説明

樹脂製内窓を用いた二重窓

【課題】本発明は、内窓を樹脂製の障子板として、樹脂製の障子板の軽量、低熱伝導率、加工容易性、破損時に飛散しないという特徴を備え、かつ遮音性に優れた二重窓を提案する。
【解決手段】ガラス製の障子板を有する障子戸を備えた外窓と、外窓のガラス製障子板のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数である樹脂製の障子板を有する障子戸を備えた内窓とを備えることよりなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は樹脂製内窓を用いた二重窓に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、建築物の外壁の開口部に取り付けられる建具として、金属製障子枠(金属製サッシ)にガラス製障子板を有する障子戸を嵌め込んだものが広く用いられている。該建具には、遮音・断熱性という機能を備えていることが期待される。該機能を向上させる手段として、障子板を複層のガラス板に交換したり、室内に内障子を設けたりすることがなされていた。しかし、複層ガラスへの交換によりガラス板自体の断熱性は向上するものの遮音性が劣ること、障子枠自体の遮音・断熱性は改善できず、さらに、障子戸と障子枠との隙間の影響は解消できない。寒冷地では防寒のために外壁の開口部(以下、外窓という)に加え室内側に窓(以下、内窓という)を取り付ける二重窓が利用されてきた。近年では、防音や結露防止の目的でも設置されるようになってきた。このような二重窓としては従来、外窓と内窓をアルミニウム等の金属製サッシで製作された一体型の窓枠にガラス製の障子板を備えた障子戸を嵌め込んだものを採用していたが、最近では、外窓は一般的にはアルミニウム等の金属製サッシにガラス製の障子板を備えた障子戸を嵌め込んだもので、内窓には樹脂製障子枠(樹脂製サッシ)にガラス製障子板を備えた障子戸を嵌め込んだものも用いられるようになってきた。樹脂製サッシは金属製サッシと比較した場合、建具として熱的性能に優れ、施工が容易でかつ軽量である。しかし、樹脂製サッシを採用した場合であっても、ガラス製障子板を採用している以上、総重量はさほど軽減されない。
このような問題を解決する手段として、ガラス製障子板に代えて樹脂製障子板を採用し、既設の窓の部屋側に取り付け可能な障子戸も提案されている(例えば、特許文献1、2)。樹脂製障子板はガラス障子板に比べて、軽量で熱伝導率が低く、加工が比較的容易で、破損しても飛散しないという建具にとっての利点がある。
【特許文献1】実公昭62−26542号公報
【特許文献2】特開2002−266557号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、特に遮音性については、板状の部材はコインシデンス効果により遮音性能が著しく低下する周波数を持つことで知られている。すなわち、二重窓とした場合には、コインシデンス効果が、外窓、内窓の双方で現れることとなるため、双方が影響しあうことで遮音効果が期待するほど得られないことが懸念される。そのため、外窓に付して内窓を構成した場合には、これらの問題を解決しなければ遮音性能を向上させることができないという問題がある。
本発明は、内窓を樹脂製の障子板として、樹脂製の障子板の軽量、低熱伝導率、加工容易性、破損時に飛散しないという特徴を備え、かつ遮音性に優れた二重窓を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の二重窓は、ガラス製の障子板を有する障子戸を備えた外窓と、外窓のガラス製障子板のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数である樹脂製の障子板を有する障子戸を備えた内窓とを備えることを特徴とする。
前記内窓の樹脂製の障子板は、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂製板であることが好ましい。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、二重窓の内窓に樹脂製障子板を採用しても、優れた遮音性を持ち、かつ軽量、低熱伝導率、加工容易性、破損時に飛散しないという特徴を内窓に付与することができる。結果として、防音、防露、断熱に優れ、操作性、安全性に優れた二重窓を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明は、ガラス製の障子板を有する障子戸を備えた外窓と、外窓のガラス製障子板のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数である樹脂製の障子板を有する障子戸を備えた内窓とを備える二重窓である。
コインシデンス効果は、音が斜め方向から板材料にあたったときに、該板材料に強制振動が生じる。ここで、該板材料の自由振動における波長と、前記の強制振動の波長が等しくなると、壁が容易に振動して透過損失が著しく低下する。この現象をコインシデンス効果といい、コインシデンス効果が現れる周波数をコインシデンス周波数という。外窓のガラス製の障子板のコインシデンス周波数は、一般的に用いられるガラス厚(3mm〜12mm)を想定すると、(1)式より約1000Hz〜4000Hzとなる。遮音性能はオクターブバンドで評価されることが多いので、1000Hz帯域〜4000Hz帯域で遮音性能が落ち込むこととなる。遮音性能の落ち込む周波数を一致させないようにするためには、1オクターブバンド以上、内窓の障子板のコインシデンス周波数をずらせば良いので、内窓のコインシデンス周波数を外窓障子板のコインシデンス周波数の含まれる周波数帯域よりも1オクターブバンド以上高い周波数帯域とすればよい。1オクターブバンド帯域の下限は(3)式、上限は(4)式よって求めることができる。ここで、本発明に関係するオクターブバンドの中心周波数は、建具の遮音試験方法「JIS A 1520」に規定されている測定周波数帯域の中心周波数である、125、250、500、1000、2000、4000Hzと、さらに1オクターブバンド高い8000Hz、またさらに1オクターブバンド高い16000Hzとする。
外窓障子板に一般的に使われる前記したガラス板厚の範囲で考えれば、3mmガラスの外窓障子板のコインシデンス周波数4000Hzが含まれる周波数帯域は4000Hzを中心としたオクターブバンド(4000Hz帯域)である。したがって、内窓障子板のコインシデンス周波数は、(4)式によって求められる4000Hz帯域の上限周波数である5700Hz以上、すなわち8000Hz帯域の下限値以上となるように設定すればよい。なお、(1)(2)式でのコインシデンス周波数の計算、ならびに該コインシデンス周波数を満たす障子板の選定に当たっては、20℃における各数値を用いた(以降、同様である)。
【0007】
【数1】

【0008】
:コインシデンス周波数(Hz)、c:音速(m/s)、t:板厚(m)、cl:縦波伝搬速度(m/s)。また、clは(2)式により求まる。
【0009】
【数2】

【0010】
E:ヤング係数(N/m)、ρ:(kg/m
【0011】
【数3】

【0012】
f:オクターブバンドの中心周波数(Hz)
【0013】
3〜7mm厚のアクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂のコインシデンス周波数は5721Hz〜13300Hzである。ガラス板に比べて特定の樹脂製板のコインシデンス周波数が高いことを利用し、ガラス製障子板を用いた外窓と、特定の樹脂製障子板を用いた内窓の好適な組み合わせを発明した。
【0014】
以下、本発明の一実施形態について、図1および図2に基づいて説明する。図1は本発明の二重窓を建築物に取り付けた状態の縦断面図、図2は本発明の二重窓を建築物に取り付けた状態の横断面図である。
外窓14は2枚の障子戸24が自在にスライドする引き違い窓であり、建築物の外壁10に設けられた窓開口部12に設置されている。該開口部12の内周面には、該周縁の上下に設置された外窓上レール枠16と外窓下レール枠17、左右に設置された外窓縦枠18が配置され、外窓14の障子枠を形成する。ガラス製の外窓障子板22は外窓上框20、外窓下框21および外窓縦框23により四辺を囲われて外窓障子戸24が形成される。外窓上框20は外窓上レール枠16内に設けられた外窓上レール26と嵌合し、外窓下框21は外窓下レール枠17内に設けられた外窓下レール28の上に戸車30を介して嵌合されている。
内窓44も、2枚の内窓障子戸54が自在にスライドする引き違い窓であり、外窓14よりも室内40側に配置されている。窓開口部12の室内40側の内周面に設置された枠部材42の内周四辺面に、内窓上レール枠46、内窓下レール枠47、左右の内窓縦枠48が配置されて、内窓44の障子枠が形成される。樹脂製の内窓障子板52は内窓上框50、内窓下框51、内窓縦框53により四辺を囲われて内窓障子戸54が形成される。内窓上レール枠46には仕切り壁56により2つのレーン58が形成されている。内窓上框枠50は内窓上レール枠46内に設けられたレーン58と嵌合し、内窓下框51は内窓下レール枠47内に設けられた内窓下レール60と嵌合されている。また、内窓上框50の構成面の内、仕切り壁56と並行し、かつ仕切り壁56もしくは内窓上レール枠46と接する面の一部に密閉部材62が備えられ、内窓下框51においても、内窓下レール60と接する部分に密閉部材62が備えられている。一方、内窓縦枠48の内窓縦框53と接する面に密閉片63が一体成形されている。
【0015】
外窓14が有する外窓障子戸24は外窓下レール28に沿って、内窓44が有する内窓障子戸54は内窓下レール60に沿って、外窓障子戸24と内窓障子戸54は互いに独立して開閉自在にスライドする。また、内窓障子戸54を閉めた状態においては、密閉部材62及び密閉片63により、内窓44の障子枠と障子外枠の間に生じる隙間を塞ぐことができ、より高い密閉効果を得ることができる。また、内窓の枠は、枠部材42に直接固定されることで、枠部材42と各々の枠とが面接触して気密性を保っている。
【0016】
(外窓)
外窓14の外窓障子板22には一般的にはガラス板が用いられる。また、外窓障子板22の厚みは3mm〜12mmが一般的である。さらに、外窓障子戸24は二重ガラスを採用したものであっても良い。
外窓14の障子枠ならびに外窓障子戸24の框の材質は一般的にはアルミニウムが用いられる。
【0017】
(内窓)
本発明においては、内窓障子板52はガラス製の外窓障子板22のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数となるものであれば特に限定されず、材質と厚みの組み合わせを選定する。
内窓障子板52のコインシデンス周波数が、外窓障子板22のコインシデンス周波数より1オクターブバンド以上高くない場合には、外窓障子板22と内窓障子板52のコインシデンス周波数が同一周波数帯域となり、内窓障子板52がガラス板のコインシデンス効果と同調することになるので遮音性を補助できないためである。具体的には、前述したように外窓14に使用される障子板22のガラスの厚みは3〜12mmが一般的であり、コインシデンス周波数は(1)式により1000〜4000Hzと求めることができる。したがって、内窓障子板52のコインシデンス周波数が5700Hz以上であれば、外窓障子板22のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高い周波数帯域にコインシデンス周波数を持つこととなる。該条件を満たす樹脂製の障子板としてはアクリル樹脂製、ポリカーボネート樹脂製、ポリエチレンテレフタレート樹脂製等が挙げられ、内窓障子板52として期待される機能である光線透過性、強度を考慮すると、アクリル樹脂又はポリカーボネート製の障子板を用いることが好ましい。
【0018】
樹脂製の内窓障子板52の厚みは特に限定されず、選択された材質による内窓障子板52のコインシデンス周波数がガラス製の外窓障子板22のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高い周波数であることを満たせばよい。前記の一般的なガラス製の外窓障子板22の厚さ(3〜12mm)を想定し、例えば内窓障子板52にアクリル樹脂製障子板を用いた場合、内窓障子板52の厚みを3mm未満とすると内窓として必要な強度が確保できない。一方、7mmを超えるとガラス製の外窓障子板22のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数を確保できなくなる上、樹脂製の障子板の軽量である利点も薄れる。したがって、樹脂製の内窓障子板52の材質を考慮して決定するものの、実用面において内窓障子板52の厚みは3mm以上、7mm以下であることが好ましい。
内窓44の障子枠ならびに内窓障子戸52の框の材質は特に規定されるものではないが、障子戸の軽量化の観点から樹脂製であることが好ましく、施工性の観点からビスや接着剤等の効果が十分に確保できる材質であれば良い。
【0019】
(配置)
外窓14と内窓44の配置は、樹脂製の内窓障子板52を設けた内窓44が室内40側に設置されていれば特に規定されるものではなく、外窓障子板22と内窓障子板52の距離Lは、図示されていないクレセントの操作や配置を考慮して設置されることが好ましい。
【0020】
以上説明したとおり、本発明はガラス製障子板を有する外窓と、該外窓の障子板のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数である樹脂製障子板を有する内窓とを組み合わせることで、遮音性能を向上させることができ、かつガラス製障子板に比べて軽量、低熱伝導率、加工容易性、破損時に飛散しないという特徴を二重窓の内窓に付与することができる。
【実施例】
【0021】
以下、本発明について実施例を挙げて具体的に説明するが、実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
外窓には、アルミニウム製の障子枠と、ガラス製(5mm厚、コインシデンス周波数:2300Hz、2000Hz帯域)の障子板、アルミニウム製の框を用い、間口幅1800mm、高さ1800mmの窓を用意した。内窓には、塩化ビニル樹脂製の障子枠と、アクリル樹脂製(3mm厚、コインシデンス周波数:13300Hz、16000Hz帯域)の障子板、塩化ビニル樹脂製の框を用い、間口幅1800mm、高さ1800mmの窓を用意し、内窓障子戸について計量した。用意した前記外窓と前記内窓を、外窓の障子戸の内、最も室内側に位置する障子板と、内窓の障子戸の内、最も室内側に位置する樹脂製の障子板の距離が10cmとなるように二重窓を設定し、音響透過損失相当値の測定試験に供した。本実施例1において、内窓のコインシデンス周波数は外窓障子板のコインシデンス周波数よりも3オクターブバンド高い設定である。
【0022】
(実施例2)
内窓のアクリル樹脂製の障子板を5mm厚(コインシデンス周波数:8000Hz、8000Hz帯域)とした以外は実施例1と同様に行った。本実施例2において、内窓のコインシデンス周波数は外窓障子板のコインシデンス周波数よりも2オクターブバンド高い設定である。
【0023】
(比較例1)
内窓のアクリル樹脂製の障子板を、ガラス製(3mm、コインシデンス周波数:3900Hz、4000Hz帯域)の障子板とした以外は、実施例1と同様に行った。本比較例1において、内窓のコインシデンス周波数は外窓障子板のコインシデンス周波数よりも3オクターブバンド高い設定である。
【0024】
(比較例2)
内窓のアクリル樹脂製の障子板を、ガラス製(5mm、コインシデンス周波数:2300Hz、2000Hz帯域)の障子板とした以外は、実施例1と同様に行った。本比較例2において、内窓のコインシデンス周波数は外窓障子板のコインシデンス周波数よりも2オクターブバンド高い設定である。
【0025】
(比較例3)
外窓には、アルミニウム製の障子外枠と、ガラス製(5mm厚、コインシデンス周波数:2300Hz、2000Hz帯域)の障子板、アルミニウム製の障子枠を用い、間口幅1800mm、高さ1800mmの窓を用意した。内窓は設置せずに外窓単体で試験に供した。
【0026】
実施例ならびに比較例に供したガラス板とアクリル樹脂製板の諸物性、コインシデンス周波数ならびに該周波数を含む周波数帯域、実施例および比較例に供した内窓の質量の計測結果について表1に示す。
【0027】
【表1】

【0028】
(測定方法)
<音響透過損失相当値>
図3は本発明の実施例ならびに比較例の遮音試験を行うにあたって使用した測定設備である建物の見取り図である。建物78は上側間仕切り壁82、横側間仕切り壁83、外壁80、柱90により囲われた空間である。間仕切り壁82から外壁80までの内寸L1は4650mm、柱90の外側から外窓88の窓枠までの距離L2は1600mmとした。JIS A 1520に規定された内部音源法に従い、建物78に音響スピーカー84、内部マイクロホン92、外部マイクロホン94を配置した。
実施例ならびに比較例で設定した二重窓あるいは外窓を図3に示す内窓86、外窓88として設置し、JIS A 1520に規定された内部音源法にて、ピンクノイズを音源として測定を行い、音響透過損失相当値TL(dB)を求めた。求めた結果を図4〜6に示す。
【0029】
図4ならびに図5に示すとおり、実施例1、2ならびに比較例1、2の結果と、比較例3の結果を比較すると、実施例1、2と比較例1、2は二重窓としたことにより250Hz帯域以上で大幅に音響透過損失相当値が向上している。また、周波数の上昇に伴って、遮音量が増加する傾向が見られる。二重窓とすることで、遮音性が大幅に向上することがわかった。しかし、図4における実施例1と比較例1では、一般的に遮音性能は板材料の質量に依存するため、音響透過損失を大きくするためには、比重の高い材質を選択した方が有利であり、比重の高いガラスは、同じ体積の樹脂に比較して高い遮音性能を有することになる。しかし、外窓障子板(ガラス製)のコインシデンス周波数が該当する2000Hz帯域では、内窓障子板をガラス製とした比較例1に比べ、遮音性能としては不利であるアクリル製の内窓の方が若干上回っていた。図5においても同様に実施例2と比較例2は、2000Hz帯域〜4000Hz帯域においてほぼ同等の音響透過損失相当値を示していた。また、図6にある、比較例1と同程度の面密度である実施例2との比較においては、125Hz〜500Hzの帯域でほぼ同等の音響透過損失相当値であり4000Hz帯域では実施例1が比較例2を上回る結果であった。一方、表1に示すように、ガラス製障子板、アクリル樹脂製障子板の質量比較において、3mm厚同士では12.7kg/枚、5mm厚同士では21.2kg/枚のアクリル樹脂製板を嵌めこんだ障子戸の方が軽量であった。また、ガラス板3mm厚の障子戸とアクリル樹脂板5mm厚障子板との比較においても、アクリル樹脂板を使用した障子戸の方が軽量であった。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は本発明の二重窓を建築物に取り付けた状態の縦断面図である。
【図2】図2は本発明の二重窓を建築物に取り付けた状態の横断面図である。
【図3】本発明の遮音性能の測定のために使用した測定設備の見取り図である。
【図4】実施例1と比較例1、3の音響透過損失相当値を示したグラフである。
【図5】実施例2と比較例2、3の音響透過損失相当値を示したグラフである。
【図6】実施例2と比較例1の音響透過損失相当値を示したグラフである。
【符号の説明】
【0031】
14 外窓
22 外窓障子板
24 外窓障子戸
44 内窓
46 内窓上レール枠
47 内窓下レール枠
48 内窓縦枠
50 内窓上框
51 内窓下框
52 内窓障子板
53 内窓縦框
54 内窓障子戸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガラス製の障子板を有する障子戸を備えた外窓と、外窓のガラス製障子板のコインシデンス周波数よりも1オクターブバンド以上高いコインシデンス周波数である樹脂製の障子板を有する障子戸を備えた内窓とを備える二重窓。
【請求項2】
前記内窓の樹脂製の障子板が、アクリル樹脂又はポリカーボネート樹脂製板であることを特徴とする請求項1に記載の二重窓。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−303609(P2008−303609A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−151678(P2007−151678)
【出願日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【出願人】(000010065)フクビ化学工業株式会社 (150)
【出願人】(000140292)株式会社奥村組 (469)
【Fターム(参考)】