説明

毛髪化粧料

【解決手段】(A)40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である炭化水素
(B)アミノ変性シリコーン
(C)ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物、及び
(D)オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油
を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
【効果】本発明によれば、ごわついて広がりやすい損傷した毛髪に対して、ごわつきを改善し、毛髪の広がりを抑制して毛髪にまとまりを付与すると共に、べたつきが抑制された毛髪化粧料を提供することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は毛髪化粧料に関するものであり、特に、ごわついて広がりやすい損傷した毛髪のごわつきを改善し、毛髪の広がりを抑制してまとまりを付与すると共に、べたつきが抑制された毛髪化粧料に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱等で髪はひどく傷み、ごわつきを生じ、毛髪が広がってまとまりにくくなることが知られている。それらを改善する技術として各種シリコーン、油分、カチオン性界面活性剤、ポリオール等の保湿剤、又は天然物抽出エキス等を配合する技術が提案されている。例えば、第4級アンモニウム塩と高分子量シリコーン含有の毛髪処理剤(特許文献1:特開昭63−222109号公報参照)が提案されている。また、毛髪にまとまりを付与し、広がりを抑制する技術として、セット樹脂による高分子化合物の皮膜を利用した毛髪化粧料が提案されている(特許文献2:特開平6−287116号公報参照、特許文献3:特開平9−20626号公報参照)。しかしながら、セット樹脂による整髪は毛髪同士を接着してしまうため、自然な風合いに欠けるうえ、形成された皮膜が外部からの力によって一度破壊されてしまうと整髪性が失われ、また感触的にはごわごわと指通りが悪くなってしまう。その欠点を克服する技術としては、常温固体のロウ状物質を整髪剤として用いる方法が提案されている(特許文献4:特開平10−45546号公報参照)が、これらロウ状物質を用いた整髪剤では、べたつきが生じてしまい、その改善が望まれていた。そこで、ジメチルポリシロキサンを併用することですべり性を向上させ、べたつき感を低減させる方法が提案されている(特許文献5:特開2002−370937号公報)。しかしながら、これらの技術を用いた場合、一時的にごわつきを改善するか、一時的にまとまり性を良くすることはできるが、使用後数時間で効果が減少していき、特にまとまり効果の持続性に満足できるものはなかった。また、より効果を発揮させようと塗布量を増やそうとすると、べたつきが生じてしまうという問題点があり、ごわついて広がりやすい損傷した毛髪のごわつきを改善し、まとまりを付与すると共に、べたつきがないものが望まれていた。
【0003】
【特許文献1】特開昭63−222109号公報
【特許文献2】特開平6−287116号公報
【特許文献3】特開平9−20626号公報
【特許文献4】特開平10−45546号公報
【特許文献5】特開2002−370937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、ヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱等により、ごわついて広がりやすい損傷した毛髪に対して、ごわつきを改善し、毛髪の広がりを抑制してまとまりを付与すると共に、べたつきが抑制された毛髪化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
ヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱等で髪はひどく傷むと、ごわつきを生じ、毛髪が広がってまとまりにくくなる。これは、毛髪内部に存在するCMC(Cell Membrane Complex)等の潤滑成分が不均一に流出し、消失部位が縮むため、毛髪内部の摩擦が部分的に上昇することにより生じるものであり、髪内部における摩擦の症状である。一方、「なめらかさ」とは、髪表面における摩擦により生じるものであり、髪表面における摩擦の症状であって、毛髪をなめらかさにする技術では、上記課題を解決することは困難であった。
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である特定の炭化水素と、(B)アミノ変性シリコーンと、(C)ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物と、(D)オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油とを併用することにより、損傷した毛髪のごわつきを改善し、毛髪の広がりを抑制してまとまりを付与しつつも、べたつきがないことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
【0007】
従って、本発明は、
[1].(A)40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である炭化水素
(B)アミノ変性シリコーン
(C)ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物、及び
(D)オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油
を含有することを特徴とする毛髪化粧料、
[2].(A)成分の含有量が0.01〜10質量%である[1]記載の毛髪化粧料、
[3].(D)成分の含有量が0.1〜10質量%である[1]又は[2]記載の毛髪化粧料を提供する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ごわついて広がりやすい損傷した毛髪に対して、ごわつきを改善し、毛髪の広がりを抑制して毛髪にまとまりを付与すると共に、べたつきが抑制された毛髪化粧料を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本発明の毛髪化粧料は、(A)40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である炭化水素、(B)アミノ変性シリコーン、(C)ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物、及び(D)オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油を含有するものである。
【0010】
(A)成分は、40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である炭化水素であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。なお、40℃における粘度はJIS K2283に基づき40℃で測定した値である。具体的には一定容量(25ml)の試料が、40℃の条件下でウベローデ型粘度計の毛細管を自然流下するに要した時間(秒)を測定した値である。
【0011】
炭化水素としては、流動パラフィン、流動イソパラフィン等が挙げられ、流動パラフィンが好ましい。炭化水素の40℃における動粘度は2.0〜36.0mm2-1であり、8〜20mm2-1ものが好ましい。炭化水素の40℃における動粘度が2mm2-1未満だとまとまりが悪くごわつき改善効果が低く、36mm2-1を超えると本発明の効果を得ることができない。
【0012】
本発明の炭化水素としては、流動パラフィン40−S(動粘度3.4〜5.4mm2-1)、55−S(動粘度7.0〜9.0mm2-1)、60−S(動粘度8.5〜10.5mm2-1)、70−S(動粘度11.7〜13.7mm2-1)、80−S(動粘度12.8〜14.8mm2-1)、90−S(動粘度14.4〜16.4mm2-1)、100−S(動粘度16.0〜20.0mm2-1)、120−S(動粘度18.5〜22.5mm2-1)、150−S(動粘度23.4〜27.4mm2-1)、以上(中央化成(株)製)等が挙げられる。
【0013】
(A)成分の含有量は毛髪化粧料中0.01〜10質量%が好ましく、0.1〜5質量%がさらに好ましい。0.01質量%未満ではごわつき改善効果及び毛髪のまとまり付与効果が不十分になるおそれがあり、10質量%を超えるとべたつきが生じるおそれがあり、また不経済になる。
【0014】
(B)成分はアミノ変性シリコーンであり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アミノ変性シリコーンとしては、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、及びアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)、ならびにこれらにメチルポリシロキサン及び/又は水を加え、非イオン界面活性剤で乳化したアミノ変性シリコーンエマルジョン等が挙げられる。この中でも、アミノ変性シリコーンエマルジョンが好ましい。
【0015】
より具体的には、下記一般式(1)で表されるアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アミノプロピルジメチコン)、下記一般式(2)で表されるアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(アモジメチコン)、及び下記一般式(3)で表されるアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(トリメチルシリルアモジメチコン)が挙げられ、ランダム共重合体でも、ブロック共重合体でもよい。
【0016】
【化1】

(式中、m,nはそれぞれ独立した整数で、m=1〜20,000、n=1〜20,000を示す。)
【0017】
アミノ変性シリコーンとしては、具体的な商品名としては、東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製のSM−8704C、FZ−4671、FZ−4672、BY22−079、SM8904、SS3551、SS3552、GE東芝シリコーン(株)製のKT−1989、XF42−B1989、XS65−C0032、XS65−B4280、信越化学工業(株)製のX−52−2362、X−52−2265、KF−8004、KF−8005、KF−8015、KM−907等が挙げられる。好ましくは、一般式(1)で表わされるアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体のエマルジョンに相当するX−52−2362、一般式(2)で表されるアミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体のエマルジョンに相当するFZ−4671、FZ−4672、一般式(3)で表されるアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体のエマルジョンに相当するSM−8704C等が挙げられる。さらに好ましくは、X−52−2362、FZ−4672が挙げられる。
【0018】
式中、m+nの和は、毛髪のごわつきおよびまとまり改善の点において10〜8000が好ましく、より好ましくは300〜6000である。m+nの和が10未満では毛髪のごわつき及びまとまり改善効果が不十分になるおそれがあり、m+nの和が8000を超えるとべたつきが生じるおそれがある。
【0019】
(B)成分の含有量は毛髪化粧料中0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。0.1質量%未満では、毛髪のまとまり付与効果が不十分になるおそれがあり、10質量%を超えるとべたつきが生じるおそれがあり、また不経済になる。
【0020】
(C)成分は、ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。この特定の化合物を配合することにより、本発明の効果を得ることができる。(C)成分としては、下記一般式(4)で表される化合物が好ましい。
1O−[(C24O)p(C36O)q]−R2 (4)
(式中、R1,R2は独立に水素原子、アルキル基又はグリセリル基を示す。p,qは独立した整数で、p=2〜70、q=2〜70を示す。)
【0021】
1,R2は独立に水素原子、アルキル基又はグリセリル基を示し、アルキル基は炭素数1〜18のアルキル基が好ましく、具体的には、メチル基、ブチル基、セチル基、ステアリル基が好ましい。グリセリル基は1つ、2つ又は3つのOH基がエーテル結合を形成していてもよい。p,qは独立した整数で、p=2〜70、q=2〜70、好ましくはp=15〜50、q=10〜50、より好ましくはp=15〜40、q=10〜50の範囲である。−C36O−は直鎖であっても分岐鎖であってもよく、−C24O−及び−C36O−は、ブロック状でもランダム状に付加していてもよい。
【0022】
具体的には、POE(22)POP(16)グリコール、POE(22)POP(21)グリコール、POE(22)POP(25)グリコール、POE(26)POP(30)グリコール、POE(38)POP(30)グリコール等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール(一般式(4)中、R1及びR2は水素原子)、POE(24)POP(24)グリセリルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(一般式(4)中、R1はグリセリル基、R2は水素原子)、POE(34)POP(23)ステアリルエーテル、POE(35)POP(28)ブチルエーテル、POE(36)POP(36)ブチルエーテル、POE(33)POP(45)ブチルエーテル、POE(38)POP(37)ブチルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(一般式(4)中、R1はアルキル基、R2は水素原子)、POE(25)POP(40)ジメチルエーテル、POE(25)POP(25)ジメチルエーテル、POE(35)POP(40)ジメチルエーテル、POE(45)POP(34)ジメチルエーテル、POE(36)POP(41)ジメチルエーテル等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレンジアルキルエーテル(一般式(4)中、R1はアルキル基、R2はアルキル基)等が挙げられる。
【0023】
この中でも、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルが好ましく、特にPOE(24)POP(24)グリセリルエーテルが好ましい。POE(24)POP(24)グリセリルエーテルとしては、アデカポールGH−200(商品名:旭電化工業(株)製)が挙げられる。
【0024】
(C)成分の含有量は毛髪化粧料中0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。0.1質量%未満では、ごわつき改善効果が不十分になるおそれがあり、10質量%を超えるとべたつきが生じるおそれがあり、不経済になる。
【0025】
(D)成分は、オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。この中でも、ホホバ油、ツバキ油が好ましく、ホホバ油がより好ましい。
【0026】
(D)成分の含有量は毛髪化粧料中0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜5質量%がより好ましい。0.1質量%未満では、ごわつき改善効果及び毛髪のまとまり付与効果が不十分になるおそれがあり、10質量%を超えるとべたつきが生じるおそれがあり、また不経済になる。
【0027】
本発明の毛髪化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で、一般の化粧料に用いられている各種添加成分を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。これらの添加成分としては、(A)成分以外の炭化水素、(B)成分以外のシリコーン化合物、(C)成分以外のポリオキシアルキレン化合物、(D)成分以外の植物油、高分子化合物、ステアリルアルコール等の高級アルコール、ステロール、フッ素系油剤、カチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、粉末成分、増粘剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、単糖、オリゴ糖、多糖、アミノ酸、有機アミン、合成樹脂エマルジョン、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、美白剤、各種抽出物、血行促進剤、抗脂漏剤、抗炎症剤、生薬、各種タンパク加水分解物、殺菌剤、1,3−ブチレングリコール、エタノール等の溶剤、水、香料組成物等が挙げられる。これらの添加成分は毛髪化粧料を調製する際の適当な段階で配合することができる。
【0028】
pH調整剤としてはグリコール酸等が挙げられ、本発明の毛髪化粧料の25℃でのpHは3.0〜6.0が好ましい。この範囲は毛髪のpHに近く、連続使用しても毛髪を傷めないためである。なお、上記pHは化粧品原料基準一般試験法に準拠して測定した方法である。
【0029】
本発明の毛髪化粧料は、例えば液状、クリーム状、ワックス状、ジェル状、泡状等の各種形状に調製して利用でき、各剤系の常法に準じて、例えば、上記(A)〜(D)、任意成分及び水(残部)を混合することによって得ることができ、適宜容器に充填することができる。泡沫生成エアゾール型として使用する場合、配合する噴射剤としては、例えば液化石油ガス、窒素ガス、二酸化炭素ガス等を使用することができる。
【0030】
本発明の毛髪化粧料は、洗い流さないトリートメント、ヘアウォーター、ヘアオイル、ヘアクリーム、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアミルク、ヘアフォーム等の塗布後に洗い流さないで使用するリーブオンタイプの毛髪化粧料として利用することが好ましく、中でも、洗い流さないトリートメントとすることが好適である。
【0031】
本発明の毛髪化粧料は、ヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱等で損傷した毛髪のごわつきを改善し、毛髪にまとまりを付与すると共に、べたつきを抑制することができることから、損傷毛髪用として好適であり、特にごわついて広がりやすい損傷した毛髪用として好適である。
【実施例】
【0032】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%、下記例中の各成分の量は純分換算した量であり、例えばアミノ変性シリコーンエマルジョンはシリコーン(共重合体)の量を示す。
【0033】
[実施例1〜20、比較例1〜14]
下記表1〜5に示す組成の洗い流さないトリートメントを、下記の方法に従って調製し、pHを3.5に調製した。得られた洗い流さないトリートメントについて、下記評価を行った。
【0034】
<調製法>
(1)1,3−ブチレングリコール等の各種溶剤、ならびに炭化水素及び植物油の油性成分を加え、40〜80℃で加温溶解して油相を調製した。
(2)ポリオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(24)グリセリルエーテル、精製水、その他の水性成分を25〜80℃に加熱溶解して水相を調製した。
(3)油相に、水相を添加しパドルミキサーで攪拌し、O/Wエマルジョンを形成させた。
(4)O/Wエマルジョンに、アミノ変性シリコーンを加えパドルミキサーで攪拌、室温まで徐冷し、洗い流さないトリートメントを得た。
【0035】
<評価方法>
ヘアカラー、ブリーチ、パーマ、ドライヤーの熱等で毛髪が傷み、ごわついて広がりやすい髪質の女性パネラー30名に、ディスペンサー容器に充填した洗い流さないトリートメントを、夜洗髪後に髪の長さに応じて適量使用してもらい、乾燥後の髪の「ごわつきのなさ」、「べたつきのなさ」、また翌朝の髪の「まとまりのよさ」について、評価した。結果を下記評価基準で示す。
【0036】
<評価基準>
1)ごわつきのなさ(ごわつき抑制効果)
◎:「ごわつきを抑える効果がある」と解答したものが30名中25名以上
○:「ごわつきを抑える効果がある」と解答したものが30名中20名以上24名以下
△:「ごわつきを抑える効果がある」と解答したものが30名中10名以上19名以下
×:「ごわつきを抑える効果がある」と解答したものが30名中9名以下
2)まとまりのよさ(毛髪の広がり抑制・まとまり付与効果)
◎:「広がりを抑える効果がある」と解答したものが30名中25名以上
○:「広がりを抑える効果がある」と解答したものが30名中20名以上24名以下
△:「広がりを抑える効果がある」と解答したものが30名中10名以上19名以下
×:「広がりを抑える効果がある」と解答したものが30名中9名以下
3)べたつきのなさ
◎:「べたつかない」と解答したものが30名中25名以上
○:「べたつかない」と解答したものが30名中20名以上24名以下
△:「べたつかない」と解答したものが30名中10名以上19名以下
×:「べたつかない」と解答したものが30名中9名以下
【0037】
【表1】

【0038】
【表2】

【0039】
【表3】

【0040】
【表4】

【0041】
【表5】

【0042】
[実施例21]
ヘアミルク
下記組成のヘアミルクを常法に基づいて調製し、上記実施例と同様に評価を行った。
組成 %
イソステアリン酸コレステリル 1.0
ローズマリーエキス 0.5
流動イソパラフィン 3.0
アミノ変性シリコーンエマルジョン *7 3.0
ヒドロキシエチルセルロース 0.3
POE(36)POP(36)ブチルエーテル 3.0
ジグルコシル−3,5−没食子酸 0.3
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
ステアリルアルコール 2.5
ホホバ油 2.0
グレープシード油 1.0
エタノール 5.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.1
グリコール酸 0.02
精製水 残部
合計 100.0%
ごわつきのなさ ○
まとまりのよさ ○
べたつきのなさ ◎
【0043】
[実施例22]
ヘアフォーム
下記組成のヘアフォームを常法に基づいて調製し、上記実施例と同様に評価を行った。
組成 %
流動パラフィン *1 1.0
イソステアリン酸コレステリル 1.0
アミノ変性シリコーンエマルジョン *8 0.5
3−メチル−1,3−ブタンジオール 2.0
オリーブ油 1.0
POE(22)POP(21)グリコールエーテル 2.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.3
コハク酸 0.1
エタノール 30.0
精製水 残部
液化石油ガス 7.0
合計 100.0%
ごわつきのなさ ○
まとまりのよさ ◎
べたつきのなさ ◎
【0044】
実施例及び比較例で使用した原料を下記に示す。
【0045】
【表6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)40℃における動粘度が2.0〜36.0mm2-1である炭化水素
(B)アミノ変性シリコーン
(C)ポリオキシエチレン基及びポリオキシプロピレン基を有する化合物、及び
(D)オリーブ油、グレープシード油、ホホバ油及びツバキ油から選ばれる植物油
を含有することを特徴とする毛髪化粧料。
【請求項2】
(A)成分の含有量が0.01〜10質量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
【請求項3】
(D)成分の含有量が0.1〜10質量%である請求項1又は2記載の毛髪化粧料。

【公開番号】特開2009−51817(P2009−51817A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−168088(P2008−168088)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000006769)ライオン株式会社 (1,816)
【Fターム(参考)】