説明

椅子

【課題】本発明は、比較的大型の備え付け椅子であっても、移動を容易とし、かつ、移動の必要が無い場合には、通常の備え付け椅子としても利用可能な椅子を提供するとともに、さらには、記載台としてのテーブルを備え、会議などの場で筆記を容易とするテーブルを備えた、使用性の高い椅子を提供することを課題とする。
【解決手段】上記課題を解決すべく、本発明の請求項1に記載の発明は、座の後部に背凭れを有する腰掛け部の左右両側に、側面形がほぼ矩形状を呈して、上部が肘掛けとなる脚部を備える椅子であって、脚部の下端後部に、走行をロックするロック機能付きキャスタを、少なくともその一部が脚部より後下方に突出するようにして取り付けることで、ロック機能付きキャスタのロック若しくはロック解除部が脚部より後方に配置されるようにしたことを特徴とする、椅子である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロビーやラウンジ等で使用される比較的大型の椅子に関し、ロック機能付きキャスタを有して安定的に固定しかつ移動自在とし、さらには、筆記等のための格納式のテーブルをも有する椅子に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、銀行の窓口やホテルのラウンジ等で用いられる一人掛けのロビー用の椅子が知られている(例えば、特許文献1)。このようなロビー用の椅子(例えば、応接椅子)は、窓口の待ち時間等にリラックスした気分で着座できるよう、主に一人掛けのソファタイプが用いられる。しかしながら、このようなロビー用の椅子は、比較的大型の備え付け椅子を用いるため、移動時に持ち上げて移動させる必要がある。このため、通常の営業時間中は使用位置に配置された固定の椅子として使用し、営業時間後に会議等で用いる場合に、椅子自体を移動させることが困難であった。
【0003】
特に、脚部の下端にキャスタを備えて椅子を移動自在とする場合に、脚部の前後幅が狭くて前後のキャスタの配置間隔が狭いと、背凭れに凭れ掛かったり、椅子を走行移動させる際には、不安定で前後に転倒することがあり、前後のキャスタの配置間隔を広くして安定して走行させようとすると、脚部自体の前後幅を広くする必要があり、より大型で重量の大きい椅子となってしまう。さらには、背凭れに凭れか掛かっても後に転倒しないよう、移動不能に固定して使用するために、通常のキャスタの回転を止める構成のロック機能付きキャスタを採用した場合には、ロックまたはロック解除のためのレバーやボタン等のロック解除部が脚部の下方に隠れてしまいその操作が面倒でもあった。さらには、このような椅子を会議用として用いる場合、筆記のためのテーブルがついておらず筆記が困難といった問題があった。
【0004】
【特許文献1】特開2000−166687号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記問題に鑑み、比較的大型の備え付けロビー用の椅子であっても、移動を安定的に容易とし、かつ、移動の必要が無い場合には、通常の備え付けタイプとしても利用可能なロビー用の椅子を提供することを課題とし、さらには、会議などの場で筆記できる記載台としてのテーブルを備えた、使用性の高い椅子を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明の請求項1に記載の発明は、座の後部に背凭れを有する腰掛け部の左右両側に、側面形がほぼ矩形状を呈して、上部が肘掛けとなる脚部を備える椅子であって、脚部の下端後部に、走行をロックするロック機能付きキャスタを、少なくともその一部が脚部より後下方に突出するようにして取り付けることで、ロック機能付きキャスタのロック若しくはロック解除部が脚部より後方に配置されるようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のロビーチェアにおいて、前記ロック機能付きキャスタの突出部分の外側に位置して目隠しとなるカバーを、脚部の下端後部より後下方に突出して設けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のロビーチェアにおいて、前記カバーの突出部分が、ロック機能付きキャスタの突出部分の側面形とほぼ補形をなす形状であることを特徴とする。
【0009】
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3に記載のロビーチェアにおいて、前記脚部が、後縁を斜め下後方に傾斜させたものであることを特徴とする。
【0010】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載のロビーチェアにおいて、前記脚部が、上部の肘掛けに格納空間を有し、前記ロック機能付きキャスタの取付け部と対角位置となる上端前部に、前記格納空間より取り出されて脚部の前方位置に支持される格納式テーブルの支持具を、当該支持部の前部を前方に突出させて設けていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載の発明によれば、座部の左右両側に備えるほぼ矩形状の脚部の下端後部に、走行をロックするロック機能付きキャスタを、脚部より後下方に突出して取り付けたから、例えば、比較的大型の椅子を移動させる際にも、椅子を後方に傾斜させ椅子の前方を僅かに浮かせた状態で、簡単に移動させることが可能である。特に、椅子の傾斜により脚部の後方が床面に当接してしまい脚部を擦ってしまうことなく、スムースに椅子を移動させることが可能である。
また、脚部の下端前部に、下方に突出するキャスタを有する場合も、床面を走行する前後のキャスタの位置を広くすることができて、安定して走行移動させることができ、さらには、キャスタのロック若しくはロック解除のためのレバーやボタン等が脚部より後方に配置されることで、ロックまたはロック解除も容易にできるようにしたロビー用の椅子を提供することが可能である。また、脚部の下端後部のみにロック機能付きキャスタを後下方に突出して取り付けることで、着座者の足元の邪魔となることもなく、着座者によって不用意にロックまたはロックが解除される誤操作を生じることもない。
【0012】
また、請求項2に記載の発明によれば、ロック機能付きキャスタの少なくとも外側に位置して目隠しとなるカバーを、脚部の下端後部より後下方に突出して設けたから、ロック付きキャスタを目隠しして意匠性にも優れているだけでなく、カバーを金属等の硬質な素材とすれば、移動時にロック機能付きキャスタがテーブルや壁面等に衝突して破損することも防止できる椅子を提供することが可能である。さらには、前記カバーをロック機能付きキャスタの外側に接近して設ければ、ロック機能付きキャスタが垂直な取付軸まわりに回転する範囲をカバーにより規制することも可能である。
【0013】
また、請求項3に記載の発明によれば、カバーの突出部分を、ロック機能付きキャスタの側面形とほぼ補形をなす円弧形状とすることで、ロック付きキャスタをほぼ覆い隠すことが可能であり、前述の目隠し効果のみならず、キャスタの破損防止効果をさらに確実に奏することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の発明によれば、脚部の後縁を斜め下後方に傾斜させたから、脚部全体を比較的軽量なものとしながら、前後のキャスタの配置間隔を広くして安定して走行移動できる椅子を提供することが可能である。
【0015】
また、請求項5に記載の発明によれば、脚部における、後下方に突出して設けたロック機能付きキャスタの取付け部と対角位置となる上端前部に、脚部の前方位置に支持される格納テーブルの支持具を設けたから、テーブルとロック機能付きキャスタの前後の配置関係を広くしてバランス良くでき、凭れ掛かるなどしてテーブルに上方からの大きな荷重が掛かっても、椅子の後部が浮き上がって前方に転倒することなく安定性を増すことができる。さらに、テーブルの支持具の前部を脚部より前方に突出させて設けているから、テーブルが脚部に格納されていることを着座者に認識させ易い椅子を提供することが可能である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の椅子1の一例としては、図1(a)に示すように、銀行のロビーやホテルのラウンジ等で使用される比較的大型の椅子1であって、クッション性の高い座3と座3の後部の背凭れ2とからなる腰掛け部を有し、該腰掛け部の左右両側に、側面形がほぼ矩形状を呈して、上部が肘掛け4となる脚部7を備える椅子1である。
【0017】
特に、後述する、前記脚部7の下端後部には、走行をロックするロック機能付きキャスタ62(リフトロック式キャスタ)を有しており、該キャスタ62の後部が前記脚部7より後下方に突出して取り付けられることで、前記ロック機能付きキャスタ62のロック若しくはロック解除部(操作レバー63)が脚部7より後方に配置される構成である。これにより、比較的大型の備え付けロビーチェア等であっても、移動を安定的に容易とし、かつ、移動の必要が無い場合には、通常の備え付けタイプとしても利用可能なロビー用の椅子を提供することが可能である。
【0018】
また、側面形がほぼ矩形状の肘掛け4の内部には、記載台としてのテーブル5が収納されており、図1(b)に示すように、椅子1の前方にテーブル5を形成することが可能である。これにより、会議などの場で筆記できる記載台としてのテーブルを備えた、使用性の高い椅子を提供することが可能である。
【0019】
一般に銀行の窓口やホテルのラウンジ等で用いられる椅子1は、比較的大型の備え付けロビー用椅子であって、着座時に動いてしまうことを防ぐためキャスタを有さず、椅子1の移動時には持ち上げて若しくは引きずって移動させる必要がある。
【0020】
本発明の椅子1は、椅子1の下方にリフトロック式キャスタ62を備えており、比較的大型の備え付けロビー用の椅子1であっても移動を容易とし、移動の必要が無い場合には、通常の備え付け椅子1としても利用可能とした点に特徴がある。
【0021】
以下に、本発明の椅子1の各部について詳述する。
【0022】
まず、本発明の椅子1における、脚部7およびキャスタ6について説明する。
本発明の椅子1は、図2(a)(b)に示すように、脚部7の下端前部には、下方に突出するキャスタ61を有し、かつ、前記脚部7の下端後部には、走行をロックするロック機能付きキャスタ62を有しており、前記キャスタ62が前記脚部7より後下方に突出して取り付けられることで、ロック機能付きキャスタ62のロック若しくはロック解除部(操作レバー63)が脚部7より後方に配置されている。
【0023】
これにより、比較的大型の椅子1を移動させる際にも、椅子1を後方に傾斜させて椅子1の前方を僅かに浮かせた状態で、簡単に移動させることが可能である。特に、椅子の傾斜により脚部の後方が床面に当接してしまい脚部を擦ることなく、スムースに椅子を移動させることが可能である。また、脚部7の前後幅が比較的狭い場合でも、床面を走行する前後のキャスタ61,62を広い間隔をもって配置することが可能であり、安定して椅子1を走行移動させることができるとともに、ロック機能付きキャスタ62のロック若しくはロック解除のための操作レバー63やボタン等が脚部7より後方に配置されるため、キャスタ62のロックまたはロック解除を容易にできる効果がある。さらには、キャスタ62が着座者の足元の邪魔となることもなく、不用意にロックまたはロックが解除される誤操作を生じることがない。
【0024】
特に、ロック機構を有する前記キャスタ62は、リフトロック式のキャスタ62であって、キャスタ62の後方に位置し上下動する操作レバー63を押踏することで、後述する、キャスタ62から支持軸64が下方に突出して椅子全体を持ち上げて支持する構成であり、比較的大型の椅子1であっても、その移動を強固に防止することが可能である。
【0025】
また、前記キャスタ62の少なくとも外側には、目隠しとなるカバー64が形成されている。すなわち、前記キャスタ6は、脚部下面の図示しない窪みに固着されており、キャスタ6の外側が脚部下方のカバー64で覆われる構成である。これにより、椅子全体の意匠性が向上するとともに、使用者からはキャスタ6が見えにくいため、通常の備え付け椅子であるロビーチェアとして認識させる効果がある。特に、前記キャスタ6を覆う脚部7の前記カバー64を金属等の硬質な素材とすれば、移動時にロック機能付きキャスタ62がテーブルの脚や壁面等に衝突して破損することも防止できる効果がある。さらには、脚部7の前記カバー64をキャスタ62の外側に接近して設けることで、キャスタ6が垂直な取付軸まわりに回転する範囲を容易に規制することが可能である。
【0026】
また、脚部7の前記カバー64は、下方かつ後方にかけて突出した円弧形状65をなしており、該円弧状の突出部分65は、キャスタ62の側面形とほぼ補形をなす円弧形状65をなしている。これにより、キャスタ62をほぼ覆い隠すことが可能であり、前述の目隠し効果のみならず、移動時に後方のキャスタ62が壁等に衝突して破損することをより確実に防止することが可能である。
【0027】
前記脚部7の後縁は、斜め下後方に傾斜θしており、脚部全体を比較的軽量なものとしながらも脚部7の下方にかけて幅広の形状とし、前後のキャスタ6の配置間隔を広くすることが可能であり、比較的大型の椅子であっても着座時の安定性のみならず移動時に安定した走行を奏することが可能である。
【0028】
次に、本発明の椅子における、記載台としてのテーブルについて説明する。
側面形がほぼ矩形状の前記肘掛け4の内部には、記載台としてのテーブル5が収納されており、支持具52を介して肘掛け4の前方に軸支されている。そして、後述する、肘掛け4からテーブル5を引き出すことにより、椅子1の前方にテーブル5を形成することが可能であり、振込用紙への記載時や会議での記載台としてテーブル5を好適に使用することが可能である。
【0029】
特に、前記脚部の後下方に突出して設けたキャスタ62と対角位置となる肘掛け4の上端前部に、前後方向かつ左右方向に回動自在な支持具52を介してテーブル5が設けられており、テーブル5を用いる際にも、椅子全体のバランスが良好である。
すなわち、テーブルに凭れ掛かるなどして、テーブルに上方からの大きな荷重が掛かっても、テーブル5とキャスタ62の前後の配置関係が広く、椅子の後部が浮き上がって前方に転倒することを防止することが可能であり、テーブルを用いた筆記時の安定性を向上することが可能である。さらには、テーブルの支持具の前部を肘掛け4の前端よりさらに前方に突出させて設けているから、テーブルが肘掛け4の内部に格納されていることを着座者が容易に認識することが可能である。
【0030】
以下に、テーブル5の収納状態から使用状態に至る各構成について説明する。
前記肘掛4けには、その上面にクッション性の高い肘カバー4aを有し、特に、着座時における右側の肘カバー4aは、図示しないヒンジ等の回動部材を介して外方へと開閉自在に形成されている。
【0031】
前記肘掛け内部の収納空間41には、テーブル5が収納されており、テーブルの天板51は、収納状態において、天板51の一部が収納空間41より上方に突出している。このとき、肘カバー4aの下面には、凹部42が形成されており、該凹部42へと、前記突出する天板51の一部が入り込みカバーされる構成である。
【0032】
そして、肘掛け内部の前記テーブル5を引き出す際には、図3に示すように、まず、肘カバー4aを外方へと開き、前記収納空間41に収納された天板51の一部を露出させ、該天板51の一部を把持して持ち上げることにより、テーブル5が前記支持具52を介して前後方向(矢印方向)へと回動し収納空間41から引き出される構成である。
【0033】
前記支持具52は、肘掛け4の前方に固着される部材と、該部材に軸支され前後方向に回動するアームとからなり、該アームの先端にテーブル5の天板51を左右方向に回動自在に軸支してなる。そして、前記テーブル5は収納空間41から引き出された後、図4に示すように、収納状態から略180度回動させた直立状態においてテーブル5の回動が規制される構成である。
【0034】
次に、この状態(直立状態)から、図5に示すように、肘掛け4と直交する左右方向(矢印方向)にテーブル5を回動させる。すなわち、直立状態の天板51を、左右方向に90度回動させることにより、図6に示すように、天板51が平行状態となりテーブル1の回動が規制される構成である。
【0035】
このように、肘掛け内部41に収納されたテーブル5を前後方向かつ左右方向に回動自在な支持具52を介して前記肘掛け4に取り付けることにより、収納状態のテーブル5を直立状態まで回動した後、さらに平行状態に回動する簡単な操作で、図7に示すように、椅子1の前方にテーブル5を形成することが可能であり、比較的大型の備え付けロビー用の椅子1であっても、会議などの場で筆記するための記載台としてのテーブル5を備えた、使用性の高いロビーチェア1を提供することが可能である。
【0036】
次に、椅子1の下方に設けられたリフトロック式のキャスタ62について説明する。
前述のとおり、前記肘掛け4および前記脚部7は、側面視略矩形をなして一体に形成されており、脚部7の下方からはキャスタ61、62の下部分が僅かに露出している程度である。すなわち、前記キャスタ6は、脚部7の下面に形成された図示しない窪みに固着され、キャスタ6の外側が脚部7のカバー64で覆われている。これにより、使用者からはキャスタ6が見えにくいため、通常の固定椅子であるロビーチェアとして認識させることが可能である。同様に、前記キャスタ6は、該キャスタ62の操作レバー63が、脚部7の後端より僅かに外方に突出するように設けられており、着座者からはキャスタ6の操作レバー63が見えにくく、備え付けの固定椅子1として認識させることが可能である。
【0037】
そして、会議などでロビー用の椅子1を移動させる際には、前記操作レバー63を足先で跳ね上げて、キャスタ62のロックを解除するとともに、所望の位置へと椅子1を移動させた後、図8に示すように、操作レバー63を踏圧することにより、キャスタ62から棒状の支持具64が下方に突出するとともに椅子全体を持ち上げて固定(リフトロック)することが可能である。
【0038】
例えば、備え付けのロビー用椅子1として用いる場合の一例としては、図9(a)に示すように、キャスタ6をロックした状態かつテーブル5を収納した状態とすることで、銀行のロビーやホテルのラウンジ等で等間隔に並べた状態で、好適に用いることが可能である。他方、銀行の営業終了後において、会議用の椅子1として用いる際には、キャスタ6を解除して椅子1を各々の席に移動した後、図9(b)に示すように、再び、キャスタ6をロックするとともにテーブル5を引き出して使用状態とすることで、会議用のテーブル付き椅子1として好適に用いることが可能である。
【0039】
このように、本発明の椅子1は、比較的大型の備え付けロビーチェア等であっても、移動を安定的に容易とし、かつ、移動の必要が無い場合には、通常の備え付けタイプとしても利用可能なロビー用の椅子1を提供するとともに、さらには、会議などの場で筆記できる記載台としてのテーブル5を備えた、使用性の高い椅子1を提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本発明の椅子における(a)テーブル収納時を示す(b)テーブルの使用時を示す、図である。
【図2】本発明の椅子における(a)右側面図を示す(b)正面図を示す、説明図である。
【図3】本発明の椅子におけるテーブルの引出し時を示す(a)略正面図(b)略背面図である。
【図4】本発明の椅子における(a)右側面図を示す(b)正面図を示す、説明図である。
【図5】本発明の椅子におけるテーブルの引出し時を示す(a)略正面図(b)略背面図である。
【図6】本発明の椅子における(a)右側面図を示す(b)正面図を示す、説明図である。
【図7】本発明の椅子におけるテーブルの引出し時を示す(a)略正面図(b)略背面図である。
【図8】本発明の椅子におけるテーブルの引出し時を示す(a)略背面図である(b)右側面図である。
【図9】本発明の椅子における使用状態の一例(a)備え付けロビーチェアとして使用した例(b)会議用の椅子として使用した例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0041】
1 椅子
2 背クッション
3 座クッション
4 肘掛け
5 テーブル
6 キャスタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座の後部に背凭れを有する腰掛け部の左右両側に、側面形がほぼ矩形状を呈して、上部が肘掛けとなる脚部を備える椅子であって、
脚部の下端後部に、走行をロックするロック機能付きキャスタを、少なくともその一部が脚部より後下方に突出するようにして取り付けることで、ロック機能付きキャスタのロック若しくはロック解除部が脚部より後方に配置されるようにしたことを特徴とする、椅子。
【請求項2】
前記ロック機能付きキャスタの突出部分の外側に位置して目隠しとなるカバーを、脚部の下端後部より後下方に突出して設けたことを特徴とする、請求項1記載の椅子。
【請求項3】
前記カバーの突出部分が、ロック機能付きキャスタの突出部分の側面形とほぼ補形をなす形状であることを特徴とする、請求項2記載の椅子。
【請求項4】
前記脚部が、後縁を斜め下後方に傾斜させたものであることを特徴とする、請求項1乃至3記載の椅子。
【請求項5】
前記脚部が、上部の肘掛けに格納空間を有し、前記ロック機能付きキャスタの取付け部と対角位置となる上端前部に、前記格納空間より取り出されて脚部の前方位置に支持される格納式テーブルの支持具を、当該支持部の前部を前方に突出させて設けていることを特徴とする、請求項1乃至4記載の椅子。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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