説明

時計用時間基準デバイス

【課題】コンパクトであり、小さい寸法の時計ケースの中で組み立て動作をするのに扱いやすい、時計用の時間基準デバイスを提供すること。
【解決手段】時計用の時間基準デバイスは、少なくとも1つの電気モータコイル(30)と、そのケース内に少なくとも1つの時間基準用発振器回路が設置された電子モジュール(1)と、電力源(8)とを含む。コンパクトなユニットを形成するために、電気モータコイル(30)、発振器回路を備えた電子モジュール(1)、および好ましくはバッテリである電源(8)が、プリント回路基板を使用せずに互いに機械的および電気的に接続される。電子モジュールは、片側で電源に接続し、反対側でコイル(30)の巻線のワイヤ(31、32)に接続するように、外面上に4つの接続端子(14、15、16、17)を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、時計、特に電子時計用の時間基準デバイスに関する。時間基準デバイスは、アナログ表示手段を駆動させるのに使用することができる少なくとも1つの電気モータコイルと、そのケース内に少なくとも1つの時間基準用発振器回路が設置されたモジュールと、電力源とを有する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、水晶共振子の接続された発振器を備えた時計ムーブメント用の時間基準デバイスを作成することが知られている。この時間基準デバイスはまた、発振周波数を分割するための周波数分割器(分周器)、および周波数分割器に接続された電気モータ用の制御回路を含む。該電気モータは、特に、例えば時計のダイアル上で時間ディスプレイの針を駆動させるように制御回路によって制御される。
【0003】
時間基準デバイスの各要素は、一般に、少なくとも1つのプリント回路基板に固定され、この基板上に、時間基準デバイスの多様な電子要素間の電気接続が形成される。該時間基準デバイスを含むプリント回路基板はまた、時計ムーブメントとに接続される。これらの様々な要素はまた、この目的のために設けられた筐体内に設置されてよく、プリント回路基板に接続されるバッテリまたは蓄電池などの電源によって電力を供給される。したがって、これらの時間基準デバイス電子要素の全ての組立体は、相対的に大きな空間を占め、これは小さい寸法の時計の中で組み立てるまたは組み込むのに欠点となる。
【0004】
時間基準デバイスの電子要素組立体の大きさを縮小するために、時間基準の一部を形成する目的で音叉の形態で発振器に結合された水晶共振子を使用することが知られている。該音叉型水晶共振子、および発振器を含む集積回路は、同一のケース内に一緒にまとめることができる。
【0005】
多様な電子構成要素を同一のケース内に一緒にまとめる方法は、特に米国特許第3,784,725号から知られている。この文献において、時計用の電子組立体は、単一のユニットを形成する。組立体の電子構成要素は、一般に個別にプリント回路基板上に搭載され接続されるが、これは、小さい寸法の時計ケースの中に搭載するのにいくつかの問題および若干のコストを生じることがある。しかしながら、この電子組立体は、全ての電子構成要素とダイアルを一緒にまとめ、組立体を従来の時計ムーブメント、プラスチック時計ケース、または石部分の中に設置するのを容易にする。
【0006】
従来の解決策は、特に時間基準のいくつかの構成要素によって占められる空間を一部縮小することができるが、それでも小さい寸法の時計を作成するのに残された利用可能なスペースでは不十分である。1つまたは複数のプリント回路基板上で複数の時計の機能を果たすために、複数の集積回路を搭載することが必要であり、これは、時計の中の広いスペースが占拠されることを意味する。これにより、必然的に時計の大きさが過大に大きくなり、これは望ましくない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第3,784,725号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の主たる目的は、コンパクトであり、小さい寸法の時計ケースの中で組み立て動作をするのに扱いやすい、時計用の時間基準デバイスを提供することによって上記の欠点を克服することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、少なくとも1つの電気モータのコイルと、そのケース内に少なくとも1つの時間基準用発振器回路が設置された電子モジュールと、電力電圧源とを含む時計用の時間基準デバイスに関し、該時間基準デバイスは、コンパクトなユニットを形成するために、コイル、発振器回路を備えた電子モジュール、および電源が、プリント回路基板を使用せずに互いに機械的および電気的に接続されることを特徴とする。
【0010】
時間基準デバイスの特定の実施形態が、従属請求項2から11に定義される。
【0011】
本発明による時間基準デバイスの利点の1つは、バッテリまたは蓄電池の電源と電子時間基準モジュール間の電気接続と、モータコイルと該電子モジュール間の電気接続が、プリント回路基板を使用せずに実現されるという事実にある。金属フランジが、バッテリの正極および負極をモジュールの2つの外部接続端子に接続し、コイル巻線の2本の金属ワイヤが、モジュールの2つの他の外部接続端子に直接接続される。二相モータの場合、3本の金属コイルワイヤが、モジュールの3つの外部接続端子に直接接続される点が有利であり得る。
【0012】
電子モジュールが有利には、水晶発振器などの発振器、周波数分割器、およびモータ制御回路を同一のケース内に収容することから、モジュールケースの外面上に必要となるのは、4つか5つの電気接続端子のみである。発振器、周波数分割器、および制御回路は、単一の集積回路を形成することができる。これにより、時間基準デバイスの全ての要素の大きさが縮小され、すなわちバッテリにより近づけてモータを移動させることによって、時計ムーブメントの大きさが縮小される。
【0013】
縮小されたスペース内に時間基準デバイスの多様な要素を一緒にまとめることで、デバイスの電子要素間の接続部の長さも短縮され、また外部干渉に対する発振器の感度も低くなる。これはまた、電子構成要素を組み立てるためのいくつかの機械的動作をなくし、本発明による時間基準デバイスに適合されるムーブメントの製造コストを削減する。
【0014】
時計用時間基準デバイスの目的、利点および特徴は、図面を参照して非限定的に作成された以下の記載においてより明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明による時間基準デバイスを含む、アナログ表示装置を備えた電子時計の概略図である。
【図2】本発明による時間基準デバイスの多様な要素の三次元の図である。
【図3】本発明による時間基準デバイスの電子モジュールの長手方向の部分断面図である。
【図4】本発明による時間基準デバイスの電子モジュールの部分上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の記載において、本技術分野における当業者によく知られた電子時計用の時間基準デバイスの全ての要素は、単に簡素化された方法のみで記載される。
【0017】
図1は、本発明による時間基準デバイスを含む、電子時計の多様な構成要素を概略的に示す。この時計は、時間基準、および電気モータ6を制御するための手段を有する電子モジュール1に電力を供給するために、例えばバッテリまたは蓄電池などの電源8を有する。電気モータは、例えば、時間を表示するのに使用される針9などのアナログ表示手段を回転させる目的で、モータが歯車列(図示せず)を駆動させるように制御される。
【0018】
時間基準デバイスは基本的に、電源8、電子モジュール1、および電気モータ6の少なくとも1つのコイルで形成される。これらの時間基準デバイス要素は有利には、小さな寸法のコンパクトなユニットを形成するために、図2を参照して以下に説明するように、プリント回路基板を使用せずに機械的および電気的に接続される。
【0019】
電子モジュール1は、ケース内に発振器3を含み、その発振器3は、例えば、当該発振器3の端子に接続されたシリコンMEMS共振子として、または水晶共振子としての圧電共振子2を備える。電子モジュール1はさらに、周波数分割器(分周器)4を含み、その入力は、正確な時間を示すために時計の所望される作動周波数を得るために、発振器3の出力に結合される。周波数分割器4の出力は、電気モータ6が針9を駆動させるように制御回路5に接続される。共振子2を備えた発振器3、および周波数分割器4は、時間基準用発振器回路の一部を形成する。
【0020】
電気モータ6としては、磁化ロータと、磁気回路ループを形成するために高い透磁率を有するステータと、少なくとも1つのコイルとで形成されたバイポーラモータとも呼ばれるLavet型ステッピングモータが使用できる。このコイルの機能は、そこに電流が流れているときステータ内に磁場を生成することであり、これにより、ステータが、その極性がコイル内の電流の方向に左右される磁石に変わる。したがって、モータ6の制御回路5は、コイル内に流れる電流を供給する。モータは、電流の供給停止によって区別される一連の正と負のパルスによって制御される。しかしながら、時計の時間を前後両方に設定することができる双方向のモータを実現する、例えば、2相式ステッピングモータなど他のタイプのモータを使用することもできる。2相モータの場合、電子モジュール1上に3つのモータ出力を設ける必要がある。
【0021】
有利には、図1に示されるように、発振器3、周波数分割器4および電気モータ制御回路5は全て、単一の集積回路7の一部を形成する。これにより、電子モジュール1の中でこれら電子要素が占めるスペースが縮小され、特に該要素間のワイヤ接続部の長さに起因する電子要素に対する電磁干渉が減少する。
【0022】
図2〜図4に示されるように、また電子モジュール1内に上記に記載する全ての要素をまとめることにより、該電子モジュール1は、通常の8つの端子の代わりに、4つまたは5つの外部接続端子のみを有する。実際は、共振子2を励起させるために2つの接続端子が通常設けられ、集積回路7に接続するための他の2つの端子、集積回路に電力を供給するためのさらに2つの端子、およびモータを制御するための最後の2つの端子が設けられる。電子モジュール1では、図に示される4つの端子、または5つの端子がケースの外側に必要であり、すなわち、集積回路に電力を供給するための2つの端子、およびモータを制御する目的で集積回路を接続するための2つまたは3つの端子が必要である。他の端子は、電子モジュール1のケースの内側にのみ配置される。
【0023】
図2は、本発明による時間基準デバイスの三次元の図を示す。同様の参照符号が、図1を参照して説明される同一の要素に対して使用される。したがって、この時間基準デバイスは、好ましくはバッテリである電源8と、電子モジュール1と、電気モータコイル30とを含む。
【0024】
ケース、特にセラミックケース内に収容された電子モジュール1は、発振器および共振子と、周波数分割器と、電気モータ制御回路とを備える。上記に説明するように、発振器、周波数分割器および制御回路は、単一の集積回路を形成し得るが、当然のことながら、必要であれば、これらの要素を複数の集積回路上に作成することも想定され得る。
【0025】
4つの接続端子14、15、16および17が、電子モジュール1の外面上に設けられる。これらの接続端子は、図3および図4を参照して説明するように、ケースの1つの壁の外面上に配置される。集積回路、および該集積回路を共振子および接続端子に接続する導電接続経路が、該壁の内面に設置される。示される4つの接続端子は好ましくは、外面の4つの角にそれぞれ配置される。外面上のこれらの接続端子は有利には、時間基準デバイスの他の要素を接続するベースとして使用される。これは、時計ムーブメントの時間基準デバイス要素の組み立てを簡素化し、構成要素の数が削減されることにより組立体の大きさもかなり縮小される。
【0026】
この電子モジュール1は、1つまたは2つの面の上で開放する概ね平行六面体形状の容器10の中に収容され得る。容器10は、金属またはプラスチック板で全体または一部が画定されてよい、または内蔵された時計ムーブメントの一部を形成することができる。図2に示される例において、容器10は、2つの面の上で開放する。
【0027】
電子モジュール1が、例えばボンディングによって容器の中に固定された後、容器の開放頂部面からその4つまたは5つの接続端子に接近することができる。好ましくは、接続端子14、15、16および17が上に配置されたモジュール1の外面は、特に垂直の容器の壁の頂縁部で、容器10の開放頂部面の口と同レベルに配置される。これにより、時間基準デバイスの他の要素の電気的および機械的接続が容易になる。
【0028】
モジュールの外面の第1の2つの接続端子14および15は、それぞれ2つの従来型の金属フランジ24および25を介して、ここでは好ましくはバッテリである電源8の正と負の2つの極に電気的に接続することを目的とする。第1フランジ24は、バッテリの正極に接続するために、第1金属接続端子の一方14に固定または溶接され、容器10の外側の部分を囲む第2フランジ25は、該バッテリの負極に接続するために、他の第1金属接続端子15に固定または溶接される。
【0029】
第1の2つの端子14および15の反対側に配置された、モジュールの外面の第2の2つの接続端子16および17は、電気モータコイル30の従来型の巻線に接続される。コイル30の第1金属ワイヤ31は、第2金属接続端子のうちの一方16に溶接され、コイル30の第2金属ワイヤ32は、他の第2金属接続端子17に溶接される。コイル30のコアは、磁気回路33の一部であり、これは、例えば、この目的のために設けられた2つのアパーチャを貫通するねじによって、図示されない電気モータの磁気回路の別の一部に固定され得る。
【0030】
電子モジュール1の容器10を、恐らくその機構全体を使用してモータコイル30の支持台として使用することを想定することも可能である。このコイルはまた、容器10の開放水平面の縁部に直接固定されてもよい。バッテリ接続フランジ24および25は、バッテリを受けるための図示されない筐体の中に組み込まれる。この筐体は、容器10の一部を形成する、または容器の水平の壁に対して固定され得る。
【0031】
図3および図4を参照して、例えば電子モジュールのセラミックケースの内部の全ての要素の配置を以下に説明する。同様の参照符号が、図1および図2を参照して説明した同一の要素に対して使用される。
【0032】
図3は、時間基準デバイスの電子モジュール1の中心の長手方向断面図である。該モジュールのケース11内で、共振子ベース上に配置された2つのグループの電極の接続パッドを、ケース11の底部のステップ19の上に設けられた対応する導電経路18に溶接する、または導電接着剤によってボンディングすることによって共振子2が固定される。これにより、ケース11の底部壁の内面上に配置された集積回路7の上に共振子2を配置することが可能になる。
【0033】
電極を励起し共振子を振動させることを目的とした、共振子2のベースの上に配置された接続パッドと集積回路7との接続は、ホール22に接続された導電パッド18によって実現することができる。これらのホール22は、ステップ19の中に形成され、好適な導電物質で充填され、ケースの底部壁の内面上に配置された導電経路に接続される。これらの導電経路は、集積回路7の対応するコンタクトパッドに接続される。
【0034】
集積回路7は、上記に説明するように、ケースの外側で、ケースの底部壁の外面上に配置された接続端子14、15、16および17に接続され得る。この例においてこれを実行するために、底部壁の内面上、有利には集積回路7の下に接続スタッド12が設けられる。これらの接続スタッドまたはバンプ12は、フリップチップ技法によって集積回路の該コンタクトパッドに電気的に接続することができるように集積回路7のコンタクトパッドと同様の並べ方で配置される。したがって、集積回路のコンタクトパッドのうちのいくつかは、導電接着剤21または他の好適な導電物質で充填される、ケース11の底部壁を貫通するホール20を介して、導電経路によって外部接続端子14、15、16および17に電気的に接続される。これらのホールは、接続端子14、15、16および17の反対側に配置されるため、導電接着剤21によりケースの内側との電気的接続が実現される。
【0035】
図4は、時間基準デバイスの、密封カバーのない電子モジュール1の上面図である。簡素化のために、セラミック材料で作成されほぼ平行六面体形状であってよい共振子は、ケース内に示されない。示されないが、ケースを密閉式に封鎖するカバーは有利には、共振子周波数の精密なレーザー調整を可能にするためにガラス製であってよい。
【0036】
電子モジュール1のケース11の内部で、透けて示されるそのコンタクトパッド13によって、集積回路7がケースの底部壁の内面上に配置された接続バンプ(図示せず)上に固定される。上記に示すように、該集積回路をフリップチップ技法によって固定することができるように、コンタクトバンプの配置は、コンタクトパッド13の配置と同様である。集積回路7は、発振器と、周波数分割と、電気モータ制御回路とを含む。
【0037】
共振子電極(図示せず)は、ホール22に接続された導電パッド18の上に溶接される。これらのホール22は、ステップ19の中に形成され、導電接着剤または金属など好適な導電物質で充填される。したがって、導電パッド18は、ケースの底部壁の内面上に配置された導電経路23に接続される。これらの導電経路23は、導電パッド18を集積回路7のコンタクトパッド13のうちのいくつかに接続し、また集積回路7の他の導電パッド13を外部接続端子14、15、16および17に接続する。
【0038】
集積回路7は、ケース11の底部壁を横断するホール20によって外部接続端子に電気的に接続される。これらのホール20は、導電接着剤21または他の好適な導電物質で充填される。ホールは、接続端子14、15、16および17の反対側に配置されるため、導電接着剤21によりケース内の電子要素への電気的接続が実現する。第1の2つの外部接続端子14、15は、集積回路7に電力を供給するためにバッテリなどの電源に接続される。第2の2つの外部接続端子16および17は、正と負の電気パルスを供給するために、電気モータコイルの巻線に接続される。
【0039】
ケースの内部で共振子に接続される集積回路7の構成によって、これらの全ての要素が占めるスペースが最適化される。さらに、多様な要素間の接続経路が相対的に短いことから、集積回路7は、いかなる外部干渉からも保護される。
【0040】
提供されてきた記載から、当業者は、特許請求の範囲によって定義される本発明の範囲から逸脱することなく、コンパクトな時間基準デバイスのいくつかの変形形態を考案することができる。電子モジュールの同様の接続端子間、または異なる接続端子間に複数の電気モータを接続することができる。電子モジュールに接続された各モータの作動タイミングは、異なってよい。電子モジュールは、容器の中に配置されずに電源およびコイルに接続できる。電気を使用して電子モジュールに電力を供給する電源は、一部がバッテリまたは蓄電池を組み合わせた太陽電池によって形成できる。
【符号の説明】
【0041】
1 電子モジュール; 2 共振子; 3 発振器; 4 周波数分割器;
5 制御回路; 6 電気モータ; 7 集積回路; 8 電源; 9 針;
10 容器; 11 ケース; 12 導電接続バンプ; 13 コンタクトパッド;
14、15、16、17 接続端子; 18 導電パッド; 19 ステップ;
20、22 ホール; 21 導電接着剤; 23 導電経路;
24、25 金属フランジ; 30 コイル; 31、32 ワイヤ;
33 磁気回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気モータ(6)の少なくとも1つのコイル(30)と、少なくとも1つの時間基準用発振器回路(2、3、4)が設置されたケース(11)を含む電子モジュール(1)と、電力電圧源(8)とを備える時計用の時間基準デバイスであって、コンパクトなユニットを形成するために、前記コイル(30)、発振器回路を備えた前記電子モジュール(1)、および電源が、プリント回路基板を使用せずに互いに機械的および電気的に接続されることを特徴とする時間基準デバイス。
【請求項2】
前記電子モジュール(1)が、前記ケース内に、発振器(3)と、周波数分割器(4)と、電気モータ(6)用の制御回路(5)とを含み、前記発振器および前記周波数分割器が、前記電源によって前記時間基準用発振器回路を形成し、前記時間基準用発振器回路は前記電源によって前記ケースの外部から電力を供給されることを特徴とする、請求項1に記載の時間基準デバイス。
【請求項3】
前記発振器(3)が、前記ケースの内側、すなわち水晶共振子またはシリコンMEMS発振器などの圧電共振子(2)に接続され、前記発振器と、前記周波数分割器と、前記モータ制御回路とが、単一の集積回路(7)を形成することを特徴とする、請求項2に記載の時間基準デバイス。
【請求項4】
前記発振器、前記周波数分割器および前記モータ制御回路が、複数の集積回路(7)内に形成されることを特徴とする、請求項2に記載の時間基準デバイス。
【請求項5】
前記集積回路(7)のコンタクトパッド(13)が、前記コンタクトパッドと同様の配列を有する、前記電子モジュール(1)の前記ケースの底部壁の内面上に配置された導電接続バンプ(12)に接続され、導電経路(23)が、底部壁の内面上のいくつかの導電バンプを、前記共振子(2)、および前記モジュールケース(11)の外側に配置された接続端子(14、15、16、17)に接続することを特徴とする、請求項3に記載の時間基準デバイス。
【請求項6】
いくつかの導電経路(23)が、前記ケースの底部壁を貫通する導電ホール(20)を介して少なくとも4つの接続端子(14、15、16、17)に接続し、前記4つの接続端子が、外部の矩形面の4つの角に配置され、第1の2つの接続端子(14、15)が、2つの接触フランジ(24、25)を利用して前記電源に接続され、第2の2つの接続端子(16、17)が、前記第1の2つの端子の反対側で電気モータコイル(30)の巻線の2本の金属ワイヤ(31、32)にそれぞれ接続され、前記ケース内の前記制御回路(5)が、アナログ表示手段を駆動させるために前記モータを制御することを特徴とする、請求項5に記載の時間基準デバイス。
【請求項7】
前記電子モジュール(1)が、二相モータコイル(30)の少なくとも1つの巻線の3本の金属ワイヤにそれぞれ接続された3つの第2の外部接続端子を含むことを特徴とする、請求項6に記載の時間基準デバイス。
【請求項8】
前記電子モジュール(1)が、少なくとも1つの頂部面上で開放する容器(10)の中に収容され、前記電子モジュール(1)が、ケース(11)の底部壁の外部の矩形面の4つの角に配置された4つの接続端子(14、15、16、17)を含み、前記容器(10)の開放頂部面を経由して前記4つの接続端子に接近できるように、前記モジュールが前記容器内に配置されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の時間基準デバイス。
【請求項9】
前記接続端子(14、15、16および17)が上に配置される前記モジュール(1)の外面が、前記容器(10)の開放頂部面の口と同レベルに配置され、前記第1の2つの接続端子(14、15)が、2つの金属フランジ(24、25)によって、バッテリ(8)など前記電源の正と負の2つの極に接続され、前記第1の接続端子と反対側の前記第2の2つの接続端子(16、17)が、電気モータ(6)の前記コイル(30)の各金属ワイヤにそれぞれ接続されることを特徴とする、請求項8に記載の時間基準デバイス。
【請求項10】
前記コイル(30)および/または前記電源が、コンパクトなユニットを画定する支持台として前記容器(10)に固定されることを特徴とする、請求項9に記載の時間基準デバイス。
【請求項11】
前記容器(10)が、時計ムーブメントの一部または時計の一部を形成することを特徴とする、請求項9に記載の時間基準デバイス。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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