説明

断熱特性および熱抵抗特性が増加した区域を含むアパレル品

重量およびかさが低減され、かつ梱包性が改善されたサーマル衣類は、熱抵抗特性が増加した標的区域を含む。そのような衣類には:(a)衣類の腰領域から首領域まで衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位(104);(b)腰領域から脇の下領域まで衣類の側面に沿って伸びる第二(106)および第三(108)の衣類部位;ならびに(c)第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位(102)が含まれてもよい。第四の衣類部位には、第一、第二、および第三の衣類部位に使われるサーマル材料の熱抵抗値より低い熱抵抗値を有するサーマル材料が含まれる。そのような衣類を作出する方法も同様に記載される。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願データ
本出願は、2007年5月8日に提出された「Articles of Apparel Including Zones Having Increased Thermally Insulative and Thermally Resistive Properties」と題する米国特許仮出願第60/916,599号に基づいて優先権の恩典を主張する。本優先出願は全内容物が参照により本明細書に組み入れられる。
【0002】
発明の分野
本発明の局面は全般的に、増加した断熱特性および/または熱抵抗特性を有する1つまたは複数の区域が含まれる寒冷気候用の衣類に関する。そのような衣類によって、それを着ている人は、衣類の重さおよびかさの減少と共に必要なまたは望ましい程度の暖かさを維持することができる。そのような衣類はまた、保管、輸送、および/または旅行のための改善された梱包性を有しうる。
【背景技術】
【0003】
背景
人体は、涼しいまたは寒い環境条件に曝露されると、特に長い時間そのような条件に曝露されると、有害な効果を受ける可能性がある。人々は、何らかの状況において寒い環境の有害な効果をかろうじて食い止める役に立つように衣服をもう1枚単に追加することができるが、この単純な解決策は、練習または競技に熱中するアスリートの場合必ずしもうまくゆかない。たとえば、衣服の層を加えることは、特にエクササイズ、運動事象、または動きを必要とする他の活動に従事している場合には、着ている人が自由に動く能力に有害な影響を及ぼしうる。追加の衣服に起因する追加の重さ、かさ、および/または風の抵抗もまた、運動動作に有害な影響を及ぼしえて、柔軟性、動作等の減損により、アスリートを損傷に曝露しうる。動作および快適さに及ぼす有害な影響のために、何人かのユーザーは寒さから自身を保護するために適切な服装を着なくなる。この未遂の「ワークアラウンド(work-around)」行動はまた、着ている人の健康および安寧に害を及ぼしうる。
【0004】
したがって、特に寒い環境において運動時に使用するための衣類構造の改善は、当技術分野において歓迎される進歩であると考えられる。
【発明の概要】
【0005】
要約
本発明のいくつかの実施例の局面は、衣類の重さおよび/またはかさを低減させながら、および/または衣類の梱包性またはロフトでの保管を改善しながら、優れた断熱特性および熱抵抗特性を有する衣類構造に関する。これらおよび他の有利な特性は、増加した断熱特性または熱抵抗特性の標的区域が含まれる衣類構造を提供することによって、本発明の例に従って実現される可能性がある。より具体的に、本発明の例に従う衣類には、以下が含まれてもよい:(a)衣類の腰領域の近位から衣類の首領域の近位まで衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位;(b)衣類の腰領域の近位から第一の脇の下領域の近位まで衣類の第一の側面に沿って伸びる第二の衣類部位;(c)衣類の腰領域の近位から第二の脇の下領域の近位まで衣類の第二の側面に沿って伸びる第三の衣類部位;ならびに(d)第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位。本発明の少なくともいくつかの例に従う第四の衣類部位の少なくとも大部分(これには、材料の多数のパーツまたはピースが含まれてもよい)には、第一の熱抵抗値(thermal resistive value)を有する第一のサーマル材料(thermal material)が含まれ、ならびに第一、第二、および第三の衣類部位には、第一の熱の値より高い熱抵抗値を有するサーマル材料(同じであってもよく、互いに異なっていてもよい)が含まれる。第一、第二、および第三の衣類部位は、第一の熱抵抗値(第四の衣類部位に関する)より少なくとも5%高い熱抵抗値を有してもよく、いくつかの例において、第一から第三の衣類部位は、10%高い、少なくとも15%高い、少なくとも20%高い、少なくとも25%高い、または少なくとも50%さえも高い熱抵抗値を有する。
【0006】
本発明の追加の局面は、衣類を形成する方法、たとえば先に記述した様々なタイプの衣類を形成する方法に関する。そのような方法には、様々な部位が含まれるように1つのピースとしての衣類の形成(たとえば、編むまたは他の衣類形成プロセスによって)、またはたとえば縫製もしくはステッチ技術による、接着剤もしくは他の融合技術等によるなどの、従来の方法で共に連結される多数のピースからの衣類の形成が含まれてもよい。第一、第二、および第三の衣類部位は、第四の衣類部位を具体化するファブリック材料の個別のピースにつなぎ合わされるファブリック材料(任意で同じタイプのファブリック材料)の個別の独立したピースから作出されてもよい(たとえば、縫製または他の技術によって)。または、望ましければ、様々な衣類部位の1つまたは複数が、材料の1つのピースの一部として含まれてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の様々な局面、目的、特色、および長所は、以下の添付の図面と共に以下の詳細な説明からより容易に明らかとなり、より十分に理解されるであろう。
【図1】本発明の実施例に従う衣類構造を示す。
【図2】本発明の実施例に従うもう1つの衣類構造を示す。
【図3】本発明の実施例に従うもう1つの衣類構造を示す。
【図4】本発明の実施例に従うなおもう1つの衣類構造を示す。
【0008】
添付の図面は、本発明の実施例に従う衣類の様々な構造および特色を図によって示していることを読者は承知されたい。これらの図面は、製作図ではなく、かつそれらは必ずしも一定の比に縮小して描かれていない。
【発明を実施するための形態】
【0009】
詳細な説明
本発明の様々な特異的実施例を、添付の図面と共に以下に詳細に記述する。以下は、以下の特異的構造のより詳細な説明に対する序文として本発明の実施例に従う構造の局面および特色の全般的な説明を提供する。
【0010】
本明細書において用いられる「熱抵抗性」または「熱抵抗率」(「Rct」とも呼ばれる)という用語は、材料が伝導、放射、および対流による熱の移動に抵抗する能力に関する。ファブリック材料または衣類に関して、これらの用語は、戸外または環境の気温がより涼しい場合に、皮膚とファブリックのあいだの空気の温度を一定に保つために必要なエネルギー量に関連すると見なされてもよい。熱は常に暖かいところから涼しいところへと流れることから、衣類の外部への熱の伝導を制御する1つの方法は、衣類に断熱材料を用いることであり、断熱材料の「熱抵抗性」または「熱抵抗率」は、材料が熱のこの移動に耐える能力の尺度である。
【0011】
ファブリックの場合、熱抵抗を、国際標準化機構の試験ISO11092(「Measurement of Thermal and Water-Vapour Resistance Under Steady-State Conditions」と題する(たとえば、Measurement Technology Northwest of Seattle, Washingtonから入手可能な市販の「Sweating Guarded Hotplate」によって測定可能))によって測定してもよい。この試験法は公知であり、参照により本明細書に組み入れられる。全般的に、この試験法において、一体型の「発汗」表面を有するホットプレートは、流速が可変である空気流のフード、重力によって送られる液体供給システム、ならびに周囲の気温および湿度プローブを有する人工気候室に置かれる(それによって温度、相対湿度、および風速に関する現実の世界の条件における人の皮膚を複製またはシミュレートするため)。材料試料を超えての熱の移動は、このシステムを用いて測定することができる(たとえば、ファブリックの相対比較を可能にするために、温度、湿度および風速などの様々なパラメータを制御してもよい(制御された方法で変化させてもよく、または一定に保持してもよい))。このシステムによる試験結果は、「メートルの二乗×°ケルビン/ワット」(m2×K/W)の単位で表記される。
【0012】
I.本発明の局面の全般的説明
A.本発明の実施例の局面に従う衣類
全般的に、本発明の少なくともいくつかの実施例の局面は、以下が含まれてもよい衣類(本明細書において「アパレル品」とも呼ばれる)に関する:(a)衣類の腰領域の近位から衣類の首領域の近位まで衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位;(b)衣類の腰領域の近位から第一の脇の下領域の近位まで衣類の第一の側面に沿って伸びる第二の衣類部位;(c)衣類の腰領域の近位から第二の脇の下領域の近位まで衣類の第二の側面に沿って伸びる第三の衣類部位;ならびに(d)第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位。本発明の少なくともいくつかの例に従う第四の衣類部位には、第一の熱抵抗値を有する第一のサーマル材料が含まれ、ならびに第一、第二、および第三の衣類部位には、第一の熱抵抗値より高い熱抵抗値を有するサーマル材料(同じであってもよく、互いに異なっていてもよい)が含まれるであろう。いくつかのより特異的な例の衣類構造において、第一、第二、および第三の衣類部位は、第一の熱抵抗値(第四の衣類部位に関する)より少なくとも5%高い熱抵抗値を有してもよく、いくつかの例において、これらの熱抵抗値は、10%高い、少なくとも15%高い、少なくとも20%高い、少なくとも25%高い、または少なくとも50%も高いであろう。
【0013】
本発明の例に従う衣類構造は、本発明に含まれる多様な型または構造をとってもよく、それらも本発明に含まれる。たとえば、衣類は、第四の衣類部位が、衣類の腰領域で第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって第一、第二、および第三の衣類部位を腰領域に沿って互いに完全に分離するような構造であってもよい。第四の衣類部位は、全内部表面、全外部表面、および/または衣類構造の全体積の少なくとも50%(または少なくとも70%でさえ)を構成してもよい。
【0014】
着ている人の背中の中央の脊椎部分に沿って伸びる衣類部位(先に言及した「第一の衣類部位」)には、幅が少なくとも2インチである(たとえば、子供サイズ用)、幅が少なくとも3インチである(たとえば、女性サイズ用)、幅が少なくとも4インチである(たとえば、男性サイズ用)、またはそれより広い部分(および任意で主要な部分)が含まれてもよい。同様に、第二および第三の衣類部位(着ている人の側面に沿う)の少なくともいくつかの部分(および任意で大部分)は、幅が少なくとも2インチ(たとえば、子供サイズ用)、幅が少なくとも3インチ(たとえば、女性サイズ用)、幅が少なくとも4インチ(たとえば、男性サイズ用)、またはそれより広くてもよい。いくつかの衣類構造において、様々な衣類部位の1つまたは複数はさらにより大きくてもよい。たとえば、本発明に従ういくつかの衣類構造において、第一の衣類部位には、衣類の背中部分の大部分が含まれてもよく、衣類の背中部分の少なくとも75%でさえ含まれてもよい(任意で、少なくともいくつかの例としての構造において、中央の脊椎部分を覆う衣類部位はまた、衣類の肩甲骨領域の全てまたはほとんどを覆うであろう)。
【0015】
アウターウエア構造(たとえば、ジャケット、ベスト、コート、および他の外に着る衣類)などの本発明の例に従ういくつかの衣類構造に関して、第四の衣類部位(すなわち、比較的低い熱抵抗性の部位)は、少なくとも0.12 m2×K/W、少なくとも0.15 m2×K/W、少なくとも0.19 m2×K/W、または少なくとも0.23 m2×K/Wもの熱抵抗値を有してもよく、そのような衣類構造における第一、第二、および第三の衣類部位に関する熱抵抗値は、第四の部位の熱抵抗値より少なくとも5%(または10%でさえ)高いであろう(およびいくつかのより特異的構造において、少なくとも0.15 m2×K/W、少なくとも0.18 m2×K/W、少なくとも0.21 m2×K/W、または少なくとも0.25 m2×K/Wでさえあってもよい)。下着、中間層の衣類、または他の薄い衣類構造(アスレチックウエアなど)などの本発明の例に従う他の衣類構造に関して、第四の衣類部位は、少なくとも0.03 m2×K/W、少なくとも0.05 m2×K/W、少なくとも0.07 m2×K/W、または少なくとも0.10 m2×K/Wもの熱抵抗値を有してもよく、そのような構造における第一、第二、および第三の衣類部位に関する熱抵抗値は、第四の部位の熱抵抗値より少なくとも5%(または10%でさえ)高いであろう(およびいくつかのより特異的構造において、少なくとも0.04 m2×K/W、少なくとも0.06 m2×K/W、少なくとも0.08 m2×K/W、または少なくとも0.12 m2×K/Wでさえあってもよい)。
【0016】
衣類には追加の特色が含まれてもよく、それらも本発明に含まれる。たとえば、本発明の少なくともいくつかの例に従う衣類には、閉鎖システム(closure system)および/または開口部サイズ調節システム(opening size adjusting system)が含まれてもよい。そのようなシステムの例には、ジッパー、ボタン、スナップ、ストラップ、バックル、フック型ファスナー、面ファスナー(hook-and-loop type fastener)、ドローストリング調節メカニズム、弾性材料等が含まれる。
【0017】
広く多様な全衣類構造が提供されてもよく、それらも本発明に含まれる。本発明の少なくともいくつかの例に従う衣類構造は、人体の胴上部の少なくとも一部を覆ってもよく、シャツ、T-シャツ、ジャケット、ベスト、セーター、タートルネック、モックタートルネック、衣類の裏地、コート等などの多様な形をとってもよい。加えて、本発明の少なくともいくつかの例に従う衣類構造には、人の胴上部の少なくとも一部を覆うことに加えて、レオタード、アスレチックスーツ(たとえば、スピードスケート、スキー、ボブスレー、リュージュ等のウィンタースポーツのアスリートが使用するタイプのもの)、カバーオール、スノースーツ等などの、骨盤および/または胴下部の少なくとも一部を覆う衣類が含まれてもよい。
【0018】
B.本発明の実施例の局面に従う衣類を作出する方法
本発明の追加の局面は、衣類を形成する方法、たとえば先に記述した様々なタイプの衣類を形成する方法に関する。そのような方法には、たとえば:(a)衣類の腰領域の近位から衣類の首領域の近位まで衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位;(b)衣類の腰領域の近位から第一の脇の下領域の近位まで衣類の第一の側面に沿って伸びる第二の衣類部位;(c)衣類の腰領域の近位から第二の脇の下領域の近位まで衣類の第二の側面に沿って伸びる第三の衣類部位;ならびに(d)第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位が含まれる衣類構造を形成する段階が含まれてもよい。本発明の少なくともいくつかの例に従う第四の衣類部位は、第一の熱抵抗値を有する第一のサーマル材料が含まれるように形成され、第一、第二、および第三の衣類部位には、第一の熱抵抗値より高い熱抵抗値を有するサーマル材料(同じであってもよく、互いに異なっていてもよい)が含まれる。そのような衣類構造は、任意の様々な形をとってもよく、および/または任意の先に記述した様々な特徴または特徴の組み合わせを有してもよい。
【0019】
本発明の少なくともいくつかの例に従う方法には、1つのピースとして衣類を形成すること(たとえば、編むまたは他の衣類形成プロセスによって)が含まれてもよい。または、望ましければ、本発明の少なくともいくつかの例に従う衣類構造は、たとえば、当技術分野において公知であり用いられる通常の方法(縫製またはステッチ技術による、接着剤または他の融合技術等によるなどの)で、共につなぎ合わせた多数のファブリックピースで作出されてもよい。望ましければ、第一、第二、および第三の衣類部位は、第四の衣類部位を組み立てるファブリック材料の1つまたは複数の個別のピースにつなぎ合わされた(たとえば、縫製または他の技術によって)ファブリック材料の個別の独立したピース(任意で同じタイプのファブリック材料)から作出されてもよい。または、望ましければ、2つまたはそれより多くの様々な部位が、材料の1つのピースの一部として含まれてもよい。
【0020】
本発明の特異的な実施例を、以下により詳細に記述する。読者は、これらの特異的実施例が単に本発明の実施例を示すために述べられるのであって、それらは本発明を制限すると解釈されるべきではないことを理解すべきである。
【0021】
II.本発明の特異的実施例
本出願における図面は、本発明に従う衣類構造の様々な例を示す。複数の図面に同じ参照番号が現れる場合、その参照番号は、全体を通して同じまたは類似のパーツまたは要素を指すために本明細書および図面において一貫して用いられる。
【0022】
図1Aおよび1Bはそれぞれ、本発明の1つの例に従う衣類構造100の前面および背面を示す。示されるように、この衣類構造100は、全衣類構造100の大部分(たとえば、衣類の内部表面、外部表面、および/または体積の大部分)を構成する1つの衣類部位102を有する。この示される例において、衣類部位102は、衣類の前面のほとんど(図1Bを参照されたい)、袖の全て、および衣類の背部のかなりの部分(大部分)(図1Aを参照されたい)を形成する。衣類部位102は、1つまたは多数のピースから作出されてもよく、これらも本発明に含まれる。
【0023】
衣類構造100には、他の別個の部位も同様に含まれる。これらの追加の部位の少なくともいくつかは、部位102と比較して増加した断熱特性または増加した熱抵抗率を有する領域であると考えられる。図1Aにおいて示されるように、これらの部位の1つ、部位104は、衣類構造100の背中の中央部分に沿って伸びる。これらの部位のもう1つ、本実施例の衣類構造100における部位106は、衣類構造100の1つの側面部分に沿って伸びて、もう1つの部位108は、衣類構造100の他の側面部分に沿って伸びる。この実施例構造100における部位104、106、および108のそれぞれは、部位102と比較して、増加した断熱特性および増加した熱抵抗率を有する。部位102は、部位104、106、および108の少なくともいくつかの部分のあいだに存在し、それらを互いに分離する。望ましければ、部位104、106、および/または108の任意または全ては、ファブリックの多数のピースから作出されてもよく、これらも本発明に含まれる。
【0024】
人体に関する熱の研究から、体は、人の背中の中央の領域(脊柱に沿って)および人の側面でその熱のかなりの量を放出することが証明されている。そのため、衣類のこれらの領域において適切な断熱性を提供することは、この放出された熱を体の近くで保持することによって、衣類を着ている人をより暖かく維持するために役立ちうる。体のこれらの標的区域または位置の1つまたは複数で、断熱性または熱抵抗性の増加した材料の別個の区域を衣類構造に提供すること(他の位置ではより低い断熱性または熱抵抗性の材料を提供する)によって、着ている人をより暖かく維持することにおいてなお性能がよい比較的軽量でよりかさの低い、寒冷気候用の衣類を産生することができる。そのような軽量でかさの低い衣類は、自由な動きおよび柔軟性が重要であるアスリートおよび他の人にとって特に有用となりうる。軽量でかさの低い衣類はまた、比較的小型の梱包目的(たとえば、製造元または卸売りの見地から(たとえば、製品の輸送および保管のための)、小売り店の見地から(たとえば、陳列または保管のために)、および/または末端ユーザーの見地から(たとえば、旅行のための梱包、家庭での保管等のために)製品の体積の低減)にとって有利である。
【0025】
断熱特性または熱抵抗率の差は、多様な異なる方法で衣類構造100の様々な異なる部位102、104、106、および108において達成されてもよく、それらも本発明に含まれる。たとえば、望ましければ、衣類構造100の様々な部位を、異なる断熱特性または熱抵抗特性を有するファブリック材料の個別のおよび別個のピースから作出してもよく、材料のこれらの様々なピースを、衣類構造100における望ましい位置(部位104、106、および/または108)でより高い断熱性または熱抵抗性の材料を提供するために、共に縫製してもよく、またはそうでなければ互いに係合させてもよい(たとえば、衣類製造の技術分野において公知で従来用いられている方法で)。もう1つの例として、望ましければ、より高い断熱特性または熱抵抗特性を有する衣類構造100の部位104、106、および/または108は、異なる(より高い断熱性の)フィル材料を用いることによって、より多くのフィル材料(部位102においてフィル材料がないことと比較して)を提供することによって、および/または部位102と比較して部位104、106、および108においてより多くのフィル材料を提供することによって、提供されてもよい。ダウン材料、断熱性の布地またはファブリックフィル材料等などの、任意の望ましい断熱性または熱抵抗性のフィル材料を用いてもよく、それらも本発明に含まれる。なお追加の例として、望ましければ、部位104、106、および/または108を、部位102(および/または部位104、106、および/または108と比較して処置した部位102)と比較してコーティング、多層化、含浸、ドープ処理、および/またはそれ以外に処置してもよく、それによってその断熱特性および/または熱抵抗特性を変更させてもよい。
【0026】
任意の望ましいファブリック材料を本発明の実施例に従う衣類構造のために用いてもよい。いくつかのより特異的な例として、衣類(注目した部位102〜108の全てが含まれる)は、1つまたは複数の「サーマル材料」、たとえば体の熱を保持するために役立つ、または熱の移動に対して抵抗性である材料から作出されてもよい。サーマル材料は、天然または合成のファブリック(たとえば、綿、ポリエステル、または他のポリマー材料等)であってもよい。いくつかのさらにより特異的な例として、全衣類構造108の任意のおよび/または全ての部位102〜108のサーマル材料は、NIKE, Inc. of Beaverton, Oregonの様々な衣類製品において市販されているTHERMA-FIT(登録商標)およびSPHERE(登録商標)サーマルファブリック材料などの、ポリエステルフリースまたは他のポリエステルサーマル材料であってもよい。
【0027】
任意の望ましい程度の断熱特性または熱抵抗特性の差が様々な部位において提供されてもよく、それらも本発明に含まれる(たとえば、部位104、106、および/または108と比較して部位102において)。たとえば、望ましければ、本発明の少なくともいくつかの実施例に従って、部位102は、部位104、106、および/または108と比較して、少なくとも5%低い断熱特性または熱抵抗特性を有してもよい。なお他の例において、この差は、少なくとも10%低くてもよく、少なくとも15%低くてもよく、少なくとも20%低くてもよく、少なくとも25%低くてもよく、または少なくとも50%も低くてもよく、それらも本発明に含まれる。
【0028】
衣類構造100にデザインされる、または衣類構造100の一部として提供される熱断熱特徴および熱抵抗特徴は、少なくとも部分的に、その意図する用途、予想される環境条件(たとえば、温度範囲、風速、湿度等)等に依存する可能性がある。アウターウエア製品(たとえば、コート、ジャケット、ベスト、セーター等)として用いることを標的とする衣類に関して、高い熱抵抗性の部位104、106、および/または108に関する最小の熱抵抗値は、少なくとも0.15 m2×K/W、およびいくつかの例において、少なくとも0.18 m2×K/W、少なくとも0.21 m2×K/W、または少なくとも0.25 m2×K/Wでさえあってもよい。そのような構造におけるより低い熱抵抗性の部位102に関する熱抵抗値は、たとえばより高い熱抵抗性の部位104、106、および/または108の熱抵抗値に少なくとも部分的に応じて、少なくとも0.13 m2×K/W、少なくとも0.16 m2×K/W、少なくとも0.19 m2×K/W、または少なくとも0.23 m2×K/Wでさえあってもよい。中間層の製品(たとえば、コート、ジャケット、またはベストの下;下着、セーター、タートルネック、モックタートルネック等)として、または薄手の衣類(たとえば、寒冷気候でのイベントおよび競技で競技を行うアスリートが着る比較的タイトな、体にフィットする衣類、および他の衣類)として用いることを目的とする衣類に関して、高い熱抵抗性の部位104、106、および/または108に関する最小の熱抵抗値は、少なくとも0.04 m2×K/W、およびいくつかの例において少なくとも0.06 m2×K/W、少なくとも0.08 m2×K/W、または少なくとも0.12 m2×K/Wでさえあってもよい(そのような構造におけるより低い熱抵抗性の部位102の熱抵抗値は、たとえばより高い熱抵抗性の部位104、106、および/または108の熱抵抗値に少なくとも部分的に基づいて、少なくとも0.03 m2×K/W、少なくとも0.05 m2×K/W、少なくとも0.07 m2×K/W、または少なくとも0.1 m2×K/Wであってもよい)。
【0029】
もう1つの例として、様々な部位102〜108に関する断熱特徴または熱抵抗特徴の差は、衣類構造100において異なるフィリング重量を有する材料を用いることを通して成就されてもよい。本発明の少なくともいくつかの例において、より低い断熱性または熱抵抗性の部位102は、少なくとも60グラム、いくつかの例において少なくとも80グラム、少なくとも100グラム、少なくとも120グラム、または少なくとも150グラムものフィリング重量を有してもよい。そのような構造において、より高い断熱性または熱抵抗性の部位104、106、および/または108は、少なくとも80グラム、いくつかの例において、少なくとも100グラム、少なくとも120グラム、少なくとも150グラム、または少なくとも180グラムものフィリング重量を有してもよい。
【0030】
衣類構造100における様々な部位102、104、106、および/または108はまた、広く多様な異なるサイズおよび/または形状をとってもよく、それらも本発明に含まれる。示される例において、部位104は、衣類構造100の首領域の近位から腰領域の近位まで連続的に伸びる。この部位104は、衣類構造100の脊椎領域に沿って伸びる2つの実質的に平行な側部104aおよび104bによって定義される。少なくとも部分的に、全衣類サイズに基づいて、部位104の幅を選択してもよい。たとえば、子供のサイズの場合、部位104の少なくとも大部分は、幅が少なくとも2インチ(寸法「W1」)であってもよく;女性のサイズの場合、部位104の少なくとも大部分は幅が少なくとも3インチ、および男性サイズの場合、部位104の少なくとも大部分は、幅が少なくとも4インチであってもよい。
【0031】
本実施例の構造100における側面部位106および108は、前面から背中の方向に衣類100の周りを巻き、衣類構造100の脇の下領域の近位と腰領域の近位とのあいだに連続的に伸びる。示されるように、これらの部位106および108は、部位104とは離れており、およびより低い熱抵抗性の部位102によって互いに離れている。本発明に従う少なくともいくつかの例としての衣類構造100において、部位104、ならびに部位106および108のあいだの部位102の最小の幅(寸法「W2」)は、幅W1の少なくとも50%であり、いくつかの例において、幅W1の少なくとも75%、または幅W1の少なくとも100%であろう。
【0032】
本実施例の構造100における側面部位106および108は、腰領域で互いに離れるが、共に収束して腕の下で合流する2つの側端部(それぞれ、106aと106b、および108aと108b)によって定義される。腰領域(端部106aと106bのあいだと端部108aと108bのあいだ)での側面部位106および108の幅は、少なくとも部分的に全衣類サイズに応じて選択されてもよい。たとえば、子供サイズの場合、腰領域(および任意でその長さの少なくとも大部分に沿って)での側面部位106および108の幅は、幅少なくとも2インチであってもよく、女性サイズの場合、腰領域(および任意でその長さの少なくとも大部分に沿って)での側面部位106および108の幅は、幅少なくとも3インチであってもよく、および男性サイズの場合、腰領域(および任意でその長さの少なくとも大部分に沿って)での側面部位106および108の幅は、幅少なくとも4インチであってもよい。
【0033】
図1Bはさらに、本発明の実施例に従う衣類構造100に、閉鎖システム110が含まれてもよいことを示す。衣類構造100における任意の所望の位置で(たとえば、部位102〜108の任意の1つまたは複数の一部として)任意のタイプの閉鎖システムが含まれてもよく、それらも本発明に含まれる。この示される実施例の衣類構造100において、閉鎖システム110は、従来のジッパー型閉鎖システムである。本発明に含まれる衣類構造に含まれてもよい他の可能性がある閉鎖システムには、たとえば、ボタン、スナップ、フック型ファスナー、面ファスナー、ドローストリング、および/またはタイ型ファスナー、ストラップ、バックル等が含まれる。
【0034】
先に言及したように、衣類構造の様々な部位は、多様な形状、サイズ、および/または配置を有してもよく、それらも本発明に含まれる。図2Aおよび2Bは、本発明に従うもう1つの例の衣類構造200を示す。図1Aおよび1Bにおいて示される構造100と同様に、本実施例の衣類構造200には、四つの部位、すなわち、比較的低い断熱性および/または熱抵抗性の部位202、ならびに衣類構造200の中央の脊柱および側面領域に沿って伸びる比較的高い断熱性または熱抵抗性の部位204、206、および208が含まれる。これらの様々な部位は、図1Aおよび1Bと共に先に記述した任意の様々なタイプの構築、配置、材料等を有してもよい。類似のジッパー型閉鎖システム210が同様に、図2Aおよび2Bの構造200において提供されるが、他のタイプの閉鎖システムを用いてもよく、それらも本発明に含まれる。
【0035】
図2Aおよび2Bの構造200は、高い断熱性/熱抵抗性の部位204(部位104と比較して)を覆う背中の中央が図1Aおよび1Bにおいて示されたものとは異なる。示されるように、部位204は、衣類構造200の背中部分の大部分を覆い、実際に、この示される実施例の構造200において、部位204は、衣類構造200の背部表面積および/または背部体積の70%より多く(および80%より多くでさえ)を覆う。望ましければ、図2Aにおいて示されるように、部位204は、この特定の例において、特に衣類構造200の脇の下領域で、側面部位206および/または208に合流する、またはそれらの近位まで伸びることができる。このように、高い熱抵抗性の部位(204、206、および208)は、互いに完全に離れて維持される必要はなく、たとえばそれらは、衣類構造200の少なくともいくつかの部分(脇の下領域、腰領域に沿ってなどの)で互いに関して隣接して存在してもよく、または連続してもよい。この全衣類構造200は、図1Aおよび1Bにおいて示される構造100と比較して熱をよりよく保持するために役立ちうる(たとえば、より寒冷気候の条件において用いるために)。この示される実施例の構造200における側面部位206および/または208は、腰領域で、図1Aおよび1Bについて先に記述したそれらの特色と同じ全般的なサイズ、形状、材料、配置、ならびに/または部位204からおよび互いに分離を有する。
【0036】
本発明の局面に従うもう1つの例の衣類構造300を図3Aおよび3Bにおいて示す。示されるように、本実施例の衣類構造300は、図2Aおよび2Bにおいて示される構造と類似であるが、図2Aおよび2Bの完全に開閉する衣類閉鎖システム210は、衣類閉鎖システムに都合がよいように開口部サイズ調節機構212の形でなくなっている。ジッパー型のサイズ調節機構212を図3Bにおいて示すが、たとえば、ボタン、スナップ、フック型ファスナー、面ファスナー、ドローストリング、および/またはタイ型ファスナー、弾性材料、ストラップ、バックル等が含まれる、他のタイプの閉鎖/サイズ調節システムを用いてもよく、それらも本発明に含まれる。さらにもしくはまたは、衣類構造300(ならびに図1Aから2Bと共に先に示した他の衣類構造100および200)の他の位置および/または他の開口部で、例えば腰開口部でおよび/または腕/手首開口部で、同じまたは異なるタイプの開口部サイズ調節機構を提供してもよい。本実施例の衣類構造300の様々な部位202、204、206、および/または208は、図1Aから2Bと共に先に記述したように、任意の様々なタイプの構築、配置、材料等を有してもよい。
【0037】
衣類構造の様々な部位のサイズ、構造、および/または配置における広範な他のバリエーションが可能であり、本発明に含まれる。たとえば、先に記述した様々な衣類構造100、200および300において、高い断熱性または熱抵抗性の領域は連続していた。これは、必要条件ではない。図4Aおよび4Bにおいて示される実施例の衣類構造400は、図1Aおよび1Bにおいて示される構造と類似であるが、本実施例の衣類構造400において、背中の中央の部位404は、背中の中央に沿って伸びる複数の離れた小部位404a〜404eとして形成される。背中の中央部位404におけるとぎれた部分の位置は、任意の所望の方法で選択されてもよく、それらも本発明に含まれる。たとえば、望ましければ、とぎれた部分は、衣類構造400の追加の全体的な柔軟性(または任意の拘束される感覚をよりよく減少するために)を提供するために特異的部位に位置してもよい。もう1つの例として、望ましければ、とぎれた部分は、興味深い美的デザイン、パターン、またはロゴを産生するように位置してもよい。とぎれた部分は、任意の望ましい方向に伸びてもよく、任意の望ましい数のとぎれた部分が構造400に含まれてもよく、それらも本発明に含まれる。同様に、示していないが、とぎれた部分は、側面部位106および/または108に提供されてもよく、それらも本発明に含まれる。
【0038】
とぎれた部分の領域はまた、小部位404aから404eを互いに完全に分離する必要はない。むしろ、望ましければ、小部位404aから404eの1つまたは複数を相互連絡するために1つまたは複数の架橋領域を提供してもよい。存在する場合、架橋領域はまた、比較的高い断熱性または熱抵抗性の材料で作出されてもよい。
【0039】
本発明の実施例に従う衣類は、少なくとも部分的に、衣類形成の技術分野で公知であり、用いられる従来の生産段階および/または従来の生産機器を用いることによることが含まれる、任意の望ましい方法で生産されてもよく、それらも本発明に含まれる。たとえば、望ましければ、材料の1つまたは複数の個別のピースを、様々な部位(たとえば、部位102〜108)のそれぞれに関して提供してもよく、先に記述したように様々な領域がその望ましい位置に位置するように、材料の様々なピースを互いに係合させてもよい。縫製、ステッチ、接着剤、融合技術等を用いて材料の様々なピースを共に係合させてもよい。加えて、もしあれば、閉鎖システムおよび/またはサイズ調節システム(たとえば、ボタン、スナップ、ストラップ、バックル、フック型ファスナー、面ファスナー、ドローストリング、および/またはタイ型ファスナー、弾性材料等)が、当技術分野において慣例的に公知であり、用いられる方法が含まれる任意の所望の方法で衣類構造に含まれてもよく、それらも本発明に含まれる。追加の例として、市販の衣類編み機および/または織り機を、異なる断熱特性または熱抵抗特性を有する所望の部位が含まれる所望の衣類構造を産生するようにプログラムしてもよい(たとえば、所望の部位の様々な位置で異なる糸、ステッチパターン、織りパターン、テクスチャー加工等を選択することによって)。
【0040】
当然、ファブリック、衣類、および/またはその生産プロセスに多様なバリエーションが起こりえて、それらも本発明に含まれる。たとえば、望ましければ、様々な高い熱抵抗性の部位の1つまたは複数を、本発明の少なくともいくつかの例に従う特異的衣類構造から省略してもよい。その上、生産プロセスにおける様々な異なる段階を変化させてもよく、順序を変化させてもよく、追加の段階を加えてもよく、および/または記述の段階を消去および/または他の段階もしくは技法に交換してもよく、それらも本発明に含まれる。
【0041】
III.結論
本発明の局面は、同一出願人による、同時係属中の、2005年2月17日に提出された、発明者Edward L. Harberで「Articles of Apparel Utilizing Targeted Venting or Heat Retention Zones that may be Defined Based on Thermal Profiles」と題する米国特許出願第11/059,357号、および2006年6月19日に提出された、発明者Edward L. Harberで、「Fabrics and Articles of Apparel Including Dimensionalized Mesh and Other Fabrics」と題する米国特許出願第11/424,991号において記述されるシステムおよび方法と類似のシステムに関連して用いられてもよい。これらの同時係属中の米国特許出願は、その全内容物が参照により本明細書に組み入れられる。
【0042】
本発明の様々な例を先に記述してきたが、本発明の範囲内に、これらの例の全ての組み合わせおよび小組み合わせが含まれることは、当業者によって理解されるであろう。加えて、当業者は、上記の例が本発明を単に例示するに過ぎないことを認識するであろう。添付の特許請求の範囲において定義されるように、様々な変化および改変を作出してもよく、それらも本発明の趣旨および範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣類の腰領域の近位から衣類の首領域の近位まで、衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位;
衣類の腰領域の近位から第一の脇の下領域の近位まで、衣類の第一の側面に沿って伸びる第二の衣類部位;
衣類の腰領域の近位から第二の脇の下領域の近位まで、衣類の第二の側面に沿って伸びる第三の衣類部位;ならびに
第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位;
を含む、人の胴上部の少なくとも一部を覆う衣類であって;
第四の衣類部位に、第一の熱抵抗値(thermal resistive value)を有する第一のサーマル材料(thermal material)が含まれ、第一、第二、および第三の衣類部位には、互いに同じであっても異なっていてもよいサーマル材料が含まれ、かつ第一、第二、および第三の衣類部位のそれぞれのサーマル材料は、第一の熱抵抗値より高い熱抵抗値を有する、衣類。
【請求項2】
第四の衣類部位が、衣類の腰領域で、第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって、腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離する、請求項1記載の衣類。
【請求項3】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項1記載の衣類。
【請求項4】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項1記載の衣類。
【請求項5】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成する、請求項1記載の衣類。
【請求項6】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成する、請求項1記載の衣類。
【請求項7】
第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで幅少なくとも3インチである、請求項1記載の衣類。
【請求項8】
第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチであり、かつ第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチである、請求項7記載の衣類。
【請求項9】
第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで幅少なくとも4インチである、請求項1記載の衣類。
【請求項10】
第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであり、かつ第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチである、請求項9記載の衣類。
【請求項11】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の大部分が含まれる、請求項1記載の衣類。
【請求項12】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれる、請求項1記載の衣類。
【請求項13】
第一の衣類部位に、衣類の肩甲骨領域が含まれる、請求項1記載の衣類。
【請求項14】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類閉鎖システム(garment closure system)をさらに含む、請求項1記載の衣類。
【請求項15】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類開口部サイズ調節システム(garment opening size adjusting system)をさらに含む、請求項1記載の衣類。
【請求項16】
第四の衣類部位が、衣類の腰領域で第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離させ;ここで、第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで、幅少なくとも3インチであり;第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチであり;第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチであり;かつ第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項1記載の衣類。
【請求項17】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の大部分が含まれる、請求項16記載の衣類。
【請求項18】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれる、請求項16記載の衣類。
【請求項19】
第一の衣類部位に、衣類の肩甲骨領域が含まれる、請求項16記載の衣類。
【請求項20】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類閉鎖システムをさらに含む、請求項16記載の衣類。
【請求項21】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類開口部サイズ調節システムをさらに含む、請求項16記載の衣類。
【請求項22】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項16記載の衣類。
【請求項23】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成する、請求項16記載の衣類。
【請求項24】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成する、請求項16記載の衣類。
【請求項25】
第四の衣類部位が、衣類の腰領域で第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離させ;ここで、第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで、幅少なくとも4インチであり;第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであり;第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであり;かつ第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項1記載の衣類。
【請求項26】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の大部分が含まれる、請求項25記載の衣類。
【請求項27】
第一の衣類部位に、衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれる、請求項25記載の衣類。
【請求項28】
第一の衣類部位に、衣類の肩甲骨領域が含まれる、請求項25記載の衣類。
【請求項29】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類閉鎖システムをさらに含む、請求項25記載の衣類。
【請求項30】
少なくとも1つの衣類部位に係合した、衣類開口部サイズ調節システムをさらに含む、請求項25記載の衣類。
【請求項31】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項25記載の衣類。
【請求項32】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成する、請求項25記載の衣類。
【請求項33】
第四の衣類部位が、衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成する、請求項25記載の衣類。
【請求項34】
第四の衣類部位が、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項35】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.18 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項34記載の衣類。
【請求項36】
第四の衣類部位が、少なくとも0.19 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項37】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項36記載の衣類。
【請求項38】
第四の衣類部位が、少なくとも0.03 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項39】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項38記載の衣類。
【請求項40】
第四の衣類部位が、少なくとも0.05 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項41】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項40記載の衣類。
【請求項42】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項43】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項44】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.08 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項45】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項46】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項47】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.25 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項48】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項49】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項50】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.08 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項51】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項52】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項53】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.25 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項1記載の衣類。
【請求項54】
(a)衣類の腰領域の近位から衣類の首領域の近位まで、衣類の背中の中央部分に沿って伸びる第一の衣類部位;(b)衣類の腰領域の近位から第一の脇の下領域の近位まで、衣類の第一の側面に沿って伸びる第二の衣類部位;(c)衣類の腰領域の近位から第二の脇の下領域の近位まで、衣類の第二の側面に沿って伸びる第三の衣類部位;ならびに(d)第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びる第四の衣類部位、
を含む、衣類構造であって;
第四の衣類部位に、第一の熱抵抗値を有する第一のサーマル材料が含まれ、第一、第二、および第三の衣類部位には、互いに同じであっても異なっていてもよいサーマル材料が含まれ、かつ第一、第二、および第三の衣類部位のそれぞれのサーマル材料が、第一の熱抵抗値より高い熱抵抗値を有する、衣類構造を形成する段階、
を含む、人の胴上部の少なくとも一部を覆う衣類を形成する方法。
【請求項55】
第四の衣類部位が衣類の腰領域で、第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって、腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離するように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項56】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項54記載の方法。
【請求項57】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項54記載の方法。
【請求項58】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項59】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項60】
第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで幅少なくとも3インチであるように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項61】
第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチであり、かつ第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも3インチであるように、衣類構造が形成される、請求項60記載の方法。
【請求項62】
第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで幅少なくとも4インチであるように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項63】
第二の衣類部位が、衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであり、かつ第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであるように、衣類構造が形成される、請求項62記載の方法。
【請求項64】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の大部分が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項65】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項66】
第一の衣類部位に衣類の肩甲骨領域が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項54記載の方法。
【請求項67】
衣類閉鎖システムを少なくとも1つの衣類部位に係合させる段階をさらに含む、請求項54記載の方法。
【請求項68】
衣類開口部サイズ調節システムを少なくとも1つの衣類部位に係合させる段階をさらに含む、請求項54記載の方法。
【請求項69】
衣類構造が、
(a)第四の衣類部位が、衣類の腰領域で第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離させ;
(b)第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向で背中の中央部分をまたいで、幅が少なくとも3インチであり;
(c)第二の衣類部位が衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅が少なくとも3インチであり;かつ
(d)第三の衣類部位が、衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅が少なくとも3インチであるように形成され;かつ
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項54記載の方法。
【請求項70】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の大部分が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項69記載の方法。
【請求項71】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項69記載の方法。
【請求項72】
第一の衣類部位に衣類の肩甲骨領域が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項69記載の方法。
【請求項73】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項69記載の方法。
【請求項74】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項69記載の方法。
【請求項75】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項69記載の方法。
【請求項76】
衣類構造が、
(a)第四の衣類部位が、衣類の腰領域で第一と第二の衣類部位のあいだ、第一と第三の衣類部位のあいだ、および第二と第三の衣類部位のあいだに伸びて、それによって腰領域に沿って第一、第二、および第三の衣類部位を互いに完全に分離させ;
(b)第一の衣類部位の大部分が、第一の側面から第二の側面の方向に背中の中央部分をまたいで、幅少なくとも4インチであり;
(c)第二の衣類部位が衣類の第一の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであり;かつ
(d)第三の衣類部位が衣類の第二の側面で腰領域に沿って幅少なくとも4インチであるように形成され;かつ
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低い、請求項54記載の方法。
【請求項77】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の大部分が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項76記載の方法。
【請求項78】
第一の衣類部位に衣類の背中部分の少なくとも75%が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項76記載の方法。
【請求項79】
第一の衣類部位に衣類の肩甲骨領域が含まれるように、衣類構造が形成される、請求項76記載の方法。
【請求項80】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低い、請求項76記載の方法。
【請求項81】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも50%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項76記載の方法。
【請求項82】
第四の衣類部位が衣類の全外部表面の少なくとも70%を構成するように、衣類構造が形成される、請求項76記載の方法。
【請求項83】
第四の衣類部位が、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項84】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.18 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項83記載の方法。
【請求項85】
第四の衣類部位が、少なくとも0.19 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項86】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項85記載の方法。
【請求項87】
第四の衣類部位が、少なくとも0.03 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項88】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項87記載の方法。
【請求項89】
第四の衣類部位が、少なくとも0.05 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項90】
第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項89記載の方法。
【請求項91】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項92】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項93】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.08 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項94】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項95】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項96】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも5%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.25 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項97】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.04 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項98】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.06 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項99】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.08 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項100】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.15 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項101】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.21 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。
【請求項102】
第一の熱抵抗値が、第一、第二、および第三の衣類部位のサーマル材料の熱抵抗値より少なくとも10%低く、かつ第一、第二、および第三の衣類部位がそれぞれ、少なくとも0.25 m2×K/Wの熱抵抗値を有する、請求項54記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2010−526944(P2010−526944A)
【公表日】平成22年8月5日(2010.8.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−507649(P2010−507649)
【出願日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【国際出願番号】PCT/US2008/063029
【国際公開番号】WO2008/137979
【国際公開日】平成20年11月13日(2008.11.13)
【出願人】(505087849)ナイキ インコーポレーティッド (123)