新規キノキサリノン誘導体
本発明は、キノキサリノン誘導体である一般式(I):
[式中、Xは、NH、Sなどであり、Yは、Oなどであり;
B1、B2、...、Bn−1、及びBn(ここで、nは、4,5又は6である。)は、互いに他から独立して、CH、Nなどであり;B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’n(ここで、nは、4,5又は6である。)は、互いに他から独立して、水素原子などであり;Rは、水素原子、低級アルキル基などである。]で表される化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステルに関する。
[式中、Xは、NH、Sなどであり、Yは、Oなどであり;
B1、B2、...、Bn−1、及びBn(ここで、nは、4,5又は6である。)は、互いに他から独立して、CH、Nなどであり;B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’n(ここで、nは、4,5又は6である。)は、互いに他から独立して、水素原子などであり;Rは、水素原子、低級アルキル基などである。]で表される化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステルに関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
キノキサリノン誘導体である一般式(I):
[式中、
Xは、NH、S、O又はCH2であり、
Yは、O又はNR’(ここで、R’は、水素原子又は低級アルキル基である。)であり、
ここで、上記のB1、B2、...、Bn−1、及びBn、並びにB’1、B’2、...、B’n−1、及びB’n(ここで、nは、4,5又は6である。)は、次の通りに定義される。
B1、B2、...、Bn−1、及びBnは、互いに他から独立して、C、CH、CR0、N、又はOであり(ここで、
B1、B2、...、Bn−1、及びBnが、互いに他から独立して、Cを表すとき、B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、それぞれオキソ基を表し;
B1、B2、...、Bn−1、及びBnが、互いに他から独立して、Oを表すとき、B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、それぞれB1、B2、...、Bn−1、及びBnと一緒になってOを形成するが、B1、B2、...、Bn−1、及びBnのうち2個以上が同時に、それぞれB’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nと一緒になってOを形成することはなく;そして、
R0は、低級アルキル基である。)、
B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、互いに他から独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、オキソ基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、
該低級アルキル基及び該低級アルケニル基は、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アミノ基、及び低級アルキルアミノ基からなる群から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよく;そして、
B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nのうち、B’i及びB’i+2〔ここで、iは、1、2、又は3である。〕がBi、Bi+1及びBi+2と共に、又は、B’i及びB’i+3〔ここで、iは、1又は2である。〕がBi、Bi+1、Bi+2及びBi+3と共に、C5−6シクロアルキル基又は<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環基を形成してもよく、該シクロアルキル基及び該脂肪族複素環は、低級アルキル基及び<置換基群α>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。);
Rは、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ基、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ低級アルキル基、又はLを示すか(ここで、Ra及びRbは、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシアルキル基、又はハロゲン化低級アルキル基であり;Lは、L1−L2−L3を表し、L1は、単結合、−(CH2)k1−、−(CH2)k1−O−、又は−(CH2)k1、−NH−であり{ここで、k1は、1ないし3の整数である。}、L2は、単結合又は−(CH2)k2−であり{ここで、k2は、1ないし3の整数である。}、L3は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基であり、ここで、該低級アルキル基、低級アルコキシ基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されてもよい。);
或いは、<置換基群α>から選択される置換基(ここで、該置換基は、<置換基群γ>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該置換基で置換される低級アルキル基を示すか;
或いは、<置換基群β2>から選択される環状基(ここで、該環状基は、低級アルキル基並びに<置換基群α>及び<置換基群γ>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよく、また、該環状基は、Jで置換されていてもよい。ここで、Jは、J1−J2−J3を表し、J1は、単結合、−C(=O)−、−O−、−NH−、−NHCO−、−(CH2)k3−、又は−(CH2)k3−O−であり{ここで、k3は、1ないし3の整数である。}、J2は、単結合又は−(CH2)k4−であり{ここで、k4は、1ないし3の整数である。}、J3は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、−CONRaRb{ここで、Ra及びRbは、上記に同じ。}、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基であり、ここで、該低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該環状基で置換される低級アルキル基を示し、
ここで、<置換基群α>、<置換基群β1>、<置換基群β2>及び<置換基群γ>は、下記の通りである。
<置換基群α>:
ヒドロキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、ハロゲン化低級アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基、ハロゲン化低級アルキルアミノ基、ニトロ基、及び低級アルカノイルアミノ基
<置換基群β1>:
<置換基群β2>:
<置換基群γ>:
C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルキル基で置換される低級アルキル基、フェニル基、フェニル基で置換される低級アルキル基、ピリジル基、ピロリジニル基、及びピペリジニル基(ここで、該C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、及びピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されていてもよい。)]
で表される化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項2】
Xが、NH又はSであり、かつ、Yが、Oである、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項3】
である、請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項4】
B1、B2、B3、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであるか;
或いは、B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、B3が、N又はOである、請求項3記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項5】
<置換基群α>が、ヒドロキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、低級アルキルアミノ基、フッ素原子で1個ないし3個置換されたメチル基、フッ素原子で1個ないし3個置換されたメトキシ基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換された低級アルキルアミノ基
であり、
<置換基群β1>が、
である、
請求項4記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項6】
B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、B3が、Nであり、かつ、
B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のすべてが水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち1個が低級アルキル又は低級アルケニル基であり、かつ、残りがすべて水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち少なくとも2個以上が、互いに他から独立して低級アルキル又は低級アルケニル基であり、かつ、残りがすべて水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち、B’i及びB’i+2(ここで、iは、1、2、又は3である。)がBi、Bi+1及びBi+2と共に、<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環(ここで、該脂肪族複素環は、低級アルキル基及び<置換基群α>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)を形成し、かつ、残りが水素原子、低級アルキル又は低級アルケニル基である、請求項5記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項7】
Xが、NHであり;B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、かつ、B3が、Nであり;B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち、B’i及びB’i+2(ここで、iは1である。)がBi、Bi+1及びBi+2と共に、<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環(ここで、該脂肪族複素環は、低級アルキル基で置換されてもよい。)を形成し、かつ、残りが水素原子である、請求項6記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項8】
であり、ここで、
B1、B2、B3、B5及びB6が、互いに他から独立して、CHであり、B4が、Nであり;そして、B’1、B’2、B’3、B’4、B’5及びB’6のうち、B’i及びB’i+3(ここで、iは、1又は2である。)がBi、Bi+1、Bi+2及びBi+3と共に、
を形成し、残りがすべて水素原子である、
請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項9】
Rがキノキサリノンに対して下記式:
で示されるように結合した、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項10】
Rが、水素原子、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ低級アルキル基、又はLを示すか(ここで、Ra及びRbは、同一又は異なって、低級アルキル基であり、また、L=L1−L2−L3において、L1は、単結合、−(CH2)k1−、−(CH2)k1−O−、又は−(CH2)k1−NH−であり(ここで、k1は、1又は2の整数である。)、L2は、単結合又は−(CH2)k2−であり(ここで、k2は、1又は2の整数である。)、L3は、低級アルコキシ基又はC3−C6シクロアルキル基である。);
或いは、<置換基群β2>から選択される環状基(ここで、該環状基は、低級アルキル基並びに<置換基群α>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該環状基で置換される低級アルキル基を示し、ここで、<置換基群β2>が、
であり、<置換基群α>が、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換されたメチル基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換されたメトキシ基
であるか;
或いは、低級アルキルアミノ基及びフッ素原子で1個ないし3個置換された低級アルキルアミノ基から選択される置換基で置換される低級アルキル基である、請求項9記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項11】
が、
からなる群から選択され(ここで、R”は、水素原子又はメチル基である)、かつ、Rが、
からなる群から選択される、請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項12】
XがNHであり、
が、
である(ここで、R”は、メチル基である。)、請求項11記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項13】
該キノキサリノン誘導体が、
である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項14】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項15】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、Cdk阻害剤。
【請求項16】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、抗がん剤。
【請求項1】
キノキサリノン誘導体である一般式(I):
[式中、
Xは、NH、S、O又はCH2であり、
Yは、O又はNR’(ここで、R’は、水素原子又は低級アルキル基である。)であり、
ここで、上記のB1、B2、...、Bn−1、及びBn、並びにB’1、B’2、...、B’n−1、及びB’n(ここで、nは、4,5又は6である。)は、次の通りに定義される。
B1、B2、...、Bn−1、及びBnは、互いに他から独立して、C、CH、CR0、N、又はOであり(ここで、
B1、B2、...、Bn−1、及びBnが、互いに他から独立して、Cを表すとき、B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、それぞれオキソ基を表し;
B1、B2、...、Bn−1、及びBnが、互いに他から独立して、Oを表すとき、B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、それぞれB1、B2、...、Bn−1、及びBnと一緒になってOを形成するが、B1、B2、...、Bn−1、及びBnのうち2個以上が同時に、それぞれB’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nと一緒になってOを形成することはなく;そして、
R0は、低級アルキル基である。)、
B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nは、互いに他から独立して、水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、オキソ基、低級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、低級アルキル基又は低級アルケニル基であり(ここで、
該低級アルキル基及び該低級アルケニル基は、ヒドロキシ基、低級アルコキシ基、アミノ基、及び低級アルキルアミノ基からなる群から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されていてもよく;そして、
B’1、B’2、...、B’n−1、及びB’nのうち、B’i及びB’i+2〔ここで、iは、1、2、又は3である。〕がBi、Bi+1及びBi+2と共に、又は、B’i及びB’i+3〔ここで、iは、1又は2である。〕がBi、Bi+1、Bi+2及びBi+3と共に、C5−6シクロアルキル基又は<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環基を形成してもよく、該シクロアルキル基及び該脂肪族複素環は、低級アルキル基及び<置換基群α>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。);
Rは、水素原子、低級アルキル基、低級アルケニル基、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ基、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ低級アルキル基、又はLを示すか(ここで、Ra及びRbは、同一又は異なって、水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシアルキル基、又はハロゲン化低級アルキル基であり;Lは、L1−L2−L3を表し、L1は、単結合、−(CH2)k1−、−(CH2)k1−O−、又は−(CH2)k1、−NH−であり{ここで、k1は、1ないし3の整数である。}、L2は、単結合又は−(CH2)k2−であり{ここで、k2は、1ないし3の整数である。}、L3は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基であり、ここで、該低級アルキル基、低級アルコキシ基、C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されてもよい。);
或いは、<置換基群α>から選択される置換基(ここで、該置換基は、<置換基群γ>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該置換基で置換される低級アルキル基を示すか;
或いは、<置換基群β2>から選択される環状基(ここで、該環状基は、低級アルキル基並びに<置換基群α>及び<置換基群γ>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよく、また、該環状基は、Jで置換されていてもよい。ここで、Jは、J1−J2−J3を表し、J1は、単結合、−C(=O)−、−O−、−NH−、−NHCO−、−(CH2)k3−、又は−(CH2)k3−O−であり{ここで、k3は、1ないし3の整数である。}、J2は、単結合又は−(CH2)k4−であり{ここで、k4は、1ないし3の整数である。}、J3は、低級アルキル基、低級アルコキシ基、−CONRaRb{ここで、Ra及びRbは、上記に同じ。}、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基であり、ここで、該低級アルキル基、低級アルコキシ基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、又はピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該環状基で置換される低級アルキル基を示し、
ここで、<置換基群α>、<置換基群β1>、<置換基群β2>及び<置換基群γ>は、下記の通りである。
<置換基群α>:
ヒドロキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、シアノ基、ハロゲン原子、カルボキシル基、低級アルカノイル基、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、アミノ基、低級アルキルアミノ基、低級アルキルスルホニル基、ハロゲン化低級アルキル基、ハロゲン化低級アルコキシ基、ハロゲン化低級アルキルアミノ基、ニトロ基、及び低級アルカノイルアミノ基
<置換基群β1>:
<置換基群β2>:
<置換基群γ>:
C3−C6シクロアルキル基、C3−C6シクロアルキル基で置換される低級アルキル基、フェニル基、フェニル基で置換される低級アルキル基、ピリジル基、ピロリジニル基、及びピペリジニル基(ここで、該C3−C6シクロアルキル基、フェニル基、ピリジル基、ピロリジニル基、及びピペリジニル基は、フッ素原子で1個又は2個以上置換されていてもよい。)]
で表される化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項2】
Xが、NH又はSであり、かつ、Yが、Oである、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項3】
である、請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項4】
B1、B2、B3、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであるか;
或いは、B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、B3が、N又はOである、請求項3記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項5】
<置換基群α>が、ヒドロキシ基、ヒドロキシ低級アルキル基、ハロゲン原子、低級アルコキシカルボニル基、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、低級アルキルアミノ基、フッ素原子で1個ないし3個置換されたメチル基、フッ素原子で1個ないし3個置換されたメトキシ基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換された低級アルキルアミノ基
であり、
<置換基群β1>が、
である、
請求項4記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項6】
B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、B3が、Nであり、かつ、
B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のすべてが水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち1個が低級アルキル又は低級アルケニル基であり、かつ、残りがすべて水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち少なくとも2個以上が、互いに他から独立して低級アルキル又は低級アルケニル基であり、かつ、残りがすべて水素原子であるか;
或いは、B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち、B’i及びB’i+2(ここで、iは、1、2、又は3である。)がBi、Bi+1及びBi+2と共に、<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環(ここで、該脂肪族複素環は、低級アルキル基及び<置換基群α>から選択される同一若しくは異なる置換基で1個若しくは2個以上置換されてもよい。)を形成し、かつ、残りが水素原子、低級アルキル又は低級アルケニル基である、請求項5記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項7】
Xが、NHであり;B1、B2、B4、及びB5が、互いに他から独立して、CHであり、かつ、B3が、Nであり;B’1、B’2、B’3、B’4、及びB’5のうち、B’i及びB’i+2(ここで、iは1である。)がBi、Bi+1及びBi+2と共に、<置換基群β1>から選択される脂肪族複素環(ここで、該脂肪族複素環は、低級アルキル基で置換されてもよい。)を形成し、かつ、残りが水素原子である、請求項6記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項8】
であり、ここで、
B1、B2、B3、B5及びB6が、互いに他から独立して、CHであり、B4が、Nであり;そして、B’1、B’2、B’3、B’4、B’5及びB’6のうち、B’i及びB’i+3(ここで、iは、1又は2である。)がBi、Bi+1、Bi+2及びBi+3と共に、
を形成し、残りがすべて水素原子である、
請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項9】
Rがキノキサリノンに対して下記式:
で示されるように結合した、請求項6ないし8のいずれか1項に記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項10】
Rが、水素原子、Ra及びRbで窒素原子がジ置換されたアミノ低級アルキル基、又はLを示すか(ここで、Ra及びRbは、同一又は異なって、低級アルキル基であり、また、L=L1−L2−L3において、L1は、単結合、−(CH2)k1−、−(CH2)k1−O−、又は−(CH2)k1−NH−であり(ここで、k1は、1又は2の整数である。)、L2は、単結合又は−(CH2)k2−であり(ここで、k2は、1又は2の整数である。)、L3は、低級アルコキシ基又はC3−C6シクロアルキル基である。);
或いは、<置換基群β2>から選択される環状基(ここで、該環状基は、低級アルキル基並びに<置換基群α>から選択される同一又は異なる置換基で1個又は2個以上置換されてもよい。)、又は該環状基で置換される低級アルキル基を示し、ここで、<置換基群β2>が、
であり、<置換基群α>が、
ハロゲン原子、低級アルコキシ基、低級アルコキシアルキル基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換されたメチル基、及びフッ素原子で1個ないし3個置換されたメトキシ基
であるか;
或いは、低級アルキルアミノ基及びフッ素原子で1個ないし3個置換された低級アルキルアミノ基から選択される置換基で置換される低級アルキル基である、請求項9記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項11】
が、
からなる群から選択され(ここで、R”は、水素原子又はメチル基である)、かつ、Rが、
からなる群から選択される、請求項2記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項12】
XがNHであり、
が、
である(ここで、R”は、メチル基である。)、請求項11記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項13】
該キノキサリノン誘導体が、
である、請求項1記載の化合物又はその医薬上許容される塩若しくはエステル。
【請求項14】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、医薬組成物。
【請求項15】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、Cdk阻害剤。
【請求項16】
薬学的に許容できる担体又は希釈剤と一緒に、請求項1記載のキノキサリノン誘導体1種以上を有効成分として含むことを特徴とする、抗がん剤。
【国際公開番号】WO2004/039809
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【発行日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−548041(P2004−548041)
【国際出願番号】PCT/JP2003/013707
【国際出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【出願人】(000005072)萬有製薬株式会社 (51)
【Fターム(参考)】
【国際公開日】平成16年5月13日(2004.5.13)
【発行日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【国際特許分類】
【国際出願番号】PCT/JP2003/013707
【国際出願日】平成15年10月27日(2003.10.27)
【出願人】(000005072)萬有製薬株式会社 (51)
【Fターム(参考)】
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