説明

楽曲データ処理装置、楽曲データ処理システム、及び、プログラム

【課題】楽曲の再生時に楽曲とともに再生されるデータを効率よく選択できる楽曲データ処理装置、楽曲データ処理システム、及び、プログラムを提供する。
【解決手段】楽曲データを再生する端末装置5は、通信ネットワーク10を介して接続されたWebサーバー21から情報を取得するデータ取得部73と、取得した情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データと、当該楽曲データに付加して再生される台詞データとを選択する選択処理部72と、選択された楽曲データ及び台詞データを再生するための再生リストを作成する再生管理部71とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、楽曲データ処理装置、楽曲データ処理システム、及び、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、楽曲を再生する際に、楽曲以外のデータを合わせて再生する装置が知られており、例えば、楽曲と楽曲の合間にディスクジョッキ風の音声を再生する装置がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の装置は、内蔵する記憶部または配信サーバーから、再生する楽曲に対応づけられた音声データを取得して、楽曲に続けて再生する。これにより、ユーザーは、所望の楽曲を、あたかもラジオ番組のように人の音声を付けて聴くことができ、興趣性を高められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−347959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来の装置においては、楽曲とともに再生される音声のバリエーションが多ければ興趣性が増すということができる。しかしながら、多数の音声と楽曲との組み合わせを決める作業は負担が大きいため、人が手作業で行うのは難しい。また、どのような組み合わせが適しているかを判断することも難しく、楽曲と多数の音声とを組み合わせて再生する技術の実現は困難であった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、楽曲の再生時に楽曲とともに再生されるデータを効率よく選択できる楽曲データ処理装置、楽曲データ処理システム、及び、プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は、楽曲データを再生する楽曲データ処理装置であって、通信回線を介して接続されたサーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データと、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データとを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、楽曲データと、楽曲データに付加して再生される楽曲関連データとを選択する楽曲データ処理装置が、サーバーから配信された情報に基づく選択条件をもとに楽曲データ及び楽曲関連データを選択し、再生リストを作成するので、当該装置が保持していない、ニュースを含む最新情報や天候、季節等の動的な情報を利用して、楽曲データ及び楽曲関連データを選択できる。従って、サーバーから配信された情報に基づいて、楽曲と、この楽曲に適した楽曲関連データとを効率よく選択できる。
【0006】
また、本発明は、上記楽曲データ処理装置において、楽曲データと楽曲関連データとを記憶する記憶手段を備え、前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲データ及び楽曲関連データ、または、前記サーバーから取得可能な楽曲データ及び楽曲関連データの中から、前記選択条件に基づいて楽曲データ及び楽曲関連データを選択することを特徴とする。
本発明によれば、当該装置が記憶している楽曲データ及び楽曲関連データに限らず、サーバーから取得できる楽曲データ及び楽曲関連データをも選択の対象とすることができる。従って、より好適な楽曲データ及び楽曲関連データを選択できる。
【0007】
また、本発明は、上記楽曲データ処理装置において、前記再生リストに従って楽曲データ及び楽曲関連データを再生する再生手段を備え、前記再生手段は、再生する楽曲データまたは楽曲関連データが選択された際の選択条件が経時変化する情報を含んでいて、選択されたときから現在までの間に所定以上の変化を生じている場合には、当該楽曲データまたは楽曲関連データを再生しないことを特徴とする。
本発明によれば、選択条件として使用した情報が古く陳腐化した場合や、時間の経過により情報の内容が変化している場合には、選択された楽曲データ及び楽曲関連データが再生されないので、現在の状況に合わない楽曲データ及び楽曲関連データが再生されることがなく、常に好適な楽曲データ及び楽曲関連データを再生できる。
【0008】
また、本発明は、上記楽曲データ処理装置において、前記選択手段は、楽曲データの数に対する楽曲関連データの数が指定されている場合に、指定された割合を満足する数の楽曲データ及び楽曲関連データを選択することを特徴とする。
本発明によれば、楽曲関連データの数と楽曲データの数が指定された割合となるように再生リストが作成されるので、ユーザーが望む頻度で楽曲関連データを再生させることができる。
【0009】
また、本発明は、上記楽曲データ処理装置において、前記配信情報取得手段が取得する配信情報は、天候に関する情報、前記楽曲データ処理装置の位置に関連する情報、或いは、ニュースに関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
本発明によれば、天候に関する情報、当該装置の位置に関連する情報等、最新の情報に基づいて、当該装置の現在の状況等に適した楽曲データ及び楽曲関連データを、ユーザーに条件を入力させる処理等を行うことなく自動的に選択できる。
【0010】
また、上記目的を達成するために、本発明は、楽曲データを再生する楽曲データ処理装置と、サーバーとを通信可能に接続して構成され、前記楽曲データ処理装置は、前記サーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データ、及び、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段と、を備え、前記サーバーは、配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、前記楽曲データ処理装置の要求に応じて、前記配信情報記憶手段に記憶した配信情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、楽曲データと、楽曲データに付加して再生される楽曲関連データとを選択する楽曲データ処理装置が、サーバーが配信する情報に基づく選択条件をもとに楽曲データ及び楽曲関連データを選択し、再生リストを作成するので、当該装置が保持していない、ニュースを含む最新情報や天候、季節等の動的な情報を利用して、楽曲データ及び楽曲関連データを選択できる。従って、サーバーから配信された情報に基づいて、楽曲と、この楽曲に適した楽曲関連データとを効率よく選択できる。
【0011】
また、上記目的を達成するため、本発明は、楽曲データを再生する楽曲データ処理装置を制御するコンピューターが実行可能なプログラムであって、前記コンピューターを、通信回線を介して接続されたサーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データ、及び、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データを選択する選択手段と、前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段として機能させるためのプログラムである。
本発明のプログラムをコンピューターによって実行することで、楽曲データと、楽曲データに付加して再生される楽曲関連データとを選択する楽曲データ処理装置が、サーバーから配信された情報に基づく選択条件をもとに楽曲データ及び楽曲関連データを選択し、再生リストを作成するので、当該装置が保持していない、ニュースを含む最新情報や天候、季節等の動的な情報を利用して、楽曲データ及び楽曲関連データを選択できる。従って、サーバーから配信された情報に基づいて、楽曲と、この楽曲に適した楽曲関連データとを効率よく選択できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、動的な情報を利用して、楽曲データと、楽曲データに適した楽曲関連データとを効率よく選択できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る配信システムの概略構成図である。
【図2】各サーバー及び端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】台詞データ及び楽曲データを格納したDBの構成を模式的に示す図である。
【図4】配信システムの動作を示すフローチャートである。
【図5】自動選曲処理を詳細に示すフローチャートである。
【図6】自動選曲処理を詳細に示すフローチャートである。
【図7】使用期間チェック処理を詳細に示すフローチャートである。
【図8】配信システムにより作成されるプレイリストの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る配信システム1(楽曲データ処理システム)の概略構成図である。この図1に示す配信システム1は、ユーザーが所持して使用する端末装置5(楽曲データ処理装置)と、Webサーバー21、ユーザー管理サーバー22、データベース(DB)管理サーバー23、及びコンテンツサーバー30を含むサーバー群20(サーバー)とが、通信回線としての通信ネットワーク10を介して通信可能に接続された構成となっている。
通信ネットワーク10は、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークであり、その具体的態様は特に限定されず、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信ネットワーク網を含んでいてもよいし、通信事業者が提供するファイアーウォール、ゲートウェイ装置等、回線交換装置や各種サーバー装置を含んでいてもよい。また、通信ネットワーク10が外部のオープンネットワークを含む構成であってもよく、通信ネットワーク10が他のオープンネットワークに接続されていてもよい。
【0015】
端末装置5は、無線通信機能を備えた可搬型の装置であり、通信ネットワーク10に接続された基地局11との間で無線通信を実行する。ここで、通信ネットワーク10が移動体通信網により構成される場合、端末装置5を、GSM、CDMA、WiMAX(登録商標)等の各種通信方式に準拠した移動体通信を実行可能な構成としてもよい。また、通信ネットワーク10が音声通話を可能とするネットワークである場合、端末装置5を電話機として音声通話を実行することも可能となる。本実施形態の端末装置5は、一例として、移動体通信網を利用したデータ通信及び音声通話が可能な、いわゆるスマートフォンと呼ばれる装置で構成される。この端末装置5は、本体前面に大型のディスプレイを備え、このディスプレイの表面には接触操作を検出するタッチパネルが配置されており、ディスプレイ表面へのタッチ操作によって操作される。
端末装置5は、後述するように楽曲データと、楽曲の紹介や広告等の音声を含む台詞データとを再生出力する機能を有し、ユーザーは端末装置5を使用して音楽を鑑賞することができる。
【0016】
Webサーバー21は、端末装置5のウェブブラウザーの機能により、アクセスを受けた場合に、端末装置5に対してウェブページのデータを送信して閲覧させるサーバー装置である。Webサーバー21は、ユーザー管理サーバー22、DB管理サーバー23、及びコンテンツサーバー30に接続されている。Webサーバー21は、通信ネットワーク10を介して端末装置5からのアクセスを受けると、端末装置5によって要求されたデータを、ユーザー管理サーバー22、DB管理サーバー23またはコンテンツサーバー30から取得し、取得したデータを端末装置5へ送信する。
【0017】
図2は、配信システム1を構成するサーバー群20及び端末装置5の機能的構成を示すブロック図である。
端末装置5は、端末装置5の各部を制御する制御部6、及び、制御部6が処理するデータ等を記憶する記憶部8を備え、さらに、入力部51、表示部52、通信部53、GPS検出部54、音声入力部55、及び音声出力部56の各部を備えている。入力部51は、本体前面に設けられたタッチパネルやボタン等による操作を検出し、検出した操作に対応する操作信号を制御部6へ出力する。表示部52は、制御部6の制御に従って、ディスプレイを構成する液晶表示パネルまたは有機ELパネルを駆動し、各種画像を表示する。通信部53は、ベースバンド回路等を備え、制御部6の制御に従って基地局11(図1)との間の無線通信を実行する。また、通信部53を、Bluetooth(登録商標)や赤外線通信等の近距離無線通信を実行可能に構成して、この近距離無線通信により、他の端末装置5、カーナビゲーション装置等の外部装置、或いはヘッドホン等の外部デバイスと接続可能な構成としてもよい。GPS検出部54は、GPS電波を検出して演算処理を行い、端末装置5の現在位置を求めて、現在位置を示すデータを制御部6に出力する。このGPS検出部54は、通信部53が基地局11から受信した電波の受信強度等を利用して端末装置5の現在位置を求める機能を備えていてもよい。音声入力部55は、図示しないマイクを備え、端末装置5が音声通話を実行する場合や音声を録音する場合に、ユーザーが発した音声などを集音して、音声信号を制御部6に出力する。また、音声出力部56は、図示しないスピーカー或いはヘッドホン端子を備え、通話音声、楽曲の音声、及び上述した台詞の音声または当該音声の音声信号を出力する。
【0018】
制御部6は、入力部51から入力される操作信号に基づいて操作内容を特定する入力検出部63を備え、この通信制御部61が特定した操作に応じて、記憶部8に記憶したアプリケーションプログラムを実行することにより、通話機能、音楽再生機能、画像閲覧機能など、端末装置5の各種機能を実現する。また、制御部6は、通信部53を制御してサーバー群20の各サーバーとの間の通信を実行する通信制御部61、制御部6の処理結果に基づいて表示部52がディスプレイを駆動するための表示信号を出力する表示制御部62、音声入力部55から入力される音声信号をデジタル音声データに変換する一方、音声出力部56に対して音声信号を出力する音声処理部64、GPS検出部54を制御して端末装置5の現在位置を示す位置データを生成する位置検出部65、現在時刻を計時する計時処理部66を備えている。
【0019】
制御部6は、再生する楽曲と、楽曲に合わせて再生する台詞とを多数の楽曲データ及び台詞データの中から自動的に選択して再生する自動選曲処理を実行する。この自動選曲処理を実行するため、制御部6は、自動選曲処理部7を備えている。自動選曲処理部7は、プレイリストに従って楽曲データ及び台詞データ再生する再生管理部71(再生手段、再生管理手段)、後述する自動選曲処理において、現在の端末装置5の状況やユーザーの属性等、予め設定された種々の条件に基づいて楽曲データ及び台詞データを選択する選択処理部72(選択手段)、選択処理部72が楽曲データ及び台詞データを選択するための情報をサーバー群20から取得するデータ取得部73(配信情報取得手段)、及び、選択処理部72が実行する選択に関する設定を管理する設定管理部74を有する。
また、記憶部8(記憶手段)には、楽曲データを格納した楽曲ライブラリ81、この端末装置5を使用するユーザーや当該端末装置5自体に関する情報を格納した属性DB82、台詞データを格納した台詞DB83、台詞DB83に格納された各台詞データが選択される条件を格納した台詞発動DB84、及び、選択処理部72が実行する選択に関する設定を格納した設定テーブル85が格納されている。
【0020】
設定テーブル85には、例えば、端末装置5が楽曲ライブラリ81から楽曲を選択してプレイリストを作成する自動選曲処理をするか否かの設定値が含まれる。また、設定テーブル85には、自動選曲処理で作成するプレイリストの制限時間、プレイリストに含める台詞データの出現頻度等の設定値が含まれる。プレイリストの制限時間は、作成したプレイリストの楽曲データ及び台詞データ全ての再生時間の合計を制限する値である。また、台詞データの出現頻度は、楽曲データの数に対する台詞データの数を割合または比で示した値であり、例えば、楽曲データ1につき台詞データ1(楽曲データ数=台詞データ数)と設定される。
【0021】
楽曲ライブラリ81には楽曲データが格納され、さらに、楽曲ライブラリ81に格納されている曲目リスト、及び各楽曲データの再生履歴のリストが格納されている。また、属性DB82には、端末装置5を使用するユーザーのユーザープロファイルと、端末装置5に係る端末情報が格納されている。ユーザープロファイルには、性別、年齢(年代)、居住地、職業、趣味等の個人情報の他、当該ユーザーが楽曲ライブラリ81に記憶させた楽曲データの特性(傾向)を示す情報が含まれる。デジタル化された楽曲データは、楽曲のジャンルにより分類できる。楽曲ライブラリ81に格納された楽曲データにおいて各ジャンルが占める割合を算出し、この値、或いはこの値に対応するデータを楽曲データの特性として用いることができる。楽曲データの特性としては、他に、楽曲ライブラリ81に格納された楽曲データについて、演奏するアーティストの性別や曲のテンポの速さ等に関する情報を用いることができる。属性DB82に格納される端末情報は、端末装置5の製造時のシリアル番号、製造事業者、端末装置5に割り当てられた電話番号、ネットワークアドレス、端末装置5のソフトウェアのバージョン情報等である。
設定テーブル85に含まれる情報は、端末装置5の動作に係る設定値である。例えば、後述する自動選曲処理において、楽曲データをサーバー群20から取得するか、楽曲ライブラリ81内の楽曲データのみ使用するか、台詞データを選択する際の条件として現在位置情報や時刻情報を使用するか等の項目に関する設定値であり、自動選曲処理に限らず、どの動作に関する設定値であってもよい。
【0022】
サーバー群20を構成するユーザー管理サーバー22は、Webサーバー21にアクセスする各端末装置5に対応するユーザーID22A、プロファイル22B、及び設定情報22Cを格納している。これらの情報は、予め端末装置5によってユーザー登録を行う際に生成される。また、プロファイル22Bは、ユーザー登録時に、端末装置5が記憶部8に記憶しているユーザープロファイルをコピーしたものであってもよい。設定情報22Cは、端末装置5が記憶部8に記憶している設定テーブル85に含まれる設定値である。
【0023】
DB管理サーバー23は、楽曲データ26及び台詞データ25を格納したデータベース(DB)24に接続され、Webサーバー21からの要求に応じてDB24から台詞データ25または楽曲データ26を読み出して送信する。
コンテンツサーバー30は、配信情報記憶手段として端末装置5に配信するための情報を記憶しており、これらの情報をWebサーバー21からの要求に応じて送信することにより、端末装置5に情報コンテンツを配信するサーバーである。コンテンツサーバー30が有する情報には、例えば、アクティブ情報31、選曲条件情報33、及び、委託配信情報35がある。アクティブ情報31は、ニュース・イベント情報、新譜情報、占い等のサービスコンテンツを含んでいる。これらの情報は外部のサーバー装置(図示略)から入手され、定期的に更新されており、コンテンツサーバー30には常に最新のアクティブ情報31が記憶されている。また、アクティブ情報31には、更新用の台詞データ、この更新用の台詞データが選択される条件を格納した台詞発動データ、新譜の楽曲データも含まれる。これらのデータは、端末装置5に対して有償または無償で配信される。例えば、ユーザー管理サーバー22に、有償会員の端末装置5に関するデータを格納し、端末装置5がWebサーバー21にアクセスする毎に有償会員の認証を行い、認証に成功した場合にアクティブ情報31を端末装置5に提供すれば、有償による配信を実現できる。
【0024】
選曲条件情報33は、後述する自動選曲処理において楽曲データ及び台詞データを選択する条件として使用可能な情報であり、例えば、現在の天候や天気予報に関する天気情報、POI(Point Of Interest)情報等が挙げられる。選曲条件情報33は、Webサーバー21を介して端末装置5に送信され、端末装置5は、現在の天気や設定された時刻の天気予報、或いは、端末装置5の現在位置に対応するPOI情報を取得する。
そして、端末装置5は、コンテンツサーバー30からアクティブ情報31(ニュース等)又は選曲条件情報33を取得し、取得した情報を条件として、適合する楽曲データと台詞データを選択する。
端末装置5は、例えば、アクティブ情報31のニュースのデータや、選曲条件情報33の天気情報を取得した場合に、取得したデータに含まれるキーワードまたは当該データに付されたタグから検索キーワードを生成し、この検索キーワードをもとに楽曲データと台詞データとを検索して、検索結果に基づいて楽曲データと台詞データとを選択する。具体的な例を挙げると、あるアーティストの名前を含むニュースを取得した場合に、端末装置5は、このアーティストの名前を検索キーとして台詞データを検索して、一つの台詞データを選択する。次いで、端末装置5は、選択した台詞データと関連が強い楽曲データを検索し、1または複数の楽曲データを選択する。1つの台詞データに対して選択される楽曲データの数は、設定テーブル85に設定された台詞データの出現頻度の設定値に従う。
また、端末装置5は、位置検出部65が検出した位置情報に対応するPOI情報をコンテンツサーバー30から取得した場合に、このPOI情報に含まれる近隣の施設名、或いは、海や山などのスポット属性から検索キーワードを生成し、この検索キーワードをもとに楽曲データと台詞データとを検索して、検索結果に基づいて楽曲データと台詞データとを選択する。
【0025】
委託配信情報35は、コンテンツサーバー30の外部のサーバー装置(図示略)から提供される情報であり、端末装置5の機種毎に用意されるメンテナンス情報、新製品情報、端末装置5を製造した製造事業者や端末装置5が利用する通信事業者からのお知らせ等の情報を含んでいる。端末装置5がWebサーバー21にアクセスすると、Webサーバー21は、ユーザー管理サーバー22に格納されたユーザーID22A、設定情報22C等に基づいて認証を行い、この際に端末装置5の製造事業者、機種名、通信事業者名が特定される。この際、コンテンツサーバー30が有する委託配信情報35のうち端末装置5に該当する情報が、Webサーバー21により取得され、端末装置5に送信される。
【0026】
図3は、台詞データ及び楽曲データを格納したDBの構成例を模式的に示す図であり、図3(A)は楽曲ライブラリ81の構成を示し、(B)は台詞DB83の構成を示し、(C)及び(D)はDB24における台詞データ25の格納状態を示し、(E)はDB24における楽曲データ26の格納状態を示す。
楽曲ライブラリ81には複数の楽曲データが格納されている。また、図3(A)に示すように、楽曲ライブラリ81には、複数の楽曲データの各々について、曲名、アーティスト名、IDの他、属性と使用期間を示す情報が、例えば曲目リストとして格納されている。図3(A)の例では時間帯(朝、昼、夜など)、季節、関連するイベント、楽曲のテンポ、パワー、雰囲気、歌詞の内容、ジャンル、CM等のタイアップ企画で使用された履歴等の情報が楽曲の属性に含まれる。これらの属性は、楽曲のイメージや楽曲の歌詞に基づいて楽曲ごとに決定され、主に通信ネットワーク10を介してWebサーバー21により配信される。端末装置5は、コンパクトディスク等の記録媒体や外部のパーソナルコンピュータから楽曲データを取得した場合に、この楽曲データに対応する属性のデータをWebサーバー21から取得することも可能であるし、楽曲データに属性のデータが付加された態様で楽曲データをWebサーバー21からダウンロードすることもできる。
また、各楽曲データの属性には使用期間を含むことができる。楽曲データの使用期間は、著作権管理上の理由により期間限定で楽曲の再生及び利用が許諾された場合、或いは、楽曲データを配信する側の希望により楽曲を再生及び利用できる期間が限定される場合などに設けられ、この使用期間内にのみ、端末装置5は楽曲データを再生できる。
図3(E)にはDB24に格納される楽曲データ26の状態を示す。図3(E)に示すように、DB24に格納される楽曲データ26にも、ID、曲名、アーティスト名の他、属性として使用期間が設定されている。
【0027】
また、図3(B)に示すように、台詞DB83には、複数の台詞データが、各台詞データを識別するID、当該台詞データの使用条件、使用期間等の属性とともに格納されている。各台詞データの属性は、台詞データの内容に基づいて決定され、台詞データとともに、通信ネットワーク10を介して端末装置5に配信される。台詞データの使用期間は、著作権管理上の理由、或いは、台詞データを配信する側の希望により台詞を再生及び利用できる期間が限定される場合などに設けられる。
【0028】
DB24に記憶される台詞データ25も同様に、図3(C)及び(D)に示すように、各台詞データのID、使用条件、使用期間等の属性が対応づけられている。端末装置5は、後述するようにDB24に記憶された台詞データをダウンロードし、最新の台詞データを入手できる。図3(C)の例では、コンテンツサーバー30が配信するニュースに対応して新たに制作された台詞データがDB24に格納されている。後述する処理において端末装置5がコンテンツサーバー30からアクティブ情報31を取得し、このアクティブ情報31に含まれるニュースの情報をもとに選曲を行う場合に、図3(C)に示すようにニュースに対応して台詞データが制作されていれば、ニュースを反映した選曲を行うことが可能になる。ニュースに対応して制作された台詞データは、ニュースが注目される期間に限って再生・利用されることが好ましい。このため、使用期間は短めに設定されている。
【0029】
図3(D)には、楽曲のキャンペーンやイベントに対応して制作された台詞データの例を示す。これらのイベント等は実施される期間が決まっていることが多いため、イベント等の実施期間に合わせた使用期間が決められている。図3(D)の例では新譜の楽曲を紹介する台詞データが格納され、使用期間は新譜の発売日に合わせて決められている。後述する自動選曲処理では台詞データが選択され、この台詞データに対応する楽曲データが選択されるので、キャンペーンやイベントに対応する台詞データを用意しておくことで、これらの台詞データに関連して各イベント等に関連する楽曲データを選択させることができ、結果的にイベントに関連する楽曲を多く再生させることができる。
【0030】
図4は、配信システム1の動作を示すフローチャートである。
端末装置5は、上述のように通話機能やデータ通信機能等の様々な機能を有し、機能別の動作モードを実行し自動選曲モードの実行時に図4の動作を実行する。即ち、制御部6は、現在の動作モードが自動選曲モードであるか否かを判別し(ステップS11)、自動選曲モードである場合は(ステップS11;Yes)、Webサーバー21との通信により楽曲データを受信(ダウンロード)する機能が有効か否かを判定する(ステップS12)。楽曲データのダウンロードが有効に設定されている場合(ステップS12;Yes)、制御部6は、属性DB82に格納されているユーザープロファイルを参照し(ステップS13)、さらに、楽曲ライブラリ81に格納されている再生履歴情報を参照する(ステップS14)。続いて、制御部6は、Webサーバー21にアクセスし、Webサーバー21との間で認証を実行した上で、ユーザープロファイル及び再生履歴情報から抽出した情報をWebサーバー21に送信する。ここで、Webサーバー21は、制御部6がユーザープロファイル及び再生履歴情報から抽出した情報に関連度の高い楽曲データを選択して、端末装置5にダウンロードさせる(ステップS15)。さらに、制御部6は、Webサーバー21から送信される要求に応答して、端末装置5がCM配信可能な設定になっているか否かを判別する(ステップS16)。
【0031】
端末装置5は、企業や商品、サービスの広告音声であるCM音声を含む台詞データをダウンロードして再生するか、CM音声を含む台詞データを拒否するかをユーザーの操作により設定できる構成となっている。例えば、CM音声を含む台詞データが、通常は有償で提供される台詞データを無償で利用できたり、有償で提供される楽曲データを無償でダウンロードできたりする特典を伴っており、これらの特典を受ける代わりにCM音声を含む台詞データを許容するか、或いは拒否するかをユーザーが設定でき、設定内容は設定テーブル85に含まれて記憶される。
【0032】
制御部6は、設定テーブル85を参照し、CM音声付きの台詞データを許容するか否かを判別し、CM音声付きの台詞データを許容する場合は(ステップS16;Yes)、データ取得部73の機能により、Webサーバー21に対してCM音声付き台詞データを要求し、CM音声台詞データをダウンロードする(ステップS17)。制御部6は、ダウンロードした楽曲データとCM付台詞データとをプレイリストに登録する(ステップS18)。
【0033】
一方、楽曲データのダウンロードが無効に設定されている場合(ステップS12;No)、及び、CM音声付き台詞データを拒否するよう設定されている場合(ステップS16;No)、制御部6は、楽曲ライブラリ81に格納された楽曲データを選曲する自動選曲処理を行い(ステップS19)、再生管理部71の機能により、選択した楽曲データ及び台詞データをプレイリストに登録して、プレイリストを作成する(ステップS18)。
【0034】
続いて、制御部6は、設定テーブル85に設定された台詞データの出現頻度を参照し(ステップS20)、台詞データの出現頻度が曲数と同数であるか否かを判別する(ステップS21)。ステップS18では台詞データと同数の楽曲データがプレイリストに登録されているので、台詞データの出現頻度が楽曲データと同数でない場合(ステップS21;No)、設定された台詞データの出現頻度を満たすため、選択処理部72の機能により、類似の楽曲データを選択する(ステップS22)。ステップS22で、選択処理部72は、例えば、既にプレイリストに登録されている楽曲をもとに以下の条件に適合する楽曲データを選択する。
条件1:ステップS15またはステップS19と同じ条件。
条件2:既にプレイリストに登録された楽曲データと、属性の一部(アーティスト、テンポ、エネルギー、ジャンル、新譜としてリリースされた年代など)が、所定数以上一致すること。
条件3:既にプレイリストに登録された楽曲データと、属性のうち指定された1または複数が一致すること。
ステップS22では、上記の例のように予め設定された条件に従って、制御部6は、楽曲ライブラリ81に格納された楽曲データの中から必要数の楽曲データを選択する。選択された楽曲データはプレイリストに登録され、制御部6はステップS23に移行する。
また、台詞データの出現頻度が楽曲データと同数であった場合(ステップS21;Yes)、制御部6はステップS23に移行する。
【0035】
ステップS23で、制御部6は、再生管理部71の機能により、プレイリストを取り込んで、楽曲データ及び台詞データの再生を開始する。
再生管理部71は、プレイリストの最初のデータを参照し(ステップS24)、台詞データか楽曲データかを判別する(ステップS25)。参照したデータが楽曲データであった場合(ステップS25;No)、再生管理部71はダウンロードした楽曲データか否かを判別する(ステップS26)。この楽曲データがWebサーバー21から端末装置5にダウンロードされた楽曲データであった場合(ステップS26;Yes)、再生管理部71は、その楽曲データが、時刻や端末装置5が位置する場所に関連する楽曲データであるか否かを判別する(ステップS27)。具体的には、当該楽曲データの属性として時間や場所に関する属性が設定されているか否かを判別する。時間や場所に関連する楽曲データである場合(ステップS27;Yes)、再生管理部71は、当該楽曲データが選択されたときと現在との時間及び端末装置5が位置する場所において所定以上の変化があるか否かを判別し(ステップS28)、所定以上の変化を生じている場合には(ステップS28;Yes)、この楽曲データをスキップして(ステップS29)、ステップS24に戻ってプレイリストの次のデータを取得する。
【0036】
また、再生管理部71は、プレイリストにおいて参照した楽曲データがダウンロードした楽曲データでない場合(ステップS26;No)、時刻や端末装置5が位置する場所に関連する楽曲データでない場合(ステップS27;No)、及び、当該楽曲データが時間や場所に関連する楽曲データであって、当該楽曲データが選択されたときとの時間及び場所において所定以上の変化がない場合(ステップS28;No)には、ステップS30に移行する。
【0037】
一方、参照したデータが台詞データであった場合(ステップS25;Yes)、再生管理部71は、その台詞データが、時刻や端末装置5が位置する場所に関連する台詞データであるか否かを判別する(ステップS31)。具体的には、当該台詞データの属性として時間や場所に関する属性が設定されているか否かを判別する。時間や場所に関連する台詞データである場合(ステップS31;Yes)、再生管理部71は、当該台詞データが選択されたときと現在との時間及び端末装置5が位置する場所において所定以上の変化があるか否かを判別し(ステップS32)、所定以上の変化を生じている場合には(ステップS32;Yes)、この台詞データを、時間や場所に関連しない汎用の台詞データに変更して(ステップS33)、ステップS30に移行する。
また、参照した台詞データが、時刻や端末装置5が位置する場所に関連する台詞データでない場合(ステップS31;No)、及び、時間や場所に関連する台詞データであって、当該台詞データが選択されたときとの時間及び場所において所定以上の変化がない場合(ステップS32;No)には、ステップS30に移行する。
【0038】
ステップS30で、再生管理部71は、処理中の台詞データまたは楽曲データを再生し、このデータの再生後または再生終了の所定時間前に、プレイリストの残りデータ数が1であるか否かを判別する(ステップS34)。プレイリストの残りデータ数が1でなければ(ステップS34;No)、再生管理部71はステップS24に戻って次のデータを参照する。これに対し、プレイリスト中の残りのデータ数が1である場合(ステップS34;Yes)、再生中のプレイリストの最後のデータを再生したことになるので、再生管理部71は、他のプレイリストの有無を判別する(ステップS35)。ここで、他のプレイリストがある場合には(ステップS35;Yes)、再生管理部71はステップS23に戻って他のプレイリストを取得して再生を続行し、他のプレイリストがない場合は(ステップS35;No)、本処理を終了する。
【0039】
以上の動作により、配信システム1は、端末装置5が内蔵する楽曲ライブラリ81に格納された楽曲データ及び台詞データ、或いは、DB24に格納された楽曲データ及び台詞データからデータを選択してプレイリストに登録し、端末装置5によって、プレイリストの順にデータを再生する。この際、時刻や時間帯(日を含む)や端末装置5が位置する場所に関連する属性を有する楽曲データまたは台詞データを選択する際には、その楽曲データまたは台詞データが選択されたときから時間や場所が所定以上変化しているか否かを判別し、所定以上の変化があった場合、楽曲データについては再生をスキップし、台詞データは汎用の台詞データに差し替えられる。このため、再生時の時間や端末装置5の位置にそぐわない楽曲データや台詞データが再生されない。
【0040】
図5及び図6は、図4のステップS19で実行される自動選曲処理を詳細に示すフローチャートである。以下の自動選曲処理は、制御部6が備える自動選曲処理部7の機能により実行される。
自動選曲処理部7は、台詞データ及び楽曲データを選択する条件を、データ取得部73により取得済みであるか否かを判別し(ステップS41)、選択条件を取得していない場合は(ステップS41;No)、データ取得部73の機能によって選択条件を取得して(ステップS42)、ステップS41に戻る。ステップS42で取得する選択条件は、Webサーバー21を介してコンテンツサーバー30から提供されるアクティブ情報31や選曲条件情報33そのもの、或いは、これらの情報から得られる情報である。具体的には、自動選曲処理部7は、予め設定テーブル85に設定された選択条件の種類を参照して、設定された選択条件をWebサーバー21から取得する。例えば、選択条件として端末装置5が位置する場所が設定されている場合は、位置検出部65により検出した端末装置5の現在位置をWebサーバー21に送信し、Webサーバー21が、端末装置5の現在位置に対応する選曲条件情報33のPOI情報を取得して端末装置5に送信し、自動選曲処理部7は、このPOI情報を取得して選択条件とする。選択条件の種類としては、アクティブ情報31のニュース、イベント情報、新譜情報、選曲条件情報33の天気情報、POI情報等が挙げられる。また、これらの情報そのものでなく、Webサーバー21を介して取得した上記の各情報から特定の語を抽出し、この語を選択条件として使用することもできる。
【0041】
自動選曲処理部7は、選択条件を既に取得済みである場合(ステップS41;Yes)、この選択条件を変更するか否かを判別する(ステップS43)。ユーザーの操作により、或いは、選択条件を取得してから所定以上の時間が経過している場合には、自動選曲処理部7は選択条件を変更すると判別し(ステップS43;Yes)、ステップS42で新たな選択条件を取得してステップS41に戻る。
このように、自動選曲処理部7は、コンテンツサーバー30から選択条件を取得することが可能なため、ニュース、イベント情報、天気情報など最新の情報を用いて台詞データと楽曲データとを選択できる。このため、情報の鮮度が低下しないうちに選択条件として利用できるので、時間が経過することで重要性を急速に失うような情報をも選択条件として用いることができる。これにより、バリエーションに富む台詞データを楽曲データとともに再生して、ユーザーを飽きさせないように楽曲を再生できる。
【0042】
一方、選択条件を変更しない場合(ステップS43;No)、自動選曲処理部7は、通信ネットワーク10を介して台詞データをダウンロードするか否かを判別し(ステップS46)、ダウンロードする場合は(ステップS46;Yes)、時事問題に関連する条件であるか否かを判別する(ステップS47)。時事問題に関する条件を用いれば、例えば、図3(C)に示したように特定のアーティストの公演に関する台詞データや、アーティストの逝去のニュースに関連する台詞データが選択される。時事問題に関連する条件でなければ(ステップS47;No)、自動選曲処理部7は本処理を終了して図4の処理に戻ってステップS18に移行する。時事問題に関連する台詞データであった場合(ステップS47;Yes)、自動選曲処理部7は、台詞データ及び楽曲データを検索して使用期間をチェックする使用期間チェック処理を実行して(ステップS48)、台詞データ及び楽曲データの選択に成功したか、失敗したかを判別する(ステップS49)。自動選曲処理部7は、選択に成功した場合は(ステップS49;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS49;No)、ステップS50に移行する。また、台詞データをダウンロードしない場合も(ステップS46;No)、ステップS50に移行する。
【0043】
ステップS50で、自動選曲処理部7は、選択条件が季節に関する条件であるか否かを判別し、選択条件が季節に関する条件でない場合(ステップS50;No)、ステップS53に移行する。また、季節に関する条件である場合(ステップS50;Yes)、自動選曲処理部7は使用期間チェック処理を実行する(ステップS51)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS52)、選択に成功した場合は(ステップS52;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS52;No)、ステップS53に移行する。
【0044】
ステップS53で、自動選曲処理部7は、選択条件が日付に関する条件か否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件が日付に関する条件でない場合(ステップS53;No)、ステップS56に移行する。日付に関する条件である場合(ステップS53;Yes)、この使用期間チェック処理を実行する(ステップS54)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS55)、選択に成功した場合は(ステップS55;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS55;No)、ステップS56に移行する。
【0045】
ステップS56で、自動選曲処理部7は、選択条件が記念日に関する条件か否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件が記念日に関する条件でない場合(ステップS56;No)、ステップS59に移行する。記念日に関する条件である場合(ステップS56;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS57)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS58)、選択に成功した場合は(ステップS58;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS58;No)、ステップS59に移行する。
【0046】
ステップS59で、自動選曲処理部7は、選択条件がアーティスト名と日付の両方に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件がアーティスト名と日付のいずれかに関する条件でない場合(ステップS59;No)、ステップS62に移行する。アーティスト名及び日付に関する条件である場合(ステップS59;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS60)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS61)、選択に成功した場合は(ステップS61;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS61;No)、ステップS62に移行する。
【0047】
ステップS62では、自動選曲処理部7は、選択条件がうんちく或いはネタに関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件がうんちく或いはネタに関する条件でない場合(ステップS62;No)、ステップS65に移行する。うんちく或いはネタに関する条件である場合(ステップS62;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS63)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS64)、選択に成功した場合は(ステップS64;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS64;No)、ステップS65に移行する。
【0048】
図6のステップS65において、自動選曲処理部7は、選択条件が天気に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件が天気に関する条件でない場合(ステップS65;No)、ステップS68に移行する。天気に関する条件である場合(ステップS65;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS66)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS67)、選択に成功した場合は(ステップS67;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS67;No)、ステップS68に移行する。
【0049】
ステップS68において、自動選曲処理部7は、選択条件が時間帯に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件が時間帯に関する条件でない場合(ステップS68;No)、ステップS71に移行する。時間帯に関する条件である場合(ステップS68;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS69)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS70)、選択に成功した場合は(ステップS70;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS70;No)、ステップS71に移行する。
【0050】
ステップS71において、自動選曲処理部7は、選択条件がジャンル及び雰囲気に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件がジャンルまたは雰囲気に関する条件でない場合(ステップS71;No)、ステップS74に移行する。ジャンル及び雰囲気に関する条件である場合(ステップS71;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS72)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS73)、選択に成功した場合は(ステップS73;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS73;No)、ステップS74に移行する。
【0051】
ステップS74で、自動選曲処理部7は、選択条件がアーティスト名に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件がアーティスト名に関する条件でない場合(ステップS74;No)、ステップS77に移行する。アーティストに関する条件である場合(ステップS74;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS75)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS76)、選択に成功した場合は(ステップS76;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS76;No)、ステップS77に移行する。
【0052】
ステップS77で、自動選曲処理部7は、選択条件が録音状況に関する条件であるか否かを判別する。録音状況に関する条件とは、例えば、ライブかスタジオ録音かを指定する条件である。自動選曲処理部7は、選択条件が録音状況に関する条件でない場合(ステップS77;No)、ステップS80に移行する。録音状況に関する条件である場合(ステップS77;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS78)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS79)、選択に成功した場合は(ステップS79;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS79;No)、ステップS80に移行する。
【0053】
ステップS80で、自動選曲処理部7は、選択条件が再生頻度に関する条件であるか否かを判別する。自動選曲処理部7は、選択条件が再生頻度に関する条件でない場合(ステップS80;No)、ステップS83に移行する。再生頻度に関する条件である場合(ステップS80;Yes)、自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理を実行する(ステップS81)。自動選曲処理部7は、使用期間チェック処理で台詞データと楽曲データの選択に成功したか否かを判別し(ステップS82)、選択に成功した場合は(ステップS82;Yes)、本処理を終了して図4の処理に戻り、選択に失敗した場合には(ステップS82;No)、ステップS83に移行する。
【0054】
ステップS83で、自動選曲処理部7は、選択条件がステップS46〜S80で判別した以外の条件であるか否かを判別する。他の条件である場合(ステップS83;Yes)、自動選曲処理部7はステップS84に移行し、条件を変更する処理を開始し、ステップS42に戻って再び条件を取得する。また、ステップS46〜S80で判別した以外の条件でない場合(ステップS83;No)、自動選曲処理部7は、汎用の台詞データを選択し、楽曲データを選択して(ステップS85)、本処理を終了して図4の処理に戻る。
【0055】
図7は、図5〜図6の処理で実行される使用期間チェック処理を詳細に示すフローチャートである。この使用期間チェック処理は、ステップS48、S51、S54、S57、S60、S63、S66、S69、S72、S75、S78、及びS81で実行される。
【0056】
使用期間チェック処理は、制御部6が備える選択処理部72により実行される。
使用期間チェック処理において、選択処理部72は、選択条件に該当する台詞データを検索する(ステップS101)。図5のステップS46においてWebサーバー21を介して台詞データを取得すると判別した場合、すなわちステップS48においては、DB24内の台詞データ25を検索し、他の場合は台詞DB83の台詞データを検索する。
選択処理部72は、該当する台詞データの有無を判別し(ステップS102)、該当する台詞データがない場合(ステップS102;No)、選択不成功と判定して(ステップS103)、本処理を終了する。一方、該当する台詞データがある場合には(ステップS102;Yes)、その台詞データを前回使用した日時を特定し(ステップS104)、その台詞データが使用期間内か否かを判別する(ステップS105)。ステップS104において前回使用した日時を特定するのは、使用期間が、「最終使用から○日以内」と設定されている場合があるためである。
【0057】
該当する台詞データが使用期間内でない場合(ステップS105;No)、選択処理部72は、ステップS101に戻って他の該当する台詞データを検索する。これに対し、該当する台詞データが使用期間内である場合(ステップS105;Yes)、選択処理部72は、その台詞データを一時的に選択状態にし(ステップS106)、この台詞データ及び選択条件に該当する楽曲データを検索する(ステップS107)。ステップS107では、台詞データの属性と関連度の高い属性を有する楽曲データを検索してもよいし、選択条件のみに基づいて該当する楽曲データを検索してもよい。
選択処理部72は、該当する楽曲データの有無を判別し(ステップS108)、該当する楽曲がない場合(ステップS108;No)、ステップS101に戻って再び台詞データを検索する。また、該当する楽曲データがある場合(ステップS108;Yes)、選択処理部72は、この楽曲データが使用期間内か否かを判別する(ステップS109)。該当する楽曲データが使用期間内でない場合(ステップS109;No)、選択処理部72は、ステップS107に戻って他の該当する楽曲データを検索する。これに対し、該当する楽曲データが使用期間内である場合(ステップS109;Yes)、選択処理部72は楽曲データ及び台詞データの選択成功と判定し(ステップS110)、一時的に選択した台詞データ及び楽曲データとを決定して(ステップS111)、本処理を終了する。
【0058】
図8(A)、(B)は、図4〜図7の処理により作成されるプレイリストの例を示す図である。
図8(A)に示すように、上述した処理によって、楽曲を紹介する台詞と楽曲データとが組み合わされたプレイリストが作成され、このプレイリストに従って台詞データと楽曲データとが再生される。図8(A)の例では台詞データの頻度が、楽曲データ1曲に対して台詞データ1つとなっているが、この頻度は上述したように設定テーブル85により任意に設定できる。
また、事前の設定、及び、時間や場所の変化によって、プレイリストに登録される台詞が変化し、図8(A)の例では端末装置5の現在位置が海に近いことに基づいて、「海辺」を含む台詞が選択され、この台詞に関連度の高い楽曲が選択されている。
さらに、図8(B)に例示するように、現在の日付に基づいて期間限定の台詞が選択され、この期間限定の台詞に対応づけられた期間限定の楽曲が含まれたプレイリストを作成することも可能である。このようなプレイリストを作成することで季節感のある楽曲を再生でき、また、音楽ビジネスの有効なマーケティング手法として展開できる。
【0059】
以上のように、本発明を適用した実施形態に係る配信システム1は、通信ネットワーク10を介してWebサーバー21に接続され、楽曲データを再生する端末装置5を有し、端末装置5が、通信ネットワーク10を介して接続されたサーバー群20から配信情報としてのニュース、イベント情報、天気情報、POI情報等を取得するデータ取得部73と、サーバー群20から取得した情報そのもの、或いは当該情報から抽出して得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データと、当該楽曲データに付加して再生される台詞データとを選択する選択処理部72と、選択処理部72により選択された楽曲データ及び台詞データを再生するための再生リストを作成する再生管理部71とを備えるので、当該装置が保持していない、ニュースを含む最新情報や天候、季節等の動的な情報を利用して、楽曲データ及び台詞データを選択できる。従って、サーバー群20から配信された情報に基づいて、楽曲と、この楽曲に適した台詞データとを効率よく選択できる。
【0060】
また、楽曲データと台詞データとを記憶する記憶部8を備え、選択処理部72は、記憶部8の楽曲ライブラリ81に記憶された楽曲データ及び台詞DB83に記憶された台詞データ、または、サーバー群20のDB24から取得可能な台詞データ25及び楽曲データ26の中から、選択条件に基づいて楽曲データ及び台詞データを選択するので、端末装置5が記憶している楽曲データ及び台詞データに限らず、多くの楽曲データ及び台詞データを選択の対象とし、より好適な楽曲データ及び台詞データを選択できる。
【0061】
再生管理部71は、再生リストに従って楽曲データ及び台詞データを再生し、再生する楽曲データまたは台詞データが選択された際の選択条件が経時変化する情報を含んでいて、選択されたときから現在までの間に所定以上の変化を生じている場合には、当該楽曲データまたは台詞データを再生しないので、現在の状況に合わない楽曲データ及び台詞データが再生されることがなく、常に好適な楽曲データ及び台詞データを再生できる。また、台詞データを再生しない場合は汎用の台詞データを再生するので、興趣性を損なうことがない。
【0062】
選択処理部72は、楽曲データの数に対する台詞データの頻度が指定されている場合に、指定された頻度となる数の楽曲データ及び台詞データを選択し、この選択された楽曲データ及び台詞データが再生管理部71によって再生リストに登録されるので、ユーザーが望む頻度で台詞データを再生させることができる。
【0063】
データ取得部73が取得する情報は、天候に関する情報、端末装置5の位置に関連する情報、或いは、ニュースに関する情報の少なくともいずれかを含み、これら最新の情報に基づいて、端末装置5の現在の状況等に適した楽曲データ及び台詞データを、ユーザーに条件を入力させる処理等を行うことなく自動的に選択できる。
【0064】
なお、上記実施形態は本発明を適用した具体的態様の一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、端末装置5がWebサーバー21を介してDB管理サーバー23またはコンテンツサーバー30から情報を取得する構成として説明したが、サーバー群20のサーバー構成及び配信システム1における通信回線の態様は任意であり、端末装置5が各サーバーに直接アクセスして情報を取得してもよい。また、端末装置5は、可搬型の携帯端末装置であって通話機能等を有するものとして説明したが、データを送受信する機能を有する装置であれば特に限定されず、例えば、携帯型の音楽再生装置、ノート型コンピューター、カーナビゲーション装置等の各種の装置に適用できる。また、端末装置5自体が音楽再生機能を有する必要はなく、端末装置5が有する楽曲データ及び台詞データと、端末装置5が作成したプレイリストとを取得可能な外部の装置が楽曲データ及び台詞データを再生する構成としてもよい。さらに、端末装置5が実行する図4〜図7の動作を複数の装置により実行してもよく、例えば、通信機能を持たない装置が、外部装置の通信機能を利用して上記動作を実行してもよい。
また、上記実施形態においてアクティブ情報31及び選曲条件情報33の例として挙げたニュース、イベント情報、天気情報、POI情報の他にも様々な情報を選択条件に利用することができ、情報の種類や内容は特に限定されない。端末装置5がサーバー群20から取得する情報を用いないで、記憶部8に記憶した楽曲データ及び台詞データを選択する機能を持たせてもよいし、これらの処理は任意のアルゴリズムで実行すればよい。
さらに、図2に示した各機能ブロックは配信システム1を構成する各装置の機能を示したものであって、各機能ブロックはハードウェアのみ、或いはハードウェアとソフトウェアとの協働により実現され得るものであって、各装置のハードウェア構成を限定するものではなく、その他の細部構成についても任意に変更可能であることは勿論である。
【符号の説明】
【0065】
1 配信システム(楽曲データ処理システム)
5 端末装置(楽曲データ処理装置)
6 制御部
7 自動選曲処理部
8 記憶部(記憶手段)
10 通信ネットワーク(通信回線)
20 サーバー群(サーバー)
21 Webサーバー
23 DB管理サーバー
24 DB
25 台詞データ
26 楽曲データ
30 コンテンツサーバー(配信情報記憶手段)
31 アクティブ情報
33 選曲条件情報
71 再生管理部(再生手段、再生管理手段)
72 選択処理部(選択手段)
73 データ取得部(配信情報取得手段)
74 設定管理部
81 楽曲ライブラリ
82 属性DB
83 台詞DB
85 設定テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
楽曲データを再生する楽曲データ処理装置であって、
通信回線を介して接続されたサーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、
前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データ、及び、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段と、
を備えることを特徴とする楽曲データ処理装置。
【請求項2】
楽曲データと楽曲関連データとを記憶する記憶手段を備え、
前記選択手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲データ及び楽曲関連データ、または、前記サーバーから取得可能な楽曲データ及び楽曲関連データの中から、前記選択条件に基づいて楽曲データ及び楽曲関連データを選択することを特徴とする請求項1記載の楽曲データ処理装置。
【請求項3】
前記再生リストに従って楽曲データ及び楽曲関連データを再生する再生手段を備え、
前記再生手段は、再生する楽曲データまたは楽曲関連データが選択された際の選択条件が経時変化する情報を含んでいて、選択されたときから現在までの間に所定以上の変化を生じている場合には、当該楽曲データまたは楽曲関連データを再生しないことを特徴とする請求項1または2記載の楽曲データ処理装置。
【請求項4】
前記選択手段は、楽曲データの数に対する楽曲関連データの数が指定されている場合に、指定された割合を満足する数の楽曲データ及び楽曲関連データを選択することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の楽曲データ処理装置。
【請求項5】
前記配信情報取得手段が取得する配信情報は、天候に関する情報、前記楽曲データ処理装置の位置に関連する情報、或いは、ニュースに関する情報の少なくともいずれかを含むことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の楽曲データ処理装置。
【請求項6】
楽曲データを再生する楽曲データ処理装置と、サーバーとを通信可能に接続して構成され、
前記楽曲データ処理装置は、
前記サーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、
前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データ、及び、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段と、を備え、
前記サーバーは、
配信情報を記憶する配信情報記憶手段と、
前記楽曲データ処理装置の要求に応じて、前記配信情報記憶手段に記憶した配信情報を送信する送信手段と、を備えること、
を特徴とする楽曲データ処理システム。
【請求項7】
楽曲データを再生する楽曲データ処理装置を制御するコンピューターが実行可能なプログラムであって、
前記コンピューターを、
通信回線を介して接続されたサーバーから配信情報を取得する配信情報取得手段と、
前記サーバーから取得した配信情報から得られる選択条件をもとに、再生する楽曲データ、及び、当該楽曲データに付加して再生される楽曲関連データを選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された楽曲データ及び楽曲関連データを再生するための再生リストを作成する再生管理手段と、
して機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−50479(P2013−50479A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186751(P2011−186751)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(503157320)株式会社メディアクリック (4)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】