説明

方向指示装置

【課題】 個人誘導に用いられる従来の方向指示装置では、設置場所が限られる場合があり、また、利用者や来訪者に目的地に向かって進むべき方向を直接知覚させるようになっていない。
【解決手段】 本発明では、方向指示装置1を情報入力部5と指差し部7とを備え、この情報入力部に、目的地に関する所定の情報が入力されると、駆動手段を制御してこの入力情報に対応した方向に指差し部を向けて方向指示するように構成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、駅、空港、病院、遊園地、博覧会会場、商店街、ショッピングセンターなどのコンコースや通路の分岐点に設置され、利用者や来訪者に、目的地に向かって進むべき方向を指差し式で指示する方向指示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
駅、空港、病院、遊園地、博覧会会場、商店街、ショッピングセンターなど(以下、これらを「施設」という)において、通常、利用者や来訪者はそれらの施設の細部やその周辺を含む施設の地理を明確に把握しているものではない。このため、これらの施設に設置された案内板や周辺の地図などを頼りにして現在位置から目的地に向かうことになる。ところが、不慣れな施設においては、目的地に到達するまでに遠回りしたり、道に迷ったりする場合があり、利用者や来訪者にとって利便性が良いとは言えない場合がある。このことから、特定の施設において利用者や来訪者を目的地まで個別的に誘導する誘導システムが考えられている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この誘導システムでは、利用者や来訪者に個人識別用の個人識別ユニットを携帯させ、例えば誘導すべき通路の分岐点において、この分岐点に設けた個人特定用の固定識別ユニットによって個人を識別して制御手段に出力し、予め制御手段に記憶させた個人誘導用の情報に基づいて、分岐点に設けた方向指示装置である表示手段に目的地に向かって進むべき方向を指示するように構成している。
【0004】
表示手段として、例えば、誘導すべき個人を特定する情報と共に、進行すべき方向を平面的な矢印で示すようにしたディスプレイが用いられ、分岐点の壁面に取付けられている。また、屋内用の方向指示装置として、誘導路の天井部などに照明を配置しておき、制御手段によって照明を点灯または点滅させて個人誘導するものが提案されている。
【特許文献1】特開2000−149150(例えば、特許請求の範囲の記載参照)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ディスプレイに平面的な矢印を表示して方向指示するものでは、例えば、進行すべき方向で通路がさらに分岐しているような場合、方向指示が不十分になる虞がある。この場合、目的地に向かって進むべき方向を三次元の矢印でディスプレイに表示させて方向指示することが考えられるが、利用者や来訪者に、進むべき方向を直接知覚させることはできない。つまり、利用者や来訪者はディスプレイに表示された矢印と進むべき方向とを比較し、進むべき方向を認識した上で目的方向に向かうことになる。この場合、ディスプレイの表示画面を見ることに慣れていないお年寄や小さい子供などにとって有効な方向指示とはなり得ない場合がある。
【0006】
他方で、誘導路の天井部などに照明を配置するものでは、指示すべき方向が複数ある場合、それらの方向に対応した数の照明を配置する必要があるため、施設のコンコースなどに設置して方向指示することには適さず、また、コスト高を招く。
【0007】
そこで、本発明の目的は、設置場所を選ばず、利用者や来訪者に、目的地に向かって進むべき方向を直接知覚させて方向指示するようにした方向指示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の方向指示装置は、情報入力部と指差し部とを備え、この情報入力部に、目的地に関する所定の情報が入力されると、駆動手段を制御してこの入力情報に対応した方向に指差し部を向けて方向指示するように構成したことを特徴とする。
【0009】
本発明によれば、利用者や来訪者が施設内での目的地を検索する場合、利用者や来訪者が目的地に関する情報を情報入力部に入力する。情報が入力されると、方向指示装置の設置位置と入力情報とから利用者や来訪者が進むべき方向を算出し、駆動手段が制御されて、指差し部が入力情報に対応した方向に向けられる。これにより、指差し式の方向指示によって、利用者や来訪者は目的に向かって進むべき方向を直接知覚できる。また、施設のコンコースなどに設置した場合でも、1個の方向指示装置によって利用者や来訪者が進むべき方向を指示できるため、その設置場所が限定されることはなく、コスト低減も図れる。
【0010】
この場合、指差し部は、所定の長さを有し、駆動手段によって任意の位置で全方向に曲げ自在な部材から構成され、入力情報に対応した方向にこの部材を曲げて方向指示するものとすれば、例えば、初期状態では指差し部を上方に向けておき、方向指示する際にのみ指差し部を曲げることで、即ち、方向指示の際に曲げ動作を加えることで利用者や来訪者にとって進むべき方向がより知覚し易くなってよい。
【0011】
前記指差し部の先端に発光部を設けておけば、暗い通路などにおいて方向指示する場合でも、この発光部を点灯または点滅させることで的確に方向指示ができてよい。
【0012】
また、前記指差し部を所定の高さ位置で支持する支持手段を設けておけば、設置するためのスペースを小さくでき、その上、指差し部を、利用者や来訪者の自然な目線に対応させて方向指示することができてよい。
【0013】
この場合、前記情報入力部を支持手段に設けると共に、駆動手段を備えた指差し部を支持手段または情報入力部に着脱自在に取付け、指差し部に代えて他の機能を有する部品の装着を可能としておけば、方向指示する毎に駆動される指差し部の耐久性を考慮して、この指差し部のみを交換できるだけでなく、プリンターなど他の機能を有する部品を支持手段に装着できるように構成でき、例えば、情報入力部に入力された情報に関する周辺地図をプリントアウトできるように方向指示装置を構成できる。
【0014】
ところで、指差し部によって方向指示する場合、利用者や来訪者の背丈によっては指差し部の高さが利用者や来訪者の顔の高さと略一致する場合がある。この場合、指示すべき方向によっては、利用者や来訪者の顔に向かって指差し部が向けられる可能があり、不快感を与える虞がある。このため、前記支持手段及び指差し部の少なくとも一方を、上下方向に伸縮自在としておけば指差し部の高さ位置を変更できてよい。
【0015】
前記情報入力部への入力情報に応じて所定の情報を表示する表示手段を設けておけば、利用者や来訪者に対する方向指示に加えて、例えば、方向指示装置の設置位置を中心とする周辺の地図などを表示させることができてよい。
【0016】
前記表示手段を、情報入力部への入力情報に応じた情報を含む、複数の情報を切替えて表示できるように構成すると共に、各情報の切替えを可能とする切替手段を設けておくのがよい。
【0017】
この場合、前記表示手段は、情報入力部兼用のタッチパネルであり、このタッチパネルに表示された特定の情報が選択されると、この情報に対応した方向に指差し部を向けて方向指示するようにしておけば、トイレや売店など利用者や来訪者の多数に利用される施設内の設備に関する方向指示ができてよい。
【0018】
また、前記情報入力部は、ICカード等のICチップを搭載した媒体内の情報の読取り、この媒体への情報の書込みのいずれか一方を行い得る機能を有するものとすれば、例えば、ICカードに個別に入力された情報に基づいて、利用者や来訪者に対して個別に方向指示ができてよい。
【0019】
前記切替手段は、前記情報入力部の周辺に設けた所定面積の操作部を有し、この操作部に指やぺん先で衝撃を与えると、表示手段での情報が切り替わるものであるとすれば、例えば、表示手段に、複数の情報を切替えて表示できるようにした際に、簡単な操作で表示情報を切替えて、情報入力部への情報入力する操作が可能になるため、操作性を向上できてよい。
【0020】
ところで、表示手段の寿命を長くするには、一定期間利用されない場合に、表示手段の表示を停止しておくことが望ましい。この場合、利用者や来訪者がアクセスする際に、表示手段に現在表示されている情報を簡単に認識できるようにする必要がある。このため、前記操作部に発光手段を設け、表示手段に表示されている特定の情報に応じて操作部の色彩を変化させるように構成しておくのがよい。
【0021】
また、前記情報入力部に他の表示手段を設け、この情報入力部を、支柱から着脱自在としておけば、設置スペースが小さくて支持手段を設置できない場合に、この情報入力部だけを設定して、他の表示手段に矢印画面を表示して方向指示したり、または、この情報入力部に指差し部を取付けて方向指示装置を構成できてよい。
【0022】
さらに、スピーカーを備え、情報入力手段に入力された情報に応じて所定の音声案内が出力されるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0023】
以上説明したように、本発明の方向指示装置は、設置場所を選ばず、利用者や来訪者に、目的地に向かって進むべき方向を直接知覚させて方向指示ができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1乃至図3を参照して説明すれば、1は、駅、空港、病院、遊園地、博覧会会場、商店街、ショッピングセンターなど(以下、これらを「施設」という)内のコンコースや通路の分岐点などに設置され、利用者や来訪者に、目的地に向かって進むべき方向を指差し式で指示する第1の実施の形態に係る方向指示装置である。方向指示装置1は、所定の高さ寸法を有することで、後述する指差し部を所定の高さ位置で保持できる支持手段2を有する。この支持手段2は、略円錐形状に形成された台座21と、この台座21の頂面に垂直に取付けられた所定の長さの支柱22とから構成されている。
【0025】
この場合、台座21内には空間が形成され、音声案内用のスピーカー(図示せず)などが配置でき、スピーカーを介して情報入力の際の確認音など、音声案内を出力させることができる。これにより、方向指示装置1を設置するためのスペースを小さくでき、その上、指差し部を、利用者や来訪者の自然な目線に対応させて方向指示することができる。
【0026】
支柱22は、断面円形であって相互に内径を変えた中空の第1及び第2の各棒材22a、22bから構成され、次のように連結されている。即ち、台座21に取付けられた第1の棒材22aの他端に、一方の漏斗状接合部221を一体に形成すると共に、第2の棒材22bの一端にもまた、一方の漏斗状接合部221の開口に一致した大きさの開口を有する他方の漏斗状接合部222を形成し、両棒材22a、22bが同軸となるように各接合部221、222の外周縁部223相互を接合して連結されている。
【0027】
各接合部221、222を介して第1及び第2の棒材22a、22bを接合したとき、各接合部221、222によって内部空間が形成され、図3に示すように、この内部空間には、方向指示装置1の作動を制御する制御手段3と、後述する指差し部7を作動させる駆動手段4と、利用者や来訪者によって目的地に関する情報が入力される情報入力部5とが設けられている。
【0028】
本実施の形態では、情報入力部5として、非接触型のICカード内に予め記憶させた情報を無線通信で読取ることで情報の入力が行われるようにしたものを用いた。この場合、他方の漏斗状接合部222の外周面を、方向指示装置1を設置したとき略水平となるように設計し、その外周面の一箇所に、ICカード内の情報を読取る読取部51を設けている。そして、利用者や来訪者が携帯するICカードを読取部51に近接させると、情報入力部5に、ICカードに予め記憶させた利用者や来訪者の目的地に関する情報が入力され、この入力情報が制御手段3に出力される。この場合、制御手段3には、方向指示装置1の設置場所とこの設置場所を中心とする周辺の地理情報が予め記憶されており、読取った情報と周辺の地理情報とから、利用者や訪問者の目的とする方向を算出し、後述するように駆動手段4を制御する。
【0029】
また、第2の棒材22bには、表示手段であるタッチパネル式のディスプレイ6が取付けられている。ディスプレイ6には、制御手段3からの制御によって、方向指示装置1を設置した位置を中心とする周辺の地図や方向指示に関する案内画面が表示できるようになっている。この場合、ディスプレイ6は、後述する指差し部7により方向指示する際に、この指差し部7の動きを補助する情報を表示することもできる。
【0030】
即ち、例えば情報入力部5に当初は直進して最初の分岐点を右折するような情報が入力された場合、指差し部7によって直進方向を指差して方向指示し、ディスプレイ6に、直進後に右折する経路を示す画面を表示させる。この場合、ディスプレイ6に、利用者や来訪者の進むべき道順を矢印で表示するようにしてもよい。尚、ディスプレイ6に周辺地図を表示する場合、利用者や来訪者の進むべき道順を矢印で表示するようにしてもよい。
【0031】
ディスプレイ6の初期画面では、施設内におけるトイレや売店などの設備に対応したアイコンが複数表示されている。そして、利用者や来訪者がこれらのアイコンのうちいずれか1個を選択すると、後述する指差し部7が選択した設備の方向を指すようになり、情報入力部としての役割も果たす。また、初期画面では、利用者や来訪者が目的地を直接入力することもでき、これに応じて指差し部7によって方向指示を行うことができる。
【0032】
指差し式で指示する指差し部7は、第2の棒材22bの他端に連結されている。図4及び図5に示すように、指差し部7は、断面円形であって所定の長さ寸法を有する部材、例えばシリコンゴムから構成され、その一端には断面略円錐形状の発光部8が取付けられ、全体として矢印形状になるように設計されている。
【0033】
図5に示すように、指差し部7の内部には、相互に45度づつ角度をずらして8個の貫通孔71が形成され、相互に90度づつ角度をずらした4個の各貫通孔71a、71b、71c、71dには、2本のワイヤー9a、9bが次のように設けられている。即ち、1本のワイヤー91は、その一端をいずれか一個の貫通孔(例えば71a)の発光部8側の終端に固定すると共に、その他端を、駆動手段4のモータ4a、4bの回転軸41に取付けたプーリー42を介して、対向する貫通孔71cの発光部8側終端に固定して設けられている。同様にして、もう一本のワイヤー9bが、モータ4bを介して各貫通孔71b、71dに設けられている。
【0034】
駆動手段4は、公知の構造を有する2個のモータ4a、4bを有し、各接合部221、222によって形成された内部空間に並べて設置されている(図3参照)。駆動手段4にはまた、モータ4a、4bの回転角を検出する回転角検出手段40が備えらえている。回転角検出手段40は、モータ4a、4bの回転軸41に固着された扇状の回転羽根40aと、光透過式のセンサー40bとから構成され、例えば、回転羽根40aの円周方向に沿って所定の間隔を置いて複数のスリット(図示せず)を設けておき、スリットを介して光が透過すると、モータ4a、4bの回転位置が検出できる。
【0035】
そして、モータ4a、4bが初期位置にある場合には、図1に示すように指差し部7が上方を指している状態に保持され、方向指示する際に、2個モータ4a、4bのうち少なくとも一方を駆動すると、指差し部7の略半分が略水平となるまで任意の位置で屈曲され(図2参照)、利用者や来訪者の目的とする方向を指差し式で指示する。この場合、各モータ4a、4bの回転角をそれぞれ制御すれば、指差し部7を全方向に水平に曲げ自在とすることができる。尚、指差し部7に予め屈曲する箇所を複数設けておき、駆動手段4によってワイヤー9a、9bが操作された場合、例えば、指差し部7を略コ字上に曲げて下方向も指すようにできる。
【0036】
これにより、指差し式の方向指示によって利用者や来訪者は目的に向かって進むべき方向を直接知覚できる。また、施設のコンコースなどのに設置した場合でも、1個の方向指示装置1によって利用者や来訪者が、目的地に向かって進むべき方向を指示できるため、その設置場所が限定されることはなく、コスト低減も図れる。
【0037】
指差し部7の先端に設けた発光部8は、透明または半透明の合成樹脂からなるカバー81を有し、カバー81の内部空間には相互に色が異なる4個のLED82が設けられている。この場合、LED82への電源供給用の配線83は指差し部7の内部に形成した貫通孔71を通している。そして、方向指示する際にこの発光部8を点灯または点滅させる。これにより、暗い通路などにおいて方向指示する場合でも、指差し部7の先端を点灯または点滅させることで、的確に方向指示ができる。
【0038】
尚、本第1の実施の形態では、方向指示装置1の高さ寸法を、利用者や来訪者の背丈を考慮して設定しているが、利用者や来訪者の背丈の相違を考慮して、例えば第1の棒材22aを上下方向に収縮自在となるように構成してもよい。この場合、第1の棒材22aに、シリンダチューブに封入された高圧ガスの反力をバネとして用いたストローク無段階調節機能及びロック機構付の公知のガススプリングを組み込めばよい。また、情報入力部7に情報を入力する利用者や来訪者の背丈を検知するセンサーを設けておき、センサーによる検出結果に応じて、ガススプリングを制御して自動で上下方向に伸縮させるようにしてもよい。
【0039】
ところで、利用者や来訪者が読取部51と反対側から方向指示装置1に向かって来た場合、読取部51の方向まで廻って情報を入力する必要があり、利便性が悪くなる虞がある。このため、例えば、読取部51または各接合部221、222自体が回転自在となるように構成してもよい。また、台座21の下側に回転テーブルを配置し、方向指示装置1自体が回転できるようにしてもよい。この場合、方向指示装置1の方向が変更されることで、指示すべき方向がずれる虞があるため、回転角を検出する手段を設けて方向を補正するようにするのがよい。
【0040】
本第1の実施の形態では、指差し部7を曲げて方向指示するものついて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、指差し部7を水平方向に予め屈曲または湾曲させておき、上記したように方向指示装置1自体または指差し部7自体を回転させて、指差し部7を目的とする方向に向けて方向指示するようにしてもよい。
【0041】
また、本実施の形態では、2個のモータ4a、4bと2本のワイヤー9a、9bとを用いて指差し部7を曲げるものについて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば電流を流したりまたは加熱したりすると、任意の位置で屈曲するような繊維状アクチュエータを用いることもできる。この場合、電流供給回路や加熱手段が本発明の駆動手段となる。
【0042】
本第1の実施の形態では、方向指示装置1の制御手段3に、方向指示装置1の設置場所やこの設置場所を中心とする周辺の地理情報を予め記憶させているが、複数の方向指示装置1を施設に設置する場合には、サーバー(図示せず)を用いて一括管理するようにしてもよい。
【0043】
また、ICカードにはID情報だけを入力しておき、インターネット等のネットワークにつながれたパソコン、携帯等からサーバーにアクセスして、目的地に関する情報を入力できるようにしてもよい。この場合、サーバーにアクセスして入力した情報はそのサーバーに記憶され、その入力情報を各方向指示装置1において共有させることができる。
【0044】
そして、いずれかの方向指示装置1の情報入力部5に所定のID情報が入力されると、サーバーに記憶されたそのIDとつながる目的地に関する情報から、その方向指示装置1における指示方向を検出し、指差し部7を作動させて方向指示する。これにより、利用者や来訪者が携帯するICカードには、ID情報だけを記憶させておけばよい。また、各方向指示装置1で共有する情報は、利用者や来訪者が情報を取得した場所や時間により、その情報を削減することができる。
【0045】
ICカードにはまた、ID情報と共に、利用者や来訪者の母国語に関する情報を入力しておき、利用者や来訪者がいずれの方向指示装置1においても母国語で案内を受けることができるようにしてもよい。この場合、インターネット等のネットワークにつながれたパソコン、携帯等からサーバーにアクセスした際に、目的地に関する情報と共に母国語に関する情報を入力するようにしておけばよい。
【0046】
次に、本発明の方向指示装置1の作動について説明する。先ず、利用者や来訪者は、予めICカードにその施設における目的地を記憶させておく。そして、施設内での目的地を検索する際に、方向指示装置1の読取部51にICカードを近接させる。この状態では、指差し部7は上方を指している。読取部51にICカードを近接させると、情報入力部5に、ICカードに記憶された目的地に関する情報が読取られ、その情報が制御手段3に出力される。この場合、情報が読取られたことを、利用者や来訪者に認識させるためにスピーカーから確認音が出力される。
【0047】
次いで、制御手段3は、予め記憶した方向指示装置1の設置位置と目的地に関する情報とから、利用者や来訪者が進むべき方向を算出し、それに応じてモータ4a、4bの少なくとも一方を所定の回転角だけ駆動する。モータ4a、4bが駆動されることでワイヤー9a、9bのいずれかが操作され、上方を指している指差し部7が任意の位置で指示すべき方向に屈曲される。これにより、利用者や来訪者は直感的に進むべき方向が知覚できる。
【0048】
この場合、指差し部7による方向指示に加えて、ディスプレイ6に案内画面が表示される(図2参照)。表示手段7に、案内画面と共に方向指示装置1から目的地までの経路を示す地図を見るためのアイコンを表示しておき、利用者や来訪者がこのアイコンを選択すると、ディスプレイ6に目的地までの経路を示す地図が表示される。これにより、遠回りや道に迷うことなく、目的地に到達できる。
【0049】
また、読取部51によってICカードの情報が読取られる前、表示手段6には、施設内におけるトイレや売店などの設備に対応したアイコンが複数表示されている。そして、利用者や来訪者がこれらのアイコンのうちいずれか1個を選択すると、駆動手段3によってモータ4a、4bが駆動されてワイヤー9a、9bが操作され、上方を指している指差し部7が指示すべき方向に屈曲される。
【0050】
図6を参照して説明すれば、10は、第2の実施の形態に係る方向指示装置である。方向指示装置10は、指差し部を所定の高さ位置で保持できる支持手段20を有する。この支持手段20は、平板状の台座210と、この台座210の中央部に、垂直に取付けた所定の長さを有する支柱220とから構成されている。
【0051】
図7(a)及び図7(b)に示すように、略直方体で中空の支柱220内には、方向指示装置10の作動を制御すると共に、インターネットやネットワーク回線を介してサーバーに接続された第1の制御手段30aが内蔵されている。支柱220にはまた、利用者や来訪者によって目的地に関する情報が入力される情報入力部40が設けられている。
【0052】
情報入力部40は、上記第1の実施の形態と同様、非接触型のICカード内に予め記憶させた情報を無線通信で読取ることで情報の入力が行われるものであり、制御手段30aと通信可能であってICカード内の情報を読取る読取部410を有する。この場合、読取部410は、第1の制御手段30aからの制御でICカードにデータを書き込む役割も果たすことができ、公知の構造のリーダライタとして構成されている。また、支柱220の台座210側の一面には、略コ字状のカバー230が装着され、カバー230内には、電源や音声案内用のスピーカーなどが配置されている。
【0053】
そして、利用者や来訪者が携帯するICカードを読取部410に近接させると、読取部410によってICカードに予め記憶させた利用者や来訪者の目的地に関する情報やIDが取得され、この情報やIDが第1の制御手段30aに出力される。第1の制御手段30aには、方向指示装置1の設置場所とこの設置場所を中心とする周辺の地理情報やそのIDに対応した情報が予め記憶されており、読取った情報やIDと周辺の地理情報とから、利用者や訪問者の目的とする方向を算出し、その結果を出力する。
【0054】
読取部410は、合成樹脂製のケース411内に収納されており、ケース411は、円形の平板411aにドーム状の蓋片411bを取付けて構成され、略L字状に形成した支持片412を介して支柱220に取付けられている。この場合、略L字状の支持片412の両端を支柱220に当接させることで、ケース411が支柱220に対し所定の角度(例えば、45度)で傾斜するようにしている。これにより、ICカードの読取部410への情報入力が容易になる。
【0055】
また、支持片412には、ケース411の上側に位置して第1の表示手段であるディスプレイ50aが支柱220に対し所定の角度(例えば、45度)で傾斜して取付けられており、後述する指差し部材により方向指示する際に、例えば、簡易的な矢印画面を表示してこの指差し部材の動きを補助する情報や方向指示装置10の操作説明などを表示できる。支柱220の上面には、指差し部60が取付けられている。
【0056】
図6、図8(a)及び図8(b)に示すように、指差し部60は、所定の長さ寸法を有する固定のベース610と、その上面に断面台形状のガイド611を介して取付けた指差し部材612とから構成されている。ベース610は、支柱220と形状を略一致させて形成され、その内部には、第1の制御手段30aと通信可能な第2の制御手段30bが内蔵され、第2の制御手段30bは、後述する指差し部材612の駆動する駆動手段や第2の表示手段50bの作動を制御する。
【0057】
指差し部材612は、断面矢印状になるように、例えば透明なシリコンゴムから一体に成形したものである。指差し部材612の内部には、その下面から断面三角形の先端部612aに通じる1個の長手方向の孔612bが設けられている。この孔612bの終端には、相互に90度づつ角度をずらして2本のワイヤー613a、613bが次のように設けられている。即ち、1本のワイヤー613aは、その一端を孔612bの終端に固定すると共に、その他端を、駆動手段であるモータ614aの回転軸に取付けたプーリー615aを介して、孔612bの対向した終端に固定している。同様にして、もう一本のワイヤー613bの両端を、モータ614b及びプーリー615bを介して孔612bの相互に対向する終端にそれぞれ固定している。
【0058】
この場合、モータ614a、614bには、上記第1の実施の形態と同様、その回転角を検出する回転角検出手段(図示せず)が設けられ、モータ614a、614bの回転位置が検出できるようになっている。そして、モータ614a、614bが初期位置にある場合には、図6に示すように、指差し部材612が上方を指している状態に保持され、方向指示する際に、2個モータ614a、614bのうち少なくとも一方を駆動すると、指差し部材612の上側略半分が略水平となるまで任意の位置で屈曲され、利用者や来訪者の目的とする方向を指差し式で指示する。この場合、各モータ614a、614bの回転角をそれぞれ制御すれば、指差し部材612を全方向に水平に曲げ自在とすることができる。
【0059】
ベース610内には複数個のLED620が配置され、指差し部材612に形成した孔612bに光を導入することで、透明な指差し部材612全体が光るようにしている。また、ベース610の外周面には、情報入力部40の配置方向と一致させて第2の表示手段であるタッチパネル式のディスプレイ50bが取付けられ(図6参照)、所定の情報が表示される。
【0060】
図9に示すように、ディスプレイ50bには、第2の制御手段30bからの制御によって、例えば、方向指示に関する方向案内画面D1と、インターネット回線を介してEメイルを受信したり、方向指示装置1の設置位置を中心とする周辺の地図を表示したり、周辺の商店の情報を提供したり、時刻表や運行状況を提供するためのコンテンツ選択画面D2と、ICカードにディポジットした金銭の額を照会したり、所定の金銭をディポジットできる残高照会画面D3が切替えて表示できるようになっている。
【0061】
方向案内画面D1の初期画面では、施設内におけるトイレや売店などの設備に対応したアイコンが複数表示されて、利用者や来訪者がこれらのアイコンのうちいずれか1個を選択すると、指差し部材612が選択された設備の方向を指すようになり、情報入力部としての役割も果たす。また、初期画面では、利用者や来訪者が目的地を直接入力することもでき、これに応じて指差し部材612によって方向指示が行われる。この場合、方向案内画面D1を選択した状態で、情報入力部40にICカード内の情報を入力すると、ディスプレイ50bには、方向指示装置10の設置位置から、利用者や来訪者の目的地への進行方向を示す情報を表示して、この指差し部材612の動きを補助する役割を果たす。
【0062】
また、コンテンツ選択画面D2の初期画面では、コンテンツ一覧画面D21が表示され、場合によってはコンテンツ詳細画面D22を表示させることができる。この場合、例えば、コンテンツ一覧画面D21の中から地図表示画面D23のアイコンを選択すると、方向指示装置1を設置位置を中心とする周辺の地図D24が表示される。任意に住所や郵便番号などを入力してその周辺地図を表示させたりすることもできる。さらに、コンテンツ一覧画面D21の中から時刻表画面のアイコンを選択すると、時刻表や電車の運行状況を表示する時刻表画面D25が表示される。
【0063】
尚、コンテンツ一覧画面D2では、IDカードのID情報を認識して、第1及び第2の各制御手段30a、30bによって、インターネット回線を介してEメイルを受信したりできるようにしてもよい。この場合、受信したEメイルをディスプレイ50bに表示させだけでなく、第1及び第2の各制御手段30a、30bからの制御でICカードにそのEメイルを書き込むことができるようにしてもよい。この場合、ディスプレイ50bには、データの送信の完了を示す送信完了画面D26を表示させるのがよい。
【0064】
第2の実施の形態では、上述したように、指差し部材612、この指差し部材612の作動を制御する制御手段30b及び駆動手段613a、613bをユニット化しているため、この指差し部60を支持手段20に着脱自在に設けることが可能になる。この場合、情報入力部40を設けた支持手段20だけを共通化しておけば、方向指示する毎に駆動される指差し部60の耐久性を考慮して、この指差し部60のみを交換できたり、また、他の形態の指差し部材を有するものを取付けることも可能になる。
【0065】
また、図10に示すように、他の機能を有する部品、例えば、プリンター70を支持手段20の上部に装着できる。この場合、利用者や来訪者が携帯するICカードを読取部410に近接させると、読取部410によってICカードに予め記憶させた利用者や来訪者の目的地に関する情報が取得され、この情報が第1の制御手段30aに出力され、第1の制御手段30aに予め記憶された方向指示装置1の設置場所とこの設置場所を中心とする周辺の地理情報がプリンター70から出力できる。
【0066】
さらに、例えば、第1及び第2の各制御手段30a、30bからの制御でICカードにEメイルなどを書き込んでいる場合には、そのICカードを読取部410を介して情報入力すると、その内容がプリンター70から出力できるようにしてもよい。
【0067】
ところで、第2の表示手段50bに複数の情報を切替えて表示させるときに、その情報の切替を、例えば、ディスプレイ50b上にアイコンを設けておき、その選択によって切替えるのでは、表示画面を見ることに慣れていないお年寄や小さい子供などにとっては使い勝手が悪い。
【0068】
第2の実施の形態では、読取部410を収納したケース411の平板411aと支持片412との間に、平板411aの中央部を外側に向かって付勢するようにばね420を縮設すると共に、平板411bの支持片412側に、相互に90度づつ角度をずらして同一円周上に4個の突出部411cを形成した。そして、この突出部411cの形成位置にそれぞれ対応させて支持片412の先端側にスイッチ素子421を設け、ケース411自体を、ディスプレイ50b上の情報を切替える切替手段の操作部とした。
【0069】
この場合、操作部であるケース411の蓋材411bの湾曲した上面のいずれかを、例えば指やぺん先で衝撃を与えると、支持片412を介して4個のスイッチ素子421のいずれかが作動し、第2の制御手段30bによって表示情報の切替の指示が認識される。これにより、情報入力のため、読取部410にICカードを近接させる動作の途中で、つまり、例えばICカードを持った手で操作部411に衝撃を与えてディスプレイ50bに表示されている情報を変更できるため、ディスプレイ50bの表示情報の切替と、情報入力部40への情報入力とが一連の動作によって可能になることで、操作性が向上し、また、表示画面を見ることに慣れていないお年寄や小さい子供などにとっても使い勝手が良い。
【0070】
ケース411をディスプレイ50bの切替えを操作する操作部として構成した場合、操作部411に繰り返し衝撃を与えていくと、操作部411自体が回転する虞がある。第2の実施の形態では、相互に90度づつ角度をずらして同一円周上にさらに4個の突出部を形成し、この突出部を、対応させて支持片412に形成した孔に嵌着させて、操作部411の回転を防止するストッパ430とした。
【0071】
ところで、ディスプレイ50bの寿命を長くするには、一定期間利用されないときに、ディスプレイ50cの表示を停止しておくことが望ましい。ところが、利用者や来訪者がアクセスする際に、ディスプレイ50cを再起動した後、現在の表示情報を認識した上、操作部411を介して情報の切替えを行うのでは利便性が悪い。このため、ケース411の蓋材411bを透明または半透明の合成樹脂製とすると共に、平板411aの表面に、相互に色彩の異なる複数のLED440を、その全面に亘って設け、ディスプレイ50bに表示されている情報に応じてケース411、特に蓋材411bの色彩が変化するようにしている。
【0072】
例えば、図9に示すように、方向案内画面D1がディスプレイ50bに表示されているとき、蓋材411bが緑に、コンテンツ選択画面D2が表示されているとき、蓋材411bが青に、残高照会画面D3が表示されているとき、蓋材411bが黄色に光るようにしている。
【0073】
尚、第2の実施の形態では、読取部410の周辺に設けた操作部411に指やぺん先で衝撃を与えると、ディスプレイ50bの表示情報が切替わるものについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、ケース411内に画像解析手段を設けておき、ICカードを持った手をかざすとディスプレイ50bの表示情報が切替わるようにしてもよい。同様に、ケース411内に音声認識手段を設けておき、その音声に応じてディスプレイ50bの表示情報が切替わるようにできる。また、支持手段20の台座210に踏み台を設けておき、この踏み台を踏むとディスプレイ50bの表示情報が切替わるようにできる。さらに、ケース411の蓋材411bに圧電センサーを設けて、ケース411に加えられた衝撃を感知できるようにしてもよい。
【0074】
第2の実施の形態では、第2の表示手段50bに複数の情報を表示するものついて説明したが、これに限定されるものではなく、第1の表示手段50aにも、同様に複数の情報を表示できるようにしてもよい。この場合、各ディスプレイ50a、50bに、ダイヤルなどを設けておき、ディスプレイに表示される情報の切替えを行う操作部としてもよい。
【0075】
また、第2の実施の形態では、支持手段20である支柱220に情報入力部40を取付けたものについて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、支柱220と形状を略一致させて所定の高さを有する支持部材(図示せず)を形成し、この支持部材に略L字状に形成した支持片412を介して読取部410を内蔵したケース411と第1の表示手段50aを装着すると共に、支持部材内に第1の制御手段30aを設けて情報入力部40をユニット化し、このユニット化した情報入力部40を支持手段20の支柱220に着脱自在とすると共に、支持部材に指差し部60を着脱自在となるようにしてもよい。
【0076】
この場合、例えば、設置スペースが小さくて支持手段20を設置できない場合に、ユニット化した情報入力部40だけを壁面などに取付けて、第1の表示手段50aに矢印画面を表示して方向指示したり、または、この情報入力部40に指差し部60だけを装着したものを壁面などに取付けて方向指示装置10を構成することも可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】第1の実施の形態に係る方向指示装置の正面図。
【図2】第1の実施の形態に係る方向指示装置の使用状態を説明する斜視図。
【図3】支持手段の接合部に設けた器具を説明する示す図。
【図4】指差し部の曲げ方法を概略的に説明する図。
【図5】指差し部の構造を説明する断面図。
【図6】第2の実施の形態に係る方向指示装置を説明する斜視図。
【図7】(a)及び(b)は、図6に示す方向指示装置の情報入力部を説明する正面図及び断面図。
【図8】(a)、(b)及び(c)は、図6に示す方向指示装置の指差し部をそれぞれ説明する断面図。
【図9】第2の表示手段への情報の表示を説明する図。
【図10】他の機能を有する部品の装着を説明する斜視図。
【符号の説明】
【0078】
1 方向指示手段
2 支持手段
3 制御手段
4 駆動手段
5 情報入力部
6 表示手段
7 指差し部
8 発光部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報入力部と指差し部とを備え、この情報入力部に、目的地に関する所定の情報が入力されると、駆動手段を制御してこの入力情報に対応した方向に指差し部を向けて方向指示するように構成したことを特徴とする方向指示装置。
【請求項2】
前記指差し部は、所定の長さを有し、駆動手段によって任意の位置で全方向に曲げ自在な部材から構成され、入力情報に対応した方向にこの部材を曲げて方向指示するものであることを特徴とする請求項1記載の方向指示装置。
【請求項3】
前記指差し部の先端に発光部を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の方向指示装置。
【請求項4】
前記指差し部を所定の高さ位置で支持する支持手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の方向指示装置。
【請求項5】
前記情報入力部を支持手段に設けると共に、駆動手段を備えた指差し部を支持手段または情報入力部に着脱自在に取付け、指差し部に代えて他の機能を有する部品の装着を可能としたことを特徴とする請求項4記載の方向指示装置。
【請求項6】
前記支持手段及び指差し部の少なくとも一方を、上下方向に伸縮自在としたことを特徴とする請求項4または請求項5記載の方向指示装置。
【請求項7】
前記情報入力部への入力情報に応じて所定の情報を表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の方向指示装置。
【請求項8】
前記表示手段を、情報入力部への入力情報に応じた情報を含む、複数の情報を切替えて表示できるように構成すると共に、各情報の切替えを可能とする切替手段を設けたことを特徴とする請求項7記載の方向指示装置。
【請求項9】
前記表示手段は、情報入力部兼用のタッチパネルであり、このタッチパネルに表示された特定の情報が選択されると、この情報に対応した方向に指差し部を向けて方向指示することを特徴とする請求項7または請求項8記載の方向指示装置。
【請求項10】
前記情報入力部は、ICカード等のICチップを搭載した媒体内の情報の読取り、この媒体への情報の書込みのいずれか一方を行い得る機能を有するものであることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の方向指示装置。
【請求項11】
前記切替手段は、記情報入力部の周辺に設けた所定面積の操作部を有し、この操作部に指やぺん先で衝撃を与えると、表示手段での情報が切り替わるものであることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の方向指示装置。
【請求項12】
前記操作部に発光手段を設け、表示手段に表示されている特定の情報に応じて操作部の色彩を変化させるように構成したことを特徴とする請求項11記載の方向指示装置。
【請求項13】
前記情報入力部に他の表示手段を設け、この情報入力部を、支柱から着脱自在としたことを特徴とする請求項4乃至請求項12のいずれかに記載の方向指示装置。
【請求項14】
前記支持手段にスピーカーを備え、情報入力部に入力された情報に応じて所定の音声案内が出力されるようにしたことを特徴とする請求項1乃至請求項12記載のいずれかに記載の方向指示装置。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−48634(P2006−48634A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−55208(P2005−55208)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(000104618)キャビン工業株式会社 (6)
【出願人】(000152228)株式会社内田洋行 (105)
【出願人】(000221616)東日本旅客鉄道株式会社 (833)
【Fターム(参考)】