説明

栽培装置及びその栽培方法

【課題】植物の設置、取り出し及び給水が容易であり、頻繁に収穫可能な量の植物を栽培可能な栽培装置を提供する。
【解決手段】円形の上面板10及び底面板30と、上面板と底面板の各円形において対向する各円弧部分11a、31aを上下に接続して形成される固定縦割り円筒部20と、上面板と底面板の各円形における残り円弧部分11b、31bを上下に接続すると共に、円弧部分に沿って摺動開閉が可能であり、摺動部分の内側に透明な材料により形成された窓部を有する可動縦割り円筒部15と、固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部よりも小さい直径で形成された円形で、固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部の内部に配置される栽培棚50〜80と、上面板と底面板の各中心部を接続して栽培棚の中心部を回動可能に支持する軸支部40とを備えて、栽培及び給水が容易であり、個人または小規模事業者用の小規模な温帯植物の栽培装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物を栽培する栽培装置に関し、特に、ベランダや勝手口脇等の比較的小さなスペースで栽培可能な小規模の植物の栽培装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に植物は気温により異なる分布を示す。気温は概略で熱帯、亜熱帯、温帯、亜寒帯(冷帯)、寒帯の各々の気候帯で分類され、各気候帯毎に植物の分布は異なる。また、気温は標高にも関係し、標高に伴う植生帯を垂直分布帯といい、各気候帯の緯度に伴う植生帯を水平分布帯という。熱帯や亜熱帯の植物はそれらの地方の最低温度以下では生育が難しくなるか枯れてしまうことがある。逆に亜寒帯の植物は亜寒帯地方の最高温度以上になると生育が難しくなるか枯れてしまうことがある。温帯の植物(以下、温帯植物と記載)は、温帯の最低温度以下と最高温度以上では生育が難しくなるか枯れてしまうことがある。
【0003】
小規模の植物としては、例えば、地被植物(地被類)が知られている。地被植物とは、地表面を覆って地肌を隠す為に植栽する植物の総称であり、草丈が低く性質剛健な木本及び草本である。地被植物の種類としては、例えば、芝やクローバーのような芝草類、つつじ等の低木類、つた等のツル物類、クマザサ等のササ類、リュウのひげ等の草本類、イワヒバ等のシダ類、スギゴケ等のこけ類がある。また、小規模の植物として低草木という分類が使用される場合がある。低草木は、例えば、通常1m以下等までしか成長しない背が低い草木である。以下、上記した小規模の植物が低草木の温帯植物である場合について説明する。
【0004】
従来から低草木の温帯植物を栽培する栽培装置として、大小様々な寸法の温室やテラリウム等が知られている。例えば、一般的な温室は、壁面や屋根が光合成に必要な光を透過するガラスやアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂等の材質により覆われており、一部の壁面等は植物や人の出入り用、または、通気用に開閉が可能になっている。この構成により、温室を閉め切ると共に必要に応じて暖房することで温室内部に入れられた温帯植物が冬場の最低気温以下になることを避けたり、開閉可能な壁面等を開いたり遮光シートを用いることで夏場等に最高温度以上になることを避けている。また、商業的な大規模の温室では、必要に応じて、換気装置、散水器、暖房装置、冷房装置、送風ファン、加湿装置、照明装置、各種センサ、温度/湿度/照明制御装置が設けられるが、個人用や比較的小規模の植物の栽培では、照明装置が設けられる場合はあるが、冷房装置等の大がかりな装置が用いられる場合は少ない。
【0005】
開閉自在な壁面等を有する栽培装置として、例えば、プランターに回転開閉可能な蓋を軸支させた栽培装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、比較的小規模で照明装置が設けられる栽培装置として、例えば、支柱に多段の栽培棚を設け、筐体内部の横方向に設けられた光源から光を照射するものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−275803号公報
【特許文献2】特開2006−262817号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1に提案された従来の栽培装置は、各プランターに個別に蓋が設けられているため、植物の栽培数量が増加するとプランターの数も増え、温度調節や灌水の度に蓋を開け閉めするのが煩雑になるという問題を有している。一方、上記特許文献2で提案された従来の栽培装置は、植物の栽培数量が日々収穫可能な程度に増加しても収容限度までは収容可能であるが、自然光の採光性が悪く光源が必要であるという問題を有している。
【0008】
そこで本発明は、上記の課題を解決するために、開閉が容易で自然採光可能な扉を有し、温帯植物の栽培数量が比較的多くなってもその植物の設置、取り出し及び給水が容易であり、個人または小規模事業者用に小規模であるが、毎日に近いレベルで頻繁に収穫可能な量の植物を栽培可能な栽培装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本発明の実施態様に係る栽培装置においては、円形の上面板及び底面板と、前記上面板と底面板の各円形において対向する各円弧部分を上下に接続して形成される固定縦割り円筒部と、前記上面板と底面板の各円形における前記各円弧部分の少なくとも残り円弧部分を上下に接続すると共に、前記各円弧部分に沿って摺動することにより開閉が可能であり、前記摺動部分の内側に透明な材料により形成された窓部を有する可動縦割り円筒部と、前記固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部よりも小さい直径で形成された円形又は該円形の内部に収まる形状で、前記固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部の内部に配置される栽培棚と、前記上面板と底面板の各中心部を接続すると共に、前記栽培棚の中心部を回動可能に支持する軸支部とを備える。
本実施態様では、栽培棚を固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部よりも小さい直径を有する回動可能な円形又は該円形の内部に収まる形状(例えば、多角形状等)にし、その周囲に開閉可能で自然採光可能な窓を備えた可動縦割り円筒部を備えるので、栽培及び給水が容易で小規模な温帯植物の栽培装置を提供することができる。この場合の栽培する温帯植物は、例えば、レタスやサラダ菜等の軟弱野菜、ほうれん草、べか菜、チンゲンサイ、クレソン、ハーブ類等の食用や調理に利用される温帯植物である。
【0010】
好ましくは、前記可動縦割り円筒部は、前記固定縦割り円筒部と組み合わせることにより、前記上面板と底面板の対向する全周を接続する円筒形状を形成できるように形成されるようにしてもよい。
本態様によれば、円形の上面板と底面板の対向する全周を接続する円筒形状を形成できることで栽培装置内と外部との換気量を所定限度内に制限できるので、栽培装置内の温度と湿度の制御を可能にすることができる。
【0011】
好ましくは、前記可動縦割り円筒部は、上面板と底面板を接続して横方向寸法が短い複数の平面板を横方向に連結して構成されるシャッター構造であるようにしてもよい。
本態様によれば、シャッター構造にすることで、小型化した平面状の部材を組み合わせて形成でき、重量を分散させることができるので製造を容易にして取り扱いをも容易にできる。
【0012】
好ましくは、前記栽培棚は、前記軸支部に所定以上の間隔で複数の段が設けられるようにしてもよい。
本態様によれば、栽培棚を複数段にすることで、一つの栽培装置内で栽培可能な温帯植物の数量を増加させることができる。
【0013】
好ましくは、前記可動縦割り円筒部の窓部は、前記各栽培棚の周囲部分の上側部分に窓部を有するようにしてもよい。
本態様によれば、棚の上部に窓が設けられることで光合成を実施するための採光を葉面に十分に当てることができ、さらに、生育状況を窓部から目視により確認することができるので、必要な場合のみに灌水や温度制御を実施することができる。
【0014】
好ましくは、前記円形の上面板の上に、前記上面板を覆う屋根を設けるようにしてもよい。また、その屋根の上に芝生等を栽培しても良い。
本態様によれば、屋根を設けることで栽培装置内の急激な温度変化を緩和できる。さらに屋根の上に芝生を栽培することで温度変化をさらに緩和することができる。
【0015】
好ましくは、前記屋根及び前記固定縦割り円筒部の内側に断熱材を付加するようにしてもよい。
本態様によれば、断熱材を付加することで栽培装置内の外気に対する温度変化を緩和できる。
【0016】
好ましくは、前記栽培装置は、その内部又は外付けによる空調装置を有するようにしてもよい。
本態様によれば、空調装置を有するので自然栽培では栽培が難しい夏期及び冬期にも温帯植物を栽培することができる。
【0017】
好ましくは、前記栽培装置は、その内部に発熱灯を有するようにしてもよい。
本態様によれば、発熱灯を有するので自然栽培では栽培が難しい冬期にも温帯植物を栽培することができる。
【0018】
好ましくは、前記栽培装置は、その内部に温度検出装置を有し、前記空調装置又は前記発熱灯を前記検出結果によりオンとオフの切り替え及び/又は供給する熱量の調整を行うようにしてもよい。
本態様によれば、温度検出装置の検出結果で空調装置又は発熱灯をオンとオフの切り替え及び/又は供給する熱量の調整を行うので栽培装置内の温度を自動的に温度調節することができる。
【0019】
好ましくは、前記栽培装置は、その内部に灌水装置を有するようにしてもよい。
本態様によれば、例えば、内部の各棚の上部に灌水装置を設け、外部から給水して軸支部を通して灌水することにより、栽培装置の可動縦割り円筒部を閉状態で灌水することができるので、可動縦割り円筒部の開閉による急激な温度や湿度の変化を栽培する温帯植物に頻繁に与えることなく灌水することができる。
【0020】
好ましくは、前記栽培装置は、その内部に湿度検出装置を有し、前記灌水装置を前記検出結果によりオンとオフの切り替え及び/又は供給する水量を調整するようにしてもよい。
本態様によれば、湿度検出装置の検出結果で灌水装置をオンとオフの切り替え及び/又は供給する水量を調整するので栽培装置内の湿度を自動的に調節することができる。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の実施態様に係る栽培装置の栽培方法においては、上記した何れかの栽培装置を、栽培装置の供給者がレンタル契約形式で販売し、前記供給者が各栽培装置毎に販売した日から半年または3ヶ月または4ヶ月を計時し、前記供給者がその内部に配置する栽培容器と土のセット又は栽培容器と土と植物のセットを半年または3ヶ月または4ヶ月ごとに交換する。
本実施態様では、栽培装置の使用者が、栽培容器の土(と植物)の交換時期を管理したり、栽培容器の土(と植物)を自分で交換する手間を無くすことができ、栽培装置の維持を容易にすることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、栽培及び給水が容易であり、個人または小規模事業者用の小規模な温帯植物の栽培装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の第1実施形態の栽培装置の可動縦割り円筒部が開いた状態を示す斜視図である。
【図2】図1の栽培装置の可動縦割り円筒部が閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】図1の栽培装置の各栽培棚に栽培容器を配置した場合の縦断面図である。
【図4】(a)は図1の栽培装置の栽培棚50に栽培容器を配置した場合の横断面図であり、(b)は栽培容器の斜視図である。
【図5】本発明の第2実施形態の栽培装置の可動縦割り円筒部が開いた状態で、各栽培棚に栽培容器を配置した場合の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
<第1実施形態>
図1〜図4に示された本発明の第1実施形態の栽培装置1は、概略で円筒形状の本体と、本体上のドーム状の屋根12と、本体下部のキャスター32を有している。本体の最上部には円形の上面板10が配置され、最下部には円形の底面板30が配置され、且つ、上面板10と底面板30は平行で上下に対向する位置に配置されている。上面板10の円形における一部分である円弧部分11aと底面板30の円形における一部分である円弧部分31aは対向する位置関係である。固定縦割り円筒部20は、円弧部分11aと円弧部分31aを上下に接続して形成される。その形状は、円筒形状を縦割りした一部の形状となる。
【0025】
可動縦割り円筒部15は、上面板10の円形における円弧部分11aの少なくとも残りの円弧部分11bと、底面板30の円形における各円弧部分31aの少なくとも残りの円弧部分31bを上下に接続して形成される。また、可動縦割り円筒部15は、固定縦割り円筒部20の外側を円弧部分11a及び円弧部分31aに沿って摺動できるように、内径が固定縦割り円筒部20の外径よりも大きく形成される。これにより可動縦割り円筒部15は、固定縦割り円筒部20の開口側を開閉することができる。円弧部分11a及び円弧部分31aと、円弧部分11b、31bには、可動縦割り円筒部15をその円弧に沿って摺動させるためのレールが設けられる。
【0026】
また、可動縦割り円筒部15は、固定縦割り円筒部20と組み合わせることにより、上面板10と底面板30の対向する全周を接続する円筒形状を形成できるように形成される。また、本実施形態の可動縦割り円筒部15は、シャッター構造であり、上面板10と底面板30を接続して横方向寸法が短い複数の平面板を横方向に連結して構成される。なお、可動縦割り円筒部15は、例えばドラム缶の側壁を縦に切った構造のような1枚又は2枚の開閉扉の形状であっても良い。可動縦割り円筒部15と固定縦割り円筒部20は、可動縦割り円筒部15を扉として開閉した場合に、開位置と閉位置で相互に連結可能なラッチ等のロック機構(不図示)を備えてもよい。
【0027】
例えば、可動縦割り円筒部15を一枚の大きな曲面を有する扉として形成する場合には、曲面の製造が難しく、重量物となって製造や設置時等の取り扱いが難しいという問題がある。一方、可動縦割り円筒部15をシャッター構造にした場合、シャッターを構成する各平面状の部材(平面板)の横方向寸法が、円弧部分11b、31bの寸法に対して、その円弧を複数に分割した寸法と略同等になるように短くなる。その小型化した平面板を組み合わせて形成できることで、製造と設置時に重量を分散させることができるので、取り扱いも容易にできる。
【0028】
この円形の上面板10と底面板30の対向する全周を接続する円筒形状を形成できることで、栽培装置1内と外部との換気(吸気及び排気)量を所定限度内に制限できるので、栽培装置1内の温度と湿度の制御が可能になる。なお、翻字し携帯における換気量の所定限度は、円筒部分と上面板10と底面板30の隙間部分、及び、可動縦割り円筒部15と固定縦割り円筒部20との隙間部分、及び、可動縦割り円筒部15がシャッター構造である場合のその隙間部分による最大の換気量である。換気量を減らしたい場合は、例えば、それらの隙間部分に弾性体のパッキン等を追加することにより減らしてもよいし、換気量を増やしたい場合には、例えば、それらの隙間を広げるか、別途に開口部を設けても良い。
【0029】
上面板10、底面板30、固定縦割り円筒部20、及び、可動縦割り円筒部15等は、例えば、充分な強度の厚み寸法を有する薄板鋼板で形成し、必要に応じて表面に防錆処理やメッキ、塗装、蒸着等を施しても良い。あるいは、それらをステンレス鋼板、アルミニウム板、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)等を一部又は全体に用いて形成してもよい。
【0030】
前記可動縦割り円筒部15は、少なくとも各栽培棚50〜80の周囲部分の上側部分、または、可動縦割り円筒部15の窓を形成可能な全ての面に、透明な材料により形成された窓部18を有する。この窓部18を設けることにより、可動縦割り円筒部15が閉状態であっても、窓部18から、各栽培棚50〜80に自然光を採光することができ、また、生育状況を目視により確認することができる。従って、可動縦割り円筒部15の開閉による急激な温度や湿度の変化を栽培する温帯植物に頻繁に与えることなく確認でき、その確認された生育状況の目視結果から、必要な場合のみに灌水や温度制御を実施することができる。
【0031】
窓部18は、棚の上部に窓が設けられることで光合成を実施するための採光を葉面に十分に当てることができる。さらに、窓部18は、各栽培棚50〜80の温帯植物への採光の当たり具合が良く、生育状況を目視により確認でき、複数の棚が見られるように縦長で棚の上下にまたがるように形成してもよい。また、窓部18の大きさを例えば遮光板等で調整することにより温帯植物等の栽培に適した日射量を供給することができる。窓部18は、例えば、可視光に対して透明であるか可視光の透過性が良好なポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等により形成すればよい。
【0032】
可動縦割り円筒部15と固定縦割り円筒部20と組み合わせた円筒形状内には、栽培棚50、60、70、及び、80が、軸支部40に対して所定以上の間隔で複数の段となるように設けられる。栽培棚50〜80を複数段にすることで、一つの栽培装置1内で栽培可能な温帯植物の数量を増加させることができる。例えば、栽培棚50〜80を3段〜4段にすると、1段に10個の栽培容器100又は栽培コンテナが配置できることから、毎日4〜5個の温帯植物の栽培が可能になる。なお、所定以上の間隔とは、例えば、温帯植物の栽培用の栽培容器100又は栽培コンテナ等の高さ寸法L3に給水や栽培の際の使用者の手やじょうろ等が入る作業用スペースを追加した間隔L4〜L7である。
【0033】
栽培棚60、70、及び、80は、各々栽培棚50と同形状であるので、以下、栽培棚50についてのみ説明する。栽培棚50は、固定縦割り円筒部20及び可動縦割り円筒部15により形成される円よりも小さい直径で形成され、且つ、使用者の作業する腕の指先が軸支部40の近くまで届く範囲(例えば、1m未満等)の半径を有する円形、又は、その円形の内部に収まる形状(例えば、多角形状等)に形成され、軸支部40に回動可能に軸支される。但し、栽培棚50の形状は、円形に限らず、その円形の内部に収まる形状であればよく、例えば四角形や六角形等の多角形であってもよい。また、栽培棚50は、固定縦割り円筒部20及び可動縦割り円筒部15を組み合わせて形成される円筒形状の内部に配置される。
【0034】
栽培棚50を軸支部40に回動可能に軸支する構造は、例えば、軸支部40から側面に栽培棚50の底面側を支持可能な突出部(不図示)を設ける共に、栽培棚50の中心部には軸支部40の直径よりも大きい直径の丸穴(不図示)を設け、軸支部40を栽培棚50の丸穴に通すことで、栽培棚50の丸穴の周囲が突出部の上で摺動することで、栽培棚50が軸支部40の周囲を回動できるようにしてもよい。または、軸支部40の周囲にベアリングを設けて、栽培棚50を回動可能に支持するようにしても良い。
【0035】
栽培棚50の直径は、上記したように半径1m未満であればよいことから、例えば、直径を1mとしてもよい。また、ベランダ等に本実施態様の栽培装置1を設置する場合には、例えば、栽培棚50の直径を80cm等にすることで、ほとんどのベランダが壁面から80cm以上の突出方向の幅を有することから設置が可能になる。
【0036】
軸支部40は、上面板10の中心部と底面板30の中心部とを直線的に接続すると共に、栽培棚50〜80の各中心部を回動可能に支持する。軸支部40は、各栽培棚50〜80や上面板10等の支持強度が得られれば中が空洞であってもよい。栽培棚50〜80の各中心部と接続される各支持部は、この軸支部40により個別に回動可能に支持される。なお、軸支部40は、各栽培棚50〜80を個別に回動可能に支持する代わりに、栽培棚50〜80の中心部と接続する支持部は固定とし、上面板10及び底面板30との接続部を回動可能にしてもよい。軸支部40は、各栽培棚50〜80、上面板10等の重量を支持できる強度を有する寸法で形成され、材料としては、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、FRP等を用いることができる。
【0037】
円形の上面板10の上には、その上面板10を覆うように屋根12が設けられる。屋根12を設けることで上面板10との間に外気の温度に対するバッファ層を設けることができ、上面板10の直射日光による温度上昇を防ぐこともできる。これにより、栽培装置1内の急激な温度変化を緩和することができる。屋根12の形状は、バッファ層を設けることができればよく、図示したドーム型、または、円錐型に限らず、例えば、平板型、切り妻、片流れ等の住宅や建造物の屋根に用いられる任意の形状を用いることができる。また、屋根12をドーム型にする場合等で、薄板鋼板等の金属材料での形成が難しい場合や、上面からの採光性を得るために、例えば、ガラス繊維強化プラスチック(FRP)またはポリカーボネート樹脂等で形成してもよい。なお、採光性を良くする場合には、上面板10についてもポリカーボネート樹脂等で形成するようにする。
【0038】
また、上記した屋根12及び固定縦割り円筒部20の内側、又は、上面板10、底面板30の外側には不図示の断熱材を付加してもよい。この断熱材を付加することにより、栽培装置1内の外気に対する温度変化を緩和することができる。特に、断熱材が付加された固定縦割り円筒部20を南向き等の太陽の直接日射量が多くなる方向に向ければ、その直射日光を断熱材が付加された面で受けることができる。その場合、直射日光による温度上昇をさらに抑制することができる。
【0039】
また、断熱材を付加した場合、後述する第2実施形態のように空調装置200等や発熱灯47を設置する場合には電気代を節約することができ、石油やガス等の化石燃料を使用して暖房する場合にもその使用量を抑制することができる。なお、断熱材としては、例えば、食料品や水産物の配送に用いられる発泡スチロールや、住宅用の各種の断熱材を用いることができる。断熱材の固定方法は、例えば、屋根12及び固定縦割り円筒部20の内側に接着材等で貼り付けるか鋲やネジ等で固定すればよく、また、金属パネルや樹脂パネルにより断熱材を挟んでサンドイッチ構造としてもよい。また、断熱性を高めるという観点からは、可動縦割り円筒部15についても、金属と比較して熱伝導率の低いABS樹脂やポリカーボネート樹脂又はエンジニアプラスチック等の高分子樹脂を用いたり、内側と外側の間に熱伝導率が少ない空間を設けた二重構造を用いたり、さらにその二重構造の間隔を広げたりしてもよい。
【0040】
キャスター32は、例えば、台車や家具等の下部に用いられて前後左右の移動を容易にするための方向転換が容易な車輪を有するキャスターを用いることができる。また、栽培装置1の固定時に、車輪の回転を抑制するストッパー機能を有しているものが望ましい。また、キャスター32に代えて一般的な3本以上の足部(不図示)を設けても良い。
【0041】
図3及び図4等に示した栽培容器100は、一例として、縦L1=120mm、横L2=200mm、高さL3=150mmの場合である。従って、間隔L4〜L7は、例えば、240mm以上の寸法であってもよい。栽培容器100は、例えば、図4(a)のように配置することで、直径800mmの栽培棚50〜80上に10個を配置することができる。また、栽培棚50〜80の周囲には、栽培容器100の落下防止と灌水がすぐに落下しないで少しだけ溜まるように、わずかに上に突出する枠取部を設けても良い。なお、本実施形態の栽培容器100は、この例に限らず任意の寸法のものを利用することができる。
【0042】
また、上記したように栽培容器100の土には、寿命があり、例えば、本実施形態のように栽培棚50〜80の格段に各々10個ずつ40個等が必要になった場合、一般的な個人や家庭における栽培装置1の使用者が、その必要数の栽培容器100の土を、必要な時期に必要数だけ入手することは困難である。また、栽培装置1の使用者にとって、栽培容器100の土の交換時期を管理したり、栽培容器100の土の交換や古い栽培容器100の土の処分方法等は不明であり、比較的重量物である栽培容器100の土の取り扱いも容易ではなく、栽培装置1を維持することは容易ではなかった。
【0043】
本実施形態の栽培装置1を維持するためには、栽培方法として、例えば、栽培容器100の土を半年に一度か3ヶ月に一度のサイクルで交換することが好ましい。そのために、例えば、栽培装置1の供給者が、栽培装置1を売り切りではなくレンタル契約形式で販売し、その栽培装置1の供給者側が、販売時期から半年毎または3ヶ月毎の交換時期を計時するように管理し、さらに栽培容器100の土のセット又は栽培容器100と土と植物のセットを半年に一度か3ヶ月に一度のサイクルで交換するようにすれば、栽培装置1の使用者が、栽培容器100の土の交換時期を管理したり、栽培容器100の土を自分で交換する手間を無くすことができ、栽培装置1の維持を容易にすることができる。
【0044】
本実施形態では、上記のように構成することで、栽培及び給水が容易で小規模な温帯植物の栽培装置1を提供することができる。より詳しくは、本実施形態では換気量が制限できることから、温度、湿度の制御が可能になり、また、窓部18の大きさにより日射量を制御可能であり、さらに、例えば給水時には、可動縦割り円筒部15を開けて広い開口部が得られ、さらに栽培棚50〜80を回転させることができるので、使用者は各栽培容器100又は栽培コンテナ等の表面だけでなく裏面にも容易に給水することができる。また、窓部18による目視結果から必要な場合のみに灌水や温度制御を実施でき、可動縦割り円筒部15の開閉による急激な温度や湿度の変化を栽培する温帯植物に頻繁に与えることを少なくできる。
【0045】
<第2実施形態>
図5は、第2実施形態の栽培装置1を示す図である。第2実施形態の栽培装置1では、第1実施形態の栽培装置1と、主に以下の相違がある。以下、上記した相違点について記載し、第1実施形態と同様な構成については重複する記載を省略する。
【0046】
第2実施形態の栽培装置1は、底面板30上に空調装置200を有し、電線210により外部の電源(不図示)に接続されている。空調装置200は、図では栽培装置1の内部の底面板30上に設けている場合を示しているが、やはり栽培装置1の内部で上面板30の上の屋根12との間に設けたり、窓の開口部の側面に縦に外付けで取り付ける窓用クーラー等を、固定縦割り円筒部20における可動縦割り円筒部15の開閉の邪魔にならない部分や、固定縦割り円筒部20と可動縦割り円筒部15との開閉部等に設置してもよい。空調装置200としては、家庭用や業務用、あるいは車用のクーラーやエアコンディショナー(エアコン)の熱交換装置、又は、冷蔵庫用の冷却装置を使用することができる。
【0047】
栽培装置1内の空間容量は比較的小さいため、家庭用や車用の小型で小電力、小出力のクーラー等を使用することが望ましい。車用の装置を家庭用又は業務用の商用電源に接続する場合は、一般的に使用されているコンバータ等を利用して商用の電源電圧及び交流/直流を、装置に適した電圧及び電流/電圧形式に変換すればよい。
【0048】
底面板30上に電気駆動のクーラー等の空調装置200を設置する場合は、例えば、電線210により外部の電源に接続し、廃熱はキャスターや足部等により地面から少し浮かせた底面板30の下部から放出するように構成すればよい。底面板30上に電気駆動のクーラー等の空調装置200を設置する場合は、栽培装置1内の高湿度の環境から隔離する容器内に空調装置200を収容してもよい。
【0049】
空調装置200で温度調節された空気は、家庭用や車用のエアコンや冷蔵庫用のファンや、換気扇等のファンを利用して放出すればよい。その温度調節された空気の放出口は、空調装置200の容器の上面や側面等に設けても良いが、高湿度環境下にするための水が侵入する可能性があり、装置が水につかることは駆動上好ましくないので、軸支部40内に空気を通し、軸支部40に設けた放出孔41又は上面板10に設けた放出孔(不図示)から放出させてもよい。
【0050】
屋根12と上面板10との間に空調装置200を設置する場合は、例えば、電線210により外部の電源に接続した配線を軸支部40内に通して空調装置200と接続し、廃熱は、その屋根12と上面板10との隙間から外部に放出するように構成すればよい。温度調節された空気の放出口は、上面板10に設けた放出孔(不図示)から放出させればよい。
【0051】
空調装置200は、上記例に限らず、栽培装置1の内部の任意の位置や、栽培装置1の外部に外付けとして設けてもよい。この空調装置200を設けることにより、通常の自然栽培では栽培に適しておらず栽培が見込めない温度となる夏期(及び冬期:暖房機能付きの場合)にも、空調装置200で温度調節を実施することで栽培に適した温度にすることができ、温帯植物を栽培することができる。
【0052】
(2)第2実施形態の栽培装置1は、上面板10の下面側に発熱灯47を有し、電線210により外部の電源(不図示)に接続されている。発熱灯47は、図では栽培装置1の内部の上面板10の下面側に設けている場合を示しているが、やはり栽培装置1の内部で栽培棚50〜80の下面側に設けてもよい。また、本実施形態では、発熱灯47を栽培装置1の内部の温度を上昇させる発熱体としての機能と、夜間等の照明機能を合わせ持つものとして利用しているが、発熱灯47に代えて、ヒータ等の発熱体と、発熱量が少ない蛍光灯やLED照明等を個別に設けても良い。また、発熱灯47を発熱源として用いる場合、空調装置200の暖房機能と併用しても良いし、空調装置200の暖房機能は利用せず単独で用いても良い。また、空調装置200がクーラーである場合には暖房機能が無いので発熱灯47のみで暖房することになる。
【0053】
発熱灯47は、例えば、電線210により外部の電源(不図示)に接続すると共に軸支部40内に配線を通して上面板10や各栽培棚50〜80の下部等に設ければよい。この発熱灯47を設けることにより、自然栽培では栽培が難しい冬期にも栽培に適するように温度を上昇させることができ、温帯植物を栽培することができる。さらに、発熱灯47を設けることで、周囲が暗い場合や、内部の陰の部分を照明により照らすことができ、夜間等に灌水作業を行う場合等に、灌水状況の目視を容易にすることができる。
【0054】
(3)第2実施形態の栽培装置1は、栽培装置1の内部に温度センサー等の温度検出装置91を有し、その検出結果により、空調装置200又は発熱灯47に対して、オンとオフの切り替え、及び/又は、供給する熱量の調整を行う。温度検出装置91の設置位置と設置数は、例えば、栽培する温帯植物の栽培条件が温度に対して寛容である場合等の温度の検出精度が緩くても良い場合は、図示したように軸支部40の上部と下部の両方に設ける必要は無いので、栽培装置1内の任意の位置に1個のみを設けてもよい。逆に、栽培する温帯植物の栽培条件が温度に対して厳しい場合には、各栽培棚50〜80棚毎に、極力、各栽培容器100の近くになるように数を増やして設けても良い。温度検出装置91の検出信号線は、配線を軸支部40内に通して空調装置200又は発熱灯47と接続する。オンとオフの切り替え、及び/又は、供給する熱量の調整を行う制御部(不図示)は、温度検出装置91の内部に設けても良いし、空調装置200又は発熱灯47の側に別途に設けても良い。
【0055】
このように温度検出装置91を設けることで、温度検出装置91の検出結果により、空調装置200又は発熱灯47のオン/オフの切り替え、及び/又は、供給する熱量の調整を行うことができるので、栽培装置1内の温度を自動的に栽培に適した一定範囲に調節することができる。
【0056】
(4)第2実施形態の栽培装置1は、その内部に灌水装置43を有する。灌水装置43は、例えば、最終端部を閉じた管形状で途中に灌水用の小さな孔が複数個開口されている形状で、各栽培棚50〜80の上部であって、さらに各栽培容器100の上部となるように配置されて設けられる。また、灌水装置43は、軸支部40内の配管を介して外部の公共水道等に接続された吸水管310に接続される。灌水装置43の形状は、特に図示した形態である必要は無く、栽培容器100に対して小径の水滴又はミスト等を供給できれば任意の形態を用いてもよい。
【0057】
灌水装置43は、外部から給水して軸支部40内の配管を介して灌水することにより、栽培装置1の可動縦割り円筒部15を閉状態のままでも、各栽培容器100上に灌水することができる。従って、灌水装置43を設けることで、灌水のために可動縦割り円筒部15を開閉し、その開閉により栽培に好ましくない急激な温度や湿度の変化を、給水の度毎に頻繁に栽培する温帯植物に対して与えることなく灌水することができる。
【0058】
(5)第2実施形態の栽培装置1は、その内部に湿度センサー等の湿度検出装置92を有し、その検出結果により、灌水装置43に対して、灌水のオンとオフの切り替え、及び/又は、供給する水量の調整を行う。湿度検出装置92の設置位置と設置数は、例えば、栽培する温帯植物の栽培条件が湿度に対して寛容である場合等の湿度の検出精度が緩くても良い場合は、図示したように軸支部40の上部と下部の両方に設ける必要は無いので、栽培装置1内の任意の位置に1個のみを設けてもよい。逆に、栽培する温帯植物の栽培条件が湿度に対して厳しい場合には、各栽培棚50〜80棚毎に、極力、各栽培容器100の近くになるように数を増やして設けても良い。湿度検出装置92の検出信号線は、配線を軸支部40内に通して灌水装置43の制御装置(不図示)と接続する。灌水のオンとオフの切り替え、及び/又は、供給する水量の調整を行う制御部は、湿度検出装置92の内部に設けても良いし、灌水装置43の側に別途に設けても良い。
【0059】
このように湿度検出装置92を設けることで、その湿度検出装置92の検出結果で灌水装置43による灌水のオンとオフの切り替え、及び/又は、供給する水量を調整することができる。従って、これにより栽培装置1内の湿度を自動的に栽培に適した一定範囲に調節することができる。
【0060】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0061】
1 栽培装置、
11a、11b、31a、31b 円弧部分、
12 屋根、
15 可動縦割り円筒部、
18 窓部、
20 固定縦割り円筒部、
30 底面板、
32 キャスター、
40 軸支部、
41 放出孔、
43 灌水装置、
47 発熱灯、
50、60 、70、80 栽培棚、
91 温度検出装置、
92 湿度検出装置、
100 栽培容器、
200 空調装置、
210 電線、
310 吸水管。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
円形の上面板及び底面板と、
前記上面板と底面板の各円形において対向する各円弧部分を上下に接続して形成される固定縦割り円筒部と、
前記上面板と底面板の各円形における前記各円弧部分の少なくとも残り円弧部分を上下に接続すると共に、前記各円弧部分に沿って摺動することにより開閉が可能であり、前記摺動部分の内側に透明な材料により形成された窓部を有する可動縦割り円筒部と、
前記固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部よりも小さい直径で形成された円形又は該円形の内部に収まる形状で、前記固定縦割り円筒部及び可動縦割り円筒部の内部に配置される栽培棚と、
前記上面板と底面板の各中心部を接続すると共に、前記栽培棚の中心部を回動可能に支持する軸支部と
を備えることを特徴とする栽培装置。
【請求項2】
前記可動縦割り円筒部は、前記固定縦割り円筒部と組み合わせることにより、前記上面板と底面板の対向する全周を接続する円筒形状を形成できるように形成される
ことを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
【請求項3】
前記可動縦割り円筒部は、上面板と底面板を接続して横方向寸法が短い複数の平面板を横方向に連結して構成されるシャッター構造である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の栽培装置。
【請求項4】
前記栽培棚は、前記軸支部に所定以上の間隔で複数の段が設けられる
ことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項5】
前記可動縦割り円筒部の窓部は、前記各栽培棚の周囲部分の上側部分に少なくとも設けられる
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項6】
前記円形の上面板の上に、前記上面板を覆う屋根を設ける
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項7】
前記屋根及び前記固定縦割り円筒部の内側に断熱材を付加する
ことを特徴とする請求項6に記載の栽培装置。
【請求項8】
前記栽培装置は、その内部又は外付けによる空調装置を有する
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項9】
前記栽培装置は、その内部に発熱灯を有する
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項10】
前記栽培装置は、その内部に温度検出装置を有し、前記空調装置又は前記発熱灯を前記検出結果によりオンとオフの切り替え及び/又は供給する熱量の調整を行う
ことを特徴とする請求項8又は9に記載の栽培装置。
【請求項11】
前記栽培装置は、その内部に灌水装置を有する
ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載の栽培装置。
【請求項12】
前記栽培装置は、その内部に湿度検出装置を有し、前記灌水装置を前記検出結果によりオンとオフの切り替え及び/又は供給する水量を調整する
ことを特徴とする請求項11に記載の栽培装置。
【請求項13】
請求項1〜12の何れか1項に記載の栽培装置を、栽培装置の供給者がレンタル契約形式で販売し、前記供給者が各栽培装置毎に販売した日から半年または3ヶ月または4ヶ月を計時し、前記供給者がその内部に配置する栽培容器と土のセット又は栽培容器と土と植物のセットを半年または3ヶ月または4ヶ月ごとに交換する
ことを特徴とする栽培装置の栽培方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−72281(P2011−72281A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−229278(P2009−229278)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【出願人】(500420971)株式会社サンオウ (9)
【Fターム(参考)】