説明

梱包装置

【課題】 製品の運搬と空トレイの返送との複合機能を具有させ、構造の簡素化を実現して製品荷重による変形などの不具合をなくし、取り扱い性を向上させる梱包装置を提供する。
【解決手段】 パレット2上に、往路時に製品Pを収納した第一と第二のトレイ3、4が交互に積み重ねられ、復路時に空の同じ第一、第二のトレイ3、4が積み重ねられる梱包装置1であって、第一、第二のトレイ3、4は一体成形され、製品Pを保持する保持機能と緩衝機能とを具有させる製品収納部6と、製品収納部6の周囲の平坦壁7から、下端を製品収納部6の底部よりも下方位置で形成される足部9と、を備え、足部9は往路時の積み重ね状態で下方の第一、第二のトレイ3、4の平坦壁7に当接して製品Pの荷重を保持し、復路時の積み重ね状態で下方の第一、第二のトレイ3、4の製品収納部6内、足部9内に、上方の製品収納部6、足部9の一部分が入り込む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を工場間或はユーザの元へ輸送する際に、輸送における衝撃、振動から製品の機能、品質を維持するために用いられ、製品を目的地へ輸送した後に工場へ戻し、再使用できる循環型の梱包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの精密機器などの製品の通い箱として、プラスチック製からなり、中央には製品を収納し、その製品に対して輸送時に加わる外力に抗して、製品を一定位置に保持するとともに、緩衝機能を備えさせた構造のものが知られている(特許文献1参照)。また、モータの通い箱としては、モータをモータトレーへ装着固定した容器と、同様のモータをモータトレーへ装着固定した容器を180度反転させて段積み積層梱包するものが知られている(特許文献2参照)。また、電子部品用のトレーとしては、下向き凹形の隔壁33、側壁34により囲まれた複数の上向き凹形の部品収納部32を有する積み重ね可能なものが知られている(特許文献3、図11参照)。
【0003】
【特許文献1】中国実用新案公告第201010100Y号明細書
【特許文献2】特開2006―62702号公報
【特許文献3】特開2004―250038号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このように、通い箱としては多くの構造のものが提案されているも、例えば特許文献1の通い箱は積み重ねた際の製品の荷重を支柱を用いることで受けているが、支柱があるために構成部品の総数が多く、セットが手間であったり、支柱を紛失すると通い箱として使用できない問題がある。また、特許文献2のものは、水平方向への回転により積み上げ、重ね合わせをするため作業効率が悪い問題がある。また、特許文献3のものは、原稿読取機など大きさと重量のある製品に対して対して考慮されていないためトレーに被梱包物の荷重に耐えられる程度の強度を持たせる必要がある。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために鑑み、製品の運搬と空トレイの返送との複合機能を具有させ、構造の簡素化を実現して製品荷重による変形などの不具合をなくし、かつ取り扱い性(作業効率の向上など)を向上させるようにした梱包装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の梱包装置は、往復運搬に用いるパレット上に、往復運搬の往路時においては製品を収納した第一のトレイと第二のトレイが交互に積み重ねられるとともに、往復運搬の復路時においては前記製品が収納されない空の状態の同じ前記第一のトレイまたは前記第二のトレイが積み重ねられる梱包装置であって、前記第一のトレイおよび前記第二のトレイは一体成形され、前記製品を収納するために当該製品を所定位置で保持する保持機能と運搬時に当該製品に加わる外力をやわらげるための緩衝機能とを具有させるように、上方開口した有底凹状に形成される製品収納部と、前記製品収納部の周囲に形成される平坦壁から下方に延びるとともに、下端部を前記製品収納部の底部よりも下方位置となすように、上方開口した筒状に形成される足部とを備え、前記足部は往路時の積み重ね状態では、下方の前記第一のトレイおよび前記第二のトレイの前記平坦壁に当接された状態で前記製品の荷重を保持し、一方、復路時の積み重ね状態では、下方の前記第一のトレイまたは前記第二のトレイの前記製品収納部内および前記足部内に、上方の前記第一のトレイまたは前記第二のトレイの前記製品収納部および前記足部の一部分が入り込むことを特徴とする。
【0007】
上記構成とすることにより、製品収納部によって製品を保持すると同時に運搬時の外力の影響を低減して製品の機能、品質を維持するように運搬可能にするとともに、空トレイの返送時には、製品運搬時に比べ上下方向の嵩が減るように重ね合わせられる複合機能を発揮できる。また、製品収納部、足部は一体成形であるため、蓋や支柱を使うことなくトレイのみでの積上げが可能である。また、トレーの開口側が重なることで支持している従来技術(特許文献3参照)では、原稿読取機のように数キログラムになる製品の輸送では、その荷重により開口部が変形し圧入状態となり、上下のトレー間に隙間を確保できない、或いは開梱できないほど密着してしまうことがあるが、本発明では製品収納時にはトレイどうしが重ならないので、荷重による変形はなく、スムーズな開梱を行うことができる梱包装置を提供できる。
【0008】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記足部が当接する前記第一のトレイおよび前記第二のトレイの前記平坦壁には、前記足部の下端部が嵌り込む位置決め用の嵌合凹部が形成されたことを特徴とすることにより、かかる嵌合凹部に足部の下端部が嵌り込めば位置決めされるため、積み上げ作業の効率が向上するとともに、横方向への移動が規制されるため、作業ミスによる転落等の事故を防ぐことができる。また、足部が予め決められた位置に設けられる嵌合凹部で位置決めされるため、ずれた位置でトレイを重ねてしまうことがない。
【0009】
また、上記課題を解決するために、本発明の梱包装置において、前記往路時の積み重ね状態において、前記製品収納部に収納される前記製品の収納方向を同じ方向となしたことを特徴とすることにより、段によって収納する製品の向きが変ることがないため、常に同じ動作で製品のトレイへの梱包、開梱作業が行え、原稿読取機のような比較的重たい製品の梱包、開梱の作業効率を落すことがない梱包装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係る梱包装置の基本形態の全体図。
【図2】トレイの基本形態の斜視図。
【図3】トレイの製品収納部の模式図。
【図4】トレイの製品収納部、側壁の模式図。
【図5】トレイの製品収納部、側壁、足部の模式図。
【図6】第一及び第二のトレイの平面図。
【図7】第一及び第二のトレイの積み重ね状態の模式図。
【図8】第一及び第二のトレイの他の積み重ね状態の模式図。
【図9】往路時の梱包状態の模式図。
【図10】往路時の他の梱包状態の模式図。
【図11】復路時の梱包状態の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る梱包装置の基本形態の全体図である。図1(a)に示すように梱包装置1は、往復運搬に用いるパレット2上に、往復運搬の往路時においては製品Pを収納したトレイとしての第一のトレイ3と第二のトレイ4が交互に積み重ねられる。また、図1(b)に示すように梱包装置1は、パレット2上に、往復運搬の復路時においては製品Pが収納されない空の状態の同じ第一のトレイ3または第二のトレイ4が積み重ねられるものである。
【0012】
パレット2は保管や輸送中において、積み重ねられる製品Pの重量に対応する荷重や衝撃に耐えうる材質で形成される。また、第一のトレイ3または第二のトレイ4が載置される表面2aと、床面(図示せず)などへの設置面2bを上下に備えるように所定の厚みで形成される。かかる上下方向である厚み方向の表面2aと設置面2bとの間には、フォーク孔2cが設けられている。このフォーク孔2cは、図示しないフォークリフトのフォークを差し込むことによって、移動させる際に使用される。
【0013】
また、製品Pは例えば、複写機、ファクシミリ、プリンタなどが挙げられる。本例では複写機を構成する数キログラム程度の重さを持つ原稿読取機として説明する。この製品Pは、その外形形状が立体状である概ね直方体を呈し、最大寸法としての所定の高さ方向の高さ寸法、前後方向Yの長さ寸法、幅方向Xの幅寸法を持ち、第一のトレイ3と第二のトレイ4に収納されるときは、トレイ内でガタツキがなく位置ずれしないように、規制された状態で収納される。
【0014】
トレイである第一のトレイ3と第二のトレイ4は合成樹脂(プラスチック)のように弾性変形可能な材質で周知な成形方法によって一体成形される。その基本形態は、図2に示すように、トレイ本体5の中央側には、製品Pを収納するために当該製品Pを所定位置でガタツキがなく位置ずれしないように、規制した状態で保持する保持機能と、運搬時に当該製品Pに加わる振動などによる外力をやわらげるための緩衝機能とを具有させるように、上方開口した有底凹状に形成される製品収納部6を備えている。
【0015】
この製品収納部6の内側壁6aは、図3(a)に示すように、成形時に所定の勾配(抜き勾配)によって底部6b側が開口部6cよりも若干狭くなるように形成されることにより、製品収納部6が重なって積み上げられる際には、下方の製品収納部6内に上方の製品収納部6の一部分(内側壁6aの上側)が入り込むこととなる。
【0016】
また、図3(b)に示すように、製品収納部6に収納すべき製品Pの前後方向Yと幅方向Xの寸法に対して所定の締め代を備えさせるように内側壁6aを形成することにより、保持機能と緩衝機能を付与させている。この製品収納部6の深さDは、製品Pの高さ寸法Hよりも大きく形成される。なお、製品収納部6内に収納されている製品Pを取り出すための凹状となした手挿入取出部6d(図2参照)が製品Pの前後方向Y、幅方向X側に対応した内側壁6aに形成されている。
【0017】
また、図2に戻って説明すると、トレイ本体5の中央側に位置する製品収納部6の周囲には、該製品収納部6の開口部6cの縁から外側に連続形成される平坦壁7が形成される。さらに、この平坦壁7の周縁から下方に延びるように、成形時に所定の勾配(抜き勾配)によって末広がり状に側壁8が形成され、全体として断面台形状となしている。また、この側壁8の下端縁8aは製品収納部6の底部6bよりも下方に位置するように形成される。
【0018】
この側壁8も製品収納部6が重なって積み上げられる際には、図4に示すように、下方の側壁8の外側に上方の側壁8の一部分(上側)が重なることとなる。
【0019】
また、図5に示すように、トレイ本体5の平坦壁7から下方に延びるとともに、下端部9aを製品収納部6の底部6bよりも下方位置となすように、上方開口した筒状に形成される足部9を備えている。この足部9は成形時に所定の勾配(抜き勾配)によって先細り状に形成されることにより、製品収納部6の内側壁6aと同様に、製品収納部6が重なって積み上げらる際には、下方の足部9内に上方の足部9の一部分(上側)が入り込むこととなる。
【0020】
また、この足部9は、製品収納部6に製品Pが収納された状態において、製品Pの荷重を保持して安定載置可能となるように、製品収納部6が中央側に位置するようにその周りにおいて三点以上で支持するために複数形成される(図2参照)。
【0021】
そして、トレイとなすトレイ本体5がパレット2の表面2aに直接載置される場合には、足部9がパレット2の表面2aに直接載置されることとなる。
【0022】
なお、このトレイ本体5の平面視形態は矩形状に形成されているも、これは製品収納部6に収納する製品Pの平面視形態の対応させた例であって、他の例として図示しないも平面視多角状、平面視円状などの形態であっても可能である。
【0023】
そして、往復運搬に用いるパレット2上に、往復運搬の往路時においては製品Pを収納した状態で積み重ねられるとともに、往復運搬の復路時においては製品Pが収納されない空の状態で積み重ねられるように、複数の足部9の形成位置を異ならせることにより、第一のトレイ3と第二のトレイ4の2種類を用意する。
【0024】
この第一のトレイ3の足部9は、図6(a)に示すように、製品収納部6周囲の平坦壁7の角側における三個所(図面上の右上角側、左上角側、左下角側)に、足部9が形成されるとともに、角側の残りの一個所は足部9が形成可能な領域Zを外れ、図面上の左下角側に位置する足部9に寄った位置に形成される。
【0025】
また、第二のトレイ4の足部9は、図6(b)に示すように、第一のトレイ3の足部9の形成位置(図6(a)参照)とは異なる位置に形成する。具体的には、第一のトレイ3の足部9に対応した、右上角側、左上角側の領域Zから外れ、右下角側、左下角側に寄った位置の二個所に足部9(図面上の上側)を形成するとともに、他の二個所の足部9は第一のトレイ3の足部9が形成される領域から外れた位置、すなわち右下角側と、左下角側の領域Zから外れ、右下角側に寄った位置の二個所に足部9(図面上の下側)を形成する。
【0026】
このように形成される第一のトレイ3、第二のトレイ4は、往復運搬に用いるパレット2上に、往復運搬の往路時においては製品Pを収納した第一のトレイ3と第二のトレイ4が交互に積み重ねられる(図1(a)参照)。また、往復運搬の復路時においては製品Pが収納されない空の状態の同じ第一のトレイ3、第二のトレイ4が積み重ねられる(図1(b)参照)。
【0027】
図7に示すように、前者の第一のトレイ3と第二のトレイ4が交互に積み重ねられる状態としては、例えば、下方の第一のトレイ3の足部9が形成されていない平坦壁7に、上方の第二のトレイ4の足部9の下端部9aが当接されることにより、第二のトレイ4の荷重を保持することとなる。
【0028】
また、この足部9の下端部9aが当接する平坦壁7には、当該下端部9aが嵌り込んで横方向(前後方向Yおよび幅方向X)への位置ズレを規制するための嵌合凹部10を形成することができる。
【0029】
また、後者の同じ第一のトレイ3、第二のトレイ4どうしが積み重ねられる状態としては、例えば、第一のトレイ3であれば、図8に示すように、下方の製品収納部6内に上方の製品収納部6の一部分(内側壁6aの上側)が入り込み、また、下方の側壁8の外側に上方の側壁8の一部分(上側)が重なり、さらに、下方の足部9内に上方の足部9の一部分(上側)が入り込むこととなる。
【0030】
つぎに、梱包装置1の往復運搬の往路時の梱包作業は、図9に示すように、製品Pを収納した第一のトレイ3と第二のトレイ4が交互に積み重ねられるトレイ積層体P1を2組載せることが可能な平面2aを有するパレット2を使用する。このパレット2の平面2aの外周側には、この外周にそって平面2aの周囲を囲うようにパレット溝2dが形成されている。
【0031】
そして、このパレット溝2dに囲い板11の下端を差し込み、トレイ積層体P1を取り囲みする。その後、パレット溝2dと同様な天板溝12aが形成される天板12を被せることにより梱包作業が完了する。
【0032】
また、補強のため、図示しないストレッチフィルムで全体を巻いたり、PPバンドやベルトを巻いたりして囲い板11とパレット2、天板12を固定することも可能である。
【0033】
また、図10に示すように、開口縁部13aに紐挿通部13bが形成されている袋体13cと、紐挿通部13bに挿通されている紐13dと、紐13dの紐挿通部13bから出ている部分に装着され、袋体13cの開口縁部13aを絞った状態に維持するための止め具13eとを備える巾着袋13を使用して梱包することもできる。
【0034】
具体的には、パレット2上のトレイ積層体P1に対し、巾着袋13を上から被せて開口縁部13aを紐13dで絞ると、巾着袋13の開口縁部13aはトレイ積層体P1に固定され、天板12や囲い板11を使わなくとも輸送中のゴミの侵入を防ぐことができ、梱包装置1全体の重さや、嵩を減らすことができる。
【0035】
また、図11に示すように、巾着袋13は開口縁部13aだけでなく、中腹部13fも紐13dで絞ることができる。このように構成することで、トレイ積層体P1の輸送中における巾着袋13内でのバタツキを低減することもできる。なお、図示しないも巾着袋13を予めパレット2に載せておき、開口縁部13aから袋体13c内でトレイ積層体P1となるように積み重ねた後に、上側に位置する開口縁部13aを閉じても良い。
【0036】
つぎに、梱包装置1の往復運搬の復路時としては、図1(b)、図8に示すように、例えば、第一のトレイ3どうしが積み重ねられる空トレイ積層体P2は、下方の製品収納部6内に上方の製品収納部6の一部分(内側壁6aの上側)が入り込み、また、下方の側壁8の外側に上方の側壁8の一部分(上側)が重なり、さらに、下方の足部9内に上方の足部9の一部分(上側)が入り込むこととなる。
【0037】
また、例えば空トレイ積層体P2の数が少ないときであっても、図11に示すように中腹部13fにも紐13dを有する巾着袋13を使用すれば、輸送中の巾着袋13内でのバタツキを低減するとともに、積み重ねても高さが低いものに合せて巾着袋13を絞り、1パレット1セットをひとまとめにした状態て返送される。
【0038】
このように、返送する際の復路時に同じトレイの種類どうしをまとめて上下方向の嵩を減らした後、巾着袋13で空トレイ積層体P2を梱包し、1パレットにセットし返送される。また、2種のトレイを同数で揃えることで、返却時に同じ種類どうしで重ねて高さを揃えることができ荷姿をまとめ易くなる。また、図示はしないが、2種類のトレイを判別するため、トレイに異なる色を着色しておいたり、上面部や側面に目立つ目印を設けておくと取り扱いやすい。
【0039】
上記の梱包装置1の構成は例示であり、本発明を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能であり、実施の形態の構成要素を任意に組み合わせる形で構成することも可能である。
【符号の説明】
【0040】
1 梱包装置
2 パレット
3 第一のトレイ
4 第二のトレイ
6 製品収納部
6a 底部
7 平坦壁
9 足部
10 嵌合凹部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
往復運搬に用いるパレット上に、往復運搬の往路時においては製品を収納した第一のトレイと第二のトレイが交互に積み重ねられるとともに、往復運搬の復路時においては前記製品が収納されない空の状態の同じ前記第一のトレイまたは前記第二のトレイが積み重ねられる梱包装置であって、
前記第一のトレイおよび前記第二のトレイは一体成形され、前記製品を収納するために当該製品を所定位置で保持する保持機能と運搬時に当該製品に加わる外力をやわらげるための緩衝機能とを具有させるように、上方開口した有底凹状に形成される製品収納部と、
前記製品収納部の周囲に形成される平坦壁から下方に延びるとともに、下端部を前記製品収納部の底部よりも下方位置となすように、上方開口した筒状に形成される足部と、を備え、
前記足部は往路時の積み重ね状態では、下方の前記第一のトレイおよび前記第二のトレイの前記平坦壁に当接された状態で前記製品の荷重を保持し、
一方、復路時の積み重ね状態では、下方の前記第一のトレイまたは前記第二のトレイの前記製品収納部内および前記足部内に、上方の前記第一のトレイまたは前記第二のトレイの前記製品収納部および前記足部の一部分が入り込むことを特徴とする梱包装置。
【請求項2】
前記足部が当接する前記第一のトレイおよび前記第二のトレイの前記平坦壁には、前記足部の下端部が嵌り込む位置決め用の嵌合凹部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の梱包装置。
【請求項3】
前記往路時の積み重ね状態において、前記製品収納部に収納される前記製品の収納方向を同じ方向となしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の梱包装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−121594(P2011−121594A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−278317(P2009−278317)
【出願日】平成21年12月8日(2009.12.8)
【出願人】(000006932)リコーエレメックス株式会社 (708)
【Fターム(参考)】