敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝の再生、再利用化することを組み合わせた新設用砂入り人工芝の販売方法。
【課題】敷設された砂入り人工芝の張り替え時に、使用済み砂入り人工芝の撤去および新設用砂入り人工芝の販売に際し、既設砂入り人工芝の所有者あるいは工事の発注者に対してメリットを発生させるとともに、資源の節約、地球環境の保護にも寄与する砂入り人工芝の販売方法を提供する。
【解決手段】使用済み砂入り人工芝を資源として回収し、水洗浄機等分離機に投入して人工芝と砂との分離作業を行ない、人工芝と砂とに分別する。人工芝は再生合成樹脂品として再製品化したり、助燃材として燃料化する。また、人工芝そのものとして再利用できる。分別後の砂は砂入り人工芝用の砂として、あるいは、建築資材として再利用する。これらの再利用化することで発生する対価分を、使用済み砂入り人工芝の買い取り費用とすることも可能になる。
【解決手段】使用済み砂入り人工芝を資源として回収し、水洗浄機等分離機に投入して人工芝と砂との分離作業を行ない、人工芝と砂とに分別する。人工芝は再生合成樹脂品として再製品化したり、助燃材として燃料化する。また、人工芝そのものとして再利用できる。分別後の砂は砂入り人工芝用の砂として、あるいは、建築資材として再利用する。これらの再利用化することで発生する対価分を、使用済み砂入り人工芝の買い取り費用とすることも可能になる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、グランド、テニスコート、サッカーコート、ゴルフ練習場、その他の各種運動場に敷設された砂入り人工芝を新しい砂入り人工芝に張り替える時に、使用済み砂入り人工芝を回収し、人工芝と砂とを分別させ、それぞれを再生、再利用化することを組み合わせた新設用砂入り人工芝の販売方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
砂入り人工芝は、天然芝に近い感触を得られること、維持管理が比較的に容易であることから、その便利さと工事費が安い故にグランド、テニスコート、サッカーコート、その他各種運動場等、全国で大量に敷設されている。
【０００３】
ところが、この種の人工芝は、５〜１０年程度の使用でパイルが磨耗すること、充填された砂が経年変化により固化することから、プレー性能の低下を引き起こし、定期的に張り替える必要がある。
【０００４】
従来においては、人工芝と充填された砂とを分離することは困難と考えられている。
これは、使用済みの砂入り人工芝のパイル内に２５〜３０ｋｇの砂が充填されており、この砂が経年変化により固化していることからパイルと砂との分離が円滑に行なわれないためである。
このために砂入り状態のままフォークリフトなどを用いてロール状に巻き取り、産業廃棄物運搬用トラックに積込み、人工芝と砂とが分離されないまま産業廃棄物として最終処分場に埋め立て処分されていた。
【０００５】
しかし、最終処分場の数の減少や産業廃棄物としての砂入り人工芝を受け入れない処理場も出始めており、処理場の確保が困難になっている。
また、廃棄処分は環境に悪影響を与え、資源の無駄使いを行っているといえる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来、敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝は産業廃棄物として扱われ、高額の運搬費、処分費を払い廃棄処分されていた。
【０００７】
本発明は、従来廃棄処分されていた使用済み砂入り人工芝を資源と考えて回収し、運搬費、処分費の軽減を図ると共に砂入り人工芝の所有者あるいは工事の発注者に対し産業廃棄物を出すという考え方を払拭させる新設用砂入り人工芝の販売を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
使用済み砂入り人工芝を再生、再利用するという目的で回収する。また再生、再利用化することによって発生する対価分を支払うことも可能であり、砂入り人工芝の所有者あるいは工事の発注者に対しメリットをもたらすことができる。
【０００９】
使用済み砂入り人工芝を砂入り状態のまま効率よく回収し、工場へ運搬して水洗浄機や破砕機等により人工芝と砂とを分離する。分別された砂は高温焼成で乾燥させた後、粒度を調整し砂入り人工芝用の砂として再利用する。あるいは建築用資材として利用する。さらに、人工芝は助燃材として、また、溶解して再生合成樹脂品として再製品化する。もちろん、人工芝そのものとして利用することもできる。このことにより、これまで産業廃棄物として処理され環境に悪影響を与え、また、資源の無駄使いを行なっていたことが解決される。
【発明の効果】
【００１０】
上述のように、本発明は産業廃棄物として扱われていた使用済み砂入り人工芝を、資源として買い取ることで、砂入り人工芝の所有者あるいは張り替え工事の発注者に対してメリットをもたらすものである。
【００１１】
また、再利用化することで社会全体の資源の節約になるとともに、地球環境の保護にも寄与するなど、多くの効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、使用済み砂入り人工芝Ａを資源として回収１１し、回収後の敷地に新設用砂入り人工芝の販売、敷設Ｂを行う。回収された使用済み砂入り人工芝Ａは、水洗浄機等分離機１２に投入して、人工芝１と砂２に分離、分別させる。
人工芝１は再生合成樹脂として再製品化１３させたり、助燃材として燃料化１４したり、また、人工芝１そのものとして利用する。砂２は、砂入り人工芝用の砂２あるいは建築資材として再利用１５する。
【００１３】
使用済み砂入り人工芝Ａを資源として積極的に再利用することで、資源の節約や地球環境の保護にも寄与することができる。また、再利用化することによって発生する対価分を使用済み砂入り人工芝の買い取り費用とすることも可能である。
これらによって、敷設された砂入り人工芝の張替えを行なう所有者あるいは工事の発注者に対してメリットをもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明に係る砂入り人工芝の回収、再利用および新設用砂入り人工芝の販売敷設方法を示す概略ブロック図。
【図２】図１に係る方法が対象とする砂入り人工芝の一例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
【００１５】
Ａ 使用済み砂入り人工芝
Ｂ 新設用砂入り人工芝の販売、敷設
１ 人工芝
２ 砂
３ 人工芝パイル
４ 人工芝基布
１１ 資源として回収
１２ 水洗浄機等分離機に投入
１３ 再製品化
１４ 燃料化
１５ 再利用
【技術分野】
【０００１】
本発明は、グランド、テニスコート、サッカーコート、ゴルフ練習場、その他の各種運動場に敷設された砂入り人工芝を新しい砂入り人工芝に張り替える時に、使用済み砂入り人工芝を回収し、人工芝と砂とを分別させ、それぞれを再生、再利用化することを組み合わせた新設用砂入り人工芝の販売方法に関する。
【背景技術】
【０００２】
砂入り人工芝は、天然芝に近い感触を得られること、維持管理が比較的に容易であることから、その便利さと工事費が安い故にグランド、テニスコート、サッカーコート、その他各種運動場等、全国で大量に敷設されている。
【０００３】
ところが、この種の人工芝は、５〜１０年程度の使用でパイルが磨耗すること、充填された砂が経年変化により固化することから、プレー性能の低下を引き起こし、定期的に張り替える必要がある。
【０００４】
従来においては、人工芝と充填された砂とを分離することは困難と考えられている。
これは、使用済みの砂入り人工芝のパイル内に２５〜３０ｋｇの砂が充填されており、この砂が経年変化により固化していることからパイルと砂との分離が円滑に行なわれないためである。
このために砂入り状態のままフォークリフトなどを用いてロール状に巻き取り、産業廃棄物運搬用トラックに積込み、人工芝と砂とが分離されないまま産業廃棄物として最終処分場に埋め立て処分されていた。
【０００５】
しかし、最終処分場の数の減少や産業廃棄物としての砂入り人工芝を受け入れない処理場も出始めており、処理場の確保が困難になっている。
また、廃棄処分は環境に悪影響を与え、資源の無駄使いを行っているといえる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
従来、敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝は産業廃棄物として扱われ、高額の運搬費、処分費を払い廃棄処分されていた。
【０００７】
本発明は、従来廃棄処分されていた使用済み砂入り人工芝を資源と考えて回収し、運搬費、処分費の軽減を図ると共に砂入り人工芝の所有者あるいは工事の発注者に対し産業廃棄物を出すという考え方を払拭させる新設用砂入り人工芝の販売を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
使用済み砂入り人工芝を再生、再利用するという目的で回収する。また再生、再利用化することによって発生する対価分を支払うことも可能であり、砂入り人工芝の所有者あるいは工事の発注者に対しメリットをもたらすことができる。
【０００９】
使用済み砂入り人工芝を砂入り状態のまま効率よく回収し、工場へ運搬して水洗浄機や破砕機等により人工芝と砂とを分離する。分別された砂は高温焼成で乾燥させた後、粒度を調整し砂入り人工芝用の砂として再利用する。あるいは建築用資材として利用する。さらに、人工芝は助燃材として、また、溶解して再生合成樹脂品として再製品化する。もちろん、人工芝そのものとして利用することもできる。このことにより、これまで産業廃棄物として処理され環境に悪影響を与え、また、資源の無駄使いを行なっていたことが解決される。
【発明の効果】
【００１０】
上述のように、本発明は産業廃棄物として扱われていた使用済み砂入り人工芝を、資源として買い取ることで、砂入り人工芝の所有者あるいは張り替え工事の発注者に対してメリットをもたらすものである。
【００１１】
また、再利用化することで社会全体の資源の節約になるとともに、地球環境の保護にも寄与するなど、多くの効果を有するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
まず、使用済み砂入り人工芝Ａを資源として回収１１し、回収後の敷地に新設用砂入り人工芝の販売、敷設Ｂを行う。回収された使用済み砂入り人工芝Ａは、水洗浄機等分離機１２に投入して、人工芝１と砂２に分離、分別させる。
人工芝１は再生合成樹脂として再製品化１３させたり、助燃材として燃料化１４したり、また、人工芝１そのものとして利用する。砂２は、砂入り人工芝用の砂２あるいは建築資材として再利用１５する。
【００１３】
使用済み砂入り人工芝Ａを資源として積極的に再利用することで、資源の節約や地球環境の保護にも寄与することができる。また、再利用化することによって発生する対価分を使用済み砂入り人工芝の買い取り費用とすることも可能である。
これらによって、敷設された砂入り人工芝の張替えを行なう所有者あるいは工事の発注者に対してメリットをもたらすことができる。
【図面の簡単な説明】
【００１４】
【図１】本発明に係る砂入り人工芝の回収、再利用および新設用砂入り人工芝の販売敷設方法を示す概略ブロック図。
【図２】図１に係る方法が対象とする砂入り人工芝の一例を示す拡大断面図。
【符号の説明】
【００１５】
Ａ 使用済み砂入り人工芝
Ｂ 新設用砂入り人工芝の販売、敷設
１ 人工芝
２ 砂
３ 人工芝パイル
４ 人工芝基布
１１ 資源として回収
１２ 水洗浄機等分離機に投入
１３ 再製品化
１４ 燃料化
１５ 再利用
【特許請求の範囲】
【請求項１】
敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝を人工芝と砂とに分別させ、それぞれを再生、再利用化することを組み合わせた新設用砂入り人工芝の販売方法。
【請求項２】
敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝を人工芝と砂とに分別させ、それぞれを利用して再利用製品化したときの対価で使用済み砂入り人工芝を買い取り、あわせて、新設用砂入り人工芝を販売する販売方法。
【請求項１】
敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝を人工芝と砂とに分別させ、それぞれを再生、再利用化することを組み合わせた新設用砂入り人工芝の販売方法。
【請求項２】
敷設された砂入り人工芝の張り替え時に発生する使用済み砂入り人工芝を人工芝と砂とに分別させ、それぞれを利用して再利用製品化したときの対価で使用済み砂入り人工芝を買い取り、あわせて、新設用砂入り人工芝を販売する販売方法。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００９−１１３０２０（Ｐ２００９−１１３０２０Ａ）
【公開日】平成２１年５月２８日（２００９．５．２８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００７−３１１５５５（Ｐ２００７−３１１５５５）
【出願日】平成１９年１１月５日（２００７．１１．５）
【出願人】（５０６１０９１９９）東京ウエルネス株式会社 (3)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２１年５月２８日（２００９．５．２８）
【国際特許分類】
【出願日】平成１９年１１月５日（２００７．１１．５）
【出願人】（５０６１０９１９９）東京ウエルネス株式会社 (3)
【Ｆターム（参考）】
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