説明

板硝子のローラフォームコンベア装置

【構成】 搬送路13を形成するローラAs.12は、任意の曲率に曲げ形成されたガイドシャフト18にコイルばね20を回動自在に外嵌して搬送路13の曲面を形成する。このコイルばね20は、端部20Aに回転力が伝達されるとガイドシャフト18を中心にして一体的に回転する。これにより、加熱状態の板硝子16が搬送路13で搬送されると共に加熱状態の板硝子16が自重で搬送路13に沿って曲げ成形される。
【効果】 ガイドシャフトにコイルばねを回動自在に外嵌して搬送路を形成することにより、コイルばねを容易に製造することができ、また、コイルばねをガイドシャフトに容易に組み付けることができる。従って、コスト低減を図ることができ、さらに、組み付けの容易化を図ることができる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軟化点に加熱された板硝子を搬送すると共に搬送中の板硝子を自重で搬送路に沿って任意の曲率に曲げ成形する板硝子のローラフォームコンベア装置に関する。
【0002】
【従来の技術】板硝子をローラで搬送しながら曲げ成形する装置としてローラフォームコンベア装置が知られている。このローラフォームコンベア装置は複数のローラアッセンブリ(以下「ローラAs.」と称す)を互いに平行に配して任意の曲率の搬送路を形成する。そして、軟化点に加熱された板硝子をこの搬送路で搬送しながら、搬送路に沿うように加熱状態の板硝子を自重で曲げ加工する。この搬送路を形成するローラAs.として以下のタイプが知られている。
【0003】特開昭53−115718号公報に示すローラAs.可撓性のベロー形管を備え、ベロー形管はステンレス鋼板で螺旋状にねじ加工されている。ベロー形管内には複数のつばが所定間隔をおいてねじ結合され、それぞれのつば内には滑り管が挿入されている。この滑り管をガイドシャフトに外嵌して、滑り管を介してベロー形管がガイドシャフトに支持される。これにより、ベロー形管で搬送路が形成され、このベロー形管を回転することにより板硝子が搬送され、搬送中の板硝子が自重でベロー形管に沿って曲げ形成される。
【0004】また、特開昭53−115718号公報に示すローラAs.は可撓性の巻付け管を有し、巻付け管は螺旋状に加工されている。この巻付け管をガイドシャフトに外嵌して搬送路を形成し、巻付け管を回転することにより板硝子が搬送され、搬送中の板硝子が自重で巻付け管に沿って曲げ形成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開昭53−115718号公報に示すベロー形管は、ステンレス鋼板から周面に螺旋状のねじを形成するので、製造工程が複雑になりコストが高くなるという問題がある。また、特開昭53−115718号公報に示す巻付け管は、複数の帯状体から成り、この帯状体は螺旋状に巻かれて断面が略S字形に形成されている。そして、隣接する帯状体同士は一方の帯状体で他方の帯状体を囲んで隣接する帯状体同士を連接して巻付け管を形成する。従って、巻付け管の組み付けが困難になるという問題がある。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、コスト低減を図ることができ、さらに、組み付けを容易に行うことができる板硝子のローラフォームコンベア装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記目的を達成するために、複数のローラアッセンブリを互いに平行に配して任意の曲率に曲げ形成された搬送路を形成し、前記搬送路で加熱状態の板硝子を搬送中に自重で前記搬送路に沿って前記任意の曲率に曲げ成形する板硝子のローラフォームコンベア装置において、前記ローラアッセンブリは、前記任意の曲率に曲げ形成されたガイドシャフトに筒状ばね部材を回動自在に外嵌して前記搬送路の曲面を形成し、前記筒状ばね部材の端部に前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記筒状ばね部材を前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴としている。
【0008】また、本発明は、前記目的を達成するために、前記筒状ばね部材はコイルばねであり、該コイルばねを形成する線材の端部が、前記ガイドシャフトに外嵌されたフランジの穴に嵌入され、該フランジに前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記コイルばねを前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴としている。
【0009】さらに、本発明は、前記目的を達成するために、前記筒状ばね部材は、軸線と直交する方向に複数のスリットが形成された筒ばねであり、該筒ばねは前記ガイドシャフトに外嵌されたフランジにピンを介して連結され、該フランジに前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記筒ばねを前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明によれば、搬送路を形成するローラアッセンブリは、任意の曲率に曲げ形成されたガイドシャフトに筒状ばね部材を回動自在に外嵌して搬送路の曲面を形成する。また、この筒状ばね部材は、その端部に回転力が伝達されるとガイドシャフトを中心にして一体的に回転する。これにより、加熱状態の板硝子が搬送路で搬送されると共に加熱状態の板硝子が自重で搬送路に沿って曲げ成形される。
【0011】このように、ガイドシャフトに筒状ばね部材を回動自在に外嵌して搬送路を形成することにより、筒状ばね部材を容易に製造することができ、また、筒状ばね部材をガイドシャフトに容易に組み付けることができる。また、本発明によれば、筒状ばね部材にコイルばねを使用し、このコイルばねを形成する線材の端部をフランジの穴に嵌入した。そして、フランジにガイドシャフトを中心とする回転力を伝達してコイルばねをガイドシャフトを中心にして回転する。
【0012】さらに、本発明によれば、筒状ばね部材に、軸線に直交する方向に複数のスリットが加工された筒ばねを使用し、この筒ばねをピンを介してフランジに連結した。そして、フランジにガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して筒ばねをガイドシャフトを中心にして回転する。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置の好ましい実施例を詳説する。図1は本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置の斜視図である。同図に示すように、板硝子のローラフォームコンベア装置10は複数本のローラAs.12、12…を備え、ローラAs.12、12…は互いに平行に配されて搬送路13を形成している。ローラAs.12、12…で形成された搬送路13は加熱炉14の下流側端部に配されている。
【0014】ローラAs.12、12…は搬送路13の上流側で直線状に形成され、搬送路13の下流側で所定の曲率に曲げ形成されている。そして、ローラAs.12、12…の曲率は搬送路13の上流側から下流側に向かって序々に大きくなり、搬送路13の下流側で所定の曲率になるように形成されている。これにより、加熱炉14内で軟化点に加熱された板硝子16をローラAs.12、12…の搬送路13で下流側に搬送することにより、板硝子16がローラAs.12、12…の曲率に沿って自重で曲げ成形される。
【0015】また、図2は板硝子のローラフォームコンベア装置を構成するローラAs.を示す側面図であり、このローラAs.12は搬送路13の下流側に配されて所定の曲率に曲げ形成されたものである。図3は図2に示すローラAs.12の要部拡大図である。尚、搬送路13のその他の位置に配されたローラAs.12は、図2R>2に示すローラAs.12と曲げ形状の曲率が異なるだけで構成が同一なので説明を省略する。
【0016】図2に示すように、ローラAs.12はガイドシャフト18、コイルばね20(図3参照)、左側スプロケットハウジング22、右側スプロケットハウジング23、網目状断熱カバー24を備えている。ローラAs.12は架台26に取り付けられている。すなわち、架台26は両端部に取付け部材26A、26Aを備え、取付け部材26A、26Aにガイドシャフト18の両端部が固定されている。ガイドシャフト18は、図2に示す網目状断熱カバー24の曲げ形状と同様に、下方向に湾曲状に曲げ形成されている。
【0017】図3、図4に示すように、ガイドシャフト18にはコイルばね20が回転自在に外嵌されている。コイルばね20は、鉄、ステンレス等の線材20Aが図5R>5に示すようにコイル状に巻き付けられ、内径がガイドシャフト18の外径より大きく設定されている。また、線材20Aの両端部が互いに略L字形に折り曲げられている。これにより、コイルばね20がガイドシャフト18に回動自在に外嵌された時、線材20Aの右端部は後述する右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aに取り付けられる(図4参照)。また、コイルばね20を構成する線材20Aの左端部は、線材20Aの右端部と同様に、後述する左側スプロケットハウジング22のフランジ部22Aに取り付けられている。
【0018】ガイドシャフト18の両端部にはそれぞれ左側スプロケットハウジング22及び右側スプロケットハウジング23が外嵌されている(図2参照)。図3、図4に示すように、右側スプロケットハウジング23の左端部にはフランジ部23Aが形成され、フランジ部23Aには貫通穴23Bが形成されている。貫通穴23Bにはコイルばね20を構成する線材20Aの右端部が嵌入され、前述したように、線材20Aの右端部は右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aに取り付けられる。
【0019】また、右側スプロケットハウジング23の右端部にスプロケット23Cが形成され、図2に示すよう、スプロケット23Cはチェーン30を介して図示しない駆動モータに回転力が伝達可能に連結されている。右側スプロケットハウジング23とガイドシャフト18との間にはブッシュ36が嵌入されている。これにより、右側スプロケットハウジング23はブッシュ36を介してガイドシャフト18に回動自在に支持されている。
【0020】ガイドシャフト18の左端部には、右側スプロケットハウジング23と同様に左側スプロケットハウジング22が固定され、左側スプロケットハウジング22のフランジ部22Aには、フランジ部23Aと同様に貫通穴(図示せず)が形成されている。この貫通穴にはコイルばね20を構成する線材20Aの左端部が嵌入され、前述したように、線材20Aの左端部は左側スプロケットハウジング22のフランジ部22Aに取り付けられる。
【0021】このように、コイルばね20は、線材20Aの左右端部をそれぞれ左右のフランジ部22A、23Aに形成された貫通穴23Bに嵌入することにより、左右のフランジ部22A、23Aに取り付けられる。従って、コイルばね20を左右のフランジ部22A、23Aに容易に取り付けることができる。また、左側スプロケットハウジング22は、右側スプロケットハウジング23と同様にスプロケット22Cが形成されている(図2参照)。スプロケット22Cは、スプロケット23Cと同様に、チェーン31を介して図示しない駆動モータに回転力が伝達可能に連結されている(図2参照)。さらに、右側スプロケットハウジング23と同様に、左側スプロケットハウジング22とガイドシャフト18との間にはブッシュが嵌入されている。これにより、左側スプロケットハウジング22はこのブッシュを介してガイドシャフト18に回動自在に支持されている。
【0022】これにより、駆動モータの回転力をチェーン30、31を介して左側スプロケットハウジング22及び右側スプロケットハウジング23に伝達することにより、左側スプロケットハウジング22のフランジ部22A及び右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aが回転する。従って、フランジ部22Aに取り付けられたコイルばね20を構成する線材20Aの左端部及びフランジ部23Aに取り付けられたコイルばね20を構成する線材20Aの右端部が回転する。これにより、コイルばね20がガイドシャフト18を中心にして一体的に回転する。
【0023】また、コイルばね20は網目状断熱カバー24で被覆されている。網目状断熱カバー24は可撓性の筒状に形成され、例えばセラミック製の線材を網目状に編んだものが使用される。このように、コイルばね20に網目状断熱カバー24を被覆することにより、軟化点に加熱された板硝子の熱がコイルばね20に奪われることを防止する。
【0024】前記の如く構成された本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置の作用を説明する。先ず、駆動モータを駆動してその回転力をチェーン30、31を介して左側スプロケットハウジング22及び右側スプロケットハウジング23に伝達する。これにより、左側スプロケットハウジング22のフランジ部22A及び右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aが回転する。従って、フランジ部22Aに取り付けられたコイルばね20を構成する線材20Aの左端部及びフランジ部23Aに取り付けられたコイルばね20を構成する線材20Aの右端部が回転して、コイルばね20がガイドシャフト18を中心にして一体的に回転する。
【0025】ここで、コイルばね20を構成する線材20Aの左右端部は、それぞれフランジ部22A、23Aに形成された貫通穴に軸線方向に移動自在に貫通されているので、コイルばね20が回転することにより、ガイドシャフト18の内側にコイルばね20を構成する線材20Aの端部が位置した場合、線材20Aの端部がフランジ部22A、23Aから突き出される。
【0026】一方、ガイドシャフト18の外側にコイルばね20を構成する線材20Aの端部が位置した場合、線材20Aの端部がフランジ部22A、23A内に引き込まれる。このように、コイルばね20を構成する線材20Aの左右端部は、それぞれフランジ部22A、23Aに形成された貫通穴に軸線方向に移動自在に貫通することにより、コイルばね20の回転時にガイドシャフト18の内側と外側に位置した際に生じるコイルばね20の円弧長さの変化量が吸収される。
【0027】このように構成されたローラAs.12を、図1に示すように互いに平行に配し、それぞれのローラAs.12のコイルばね20及び網目状断熱カバー24を回転することにより、コイルばね20及び網目状断熱カバー24形成される搬送路13上に載置された板硝子16が下流側に搬送される。従って、加熱炉14内に板硝子16、16…を順次搬送して板硝子16 、16…を軟化点まで加熱し、加熱炉14内で加熱した板硝子16、16…をローラAs.12、12…の搬送路13で下流側に搬送することにより、板硝子16がローラAs.12、12…の搬送路13に沿って自重で所定の曲率に曲げ成形される。
【0028】前記実施例においては、図2に基づいて駆動モータの回転力をチェーン30、31等を介してコイルばね20を構成する線材20Aの両端部に伝達する場合について説明したが、これに限らず、コイルばね20を構成する線材20Aの一端部のみに回転力を伝達してもよい。また、前記実施例においては、ガイドシャフト18にコイルばね20を回動自在に支持した場合について説明したが、これに限らず、コイルばね20に代えて、図7に示すように、筒体に複数のスリットが加工された筒状ばね部材〔以下、筒ばね(商品名:フレクサス)と称す〕を使用してもよい。以下、図7〜図11に基づいて本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置のその他の実施例を説明する。尚、図7〜図11において前記実施例と同一類似部材については同一符号を付し説明を省略する。
【0029】図7に示すように、ガイドシャフト18には複数の筒ばね50、50…が外嵌されている。筒ばね50の筒体52(図9参照)はステンレス鋼で形成され、その穴52Aの内径がガイドシャフト18の外径より大きく設定されている。筒体52の穴52Aの端部には溝54(図10参照)が形成され、また、筒体52の端部には同心円上に互いに90°の間隔をおいて穴56、56…が形成されている。図7に示すように、筒体52にはスリット58、58…が一定ピッチで加工されている。
【0030】この場合、隣接するスリット58、58は互いに90°又は180°異なる方向から加工されている。この筒ばね50はばね特性を備え、また可撓性を備えている。従って、図7に示すように、ガイドシャフト18に外嵌された筒ばね50はガイドシャフト18に沿って曲げ形成される。さらに、筒ばね50は捩じりに対して高い剛性を備えている。
【0031】このように形成された筒ばね50は、両端部の溝54、54にそれぞれボールベアリング60、60が配され(図7、図8参照)、ボールベアリング60はガイドシャフト18に外嵌されている。これにより、筒ばね50はガイドシャフト18に回動自在に支持される。また、筒ばね50の両端部の穴56、56…には連結ピン62、62…が嵌入され、これにより、隣接する筒ばね50、50同士は連結ピン62、62…を介して連結される。
【0032】また、図7に示すように、ガイドシャフト18に外嵌された右端部の筒ばね50の右端部は連結ピン62を介して右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aに連結されている。さらに、ガイドシャフト18に外嵌された左端部の筒ばね50の右端部は連結ピン(図示せず)を介して左側スプロケットハウジング22のフランジ部22A(図2参照)に連結されている。
【0033】このように、筒ばね50、50…は連結ピン62、62…を介して連結され、また、左右の筒ばね50、50と左右のフランジ部22A、23Aとの連結も連結ピン62を介して連結することができる。従って、筒ばね50、50…を容易に左右のフランジ部22A、23Aに取り付けることができる。図2に示すように、駆動モータの回転力をチェーン30、31を介して左側スプロケットハウジング22及び右側スプロケットハウジング23に伝達することにより、左側スプロケットハウジング22のフランジ部22A及び右側スプロケットハウジング23のフランジ部23Aが回転する。従って、フランジ部22Aに連結ピンを介して連結された左端部の筒ばね50とフランジ部23Aに連結ピン62を介して連結された右端部の筒ばね50とが回転する。
【0034】この場合、複数の筒ばね50、50…は、隣接する筒ばね50、50同士が連結ピン62、62…を介して連結されているので、ガイドシャフト18を中心にして一体的に回転する。また、複数の筒ばね50、50…は、前記実施例と同様に、網目状断熱カバー24で被覆されている(図7参照)。前記その他の実施例では、図9に示すスリット58、58…を筒体52に一定ピッチで加工する場合について説明したが、これに限らず、スリット58、58…を筒体52に不等ピッチで加工してもよい。
【0035】また、図9に示す実施例の場合には筒体52の一方の側部からスリット58、58…を加工した場合について説明したが、これに限らず、例えば図11に示すように筒体52の両側の側部からスリット58、58…を加工してもよい。尚、図11上に示す部材が図9に示す部材と同一類似部材の場合は同一符号を付し説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置によれば、搬送路を形成するローラアッセンブリは、ガイドシャフトに回動自在に外嵌された筒状ばね部材で搬送路を形成し、筒状ばね部材の端部に回転力を伝達して筒状ばね部材をガイドシャフトを中心にして一体的に回転する。これにより、加熱状態の板硝子が搬送路で搬送されると共に加熱状態の板硝子が自重で搬送路に沿って曲げ成形される。
【0037】この筒状ばね部材にはコイルばねや筒ばねを使用したので、製造の容易化を図ることができる。また、コイルばねや筒ばねはガイドシャフトに外嵌するだけで、ガイドシャフトに支持されるのでコイルばねや筒ばねの組み付けが容易になる。従って、コスト低減を図ることができ、さらに、組み付けの容易化を図ることができる。
【0038】また、本発明によれば、筒状ばね部材として使用したコイルばねは、コイルばねを形成する線材の端部をフランジの穴に嵌入するだけで、コイルばねとフランジとを連結することができるので、組み付けの容易化を図ることができる。さらに、本発明によれば、筒状ばね部材として使用した筒ばねは、筒ばねとフランジとにピンを嵌入するだけで、筒ばねをフランジに連結することができるので、組み付けの容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置を示した斜視図
【図2】本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置に使用されたローラAs.を示した正面図
【図3】本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置に使用されたローラAs.の要部を示した要部拡大図
【図4】図3を断面の状態で示した断面図
【図5】図3に示すローラAs.に使用されたコイルばねの正面図
【図6】図5に示すコイルばねのA−A矢視図
【図7】本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置の他の実施例の要部を拡大して示した要部拡大図
【図8】図8に示すリングローラをB−B線に沿った断面で示したB−B断面図
【図9】本発明に係る板硝子のローラフォームコンベア装置の他の実施例に使用された筒ばねを示した斜視図
【図10】図9に示す筒ばねの側面図
【図11】図7に示す板硝子のローラフォームコンベア装置に使用された筒ばねの他の実施例を示した斜視図
【符号の説明】
10…ローラフォームコンベア装置
12…ローラアッセンブリ
13…搬送路
16…板硝子
18…ガイドシャフト
20…コイルばね(筒状ばね部材)
50…筒ばね(筒状ばね部材)

【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のローラアッセンブリを互いに平行に配して任意の曲率に曲げ形成された搬送路を形成し、前記搬送路で加熱状態の板硝子を搬送中に自重で前記搬送路に沿って前記任意の曲率に曲げ成形する板硝子のローラフォームコンベア装置において、前記ローラアッセンブリは、前記任意の曲率に曲げ形成されたガイドシャフトに筒状ばね部材を回動自在に外嵌して前記搬送路の曲面を形成し、前記筒状ばね部材の端部に前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記筒状ばね部材を前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴とする板硝子のローラフォームコンベア装置。
【請求項2】 前記筒状ばね部材はコイルばねであり、該コイルばねを形成する線材の端部が、前記ガイドシャフトに外嵌されたフランジの穴に嵌入され、該フランジに前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記コイルばねを前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴とする請求項1の板硝子のローラフォームコンベア装置。
【請求項3】 前記筒状ばね部材は、軸線と直交する方向に複数のスリットが形成された筒ばねであり、該筒ばねは前記ガイドシャフトに外嵌されたフランジにピンを介して連結され、該フランジに前記ガイドシャフトを中心とする回転力を伝達して前記筒ばねを前記ガイドシャフトを中心にして回転することを特徴とする請求項1の板硝子のローラフォームコンベア装置。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図8】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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