灯指令信号を与える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は放電灯点灯装置に関し、特に放電灯着脱時における保安球の点灯制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来汎用の放電灯点灯装置1を図2に示す。図2は図外のリモコン送信機にて点灯、消灯、保安球点灯等の制御が可能な放電灯点灯装置1である。リモコン送信機より送信されるリモコン信号を受信するリモコン信号受光部6を備え、前記リモコン信号を受けて放電灯4点灯用のインバータ回路部3へ制御信号を出力するマイコン制御部5を備える。保安球8の点灯を行う保安球点灯回路部9を備える。放電灯4の有無を検出する無負荷検出回路7を備える。リモコン送信機より送信される信号により主光源である放電灯4の点灯、消灯、および保安球8の点灯(保安球8点灯時に放電灯4は消灯する)、消灯の如くに動作する。
【0003】
いま、交流電源2が入力されている状態で放電灯4を外した場合、無負荷検出回路7は放電灯4が外れたことを検出し、インバータ回路部3の保護のために、インバータ回路部3に発振停止の制御信号を送り、インバータ回路部3は発振を停止する。放電灯4を交換する場合このような動作となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術は、主光源である放電灯を外した場合、無負荷検出回路にて放電灯が無くなったことを検出しインバータ回路部電子部品の破損等の保護をしているが、放電灯が接続されていないため真っ暗になってしまい、放電灯を交換する際の作業性が悪くなるという問題があった。
本発明の目的は簡便な回路構成にて、放電灯を交換する場合に放電灯が外れた状態であっても交換作業性を損なわない明るさを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は無負荷検出回路の検出信号をマイコン制御部に取り込み、保安球点灯回路部の点灯制御を行う構成とする。
具体的には、無負荷検出回路が放電灯が外れた無負荷状態を検出した場合、無負荷検出回路はマイコン制御部5に無負荷状態となった検出信号を送る。マイコン制御部はこの信号を受けて、インバータ回路部に発振停止の制御信号を送るとともに、保安球点灯回路部に保安球を点灯させるよう制御信号を送る。これにより、保安球が点灯する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、無負荷検出回路で放電灯が外れた無負荷状態を検出し、放電灯が消えてしまった状態をマイコン制御部にて認識することで無負荷状態となる戸同時に保安球点灯回路を制御し、保安球を点灯させることができる。このため、簡便な回路構成にて、放電灯を交換する場合に放電灯が外れた状態であっても作業性を損なわない明るさを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の実施形態を図1により説明する。図1の放電灯点灯装置1は図外のリモコン送信機からのリモコン信号を受けるリモコン信号受光部6を備える。前記リモコン信号受光部6に応答し制御信号を出力するマイコン制御部5を備える。前記制御信号に応答し放電灯4を点灯するインバータ回路部3を備える。前記制御信号に応答し保安球8を点灯する保安球点灯回路部9を備える。前記放電灯4の有無を検出する無負荷検出回路7を備える。前記放電灯4が外された無負荷状態を前記無負荷検出回路7にて検出し前記マイコン制御部5にて無負荷状態を認識する。前記マイコン制御部5は前記無負荷状態のときに前記インバータ回路部3へ発振停止指令信号を与えかつ保安球点灯回路部9へ保安球8を点灯させる保安球点灯指令信号を与える。
【0008】
リモコン送信機より送信される信号により主光源である放電灯4の点灯、同消灯および保安球8の点灯、両者の消灯を選択することができる。いま、交流電源2が入力されている状態で放電灯4を外した場合、無負荷検出回路7は放電灯4が外れたことを検出しマイコン制御部5に無負荷状態となった検出信号を送る。マイコン制御部5はこの信号を受けて、インバータ回路部3に発振停止の制御信号を送る。同時に保安球点灯回路部9に保安球8を点灯させるよう制御信号を送り、保安球8が点灯する。改めて放電灯4を装着すると、無負荷検出回路7は放電灯4がインバータ回路部3に接続されていると判断し、その状態の検出信号をマイコン制御部5に送る。マイコン制御部5はこの信号を受けて、インバータ回路部3に発振開始の制御信号を送るとともに、保安球点灯回路部9に保安球8を消灯させるよう制御信号を送る。これにより、放電灯4が点灯し、保安球8が消灯する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に係る放電灯点灯装置の回路図
【図2】従来の放電灯点灯装置の回路図
【符号の説明】
【0010】
2:交流電源
3:インバータ回路部
4:放電灯
5:マイコン制御部
6:リモコン信号受光部
7:無負荷検出回路
8:保安球
9:保安球点灯回路部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リモコン送信機からのリモコン信号を受けるリモコン信号受光部(6)を備え、前記リモコン信号受光部(6)に応答し制御信号を出力するマイコン制御部(5)を備え、前記制御信号に応答し放電灯(4)を点灯するインバータ回路部(3)を備え、前記制御信号に応答し保安球(8)を点灯する保安球点灯回路部(9)を備え、前記放電灯(4)の有無を検出する無負荷検出回路(7)を備え、前記放電灯(4)が外された無負荷状態を前記無負荷検出回路(7)にて検出し前記マイコン制御部(5)にて無負荷状態を認識し、前記マイコン制御部(5)は前記無負荷状態のときに前記インバータ回路部(3)へ発振停止指令信号を与えかつ保安球点灯回路部(9)へ保安球(8)を点灯させる保安球点灯指令信号を与えることを特徴とする放電灯点灯装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2006−222054(P2006−222054A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−68030(P2005−68030)
【出願日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【出願人】(000005474)日立ライティング株式会社 (130)
【Fターム(参考)】